HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Kim 「Spectrum Mood」
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 今回は、ちょっと「思いがけない」ことがあり・・・急遽、作品を聴き直した上で、緊急入稿的な紹介をしてみます!!
 
 いや~、生きてると、色々な出会いがありますね・・・嬉しい悲鳴を上げながら書きましたよ(^0^)

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 今回は「DJ Kim」さんという方の良質Jazzy Hip Hop系作品のご案内です。

 Kimさんは、そんなに有名ではないDJ(すみません・・・)かと思いますが、東京の西部、東村山の久米川で長年に渡って開催をしているパーティー「Pure Pleasure」の中心人物で、局地的に有名(?)かと思います・・・

 検索すると、同名のDJが多く、情報が少ないので、正確な情報が書けませんが、Pure Pleasure自体は、結構有名なイベントで、もはや東京でありながら地方都市な東村山で、音楽主体の真っ直ぐなパーティーをしている印象があり、Kimさんもそういった音楽感があるのかな~と思います。
 ここ1年のパーティーでも、ゲストにKenseiさんやらT.Sekiさん、Missieさんなど・・・分かってらっしゃる人選で、音楽ありきな感じが素敵です・・・


 そんなKimさんですが、実は私と色々と「縁」があり、今回それが判明(?)したので、紹介になりました・・・

 実は、Kimさん、私がよくお世話になっている下北ユニオンの店員さん(バイヤーさん)だったようで、いつも見かけるお方でしたが、たまたま先週の週末に下北で掘り掘りしてたら、横から「自分が作ったCDなんですけど、よかったら聴いてみてください・・・」的な感じで紹介を受けたんですね!
 私自身は、この作品、発売されて間もない頃に購入し、結構良い作品だったので凄い覚えてて、この作品を作った方が、意外と近い所にいたのにビックリしました!!

 ただ、それ以上にビックリしたのが、下北の前にはお茶の水でも働いていたそうで、私のレコード査定(この時?)もしてたそうで・・・なんか、私の恥部(?)を昔から知ってたようです(^^;)

 また、もっとビックリなのが、査定をしてるので、私の実名を知ってたようで・・・Kimさんのお話ですと、Kimさんと私の名前が「同姓同名」だったそうです!!

 それがあったので、私のことを覚えてたようで、そんな偶然があるんですね・・・漢字までは確認しませんでしたが、私も「DJ Kim」なんですね・・・なんか、その話を聞いてドキドキしてしまいました(^^;)


 そんな訳で、今回は、こういう流れがあり、作品の紹介になりました(^0^)

 私も、名前の話だけでネタになる(?)とも思いましたが、この作品自体が凄い良かった記憶があったので、イイ機会に巡り合い、作品を聴きなおした・・・そんな感じでの紹介にしたいと思います。

 ただ、私も、ある意味「ご指名」を頂いたような所もあるので、作品紹介は自前レコで勝負(?)をしたいと思います・・・ただ、足らないレコードは、下北じゃない所でコッソリと掘ったのは秘密です(^^;)

 
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 では、作品の紹介に行きましょう!!

 内容的には「Jazzy Hip Hop」という説明が一番分かりやすいかと思いますが、HipHopだけにはおさまらない、幅広いジャンルの曲でミックスしており・・・独特の温度感がとても気持ちいいミックスになっております!!


 まず、選曲面ですが、流石レコ屋さんに勤めているだけあって、選曲の深さや広さにヤラれます・・・

 全体的には00年代前半から後半にかけての良質なJazzy系HipHopやBreakbeatsなどを主軸に選曲をしつつ、違和感なく他ジャンルも選曲してて・・・流れで聴いてると違和感がないのが大変素敵です。

 Jazzy系は殆ど手持ちでないので、明確な紹介は出来ないのですが、昔、普通に買った「Femi Kuti / Blackman Know Yourself (The Roots Remix)」のような渋い曲を多くプレイをしています・・・
 多くの楽曲はインスト主体の曲で、ローファイなインストに気持ちいい楽器(ローズとか)が絡んでくるのが多く、HipHop以降の観点の「Jazz」感がある曲を多くプレイしており、凄い気持ちいいです。

 私自身は、この手のジャンル、決して嫌いではなく、むしろ好きな部類なのですが・・・今回聴いてて、ここ十年ぐらいの間で、私が知らない間に、沢山の良曲がリリースされていたんだな~と痛感させられました。
 Jazzy系の曲をチェックしてなかったからかも知れないですが、聴いてみて、素直に「素敵だな~」と思う曲が多く、今さらながらその魅力を再発見してしまいました・・・この辺は、数多くリリースされる楽曲から、良質の曲を見抜いていく、レコ屋さんにしかできないスキルの賜物でしょうね!!


 また、個人的には「それ以外」のジャンルの方が反応しましたかね・・・

 以前聴いてた印象だと、全くトラックリストを見ずに聴いてたので、気持ちいいJazzy HipHopなミックスと思ってて、今回、深く選曲面を探ると、ジャンル外の曲を違和感なくミックスしていることに気づき、結構グッときました!

 近いジャンルだとBreakbeatsなんかをプレイしてるのですが、それこそBPM遅めなHouseなんかもBreakbeats感覚でプレイしてて、Joey Negro関連で有名な「Sunbarst Band / Master Rocker」などのHouse/Techno系の楽曲をプレイしています。
 また、今も旬が続いているDisco Dub / Disco Re-Edit系の曲も、リリースされた08年の時点で押さえてて、あのTodd Terjeの変名作品で、Curtisネタな「Tangoterje / Give Me Your Love」をプレイ(それもゲスト参加のDJ宮島氏のナイスなスクラッチトラックとして!)してたり・・・これにも耳の早さを感じました。
 
 最後では、ミックスのストーリの〆として、ミックスした曲達のルーツに戻るかのように「Bob James / Take Me To The Mardi Gras」のようなネタ系/オリジナルJazzをプレイしていますが、他ジャンルも違和感なくミックスしていくこともポイントだと思います。
 この辺は、Kimさんがレコ屋に勤めていることを知ってしまったので書ける表現なのかも知れないですが、仕事上の「耳の早さ」や「曲を聴き分けるセンス」が活かしつつ、独自の選曲感が上手く生きた選曲になっているな~と感じました!!


 そして、選曲の話をした上で、全体的なミックスの流れの話になりますが・・・とにかく「絶妙な温度感」が秀逸で、この作品が好きな方なら分かるはず・・・聴いててとにかく「気持ちいい」です!!

 ちょっと陳腐な表現になりますが、朝の気だるい雰囲気で、温かい布団の中で夢うつつになっている温度感と言うのでしょうか・・・何かに包まれているようなグルーブでミックスを進めており、大変気持ちいいです。
 ただ、その温もりの中で、タイトルやジャケットにも表わされているような「光の色どり」みたいのが活かされてて・・・まるで窓から差し込む朝の光のように、様々な色合い(それこそ選曲の幅とか)を見せてくれ、その気持ち良さに深みを与えています。

 また、温もりのあるグルーブミックスではあるのですが、しっかりとストーリもあり、後半に向けて徐々にシフトアップしている点も素敵です。

 選曲にも表れているのですが、前半はHipHopやBreakbeatsで優しく攻めつつ、後半になるとBPMを上げてHouse的な曲もプレイしてて・・・クラブであれば、前半の気持ちいい空気で酔わせ、段々とスピード感をつけ、聴いてる人を気持ち良く踊らせる・・・そんな流れがあります。
 また、ミックス自体もカットインやショートカットを駆使して、グルーブを繋げるミックスを心がけているようで、聴いている者を徐々にグルーブの波に乗せていくようなミックスも光り、ホント聴いてると、気持ちいい波に乗せられちゃう・・・そんな展開にもなっているかと思います。

 ベタな展開と言えばそれまでですが、ミックスの主題である「温もり」や「気持ち良さ」みたいのを維持しつつ、シフトアップしていく展開は秀逸で、全体の流れをしっかりと考えた丁寧な選曲とミックスの賜物だと思います。




 紹介的には、気づいたら文字説明が中心になってしまいましたが、なかなかの力作です!!

 セピア色の優しいグルーブが心地よく、自然と心を和らげる内容が素敵で、こういった作品は意外と無いので、ハマる方には結構ハマってしまいますよ・・・

 数年前の作品ですが、結構お手頃価格で買えることが多いと思いますので、お好きな方は探してみてくださいね・・・また、数ヶ月前にデットストックがユニオンで出てましたので、そちら方面も探してみてね・・・
 

 ではでは、Kimさん、今回はご紹介、ありがとうございます(^0^)
 下北にはチョクチョク伺いますので、N村さん共々、今後とも宜しくお願い致します!!
 
 



<Release Date>
Artists / Title : DJ Kim 「Spectrum Mood」
Genre : Jazzy HipHop、Breakbeats、House、Jazz・・・
Release : 2008年9月
Lebel : Pure Pleasure PPCD-001

Notice : ゲスト参加
 文中でも触れましたが、スクラッチDJとして有名なDJ宮島さんがスクラッチでゲスト参加をしています。またシャウト出演などで、Fullmemberの五十嵐さん、Wさんなどが出演されています。








 
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DJ Ivory 「Hear No Evil」
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 いやいや、最近は週末だけの更新になってしまい、すみませんね・・・平日は作品の聞き込み&下調べをするのに精いっぱいで、文章書くまでいかないっす(^^;)
 そんなわけで、かなり調査をして、やっとご紹介出来るレベルまで考えがまとまったのでご紹介です~♪

 市場では「Random Rap」の創始者として崇められている「DJ Ivory」のミックスシリーズ第一弾のご紹介です・・・レアなHipHopのオンパレードに即死ですよ!



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 まず、Ivory氏の紹介をしておくと、UK・ノッティンガム在住のDJ/Producerで、相方のDJ Paul-Sと共に「The P Brothers」というプロデュースユニットでアーティスト活動を行っているお方です。
 結構レコードもリリースしているので、知っている方も少なくはないと思いますが、彼らのレーベル名である「Heavy Bronx」から分かる通り、ブロンクス直球の「太い」HipHopを体現した音作りをしているそうです・・・

 そんな「濃い」音楽を作っている背景として重要なのが、Ivory氏がHipHopを中心とする「ハードコレクター」であることで、特にMiddle系に関しては世界屈指のコレクションを持っており、その一端を表現したのが今回の作品になります。


 この作品は2001年にリリースされた作品で、それこそ「Hear No Evil(=聞かざる)」ってタイトルの通り、当時は全く知られていなかったMiddle期(88年以降ぐらい)のマイナーなHipHopに焦点を当て、全世界のHipHop馬鹿に衝撃を与えた作品といわれています。
 作品の詳細は後に譲りますが、今でもめちゃくちゃレアな曲のオンパレードで、HipHopの「掘り」を、更に掘り下げ、誰にも真似できない深さまでいってる・・・そんな感じの仕上がりになっています。

 レコード文化って面白いもので、誰かが紹介したことで火がつき、それに追随する者が増える・・・って構図はどの音楽にも該当し、Ivory氏に関しては、この作品を通してHipHopの「深堀り(?)」をアピールし、Middle期のレアなHipHopの人気に拍車をかけたと思います。

 特に彼がプッシュしたのが、いまでは「Random Rap(ランダム・ラップ)」と呼ばれる類の曲で、サンプリングが本格化した88年前後の曲のカッコよさを全世界に広めたと思います。
 その曲のサンプルネタが「ランダム(無作為)」に変わることから名付けられたサブジャンルで、分かりやすく言うと、サンプリングが「豪快」な曲って言うんですかね・・・サンプルのクリアランス問題がなかったり、サンプリングの技術自体が未熟だった時期だけに、ド直球なネタ使いが出来、Middle期のHipHopにおいて、一番「濃い」時期の曲を指すように思います。

 Randomラップについては、同時多発的な側面もありますが、Ivoryのこの作品が契機になり、全世界のHipHop馬鹿にヤバさを伝えた・・・という点で認識されており、この作品の歴史的な価値もかなりあると思います。
 実際に、この作品以降、発掘活動が続き、オークションでの熱い入札合戦や、レコ屋での放出では取り合いになったり・・・と、マニア筋の間ではかなり活発な動きがあったみたいですね・・・ただ、Ivoryという言葉が一人歩きしちゃってる側面もあり、Brainfreezeと同様で、Ivoryがチョイスした曲だけ異常に高いっていう弊害もあるようです・・・


 なお、このシリーズは、2003年に第2段、2007年に第3段がリリースされ、好事家からの熱い支持のもと、中古屋では高値が続くシリーズになっています。
 昔はかなり高かった(8000円ぐらいも??)そうですが、今でも4000円近くのレア価格が維持されており、私も腹をくくって、割引を駆使して、ちょっとだけ安く買いました・・・この作品の詳細を知らなかった時は、なんでこんなに高いミックスCDなんだろう?と疑問を持っていましたが、何となく納得し、ミックステープ馬鹿として「通らないと行けない道」と割り切り、買ってみました・・・(^^;)

 また、マニアックな指摘(未確認)ですが、2001年前後にUKで発行されていたHipHop系マニア誌「Big Daddy Magazine」でP Brothersとして同誌で執筆を行ってこともあり、Big Daddy Magazineのレーベルからリリース(彼らのレーベルであるHeavy Bronxの名前も記載されていますが・・・)されたようです。
 残念ながら廃刊してしまった雑誌ですが、Wax Poeticsが発行する前からマニアックなレコードネタを扱ってた雑誌のようで、P兄弟はJazzy JayやDiamond Dなんかにインタビューを行ってたそうですよ・・・濃いね~(^^;)


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 んでは、紹介に行ってみましょう~♪ ちなみにレコ写は全部借り物です・・・買えるわけがない!

 全編に渡って、マイナーかつレアなHipHopを選曲し、どの曲もネタ感が強い「太め」なHipHopのオンパレードで、HipHopが深く好きな方だったら絶対に反応してしまう内容になっています。

 イントロでは、Diamond DとEvil Deeからのシャウトアウトから始まり、いきなりRandomモノの代名詞である「360 degrees / years to build(Pelon Records)」(写真左上)をプレイ! 
 言わずと知れた「Paul C」関連のレコで、Paul Cらしい太いドラムが堪らなく・・・未だに鬼高い作品として有名で、この辺はIvoryがプレイしたことで広まったレコードの代名詞かもしれないですね。
  
 Pelon以外にも「Cobra Mcees / The M Go」(写真右上)や「Phase n' Rhythm / Brainfood」(写真左下)なんかのような激レアアイテムから、「Lord Finesse / Keep it Flowin」(写真右下)のような有名アーティストのLPオンリー曲など、かなり「濃い」選曲になっています。
 どの曲も大ネタ使いでファンキーで・・・マニアじゃないと反応できない曲も多いですが、HipHopの「太さ」みたいのが躍動的に現れた曲が多く、今さらながら、未開の地を自身の腕で掘り進んだIvory氏の手腕に脱帽です!!
 実際にどうやって入手したかは不明ですが、きっと現地(BronxとかPillyとか)に行って掘ったんだろうな・・・DeepFunkなんかと一緒で、行動力が無いと掘れない類のレコとあって、相当な気合がないと出来ないでしょうね・・・

 実際のプレイに関しては、明確なストーリー性は無く、同ネタ繋ぎなどのマニアックな繋ぎが多少あるものの、普通なミックスに終始しており、逆にその曲を長く聴かせるスタイルでミックスをしており、選曲を通して世界観を伝えてる感じで・・・気づいたら太いHipHopの連続で首を振ってる・・・みたいな感じになっています。
 特に、Random Rapの直球である「大ネタ感の強い豪快な曲」を多くチョイスしているので、曲を知らずとも、ネタの魅力が分かる方であれば、絶対に反応できる内容になっており、意外と聴きやすいかも?

 私自身は、この手のコアなHipHopには興味がなかったのですが、大ネタ感が強いFunkyな曲が多いだけに馴染みやすく、結構好きなタイプの曲が多いことに気づき、今週は結構聞いてました。
 考えてみると、今回のIvory氏がチョイスしたRandom Rapって、MUROさんやUlticut Upsなどが好んで選曲してたタイプの曲と似ている(同じ)ので、気づいたら自分の中に受け入れる土壌があったんでしょうね・・・それこそUltimateに収録されているような大ネタ曲が連発で、気づいたら首を振ってました(^^;)


 今回、しっかりと聞いてみて、DJによる「価値観の提示」って意味であれば、この作品の方向性は大変素晴らしいものだと思いました。
 それまで無価値に近いモノを、DJのプレイによって価値を見出し、世間に広める・・・ということは早々簡単には出来ることではなく、その無価値の曲を、そのDJの経験と知識とセンスで見抜く必要があり、スキルがないと出来ない行為だと思いました。
 当然、Ivory氏に関しては間違えがなく、確実な「掘り」「耳」があるのでしょう・・・素晴らしいです!!


 最後に、作品としての総評をすると、ミックス作品としての深み(ミックスの上手さとか、選曲性とか)はそこまでないですが、価値観の提示という意味では大変価値のある作品で、この作品がリリースしたことで全世界のレコード馬鹿に刺激を与えた点を考慮すると、歴史的にも貴重な作品だと思います。
 ただ・・・普通に何も知らずに聴いたら、ちょっと平坦なミックスなので、マニア以外の方は手を出さない方がイイですかね・・・??
 
  

<Release Date>
Artists / Title : DJ Ivory 「Hear No Evil」 
Genre : HipHop(Middle、Random Rap・・・)
Release : 2001年
Lebel : Big Daddy Magazine / Heavy Bronx Records BDCD001
Notice : No Track List



おまけ <Track List>
 色々と調査をしてたら、海外サイトでトラックリストを発見! これがあったので今回の記事が書けました~(^0^) なので、ちょっと調整した上で転記しましょう♪

DJ Ivory / Here No Evil Vol.01

00. intro
01. 360 Degrees - Years To Build
02. Lazy Laz - Mystery
03. Get Wit It Productions - Are You Ready
04. Busy Boy - Classical
05. Makeba & Scratch - Ain't it Funky
06. Lightnin Lee & Poppy P - Big Time Chillin
07. Kev E Kev & AK-B - Listen To he Man
08. Bizzie Boys - Hold the Lafta
09. Cobra Mcees - The M Go
10. Supreme Nyborn - What If I Was Serious
11. Eric B & Rakim - Let the Rhythm Hit'em
12. III Most Wanted - Calm Down
13. Bolaji - Run 4 Cover
14. Sir Ibu - I'm the Peacemaker
15. Phase N' Rhythm - Brainfood
16. Raheem - I'm the King
17. Lord Finesse - Keep it Flowin
18. JVC Force - 6 Feet Back on the Map
19. Aaron Dee - Soul Power
20. Krown Rulers - Kick the Ball
21. Steady B - Get Physical
22. 2 Deep 2 Sleep - G Thang
23. Boogie Down Production - Ya Slippin'
24. MC Mitchski - Brooklyn Blew Up the Bridge
25. 45 King & Latee - Brainstorm
26. Dollar $ Bill & Cut Master KG - People Don't Know Ya
27. Live N' Effect Pposse - I'm Getting Physical
28. TDS Mob - Crushin' 'Em



DJ田松 「常」
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 え~、ここ最近、欲しかったレコードが買え、やっとミックス作品が紹介できるケースが多く、散財の日々を繰り返しております・・・
 んで、今回のがまさに「それ」で、Hacが買えたので、紹介が出来た感じっす(^^;)


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 DJの田松さんは・・・殆ど詳細が分からない方ですが、都内で活動をする若手DJで、HipHopを中心にプレイをしてるようです・・・
 検索しても販売サイトで紹介されている「ミックス作品」ばっかりに行きあたり、彼の詳細は、ホント分かりません(^^;)
 なんとかお姿の写真(写真左)は発見出来たので、お借りしましたが・・・これほどまでネット上に情報がないDJも珍しいですね!!

 ただ、彼に関しては、リリースしたミックス作品がどれも市場的にも好評価で、私も全部は持っていませんが、優れたミックス作品を作れるDJだと思っています(^0^)
 ミックス作品のリリース量は少ない(自身の作品が3枚、ノベルティーが1枚、あとイベント配布用がちらほら・・・)ですが、今後に期待が出来るDJだと思っています。


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 では、早速作品のご紹介です~

 いわゆる「Jazzy Hip Hop」な選曲で、メローな曲を多く選曲していますが、田松さんらしい選曲が発揮された一枚だと思います。
 

 まず、指摘すべき点は「国産の楽曲」を多く使用し、その中で彼なりの「Jazzy Hip Hop」を表現している点は大変面白いです。

 それこそ、Nujabesがらみで人気な「Singo2/Love(Sick)」のオリジナルRemix(これはイイですね!)が収録されていることから、この作品が話題に上がることが多いですが、その他の国産物もいい味を出しています!!
 インスト曲とかが多いので、トラックリストを見ないと気づかない場合もありますが、写真に上げた「Hac / Special Treasure」(写真左上)であれば、しっかりと流れの中で上手く選曲しており、その次の選曲ではHacの同ネタを使用した「Shiski / A Night of Savanna」(写真右上・GamesEPに収録)を続けて選曲したりしてて・・・聞いてて「ニヤッ」としてしまうマニアックさもあって大変イイですね(^0^)

 国産モノに関しては、それこそGrooveman Spot(写真左下)のような新進気鋭のクリエイターが作り上げた作品が多く、KazahayaやOlive Oilなど、今でもちょっとレアな作品が多い印象があります。
 私自身は、今も当時もそんなには興味がないですが、リリース時に話題だったので買ってたりしていましたが・・・改めて聞いてみるといい作品が多いですね(^0^)
 田松さん自身も、きっと「いちファン」として知った作品だったり、DJとして活動する中で、仲間や先輩達が作った作品だったり・・・その作品が「好きだから」選曲した趣きがあり、国産モノにありがちな「飛び道具」的な使い方をせず、しっかりとグルーブ作りをするための選曲には大変好感が持て、彼の「選曲の手腕の高さ」と「音楽が好きだ!」みたいなストレートな気持ちが伺えましたよ!!

 なお、国産モノには終始はせず、しっかりと洋物(?)も選曲しており、Props Over Here使いで有名な「Southside Break Crew / Time To Rock The Party」(写真右下)のようなJazzy Hip Hopクラシックや、Peterockなどの源流などもしっかりと選曲しています♪

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 ただ、国産モノを多く使用する中で、しっかりとミックスの「流れ」を作っており、この点も評価しないといけません。

 前半は、割と直球なJazzy Hip Hopを多く選曲し、メローな流れで場を温めつつも、後半に向かうにつれ、段々とテンションを上げていき、Youさんのファラオ使いで有名なOver the Borderでガツっと盛り上げたり・・・流れをしっかりと意識した作りをしています・・・
 特に、後半のピークタイム的な所では、「Kemuri Production / Electrical Parade」や、Halfbyの作品のような・・・HipHopの枠を超えたOrgan的(小西さん的な)パーティーチューンも選曲しており、選曲の仕方が上手いな~と思いました(^0^)
 普通にHipHopな流れでのミックスになっていますが、突然「横山剣」さんの声が聞こえたりし・・・DJとしての「選曲の妙」を出しつつも、田松さんらしさを失っていない辺りは素晴らしいです!!

 また、ピークタイムを作った後は、イイ感じにメローな方向にもっていくんですが、Youさんの名曲「Back City Blues」や、Kickの「タカオニ」など、酔った勢いで聞いてると、少年時代のことを思い出し、思わず「ホロっ」としてしまう・・・心に訴えかける方向にもっていき、イイ感じで終わるのも憎いですね!!
 個人的には、Youさんの曲は、自分の少年時代に本当に影響を受けたり(ナイトフライト世代ですから!)、テクニカルではないけど味のあるラップが心に突き刺さり・・・聞いてて田松さんも好きなんだろうな~と感じましたよ(^0^)

 最後に、テクニック的な話をすると、メチャクチャDJが上手いわけではないですが、グルーブをしっかりと維持するミックスは素敵です♪
 繋ぎに関しては、カットインとロングミックスを使い分け、丁寧なんだけど効果的にミックスしており、田松さんの「選曲」を光らせていると思います。
 


 販売サイトなどの紹介では「Jazzy Hip Hopな作品」としか書かれていなかったりしますが、しっかりと田松さんの個性が光った作品だと思います。
 もちろん、一般的な「Jazzy」な作風ではあるのですが、しっかりと「ミックス作品」として起承転結を作っており・・・トータルバランスが素晴らしい出来になっています!!
 特に、後半からの盛り上げから、一気に「心にしみる」方向性に持って行く辺りは秀逸で、意識的に聞かないと理解は出来ない場合もありますが、個人的には前半以上に後半が素晴らしい出来になっており、30代間際には絶対お勧めな作品です!!

 流通量(=プレス量)が少ないので、出会う機会が少ない作品ではありますが、興味があれば是非掘ってみてくださいね~♪




<Release Date>
Artists / Title : DJ田松 「常」 
Genre : Jazzy Hip Hop、Japanese Hip Hop・・・
Release : 2006年10月(?)
Lebel : ??? TNR-001
Notice : CD-R作品なので、プレス数は少ないと思います?



ps 昨日は沢山の方にご来店いただいたみたい・・・どなたかがご紹介してくれたのかな? 有りがたい限りです(^0^)


DJ MURO 「Follow the Steps of Tommy Boy」
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 調子が良かったので、更新2連荘!!
 しばらくMUROさんものを紹介してなかったっすね・・・これは定番作なので知ってる方も多いでしょう!!


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 みんな大好きなHipHopレーベル「Tommy Boy」の新旧の音源を、MUROさんが調理した1作です。

 リリースは1999年12月で、リリース元は当時MUROさんが所属していた「Toy's Factory」からで、Toy'sがTommy Boyのライセンスを持っていたことから企画になった1本(1作)です。
 リリース自体はCDがメインに据えた作品ですが、なんとテープ版もリリース(?)されており、マニアにはたまらん御馳走です(^0^)

 個人的には、このころのMUROさんのミックス(ちょうどSuperDiscoの5-8が出る前後)は、ミックスに脂がのっている時期なので、ファンなら外せない作品だと考えています(^0^)
 リリース時、結構話題になった作品なので、販売枚数も悪くなく、今となっては中古市場ではダブついちゃってますが、これを聴いて、HipHopの良さを知った・・・って方もいるかもしれないですね。

 なお、右上の写真は・・・この作品が発売時に作られた販促用リーフレットで、同時期にリリースされた「The Vinyl Athletes」のことが別面に記載がありますが、荏開津広さんの粋な文章(CD版だとコレが解説文)や、レアな写真など・・・ボチボチレアな資料です。
 こういうのは、家のフライヤー貯蔵庫を探すと出てくるのですが・・・探すのが大変です(^^;)


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 では、内容のご紹介です~♪

 リリースの時点で、18年オーバーの老舗とあって、カタログも沢山あり、逆に選曲作業が大変だったりしそうですが・・・流石「King of Diggin'」な選曲で、聴いてるものを飽きさせません。
 手持ちであったのを貼っておきましたが、Tommy Boyを代表するNaughtyDeLaなどのド定番や、QueenLatifahのようなちょっと渋いライン、そしてTommyBoy初期の作品や、あまり知られてない作品、はたまた当時の新作など・・・メチャクチャ幅が広く、大変面白い内容です。

 作品の前半では、Noreagaなどの当時の新作や、Tommy Boyが制作したコンピ(New Jersey Driveとか)に収録された、非所属アーティストの曲などがチョイスされ・・・後半に進むに従って「Tommy Boyだ!」って感じのDeLaとかの往年のクラシックが連発し、その間を縫うようにマニアックな曲や、レアなミックスなどが収録される感じです。
 Tommy Boy初心者への教科書的内容とは言いずらいですが、選曲のバランスは悪くなく、初心者の方でもTommy Boyの良さが分かる内容だと思います。

 ただ、MUROさんの作品なので、マニアックな部分にはどうしても耳が反応しますよね・・・
 収録が出来る範囲での収録なので「Double Dee & Steinski / Lesson」は収録されてなかった(でもレアなJazzy SensationのJazzMixはあり)ですが、ひも解くと結構マニアックな内容で、リリース時に、レーベルのオーナーである「Tom Silverman」氏のインタビューでも、「彼は私たちに損をさせたレコードを一枚残らず持っているようですね」と賛辞(?)を送っています。

 レコードの話になりますが、Tommy Boyって、オフィシャル盤以外にも、ヨーロッパのみのプレスや、プロモ盤テスト盤など・・・かなりマニアックな音源が多く、コレクターには堪らないレーベルだと思います・・・
 なので、そういったレコを網羅した「アンダーグラウンド・バージョン」があるのであれば・・・もっと「King of Diggin'」な内容になるかも知れませんね!


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 んで、実際の内容にフォーカスすると、MUROクラシックも満載で、MUROさんらしいナイスなミックスも多く、大変いいですね・・・(^0^)

 MUROさんと言えば、上記のStetsasonicを好んでミックスしたり、カバーしたり・・・個人的にはMUROさんから教わった曲も多く、印象深いです・・・
 特に上記の2曲の流れ(Talkin' All That Jazz → Hip Hop Band)は、Talkin'にある「♪Stop, check it out my man this is the music of a hip hop band~♪」の歌詞の「hip hop band~」の部分と、HipHopBandのイントロ交互ミックスをしながらHipHopBandに流れる・・・っというカッコいい展開になってます!

 また、写真はないですが、MUROさんと言えば「Uptown / Dope on Plastic」のパワープレイが有名ですね・・・この曲も、アカペラから本編にミックスする鬼カッコいいミックスを披露し、気合の高さが伺えますよ(^0^)

 あと、全体的なミックスの流れについては、こちらも悪くなく、前半で当時としては聴きやすい「新譜」もので攻め初め、歴史を遡るように、過去の楽曲を違和感なくチョイス&ミックスし、一定のノリや、選曲を光らせるミックスなどが随所に散りばめられており、選曲などに制約(メジャーなのでね)がある中で、なかなか頑張った作品だと思います。


 MUROさん自身、Tommy Boyはレーベルとしてかなり好きなレーベルでしょうし、ミックス作品制作に関して大変意欲があった時期(今も変わらずそうですが!)なので、選曲面、ミックス面ともども、かなり気合を入れて作ったのかな~と思います。
 正直、ミックスに古さを感じる部分(特にNoreagaとかはね・・・)もありますが、Tommy Boyのレーベルカラーをしっかりと表現出来た1作ですね!!


 今回は、割とさっくりとした説明になりましたが、MUROファンなら外せない作品なので、是非探してみてくださいね。
 中古だと、当時結構売れてたこともあり、CDなら安値で買えると思いますよ♪



<Release Date>
Artists / Title : DJ MURO 「Follow the Steps of Tommy Boy」  
Genre : HipHop
Release : 1999年12月
Lebel : Toy's Factory TFCK-87715


Notice : Tape版について

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 この作品は上記のようなテープ版(5802-P)もオフィシャルにリリースされています。
 ジャケが若干違い、CD版ではルーペのところに3Dな仕掛け(?)があるのに対し、テープ版は通常印刷になっていますが、内容は全く一緒です。

 ただ、個人的にはテープ版の方がファンクを感じてしまいます・・・テープ病なので仕方がないですね(^^;)












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追記 2011年11月30日
 色々あって、CD版をメインの記事に切り替えました







DJ Takumi 「True Blue」
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 先月に比べると驚異的な更新をしています(^^;)
 ただ、いつ「さぼり癖」が再発するか分からないので・・・書けるうちは真面目に紹介に勤しみます・・・


 大好きな「DJ Takumi」さんの作品で、2005年4月ごろにリリースされた彼の処女作です。

 個人的には、以前紹介した「& (Joint)」で彼のことを知り、ストリートのHipHopとJazzが融合したスタイルにノックアウトされ、他の作品を掘る過程で、この「True Blue」に行きつきました。
 路線的には他の作品と同様なのですが、結構HipHopよりの構成になっており、かつ「& (Joint)」でもあったLibra周辺のMC/DJたちが要所要所で登場する内容で・・・結構好きな作品です(^0^)
 

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 んでは、今回は早速作品の紹介に進みます~(^0^)

 ジャケットは、他の作品と同様に、有名Jazz作品からのサンプリングで、この作品はTina Brooksからご拝借・・・相変わらずセンスがいいですね!

 この作品では、いわゆるJazzに影響を受けた(サンプリングなどをした)HipHop、Breakbeatsなどを中心に選曲し・・・定番曲もあれば、あまり知られていない曲も多いかな~と思います。
 ただ、どの曲も「Street性」が強く、Jazzのもつ不良っぽさや黒い躍動感が発揮された曲が多く・・・Takumiさんらしさが発揮された選曲ですね・・・

 たまたま持ってるレコードを貼っておきますが、ド定番なResurrectionはインストで使ったり、HipHop筋には人気なBreakBeats盤なUrbs&Cutexだったり・・・選曲的なバランスは流石ですね!
 DJ Shadowとか、DJ Krushなんかを入れつつ、JazznovaのようなClubJazz系の曲だったり、Large教授ネタで有名なMonty Alexanderのような元ネタJazzを入れたり・・・Takumiさんらしい「StreetなJazz感」が全編にわたって貫かれています・・・
  

 また、これらの曲の合間を縫って、Libra関係のMCやDJがフューチャーされており、コレがカッコいいです!

 参加のメンツとしては、Kan、Taboo、Primal、O2、志人、メシアtheフライといったLibra Records周辺のMC陣と、TempleATSのDJ Shunや、相模原のDJ Milkyなどが参加し、Takumiさんも要所要所で切れたスクラッチを披露しています。

 通向きな人選かもしれないですが、その曲のブレイクダウンしたところ(=インストっぽいところね)でサッと登場したり、ラップ曲のインストで登場したり・・・どのMCのラップもDJのスクラッチもその曲を更にカッコよくしてて、オリジナルの曲に対しての「入り込みっぷり」が大変いいです(^0^)
 MC陣は文句なしだし、DJ陣のスクラッチもいいですね・・・まるでサックスでインプロヴィゼーション(=即興ね)をしてるようで、まさに「Jazz」といってもおかしくない感じです!


 んで、全体的なミックスは・・・特に流れの方向性はないのかな~とも思いましたが、全体的なグルーブの維持が秀逸で、何度も比喩として登場する「StreetなJazz感」が上手く表現されていると思います。
 そんなに激しい2枚使いとかもなく、曲と曲を淡々と繋ぎ、グルーブの維持を続ける感じで・・・上手いですね!

 以前紹介した「& (Joint)」と同じ表現になりますが「冬の夜道」が合う感じで・・・それこそ新宿界隈の裏路地を、帽子を目深にかぶって、足早に白い息を吐きながら歩きながら聞きたい・・・・そんな感じのミックスです・・・抽象的ですね(^^;)
 まあ、季節的にはまだ早いかもしれないですが、ここ最近は朝と夜は涼しくなったので今の時期でも悪くはないでしょう・・・静かな夜に、バーボンの香りを楽しみながら聞くのも悪くないですかね・・・私はFour RosesとWild Turkeyが好きっすね(^0^)


 んなわけで、サクッとした紹介になりましたが、好盤なので、聞く機会があればどうぞ~です♪
 ただ、最近、Takumiさんって、作品って出してなく、LibraまわりでもDJしてないみたいで・・・音信不通・・・ちょっと心配ですね・・・


<Release Date>
Artists / Title : DJ Takumi 「True Blue」
Genre : HipHop、Breakbeats、Jazz・・・
Release : 2005年4月
Lebel : Libra Records Libmix-003
Notice : エンジニアでI-Dea氏が参加・・・この人がミックスすると音がかなり良くなります・・・注目です!!