HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Latin Ras Kaz 「Black Humor Music」
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 え~、雨ですね・・・雨です(^^;)

 色々な事象が重なり、雨模様な天気が続いているのだと思いますが、ここまで連続すると鬱陶しいですね・・・洗濯物が干せないのもありますが、気持ちまで滅入ってしまいます。

 そして、その雨の影響か、気温も突然下がり、もはや冬ですね・・・心と体の準備が出来ていないので、体調を崩さないようにはしていますが、仕事のしすぎで既にお疲れ気味です・・・
 ただ、しばらくは仕事ではズーっと走り続ける感じなので、頑張りどころです・・・12月になれば、ちょっとは落ち着くと思うので、ユニオンの年末セールを目指して、頑張ります(^^;)

 そんなわけで、今週の紹介です~


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 今週は、日本が誇るエディットマスター「Latin Ras Kaz(ラテン・ラス・カズ)」さんによる、ナイスなミックス作品のご紹介です~

 まず、Kazさんについては、初めて紹介をするので、少しバイオを紹介しますね~

 Kazさんは、90年代中ごろぐらいから活動をしているお方で、いわゆる「エディット」を得意とするDJ/Pruducerになります。

 エディットと書くと、今となっては「Re-Edit」的なイメージもありますが、Kazさんの場合は、80年代のNYで全盛を誇った「マスターミックス~メガミックス~エディット」に影響を受け、その素晴らしさを伝え続けるお方になります。

 それこそ、Kazさんの名前ネタである「Latin Rascals」のように、さまざまな音楽素材を繋ぎ合わせ、Remixを超えたRemixを行う行為「エディット」を、独自の視点で追求し続けています・・・
 これ系って、正直好き嫌いが強いし、クラブやミックステープでプレイされると、あまりに過激すぎて足や耳が止まってしまうので、実はそこまで市民権がないかと思いますが、スタジオ・エンジニアの視点から生まれた音楽として、のちのHipHopやHouseといったClub Musicへのテクニック面での影響は大きく、実は大切なジャンルになっています。

 そんなエディット等を、90年代後半ぐらいより積極的にアピールした存在がKazさんだったと思います。

 時期的な話は少し曖昧ですが、日本だと90年代後半にOld SchoolなHipHopが再評価された頃(それこそ、You The Rockさんの2ndあたり)から、活動をし始めていたようです・・・
 記憶だと、原宿のMilkboyのスタッフをしてて、店内にあったDJブースでDJの練習をしてた・・・みたいな話があったと思います??

 その中で、そのアピールに一役買ったのが「ミックステープ」で、Kazさんの世界観を表し、エディットやマスターミックス等の素晴らしさを広めていたかと思います。

 本数自体は凄く多くないのですが、DJミックスをしたもの、自分のエディットした曲をプレイする作品集的なものなど、なかなかマニアックな作品が多いですね・・・
 割と白眉だと、プロデューサーとして参加した「LL Cool J太郎」のテープがイルですね・・・もう、失礼な表現ですが「ド変態な道」を邁進されていましたね(^^;)

 また、その流れの延長で、2009年にはエディット系音楽の総括をした名著「The Edit - Edit Music Disc Guide」の中心人物として参加し、結構な方が影響を受けたかと思います・・・
 私自身も、出た時に購入し、結構影響を受けましたが、今回、改めてページをめくったら、かなり面白い内容が多く、再読中です・・・やっぱり、文化を「書物」に残すことは大切なんですね~

 そんなわけで、Latin Ras Kaz作品の中で比較的聞きやすい表題の作品で、Kazさんの素晴らしさを紹介しますね~


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 この作品は、おそらく2000年前後ぐらいにリリースされたと思われる作品で、Kaz作品においては「DJミックス」の作品になります。

 Kazさんのテープにおいては、自分のエディットした曲を披露するテープが主になっているので、テープの作品作りにおいてもメガミックス感がバリバリで、初めて聞く人にとっては「なんだこりゃ」となり、なかなか聞きづらい傾向があります(^^;)
 この作品も、一部はエディットをしつつ、基本的には「エディットされた曲を中心にDJミックス」した作品で、パッときくと「ドロドロなマスターミックス」ですが、実は「DJミックス」になり、Kazさんの選曲とセンスが生きた作品になっているかと思います。

 まず、選曲的には、前述した「エディットされた曲」や、その「エディット感に近い曲」を中心にプレイしてて、結構ヤラれました・・・

 それこそ、永遠のHipHopクラシック、裏を返すと808サウンドブリブリな「RUN DMC / Peter Piper」をプレイするのですが、そのまま原曲をプレイせず、RUN DMCにおける色々な曲(Rock Boxとか)をブレンドしてきて・・・結果的にエディットされた曲になっています。
 割とこういった細かい調理をした上でDJミックスをしてて、この辺が聞く人の相性が出ると思います・・・ただ、こういった調理があるから、全体として「エディット~マスターミックス」的なグルーブが出せるのかな~と思います。

 また、選曲面の続きでは、エディット系の影響が色濃い「Latin Freestyle」系の曲なんかも中心にプレイしてて、ちょっとこれ系とはズレますが「Nu Shooz / I Can't Wait」なんかをプレイします・・・
 特にA面の前半のパワープレイが衝撃的で、Latin Freestyleを通り越し、Hi-NRG~Eurobeat的な曲をプレイしてて、カッコいい・・・なんでしょう、日本の80年代の「ディスコ」を通過してる音楽も含まれているんですよね~

 そう、Kazさんにおいては「日本の80年代」がポイントで、しっかりと「日本が生んだエディット伝統」を継承したお方なんだと思います!

 Kazさんのバイオの部分に戻りますが、学生だった80年代はYMO等の電子音楽が好きになり、地元の山形で聞けた坂本龍一さんや藤原ヒロシさんのラジオを聞いて育ったようで、それで「エディット」の道にすすまれたそうです・・・

 その中で、今回、私の中でガツンときたのが「角松●生」さんの存在です!!

 ●松さんは、今となったら和ブギーの代名詞的な存在かと思いますが、その一方で「エディット」を日本で広めた存在でもあります・・・
 その辺の面白い話は、前述した「The Edit」でのインタビューが最高で、クラブという枠の中で再評価される以前に、実は日本のクラブ業界に影響を与えていた存在だったんですね・・・・

 そんな角●系の曲はパワープレイでヤラれます!!

 それこそ「角松敏● / Pile Driver」や、角松プロデュースな「●adoes / Ikasman」など、しっかりと楽曲がエクステンド~エディットされた「12inch」バージョンをプレイし、全体に違和感なく、むしろカッコよくプレイされてて最高です!!
 私自身も、角●作品の中では、やっぱりブギーっぽい曲の方が好きですが、今回、この作品を聞いて、角●さんの「エディット」部分も凄い好きになってしまいました・・・なんか、野暮ったいけど、角●さんらしい上品さがあって、ブギーの延長で全然イケますね!!

 また、和物でEdit系の曲は積極的にプレイしてて、それこそ、中●美穂から始まり、日本エディット界のMost Wantedである「The Hardcore ●oys / 俺ら東京さ行ぐだ」もプレイ・・・この時期から和物を押してるのも凄いな~


 そして、全体的な話をしておくと、DJミックスではあるんだけど「マスターミックス」みたいな作りになり、気づくとそのグルーブに乗せられてしまいます・・・

 まあ、DJミックス的な「ストーリー感」はちょっと少なく、ひたすらマシンガンエディットをぶち込んでいく感じ(?)が賛否が分かれますが・・・私に関しては気づいたら首を振ってました。

 正直、こういったエディット~マスターミックスモノって、踊らすための音楽ではなく、むしろ「びっくりさせる音楽」だと思うので、一般的なDJミックスにおいては不向きです・・・
 ただ、既存のエディットされた曲を上手く使いつつ、その中間点を上手く切り取ってミックスを作っているので、しっかりと首も触れる感じにはなっていますかね??




 そんなわけで、もう少し深く紹介したかったですが、レコが足りずでここまでです・・・

 気になる方は、是非、探してみてね~



<Release Date>
Artists / Title : Latin Ras Kaz 「Black Humor Music」
Genre : Latin Freestyle、Hi-NRG、Eurobeat、HipHop、和物・・・
Release : 00年代初期??
Lebel : No Rebel No Number


Notice : Latin Ras Kazさんのテープについて

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「Latin Ras Kaz / Special Limited Edition Mega-Mix!」

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「Latin Ras Kaz / Hidden Works of Latin Ras Kaz」

 調べてたら分かったことなので、補足でご案内しますね~

 Kazさんのテープは、ほぼKazさん自身がプレスしているようで、別の作品においては「手刷りテープ」「プレステープ」の2種が流通しているようです。
 どっちが先かは分かりませんが、ミックステープを掘っていると、悪意のあるブート手刷りテープもあるので、念のためのご案内です・・・Kazさんの手刷りは、Kazさん自身がコピったようなので、ブートではないと判断しています??



<追記 2017/11/06 22:35>

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 なんと、「Latin Ras Kaz / Special Limited Edition Mega-Mix!」は真ん中の正式なプレス版も存在することが判明しました・・・もう、こうなってくると、カズさんが随分マメにプレスをしていたことが分かり、ちょっとグッときました!





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<独り言>
 今週は特になかったのでお休みです・・・

 ・・・が、この記事の更新後、無理なこと(?)をすることになったので、面白いことになったら報告しますね~



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追記 2017/10/25 00:30
 だいぶ面白いことになりましたが、平日は記事が書けなさそうなので、今週末の更新で報告しますね!









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DJ Viblam 「Bring The Beat Back Vol.2」
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 え~、2週間ぶりの登場です・・・

 先週は、野暮用があったり、突然の体調不良があったりで更新ができませんでした・・・
 すみませんでした・・・

 ここ最近、年をとったからかもしれないですが、季節の変わり目の体調コントロールが難しいんですよね~
 ちょっと寒くなっただけで、体がついていけず、もう若くはないんだな~と思ってしまいました(^^;)

 なお、若干ずれた健康ネタですが、最近になり、私は人よりも「手が冷たい」ことが分かりました・・・

 後輩の女の子で、冷え性の子がいて、手が冷たいらしいので、試しに握手してみたら、私の手のほうが冷たかったらしいです・・・冷え性とは断定できませんが、確かに夏場でも裸足は苦手だし、割と厚着体質だし・・・
 う~ん、 ドクターG級の一大事にならなければいいな・・・今日は、風呂屋に行って体を温めよう(^^;)

 そんなわけで、今週の紹介です~


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 今週は、ミックステープを集めている方なら「ド定番」、そして当時に聞いてた方なら「間違えなし!」と頷いていただけるであろう、大名作「DJ Viblam / Bring The Beat Back」の第2段を紹介します!

 もー、ジャケからして「B」全開な感じで最高すぎますね(^0^)

 まず、作者である「DJ Viblam(ビブラム)」さんについてサクっと紹介しましょう。

 Viblamさんは、90年代前半から活動をしておられるDJ/Producerで、B御用達のお店「Still Diggin'」のオーナーさんとして有名かと思います。
 そして、Still Diggin'つながりで、MUROさんとも昔から親交が深く、オリジナルKODPクルーの「#5」を拝命しており・・・DJも堀りも天下一品なお方になります。

 詳しくは、以前紹介した以下の記事をご参照ください。

● DJ Viblam 「Bring The Beat Back Vol.1」


 んで、作品的には、Viblamさんが好む「BPM早めのHipHop」を追求した内容になり、この第2弾も最高です・・・
 分かりやすい表現だと、ダンスを踊るBボーイ=ブレイカーが好むスピード感があり、聞いていると絶対にテンションが上がります(^0^)

 ただ、ちょっと前ですが、ある大先輩から以下の話を聞いて、更にViblamさんのことが好きになり、このシリーズも大好きになりました!

 それは、Viblamさんは、ミックステープを作る時は「完璧主義」だったようで、自分が思い描いたミックスが録れないと、また録り直したり、選曲を組み直したり・・・結果的に相当な時間をかけて作っていたそうです。
 
 も~、この精神、ものすごく分かります!

 私も、若かりし頃には、自分用に下手くそなミックステープを作るわけですが、無駄にあーでもない、こーでもないと何度もDJをし直し、テープを作っていました・・・それも、一つのミックスがダメなら、全て最初から録り直していましたね~
 まあ、PCで簡単に後編集ができる今だと、こういった苦労や、その苦労の先にある「一発録りの美学」が分からないかな・・・でも、これはとても大切な精神ですね!!

 そして、もう一ついい話があります・・・

 どうやら、この作品の第3段も準備してたらしいのですが、あまりにも作業が難航し、Viblamさんのコダワリもあり、結果的に作ること(リリースすること)が出来なかったそうです・・・
 もー、真っ赤な「Bな血」が流れている者としては、是非、聞きたかった・・・皆さんもそうですよね(^0^)


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 そんなわけで、作品の紹介です~

 この作品では、前作に引き続き、前述したような「ダンスを踊るBボーイ=ブレイカーが好むスピード感」にあふれた作品になり、聞いているだけでも「血が騒ぐ」内容です!
 
 まず、選曲面は、実は1作目とは異なる方向性の選曲になりつつも、まったく「Viblam節」がブレていない選曲で、最高です!

 選曲については、前作ではミドルスクールを中心としたマニアックなHipHopを中心にしていましたが、この作品では、00年前後に流行っていたBreakbeatsっぽい新譜を多く選曲しており、Viblamさんの堀りの深さが伺えます。

 それこそ、A面の一曲目では、盟友MUROさんのキラーRemixである「Truby Trio / A Go Go (DJ MURO Remix)」から威勢よくスタートします・・・ジャンルとしてはClub Jazz系の曲ですが、これを「B」が喜ぶ曲としてプレイするのが素敵です!
 そのほか、この時期に大変流行っていたBボーイ向けBreakbeatsの4番打者であるDef Cutの「Def Cut / Battle Zone 2000」のようなメジャーどころから、私もこのテープを聞いてカッコ良さを知った「Feature Cast / What It Is」のようなあまり知られていない曲など、くそカッコよくプレイしています!
 また、新譜に混ぜて、古い曲も積極的にプレイしてて、Lesson系のメガミックス~カットアップ感が生きた「Sugerhill Gang / Rappers Delight (Hip Hop Remix)」など、渋い曲もカッコよくプレイしてて、ヤラれます・・・

 これらの選曲を聞いてると、なんでしょう、とにかく「聞いている人が踊ってしまうグルーブ」があり、それがViblamさんのブレないところかな~と思います。

 それは、割とこういう新譜系のBreakbeats系の曲でも、ネタ感がしっかりしている曲や、Def Cutのように直球でブレイクダンスをするB達に喜ばれる曲を選んできたり・・・とにかく「踊る」、いや「ブレイクする=はじける」ことを念頭に置いた選曲が素晴らしいと思います!

 
 そして、そのブレイクするためのグルーブを支えているのが・・・Viblamさんの考え抜かれた「DJミックス」だと思います。

 これまで、大先輩からの話を知らなかったので、割と選曲は凝ってるけど、DJミックスはそこまで・・・と思っていました。
 ただ、Viblamさんが「相当作りこんだ」という点を考慮して聞くと・・・ほんと作りこんでいて、センスもさることながら、努力の賜物でこの作品が出来ているんだな~と思いました。

 特に感じたのが、DJミックスをしてて「いかにテンションを落とさないか」だと思います。
 
 今回の作品でプレイされるようなBPMが早い曲は、HipHopライクにBPMを無視してノリでDJミックスすると、なんとなくグルーブが切れてしまうことがあり、意外とHipHop的なミックスが難しいジャンルだと思います。
 むしろ、House的なミックスで繋いでいった方が、DJミックスが奏でるグルーブは持続します・・・ただ、これをやりすぎると、HipHopらしいラフさや躍動感がなくなり、のっぺりとしたミックスになるのもありますね・・・

 その中で、Viblamさんは、BPMはかなり忠実に合わせてミックスしつつ、前後の曲の絶妙なタイミングで曲を切り替えており、グルーブがしっかりと繋がりながら、HipHopらしい躍動感を保ったDJミックスでプレイをしています!
 
 うん、この「BPM合わせ」と「絶妙なタイミング」を探すことこそが、Viblamさんとしての「完璧主義」だったのだと思います。

 それこそ、Breakbeats的な曲が多いので、普通にサビがなく、どこで曲を切り替えるかはDJのセンスにゆだねられる中で、プレイする曲自体が光りつつも、その次にプレイする曲が光るタイミングを探すのは、結構大変な作業ですよね・・・
 タイミングを探すことももちろんですが、その後のDJミックスの流れを考えると、タイミングが合ってても選曲がダメな場合もあるので、選曲のやり直しもし結構していたでしょうね・・・

 また、BPM合わせも、そこまで大胆なBPM調整はしてないけど、その曲のキーが狂わず、そして次の曲に繋がるようにしっかりと調整してて最高です・・・
 きっと、昔の私もそうでしたが、「次の曲はピッチを+2.2」みたいな進行表みたいのを用意・・・いや、体にその進行表を染み込ませた上で、このミックスを作ったんでしょうね・・・グっとくるな~(^0^)



 そんなわけで、割と私の妄想込みで聞いたら最高な作品の紹介でした!

 なんか、これを久々に聞いて、00年代前後のネタ感のあるBreakbeats~Cut Up~Tracksものが気になって仕方がありません(^^;)
 やっぱり、いいDJは「聞いている人を魅了し、その曲を欲しがらせること」が出来る人なんですね・・・

 あと、やっぱり「幻の第3段」を聞きたいです!!





<Release Date>
Artists / Title : DJ Viblam 「Bring The Beat Back Vol.2」
Genre : HipHop、Breakbeats、Club Jazz、Garage・・
Release : 2001年
Lebel : Still Diggin'/KODP No Number

Notice : トラックリストで気づいたこと
 文中で紹介した「Feature Cast / What It Is」は、トラックリストだと「Recipe for the Perfect Afro」となっています。
 おそらく、この12inchにおいて、A面の1曲目が「Recipe for the Perfect Afro」、2曲目が「What It Is」なので、曲名を間違えたのかもしれません・・・12inchを買って気づいたので、念のため、紹介をしておきますね~





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<独り言>

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 さー、来週はお祭りですよ!

 テープに興味のある方なら、このロゴはご存知ですよね・・・来週の土曜日(10月14日)は「Cassette Store Day」です!!

● Cassette Store Day オフィシャルサイト


 これは、だいぶ日本でも定着してきたRecord Store Dayのカセットテープ版みたいなもので、いろいろなレコード店でカセットテープに関するイベントを行うものになります。
 それこそ、この日発売の新商品が出たり、放出セールがあったり、まだRSDよりは小さいですが、ちょっとずつ盛り上がっていますね~

 当然ながら、自称「日本でカセットテープを一番愛している男」な私も、大変楽しみにしていて、14日は気合で休みにするぐらい(危うく仕事が入りそうだった・・・)、楽しみなイベントになります。
 
 昨年は、下北でのテープ馬鹿発狂なセールを経て、嫌がらせのごとく移動して掘りましたが・・・今年はどうなるでしょうね~
 まだ、各店の情報が出そろってないのと、私の戦略がバレると、私が欲しいのがゲット出来ないかもしれないので・・・直前まで隠密行動になりそうです(^^;)

 そんなわけで、来週は年に一度のお祭りなので、皆さんもテープを掘りましょうね~

 なお、初音ミクはないですね(笑)
 なので、今年も私が「非公式アンバサダー」として暗躍したいと思います(^0^)








DJ Enuff 「Party Groove」
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 え~、気付いたら9月になっていて、朝晩は涼しい日も出てきましたね・・・きっと、夏を過ぎて、秋に向かっている証拠なんでしょうね~

 ただ、毎年、思うのですが、もうちょっと夏でいたいかな・・・特に今年は夏っぽい日が少なかったから、もう少し夏でいたいですよね・・・

 そんなわけで、テープ馬鹿としたら「夏」の代名詞であるTape Kingzモノを紹介です~


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 今回は、もはやUSのHipHop系DJの大御所である「DJ Enuff (イナフ)」さんの作品を紹介します!

 たぶん、はじめて紹介するお方なので、最初にバイオから紹介したいと思います。

 Enuffさんは、NYのブルックリン生まれのプエルトリカン(?)で、現在も現役バリバリでDJをされているお方になります。

 活動自体は80年代末(?)から行っているようですが、ある時期に、あのRed AlertにフックアップされたことでラジオでのDJをするようになり、そのへんから有名になり、Hot97の夕方の帯番組を担当するなど、ラジオに関しては相当信頼度が厚いお方ですね~

 そして、Enuffさんが重要なのが、世界屈指のDJ集団である「The Heavy Hitters」を立ち上げたDJであることです!

 The Heavy Hittersは、日本ではそこまで知名度がないですが、NYのHipHop~R&B系DJの総本山と言ってもいいぐらい、色々なDJが参加をしてて、もはやDJ界の「ヤンキース」と言っても過言ではないかと思います。
 設立の経緯とかは分からない部分もありますが、自身のDJに加え、こういった「DJ全体」を活性化させることで、シーンを盛り上げている点は重要で、DJ業界からの評価はもっとあるべきお方なのかな~と思います。


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 そんなEnuffさんですが、ミックステープも結構出していたことから、90年代中期はテープでも評価を得たDJかと思います。

 私自身、あんまり深追いしてなかったDJ(?)だったのですが、気付いたらボチボチ持っていますね・・・なので、日本にもこれだけ入っていたことを考えると、現地でも結構人気だったと思います。

 特に、その人気を支えた「2枚使い」のカッコよさが、Enuffさんを考える上で重要だと思います!

 今回、しっかりと聴いてみたら「2枚使い」が半端ないんですよね・・・

 下の説明でも書きますが、ある意味で「DJ Spinbad」の源流とも言ってもいいDJプレイで、Enuffさんのテープを聴いて影響を受けた方が多いかもしれないですね。
 Kid Capriもそうですが、NYでミックステープを売ろうと思ったら、誰にも真似できない個性/DJスキルが必要なので、Enuffさんについては、これらの「技」でのし上がっていったのだと思います・・・

 では、Enuffさんの紹介は、大好きな「Party Groove」で紹介したいと思います!


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 この作品は、恐らく94年ごろにリリースされた作品で、タイトルの「Party Groove」からも連想できる通り、NYのパーティークラシックが詰まった作品で、誰でも楽しめる作品かと思います!

 作品について、もうちょっと深く指摘すると、直球のHipHop選曲を中心に、SoulやFunkなどのオリジナルのブレイクビーツ選曲、更にカプリのOld SchoolでおなじみのDance Classicsや80's R&Bといったクラシック選曲が混ざっている感じで・・・まるでカプリから影響を受けた選曲、いや、NYの伝統を分かりやすく詰め込んだ選曲になっているかと思います!

 それこそ、選曲面では「LL Cool J / Jingling Baby (Remix)」「EPMD feat LL Cool J / Rampage」といったHipHopクラシックや、Mary J BlidgeのReal LoveネタなClean Up Womanをモロ使いしたトラックス曲「Zulu War Chant / Time Zone」などを選曲し、ガンガンと盛り上げています!
 また、A面の後半では、漆黒のブレイクビーツタイムがあるのですが、The Champ~JB使いが半端ない「Bozo Meko / Fushion Beats Vol,2」をクソ熱く2枚してきたり、その流れで「First Choice / Love Thang」のブレイク部分をクソ熱く2枚使いをしてきたり・・・いや~カッコいい!
 
 このHipHop~ブレイクビーツ系の選曲とDJプレイを聴くだけでも、Enuffさんの「2枚使い」が半端ないことが分かり、それで人気だったことが分かります!

 時代的には94年頃なので、ここまで「上手い」のは時代的にも早いし、カプリっぽいファンキーさ(大味さ?)もありながら、Spinbadっぽく緻密にグイグイと引っ張っていく感じが素晴らしく・・・いや~、カッコいい!

 また、これも指摘したいのが、多くの部分で「アイデアにあふれた2枚使い」をしてて・・・この点も最高です!

 例えば、90年代にDJをやってた方なら誰でも出来るであろう「Real Loveの半拍ずらしミックス」を、同ネタ使いなトラックスで華麗に披露・・・94年ごろで、この技使いは早いっすね!
 また、あえて2枚掲載をしたLLとEPMDは、個人的にはDJ Spinbadが発見したと思っていた「歌詞繋ぎからのJingling Baby →Rampage繋ぎ」はこの作品で既に披露・・・これも単純だけど、上手すぎですね(^0^)

 これ以外にも、2枚使いを絡めながら、絶妙なタイミングで次の曲に繋いでいくことも多く、DJ技術と選曲がアイデアにあふれていて最高です!
 そして、カプリやビズ等なら、これに「マイク」を絡めて更にファンキーにしていましたが、Enuffさんのこの作品では、あえてマイクは使わず「2ターンテーブル・オンリーのファンクネス」で攻めていく辺りもカッコいいです!

 もう、ココまでの説明で、EnuffさんのDJがフレッシュで、本当に「Hip Hop」なのが分かります!

 やっぱりHipHopは「2枚使いから始まった」ことが分かるミックスです(^0^)

 あと、蛇足ですが、私が影響を受けた「DJ Spinbad」がEnuffさんから影響を受けていたことが分かり、ちょっと安心しました・・・スピ先生もNYの伝統を受け継いでいた点が証明できて、ちょっと嬉しいです!


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 そして、この作品では、こういった2枚使いを含めたファンキーな選曲をしつつ、B面後半ではNYクラシック選曲・・・これも絶妙で最高です!

 選曲的には上記の「Zapp / Computer Love」「Debarge / I Like It」なんかをプレイするのですが・・・カプリやビズなんかがプレイするのと同じように「説得力」が違い、もー、カッコよすぎです!!

 例えば「Zapp / Computer Love」では、HipHop選曲の流れから強引にカットイン(前曲はDas EFX!)をするのですが、それが凄いバッチリで、イントロ2枚使いがクソカッコいい・・・カプリとかもそうですが「謎の選曲なんだけど、何度も聴いているとバッチリになる選曲」です!
 特に、このZapp選曲については、テクニカルな視点を更に説明すると、それまでのHipHop系の選曲からクラシック系の選曲に切り替える際の「ブリッジ(橋渡し)」にした選曲になっています・・・つまり、方向性が違う曲へ切り替えていくために入れた曲で、Zappで2枚使いをしていたのにも理解ができます!

 そして、この後は、割とNYクラシックなグルービーな曲をプレイし続けます・・・うん、気持ちイイ・・・

 この辺は、イメージとしては、散々盛り上げたクラブで、ちょっとクールダウンをしつつ、女子も男子も腰が止まらない選曲ですかね・・・

 その上で「Debarge / I Like It」を選曲・・・もー、大合唱必死なタイミングです!

 この辺もNYらしく、大変上手いな~と思うのが、ピーク曲の「温め方」がというのでしょうか、ピークの曲が盛り上がるように、しっかりと「メリハリ」を付けているんですよね・・・

 Enuffさんに関しては、グルービーな曲を選曲して、あえてクールダウンをしてるんだけど、ビート感だったりHipHop感を維持したDJプレイで、DJミックスのテンションを切らずに進めています。
 特に、ここでも上手いな~と思うのが「2枚使い」で、要所要所で派手ではないけど効果的な2枚をいれてきてて、クールアウトなんだけど、躍動感のあるグルーブを維持しているのが最高です!




 あまり深く紹介することが出来ませんでしたが、一言で「ヤバい!」と断言できる作品です(^0^)

 当時は結構売れたし、日本にも割と入ってきているので、探せば結構あるかと思います。
 気になる方は探してみてね~



<Release Date>
Artists / Title : DJ Enuff 「Party Groove」
Genre : HipHop、Soul、Funk、Disco、R&B・・・
Release : 1994年ごろ
Lebel : Tape Kingz(US) No Number


Notice : (毎回恒例の)トラックリストについて

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 今回のテープは、テープ馬鹿ご用達な「Tape Kingz」製なので、テープの仕様等で「なんだそりゃ」と思う豪快さがあるわけで・・・今回のもありますよ(^^;)

 今回のEnuffさんのは、割とまともなトラックリスト(何箇所かは間違いあり・笑)はついていますが・・・写真の赤で示したAの後半1/4と、Bの前半1/4が、私の持っているコピーには全く収録されていません(^^;)

 実際のテープを聴いていると、その部分で「ブツ」と切れているので、本当はミックスが続いているんだと思います・・・恐らく、本当は60分×2のミックスで120分だったのを、45分×2の90分テープで作ってしまったんでしょうね・・・
 ただ、Tape Kingzの恐ろしい所は、これに気付かずにテープをガンガンとコピっているところですね・・・こういった豪快さにヤラれます(^^;)

 なお、全てのミックスが収録されたテープはあるのかどうかは不明ですが、このTape Kingz版自体が再発とも言えるので、きっと最初のプレスとかではあるのだと思います・・・
 個人的には、A面の切れた後に「KRS-ONE」御大のフリースタイルが入っているようなので、結構気になっています・・・Tape Kingzはジャケが同じでも、中身のテープが違う場合もあるので、精進して探さないと(^^;)






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<独り言>

 今週は、写真がないことから御察しの通り、独り言はナシです・・・

 大半の方が「Discogs」のイベントに行ったのでは?と思っているかもしれませんが、ガッツり仕事で不参加でした・・・ああっ、行きたかったな~

 なお、今年も10月には「CASSETTE STORE DAY JAPAN 2017」が開催されることになりましたが、コッチも仕事が入りそうで戦々恐々です(^^;)
 先日、下北のN村さんに伺ったら、今年もゴツいのを用意してるようなので、これには行かないと・・・何とかして後輩に仕事を押しつけて、朝から並びたいと思います(^^;)

 あと、8月の購入履歴を〆たら、届いては行けない大台(4)に到着したみたいです・・・ストック分を含めてのカウントなので、実際の記録更新報告はもう少し際になると思いますが、人間、頑張ればイケるもんなんですね(^^;)

 ただ、もう置き場所が限界です・・・レコードも棚を増設しないとヤバいし、そろそろ引っ越しをしないとイケないのかな・・・
 まあ、引っ越しをする準備に時間がとれないので、今のスペースで何とかするのだと思います・・・でも、そうは思っていても、普通にテープもレコードも買ってくるので、真剣には悩んでいないようです(^^;)

 では、今週はこんなもんで・・・今週も、仕事は仕事で頑張り、レコとテープは馬鹿を繰り返しますね(^^;)

 ではでは、また来週~




 
DJ Ike Nelson 「DJ Ike's Klassic Mixez Vol.1」
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 え~、暑いですね・・・もう「やる気」がおきません(^^;)

 まあ、暑さの影響というよりも、エアコンの影響というか、私自身はあんまりエアコンが好きではないので、キンキンに冷えている室内が逆に疲れちゃうんですよね・・・
 そのため、今週は家に帰ってからのやる気の無さは強力で、何もブログ作業が出来ませんでした(^^;)

 そんなわけで、なんとか作業をして、この作品の紹介です~


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 全くもって「なんだこりゃ」な写真ですが、今回は日本で活躍する黒人DJである「Ike Nelson(アイク・ネルソン)」さんのミックス作品を紹介します!

 まず、アイクさんですが、アメリカ出身のブラックマンで、情報を辿ると80年代後半から横浜中心に活動をされていた方のようです。

 DJとしては、横浜Circusなどの横浜周辺のクラブでDJをしてたようで、イメージとしては横須賀~横浜辺りの米軍関係のブラザー達を楽しませていたお方なのかな~と思います。
 また、DJ以外にもギターが引けるなど、多彩な音楽要素を持ち合わせており、音源制作などもされていたそうです・・・なんと、Kinki Kidsやブラックビスケッツ(懐かしい!)の編曲等をされてたそうです!

 ただ、アイクさんに関しては、DJというよりも「声」の方が活動の中心かもしれません。

 当然ながら流暢な英語と、ベラベラな日本語を駆使して、番組MCや司会、そしてナレーターなどの活動をされています・・・
 80年代は横浜のFM局「FM Yokohama」では「サントリー・ソウルブラザー」という番組のナビゲーターをしてたり、懐かしの音楽番組「Hey Hey Hey」のタイトルコールを担当したり、意外なところで聴いたことがあるお方なのかな~とも思います。

 うん、全くもって写真のような「エロ帝王」ではありません(^^;)


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 そんなアイクさんですが、どういうわけか、このミックステープを1本リリースしています。

 リリースは1998年で、なんでリリースしたかは全く不明です・・・この時期は、割とDJ寄りな仕事(DJバトルの司会などをされていた)もしてたので、その辺の流れなのかな?

 んで、目を引くのが、ビヤ~ッチで、どこかG感満載なイナタイ「ジャケット」ですよね・・・

 なんと、ジャケは、あの「テリー・ジョンソン(湯村輝彦)」氏が担当しています!

 もう、これで、この作品が「エロジャケ」なのが分かりますよね(^0^)

 テリーさんと言えば、無類のブラックミュージック愛好家、特に「ギャングスタ・ラップ」の愛好家として有名で、名著である「甘茶ソウル百科事典」や「Gangsta Luv」でギャングスタ・ラップの素晴らしさを伝えた御大です・・・
 特に、本業であるイラストレーターやグラフィックデザイナーとしての力と、湯村さんにしか出来ないド変態な世界観を駆使し、ギャングスタラップの大きな魅力である「CDジャケットの素晴らしさ」を、分かりやすく表現してて、その辺は「Gangsta Luv」でヤラれた方が多いかと思います!

 そんな「CDジャケットの素晴らしさ」を、1998年の時点で克明にこのテープにデザインしててヤラれます・・・

 G系らしい良く分からないエロさ(笑)や、G系ラップのライナーによくある「Coming Soon」としてリリースされない可能性が高い次回作の宣伝(笑)も掲載するなど、仕事が上手すぎです!

 まあ、アイクさんとテリーさんがなんで繋がっているのかは分からないですが・・・たぶん、80年代はブラックミュージックを聴こうと思ったら、必然的に軍人ラインのブラザー業界に入り込んでないと聴けない(買えない)部分があったので、その辺が接点なのかな~と思います。

 では、作品の紹介です!


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 まず、選曲ですが・・・この流れでいくと「ギャングスタ・ラップ」の選曲かな~と思いますが、期待を裏切り、全く違う方向性の選曲になっています(^^;)
 きっと、ジャケについては「ギャグ」で作ったんでしょうね・・・

 んで、肝心の選曲は、どうやらアイクさんがDJとして活発に活動をしていた80年代末~90年代初期の曲を中心に選曲してて、G系とは全く方向性が違う「跳ねた」選曲をしています。

 それこそ、写真の「Eric B & Rakim / Don't Sweat The Technique」「Sugarhill Gang / Rappers Delight (89 Remix)」などのHipHopや、New Jack Swing周辺の歌モノを中心に選曲しています。
 きっと、当時、とにかく盛り上がりたいブラザー達を盛り上げた選曲なんでしょうね・・・聴いてると、RakimがAlbumバージョンではなく、あまり使わないRemixを選曲するなど、日本のDJ/レコード文化以降の耳とは「ズレる」方向性があるな~と思いました。

 ただ、全体的なグルーブの出し方は「ブラック(=この場合は荒さ)」でありながら、日本的な「きめ細やかさ」もあり、なかなか丁寧な作り方で、リズムキープがしっかりしてて、全体的に踊りやすい選曲です・・・

 あっ、そうか、この時期は「ダンス甲子園」ですね!

 最初は聴いてて平坦な印象もあったのですが、ダンス甲子園を始めとする「ダンス」という視点で考えると、結構ヒットしました・・・うん、これは当時のダンサーが聴いたら喜ぶグルーブがあります。
 なんでしょう、週末はサテンのバギーパンツを履いて踊りにくる若いブラザー達が、クラブの中で元気に踊っている感じですね・・・この辺が理解できて、やっとこの作品が好きになりました(^0^)




 紹介は以上です・・・作品もいいけど、やっぱりジャケの方に軍配かな?

 Gマニアな畏兄の皆さまには、完全スルーな作品だと思いますので、ご興味があったら探してみてね~




<Release Date>
Artists / Title : DJ Ike Nelson 「DJ Ike's Klassic Mixez Vol.1」
Genre : HipHop、R&B・・・
Release : 1998年
Lebel : Bay Ride Recodings BRR-001






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<独り言>

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 ここ最近、割と週末が「荒れる」傾向にあるみたいです・・・今週も「荒れた週末」を報告します(^^;)

 え~、今週は土曜日も仕事で、溜まってた仕事をこなしつつ、夕方には渋谷のユニオンで小規模なテープセールがあったので、渋谷に寄りました・・・テープセールについては、特に獲物なしでした・・・

 んで、獲物なしで渋谷に佇むと、夏の週末を楽しそうにしている皆さんが否が応でも目に入ってしまい、なんか孤独感を感じてしまいます・・・休日の土曜に、暑苦しいスーツ姿でいる孤独感は結構凹みます・・・

 なので、もー、エスケープするしかないと思い、渋谷のはずれにある串カツの立ち飲み屋に移動していました(^^;)

 そして、ココからが荒れますよ・・・

 最初は軽く飲んで帰ろうかな~と思っていたら、近くにいたお客さんの会話が「悪いつまみ」になってしまい、長居してしまいました・・・

 どういう会話かというと、私よりも一回り下ぐらいの子達がどうやらDJをしてて、DJを引退した先輩を囲んでワイワイしています・・・ただ、昔で言うalife的なパーティー志向な方々で、そのDJ感が悲しく、聴いてて辛くなります。
 でも、そういった世界で活躍してたから、引退した元DJの先輩は収入の高い仕事につけたそうで、そのバブル話も辛いです・・・同じサラリーマンでも、こんなに世界が違うのか、と思い、また凹みました。

 まあ、その店で出してる「継ぎ足しが出来るレモンサワー(=大きく切ったレモンが一杯入ってて、新しいサワーを入れてもらったら、そのレモンを自分で押しつぶす)」が大ヒットで、ホッピーで言う「中身4(結果的に5杯)」を飲んでしまったので、気持ちイイんだけど、腐れDJ会話にちょっと気分が悪い感じです・・・

 そんな中、Twitterを見てたら、近くにあるクラブ「渋谷 The Room」で信頼できるDJである「Dazzle Drumus」さんがOpen To LastでDJをされるとの情報が!
 また、先週の北浦和のテープセールで一緒に開店を待ったことで繋がったマサキオンザマイクさんから、結果的に熱い「Bな応援」を頂き、もう火がついちゃいました・・・


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 そんなわけで、10時過ぎにRoomに吸い込まれます・・・

 私自身、相当酔っぱらっていましたが、入った時点で既にDazzleさんの音・・・もう、Roomの美味しいウーロンハイを片手に、気付いたらガンガン踊り始めていました(^^;)

 それも、昨日はスーツ姿です・・・店員さんも、その時にいたお客さんも、そしてDazzleさんも「変なオッサンが来たな・・・」と思ったでしょう(^^;)

 私自身、37の立派なオッサンですが、踊ることに関しては、少なからずそこらへんのダンサーよりも上手い、いや、上手いじゃなくて情熱的だと思います・・・
 昨日に関しては、もう周りを気にせず「自分のために踊らさせてくれ」の一言です・・・いつも以上の情熱的(怨念的?)なダンスで、相当ご迷惑をおかけしました・・・

 ただ、やっぱりDazzleさんのDJはイイですね・・・

 もー、とにかく「安心して踊れる」んです!

 なんか、嫌なことは一杯あるけど、やっぱり「いいDJの音」に包まれるのは、私だけの「聖域」なのかもしれません・・・踊ることで、嫌な日常をすっ飛ばすことが出来ました(^0^)
  
 
 そんなわけで終電間際の11時45分ごろにはアウトし、帰宅しました・・・なんか、「飲む×踊る=更に酔いが回る」ことを理解せずにいたので、帰りの電車でゲ●しそうなのを我慢して帰ったのは秘密です(^^;)

 ここ最近、ほんと仕事や掘りがあってクラブに行けないのが辛い中、今回のダンスは一服の清涼剤でした・・・うん、やっぱり踊ることは素晴らしいですね~

 ではでは、来週もよろしくお願いします~





 
DJ Celory 「Higher Level Vol.2」
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 え~、この間の「キングギドラ / 空からの力」を紹介して以降、どうも、私の中で「日本語ラップ」ブームが始まったようで、高校生の頃に気持ちを戻して、色々なテープを聴いています・・・
 
 そんな中から、まだ紹介していなかったCeloryさんのテープを紹介するわけですが・・・この作品って、20年前の作品なんですね!
 20年たっても、私自身は何にも進歩してない(笑)けど、こうして、20年後でも同じ気持ちで聴けることは、嬉しい意味での考え深さがあるな~と思いました!


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 まず、今回は、作品紹介をする前に、このテープがリリースされた1996~97年ごろの状況について、お話をしておきたいと思います。

 この頃の日本では、一般的にもDJやHipHopを始めとするクラブミュージックが注目されはじめ、特に高校生~大学生といった若者層から人気を得るようになり、文化として成立しはじめた時期かな~と思います。

 その中で「高校生」が文化を盛り上げていた点は非常に大きく、俗に言う「高校生DJ」が出てきて、その流れでHipHopなり、日本語ラップが盛り上がっていった過程がありました。

 参考
 90年代中ごろにHipHop/DJなどの情報が載った昔の雑誌

 
 私自身は、1996年~97年ごろは、千葉の片隅でその過程を体感しており・・・みんな、情報が無い中、不器用にHipHopやDJを愛していて、こういった原動力があったから、その後のDJ/HipHop文化の発展があったんだな~と思っています。

 んで、話を今回のCeloryさんのテープに戻すと、私としては、そういった高校生~大学生のBボーイたちが良く聴いていた印象がありました。

 まず、このテープは、ManhattanCiscoといったレコード屋さんでも売られていましたが、どちらかと言うと、B系の洋服屋さんで売っていたことの方が多く、私も当時、このテープは渋谷のBeamsの奥にあったESPというお店で購入した記憶があります。

 私自身は、あまりB系の服が似合わず、B系の服屋さんにはそこまで出入りしていませんでしたが、当時、Manhattanとかは店前にイカついBが溜まってて入るのが怖かった(笑)ので、HipHopやDJの情報を求めて、比較的入りやすかったB系の洋服屋さんに出入りして、ミックステープやフライヤーをチェックしていましたね・・・
 この当時だと、原宿のネバーランドとか、ファイヤー通りにあったお店(Nishimiaさんのテープが売ってたお店)とか、比較的入りやすいお店は行ってました・・・ただ、ファイヤー通りのビルの上階にあったClip13とか、Manhattanの裏のStill Diggin'も、イカついBがいて、怖くて行けなかったです(^^;)


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 んで、このテープの話に戻りますが、当時、私の友人周りでは、このテープが本当に人気で、その理由を考えると「ジャケのタグ」が重要だと思います!

 まず、私自身の話をすると、これを購入し、家や外で聴いていると、友人からこのテープを「貸してくれ」と言われるケースが多かった記憶があります・・・この辺は記憶が曖昧ですが、レコードを買ってないBほど、そう言われたことが多かったと思います・・・

 つまり、ジャケのタグが「本物っぽい」印象があり、それで人気があったんでしょうね・・・

 この辺の話は、文化の黎明期が故の珍エピソードですが、参加者が音楽や文化に対してそこまで知識がなく、むしろ「本物っぽい見た目」が重要だったことを表す話になるかと思います。
 それこそ、洋服屋さんが重要だった点は、まさに「見た目」が先行していた点を表していますが、この「タグ」も物凄く重要で、タグっぽいジャケなら、それで本物!と言った流れもありました・・・

 うん、私と同世代の方なら「うんうん」と頷いてくれると思いますが、タグってホント重要でしたね!

 タグは一番手軽に「B」になれる手段として珍重され、上手く書けるだけでモテモテでしたね・・・

 それこそ、DJなら機材やレコードを用意しないとイケない、MCやダンサーなら人前で披露できるように修練しないとイケない中で、タグは敷居が低く、かつ、上手く書けたら、すぐBだと認められる要素が強く、みんな練習してましたね~
 ホント上手い奴だと、それだけでナンパ手段になり、他校の女の子が通学カバンに書いて~みたいな依頼があり、そこから交際が・・・みたいなこともあり、当時の高校生Bにとっては、実は重要な能力でした!

 なお、写真は、当時の雑誌(東京ストリートニュース)で、こういったレクチャー記事が載るほど需要は高く、これはコピーが良く出回り、これを見て練習していましたよね~

 うん、当時の「B」って、その音楽や文化が好きだからではなく、むしろ女の子や友達から「モテる」「カッコよくなる」ために嗜んでいた部分が凄く強かったんですね・・・
 私自身も、そういったことが「きっかけ」で、HipHopなりDJが好きになった訳ですが、みんな、こういった「モテるため」に始めたのがきっかけでしたね・・・これは、日本でのDJやHipHop、そして日本語ラップを語る時に忘れてはイケない視点です!


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 では、作品の紹介をしましょう!

 この作品は、既にSoul Screamの一員として活動していたDJ Celoryさんの作品なので、日本語ラップが絡みつつ、US系HipHopをメインに構成されたミックス作品になります。
 流れ的には、Kiyoさんも出していたテープシリーズ「Higher Level」の第2段になりますが、当時はそういったシリーズ要素を意識せずに売られていたような気がします・・・

 まず、US系の選曲から紹介数すると、当時の新曲が多く、大変懐かしいですね・・・
 
 それこそ、ATCQとか、The Rootsとかが選曲され、結構、このテープで選曲された内容を聴いて、イイな~と思った曲は12inchを買った記憶があります・・・
 特に、当時らしいJazzyな要素が光った楽曲には、素直に反応してたので、写真の「O.C. / Word...Life (DJ Celory Remix)」は撃沈で、直ぐに写真の12inchを2枚買って、ガシガシと擦った記憶があります(^0^)
 
 また、当時、良く流行ったHipHopのビートにR&Bのアカペラを被せる「ブレンド」もしっかりと披露されてて、B面の頭では「Black Street / No Diggty」をネタに、Sadat XのRamp Rampや、Da Bush BabeesのThe Love Songのインストを上手く使ってて、ヤラれましたね~

 当時の私は、まだそこまで「DJ」としての意識は低かったと思いますが、やっぱりミックステープを聴いて「DJを吸収」していた部分は大きいと思います。

 それは、DJの選曲だったり、2枚使いやブレンドといった技術になり、ミックステープを一つ一つ消化していくことで、自分の中で「DJ」が進歩していったんだな~と痛感します・・・




 そして、このテープの魅力となると、やはり「日本語ラップ」のカッコよさを教えてくれた点があるな~と思います。

 自分達のSoul Screamの曲に加え、RhymesterやRappagariyaの曲をプレイしてて、プレイの前にシャウトアウトが入る感じが熱いですね・・・

 んで、何よりも熱いのが、A面頭のフリースタイルで、久しぶりに音源をアップして紹介しましょう・・・

 この時期にミックステープでは、そのDJと関係のあるMC達がフリースタイルを提供することが慣例になっており、どのDJもその人選や内容に凝っていました。
 特に、このテープのフリースタイルは「カッコいい!」と評判で、当時から語り草になっていた部分があったと思います・・・私自身も大いにヤラれ、日本語ラップが好きになった「きっかけ」の一つだったと記憶しています。

 面子としてはShakazombieのHide-Bowie、RappagariyaのQと山田マン、T.A.K. The RhymeheadとN.A.O.、そしてSoul ScreamからE.G.G.ManとHabが登場し、かなり完成度の高いフリースタイルを披露しててヤラれます!
 私としては、一発目のHideさんのフリースタイルが撃沈で、レゲエ的な節回しを出しつつ、勢いのあるラップにヤラれ、こういった音源を聴いて「日本語ラップってカッコいいな~」と思った記憶があります・・・今聴いてもHideさんが優勝でしょうかね?

 ただ、これも忘れてはならない視点ですが、当時、日本語ラップは凄く歓迎された存在ではなかった・・・と思います。

 日本でHipHopなりDJが流行った過程においては、今回の記事でも断片的な紹介がありますが、実は「スタイル先行」の部分が強く、とにかく「本場が一番」のような流れがあり、音楽としてのHipHopであれば、USのモノが本物で、それ以外(日本語ラップ)は本物ではない、みたいな流れがありました。

 これは、当時のHipHop専門誌「Front」でも論争があったトピックで、結果として、日本語ラップの進化と共に、そういった壁は無くなりました・・・

 そういった「壁」を取り払う作業において、私としては「ミックステープ」の存在は凄い重要だったと思っています。

 今回のCeloryさんのテープを例にとれば、タグジャケというイージーな入り口、カッコいいUS系HipHopが並びつつ、効果的に日本語ラップのカッコ良さを紹介している構造になっており・・・結果的に「日本語ラップがそこまで好きでなかった人」を日本語ラップに振り向かせる効果があった、と思います。

 この辺は、凄い情報が曖昧で恐縮ですが、日本語ラップに関わっているDJ達は、いかにして自分達の「HipHop」がカッコイイのかをアピールするのに、凄い苦心をしていたと思います・・・DJ Kenseiさんの「Ill Vibes」がそういった意義で作られていた、と思います?
 
 そう、この壁を取り払う作業は、無認識に「海外のがカッコイイ」という不文律を、いかにして崩していく作業とも言え、DJ達が取った手法の一つが、全体的にウケが良いミックステープの中に、カッコよく日本語ラップを仕込むことだったんですね・・・
 そのため、この時代のミックステープに収録されたフリースタイルには、きっと「俺たちの時代を作ろう!」みたいな意味も含まれていて、今の時代にはない「熱さ」があり、今でも消えない「作品の良さ」に繋がっているようです・・・



 
 なんか、バシッと決まらない紹介や説明になりましたが、このテープを考えると、当時のB界の事情と見合った内容になりつつ、聴いた人を日本語ラップの世界に導いた点では、凄い意味のあるテープかと思います。

 今の市場では、多少値段がついていますが、かなり本数が出たことから、今でも買いやすいテープかと思います・・・お好きな方は探してみてね!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Celory 「Higher Level Vol.2」
Genre : HipHop、日本語ラップ・・・
Release : 1996年 
Lebel : Higher Level No Number






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<独り言>
 今週はお休みです~ 

 毎週、レコード&テープ万歳な話題があると、困ってしまいます(^^;)

 ただ、最近はブログの方が頑張ってなかったので、色々と企画中です・・・まだ、具体化してないのもありますが、頑張りますね(^0^)