HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
King Giddra 「空からの力」
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 え~、今週は写真を見れば一目瞭然ですね・・・言わずと知れた日本語ラップクラシックです!!


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 今回は、日本語ラップのクラシックアルバムとして語られるKing Giddraの1stアルバムのテープ版を紹介します!

 まず、なぜ、このテープを紹介することになったかというと、先週、大好きなソニーのラジカセを中古でゲットし、その試運転がてら、このラジカセに合いそうなHipHopのテープを聴いてたら、このギドラのテープアルバムが目にとまり、聴いてみたら最高だったんですね・・・
 時期的にも、今回紹介するような日本語ラップのテープアルバムが評価されつつある(参考:渋谷ユニオンの買取表)ので、ちょうどイイ時期かな~と思い、紹介することになりました・・・

 ただ、今回の紹介も、きっと「テープの神様」が導いてくれた作品だったようです・・・

 先に脱線話になりますが、この作品のジャケットにおいて、右側のZeebraさんはじつはラジカセを抱えていて、そのラジカセが、私が先週末に購入した「SONY CFS-905」だったことが判明しました!

 今回、この作品のことを調べてたら、上記のようなアウトテイク写真を見つけ、それでジブさんがラジカセを抱えてて、それがソニーのだったことが分かりました・・・そりゃー、このラジカセでギドラを聴いたら最高だった訳ですね!!
 まあ、そもそもジブさんがラジカセを抱えていたことも衝撃的な事実ですが、このことを知り、グッとこの作品に親近感が湧いたことは言うまでもありません・・・うん、テープの神様はハズしが無いですね(^0^)

 なお、この作品のジャケは、日本武道館のある九段下の「北の丸公園」で撮影したらしいですね・・・いつ見てもカッコいいな~


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 そして、話を本題に戻しましょう・・・

 今回の作品は、CDやLPを中心に発売された日本語ラップの「アルバム作品」の「テープ版」になります。

 US系のラップアルバムであれば、テープ版はかなりポピュラーな存在で、このブログでもたまに紹介していますね・・・アメリカでは、車で聴く文化等があり、テープが珍重されていたことを踏まえ、どんな作品でも、探せばテープ版が「必ずある」ような状況です。

 そして、そこまで車文化が浸透していない日本でも、90年代中ごろより人気が爆発した日本語ラップでは、実はテープアルバムが一部の作品ではリリースされていました。
 
 その中で、積極的にテープ版をリリースしてたのが、あの「P-Vine Records」になります!!

 P-Vine自体、日本語ラップブームを積極的に後押ししたレーベルで、今回紹介するKing Giddraを始め、ギドラクルーのT.A.K. The Rhymehead、Naked Artz、ラッパガリヤ等、色々な日本語ラップアーティストが所属し、多くのクラシック作品をリリースしていました。
 まあ、元々、ブラックミュージックが強いレーベルなので、HipHopに明るかった部分があったり、優秀なA&Rさん(故・佐藤将さん)がいて熱心に活動をされてたり・・・とにかく、日本語ラップを引っ張ったレーベルとして重要かと思います。

 そして、テープ版ですが、自社でリリースした日本語ラップやHipHop系の作品では、必ずと言っていいほどテープ版を出しており、テープマニアには「たまらん御馳走」になっています!

 私自身の全て揃えられていないですが、写真のような作品がテープでリリースされ、95年~00年ぐらいにかけて、断続的にリリースがあったようです。
 写真から紹介をすると、下段は日本語ラップのアルバム(シングル)作品、中段と上段は自社が持っている海外レーベルのライセンスを踏まえて作られたミックス作品等になり、型番ベースだと20本ぐらいあるので、かなり積極的にリリースしていたことが分かります。

 まあ、なぜテープ版をリリースしていたかになると、謎な部分は多いのですが、やっぱり、当時の「ミックステープ」文化を意識して作られたのかな~と思います。
 つまり、本当はCDかLPで売りたいところですが、HipHopという音楽を、リリースされた「アルバム作品」で楽しむのではなく、DJが作った「ミックステープ」で楽しんでいる層が多かったことを踏まえて、テープ版が作られたのだと思います??

 ではでは、やっと作品の紹介です!!


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 まず、この作品は1995年12月に発売されたアルバム作品の「テープ版」になります・・・発売のタイミングは、不明確な情報ですが、作品リリースの1年後である1996年12月になるようです。

 私自身、日本語ラップが好きだった高校生時代、このギドラの作品は当然ながら聴きこんだ作品で、当時はLPで聴いていましたね・・・

 多分、私と同世代の方なら「そうそう!」と思ってくださるかと思いますが、写真上のシングル12inch「見まわそう / 大掃除」がホント人気で・・・あの当時の殆どのDJがこの2曲をミックステープに収録していたので、それで好きになった方が多いかと思います!
 
 この点、凄い重要なことを含んでいるので、もう少し深く紹介をしたいと思います・・・

 94年~96年ぐらいの日本では、まだまだ日本語ラップは市民権を得てなく、むしろ情報が少なかったことから、無認識に「本場(US)以外のHipHopは認めない」みたいな空気感がありました・・・
 時期的には、DJブームが始まったばかりで、それこそ「カッコだけなDJ」が多く、DJプレイにおいて「日本語」が入るのは「カッコ悪い」と思っていた時期でした・・・私自身も高校生時代に同じような「丘DJ」を経験してて、やっぱり同じように思っていました。

 ただ、素人もプロも含め、色々な人のミックステープを聴いていると、徐々に日本語ラップを混ぜてプレイするDJが増えてきて、それで日本語ラップが好きになった方が多い・・・と思っています。

 私自身、正にそうで、DJを初めて間もない1996年初めころに、錦糸町のフリーマーケットでDJ風のお兄さんが販売していた自作のミックステープ(!)に、このギドラの2曲がプレイされてて、タイトな2枚使いでカッコよくプレイされてて、それでギドラのカッコよさを知った経過があります・・・

 そう、ここで重要なのが「ギドラの曲がカッコよかった」ことです!

 それは、ある意味で「USの曲と同等にカッコよい」ことを意味しており、普通にUSのHipHopの間に挟んでプレイしても違和感がない・・・いや、同じ土俵でプレイしても英語のラップに負けないカッコよさがあったと思います。
 それも、割と素人レベルのミックステープ(94年~96年ごろのDJブームの際は、実は相当重要なチャンネルだった!)で人気だったことで、ギドラの人気、いや、日本語ラップに火が付いた・・・そんな記憶があります。

 それこそ、この作品が秀でている点にも踏み込みますが、ラップの韻の踏み方や雰囲気、またトラック面でもDJに受けやすい構成になっているのが大きく・・・DJ的な視点になりますが、ここまで「2枚使いをしたらカッコいい日本語ラップ」はなかったです!
 ほんと、みんな、この12inchか、この前に出た赤盤(1stプレス)でガシガシと2枚使いしてましたね・・・この時期の日本語ラップをひも解くと、人間発電所や証言が横綱級だと思われがちですが、ミックステープで使われていたという点ではギドラの曲の方が重要だったと思います・・・

 私のブログでは、ミックステープの効果として「DJミックスすることでプレイされた曲が更に光る」と言う点をポリシーにして、作品紹介をしています・・・

 その意味では、この2曲こそ、まさにDJプレイによって光らされた曲で・・・そのDJのプレイがあったからこそ、ギドラの人気に繋がり、更に日本語ラップが人気になったのだと思います!!


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 かなり作品紹介からズレてしまいましたね・・・

 私個人を振り返っても、日本語ラップが好きになったのには、実は「ミックステープ」の存在が大きかったので、説明が熱くなってしまいました・・・

 そんなこんなで、私は日本語ラップが好きになり、色々な作品を掘る過程で、このアルバムもLPで購入し、聴きこみましたね~

 気付いたら、そのLPは手放してしまったようですが、CDではなく「レコード」という観点では、今回のギドラを始め、P-Vine系の作品はしっかりとした量をプレスしてて、入手しやすかったこともあり、P-Vine系の作品を聴いて日本語ラップを好きになった方は多かったかと思います。
 繰り返しますが、人間発電所や証言は、ほんと入手がしづらく、File系の作品(ライムスやペイジャー)ですら、そんなにはレコードはプレスしてなかったことから入手しづらく・・・結果として、DJというレベルではP-Vineのレコードにお世話になった方は相当多かったと思います?

 ただ、やっぱり、この作品で推したいのは「作品の良さ」だと思います!

 トラックの良さもさることながら、全体的に「ラップの良さ」が引き立った、いや、それまでの日本語ラップになかった「カッコよさ」が如実に光った作品で、ほんと皆が聴いていたと思います。

 特に、ジブさんもK-Dubさんも、気持ちよい韻の踏み方をしつつ、歌詞のストーリーが秀逸なのが光ってますよね・・・

 ストーリーという点だと、この作品に収録された「スター誕生」でのK-Dubさんの歌詞が素晴らしすぎるし、個人的には写真の12inchに収録されたKenseiさんのRemixの方が大好きな「行方不明」もヤバいですよね・・・

 今回、改めて「ミックステープ」という観点からこのテープアルバムを聴いたら、確実に韻をハメてくる気持ちよさと、ラップにストーリー性があるのでギドラの世界に入りやすく・・・気付いたら首を振りながら聴いていました!

 なんか、ラップのスキル面の良さももちろんですが、実は作品全体で「あの時代にしか作れない空気感」みたいのが敷かれてあり、それによって、何度聴いても飽きない「世界感=グルーブ」がある作品なんでしょうね・・・
 

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 作品紹介として、上手く表現できませんでしたが、このテープアルバムは確実に「ミックステープ」であり・・・テープで敢えて聴くことで、その作品の良さが更に光っています!

 なんでしょう、CDや、今であればデータで聴くと、1曲単位での聴き方になってしまい、作品全体を通して聴けない部分があるかと思います・・・その意味では、テープは「作品全体を通して聴くのには適したフォーマット」になります。
 そう、その作品がもつ「全体的な世界観」を知ろうと思ったらテープは最良のフォーマットなんですね・・・そして、その中で、しっかりと作品全体に流れやグルーブがあり、通して聴くことで「最高!」と思う作品こそ「ミックステープ」になります。

 うん、ギドラの1stは正に「永遠のBボーイ・アンセム」です・・・今後、オヤジになってもラジカセやショックウェーブでブリブリ鳴らしながら聴いていきたいと思います!!


 なお、このテープ自体は、残念ながら、作った方の思惑と異なり、そんなには売れておらず、記憶にある人は少ないかと思います・・・
 そのため、現在の市場では入手は難しい部類に入っており、ここ最近は相場が上がってきている印象があります・・・なので、興味がある方は、頑張って探してみてね~




<Release Date>
Artists / Title : King Giddra 「空からの力」
Genre : 日本語ラップ
Release : 1996年12月
Lebel : P-Vine Records PCT-002


Notice : P-Vine テープリスト

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 この辺も集めている方が多いかと思いますので、私が持っているテープで、P-Vineのテープリストを作ってみました・・・
 私自身、そこまで真剣に集めてなかったので、まだ穴が多く、もしかしたら、家掘りしたらもっと出てくるかもしれません??・・・なので、抜け番の情報があれば、教えてくださいね~

 なお、私見ですが、P-Vineのテープは異常にカビやすい性質にあります・・・今回、リスト作りでテープを引っ張り出したら、下記の7割はカビが発生してて、掃除が大変でした(--;)
 恐らく、プレスがシンガポー●なので、その辺のテープ質の悪さが原因なのかな~と思っています??

●P-Vineテープリスト
PCT-001 Naked Artz 「浸透」
PCT-002 King Giddra 「空からの力」
PCT-003 ラッパガリヤ 「ヤバスギルスキル PartⅡ」
PCT-004 T.A.K. The Rhymehead 「The Words」
PCT-005 DJ Kensei 「Old School Flava vol.2」
PCT-006
PCT-007 Lord Finesse ‎「Old School Flava!」
PCT-008 餓鬼レンジャー 「リップサービス」(※2)
PCT-009 The X-Ecutioners 「Japan X-Clusive」 
PCT-010 Biz Markie 「Biz Markie On The Turntable」
PCT-011
PCT-012 リブロ 「胎動」
PCT-013
PCT-014
PCT-015
PCT-016 D.I.T.C. 「In The Memory of Big L (オレンジ)」
PCT-017 D.I.T.C. 「In The Memory of Big L (ブルー)」
PCT-018 DJ Hazu 「Japan X-Clusive Ⅱ」
PCT-019 Biz Markie 「Biz Markie On The Turntable 2」

(※1)存在は知っているが、型番が分からないタイトル
King Giddra 「影」

(※2)所持はしてないが、型番は判明したタイトル
餓鬼レンジャー 「リップサービス」 → 否さん、いつ譲ってくれますか(笑)





Notice : ジブさんとテープについて

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 今回、本文には書きませんでしたが、P-Vineがテープを出していたのは、ギドラのメンバーである「Zeebra(ジブラ)」さんの存在が大きいのかな~と思っています。

 たまに書いていますが、ジブさんの「テープ好き」は有名で、それこそ、写真で紹介をしているジブさんの1stアルバム(The Rhyme Animal)や、その1stの未発表Reimxを収録したテープオンリーのノベルティーを作ったりしています。

 また、曲単位であれば、行方不明の歌詞で「♪ウーピーで買ったKissのカセット、レッド、アラート、チャックチルアウト・・・♪」とラップしているのが象徴的で、テープを通してHipHopを学んだ側面があるようですね・・・
 更に、数年前にあの「オタク in the Hood」で、ジブさんの事務所であるGrand Masterを取材した際(リンクの9:30辺りから)、自身のコレクションを披露してて・・・ああ、テープが好きなんだろうな~と思う姿が拝め、感涙です(^0^)

 きっと、こういった「テープ愛」があったので、P-Vineで出されている時に「テープも出しなよ!」と進言されたんじゃないのかな~と思っています・・・テープ好きに悪い人はいません(^0^)

 ↓↓↓

追記 2017年6月13日 00:10


 なんと、ジブさん本人からRTを頂きました!

 RTを頂いた内容からすると、ジブさんは「白」をお持ちだったようですね・・・思わず「シマウマ」なので「白」なんですね~とつぶやいてしまいました(^0^)
 考えてみれば、白が基本でありながら、他の部分はグレーなので、まさに「シマウマ」かも・・・うん、このラジカセの白は「Zeebraモデル」として確定です!!

 とにかく、ジブさんには感謝感謝です(^0^)






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<独り言>

 今週は、大した動きはなかったですが、梅雨のシーズンに近づくと、湿気の関係なのか、途端に我が家の電化製品が不調になり、困っています・・・昨日も、快調だったショックウェーブが1台、急に不調になり、悲しんでいます(--;)
 日本の湿気って、テープ馬鹿にとっては悩みどころで、この時期が一番テープにカビが発生しやすく、それも困りますね・・・今週のP-Vineは特にそうですが、テープの掃除(デッキの蓋をあけたまま早送りをする)が面倒な初夏です・・・(^^;)











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DJ Kiyo 「Guideline」
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 え~、テープについては、常にガンガンと買っているので、自宅には聞いてないテープの山が自然発生するので、ここ数年は半年に1回はその山を整理して、収納ボックスに入れる作業がマストになります・・・

 この作業は結構地獄で、ちょうど去年の年末に行いましたが、半日仕事で凄い疲れます・・・そして、久しぶりに開ける箱もあるので、そういえば紹介してなかったな~と思うテープと多数遭遇し、ちょっと凹みます(^^;)

 そんなわけで、年末に遭遇したテープの中から、サックリと紹介出来そうなコレを紹介です~


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 今回は、ミックステープファンにはおなじみ、日本語ラップファンであれば「そういうのがあるんだ~」と思う作品で、DJ Kiyoさんによる「日本語ラップ」ミックス作品のご紹介です!

 まず、このテープのリリースに関しては、ちょっと説明が必要です・・・

 このテープは1999年ごろに作られたテープで、販売ではなくノベルティーとして配布されたテープになるようです・・・それも、配布されたのが「Virgin Megastore(バージン・メガストア)」です。

 当時を知っている方でも、Virgin Megastoreは記憶にないですよね・・・Virginとは、イギリスの実業家「リチャード・ブランソン」のVirginグループの母体となったレコード/CDショップで、日本ではTower、HMVに次ぐ第3の外資系CDショップになります。
 今回、調べてみてビックリしたのは、日本では丸井が出資してたようで、一時期は結構お店がありましたが、TowerやHMVのように市民権を得られず、気付いたら無くなっていたお店ですね・・・東京だと、新宿の甲州街道沿いの大きなビル(今はForever21か?)に旗艦店がありましたが、微妙な位置すぎて私自身は殆ど行ってなく、全然記憶がありません・・・

 ただ、1999年というと、CD全盛の時代で、こういった外資系のCDショップは「お客さんの奪い合い」をしないと商売ができない側面があったと思うので、Virginでもこういったノベルティーを配ったのだと思います。

 そして、これも調べてみて面白いな~と思ったのが、制作にあたってはインディー系音楽の流通会社である「原楽器」が企画したようで、それで実現した作品になるようです。

 原楽器は、80年代から日本では数少ないインディー・レーベルの音源を全国のレコード店やCDショップに卸していた会社で、今は残念ながら無くなってしまった会社ですが、日本のインディーシーンにおいて、重要な会社だったそうです。

 日本に関しては、欧米などと違って、音楽は「メジャーな会社」が作るモノという大前提があったため、ミュージシャン達が自分達で作品をリリースするのが難しかった流れがありました・・・特に難しいのが、作った作品を「全国に流通」させることで、これを解決しないとインディーレーベルが作れない背景があったと思います。
 その点において、原楽器はあのX Japanが自分達で運営していたエクスタシーレコードなどのロック系のインディーレーベル、そして我々には馴染みが深いFile Recordsなどの作品を流通させ、日本のインディーシーンを陰から支えていた存在になります。
 今回の作品でも、原楽器が流通を担っていたと思われる日本語ラップ系のレーベル(File、Guntez、Reality、えん突つ、Mary Joy、Tha Blueherb Recordings)の音源を取り扱い、CDやレコードを全国に行き渡らせていたようです。

 恐らくですが、このテープが作られた背景には、時期的には日本語ラップが盛り上がり、色々なアーティストが作品を出す中で、原楽器側が自分達が流通させている音源をいかにしてCDショップで取り扱ってもらうかを考えて、このノベルティーが作られたのだと思います。
 ただ、記憶では、当時のFrontの情報ページでも紹介されていたので、私もなんとなく配布があったことは知っていましたが・・・当時、VirginでCDを買う、それも日本語ラップを買うという人は、あまりいなかったと思うので、正直、そんなに盛り上がらなかったノベルティーだったかな~と思います??


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 そんなわけで、作品の紹介をしましょう!

 DJは、なんと「Kiyo」さんで、今となっては「Kiyoさんが日本語ラップをミックス?」と思う方も多いでしょう・・・恐らく、Kiyoさんが当時所属していた「Reality Records(Manhattanが母体のレーベル)」が、原楽器から流通をさせていたようなので、その流れで依頼があったのかな~と思います。

 まず、選曲的には前述したFile、Guntez、Reality、えん突つ、Mary Joy、Tha Blueherb Recordingsの日本語ラップをリリースしていたレーベルの音源から、Kiyoさんらしいチョイスをしてて、結構面白いですね。

 例えば、Kiyoさんも所属してたRealityであれば、ニトロのS-Wordのソロ作「S-Word / Azure」を選曲したり、Rhymesterが所属していたFile Recordsであれば「Rhymester / Hey, DJ Jin」を選曲・・・それも、ライムスが登場せず、客演のキエるマキュウの曲になっているRemixをチョイス・・・渋いな~(^0^)
 また、Kiyoさんらしいオルタナディブな方向性の曲も選曲してて、それこそTha Blue Herbの1stから「Tha Blue Herb / Bossizm」、そしてオルタナな方向性がレーベルとして強かったMary Joyからは「Shingo 2 / 人生ゲーム」を選曲するなど、Kiyoさんらしい部分も垣間見れます。

 選曲的には、レーベル楽曲の縛りはあるものの、Kiyoさんの視点でチョイスしているので自由度はあり、日本語ラップファン~一般リスナーからすれば定番が無さすぎて寂しい部分のありますが、Kiyoさんにしか出せない「世界観」があり、なかなかですね!
 
 この辺の日本語ラップは、当時の私としては、フォローもしつつも、そろそろ興味が無くなっていた時期なので、そこまで思い入れが無いのも事実ですが・・・やっぱりイイですね~

 今回聴いてて、当時、Frontの古川耕さんの特集記事で気になって聴いてた「Tha Blue Herb」は、今回のKiyoさんのミックスを通して聴くとイイんですよ・・・
 当時はBossのラップが実は理解できなかった部分がありましたが、Kiyoさんのミックスでは、Bossの持ち味である淡々とバースを蹴っていき、聴いている人を引きこんでいくラップを生かしてて、かなり引きこまれます・・・それも、クソ寒い夜道でヘッドフォン越しに聴くとバッチリでした!


 また、DJミックスも、割と自由にミックスしてて、Kiyoさんらしい2枚使い、ハッとするタイミングでのカットインなど、流石の手腕です!

 凄い凝っている訳ではないですが、Kiyoさんらしい選曲を更にスムースに流すためのDJミックスで、やっぱり上手いですね~
 なお、A面の最初ではKiyoさん作のコラージュ的なイントロがありますが、さりげなく、ベースラインをスレテン(レゲエの名Riddim)で組んでるのがフレッシュで、これもKiyoさんらしいです!



 そんなわけで、選曲面については、日本語ラップファンからすれば物足りない(意外すぎる?)感じもありますが、DJミックスファンであれば「おおっ」と思う作品だと思います。

 ただ、この作品、昔から割と値段が付いていて、ここ最近のテープ復権の流れでは、セールの目玉品に近い位置になるので・・・手に入れるのは意外と大変かもしれないですね~
 なので、気になる方は頑張って探してくださいね!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Kiyo 「Guideline」
Genre : 日本語ラップ
Release : 1999年
Lebel : Virgin Megastore/原楽器 No Number





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<独り言>

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 分かる人には分かる画像でしょうか・・・テープがあったんですね!

 今日の日中は特に目的もなくレコ屋周りをブラブラとしてたら、某ユニオンの中古テープコーナーにコレが置いてあり度肝を抜きました(^0^)

 このテープは、あの「みうらじゅん」さんが、最新のマイブーム「Sinceブーム」を題材に、スチャダラパーのシンコさんとタッグを組んだラップ曲「君のSince」のテープになります!

 この曲が出たことは、何かの芸能ニュースで聞いて「じゅんさん、また面白いことをやるな~」と思っていたら、テープ版が出てたとは・・・
 音源はネット配信がメインで、こっちのテープは限定らしく、ネット注文のみのブツのようです・・・

 みうらじゅん&SHINCO 君のSince

 
 なお、早速聞いてみましたら、一曲2分も満たない曲で、A面が歌、B面がカラオケと、賞味で4分・・・これをテープで出すセンスも「分かってらっしゃる」で、もう最高ですね(^0^)
 トラックも、多分「Funk inc / Kool is Back」ネタだと思いますが、ファンキーなトラックで、しっかりとラップになっているのもイイですね・・・フィジカルなリリースはテープのみなので、日本語ラップコレクターは是非(笑)

 ただ、こういったニューリリース系のテープは、「限定」というか、アーティスト側の「遊び」で出されるので困りますね・・・

 こういうのは、殆どスルーしてるので、そこまで被害がありませんが、そこまで情報が入ってこないので、気付いたら売り切れているパターンもありそうで怖いです・・・そもそも、今回のじゅんさんのも、ユニオンで中古で発見して、それでテープが出たのを知ったくらいです・・・

 まあ、無事に買えて良かったかな・・・ただ、ユニオンの棚で遭遇した時の「ビックリ」はプライスレスです(^0^)






DJ Dr.Jekill 「Ill Vibes Volume.0」
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 いや~、急に熱くなっちゃいましたね・・・体がついて行けず、今週は少し体調不良でした(^^;)
 でも、今週末に大きな出張があり、それの準備やらやらで仕事を頑張らないといずない状況で、なかなか体を休められない感じです・・・最近はヤクルトさんから毎朝買うタフマンで何とかしています(^^;)

 そんな訳で、ここ最近のブーム(?)である「そういえば紹介してなかった」系のテープの紹介です~

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 今回は、日本語ラップ系ミックステープにおいては定番作品である「DJ Dr.Jekill」のミックスシリーズを紹介します!!

 この作品(シリーズ)は、青森県三沢市におられるJekillさんが2003年ごろよりリリースをしていた作品で、Jekillさんが運営していたブログ「日本語ラップ研究所」の活動とリンクして作られていた作品のようで、当時の日本語ラップファンからは絶大な信頼を得ていた作品になります。

 残念ながら、Jekillさんの事は詳しくは分からないのですが、Teeyama Productionという看板の元、日本語ラップの熱心なDJ/コレクターのようで、Jekillさんの活動に影響を受けて、日本語ラップが好きになった方も少なくは無いかと思います。
 一時期は横浜に移住されていた時期もあるようですが、青森県三沢市という(失礼な表現ですが)地方から発信し、時期的に日本語ラップが残念ながら下火になっていった時期において、日本語ラップの良さを伝え続けていた点は重要でしょう・・・
 
 その代表例が今回紹介をするテープシリーズで、これを聞いて日本語ラップを深く追うようになった方が多いかと思います。

 DJ Kenseiさんの歴史的に重要な日本語ラップミックスのタイトルを拝借したシリーズで、テープでは5作品がリリースされました。

 新旧の日本語ラップを深くミックスしており、同系統のアーティストであれば数珠つなぎでミックスしたり、あまり知られていない曲をプレイしたり・・・日本語ラップを深く掘ることをテープに吹き込み、それに影響を受けた方は多いと思います。
 特に、いわゆる「新譜」も積極的にプレイしてて、下火になっていたシーンを支えていた点や、プレイが基本的にアナログで行っていた点などは重要で・・・今現在、日本語ラップのコレクターをされている方においては、Jekillさんの活動に刺激を受け、今に繋がっている方も少なくはないでしょう。

 そんなわけで、Kenseiさんと同じく「日本語ラップの良さ」を伝えたテープですが、一番紹介しやすかった「0」で今回は紹介をしたいと思います!


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 今回紹介をする「0」は、シリーズの途中にリリースされたテープのようで、日本語ラップの「クラシック・ミックス」みたいな位置づけの内容になっております。

 それこそ、選曲的にはドクラシックな「Lamp Eye / 証言」などがプレイされつつ、「K-Dub Shine / 機能停止(Remix)」のような渋い曲もプレイされ、流石です・・・機能停止はマイクラシックで、昔はKrushさんのKemuriとブレンドしながらプレイしてました(^0^)
 また、Jekillさんの作品においては、同アーティストや関連曲を数珠つなぎでミックスすることが多く、この作品であればBuddhaの「Funky Methodist」から「人間発電所」にミックスし、そういうプレイも随所で光っており、大変良いです。

 ただ、深く掘り下げると、色々な所に「マニア愛」が感じられ、大変グッときます!

 それこそ、数珠つなぎのミックスが最高にマニアなんですが、先ほど紹介したBuddhaであれば、トラックリストの表記がFunky Methodistは「Buddha Brand」、そして人間発電所が「Illmatic Buddha MC's」になっています・・・つまり、アナログを前提に、プレス時の表記を尊重したんでしょうね!
 また、ミックス面でも愛を感じられ、印象的な歌詞では繰り返す意味での2枚使いを入れたり、今回の証言であれば、イントロでエディット(?)を加えてたり・・・ミックス面でも味があります。

 この辺が、このシリーズの醍醐味で、マニアにしか出せない「愛」が爆発しています!

 他のシリーズだと、現在の日本語ラップ・レアバイナル人気のきっかけの一つとも言えるニトロの45 FingersのHazimeさんのメガミックスもいち早くプレイされてたり、ドマニアックな曲をプレイしてたり・・・アナログでプレイしている(=掘っている)点は流石です!
 また、ライブ音源や音源化されていない曲など、製作アーティストからお借りしたであろうレア音源なども収録されてて・・・それこそ、Productionネームである「Teeyama」の時点で「分かってらっしゃる」ことが分かります・・・記憶だと「ティーコマ」もあったような気がします(^0^)

 
 紹介的には以上になってしまうのですが、作品を聞いていると「日本語ラップ愛」が随所に感じられる点は素晴らしく、好きな方ほど手放せない存在かと思います。
 私も日本語ラップで育った世代なので、その愛に気付き、そして感銘を受け、今回の記事を書くにあたり、人間発電所のオリジナル(2ndの緑ですが)を買ってしまいました(^0^)

 ただ、全体的なミックスでいくと、ストーリー性やグルーブに欠ける部分はあり、なんか「新譜ミックス感(?)」がある感じになっており、単純なミックス作品として聞くには、ちょい辛い部分もあります。
 そのためか、日本語ラップファンには珍重されているシリーズになってしまい、ミックステープファンには敬遠されがちな印象もあります・・・私も実はそうで、日本語ラップ愛に気付けたから、今回やっと紹介をした部分はあります(^^;)

 そんな訳で、日本語ラップをある程度理解していないと気付けない「愛」になりますが、聞いてて「ニヤッ」と出来る方であれば、それだけで好きになる作品だと思います!
 中古だと、ボチボチ買いやすい作品だと思いますので、気になる方は探してね~


<Release Date>
Artists / Title : DJ Dr.Jekill 「Ill Vibes Volume.0」
Genre : 日本語ラップ・・・
Release : 2004年末~2005年初頭?
Lebel : 日本語ラップ研究所  IVMT-00

Notice : リリース順、諸注意について
 この作品、テープでは5作品をリリースしているのですが、日本語ラップコレクターGさんによると「1→2→0→4→3」の順でリリースされているそうです。
 ちなみに、処女作になる1(黒)は、初回プレス(150本らしい)では、日本語ラップ研究所の前身サイト「極東原理主義」の名前が印刷され、2ndプレスからは「日本語ラップ研究所」の名前が印刷されているそうです。
 また、一部のテープはCD再発があり、5はCDでリリースされたようです。

 あと、凄い蛇足ですが、たまに行くやきとん屋で働いている「Kid FresinoのPVを撮った青年」の話だと、Jekillさんは地元の先輩だそうで、その青年からJekillさんが地元に帰った話を聞きました・・・今も元気に活動をしているのかな??



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<独り言・・・じゃなく、業務報告>

 いまさらですが、紹介するテープのカテゴリーに「MixTape 日本語ラップ」「MixCD 日本語ラップ」を付け加えました。
 今までは日本語ラップを「HipHop」カテゴリーにしていたのですが、何となく、合わないな~と思ったので、作ってみました・・・宜しくお願い致します(^0^)





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<追記 書き忘れてた独り言>2014/05/27 00:45

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 かなり分かりづらい写真ですが、ネット界隈では話題になっているネタを書き忘れていたので、書いておきたいと思います・・・

 先週の土曜日、普通にレコ屋周りで渋谷→新宿と攻めてたんですが、昼に渋谷のDMRの横の日高屋で昼食をとり、外に出て何気なくDMRの方を見てたら・・・店頭に残念なお知らせがありました・・・

 DMRの渋谷店が閉店・・・との事です・・・

 見た時、かなり絶句をしましたが・・・正直なところ、そんなには驚きませんでした。

 もはや、渋谷店が当時の面影がなかったし、利用することもなかったので素通りする存在だったし・・・ここ最近は、Manhattanを覗きに行った際に、チラッと見るぐらいの存在で・・・もはや「対象外」な存在でした。
 
 ただ、やはり「象徴」がなくなるのは寂しいですね・・・

 昔、DMRが発行していた「通販用カタログ」の記事でも書きましたが、レコードという存在をカジュアルにして、買いやすくしたのはDMRの功績で、私も大変お世話になりました・・・

 思い出は色々とありますが、旧店舗の無機質な地下も好きだったし、現店舗に移った時の衝撃(元々はどこかの信金だった!)もあったし、いろいろと買い物したし・・・若かりし頃の思い出がよみがえります。
 個人的には、DMRの視聴機のシステム(アナログ音源をCDにして、CD再生機で視聴)が思い出深く、クラシックな音源はあそこで勉強しました・・・YouTubeが無かった頃、そしてお金が無かった若かりし頃は、そういう方法で曲を覚えたものです・・・

 なんか「レコ村」の象徴が消えて行くのは寂しいですね・・・人によっては、あのDMRの正面の交差点がレコ村の中心と思う方も多い(世代が違うと、ちょっとズレルかも?)ので、これは寂しいことです・・・

 考えてみれば、Cisco坂も、今となってはオシャレなカフェ&飲食店が集まる地区になり、レコ屋の匂いが殆ど無いですからね・・・NextさんやFaceさんなどは頑張ってますが、あの坂にあった「熱」は消えています・・・
 私個人も、渋谷に行くとユニオン位しか行かないし、昔みたく、渋谷ブランド(=レコ村ブランド)を信頼しては渋谷に行ってはいないです・・・MUROさんのお店も渋谷から離れちゃったし、私たちが愛していた「渋谷」はなくなってしまうんですかね・・・

 こういう大切なネタをすっぱり書くのを忘れてたのはアレですが、忘備録として書いておきます・・・

 DMRさん、今まで渋谷で頑張って頂き、ありがとうございました!!




V.A. 「V.I.P Hi-Power meets DJ Masterkey」
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 え~、みなさん、GWは如何だったでしょうか?

 後半は、ややお天気が悪くなってしまいましたが、過ごしやすい休日で、良かったですね・・・私は暦通りで、前回の報告で踊りに行った話をしましたが、後はテープ&レコ掘りが中心で散財の日々でした・・・(^^;)
 ただ、今後の記事に繋がるような地味な作業もコツコツしてましたので、心の洗濯&次に繋がるような休日だったかな~と思います。

 んなわけで、掘り報告も兼ねて、軽くコレを紹介・・・と思ったら、かなり長くなってしまい重労働でした(^^;)


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 ミックステープのブログをやっていて、今更これを紹介するのもあれですが、テープファンならマストな1本のご紹介です!!

 このテープは、レゲエサウンド「V.I.P Hi-Power」の活動5周年を記念して98年(99年初頭?)にリリースされたテープで、彼らが所蔵している(またはこの為に作った)日本語ラップ系アーティストの特製ダブを、DJ Masterkeyと共にミックスをした作品になります。

 発売当時は日本語ラップ全盛期とあって、かなり話題になり、もの凄く売れていたテープなので、現在でもよく見かけ、日本語ラップファンならお持ちの方も多いかと思います・・・いや~、クラシックですね!!

 
 まず、V.I.Pのことから話しておきましょう・・・正しく書けるか不安です(^^;)

 V.I.Pは、レゲエの黎明期であった80年代にドラマーのKANG DONG氏を中心に始まったレゲエバンド「V.I.P Band」が起点で、90年代に作ったレーベル「V.I.P INTERNATIONAL RECORDS」を運営していく中で派生したサウンドシステムが「V.I.P Hi-Power」になります・・・非常にややこしいのですが、端的な話だと、V.I.Pの現場サウンド部門が「V.I.P Hi-Power」になるようです??

 ただ、このV.I.P、名前の通り、日本のレゲエシーンにおいては超重要な存在で、彼らが活躍してたからこそ、日本のレゲエが発展したと言っても過言ではない存在です!!

 特に重要なのが「レーベル活動」で、多数の日本語レゲエアーティストをフックアップして音源化(V.I.P Hitsシリーズが有名ですね!)したり、現場志向のパーティーを多数開催したり・・・正に「日本のレゲエ」を育てた存在だと言われています。
 現在でもV.I.Pの中核的存在なBoy-KenさんやShiba-Yankeeさんを輩出したり、Moominさんの大名曲「Moonlight Dancehall」が彼らのレーベルから初めて音源化(7inch)されてたり・・・90年代初期の日本語レゲエ界を支えた存在だと思います。

 ただ、V.I.Pが重要なのはコレだけでなく、日本語ラップ勢とリンクをしていた点です!!

 メンバーのBoy-Kenさん自体、元々はHipHop系DJだった頃の須永辰緒さん(Doc Holiday時代)のレコード持ちをしてて、初期の日本語ラップシーンおられたり、Twigyの名曲「夜行列車」の初出がココだったり・・・凄い繋がりがあり、日本語ラップ勢も雷関係を中心にかなりお世話になっていたようです。

 レゲエもHipHopも、同じクラブミュージックと考えれば兄弟のような存在なので、リンクしていたことは全然おかしくない話ですが、記憶だと、日本語ラップ勢が「お世話になっていた」感じだったと思います・・・
 ユーさんが話していた記憶があるのですが、当時はレゲエの方が人気だったので、クラブの興行も成功してたようで、それで出入りをしてたようで・・・いつかHipHopでも稼げるようになりたいと思いながら、ライブをしに行ったり、遊びに行ったりしてたようです・・・違ってたらすみません・・・



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 そんな訳で、元々、日本語ラップ勢と繋がりが強かったV.I.Pが作ったのがこのテープになります。

 時期的には、日本語ラップがメチャクチャ人気だった頃で、むしろレゲエの方が人気が無かった頃なので、日本語ラップの人気にあやかって作ったようにも思えますが、参加している面子からは「V.I.Pに対するリスペクト」が感じる内容になり、大変素晴らしい内容です!!

 内容的には、Masterkeyさんが、V.I.Pが作った「ダブプレート」をDJミックスし、要所要所でマスターらしいマイクや2枚とかも入りますが・・・完全なDJミックスとは言えない部分もあり、V.I.Pの指揮の元でマスターがミックスをしたコンピレーション・・・といった感じでしょうか?

 ただ、このテープにおいては、マスターには悪いですが、DJミックスのことはあまり重要ではなく・・・このテープでしか聞けない「収録曲」がヤバすぎで、これを聞くだけでも大満足な一品です(^0^)


 まず、さらっと「ダブプレート」と書いてしまったので、少し注釈をいれておきます・・・

 ダブプレート(以下ダブ)は、レゲエ特有の音源で、DJ集団であるサウンドシステムが、あるアーティストに、そのアーティストの持ち歌を「自分達用に歌ってもらった音源」がダブにあたり、そのサウンドしか持っていない音源になります。
 その音源においては、歌詞の一部を自分たちの名前を入れて歌ってもらい、現場で盛り上げ用に使ったり、サウンド同士の対決(クラッシュ)があれば、相手を罵る為の歌にしてもらったりしたり・・・そのサウンドの為の音源がダブになり、今でも大変重要な存在です・・・もっと詳しい内容は「こちら(昔書いた記事なので自信なし・・・)」をご参照ください。


 んで、このテープでは、V.I.Pが「日本語ラップのアーティストに頼んで作ってもらったダブ」のみでミックスしており・・・ココでしか聞けない音源が満載になります!!

 出だしでは、このテープの根幹とも言えるV.I.P作のヒット曲「Dancehall Checker」からスタートしますが、ほんと沢山の有名日本語ラップアーティストが、自分の持ち歌をV.I.P用にアレンジしてて、凄いカッコいいです!!
 Dancehall Checker自体、ジブさんの「Partychecker」から派生したスピンオフ曲みたいな部分があり、Reggaeとラップが融合した内容なので、この作品の根幹としては一番分かりやすい曲かもしれないですね~

 ただ、日本語ラップを知ってる方ほど、聞けば聞くほどヤラれる内容だと思います!!

 例えば、鬼クラシックな「Rhymestar / B-Boyイズム」であれば、イントロでライムスの名調子でお馴染みの「♪ライムスターがライブしにやってきた!どこに来た?VIP!」と歌いつつ、実際の歌詞でも「Bボーイ」と言うところを「ルードボーイ」と換えてたり・・・かなりカッコいいです!!

 参加している面子的も超豪華で、You The RockやTwigy、Zeebra、Soul Scream、MURO、Dev Large、Rappagariya、ECDなど・・・A級なお方ばっかりで、素晴らしすぎます・・・

 ライムスのように原曲を維持しつつ歌詞をちょっとだけ変えている曲もあれば、大胆に変えている曲もあったり・・・どの曲も既存曲にない遊び心がありつつ、各アーティストが現場で培ってきた力量を出してて、既存の曲よりも「生感」があり、大変素敵です!!

 それこそ、参加している面々が音源アーティストとは言え、ライブをすることを前提にマイクを握ってきた方々ばかりなので、アレンジの仕方がメチャクチャ上手いんですよね・・・むしろ、こういったアレンジが出来るから、ラッパーとしてのし上がってこれたのかな~と思います!!
 特に、当時の私が感じていた「日本語ラップの勢い」みたいのが、CDやアナログ盤に収録された曲よりも如実に出てて・・・その点が結果的に収録されているのは貴重ですね(^0^)



 作品紹介においては、かなりザックリとしてしまいましたが、V.I.Pに対するリスペクトがないと生まれなかった作品で、大げさな表現かもしれないですが「奇跡の1本」だと思います。
 この音源がどういう経緯でリリースされたのかは分からないのですが・・・こういう「ストリート作品」でないとリリース出来ない音源を、素敵にまとめ上げたV.I.Pの方々にはリスペクトです!!

 ちなみに、この作品に関しては、ネタをばらしては面白くないので、今回は作品の詳しい紹介は少なくしてみました・・・まあ、紹介的にも、日本語ラップファン向けな書き方になったのが私の力量不足ですが、日本語ラップが好きな方で、興味がある方は是非探して聞いてみてくださいね~




<Release Date>
Artists / Title : V.A. 「V.I.P Hi-Power meets DJ Masterkey」
Genre : Reggae、HipHop、日本語ラップ・・・
Release : 1998年(1999年の初頭かも?)
Lebel : V.I.P International No Number

Notice : トラックリストについて
 テープのインデックスにおいては、曲順に書いてはいますが、アーティスト名のみが記載されています。この辺もダブ的な話で、曲名がない曲もあるので、こうなったのかな?

 なお、最近は全く更新をされてないようですが、歌詞起こしで有名だった日本語ラップ系の某ブログ(酔い●さん)にてこのテープが紹介されており、そのブログ主さんが起こした曲名付きのトラックリストがあるので、気になる方はググってね・・・私の紹介よりも、もっと詳しく、分かりやすくこのテープの素晴らしさを語っております!!
 ちなみに、本文では書けませんでしたが、そちらのブログからの情報だと、本作には「Dev Large & Suiken / カモ狩り」のダブが収録されているのですが、Dis相手とされていたZeebraさんと和解後の録音のようで、Disラインは訂正した歌詞になっているそうです!!


Notice : 当時のシーンについて(追記2014/05/08)
 いつも色々とサポートをしてくださってる「ソロバンさん」より、90年代初期のレゲエシーンの分かりやすい情報として、当時のRiddimのリンクを教えて頂きました。
 詳しくは下記をご参照ください・・・私も当時、読んだ記憶があります(^^;)

 Riddim / NO.210 ジャパニーズレゲエ


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『その他の関連作品』

 ここで紹介しないと、今後紹介するタイミングがなさそうなので、関連作をまとめて紹介です・・・オチもありますよ(^^;)

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「V.I.P Hi-Power / Better Than Best」

 今回の作品が「日本語ラップファン」向けであれば、こちらはゴリゴリの「レゲエファン向け」でしょうか?

 今回の同時期にリリースされたテープで、V.I.Pが所有している「Jamaicaのアーティストのダブ」のみでミックスした作品で・・・一般的なダブテープというと、こっちの方が正当なテープです?

 この辺は知識が乏しいので上手く書けないですが、BujuやSizzlaのダブがありつつも、Garnet Silkのような渋いアーティスト(亡くなった人系?)のダブもあり、流石のセレクションと言った所でしょうか・・・個人的には、Boy-KenさんとFreddie McGregorのコンビネーションにはビビりました?? 

 なお、こっちのテープは全然出ないテープで、むしろ、これが入手出来たから今回のテープが紹介できた部分もあります・・・


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「V.A. / V.I.P Show Case

 こちらも日本語ラップファンには定番の一本ですね!!

 今回のテープがリリースされるきっかけになったとも言える作品で、1997年9月にクラブチッタ川崎で開催されたV.I.Pのパーティーのライブ音源を収録した作品(98年6月ごろリリース)です。

 このライブ、どうやらV.I.P Bandが奏でるトラックの上に、レゲエ勢と日本語ラップ勢が曲を披露する・・・といった内容のようで、日本語ラップ系では雷関連のアーティストが多数出演しており、かなり熱いです!!
 これが上手く行ったので、日本語ラップ勢ともっとリンクするようになったのかもしれないし、今回の紹介した作品を作ることを考えたかもしれない・・・そんな作品かと思います。

 なお、V.I.Pのパーティーは、大小様々なパーティーをやってたようですが、5周年記念(98年8月)の時のライブ音源の一部が、今回紹介したテープに収録されています・・・
 そして、その5周年記念パーティー、この間の「素晴らしきフライヤーの世界」紹介させて頂いたフライヤーが実際のイベントで、かなり豪華な面子が両方の業界から集まっており、それもV.I.Pがリスペクトされている証拠かもしれないですね~

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「V.A. / V.I.P Show Case」(非正規ジャケ)

 んで、これがオチになります・・・(^^;)

 このライブテープは、上記のようなジャケのテープも存在しているようです・・・クリアなポリケースに、黒の忍者キック絵と、彼らの連絡先の電話番号(画像では黒く塗っています)がある内容です。
 今回紹介をしたMasterのテープでも、このようなジャケが存在しているようで(某日本語ラップブログではそのテープが紹介されていました)、シンプルなジャケでカッコいいですね~

 ただ、以下は私の想像の域での話になりますが、このテープ、私の推測だと、電話番号が強調されている点を考慮すると、現場で「名刺代わり」に配布していたテープかな~と思っています?
 真実は分かりませんが、現場の営業仕事が入らないと稼ぎにならないので、いわゆるデモテープ的な側面もありつつ、ちょっと変わった名刺みたいな位置づけかもしれないですね・・・

 なお、オチとしては、下で紹介するテープセールでコレが出ることが分かり、狙って参戦をしたのですが、一緒に参戦をした某コレクターIさんに抜かれてしまいました(^^;)
 後で飯を食いながら情報交換をしていた際に撮影だけさせてもらった次第で・・・大変悔しいです(^^;)







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GWの釣果報告

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 今回は異例のタイミングでの記事アップになりましたが・・・この話題が原因です(^^;)

 一応、ホットなうちに書いておいた方がいいだろうと思いましたので、毎度の釣果報告です~

 まず、関東圏のレコード掘りのGWといったら「ユニオンのセール」な訳で、テープ馬鹿な私としては、いつもお世話になっている下北沢ユニオン・クラブ店のテープセールに参戦をしてきました!!

 前日には超ゴツイ日本語ラップのレコードセールがあり、その内容も鬼ヤバだったし、テープの方も事前情報の時点でヤバ目で・・・ちょっと気合を入れていました。
 また、最近のN村さんの仕入れのヤバさがあったので、告知したテープ以外にもバンバン出るだろうと踏んでいたので、このセールを念頭にGWのスケジュールが決まりました(^^;)

 なお、レコードのセールは、後で聞いたお話だと・・・昨年のセール以上に激熱だったようで、徹夜組がでたり、6ケタ会計が大半(!)だったり・・・一般人が見たら目の毒な光景だったようです?
 でも、そこまで熱心な方がいるのは凄い刺激を受けます・・・関西のあの鬼コレクターさんや、型番マニアのKさんなどを筆頭に、これからも頑張ってほしいです!!

 んで、テープセールの方は、整理券配布前の10時ぐらいに着けば間に合うかな~と余裕をブっこいていたら、先客が既に2名(日本語ラップコレクターIさんと、前回のセールで一緒だった方)がおり、私は3番・・・ちょっと不安を覚えました。

 そして、開店までIさんと情報交換をしつつ、開店時には5名が並び、いざ戦場へ・・・ただ、今回は戦略ミスで、狙ってたのが買えず、微妙に惨敗でした(--;)

 今回のセール、日本語ラップのアドバンス系が多く、私も少なからずソレを狙ってましたが、1番のIさんが飛びついた箱の方が本丸で、大半を抜かれていた・・・それで動揺して、他の箱を掘っても本領発揮とは行かず、自分の技量から抜ける量の70%ぐらいの釣果でした・・・

 ただ、結果で行くと・・・

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 はい、写真のように大量で50本ほど抜いてきました(^0^)

 私自身、アドバンス系は凄い狙ってはいなかったこともあり、事前にある程度Iさんと交渉をしてたので、お互いの得意分野をシェアする感じで掘り、私は私で、だれも注目をしない非告知なテープを狙い始め、中途半端なテープは殆ど入手させて頂きました(^0^)
 今回は、アドバンスも多かったですが、US系も、レゲエも、そしてなぜか名古屋モノ、大阪モノなどが豊富で、今回も比類なき放出だったかな~と思います。
 
 大モノで行くと、DJ KrushさんのアドバンスでDJミックスがされているブツ(Iさん、ありがとう!)や、DJ Bakuさんの初期テープ(ルミ嬢がいた頃の般若の音源が!)入手出来たり、レゲエ系が豊漁で名古屋のGuiding StarとIllmariachiの共演ライブテープとか、渋いところだとレゲエサウンドのChelseaのがイッパイあったり、まさか入手出来ると思わなかったNobody KnowsのDJ Mitsuさんのダンクラミックスだったり・・・嬉しい釣果でした。

 ただ、結構狙ってたのをIさんに抜かれたのが残念・・・Night Flightのアレも、ジブさんのアレも抜かれちゃったな・・・
 でも、渡るべく人に渡った感(日本語ラップを真剣に集めてない私よりも、本当に大事にしてくれる方に渡った方がイイですからね!)はあったので、それはそれで良かったのかな・・・今回は結構「貸し」を作ったので、今度は宜しくお願いしますね(^0^)

 ちなみに、件のIさん、恐らく日本語ラップのアドバンステープ部門ではトップなコレクトぷりで、私よりも持っていますね・・・お会計も余裕な6ケタ(!)で、そのイルっぷりには感涙で、今後も頑張ってほしい存在です!!


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 そんな訳で、レコはレコで買っており、今日がユニオンのタイムセールの割引に負け、今日も散財・・・最近はブームなHipHopのオリジナル盤揃えや、コンディションが悪いのを買い替えたり・・・結構、買ってますね~
 実は、個人的にはレコも負けぎみで、狙ってたブツが抜かれているケースが多く、そんなには買ってないつもりでしたが、安いと買ってしまう癖は直したいものです・・・(^^;)


 明日からまた仕事の日々になり、いきなり難題があったり、ボチボチ出張仕事が増える時期なので、とりあえず夏休みまでの元気は貰ったので、頑張ろうっと!!
 ブログの方も、一つ大ネタを仕込み始めましたので、そちらをこなしつつ、色々と紹介をしますね・・・こっちも頑張りますね!!

 ではでは、コレにて終わりです・・・今後も掘り掘りし続けますので、宜しくお願い致します(^0^)



追伸
今週末はネタが準備できなさそうなので、更新しないかも・・・今回のを頑張ったので許してください(^^;)




DJ Jr. 「The Live Animal 2000 Japan Tour」
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 ここ最近、自分でも買ったけど聴いてないテープを紹介しようと自宅発掘をしています・・・
 大半がHipHopなんですが、一度も聴いてないテープもあり、ちゃんと消化をしてかないと誰かに怒られそうで・・・そういったテープも頑張って紹介をしたいと思います(^^;)

 そんな訳で、自宅発掘をしてたら面白いテープがあったのでご紹介です・・・ちなみに、いつ買ったかは覚えていません(--;)


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 今回は、内容的には「珍テープ」になるんでしょうが、あのZeebraさんが2000年に発表した2ndアルバム「Based On A True Story」において、その流れで開催された全国ツアー「The Live Animal 2000 Japan Tour」で配布(販売?)されたテープになります。

 ツアーに関しては、当時のBlastの裏表紙に広告があった(これはフライヤーは持ってなかった)ので、それを貼っておきますが・・・このテープの詳細は一切不明で、個人的な予測だと来場者へのプレゼントみたいな感じで配布されたのかな~と思います??

 ジブさん自体、当時の記憶だと「テープ好き」を公言してて、ジブさんの1stやギドラの1stはテープ版を作った(凄い探してます!)ぐらいで・・・当時としてもテープ版は全然売れてなかったけど、テープに関しては理解がかなりあったと思います。
 そういったことがあってか、このテープが企画されたのかも知れないですが、なかなか粋なことをしますね・・・ライブ来場者へのプレゼントって今でも普通にありますが、かなり簡素な外観だけど、ちゃんとプレスしたテープで配布をする所に心意気を感じます??


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 なお、このテープ、ミックス自体はUBGに所属をしていた「DJ Jr.」さんが担当しています。

 ここ最近は地元の横浜を中心にDJ活動をされているようですが、当時はUBGに所属してて、バックDJや、関連のパーティーでプレイをしていた記憶があります。
 また、クラブでのDJプレイも積極的に行ってた時期もあり、先輩のKen-Boさんと渋谷Harlemで金曜に「Finest」をやってたり、クラブDJとしても有名かと思います。

 Jrさん自体、私自身は凄い馴染みがあるわけではないですが、Jrさんの作ったミックステープが結構よく、ちょっと引っかかる存在ではありました。
 作品数は殆どないのですが、彼のバックボーンである「ダンサー気質」を理解した好HipHopミックスで、オレンジの「Everything is Cool」が結構良く・・・今回の記事を書くにあたって、そういえば紹介してないな~と気付いたぐらいイイですね(^^;)

 
 では、作品の紹介に行きましょう!


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 作品自体は「当時の新譜ミックス」で、差し当たって指摘する所は少ないのですが、聴き方によっては結構面白い作品になっています。

 プレイされた楽曲でいくと、それこそ「MOP / Ante Up」のような当時のヒット曲を分かりやすく並べた感じで・・・今となっては懐かしいですね。
 00年ごろと言えば、DreだったりEminemだったり、Ruff RydersだったりJay-Zだったり・・・まだまだ皆で共有できるヒット曲が多く、聴いてて普通に鼻歌が出てしまいました(^^;)

 この辺の選曲を聴いてると、きっと初めてHipHopのライブに来た人がHipHopに興味を持ってもらえるように配慮した感じがあり、逆に潔くってイイですね。
 こういう下の世代への教育的配慮(?)が、ジブさんって結構あり、KRS影響世代のHipHop感を体現してて大変素敵です・・・


 そして、もう一つポイントがあり、どうやらこのツアーに参加した別アーティストの楽曲と、そのアーティストからのシャウトも入っています。 
 
 選曲的にいくと「Nitro Microphone Underground / Mischief」なんかがプレイされているのですが、Nittoであればイントロで(多分)Daboの電話シャウトが入ってからプレイされています。

 他のシャウト面子は、G.K.Maryan、ラッパ我リヤ、OzroのMaccho、K-Dub Shine、Soul Screamなどが参加しており、実際にライブに出てたかは不明ですが、なかなかの面子ですね・・・
 CDしか聞いたことが無い人にとって、こういう「シャウト」って意外と聞いたことがない声だと思います・・・このテープにおいては、そのシャウトがHipHopの「ストリート感」を演出している感じがあり、これも初心者向けには大変イイな~と思いました。




 内容的には以上で、ミックス自体は語れる部分が殆どありませんでしたが、このテープがリリースされた経緯を考えると面白いと思い、今回の紹介になりました。

 まあ、ツアーで無料配布するミックステープ(ミックスCD)って、結構あるので珍しい部類ではないのかも知れないですが、ジブさん級のメジャー契約な方で、権利がアレなミックステープを作ってた・・・そんな事実だけでも面白いかと思います。

 テープ自体は、相当見かけない部類なので、欲しい方は頑張って探してみてくださいね~





<Release Date>
Artists / Title : DJ Jr. 「The Live Animal 2000 Japan Tour」
Genre : HipHop(US、Japan)・・・
Release : 2000年夏頃??
Lebel : Future Shock、UBG No Number



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<オマケ> ジブさん関連 蔵出し品

 今回は作品紹介が短かったので、穴埋めとして、ジブさん関連の秘蔵品を公開します。
 というか、こういう機会がないと公開が出来ないので、強引に紹介をします(^^;)


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 まず、このフライヤーは、恐らく98年に出した最初のアルバム「The Rhyme Animal」でのライブツアーのフライヤーですね。
 どちらかというとクラブイベントのようで、実際のライブツアーとは別だと思いますが、発見してしまったので貼っておきます(^^;)


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 今度はテープで先週ゲットした「束売りテープ」から発掘したテープで、ジブさんの「Mr. Dynamite」のアドバンステープです!!
 この曲自体は、今回のミックステープの元である2ndアルバムに収録されている曲で、サビで「一点突破!」とラップしている曲と言えば分かりますかね?
 
 まあ、ミックステープ的には聴くところが無いのですが、ここ最近、アドバンステープは「意外とヤバい」ってことに気付き、注目しています。

 なぜなら、これらのテープって、CDがリリースする前に取扱店に配布する必要があり、場合によっては収録曲が固まらずに配布している場合があり・・・テープによってはCDには未収録な曲が入っている場合があるようです。
 特にHipHopだと、サンプリングの許諾を取りつつだったり、歌詞のことがあったりで、収録曲がボツになることがあるようで、最近、頻繁に登場する某日本語ラップコレクターさんの記事によると、Buddhaのベストアルバムのアドバンステープだけに入っている曲があるそうです。

 そんな訳で、こういのも収集対象になり、あれば色々と買ってますが・・・大半が同じ曲です(^^;)
 そして、このテープも同じ曲でした・・・


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 そして、このブツは強力ですよ(^0^)

 ジブさんの1stアルバム「The Rhyme Animal」のLPの下にある白いレコード・・・なんとそのLPの「インスト盤」です!!

 数年前、確かお茶の水のユニオンで安価で買って忘れていました(え~)が、今回の記事を書くにあたり思いだし、蔵出しです・・・恐らく、ライブで使用するための完全内部向けプロモだと思います。

 個人的には、なぜかシングル化されていないBob James使いの「Partychakka」のインストが入っているのが美味しいですね・・・久々に聴きましたが、大変イイですね(^0^)

 私個人は日本語ラップのコレクターではないですが、こういう内部向けの本当のプロモ盤って結構好きなんですよ・・・
 こういうレコードって、決してリスニング用ではなく、現場で「使用」する為に存在してる訳で、ジャケや盤が悪い場合が多いですが、逆にそういったマイナス要素がそのアーティストたちの苦労の痕跡として感じられ、そういう部分にグッときます・・・

 このレコは、ジャケはちょっとボロってるけど、レコはミントで、そんなには使わなかった(?)感じもありますが、全体的な風格が良く、素敵です・・・



 そんな訳で、ジブさん関連の蔵出し品は以上です~




 


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<近況報告>

 今回の記事、小ネタが多くてすみません・・・ただ、報告しないと(愚痴らないと?)話をすることを忘れると思うので、今度は個人的な近況報告をしますね・・・

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 え~、東京もすっかり梅雨になり、じめじめとした日々が続いています・・・嫌な季節ですね~

 この季節になると、なぜか自宅の電化製品が故障するジンクス(?)があるのですが、今年はテレビのリモコンとアンプにつないでいるテープデッキが故障しました(--;)

 個人的にはリモコン以上にテープデッキが生命線で、数日前から調子が変だったので心配してたら、昨日、突然再生をしなくなりました・・・
 ただ、私のモットーで「オーディオは壊れたらとりあえず中を見る」というDIY精神(?)があるので、中を開けてみたら、カセットテープのリールの穴に入る部品(テープを巻き取る部分)が取れていたのが原因で、素人工作でなんとか直してしまいました(^^;)

 一応、再生は正常にするので、コレで良しとしましたが、そろそろ代わりのデッキを探さないと・・・

 テープデッキって、新品で売ってることが殆どなく、買うとなると中古になるのですが、結構オーディオ専門店やハードオフなんかを回るとボチボチあります。
 ただ、個人的には、大きなサイズは置き場所に困るので好きではなく、小さいデッキ(それこそ写真のヤツぐらい)のが欲しいんですが、これが意外と無いんですよね・・・小さいサイズは、一時期出回ってたミニコンポの高級品的なシリーズで各社が出してて、それのバラ品みたいな感じで、意外とない商品です。

 今思えば、数ヶ月前、近所のハードオフでたまたま売ってて、今度壊れたら買おうかな~と思ってたら、次行った時には無くなってて、その時はなんとも思いませんでしたが、買っておけばよかったです・・・(--;)
 しばらくは、ユニオンのオーディオ部門とか、ハードオフで探す旅に出ないと行けなさそうです・・・はあ・・・


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 今度は、いつでも書いてもイイのですが、忘れないうちに書きましょう・・・的な話です。

 今年も今年でMUROさんのリリースラッシュが止まらない訳で、月1ぐらいのペースでリリースされています・・・
 ただ、内容がイイのが多く、4月に出たSalsoulも良かったですが、今月出たBrunswickのミックスも内容が良く、買ってから良く聴いています!!
 写真のがBrunswickですが、リリースのインフォを見たとき、写真のDon Thompsonのジャケネタで来たので、思わず「MUROさん、さすが!」と唸ってしまい、リリースを待ちわびてて・・・内容も梅雨のジメジメとした空気をカラッとしてくれるような内容で・・・大変気持ちいいですね(^0^)

 んで、話したいことはというと、ここ最近、MUROさんがこういったミックスCDでプレイした曲などが、ちょっとすると市場価格が高くなっている・・・ように思えることです。
 
 まあ、あくまでもユニオンの中古価格を見てるだけですが、4月に出たSalsoulの後は、収録されたマイナー曲で値段が安かったのが高くなってたり、別の作品だとジャケネタになった作品が高額で売れてたり・・・MUROさんの影響力ってやっぱり凄いな~と思ったりしています。
 当然、昔っからそういう流れはあったのですが、ここ最近はSalsoulとかのようなオフィシャルリリースのモノが多く、ちゃんと曲が分かるので、それでオリジナルのレコが買いたくなる・・・そんな流れがあるようで、CDをリリースした後に、ちゃんとレコ屋さんにフィードバックがあるのも面白いな~と思いました。

 そんな訳で、MUROさんがプレイしたら、そのレコが注目され、高くなるかもしれないし、人気盤になるかも知れないので・・・CDを買ったら、速攻でレコを探すことが大切かもしれません?
 ちなみに、写真のDonはPUTSネタで有名で、私は昨年の夏に結構安く買いましたが、これも値上がるのかな・・・こういった動きを楽しむこともレコ堀りの面白さかも??


 あと、ここ最近、他のDJのミックスCDも買ってますが、大自然さんのホーンネタ系のミックスCDが凄い良かったです!!
 下北のユニオンでBGMでかかってて、ちょっと聴いただけでもヤラれて、つい買ってしまいました・・・暫くはヘビーローテーションですよ(^0^)




 そんな訳で、今回は記事を長くするために小ネタで穴埋めした訳ですが、気づいたら結構な長文になってましたね・・・すみませんでした(^^;)