HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
D.L & DJ Muta 「Official Bootleg Mix-CD "ILLDWELLERS" g.k.a ILLMATIC BUDDHA MC'S」
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 え~、東京はやっと梅雨明けをしましたが、その瞬間から暑い毎日で疲労困憊・・・う~ん、やっと夏になってくれたのは嬉しいのですが、やっぱり暑いとアレですね(^^;)

 そんなわけで、やや夏バテ気味だったので、サクッと紹介出来そうな作品をチョイス・・・この季節とはあまり関係が無いですが、今回はヒットしたこの作品を紹介しましょう!


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 今回は、故Dev Largeさんが企画し、DJ MutaさんがBuddha関連の楽曲をDJミックスした作品を紹介します!

 数年前にリリースされた作品なので、まだご記憶にある方も多いかもしれませんが、リリースに至って経緯を紹介しておきましょう・・・

 まず、この作品は、ある意味で上の写真のミックスCD「DJ Shiba / Enter Da 96 Buddha」触発されて企画された作品になります。

 このDJ ShibaというDJは、詳細が一切分からないお方ですが、こちらの作品は2009年3月に自主でリリースされ、タイトルにも記載があるとおり、日本において、ラップやHipHopの素晴らしさとイルな姿勢を広めたラップグループ「Buddha Brand」関連の曲をまとめ、DJミックスを施した作品になります。
 選曲的にはBuddhaの楽曲に加え、メンバーのソロ楽曲や客演楽曲も網羅し、ラジオ風なコラージュや、元ネタ曲などを挟むなど、割と凝った作りにはなっており・・・作ったShibaさんのBuddhaへのリスペクトがある程度は出た内容になっているかと思います。

 しかし、Buddhaの親方であるDev Largeさんがこの作品の存在を知り、この作品が「Buddhaのオフィシャルミックス」みたく流通していることに対応するべくして制作したのが「Official Bootleg Mix-CD」になります。

 Dev Largeさんのブログ等の情報を辿ると、元々は日本語ラップを熱心にプレイしていた「DJ DR.JEKILL(DJ ジキル)」さんが、出来の悪い変なブッダのMIX-CD(=Shibaさんの作品)が半ばオフィシャルな状態で勝手に出されてることをDev Largeさんに報告し、このことをきっかけにDev Largeさんが制作に乗り出した流れがあるようです。

 私も当時、すぐにはShibaさんのCDは買いませんでしたが、日本語ラップの神様的存在のBuddhaの楽曲がDJミックスされた作品だったので、日本語ラップファンを中心に売れていて、ある意味で「公然」の作品だったと思います。
 まあ、Dev Largeさんに断りなしに作ってた部分もあるようですが、Dev Largeさんとしては、これが「Buddhaのミックス作品」みたいな位置づけで流通しているのが耐えられなかったんでしょうね・・・当時のDev Largeさんからは「ファンが偽物を買わされないために」という発言もあり、自分の子供ともいえるBuddhaの曲をしっかりとした形で残したかったんでしょうね・・・

 そして、本当はジキルさんのDJで作る予定が出来なくなりBuddhaのメンバーであるCQさんへ相談したところ、当時はJUSWANNAのバックDJをしていたDJ Mutaさんを紹介され、結果的にDev Largeさんが選曲、DJをMUTAさんが行うという体制で今回紹介するミックス作品が制作されました。
 今となってはMUTAさんは、Buddhaグループの準メンバーになるぐらいに活躍をしていますが、若い感性に任せてDJミックスをしたらどうなるかも含めてMUTAさんに依頼をしたようですね・・・人選は間違えなしでしょう!

 では、作品の紹介です!


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 まずは選曲面の紹介ですが、往年のBuddhaクラシックに加え、関連曲や客演曲を深く掘り下げた感じで、Buddhaの良さを知る上では分かりやすい内容になっています!

 それこそ、Shakkazombieとタッグを組んだ名曲「大神 / 大怪我」のような代表作であったり、Lunch Time Speaxを招いた「Buddha Brand / Don't Test Da Master」のようなドープな楽曲、そして「Buddha Brand / Krush Groove 4」のような渋い曲など、選曲面は流石です。
 共演曲系がレコの手持ちが無い(昔は全部買ってたけどな~)のでアレですが、ヒット曲も渋い曲も網羅している感じで、エンディングではクラシック中のクラシック「Buddha Brand / 人間発電所」を選曲するなど、Buddha Brandの世界感を上手く表現しているな~と思います。

 そして、DJミックスの方はMutaさんのプレイが光っており、楽曲の良さを引き出しています。

 この作品では、方向性として「ラップ」をしっかりと聴かせることを意識した構成になっており、ハードな2枚使いなどはあまりないのですが、そのラップを目立たさせる2枚が多く、かなり良いですね!

 BuddhaのMC勢であるDev Large、CQ、Nippsとも、ライム巧者でありながら、誰にも真似できないド変態ライムが多いので、即死なパンチラインが多い中で、「これは!」というラインは1回だけ2枚を入れて強調しているのが上手いですね!
 また、この2枚の延長として、違う曲だけど同じパンチラインを入れている所は、そこで2枚使いをして次の曲にスイッチするなど小技もイイですね・・・この辺は、割とパンチラインを使いまわすNippsの部分で上手く活用をしていましたかね?

 ただ、ただ・・・私としては、この作品が「Buddha BrandなりDev Largeという音楽か?」と問われると、100点満点で「そうです」とは言い切れない・・・です。

 まず、この作品が、しっかりと権利をとったメジャー作品であることは価値がありますが、あまりにも客演曲などを入れていてブレてしまった部分があるかと思います。
 作品の方向性として「ラップ」を中心に選曲をしたため、言葉が悪いですが、Dev LargeやCQ、そしてNippsが客演した曲なら何でも入れてしまった感があり、全体的に「Buddha Brand」という世界観がまとまらなかったように思えます・・・
 また、DJミックスを施した上での全体的な流れやストーリー性があまり良い流れではなく、最後の人間発電所で感動的なフィナーレを考えていたのかもしれないですが、中途半端に終わってしまった感があります。

 変な話、Shibaさんが作った作品と選曲やミックスの方向性が大差がなく、むしろかなり似ている作りで・・・変な話、もっとイイ作品が作れたのではないか?と思ってしまうほどです・・・

 これは、今は天国でお休みになられているDev Largeさんに対して苦言を呈する形になりますが・・・Buddha Brandという音楽を作った本人が選曲するのではなく、Buddha Brandという音楽を聴いて影響を受けた人が選曲とDJミックスをすべきだったのかもしれません。

 それは、私もそうですが、その音楽が好きで、その音楽を使って素晴らしい作品を作ろうという「リスペクト」や「愛」があるからこそ、ミックス作品に「価値」が生まれると思うからです・・・
 残念ながら、この作品では、その音楽を聴いて影響を受けた人が持っている「リスペクト」や「愛」がなく、ミックス作品として「魂」がない感じになってしまっている・・・と思いました。


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 最後に私の希望です・・・

 Dev Largeさんがお亡くなりになられた今だからこそ、しっかりとした形で「Dev Large」という音楽を、Dev Largeさんに対してリスペクトを込めこんで、ミックス作品という形で作品化しても良いのかもしれませんね・・・
 特に、この作品では「Dev Largeが作ったインスト・トラック」の素晴らしさが抜け落ちている感じがあるので、この辺を混ぜて作ったら面白いな~と思います!

 なんか、上手く説明ができなかったので、最後は別の方向の話になっちゃいましたが、決してマイナス評価ではない作品なので、気になる方は聴いてみてね!




<Release Date>
Artists / Title : D.L & DJ Muta 「Official Bootleg Mix-CD "ILLDWELLERS" g.k.a ILLMATIC BUDDHA MC'S」
Genre : Hip Hop、日本語ラップ・・・
Release : 2011年1月
Lebel : Cutting Edge CTCR-14702

Notice : 今回の作品紹介での表記について

 まず、作品タイトルとアーティスト表記が分かりづらかったので、アーティストは選曲者の「D.L」とDJミックス担当の「DJ Muta」を対象者にして、タイトルからD.LとMutaの表記がある部分を抜いたのを作品タイトルにしました。
 そして、BuddhaやDev Largeは、変名やakaが多すぎるので、紹介ではなるべく「Buddha Brand」と「Dev Lage」という表記を優先しました。特に、私としては、DLという表記よりも「Dev Large」という表記の方が大切だと思っているので、そのように表記しました。

 あと、レコ写も含めての話ですが、このCDでは、大怪我は「Ill Joint Stankbox Mix」から「3000版」に繋いでいたり、発電所は「Classic Mix」でプレイしているようですが、この辺を書いたりすると説明が分かりづらいので、どのミックスを使ったかの話と、それに連動したレコ写は掲載しませんでした。

 なお、発電所が「ふ~ん、1stプレスじゃないんだ~」という突っこみは不要です(笑) 
 私のBuddhaのレコード遍歴は「Funky Medhodist(1996年3月)」からで、そこからはオンタイムでした・・・この辺の流れを共有していた同世代なら分かるかと思いますが、大半のBuddhaのファンは、発電所や大怪我以降に影響を受けてて、どんなに発電所や大怪我のレコードが欲しくても、値段が高すぎで指をくわえていたんですよ・・・
 値段でいけば1万円前後ぐらいの相場でしたが、高校生には手が出ませんでした・・・喉から手が出るほど欲しかったけど、買えませんでした・・・そういった思いがあるので、逆に1stや2ndプレスにこだわりがなく、むしろ、このレコを買ったときに「俺も大人になったな~」と思ったりしました(^^;)





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<独り言>

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 え~、あまりブログでは書いていないかもしれないですが、今年は「ミックスCD」を結構買っており、かつ内容が凄くイイのが多く、日々の生活に潤いを頂いております・・・

 そんな中、今週末は我らのMUROさんが「Elegant Funk」の新作をメジャーでリリース、それもCDとテープを同時に出すとあって、狂喜乱舞をしながら購入しました(^0^)
 また、これも楽しみにしていた、Danny Krivit大先生の新作ミックスで、Discoファンには外せない「TK Records」音源でのミックス作品も同時購入です!

 んで、この2作品、もー、素晴らしすぎますね!

 残念ながら、結果的には、両作品とも素人向けではなく、かなり音楽知識が無い人でないと厳しい感じでしたが・・・色々と素晴らしくって、早速、ヘビーローテーション中です!!

 まず、MUROさんもDannyも、定番を一切選曲してなく、全然知られていない曲や意外な曲を選曲してて、ヤラれます・・・

 MUROさんの方は、Elektra/Atlantic/WannerといったDisco~Boogieでは本丸と言っても過言ではないレーベル音源での選曲になりますが、もー知らない曲のオンパレードで、流石の掘りの深さです・・・サラッと吉田美奈子さんの曲の使用(正確に書くと、松岡直也さんのアレですね~)もそうですが、あまり知られていない曲で世界観を固めてくるのが素晴らしいですね!

 そして、Dannyもそうで、直球なTK曲は避け、傍系レーベルを中心にDKエディットを施して選曲です・・・TKらしいトロピカルな印象を避け、Deepかつバレアリックな雰囲気で進めていく感じが素晴らしいです!!

 私が言うのはなんですが、今のミックス作品業界では、インディーよりも「メジャー」の方が素晴らしい作品が多いと思います!

 なんでしょう、メジャーでやるからこそ、しっかりと選曲をして「世界観」を作っている部分があり・・・DJが手抜きせずにDJミックスを作る場になってきたな~と思っています!
 
 今年も半分過ぎましたが、これからも面白いミックス作品が出ることが楽しみですね~

 なお、MUROさんのDiggin' IceのLPは・・・脳内会議の結果、テープ馬鹿なので「購入せず」になりました・・・
 まあ、なんかの拍子に買っちゃったりするのかもしれないですが、Diggin' Iceの96は「テープで聴くから価値がある」と信じて疑わないので、今回はMUROさんにはゴメンナサイです・・・あと、最近の新品レコ相場が高すぎるのもアレですね~


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 んで、もう一つ報告です・・・

 今年も、毎年恒例の「京都、大阪、神戸+名古屋 レコードの旅」を開催することにしました!

 毎年毎年、この時期になると迷っていますが、毎年恒例の言い訳である「仕事を頑張ったご褒美」という名目で行くことにしましたよ・・・

 実際には、今日、決めたのですが、都知事選の選挙に行く途中に、近所の空き地から見えた夏の空を見てたら、どうしても関西に行きたくなってしまい、とりあえず宿は押さえちゃいました・・・
 宿がビックリするほど高くはなかったのも大きい(昨年が高かったのはバブルなんでしょうね~)のですが、京都の鴨川から見える夏の空が待ち遠しいです・・・

 という訳で、お盆前後でまたお邪魔しますので、関西方面と名古屋地区の皆さまにはお世話になります・・・
 さりげなく、ミックステープ等を店頭に置いて頂くと、30半ばのオッサンが必死になって近づいてきますので、ご配慮をお願いいたします(^^;)

 では、今週も頑張りましょう!!




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Mega-G, Muta, DJ49 「Basic Training」
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 今さら言うのもアレですが、気づいたらマニアックな作品ばっかり紹介してて、読んでいただいてる皆さんが着いてこれてるのか?と思ったりします(^^;)
 特にテープ作品は買えないどころか、テープを聞ける人が殆どいないんだろうな~と思いつつ・・・勝手に更新してます・・・これでいいんでしょうか?

 そんなわけで、記憶に新しい最近の作品の紹介です!

 昨年の11月末にリリースされた作品で、日本語ラップのクラシック曲を、この作品の首謀者であるMega-Gと、Mega-G周辺の優秀なMC達でリコンストラクトした曲をDJミックスした作品で・・・単なるDJミックスではなく、彼らの「日本語ラップ」に対する愛情が伝わる作品です!!

 もー、これは既に殿堂入り決定ですよ!!


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 まず、作品の首謀者であるMega-Gの紹介から始めましょう。

 Mega-G氏は、残念ながら活動を停止している「Juswanna」のMCで、Libra周辺で活動するアンダーグラウンドな方(失礼!)です。
 HipHopが好きな方でも、ちゃんと日本語ラップを補足してないと知らないかと思いますが、ラップに関しては独特な感じのフローが特徴で、東京のアンダーグラウンドをしっかりと支えてるかな~と思います。


 個人的には名前だけは知ってましたが、あまり知らなかったお方で、この作品を聞き、かなり好きになりました!!

 特にイイな~って思うのが、全編に渡って溢れんばかりの「HipHop愛」が表現されてて、その一端として過去のHipHopをサンプリングする形でその作品などに敬意/愛情みたいのを表しており、大変素敵ですね・・・

 例えば、Juswannaの1stアルバムではKool G Rapのアルバムジャケをサンプリングしたり、そのアルバムの限定のLPではBlack Moonのアルバムジャケをサンプリングしたり・・・要所要所で細かいながらも愛のあるサンプリング・センスがイイですね!
 また、歌詞などでもサンプリング的な引用を結構しており、1stアルバムではBiggieの「10 CRACK COMMANDMENTS」からインスパイアーされた曲として「10 BUDZ COMMANDMENTS」って曲を書いてますが、このエピソードが強力で、曲の長さが3分9秒(ビギーの命日は3月9日)にしてある・・・といった超細かいところまで「HipHop」ですね!!
 もー、この点はメチャクチャ最高で、私と同世代のHipHop出身者には即死な「愛」で、タマランですよ・・・興味がある方は「Amebreakのインタビュー」が最高なので、読んでみてください・・・・

 多分、私と世代が近い(90年代中ごろのHipHopブームでHipHopを好きになった世代=今は30代前半)と思うので、メチャクチャ分かるんですが、自分たちが影響を受けた曲や人に対しての「リスペクト」があり、それを後世に伝えたい・・・そんな意思のもと、彼ら特有の「HipHop愛」があるのかな~と思いました。
 私も「同じ釜の飯」を食べてきたこともあり、ネタ元のことが分かるという面白さもありますが、それ以上にこんなにストレートに「愛」を表現している点が気持ちよく、なんか嬉しくなってしまいました・・・
 

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 んで、その「HipHop愛」の一つとしてこの作品がリリースされたようです・・・

 アルバムなどではUSのHipHopをサンプリングすることが多かったようですが、それを「日本語ラップ」に置き換えたのがこの作品で・・・もー、とにかく最高の出来ですね!!

 内容としては、日本語ラップの名曲を、Mega-G氏と関係のあるMC達が曲をカバー(ビートジャック)した上で、その作った曲をDJミックスする・・・といった内容で、ミックス作品と言うよりもアルバム的な要素の強い作品です。
 一応、作品には「基礎からの訓練」という副題がついており、日本語ラップの名曲を知らない若者に「こんなカッコいい曲があったんだぜ!覚えておけよ!」みたいなメッセージ/意思があるみたいですね・・・

 ただ、カバーした曲のレベルが異常に高く、元曲を知ってる人であれば狂喜乱舞です!!

 詳細は以下の記事で紹介しますが、ジャケからして最高で、表ジャケはKing Giddraの1stアルバム「空からの力」のジャケをサンプリングし、裏ジャケではYouさんの「The Soundtrack 96」の裏ジャケをサンプルし・・・その完成度の高さからして間違え無しって感じです!!
 特に表のギドラは最高で、コレだけでご飯が何杯でも食べれちゃう感じです・・・ちなみに、DJ49氏のブログによると九段下の北の丸公園(大学時代によくチルしてました)で撮影したそうですよ!! 

 んで、この作品自体は彼のブログを確認すると、水面下で温めていた企画なようで、1曲1曲を録音してる訳で、かなり準備をして作ったのは明白で、作業的には結構苦労して作ったのかな・・・?

 ただ、USのHipHop以上に、自分たちの世代は「日本語ラップ」に影響を受けているので、1曲1曲の思い入れは計り知れず、どの曲もかなりクォリティー高く、愛情に溢れてます・・・最高です!!
 発売前にアップされた告知用動画では、Mega-Gさんがニコニコしながら オリジナルのレコードを紹介(?)してて、コレだけでも彼の「愛」が分かります・・・


 んでは、作品の紹介に行ってみましょう!!

 ちなみにレコ写は、今現在持ってるレコードの写真と、数年前に売ってしまう前に撮影したレコードの写真を併用してます・・・この辺はちゃんと持ってたけど、売っちゃったんですよね~(^^;)


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 作品は2枚組で、1枚目は「ILL Side」として動きのある曲を集め、それをJuswannaのDJである「DJ Muta」氏が担当、2枚目は「Chill Side」として割と押さえた曲を集め、日本語ラップイベント「触」でもDJをしてる「DJ 49」氏が担当しています。
 ただ、選曲面などではMega-G氏のディレクションがかなり入っており、ミックス作品というよりもアルバム的な要素が強いので、DJミックス的な話は今回は置いておきたいと思います。
 

 まず、この作品で使用した曲は、オリジナルの曲を踏襲した上で、印象的なラインや歌詞は模倣&踏襲しながらオリジナルの歌詞を当てており・・・これがヤラれますよ!!

 写真にも上げた「Buddha Brand / Buddhaの休日」であればPrimalが参加し、タイトルを「Buddhaで休日」にしてBuddhaネタ(オリもそうか?)にしてますが、オリジナルの歌詞やラインを上手く使いつつ、独自の内容にしてるのがイイですね・・・
 同じブッタ曲だと、鬼クラシックな「Buddha Brand / 人間発電所」もカバーしてて、コレにはL-VokalとSimonが参加してますが、元曲で披露されたフローや韻回しを利用しつつ、テンション高めに仕上げてる感じが最高ですね!!

 選ばれた曲は「さんぴん」以降の曲が中心になり、BuddhaとかYouさん、Rhymesterやギドラ、ECD、MUROさん・・・渋いとこだとNaked Artzなんかの曲を使用しており、さんぴん世代には直球ですね(^0^)
 定番もあれば渋い曲を選んでおり・・・何よりも「日本語ラップ」をちゃんと聞いてた!って感じの選曲で、全てオリジナルの曲の構成やラップの歌詞&フローを踏襲しつつ、自分たちの歌詞や考えを盛り込んでおり、これはオリジナルを知ってるとかなり来ますよ・・・

 客演者には、Mess、I-Volal、Dag Force、Gocci、サイプレス上野、Chino、Sideride、少佐、MSC、Kashi、Er-one、Shingo☆西成、Primal、仙人掌、Casper Ace、Vikin、Marin、Issugi、Simonなどのアーティストが参加してて、それぞれがかなり真剣に歌詞を書き、ラップしてる感じがあります。

 歌詞の内容はネタばれになっちゃうので止めておきますが、やっぱりみんな「日本語ラップ」に影響をされて、育ってきたんだな~ってのが分かる歌詞が多く、素敵です・・・
 きっとその曲が好きだから参加した・・・その曲にリスペクトがあるから参加した・・・そんな思いが重なり、模倣の範疇ではあるものの、大変レベルの高い楽曲が集まっており、シングル化してもおかしくないレベルだと思います!!


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 また、これらの曲は、オリジナルの「インスト」の曲を用いて、その上でラップをしてる訳ですが、一部の曲はオフィシャルにはインストが出てない曲もあるのに、ちゃんとインストを用意してるのは凄いっすね!!

 例えば1枚目のILL Sideのイントロでは、Rhymesterの名作アルバム「Respect」のイントロ的な曲をビートジャックしてます・・・分かる人には分かると思いますが、あの「ロボ声」のヤツで、いきなり渋いところを突いててヤラれます!!
 ライムスのライブでもお馴染みの曲(ネタ?)で、分からない方は以前私がアップしたライブの動画を確認して欲しいのですが、確かプロモでアルバムのインスト皿があったと思うのでそれを使用したのかな??
 また、この曲の次は、タイミングのいいところで「Buddha Brand / 天運我にあり」をプレイし、スタート時から猛ダッシュしていきますが・・・写真の12inchにはインストはなく、これも100枚オンリーのプロモか、短冊CDだけにインストがあったと思います・・・??

 この点においては、インストが無い曲に関しては実際に製作をしたアーティストにお願いしてインストを貰ったのもあるかもしれないですが、たんなる既存曲のインストの上でのフリースタイルではなく、既存曲のインストを使用した「曲」として作り上げてる点も見逃せません!!

 録音機材やスタジオ機材が安価になり、個人スタジオを普通に持ってる現在だから「曲」として完成させることが出来たのかもしれないですが、曲自体のクオリティーを高くしてる点には頭が上がりません。
 もちろん、この作品でのDJミックスもセラートなどのデータでミックスした形だと思いますが、DJミックス自体もかなり丁寧でありながら、ツボを抑えた2枚使いがあり、曲をしっかりと聞かせるプレイにもグッときます。

 Mega-Gさんや参加したアーティスト、そしてその曲をDJミックスしたMUTAさんと49さんがどんな思いで作ったかは分かりませんが、先人たちの残していった曲に失礼がないように・・・みたいな気持ちもあるだろうし、ビートジャックするからには負けられない・・・みたいのもあるかもしないですね。

 こういった点にも「愛」を沢山感じますよ・・・ホントみんな「日本語ラップ」が好きなんだな!!


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 そう、みんな「日本語ラップ」を聞いて育ったんですよね!!

 聞いてるとホント「グッ」とくる歌詞が多く、ヤラれるんですよ・・・

 個人的には「キングギドラ / 行方不明」が好きっすね・・・この曲自体「Back in the Days」的な曲で、オリジナルに踏襲して参加者の昔話を書いているのですが、キーワードとして「渋谷のレコ村」とか「レコ屋」とか「ミックステープ」とかを中心に書かれてて、グッと来ました!! 

 Cisco坂の下にあった「吉牛」とか、ショックウエーブでSpinbadのミックステープを聞いたとか・・・私も同じことをしてましたよ!!
 聞いてると懐かしい単語がたくさん出てきて、あの頃の「渋谷」を、背伸びしながら走り回った感じがしっかりと曲になってて・・・ちょっとホロっと来ましたよ。

 歌詞は割と「昔話」的な話が多い場合が多く、韻踏のEr-oneはジブさんとD氏の「続・末期症状」で、自分の昔を振り返ったり(カラオケ屋でマイクをパクってMCに進路決定って!)、サ上もイイこと言ってるし・・・みんな、自分が影響受けた曲だから結構真剣に書いてるのかな・・・


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 また、なぜかYou The Rockの曲が多く使用されてて・・・それもグッとくるんですよね!!

 シングルになった「Free」はもちろんですが、名作アルバムである「The Soundtrack 96」に収録されているシャウトアウトの曲を使用してMega-Gさんからの作品上のシャウトアウトをしたり、名曲である「Back City Blues」を入れたり・・・Mega-Gさんもユーさんに影響を受けたんだろうなと思わせるセレクションです。

 あの事件で引退しちゃいましたが、ユーさんが僕らに与えてくれた影響はホント大きいと思うんですよね・・・

 楽曲単位で行けばBuddhaとかギドラとか証言とかの方が大切かもしれないですが、さんぴん前後でシーンにおけるハイプマンを請負うことでシーンを引っ張ったり、ラジオやライブでの熱いMCで影響を与えたり・・・日本のHipHopを考えた時、かなり重要なことをしてたんですよね。
 ユーさんも「ユーちゃんda兄貴」なんて言ってましたが、僕らにとっては信頼のおける「兄貴」で、馬鹿なことも言ってましたが、凄い真面目なことも言ってて・・・ユーさんから「HipHop」の素晴らしさを教えてもらった様な気がします

 この作品って、やっぱり「思い入れ」みたいのが大切で、それが曲や作品を良くしてるんですよ・・・

 オリジナルの曲を上手く使いつつ、その曲に対する「愛・感謝」みたいのを恥ずかしがらずに表現した結果もあるだろうし、逆に聞いてる側もその「思い入れ」を知ってたりすると、更にその良さが分かってくる・・・ような感じがあります。

 Mega-Gさんが本当にユーさんに思い入れがあるかは分かりませんが、私には感じちゃうんですよ・・・上手く説明は出来ないんですが、ある意味、この作品を「教育的な側面(=後輩たちに教える)」という点はユーさんっぽさを感じました・・・・
 作品ではいろんなオリジナルアーティストからシャウトアウトを貰ってますが、一番欲しかったのはユーさんのシャウトじゃないのかな・・・そんなことも思いました・・・どうなんでしょう??




 そんなわけで、いつも以上にあんまりまとまらない文章でしたが、素晴らしい作品の御紹介でした!!

 聞いてみれば分かると思いますが、とにかく「日本語ラップ、最高だぜ!」って気持ちがビンビン伝わる内容で、こういった作品こそ、評価されるべきだと思います・・・
 実は権利的にかなりヤバいラインをジャックしてるのでアレですが、そのことを理解した上で、根性と情熱で作り上げたMega-Gさんには最大級のビガップを送りたいと思います・・・ホント、ありがとうございます!!

 今回、文章を書くにあたって、かなり難産をしながら書きました・・・なぜなら、自分たちの世代が一番誇れるの「時代」の素晴らしさが如実に表れた作品で、その良さを表現するのが意外と難しく、時間ばっかりがかかってしまいました・・・結果で行くと、あんまり上手く書けなかったですね(^^;)
 ただ、Mega-Gさんもそういった点を伝えたかったはずだし、それが素敵に作品化されてるという点はもっと評価されるべきだと思うので・・・自分が出来る限りでちょっと力説気味に書いてみました。

 売り切れのお店が多いし、色々とあり再プレスが絶望的な作品だと思われますが、まだ中古では普通に出る範囲だと思いますので、興味がある方は是非聞いてみてね・・・私と同じ「さんぴん世代」なら即死保障ですよ(^0^)
 無論、若者にもお勧めなので、興味があったら絶対にチェックしてね!!





<Release Date>
Artists / Title : Mega-G, Muta, DJ49 「Basic Training」
Genre : 日本語ラップ、Japanese HipHop・・・
Release : 2011年11月
Lebel : Bootbang Entertainment BBENT-002-003



Notice : シャウトアウト&権利について

 本文では書くタイミングが無く、書かなかったのですが、オリジナルのアーティストからシャウトアウトをしっかりと貰ってるのもポイントです!!

 シャウトをしてるのはTwigy、Muro、UZI、Mammy-D、Rino、Shiro、Boy-ken、Egg-man、ECD、Zeebra、K-Dub Shine、DJ Oasis、Nippsなどで、いろんな話を見ていると、一応オリジナルのアーティストにはこういう作品を作るって話をしたり、曲を聞かせたりしてシャウトを貰ったようです。
 先輩達も、後輩たちが自分たちを尊敬してくれるのは嬉しいと思うし、HipHopというサンプリングが主体の音楽において、そういった精神性を保ってるヤツがいるというのも嬉しいと思うし・・・割と協力的だったみたいですね。

 ただ、この点においては、 話の行き違いでDLから苦言があり、本人も陳謝をする・・・ということがあったようです。

 あまり書きたくは無いんですが、この作品だったり、私が紹介しているミックステープ/ミックスCDって著作権的には完全にアウトで、DLが言ってることはかなり重要で、アーティスト側もこういう行為は協力したいけど、100%協力が出来ない・・・というのが本音なんでしょうね。
 HipHopという音楽がもつ「ブートの美学」を守るか、一般社会の「権利/秩序」を守るか・・・という点は、今後もっと考えないと行けないかもしれないですね。





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<毎度の近況報告>

 ホントここ最近は仕事が忙しく、その反動でダメダメな事をしてます・・・

 自分でもビックリなのが先週の土曜日で、土曜出勤をした後、しこたま一人酒をして、酔った勢いで立ち寄った某ユニオンで、色々と爆発しました・・・以下の内容は同日に起こったことです(^^;)
 そんなに欲しくないのに3割引きだからって気付いてたら買ったてた暴利の和物ディスクガイド本(割引価格5400円)とか、結果として同じ内容のミックステープを気付かずに2本買い(ジャケが微妙に違うように見えたので・・・)したり・・会計をすまし、フッとレジ横にあった再発したばかりのDiggin'IceのCDが出てることに気付き、コレも買う!ってレジの兄ちゃんに勢いよく出したら、現金が意外と無くってカードでCDを一枚買ったり・・・駄目人生を進んでます(--;)

 ただ、そんなことをしてるので、ついにある「目標」に到達しました!!

 まだ、発表できない「ネタ」になりますが、ある意味「前人未到」な目標です・・・近いうちに紹介すると思うので、楽しみにしててね~♪

 あと、ここ最近でグッときたのは、待ちに待ってたUlticutの新作が出るらしいですよ!!

 詳細は「コレ」ですが、超楽しみっすね!!

 んなわけで、雑談まじりの近況報告でした~


DJ Kazzmatazz 「Japanese Cutz」
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 え~、年末になり、なんらかんらで忙しいっす・・・そしてこの記事を書くのにも結構時間がかかりました・・・更新が遅れてすみませんね(^^;)

 んなわけで、近年の作品では結構お勧めな作品のご紹介です~♪


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 DJ Kazzmatazzさんは、新潟県魚沼出身のお方で、今は東京で活動をしてる(?)HipHop系のDJです。
 あんまり詳細は分からないのですが、Libra周辺とかKocoさん関係とか・・・「アナログでちゃんとDJ」をしてる感じの環境にいるかな~と思います?

 ミックス作品はボチボチあり、直球のHipHopやネタミックスなど、やっぱりアナログを知ってないと出来ない作品が多いかな~と思います。
 今回の作品のジャケットにも「NO CD, No Serato, Vinyl Only Mixxx!!!」と書いてあったり、作品中においてもMSCの漢から「アナログオンリーの馬鹿野郎」とシャウトを貰ってたり・・・なんか頼もしいですね(^0^)
 Kazzさんもそうですが、「アナログ馬鹿」な名の知れないDJってホント多く、その作品を聞いてみるとホント質が高く、なるべく探して聞くようにしてます・・たまにメチャクチャ大当たりもあったりしますかね・・・

 ちなみに、私自身は写真左のように、Kazzさんの作品をあんまり持ってないのですが、市場ではボチボチ人気なDJかな~と思います・・・
 あと、写真に写ってるテープは、昨年だったと思いますが、お茶の水ユニオン限定で再プレスしてましたね~


 んで、この作品は昨年の年末にリリースされた作品で、内容としては「日本語ラップ+その元ネタ」をミックスした内容で、お店でも結構プッシュしてて、買った方も多いかもしれないですね・・・
 私も確かですが、ユニオンで掘り掘りしてたらBGMにコレがかかってて、掘りながら「おおっ」と反応してしまい買いました・・・つまり衝動買いですね(^^;)

 ちなみに、リリース元は、福島県小名浜出身(現在は新宿)のハーコーMCである「鬼(おに)」さんのレーベル「赤落プロダクション」からのリリースです。


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 では、作品の紹介に行ってみましょう!

 先ほども書きましたが、この作品は「日本語ラップ+その元ネタ」をミックスした作品で、意外と無かった方向性の作品かもしれないですね・・・
 ただ、作品としての質はメチャクチャ高く、個人的にはかなり好きな一作です!!


 内容としては、新旧の日本語ラップクラシックの曲とそのネタ曲をうまく繋いでおり、日本語ラップがお好きな方なら一撃な内容だと思います(^0^)
 個人的には「青春クラシック」が多すぎで、玉乱っすね!!

 例えば、クラシックな「Buddha Brand / Funky Methodist」であれば、元ネタである「Steve Khan / Darlin Darlin Baby」をプレイした後にカッコよく繋いでたり、これまたクラシックな「King Giddra / 見まわそう」であれば、元ネタである「Bob James / Blue Lick」から繋いだり・・・つまり、ネタ曲+元ネタをワンセットにしてプレイしています。

 ネタに関しては、割とJazz/JazzFunk/Fushion/Bossa/Soulなどのネタが多く、スムースな印象の曲が多いのですが、そのネタ曲を聞いてて突然聞いたことがあるフレーズがかかり、しばらくするとその聞いたことのあるフレーズをサンプリングした曲がかかったりする感じで・・・結構ビックリしたりもします(^^;)

 そして、日本語ラップの曲に関しては、定番どころを抑えつつも、渋いところもプレイしてて、ちゃんと日本語ラップを聞いてるんだな~って感じですかね・・・個人的には自分も追ってた頃の曲が多く、Funky Lemonadeとかは懐かしいっすね!
 また、発売レーベルの主宰者である「鬼」やMSCの「漢」「キリコ」のような、ここ最近のHipHopアーティストの曲もプレイされており、その曲の前には超ドープなフリースタイルがありますよ・・・ここも聞きどころですかね!!


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 んで、ネタ繋ぎの作品って、ネタ繋ぎをしてる「だけ」になりがちで、それまでの作品になりがちな場合もあります・・・
 その限りにおいて、この作品においては、その繋ぎや2枚使い&スクラッチなどの技の部分がメチャクチャ凝っている部分が多く、その点が作品を深くしてる所があると思います!!

 以下で一例を突っ込んで紹介しましょう・・・

 
 まず、夏クラシックである「Zeebra / 真っ昼間」であれば、真っ昼間をプレイしつつ、そのネタに繋ぐのかと思いきや・・・意外な繋ぎをしてきます。

 この曲が入ってるジブさんの1stアルバム(写真左)では、真っ昼間の3バース目の最後の方で「♪夜の部はこれから~だ♪」とラップした直後に、次の曲のパーティークラシックである「Partychecka」にカットインする構成になっています。
 そこで、このKazzさんのミックスでは、それを踏襲して真っ昼間の「♪夜の部はこれから~だ♪」の後で、「Partychecka」の元ネタである「Bob James / Tappan Zee」に繋いでるんですよね・・・
 Bob Jamesを丸使いの曲なので、イントロのホーンフレーズとか、メロディーネタが全部一緒なので、全く違和感がない繋ぎなんですが・・・こういう「曲を知ってないと出来ない繋ぎ」が結構多く、聞いてて「にやっ」としてしまう所が多いですね!!


 また、MSC関係者+韻踏関係者で作ったアンダーグラウンドクラシックである「暴言」も大変よいアイデアでミックスされています。
 いわずと知れた「Lamp Eye / 証言」(写真右)のオマージュカバーのポッセカットで、2006年にリリースされた「天秤録音」のCD購入者の応募特典としてプレス(約100枚)された12inchオンリーの曲で、暫くは「幻の1枚」として流通してましたね・・・
 最近はボチボチ見かけるようになったし、値段も落ち着いてきましたが、マダマダ万越えです・・・当然持ってませんよ(^^;)

 んで、この作品では、出だしで証言のアカペラ(2のYouさんの途中から)プレイし始め、Youさんのバースが終わり、3番目のマーヤンのバースに入るところで暴言のイントロ(証言と同じネタのピアノループ)をミックスし、そのイントロが鳴る上でマーヤンのアカペラが始まり、1小節経過後の「♪心にしまわず吐いたあの暴言・・・」が切れるところで、暴言のイントロ1.5小節目で始まる大華のヒューマンビートボックスが始まるようにミックスしてて・・・まるでマーヤンがラップした「暴言」という言葉を擦りながらカットインしてるみたいな素晴らしい繋ぎをしてます!!

 また、暴言の曲中でも渋いミックスをしてて、暴言の5番目であるメシアのバースの最初の「♪これがHip Hop」という歌詞の部分で、DevLargeが編集した日本語ラップコンピである「Hard to the Core」に収録された証言のオリジナルビートのブレンド版の暴言を使って、その歌詞をオリジナル⇔ブレンドで2枚使いします・・・そして、ブレンド版でメシアのバースをプレイし、次のShingo☆西成の出だしの「♪B Boy in da House」の部分でまたオリジナル⇔ブレンドで2枚使いをして、オリジナルの暴言に戻る・・・ようなこともしてます!!
 ちょっと分かりにくい説明かもしれないですが、こういう細かい事をしてます(^^;)

 ミックスにおいては流れるようにプレイしてるので、普通に聞いてたら気付きませんが、なかなかグッとくる歌詞を2枚使いしてますね・・・
 歌詞の2枚使いって、ラップの言葉を強調する効果もありますが、ちゃんと言葉を聞いてないと出来ない技ですよね・・・Kazzさんはそんなには多用してないですが、この他の曲でもイイ所で2枚を入れてきますよ!!


 う~ん、言葉に起こすと分かりづらいですが、こんな感じの「渋い繋ぎ&ミックス」がサラッとプレイされており、メチャクチャ素晴らしいですよ!!


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 そして、もう一つ指摘したいのが「全体のグルーブ」が結構イイんですよ!

 この作品では日本語ラップとそのネタを中心にミックスしてるのですが、ネタがJazzっぽいのが多く、非常にクールでスムースな印象を作りながら、ネタ曲の日本語ラップを上手く挟んで展開をつけており、非常に流れがあるんだけど聞きやすいグルーブが秀逸ですね!!
 流れだけで考えれば、序盤で鬼や暴言でストリート感を出しつつしっかりとグルーブの主導権を掴み、アッパーな上げ方はしないんだけど、上手く展開を作りながらグルーブを引っ張ってく感じが気持ちいいっすね(^0^)
 Jazzy Hip Hopって言っちゃえばそんな感じなのですが、非常に気持ちいいミックスに仕上がってる点は素敵ですよ!!


 また、そういったJazzっぽさHipHopという「ストリート性」を上手く強調してる点はメチャクチャイイですね!!
 特に序盤なんですが・・・鬼や漢などのモノホンな「ストリートの声」が生きたミックスになってると思います・・・

 この作品を聞いて、つい欲しくなってしまい12inchを探して買ってしまいましたが、DJ Taiki作の名トラックで漢が吠える「漢 / 何喰わぬ顔してるならず者」(写真左)への繋げ方は凄い好きです!
 「漢 / 紫煙」のインストの上で超ドープなフリースタイルの後、紫煙ネタのJazz曲(David Newman / Symphonette)に繋ぎ、そこからJazz繋ぎ「何食わぬ・・・」のネタである「Monty Alexander / Love and Happiness」に繋ぎ・・・Jazzというグルーブで「不良感」を引っ張った上で「何喰わぬ顔してるならず者」に繋いでいきます・・・

 なんか、漢のラップの世界観を引っ張ってる感じで、聞いてると漢のラップがメチャクチャ耳に刺さってくる・・・そんな感じの活かし方・盛り上げ方をしています。
 気合を入れて戦っていかないといけない感じや、ストリートの孤独感や、人間の弱さや・・・何とも言えない空気感を上手く盛り上げています・・・こういった「空気感」の作り方もこの作品のイイ所かな~と思います!!
 

 ここ最近は、日本語ラップって追ってなかったのでアレですが、この作品を聞いて「漢」とか「鬼」とか、イイ意味で「ヤバいラッパー」がちゃんといるんだな~と思いました。
 まあ、流石に歌詞とか行動には同調できない部分もありますが、彼らのラップは歌詞が自然と耳に入ってきて、そのまま心に刺さってくるんですよ・・・個人的には中3の冬に初めて買った日本語ラップの12inchが「ECD feat K-Dub Shine / ロンリーガール」だったのですが、あれを初めて聞いた時の「刺さり具合」と同じような感覚を味わいました。
 
 ラッパーって、歌詞の世界観や韻の踏み方/フロウの出し方などが尺度になったりすると思いますが、聴く者を「掴んで離さないスキルと存在感」って大切だな~と思います。

 漢とか鬼は、名前は知ってましたが、そんなには詳しく知らなかったので、この記事を書くにあたり、YouTubeとかを見てましたが、吐き出す言葉や面構えなんかが、他のラッパーにはない「色気(=存在感)」みたいのがあったり、ラップ自体も確実に言葉が刺さってくる感じだったり・・・イイ年したオッサンが結構引きこまれて見続けてしまいました・・・(^^;)
 でも、これってホント大切で、考えてみれば私が中高生の頃、あんなに日本語ラップを追ってたのは、こういった要因があったからで、気づいたら「引きこまれてた」から聞いてたんだよな~と思い返しました。
 
 まあ、引きこまれた後の解釈は、聞いた人それぞれで違うので割愛しますが、こういった引っ張ってくれるラッパーが存在するのは非常に頼もしいですね・・・頑張れよ、B-Boy達!!
 




 んなわけで、Jazzのクールでスムースな感じや、ストリートのタフさなどを表現しつつ、巧みな選曲と技術で日本語ラップをレぺゼンしてる感じが素晴らしい作品の紹介でした!!





<Release Date>
Artists / Title : DJ Kazzmatazz 「Japanese Cutz」  
Genre : 日本語ラップ、Jazz、JazzFunk、Fushion、Soul、Bossa・・・
Release : 2009年11月
Lebel : 赤落プロダクション No Number



Notice : トラックリストについて 
 この作品のトラックリストは、日本語ラップの曲名だけ書いてあり、元ネタの情報は書いていません。
 掟破りかもしれないですが、この紹介をするにあたってネタ調べをしたので、ネタ曲を加味したトラックリストを作りましたので、書いておきます・・・
 なお、31の「Rhymester / リスペクト」は、CDのトラックリストにおいては「VSOP(Remix inst)」と書いてあります。多分、Mellow Yellowの同曲を指してるんだと思いますが、私が聞いた限りだとRhymesterだと思います・・・
 あと、分からないネタもあるので、分かる方がいましたらご指摘ください~



01 ?? / ??(↓の元ネタ)(鬼のFreestyle)
02 鬼 / 見えない子供 見てない大人
03 Lamp Eye / 証言
04 Libra Rec / 暴言
05 漢 / 紫煙(漢のFreestyle)
06 David Newman / Symphonette
07 Monty Alexander / Love and Happiness
08 漢 / 何喰わぬ顔してるならず者
09 Joe Williams / Get out of My Life Woman
10 Shingo☆西成 / ILL西成BLUES
11 Zeebra / 真っ昼間
12 Bob James / Tappan Zee
13 Steve Khan / Darlin Darlin Baby
14 Buddha Brand / Funky Methodist
15 Bob James / Blue Lick
16 King Giddra / 見まわそう
17 TOP Rankerz / Inner City Groove (Remix)
18 ?? / ??(↓元ネタ)(キリコFreestyle)
19 キリコ / Freedom Jazz Dance
20 Libro / 雨降りの月曜
21 Tenorio Jr. / Nebulosa
22 Lunch Time Speax / その男
23 Milton Banana Trio / Cidade Vazia
24 Dee Felice Trio / Nightingaleo
25 Muro / K.M.W.(KING MOST WANTED)
26 Soul Scream / ひと夜のバカンス
27 Ray Barretto / Psaatime Paradise
28 ?? / ?? (↓の元ネタ)
29 Funky Lemonade / ペンは走る
30 FELA KUTI / Water No Get Enemy
31 Rhymester / リスペクト
32 Gagle / 雪の革命
33 ?? / ??(↓元ネタ)
34 Twigy / Mirrorball(Remix Inst)
35 Osumi / 100万光年のやさしさが注がれる限り(Remix)
36 Dee Felice Trio / Wichita Lineman'
37 George Duke / You And Me
38 Lunch Time Speax / Ground Zero
39 Harold Melvin and the Blue Notes / You Know How To Make Me Feel
40 Dev Large / 盲目時代





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<毎度の余談>

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 この間、ミキサーが壊れ、新しいのを買おうか、修理しようか迷ってる・・・みたいな事を書きましたが、結局修理をしまして、無事に戻ってきました(^0^)

 私はVestaxの「PMC-05 Pro MK3」を使っており、ここでは恥ずかしくって書けないけど、色々とあって電源がつかなくなって故障しました・・・
 んで、修理をするのであればメーカーであるVestaxに送ったりするわけですが、今回は直接ベスタに持ち込んで修理をしてみましたよ(^0^)

 ベスタは東京世田谷区の三軒茶屋(渋谷の2つ先の駅)のちょっと歩いたところ(環七沿い)にあり、本社の一階がお店になっており、そこに持ち込みました・・・
 私はもともと場所も知ってたし、営業車で環七を走ってると写真のような看板が見えたりするので、東京近郊のサラリーマンDJ(?)にはお馴染みの会社です・・・店員さんも言ってましたが、営業中に車で横を通ってベスタがココにあることを知ったってお客さんが結構いるそうですよ(^^;)
 ちなみに、ずーとベスタを使ってること(15年で2台!)や、ベスタのミキサーの面構えがカッコいい事を言ったり、ミキサーが凄い綺麗(使ってないだけだけど・・・)だったので、店員さんに「お引き立て、ありがとうございます!」って言われたのが嬉しいような恥ずかしいようなでしたよ(^^;)

 んで、修理に関しては時間とお金がかかるかな?と思ってましたが、速攻で修理が出来、値段も予想より安かったので万々歳でした・・・Vestaxさま、ホントありがとうございます!!
 なんらかんら言って気に入ってたミキサーだし、DJ卓においた時の存在感はやっぱりイイですね!!

 皆さんも、モノは大切に使いましょうね♪


 あと、本編ではあえて触れませんでしたが、漢とか鬼って「緑のアレ」の事をはっきり言ってて大丈夫なんすかね??
 本編でも、鬼であれば替え歌で「♪いつも吸う~」とか歌ったり、漢であれば「俺が巻くのはポリスとク●だけだ」って決めたり・・・強力なパンチラインでタマランのですが、色んな意味でちょっとドキドキしちゃいます(^^;)






DJ Reo 「A Plus 日本語ラップ Classics Vol.3」
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 ここ最近の人気シリーズの第3段・・・流石の手腕で、マニアも納得の1枚です(^0^)
 

 日本語ラップを題材としたミックス作品をリリースし続けるDJ Reoさんの作品で、クラシックモノの第3段として昨年の11月にリリースされた作品になります。
 今までにご紹介した第一弾」「第二弾でヤラれてしまい、リリースを楽しみにしてた作品なので、発売をしてソッコーで購入した作品です(^0^)


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 発売を聞いたときは、流石に第三段とあって「ネタ切れにならないのかな・・・」っと心配になりましたが、聞いてみて「安心」したのが第一印象でした。

 流石に証言とか人間発電所など・・・鬼クラシックは先に第一弾とか第二弾で収録されてるので、有名じゃない曲も多いですが、日本語ラップが進み始めた90年代中ごろより日本語ラップを追いかけてた私としては・・・懐かしい曲が多く、グッときます!!
 今回のミックスについては、凄い有名な曲は少ないのですが、しっかりと日本語ラップを聞いてた者なら・・・「それは外せないよね!」って曲が多いと思います。

 残念ながら、日本語ラップのレコードは、年をとるたびに売っちゃったのが多いので、手元に残ってるものだけ貼りますが、Rhymester / 口から出まかせ とか、You The Rock / Fukurou など・・・NightFlight世代だと外せない曲は多く、つい口ずさんでしまいます(^^;)
 また、LPオンリー系の曲も多く、ジブさんのI'm Still No,1とかNitroのAsama131など・・・いいところ突いてくるな~と思いましった(^0^)

 当然、収録してなかったみたいな曲も多いですが、個人的には「つい口ずさんでしまう曲」が多く、その曲が聞けただけで満足だったりします!

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 あと、この作品だと「日本産R&B」も取り上げられており・・・こちらも懐かしさ満載ですね(^0^)

 HipHopのビートなR&Bを使ってるので、選曲における「アクセント」に近い意味合いで選曲していますが、上記のDouble / Bed だとD氏のRemixを使用したり、Anita Baker使いで有名なSugarSoul / いとしさの中で だったり・・・いわゆるHipHopSoul的な流れとしてミックスしています・・・
 売らないで残してるぐらい、この辺の曲は好きで、DoubleがRemixなのが残念(オリジナルはヤバいよね!)ですが・・・Reoさんも当時から好きだったんでしょうね・・・
 この「日本語R&B」も、我々世代としては外せないので大好きです(^0^)

 なお、このシリーズの第4段にあたる「A Plus 日本語ラップ Classics - Mellow Mix(2009年2月)」だと、もうちょっと日本語R&Bにクローズアップされており・・・この作品が「呼び水」だったのかもしれないですね。


 んで、ミックスの話に進めます・・・

 ミックスに関しては、第一作目、第二作目と同様で・・・要所要所で「数珠つなぎ」的な関連作で繋ぐ感じが残ってはいますが・・・この点はそんなには意識せず、割とラフに作ってる感じがします。
 正直、ミックスの展開であれば、第一作目とか第二作目の方がいいかな~とは思いますが、「おおっ、上手いな~」って繋ぎも結構ありますかね・・・
 でも、曲をつなぐときは、やっぱり効果音(爆発系の・・・)を後付けしてのカットインが多いのが・・・悪くはないんですが、ちょっと残念だったりし・・・評価としての良し悪しを判断するのが難しいな~(^^;)

 ただ、今回の作品だと、印象的な言葉での2枚使いが大変よく・・・グッときます!
 たとえば、Youさんの曲だと「俺を信じてる人が何人もいるんだ」ってラインを執拗に2枚使いをして繰り返したり、シャカのOsumiであれば「誰にも流されない強い意志」ってラインをやっぱり2枚使いしたり・・・大切な言葉を強調する意味で2枚使いしてるのが大変いいですね(^0^)

 Reoさんに関しては、今までの作品でもそんなには2枚使いなどがなかったですが、今回の作品だと、そのラッパーが発する「言葉」の中で、本当にカッコいいライムを強調するためだけに2枚使いしてる辺りが・・・逆にその言葉に対して良い印象を生んでいると思います。
 それも、かなり「限定的」に2枚使いしてるので、相当彼が気に入った「パンチライン」でないと2枚使いしてないぐらいなので・・・相当思い入れのある「言葉」なのかな~と思い、大変微笑ましかったりします!!



 んなわけで、基準点は楽勝でクリアーしてる作品なので、興味のある方は是非聞いてみてくださいね~♪
 日本語ラップ世代は・・・グッと来なきゃ嘘ですよ(^0^)


<Release Date>
Artists / Title : DJ Reo 「A Plus 日本語ラップ Classics Vol.3」
Genre : 日本語HipHop、日本語R&B
Release : 2008年11月
Lebel : 神南music No Number



DJ Reo 「A Plus 日本語ラップ Classics Vol,2」
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 最近、外人さんが書いた日本のHipHopの本を読んでおり、頭を捻っています・・・文化論的な書物は理解するのが大変です(^^;)
 そんなわけで、日本語ラップものの良作をご紹介~♪


 以前ご紹介した「DJ Reo」氏の作品で、第1作目である「A Plus 90's 日本語ラップClassics」に引けを取らない良作になっています。

 
 第1作目では日本語ラップの「ド定番」の連続で、初心者に教科書として渡しても問題ない・・・のような表記をしましたが、この2作目では、1作目では収録できなかった良曲・・・つまり、ド定番じゃない場合もあるが、ヘッズの心にはしっかりと残っている良曲をしっかりと収録されています。
 90年代中盤~2000年初期の曲が中心とあって、当時、必死になって追いかけていた私としては、トラックリストを見ただけでお腹いっぱいな内容です(^0^)


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 とりあえず、適当に手持ちであったのを挙げましたが、上げ上げなド定番って言うよりも、しっかりと心に残る曲が多いかな~と思いました。

 MUROさんのDon't Forget・・・はフィネスネタと同一で、オリジナルはボチボチ高く、まだ変えないですが、やっぱり上がるな~(^0^) 
 ガキの頃は、このCDに入ってる曲のほとんどをレコで持ってましたが、気づいたら結構売ってて、写真は載せられないですが、マーヤンの「俺の言い分」なんかも入ってて、しっかりと「♪う~ん、忘れられね~あの時のバスガイド、多摩川で飛ばしたゲイラカイト・・・飛べ!♪」とかのクラシックライムは叫んでしまいますね(^^;)

 ただ、割と控え目な良曲も多く、それこそ行方不明とか、ブッタの休日とか、Freeとか・・・証言とか人間発電所の陰に隠れがちですが、ヘッズの心には確実に残っている曲もホローしてる辺りは、流石Reoさんです!

 これらのちょっと定番から外れる曲は、当時からしっかりと聴きこんでいる証拠だと思いますし、トレンドに流されず、自分の聴き方を持って日本語HipHopに接していたんだな~と痛感させられます。
 私も同時代を生きたものとして、もし日本語ラップでミックス作品を作るのであれば、ド定番の陰で、この手の曲も絶対入れると思うし、日本語でラップすることの醍醐味を味わえる曲(行方不明とか絶対聞かなきゃ!!)が多いと思うので、これらのチョイスには拍手です!!
 なんか、心に響くラップが多く、パンチラインの一つ一つが心を打ち、グッとくるミックスで、その「言葉」を損なわないようなミックスで、Reo氏の日本語ラップに対する愛情が伝わるミックスです。


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 あと、前回もそうでしたが、マニアックな部分が光ってて・・・タマランです(^0^)

 指摘すべき点としては、前回同様「マニアックな繋ぎ」がさく裂し、この作品で分かりやすい点であれば、上の写真の「MURO / Weekend Funk #7」のオリジナル→リミックス繋ぎなんかはイイですね・・・
 リミックスはプロモオンリーで、ややレアですが、この辺もしっかりと押さえてる辺りは流石ですし、お繋ぎ方もばっちりです!

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 また、レコがないのでアレですが、リリース当時、物議をかもした「Dragon Ash」使いにはグッときます・・・
 世間的にはヒットした「Greateful Days」の、Zeebraの名ライン「♪俺は東京生まれヒップホップ育ち・・・♪」を男の2枚使いで繰り返す辺りはグッときましたが、個人的には上記のトラックリストです・・・Dragon Ashの名前を削った形でリストアップ!!
 いや~、その気持ち分かります!! 当時、純粋なHipHopバカだった私は、ホントKJのことがムカついてたし、「I ♥ Hip Hop」なんて抜かして・・・あったらぶん殴りそうな勢いでした(^^;)
 実際、収録した曲も、KJのパートは入れてなく、上の写真のタイトル通りですが・・・Reo氏も当時そうだったのかな~と思いました(^0^)
 ただ、ジブさんのパートは・・・パーフェクトでいいですね・・・今度、レコを買おっと!


 んなわけで、割と渋めな選曲をしていますが、前作同様、ミックスに関しては全体的にしっかりと作られており、総体としてのテーマは分からないですが、各曲を「数珠つなぎ」でしっかりと繋いでおり、大変聴きやすいです。
 ロングミックスを主体とし、たまにカットインなんかで攻めてますが、ロングミックスをする時、しっかりと繋ぐ曲との相性を考慮して、ミックスしており、かなり研究したんだな・・・と伺える点が多く、ドラムで合わせたり、鳴りのキーで合わせたり・・・センスと努力が合致し、素晴らしいミックスになっていました。
 特に、殆どの曲がワンバースで次の曲にミックスしていますが、ロングミックスなどで「勢い」をしっかりと持続し「首振り感」を持続している点は秀でています。


 そんなわけで、日本語ミックスの良作のご紹介でした~♪
 なんか、買ってはないですが、DLの日本語ラップコンピに近い・・・日本語ラップの「真髄」をしっかりと押さえたミックスが出来る方なので、買って間違いなしです!!


<Release Date>
Artists / Title : DJ Reo 「A Plus 日本語ラップ Classics Vol,2」
Genre : Japanese HipHop(日本語ラップ)
Release : 2008年5月
Lebel : 神南Music


ps 以前書いた第1作目も、ちょっと原稿を手直ししたので、お暇なら読んでください~♪
「A Plus 90's 日本語ラップClassics」