HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
長田定男(Osada Sadao) 「Genius Rock Vol.2 Boogaloo Groovin' - You Got Latin Soul -」
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 え~、暦も7月になり、急に暑くなってきましたね・・・

 暑いというか、正確には蒸し暑く、なんか、やる気が削がれますね・・・早くカラッとした夏が来ないかな~

 そんな訳で、そんな蒸し暑さを吹っ飛ばしてくれた、ナイスな作品の紹介です~


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 今回は、もはや日本DJ界のレジェンドである「長田定男(おさだ・さだお)」さんのテープシリーズを紹介します!

 まず、長田さんですが、今となってはご存知でない方も多いので、少し説明をしておきましょう・・・

 長田さんは、1980年代中ごろからDJをされているお方で、日本のクラブ創世記~黎明期を盛り上げ、日本のクラブシーンの発展においては、かなり重要なお方になります。
 プレイジャンルは、一般的には、今回紹介するテープシリーズにも反映されている「Rare Groove」が中心でしたが、ジャンルにとらわれず、幅広く、かつ深いDJプレイが有名で、LatinやReggae、Bluesなどもプレイされていたそうです。

 特に、長田さんの活動において重要なのが、あの「Cosa Nostara(コーザ・ノストラ)」のメンバーとして活動したことで、DJ以外にも音楽制作を通して「クラブ文化」を大いに広めた点があるかと思います。

 Cosaと言えば、今でもアル・クーパーのカバーである「Jolie」がクラシックで有名かと思いますが、発足時から「クラブ」という視点を重要視した方向性があり、実際には、80年代中期~末に西麻布周辺で活動をしていたDJ達とプロデューサーの桜井鉄太郎さんが中心となって作られた音楽ユニットになります。

 初期のメンバーにはtool's barやP-Picassoなどで活動をしていたDJが中心となっていて、それこそUFOの面子や、藤井悟、佐々木潤、そして今回の主役である長田さんなどが所属し、その後、DJサイドとしては佐々木さんと長田さんが残り、次第とCosaの形が作られていったようです。
 特に、90年代中盤からの「渋谷系」のブームの中では、このCosa Nostaraの存在は非常に大きく、いわゆる歌モノバンドのようなスタイルではありましたが、クラブ以降の「DJ視点」からの音楽が新しく、一般市場でも大いにヒットし、Cosaの音楽を通してクラブに興味を持った方も大変多いかと思います。


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 そんな長田さんですが、Cosaの活動と共に、DJ活動も熱心に行っており、その功績が、これらのテープになるかと思います。

 このテープは、2000年ごろに渋谷The Roomで行っていたイベント「Genius Rock」の関連テープのようで、長田さんの音楽性の広さを表した作品になっています。

 テープ自体は5本制作されており、それぞれの副題を紹介してますと、以下の通りです・・・

 Vol.1 Louisiana Drivin'
 Vol.2 Boogaloo Groovin' - You Got Latin Soul -
 Vol.3 Kingston Sweetin' - Jamaica 45RPM -
 Vol.4 Core Brasil - Real Samba, Baiha & Batucada -
 Voo.5 The Caribbean Donkey - Calipso Tengoku -

 タイトルを見ただけでも、土臭いSoul、Reggae、Brasil、Calipso、そして、今回紹介をするBoogalooなど、かなりコアな内容が多く、レアグルに強い方でも、ここまで守備範囲が広い方はいないですよね・・・

 この辺の情報は曖昧ですが、長田さん自体、やっぱりレアグル創世記からのDJなので、ジャンルにとらわれず、良い音楽を追求し・・・クラブでお酒を楽しませるためや、小粋に踊らせるための音楽を追求されていたんだと思います。
 私の中では、Cosaはクラブ文化を分かりやすく提示していたのに対し、クラブの現場ではひたすら「コア」な部分を追求していたイメージがあり・・・この辺の姿勢には、結構影響を受けた後輩DJが多かったかな~と思います。

 では、そんな長田さんの「コア」を表現されていたと思う、このテープシリーズから、第2段の「Boogaloo Groovin' 」を紹介したいと思います!


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 まず、この第2段では「Boogaloo(ブーガロー)」を中心に選曲した内容になり・・・凄いリラックスができる選曲になっています!

 Boogalooとは、1965年から1970年ごろにかけて主にニューヨークで流行したラテン音楽の一種で、それこそラテン音楽とブラック音楽の融合した音楽と言われております。
 一聴すると、今となっては古臭い音楽ではありますが、当時のダンスミュージックとして人気だったことから、当時はヒットした音楽ジャンル(音楽スタイル)になり、DJ的にはレアグル以降に「使える曲」として掘り起こされていった印象があります・・・

 また、こういった軽快な音楽は、他の音楽ジャンルに影響を及ぼしたことは有名で、その後のJazz Funk、そしてDiscoに繋がっていったことも大切ですね・・・
 私の大好きなDiscoであれば、トップバッターな「Salsoul(サルソウル)」はSalsaとSoulの融合からスタートしたレーベルなので、Boogalooの音楽を引き継いでおり・・・今回のテープを聴いてて、やっぱりDiscoの源流なんだよね~と思いながら、聴いていました(^0^)

 そして、実際の内容を紹介すると・・・いや~、素晴らしいですね!

 今回ばかりは正直に書くと、Boogalooに対する知識が無さ過ぎて、あまり深い話が出来ないのですが・・・曲を知らずとも楽しめる内容になっており、結構、リラックスをしながら聴いてしまいました・・・

 選曲的には、私の知っているアーティストのみ紹介をしますがThe Joe Cuba SextetCharlie Palmieri、Ray Barretto、Mongo Santamariaなど、Latin~Boogaloo系では有名なアーティストを中心に、時に深い選曲も交え、進んで行きます。
 個人的には、Tightin' Upのカバーである「Charlie Palmieri / Up Tight」や、TBSラジオで土曜の昼にやっていた宮川賢さんの番組で、交通情報の際のBGM(分かりますか?)で好きだった「Mongo Santamaria / Fatback」など・・・知識が無くても、どこかで引っかかる曲があり、不思議な融和性(?)を感じました。

 うん、長田さんの選曲を聴いていると・・・凄い「聴きやすい」んですよね!

 選曲的には、相当コアな選曲をしているのですが、不思議と「入ってくる」んですね・・・

 それは、なるべく雰囲気が近い曲を並べていること、そして「クラブ以降の耳で選ばれた曲」だからかもしれないですね・・・
 私自身は、今回聴いてて、Discoから巻き戻したような視点で聴いていたのですが、一聴すると古臭い音楽だけど、しっかりとすスイングしてて、体は踊りださずとも、心は引っ張らる・・・そんな印象を抱きました。

 また、こういった音楽だからこそある「オーセンティック(古びない)」な感じを、しっかりと表現している辺りも上手いですね!

 なんでしょう、コーヒーであれば、しっかりと豆を挽いて、時間をかけて抽出した、香り高い、上質なコーヒーなんですよね・・・それは、これらの音楽が、今と比べてインスタントな音楽ではなく、しっかりと作り込まれた音楽だからこそ、その本質を忘れずに選曲をしている点があるのだと思います。
 そのため、聴いてて、確実に癒される上質な空気感が強く、聴いてるだけでリラックスされます・・・時期的には熱いコーヒーよりも、上質なラム酒と新鮮なライムとミントで作られた「モヒート」を、プールサイドの木陰で嗜む感じですね・・・



 そんなわけで、やっぱりオリジナル世代の説得力の違いが分かる、素敵な作品の紹介でした!





<Release Date>
Artists / Title : 長田定男(Osada Sadao) 「Genius Rock Vol.2 Boogaloo Groovin' - You Got Latin Soul -」
Genre : Boogaloo、Latin・・・
Release : 2000年~01年ごろ 
Lebel : Delic Records DLP-009

Notice : 発売レーベルについて
 発売は、テープマニアなら即反応する「Delic Records」です。言わずと知れた「Ulticut Ups!」等の超絶テープをリリースしていたレーベルですね(^0^)
 Delic自体、Ulticutの印象が強すぎて、こういった長田さんの作品をリリースしていることが意外ですよね・・・ただ、オーナーの石山さんが、割と東京のクラブ業界に精通してたので、その辺の流れで長田さんと交流があり、リリースに繋がったのかな~と思っています。


Notice : 長田さんについて


 TBSテレビ「寝ないでXXX DJバトル Vol.3」1996年

 今回、長田さんの情報を調べていたら、あまりにも情報が無さ過ぎで、お顔の写真すら発見できない状況だったので・・・私のVHSアーカイブから、1996年にTBSテレビの深夜に放送された上記番組のDJプレイを、参考としてアップロードしておきました。

 この頃は、長田さんの全盛期とも言える時期なので、短いプレイですが、DJの色気が違いますね・・・カッコいいな~

 なんでしょう、この頃のDJって、どことなく「悪さ」がありつつも、人間として「深み」があるんですよね・・・そう、DJである以前に「夜の人間」な匂いがしてて、それがカッコいいんですね!
 
 なお、2週連続で動画(音源)をアップしていますが、私の方針が変わった訳ではないですよ・・・基本的に法律順守(?)の姿勢なので、アレな動画のアップロードは消極的です・・・
 でも、2010年ごろに書いた「DJに関する動画」シリーズの記事は、何とかしたいですね・・・すみませんね~


参考記事 DJに関する動画 その2 ねないで×××
※備考
①今回紹介をした動画は、2010年に上記記事で紹介をしたことがあります。この番組のことを知りたいのであれば、上記リンクからご確認ください。
②ただし、記事を書いた後、アップロードした動画が、YTから「こら!」と言われ、掲載してた動画は全部削除してあります・・・そのため、私が書いた文字情報のみをご参照ください・・・





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<独り言>

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 いきなり、意味不明なテープから始まりますが、今週は凹み話です(^^;)

 土曜日、久しぶりに結婚式に行ってきました・・・

 ただ、割と身内寄りな結婚式だったので色々と考えさせられることが多く、結果的にかなり凹みました・・・

 結婚式自体は、あまり行く機会は多くないのですが、仕事柄、こういった着席パーティー、かつ年輩の方が多いのは得意(?)で、気付いたらひたすら男芸者akaお酌して盛り上げる係になっていました・・・う~ん、疲れた・・・

 ただ、そういうことをしているうちに、「俺って独身なんだよな~」と思うと、だんだん凹んできて、久しぶりに相当悪酔いしていました(--;)
 それも、身内寄りの結婚式だったので、叱咤激励を内外から頂くのです・・・それが怖くって、こっちからマシンガントーク(?)で別の話に切り替えてしまい、その作業の疲労度と、心の中では「俺って逃げてるだけか?」と思ってしまい、相当、凹んでいました・・・


 だけど、こういう式の帰りほど、ユニオンに行くと当たるんですよね・・・

 帰りに渋谷のユニオンに行ったら、探してた「土俵Magazine」の持ってない番号が普通に陳列してたので、喜んでゲットさせて頂きました・・・この辺はテープの神様のご加護に感謝です・・・

 ただ、昨日は相当「病んだ顔」で掘っていたと思います・・・

 昨日は「悪酔い、傷心、疲れマックス×挙式服」という相当な好条件が揃っていたので、いつも以上に店員君達が引いていたような気がします・・・
 もう、掘っててバッドトリップしまくりで、掘ってて「俺は結婚しないんだ!コレクターだ!」と無駄に誓いながら掘っていました・・・翌日である今日、ちょっと猛省しています(^^;)


 なんか、実はナイーブなMTTを垣間見る一日でしたね・・・

 とりあえず、今週も頑張って毎日を過ごしてみます(^^;)





 

 




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Up Set Music 「Chilli'n」
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 え~、今年のゴールデンウィークは、天気が大変良く、素晴らしい連休でしたね~

 私に関しては、旗日だけのお休みで、水~金の3日間が実質のGWになりましたが、レコ掘り三昧で良いリフレッシュが出来ました(^0^)
 
 やっぱり、初夏の爽快さというんでしょうか、天気がイイだけで、外を出回るのが楽しくなり・・・ついつい何軒もレコ屋さんを周り、嬉しい散財でした(^^;)

 そんなわけで、そんな爽快な天気の下で聴いたら、かなり良かった作品の紹介です!


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 今週は、はじめて紹介するテープレーベル「Up Set Music」の作品から、内容が良かったチル系作品を紹介しますね~

 まず、Up Set Musicですが、名古屋で00年代初期~中期ぐらいまでリリースをしていたテープレーベル(プロダクション)で、日本語ラップマニアで、相当濃い方なら反応するであろう「Mujina(ムジナ)」のDJ/トラックメーカーである「Woonagi(うーなぎ?)」さん関連のレーベルになります。

 私自身、このレーベルはそこまで深く掘れてなく、あまり全容が分からないのですが、このレーベルの作品を見かけたら必ず買うようにしており・・・結構「マニア泣かせ」なレーベルだと思っています。
 リリース的には、発番ベースでは30本を超えてて、最初に触れたWoonagiさん、MOSADのAKIRAさんの実兄であるDJ Olee Louさんなどがリリースをされていたようです・・・家掘りするともう少しありそうですが、今となっては謎が多いレーベルですね?

 そう、名古屋のミックステープって、ほんと「謎」が多いんです・・・ 

 それは、あまり資料が残っていないことや、私の研究が浅く、深く理解が出来ていない部分が多いんですね・・・

 ただ、コレだけは言えるのが、名古屋は昔からHipHopが盛んな地区であったことは間違えなく、その存在を支えていた一つは「ミックステープ」だったことです。

 それこそ、他の都市との大きな違いが、恐らく「車文化」があることで、車の中でストリートな感じで聴くことが多かったと思うので、結果的にミックステープの利用頻度は非常に高かったのがポイントでしょう・・・
 私自身、毎年夏の関西+名古屋旅行で、ミックステープの聖地である「名古屋Mega Mix」さんにお邪魔し、当時の名古屋産のテープの多さに圧倒されており、6年かけても掘りきれません・・・それだけ名古屋産ミックステープが多いんですね!

 例えば、名古屋のHipHopシーンを大きくした第一人者とも言える「DJ Hazu」さんは、初期から多くのミックステープを出しており、気付いたら結構な本数がリリースされています。
 また、車と言う視点であれば、もっとストライクなのは「ギャングスタ・ラップ」で、日本唯一のG系ミックステープ・レーベル「Drug Funk」が名古屋を拠点に多くの作品をリリースしており、その独特な質感に、テープ馬鹿はウットリです!


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 そして、これらのテープよりもっと多いのが「新譜ミックステープ」です。

 今となっては分かりづらい内容かもしれませんが、00年代初期~中期は、HipHopやR&B、そしてReggaeなどは、沢山の曲が新曲としてリリースされてて、その「旬な曲(=新曲)」を中心にミックスした作品が大変多く、結構人気な作品になっていました。

 それこそ、一般レベルで新譜ミックステープというと、DJ Komoriさんの「Monthly Fruits」なんかが有名ですね・・・イメージとしては、リリースしたての「新曲」を順不同で紹介するイメージで、ほんと多くのDJが何本も作り、鬼のようなタイトル数が存在しています(^^;)

 なぜなら、大半のテープが「シリーズ化」してて、2~3か月に1本、早いと月1本みたいなペースでリリースがあり、ある意味で、そのDJの「月刊誌」みたいな感じになっていたからです・・・

 特に、ここで重要なのが、これらの作品がリスナー側の需要に応えていた部分は強く、それこそ、リスナーが新譜チェック用に重宝してたり、また、単純に「今、流行ってるHipHopやR&Bを聴きたい!」と思うライトユーザーの需要に上手く応えていた部分があった点です。
 また、制作をしているDJ側としても、作るべき内容が、実は「現場プレイ」と近い部分があるので単純に作りやすかったり、自身の現場プレイを広める為(=営業を取る為)の広告材料としてる部分があったり・・・割と「買い手と作り手の需要と供給」がマッチして作られていたテープだったと思います。

 そして、話を「名古屋」に戻すと、ホント「新譜ミックステープ」が盛んな地区でした!

 それこそ、大本命である「DJ Caujoonさん」(この方もMujinaのメンバーですね)の新譜ミックステープは、Acmediaというテープレーベルから累計で50本近くリリースされ、どれも人気だったと思います・・・
 もう、名古屋=新譜というイメージの中心がCaujoonさんで、かなりお世話になった方も多いでしょう・・・

 また、Caujoonさん以外でも、HipHopのRyujinさんやR&BのI-Cueさん等、ロングランシリーズの新譜ミックステープを出された方が異様に多く、個人的には「名古屋テープ」というカテゴリーがあるぐらい、ほんと色んな新譜ミックステープがリリースされています!

 まあ、なぜ盛んだったかの理由を考えると、やっぱり「車文化」になるんでしょうね・・・

 やっぱり、何となく車内でカッコいいHipHopやR&Bをかけたい「ライトユーザー」がある程度いて、そういった需要が新譜ミックステープの供給に繋がったんだと思います・・・つまり、いわゆる「非DJファン層」のユーザーの需要が多かったんですね!

 おぼろげなイメージになりますが、それらの需要は、ドレスアップしたステップワゴンで、夜のドンキに皆で行くときに車内で流れてたら「何となくカッコいい」なと思ったお兄ちゃんお姉ちゃんの需要ですよね・・・数字に表すのが難しいですが、結構な需要はあったように思えます・・・
 それこそ、新譜系のミックステープが、名古屋をはじめ、車文化がありそうな特定の地方都市のDJによって作られていた(例えば、宮崎~九州のDJ Meekさんとか)ことを踏まえると、裏付けとしては当たっているでしょうか・・・ただ、時期的にカーステがテープってあり得ない時期(CDの方が一般的)なので、その辺の実証はなかなか難しいかな??

 こんな背景があり、名古屋で「新譜ミックステープ」が量産をされていました・・・


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 そして、今度は、私の話に移りましょう・・・

 まず、新譜系の作品は、私の中で作品としての面白さが見いだせず、紹介としては避けていました・・・ただ、テープ馬鹿なのでセッセと収集はしており、その過程で密かに研究をしていました(^^;)

 その中で、面白いことに気付いたのが、今回の紹介に繋がります・・・

 それは「ムードを大切にする作品は非常に良く作られている」ことです!

 これは、特に「R&Bのスロー系」に該当をするのですが、これらは、車の中で野郎が女の子とメローな空気を作りたい時は必須なジャンルですよね・・・
 そのため、需要側(聴く側)の要求が強い名古屋においては、意外と人気だったと思われるジャンルで、それなりのクオリティーを求められるんでしょう・・・写真右のWoonagiさんのスローを聴いて、レベルの高さにヤラれました!

 また、これも深く聴いてたら分かるのですが、作ってるDJのレベルが「高い」ので、実は選曲は深く・・・たまに見せる「その深さ」がイイんですね!

 先ほどのWoonagiさんのであれば、A面とB面の最後をVery Special(それもDebra Lawsのオリと、BDKのカバーで!)で〆てたり、新譜に混ざって写真左のOld Schoolミックスを出してきたり・・・こういう変化球ほど、そのDJのレベルの高さが分かったりします!
 それこそ、CaujoonさんのAcmediaであればDJ Hayashiさんのグルービーミックスがさりげなくリリースされてたり・・・新譜レーベルだからって馬鹿に出来ない作品を実はリリースしており、この辺が私の「新譜ミックステープ掘り」の原動力になっているようです!


 作品の紹介の前に「外堀」を埋めるのが長くなりましたね・・・

 少しまとめると、私が声を大にして言いたいのは「新譜ミックステープも深く掘ればヤバいのがある!」ということです。

 テープを掘ってる方でも、新譜ミックステープは、作ったDJ、レーベル、ジャケの雰囲気、収録曲等を見て、結果的に「スルー」することが多いでしょう・・・ただ、積極的に攻めると面白い作品もあったりします・・・

 そこで、今回はUp Set Musicレーベルの作品で、その点を分かりやすく紹介をしたいと思います!


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 では、作品の紹介です!

 まず、この作品はアーティスト名が記載がなく「Up Set Music」と書かれていますが、恐らくWoonagiさんが作られた作品だと思います・・・

 作品は、タイトルの「Chilli'n(チリン)」がストレートで、なんと「70年代Soul~80年代R&B」を中心に選曲されたチルミックスになっています・・・まず、ここまでの私の説明を読んで、ストレートに新譜系R&Bに行かないのに「おふっ」となるでしょうか?

 私自身、なんとなく「きっと新譜系だろう」と思って買ったら、こういった方向性の旧譜ミックスだったのにヤラれた記憶があります・・・
 なお、副題には「Day Dreaming Soul Numbers (Chill Song) & X'mas Special Lovers Cream」と書かれてあり、どうやらクリ需要(?)を見越して作った要素もあるようです??

 そして、選曲面ですが・・・イイところを突きつつ、深い部分もあり、かなり良いですね!

 A面の1曲目には「Ray Parker JR. and Raydio / A Woman Needs Love」、そしてB面の1曲目には「Minnie Riperton / Lovin' You」からスタートしてて、グッときます・・・

 傾向的には70年代Soul~80年代R&Bにおいてスロー~ミッド系の曲を中心にしてて、これらのド定番な「分かりやすい曲」が多いかな~と思います。
 それこそ、Lovin' Youは誰でも知ってるだろうし、知らなくても、あのグルーブを聴いたらウットリしますよね・・・きっと、車に乗った彼女が、そんなに音楽に詳しくなくても心を預けられる名曲を多く選曲しています!

 その一方で、結構渋い曲も多く、ジャケ写を見たら「Best of My Love」かと思うEmotionsであれば、LPに隠れている名スロー「The Emotions / A Feeling is」を優しくプレイ・・・うん、ド定番と渋い曲の散らし方が絶妙で、この辺で「上手い!」と思ってしまいました!

 更に、選曲もガチガチのスローに固めず、動きをつけながら進めており、割とスロー目の曲からカットイン気味に「Bobby Caldwell / What You Won't Do For Love」を選曲・・・これにはアガりますね!

 それも、渋いのが、前のスロー曲が、Bobbyの同アルバムに収録された、BiggieのSky The Limitネタな「Bobby Caldwell / My Flame」ですよ・・・実質上、Bobby繋げではありますが、涙線に来る曲からのキラーはズルいです(^0^)
 また、選曲全般を見てると、さりげなく「Bが反応するネタ曲」も入れていて、このMy Flameもそうですが、Buddhaの休日のイントロネタなMinnieさんの曲をプレイしてたり・・・この辺の塩梅もグレイトです!



 作品紹介としては以上です・・・

 今回、この作品においては、私が「面白い」と感じた「新譜テープだからこそのスローの丁寧さ」「実はレベルが高い」点は出ているし、更に「意外性」も大きく・・・新譜系としてスルーをすると「痛い目に遭う」ほど、かなり内容の良い作品であることは間違えありません!

 きっと、二人の愛を車内で確かめあうために、こんな高純度な作品が生まれたんでしょうし、私としては名古屋が生んだ奇跡の「Diggin' Ice」だと思っています!

 では、今後も新譜系は作品の発掘に加え、「どう聴いたら面白いのか?」を探しながら追求していきますね・・・これからも精進です!




<Release Date>
Artists / Title : Up Set Music 「Chilli'n」
Genre : Soul、R&B、Pops・・・・
Release : 2003年
Lebel : Up Set Music USMT-037




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<独り言>

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 私のゴールデンウィーク・・・それは「レコ屋に行く」ことで、日ごろの鬱憤を晴らすべく、散財をしてきましたので、その報告です~

 まず、前置きとして、GWは我らのユニオンが全店を挙げて大型セールを連日スケジュールしており、このセールの日程に従って「連休の予定」が決まります(^^;)

 先週の更新でも少し報告しましたが、やっぱりセールは出物がゴツいのが出るので、探しているブツだったり、なかなか出合えない高額盤などが沢山出品されるので、おバカさんとしては気が気ではありませんね・・・
 私としては、ライフワークな「ミックステープ」「Discoの12inch」がメインなので、そこまで出勤回数は少ないのですが、それでも魅力的なセールが多く、一部は見学も含めて、GWのセールはしっかりと楽しんできましたよ!

 んで、報告の一発目は、5月4日(木)に渋谷ユニオン・クラブ店で開催された「テープセール」からいきましょう!

 まず、テープセールに関しては、大口でテープを売ってくれる人がいないと成立がせず、それにはお店側が積極的に「買います」の姿勢を見せないと計画的にセールが組めないものだと思います。

 特に、ここ最近は、大口な出物(OG達が秘蔵品を一気に放出とか)が少なくなってきたため、こういった「お店の姿勢」が重要になっていて、それでいくと「下北沢クラブ店」と今回の「渋谷クラブ店」がかなり頑張っています!

 下北に関しては、これまでの実績が違うし、N村さんをはじめ頑張ってるスタッフの方がいるので、やっぱりゴツいのが出ますよね・・・今回はGWの前哨戦になりましたが、4月前半のテープセールも地味に熱く、やっぱり底力があるな~と思いました!
 そして、渋谷については、積極的に「買取リスト」を公開してて、それで注目を集めており、頑張っていますね・・・セールでなくても、ホロっと平日放出することもあり、会社帰りに必死になって買いに行ったりもしています(^^;)


 そんなわけで当日です・・・なんと、紙を見てビックリかもしれないですが、久しぶりの「2番目」ですね!

 実は、事前情報を見て9割方は所持なので、リスト外でどのくらい面白いのが出るのかが楽しみで行ったような感じなんですね・・・そのため、そこまで気合いを入れず、整理券配布直前ぐらいに行ったので、特に2番でも問題がありませんでした。
 
 ただ、蓋を開けたら結構な方が集まり、オープン時には6名参戦・・・エレベーターで4Fに昇る際に感じる冷戦感(?)によって私も火がついてしまい、開戦です・・・
 オッサンだらけの狭い漁場を、セール前は一切見せなかった(出なかった?)真剣な顔つきで探索開始・・・おおっ、リスト外がヤバい・・・もう、その事実だけでギアが2段アップで一人鉄火場モードで掘りまくりました・・・

 結果は以下の通りです!

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 もー、渋いのが大爆発で、渋谷では万超えの14本でした!

 そして、その後に気を良くしてユニオン巡りをした先の横浜でも、これまた渋いのが格安で4本と、マニアご満悦な釣果でした!

 まず、渋谷ですが、この内容で「万超?」と思うでしょう・・・私が買ったのは大半が300円~500円の渋いリスト外のテープですが、今回は人気なタイトルは値段がついてて、今回の購入品の中では、持ってなかったので唯一食指が動いたFinneseのTape Kingzだけが高額でした・・・
 それこそ、目玉品として写真告知されてたタイトルは結構値段がついてて、Ill Vibesがあの値段だったのにはビビりましたが、オークションで競れば行きそうな値段ですかね・・・結構、値段でリタイアの方もいたようです??

 ただ、その一方で、お店側が「なんだそれ?」なマイナーなのは格安で嬉しかったです・・・それこそレゲエのInfinity16の探してたクラッシュテープや、懐かしい青山ナイト関連のテープ(!)などがゲットで嬉しいです!

 テープは「出た時勝負」ですが、売ってくれる方がいないと成立しません・・・不要な方は是非、下北や渋谷のユニオンに相談してみてくださいね!


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 んで、翌日の5月5日(金)です・・・今度は新宿でDiscoの12inchセールでした!

 まず、2日連続で並ぶのはどうかと思いますが、Discoの方は、ちょっと欲しかったタイトルがあったので、1番が欲しく、少し早目の9時半前に到着しました・・・おかげさまで敵無しで1番を獲得です(^^;)

 ただ、この日は、全く同じ日程でお茶の水でもDiscoの12inchセールがあり、前夜の作戦会議が大変でした・・・
 まあ、出品物を見比べて、どっちが欲しいのが多いかで判断をするのですが、これにマニア特有の被害妄想(敵が多くて取れないのでは?とか)が相まって、どっちスタートにするかが決めるのが大変でした・・・ただ、旅の準備をしている楽しさみたいな感じで、これも嫌いな時間ではありません(^0^)

 そんなわけで、オープン時には3人並び、後続の方は同日開催のR&B狙いとあって、少し安心しての開戦です・・・

 開戦後、ダッシュで掘り始め、Disco12inchはジャケがないので、現物を探すのに少し手間取ったものの、無事に狙ってたレコはゲットです!
 
 んで、その後、お茶の水を攻めてみたものの狙ってたのはなく、シュンとしてたら、他のユニオンで別の探してたDiscoと遭遇したり、昨日、仕事帰りに寄ったココナッツ代々木店さんでも12inchをゲットしたり・・・GWを通して12inchに恵まれた釣果でした!

 結果は以下の通り・・・


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 なんとも分かりづらい写真ですが、今回は万超えのゴツイのはウオントが無かったので、渋め狙いな攻め方で、合計9枚の釣果でした~

 まず、新宿では、微妙にコンディションが良い盤と巡り合えなかった「Alton McClain & Destiny / Crazy Love」の良盤に出会えました・・・こういった「そういえば持ってないや」が割と抜けて嬉しいGWですね!

 また、継続的に探しているMUROさんの「Elegant Funk」モノであれば、かなり探してた「Shock / That's Lady」の12inchが抜けて嬉しかったです・・・MUROさんはLPでプレイしてたかもしれないですが、UKのみ12inchアリで、ドマイナーすぎて全然出なかったんですね・・・
 この辺は、値段ではなく「出ない」のがポイントで、遭遇するまで時間がかかりました・・・ただ、家で聴いた時の音の太さはプライスレスで、無事にゲット出来て嬉しいです!

 あと、最近、また火が付いてきた「和物の当時12inch」で、横浜では松岡直也さん、代々木ココでは松本伊予さん(!)が抜けてご満悦・・・まあ、使えるか使えないかでいくと、両方とも微妙に和物臭さが抜けてなく、そこまで使えないかな?(^^;)

 ただ、コレ系も和物ハンター達が狙い始めてて、少しずつ、相場観が上がってきてますね・・・今回のユニオンの和物系セールでも、LPが中心でありながら、いつも通り12inchが少量出るけど、少しプライスラインが上がったような気がします・・・
 やっぱり12だと音がイイし、クラブ向けにエディットされてたりして使いやすいんですよね・・・45が一段落して、コッチ系に移ってきた兆候でしょうか?

 特に、プロモの和物12inchって、探すと「これがあるの?」というのが多く、掘った時の喜びがまだ未知数な所も大きいかな・・・個人的にも、この間の秀樹のヤングマンが良かったので、それで少しギアが入った部分はありました・・・
 なお、もっと大きいのは、極端な例ですが、このモンスターの存在を知ったのが大きく、もうちょっと色々なのを探してみたいと思います・・・
 

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 あと、4日には大変話題だった「下北沢レコードマーケット」にも行ってきましたよ!

 当日は大変天気が良く、オープンエアーでレコードが掘れるという、なかなか無いイベントで、かなりの方が参加されたかと思います・・・私は13時ごろにお伺いしましたが、既に大盛況で、レコードを見るのが大変な位の集客でした!
 そのため、私は、人が多くて圧倒されたことと、その直前に渋谷でテープセールの一戦をやって疲れちゃった(笑)ので、真剣には掘らず、見学モードでした・・・すみません・・・

 ただ、大変意味のあるイベントだったと思います!

 やっぱり「人が集まること」は大切で、文化はそこから生まれるんだと思います・・・

 特に、昨日、このイベントの首謀者である代々木ココナッツのYOKOさんと談笑してて思ったのですが、レコードが好きな人がこうやった集まって盛り上がることも大切だし、何よりも、その「楽しんでいる姿」を、通りを歩いている他の人が見て、そこでレコードに興味を持つことも大切だと思いました。
 思い返してみると、普通に下北に遊びにきた様々な年代の方が、あの会場の横を通り、一部の方は足を止めてレコードを見てたようです・・・それこそ、夕飯時のニュースで「世間ではレコードブームなんですよ~」と報道されているのを見たであろうお父さんお母さんが足を止め、レコードを眺めてくれることも大切だと思います・・・

 もちろん、本当は、まずは自分達が楽しみ、レコード文化を盛り上げていくことが大切ですが、私としてはこういった「好きな人を広める」ことも大切なんだと思いました。
 せっかく、あんな「ブロックパーティー」が似合う場所なんだから、私たちも楽しみつつ、フラッと立ち寄った親子も楽しめるような、そのなイベントになるとイイですね!

 なお、YOKOさんのお話だと、夏終わりぐらいにもう1回やる予定があるとのことでしたので、興味がある方は次回を楽しみにしててください!!



 なんか、GWの最後に、レコードとテープの話だけで、こんなに文章を書くとは思いませんでした(^^;)

 世間一般では、GWの渋滞でウンウン唸っている中で、自宅で地味に半日かけてウンウンと唸って作業をしているのは・・・きっと幸せなことなんですよね(^^;)

 ではでは、散財報告でした~



追伸
 お名前はお伺い出来ませんでしたが、4日のテープセール、5日のDiscoセールの際に「MTTさんですよね?」的に声をかけてくださった畏兄の皆さま、いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます!
 ほんと、こんなに無駄に長い文書を喜んでいただき光栄です・・・これからも頑張りますね!!




DJ Lil' Ken 「Just Like Music - Big Beats Mix」
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 もう、1月も中ごろですが・・・あけましておめでとうございます!

 先週は、いきなり仕事が忙しかったり、色々あったりで、更新を飛ばしてしまいましたが・・・今年も頑張って更新をしていきますね!

 今年は、作品紹介ではない「企画」的なことを殆どやっていなかったので、いわゆるボム記事や外部仕事なり、ブログとして「プラスアルファ」なことができればいいな~と思っています!
 
 では、一発目はその目標を覆す、「普通の作品紹介」で申し訳ないですが、年始の疲れた体を優しく包んでくれた作品の紹介です~


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 今回は、久々の「マイナーもの」で、大阪ではボチボチ知られたレーベル「Hybrid Records」関連の作品を紹介しますね!

 まず、Hybrid Recordsですが、イメージとしては大阪のHipHop系DJの中心ともいってもいい「DJ Minami」さん関連のテープレーベルで、00年代初期~中期ぐらいまでリリースがあったレーベルになります。
 Minamiさんというと、現在もバリバリ現役で大阪の夜を盛り上げていますが、Hybridから出てたテープは、割と新譜中心でありながら「パーティー」を意識した内容が多く、ここ最近は見かければ必ず買っているテープレーベルになります!

 それこそ、DJ Minamiさんが熱心にリリースしていたシリーズテープや、Minamiさんが中心に盛り上げていたパーティー「Soul Free」のテープ、渋いところだとDJ Screwさんなどがテープをリリースしてて・・・結構な数がリリースされています。
 残念ながら、もう存在しないレーベルであり、かつネット黎明期の時代なので関連情報が全然なく、具体像が掴みづらいですが・・・私としては「大阪の夜」をそのまま切り取った空気感が感じられ、結構好きなレーベルです!

 そして、今回の「Lil' Ken」さんのテープは結構衝撃的な1本でした!

 まず、このLil' Kenさん、詳細は一切不明で、少し調べた限りだとMinamiさん周りでDJをされてようで・・・割と現場系の方なのかな~と思います。

 私自身は、いつだかに「ドマイナー品」として発見し、タイトルの「Big Beats Mix」から、ジャンルとしての「Big Beatsか?」と思って喜んで買ったら・・・イイ意味で裏切られ、かつ、Minamiさん関連でこういうのがあるのにビックリしました!
 まあ、Big Beatsのテープは殆どないのでアレですが・・・ドマイナーモノは、手にとってみただけでは内容が分からず、聞いてみると「裏切られる」内容だったりすることもあるので・・・たまらないっすね(^^;)

 ではでは、作品の紹介です~


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 まず、今まで「DJ Minami」、そして「Big Beats」という単語が出て、これらのレコ写が出ると「??」となりますよね・・・私も聴いて「えっ」と思いました!

 内容的には「Soul~RareGroove」ラインのミックスで・・・選曲の幅、ミックスの流れ、そしてグルーブの作り方など、かなり本格的な作品になっており、思い込みがあった分、かなりヤラれてしまいました!

 選曲であれば、割とスローの選曲を主軸にしておいており、ド定番な「Patrice Rushen / Remind Me」「Debra Laws / Very Special」などを素敵なタイミングで選曲/ミックスしてて、メチャクチャ上手いっすね!
 ただ、その一方で、流れによってはアップな展開にも進めてて、A面ではスローで攻めつつも、後半になると「Incredible Bongo Band / Apache」や、オーラスでは「Stevie Wonder / Do I Do」を選曲するなど、違和感なくアップな展開に持っていくのもイイですね~

 今回は割と有名な曲を中心に紹介しましたが、スロー系は結構深くって、当時のHipHopのネタ曲(例えばFrenda Payne / I Get Highとか)を抑えつつも、終始「気持ちイイ流れ」を作っており、上手いですね・・・

 そう、この方は「気持ちイイ流れ」を作るのが上手くって・・・まるで、クラブの「朝」を描いているようなプレイですね・・・

 この辺のイメージを感じたので、なんで「DJ Minami」さんが接点になるのかが理解できました・・・きっと、盛り上がったパーティーの朝、その余韻を上手く引き伸ばし、気持ちイイ空気感を作るのが上手かった方なんでしょう・・・
 私自身は東京のイメージになりますが、それこそ、Harlemの朝、青色のライトに照らされたフロアーで「スローなブギ」を踊らせてくれる感じがありました・・・これは、お客さんの気持ちを掴むだけの「DJの上手さ」と「選曲の幅」を持ってないと出来ないプレイなので、実は実力があるDJでないと出来ない時間帯だと思います・・・

 Lil' Kenさんが実際にこういった時間にプレイしてたかは分かりませんが、きっと「大阪の夜が目覚める前」を素敵に彩っていたのが理解できる作品です!



 そんなわけで、今回は完全に「妄想」で書きましたが、ミックステープを聞いて「こうなんだろうな~」と思うのも、テープを掘ることの楽しみの一つだと思います・・・

 そう、何も知らないものをバイアス無しで聴くことは、聴く側の「想像力」を湧きたててくれ、それはそれで面白いですよ・・・こういった点があるのでマイナー掘りは止められません!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Lil' Ken 「Just Like Music - Big Beats Mix」
Genre : Soul、R&B、RareGroove、JazzFunk、Rock、Disco・・・
Release : 2003年3月
Lebel : Hybrid Records HYB-025



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<独り言>

 写真がない時点で察して頂きたいのですが、特に変わったことはなく、年始あけの今週は、珍しく独り言はなしです・・・すみません(^^;)

 ただ、7周年記念のボム記事は仕込んでおりますのでお楽しみに・・・いつになったら終わるのかが分からず、苦心をしております(^^;)



Kashi Da Handsome 「Handsome Honey Beatz Vol.1」
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 え~、今日はお天気が良く、掃除や洗濯の張り合いがあり、朝から頑張ってしまいました・・・いきなり、庶民話ですみませんね~(^^;)

 気付いたら冬の足音が聞こえる11月ですが、今年の秋は曇りの日が多く、秋晴れを感じらた日が少なく、今日のような日は大変貴重ですね・・・
 ちょっと寒いぐらいの空気に、暖かい日差しが差し込むことが気持ちよく、家でコーヒーを飲みながらブログの作業をしてるだけでもホッコリしちゃいます(^0^)

 そんな、コーヒーの暖かさを後押ししてくれる名作の紹介です!


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 今回は、今までなんで紹介しなかったのかは謎ですが、あのKashi Da Handsome(カシ・ダ・ハンサム)さんによるネタ物ミックス「Handsome Honey Beatz」を紹介します!

 まず、カシさんについては数年前に「Tenkoo Lounge 1」という作品で紹介をしましたが、改めて紹介をしますね。

 カシさんは、90年代初期よりラッパーとして活動を開始し、90年代中ごろからは「Flick」として活動をしてたMC/DJ/ Producerで、今はDJの方が有名ですが、昔はラッパーとして有名だったかと思います。
 故Dev Largeさんが主催していたレーベル「エルドラド」からFlickとしてのシングルを数枚出したり、客演で色々な曲に参加してたり・・・あの特徴的な声と、グッとくるフロウと韻の踏み方がお好きだった方は多いですよね!

 また、カシさん自体はMUROさんのクルー(KODP)に属していたので、MUROさんがKODPクルーのをラッパー達を引き連れてOld School的なDJセットをやっていた時代(2000年代初期~中期ぐらい)には、カシさんもMUROさんのサイドMCとして大活躍をしていました!

 カシさん自体、MUROさんとのお付き合いも古く、90年代からDJの現場では既に共演をしてて、その頃からサイドMCはやっていたのだと思いますが、KODP時代に行われていたパーティーでは、MUROさんのDJがいわゆる「Super Disco Breaks」スタイルで、とにかく盛り上げる方向性のDJだったこともあり、MUROさんにとって「サイドMC」の存在は非常に重要でした。

 特に、MUROさんの「ドマニアックなんだけど、プレイすれば盛り上がる選曲」が理解できていないと、MUROさんの横でマイクを操ることができない中で、カシさんはしっかりとMUROさんの選曲を理解した上でサイドMCをしてたので、その安定感と的確さは最高でした!
 個人的には、Harlemで不定期に開催してた「Back to the Old School」が印象的で、この頃になると、メインはHicoさんがやっていましたが、カシさんがサイドをやると、MUROさんが次の曲をタンテに乗せただけで、そのレコードのラベルから次の曲を把握し、MUROさんのDJに合わせて完璧なサイドMCを入れてくるのが素晴らしかったです!

 また、そのタンテに乗った次の曲が分かった時点で大喜びしてて、カシさん自体がMUROさんのDJを楽しみながらサイドをしてたのも印象的です・・・うん、カシさんは「音楽が好き」なんだな~ということを感じるエピソードですね・・・


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 そんな「音楽好き」なカシさんは、音楽が好きだからこそ「DJ」の活動も中心になっており、自身のパーティーの主催や、全国でのプレイ、そしてミックス作品の発表などを通して「DJ」としての活動も頻繁に行っています!

 特に、ミックス作品の影響度は大きく、これらの作品を聴いてカシさんのDJが好きになった方は大変多いですよね・・・

 ミックス作品においては、得意とする「ネタ物」関連の作品が多く、B-Boyの視点でのSoul、Funk、JazzFunk、Jazz、RareGroove、Latinなどのプレイが気持ちよく、師匠とも言えるMUROさんも認める腕の持ち主です!!

 その中で、今回紹介をする「Handsome Honey Beatz」は代表格でしょう!

 内容的にはネタ物の作品なのですが、MUROさんが制作し、様々なDJやディガーに影響を与えたミックステープ「King of Diggin'」の世界観を踏襲しつつ、カシさんにしか作れない内容になっているのが素晴らしいです(^0^)
 親分であるMUROさんからは、発売当時には「これはKing of Diggin'のVol.8(=続編)と言ってもいいだろう」というコメントが出たほどで、素晴らしい作品です!

 では、以下で紹介しますね~


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 まず、この作品は、一番分かりやすい表現では「ネタ物」で、いわゆるHipHopの曲でネタにされた「元ネタ」とされるSoul、Funk、JazzFunk、Jazz、RareGroove、Latinなどの古い曲を選曲した作品になります。

 それこそ、この作品が発表された2002年辺りのネタ曲が多く、例えばJaz-Zの「Girls,Girls,Girls」ネタな「Tom Brock / There's Nothing in This World That Can Stop Me from Loving You」のようなSoulや、Jurassic 5の「A Day at the Races」ネタな「David Axelrod / Urizen」のようなRareGrooveを選曲しています。
 この他にも、ヒットしたKool G Rapの「My Life」ネタな 「Fania All-Stars / Cha Cha Cha」のようなラテン系の曲、そして当時は手法として流行ったSoulネタの早回し(33rpmを45rpmでプレイなど)も網羅してて、Stylesの「Good Times」ネタな「Freda Payne / I Get High」もしっかりと早回しで選曲しててヤラれます!

 割と2000年代以降のネタが中心になっていますが、この辺を揃えているのはドープですね・・・

 MUROさんもそうですが、他の人がネタにした曲をDJプレイすることは、ある意味でそのDJの「掘りの深さ」が分かる部分かと思います。

 それは、昔はHipHopの元ネタになっても、その曲を発表する側からはネタ曲はあまり知らされないし・・・それ以上に、根本的にこういった昔の曲を探すこと自体が大変だし・・・実は地味に大変なことになります。
 その上で、オンタイムでここまで揃えているのにヤラれますし、例示したJurassic 5であれば、その他J5のネタ曲を連続プレイしてきたり・・・この辺を選曲するだけでも腕前の確かさが分かります!!

 
 また、この作品を語る上では、MUROさんのKing of Diggin'と同じく、そのネタ曲の「ネタになった部分」を中心にしつつ、その曲が持つ「気持ちよさ」や「黒さ」を引き出すような方向性で選曲/ミックスをしている点も大きいかと思います!

 それは、「ネタ」ということを考えると、その曲の1小節や2小節をループさせているので、下手したらその部分だけ切り取れば成立しちゃう中で・・・あくまでも「曲全体がイイからその部分を抜いた」というDJ視点を忘れずに選曲/ミックスをしてて、それがミックス作品としての「良さ」を引き出していると思います。
 きっと、この辺の発想は、MUROさんも含め、カシさんも自分のトラックを作るためにネタを掘っていることや、良い音楽をDJとしてプレイしていることや・・・何よりも「音楽が好き」という視点があってのことだと思います。

 そして、その上で、広く聴くと、全体的に「Kashi Da Handsome」という世界観/グルーブが下敷きになっていることに気付かされます。

 それこそ、選曲がそうで、Tom BrockやFreda Payneのような親父ソウル(甘茶ソウル)ラテン系の選曲は、カシさんが得意とする部分で、この辺を恥ずかしがらず、胸を張ってプレイしているのがメチャクチャ気持ちいいですね・・・

 特に親父ソウル系は、HipHopラインが求める黒さとは少し方向性が違い・・・なんでしょう「甘すぎる」感じがあって、意外とDJプレイにしづらい部分があるかと思います。
 その中で、その「甘さ」を逆手にとって「黒さ」に変えているようなプレイの仕方になっており、結果的に凄く聴きやすく、この辺はカシさんのセンスの勝利だな~と思いました。

 また、ミックス面においてもカシさんらしいセンスがあり、DJミックスにおいてカットインで攻めていく中で、効果的なカットインが多く、これが選曲を光らせています。

 個人的には、MUROさんのDiggin' Iceにも収録された「Sister Sledge / Easier to Love」を、MUROさんと同じタイミングでカットインしてるのですが、軽く歌詞を2枚使いしてからのカットインで「Freda Payne / I Get High」の早回しインにはヤラれました(^0^)
 MUROさんは、Remind Meにカットインして、恐ろしいほど狂おしい空気感を作ってたので、この辺は師匠へのリスペクトとオマージュを込めてのプレイでしょうか・・・こういう部分を聴くと「カットイン」の美学を感じちゃいますね!!




 そんなわけで、ザックリとした紹介ですが、カシさんのセンスでまとめ上げた内容が聴きやすく、ネタ作品でありながら聴いている人を飽きさせない展開が秀逸な作品です!

 全体的なイメージとしては、黒い音楽の中に「甘さ」がある感じで・・・それこそ、深みのあるエスプレッソベースのカフェラテに、隠し味で「はちみつ」が入っている感じです・・・そう、聴いていると「ほっこり」しちゃう感じです(^0^)

 ちょうど今ぐらいの時期に聴くと、雰囲気も相まって最高ですよ・・・お家でのくつろぎタイムのお供にどうぞ~




 <Release Date>
Artists / Title : Kashi Da Handsome 「Handsome Honey Beatz Vol.1」
Genre : Soul、Funk、JazzFunk、Jazz、RareGroove、Latin・・・
Release : 2002年2月
Lebel : K.K.Fuckwell HHB-001


Notice : シャウトアウトについて

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 これもカシさんらしいところなのですが、この作品では関係者からのシャウトアウトが豪華で、これにもヤラれます!
 親分のMUROさんを筆頭に、Dev Largeさん、キエるマキュウ(マキさん、CQさん)、ニトロ勢、Lunch Time Speaxの面々などがシャウトを送っており、カシさんが業界内部で信頼されている証拠ですね!
 なお、B面最初はDLさんのシャウトで、これがクソカッコいいです・・・この部分だけ聴くために買っても損はないでしょう(^0^)


Notice : トラックリストについて

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 この作品は、ネタ物作品だけあってトラックリストは付属されていません。
 ただ、発売当時はごく少数の関係者には上記のトラックリストが出回ったそうです・・・MUROさんのSuper Disco Breaksもそうだったので、KODPの伝統なんでしょうね(^^;)

 なお、写真のトラックリストは、今年の夏、とある大先輩からお譲り頂いたものです・・・Mさん、ありがとうございます(^0^)


Notice : CD盤について

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 人気作品だけあり、上記のようなCD盤も存在します。
 写真のは2004年制作の1枚CDタイプで、CD1枚に収めている関係から、A面、B面のそれぞれの最後の方がカットされています。
 また、2010年(?)には、2枚組CDでも再発され、そちらはA面、B面ともノーカットで収録されています。

 なお、本文で書くところが無かったので、ここで書きますが、B面の最後の方では、私のクラシックである「竹●まり● / Plastic Love」が収録されており・・・2004年のCDではしっかりとカットされていました(^^;)
 2002年の時点でこの曲を入れてくるのも凄いですが、その後にCurtisのTripping Outを選曲してくる辺りには「ニヤっ」としたのは私だけではないでしょう(^0^)



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<ミニコラム> シンガポー●産のテープについて

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 え~、この話は、愚痴半分で書きますね・・・(^^;)

 まず、今回の紹介においては、結構大変な道のりがありました・・・

 それは、私が手持ちだったテープが、以前はちゃんと聴けたはずなのに、再生しようとすると波を打ったような再生になり、満足に聴けない状態になっていました・・・
 まあ、結果的にはCD盤を持っていたので、CDをメインに聴きこみをしていましたが・・・CDの方は、先ほども指摘したPlastic Loveが入ってないので、ちょっと物足りない感じがありました・・・

 この再生エラーについては理由があります・・・

 それは、このテープが「シンガポー●」産であることです・・・

 もー、テープ馬鹿にとっては、シンガポー●は「鬼門な国」で、色々と困りますね・・・

 まず、背景から説明をすると、ミックステープを商品として作る過程では、テープをプレスする会社に発注するわけですが、ミックステープが作られていた90年代末~00年代中期は、日本でもテープのプレスが出来る体制(工場)がありましたが、聞いた話だと少しコストが高いようで、コストの安い海外でプレスする方法も主流になっていました。
 その海外にあたるのは、このシンガポー●になり、大きな特徴としてカセットテープ本体にシルクスクリーンのような形でタイトルなどが印刷されている仕様になっています。

 そして、困るのは、このシン産のはテープは磁気テープの質があまり良くない材質(内容)で作られていたようで、経年劣化をすると、色々な再生エラーに発展する傾向にあることです。

 過去にも、このテープを再生すると「キーキー」といった擦れた音がして満足に聴けない(通称:キーキーテープ)ことを愚痴ったりしましたが、これ以外にも、色々なトラブルが発生しやすく、最悪なケースではテープが切れてしまったり、絡まったり・・・とエラー頻度が高い傾向にあります。

 今回については、再生中に①再生スピードのムラが出始め、更にヒドくなると、②そこで再生が進まなくなり、デッキ側が再生停止かオートリバース判断をしてしまう、という症状が発生し、全く聞けない部分もありました・・・

 もー、このシン産のテープ、本当に謎で、数年前は普通に聴けたのに、突然こうなることが結構あり、ほんとムカつきます・・・


 そんな中、たまたま下北ユニオンで、このテープの「未開封」というテープが売られててたので、これなら「絶対に聴ける!」と思い、喜んで購入し、今回の紹介に辿りつきました・・・

 私が考える中では、原因はテープ質が問題なので、いかに「経年劣化」していない状態で聴くかがポイントなので、今回の未開封は飛びついてしまいました・・・

 んで、いざ聴いてみると・・・おおっ、ちゃんと聴ける!

 いや~、理論的な部分があってたのも嬉しいですが、ちゃんと聴けるのはもっと嬉しいです・・・今週は、この買い直したテープ版を貪るように聴いていましたよ!


 ただ、今回はオチもあります・・・

 なんと、未開封のテープ、聴けば聴くほど、他のテープと同じようなエラーが発生しています・・・これには泣いてしまいました(^^;)

 う~ん、つまるところ、このシンガポー●産のテープは、作った時点で「運命」が決められているような部分があるんですかね・・・未開封でもダメなら、手の打ちようが無いです(^^;)

 なんか、カシさんがCD盤を作った理由が分かったような気がしました・・・テープが聴けないのであれば、CDで聴くというのは間違えのない選択肢になるようです・・・






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<独り言>

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 え~、いつも変わらずテープを馬鹿みたく買っている30半ばですが、今年は「テープ」という存在が動いた年なのかな~と思っています。

 それは、分かりやすく書けば、テープに注目が集まり、テープを買う人が増えてきたことを意味する訳で、この間の下北ユニオンでのセールをみても、テープに人気が出てきたのが肌で感じられるようになりました。

 そんな中、一つ、嬉しい動きがありましたよ!

 ユニオンが定期的に発行しているジャンル別の買取リストにおいて、HipHopのリストで、なんと「ミックステープ」の掲載がありました!
 
● HIPHOP CD/RECORD WANT LIST2016


 リストについては、ユニオンが真剣に「欲しい(=売りたい)」と思うタイトルを掲載してて、必ずこの値段で買取るとはいきませんが、こういったタイトルがあれば、真剣に買取ります・・・という表れを示した内容になるかと思います。
 つまり、このリストに載っているタイトルが「今のトレンド」に見合ったタイトルであることが分かり、ミックステープの掲載は4本だけでしたが、トレンドとして評価されたことがちょっと嬉しかったです(^0^)

 内容的には、私の中での横綱である「MUROさんの裏Diggin' Inceなテープ」をプッシュしてる辺りが嬉しいですし、Kenseiさんが好評価なのには納得です!
 
 まあ、掲載された4本は、色々な条件があってこの位の値段がついちゃうテープになり、他のテープがここまで値段がつくことはないかと思いますが・・・こういうリストが出た時点で、以前と比べて、お店側が「真剣に買ってくれる」ので、売る方のタイミングとしては悪くはないと思います。

 是非、興味があれば、ユニオンさんに問い合わせてくださいね・・・・11月中であれば、12月のセールに向けて商材をかき集めているので、かなり頑張ってくれるはずですよ!

 特に、マイメンN村さんがおられる「下北沢クラブミュージックショップ」は相当頑張ってくれるので、是非問い合わせてみてくださいね・・・
 ちょうど、年末セールとして開催する「テープセール」の日程も確定したので、親切に対応してくださるはずです(^0^)


 ちなみに、その11月26日のテープセール、私はしっかりと日程を開けてありますよ・・・MUROさんのテープの「裏の裏版(?)」は私が買うので、死ぬ気で攻める予定です(^0^)
 その他でも、相当ヤバいのが出てくるみたいなので、頑張りますよ・・・2週間後をお楽しみに~

 あと、やるやる詐欺で止まっている「ブログ開設7周年のボム」ですが、やっと基礎資料(?)は完成し、方向性が見えたので、後はひたすら執筆です・・・
 年内中には何とか公開したいと思いますので、こちらも楽しみにしててくださいね~




 
Masahiko Uchikawa 「Sound of Urban Lounge - Roots」
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 引き続き、7周年企画に向けて作業中なので、サックリと紹介出来る作品で紹介です・・・
 不思議なもので、これだったら簡単に紹介出来るだろう!と思って聴いてたら、結構ハマってしまうことが多いようで、この作品も今週は聴きこんでしまいました!

 ただ、記事を書き始めて気付きましたが、実は2週連続で「DJ Kayaさん関係の作品」でしたね・・・作品選びをあまり考えていない証拠です(^^;)


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 今回は、久しぶりの紹介ですが、日本のHouse/Dance Music系の大御所DJ/Producerである「Masahiko Uchikawa(内川マサヒコ)」さんの作品を紹介します!

 内川さんは、DJ歴30年オーバーの超ベテランで、今現在だと「Deep House」系の方として知られているかもしれませんね・・・詳細は以前紹介した記事(Sound of Urban Lounge - Disco To Go !)をご参照ください。

 ただ、内川さんは、90年代は割と「レアグルーブ」系のDJとして知られており、ある時期は「Rare Groove Master(レアグルーブ・マスター)」と呼ばれるほど、レアグルが強かったお方になります。

 今の立ち位置から考えてみると、内川さん自身は「良い音楽は何でもプレイする」方だと思うので、90年代はたまたまレアグル系を中心にプレイをしていたのかな~と思いますが、レアグル系のDJの中ではかなり有名だったと思います。
 まあ、時代的にも90年代後半は日本でもクラブやDJが一般化していった流れの中で、Club Jazz~Rare Groove系の流れが強かった部分もあり、その需要に応えていたから・・・でしょうか??

 そして、その「Rare Groove Master」としての内川さんの実力が分かるのは・・・他ならず、今回紹介する「ミックステープ」になるかと思います!

 テープ自体は、90年代末ごろからリリースをしていたようで、今回紹介するシリーズ「Sound of Urban Lounge」は、正にレアグルDJとしての力量が楽しめる作品になっています。

 シリーズ自体は確認できている範囲で、本シリーズが4本、その別枠でDiscoモノが2本と、結果として数は多くはないですが、内容は間違えなく、どのテープもかなり最高です・・・
 それこそ、この作品が沖縄のDJ Kayaさんのレーベル「OH!TAPEJOINT」からリリースしており、テープ馬鹿としては、その時点で「レベルが高い」のが分かっちゃいます・・・それは、Kayaさんのお眼鏡にかかったDJでないとミックス作品をリリースしなかった経緯があると思うからです・・・

 ではでは、個人的には直球で「レアグル万歳!」な内容になっている、この作品で紹介をしたいと思います!


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 この作品は「Roots」と銘打ち、かなりレアグルーブの「基礎=ルーツ」をイメージした作品になっており、結果的に誰でも楽しめる内容になっているかと思います。
 
 作品自体はA→Bのワンミックスになっており、合計90分のDJミックスになっていますが、様々なジャンルの旧譜音楽をプレイしつつ、しっかりとグルーブだったり、ミックスの流れが計算された作品になり、まさに「Rare Groove」な作品になるとかと思います。

 まず、選曲面ですが・・・もー、敵いませんね(^^;)

 トラックリストが無い作品だったので、自分で調べた限りだと、いわゆる「Rare Groove」の範疇とされるSoulやFunk、Jazz Funk、AOR、Disco、そしてReggaeなど、芯が通った音楽を中心に選曲をし、最高です!

 私の意地で、自分の手持ちレコだけで紹介をしますが、それこそ「Pleasure / Joyous」といった定番から、45オンリーな「Sisters lLve / Give Me Your Love」のようなDeepな曲まで選曲し、選曲のレベルの高さにグッときます!

 う~ん、本当は自分の手持ちレコだけで紹介しない方が明確に選曲の良さが分かるんですよね・・・それこそ「The Beginning Of The End / Superwoman」とか「Migthy Riders / Evil Vibrations」などの絶対に盛り上がる曲を選曲しつつ、コアな曲も多くプレイしつつ・・・結果として「内川さんのグルーブ」に落とし込んでいる選曲が素晴らしいです!

 特に、この点で感じるのが「選曲の丁寧さ」で、内川さんのDJミックスの上手さにもつながりますが、前後の曲のメロディーやグルーブ、曲の相性などを考慮して、DJミックスが聴きやすい内容にしているのが上手いな~と思います。
 それこそ、「Sisters Love / Give Me Your Love」であれば、前の曲は、この曲の作者ともいえるCurtis Mayfieldの曲(Freddie's Dead)を選曲してて、ストリングスだったり、曲のグルーブで上手く繋いでいます・・・なんでしょう、曲のBPMだけでなく、BPMのように計測できない「その音楽のグルーブ」を読み取って選曲とDJミックスをしている辺りは熟練の技としか言いようが無いですね!

 そして、全体的なミックスの流れもイイですね・・・

 全体的にはミッド程度のグルーブを維持しつつ、様々なジャンルの曲を気持ちよく聴かせ、しっかりとストーリー性が保たれているのが秀逸で・・・聴いているうちに何度も聴きたくなる、そんなストーリー性があるかと思います。

 実際のミックスでは割と気持ちよく聴かせることを軸にしているので、スムースなDJミックスで曲を繋いでいく印象が強いですが、流れの中では聴いている側が「ハッ」と驚くような選曲・ミックスも行います・・・

 割とその部分がスパイスにもなってて、カットインでアタリが強い曲をガツっと入れたりすることにより、ミックス全体のストーリ性の印象を強め、結果的にストーリー性に深みを与え、全体的に奥行きもある流れに仕上げているのが素敵です。
 この辺は、現場のプレイが長けている証拠かと思います・・・それこそ、気持ちよい流れで演出することでBARやフロアーにいるお客さんを和ませつつ、頃合いをみてアタリの強い曲をブっ込みでプレイすることで一気に盛り上げる感じがあるんですよね・・・何も知らずに聴いてると「おわっ」となる選曲やプレイが多く、結構ヤラれましたよ(^0^)



 割とサックリと紹介をしましたが、今週はこのテープに癒されました!

 やっぱり、レアグルが上手い人の選曲は、聴いてて安心が出来ますね・・・リラックスしながら聴けたのと同時に、プレイしてる曲が欲しくなる病(やまい)も発生したので、間違いなしの作品です!

 う~ん、やっぱり、作品を聴いて「あの曲のレコが欲しい」と思わせることは、作品として「最高!」な証拠ですね・・・今回も頑張って探します~

 



<Release Date>
Artists / Title : Masahiko Uchikawa 「Sound of Urban Lounge - Roots」
Genre : Soul、Funk、Jazz Funk、AOR、Disco、Reggae・・・
Release : 2002年4月
Lebel : Oh! Tape Joint No Number

Notice : 作品のリリース順について
 私の中では、この作品が「Sound of Urban Lounge」シリーズの第1作目かと思っていたら、Kayaさんのサイトでは「第5作目」に相当しています・・・う~ん、第1作目があるのかな?謎だな~


Notice : ミニコラム テープに貼ってある値札について

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 え~、ブログを読んでいる方の中では、中古で過去のレコードを買っている方が少なくはないかと思います・・・テープになると少ないでしょうが、アナログに共通する話を少しだけしますね~

 今回のテープ、ある時期に都内のユニオンで中古で購入したのですが、買った時点で、写真の値札が付いていました・・・この値札は浜松にある有名レコード店「Soul Clap」さんの値札です!

 Soul Clapさんは、SoulやFunk、RareGrooveといった「黒い音楽」の名門ともいえるレコード屋さんで、お好きな方やお世話になった方は大変多いかと思います。

 店主の柴田さんの人柄も良く、柴田さんの素敵な日常や買い付け模様がが拝める「ツイッター」は人気が高く、私も楽しみにしています・・・もう、ビールが麦茶代わりになっているのがラージですね(^0^)
 なお、私自身は、機会が無く、一度もお伺いしたことはないのですが、機会があれば絶対に行きたいレコード屋さんです・・・静岡はあんまり仕事で縁が無いんですよね~(^^;)
 
 んで、そんな「Soul Clap」さんの値札が、このテープに貼られてた訳ですが・・・つまるところ、一番最初にSoul Clapさんの店頭にテープが並べられ、それを買った方が、何かのタイミングでユニオンに売ったことになります・・・

 そう、こういう値札が貼ってあるテープやレコードを見てると、つくづく「良い音楽は旅をする」ことに気付かされます!

 特に、この作品に「Soul Clap」さんの値札が貼ってあるのがグレイトです・・・

 それは、この作品が「Soul Clap」さんに認められたことを意味する訳ですからね・・・私自身、記憶だと、ユニオンで買った際、この値札を見て「間違えない」と思ったぐらいです(^0^)

 人によっては、中古品にこういう「昔の値札」がついてるのを嫌がるかもしれませんね・・・それこそ、美品を求める人ほど、こういったモノが「落書き」に相当し、マイナス評価をする人もいるかもしれません。
 また、今回のテープのように、ジャケットの大部分を覆ってしまうと、元のジャケットが見えなくなるので剥がしてしまうかもしれません・・・私自身、普段は面倒なのでつけっぱなしですが、ブログに掲載する際に、写真映えを考えて、値札を剥がすこともあります。
 
 ただ、こういった「色気のある値札」は、私としては「旅をしてきた痕跡」として嬉しく、剥がせません・・・うん、もはや「ジャケの一部」になってますから!!

 なんか、まとまりませんでしたが、こういった「値札」も楽しめるようになると、テープ馬鹿として成長した証になりますかね・・・皆さんも、よろしかったら、こういう視点でもテープを楽しんでくださいね~





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<独り言>

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 今週の独り言は「これ」しかないですね!

 2年前に、渋谷のDMRの跡地にアナログレコードの専門店として新規店を出店した「HMV」が、なんと10月1日に2号店を新宿に出店し、昨日、オープンのタイミングでお邪魔してきました!

 まず、HMVですが・・・渋谷に行けば「一応」覗いています・・

 まことに申し訳ないですが、オープンの時は勢いがあるな~と思いましたが、その後は、だいぶオブラートに包んだ表現では「微妙」な状況が続き、レコ屋として大丈夫なんだろうか・・・と思いながら、渋谷に行けば覗いています。
 その「微妙」は、どうしても都内だとユニオンがあるので、よいレコードはユニオンに流れてしまい、品揃えがアレだったり・・・気付いたら、良く分からないアイドルちゃん達のレコ発イベント会場になってたり・・・やっぱり「微妙」です(^^;)

 ただ、レコ掘りの鉄則で「とにかく足を運ばないと出会いがない」ことを踏まえると、用事が無くてもお店をチェックすることは大切で、なんらかんらでHMVも行き、ユニオンほど買い物はしてないですが、それはそれで良いお買い物をさせて頂いております!

 特に、私の好物なDiscoの12inchはたまにボム品を出してくれたり、値段もユニオンより安い場合もあるので嬉しいし、これまた好物なテープも、テープアルバムの出品を結構頑張ってて嬉しいです・・・
 また、店員さんも、最初の頃は微妙でしたが、ここ最近は対応がしっかりした方も多く、ユニオンのロッ●系の店員さん(たまにムカつくのがいますよね・笑)よりも安心が出来ますかね・・・特に渋谷の2Fは、DJでもある長谷川賢司さんがおられるのが大きく、これでお客さんが「店員さん」に付くようになると、もっと良くなるでしょうね~


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 そんなわけで、日中は、たまたま土曜仕事でしたが、仕事帰りにサラッと覗いて来ましたよ!

 まず、今回の出店場所ですが、新宿の待ち合わせで有名な「新宿ALTA」の6Fになり、またHMVらしい「ビックリする場所」に出店をしました!
 
 ALTAというと、一般の方は「いいとも」だったり、女性向けのファッションビルと思いますよね・・・今回も、かなりビックリする場所にオープンし、レコ馬鹿周りでもだいぶ話題になっていました。
 特に、年長なレコード馬鹿としては、あの倒産した「Cisco」がアルタに店舗があったことを思い出し、盛り上がりました・・・私自身、アルタのシスコは結構好きで、場所柄、歌舞伎町ライクなアッパーなレコがあったり、渋谷で売れちゃったのが残ってたり、結構好きでしたね~

 そんなアルタに、シスコが無くなって以来ぶり(!)に訪れ、HMVのある6Fに直行しました・・・

 お店はワンフロアーで、渋谷のように木目調を取り入れた明るい店舗になり、渋谷でも活用している黒板でオシャレにポップを書いてたりし、渋谷と同じような路線を攻めています。
 そのため、Rock、Jazz、和物は当然強めな感じですが、意外とSoulが大きく、レコードの在庫量は結構ありますね・・・

 んで、私も何となく、掘り始めたら、探してたレコードが安価でチラホラありニンマリです・・・時間の都合上、全部のストックは見れませんでしたが、チラホラ抜いただけでも抜けたので、オール新着品の力(?)を感じました(^^;)

 また、店員さんも意欲がある感じで、これからに期待ですね・・・1名、某DUでお見かけしてた親切な方がおられたので、頑張ってほしいですね~


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 まあ、評価的には「これからも頑張れ!」になりますが、個人的には、是非頑張って欲しいです・・・

 変に「AKB 5枚まで」みたいなことはしないでも、ちゃんと良いレコードを仕入れたり、企画して売ってくれれば、買う側はしっかりと「買う」ので、是非、頑張ってくださいね!!

 なお、ラストショットは、新宿店でも展開している「カセットテープ」です・・・結構な量があるのですが、なんか陳列が中目黒のワルツさんを真似しすぎてて、ちょっと苦笑してしまいました(^0^)

 んで、なぜ最後にテープかというと・・・来週は「お祭り」だからです!!

 来週の10月8日(土)は「Cassette Store Day」というイベントが開催されるからです!!

 ● Cassette Store Day 公式ホームページ


 このイベントは、もう定番化している「Record Store Day」のテープ版みたいなイベントで、2013年にイギリスで開始され、日本でも数年前から地味に開催をしていましたが、今年から少し大きく展開されるようで、テープ馬鹿としては嬉しい限りです・・・
 
 まあ、10何年前からテープを掘り続けている立場からすると「今更かよ」と言いたい部分もありますが、こういった催しを機会に、テープに興味を持ってくれる人が増えればイイな~と思いますので、大歓迎です(^0^)

 今年については、RSD並の展開はありませんが、都内だとユニオンやHMVが結構頑張ってて、中古セールを開催したり、新商品の発売だったりがあります・・・

 個人的には「中古セール」が当然狙いになるので、久しぶりに忙しい一日になりそうです・・・恥ずかしい話ですが、だいぶ動くことが分かってたの、来週の土曜日だけはしっかりと「休み」を押えました(^^;)
 
 特に、我らのN村さん擁する「ディスクユニオン下北沢CMS店」がボムですね・・・

 なんと、DJ Kocoさんのテープ新作を限定販売(早々に予約終了とは!)するほかに、ゴツイテープセールが開催されるとあってお祭りです・・・
 やっと事前情報も出始めましたが、今回も「攻めモード」で行くことになりましたので、皆さん、よろしくお願いいたします・・・


 ではでは、サックリなはずが、いつもどおりな更新になりましたね(^^;)

 では、来週もお楽しみに!!