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HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
美空ひばり 「不死鳥 in Tokyo Dome」
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 先週はお休みを頂き、すみませんでした・・・

 先々週にボム記事を書いたのと、季節の変わり目で体調を落としたことで、すっかりブログを書く体力と気力がなかったようです・・・

 やっぱり、年齢って正直なんだな・・・もうちょっと「御自愛=自分の体を大切にする」をしないとね(^^;)

 そんなわけで、いきなり「この写真」でヤラれてくれると嬉しいテープの紹介です!!

 あくまでも「ミックステープ」として紹介しますyo!!


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 今回は、昭和の歌姫、いや日本の永遠の歌姫であられる「美空ひばり(みそら・ひばり)」さんによる、魂のこもったライブ作品をテープでご紹介したいと思います!!

 先日、Twitterで「演歌のベストテープを・・・」と書いていたのは、この作品を紹介するためで、あの後、このひばりさんのテープを再び聞いてたらやっぱり良くって、深く聞いているうちにその魅力が理解できてきたので、今回、改めて紹介することにしました!

 まず、美空ひばりさんのバイオと、なぜ、この作品を紹介するに至ったかについてを説明しましょう・・・

 美空ひばりさんは日本を代表する歌手で、教科書にも載っているぐらい有名ですよね・・・

 戦後間もない日本において、日本を元気づける歌を全国に広め、その後、日本の高度成長と共に歌で日本を支え続けた名歌手で、ひばりさんの歌に救われた方は多いのではないのでしょうか?
 平成元年(1989年)に52歳の若さでお亡くなりになられるまで、数々の名曲をこの世に残してくださり、ひばりさんにしか歌えない「歌」が、多くの人を励まし、そして、その励ましが明日の元気に繋がり・・・今の豊かな日本が生まれたのかな~と思います。

 そして、今回、ひばりさんを紹介するに至ったのは、先月、NHKスペシャルで放送された「AIでよみがえる美空ひばり」を拝見させていただき、かなり衝撃を受けたからです・・・

 この番組、多方面から賛否両論がありました・・・

 ただ、私としては「ひばりちゃんに会いたかった・・・会えてよかった!」と涙を流すファンや関係者の姿が、私の涙を誘いました・・・

 お亡くなりになられて約30年・・・

 それでもひばりさんの歌声を愛してて、待ち焦がれていたファンの方々のひたむきさに、どこか胸が熱くなり、「音楽って、歌って素晴らしいな」と思いました・・・


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 きっと、それは「美空ひばり」という唯一無二の存在だったからでしょう・・・ね・・・

 NHKの番組では、最先端のAIと人間の英知をもっても再現が難しいひばりさんの歌声、立ち振る舞い、気品を具現化し・・・私としては、制作側の熱意とファンの方々の愛が結び付き、あの会場の涙に繋がったんだろうとは思いました。

 ただ、同時にAI等の限界さも感じる部分があり、それがかえって「美空ひばりさんって凄い人だ・・・」と感じてしまい、今回のテープを引っ張り出し、聞きこんでしまったしだいです・・・

 テープについて言及すると、この作品は、ひばりさんが晩年、病魔に襲われる中、1998年4月に再起をかけた復活コンサートの模様を収めた作品になります。

 コンサート自体は、竣工した東京ドームのこけら落として公演とされ、全国から多くのファンが集い、体調が完全ではないひばりさんが、合計39曲を歌い切った伝説のコンサートとなります・・・

 その素晴らしさについては、様々なところで語りつくされており、歌手「美空ひばり」を後世に残す重要なコンサートとして、今でも人々の心の中に残っているかと思います・・・
 私自身、小学生のころ、同居していた祖母がひばりさんのことが好きで、よくこのコンサートの話をしていたし、テレビでもこのコンサートのことが特集されることがあったので、子供ながらに「凄いコンサートだったんだ・・・」との記憶はあります・・・

 そして、このコンサート自体が名演だったこともあり、CDやDVDなどで記録が残され、その一つが今回のテープになります。

 テープ自体は、コンサートの開催直後である1988年5月に発売されたもののようで、2本の紙ケーステープの背を、最高なハイプステッカーで連結するデフ仕様・・・
 ただ、この時代であれば普通にテープで売れていたので、結構な本数が売れたのではないのかな・・・いや、今でもテープ版があれば、普通に売れてしまう作品かと思います・・・


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 すこし、ひばりさんのテープの話から脱線をしますが、「演歌とテープ」についても軽く説明をしておきましょう・・・

 私としては、ひばりさんの歌を「演歌」とカテゴライズしたくはないのですが、このような演歌は、ご年配~お年寄りの方に愛好者が多いことから、いまだに「テープ」での販売があるジャンルとなっています。 

 それこそ、東京都内だと、写真の浅草の「宮田レコード」さんなど、演歌を中心としたお店が数件あり、CD以上にテープが販売されていて、かなりヤラれます・・・

 私自身、テープを日常的に使っているので体験的に理解が出来る話ですが、やっぱり「テープ」は操作が分かりやすく、それがご年配の方に受けいられているようですね・・・

 きっと、ボタンをガシっと押し込む感じが肉体的に分かりやすく、「今、どういう操作をしているか」が直感で分かることがいいんでしょう・・・そう、小難しいことが要らない点が重要なんですね。
 また、こういった背景に付随して、カラオケや踊りの練習や発表で音源を持ち込む際に「会場側の標準がテープだから」という理由でテープを選んでいる(!)ということもあるようです・・・

 ただ、今回のひばりさんのテープを聞いて、やっぱり「テープっていいな~」と思いました・・・

 それこそ、私が日ごろテープの良さとして紹介している「人のぬくもりがダイレクトに録音されている」感じになっています・・・

 また、この公演自体が「ミックステープ的な作品の作り方」が組み込まれ、聞いてて感動しちゃうストーリーが満載です・・・

 これらの点を含めて、テープの紹介に進みましょう!!


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 まず、このコンサートは、美空ひばりさんの「すべて」を表現しているぐらい、過去の名曲を披露した公演となっており、今で言う「セットリスト」が素晴らしいですね・・・

 序盤では往年のヒット曲を30分ノンストップで熱唱(!)や、効果的な曲のアレンジと演出、ひばりさんの優しく可愛らしいトーク、そして最後の感動的なフィナーレなど・・・終始、コンサートに駆け付けたファンの皆さんを楽しませる内容となっており、素晴らしすぎます!

 特に、私としては「ミックステープ」という視点で聞いていたのですが、もう、いろいろな点が「ミックステープ的な美しさ」が組み込まれており、聞いてて目頭が熱くなってきました・・・

 まず、冒頭の30分のノンストップ・メドレーです・・・

 もう、最高なタイミングで「カットイン」&「ロフトミックス」をしているような構成になっており、最高です・・・
 それもこれも、ひばりさんと、バックを務めるバンド+オーケストラ勢の息の合い方が半端なく、DJ的な言葉で言えば、選曲を重ねて重ねて生まれる「グルーブ」の作り方が素晴らしすぎます!!

 個人的には「お祭りマンボ」がグレイトで、ひばりさんの茶目っ気がありながら色気のある歌い方に対して、バンド勢がタイトにグルーブを高め、後半でブレイクダウンする部分での息の合わせ方といったら・・・
 ひばりさんも、バンド勢もお互いが尊敬しあっているからこその「息の合い方」で、それが連続してくると、ほんと聞いてて「魅了」されちゃいます・・・

 そして、ひばりさんの「七色の歌声」も、ミックステープ的には重要でした!!

 まず、多くの方が「ひばりさん=演歌」というイメージが強いのではないでしょうか・・・いやいや、こんなに「多彩な歌」を歌える人はいないですよ!!
 もちろん、演歌や歌謡的な歌も歌われますが、それこそJAZZのスタンダードの手習いといったら天下一品だし、Pops的な歌も、そしてFunkyな歌も・・・すべて「ひばりの歌」として披露できるのが素晴らしく、ほんと「天才」だったんだな~と思います。

 ミックステープ的な視点に戻すと、その多彩な歌声をうまく「選曲」していて、この部分は演歌っぽい感じ、この部分はムード歌謡っぽくみたいな「流れ」を作ってて、大変聞きやすく、気づいたらひばりさんの世界に引き込まれていました。
 また、「りんご追分」であれば、前半は独唱に近い形で熱演しつつ、後半でファンキーなアレンジに展開するのに心がつかまれ、気づいたら心が踊っていました・・・この曲で比較するのは大変失礼ですが「Diana Ross / Love Hangover」のような構成になってて、素晴らしすぎます!

 そして、最後は、このコンサートの「ストーリー」です!!

 全体を通して、ひばりさんの歌で感動を高めるようなストーリーになっており、満身創痍なひばりさんが、最後の最後で「愛燦燦(あいさんさん)」から「人生一路」を歌いきり、ひばりさんは、その後、見に来てくれたお客さんに感謝の気持ちをつたえたく、もう歩けないはずの体で花道を歩き、誰しもが涙を流したそうです・・・

 ただ、そこにあるのは「ひばりちゃん、ありがとう!」でした!!

 全体を通して、この最後の部分を聞くと、観客のみなさんが、精魂をこめて愛をもって歌ってくれたひばりさんへの「ありがとう!」という気持ちを伝えたく、それぞれが万雷の拍手を送り、声をからしてひばりさんに声をかけています・・・
 もう、ここは、コンサートを通してひばりさんとお客さんが作った「ストーリー」です・・・お互いの「ありがとう」があっての最高のストーリーです・・・

 そう、これこそ「ミックステープ」的なのかもしれません・・・

 この愛のあるストーリーは、自分だけでは作れません・・・その音楽を愛してくれる人がいるからこそ、作られるのでしょう・・・

 

 私の稚拙な紹介ではこれが限界・・・歌ってイイですね・・・

 ただ、私も、このテープを聞いて、そして、ジャケットの「ひばりさんの笑顔」を見て、嬉しさと悲しさ、だけど最後に「ひばりちゃん、ありがとう」と言えたのが、不思議でした・・・

 うん、私が求めている「ミックステープ」とは、歌い手と聞き手の「ありがとう」が込められた作品なのかもしれないですね・・・

 




<Release Date>
Artists / Title : 美空ひばり 「不死鳥 in Tokyo Dome」
Genre : 歌謡曲、演歌、JAZZ、ポップス・・・
Release : 1988年5月
Lebel : 日本コロンビア CAY-1308





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<オマケ> 演歌はミックステープである!

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 今回のひばりさんのテープ、書き始めたら結構すんなりかけました・・・

 なんか、私の中に玉置宏先生が降りてきて、あの口上を借りさせていただいた感じで、すらすらと書けました・・・やっぱり、基本は「音楽に対する感謝と愛」なんでしょうね(^0^)

 そんなわけで、ひばりさんの紹介では書けなかったことがあるので、コレクションをしていた演歌のテープを通して、「演歌はミックステープである!」ということを、追加説明したいと思います!!


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 まず、演歌系のテープが、実際はどういう存在なのかを補足をしましょう・・・

 私の研究によると、演歌系のテープは大きく以下の2つに分かれてきます。
 (1)シングルテープ
 (2)アルバム


 「いたって普通のことじゃん」と思うかもしれませんが、それぞれに大きな傾向があります・・・
 
 まず、(1)のシングルテープは、買われる方は本編の歌とともに「カラオケ」を目当てにしており、それで、いまだにシングルテープがすごく売れている傾向があるようです。
 テープによっては、B面でカラオケを2回連続プレイしてある仕様もあり、かなりヤラれます・・・思わず「コマゲン!」と叫ぶようになるデフ仕様です(^^;)

 そして、(2)のアルバムは、一般的なアルバムもありますが、かなりの確率で「ベスト盤」がリリースしており、私が過去~現行のテープを掘っている限りでも、この傾向が強く読み取れます。
 主な理由としては、やっぱり「カラオケ」的な需要はあり、それこそ「その歌手さんの曲を覚えたい=だから一本で収まるベスト盤が良い」との需要から、どうしてもベスト盤が多く売れているようです・・・

 写真は、有名歌手のベストテープで、石川さゆりさん、島倉千代子さん、下段では園まりさん、青江三奈さん、桂銀淑さんのテープを並べてみました・・・大御所も、ベテランも、渋い方も、だいたいベストがあり、割と苦労せずに買えたりします(^^;)

 ただ、この大半が、本人が気合を入れて作ったものではなく、レコードメーカーが選曲したベスト盤となっています・・・ここが「ミックステープ」として推したい部分になります。


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 私は、DJなりミックステープにおいて、一番重要だと思っているのは「選曲」という行為です。 

 曲を何らかの意図をもって並べることで「流れ=グルーブ」が生まれ、まるでチェーン連鎖のような音楽になること、それが「選曲」だだと思っています。 

 そのため、ベスト盤は「そのアーティストの良さを最大限に引き出す」ことを目標にしている部分があるので、おのずと「選曲」という視点が生まれ、DJミックスはされてないものの、おのずと「ミックステープ」になることが多いと思っています。

 特に、今回紹介する演歌~歌謡曲は、歌詞にテーマ性がある曲が多いため、割と似ているテーマの曲を並べる傾向が読み取れ、かつ、聞いている人が盛り上がる選曲の並べ方をしている・・・ように思えます。

 そう、まだ「ように思えます。」が、私の研究レベルです(^^;)

 ここまで、仰々しく書きましたが、私自身、全然この手の演歌~歌謡曲に強くないので、そこまで深く踏み込めてない状況です・・・

 とりあえず、研究するために、同アーティストのベスト盤があれば必ず購入してて、いつか「横の比較」をしたいなぁ~とは思っています・・・
 まさか、そのために「ちあきなおみ」さんや「奥村ちよ」さんを複数買っている人も珍しいっすね・・・(^^;)

 なお、この手のベストは、大半がテープオンリーの作品で、オフィシャルのディスコグラフィーに載ってないのも多いです・・・そのため、アーティスト自身が選曲してなく、レコード会社の方が選曲をしているようです・・・


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 んで、ここからは全て脱線な話です・・・(^^;)

 今のところ、ベスト系は男性よりも女性歌手の方が手に入ることが多い状況です・・・

 北島三郎さんのベストテープは結構発見するのですが、なぜか男性のは手に入らないんですよね・・・もうちょっと男性系も掘りたい所です・・・
 ただ、内山田洋とクール・ファイブや菅原洋一さんのようなムード歌謡系や、北島三郎さんと千昌夫さんのダブルサイダーなど、探せばそれなりに面白いのもあるのだと思っています・・・引き続き、精進をしたいと思います・・・

 あと、これらのテープは、テープの定価が香ばしく(?)、ひばりさんは2本組で5000円だったり、1本3500円という強気な値段なのが結構あったりします・・・
 その一方で、駅中の露店のワゴンセールで売ってることもあるので、定価が1500円~2000円というのもあったり、なかなか興味深い価格になっており、これもぜひ研究したいものです・・・

 最後に、ちょっとした裏話を・・・

 MUROさんが、数年前よりメジャーでCDと同時にテープをリリースされていますが、あのテープは、あきらかに「演歌のテープ」のメーカーの作り方で、外の紙ケース&キャラメル包装、一部が白いテープケース、中に説明の紙が入ってるなど、まさに「演歌テープの仕様」そのものですね~
 数年前、DIGOT関係の方にこのテープのことをお伺いしたら、CDのリリース元のユニバーサルさんが、実は演歌も出されていて、そのラインでテープをプレスしていることから、MUROさんのテープも簡単に作ることができたそうです・・・



 そんなわけで、誰が何と言おうと「演歌はミックステープ」です!





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<独り言>

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 ここ最近、ちゃんと休んでいるつもりですが、なぜか代休のあてのない土曜出勤が多く、週末ディグはあまり楽しめていない状況です・・・

 ただ、毎年、楽しみにしていた「CASSETTE STORE DAY JAPAN 2019」がそこまで盛り上がらず(すみません・・・)、特にテープのゴツいセールが無かったのは救いでしょうか・・・

 いやいや、それは嘘!! あの日は規格外の台風でしたから、盛り上がらなくていいの!!

 今回の台風、レコード・マニアの畏兄さんたちの中でも、お家が床上浸水等の被害で大変なことになった方もおられたようですね・・・早く、皆さんが普通の生活に戻れるようになることを、切に願います!!

 んで、そのCSDにおいては、頼れるコレクター&アーティストの「takuchi(タクチ)」さんが、新作のミックステープを2本リリースされたとのことで、そのサンプル品を頂きました!! いつもありがとうございます!!

 今回は、90年代バイレファンキ(!)のミックスと、アジア~中近東~EUといった様々な国のダンスミュージックを選曲したミックスとなり、誰にもできない方向性が爆発しております!

 また、このテープに合わせて、takuchiさんがスタッフでもある、高円寺の「ぽたかふぇ。」というカフェ/ギャラリーにおいてカセットテープをモチーフにした合同作品展を開催しており、今年のCSDを華麗に盛り上げております!!
 作品展自体は、29日まで開催されているそうなので、ご興味のある方は、是非、お寄りくださいね~

 takuchiさん、なかなかお会いできないのは恐縮ですが、頑張ってくださいね!!

●takuchiさん→ Twitter
●今回のテープ→ Bandcamp
●作品展→ CassetteTape Indépendant -カセットテープ・アンデパンダン-




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Yellow Magic Orchestra 「Best One '82 - YMO大全集」
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 2週間ぶりの登場です・・・がっつりと仕事に黙殺されていましたよ(^^;)

 そして、今回は、毎年この時期にある大型出張があったことで、全然テープを聞いている時間がなく、ちょっと手抜きな紹介です・・・

 でも、こういった「手抜き」と言っていても、書き始めると「あっ、これも紹介したい」「あれも紹介したい」の繰り返しで、気づいたら結構大変な紹介になるんですよね・・・更新が大変だった(^^;)
 
 そんなわけで、今回は「和物」をドバっと放出です!!


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 今回は、日本が世界に誇れる音楽集団である「Yellow Magic Orchestra(イエロー・マジック・オーケストラ)(以下、YMO)」のテープ・オンリーと思われるベスト作品を紹介しますね~

 まず、YMOについては説明不要ですよね・・・私もやっぱり影響を受けました!

 YMOは、細野晴臣さん、高橋幸宏さん、坂本龍一さんによるユニット/グループで、日本で、いや世界中で電子音楽のカッコよさを知らしめ、後のニューウェーブやテクノなんかに多大なる影響を及ぼした方々になります!
 
 YMOに関しては、その人の年齢によって影響を受けたかどうかは変わるかもしれませんが、後追い組の私でも、YMOのコンセプトや世界観、卓越した演奏力とグルーブなど、ほんと影響を受けてて、大好きなグループです。
 
 そんなYMOですが、今回紹介するベスト盤は活動後期の1982年に「テープだけでリリース」されたものになります・・・

 それも「YMO大全集」ですよ・・・YMOのイメージをアレしてくれて、ある意味で最高ですね!!


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 YMOのベストを紹介する前に、1970年代末から80年代の「カセットテープでの作品リリース」について、少し整理をしておきましょう・・・
 
 まず、音楽ソフトにおける「カセットテープ」という存在は、メインであったアナログ・レコードの影に隠れた存在でしたが、それなりに売れたフォーマットで、日本の文化にはなくてはならない存在だったと思います。
 特に、テープの利点(持ち運びがしやすい、再生する機械がコンパクト)があったことで、車で聞くためとか、通勤中に聞くためとか、お家の中で家事をしながら聞くためなど、聞く側の「目的」とテープが合致してたことから、局地的に売れていた点は、大きなポイントになるかと思います。

 そして、このような特殊な背景があるため、結果的に「テープでしか成立しない作品」がさりげなくリリースされており、私のミックステープ魂を強く刺激します・・・

 その一つが、「ベストテープ」であり、これが私の大好物となっています!

 前述したように、当時からテープは、音楽ソフトの中心的なフォーマットではなく、目的をもった利用のされ方が中心で、特に車の中でや、家事をしながらといった「ながら聞き」の需要に支えられた部分が多く、どちらかと言うと「音楽性」よりも「BGM性」が重要視された存在かな~と思います。
 また、そういった聞き方だと、ラジオ的な聞き方というのでしょうか、何となく聞いて「いいな~」と思う感じが大切なので、分かりやすい曲が集まった作品が好まれてたようにも思えます・・・

 このような背景があり、おのずと音楽性を重要視した通常のアルバムよりも、今回紹介するようなベスト盤の方が需要があり、様々なアーティストが「テープのみのベスト盤」を作っていました・・・

 ただ、このテープのベスト盤が面白いのは、アーティストの意向に関係なく、レコード会社側で勝手に作った作品も多く・・・それが大変味わい深く、時として「ミックステープ」になるのが大変面白いと思っています!

 以前紹介した範囲だと、山下達郎さんの「Come Along」なんかは有名で、逆にアーティスト側で作らなかったことが、功を奏した作品もありますよね・・・

 特に、私の音楽感の一つである「ミックステープ=DJの選曲により、選曲された曲が光る音楽作品」からすると、ベストテープはアーティストの意向に関係ない人が、そのアーティストの魅力を光らせようと選曲しているものもあり・・・私としては「ミックステープ以外の何物でもない!」と考えています(^0^)

 まあ、大半のベストテープが、レコード会社側の山師根性で作られた作品が多いので、アレなのも多いのは事実ですが・・・普通の作品よりも「ミックステープ」として聞こえちゃうのは不思議なところです・・・


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 では、作品の紹介です~

 この作品は、1982年にリリースされた作品で、1stアルバムの「イエロー・マジック・オーケストラ」から4thアルバムの「BGM」までにリリースされた楽曲で、シングルカット曲を中心に、アルバムの重要曲を並べた感じの作品となっています。

 正直、特に選曲にこだわったという点はなく、結構適当に(失礼!)選曲されているのですが・・・テープで延々とループして聞いてると、なかなかの味わいのある作品で、YMOがさらに好きになる作品となっています。

 選曲面では、代表曲である「Rydeen」「Tong Poo (Yellow Magic)」なんかを選曲しつつ、シングルカットもされたArchie Bellの「Tighten Up」のカバーなんかを選曲してて、なかなかな内容です。
 個人的には、「Tighten Up」のUS12inchの裏ジャケ写真の別テイクが、今回のテープのジャケに使われていたことでお腹がいっぱいでした(^0^)

 そして、ミックステープ的な部分になると、作品全体でYMOの魅力を上手く表現してて、なかなか上手いな~と思いました。
 今回、通勤の電車で聞いてたら、だんだんと幸宏さんのドラムに引っ張られるというんでしょうか、気づいたら首を振ってるんですよね・・・うん、この時点でミックステープだ(^0^)




 そんなわけで、作品紹介はここまで・・・

 まあ、テープ的には、実はコレクターズアイテムでもあるので、そんなには出ないですが、欲しい方は探してね・・・

 なお、こういうテープを「ミックステープです!」と胸張って言えるようになると、だいぶ病●ですよ・・・北浦和で出た「コレ」がさりげなく欲しくなってきています(^^;)





<Release Date>
Artists / Title : Yellow Magic Orchestra 「Best One '82 - YMO大全集」
Genre : Pops、Techno・・・
Release : 1982年
Lebel : アルファレコード ALC-38001





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<オマケ 素晴らしき「和物ベストテープ」の世界>

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 今回、紹介したYMOの作品のほかにも、「和物ベストテープ」は結構あり、私のコレクションでもそれなりに在庫がありました・・・

 では、せっかくの機会なので、和物の濃いベストテープをまとめて紹介しますね~
 

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 まず、今回の趣旨である「テープのみのベスト」については、テープを掘ってると結構あるのですが、市場ではあまり人気がなく、割と「救出買い」をしている状況です。

 例えば、写真上は、ユーミン、キョンキョン、ピンクレディーは、どれも70年代末から80年代前半に作られたと思われるテープなのですが、それぞれのファンからしたら「微妙・・・」と思うジャケですよね。
 ただ、これがミックステープ視点だと、このような独自ジャケだったり、独自選曲がデフに感じてしまい、つい手が出てしまいます・・・

 それこそ、ユーミンのゴージャスなお姿なジャケであるのに、中身は荒井時代の曲が中心で、そのアンバランスさ何とも言えない美味ですね・・・(^^;)

 ただ、こういったアレなテープがありつつも、「これはテープだけの作品なんてもったいない!」というテープオンリー作品もたまにあり、なかなか深い世界です・・・

 例えば、写真下はサザンのベストで、LPやCDでも出されている「バラッド」シリーズもテープがありつつも、真ん中のはサザンの原由子さん関連の曲だけ集めたベストです・・・これは熱いな~
 サザンも、テープで聞くと、絶対に「ミックステープ」になる存在ですが、原由子さんのはさらに絞った選曲をしており、原さんらしい鎌倉感(これで分かりますか?)が心地よい作品になり、もはや「ミックステープ」です(^0^)


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 そして、お次は、LP等でリリースされたベストの「テープ版」ですね~

 あまり深くは調べられていないのですが、私がこういった和物テープを掘っている限りだと、和物に関しては、普通のアルバム作品より、こういった「ベスト」の方が出会う確率が高いように思えます。
 やっぱり、前述したBGM的な買い方をしてたから、こういったベストを好んでいたのかな~というのを伺わせる事実かもしれませんね。

 写真上は、レベッカ、杏里、シャネルズです・・・シャネルズなんかは、車で聞いて気持ちいい楽曲が多いので、当時、珍重された方が多いかもしれないですね~

 写真下は、女性シンガーもので、大橋順子、五輪真弓、高橋真理子、小林明子のテープです~
 五輪真弓と高橋真理子は、それぞれ2種類ほど所持してますが、割と女性シンガーモノのテープも多いような気がします?
 なんでしょう、家事をしながら聞いていた奥様方は、こういった女性シンガーの曲を好んでいたからか、割とテープ流通、そしてベストが多いのかな~とも思います。


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 んで、次はJazz~Fushion系の作品で、これらも意外とベストが多いことに気づきました!

 写真のは、渡辺貞夫、日野皓正、高中正義、カシオペア、サディスティックスのテープで、一応、どれもベストのテープです(^0^)

 これも「BGM」的な発想かもしれないですが、インスト主体で、かつ気持ちいいメロディーとグルーブがあることから、こういったJazz~Fushion系のベストも珍重されていたのかな~と思います。
 考えてみると、ベスト系以外の普通のアルバム作品でもテープが多く、Tスクエアや、渋いところだとネイティブサンなどもテープで普通に持っていました・・・やっぱり、当時のリスナーも「ミックステープ的な聞き方」はしていたんだな~と思います!


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 そして、お次は演歌と歌謡曲です・・・これも異様に独自ベストが多いジャンルですよ!

 写真は、北島三郎先生から始まり、石川さゆり、ちあきなおみ、渋いところだと内山田洋とクールファイブ、菅原洋一のベストを並べましたが、割とリサイクルショップなどで出会う確率が高いかな?
 今回のは、ココナッツ代々木店が閉店するときに掘ったものが多いですが、北島先生と千昌夫さんのダブルサイダーなど、ジャケの時点で優勝なのが多いですね!

 私としては、ミックステープとしての演歌は勉強中ですが、こういった演歌ベストこそ「ミックステープ」なのかな~と思っています。

 もはや妄想の域ですが、これらのベストは、イメージとして当時の居酒屋さんのBGMでかけても耐えられるように、選曲面はグルーブの統一をしているっぽいんですよね・・・・
 また、選曲のストーリーもあると思われる節もあり、石川さゆりさんであれば、A面の最後は「天城越え」になるあたりは、コンパイラーが狙ったかな?と思わせます(^0^)

 いずれにしても、演歌のテープは「ミックステープ」です!!

 なお、演歌のベストは、定価で3800円と、なぜか高額なのが多いです・・・なんか、キュンとしました(^^;)


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 そして、最後は「裏ベストテープ」の宝庫である「魅惑のアジア製」です(^0^)

 ここで紹介する3本は、今回紹介する「ベストテープ」とは趣旨が異なり、90年代末から00年代前半ぐらいにプレスされたもので、アジア各地で売られるために作られたもので・・・ある意味で「アンオフィシャル」な部分があるものになります。

 例えば、左は竹内まりや、右はチャゲアスで、どちらも中国プレスの正規品です!
 ただ、海外での流通を前提にしているので、日本プレスに無い独自のグルーブが満載でヤラれます・・・竹内さんのは、Moon Recordsのロゴも入っているけど、圧倒的なブート感が最高です!

 んで、その中で、王者の風格を匂わせるのは、真ん中のドリカムでしょう・・・マニアな方なら「えっ、えっ!」となるでしょうか?

 この銀色のベストは、ドリカム的にはNGになったベスト盤で、1997年に一度CDリリースされたのですが、ドリカム側の意向を一切無視して作られたこともあり、かなり売れたベストだけど、廃番となってしまったアルバムですね・・・
 プレスは、タイかフィリピンあたりだと思いますが、ソニー時代の楽曲が多いことから、内容はかなりいいんですよね・・・ある意味でお宝テープです!

 そんなわけで、ベストテープ、皆さんもぜひ掘ってくださいね!!




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<独り言>

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 え~、毎度毎度、仕事の話で恐縮ですが、先週は更新を休み、週末から連泊で「札幌」に出張してきました!

 1年間かけて仕込んだ仕事の総決算で、かなりバタバタな毎日でしたが、無事に仕事を上手く終わらせ、安堵をして東京に戻ることができました・・・

 ただ、自分のミスもあったし、周りの目配せが出来なかった部分もあるし、管理職としてはまだまだな仕事でした・・・

 でも、日々、まじめに仕事をしてるからか、周りの人に助けてもらったり、心からの応援を頂いたり・・・自分の力だけでは仕事はできないことも痛感しました・・・

 うん、辛いことも嬉しいこともあるけど、支えてくれる人のためにも、これからも仕事は頑張ろう!!


 なお、出発前の25日(土)は、羽田は大統領のお迎え騒ぎで大変でした・・・
 普段はそんなには人がいない、牛さんのいる展望フロアーが激込みで、あえなく退散しました(^^;)


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 そして、ここでレコードの写真ということは「札幌で掘られたんですね!」と思う方もいるでしょうが、そこはMTTさんです・・・蛇の道でした(^^;)

 まず、札幌では、一切自分の時間がなく、結局レコ屋には寄れませんでした・・・

 1年間で3回も札幌に行ったのに、結局レコ屋には行けませんでした・・・悔しいな~

 ただ、やっぱりレコードの神は見捨ててないというか、試練を与えますね~(^^;)

 実は、出発の日である25日(土)は、午後の遅い時間の飛行機だったので、新宿のユニオンのセールを軽く覗いてから羽田に行こうかな~と思い、新宿経由で羽田に向かいました。
 特に、ソウル館でDiscoのセールがあり、トップのは欲しいのがなかったけど、リスト外が気になったので、つい足が運んでしまいました・・・うん、出張の大荷物を持っていくんだから病●ですよ(^^;)

 んで、ソウル館のDiscoは、チェックをしたけどそこまで欲しいのがなく、足はなぜか昭和歌謡館に向かっていました・・・特に理由はありません・・・

 そして、昭和歌謡館も月例のセールだったようで、それなりにセール品が出てて、めくっていたら衝撃の一枚が・・・わっ、遂に見つけた!!

 でも、私はこれから大荷物をもって出張します・・・

 心の中で、葛藤をし始めます・・・

 「12inchは流石に持っていけないよ、どうする・・・いや、とりあえず視聴だ・・・コンディションが、音圧がいいじゃん・・・どうしよう・・・」

 もう、スーツ姿のアラフォー課長が、必死な顔で店員さんに相談しはじめます・・・

 「取り置きってできますか?・・・ああっ、当日のセール品はやっぱり無理ですよね・・・う~ん、諦めます・・・」

 ただ、店員さんから気の利いた一言です・・・

 「購入していただければ、お店で預かっておくことはできますよ!」

 もう、その言葉を聞いた瞬間、即決で「買います!」でした(^^;)

 今回、見つけたのは、私としては吉澤さんクラシック「泰葉 / フライディ・チャイナタウン」のプロモのみ12inchです・・・やっと買えた!!

 この12は、存在は知っていて、某京都のレコ屋で高額で見たことはあったけど、今回はそれよりはお買い得に出てて、ニンマリです・・・そして、聞いてみたら4曲EPの体裁で、他の曲もイイですね!!
 やっぱり、レコードの神様が試練を与えながら、昭和館に連れて行ってくれたのかな・・・嬉しいな~

 なお、実は標準的なサービスかもしれないですが、昭和館さんの今回の粋な計らいが嬉しくって、札幌から帰ってきた夜、少しだけ時間があったので、レコードを頂くためにお店に寄り、半ば強引に札幌土産を渡してしまうほど、嬉しかったです・・・

 やっぱり、ユニオンは「大人のワンダーランド」だ・・・ありがとうございます!!


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 少し脱線しますが、和物の12inch、皆さん、お好きですか?

 私自身は、元々Discoの12inchを買ってたことから、周りの方がLPやEPを真剣に掘る中、その横をすり抜けて、かなり前から和物12を掘っていて、それなりに持っているのかな~と思います。

 和物12inchの魅力は、やっぱりDiscoなりの現場向けに作られていることがあり、音圧が良かったり、ディスコ/House的なDJプレイがしやすかったり・・・それはUSとかのDisco12inchと同じ魅力があるのだと思います。
 ただ、和物に関しては、プロモ止まりのモノが圧倒的に多く、まだまだ掘りつくされていない部分もあるかと思います・・・

 でも、ここ最近、某師匠様が12のイベントを開催するなど、にわかに盛り上がってきているので、ちょっと嬉しいです(^0^)

 なので、先週更新をしなかった罪滅ぼし(?)で、突然ですが、本日2回目の「素晴らしき」シリーズとして、和物プロモ12inchで面白いのを紹介したいと思います~





<オマケ 素晴らしき「和物プロモのみ12inch」の世界 >

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 まずは、今回の主役であるYMO関連のプロモ12を・・・

 黄色のは、割と有名な高額12で、Tong Pooの別テイク(確か、吉田美奈子さんのVo入り)が入っているのですね・・・これは音圧がいいのでお気に入りです~

 んで、手前の地味なジャケのは、個人的にはニューディスカバーで、かなり熱い1枚でした!
 アルファレーベルのサンプラー的な1枚で、A面はなぜかBrother Jhonsonが3曲なんですが、B面がYMOの3曲メドレーで、これが凄い使えます!
 曲的には「Technopolis」「Rydeen」「Solid State Survivor」で、「Technopolis」から「Rydeen」に行くところがカッコよいですね(^0^)
 なお、「Solid State Survivor」って、海外版も含めて12がないので、これが唯一の12かもしれないですね~


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 お次はガチな和物ディスコの12を!

 左のは、和物ファンなら一目瞭然な筒美京平さん仕事な「Dr. Dragon / Superman, He's A Macho」の12ですね・・・これなんかは12でプレイしたい一枚かも?
 リリースは、Invitation~Victorで、後で紹介するスペクトラムを含め、ビクター系は割とDisco向けのプロモーションとして12を作ってたようですよ・・・

 んで、右の「?」は、ジャケだけでは一切不明ですが、なんと「トミー・ザ・ビッチ/ギブ・イット・トゥー・ミー」の12です!
 どうやら、トミーを仕掛けたU-DOというプロジェクトがディスコ向けに作った1枚で、意外と知られていない1枚かもしれないですね・・・


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 次は、一般的には「歌謡曲~ポップス、だけどプロモで12がある曲」です~

 一番上の「アン・ルイス / 恋のブギウギトレイン」は割と有名ですが、今回ゲットした「泰葉 / フライディ・チャイナタウン」、「1986オメガトライブ / 君は1000%」など、コレ系も探すと結構ありますね!
 
 やっぱり、この時代は、ディスコへの売り込みも考えてたり、それなりにプロモーション費用があったことから、こういった形で12があったんだな~と思います。
 Disco用のアレンジはされてないけど、やっぱり12でプレイすると、ディスコっぽいプレイ(Houseっぽいプレイ?)が気分的に出来るので、家では、7よりも12の方がターンテーブルに置く回数が多いかな??


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 そして、一般的には「歌謡曲~ポップス、だけどプロモで12がある曲」の私的な最高峰はこの2枚でしょうか!

 上は「西城秀樹 / Young Man (YMCA)」、下は「スペクトラム / トマトイッパツ」です・・・これはビビるっしょ(^0^)

 秀樹さんは、若干長尺で音の太さが最強、そしてスペクトラムも音圧が太く、ディスコ的なミックスをするときは、絶対にこっちですね(^0^)

 ほんと、コレ系のプロモ12は「えっ、それあるの?」というのが多く、当然ながらレコード市場で知られていないモノも多く、まだまだ堀る価値があるものだと思っています。

 例えば、スペクトラムのレコのレーベル「Invitation」はDisco向けのプロモ12を結構作ってて、あのサザンの「勝手に・・・」の12もあったと記憶しています・・・
 ただ、サザンは、強力なサザンコレクターの方と戦うので、最強に高額で、かなり前にヤフオクで見たときは6桁間近で激熱でした・・・!


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 んで、次はちょっとだけ毛色が違うけど、やっぱり12だな~と思う曲です。

 上のは「とんねるず / 炎のエスカルゴ」で、バリバリのディスコ向け12で、きっと80年代後半のマハラジャ時代のディスコをにぎわせたのかな~と思います!

 私が中学生だったころ、Avexのフリーペーパー「beatfreak」といのがあり、そこに最新リリースのディスコ向け12inchの紹介に加え、こういった80年代のHi-NRG~Popsのレアプロモを紹介するコーナーがあり、とんねるずの12も紹介され、現場では重宝してたみたいな記述があったような・・・
 ただ、こういった12は、当時の方が高額だったようで、いい意味で水商売のプライライン(?)だったそうですよ・・・

 んで、下は「笠井紀美子 / The Right Place」で、今となってはナイスなアーバン~ブギーサウンドで、かなり良い曲ですね(^0^)
 LPやEPと聴き比べをしてないのであれですが、USもJazz FunkやFushionっぽい曲の12は最高なのが多いので、こっちも12の方が良いですね~

 蛇足ですが、不思議なもので、コレ系の12は、YOKOさんがいたころの代々木ココナッツが熱くって、結構買わせてもらいました・・・YOKOさん、Mでもぜひ!


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 んで、最後は変化球で!

 上は、TUBEの前田さんと織田哲郎さんの企画ユニット「渚のオールスターズ」のプロモで、B面にはなんと「Season in the Sun」の英語バージョンが入った12です!
 これは7inchの正規盤もあるようで、そちらもレア価格だそうですが、同曲の12が、最高にカッコいいエディットなので、英語版もやっぱり12だな~と思います(^0^)

 そして、下は、変化球も変化球で、Winkの曲を日本企画で英語でカバーした「Yoo Yoo / One Night In Heaven B/W 寂しい熱帯魚」です・・・これも使えます!
 リリース元は、Winkが所属してたPolystarで、同社が企画したEurobeatのノンストップミックスのCD向けに企画された曲の、プロモシングルカットのようです・・・こういうのもあるんですね~

 今回の紹介では、割と70年代後半~80年代前半の曲を紹介しましたが、80年代中盤から後半、そして90年代前半ぐらいまでも、面白いプロモ12は結構あり、まだまだ堀っていく必要がありそうですよ!
 特に、ポップスレベルなんだけど、クラブに色気を出しちゃうと、ついプロモレベルで12を作ってることがあるので要注意です・・・最近は、ダンス甲子園でおなじみのインペリアルJB’sのプロモをゲットしてヤラれています(^0^)
 


 ではでは、こんなところで・・・

 なかなかブログの更新が上手くいかないけど、ライフワークなので頑張ります!

 あと、今回、一つ大きなヤマを越えたら、なんかレコ旅をしたくなりました・・・今年の夏は大阪にいけるかな?いや、行きたいな・・・??












ビクター・ファンタスティック・オーケストラ 「山下達郎作品集」
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 いや~、熱いですね・・・熱いよ・・・

 日中、ちょっと外にいるだけでも汗だくになり、日差しで肌が痛くなります・・・今年の夏は厳しそうですね~

 ただ、やっぱり夏の青空はイイですね・・・先ほど、買い物に行ったら、空の青さが綺麗で、つい、チャリを止めて眺めていました・・・
 なんか、最近、空が好きなんですよね・・・私の中で何かあったんでしょうか?(^^;)

 そんなわけで、毎年恒例の「イルな和物特集」です!!


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 今回は「インストで聴く和物テープ」としまして、あの「山下達郎」さんの楽曲を、ナイスなインスト・カバーした作品を紹介したいと思います!!

 まず、いわゆる「インスト・カバー」ですが・・・みなさん、お好きですよね?

 もー、星の数だけインスト・カバーの曲はあるのでなかなか説明がしづらいですが、ある有名な歌を、あえて歌を入れずにカバーした曲を「インスト・カバー」としており、ほんと色々なカバーがあるかと思います。
 私個人としては、Jazz系のミュージシャンがJazzFunk~Discoのラインでカバーした曲は大好きで、歌が無いけど、その歌のメロディーを上手く楽器で演奏してくれているので、踊ってて凄く気持ちよく、つい後でレコードを購入することが多いジャンルです!
 なんでしょう、外見は楽曲から歌を抜いただけの曲かもしれないですが、その歌なしの曲にも魂がこもっており、これがインスト・カバーの良さになるのかな~と思います。

 そして、このインスト・カバーについては、和物でもチョコチョコあり、DJ業界的にはちょっとだけ人気なジャンルかと思います。

 それこそ、洋楽の曲を、サラッとカバーした和物曲は人気で、それ専門のレコードもあったりしますよね・・・私が好きなDiscoラインであれば、国内の謎の海外箱バンドに演奏させたヒット曲集など、結構ありますよね~

 そして、今回の主役である山下達郎さんの楽曲については、写真のようなレコード(1984年/ソニー)があるぐらいで、元々の曲がイイから、インストカバーも多いのかな~と思います。
 
 DJ業界的には「インスト」って重要ですよね・・・

 歌入りの元曲はもちろん最高ですが、歌が入っていないことで変化球の選曲が出来たり、逆に歌が入っていないことでDJのグルーブを持続できたり、結構便利なので、つい「インストは買う」という方が多いかと思います。

 ただ、正直なところ、和物の曲だとインスト・カバーって少ないんですよね・・・

 私なりに考えると、日本人はそもそも「歌ありき」で音楽を考えており、インストという音楽は必要が無いと考えていた傾向があり、あまりインストカバーを作らなかったようですね・・・
 ただ、後述する「カラオケ」という別要素があるので、探せばそれなりに「インスト」はあるのですが、一般的には歓迎されていなかったようですね・・・


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 ただ、私としては、このような「インスト・カバー」が、日本では名前を変えて愛されていると思っています・・・

 それは「歌のない歌謡曲」です。

 何人の方が「YES!」と頷いてくださるかは分からないですが、気づいたら私自身は「歌のない歌謡曲」を通して「和物のインスト・カバー」、そして「和物」の良さを知りました・・・

 ここで、写真のオジサン(失礼!)の説明になりますが、私は、毎朝、出勤をするまでの間、TVではなく「ラジオ」を聴くことが多く、TBSラジオで放送されている「森本毅郎・スタンバイ!」を常に聞いています・・・
 そして、この番組では、6時45分ぐらいから「歌のない歌謡曲」というミニ・コーナーがあり、アシスタントの遠藤泰子さんが日々の生活に役立つ情報を紹介する中で、日本の歌謡曲のインスト版をBGMで使っており・・・これでヤラれてしまいました(^0^)

 まず、毅郎さんのラジオですが・・・もう、毅郎さんと泰子さんの声を聞かないと1日が始まらないぐらい、私にとっては欠かせない番組です!!

 ニュースや時事情報などを分かりやすく簡潔に伝えてくれ、そして、両者の優しい声が忙しい朝を和ませてくれ、毎日、毅郎さんと泰子さんの声が一日の活力剤になっています(^0^)

 特に、泰子さんの優しいお声を聞くことは重要で、前述をした「歌のない歌謡曲」は必ず聞いています・・・

 そして、気づいたらBGMとしてプレイされている「歌のない歌謡曲=インスト・カバー」が最高に気持ちよく、これも目当てに聞くようになっています!

 この「歌のない歌謡曲」については、正確に説明するとJRN系列局などで平日の朝に放送されているパナソニック提供のラジオ番組になり、各地域で放送している内容が若干異なるようですが、共通なのは「①日々の生活に役立つ情報をアナウンサーさんが紹介」「②そのBGMに歌謡曲のインストが流れる」になっています。

 特に②の歌謡曲のインストについては、この番組の肝ともなるので、かなり拘っており、新旧の歌謡曲やポップスのインストなんだけど、そのインストにしっかりと魂が入っている曲を多く選んでいるかと思います。
 実際には、一般的には出回ってない業務用のBGMや、さり気なく作られたインスト・カバーを探してきているようで、かなりクオリティーが高い曲が選ばれています。

 その中で、結構な確率で流れるのが「山下達郎」さんの曲で、普通にSparkleのインストが流れてくるなど、朝から悶絶をしています・・・


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 長くなったの一端ブレイクを挟む意味で、今回紹介するテープの裏面を・・・

 話を戻すと、私の研究では、歌のない歌謡曲でプレイされている達郎さんの曲は、このテープが元ではないか・・・となりました。

 断定は出来ないのですが、当時はこのテープと同じ内容のCDも同時発売をしていたこと、リリース元のビクター音楽産業がこの手の和物BGMを何作も作っていること、そして、番組内でOAされた達郎さんの曲が収録されていることを考えると、この作品が元ネタになるのかな~と思います。

 まず、発売元のビクターは、なぜかこういった「和物BGM集」を作ってて、それなりに作品数があるようです・・・

 名義は「ビクター・ファンタスティック・オーケストラ」としてリリースされており、ユーミン、長渕剛、小室哲哉など、かなり有名なアーティストの楽曲をインストカバーした作品を作っており、おそらく、おもに業務用に近い形のBGM作品としてリリースをしていたようです。
 つまり、DJ業界でいう「ライブラリー」になり、おそらく制作をするディレクターの判断でスタジオミュージシャンを寄せ集めたバンドによる作品になるようです・・・

 こういったライブラリーもの、レコードを買っている方だと分かるかと思いますが、ネタ的な要素は含まずに考えると、音楽として「Good」か「Bad」かは凄い分かれるところで、あくまでも「BGM=主張してはいけない音楽」なので、単独で聞こうとすると厳しい内容が多いかな~と思います。
 ただ、こういったBGMとして使用する立場の人・・・例えば、TVやラジオ番組のBGMとして利用したい人や、有線などを通してお店のBGMとして利用したい人としては、目立っては困る内容なので、逆に音楽的になっては困る部分があるかと思います・・・

 日本産のライブラリーって、あまり無いイメージがありますが、探してみるとボチボチとあるようですね・・・


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 そして、やっと作品の紹介です・・・奇跡なぐらい、最高な作品になっています!!

 まず、楽曲的には、達郎さんの名作アルバムである「For You」や「Ride On Time」を中心に選曲されており、そのどれもが「インストなのに魂がある」曲が多く、かなり良い作品になっています。

 どういった方が演奏しているかは分からないのですが、1987年の作品とあって、まだ腕のあるスタジオ・ミュージシャンがゴロゴロいた時期なので、ほんと演奏が良く、曲として聴いているだけでもヤラれます!
 特に、歌の部分はサックス等の主旋律として出せる楽器を、ちょうどいい塩梅で歌メロを奏でてるのが良いし、楽曲全体でドラムが立っているので、今でも使えるグルーブがあるのもかなり良いです・・・

 そう、私が「歌のない歌謡曲」で聞いてた「良さ」がここにはありました・・・

 それは、BGMなので「歌はない」けど、しっかりと曲に「グルーブ」があり、聞いてると癒されたり、元気になったりする・・・そんな力が宿っていました!

 特に、達郎楽曲で大切な「夏」という季節を、優しく彩ってくれる心地よさもあり、達郎楽曲の良さを、別の形で引き出しており、最高です・・・


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 作品紹介としては以上です・・・前振りが長い割には、説明は短かったですね(^^;)

 最後は、後述するテープセールを待っている間、下北の少し雲がある、青い空を見つめながら、この作品を聞いてたら・・・おもむろに「高気圧ガール」が聞こえてきて、もうヤラれちゃったよ・・・
 
 今回の作品は、ミックステープではないですが、私としては「ミックステープ」だと思い、紹介をしました・・・

 それは、インスト・カバーした達郎楽曲を、作る側が「こうしたら映えるだろう」として曲を並べてる(=選曲)している節があり、それが最高なんですね・・・
 例えば、「Sparkle」の後に「Love Land, Island」がきたり、「あまく危険な香り」の後に「Ride On Time」を入れてくるなど、分かってらっしゃる選曲があり、これも最高でした・・・



 テープ自体はかなり入手困難で、あるとされているCD版も探すのは難しいでしょう・・・
 私自身も、先日、新宿昭和館のテープ放出において、アイドルテープに混じってて出品されてて、それでテープがあることが初めて知ったぐらいです・・・渾身のニューディスカバーですね(^0^)

 和物については、今回のような最高のインストを始めとした「お宝」がテープに隠れており、まだまだ掘れる要素があるかと思います・・・
 そして、その中では、凄い素晴らしい内容の音楽も含まれており・・・テープは馬鹿に出来ない存在だと思います。

 是非、興味がある方は、テープの和物も掘ってみてね~

 なお、この作品、なんと「Invitation」レーベルとしてリリースされています・・・うふふ、MUROさんなら再発が出来そうですね!!



<Release Date>
Artists / Title : ビクター・ファンタスティック・オーケストラ 「山下達郎 作品集」
Genre : J-Pop、歌謡曲
Release : 1987年
Lebel : ビクター音楽産業株式会社 VCF-522




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<オマケ>2018年 夏の和物テープセレクション(インスト編)

 かねてから和物テープを掘ってて、その釣果報告などで「インストがヤバいっす」ということを報告していますが、今回、その考えが間違えてはなかったことを証明したく、達郎さんのテープで、その良さを紹介してみました。

 ただ、ただ・・・良い作品と出合えるのは一握りだけです(^^;)

 まあ、私としては「掘ることの楽しみ」の一つになっているので、内容は関係無い状況になっていますが、やっぱり微妙なのも多いです(笑)
 ただ、失敗も含めて、誰も知らない世界に、私だけが踏み込める喜びと言ったらプライスレスですよ・・・うふふ、これからも掘りますよ~


 んで、以下では、今回の本編に入れなったテープを紹介するのですが・・・本編に入る前に、この「和物インスト・テープ」について、簡単に整理しておきたいと思います。

 ます、日本における「インスト」は、大きく分けると「①カラオケ」「②BGM」に分かれると思います。

 今回の達郎さんは②として作られたものですが、日本においては①のカラオケ向けに作られたインストが圧倒的に多く、結果的に「テープのみでリリース」された作品が多い状況です。

 そう、日本では、ダンスミュージックが作ったインスト(Dub Version)という概念から逸脱した形で、「カラオケ」というインスト文化が根付き、その受け皿の一つが「テープ」だったことは大変興味深いです・・・
 
 なぜテープだったかになると、テープなら手軽に持ち運びができることや、ダブルラジカセがあればカラオケ録音(=片方のテープでインストを流しつつ、自分の歌声を入れた内容を、もう片方のテープで録音をする)が出来ること等の事情があり、テープで「カラオケ=インスト」を利用したいたことが多いようですね・・・
 また、当時のシングルであるEP盤(7inch)では、例えばA面にメインの曲を収録したら、B面にカラオケを入れず、他の曲をいれていた流れもあり、結果的にEPにカラオケが収録できない事情もあり、その補完先としてテープがあったようにも思えます・・・

 まあ、もっと深く攻めると、8トラの普及も考えないといけない(私の祖母も8トラセットは持っていましたよ!)のですが、結果的に「テープにはカラオケが入っている」という流れが生まれていたのだと思います・・・

 では、無駄に集めた和物インストを適当に紹介しますね~



(1)シングルテープ

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 まずは、私が和物で「インスト」を意識したきっかけになったテープである「シングルテープ」から紹介しましょう!

 これは、写真のようなEP版(7inch)で出されたシングル曲において、テープでリリースされたモノになり、EPではインストが未収録だけど、テープだとカラオケとしてインスト収録されていることが多く、ここ最近、意識的に掘っているテープになります!

 写真は、あの「Wink(ウインク)」の代表曲である「愛が止まらない」と「淋しい熱帯魚」のEP版で、これらには横に置いたテープ版がリリースされています・・・
 このジャケを見て「懐かしいな~」と思うかもしれないですが、現在の和物フリークとしては「最強に使える曲」になり、今となってはオリジナルは結構レアなEPになっていますね~

 そして、テープ版ですが、EPには収録されていないカラオケが収録されており、これはキラーです!

 当時としては、Winkなり、アイドルを夢見た少女たちが、そのアイドルの歌を歌いたく、カラオケが入っているテープを買っていた傾向があると思われ・・・アイドル系のシングルは、割とテープ版だけカラオケが入っています。

 そもそも、EP版では、収録できる時間が限られているので、実質的にカラオケを入れることが不可能だった中で、テープは収録時間数が長く、シングルでも収録出来る大前提があったのが大きいかと思います。

 まあ、87年ぐらいになると、EPやテープの他にシングルCD(短冊CD)もリリースされており、そちらでも収録幅が大きかったことから、普通にカラオケは入っていますが・・・EPでは時間の都合から収録できないけど、世間からの需要があった「カラオケ」を収録できるメディアとして「テープ」があったのだと思います・・・


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 もういっちょ、DJ的に熱いEPも入れておくと、上は「中山美穂 / Catch Me」、下は「南野陽子 / 吐息でネット」ですね・・・中山さんは角松作品で、Hi-NRGバリバリなトラックがカッコイイですね!
 なお、両作品のEPとテープを見比べると、なんとジャケが別テイクです・・・こういうコレクター心をくすぐるのもイイですね~

 そして、なぜ「今、インストを求めるか?」を考えてみましょう・・・

 今の時代、正直、これらの曲を「カラオケ用」には必要としないですが、DJでプレイするとなると「インストが必要」になるのだと思います。

 正確に書くと、必要ではなく「あると嬉しい」になりますかね・・・

 それは、DJ的な発想かもしれないですが、日本の歌謡曲は3~4分のものが多く、House的なDJプレイをするとなると短いんですよ・・・
 ただ、そこでインストがあると、自分でセルフリミックスをして曲を長くできたり、エディットが作れたりするわけです・・・そうなると、やっぱりインストは欲しいと思います!

 凄い裏話になりますが、数年前にリリースされた、竹内さんのプラスティックラブのオリジナルインストを、Sucker MC'sのビートを加えて強引にカバーしたピンクのEPってありますよね。
 あれは、某Mチンさんが、竹内さんのベストアルバムに入ってたボーナスCDのインストを流用したと言われており・・・そのインスト自体は、当時、カラオケ用に用意したものと言われています。


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 残念ながら、プラスティックラブのテープ・インストは見つかっていない(たぶん無いかな?)のですが、竹内さんは割とカラオケをテープで出してて、写真上の通り、左のシングルテープもあれば、右のカラオケしか入ってないテープオンリーの作品も出してたり・・・意外とカラオケ熱心でした?

 ただ、実際の制作者になる達郎さんの楽曲は殆どインストがなく、テープのみのカラオケも、そこまで出てない状況です・・・つまるところ、アーティスト側の判断でインストを入れるかどうかが決まるのかもしれません?

 実は、シングルテープを掘ってて気づきましたが、カラオケが入っていないシングルテープも結構あることが分かりました。

 例えば、写真下のプリンセス・プリンセスであれば、代表曲の「ダイアモンド」「世界でいちばん熱い夏」とも、シングルテープはあるのですが、テープにはカラオケが入っていません・・・
 まだ、深堀りが出来ていないのでアレですが、割とロック系、つまり「俺たちの歌を聴け」系はカラオケを入れなかったみたいですね・・・ただ、短冊CDが一般的になり、カラオケが収録されることが一般的になると、そうでもないようです・・・

 シングルテープの研究は以上です・・・凄い深いでしょ(^0^)

 今後も掘っていきますので、面白いことが分かったら報告しますね~



(2)カラオケテープ

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 そして、こちらはもっとドープな「カラオケ」ですよ~

 カラオケのテープを色々と深堀りしていくと、とにかく「カラオケだけを集めたテープ」というのもリリースされており、シングル・テープ以上に深い世界が広がっています・・・

 私としては、これらを「カラオケ・テープ」と呼んでおり、今回の作品紹介の趣旨である「インスト・カバー」に近い世界があり・・・こちらも頑張って探しているテープになります。

 例えば、写真の「Omoikkiri ! (おもいっきり)」シリーズは、今でも演歌のテープを量産している「テイチク」がリリースしていた作品で、写真のようなサザン・オールスターズや井上陽水などの特定のアーティストのカラオケを集めたものになります・・・

 考え見ると、そのアーティストが好きで「カラオケをマスターしたい!」という方にとっては、(1)のシングルテープを揃えるのは大変だし、いちいちテープを変えるのは大変なので、ワンアーティストのカラオケだけを集めたテープは大変重宝ですよね・・・

 そのため、こういったワンアーティストだけを集めたカラオケテープがある訳ですが・・・ここで大きな「ポイント」があります・・・

 それは、これらの曲に収められた曲が「オリジナルのインスト」ではなく、あるバンドが引き直した「カバー曲」になっていることです!!

 (1)との違いは、この点が大きく、オリジナルではないが故に「インスト・カバー」として成立しており・・・とてつもなくドープな世界になっております!!

 まず、なぜ「オリジナルの曲ではないのか」から説明すると、オリジナルの曲を収録すると、様々な権利的な許諾が必要になるのですが、インスト・カバーになると権利的な許諾が少なくなることから、割と昔から利用されている手法になります。
 つまり、後者の手法の方が、発生する経費が少なくて済むので、歴史的に「違う演奏者がインストを演奏する」スタイルが一般的になり・・・80年代末から90年代初期までは量産されていた方法論になっていました。

 それこそ、その曲の「カラオケ」だけ必要とする方からすると、カラオケ屋さんで使われる曲自体がオリジナルではなく、その曲が歌いやすい最低限のインストになっていることから、そこまでインストに拘っていないんですよね・・・
 そう、カラオケ屋さんで流れる「原曲とはかけ離れた曲」こそが、これらの「カラオケ・テープ」の曲になり・・・私とするとニューディスカバーな「インスト・カバー」になっているのです・・・


 んで、やっとこのシリーズの紹介になりますが、このシリーズでは「テイチク・オーケストラ」という覆面バンドが演奏しており・・・あえて褒めた表現をすると「バレアリックな和物インスト」になっています・・・

 まあ、正確に書くと「微妙なインスト」なんですよね・・・(^^;)


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 だいぶ説明が長くなったので、ブレイクの意味で他のテープを・・・ほんと、このカラオケテープは、掘れば掘るほど「イルマティック」なのが多いです!!

 ここで紹介する4本は、カラオケテープでも、色々なアーティストが入ったコンピ形式のもので、これらのカラオケテープのイルマティックさが如実に分かる作品かと思います・・・

 つまり、どのテープも「インスト・カバー」ではあるのですが、微妙というか「魂の無さ」が最高で・・・私としては、結果的に「和バレアリックなインスト」になっています!

 例えば、写真上だと、左は前述した「Omoikkiri」シリーズの1991年版コンピで、当時のヒット曲(キョンキョンのあなたに会えてよかった、など)が入っているのですが・・・まあ、最高な魂の抜けたインストで、逆に使える感じがします・・・(^^;)
 それ以外も、謎の箱バンドが演奏する、必要最低限のインストが満載で・・・写真上の左だと、(1)で紹介をしたミポリンのCatch Meが入っていますが、どうしたら「そんなに魂が抜けるのか」という、全くもってダンスしてない感じがキラーで、主旋律となるシンセと微妙なコーラスが最高です・・・

 まあ、これらのテープ、どれも絶対的に制作費をかけられないので、必要最低限なバンド隊しか用意できず、80年代後半になると、なんでも多様が出来るシンセが出来たことから重宝されはじめ・・・結果的に「魂の抜けたバレアリック」になっているのかな~と思います(^^;)
 また、製作費については、これらのテープの値段の「定価」にも反映されていて、それぞれ10曲程度が収録されているのに「1000円」程度のものが多く、需要側(カラオケをしたいから買いたいと思う側)からすると、質よりも量になっていたので、こういった流れが生まれたのかな~とも思います。

 なお、下のテープも紹介しておくと、下の左はアイドル楽曲集で、ポニーキャニオン制作・・・ちゃんとコーラスも入っていて、これはそこまで悪くは無いっすかね?
 ただ、下の右は、和物テープ界の巨人である「アポロン音楽工業」の一本で、魂の抜けた方が半端ないです・・・Kuwata Bandのスキップ・ビートのバレアリック感は半端なかったです(^^;)


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 そして、このカラオケテープの最北端は「ガイドありカラオケ」のテープになります・・・

 これらのテープは、単純にインストだけではなく、見本となる「歌」が何らかの形で入っており、結果的にインスト・カバーを超えて「カバー曲」になっており・・・私としては「地獄のRare Groove」として珍重をしているテープになります(^^;)

 それこそ、カラオケをしたい人は、元曲を参考にするわけですが、元曲のテープなりEPを用意するのは大変なので、これらのカラオケテープと一緒に「どういう風に歌っているか」が分かるだけでも便利ですよね・・・
 そのため、こういった「ガイドありカラオケ」も作られていたようで、割とインディーなメーカーを中心に作られていました・・・

 例えば、左のドリカムだと、B面はカラオケなんですが、A面はそのカラオケを元にした歌入りの曲が入っているのですが、製作費がかけられないから、全く謎の女性歌手が歌っており・・・結果としてはカバー曲になっています・・・
 そして、右のテープだと、Winkの曲がA面、工藤静香の曲がB面になるのですが、ステレオのLRを活用し、Lはカラオケのみ、Rは歌も入っている内容にしており・・・普通にステレオで聴くと、Rだけが歌っているカバー曲になっています・・・

 ただ、ただ・・・この歌がアレすぎてアレで、最強ですよ!!

 歌ってる方は、たぶん、それなりに歌の心得がある方なんでしょうけど、どことなく演歌くさかったり、魂がこもってなかったり・・・もう、グレイトとしか言えません(^^;)
 あんなにダンサンブルなWinkの曲が、全く踊ってないけど、コーラスのハーモニーだけ、Wink本人よりも上手い(笑)部分があるなど・・・ある意味で素晴らしいです・・・

 ただ、そんなアレさがありながらも、ドリカムの方は、A面でプレイしている歌入りの曲を、オートリバースでB面に変えると同じ曲のインストになるという・・・おおっ、Tatsutaさんのテープよりも早くこのアイデアを気づいてたとは!




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 そんなわけで、最後は記事に出来なかったアウトテイクで、ラムーと恭平さんです・・・
 恭平さんの曲にインストがあるですよ・・・何人かはビビってくれるかな?

 なんか、今回の紹介は、ミックステープという範疇を超えて、日本の音楽のアウトサイドを掘った形になりますね・・・うふふ、ドープでしょ・・・

 ではでは、皆さん、テープも掘りましょうね!!





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<独り言>

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 えっ、ここまで書いて、まだ独り言があるの・・・今週は頑張りますよ~

 まず、今週末は我らのN村さんがおられる下北ユニオンで久しぶりなテープセールがあるとのことで、しっかりと日程を開けて参加をしてきましたよ~

 7/14(土)HIPHOP USED TAPE SALE!!


 N村さんからは「今回は、割とヤンバイです」との連絡を事前に頂き、ちゃんと日程調整をして参加です・・・最近、こうでもしないとなかなか土日も動けないんですよね~

 んで、当日ですが、毎度の遠足前の小学生スタイルaka無駄に早く到着スタイルで、気づいたら8時30分前には到着・・・10時ごろまで誰も来ず、今回の達郎さんのテープを聞きながら、これからの人生を考えて待っていました(^^;)
 ただ、流石に7月なので、日陰で待っていても熱いし、日に焼けるし、なんでこんなに「荒行」をして待つんだろう、と少しだけ思いました・・・うん、結構辛かったです(^^;)
 
 そんなわけで、開店時は私ともう一人が整理券、整理券無しが2名という状況で、整理券ありは先入店で、結果的に一人鉄火場モードに・・・狙ってたのはピンポイントでガッツリと回収し、後はリスト外を掘り掘り・・・
 今回、リスト外も結構良く、喜びながら掘りました・・・やっぱり、N村さん、流石ですね~


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 そして、下北掘りの後は、新宿→渋谷と流れ、今回の二つ目の目的である「浅草」へ・・・はい、毎年恒例の「レコード祭り」に参加してきました!

 全日本レコード&CDサマーカーニバル 浅草


 気づいたら毎年参加している浅草ですが、私としては「浅草で掘れる」というのが大きいようです・・・

 つまり、普段、掘っている渋谷とか新宿ではない、ちょっとレイドバックした街である「浅草」で掘るのが凄い新鮮で、毎年、なぜか行ってしまうんですよね・・・

 正直、凄い大きな出物があるとは言い難いのですが、なんとなく、気分に任せてフラフラと掘るだけでも気持ちが和らぎ・・・ああ、レコード掘りの「オアシス」なんだな~と思って、つい、足が向かってしまいます。
 結果的に、後述する「とんねるず」のプロモ12inchをゲットしただけでしたが、満足でした・・・

 そして、もっと満足なのが、その後の「飲み歩き」ですね(^^;)

 なぜか分からないのですが、浅草の開放感に負けてか、レコ祭り後の飲み歩きは定番で、今年も大虎になってしまいました・・・

 もはや鉄板コースである「じゅらく」→「アサヒビール本社のスカイラウンジ」→「神谷バー」を堪能し、へべれけになりながら、自宅に帰りました・・・
 うん、自分のために飲むのは大切ですね・・・最高でしたよ!!


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 そんなわけで、釣果報告です・・・

 下北ではテープだけで30本オーバーの大豊漁で、久しぶりの重たい荷物にニンマリでした!

 まあ、いつもそうですが、これだけ思い荷物を持ちながら、よくベロベロで帰ってこれるな~と思います・・・帰りの電車で寝落ちしても、レコとテープだけは忘れない習性があり、これだけは助かっています(^^;)

 んなわけで、釣果の内容も、以下で報告しますね~


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 まず、今回、割とボムだったのが「アドバンステープ」で、日本語ラップと日本語R&Bが多く、欲しいのはガッツリと抜かせて頂きました!

 これ系だと、トップは「Rhymestar / B-Boyイズム」のアドバンスで、あれば欲しかったテープだったので嬉しい限りです・・・また、リップの白日など、渋いのも多くて嬉しい限りです・・・
 ただ、MTT的に一番のボムは、下の日本語R&Bにおける「嶋野百恵」さんのアドバンスで、なんと片面にS@SさんのDJミックスが入っているボムが・・・これは、事前告知の写真でロックオンしてたので、無事にゲットできて嬉しいです!


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 そして、下北では「アルバムテープ」も豊漁で、特にR&Bの渋いのが激安で出てて、思わず全て買ってしまいました(^0^)

 その「渋い」というのは、R&Bクラシックなんだけど、シングルヒットをしただけで、アルバムはあまり知られていないテープで、例えばDaydreamingのカバーでおなじみのPenny Fordとか、FreeのカバーでおなじみなDebelahとか・・・シングルのジャケは知ってるけど、アルバムのジャケが知らないのが、恐ろしく激安で出ていました!
 更に、ボムなのは「Classic Example / It's Alright」のシングルテープ(!)が出るなど、濃い内容でしたね・・・

 んで、HipHopのアルバムテープも濃くって、ボムは私の「人生の挽歌」である「KRS-ONE / Outta Here」のシングルテープですね・・・これも絶対に買うと誓っていました!
 

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 そして、これは浅草での買い物ですが・・・むしろ、浅草での出会いかもしれないですね・・・

 今回、浅草では、たまたま掘ってたら「とんねるず / 炎のエスカルゴ」のプロモ12inchがあり、喜んで購入し、その後、自分のために飲みに出かけました・・・

 そして、3件目となる「神谷バー」では、1Fのフリースペースに入ったら、たまたま隣に座ったオジサンがミラクルな方(?)で、色々と話が盛り上がりました。
 オジサンは、見た目は中居さんがコスプレってるアイドル姿を受け継いだホットパンツを履いているイルマティックなお方(笑)で、普通なら近づけないタイプですね・・・私も気づかずに座ってしまいました・・・(^^;)

 ただ、私がレコードを目的に浅草に来て、DJが好きだと話をしていると、そのオジサンが80年代~90年代のディスコ~クラブに出入りをしてたようで、普通に芝浦Gold、MZA有明、六本木トゥーリアとかのお店の名前が出てきます・・・おおっ、スゲえ・・・

 そこで、伝家の宝刀として、写真のボムを店内で披露・・・

 先ほど、浅草で購入した「とんねるず / 炎のエスカルゴ」と、なかなか買えなかった90年代の東京のクラブシーンの写真集である「藤代冥砂 / 90Nights」を取り出し、オジサンと談話・・・とんねるずの12inchはビビってくれて嬉しかったな~

 まあ、そのあと、電気ブランの1杯でもおごってくれるのかな~とも思ったら、そうでもなく、私もオジサンの中身のない話(笑)に飽きてしまい、オジサンを残してお店を出ました・・・
 ほんと、私は一人で飲んでいると、こういったイルマティックなオジサンを呼び寄せるんですよね・・・そして、それを嫌がらず、遊べるようになったので、私も進歩したな~と思いました(^0^)



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 では、独り言のラストは、今年のアイスで〆ましょう・・・

 今年のアイスも最高ですね・・・やっぱりMUROさんは凄いっすね~

 今週も、割と忙しい日々が続き、3連休なはずでしたが、月曜は仕事です・・・

 でも、しっかりと週末、元気をもらったので頑張れそうです・・・今週も頑張ろう!!






山下達郎 「Come Along Ⅱ」
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 今週は、他の作品で紹介の準備をしていたのですが、準備不足でそちらは延期し、白羽の矢が立ったのが、こちらです・・・

 やっぱり夏は達郎さんですね(^0^)

 なお、今週は、一番下にボム情報をブチ込みましたので、最後まで読んでね~


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 今回は、あの山下達郎さんの楽曲を、ラジオDJ風に選曲した名作「Come Along」の第2段を紹介します!

 まず、この作品は昨年紹介した「Come Along」の第2段にあたる作品で、達郎作品の中では、ある時期までは「アンオフィシャル(非公式)」な作品になります。

● 山下達郎 「Come Along」


 少しだけ説明をすると、当初は、写真左の第1段をテープのみでリリースする約束だったのに、達郎さんが1982年までに属していたレコード会社(RVC/AIR)が、本人には無断でLP化したことで問題になった作品で、達郎さんの中では、ある時期まで「私の作品ではない」としていた作品になります。
 ただ、2002年ごろに過去作品のリマスターを出した際に、達郎さんもファンのことを思って考え直し、一応はオフィシャル作品になった・・・そんな経緯のある作品です。

 そんな経緯の中、今回紹介する第2段は、まだ非公式時代にLPが人気だったことから企画された第2段にあたるそうで、1984年にリリースされた作品になります。

 当然ながら、当時はLPが中心にリリースされたそうですが、今回紹介をする「テープ版」も同時に作られました・・・

 カセットテープは、LPと違いコンパクトで持ち運びがしやすいことから、家でラジカセで聴いたり、車のカーステで聴いたりする目的があったことから、テープ自体の需要は結構あり、探すと結構な数の「テープ版アルバム」が存在します。

 特に、達郎さんのこの作品は、鈴木英人さんが描いた「爽やかな夏」と「ドライブ」がイメージされた部分が大変強く、達郎さんの曲で「夏を楽しもう」というコンセプトが強い作品です・・・
 つまり、このテープ版に関しては「車のユーザー」を狙った作られた部分が強く、海へ遊びに行くためのBGMにしてた方が多いのではないでしょうか・・・私としては、その意図だけで「ミックステープ」です(^0^)


 そんなわけで、作品の紹介です~


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 この作品では、達郎さんのRVC/AIR時代の楽曲において、第4作目~第6作目にあたる「Moonglow」「Ride On Time」「For You」からの楽曲を用いて、DJミックスではなく「ラジオDJ」スタイルで作品が作られています。

 DJは、第1段も担当したあの「小林克也」さんと、ラジオDJ風作品では引っ張りダコだった「Kamasami Kong」さんが担当し、イメージとしては、粋なイングリッシュ・トークの後に達郎さんの曲がプレイされる感じです・・・

 そして、全体的なイメージとしてはハワイ~LA辺りのFM番組のような感じで進行するのですが・・・もう、間違えなしです!

 まず、選曲された楽曲が最高で、A面ではNightサイドと銘打ち、それこそ「Funky Flushin'」から勢いよくスタート・・・その後は、夜の艶というんでしょうか、「永遠のFull Moon」など達郎さんらしいグルービーな選曲を続け、〆は「あまく危険な香り」です!
 また、B面ではDayサイドと銘打ち、我々DJ世代のクラシック「Sparkle」から快活にスタートし、夏の達郎さんを印象付ける「Loveland, Island」「Ride On Time」などを選曲し、最後は「Your Eyes」で優しく〆ます・・・

 そして、それぞれの楽曲の前後では、両DJによる英語でのMCがあり、達郎さんの曲を粋に盛り上げます・・・

 なかなか説明が難しいのですが、ラジオDJが入ることで、まず、>空気感が全体的にレイドバックした感じになり、イイ意味で曲に「オールディーズ感」が加わって、達郎さんの曲が映えます・・・
 また、単純に煽っていくことで、次にプレイする曲が盛り上がります・・・この作品だと「Ride On Time」への入り方はクソカッコいいですね(^0^)


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 今回は、聴きこみが少なく、この位しか説明が出来ないですが・・・もー、説明不要です(^0^)

 やっぱり達郎さんの作品は「テープ」で聴くと味わいが違います・・・そして、更に「夏」に聴くと最高です!

 是非、興味がある方は探して聴いてみてね~





<Release Date>
Artists / Title : 山下達郎 「Come Along Ⅱ」
Genre : Japanese Pops
Release : 1984年
Lebel : Air Records ART-8005



<大切な知らせ!>

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 既にご存知の方も多いかと思いますが、今回紹介した「Come Along」の第3段が、新作としてリリースされることになりました!

● 山下達郎「COME ALONG 3」


 まず、達郎さんファンなら、今回の紹介の時点で「そういうことね!」と思うでしょう・・・

 実は、上記の作品のリリースがあることから、今回の作品紹介は7月末~8月初旬のタイミングで紹介しようと思ってて、それを諸事情により前倒しで紹介した次第です・・・

 う~ん、いつも、こういう時にやってる他の和物テープのまとめ紹介は準備してたんだけど、作品紹介が聴きこみ不足で弱かったのが前年で、第3段の後押しにならなったのは残念です・・・
 なお、その他のテープ紹介については、これから下が異様に濃いので割愛します・・・・こういった掲載タイミングの読みの甘さもダメだったな~

 ただ、このタイミングでの新作リリースとは・・・達郎さん、分かってらっしゃる!!

 もう、今から聴くのが楽しみです・・・ちょうど、MUROさんのDiggin' Iceの新作も出るし、充実した夏になりそうです~

 なお、希望があります・・・
 限定でLPサイズのジャケ版もあるそうですが、是非、テープ版も作ってください・・・そして、第4段はMUROさんによるDJミックスを作ってください!!





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<独り言>

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 今週は3連休とあり、ユックリと羽でも伸ばそうかな~と思っていたら、この紙が登場です・・・テープ馬鹿の熱い週末を紹介です(^^;)

 まず、7月15日(土)は、マイメンN村さん擁するユニオン下北クラブ店、そして、先週もお邪魔したユニオン新宿クラブ店の2つでテープセールを開催することになり、内容を勘案し、下北スタートで行ってきましたよ!

● 下北沢 7/15(土) HIPHOP USED TAPE SALE!!! 

● 新宿 7.15(土) USED CASSETTE TAPE SALE!!


 両方のセールとも、喉から手が出るくらい欲しいテープはなかったですが、事前情報から断片的に見える「何かある感」は感じ、土曜日を楽しみにしてたのは言うまでもありません。

 そんなわけで、10時前ぐらいに下北についたら、よくセールに並ばれている方が先におられ、結果的にこの方と、開店直前に来た3名での戦いでした・・・事前情報からすると、今回はこの位ですよね~

 んで、開戦・・・そんなに狙ってるモノが無いというスタンスでしたが、掘り始めたらリスト外が色々とあり、もーアドレナリンが出まくりで一人鉄火場モードです・・・おかげさまで下北は濃いのを20本オーバーでした(^0^)

 そして、下北終了後には新宿へ移動し、ちょっと抜かれた感はありましたが、渋いのを中心に4本回収・・・コモさんのマンスリーが残り1本になってくれたので、ちょっと嬉しいです(^0^)


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 んで、渋谷でも軽く掘り、そこからホリデー気分で銀座線に乗車・・・向かった先は「浅草」でした(^0^)

 毎年恒例の浅草でのレコード祭りが週末にあったことから、早速、行ってきましたよ~

● 全日本レコード&CDサマーカーニバル 東京


 レコード祭り自体、凄い出物があると思って行ってはなく、むしろ「浅草でレコード」という雰囲気を楽しみたく、毎年、行ってるんですよ・・・

 まあ、今回は、色々とあって凄い探してるレコードを探す目的(結局、見つからず・・・)もありましたが、むしろ、リラックスしに行っている部分があります。
 なんか、浅草が持つ「ゆっくり感」が、レコード祭りにもあり、ユニオンで掘ってるよりも、どこか肩の力が抜けた状態で掘れるんですよね・・・そう、掘りを楽しみに行ってるんですね~

 結果的に、安かったら買おうと思ってた和Discoプロモ12inchを1枚だけゲットでしたが、やっぱり浅草はいいですね~


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 なお、浅草の楽しみは、レコ祭りではなく、今回は「グルメ」でした・・・いや~、よく飲んだし、よく食べた!

 なんか、浅草らしい解放感というんでしょうか、レコ祭り終了後、浅草の街を歩いてたら、それだけでヤラれます・・・気付いたら、凄い混んでいる大衆居酒屋を避け、昭和感満載な「じゅらく」でオムライス×大ビールで乾杯してました(^^;)

 ただ、今回はコレでスイッチが入ったようで、久しぶりに呑み助になっていました・・・

 2軒目は、噂に聞いてたアサヒビール本社の上階にあるラウンジに行き、浅草やスカイツリーを間近にビールを・・・おおっ、ここのアサヒは美味すぎる!
 ビールって、作り方一つで味が違う中で、本社は別格ですね・・・夕焼けを見ながら飲んだ黒ビールも素晴らしかったです!

 んで、もう頭のネジが外れたので、3軒目は、大昔に大先輩に連れられて訪問した以来の神谷バーです・・・あの「電気ブラン」のお店ですね!
 電気ブラン、私自身は結構好きで、たまにお土産でビンを貰うと、家でチロチロ飲んでたりするのですが、お店で飲むのが一番ですね・・・得意技な、横のジーちゃんに絡まれる→だけど奢ってもらう、も発動し、既にベロベロです(^^;)

 ただ、これで止めればいいのに、小腹がすいて、上野で降りたついでに、〆はクラウンカレー・・・う~ん、食べられちゃうのが不思議です(^^;)


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 そして、また「紙」が登場です・・・はい、昨日も並んで来ましたよ(^^;)

 7月16日(日)は、ユニオンの北浦和店でセールがあり、何本か気になるタイトルが出ていたので、テープ馬鹿の悪い癖で並んでしまいました・・・

● 北浦和 7/16(日) MIX TAPE SUMMER SALE!!!


 もう、こうなると病●ですね・・・

 たぶん、並ぶ人はいないだろうと思いつつ、前日にベロベロだったのに普通に朝は起きて、いつも通り30分前にはお店の前で並んでいました・・・
 ただ、並んだ甲斐があって、結構探してるTaki-Shitさんモノで、日本語R&Bミックスというキラーなのを救出できたので、大満足です!

 でも、もっと病●なのが、お店を出たあと、出てたテープで買わなかったテープが「やっぱり持ってない!」と気付き、お店に戻ったことです・・・
 ユニオン巡り+紹介用のレコを必死に探しもしてたので、川口のYellow Popさんに行くことを理由に柏から戻った(えっ)のは秘密ですが、もう●気だからしょうがないですね(^^;)


 そんなわけで、とりあえず、釣果も報告です~

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 今回は、テープだけの写真ですが、2日間で30本オーバーの釣果で、大満足です(^0^)

 下北に関しては、US系のサンプラーテープが豊漁で、やや探してたDef Jamのキャンペーンテープがあったり、Tape Kingz系で見たことのないテープがあったり、やっぱり濃かったです!

 んで、何よりも、ある方に教えて頂き、ちょっと探してたユーさんの2ndアルバムのアドバンスのゲットが嬉しかった・・・このテープにしか入っていない曲(インスト曲だった)があり、気になってたんですね~
 ただ、神ってるのが、その翌日、某所で同じユーさんのアドバンスで3rdアルバムのアドバンスもゲット出来たことで・・・こっちは、ユーさんがラジオDJをしながら収録曲を紹介する仕様になっており、最強です!

 他にも色々と買え、嬉しい釣果でした・・・みなさん、ありがとうございました!



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 んで、最後は前ふりをした「ボム」を報告しておきます~

 今週、やっとアナウンスがありましたが、千葉県市原市にある「市原湖畔美術館」で開催される「ラップ・ミュージアム」において、私が持っているテープやショックウェーブ等を貸出し、展示することになりましたよ(^0^)

● 市原湖畔美術館 「ラップ・ミュージアム」


 既に話題になっており、日本語ラップを「アート」として展示会を行うようで、某氏から推薦を受け、ミックステープの魅力を伝える名目(?)で、私が持っているテープ等を展示します・・・

 テープ馬鹿として、いや、テープ業界の第一人者(?)として、こういったことには責任があると思い、だいぶ美術館の方と喧嘩(笑)をしながら調整しています・・・
 実際にどんな感じで展示されるかは、まだ分からないのですが、今から凄い楽しみです!

 こちらは、詳細が分かり次第、随時お伝えしますね~




 ではでは、また来週!!




山下達郎 「Come Along」
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 今週は、ここ最近、毎年恒例になっている「夏の和物テープ」の紹介です!

 この作品に関しては、結構探してたブツで、先月、やっと下北のユニオンで購入できました・・・そして、聴いてみたら、完全に「ミックステープ」な名作で、今月のヘビーローテーションでしたよ(^0^)



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 今回は、あの山下達郎さんの楽曲を、小林克也さんのラジオDJ調なトークを交えながらノンストップミックスをした作品である「Come Along」を紹介します!

 これまで、昨年はOmega TribeのDJテープ、3年前には「波の数だけ抱きしめて」のサントラを紹介するなど、ミックステープではない和物のテープアルバム等で「ミックステープ的に楽しめる」作品を中心に何度か紹介をしましたね・・・
 その流れを汲んでの紹介になりますが・・・今回の達郎さんの作品も、いわゆる「ラジオDJ風」な作風になっており、もう「DJミックス」と言っても差し支えがない内容で、胸を張って「ミックステープ」と言える作品かもしれません!

 まず、このテープ版は、よほどの達郎マニアでないと知らないかもしれないので、このテープがリリースされた経緯をWikiの情報などを用いて紹介します。

 このテープは、元々、達郎さんの4枚目のシングル「愛を描いて -LET'S KISS THE SUN-」(1979年夏)がリリースされた際に、レコード店の店内演奏用のプロモとして作られたLP(画像上)の音源を、テープとして正式にリリースをしたものになります。
 該当LPは、テープと同じ内容で、達郎さんの1st~3rd/4thアルバムからの楽曲を用いて、達郎楽曲を表する名キャッチフレーズ「夏だ! 海だ! タツローだ!」を表すような内容になっており、達郎さんの曲を広くアピールする目的で作らたものになります。

 そして、このプロモLPは、多くのお店の店頭でプレイしたことで、このミックスを聴いたお客さんから問い合わせや作品化の要望があり、1980年3月にテープのみで正規に作品化されました・・・

 ただ、このテープでの正規作品化までには紆余曲折があり、それ以降も厄介な事情があったりした作品になります。

 元々、初出のプロモLP自体は、当時のレコード会社の方が企画して作られたようで、人気があったのでレコード会社としては正式なLPで出したかったところ、達郎さんとしては、この作品を自分の作品として認めたくなかった部分があり・・・結果的に「テープだけ」で正規版はリリースされました。

 後年になり、達郎さんからは「自分の音楽は単なるBGMではないというトンガリは、若さゆえのツッパリも確かにあったでしょうが、(省略)美学やこだわりなしには正面切った活動などとても貫徹できなかったのです」とコメントがあり、いわゆる「若気の至り」があって作品化を拒んでいた部分があり、妥協点として当時としてもニッチな存在だった「テープ」になったようです・・・


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 ただ、この作品、実際は「テープ」が正規なのですが、この画像のLPも存在しています・・・こっちの方が有名かもしれないですね!

 このLPは、達郎さんが1982年までに属していたRVC/AIRが、1984年に達郎さんの意思とは別に勝手に作ったLPで、達郎さんのバイオの中では「非正規作品」になる作品です。
 
 当時としては、かなり内容が良かったことから、結構売れた作品になり、達郎さんのノンストップミックスというと、こっちのLPを思い出す方が多いかもしれないですね。
 その後には、この第2段が作られたり、CD化されたり・・・アーティストとレコード会社との権利関係の難しさを抱えながら、人気が故にプレスされ続けた作品になるようです?
 
 なお、2002年に、達郎さんの過去の作品がリマスターされて再発された際、この「Come Along」も達郎さんが「正規」と認め、発売時の特典としてCD作品化されました・・・


 作品紹介をする前に、外堀から紹介をしていきましたが、こんな経緯がある作品になります・・・かなり「いわくつき」な作品なんですね・・・

 ただ、この外堀の紹介は、この作品のラディカルな部分を紹介するために紹介した訳ではありません・・・

 むしろ、達郎さんを含め、日本の音楽界で「DJミックス」が黎明期だった例を紹介したかったからになります!

 私の知る限りでは、この作品がきっかけで「DJミックス(選曲)」をした作品が出回るようになったと言われており、日本の音楽界では結構重要な作品だと思います・・・

 実際に、こういった既存の曲をコンピレーション形式なりDJミックスにした作品が劇的に増えていった訳ではないですが、この作品以降は徐々に増えていき、気付いたらレコード会社も、アーティストも割と寛容に作っていた流れがあると思います。
 この辺の話は、今回の「おまけ」に当たる部分で断片的に紹介をしますが、その楽曲を作ったアーティストではない人が、ある意思やアイデアの元で「選曲」や「DJミックス」することで作られた作品・・・私の言葉であれば「ミックステープ」徐々にリスナーにも、そしてレコード会社やアーティストに浸透していった流れがあると思います・・・

 この限りで説明すると、この達郎さんのテープは、リスナー側の要望を、レコード会社は素直に受けていたけど、達郎さんには大変失礼ですが「アーティスト側が受け入れなかった」事実があり・・・ただ、実際にリリースしたら、リスナー側からは「大きな支持」があったという事実があったのでしょう。

 おりしも、80年代に入ると、ウォークマンの浸透だったり、車で音楽を楽しんだり・・・家のステレオの前に座って音楽を楽しむことから、リスナー側が自分の好みと雰囲気に合わせて音楽を楽しむ時代に入りました・・・
 つまり、音楽を楽しむ「リスナー側」に立って音楽を作る時代を意味し、そのリスナー側の需要を受けて、徐々に胎動し始めたのがDJミックスだったり、選曲をしたコンピレーションだったり・・・私の言う「ミックステープ」になるのだと思います!

 なんか外堀の説明の割には、最後は論旨がまとまらなかったですが、今回の達郎さんのテープは、日本における「ミックステープ」という存在の、一番最初のエポックメイクだったのかもしれませんね??

 では、そろそろ、作品紹介にいってみましょう!


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 まず、収録曲としては、達郎さんのキャリアにおける「70年代の初期作品」を中心に選曲され、かなり素敵な内容になっています。

 実際の選曲では、上記の1作目「Circus Town」、2作目「Spacy」、3作目「GO AHEAD!」の楽曲を中心に選曲された内容で、この音源が出回った後にリリースされた4作目「Moonglow」からは先行シングル曲「愛を描いて」が収録されています。
 そして、内容的にはA面は「Dancing Side」としてDiscoを意識したアップな曲を中心にした選曲、B面では「KIKI Station Side」としてハワイのFM曲をイメージしてグルービーな曲を中心に選曲しています。

 まず、選曲面を絡めて説明をしたいのが、あの「小林克也」さんが「おしゃべりDJ」として全編にわたって大活躍をしている点です!

 選曲の組み立て等はレコード会社側が考えた内容で、小林克也さんは、選曲と選曲の合間を、流暢な英語で繋いでいく感じですが・・・この作品を盛り立てる上で無くてはならない存在になっています!
 
 今となっては「英語がうまい眼鏡のおじさん」(すみません!)という認識かもしれないですが、日本の音楽界における小林克也さんの功績は大変大きく、影響を受けた方は多いですよね・・・
 特に「ラジオDJ」として、海外の楽曲を紹介する時の粋な英語での紹介が、そのプレイする曲に上手く乗せてくる所が秀逸で・・・非英語圏に生まれた日本において、英語の曲を「DJトーク」を使うことで分かりやすく紹介していた点は、ホント大切でしょう!

 この作品においても、選曲する達郎さんの曲に繋がるように、粋なイングリッシュトークを挟んで選曲を盛り上げており・・・これが素晴らしすぎます!

 A面では、達郎さんのダンサンブルな曲を中心に選曲されてて、一曲目は大名曲な「Bomber」から活発にスタートするのですが、スタートダッシュを克也さんの歯切れのよいトークで彩ってて最高です!
 また、B面ではFMのラジオ番組調にしているので、途中途中で中継やコールインなどの小ネタを挟みつつ、達郎さんのグルービーな楽曲を生かすために、落ち着いたトークで彩っているのが印象的です!

 今となっては「トーク」という行為は、いわゆる「DJ」の作法ではないという認識の方が強いと思います・・・ただ、私としては、そのトークは、DJがスクラッチをするのと同じで、楽曲を「彩るための行為」だと思います。
 何度もこのテープを聴いていると、達郎さんの曲だけど、最初に克也さんの口上が聴きたくなってしまうぐらい、楽曲を彩るトークを挟んでて、素晴らしいな~と思います。


 そして、この作品の選曲や構成は、恐らく当時のレコード会社の方が担当をされたのだと思いますが・・・これが素晴らしすぎますね!

 特に、B面では、ハワイのFM番組にみたて、夏の午後の気だるさを打ち消すように、達郎さんのグルービーな曲を選曲し、天然のクーラーみたいな選曲が上手いですね!
 それも、グッときたのが、MUROさんのDiggin' Iceでチョイスされた「Windy Lady」もしっかりと選曲・・・もー、ある意味、Diggin' Iceの概念が1979年の時点で理解した上で選曲されているような感じで、最高です!

 また、細かい部分も素敵で、達郎さんが当時から使い始めた多重録音のアカペラを選曲の合間に上手く挿入し、次の曲への橋渡しをするなど・・・達郎さんの「曲」を上手く活用してて、今の「DJ」にも通じるアイデアやプレイが多く、この辺も最高です!!


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 んで、まとめとして紹介したいのが、「夏」という切り口で「選曲」された達郎さんの楽曲が、こんなにも光り輝くとは思いませんでした!

 無論、どのアルバムも夏に聴くと最高な作品が多いですが・・・ある意味、DJ的な視点で、「夏」を「達郎さんの曲」で表現するとこんなにもイイ作品になるとは思いませんでした!

 夏の達郎さんというと、「Ride on Time」や「For You」ぐらいが本チャンになるので、この作品で選曲した曲は「夏の達郎」からすると少しパワー不足であったりはしますが、結果として達郎さんの曲で作った「Diggin' Ice」であることは間違えなく、これは鉄板ですね(^0^)

 そして、こういった「ミックステープ」の意匠を汲んだ作品なんだから、ここはやっぱり「テープ」で聴いてほしいです・・・これこそ「オリジナル・ミックステープ」ですよ!!

 このテープ版、今となっては結構入手するのが大変ですが、気になる方は是非探してみてね!

 あと、これは声を大にして言いたいです・・・このテープを聞いたからこそ、やっぱり実現して欲しいのが「MUROさんによる達郎さんミックス」ですね!
 MUROさんだったら、絶対に、達郎さんの良さを更に引き出す選曲とミックスが出来るはずです・・・今年の夏は難しいかもしれないですが、来年の夏には聴きたいですね(^0^)




<Release Date>
Artists / Title : 山下達郎 「Come Along」
Genre : J-Pop、Soul、Funk、Disco・・・
Release : 1980年3月
Lebel : Air Records ART-8003


Notice : 竹内まりやさんの参加
 作品のB面では、達郎さんの奥さんである「竹内まりや」さんが、得意の英語を生かしてちょこっと参加をしています。
 具体的には、克也さんのラジオ番組にコールイン(リスナーが電話をかけて好きな曲をかけてもらう)をする女子高生役等で出演されており、デビュー当時だったので、若々しい声で流暢な英語をしゃべられています。
 なお、この部分、Wikiによると、収録したスタジオの近くの喫茶店の公衆電話から電話をしたそうです・・・なんか、デビュー時のまりやさんのイメージと重なって、微笑ましいエピソードですね!


Notice : 作品のパッケージについて
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 ちょっと分かりづらい写真ですが、一応指摘をしておきます・・・

 私が持っているテープは、実は「ジャケット」が完品ではない状態です・・・

 オリジナルは、写真の右側のように、通称「腹巻型」の紙ケースになるのですが、私が購入したのは、その腹巻型の紙ケースを、中のプラスチックケースに収まるように意図的にカットをした状態になっています。
 つまり、プラスチックケースの透明部分からジャケが見える部分だけカットしてあり、微妙に文字が切れています・・・これを作った方は、結構苦労をしたようですが、かなりドンピシャで、個人的には全然OKです(^0^)

 私自身は、こういったことは全然気にしていないのですが、達郎さん系はマニアな方が多いので一応指摘をしておきます・・・

 なお、テープを掘っている立場からすると、和物のテープは、こういったジャケ改造(?)の状態で遭遇することが多いっすね・・・私としては、それは個性と割り切って、オリジナルのジャケを求めないようにしています(^^;)






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<おまけ> 2016年 夏の特選 和物テープ

 こういうタイミングでないと紹介が出来ないので、おまけを紹介させてください(^^;)

 え~、達郎さんもそうですが、いわゆる「ミックステープ」でない作品でも、私が「ミックステープ的に聴ける」作品はとりあえず買っており、ミックステープの「道」を精進して邁進しております。

 その中で、夏の雰囲気に合う作品は、おのずと「ミックステープ」になる確率が高く、それっぽいジャケットがあれば、何でも買っている状況です(^^;)
 まあ、そのテープが作られた当時としても、作った側が「夏に聴いてほしい」という意図があって作ったものが多いので、この時期に聴くとやっぱり最高です・・・

 そんなわけで、私の研究成果の発表じゃないですが、ここ1年ぐらいで掘った夏物のテープを紹介しますね!

 特に、今回はコンピや準DJミックスに該当する作品が多いですが、どれも80年代中期の作品になります・・・
 達郎さんの説明でも書きましたが、80年代になり、時代の要請で、徐々にこういった作品が増えていった証拠にもなるかと思います??

 なお、和物と書いてありますが、意味合い的には「国内企画」ものという意味で、海外の楽曲のも含んでいます・・・う~ん、海外の楽曲というよりも「洋楽」ですね・・・その辺は意義をくみ取って頂けると幸いです(^^;)


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左 「Tube / Season In The Sun」 1986年
右 「南佳孝 / 忘れられた夏」 1980年


 まずは、ちゃんとした和物テープアルバムからいきましょう・・・和物を掘っている方なら「おわっ」となるでしょう!

 左は、永遠の夏のヒーローであるTubeのアルバムで、大ヒット曲「Season In The Sun」が収録された同名アルバムのテープ版ですね!
 DJ的には、同曲の12inchが素晴らしく、酔っぱらって自宅DJをやると、つい最後の方で泣きながらプレイ(?)をする名曲ですが・・・やっぱり夏は「Tube」ですね~
 ジャケも鉄板な青い海で、これが車のダッシュボードにおいてあるだけで「夏」になりますね・・・ジャケだけで夏が盛り上がります(^0^)

 そして、右は、ちょっと渋い作品ですが、夏のメロークラシックでもある「これで準備OK」が収録された南佳孝の2ndアルバムですね!
 南佳孝さんというと「スローなブギにしてくれ」など、メローな曲が人気がありますが、「これで準備OK」もDJ的にはドラムが立ってるので人気な曲ですね・・・私も大好きです!
 この作品では、最初の一曲目が「これで準備OK」で、最後がこの曲のインストなので、ミックステープ的に繋がるので凄い好きなアルバムです・・・テープで聴くのは格別ですね!!


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左 「V.A. / シーサイド・フュージョン」 1985年
右 「V.A. / A&M フュージョン・スーパー・ベスト」 1986年


 そして、こちらはここ最近、あれば絶対に買っている「フュージョンのコンピ」系で、夏にバッチリな2作を紹介!

 左は、ザ・スクェア、マリーン、笠井紀美子、松村健などのCBS Sony系の国内Jazz/Fushion関連のアーティストの曲で、シーサイドに合いそうな楽曲を集めた作品です。
 恐らく、テープオンリーの作品で、同時期にドライブ編などがリリースされてて、夏向けのコンセプトで作られた作品かと思います。

 また、右はタイトル通り、A&Mレーベルの海外アーティストの曲を中心にまとめられたコンピで、Biggieネタな「Herb Alpert / Rise」や「Quincy Jones / 愛のコリーダ」が収録された作品です。
 これも、多分テープオンリーでしょうね・・・ジャケはそこまで夏っぽくはないですが、ジャケの爽やかな感じを引き継いだ内容になっていますね~

 フュージョンと書くと、ある世代は「恥ずかしい思い出」と思う方も多いですが、ある意味で「夏」にドンピシャなジャンルなので、当時から、この雰囲気を楽しむ為にテープオンリーのコンピが作られていたようで・・・今聴いてもかなり良い作品が多いです。
 
 特に、私のようなDJ文化を通過した者からすると、フュージョンは「ダンサンブルなレアグルーブ」であり、もっと分かりやすい表現だと「Boogie(ブギー)」なんですよね!

 なので、今となっては大変聴きやすく、Fushion系のテープ、特にこういった季節を盛り上げるようなコンピは喜んで買っている状況です!
 特に、シーサイドの方は、聴けば聴くほど「和・エレガントファンク」です・・・当時、こういったコンピは沢山リリースをされているようなので、これからも頑張って探しますね(^0^)


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左 「V.A. / Aleph Cruising Sound "Take A"」 1985年?
右 「V.A. / Driving Sounds Special」 1983年


 んで、こっちは「ドライブ」を意識した夏テープです!

 左は、あのタイヤメーカー「ブリヂストン」が「アレフ」というタイヤの販促品(?)として配られたらしいコンピテープで、アメリカMCAの音源を、カリフォルニアのラジオDJがトーク込みでDJミックスをしたテープです!
 ジャケからして、車で駆け抜けた夏の海、それもカリフォルニアの夕方が感じられるような選曲で、これはかなり良いです・・・Rufus&ChakaやCrusadersなど、かなりイイところを突いた選曲で、車に乗って聴いたら最高でしょうね~

 そして右は、ジャケは「The 爽快な夏のアメリカ」みたいな感じですが、なんと「カントリー」のコンピです・・・う~ん、これはちょっとアレですかね(^^;)
 ただ、ジャケの煽り文句が素敵で『たまには男のドラマを演じたくなる・・・。』『時には荒々しく、時には心優しく男のドラマを語るカントリーミュージックで綴るアメリカンフリーウェイひとり旅』など、演歌に通じる心ゆきがあり、それにはグッときました(^^;)

 やっぱり、夏で、音楽を楽しむ場としては「ドライブ」は鉄板で、当時はこういったテープが作られたんでしょうね~

 ただ、当時のモノだからと言って内容は悪くは無く、上のTake Aはかなり良いです・・・この辺は、とりあえずジャケを基準に買っている訳ですが、聴いてみて、内容が良いと嬉しいです(^0^)


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左 「V.A. / 南海の楽園ミュージック ハワイアン」 1980年代後期?
右 「O.S.T / カクテル」 1988年


 最後は思いっきり変化球でいきましょう!

 左は、タイトル通り「ハワイアン」のテープで、永遠とハワイアンです・・・かなり古い音源をつかったコンピで、独特のモノラル感(?)が逆によく、ある意味で「トリップテープ」になっています。
 また、、このテープ、リリース元は韓国の会社で、よく駅の構内で臨時販売している「アレなCD」のテープ版のようです・・・定価が1100円と異常に安いことや、古い音源(=著●権が追い付かない音源)を使っているのが、私としては熱いです(^^;)

 んで、右はボムでしょうか・・・あのトム・クルーズの名演技が光った名作「カクテル」のサントラテープです(^0^)
 この時期ぐらいだと、日本でもLPやCDが出ていますが、強引なジャケ変更はあまりヤラなくなった中、このカタカナの「カクテル」が微妙に熱いですね(^0^)
 また、内容自体も、南国のリゾートを意識した曲が多く、ファンカラティーナやオールディーズっぽい曲が中心で、かつDJ的にもクボタタケシ氏がチョイスした名作でもあるので、普通に聴いてても良いですね・・・



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 そんなわけで、小ネタ集は以上です・・・夏はやっぱり「テープ」に限りますね(^0^)

 最後は、通常の独り言も入れておきましょう・・・

 今週末は、最近、テープを頑張っている渋谷のユニオンがテープセールを開催しましたので、参戦してきましたよ~

 事前情報だと、そこまでゴツいのが出ないので、並んでいる人はいませんでしたが、そこは皆さんツメが甘いですよ・・・かなりヤバいセールでした!

 事前情報では分からなかったけど、事前情報で出た放出品以外(=リスト外)で何か面白いのが出ればいいな~と思っていましたら、異様に大阪と岡山のテープが多く、韻踏のDJ Kanさんなどの日本語ラップ絡みのテープなど、全体的にドープなのが結構多かったです!
 それ以外もかなり深いのが多く、大阪の某レコード店限定のKen Sportsさんのテープが入ってたり、レゲエの渋いテープが入ってたり・・・おかげさまで20本オーバーでした!

 渋谷は、テープを頑張ってるスタッフ君がおり、大変うれしいですね・・・
 私としては、ガンガン買っていくことしかできませんが、これからも沢山仕入れてくださいね(^0^)


 ではでは、そろそろ夏の暑さも本格化しますので、暑さに負けずに頑張りましょう!!