HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Lazy Sak 「That's The Joint」
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 え~、今週は独り言に連動して、レコードなりDJが好きな畏兄さん達とお会いする機会があったのですが、改めて皆さんがこのブログを読んでくださっているんだな~と痛感しました!

 本人としては、自分の興味に任せて進ませているだけで、ブログの更新は「その興味が溜まったから放出する」の繰り返しだと思っています・・・そう、それは「一方的な自己発信」なんでしょうね~

 ただ、その自己発信を楽しみにしてくださったり、喜んでくださったりすることは、気恥ずかしさもありながら、凄い嬉しいことで、直接お会いして、そのお話を聞けるのはメチャクチャ嬉しいです!

 引き続き、のんびりペースではありますが、頑張っていきますのでよろしくお願いいたします・・・

 では、今週の紹介です~


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 今週は、大好きなSgrooveさんのレーベル「KE.T Drive」関連の作品として「DJ Lazy Sak(レジー・サク)」さんの作品を紹介します!

 まず、Sakさんのことを簡単に紹介しましょう・・・かなり情報が無いお方なので、断片情報のみです・・・
 
 Sakさんは、現在は伊豆を拠点に活動をする「The mole」というバンドの関係者であり、KZAさん周辺でもDJをされている方で、恐らく90年代後半からDJをされている方のようです。
 テープの情報から読み取ると宇田川町ラインなお方なようで、クラブでいけばOrgan Bar~Harlem辺りでDJをされていたんだと思います・・・
 なお、お名前からすると、私は「女性なのかな?」と思っていましたが、いろいろと調べると「男性」のようです・・・謎が多いです(^^;)

 そんなSakさんですが、信頼できるテープレーベル「KE.T Drive」からミックス作品を2本リリースしており、その時点で期待が出来ます・・・

  KE.T Driveの作品は、主宰者であるSgrooveさんの作品を含め、作品のレベルの高さが必ずあり、数少ない「レーベル買い」が出来る存在になっています・・・
 そのため、このSakさんの作品も聞いてみるとやっぱり良く、渋谷~宇田川町のDJ/レコード文化のグルーブがしっかりと感じられ、かなりお勧めです!

 では、リリースした2本は両方とも良いのですが、今回は1作目で作品紹介をしましょう!


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 まず、選曲やDJの方向性は、MUROさんのSuper Disco BreaksからUlticut Upsを経由した感じで、いわゆる「HipHopが基軸のオールジャンル・パーティーミックス」になり、今回、深く聴いてたら、かなりヤラれました(^0^)

 選曲面ではCut Up系の曲を多用してて、それこそ「James Brown / The Payback Mix」であれば、同盤に収録されているCold CutとNorman CookのRemixをリレープレイしてて、かなりノリノリな展開です!
 ただ、そういったノリの良さの中で色々な曲も選曲してて、リリース時の新譜曲になる「People Under The Stairs / Hang Loose」や、「Jangle Brothers / On The Road Again (Q-Tip Rmix)」「Stetsasonic / Hip Hop Band」のようなノリの良い旧譜などを上手く挟んでプレイしてて、飽きのこない選曲もイイですね!

 選曲面をみると、どうしてもMUROさんだったり、Ulticut Upsの影響は多少は感じてしまいますが、全体的な選曲の塩梅が「分かってらっしゃる」感じのツボの押さえ方で、その部分があるから、今でもしっかりと聞ける内容になっているかと思います。

 それは、Cut Up系の曲のノリの良さや派手さを上手く利用しつつ、巧みに選曲の流れをコントロールしている印象があり、A面・B面ともしっかりとしたストーリーを設定し、聞いている人をしっかりとロックさせている点は大変秀逸です!

 そして、ミックス面については、派手な展開はないものの、こちらでも巧みな技が利いていて、この選曲の良さを更に引きたてています!

 例えば「Jangle Brothers / On The Road Again (Q-Tip Rmix)」であれば、サビ前のスクラッチ音(♪じゅくじゅくじゅくじゅく、おん~)の部分を生かすため、前曲からショートミックスでこの曲につなぎ、曲がこの曲に変わったら、つかさずこのスクラッチ音部分で2枚使い・・・これも「分かってるな~」と思いました!
 Ulticut級に超絶なルーティーンはないものの、こういった細かい技が多少あり、結構グッときます・・・この辺の技を聴いてると、現場のプレイにおいて、遊びに来ている玄人も初心者も「みんながノレる技」を分かりやすく使っており、実は「現場感」が巧みに使えるお方なんだな~と感じました。

 また、選曲~ミックスの部分にも、そういった「現場感」の上手さを感じる部分があり、B面の前半でJB系のCut Upを連続プレイしてノリを高めつつ、だんだんと飽きてくる頃合を見計らって「Stetsasonic / Hip Hop Band」をショートミックス気味にカットイン・・・もう、あのブレイク後のホーンフレーズで大爆発ですよね!
 現場であれば、そこまで45分単位のストーリー性は考えないでしょうが、ある程度のレベルで「10分後にボムるように」みたいな展開は考えますよね・・・Sakさんにおいては、その10分後も考えつつ、作品としての全体の流れも考えており、現場感を上手く作品に落とし込んでいますね!



 かなりベタ褒めしましたが、やっぱりミックステープ黄金期(90年代末~00年代初期)の作品に外しはありませんね!

 かなりマイナーな作品で、市場では注目されていませんが、Super Disco Breaks~Ulticut Upsがお好きな方ならお勧めですので、探してみてくださいね~





<Release Date>
Artists / Title : DJ Lazy Sak 「That's The Joint」
Genre : Hip Hop、Cut Up、Breakbeats・・・
Release : 2002年
Lebel : KE.T Drive KE.T-012






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<独り言>

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 今週の独り言はコレに尽きます・・・無事にゲットしましたよ(^0^)

 このCDは、我らの和物番長こと「DJ 吉沢dynamite.jp」さんが現場限定で販売し始めた作品で、私自身が大好物な「80’s歌謡」をミックスした作品になります。

● 吉沢さんのブログ記事「現場オンリーMIX CD」


 まず、私の話から始めますが、和物の良さ、特に、この作品で取り扱う「80’s歌謡」の良さは吉沢さんに教わった部分が大変大きく、歴史的名作である「ニュースクール 歌謡ダンスクラシックス!」で開花しました・・・そのため、吉沢さんの久しぶりな80’sであれば反応しない訳がありません!

 ただ、この辺の選曲は色々とあって大手を振って売れないこともあり、吉沢さんのご意向で、吉沢さんがDJをするパーティーでのみ手売り販売という形になりました。
 
 普段、こういった形でリリースされた作品は、現場に行くという時間的な制約や私自身が面倒なことは好まないので、殆ど買うことがないのですが・・・これだけは別格なので、即行動しました(^^;)

 ちょうど金曜日の夜、吉沢さんが盟友のChintamさんと回すパーティーが渋谷のHot Buttered Clubという所であるとのことで、早速お邪魔してきました!

 そして当日は、金曜の夜の定番(=残業)をこなしつつ、10時ちょいにはお店につき、早速、吉沢さんとご対面・・・大歓迎を受けながら、無事にCDを購入させて頂きました!

 実は、吉沢さんとはメールやTwitterでは交流がありましたが、面と向かっては初めての対面で、少し緊張しましたが、吉沢さんはもちろん、一緒におられた仲間のDJさんや常連さんともMix Tape Troopersのことをご存じだったようで、直ぐに打ち解けました・・・

 もう、皆さん単純にレコードやDJがお好きな方ばかりなので、お話がしやすく、吉沢さんとはDJミックスのことや和物のことなど、濃密な談笑をさせて頂きました・・・こういう時間は嬉しいですね~
 また、私のブログについても話があり、私のブログを楽しんでいる感想を聴くだけで嬉しいです・・・特に吉沢さんのような、私自身が影響を受けた方からのお言葉は大変嬉しく、またブログを続ける元気を頂きました!


 そして、土曜も仕事だったこともあり、パーティーは終電前にゴメンナサイをして帰り、早速、聞いてみました・・・いや~、やっぱり「最強」ですね!

 ここ最近、和物の作品は増えているし、サンクラなどにも沢山音源がアップしている中で、DJとしての「説得力」のレベルが全然違います・・・しばらくはヘビーローテーションです!

 特に、80’s歌謡というと、皆が知ってる「馴染みやすい曲」でありつつ、その半面で取り扱い方を間違えると「飛び道具」になってしまうところを、その「飛び道具」感を逆に上手く利用して、吉沢さんらしいグルービーなDJミックスに上手く落としこんでいる印象があります・・・
 昨日は昨日で、仕事帰りにレコ屋回り→祝杯でホロ酔い気味なところでコレを聴いたら即死で、段々と「次に何がプレイされるかが楽しみ→それを聴いて悶絶→サビで合唱」となり、完全に吉沢さんの「DJ」にハメられました!

 うん、まだそんなに聞きこんでいないので明確な表現ではないですが・・・吉沢さんのDJが上手いからこそ出来る「フック大合唱」ミックスになっており、30代~40代の畏兄には悶絶ミックスです!
 
 吉沢さんのお話だと、これは現場限定で通販も受け付けないそうです・・・是非、現場で吉沢さんのDJを楽しみながら、このCDを買い求めてくださいね!

 最後に吉沢さんへの謝辞です・・・これからも作品のリリース構想があるそうなので、大ファンとして楽しみにしています!今度は吉沢さんの現場でのDJプレイが聞けるようにしますので、引き続き、よろしくお願いいたします!!


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 あと、割と好調だったので、釣果についても報告しておきますね~

 昨日は新宿のユニオンで小~中規模のテープセールがあり、当日は日中は仕事だったので、夕方に参戦しました・・・ココで言うのもあれですが、ホント、最近は仕事してますね~(^^;)

 事前情報的には、割と定番ラインが多く、リスト外でどのくらい「渋い」のが出るかな~と思ってて、かつ、オープン時には行けないのでそれらが残っていればイイな~という感じで夕方に行きましたら、割と渋いのが残ってて11本の釣果でした(^0^)
 そして、その足で、何となく渋谷にいったら、渋谷も渋谷でニューストックが入ってて、そちらもお買い上げ・・・夕方だけで合計14本の釣果は嬉しいですね~

 内容的には、新宿ではDJ Tonkさんの見たことないRevolutionモノのテープを筆頭に、掘ってて初見のが多く、テンションが上がります・・・この辺が残っててくれて、本当に良かったです(^0^)
 また、渋谷も、昨年の秋に某スニーカー店のノベルティーとして配布されたGrooveman SpotさんのシングルテープやG系などをゲット・・・渋谷のテープは安定してますね!

 この歳で言うのもアレですが、きっと仕事のご褒美でしょうね・・・テープの神様は優しいお方です(^0^)


 んで、今週はMUROさんのメジャー新作が出たので、早速購入しましたよ・・・半分、忘れかかってたのは秘密です(^^;)

 今回はR&B系の大本命シリーズ「Taste of Chocolate」で、早速、聞きましたが流石ですね・・・ネタばれになるのでアレですが、イイ感じの90年代前半スローR&Bをプレイしてて、これもヘビロになりそうです!
 私事で恐縮ですが、日曜はブログを書く日なので、必要な家事や洗濯を早めに済ますので、今日も普通に早く起きたのですが・・・このテープを聞きながら、日曜の朝の布団の気持ちよさ(akaまどろみタイム?)を味わっておけばよかったな~と思うぐらい、やっぱり良い作品です!


 ここ最近、仕事が忙しくって、あまりレコ屋には行ってないですが、こうやって「元気にさせてくれるミックス作品」に囲まれ、毎日を元気に暮らせることは、大変、嬉しいことですね!

 では、また来週~






 
 

 
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DJ Tatsuta vs Kreva 「Dynamite 7th Anniversary」
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 え~、気付いたら12月になってしまいましたが、ホント、月日が経つのが早いな~と思います・・・

 今年も今年で、平日は仕事が中心、週末はディグとブログ作業な毎日で、気付いたら1日、1週間、そして1カ月が過ぎています・・・
 特に、今年は仕事が強力に忙しく、ほんと暇がない・・・だけど、ディグやブログは更新しないといけないので、プライベートの方が押され気味で、ちょい悲しいです・・・

 そんなわけで、今週は忙しかったので、やや手抜きな更新(え~)です・・・すみません(^^;)


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 今週は、DJ Tatsutaさんを中心に、Krevaさんが属していたKick the Kan Crew周辺のアーティストが参加していたパーティー「Dynamite」関連のテープを紹介します。

 まず、今回の中心となるパーティー「Dynamite」の話をする前に、このパーティーの中心となる「DJ Tatsuta」さんとその周辺の話から行きましょう・・・

 Tatsutaさん自身は、90年代初期ぐらいよりHipHopの活動をされてて、90年代はラップグループ「Radical Freaks」のDJ/トラックメーカーとして活動をしていました。
 Tatsutaさんについては、当時はDJ活動もトラック制作も結構やられていたので、日本語ラップファンならご存知ですよね・・・ミックステープ馬鹿としても、外せない名作「Terminator Searching」を作るなど、結構活動をされていた方になります。

 そして、その活動の中で、自然と他のグループや仲間とも交流が生まれ、段々と「クルー」が出来てきて、そのクルーが一堂に揃ったのが「Dynamite」というパーティーになります。

 クラブミュージックを考えると、どうしてもニッチな音楽なので、結果的に同好の仲間が集まって、色々とイベントをしたり、音源を作ったりすることは多く・・・特にクラブイベントを開催し、そこから「音楽集団(=クルー)」になることは大変多いかと思います。

 その中で、この「Dynamite」というパーティーには、やはり色々な面子が集まり、気付いたら「大きな動き」になっていたかと思います。
 
 その大きな動きの象徴は・・・皆さんご存じな「Kick the Kan Crew」でしょう!

 日本語ラップなり、HipHopを知らない方でもキックのことは知っている方が多いですよね・・・MCのKreva、MCU、Littleの3人が集まったラップグループで、元々は別々のグループで活動してた面子が結成したグループとして有名ですね・・・
 それこそ、MCUさんは、Tatsutaさんがおられた「Radical Freaks」のMCで、Krevaさんは、そのRadicalと相当近い位置にいたラップデュオ「By Phar the Dopest」のMCで・・・ある意味、友達関係だったMC達が、発展的にユニットを組み、それがガツっと組み合わさったのがキックになるかと思います・・・

 そんなキックを作った「土壌」は・・・私としては「Dynamite」になると思っています。

 Dynamaiteは、1995年ごろより開始したクラブイベントで、全盛期となる00年代以降は池袋Bedの名物イベントになり、Tatsutaさんを中心に、Radical FreaksやBy Phar the Dopest、アルファなどが集まっていました。

 写真は8周年の時のフライヤーですが、キックの音楽感に通じる方々が集まってて、結構イイ感じのイベントだった・・・と記憶しています。
 キックが結成された経緯は色々とあるかと思いますが、きっと、このイベントで、主催者としてマイクを取り、そして酒を飲みながら遊んでいた中で・・・お互いの音楽感が分かり、自然発生的に生まれたのがキックだったと思います・・・


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 そんな「Dynamite」ですが、ここまで書くと「MC中心のイベント」と思われがちですが、実は「DJ」に比重を置いたイベントだったと思われます。

 それは、Tatsutaさんが中心なのもありますが、このイベントを冠したミックステープが結構出ていて、そのどれもが音楽的に素晴らしいのが多く・・・この観点からして「DJイベント」だったことが伺えます!

 上の写真のように、@周年記念のテープ/CDは結構あり、イベントに参加した人向けのノベルティーもあれば、お店で販売してたテープもあったり・・・そのどれもが音楽的に面白く、ちゃんとDJをしていたイベントなんだな~ということが分かり、ミックステープ馬鹿としては外せないテープになっています。

 特に、その「DJイベント」であることが伺えるのが、あの「Kreva(クレバー)」さんがDJミックスを披露している作品があり・・・私としては、その点がポイントになるかと思います。

 クレバーさんというと、今となっては伝説のフリースタイラーだったり、何でもこなせるMCとしての認識が強いですが、実は超優秀なトラックメーカーであるので・・・凄く音楽の造詣が深く、実は「DJが上手い」お方でもありました。
 それこそ、今回の作品もそうだし、記憶だとHipHop/R&B音楽誌である「Front」でレゲエ特集をしたときに、本職さながらなレコードを紹介をしてたり・・・実は「レコード」が音楽の中心にある方だった・・・と思っています。

 なので、クレさん自身も、このイベントではDJとしてもプレイしてて、結構な腕前だったと聞いています・・・


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 では、このイベントのテープを紹介するにあたり、今回の紹介ではクレさんのプレイも光っていた7周年記念(2002年)のテープで紹介しますね!

 まず、このテープでは、A面がTatsutaさん、B面がKrevaさんという構成になり、一般でも販売されていたミックステープになります。
 私自身はテープを掘ってる過程で初めて手に取りましたが、当時から人気だったお方々なので、ボチボチとは売れていた・・・とお思います。

 そして、内容ですが、これが結構良く、今週は何度も聞いてしまいました(^0^)

 A面のTatsutaさんは、当時のメインストリーム系HipHopを中心に構成してるけど「このイベントだから」な部分もあり、結構面白かったです。

 それこそ、メインストリーム系であればPuffyとかJay-Zとかもプレイしつつ、野郎にはグッとくる「X-Ecutioners feat. M.O.P. / Let It Bang」なんかをプレイ・・・
 この辺のメインストリーム系は、当時の私は敬遠しちゃってた感じですが、今聴くと結構良くってビックリです・・・当時は大味すぎてアレでしたが、PuffyのBad Boy For Lifeがこんなにカッコよく響くとは思いませんでした(^^;)

 また、Dynamiteらしい点として、イベントを通して「レゲエ」を押してて、このテープのTatsutaさんのミックスでも、当時のJAのレゲエをプレイしつつ、その流れでライムスがレゲエのトラックの上でタイトなラップを決めてくる「Rhymester / Rhymester Is Mystic」なんかをプレイしてて、上手いですね~
 このDynamaiteの他のテープを聞いててもレゲエは結構プレイされてて、きっとDynamiteのパーティーの現場で愛されていた曲(ジャンル)だったんでしょうね・・・もろレゲエな視点ではなく、どことなくBな視点があるので、結構聴きやすく、新鮮でした!

 
 そして、B面はKrevaさんが担当ですが・・・これはヤラれました!

 この作品では、クレさんはなんと「House」をプレイしてて、それが凄い上手くってヤラれました!!

 それこそ、当時ヒットした「Daft Punk / One More Time」などのようなメジャーヒットものをプレイしつつ、結構渋い曲もプレイしてて、ある意味で本格的です・・・
 ただ、サラッと「嶋野百恵 / Hot Glamour (Incognito Remix)」をプレイするなど、House系の方がプレイしない曲を選曲してて、ある意味で「B-Boy House」な感じにまとめてきているのが素敵です!!

 今であれば、音楽の垣根が「あってないようなもの」なので、KrevaさんがHouseをプレイしても何とも感じませんが、当時のHipHop勢がここまで本格的にHouseに手を出してた人は殆どいないはずなので、当時としても衝撃的だったかもしれませんね・・・

 ただ、この辺も「Dynamite」らしさなのかもしれないですね・・・

 私自身、このイベントに行ったことはないですが、先ほどのReggaeしかりで、音楽的には「自由にやっていた」部分が強いのかな~と思いました。
 それも、本チャンでそのジャンルをやっている人達ぐらい腕がありつつ、しっかりと「自分達の音楽」にしてるんですよね・・・クレさんのミックスを聴いてて、特に嶋野さんのプレイは、HouseとR&Bの均衡点を突くようなプレイの仕方で、こういったオープンなスタンスでないと出来ないよな~と思いました!



 んな訳で、今週は割とハマって聞いてましたが、時間が無くって説明は準備不足です・・・もうちょっと深く聴きこみたかったな~

 ただ、このテープ自体は、割と探せば出てくるので、お好きな方は探してみてね~





<Release Date>
Artists / Title : DJ Tatsuta vs Kreva 「Dynamite 7th Anniversary」
Genre : HipHop、日本語ラップ、R&B、Pops、House・・・
Release : 2002年6月
Lebel : Dynamite Entertainment No Number





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<独り言>

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 二週連続で「この紙」が・・・はい、頑張ってますよ~(^^;)

 え~、先週もちょっと報告しましたが、渋谷のユニオンで、これまたゴツいテープ放出があったので、しっかりと行ってきましたよ!

● 渋谷CMS 12.4(日) HIPHOP USED TAPEセール!!


 まず、現在はユニオンの年末セール期間なので、どのお店でもゴツいセールがある中で、先週の下北と今週の渋谷は、日常的にミックステープを頑張っているのでかなり期待をしていたら、結果的にどちらもゴツいセールになり・・・個人的には嬉しい悲鳴を上げていました・・・

 それも、どちらともトップで横綱級に欲しいのがあり、その上で出品リストや写真を見ると「リスト外」が明らかにヤバい匂いがしてて・・・下北も渋谷もかなり本気で攻めるつもりで私の日程を調整し、両日はしっかりと攻められるようにしていました・・・
 最近は、うっかりしていると土日が仕事になったりするので、事前の調整は重要です・・・そのおかげで、12月後半は忙しくなってしまいました(--;)

 そんなわけで、今日の渋谷です・・・気付いたら、朝の7時には渋谷にいて、しっかりと1位で待機していました(^^;)

 もう、朝早くに出勤するのは病●なので仕方がないんです・・・中途半端に早い時間に行って、他の人が先にいて、結果的に狙いのが取られてしまうぐらいなら、無理してでも早く行って、1番で待っている方が精神衛生的にも大変良いんです・・・
 それも、昨日は仕事で、会社の偉い人達を喜ばせる為の忘年会をブっこんでからの早朝出勤・・・結構、ベロ酔いで家に帰ったのに、テープセールの朝は、なぜかしっかりと起きちゃうのが不思議です(^^;)

 んで、2時間ぐらい座りながら仮眠をしたり、人生を考えたり(笑)しながらボーっとしてたら、9時頃に後続の方が1名、整理券配布の10時前には1名・・・そして、開店前には整理券無しが2名で、合計5名の戦いです・・・

 このぐらいは集まるだろうと踏んでいましたが、蓋をあけると普段のテープセールで見ない方が多く、きっと「アレ」を狙ってるんだろうな~という空気感がありました・・・特に2番目の方がそうだったかな?
 ただ、テープセールという「鉄火場」を嫌になるほど経験している私としては、そのことも予測していたので、無理して「1番」を取りました・・・今回に関しては、1番であれば70%の確率で目的の「アレ」は取れそうだと踏んでいました・・・

 そして、開戦です・・・

 エレベーターで4Fに案内され、お店に入ったら店員さんから簡単な説明があるだけで速攻で試合開始・・・この時点で、テープセールになれてない後続の方々は困惑している空気がありましたが、私は悠々と戦場に移動し、なんとなく予測していた場所にトップに欲しいのが置いてあり、速攻でゲット・・・
 そして、鉄火場特有の「最初の3分間」の空気感を楽しみながら、6つあった餌箱を速攻で全てチェックすると、もークソヤバいテープの連続で、一人鉄火場状態になり・・・周りの人を気にせず、ガンガン抜いていました(^^;)

 そんなわけで、結果です・・・


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 じゃん、2週続けて30本オーバーの釣果でした(^0^)

 まず、今回欲しかった「アレ」は、写真下の真ん中の黄色っぽいテープで、なんと「故・Nujabes」さんの鬼レアなミックステープ「Sweer Sticky Thing」になります!

 Nujabesさん自体は、そんなにはミックステープを出していた方ではなく、一般的には黄色の右にある白いテープ(ristorante nujabes)のみが知られているかと思います。
 ただ、この黄色のも作ってて、こちらは手刷りで作られたテープになり、作られた数が相当少なく、殆ど市場に出ることは無いテープとしてマニア筋では有名です。

 特に、Nujabesさんについては、その音楽性の素晴らしさから特定のファンが多いので、このテープは「Nujabesファンの高嶺の花」としても有名で、ミックステープファンよりもNujabesファンが欲しがるテープとしても有名でした。

 なので、今回のセールは、普段のミックステープのセールに来る方々よりも、Nujabesファンの方が来るだろうと考えていて、行動が読めなかった部分もあり、結構な気合い(=朝7時出勤)をいれてしまった部分がありました(^^;)
 なお、これはNujabesファンの方には申し訳ないですが、今回、このテープを個人的に狙ったのは、10月の下北のセールで写真左の緑のテープ(Tribeのコンピテープ)が買えてしまい、Nujabesさん熱に火がついちゃったので、狙ってしまいました・・・

 うん、結果的に無事に手に入って良かった・・・写真の「Nujabes作品の鬼スリーショット」が撮れて、ミックステープ馬鹿としては感無量です!

 そして、1回だけ聞きましたが、内容も素晴らしく・・・やっぱりNujabesさんのセンスの良さが分かる内容でした!


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 あと、今回に関しては「レゲエ」が凄くって・・・これは「衝撃的」でした!

 事前にはあまり情報が出てなかったですが、セール直前でレゲエ系の追加情報があり、断片的な情報を見てるだけでも「ヤバい」のが分かり、今回はレゲエを攻めることも意識して参戦していました!

 んで、蓋を開けたら事前情報に掲載されてないゴツいテープが山ほどあり、結果的には90年代後期にしっかりとレゲエを聴いてた方からの明らかな放出だと判断が出来て・・・もー、見たことが無いテープ、探しても全然出ないテープの連続でヤラれます!

 それこそ、トキワ系のがゴツくって、凄い探してた頂点のTokiwaサイドのテープや、Digital Baseの解散テープ(!)、そして国内のド渋なクラッシュテープなど・・・ヤバすぎです!
 これらのテープ、私レベルで「やっと欲しがる」ブツなので、殆どの参加者の方がスルーしていましたが・・・もし、これらのレゲエのテープだけが出たとしても、確実に「朝に並ぶ」級の放出で、もう感無量です!!

 レゲエについては、HipHop同様、いやHipHop以上にミックステープがあり、知らないテープがまだまだあります・・・
 
 今年は、縁があって西新宿のNATさんの放出に巡り合えたり、今回のような放出に巡り合えたり・・・レゲエのミックステープとは相性の良い年だったようです・・・

 おかげさまで、徐々にテープが集まっているので、私の知識も着実にレベルアップしてきています・・・いつか、どっかのタイミングでレゲエ系のテープも体系化をしたいですね・・・
 

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 そんなわけで、今週の釣果報告でした・・・この2週間で合計60本オーバーで、払った金額は言えないぐらいになってしまいました(^^;)

 今回のセール、渋谷店がテープの仕入れに頑張っているから出来たセールだと思います。
 是非、今後も頑張ってくださいね・・・出ればガンガンと買っいきますよ!

 ではでは、釣果報告でした!





DJ 吉沢dynamite.jp 「Latin Exercise C&D」
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 え~、先週はなんとか更新をしましたが、先週~今週と休日返上で鬼のように仕事をしてて、疲れてしまいました(^^;)

 仕事をこなしても、別の大きな仕事が降ってくるみたいな感じで、我ながら「頑張ってるな・・・」を痛感している日々でした・・・
 体力的にも、精神的にも何とかこなしてますが、もうちょっと楽にならないのかな・・・ただ、先を考えれば考えるほど、楽になる気配が一切ないのは辛いところですね~(^^;)

 ではでは、今週は待望の新作がリリースされたので、こちらのテープで援護射撃です!!


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 今週は、和物DJのパイオニアといっても過言ではない「DJ 吉沢dynamite.jp」さんのミックステープ時代の作品を紹介します!!

 まず、吉沢さんの作品紹介は結構久しぶりなので、吉沢さんのことをサクッと紹介しましょう!

 吉沢さんは、90年代初期より活動を開始し、活動初期はTHEATRE BROOK(シアター・ブルック)というバンドのバックDJをされてた方で、脱退後はDJとして精力的に活動をし、全国津々浦々のクラブをロックしてるDJです。

 DJプレイにおいては、HipHopベースな2枚使いやマイクを使いつつ、現場に小型サンプラー(ローランド SP-404)を持ち込み、即興で声ネタトラックを作って盛り上げており、大変失礼な表現ですが「個性的」なDJです。

 ただ、この個性的なDJは、巷では「ダイナマイト・スタイル」と呼ばれており、もー、この唯一無二なパーティーDJスタイルが素晴らしく、現場でヤラれた方が多いかと思います!
 動画でいくと「この辺」が分かりやすいんですが、ほんとクソヤバですね・・・現場では割と小箱でのプレイが中心ではありますが、現場のDJを通して全国にファンを作り、全国のクラブを渡り歩いている姿が頼もしいです!

 そして、その吉沢さんの代名詞となるのが「和物」になるかと思います!

 今となっては、和物は一般的なジャンルになってきましたが、誰も見向きしなかった00年代初期~中期ぐらいよりプレイをし始め・・・今の和物ブームの「きっかけ」を作ったDJの一人になると思います。
 近年だと、その経験と知識を生かし、和物系ディスクガイド「和モノ A to Z」を発表したことが有名で、吉沢さんを通して「和物」を知ったという方も少なくないでしょう。
 
 特に、吉沢さんと和物であれば、精力的にリリースしていた「ミックス作品」の存在は大きく、吉沢さんが作った作品を聴いて「和物の魅力」に気付いた方は多いでしょう!

 私自身もそうで、2009年のMixtape Troopers大賞を受賞した名作「Super 和物 Beat 番外編 - ニュースクール 歌謡ダンスクラシックス!」が衝撃的で、これで本格的に和物を掘るようになりました!
 吉沢さんの和物の切り口である「Groovyな和物=クラブでのDJプレイに耐えられる/輝く和物」を中心に、間違えない選曲と、プレイした曲を盛り上げる珠玉のDJプレイが最高で・・・私のポリシーである「DJミックスによってプレイした曲が光る」を体現していますね!!


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 ただ、吉沢さんは「和物だけのDJ」ではなく、実は「オールジャンル」の選曲ができるDJであることは忘れてはいけません。

 そのことが分かるのが、今回紹介するテープかもしれません・・・

 このテープは、タイトルどおり「ラテン」を取り扱った内容で、ここ最近に吉沢さんを知った方にとっては意外なジャンルかもしれませんね・・・

 ラテン自体、大昔の音源でも実はダンス向けの音楽であったことから、Club JazzやRareGrooveのラインでは定番で、日本でもUFOのラファエル氏などが積極的にプレイしててファンも多いジャンルですね・・・
 まあ、日本においては、クラブとは関係なく、ラテンはラテンでコレクターやファンが昔からいることや、それ以上に、日本の歌謡曲などには異様にラテンの血が流れているので、割と入りやすいジャンルかもしれないですね・・・

 そして、なぜ吉沢さんがラテンに興味を持ったかは明確には分かりませんが、吉沢さん自身、90年代からDJ活動をしてて、HipHopやRareGrooveの流れを母体にしながら前に進んでおられたようで、今の和物スタイルにも通じる「掘る音楽」という点がポイントんようです・・・
 吉沢さんのブログによると、コレ系は値段が安く買えたから的な話が出ていましたが、きっと、人が掘らない音楽を、自身のDJプレイを通してカッコよく昇華することがモットーなんでしょうね・・・素晴らしい心ゆきです!


 では、今回は「Latin Exercise C&D」で「吉沢流のラテン」を紹介したいと思います。

 なお、テープ自体は2004年にリリースで、2003年に第1段(写真の左)を出した後に第2段としてリリースした作品になります。
 第1段の方は、割とラウンジーなプレイで、どちらかというとRareGroove的なプレイでしたが、こちらの第2段は、今の吉沢さんに繋がる部分が多く、内容がかなり良いので、第2段で紹介しますね!



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 まず、選曲的には、サーっと聴くと「ラテン満載」な感じですが・・・深く掘り下げると流石の選曲です!!

 A面の実質的な1曲目では、AYB Forceがネタにした「The Pete Jolly Trio and Friends / Little Bird」(Marcyさんのお店の看板ネタだ!)のようなLatin Jazzからユックリと立ち上がり、段々とグルーブを上げて、メローだけどダンサンブルな「Latin Fever / Our World」のようなRareGroove~Discoラインを選曲し・・・いや~深いですね!
 また、ラテンの延長としてか、Bossa~Sambaネタを使用した「Jay Dee / Rico Suave Bossa nova」など、現行系の曲や異ジャンルの曲をサラッと取り交ぜており、その辺も深いな~

 この他にも、マンボやチャチャといったラテンのサブジャンル(?)をフォローしつつ、全体的に知られていないラテンの範疇の旧譜曲で「クラブプレーに耐えられるグルービーな選曲」でプレイしてて、大変聴きやすいですね・・・

 なんでしょう、プレイの仕方によっては「ラウンジー(=踊れない)」になってしまうラテンの曲達を、吉沢さんの選曲とプレイで常に躍動感が与えられている印象で・・・凄い聴きやすくなっているのが印象的です・・・
 特に、聴きやすさの観点においては、前後の曲のグルーブだったりメロディーを合わせることを意識している点と、選曲の流れに起伏があって飽きさせない展開になっている点が光っており・・・細かい部分でも吉沢さんのDJのセンスや繊細さが光っていますね!

 そして、吉沢さんの代名詞である「ダイナマイト・スタイル」が、作品の良さを更に高めています!

 この作品でも、サンプラーを使ってのフレーズインをしてて、定番の和物フレーズなどを駆使してボムってくれますが、個人的には「ブレンド」に軍配を上げたいと思います!

 作品の中では、何曲か披露しており、旧譜のラテンのインスト曲にアカペラをブレンドしているのですが・・・B面の後半では、なんと「Micheal Jackson / Beat It」の和物ラテンカバーに、MJのアカペラを被せるという荒業を披露・・・これには何重にもヤラれました!

 まず、この和物ラテンカバー(曲名は伏せますね)を発掘してくる辺りは流石すぎます・・・全体的にも有名曲のラテンカバーは多様しているのですが、こんな曲があるとは・・・変な表現ですが、当時としては100円でも誰も買わないレコから発掘してくる辺りが素晴らしすぎます!
 そして、それにMJのアカペラをのせてブレンドでプレイです・・・原曲をそのまま聴いたら地味な曲なのを、ブレンドをすることでヒップに演出してくる辺りが素晴らしすぎます!

 その他のブレンドもフレッシュで、A面では早口ラップでマニアには有名なTwistaのアカペラを使ってのブレンドもセンスが良すぎです・・・
 当然、DJプレイの手間は増えるわけですが、吉沢さんの「ダイナマイト・スタイル」を足すことで、プレイした曲が更に光ることは明白で・・・吉沢さんのセンスとDJ根性の勝利です!!



 今回のテープを例にしただけでも、吉沢さんの個性である「幅広い選曲」「和物の活用」「レコードを掘る」「DJミックスや選曲の繊細さ」「ダイナマイト・スタイル」などが分かる作品になっています。
 巷では、この作品だったり、吉沢さんのスタイルを「(Double Dee & Steinskiの)Lesson スタイル」なんて表現をしていますが・・・個人的には、この言葉には収まらない、吉沢さんだけのスタイル・・・そう「ダイナマイト・スタイル」が光った好作品だと思っています!

 何も吉沢さんのことを知らない方が、いきなりこのテープを聴いても上記の点は理解できないかもしれないですが、吉沢作品が好きな方なら、かなりヤラれると思いますよ!
 また、全然知らない方でも、心地よく、そしてダンサンブルにラテンが楽しめる内容になっているので、お勧めです!




<Release Date>
Artists / Title : DJ 吉沢dynamite.jp 「Latin Exercise C&D」
Genre : Latin、Jazz、Samba、RareGroove、HipHop、和物・・・
Release : 2004年
Lebel : Cherry Boy Label CB-001

Notice : CD盤について
 この作品は2008年にCDで再発が出ています。なお、続編(第3段)にあたる「Latin Exercise E&F」は2006年にリリースされており、こちらはCDのみになります。





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<独り言>

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 今回の作品紹介は、この作品を紹介する為に紹介しました・・・タイミングは諸事情でちょっと遅れてしまいましたが、内容面であれば、今回のC&Dでバッチリでしょうか?

 今回の主役である吉沢さんの5年ぶりの新作ミックス「SUPER 和物 BEAT 其の6」がリリースされ、昨日、やっと購入することができました!

 ● SUPER 和物 BEAT 其の6 (Disk Unionさんのサイト)


 私自身、吉沢さんの作品は大好きなので、待望の新作でした・・・

 確か、今年の正月に、吉沢さんのTwitterで「今年は新作を出します」とつぶやいてて、思わず「是非作ってください!」と返信してしまったほど、楽しみな新作でした!

 内容的には、このシリーズのキーである「和物」においてラテンやトロピカルな曲を中心に選曲し、その上で、吉沢さんにしかできないDJミックスやダイナマイト・スタイルが炸裂し・・・かなり素晴らしい内容です!
 購入して1日しか経過してないですが、既に7周目です・・・いや~、和物×ラテンという視点は誰も作ってなかったし、何よりもラテンが得意な吉沢さんじゃないと作れないミックスで、最高ですね(^0^)

 今回の作品紹介は、新作がラテンっぽい和物という情報があったので、吉沢さんのラテン過去作の紹介をマクラにして、新作の紹介をするつもりで動いていました・・・
 ただ、私が仕事が忙しく、なかなかレコ屋に行けなかったので、今回のタイミングになりました・・・実際に聴いてみて、このテープで援護射撃になりそうだったので、良かったかな?

 興味がある方は、吉沢さんのサンクラに視聴もありますので、是非、お手に取ってくださいね~


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 そして、ここからが本当の独り言(?)です・・・このネタも、吉沢さんの流れで紹介するのがちょうど良いかな?

 え~、レコードやテープという存在は、欲しいモノが簡単に買えないので、購入者が「探す」必要がある存在だと思います・・・

 その「探す」ということは、人によっては「面倒」と感じるかもしれませんし、また別の人は「探すことが楽しみになるので、面倒ではなく、むしろ楽しみ」と考える人もいるでしょう・・・

 また、私自身は断然「後者」の考えで、日々、欲しいモノを探しています・・・傍から見ると苦行に見えますが、本人としてはかなり楽しんで探しています(^^;)

 そんなわけで、なんと4年間探していたレコがやっと入手出来ました!

 探してたのは写真のEPで、和物ファンなら好きな方が多い「小島恵理 / ファールプレイ」で、このEPのB面に収録の「Lonely Feeling」が欲しく、ズーっと探していました!

 探し始めたきっかけは、4年前にリリースされた某ミックスCDに収録され、それでこの曲が好きになり、そのミックスCDを紹介したいので探し始めまして・・・そう、作品紹介をするためなんですね(^^;)

 ただ、今回はタイミングが色々と悪かったです・・・

 まず、4年前の時点では、知る人ぞ知る1曲で、相場的にも探せば1000円以下で行けそうな様相で・・・都内のレコ屋や、地方出張に行った時の各地の街レコで、必ず「か行」か「こ」の列をチェックしていましたが、一向に出現しません・・・
 そして、その4年の間に、徐々に和物の人気が高まり、色々なディスクガイドに、この曲が紹介され・・・更には昨年の6月には、まさかの再発があり・・・もう、オリジナルを掘る側としてはアレなことの連続で、なかなか遭遇出来ませんでした・・・

 んで、昨日、ユニオンの新宿昭和歌謡館で廃番セールがあり、オリジナルが出品されることが分かり、強力な和物オジサン達にまぎれてセールに並び、開戦直後に飛びついた餌箱で一発ツモ引きという幸運でゲットできました(^0^)

 まあ、値段は、今の相場からしたら、昭和歌謡館なので少し上乗せ・・・吉沢さんのような昔から和物を掘ってる人からしたら馬鹿みたいな値段かもしれないですが・・・4年間の労力を考えたら高くはないですかね・・・
 だった、もう和物のEPの「か行」か「こ」の列をチェックしなくてイイだから・・・レコを掘ってる人じゃ分からないことかもしれないですが、これはメチャクチャ大きいです(^^;)

 なお、私がこのレコを探している間に、この曲の作者である小島恵理さんは2015年2月に逝去されました・・・
 このEPを手に入れたことは、天国にいる小島さんにも、この報告を通してお伝えいたします・・・素敵な曲を残して頂き、ありがとうございました!


 ではでは、やっと4年越しでレコが手に入ったので、来週は「きっかけ」となったミックスCDを紹介する予定です(^0^)

 来週も、仕事的には色々と忙しいですが、頑張ってブログも更新しますね~ 

 では、また来週!!






DJ MURO 「Diggin' Ice 2015 - 30years and still counting」
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 さーて、今回は久しぶりの予告先発をした作品です・・・この時期だからこそ、紹介をしたい作品です!!

 いつもなら、ここで戯言を入れるのが定番(?)ですが、こんな素晴らしい作品を前にして、私の戯言は不要です・・・発売されて1年経ちましたが、未だにヘビーローテーションな作品です(^0^)

 今回は、ちょっと気合いを入れて紹介しますよ!!





(1) はじめに

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 今回は、昨年の6月にリリースされたMUROさんの「Diggin' Ice 2015」を紹介したいと思います!

 リリースの際は、この作品が待望の新作で、それもメジャーからのリリースだったこと、さらにCD版とテープ版が同時発売されるとあって、かなり盛り上がったことは記憶に新しいかと思います。
 私も、発売するアナウンスがあってからは凄い楽しみに発売日を待ち、テープ版が危うく買いそびれそうだったこともあったりで、色々な思い出がある作品になります。

 そして、今回の紹介は、発売されて1年経ったことと、ちょうど今週にDiggin' Iceの新作が同じような形でリリースされたことをうけ、大好きな2015年版を紹介することに至りました。

 この作品、聴けば聴くほど大好きになる作品で、MUROさんが培った「Diggin' Ice」という世界を分かりやすく凝縮した作品だと思います・・・
 先に、結論めいたことを書きますが、もし「Diggin' Iceってどんな作品ですか?」と尋ねられたら、真っ先にこの作品を紹介するぐらい、Diggin' Iceの世界が彩られた作品だと思います!

 では、今回の作品紹介は、きっと初めてDiggin' Iceに触れる方もいるかもしれませんので作品の背景を紹介しつつ、Diggin Iceの世界観、そしてMUROさんの素晴らしさを深く紹介したいと思います(^0^)

 なお、本作品はCD版とテープ版がありますが、テープ版の方がミックスの収録時間が長い(=CD版は、ミックスの一部を割愛している)ことを考慮し、テープ版で紹介をしますね!
 そして、テープ版はA面とB面が別々の作品ではなく、A→Bとなる約90分のミックスになるため、一本のミックス作品とみなして紹介をしたいと思います。





(2) DJ MUROさんについて

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 まずは、この作品の作者である「DJ MURO(ムロ)」さんについて紹介しましょう!

 MUROさんは、カテゴリーでいけばHipHopを基礎としたクラブ系ミュージックのDJ/Producerとなりますが、もはや「MURO」というカテゴリーで活動をしているミュージシャン/音楽家になります。
 活動の中心は、クラブでのDJプレイ、DJミックス作品の発表、楽曲のプロデュース/リミックスなどになりますが、どれもMUROさんのセンスに彩られ、誰にも真似できない「音楽」を表現し続けるお方です・・・

 活動自体は80年代末より活動を開始し、初期はラッパーとしての活動が中心になりKrush Posse、Microphone Pager、そしてソロとして日本語ラップシーンを盛り上げた立役者の一人になります。
 そして、ラッパー活動と並行してDJ/Producerの活動もし始め、膨大なレコード知識から繰り出すDJプレイやミックス作品、そしてプロデュースした音源作品などを発表し、今となっては日本を代表するDJの一人として数えられる存在になります。

 特に、MUROさんを表現することにおいては「King of Diggin'」という異名が重要で、何においても「掘る」という姿勢がカッコよく反映されていることが唯一無二になります。

 「掘る」という行為/考え方/文化は、私たちが属するDJ文化/レコード文化において、無くてはならない「根幹」になると思います。

 DJという行為は、それこそ、既存の曲を寄せ集めている行為なのかもしれませんが、その「寄せ集め」においては、聴く人が知らない曲やビックリする曲・・・つまり、聴く人が「楽しむ/喜ぶ/引きつけられる」ことが求められます。
 その意味では、DJ達は聴く人が楽しめるように、日々、曲を探し続けています・・・このことが「掘る」ということの背景になるかと思います。

 そして、この「掘る」ということを更に進めると、誰も知らない昔の曲だったり、どこでも売っている定番曲だったりを「DJプレイ」を通すことで「カッコよく聴かせる」ことがあります。

 話をMUROさんに戻すと、膨大なジャンルを掘り、日々カッコいい曲を探し、それをDJプレイに落とし込み・・・聴いている者を魅了するスペシャリストになると思います。
 
 MUROさんのDJやDJミックスを聴いていると、MUROさんの黒い指で掘られた知らない曲が、MUROさんのプレイを通してカッコよく聞こえたり・・・誰しもが知っている曲がMUROさんのプレイによって更にカッコよくなったり・・・まるで「音楽の魔術師」かと思うぐらい、素晴らしい世界を与えてくれます。

 まとめになりますが、「掘る」という行為/姿勢は、様々な音楽を探してくることに加え、その探してきた音楽を自分流にアレンジして更にカッコよくすること、この2点が中心になると私は考えます。

 MUROさんは、この行為/姿勢を肩肘張らず、凄いスマートに、そしてカッコよく提示するのですが、中身は誰にも追い付けないくらいに深いのがポイントで・・・これは誰にも敵いません。

 そのため、この文化に属する者からは敬愛を込めて「King of Diggin' (掘りの王様)」と呼ばれています・・・この点に異論は無いですよね!





(3) ミックス作品とDiggin' Iceについて

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 そして、MUROさんの「掘り」を最も分かりやすく表現、そして誰にもかなわないのが「ミックス作品」に他なりません!

 2015年12月時点での作品数は233作品(一部選曲のみもあり)を発表をし、ここ数年は毎月1作は必ず新作を発表するなど、MUROさんの活動や音楽を表す上で、一番重要になる部分だと思います。
 MUROさん自身も、ミックス作品を作ることは「日記を書くような感じ」とおっしゃっており、もはやライフワークになり、MUROさんの活動において中心も中心のようです・・・

 MUROさんが作るミックス作品の大きな特徴として、ある一つのテーマを設定した上で、そのテーマに見合う楽曲をジャンルを問わず選曲し、その曲達をDJミックスを通してプレイすることでカッコよく聴かせることがポイントになります。

 先ほどの「掘り」の紹介に繋がる部分で、この「掘り」を一番わかりやすく紹介しているのが「ミックス作品」になり、聴けば聴くほどMUROさんの素晴らしさが分かるかと思います。

 そんなに音楽の知識が無い方でも、聴いていると自然と耳に入ってくる点がありつつ・・・その曲を深く調べると、だれも知らない楽曲だったり・・・作品として「聴きやすさ」と「深さ」が同居しているのが素晴らしさの一つですかね?


 その「聴きやすさ」と「深さ」が上手く機能し、かつMUROさんにしか作れないのが「Diggin' Ice」というシリーズになるかと思います!!

 このシリーズは、分かりやすい表現だと「聴いてると自然に涼しくなる」ようなコンセプトの元で選曲/DJミックスした作品で、MUROさんの中では大人気のシリーズになります。
 元々は、1996年にカセットテープで第1作目がリリースされ、その後、テープでのリリースを経て、CDでもリリースをしている人気作で、夏になると何となく聴きたくなる方も多いのではないでしょうか?

 俗にいう「チル作品」なので、色々なDJがリリースはしているコンセプトではありますが、SoulやR&B、Jazz、RareGroove、Reggae、HipHopなど、音楽のジャンルも年代も異なる楽曲を、MUROさんのセンスで一つにまとめ上げている点は唯一無二で・・・とにかく、聴いたら「気持ちいい・・・」と思わせる内容は素晴らしすぎます。

 ここ最近がそうなんですが、私自身、新作を購入し、家で聴いていると自然と睡魔に襲われて昼寝しちゃうんですよね・・・そう、聴いていると自然に心がリラックスし、自然の自分に戻れる・・・そんな世界観があると思います。


 では、以下では、2015年に発表された作品紹介を通して、MUROさんが作る「Diggin' Ice」の素晴らしさを紹介したいと思います!!

 なお、今回は、久しぶりに分析モードな紹介にしたいので、選曲を起承転結に分解して選曲順に紹介し、その中で選曲面とミックス面を深く掘り下げながら紹介しますね・・・
 あと、MUROさんの場合、プレイした曲のジャケットも、作品のアイデアやコンセプトに繋がると思うので、プレイした曲のレコ写は今回は大きめで掲載します!





(4) 作品紹介

① はじまりの「起」

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 まず、1曲目ですが・・・もー、ここから引きこまれますね!

 1曲目は、永遠のメロークラシックである「Roy Ayers Ubiquity / Everybody Loves The Sunshine」(画像上)からプレイ・・・こんなド定番からプレイするとは!

 ヴィブラフォン奏者として名高いRoy Ayersさんの76年発表の楽曲で、80年代末~90年代初頭のRareGrooveムーブメントやHipHopのサンプリングネタとして掘りだされ、それ以降、誰しもが愛する永遠のメロークラシックですね・・・もう、嫌いな人はいないでしょ!
 
 そして、MUROさんが憎いのが、1曲目の後は、尽かさずRoy Ayersがプロデュースした名曲「RAMP / Daylight」(画像下)をプレイ・・・いや~、この繋ぎは完璧ですね!

 まず、ここで指摘したいのが「スタート」であることです。

 DJミックスにおいて、スタートって凄い大切な部分で、私としては「その作品に吸い込まれる入り口」と考えており、ここで失敗することは許されないと思っています。
 例えれば、紙飛行機がイイでしょうか・・・しっかり折った紙飛行機でも、その紙飛行機を投げる力加減や方向で大きく飛び方が変わりますよね・・・滑空というストーリーを考えると最初は重要です。

 MUROさんにおいては、まず、誰でも知っていて、馴染める名曲を選んできたのが上手いですね・・・そして、Diggin' Iceの世界観を一番分かりやすく表現できる曲を持ってきてる訳です・・・聴いた瞬間、Diggin' Iceの世界に入れる効果があり、最高です!

 Diggin' Iceの世界、人によっては違うかもしれないですが、一言でいえば「気持ちいい」だと思います。

 この作品を含め、Diggin' Iceにおいては、夏の暑さや気だるさをかき消すような「気持ちいい選曲とDJミックス」が主になっており・・・最初のRoy Ayersのプレイには、その心ゆきが大いに反映されていると思います。 
 それは、イメージとして、初夏の朝というんでしょうか、ちょっと涼しさがあるけど熱くはなく、朝日が優しく差し込んで、これからの一日の始まりを告げるような感じですね・・・

 MUROさんのプレイに話を戻すと、導入部で、Diggin' Iceのコンセプトが最も分かる曲で、かつ誰でも馴染める曲を持ってくることで、スタートの時点で聴いている人の耳を、Diggin' Iceの世界に引っ張っているのが流石ですね・・・

 また、同アーティスト繋ぎだったり、実はレア盤だったりするのも憎い・・・同アーティスト繋ぎは、この作品では多様してて、作品として聴きやすさを生みながら、ファンなら「ニヤッ」としてしまう選曲で、上手すぎますね!



② Iceのグルーブを引っ張る「承」

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 Roy Ayersのプレイで格好のスタートを切り、MUROさんが機長となるミックスの旅が始まり・・・序盤から中盤までは、Royのグルーブを引き継いだ「気持ちいい選曲」が核になっています。

 それこそ、A面の最初から最後までを使って気持ちいい選曲をするのですが、ここでの注目点は「MUROさんらしい深い選曲」ではないでしょうか?

 例えば、6曲目では、表現としてはアルバムの隠れた1曲的な「The Pointer Sisters / Don't It Drive You Crazy」(画像上)をディープにプレイします・・・
 また、1曲はさんで8曲目では、85年リリースのアーバンなブラジリアンチューンである「Tania Maria / E-Carnival 」(画像下)をプレイ・・・これもアルバムに隠れた名曲ですね。

 前段でも紹介をしましたが、MUROさんの素晴らしいところは「人に知られていない曲をカッコよくプレイする」ことがあります。

 まず、このあたりのミックスの流れを整理すると、スタートで受け継いだメロウな雰囲気を生かしつつ、徐々に快活な雰囲気を高めていき、ミックスに動きを与えている部分になるかと思います。

 それこそ、Pointer Sistersの曲が持つようなディープなグルーブでエンジンをふかしつつ、Tania Mariaの持つラテンやブラジリアンの快活なグルーブで、更に心地よいグルーブを与えていく感じで・・・いわゆるBPM(曲のテンポ)をゆっくりと上げていっているのが分かります。
 なんでしょう、南国の気候に例えれば、晴れているけど、突然、雲が遮って暗くなったり、そしてその雲が切れたら、突然、明るくなったり・・・みたいな空気感を交互に出しながら、徐々にテンポを上げていき、後半戦を見据えて土台作りをしている部分かな~と思います。

 ただ、一貫しているのが「気持ちよさ」で、全体的にあまり知られていない曲を中心としながら、その「気持ちよさ」を失わない選曲/ミックスは流石で・・・BGMとして気持ちよく聴ける部分でもあります・・・


 話をまとめると、起~承であるA面は、あまり知られていない楽曲を用いて、気持ちよいグルーブを高めていく部分になりますが・・・やはり、MUROさんの「掘りの深さ」と「選曲の確かさ」が否が応でも分かる部分だと思います!

 アルバムなどに隠れて収録されている良い曲や、あまり知られていないアーティストの曲を掘りあて、それを、雰囲気に即して的確にプレイしてくる辺りは流石です・・・

 個人的には、この辺を聴いてると睡魔に襲われるんですよね・・・大きな動きはないけど、しっかりとした「気持ちいいグルーブ」があるので、そのグルーブに引きこまれて眠くなります・・・
 それも、かなり深い曲を中心にグルーブを作るんですから・・・なかなか説明がしづらい部分ではありますが、MUROさんのDJプレイの素晴らしさを代弁できる部分でしょう!



③ 素敵にストーリーが動く「転」

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 起~承の最後の方ではレイドバックしたメローな曲をプレイし、いったんグルーブを静かにしてA面が終わります・・・
 そして、ガチャッとオートリバースがかかり、B面に移ると、個人的にはMUROさんからこの曲の良さを教わった「Ohio Players / Sweet Sticky Thing」が小粋にプレイ・・・おおっ、これまでのあまり知られていない曲の選曲から一転し、有名な曲をプレイしましたね・・・

 個人的にはSweet Sticky Thingは、MUROさんがJudy Robertsのカバーをパワープレイしてて、それでこの曲の良さを教わった訳ですが・・・ココからの展開が素晴らしいです!

 Sweet Sticky Thingを小粋にプレイし、メロウな空気感を引っ張ったプレイをしてるな~と思ったら、突然、カットインで「DeBarge / I Like It」(画像上)をプレイ・・・もー、みんな大好きな名曲で、これにはアガりますね!
 そして、同アーティストの名曲繋ぎで、Diggin' Iceの1996年版でもプレイされた「DeBarge / Stay With Me」(画像下)も連続プレイ・・・気付いたら一緒に歌っている自分がいました(^0^)

 MUROさんって、やっぱり「King of Diggin'」のイメージがあるので、誰も知らない曲を掘ってきてプレイするイメージが強いかと思いますが、ここぞという時の「定番曲」の入れ方がメチャクチャ上手く、実は評価しないとイケない部分かと思います。

 まず、プレイしたDeBargeですが、80年代初期から中期にかけてアメリカでヒットしたブラック系のグループで、ジャンル的にはSoulやR&BというよりもPopsになるグループかな~と思います。

 この話は、ちょっと今回の作品紹介においてはブレる話なので、控えめにしますが、こういったPopsは、数年経過すると流行歌の定めで、脈略もなく「ダサい」の烙印を押され、忘れられてしまうのですが・・・しっかりとビジョンがあるDJ達は、そんな周りの考えは無視し、自分が良いと思ったものは、素直にプレイしていました・・・
 それこそ、DeBargeなどは、Kid Capriなどの90年代初期のNY系HipHopDJが心の底からカッコいい曲だと胸を張ってプレイしてて、陳腐な表現ですが「イイものはイイ」を体現してきました・・・

 MUROさん自身も、Kapriなどのテープを聞いて結構な影響を受けたそうで、この辺の「ド定番曲」のプレイを「ここぞ」という時にプレイする訳ですが・・・この作品においては、タイミングが上手すぎですね!

 つまり、A面全体を通して、あまり有名な曲をプレイせず、気持ちいい雰囲気を演出してた中で、聴いている方は、知らない曲ばかりだと「飽きる」ことがあります・・・

 そう、そういった「飽きはじめた」部分を狙って、ド定番をブチこむと、聴いている方は「キター!」となり、否が応でも反応するんですよね・・・俗にいう「おあずけ」や「じらし」といった手法ですね。
 それも、美しいメロディーと歌詞が素晴らしいDeBargeですから・・・素晴らしい曲が更に素晴らしく聞こえ、心を優しく包んでくれるのが大変気持ちいいです!


 そして、少し違う側面の指摘もすると、選曲やDJミックスの「細かい手法」が光ってて、DeBargeの良さを更に引きたてています!

 選曲面であれば、テープだとA面の最後の方と、B面のド頭のOhio Playersがそうですが、あえて「グルーブを落とす」選曲をしています・・・
 これは、選曲の「対比」を出すための手法で、後にプレイされるDeBargeを輝かせるために、あえて光らない曲をプレイしていたんですね・・・ただ、全体的な気持ちいいグルーブを落とさずに、心のBPMだけ抑える選曲をしているのにはヤラれます!

 また、DJミックスも、全体的にみるとカットイン、ショートミックスなどを使い分けながら選曲を重ねていくのですが、聴けば聴くほど、次の曲が光らすミックスをしているんですよね・・・

 それこそ、DeBargeの「I Like It」→「Stay With Me」であれば、結果的にサビ終わりのブレイク(間奏)部分を使ってのカットインですが、4小節展開のブレイクにおいて、2小節目の部分でStay With Meにカットインしています。
 文章に起こすと、なんか気持ち悪いタイミングだな~と思いますが、これが絶妙で、ガッツリとStay With Meに繋がっており、MUROさんらしいタイミングだな~と思いました・・・それは、楽曲のビート感で判断しているのではなく、曲と曲が織りなす「グルーブ」を優先しているからこそのタイミングで、個人的には悶絶しています!



④ 感動的なエンディングである「結」

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 DeBargeクラシックの2連発を経て、DJミックスにおける「山」を作り、この後は若干ペースを落としつつも、A面よりも有名な曲を増やしながら、気持ちいいグルーブを引き延ばします・・・
 それこそ、DeBargeの後は、これまたMUROさんから曲の良さを教わった「Rick James / Moonchild」「The Blackbyrds / Mysterious Vibes」、そして定番クラシックである「The Gap Band / Outstanding」などをプレイし、A面よりも選曲にハマりながらミックスに酔いしれていく感じですね・・・

 そして、23曲目にあたる「Meli'sa Morgan / Fool's Paradise」(画像上)から雰囲気を変えて、終わりに向けての準備を始めます・・・最後のエンディングに向けての選曲の組み立て方、そしてミックスの仕方は絶品なので、詳しく紹介します!

 「Meli'sa Morgan / Fool's Paradise」をプレイすることでしっかりとしたビート感を維持しつつ、選曲の流れに「夜っぽさ」を足して今までとは異なる動きを見せ始めます。
 その後には大名曲な「Mary Jane Girls / All Night Long」を続けてプレイし、更に夜っぽさを足していきます・・・

 ここまでの流れを整理すると、朝→日中ときて、夕方を経て「夜」になっていった感じですかね・・・日が落ちたが故のアッパー感は後退しますが、夜らしい涼しさと華やかさが残ったグルーブを作っており、心がウキウキしつつも、涼しさが伴っている選曲かな~と思います。
 
 そして、MUROさんらしい関連繋ぎで、Mary Jane Girlsをデビューさせた張本人である「Rick James / Mary Jane」(画像下)をプレイします・・・個人的には、ここからがボムです!

 Mary Jane Girlsよりも、若干明るさを出した感じで選曲し、心地よいドラムブレイクと馴染みやすい歌が心を引きこむ大名曲・・・考えてみれば、この曲もDiggin' Ice 96で教わった曲だ・・・
 
 もー、この曲に関しては「体が覚えている」と言っても過言ではなく、Iceの96では、歌詞が盛り上がった2番のサビ終わりにカットインで「New Edition / Mr. Telephone Man」という最強の夏繋ぎをします・・・96が好きな方なら、このラインは鉄板ですよね!

 ただ、今回のプレイでは、次の選曲を見据えたプレイで上手すぎます・・・

 96では、かなり早いタイミングで次の曲に変えてましたが、今回の作品では96でカットインした2番のサビ以降もプレイします・・・
 私もあまり印象が無かったので聴いててビックリしましたが、サビ以降はメロディーが美しい間奏があり、今回のプレイでは、まずその間奏を美味しく使っていますね・・・まるで、最後に向けての多幸感を表している感じで、イイ部分をチョイスしてくるな~と思いました。
 
 そして、更にその後がボムです・・・割とフラットなブレイク間奏で、段々とコーラス(♪たった、た~たった、た~たら~)が増えていく部分があります・・・コーラスが増えていくことで、期待感というグルーブが上がっていきます・・・
 MUROさんは、ここを見逃さず、そのコーラスが高まったところで次の曲をカットインで入れてきます・・・


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 プレイしたのは「Ta Mara & The Seen / Affection」です・・・もー、この入り方は即死です!!

 まず、この曲のジャケから醸し出されるダサさ(笑)は置いておいて、選曲の流れから整理しましょう・・・

 先ほどの説明で「終わりに向けて準備を」なんて書きましたが、Meli'sa Morganからの選曲の流れは、明らかにTa Maraでボムるための布石を引いた選曲であり、それを実行する為のプレイを施していたと思われます。

 それこそ、あえて「夜」の雰囲気に変えていったのは、Ta Maraをプレイしても馴染みやすいようにした表れだし、その上で、Ta Maraの前でMary Janeという割とアッパーな曲をプレイすることも上手いですね・・・
 先ほどの③転で示したDeBargeが「静→動」なコントラストをつけて盛り上げたのに対し、ここでは「動→静」のコントラスを出しつつ、Ta Maraが持つ「クールだけど熱い」感じを上手く演出してて、MUROさんの手腕の高さが分かります!
 
 そして、何よりも、全曲のMary Janeのコーラスブレイクの効果を利用してのTa Maraへのミックス・・・まるで、暗い階段を急速に登り、最上段にある扉を開けたらパラダイスがあるような演出を施していて、上手すぎです!!

 MUROさんのミックスを説明する時、先ほどのDeBargeもそうですが、ピークになる曲を選曲/ミックスしていく組み立て方や、直前のミックスが異様に上手く、ヤラれます・・・

 特に、ボムる曲の直前のミックスの上手さといったら天下一品で・・・個人的には「殺しのミックス」と呼んでいるほどです・・・

 そう、これこそが「DJにしか出来ない音楽」なんだと思います!

 それは、普通に聴いたらカッコ悪い曲でも、DJの選曲とアイデア次第で、その曲が「光り輝く」ことになります!!


 ここで、Ta Maraのジャケの話に戻しますが、普通はこのジャケを見て食指が動かないでしょ・・・失礼な表現ですが、この田舎臭さ満載な感じは、手が出ませんね・・・
 曲も普通に聴いたら80年代の洋楽っぽい感じで、どちらかというとNew Wave的な匂いの方が最初はすると思うんですよね・・・つまり、これまでプレイしてた「黒い音楽」ではなく、どちらかというと「白い音楽」かな~と思います。

 ただ、MUROさんのミックスで聴いちゃうと「ジャケなんて、ジャンルなんて関係ないんだ・・・」となるはずです・・・

 それほど、MUROさんの選曲とミックスを通してTa Maraを聴くと、楽曲が光り輝き、本当の「良さ」が分かるからです!
 
 もちろん、先ほども説明した最良のタイミングでミックスしていることも重要ですが、MUROさんは、この曲を聴いて、この曲に含まれている「ファンクネス」を感じ、そこを強く押しだしたプレイをしていることも重要です。

 つまり、楽曲の「本当の良さ」を見きって、最良の方法でプレイしただけです・・・まとめじゃないですが、音楽の「本当の部分」を「掘って」るんですよね・・・

 うん、こんな凄いことをサラっとこなしちゃうんだから、やっぱり「King of Diggin'」ですね!





(5) まとめ

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 いや~、久しぶりに書きましたね・・・ただ、やっぱり上手くまとめられなかった部分もありましたね・・・

 特に、MUROさんの魅力の一つである「ジャンルを跨いだ選曲」が上手く紹介出来なかったですね・・・この作品でも、相当なジャンル跨ぎをしているのですが、手持ちのレコでは対応できずでした(^^;)

 また、今回の紹介、意識的に「今までこのブログを読んだことが無い人が読んでも理解できる内容」を念頭において書いたので、いつもより脱線が少ない(?)し、文体もちょっと違うかな~と思いますが、後半になると、いつもの「・・・」が増えてしまい、ダメダメですね(^^;)

 そんなわけで、最後にまとめをしておきましょう!

 まず、最初に「MUROさんが培ったDiggin' Iceという世界を分かりやすく凝縮した作品」と書きましたが、これは間違えないでしょう・・・

 今まで、Diggin' Iceを聴きつくした立場からすると、あまり知られていない曲から定番曲までを網羅した選曲、そしてその選曲を「Diggin' Ice」というグルーブ/空気感に統一している点はパーフェクトで、私が思うDiggin' Iceを一番イメージしやすい作品だと思いました。
 ここで説明するのもアレですが、この作品自体、MUROさんのミックステープ制作活動30周年(プロ活動前も含む)を記念して作られた部分があり、MUROさん自身も意識的に「総決算」的な内容にしたのかな~と思います。

 そして、この選曲を支えるミックスなどのDJ技術も冴えわたってて、Diggin' Iceで存分に味わえた「DJミックスの妙」を存分に楽しめる点も重要です・・・
 DJミックスを通して聴くことで「その楽曲の本当の素晴らしさ」が味わえることも出来、Diggin' Iceを抜きにして、DJによる「ミックス作品」としても相当優秀な作品だと思います。

 また、ミックス作品として、しっかりとした「ストーリー」があるところも素晴らしいですね!

 今回、その点は「起承転結」という形で紹介してみましたが、やっぱり聴く側としては、選曲のストーリーがあると聴きやすいし、何より聴いていて「グッ」とくるんですよね・・・
 まるで、良質な本を読み切ったあとの爽快感や満足感と言うんでしょうか・・・DJミックスほど、聴き方によったらBGMになりがちな音楽を、しっかりと「楽しめる」内容にするのは「ストーリー」があっての効果で、この作品では、シンプルだけど何度も聴きたくなるストーリーがイイですね!


 そして・・・ここが、この作品の一番重要なところです。

 この作品が、しっかりと権利をクリアーした「メジャー作品」として制作されたことです!

 まず、少し話がズレますが、DJの選曲とミックスは「自由な発想」があって、初めて成立をするものと思います・・・

 ただ、メジャーという世界では、楽曲を持っているアーティストやレコード会社が存在するため、その「自由な発想」を全て実行することはできません。

 それこそ、この作品であれば、レコード会社「ユニバーサル」がライセンスできる音源だけが使用でき、ユニバーサルがライセンスを持っていない曲を選曲することは、ほぼ出来ません・・・つまり、結果的にDJ側の「選曲の自由」を奪っている訳です。

 しかし、MUROさんにおいては、膨大なレコード知識を駆使し、その制約をもろともしない選曲と、その曲達を引き立てるDJミックスを駆使し・・・素晴らしいDJミックスを作り上げました!

 この点は、ネットで自由にDJミックスがアップできるご時世、本当にリスペクトしないとイケない点です・・・MUROさん、やっぱり凄いよ!


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 そんなわけで、これで終わりにしましょう・・・

 とりあえず、今週発売された新作(2016)もヤバいですね・・・2015とガラッと方向を変え、直球は投げない選曲でありながら、要所要所で憎い演出が施されてあり、ヤバすぎです・・・
 う~ん、この夏のヘビーローテーションは確定ですね・・・今年もお世話になります(^0^)

 そして、今月末にはElegant Funkとしてメジャー新作が出るとのこと・・・選曲は聴くまでのお楽しみなのでアレですが、事前情報では吉●美奈子さんを選曲したらしく、またメジャーの制約の壁をぶち破ってくれましたね!
 
 あと、今回の紹介にあたって、この2015版を相当聴きこみましたが・・・おかげさまで、また「MUROさんから教わった曲」が増えてしまい、収録曲を探し始めています・・・
 これはゆっくりと探していきますが、この点もMUROさんを説明するときに重要ですね・・・MUROさん、これからもイイ曲を沢山教えてくださいね!!

 ではでは、気になる方は新作と合わせて聴いてみてくださいね!!




<Release Date>
Artists / Title : DJ MURO 「Diggin' Ice 2015 - 30years and still counting」
Genre : Soul、Funk、Jazz、JazzFunk、RareGroove、R&B、Pops・・・
Release : 2015年6月
Lebel : Universal PROT-5002(テープ)  ※CDはPROT-1155
Notice : タワーレコード限定商品


Notice : CD版とテープ版について

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 前述したとおり、テープ版の方が尺が長いのでテープ版を紹介しましたが、CD版は下記の点がテープ版と異なります。

①一番最初のRoy Ayersのプレイの際、テープ版ではRoy Ayers本人からのシャウトアウト(!)が入る
②テープのB面の最初に「Ohio Players / Sweet Sticky Thing」が収録されている。つまり、CD版では、Ohioの前の曲(Nancy Willson / I'm In Love)からDeBargeにミックスされている
③CD版では「The Gap Band / Outstanding」で終わり、Gapの次の「Meli'sa Morgan / Fool's Paradise」以降が収録されていない

 平たく並べると、そこまで変わってないように思いますが、CD版だと、私が力説したTa Maraが入っていないので、個人的にはテープ版の方が好きですかね?
 ただ、CD版だと、DeBargeを大きなピークにしてて、最後のOutstandingを熱のこもった選曲になり、これはこれで気持ちいい・・・とにかく、テープ版もCD版も最初のRoy Ayersが大きすぎますね!

 なお、こういった違いがあるので、テープ版とCD版を2枚買いするのはマストになっています・・・ある意味でテープとCDは別物の作品(アウトテイクみたいな感じ?)と思っていて、2倍楽しんでいますよ(^0^)






DJ Kaya 「Backin'a Days 80's Mix Ⅳ」
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 気付いたら6月も半ばになり、気温も湿度も上がりはじめ、夏に向かい始めていますね・・・

 夏が嫌いではないのですが、ジメジメとした湿気感はあまり好きではなく、既にちょっとお疲れ気味になっています(^^;)

 そんなわけで、ジメ~っとした湿気感をサッパリと流してくれる、Kayaさんの作品を紹介です!!


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 今回は、大好きなDJ Kayaさんの名作シリーズ「Backin'a Days 80's」の第4段を紹介します!

 今回の紹介においては、実は先日の下北でのテープセールでこのシリーズの第5段が入手でき、やっとシリーズコンプが出来たので、何となく聴き始めたらバッチリで・・・テープの神様のタイミングの良さに感激をしていました(^0^)
 
 まず、Kayaさんに関しては、以下のリンク・記事などに詳しく書いてあるので、ここではちょっとだけ紹介をしておきましょう・・・

 ・ DJ Kaya / OH!TAPEJOINT 作品リスト
 ・ DJ Kaya 「Backin'a Days 80's Mix」

 Kayaさんは80年代は東京でDJ活動をしたのちに、93年ごろに沖縄に移住をしてDJ活動をされている方で、沖縄クラブ界の大御所になるかと思います。
 沖縄でのDJ活動も重要ですが、早い時期よりレコード店の運営、DJやMC達のプロダクションの運営を行い、沖縄のDJ/クラブ業界の底上げを行い、Kayaさんに育てられた方は多いかと思います。

 また、Kayaさん自身、DJミックスの素晴らしさを知ってか、テープレーベル「OH!TAPEJOINT」を起こし、沖縄から全国に素晴らしいミックス作品を発信していた点も重要です・・・
 このレーベルからのリリース作品においては、やはりKayaさんの作品が重要で、独特のブラックミュージック感を維持しつつ、Kayaさんにしか出せない沖縄感が唯一無二で・・・聴いてると「サッパリ」とする選曲・ミックスは素晴らしすぎます!

 その中で、この「Backin'a Days 80's」シリーズは、Kayaさんの素晴らしい選曲とミックスが聴けるシリーズで、本当に大好きなシリーズです!!

 では、作品の順番でいくと第4段の紹介になるので、第4段を通してKayaさんの素晴らしさを紹介しますね!


 なお、先に余談を入れておくと、Kayaさんのテープって、結構売れてたはずですが、意外と集まらないんですよね・・・前述した第5段のテープは、かなり探した上でやっと見つかった(Big Up N村さん!)ぐらいです・・・
 ただ、N村さんもそうでしたが、内容の良さを知って評価している人やお店も増えているので、その辺は嬉しいです・・・なんでしょう、先に結論めいた話になってしまいますが、「ミックステープにしか出せない良さ」がKayaさんの作品にはあるのかな~と思います!

 あと、これはテープ馬鹿の「あるある」なのですが、なかなか見つからないテープが、何かのタイミングで見つかると、途端に自分の手元に巡りまわってくる・・・ということがあります。
 先月の熊本出張の際、某レコード屋さんで見させて頂いた備品のテープの中にこの第5段が入ってて、喉から手が出るほど欲しかったのですが、そこでは購入できず、その数週後に下北で発見した次第です・・・テープの神様が与えてくれた「呼び水」だと思います(^^;)


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 そんなわけで、余談を挟んでしまいましたが、テープの紹介にいきましょう!

 この作品では、A面が「JB'S Heartbeat Side」、B面が「N.Y.C Classic Side」と銘打ち、両面を通して気持ちいいブラコン~ガラージラインの選曲が楽しめます!

 まず、選曲については、定番を入れつつ、Kayaさんらしい深い選曲が楽しめ、素敵です!

 それこそ、A面では、ド定番な「Soul Ⅱ Soul / Keep On Movin'」のようなグランドビートから、「Robbie Bevil / C'est La Vie」のような意外とプレイしないポップスなどを小粋にプレイし、ヤラれます!
 また、B面では、よりガラージ的な選曲で、「Kay-Matic / Breakin' In Space」のようなブレイクダンスにも通じるような渋い曲から、未だにクラブのピークではプレイされる「Geraldine Hunt / Can't Fake the Feeling」のようなクラブクラシックをもプレイしてて・・・素晴らしすぎます!

 全体的には、個人的には大好きなブラコン~ガラージの選曲なので、凄い入りやすい部分もありましたが、かなり「渋い曲」が多く、Kayaさんらしいな~と思いました。

 Kayaさんに関しては、選曲の引きだしの多さ&深さは間違えなく、その上で表現したい「グルーブ」の出し方にブレがなく、知らない曲でも凄く楽しめるんですよね・・・
 それは、前後のミックスの繋ぎだったり、全体的なグルーブの出し方だったりするのですが・・・この作品においては、ユッタリとした空気感を持ちながら、気持ちよく踊らせていく感じの統一感が半端なく、ホント素晴らしいです!!


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 そして、DJミックスも素敵なんですよね!

 基本的にはショートミックスを軸にした繋ぎなどをしますが、前後のグルーブをしっかりと繋げていくミックスで、上手すぎです・・・

 その上で、指摘したいのが「選曲の組み立て方」で、繋いでいく曲の関連性を「くさび」にしつつ、聴いている人を驚かさせる意外性も入ってて・・・深く聴けば聴くほど、ヤラれます!!

 例えば、A面では、A面の主題である「JB'S Heartbeat Side」の根幹になっている「Tanna Gardner / Heart Beat」をプレイするのですが、そこからWestend音源をマスターミックスしたTony Hunphriesのミックス盤に繋いでいくんですよね・・・
 DJ的には、Tonyのマスターミックス盤は、どう使ったらいいのか分からず、DJプレイでは敬遠されている印象があり、あくまでもリスニング向けの作品と思っていましたが・・・それを、こうやって使って来るのにはビックリしました・・・

 また、この部分の話をもう一つ入れると、その後の「ミックスの流れ」を作るための分岐点としても活用してて、上手いな~と思いました。

 ミックスにおいては、当然、Tonyのミックス盤の中でHeart Beatの部分に繋ぐわけですが、KayaさんはTonyに繋ぐことで、そのTonyのプレイがもつ「メガミックス感」をプラス要素として付加し、その後の選曲に生かしていると思いました・・・
 それまでグランドビート~ガラージと流していたグルーブに、HipHop的な要素を加えており、その後のJB関連曲~メガミックス系の選曲に生かしているのが分かりました・・・細かい部分ではありますが、こういう部分が上手いんですよね!!

 あと、ピーク曲への入り方も上手いんですよ!!
 
 それこそ、B面ならカプリを通過したBなら絶対に反応する「Fatback Band / I Found Lovin'」をプレイするのですが、やっぱり駒の進め方が上手いんですよね~
 それまで、割と知られていない地味な曲をプレイしつつ、そこでしっかりと心を掴み、その流れでのFatbackですから・・・つい、歌っちゃいますよね(^0^)


 Kayaさんの選曲、ミックスを聴いていると、本当に「クラブが好き」な感じがして、凄い共感を覚えます・・・

 それこそ、「Geraldine Hunt / Can't Fake the Feeling」をプレイしている時点で、クラブを分かってますよね・・・あまり知られていないガラージ~ダンクラですが、未だにDJがメッセージ込みでプレイする名曲ですね・・・

 なんでしょう、クラブという「心の解放の場」を理解しているので、聴いてると凄い心が許せるんですよ・・・それは、必死になって踊って遊んだ「朝」を知らないと分からない空気を表現できているからです・・・


 曲を探すこと、買うこと、そしてDJをすること・・・今は大変便利になり、苦労もストレスも、そして経験もあまり必要がなくなった時代です・・・

 ただ、ただ・・・Kayaさんのミックスを聴いていると、今となっては不便だったが故に出せる素晴らしさが聞こえます・・・

 この点を言葉にするのは難しいですね・・・う~ん「Less is More」が近いのかな・・・

 なんか、久しぶりに「ミックステープ」の素晴らしさを痛感しました・・・便利な時代じゃなかったからこその「良さ」を改めて痛感しました!!

 

 ではでは、全体的に上手くまとまらなかったですが、超お勧めなので、気になる方は探してみてね!!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Kaya 「Backin'a Days 80's Mix Ⅳ」
Genre : UK Soul、Grandbeat、R&B、HipHop、Megamix、Garage、Disco、Funk、Soul・・・
Release : 2001年1月
Lebel :  OH!TAPEJOINT No Number





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<独り言>

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 え~、今週末は仕事でしたが、我らのユニオンでテープセールが重なり、仕事帰りに参戦してきましたので報告です!!

 なんか、昔っからテープを掘ってた立場としては、ここまでテープのネタに困らない時代になったのは嬉しい限りです・・・ただ、凄いワガママな話ですが、仕事が無い日に放出して欲しいです(^^;)

 そんなわけで、まずは渋谷クラブ店でのセールです!

 割とまとまった本数が出たセールで、凄い目玉品は無かったですが、個人的に欲しい渋いテープが結構多かったので、出来れば朝から参戦したかった感じのセールでした。

 当日は、土曜だったけど定時には仕事が上がれず、渋谷に着いたのが7時前ぐらい・・・真っ先にテープの放出先に向かい、周りの若者を無視して、スーツのオッサンが急に掘りだします・・・おおっ、結構残ってた!!

 本当は、定時で仕事を終わらして、6時前にはお店に到着をしたかったんですが・・・無事に欲しかったのが残って良かったです!!

 お店にもよりますが、ここ最近、店頭でのセール放出後に通販を解禁するので、それが脅威だったんですよ・・・テープについては、都内で掘ってる人も多いですが、地方の通販の人の方が脅威で、結構抜かれるんですよ・・・

 まあ、私が欲しいのは、相当渋い部類が中心になってしまったので、写真のような釣果ブツに感涙しているレベルなので、理解できない人の方が多いと思います・・・

 ただ、渋いからこそ、全然出会えないのが多いので、他の人に抜かれたら、今度はいつ会えるかが分からないんです・・・なので、渋いのが出るのが分かったら、人よりも先に掘りたいんですね!!

 嬉しいことに、着いた時点で、狙ってた渋いのは残ってて、それで満足でしたが、普通にレコードを掘り掘りしてたら、どうやら6時以降に電話で問い合わせを受けた在庫で、売り上がらなかった在庫を店員さんが戻してて、つかさずチェック・・・おおっ、トップで欲しかったのが戻ってきて、ニンマリでした(^0^)
 地方から通販をされる方々に対してはそこまで悪くは言わないですが、今回に関しては「それを離すんだ~」と思う感じでした・・・地方の方からしたら、私の環境が羨ましいと思うかもしれませんが、それなりに根性と努力を注いでいますので、ご理解くださいね・・・

 なお、結果的には、写真の15本程度ではありましたが、かなり良い買い物ができました・・・

 やっと買えたVIPのプロモケースや、知らなかったDJ TomoさんのDeath Rowプロモミックスなど、嬉しい限りです!
 

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 そして、昨日のボムはこっちだったかな?

 結果的に、値段が高すぎて手が出ませんでしたが、新宿のユニオン昭和歌謡館で開催された和物テープアルバムのセールで放出された、五月みどりさんの通称「ポルノテープ」です!!

 テープ市場の動向に詳しくない方に説明をしておくと、ヤフオクを中心に、実は和物のテープ作品が凄い高騰してて、結構市場的に熱くなっています!

 流れ的には、DJラインからの和物ブームもありますが、当時ファンだった世代の方々が買い漁っている感じで、アーティストごとに村が出来ており、熾烈な戦いが続いております。
 それこそ、最初はアナログでしたが、段々と下に降りてテープにも火が付いてきた感じで、それこそ、テレサテン、松田聖子、中森明菜、山下達郎など、局地的なアーティストの火のつき方が半端なく・・・天井知らずな値段で動いています!

 まあ、ロック系もそうなんですが、コレクターの「性(さが)」で、集めきったら次の標的を探してしまうので、その標的がテープなんでしょうね・・・昔から掘ってた立場とすると、嬉しさ半分、無駄にレートが上がるので微妙っすね・・・

 そんな流れがあり、今回の昭和館のセールになるんでしょうが、大半の出品が未開封(まだまだ業者ラインを探せばデッドがあるんですよね~)だったこともあり、無駄にプライスラインが高く、私が到着した閉店前には、結構残ってて、その中での五月みどりさん・・・一瞬、買おうかな~と思いましたが、値段だ値段だったので、諦めました・・・

 ここで「ポルノテープ」の話に戻りますが、いわゆる「お色気作品」で、当時は結構な需要があり、意外と売れていたジャンルと聞いています・・・

 昭和55年生まれの私としては、ギリギリでエ●本屋でエロテープ(確かラブホの隠し録音的なやつ)を買ったことがある世代ですが、いわゆるビデオが高価だった時代に、エ●本という二次元のポルノを埋める存在として、音声だけの「ポルノテープ」が流行った時代がありました。

 コレ系だと、エ●本屋で売っていたリアル(?)な作品もありますが、今回の五月さんのようにポルノな空気感を押して音楽作品も割とあり、ボチボチ需要があったようです・・・今回の出物だと、風祭ゆきさんや黒木香さんなど、日活~AVを妖艶に彩った女優さん達の作品が出てて、結構狙っていました!

 なお、内容については、まだ買ったことがないので、不明確な部分もありますが、割と和物のレコードを掘っている方なら、コレ系のレコが多いのを知ってるかと思うし、内容も、表現としては「レアグルーブ」的な世界感があるのでイイですよね・・・
 それこそ「ヌードジャケにハズレなし」的な話もついてくると思いますが・・・それがテープなら絶対に「ミックステープ」としてイケると思っていたので、ここ数年、狙っていました!

 今回の五月さんは、ちゃんとした作品のようで歌とトークで構成された作品のようですが、もー、五月さん自体の女性として色っぽ過ぎるトークと風貌にヤラれます・・・
 個人的には若かりしころにTBSラジオの「大沢悠里のゆうゆうワイド」などでのトークにヤラれてたので、手に取った瞬間「間違えなし!」と思いましたが、万近な値付けに折れました・・・もうちょっと安かったら買ったのにな~


 
 そんなわけで、最後はまとまりませんでしたが、テープな週末の報告でした(^^;)