HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
今日は「Body & Soul」!
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 今日は「Body & Soul」の開催日(^0^)
 今まで、仕事の都合などで行ったことがなかったですが、今日は初参戦してきます!
 いや~、楽しみだな~ 天井が高そうなので気持ちよさそうですね^^ でも、音はどうなんだろう・・・いい感じに仕上がってるといいな~
 んでは、もうちっとしてから出発しま~す(^0^)

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追記 23:30
戻ってきました~ ちかれた(^^;)
でも、Body&Soul、やっぱりいいですね! 気持ちよく踊れました(^0^)
国技館も、音なんかが心配でしたが、悪くはなく、あのスピーカーの本数で、よく音が維持できるな~と感心してしまいましたww 音に関しては来年以降の課題かも知れないっすね・・・
そして、ライティングがヤバかったっすね~ 横綱Ariel、流石です!
明日、暇だったらレポしよ~っと(^0^)

んでは、疲れたので就寝zzz
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You The Rock 「Old Blend Ⅱ」
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 前回、個人的に思い入れが強かったので、その思いを爆発させちゃった「みんなの兄貴」こと「You The Rock」氏の続編(?)をご紹介・・・
 前回と同じ方向性と思いきや、意外な展開(?)でヤラれます!!


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 まず、前回紹介したユーさんのミックステープ第一弾「Old Brend」は、とにかくユーさんの「ハチャメチャ」感が表現されたおり、ファンにはたまらない内容になってます。
 特にユーさんが入れる「マイク」がDJの内容を凌駕しちゃう辺りがグッと来て、ナイトフライト世代なら直撃な内容だと思います。
 
 んで、このテープも同じ感じなのかなと思って購入し、聞いてみたら・・・びっくりです!

 なんと「マイク」が全く入っておりません!! 

 普通であれば、またユーさんのラップとか合いの手が入ってるんだろうな~と思うところですが、この作品の内容自体は淡々と曲をミックスし、派手な仕掛けなど全くないまま進みます・・・
 最初聞いた時は「そりゃねーよ、ユーさん・・・」と思い、軽く裏切られました(^^;)

 ただ、内容としてはかなり良く、ユーさんらしい「ハチャメチャ」感も、最終的には表現出来ていると思う・・・そんな良作なので紹介します(^0^)


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 まず、ミックスに関しては、基本フェードアウト・フェードインで淡々とミックスをし、まったくもって派手なミックスはしていません
 聴き方によっては「ロフトスタイル」のような感じもして悪くはないのですが、かなり「地味」なミックスになっています・・・まるでNHKのFMを聞いてる感じです(^^;)


 ただ、この作品の肝の一つは「選曲」であり、普通に聞いてる気付かない所もありますが、ユーさんらしいアナーキーなところが爆発してて、何度も聞いてるとクセになる良さがあったりします!!


 選曲的には、ほんと色んな曲をプレーしてて、写真に上げた「Madonna / Like A Virgin」「Olivia Newton-John / Physical」みたいな80年代ポップスから始まり、RockやSoul、R&BやHipHopなど・・・有名無名を問わず、ほんと色んな曲をプレーしています。
 さり気無く自分のネタ曲なんかもプレーしたり、かなり意外な曲(コーネリアス!)なんかをプレーしたり、それはどうだろう?っていう曲をかけたり・・・ユーさんっぽい無軌道な広さを感じます?

 ただ、DJミックスとして流れで聞いてみると、その「選曲の広さ」が災い(?)して、ユーさんらしいハチャメチャさが出てきてるな~と思う所もあります。

 例えば、A面の後半ではU.N.K.L.EとかOl' Dirty BastardのようなHipHopを選曲したと思ったら、そこからOasis→Sid Viciousロックっぽい方向に持っていき、そのままロックにいくのかと思ったら・・・次にプレーするのが「Diana Ross & The Supremes / Baby Love」ですよ!
 んで、なぜMotownサウンドに行くのか?と思ったのもつかの間、その次は「RUN DMC / Peter Piper」に繋いでいきます・・・どういう選曲をしてるんだよ!って思ってしまいます(^^;)

 全体を通して、こんなメチャクチャな選曲が続くわけではないですが、冷静に聞いてると「どうしてこの曲の次に、コレをプレイするんだろう?」と思う部分もあり、こういった選曲にユーさんらしさが出てて・・・なんか逆に安心します!


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 ただ、そういったメチャクチャな選曲や、いつものユーさんと違う淡々としたミックスも・・・何度も聞いてると不思議なもので、凄く良いミックス/選曲に聞こえたりします!!

 HipHopって「Bad」が「Goodである」みたいなところがあると思うんですよ・・・
 
 なんでしょう・・・「イル」を愛でる文化って言うんでしょうか、ダメなところをむしろ強調して良くしちゃう・・・みたいなところがあると思います。

 この作品自体、凄い地味にミックスが進み、選曲面での「いびつ」な感じもあるのですが、それが「ユーさん」が作った・・・っていうと、不思議ですが悪いところも「味」として認めちゃう感じがあり、気づいたら好きになっちゃうんですよね・・・
 まるで、Biz Markieのミックステープで、ド下手な2枚使いを聞いてるみたいな・・・感じですかね??
 

 ただ、この作品においては、その「イルを愛でる」っていう点は、コレだけではないと思います。

 もちろん、選曲のダメさもあるのですが、ホント地味~な選曲で、ミックスも空き間があるフェードイン/フェードアウトで・・・普通に聞いてると「ユーさんらしくない」部分の方が強く感じでしまいます。

 そう、そこなんですよ! このテープを聞いてると、元気なユーさんの姿ではなく、元気なユーさんの「背中」を見てるみたいで・・・それがユーさんの「本当の姿」みたいのを表現してて・・・それが「味」になってると思います!!

 なんだろう・・・元気な人って、意外と「裏」があると思うんですよ・・・ユーさんって進んでピエロ役をしてたとこもあるけど、根は結構真面目な人で・・・芯は熱い人だったと思います。
 ナイトフライトを聞いてた方は分かるかと思いますが、間違ったことはちゃんと「それは違う」って声を上げてたり・・・それこそ、ユーさんが信奉してたKRS-ONEと同じ「ティーチャー(=先生)」的な部分があり、不器用なんだけど、曲がらない部分があったんですよ。

 ただ、そういった側面があったんだけど、You The Rockっていうキャラクターが独り歩きしちゃって、カメラやマイクが彼に向ったら元気でいないといけない・・・みたいなところがあり、気づいたら本当の姿は見せなくなった・・・ような気がします。
 今となってはアレですが、家庭があるのに「ミドリ」で逮捕されちゃったのも、その一端かもしれないですね・・・ユーさんを擁護するわけじゃないですが、You The Rockと竹前裕のギャップに悩んでたのかもしれないですね・・・


 そんな、ユーさんの本当の部分を、この作品を聞いてると感じてしまい・・・切なくなるんだけど、味があって好きになります。

 選曲的には、B面でなぜか「Sade / Kiss of Life」のTop BillinのRemixをプレーした後、「Jamiroquai / Space Cowboy」のオリジナル(今となってはDavid MoralesのHouse Mixの方が有名なのに!)をミックスし・・・凄い哀愁のある流れなんだけど、温もりがあるミックスで・・・ミックス自体もイイんだけど、そういったユーさんの事を考えて聞くと・・・凄くイイです!
 他の曲やミックスも、凄い地味で変な選曲なんだけど、ユーさんの影の部分がプレーされてるみたいでイイんですよね・・・「Olivia Newton-John / Physical」なんかも、普通は懐かしさみたいのを感じるんですが、まわりまわって「淋しさ」みたいのを感じてしまい・・・不謹慎かもしれないですが、イイですね・・・




 この作品に関しては、ある程度は選曲を考えてプレイしてるけど、ユーさんが「自分の好きな曲」を思いついた順にかけてる・・・っていうのが正解なような気がします。
 それこそ、かなり昔な表現になりますが、ラジカセでひたすらピンポン録音して作った「マイ・ベスト・テープ」みたいな感じですかね・・・それも一人だけで車の中で聞く為のテープみたいな・・・

 ただ、今となっては、ユーさんの本当の姿が見える・・・そんなミックスになっており、非常に味わいのある作品になっていると思います。
 
 ナイトフライト世代な方だと、結構「ヤラれる」と思いますので、探して聞いてみてくださいね!!




<Release Date>
Artists / Title : You The Rock 「Old Blend Ⅱ」
Genre : Pops、80's、HipHop、Rock、Soul、R&B、BreakBeats・・・
Release : 2000前後??
Lebel : You ザ Rock Cafe ??




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<編集情報>2011年5月18日
 なんとなく、文章を直してたら、大幅に変更してしまい、2008年に書いた文章ですが、ユーさんが逮捕されたことを踏まえた文章に変えてみました・・・





DJ Reo 「A Plus 90's 日本語ラップClassics」
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 日本語ラップものは、初めて紹介をしますが、思い入れ&親しみなんかが強いので、かなり好きなジャンルになります。 
 んで、今回は、近年リリースされたもので、かなりの「良作」をご紹介です(^0^) ♪日本語ラ~ップ、改正開始!!♪


 タイトルの通り、日本語でのHipHop=日本語ラップのクラシックをミックスした作品で、発売当時、結構話題になったり、販売数もかなりあった作品になります。
 渋谷Vuenosで毎月開催されているパーティー「A+ - Tokyo Shit -」からのミックスCDになり、A+名義では結構いろんなタイトルが出ていますが、個人的には一発で気に入ったものになります。


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 まずパーティーに関しては、行ったことがないですが、もはや日本のHipHopの中心になりつつある「Den(妄走族)」さんと「D.O(練マザファッカー)」さんの二人がホストになり、若手ラッパーのショーケースを中心としたイベントで、「渋谷発」のリアルなHipHopを発信している数少ないイベントだと思います。 
 個人的には、Denさんなり、D.Oさんに関しては、「雷」から続く、「東京」の「ストレートなHipHop」の伝統を引き継いでいるな・・・と感じ、非常に頼もしい存在だと思っています。 

 具体的な実例は思いつかないですが、カタカナで表現する「ハードコア」っていうか、日本語ラップクラシックの「証言」の持つバイブというか・・・そういった「感じ」を引き継いでいると思います・・・ う~ん、表現しずらいな~(^^;)
 まあ、雷関係全盛の90年代中盤を、憧れて必死の追いかけていた世代(私と同じ、今は30手前ぐらいの男子ww)にとっては、分かってくれる・・・感じだと思います。

 彼らの楽曲などは、自分の嗜好などが変わったこともあり、ついていけないところもありますが、「雷」という偉大な大先輩達が築いた「財産」をしっかりと引き継いで、頑張っていると思い、陰ながら応援をしています。


 次にDJの紹介・・・DJ Reoさんは、私自身もあまり知らなかった方ですが、「日本語ラップの案内人」の異名を持つそうで、かなりの頻度で日本語ラップをプレイし、クラブプレイ、インターネットラジオでのDJなんかを行ってるそうです。 
 彼の名前は、HipHop界では若手の紹介などで有名なフリーペーパーSaizensen Hip Hopで名前を知り、なかなか面白いDJだな・・・と思った次第です。 
 おそらく私と同世代の方で、当時も日本語ラップが好きだったんだろうな~と好感をもった記憶があります。


 では、CDのご紹介です~

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 イントロから「B-Boyイズム」「大怪我」とクラシックを連発し、以後も聞いていて「きゃー」と言ってしまうクラシックが連発する選曲になっています(^^;) 
 私も高校生の頃など、必死に雷関係とかBuddha関係とかRhymesterとかギドラとか・・・も~必死になって追っていたヘッズ(自宅レベルですがww)なので、聞いていてずーっとラップができちゃいますww 

 自分自身は、初めて買った日本語ラップが「ロンリーガール」なので、大怪我や人間発電所、そして証言なんかは、タイムリーには買えず、羨望のまなざしでセールなんかの壁を見ていた・・・感じです。
 それ以降のは大半を購入していて、いろんな思い出(Ciscoが混んでたとか、買ったらありえないぐらいレコードが反ってたとか・・・)も多いですし、買えなかった高額盤も、大人になって買ったりして、自分の人生を通して、日本語ラップに対しては本当に親しみがあります。
 
 ちなみに、同じことをしたことをある方も多いかと思いますが、私も日本語ラップオンリーの自作ミックステープを恥ずかしながら作りましたww 
 証言はその時12inchを持ってなかったので、CDから無理やり入れたっけww


 おっと、話題が逸れた・・・軌道修正です。
 このCDの選曲も、自分が本当に好きなド定番から結構渋い曲までホローしていて、初心者に日本語ラップの教科書として真っ先に渡せる内容になっています(^0^) 
 この頃(90年代中盤から後半)の楽曲って、今でも聴ける名曲が本当に多いですね・・・きっと、時代が味方をしていたんだと思います!!


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 んで、このCDにおいては「渋い」部分が結構壺に入りまして、個人的にはビンビンきて、なかなかやるな~とニヤニヤしちゃいましたww 
 まず、収録した曲でいけば「末期症状 / Maki & Taiki」とか「Satudaynight Mongol / Suiken」なんかは、結構渋いチョイスですね~ Mongolは当時から好きでしたね~

 また、曲の「かけ方」がまた憎いくらい渋いんですよ・・・ たとえば「Parteechecka / Zeebra」であれば、前半を映画「Hood」からカットされた12inch(500枚だっけ?)に入ってるミックスから、後半はZeebraの1stLPのミックスに切り替え・・・は、かなりヤラレましたよ(^0^) 
 ちなみに、半透明 / Muro のオリジナルも、この12inchオンリーですよね・・・バッチリです!


 あと、選曲の「順番」も拘っていていいですね・・・ 
 例えば、人間発電所→Free Green(Dev Largeプロデュース)なんかが分かりやすいですが、なるべく「関連曲」でつなげる辺りもグッときました(^0^)

 そしてミックスについてなんですが、カットインだけでなく、ロングミックスでも行い、SEやシャウトアウトなんかを交えつつも、ミックス作品として山谷をしっかりと作り、かつ押したい曲は一気に押す感じはかなり秀逸です。 
 序盤は勢いでぶっ飛ばしていき、中盤でおとした曲を選曲、Parteecheckaや人間発電所で小山を作り、最後に証言で大爆発・・・曲順としては、最高だと思います。 個人的には、人間発電所へのなだれ込み方はかなりヤラレましたよ!
 それぞれの楽曲は、割と早めにチェンジ(1バースないし2バース)してますが、急いでいる印象は全くなく、かつミックスの世界感を崩すことなく進める点も大変良いですね。


 最後に、楽曲たちを「丁寧に」選曲している姿勢も見逃せません。 
 もともと、技術的なものを持ってないからかもしれないですが、2枚使い、スクラッチなどは少なめです(違ってたらごめんなさい)。 しかし、2枚使いなどが少ないことで、「ラップ」をしっかりと聴かせる効果を生んでおり、個人的には最良だったと思っています。
 この限りにおいて、その丁寧さが伝わるのは、ラスの「証言」で、導入部ではSEとかシャウト(ブルヤス氏!)を入れてますが、曲に入ると一切手を加えず、最後のDev Largeまで聞かせます・・・ 
 私もそうですが、Reoさんも思い入れがきっとあるんでしょうね・・・ 無駄がなく、MC達のラップを引きたてつつ、無限に続くHihacheのビートと、MC陣の最高のラップ・・・それ以外に添加物は必要なく、丁寧に曲をかけることを選んだReoさんの考え方に間違いはないと思いますよ(^0^)


 んなわけで、若干私の思い入れ&妄想も入り混じった紹介になりましたが、日本語ラップミックスものにおいては、かなりトップレベルの内容だと思いますので、聞いたことがない方には絶対お勧めができます! ぜひ、お手にとってくださいね(^0^)

 あと、ボーナストラックは、楽曲の歌詞もずるいですが、あのミックスは反則ですww 私が書いた文章に反応できる方であれば、即死ですよ(^0^)


<Release Date>
Artists / Title : DJ Reo 「A Plus 90's 日本語ラップClassics」
Genre : Japanese HipHop(日本語ラップ)
Release : 2008
Lebel : 神南Music No Number?

ちなみに、第2作もあり、こっちも良いです・・・ んで、今月末に第3弾も出るみたいですね・・・楽しみだな~(^0^)


<編集情報> 2009年6月16日
読みにくかったので、写真追加&文章変更などをしました。

DJ Celory 「Bon・Voyage Volume,3」
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 最近R&Bものをあまり紹介してなかったので、適当にあった1枚を・・・でも内容はいいっすよww

 言わずと知れたDJ Celoryさんの人気シリーズで、ジャケットの通り、90年代初期の良質&定番R&Bをミックスした作品です。 ジャケットはナイスですね(^0^)
 
 Celoryさんといえば、結構作品を出してるDJで、それこそテープも結構リリースされてましたが(Higer Level シリーズが有名ですね)、ここ2,3年でミックス作品のリリースが大幅に増えていますね。 DJ活動もここ最近は盛んで、agehaとかでメインを張ってたりするので、もうトップクラスのDJでしょう!
 ミックス作品については、そんなには買ってないのであれですが、歌ものとかLoversとか、ネタものなんかをよくリリースしていて、かなり多作のDJだと思います。

 んで、このCDですが、彼がレジデントをしている同名パーティー(渋谷Nuts)の名前を冠したもので、そのパーティーの雰囲気を切り取った内容に・・・なっているそうです。 私は行ったことがないので詳しくは分かりません・・・すみません(^^;)

 まあ、楽曲がド定番ばかりなので、安心して聞けますね・・・曲を列挙するのも意味がない位、ド定番の連続で、気づいたら歌っちゃってる曲が多数ですww
 このCDに収められてる楽曲って、ハードコアを決め込んだBな輩でも通過した「いい曲」ばかりで、個人的には「ああ、懐かしいな・・・」の部類にはなりつつありますが、やっぱり「いい曲はいいです」ね!
 考えてみると、90年代の初期って、HipHopも、これらの歌ものに関しても、異常なぐらい「何年たっても聞ける曲」が多いですよね・・・ 大雑把にいえば「黄金期」だったりするわけですが、これからも大事にしていきたい楽曲ですね(^0^)
 そんな楽曲なので、90年代中期から後期にかけては5000円オーバーな高額盤ばかりで、指をくわえてましたが、社会人になったここ何年かは大人買いしてる日々が未だに続いています(^^;) 本当に買いやすくなりましたね・・・

 ミックスに関しては、いい意味で「あく」がなく、楽曲のBPMをほとんどいじらず、ストレートにミックスをしています。 つまり「楽曲のよさ」を最大限に引き出してる・・・感じです。 なので、聞いていて非常に聞きやすい内容に仕上がっており、安心して聴けますね。
 ただ、苦言を呈すれば、ちょっとミックスに「個性」が感じられず、悪い意味で「優等生」感があるのが、ちょっと残念かな~とも思います。 この手の「黄金期」な楽曲のミックスはたくさんありますが、そこから一歩突き出てる内容ではないかな~とも思います。 まあ、こういった均等性がとれた「優等生」なミックスだって、そんなに簡単にはできないですけど・・・ね(^^;)

 んなわけで、歌ものが好きな方には絶対的にお勧めできる1枚でした。 初心者の方は、手に取ってみる価値が十分あるとおもいますよ(^0^) 上級者の方には、繰り返して聞くのにはちょっと物足りないかな・・・です。

<Release Date>
Artists / Title : DJ Celory 「Bon・Voyage Volume,3」
Genre : R&B(90's、NewJackSwing)
Release : 2004
Lebel : Originate CL003

ps 愚痴ですww ここ最近、ミックス作品リスニング環境における再生媒体が連続して壊れ、今日も通勤時に愛用してたヘッドホーンがご臨終しました(涙) SonyのMDRZ700DJを、家での偽DJ活動用と兼ねて使用してましたが、見事に右の音が出なくなりました・・・ もう、生活必需品なので、帰宅時にビックに行って新しいの(3代目ですww)を購入しましたが、いや~連続出費はつらいです(--;) アンプにつないでるテープデッキも壊れ気味(すぐテープを噛んじゃう)なので、新しいのを買うか、修理に出すかを迷ってますが、もうテープデッキって売ってないww 中古屋を探すか・・・はあ・・・ あっ、アイPodには変えないぞww
DJ Watarai 「Chaos the Mix Tape Vol,1」
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 調子がいいので、本日2本目のご紹介(^0^) 昨日ご紹介したワタさんの第2弾です~ 第1段と同様に、写真がピンボケしてますね(--;)

 前作の「DJ Watarai Mix Tape'97」のリリースより約8年後の2004年4月に突然リリースされた1本で、前作同様HipHop満載な一本です。 レコード購入台帳をみると、CISCOで買った模様です。
 2004年ごろは、ミックステープ業界もテープからCDに移行が完了したかな・・・という時期で、記憶ではテープとCDが併売されていたギリギリの時期だったと思います。 作品によってはテープとCDを同時に出してるのもありましたが、リスナー側の「テープを再生する機械がねーよ」の声に応えた結果なんでしょうね。
 私個人は、そのころは「まだまだテープ」だったので、ミックス作品がテープでリリースされなくなり、しぶしぶCDの購入を始め、今に到ってる感じです。 まあ、「テープ」というフォーマットが好きだった(AとBで違う世界が作れるとか、デザイン的なところ)のですが、時代の足並みには負けてしまい、今はミックスCDもガッツり買っています(^^;)

 では、作品のご紹介・・・
 前作「DJ Watarai Mix Tape'97」同様、HipHop黄金期・ニュースクール関係のミックスを披露してるのですが、選曲的にはちょっと面白いです。 なぜなら、前作と似てる部分が多く、まるで前作を発展させた内容みたくなってるからです。
 自分も若かりし頃に自分用(友人配布用でもあり)にミックステープを作っていましたが、ある時期に作ったものが気に入らなくって、数年後にその時の内容にプラスアルファして作ったりしてたので、このテープもそんな感じなのかな~と妄想していますww きっと、ワタさんも悔しかったんでしょう・・・たぶんそうだと思います(責任感なしww)

 ただ、ワタさんも8年経ったことで、スキル面は大幅に向上し、聞いていて大変気持ちよく、首をふりながら聴くことができます。
 しつこくならない程度に2枚使い、スクラッチをかまし、効果を出してると思います。 スキル面で見せ場は少ないのですが、やっぱりワタさん、上手だな~と好印象を与えてくれます。

 そして選曲的には、やっぱりPeteRock関係の曲が多く、さらに増えていると思います。 レアなMecca & Soul Brother (Wig Out Mix) をはじめ、PeteRockプロデュース関係もしっかりと増量されており、ワタさん、本当にPeteRockが好きなんだな~と思ってしまいます。
 また、選曲順はけっこう考えているようで、EPMD関係で固めてみたり、Premier関係で固めてみたり・・・、あと雰囲気が似てる曲(Runnin'とか93 'Til Infinityとか)を固めたりとかで、しっかりと構成面も考えたな・・・と印象があります。
 あと、1曲目に、前作のところでちょっと紹介した、自身の「Beat集な12inch」の上でのコスリは結構来ましたよww 覚えていなかったので、聞いた時にちょっとびっくりしちゃいましたww こういう楽曲を入れることが出来ちゃうのは、DJとして「粋」だし、DJとしての「格」が出ますね(^0^)

 結局のところ、上手なDJが「みんなが大好きな曲」「みんなが必ず通過した曲」をミックスすれば悪いわけがない・・・という結論もあるのですが、スキルなり選曲面を考察すると、ワタさん自身の個性を十分に生かした、かなり高内容なテープだと思います。
 前作がパワーアップしたと考えてもいいですが、これ単体で聴いても十分に「満腹」になる一本です! 私も久しぶりに聞いて、気づいたら首を振ってたり、一緒にラップしたりしてました(^^;) きっと、何年か先に聞いても「あ~、HipHop最高!」と思ってしまったり・・・するんだろうなww いわゆる「一生もの」といっても過言ではないですね(^0^)

 また、初心者にもかなりお薦めが出来ると思います。 もう、黄金期の「美味しいところ」が満載なので、変なコンピCDを数枚買うよりも、これ一本で十分です! 黄金期のミックス作品って、このところ、いろんなDJが出してるので、乱雑気味ではありますが、納得できる内容のものは意外と少ないので、このテープが、初心者にはよい「勉強」になると思います。 CDで復活すれば、広く流布されるんでしょうけどね~

 んなわけで、高濃度なHipHopを披露してくれる1本のご紹介でした(^0^)

<Release Date>
Artists / Title : DJ Watarai 「Chaos the Mix Tape Vol,1」
Genre : HipHop
Release : 2004年4月
Lebel : ???
DJ Maki The Magic 「The Magic vol,1」
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 超ベテランDJ、Makiさんの初期作(処女作)のご紹介です~ 
 多作すぎちゃって記憶が曖昧なものが多いですが(失礼!)、テープに関しては、ほぼコンプしてるので、順を追って紹介しますね~(^0^)


 このテープは、Makiさんのミックス作品の中で一番最初にリリースされたと思われるもので、リリース時期は調査の限りだと1997年の夏ごろだと思います。 

 私自身は、当時のMakiさんに対しては、DJなどはあまり聞いたことがなかったので、その当時のインタビューやラジオでの発言などから印象を受けて「面白い人」という印象でした。 
 特に覚えているのが、サイファーで自己紹介をする時に「キース・スウェットです!」とか言ってましたね(^^;)

 ただ、Makiさんの作品やDJなどを聞く機会が増え、氏の持つポテンシャルの高さにやられ、また自分の音楽嗜好がダンクラなりGarageなどによってきたことがあり、選曲に関しては「間違いない!」方と思っています。
 Makiさん自体、キャリアは相当長く、80年代中ごろよりDJを開始し、混沌としたクラブ創世記にDJを開始しただけに、ダンクラ、Garage、House、R&B、HipHop、Reggaeなどはすべてプレイ&昇華し、かつ90年代初期よりProduce業も行っているのでSoul、RareGrooveなどの「ネタもの」の知識もかなりあるとDJさんですね。

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 何か資料を・・・とすぐに見つかったのが上記の写真になります。
 まず、左の記事は「BLAST誌2000/oct」の記事で、Disco関係の特集が組まれ、レコード選者としてMakiさんが担当しました。 
 私個人は、当時、興味を持ち始めた頃なので、コピーして資料として使っていましたが、今見返してもかなり「濃い」内容ですね(^0^) 
 HipHopフィールドでGarageに対しての理解が少ない中、Makiさんはこの辺もしっかりと網羅・理解し、紹介してる辺りは流石です! 
 でも書いてる文章は「Makiさん」なんだよな~ww 憎めないです(^^;)

 んで、右は言わずと知れた日本語HipHopの名盤「You The Rock / Free」ですね。 
 Makiさんは表題曲をProduceし、個人的にはかなり好きな作品です・・・とにかくドラムの出し方がカッコよく、今でも使える1枚です(^0^) 
 Produce業ではあまり評価されたないですが、個人的には好きな方でしたね・・・
 ちなみに、当時はよく、このインストと何かのアカペラをブレンドしてミックスしてましたよ・・・Groove Theory / Tell Me とか、YouさんのPersonal Effects Onlyとかをブレンドしましたっけ・・・


 んなわけで、やっとこのテープのご紹介(^^;)
 A面が定番なダンクラミックスで、B面がチルアウトな80'sSlowJamになっています。

 ちなみにタイトルの「Magic」は、資料によると、Makiさんが好きな言葉だそうで、現在のDJネームである「DJ Maki the Magic」とつけるほど好きなようですよ・・・
 90年代中ごろまでは「DJ Maki」の名前で活動してたわけですが、このテープがリリースした時期に放送してたらしい渋谷FMでの番組名も「Magic」だそうで、なかなかいい「言葉」ですね(^0^)
 
 A面はNu ShoozeとかJenny Burtonなどの定番にまぎれて、けっこう渋い曲(というか私が知らなかった曲)もあり、久しぶりに聞くと勉強になりますね!

 B面は80'sSlowJam中心で、まだ不勉強な点もあり、知らない曲が多数ですが、聞いていて気持ちいい楽曲が収録されています。
 SlowJamって、定番曲に集まりがちですが、見事に知られてない曲を連発するあたり、Makiさんの技量があってのことだと思います・・・きっとLP Onlyの曲なんだろうな・・・勉強しよっと(^0^)

 そして、ミックスに関しては、失礼な話で書きづらいのですが、あんまり上手ではないと思います・・・ロングミックスはほとんどなく、カットインか、ボリュームを上げ下げしながらのミックスで、結構ザクザクした印象です。 
 ただ、このつなぎ方はテープの印象を下げるのではなく、逆に現場感を盛り上げる意味で効果的に生かされていると思います。
 Houseの流れでダンクラなりGarageを聞いてる人にはちょっとつらいかもしれないですが、HipHopを通過した者にとっては馴染み易いミックスだと思います。
 まあ、分かりやすく説明すると「カプリ」的な感じですね!

 そういうわけで、けっこうお勧めな1本のご紹介でした(^0^) Makiさんのテープはほかにもいっぱいあるので、随時ご紹介をしますね~


 <Release Date>
Artists / Title : DJ Maki The Magic 「The Magic vol,1」
Genre : DanceClassics、Garage、SlowJam
Release : 1997年夏ごろ?
Lebel : Groove Serchers No Number


<追記> 2009年7月13日
資料がいろいろと見つかったので、内容を一部変更&追加をしました。

DJ Watarai 「Mix Tape '97」
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 ストレートなHipHopのって最近紹介をさぼり気味だったので、保管箱よりお勧めの一本を取り出し、何年かぶりに聴いて、ご紹介でございます(^^;) ちょっと写真がピンボケだな~ww

 Kiyoさんなんかも作品をリリースしていた「Blend Source(Artical Effects Production)」シリーズからの1本で、ワタさんの活動において比較的初期のミックス作品になります。 ワタさん自体、あんまりミックス作品は出してないので結構貴重な部類のものかもしれないです。
 内容的には、全編HipHopクラシック連発のミックスで、発売当時(97年)高校生だった私の通学のお供でございましたww 確か、Manhhattanで買ったと思いますが、このBlend Sourceシリーズ自体、どちらかというとMよりな人脈の印象があります・・・

 では、まず収録曲のお話から・・・
 全編、90年代初期の黄金期の曲を選曲し、PeteRock関係、DITC関係の曲が多いっすかね。 ワタさんといえば「PeteRock好き」で当時は有名で、90年代初期にワタさんが、PeteRockがSP1200を使ってビートを鳴らし続けているのを見て、SPを使えばビートがずーと鳴ってるのでスクラッチの練習に便利だな~ってことでSPを購入し、気づいたらBEATを作るようになった・・・話は有名ですね^^ そんなことで、PeteRockが好きなのかな~ww
 んで、収録曲は、今となっては「ド定番」の曲が中心になりますが、当時は知らない曲も多く、かなり勉強になりました。 たとえば、Diamond D / Feel the Vibe とか、All City Production / Unsolved Mysterme とか、初めて知った曲も多く、この手は当時は値段が高かったので、指をくわえてレコ屋で眺めてた記憶があります。 でも、Feel the VibeのホワイトLPって、昔の方が安かったので、買っておけばよかったな・・・と後悔したりしてww

 そして、ミックスについては、収録されてる曲がド定番連発で悪いわけがなく、久しぶりに聞いた今日も首をふりまくりでしたww 当時もこんな感じだったな~ww
 技術的には、さすがに当時のレベルになっちゃうので、2枚使いなりスクラッチなりは控えめなのですが、当時としては結構「上手いな~」と思ってしまうレベルで、印象的なところではしっかりと決めてくれる感じです。
 当時のワタさんといえば、スクラッチが上手いDJとしての印象が強く、各種楽曲にスクラッチで参加なんかしてましたね。 このことを思い出し、資料を探してたら、下記のようなのが見つかりました・・・

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 左2つは、1997/04の「Groove」誌で、このときは全編HipHopの特集で、その中で「DJ達の華麗なる妙技~トリックプレーに迫る!」という企画があり、右の写真のようにワタさんと、やっぱり当時スクラッチが上手いと評判だったOkuboさんがフューチャーされていました。
 ちょうど、Cisco発でDJのビート集(Get a Pointシリーズっすね)の12inchが出たころで、ワタさんも12inchを1枚出してたので、その12inchを使って両者がトリック&スクラッチを披露し、雑誌に付属されたCDに収録された・・・といった感じです。
 改めてCDも聞きましたが・・・あ~上手いな~ww 今でも私はここまで出来ないので、羨望のまなざしです(^^;) また練習しよ・・・あっ、たぶんヤラないなww
 あと、このテープでもOkuboさんがコスリでゲスト参加しており、トライブのJazzの上で、シェアなコスリを披露しています。 そういえばOkuboさん、弁護士になれたんですかね~
 んで、右のレコードは、ワタさんがスクラッチ参加した「You The Rock / Free」の12inchですね。 ♪ぴぴっぴ、ぴー♪なコスリが大変良いですね(^0^)

 最後に技術的なところですが、繋ぎなども悪くなく、クイックなところもあれば、ミックスもあったり、今聞いても勉強になるな~&気持ちよくつなぐな~の一言でございます(^0^) ただ、選曲の山とかの作りはほとんどないかな? でも内容が大変良いですね^^


 んなわけで、ちょっと旧式なミックスのテープになりますが、今でも十分楽しめる1本です! ワタさんについては、この数年後、このテープを忘れたころに突然このテープの続編的なテープも出してるので、それもそのうち紹介しますね~


<Release Date>
Artists / Title : DJ Watarai 「Mix Tape '97」
Genre : HipHop
Release : 1997
Lebel : Artical Effects Production / Blend Source No Number

ps 今回掲載した「Groove」は、かなりヤバい号で、そのうち紹介しますね~ 
架神恭介・辰巳一世 「完全HipHopマニュアル」
kanzenhiphop

 わ~い、久しぶりの3連休・・・ここ最近、休日出勤の連続で疲れ切っていましたww でも、給料日前&カード会社からの引き落とし通知などで、外に出て散財するのも忍びない・・・ そういう時は、家でゆっくりすればいいわけで、この本を「プレイ」しましたww
 HipHop関連の書籍の中では変化球の部類に入りますよ~

 まず、帯などに書いてあるように、この本は「イルでヒップホッパーになるためのHipHop入門書」になっています。 
 HipHop関連の書籍において、DJ入門とかMC入門、ダンサー入門などは、実技の写真や解説などを多数掲載した形で多いかと思います。 しかし、HipHopがDJ/MC/Dancer/Graffitiの4つのエレメントを総合的に解説した本はあまりなく、あっても歴史書の部類だけだと思いますが、この本は大胆にも上記の4つのエレメントを、順を追って解説し、MCを通して「リアルなヒップホッパー」になる方法を教えてくれます・・・
 ただ・・・ただ・・・作者たちの考えてる範囲で、カタカナの「リアルなヒップホッパー」にですww

 結論から書いちゃうと、HipHopという「文化形態」を用いて、一種のパロディー本にしてるだけなんですが、HipHopに対しての理解度&愛情度などは別にして、なかなかレベルの高い本に仕上がっています。
 みうらじゅんさん辺りの本(例えば「正しい性教育」とか)と同じようなテイストで、「まじめに書いてあるけど、内容はお馬鹿ww」みたいな感じで、私も読んでいて面を食らいました(^^;) 
 以下で、書ける範囲でご紹介しますね・・・


 まず、筆者は奥付などをみると、HipHopとは全くの「部門外」の方で、前作である「完全パンクマニュアル」が好調だったようなので、出版社より要請をうけ、この本を執筆したようです・・・ちなみに、その出版社は、RealなHipHoper御用達であった「FRONT/BLAST」の発行元である「シンコーミュージック」ですww んで、奥付にはBLAST編集部の名前があったりもしますww
 作風は、完全パンクマニュアルと同様で「まじめに書いてあるけど、内容はお馬鹿ww」になるようです・・・ 他の本、活動などを追ってないので、正しいことは書けないかもしれないですが、下記のYouTube動画のような内容が彼らのスタイルになると思います。



 では、肝心な本著の説明です・・・
 どの音楽・文化でもそうですが、「流行りもの」に関しては、その対象の「表面」だけをすくい、分かりやすい部分だけ利用する「なんちゃって」が横行するものだと思います。 HipHopももちろんそうで、KoolHercのことや、レコードを2枚使いのことなんて知らなくっても、それっぽいダボダボの服を着ていれば「ヒップホップ」になりますよね・・・
 ただ、その音楽なり文化を追い続けると、そういう「なんちゃって」は非難され、本著でいう「ワック野郎」とか「フェイク野郎」とけなされるわけです。 これは、自分も少なからず、HipHopなり他の音楽を愛してる立場から考えると、「なんちゃって」な輩を見てるとちょっとムカついたりするので、正しいですねww
 そこで、どうやったら「リアル」な「ヒップホップ」が体現できるのかを解説するのが本著になります・・・が、説明が凄いことになってますww


 まず、筆者の考えの骨子は「自分たちは日本人なんだから、海外のをそのまま輸入して利用するのはおかしい」という点で、一貫して貫かれています・・・というか、この考えで一点突破してますww

 分かりやすい点だと「ダボダボの服」なんですが、現地の彼らは「文化的背景」があってダボダボの服を着てると解説し(その通りでしょう)、もし日本でヒップホップをするならば「自分たちの文化的背景」で考えないといけない・・・と論じています。 この点は、私もかねがね考えていることだったのでちょっと同意します。 
 では、何を着れば、日本において、リアルなヒップホッパーになれるのか・・・ その問いに対して、著者たちの「悪意(失礼ww)」によって導き出される答えは・・・ 日本のダボダボの服=平安時代の貴族っぽい人たちが来てた服「直衣(のうし)」になります。 つまり、下記の絵になりますww 筆者のサイトより拝謝です(^^;)
kanzenhiphop_2


 もう、あとはこんな感じで一点突破ですww
 細かく分析すると、解説しないといけない「用語」「行動形態」などに対して、その表層だけをくみ取り、日本の「過去」のモノ・事柄なんかと合うものを「無理やり」合致させ、「実にリアルです」の結びの言葉で片付けちゃう・・・スタイルで書いてくれますww
 たとえば、Slick Rickが付けてるようなネックレスや指輪のような「ブリンブリン」な装飾品でいくと、たいていは自分の名前とかクルーの名前が入ってて、かつそれが自己主張(俺はこんだけ稼いでるんだぞ!みたいな)を網羅してる点から、日本において、正しいのは「位牌」としてますww 理由などを読むと確かにそうですね・・・私の婆さんがなくなったとき、親父が坊さんと位牌の打ち合わせ(1文字違うだけで値段が違う!)をしてる姿が思い出されましたww

 また、HipHopに限らず、ジャンル・文化においては「専門用語」はつきもので、その文化なりに属していれば理解ができるが、属してないと理解できない・・・って言葉は多いと思います。 その点も、本著ではしっかりとカバーしてくれます・・・間違った方向にww
 これに関しては、上記の表層だけをくみ取って解説しちゃうスタイルがバリバリで、ブレイクダンスのところで大爆発してますww 「チェアー」が文字通り「イス」を使用し、私も具体的な用語がどんな踊りなのか分からない部分もありますが、100%間違えています・・・ それもすべて写真付きで間違えてくれますww 
 この、ブレイクダンスに関しては、下記の動画があったので、貼っておきます・・・ 言葉の意味を理解できる人には笑えますが、知らない人には首を傾げてしまいますww


 そんな解説が進み、最終的には、説明した内容の総決算として「リアル」なミニ小説が掲載されてます・・・ これについては、内容は書かないですが、本当にヒドイですよww でも、その類い稀な想像力には称賛を贈りたいと思います(^0^)


 次に、もっとヒドイところがありまして、「付録」がヒドイんですよ。
 いわゆる「ゲームブック」が付録として付いてるのですが、総ページの40%を占めてますww う~ん、その量は付録と言わないんじゃないんではww そして、もっとヒドイのが、嘘をつきまくってるのに、このゲームブックの「内容」が凄く高レベルな点です!
 実際、なぜこの本についてるのかは、筆者側からギャグ要素として発案したと思いますが、内容だったり、ゲーム性だったり、意外性だったり、かなりヤラレましたよ・・・ まあ、あくまでもHipHopとしてではなく、人間の創造性の範疇としてですがww

 まず、ゲームブックの説明は・・・いいかな? 小学生くらいの時にやったことがある方が多いかと思いますが、TVゲームにおける「RPG」を文章形態で行うもので、「@@だったら354に行く、**だったら21に行け」みたいな感じで、本のページをペラペラめくりながら、ストーリを進めていくものですね。
 
 んで、このゲームブック(タイトルは「ダンジョン・アンド・ヒップホッパーズ」)なんですが、本著で広げられた「ヒドイ」説明の一端がスタート地点になります。先ほど、ヒドイと評した「小説」にもその一面が出るのですが、主人公(MC)が他のHipHopスキルを持ったメンバーを探す過程で、DJを探す・・・部分を妄想力で拡大化させたのがこのゲームの骨子です。 
 本著の中では、DJの外出理由は「クラブ」か「レコード屋」にしかいないと説明しており、普通の想像力でいけば、クラブとレコード屋を中心にしたゲームブックにすると思いますが、完全にこの考えをぶっちぎってますww

 まず、本文中でも説明があるのですが、よく海外の著名のDJ達(Shadowとか)が、何年も通って、やっと「地下の倉庫」に入れてもらい、ビックリするぐらいレアなレコードを掘った・・・という話がありますね。
 凄い汚い未整理のレコードが山積みになってる写真や映像でご存じな方も多いかと思いますが、筆者はこの話を、話途中で聴くのをやめ、妄想解釈をしますww つまり、良いDJはレコード屋の地下にいる→地下といえばRPGのダンジョン→そのダンジョンを探検しないと良いDJと出会えない・・・という解釈でゲームブックが成立したと考えられます。 この一点突破な考え方は、ある意味HipHopですね!!

 んなわけで、レコード屋の地下にある「謎のダンジョン」を捜索し、下のような時に敵を倒したり、アイテムをとったり、レベルアップしたりしながらストーリは進んで行きます。 その際に、下記のアドベンチャーシートを用います。
kanzenhiphop_1

 実際に本を拡大コピーして、私が使用したものですが(30前でまさかやるとは思いませんでしたww)、かなりゲームブックとしてはレベルが高いと思いました。 内容はネタばらしになるので、詳しくは書きませんが、本著の内容をくみ取り、ヒドイ内容に仕上がってますww

 しかし、ゲーム性に関しては、レベルが高いっすよ・・・ 私も大人になったので、物語の「作り」の部分を意識しながらゲームしましたが、イベントの作り方や、フラグの立て方など上手に作ってるな~と思いました。 ただ、本著ではヒドイ内容が横行してるのに、このゲームだけ真面目に作るなよ!っとも突っ込んでましたww
 また、この著者が凄いな~と思ったのが、このゲームブックの骨子さえ平気で破っちゃう点です。 ダンジョンから出たあと、ストーリの進め方によっては「とんでもない」方向に行き、思わず「あんたスゲーよ!」と唸ってしまいました。 社会人編(へっ?)はそのアイデアに負けましたよ・・・ww


 最後に、この本の総括をしたいと思います。
 この本全体に通して言えるのですが、内容的にはヒドイですが、ここまで趣向を凝らしていると、制作に関する労力なり、ギャグにするセンスを認めざるを得ない点が非常に多いと思います。
 私自身は、こういった「ギャグ・パロディー」に関してはもともと寛容なのですが(なんせコサキンリスナー歴15年なのでww)、本著に関しては、そのギャグの方針を一貫して貫き、かつ私を驚かすことも多かったので、素直に認めちゃいました。 ちなみに、この紹介文で、さんざん「ヒドイ」と書きましたが、これは全部「褒め言葉」としてになります・・・コサキンを聞いてる方ならわかるかな?

 また、世の中を見回すと、HipHopなりその他の文化を使用した「なんちゃって」な物は多く、適当に寄せ集めしたコンピレーションとか、上辺だけを利用した書物などムカつく部類のものは多いですよね。 
 これも最初はそうかと思ってましたが、読んでみると、ネタになってる「表題」的な部分はしっかりと調べて書いており、それなどを無視しちゃってるモノが多い中で、頑張った印象が強いです。
 一応、奥付などを見ると、指導をされた方(誰かの変名? ググれないっす)や、デバック(本だとアンカーかな?)の方の功績が大きいかなと思いますが、部門外の著者が、例示で書いた「ライム」なんかは、しっかりと韻を踏んで、かつフロー感が優れたものになっていましたし、かなり文化的に知ってないと書けない内容(DJのところで、Juiceをかければ盛り上がる・・・ってところがあり、RakimのJuiceか、SnoopのJin & Juice、またはCatc a Grooveのことでしょうか? なんちゃってじゃ、snoopは知ってるかも知れないですが、これらの曲は多分知らないでしょ)も多いと思います。


 私個人はそうでしたが、DJ・レコード文化を年齢を重ねるごとに進めていくと、ジャンルなんて関係ない聴き方をし、物事に対しての考え方が広く取れるようになったこともあり、この本を許すどころか、称賛できるようになりましたが、世間的にはこの本が「なに~、HipHopを利用しやがって!」となるんでしょうね・・・ちょっと残念だな~

 なので、HipHop経験値が低い方にはお勧め出来ないですが、経験値が高い方には、相性もあると思いますが、お勧め出来る一冊でございました。
 ただ、この本を探すのであれば、ユニオンとかではなく、BoolOffでお願いしますww 私がつい最近、BookOffで買ったのでww

 ふう~、休日なのでつい長く書いちゃった(--;) 読みにくいな~ww


<Release Date>
Artists / Title : 架神恭介・辰巳一世 「完全HipHopマニュアル」
Genre : HipHop
Release : 2006/09
Lebel : シンコー・ミュージック ISBN4-401-63045-9
MURO 「Diggin' Ice '98」
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 毎度のMUROさんもの! MUROさんのミックス作品は手持ちも多く、好きなのも多いので、つい紹介しやすいです(^^;)



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 Diggin' Iceシリーズの第3段で、98年に出た作品です・・・今回はペリエってますね!

 まあ、Iceリリースということで、Soulなどの旧譜から始まり、様々なジャンルを選曲して、夏を涼しくしてくれる内容になっており、一発目から「Kool & the Gang / Summer Madness」でスタートします(^0^)

 選曲的には、96、97と同様にSoul/RareGroove関係の曲が中心で、それこそ写真を貼った「The Jones Girls / This Feeling' Killing Me」とか「Gwen Guthrie / Close to you」などの70~80年代物の旧譜が選曲されています。
 ただ、この作品ぐらいから、更に選曲の幅が広がり、Loversもの(Dennis Brownなど)や、AOR(Boz Scaggsなど)、90年代以降のR&B(Color Me Badとか)、UK Soul(Countney Pineとか)なんかの新ジャンルも選曲されています。
 便宜上、Soulなんかのジャンルにしちゃいましたが、もうこうなってくると、ジャンル分けが出来ないですね(^^;)
 ちなみに、次作なんかは、もっとR&B色(特にUKもの)が強くなったりするのですが、この頃より更にジャンルの幅が広がった・・・ように思えます(^0^)


 んで、選曲やミックスを細かく分析すると、ド定番な曲も、知らない曲も、そういう曲も入れるの!(たとえば、Lil'Louis)というのもあったりして、選曲的にも勉強になるし、流して聴いても非常に聞きやすいテープになってます。
 ミックスも、しっかりと流れを作ったミックスで、パンチのあるラインが多く、冷涼感をしっかりと演出したミックスになっています。

 また、MUROさんらしい「遊び心」を感じる部分もあり、それこそA面の最初で「Summer Madness」を選曲したら・・・Aの最後の曲は「Jazzy Jerr & Fresh Prince / Summer Time」で終わらしてみたり・・・キングの余裕が感じられて大変イイですね(^0^)


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 なんか、書き込みがサクッと終わりそうなので、戯言も一つ・・・(^^;)

 私がミックステープなりミックスCDを聞くことが多いのは、圧倒的に通勤時で、時間配分的にはテープがちょうどいいです。
 電車で通勤してるのですが、結構通勤時間が長く、家を出て、会社に着く直前まではちょうど45分で、出勤時にA面、帰宅時にB面を聞けるのでちょうどいいんですよ・・・
 朝は満員電車で、意外と集中して聞けるんですが、帰宅時は座席にずーと座れちゃうんで、途中で寝ちゃったりしてるので、B面の中盤辺りは結構記憶が曖昧なテープが多いっす(^^;)

 その限りにおいて、意外と重要なのは「B面の最後あたり」で、ここを手を抜くとリスナーから(=私から)痛い目にあいます(^^;)
 なぜなら、駅から降りて、静かな夜道を自宅に向かって歩いてる時なので、一番集中でき、「自宅に帰る=物語の最後」なので、感情移入などもしちゃったりするからです。
 
 原稿を書くにあたって、このテープを通勤時に聞いてましたが、最後に来ましたよ・・・

 選曲の順番はだいたい覚えてましたが、最後までは覚えてなく、実際の最後の前の曲(Yo Yo Honey)がフェイドアウトしたので、もう終わりかな~と思いつつ、今日もイイこと無かったな~とか思いつつ、星がちょっと見える夜空を見上げてたら、突然「Blow Monkeys / Diggin Your Scene」の素晴らしいイントロが・・・いや~理由は分からないですが、グッと来ましたね!!
 久しぶりに聞きましたが、本当にいい曲ですね・・・心の底から優しくなれる・・・みたいで、聴きながら歩いてるうちに、自分の体が音楽と一体化し、なかなか良い気分になれました・・・
 なんか、下向きに歩いていたのに、自然と上を向いて前に進む気分になった感じで、ミックステープだからこそありえた「奇跡」の報告でした・・・(^^;)

 
 長ったらしい引用でしたが、MUROさんのミックス作品って、派手なミックスとかはないものの、選曲だけで殺してくれる「一発必中」のラインが結構多いと思うんですよ・・・
 
 このことは、人によっては感性が違うので、かなり聞いてる者の「個人差」があると思いますが、MUROさんに関しては、DJミックスにおいて「一押しの曲」を光らせる技術があり、この点は同意してくれる方が多いと思います。
 今回のBlow Monkeysは大げさな表現でしたが、MUROさんに対して、個人的にこんなことを思っており、MUROさんの魅力の一部(当然、掘りの深さとか、トータルでの作品作りも魅力)じゃないかと思います。

 私は、DJが趣向を凝らして選曲やミックスをすることで、その曲が光り輝くものだ・・・と信じており、この点がこのブログの骨子だったりもします。
 つまり、DJが選曲/ミックスした曲にマジックをかけた「作品」が「ミックステープ」なり「ミックスCD」なわけで、収録した曲を単品で聴く以上に興奮だったり感動を貰える存在だと認識しているので、無駄に作品紹介をしているわけです(^^;)

 この作品だと、長ったらしい例示を書いたB面最後の「Blow Monkeys / Diggin Your Scene」は、私にとって「マジックのかかった曲」で、MUROさんがどういう心境でミックスしたかは分からないですが、私を優しく殺してくれました・・・まさにJohns Girlsの「This Feeling' Killing Me」ってところですね!!
 
 よく「音楽は素晴らしい」なんて言いますが、私から言えるのは「ミックステープ(ミックスCD)で聴く音楽は素晴らしい」ってことで、MUROさんのような素晴らしいミックスが出来るDJの作品は、今後も声を大にしてお勧めしたいと思います(^0^)



 んなわけで、最後は作品とは違う方向に転がりましたが、作品自体はどなたにでもお勧め出来る気持ちいい一本です(^0^)
 CD化されてないのが残念ですが、上のような理由でテープで聴くのも悪くないです・・・是非、聞いてみてくださいね!!

 ちなみに、優しく殺して「もらえる」ようになるには、結構修行が必要で、ちゃんと曲とかを掘ったり、理解したりして、自分のキャパシティーを広げないとDJは簡単には「殺して」くれない・・・と思います??




<Release Date>
Artists / Title : MURO 「Diggin' Ice '98」
Genre : Soul、R&B、UK Soul、Lovers・・・・
Release : 1998年
Lebel : savage NO Number




<編集情報> 2010年1月11日
勢い余って、再編集しました・・・結構オリジナルの文章とは異なっちゃいましたが、まあ・・・いいかな(^^;)

<編集情報> 2010年4月11日
Summertimeの12inchを買ったので、写真を入れ替えてみました・・・Summertimeも昔は高額盤でしたが、今はオリが割引込みで1000円ぐらいで買えちゃう時代になりましたね・・・この間、酔った勢いで安く救出してみました(^^;)




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<追記> CD再発について

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 2011年5月に上記の形で2枚組のCDで再発されました。内容はテープと全く一緒ですが、こちらの方が聴きやすいと思いますので、興味のある方は聴いてみてね!!






DJ TEZ 「Disco Tech」
djtez_discotech

 今日は、詳細がまったく分からないDJですが、良作なのでご紹介です~


 DJのTEZさんはどこの誰だか分からないのですが、リリース元が「Undaprop Wreckordz」ということで、Naked Artz、Grope in the Dark周辺の方じゃないかと推測しています。 
 Naked ArtzDJ Tonkさんや、MILIさん(瘋癲でおなじみっすね)などがいたラップグループで、90年代中期から後期にかけて微妙にヒットしてました(失礼!)。
 また、Grope in the Darkは、現在も営業中のHipHop関係の洋服屋さんで、個人的にはNaked Artz周辺の方々が開いたお店だったと記憶しています・・・
 んで、今回のUndaprop Wreckordzは、Grope in the Darkを母体に作られたレーベルで、一応代表はNakid ArtzのDJをしてた「DJ S@S」さんです。

 今でこそ、洋服屋さんとアーティストが関係をもって楽曲をリリースすることなんて珍しくもないですが、90年代中期以降、日本のHipHopにおいて、洋服屋さんとアーティストとの関係は結構重要です。
 つまり、洋服屋さんがバックにつくことで、アーティストに対して、活動や楽曲製作などの「バックアップ」を行っていたのです。
 例をあげればきりがないですが、MUROさんとStill Diggin'なんかが分かりやすいでしょう・・・MUROさんが実際にスタッフとして勤務したり、三者凡退の12inchは、Still Diggin'が資金提供をして作ったり・・・と関係性が深かったです。

 当時の状況などを考慮すると、走り始めた日本のHipHopシーンへの参加者は、とりあえず「カッコ」から入るわけで、洋服屋は結構儲かっていたはずです。
 また、アーティスト達も音楽業一本で飯は食えないので、その食い扶持稼ぎとして洋服屋に勤務していたケースは多いと思います。 
 アーティストはストリートレベルでは有名なので、お店にとってはいい広告塔になり、集客性・売上を高め、一方のアーティスト側にとっては、食い扶持の確保や、資金提供などのバックアップになる・・・といった、相互でwinwinの関係があったと私は考えています。

 んなわけで、Grope in the Darkから発生したUndaprop Wreckordzも、その周辺アーティストをバックアップしつつ、ミックステープ・ミックスCD業界では良質で多作なレーベルに成長し、現在もKomoriさんやDj Oshow、murakamigoなどの作品をリリースすることがあります。 
 ちなみに、リストアップしたDJを見ると、もろ「Sugar Bitz人脈じゃん」って気付く方も多いと思います・・・いまいち、この関連の事実がつかめないのですが、私個人の考えでは、Undaが発展しSugar Bitzになり、komoriさんの活躍でSugar Bitzが有名になり、ここ最近になり、メジャー展開(=権利クリアもの)はSugar Bitz名義で、アンダーグラウンド展開(=権利バックレものww)はUndaprop名義を復活した・・・と考えています??
 真偽のほどは・・・どうなんでしょうかね?(^^;)


 そして、やっと本編の紹介(^^;)

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 タイトルの通り、Disco~DanceClassicsものなのですが、この範疇でいくと、渋めの曲が多く、どちらかというとGarageな曲が多く選曲されています。
 楽曲的には80年代にリリースされた曲が中心で、分かりやすく言うと、SOS Band / The Finest の雰囲気・・・すこし分かりにくく説明すると Patrice Rushen / Number One の雰囲気・・・分かりにくく説明すると Evelyn King / I'm in Love の雰囲気です!
 これらの曲は実際に収録されてるわけですが、80年代特有のアーバン感のある楽曲を選曲しています。
 
 ただ、特筆すべきは、収録された楽曲の「チョイス」と「雰囲気の一体感」が上質で、なかなか真似出来ない構成になっている点です。 
 私個人は、近年Garage関係に接近して、いろいろと学んでいたので、おのずと知ってる曲も多いですが、HipHopなダンクラとしてはあまり選曲されない曲が多く(例えばSharon Brown / I Specialize in Loveとか)、個人的には聴いていてかなり壺に入りました。
 個人的な嗜好があるためかもしれないですが、HipHop業界から発信される場合は、どうしても内容が「The ダンクラ」っぽい、跳ねた楽曲に集まりがちなのですが、これに関してはGarageっぽさ(うまく表現できないけど、この場合は楽曲のグルーブを引っ張っていく感じ?)も演出しており、聴いていて「気持ちいい」部類の選曲になってるいると思います。

 また、チョイスした楽曲の魅力をグイグイと伸ばし、全体の雰囲気を統一し、この気持ちよさを持続させてるあたりも見逃せないです。
 うまく説明できないですが、MUROさんのElegant Funkと同路線の「気持ちよさ」を伝えてくれます・・・


 なかなか、マイナーな作品ではありますが、ミックス作品としてはかなり高レベルだと思いますので、お勧めします~
 Elegant Funk辺りが好きな方にはもちろん、Danny Krivitなどが奏でる「上質なsweet感」が好きな方にもお勧め出来ます~


 ちなみに、Undapropものは結構良作が多く、見逃せないレーベルなので、今後もご紹介しますね^^ まあ、S@Sさんが中心なんですが・・・ww


<Release Date>
Artists / Title : DJ TEZ 「Disco Tech」
Genre : DanceClassics、Garage
Release : 2001年10月ごろ
Lebel : Undaprop Wreckordz UWT-062


<追記>
 最後に、このテープの私的な思い出を・・・
 実はこのテープ、最近発掘したもので、9月頃、大阪に出張に行った時、KingKongで発掘をし、帰京して、聞いたら一発で気に入ったのですが・・・そのとき買ったテープの調子が悪く、再生すると「キーーキーー」という、怪音がするもので、悔しい思いをしました。
 んで、これはもう一本いい状態のを買わないと・・・と思ってた矢先、仕事の付き合いで訪れた横浜で、付き合いが終わった後に寄った「DiscWave」で発見! 
 自分が普段行くレコード屋では全く見たことないのに、行かないところにはある・・・っていうのが変な感覚で、ちょっと勉強になりました(^0^)


<追記> 2009年7月13日
文章を一部のみ訂正&追加をしました・・・そのついでに写真も追加です♪

Bull Jun 「BJ'S Mixshow Volume 14」
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  大好きなBull Jun氏のミックス作品で、先日やっと中古で発掘したのでご紹介です~


 この1枚は、氏のレーベルである「Flatrock Records」のホームページで公開されたいたDJミックスをCD化したもので、ジャケットによると「2006/11/09」にレコーディングされたもののようです・・・

 ホームページでのDJミックスは、月1とか2か月に1回に更新され、私も暇な時に、一瞬だけクリックして聞いてました(^^;)
 普段、テープなりCDでミックスを聞いてるので、ネットだとほとんど聞かない・・・というか、集中して聞けない性分なので、更新してた頃は殆ど聞いてません・・・悪しからず・・・
 ちなみにFlatrockのホームページは現在「工事中」のようで、この作品の詳細はつかめませんでした・・・

 んで、このCD・・・確定した詳細が分からないのですが、個人的な調査だと「ノベルティー」作品だと思われます・・・おそらくJet Setのノベルティーだと思いますが、確定した情報が分かりません(^^;)
 記憶だと、JunさんがJet Setで何度かノベルティーを出してた記憶があり・・・ノベルティーなので、特別に作らず、ホームページ上でのミックスを転用した・・・ってことは十分考えられ、ノベルティー説が濃厚です??
 去年ぐらいにも、Jet Setでノベルティーを出してたので、もしかしたらコレなのかな??? う~ん、よくわからんです(^^;)


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 では、作品の紹介に行きましょう~

 内容的には、Soul、RareGroove、Latin、Funk、Jazz、Disco関係の旧譜を軸に、HipHop、Breakbeats等をまぜた、他の作品に近い世界観(=ジャンルレスにミックス)でミックスされています。
 トラックリストが付いていないので、全ての曲は分かりませんが、写真のP&Pクラシックとして近年再評価→再発された「Clyde Alexander & Sanction / Got to Get Your Love」からお馴染みの「Queen Latifah / How Do I Love Thee」に繋いでるように・・・ジャンルの壁を関係なく、掘り師魂が光ったナイスミックスになっています(^0^)

 テンポのよい楽曲でFunkyに攻めつつも、氏のもつ「Groove感」に焦点を合わせた楽曲が多く収録され、聴いていて気持ちよく聞ける作品だと思います・・・後半に進むにつれ、盛り上げていく感じが大変イイですね!
 まあ、ドラム感の強い曲だったり、浮ものがスムースだったりと、氏の作成した・関わった12inch、LPなどでよく表現されてる「Groove感」もこんな感じなので、自身の影響を受けた曲、志向に合う曲なんかを集めたのかな・・・とも思います。


 ただ、選曲の構成や、ミックスの技術などは、そんなには気合いが入っていない・・・かな?
 いい意味で「肩ひじ張らない選曲」なのかもしれないですが、自身のサイト用に、ユーザーに対して、ある種の「サービス」として提供されてるミックスなので、販売用の作品と比べちゃうと、そこまで気合いを入れる必要がない・・・っと私は考えています。

 私の穿った見方かもしれないですが、ミックス作品において「販売用」に作成されたものと、ノベルティーなり、今回のようなサイトなんかでサービスとして制作された「非販売用」のものとでは、ミックス作品としての「レベル・質の高さ」に差が生じると思います・・・順位でいくと「販売用」のものの方がレベルが高い・・・でしょう!

 なぜなら、販売をするミックス作品は、内容が良くなければ「売れない」という大前提がある以上、内容やミックス技術、作品の世界感作りなど、購入者であるリスナーを納得させる(買ってよかったとか、いい作品だな~とか・・・かな?)必要があり、おのずと製作するのに「気合い」的なものが必要になると思うからです。 
 適当に一発取りした内容よりも、何度もミックスを考えたりして試行錯誤の上で作った作品の方が・・・内容を細部まで考慮してるわけで、質の高いミックスを発揮し、販売につなげることが出来ると私は考えてるので、「販売用」のものを買い続けています・・・

 まあ、まったく逆の場合もあったりもするので、一概に「販売用」のものが良いとは言い切れないですが、ここ最近はこんな感じのことを考えていました。
 ただ、逆の場合(非販売用の方が内容が良かった、または適当に一発取りの方が内容が良かった)があることも自認することも重要で、なんでも「食わず嫌い」をせずに聴きづつけることも重要ですかね・・・結局、音楽の名のもとに「優劣」なんて作ってはいけませんね!


 んなわけで、出口のない回答でお茶を濁わしてしましましたが、RareGroove関係がお好きな方には大変おすすめができます(^0^)
 また、ミックスの質は、さすがのBull Jun氏なので高レベル(基本的なアベレージが高い!)なので、間違いなしです~ 知らない曲も多く、勉強になるな~っと(^0^)



<Release Date>
Artists / Title : Bull Jun 「BJ'S Mixshow Volume 14」
Genre : Soul、Funk、Jazz、RareGroove、Latin
Release : 2007
Lebel : FlatRockRecords no number(CDのマトリックス番号はDJMS0014)
notice : No Track List



<編集情報> 2010年2月5日
色々あって、文章をちょっと整理しました~






MURO 「King of Diggin' Ⅱ」
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 MUROさんの定番ミックス「King of Diggin'」シリーズの第2作目です。 本作もHipHopの元ネタが「これでもか~」というぐらいミックスされてます。

 以前紹介した第1作目「King of Diggin'」では、このテープがリリースしたことの意義などを紹介しましたので、今回は別方向で攻めたいと思いますww

 まず先にテープの内容ですね^^ 1作目と同様に、HipHopのサンプリング元であるSoulやFunk、Jazz、RareGrooveなどの楽曲が多数収録され、聞いていて大変勉強になります。 今回も前作同様にHipHop黄金期の曲の元ネタが多く、若干Jazz寄りのネタが多いかな~と印象があります。
 また、比べてはいないですが、1作目よりも1曲をかける時間が長めにとられており、Jazzネタと相まって、非常にリラックスして聞けると思います。
 ただ、ミックスの展開なり、技術は、このシリーズでは特に考慮してない作りになってるので、テープ全体を把握するのは結構難しいです。 まあ、このシリーズに関しては、あまたのネタをミックスするだけではあるのですが、そのようなことはMUROさんにしかできず(レコードを持ってる・掘ってるの意味でです)、ミックスするだけでMUROさんの個性を表現出来ちゃうので、あまり技術的なことに触れても仕方がありません・・・です^^

 今回のテープの紹介は以上にして、今回ちょっと力を入れて紹介したいのが「アートワーク」です。
 MUROさんの作品は、Tape、CD、その他もろもろを問わず、「企業ロゴ」や「商品ロゴ」、または「過去のレコード」などをサンプリングしたものが多いですよね。 今回のDiggin'シリーズもそうだし、他のミックスシリーズでも色々なものがサンプルされてますね。 また、MUROさんがプロデュースする洋服なんかでも、このサンプリング感覚は多分に発揮されてます。
 今回のテープは「某ハンバーガーチェーン店」のロゴを使用しているわけですが、すごくインパクトがありますよね。 他のテープもデザインをしっかりと覚えてるものも多いです。
 MUROさんの「アートワークにおけるサンプル」に関しては、本当に「ネタ」のチョイスがうまいですよね・・・ Iceシリーズが「水もの」に統一してたり、Heatシリーズは「火もの(ジッポのオイルとかね)」だったりと、テープの意義的なところと重ね合わせるところはさすがです。
 遊び感覚から始まる「サンプリング」であるとは思いますが、元の意匠が持つ「インパクト・イメージ」を使用しつつ、MUROさんが行いたい「表現」に昇華してしまうわけで、それも自身の活動の中で一貫して行われてる点は素晴らしいと思います。 サンプリングなので、純粋なオリジナルアートでないわけですが、これも「センス」がないと出来ないですよね・・・
 デザイン自体は、MUROさん自身がMACの前に座って書いてるわけではないでしょうが、この類い稀な「センス」はもっと一般レベルでも評価されるべきだと思います。 

 ただ、ひとつだけ長年の疑問があります。
 このテープと前作がそうなのですが、実際にこのデザインを作った方が、Hydeoutでおなじみの、あの「Nujabes」さんなのか?ということです。
 このテープの一番下に「INDEX; MADE BY NUJABES」と記入があり(トップ写真参照)、Nujabesさんの活動が盛んになったあと、このテープを聴きなおしてみた時にその記載を発見し、以後、私の中では疑問として残っています。
 アーティストネームとしてあまり思いつかない部類の名前だと思うので、同姓同名ではないと思いますが、今のNujabesさんの活動からすると、ちょっと縁遠いデザインですよね。
 この点は、どうなんでしょうね・・・本当だったら、面白いですね^^

 んなわけで、ミックステープ史上において重要作のご紹介でした~

<Release Date>
Artists / Title MURO 「King of Diggin' Ⅱ」
Genre : HipHopネタモノ(Soul、Funk、RareGroove、Jazz・・・)
Release : 1996??
Lebel : ???
notice : No Track List

ps MUROさんの関わったイベントのフライヤーもデザインが秀逸なものが多いので、そのうちまとめて紹介しますね^^




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追記 2015年1月28日

 文中でも触れております、このテープのデザインは、MUROさんのTwitterでの発言で、表記のテープでのデザインがNujabesさんのお仕事だったことが判明しました!
 このテープの1と2が、Nujabesさんのお仕事で、もしかしたら、他の作品でもデザイン協力をしてるかもしれないですね・・・かなり嬉しい情報でした!!





Jif Rock 「Funky Fresh!!!!!」
jiffrock_dvd

 今日は帰宅時に飲んで帰り、家で飲みながら、先週末に救出したこのDVDを見たたら、急に書きたくなったのでレコメン!(^^;) 酔っ払ってても、ちゃんと写真が撮れてよかったっすww

 言わずと知れた日本屈指のターンテーブリスト「Jif Rock」さんをフォーカスしたDVDで、昨年、ユニオンのノベルティーで配布されたものになります。 ただ、このDVDに関しては、恥ずかしながら、ノベルティーではゲットできず、先週末にユニオン・某「茶」店で100円で救出してきました・・・ ただ、これから褒めるのでなんですが、100円で売るなよww

 ユニオンのノベルティーって、ここ最近クオリティーが異常に高く、個人的にはヒットの連続です。 しかし、世間的にはあんまり注目されない印象もあり、ちょっと私がプッシュしないと・・・なんて思ったりもしていますww  大体のノベルティーが、5000円以上でプレゼントなのですが、ここ最近は5000円を超える買い物をすることが多いので(それだけ品揃えがいいってことですね!)、今後もよい作品はプッシュしていきたいと思います(^0^)
 ちなみに、個人的に思ってることですが、今現在、東京のレコード屋で一番「活気」があるのはユニオンだと思います。 特に中古分野では、他の専門店よりも凄いと思います・・・ 渋谷RareGroove/Jazz館のセールなんて、どの分野でも世界トップクラスだと思いますし(セール時に外国からのお客さんも来るようになりましたね!)、新宿Soul&Blues館のダンクラ関係のセールもヤバいし、その他各店とも「かなり」お世話になってます。 
 最近だと、新宿Soul&Blues館のダンクラセールで「Sunshine Sound」のケボーキアンものが出品され度肝を抜かされました(Disco Patrickの本が出たからだと思いますが・・・ただ、しっかりと仕入れちゃうところはすごいっすね!!)。 高すぎるのか(知りたい方はお店にゴーww)、まだ売れてないですが、あれを仕入れて販売しちゃう辺りは世界的に見てハイレベルだと思います。 実際、海外の店だと、本当にレアなのはeBayに流れちゃうので、店舗運営的な側面だとちょっと面白くないですよね・・・
 ユニオンに対しての思いをまとめると、何よりも、中古の回転が速く、レコードを買う側にとって「新鮮」な品物が多く、レコードハンティングをすることが楽しく思える営業展開はもっと評価すべきだと思います。 また、レコードハンティングにおける「抜け(=おいしい買い物)」も多いので、お店を行くのが本当に楽しみですね(^0^) 中古品などの値段の付け方も悪くないですよね^^ 
 これらの点は、優秀なスタッフが多数在籍してる点が大きいと思いますが、私個人も今後ともお世話になるので、頑張ってほしいお店です・・・そして、もっと評価されるべきお店だと思います。

 おっと、話題がユニオンの方に脱線しちゃったww 気になる、内容の紹介をしますね^^
 ここ最近のクラブプレーやショーケースでの実技映像をメインとし、合間に氏のインタビューを挟む内容で、短い時間(40分ぐらい)ではありますが、個人的にはかなり楽しめました^^
 DJスキルについては、自分自身がトランスフォーマー止まりなので、詳しく解説できないですが、見てて「あ~上手だな・・・」と悶絶し、「俺も、もっと上手になりたいな・・・練習しよ・・・」と思わせる内容です。
 DJテクが上手な方って、手の動きや、体の身のこなしなどに「無駄」がなく、効果的に音を出すことが出来て・・・憧れてしまいますww Jif氏もその点は間違いなく、見てて憧れてしまいました(^^;) さらっとクラブスクラッチができるようになりたいものですww

 また、昔っからバトル大会のビデオなんかや教則ビデオなんかがありますが、理解するまで時間がかかり、楽しめない方も多いと思いますが、このDVDに関しては、Jif氏のもつ「Funky感」が多分に収録されており、DJテクニックを知らない方でも楽しめると思います。 
 特に、インタビューを見てる限り、Jif氏の真摯な姿勢には好感をもて、素直に映像が楽しめる点は特筆すべきだと思います。 今後もぜひ頑張ってほしいですね(^0^)

 んなわけで、ターンテーブリスト関係に興味のない方でもお勧め出来ますので、お手に取る機会があればどうぞ~です(^0^)
 私個人は、これを見て、Jif氏に好感を持ってしまったので、彼の作品を買わなくちゃな~と思いました。 ミックス作品は少ない(1作のみ?)なので、あれですが、まだ持ってないので、見つけ次第購入をしたいと思います。
 
 あと・・・本当は、このDVDを見て、即座にスクラッチの練習などをすべきだと思いますが、なぜかこの文章を書き始めてる私には・・・クラブスクラッチの壁は越えられそうもないです(^^;) なんであんあなに指が動くんだろうww

<Release Date>
Artists / Title : Jif Rock 「Funky Fresh!!!!!」
Genre : Skratch
Release : 2007
Lebel : ???
Notice : Disk Union ノベルティー 

 DVD関係は、自宅で見れるのが、パソコンのみ(家でテレビってほとんど見ないです・・・)なので、手持ちは少ないのですが、今後も紹介していきますね~
You The Rock 「Old Blend」
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 今回は、みんなの「兄貴」こと「You The Rock」さんのミックス作品の紹介です(^0^) 
 もしかしたら「えっ、ミックステープを出してたの?」って思う方もいるかもしれないですが、Night Flight世代には、ある意味「悶絶」な内容ですよ!


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 まず、ユーさんの説明はいいですよね・・・ 90年代中期の「さんぴん」前後の活躍は間違いないでしょう!!
 楽曲ももちろん、兄貴の行動、言動などには影響を受けた方は少なくないと思います。 

 伝説のラジオ番組「Hip Hop Night Flight」でのMCや、としての活動、そして以後のマスメディアへの進出など、私個人もかなりお世話になった「兄貴」ですね。
 一般的には、テレビに出演してる「はっちゃけ」な感じのユーさんのイメージが強いかもしれないですが、私のようなさんぴん世代にとっては足を向けられないお方です!! 

 特にユーさんの重要なところは、下北沢にあった有名クラブ「Slits」に関する書籍「Life at Slits」」にも記載がありましたが、日本のHipHopシーンにおいての「Fab 5 Fready」的な「司会者・紹介者・先導者・まとめ役」な役回りが大変重要だと思います。
 つまり、それまで小さく、各人が散らばっていたHipHop業界を「まとめて」、ユーさんを率先してシーンの先頭に立ち、ムーブメントを進めていった・・・張本人だと私は考えています。
 さんぴんの最後で、ユーさんが出演者紹介をしてる辺りが象徴的で、日本のHipHopが進んだ背景にはユーさんの存在は無くてはならなかった・・・と思います。


 そんな、ユーさんのミックス作品ということで、兄貴の「芸風」をご存じな方なら分かるかと思いますが・・・いい意味で「めちゃくちゃ」です(^^;)


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 まず、このテープがリリースされた背景から紹介しましょう。

 このテープは、ユーさんが渋谷・Organ Barで主催していたイベント「You The Rock Cafe」から発展して作られたものだと思います。
 
 このパーティーは、兄貴&兄貴軍団(全裸ロックさんとかがいるL2Dっすね)の面々が活躍するもので、私自身は参加したことはないですが、彼らの芸風からすると・・・いい意味でHipHopを通過した「めちゃくちゃ」感を大事にしてるイベントだと思われます。 
 例示になるかどうかは分かりませんが、上記に張り付けたこのパーティーのフライヤー(2000年ぐらい)の裏面にはLLCoolJとLukeがゲスト交渉中になってるそうです・・・こういうノリなんでしょうね(^^;)

 ちなみに、ユーさんのDJ姿を一度映像で見たことありますが、選曲が終わったレコードを客に向かって投げちゃうとか・・・そんな感じで、DJもはっちゃけてます!


 そして、このテープもイベントでDJの味をしめたのか、突然リリースされた作品だったと記憶しています。 
 どうやら1998年~99年の頃にリリースされたようで、私はずいぶん経ってから中古で購入しましたが、発売した当時は確か2000円で売られてたような気がします。
 ただ、さすがにネームバリューがあるだけに、結構すぐ売れてた記憶があります。

 あと、ジャケットですが、イベント名の「Cafe」から連想して「コーヒー」ネタになったんでしょう!
 結構よい部類のデザインになってると個人的には思います。



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 んでは、作品の紹介にいきましょう!

 まず、選曲の内容的には・・・う~ん、端的には説明できないですが、HipHopっていう音楽フォーマットを用いて「大人には真似できない、子供の落書き」のような選曲になるのかな?
 まるで「おもちゃ箱をひっくり返した」ような選曲で、ある意味「めちゃくちゃ」なんだけど、兄貴の芸風はしっかりと伝わる内容になっています。

 選曲的には、パーティー仕様なのでアッパーな曲が多く、写真に貼ったようなパーティークラシックが多く、HipHopから始まり、80'sPop、Soul、RareGroove、ネタモノなど、有名曲・無名曲を問わず、多種多様なジャンルが入ってます・・・・が、選曲は「めちゃくちゃ」です(^^;)
 
 選曲の流れを無視して、別な雰囲気な曲に持っていったり・・・と思ったら、似てる曲につなげたり・・・つかみどころがないですし、ミックスも結構適当(失礼!)です。
 まあ、広く流布してる言葉を用いれば「グラフティーロック」って感じなんでしょうか・・・つまり、HipHop的なコラージュ感覚を前面に出し、あらゆる素材をごった煮にしちゃって、You The Rockを表現してる・・・そんなところだと思います。
 
 個人的には、テープを聞いてて思ったのが、とにかく兄貴が「好きな曲」を、構成を考えずにかけ続けてる・・・といった感じがしてて、個人的には全然OKです!! 
 なので、普通のミックス作品のような整合性のあるものしか聞いたことがない方には違和感が感じると思いますが、兄貴の芸風を理解していれば、意外と気持ちよく聞ける・・・と思います(^^;)


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 ただ、この作品においては、選曲やDJミックスはあまり重要ではありません!!

 なぜなら、この作品において一番重要なのが兄貴の代名詞「選曲中のマイク乱入」・・・つまり「MC」の方が重要だからです!! 

 も~、このテープでは兄貴のMCっぷりが炸裂してて、選曲なんかよりも、こっちの部分の方が兄貴の芸風をダイレクトに♪ロックオン~♪されてます(^0^)

 写真に貼ったSavannah BandアースのBrazilian Rhymeのようなスローな曲でも、アッパーな曲でも・・・DJミックス中に何でもマイク乱入してきます!
 それも、このマイク使いが凄いのは、DJミックスの音量よりも、MCの音量の方が大きくなっており、ビビります・・・DJミックスよりも、MCの音の方が大きいミックス作品なんて聞いたことがありませんよ!!

 このMCについては、ここ最近のリスナーには魅力が伝わりづらいかもしれないですが、私と同年代の方には、今聞くとちょっと恥ずかしいんだけど、「ユーさん、最高っす!」と反応しちゃう魅力があります。

 MCの内容の全ては説明できないですが、曲のブレイクでも、歌が入っていても、必要以上に乱入し「ロックオ~ン」とか、「パ~リ~ピーポ~」とかのカタカナ英語(これがユーさんですよね!)を言ったり、その曲の歌詞を歌ったりしています。
 また、それが英語の曲で、語感が日本語に似てたら、その日本語で歌いなおしたり(例:KRS-ONEのOutta Hereであれば、KRSの発音の「Outta Here(アウヒー)」が「兄貴(あにきー)」に似てるので、よく「KRSの兄貴~」って歌ってましたね)するなど、いろいろあります。

 今聞くと、なんかうざいな~と思う方も多いかと思いますが、私がガキだったころ、このMCは新鮮で、単純に興味を引いたし、分からない・理解が出来ない曲があっても、ユーさんのMCがあったから入っていけた効果もあったと思います。
 
 また、こういったMCって、ユーさんの持つHipHop感である「めちゃくちゃ感」「楽しもうぜ~」みたいな精神がダイレクトに伝わるので、聴いてるうちに好きになりました。
 特に、このMCに反応するのは、伝説のラジオ番組「Night Fligt」を聞いてた方は、絶対に反応すると思います。
 Night Flightに関しては、また後日紹介をしますが(ネタが多数ありますよ~)、ユーさんのMCが当時と同じぐらい大爆発な内容で、聴いた方がいいとおもいます(^0^)
 

 ちなみに、補足を入れておくと、兄貴のMCが多い点から、この作品のDJミックスは兄貴が行わず、兄貴のクルーの誰かがミックスしてるっぽいです。
 MCのタイミングから考えるとですが、たまに意外と上手いミックスが兄貴のマイクの奥で聞けたりし、ユーさんにそこまで上手いDJが出来るとは思わない(失礼!)ので、そうじゃないかな~と思います??




 あんまり出ないテープですが、「めちゃくちゃな選曲」と「過剰なMC」をミックスし、兄貴を最大限に表現したものがこのテープになります。

 Night Flight世代には絶対お勧め出来ますし、カプリのようなDJ(ミックステク云々よりも「勢い」とか「のり」がうまく表現できる方)が好きな方にもお勧め出来ます。 
 ただ、初心者にはちょっとお勧めできない・・・かもです(^^;)




<Release Date>
Artists / Title : You The Rock 「Old Blend」
Genre : HipHop、80'sPOP、Soul、RareGroove・・・
Release : 1998~1999頃?
Lebel : ??? 


Notice : おまけシール

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この作品には、上記のようなシールがおまけで付いています・・・こっちもデザインのセンスがイイですね!!


Notice : 第2弾について

 この作品には続編があります。次のリンクで紹介しています。
 内容的には、この作品と全くの「真逆」でビックリです(^^;)

 You The Rock 「Old Blend Ⅱ」 



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<追記>2009年3月1日
パーティーのフライヤーを追加したついでに、改行&黒塗りを行いました。

<編集報告>2011年5月15日
時間があったので、大々的に編集し直してみました。





ついに来訪者が(^0^)
 おお、ついに来訪者の方が・・・全然告知とか、リンク貼りとかしてないのに、たどり着くもんなんですね(^0^)
 誰も読んでない状態で文章を書いてると・・・ちょっと不安というか、こんなのでいいのかな~と疑問に思ったりしてましたww
 ためしに、検索かけてみたら、言葉によっては引っかかるようですね! 文明の利器はすごいですねww
 
 これからも、適当な紹介で行きますので、宜しくお願い致します。 m(_ _)m
CISCOに送る鎮魂歌 アウトテイク
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 え~、思いのたけを書きなぐった「CISCOに送る鎮魂歌」がびっくりする長文になったので、文章を締めましたが、撮った写真や本文に載せられなかった小ネタが結構あり・・・もったないので下記にアウトテイクとしてまとめておきます!
 
 特に意味は無いですが、必要ならば楽しんでくださいね(^0^)

 
<注意>
大半の写真は、クリックするとある程度は大きくなるので、気になる写真は大きくしてご覧下さい。




●セールフライヤー関係<レコード掲載もの>

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 大半のフライヤーは、店頭に置かれてたり、レコードを買った時に入れてくれたりしましたが、セールごとに必ずフライヤーが作られていました。
 個人的には、こういったフライヤーを見て、レコードの勉強をしてたので、必ず店頭にあればゲットしてました・・・この手のフライヤーは、その時代に「どのレコードが人気があったか?」を教えてくれる、ある意味で「トレンドの鏡」だったりするので、今となっては結構貴重かもしれないっすね!!

 ただ、今となって懺悔すると、ゲット出来なかったのは、店頭に貼りつけてあったのを剥がして持ち帰ったことが結構あります(--;)
 今は流石にやってないですが、フライヤーコレクターとしては、こういった「レコ告知モノ」は弱く、ユニオンのセールのチラシは、ウキウキしながら見ていますので、今後も絶対に作って、店頭に貼ってくださいね(^^;) 




●セールフライヤー関係<その他>

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 ほんと色んなセールをしてたので、そういた類のフライヤーは沢山有るのですが、グッとくるのを紹介しましょう!
 
 音楽を販売してるとあって、その音楽を作ってるアーティストも参加してくれることが多く、上の2枚は渋谷本店が改装→リニューアルした時に作られたフライヤーで、ブッダのDLとCQしかり、ワタさんやシャカなんかが登場したフライヤーがあったりします。
 左のブッダのは完全にこのために撮影した写真な訳で・・・こういった写真を見ると、アーティストとCiscoの関係が如何に協力的だったのかが分かります。

 その限りにおいて、左下のフライヤーは最高で、R&Bグループである「Dru Hill」のメインボーカルである「Sisqo」が「Sisco」のレコード袋を持ってる姿は最高ですね!!
 この頃は、DefJamが日本支社ができて、Cypherでお馴染みのRikoさんや、Ciscoの有能バイヤーだった柳川剛さんが日本支社のスタッフになったので、こういった「遊び」が実現したのかな~と思います。
 フライヤー以外にも、レコード袋が「Def Soul」のバージョンが出来たりしており、この当時のレコ屋さんとレコード会社がタイトだった証拠になるかもしれないっすね・・・

 ちなみに、このネタは今後にとっておきたいので、今回のアウトテイクには載せないですが、レコード袋のタイアップバージョンは、Ciscoが最初でしたね・・・
 今となっては、レコ屋さんにそんな余力がないので、そういうタイアップ袋は作れないですが、一時期は流行りましたね・・・その内にこういった袋も紹介しますね(^0^)




●ポイントカード

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 個人的には全然活用しなかったですが、よくある磁気書き換え式のポイントカードもありました。
 ManhattanもDMRもありましたが、00年代になって出来たので、新譜を買うことがなくなったので、全くポイントが貯まりませんでした(^^;)

 ちなみに、現在のユニオンでこんなカードがあったら、どうなるんでしょう・・・なんか恐ろしいポイント額になりそうです(--;)




●インストアライブ


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 渋谷本店では、HipHop関係のアーティストを中心に頻繁にインストアライブが開かれ、あの狭い店内がお客さんでギューギューになることも多かったですね。
 例えば、上に貼ったフライヤーのように、OzomatriなんかのUS勢だったり、国内の方だったり・・・メチャクチャあったわけではないですが、色々とあったような気がします。
 フライヤーのオゾは、私も行って、ライブ終了後にシールを貰ったり、サインをしてもらったような気がします・・・そのサインはどこに行ったんでしょう??



●フリーペーパー

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 これは結構レアかも??

 90年代を通して、Ciscoでは自社が発行するフリーペーパーがあり、上の写真は後期に発行されてた「Fame」というモノです。

 初期は「dis」という名前で発行してて、私は見たことがないですが、あのクボタタケシさんによるネタモノ紹介コーナーとかがあったりしたそうで・・・流石Ciscoなクオリティーですが、このFameもなかなか濃いですよ!
 Ciscoがフォローしてる全部の音楽ジャンルを対象にしてて、基本は自社のレコードを売る為の販促ツールではあるのですが、ちゃんと記事を書いたり取材をしてて、読み返してみたらMakiさんとMammy-DさんのやってたTop Drunkersのインタビューが載ってたり、MUROさんとSavage店員時代のS-Wardさんが一緒に出てたり・・・メジャー誌が扱わない(扱えない?)レアな情報が満載ですね(^0^)

 私は殆ど貰わなかった(気付かなかった?)みたいですが、私よりも上の世代の人なら懐かしむ方がいるかもしれないですね~




●Ciscoに関する資料

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 これもある意味レアかも??

 Ciscoに関する資料って、ネット上でも殆ど無いのですが、今回の記事を書くにあたっては、上記写真の「Quest
の2002年12月に発行された第9号の特集を参照させていただきました。

 Questを知らない方もいるので補足をしておくと、割と裏原宿的な感じのフリーペーパーで、00年代前半に発行されており、一部のレコ屋やストリート系の洋服店で配布されていたと思います。
 基本はファッションが中心なんですが、このフリーペーパーは音楽の話題になるとメチャクチャ濃くって、個人的にはかなり読んでいました。
 例えば、80年代末にRareGroove時代の幕開けに力を貸した再発レーベル「Urban」の特集をしたり、原宿(の奥の方)にあった伝説的なクラブ「ピテカントロプス」の関係者にインタビューをしたり・・・ドマイナーなことに総力を出して誌面を作ってる辺りが素晴らしいフリーペーパーだったと思います。

 ココで紹介する9号では、なぜか「Cisco」の特集があり、Ciscoを大きく発展させた店員さん(元店員さん)のインタビューをもとに、レアな情報満載・・・だけど一般人には全く必要がない記事作りで大変参考になりました!!
 なお、レアな情報としては、クボタタケシ氏がある時期にズーッと被っていた「Billa Bong」の帽子は、Cisco時代にCiscoの近所で拾った(!)そうで、それ以来愛用してて、それを被ってからレコ運が上がったそうですよ!!



 
●店舗終了の日

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 2007年12月10日(月)、CISCOの渋谷にある各店舗、及び地方店舗が同時に閉店をしました。

 その日は普通に仕事でしたが、私自身はかなりお世話になったお店だったので、仕事帰りに「弔い」に行ってきました・・・
 このフライヤーは、その日に渋谷本店に貼られていたフライヤーで・・・今なので告白しますが、店頭に貼られていたのを記念になればと思い、剥がして持ち帰ったモノになります。

 この日の事を知らない方も多いかもしれないので、どんな感じだったかを書いてみます。


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 まず、店舗の閉店に関しては、ギリギリまでお客さんには伝えなかったそうで、私もギリギリまで知らなかったような気がします。

 記憶では閉店する前日の日曜日に、いつものレコード狩りのついでにCiscoを訪れた時に「ありがとう」のフライヤーが突然貼られていて、最初見た時は「なんかクラブイベントでもするのかな?」と思ってましたが、他の店舗(HouseとかTechnoとか)の店頭を見ると、閉店のお知らせが貼っており・・・それでCiscoのお店がなくなることを知りました。
 変な話、私自身は店舗が閉鎖される前日に知りましたが、当時の情報だと、本店を残して全てのジャンルを集約する予定だったそうで・・・それでギリギリまで情報を出さなかったようですね。
 個人的な思いでいくと、本店だけでも残してくれればよかったな・・・と思います。

 
 んで、レコード馬鹿としては「最後の日を見届けないといけない!」と思い、全店が閉店する2007年12月10日(月)、私は仕事帰りの7時頃よりレコ村に到着し、いつものCisco坂を上りました

 一応、ココから紹介する画像は、当時の携帯で撮影した画像で、上の写真は、そのCisco坂の下から、上にあるCiscoを映した画像になります。
 昔の携帯なのであんまり綺麗に撮影されてないですが、なんか懐かしい画像ですね・・・

 昔はこの坂や、坂を登ったCISCO等のあたりとかには結構人がいて、レコード屋を目指して行きかう人も多ければ、そこで勝手にレコードやテープを売ってる人もいて・・・レコード村の主要道路みたいな感じでした(^^;)
 ただ、近年は夕方になると人もまばらになり、結構さみしい印象がありましたね・・・Ciscoがなくなった後はもっとひどい状況でした・・・

 ただ、この日に関しては別で、各店に思い入れがある方がたくさん集まって、久しぶりに活気づいてました。


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 次の写真は、渋谷本店の店内の画像で、かなり分かりづらいのですが、レジカウンターの方向を狙って撮影したたと思います。

 本店では、閉店告知ポスターに記載してるように「お世話になったDJ」達が入れ替わり・立ち替わりでDJをして、酒とともに別れを惜しんでいました。
 参加したDJはホント多く、私が行った時(7時頃?)は、確かNobuさんがまわしてて、Makiさんがニコニコしながら、どなたかと話していました。

 結構、店員さんやDJたちの内輪ノリな雰囲気が強く、入りずらかった感じはありますが、意を決して店内に入り、店内を懐かしく見回していました・・・夜の時間帯なので、私と同じ年齢ぐらいのネクタイ姿の方もちらほらいましたね。 
 ほとんどの皆さんが、酒を片手に談笑し、笑ってる姿が多く、最後は泣いた方もいたのかな~と思いますが、大変リラックスしたムードが流れていましたよ・・・

 ただ、流石Ciscoだな~と思ったのが、店内の視聴用のタンテの場所に「七輪」がおかれ、煙もうもうで何かを焼いてて、いたるところにビールの空き缶やら、酒びん、紙コップが散乱してたりしてて・・・ある意味「カオス」でしたよ!!
 後で紹介する他の店舗もこんな感じで、普通のレコード屋の閉店って感じでは無く、モノ凄い混んでる立ち飲み屋みたいな感じで・・・ベロ酔いしてる人も結構いました!!
 んで、もっと凄いのが、そんな状況なのに普通にレコードを売ってるんですよ・・・今思い返すと異常です(^^;)

 ただ、Cisco自体、一般的なレコ屋ではなく、常に新しい方向を出してたレコ屋で、Ciscoに変わる存在がなかったと考えれば、Ciscoらしい終わり方だったかもしれないっすね!

 ちなみに私はMUROさん狙いだったのですが、どなたかが、MUROさんは病欠で来れない・・・と話してるのを聴き、本当に思い出がある方の邪魔をしちゃいけないと思ったので、1時間ぐらいで退散しました。
 後日、MUROさんのブログで、いけなくって残念だったと書いてありました・・・


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 んで、この写真は本店の隣のビルの1階にあった「Techno店」を撮影したものです。

 こちらのお店でも、思い出がある関係者や店員さんなどで込み合い、店舗の外でも酒を片手に盛り上がってました。
 他のお店であるHouse店、House2店(Reggae店は閉店のちょっと前に先に閉店し、本店に移動)も同様な感じで、店内でかかってる「音楽」と「思い出」を肴にして、夜遅くまで盛り上がっていたようです・・・

 考えてみると、こんな閉店の仕方をしたレコード屋は無く、失礼な表現かもしれないですが、イイ時期にCiscoがなくなったのかもしれないですね・・・以上!!




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<追記>2011年8月3日

文章を大幅に修正&整理し、新しい文章も入れ、装いを新たにしてみました。

ちなみに「Ciscoレコ袋コレクション」「Ciscoのノベルティーテープ」という項目も書けそうでしたが、コレはネタになるのでその内に別に披露します(^^;)








  
CISCOに送る鎮魂歌
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 え~、昨日のノベルティーのことを記入していたら、やけにシスコに関連することが多く、シスコについて書きたくなったので、いろいろと書きたいと思います。
 独自の切り口でのご紹介になりますが、お付き合いください・・・




(1)はじめに

 まず、もうご存知の方は多いかと思いますが、Cisco Records(及び関連会社)は2008年10月31日に業務停止をし、事実上の倒産になりました・・・ 詳しくは各種ニュースサイトでご確認ください・・・
 倒産のことは、いろんなサイト、ブログなどで紹介され、私自身もDelic Recordsの石山さんのブログで今月の初めに知り、思わず「えっ」という声をあげてしまいました。

 倒産に関しては、昨今のレコード業界の事情(レコード購入人口の減少、PCでDJ、魅力的な楽曲が少ない・・・など)から考慮すると仕方がない・・・ですが、象徴的で、かつ色々と思い出のあるお店だったので、昨年の実店舗の撤退以上に残念です。
 実店舗は2007年12月頃には各店舗が閉鎖し、それ以降は並行して運営していたインターネット販売に集中してた訳ですが、そんなには売れなかったんでしょうね・・・残念です。
  
 私自身は、レコードなどの購入は関しては絶対に「お店派」で、ネットでは購入したことはありません。また、ここ最近は、新譜のレコードはほとんど買わず、買ってるレコードは中古(というか旧譜)なので、中古店を利用する頻度が高く、たまにMixCDとか、雑誌を買う時に新譜屋さんで買ってる程度です。
 CISCOについては、HipHopの新譜が個人的に面白かった00年代前半までは頻繁に利用していましたが、新譜をほとんど買わなくなってしまった00年代中盤以降は、極端に利用頻度は落ち、渋谷に行った時にチェックはするが、最近はほとんど買わなかった・・・です。
 改めて考えてみると、お店を生かすも殺すもお客次第なんでしょうね・・・購入を通して、お店に貢献できなかったことはちょっと後悔です。

 各種ブログ・掲示板などでも、残念とか、お世話になったとか・・・の短い書き込みは多かったですが、このニュースにおいては、CISCOの「功績」的なことはあまりフォーカスされてない・・・と感じたので、本稿は勝手にCISCOの功績を称える物証の紹介とともに、「今の私があるのは貴方のおかげです!」といった感謝の「鎮魂歌」を捧げたいと思います!!




(2)Ciscoについて

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 まず、歴史的な話と共に、Ciscoがどんなレコード屋さんだったのかを紹介しましょう!
 なお、あんまり資料がないので、間違えがあるかもしれないです・・・ご了承ください。

 Ciscoは、歴史的には70年代中ごろから始まった会社で、いわゆる「輸入盤屋さん」ですね・・・

 今は海外でリリースされているCD/レコードなどは簡単に買えますが、当時は国内盤で聴くというのが一般的でした。
 そのため、全ての海外リリースの曲が国内盤になることはなく、マニアックなタイトルやレコード会社の目にとまらない作品は海外から直接輸入して聴く方法しかなく・・・それで輸入盤屋さんが存在しました。
 Cisco自体は、もともとロック系の輸入をしてたそうですが、80年代初期ぐらいからはニューウェーブとかレゲエとかパンクとかの海外の新しい動きの音楽を取り扱うようになり、段々と規模を拡大していったようです。
 当時の話だと、まだ国内では全く知られてなかったSwing Out Sistersのレコードをいち早く取り扱い、Ciscoだけで2000枚を売ったそうです!!
 また、クラブ黎明期の重要人物たちも足しげく通ってたようで、桑原茂一さん、中西俊夫さん、ヤン富田さん、高木完さん、藤原ヒロシさんなど・・・ピテカン系の最先端(?)な方が通っており、お店もそういう方々からの要望にこたえるべく、エッジのある品ぞろえをするようになり、クラブ系の品ぞろえが強くなっていったようです。

 ただ、皆さんが知ってる「クラブミュージックのお店」としてのCiscoは、90年代ごろから徐々に変わって行ったみたいですね・・・
 この頃になると、クラブ系のレコードの需要の高まりと共に、クラブ系の音楽が強いスタッフが多数入店したことで、Ciscoが更に拡大をしていきました。

 そう、Ciscoって「店員さん」の存在が凄い大きく、彼らがいたからコレだけお店が発展したと思います!!

 実際にDJとかをしてる方が多く、どの店員さんも現場をちゃんと知りつつ、一歩先のレコードを紹介出来る・・・そんな素晴らしい方ばかりで、品ぞろえのクオリティーが違うんでしょうね!
 私が覚えてる範囲&過去資料でどんな方がいたかを紹介すると以下のような感じです(敬称略・間違ってたらすみません)

 HipHop関係 クボタタケシ、KZA、光嶋崇(スチャダラのボーズの実弟)、
         Hac(♪ゆ~めみ~てる)、柳川剛、
 Techno関係 佐久間英夫(テクノ系ライター)、DJ Shufflemaster
 House関係 Dr Nishimura、岩城健太郎、DJ Hiro
 Reggae関係 武田洋(元0152records)、石川貴教(Gloria Records)、
         INDEPENDENTのJunya、

 あまり知らない方もいれば、有名な方もおりますし、抜けてる方もいると思いますが、こういった専門的な方々がお店を発展させ、Ciscoを作っていったと言っても過言ではないと思います。
 全盛期には、渋谷本店を中心に専門店が近隣に点在し、どこのお店も盛り上がっており・・・変な話、ManhattanやDMRなんかよりも先に、渋谷の街を「レコードの街」に仕上げたのはCiscoの存在がなくてはならなったと思います!!

 
 こんな感じでCiscoはクラブ系のレコードに強いお店になりました。

 Wiki調で書けば「日本で最初にクラブ系のレコードを大々的に扱い、シーンの拡大に貢献をしたレコード店」って感じだと思います。
 私自身は、90年代中ごろから渋谷のレコ村に通ってて、既にManhattanも大きくなっていましたが、Ciscoの勢いはその時から感じており、何度もお世話になっていました・・・

 んで、次の話では、どういった点で「シーンの拡大」をしていったのかを、個人的に重要だと思った点を軸に、私の経験と共に書きたいと思います。




(3)日本語ラップの推進

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 個人的にCisocのことで真っ先に思いつくのが「日本のHipHop/日本語ラップの後押し」で、CISCOがいろんな面でそれを支え、シーンの拡大化に貢献をしたと思います。

 まず、分かりやすい点だと、各アーティストがリリースする楽曲を販売することで、Ciscoでは率先してレコードを売ったり、各アーティストのレコードプレスを手伝ったり、いろんな面でサポートをしていました。

 例示として、上記のような「日本語ラップのリリース予定表(私が高校生の頃/97年ごろ)」のようなものをCisco店頭によく置いてあり、大変重宝しました・・・
 当時の日本語ラップは、シーンとしては大変盛り上がり、発売日になると長蛇の列が出来るぐらいなので、発売してすぐになくなっちゃうことがザラで、それに悔しい思いを抱いた者は、おのずと発売日に訪れる「癖」がつき、今にいたってる人も多いと思います・・・また、盛り上がってはいましたが、その情報を知るのは結構大変でしたね・・・

 そんなわけで、貴重な情報源として、このフライヤーや店頭での告知文などが大変役立ちました・・・

 ただ、実際は、発売日が頻繁に変わり、役に立たないことも多々ありました・・・
 一番記憶にあるのだと、Gore-Texの12inch「拍手ではじまり握手で終わり」のRemixなんですが、予定日に行ったら発売されてない&明日に出しますと告知→翌日行ったらまた売ってない→翌々日にいったらやっと買えた・・・といった3日連続でCISCOに行ったことです(^^;)
 私は千葉方面の学校に行ってたので、電車賃がかなりきつかった記憶(3日目は意地でした!)がありましたが、プレスが少ない人気タイトルが買えると、仲間内では鼻が高くなり、止められなくなり・・・今でもその行動様式は受け継がれています(--;)


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 CISCOと日本語ラップに関しては、ManhattanとかDMRでも日本語ラップは置いてはありましたが、量でいったらCISCOが一番で、店舗での扱う枚数も半端なく、発売日に行くと壁一面にそのレコードを陳列し、お客さんの気持ちを盛り上げてくれました。

 個人的には、Rhymesterの「B-Boyイズム」の12inchが出た時は、証言/人間発電所ぐらいのクラシック曲がなかなか出ない中、待望のアンセムがリリースしたので、Ciscoでも大プッシュしてて、壁が一面「B-Boyイズム」なんだけど、みんな壁のレコードを抜いて買っていくので、すぐに壁に穴が空いちゃう・・・光景が印象的です。
 なんか、発売日の壁陳列は、今では経験することが出来ないと思いますが、凄い興奮するんですよね・・・このことは言葉に出来ないのですが、当時を知ってる方なら、あの「壁陳列」は最高でしたよね!!

 こういったことをしてた背景は、やっぱりCISCO自体が、店舗販売と卸・流通、そして音源のプレスルートが確立していた営業の強みに加えて、理解のあるスタッフが多数在籍していたことがポイントで、こういう面があったらか他者に比べてかなり早い時期からプッシュをしていたんだと思います。


 んで、この限りにおいて、特に重要だな~と思うのが「音源のプレス・リリース」にあったと思います。
 Dev Largeがやってた「エルドラド」の12inchはCISCOがかかわってたし、お世話になったアーティストも多く・・・レコードのプレスの流れが未開拓だったシーンの中において、広い意味での「流通」を実現化してくれた価値は大きいと思います。

 また、CISCO発のものは、かならず上記のようなオマケ(大半がシールでした)がついたり、発売日にお店に行くと、壁一面がそのレコードが飾られ、凄いお店が活気づき、そしてオマケも貰えるので買う方もテンションが上がり・・・無理してでもそのレコード買うためにCiscoに行っていました
 なんでしょう、レコードを聴くって以上に「体験」も与えてくれる・・・みたいなお店で、日本語ラップシーンを結果として色んな面で盛り上げたように思えます。

 あと、日本語のR&Bもこの流れで、かなりプッシュしていて、こちらもかなりお世話になりました・・・このブログ的にはKiyoさんのR&Bミックスのテープの配布とか、やっぱりレコードのプッシュとか・・・いろんな面でサポートしてましたね。

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 また、当時の日本語ラップのリスナーがクラブに行けない少年・少女とあって、ある種、啓蒙的な活動として日中のクラブ開催なども行っていましたね。
 Manhattanも同じようなこと(High School High / Kiyo,Dabo,Hajimeなどが参加)をしてましたが、CISCOの方がちょっと早かったような気がします。 

 私はこれには行ってないですが、当時の日本語ラップファンって、ライブ主体のファンが中心で、DJタイムになるとサーっとフロアーから人気がなくなる・・・ということが多々あったようで、クラブという存在の楽しみを知らない参加者が多かった訳で・・・でも、レコードを買う少年少女はいっぱいいる・・・みたいな「ねじれ」があったように思えます。
 この限りにおいて、DJの面白さを伝えたい・・・とした点は大変面白いですね! 行動としては注目に値すると思います。



 日本語ラップについては、外国のマネだろっといった意見が昔っから、そして今でもありますが、英語(外国語)が理解しづらい日本にあって、ダイレクトに歌詞が伝わる・・・という点は非常に大きく、かつ有能なアーティストが多数排出できたのも、CISCOのような後援者がいたからだと思います。 
 また、購買者である私たちに、各種行動、イベント、キャンペーンを通して、道を広げたり、入りやすくしたり、盛り上げたり・・・などの恩恵を与えてくれた点も大きいですね!!




(4)セール



 CISCOといえば、もう一つ思いつくのが「セール」ですね! これにお世話になった方は多いし、悔しい思いをしたり・・・そして悪夢を見たって方も多いんじゃないでしょうか?

 どういうセールかというと「貴重盤の買い付け放出」「人気のあるタイトルの放出」が中心で、分かりやすく言うと、なかなか買えないレコードをそのセールの時に放出するってことで・・・体験した方なら分かると思いますが、超熱かったですね!!

 私は一番混んでいた時期(96年くらい)のセールは行きませんでしたが、徹夜は当たり前で、平気で1000人ぐらいが並ぶ・・・というモンスターセールで、今思うと狂気の沙汰としか思えません(^^;)

 一応、その例として、あのダースレーダー氏がCiscoを偲んで製作した名曲「Cisco坂」のPVを貼りつけておきます・・・
 途中で当時のCisco本店のHipHopセールの様子が出てて、ジャケ付き証言とかギドラの12inchとかを狙い、店内が大混乱してる映像が確認出来ますね・・・いや~イイ光景です(^^;)

 私もコレに近い争奪戦は当時経験しましたが、意外とこういうのってテンションが上がるんですよね~ 取れなかった時は悔しいですが、それが経験となり次に生きる・・・って感じですかね~
 無論、今でもこういう経験が生きて、ユニオンのセールとかでは戦える(?)訳ですが、さんぴん世代はこういう現場を踏んで強くなった訳ですね!!
 
 んでは、このセールをもうちょっと掘り下げたいと思います。 


①各種貴重盤の買い付け放出

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 まず、Ciscoのセールで思い付くのが、いわゆる「旧譜」のレアなレコードを海外から買い付けて、一気に放出する・・・というセールですね。

 参考として、当時のセールのフライヤーを貼っておきますので、クリックして拡大して確認して見てください・・・
 今でもレアなタイトルがありますが、いわゆる「高額盤」が多数掲載されてて、昔を知らない方だと「Ciscoって中古も売ってたの?」と思うかもしれないですかね??

 この頃って、まだ中古レコード店の環境が整っていなく、実はレアな旧譜を買うのって難しかったんですね・・・
 2000年ぐらいになると、優良中古店も増え、レア盤や知られてない名盤が買える環境にもなってきましたが、90年代って結構新譜以外の「旧譜」を買うのってホント難しかったんですよ・・・

 昔っからあるJazzとかRockとかSoulの中古店や、RareGroove以降にオープンした「それっぽい」感じの中古レコード店(Perfect CercleとかFaceとかかな?)なんかはありましたが、HipHopをメインのところは90年代の中頃から後半にかけてやっと揃ってきた感じで、レア盤になると見かけることが殆どなかった(=すぐ売れちゃう)ような記憶があります。
 今でこそ、中古シーン中心と言ってもイイ「Union」も、全体的に今よりも数が少なかったり、低レベルな品物が多く、本当の意味でのシーンが欲しがる「レア盤」は扱えなかったと思います。

 つまり、市場の需要に対して供給側が整備されてなかった・・・時代だったと思います。

 この限りにおいて、当時のCISCOは定期的にUSよりレア盤を仕入れてきて、市場からの「需要」に対応していたんですね。
 Manhattanも同様のことをしており、みんなが欲しいレアなレコードが市場に殆ど無いので、みんな飛びついて買い漁ってましたね・・・この点は90年代初頭から中頃においては本当に価値がある催しだったと思いますし、後に専門的な中古レコード店が増えた背景に、このことの影響があると考えています。

 ちなみに、Ciscoのセールの中古盤は、DevLargeがNYから送ってたり、KZAさんがNYに買い付けにいったり、意外な人の活躍があって実現していましたよ!!


②人気のあるタイトルの放出

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 んで、貴重盤の放出以外にも、Ciscoのセールにおいては「もう一つの柱」があります・・・ダース氏のPVが分かりやすいのですが、いわゆる「手に入らない新譜」の放出も行っていました。

 ダース氏のPVだと「証言」とかの日本語ラップでしたが、上のフライヤーだと、レアな旧譜にまぎれて「Three 6 Mafia(当時、CISCOはサウスを結構押してた)」とか、日本語R&Bのレコードが貼られていますね。

 CISCOのセールにおいては、①の旧譜の放出セールとともに、現行の新譜で「手に入りづらい」商品も放出しており、旧譜がサクサクめくる、箱式の棚(分かるかな?)に置かれてる一方で、その新譜たちは、壁側の陳列棚的なところ(こちらも分かるかな?)に陳列されており、時期によってはコッチの方がメインだったかもしれません。

 レコードって、特にHipHop以降がそうですが、Promoのみのシングルだったり、人気に反してプレス数が少なかったり・・・などでタイトルによっては需要と供給のバランスが崩れるものが多いと思います。
 その限りで、市場では供給が少ないもの(人気なのに、全然売ってないもの)を、海外の問屋・レーベルから仕入れて来て、放出するのが・・・この放出になります。
 写真だと参考にならないですが、この手を利用して購入された方も多いかと思います・・・貴重盤が得られる機会が定期的にあるというのはいいことですね。

 しかし、これには諸問題があります。

 大体の商品の値段が通常時よりも「高く」設定されていました。

 それこそ新品のアメ盤12inchが平均900円ぐらいで売ってるのに対して、放出で出される人気なタイトルは値段を2000円、いやそれ以上で売られることも多々あり・・・いわゆる中古相場に根付いた価格設定をしてて、高い金額でレア盤を買った方が多いかと思います。

 特に、この点は「日本産」のレコードの方が顕著で・・・これには当時、清水の舞台から飛び降りる行きおいて高い金額を払ってレコードを買ったり、値段をみて落胆された方も多かったでしょう・・・

 私の記憶だと、97~98年ごろの日本語ラップのレコードは異常で、新品なのに証言が9800円とか、人間発電所も9800円、Pagerの12inchが6800円とかでバブル真っ盛りな値付けでしたね。
 日本語R&Bブームの頃もかなり高値で、Misiaの1st12inchは、実売では数分でなくなったことが有名ですが、セールでは9800円だったかな・・・ただMisiaは中古では10万近い値段も付けたので良心的(?)かな~と思いましたが、総じて強気な値段になっていましたね~(^^;)
 今思い返すと、今は100円で投げ売りされてる日本語ラップ/R&Bのレコードが、平気で5000円くらいで売られてて、それが飛ぶように売られてました・・・たまにユニオンの100円箱を掘ってて、当時そのくらいの値段がついてたレコードと遭遇すると、胸がキュンとします(^^;)

 個人的には、当時は情報も少なく、初めて見るレコードもあったので、そのレアなレコードとご対面して「うわー、初めて見たよ!」と思うのですが、値段を見て絶句ですよね・・・
 まあ、値段が明確な価値を教えてくれるので、値段が高い分、そのレコードが「凄い」っていうのが分かり、勉強になったりしましたが・・・当時から「ボってるな~」と思いました(^^;)

 特に「ボってる」と思えるのが、この放出をするに際して、人気な盤は意図的に店頭に出さず、ストックして、放出で高く値段を設定して販売していた・・・と思われる点です。

 すべてが該当するとは限らないですが、この②の範疇で放出される品物はすべて「新品」で、毎回行われるセールに何度も登場してるレコードもあったこと、大抵のレコードがワンショットでプレス→ほとんどが市場に流れてるのでレーベルにオーダーをしても入荷しない・・・・点などを考慮するとこの疑惑があながち間違いでないことに気付くと思います。 

 まあ、CISCOも商売でしょうから、利益は上げないといけないと思いますが、国産のものは「定価」があるのに、定価に拘束力はないものの、平気でブッチぎって値上げして儲けてる姿は、当時から「う~ん、いいのか?」と思っていました。
 これでいくと、仕入れ値は定価で販売すれば通常の利益ですが、CISCOのセールの場合は、通常の利益にプラスして、値上がった分がまるまる利益になっちゃうわけですから・・・結構ボってますよね(^^;)
 まあ、もしかしたら高い値段で特別に仕入れた・・・ってこともあるかもしれないですが、真相はどうなんでしょう??


 ただ、こういった高いレコードを見てると、私個人は「すごいな~」と刺激を受けており、結果として市場に刺激を与え、当時のレコード文化を盛り上げた側面もあったと思います。
 考えてみれば、90年代中ごろは、中古市場が未熟だったこともあり、この手のセールの値段が、中古屋さんの価格に反映する・・・ということが起こり、CISCOの値段がプライスリーダー的な役割をしていたこともあり、結構重要でしたね!!


③ノベルティーの配布

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 最後ですが、Ciscoのセールにおいてはノベルティーとして「ミックステープ」を配布していた点は、このブログにおいては見逃せませんね!!

 セール時に、例えば5000円以上購入したらテープが貰える・・・みたいな感じで配布されていましたが、当時としてはコレ欲しさにレコードを買ってた方もいるぐらいで、セールの副産物ではあるのですが、今となっては象徴的な物品になりましたね。
 上の写真のがそうで、まだ全てはコンプリートしてないですが、これを見て「懐かしい!」って思う方がいるかもしれませんね~
 
 CISCOのノベルティーのテープの特徴は、大半が当時の新譜ミックスだったりして(例外もあり)、今聞くとそんなに面白くなかったりするのですが、重要なのは「当時、トップランクで活躍していた国内DJを起用」していたことだと思います。
 それこそMUROさんだったり、Makiさん、Jinさん、ワタさん、Kenseiさん、Kiyoさん・・・あたりが起用されており、一般的に販売されているテープと引けを取らない内容になってると思います。

 当時のミックステープ事情は、CISCOももちろん、各種レコード店で販売はされてましたが、アナログレコードの方がメインで、テープはどちらかというと日陰の存在だったと思います。
 また、活動をしていたDJ達も、クラブでの活動をメインに捉え、テープ作品をリリースすることは少なかった・・・と思いますし、国産物は「手作り」に近いものも多く、簡単に買えないものも多く、大半は海外ものが多かったと記憶してます(逆に海外だから・・・ということで珍重してた節もあり)。

 つまり、国内の有名なDJのプレイを聞きたければクラブに出向く必要があり、クラブに行けない者(特に少年達っすね)にとっては、そのDJのプレイを体感できない・・・ことになります。

 その限りにおいて、CISCOのテープは、体感できない者が、一部ではあるかもしれないが、体感をする「機会」を与えていた・・・という意味で意義があったと私は考えてます。
 クラブ文化が未熟で、流行としての「スタイル」が横行していた当時において、本当の「現場」に導いた・・・って意味でもあるかもしれないですね・・・ちょっと強引かな(^^;)

 ちなみにコレらのテープ、モノによっては超高額になっているどころか、殆ど出てこないモノもあり、ミックステープコレクターにとっては「ノド手」な存在で・・・私も気合を入れてかき集めてます!!
 もし、この記事を見て「あっ、確か持ってる!」って方がいるのであれば、お近くのユニオンに売ってください・・・初期のモノは珍重に買い取ってくれると思いますよ??


④セールのまとめ

 なんか毎度の長文になりましたが、セールの事は力をいれて書いたので、ちょっとまとめてみたいと思います。

 まず、セールを行ったことで「お客さんの足をお店に向けた」ことは大変「大きかった」と思います。

 上記の内容は、店に赴かないと経験できないわけで、とりあえずお店に「お客さん」を出向かしたことに価値があると思います。
 まあ、一種の「客寄せパンダ」だったのかもしれないですが、お客側がお店に行けば「何かある」っと学習し、レコード店には「足でいかないといけない」とした点は大きく・・・ある意味「レコード中毒者」を増やす契機になったかもしれないですね~

 そして、セールが一種の「お祭り」として機能し、「こんなレアなレコードがあった!」とか「うわ~、あのレコード、@@@@円で売ってるよ!」とかのような、お客に対しての「アトラクション効果」があった点は大きく、これによってレコード業界が「盛り上がった」と私は思います。

 また、新参者に対しての「教育の場」にもなっていたはずです。
 これに関しては、私も参加したことで、いろんなことを「学んだ」自負があるので、間違いがないはずです・・・

 思いついたことをザッと書きましたが、書いてるうちに、CISCOのセールって、シーンを盛り上げたり、お客さんを教育したり・・・と貴重な価値があったと思うようになりました。




(5)最後に

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 んなわけで、シスコに送る鎮魂歌はこれで終わりたいと思います。

 総論として、上記のようなことがあったことで、レコード業界全体を牽引する、拡大させた・・・という効果をCISCOは引き起こしたと私は考えます。

 特に、渋谷本店&その他ジャンル店があったから、渋谷が「世界一のレコードタウン」になったわけだし、東京のクラブシーンも拡大したんじゃないかと思います。
 つまり、CISCOがなかったら、今のように、日本にいても世界のレアなレコードが買えたり、ホビーとしてレコード狩りが成り立ったり、クラブで遊ぶことが楽しかったり・・・のような「環境」なんてないわけですよ・・・
 明確な論拠は固まりませんでしたが、冒頭の「あなたがいなければ・・・」の理由として理解していただければ光栄です。

 正直いって、現在の自分にとってCISCOがなくなることは・・・ぜんぜん痛くなかったりするのですが、渋谷の・・・いや、日本のレコード業界を牽引した「象徴」がなくなってしまったことには胸が痛みます。
 まるで、煌びやかなショーウインドーが並ぶ一番街の街並みで、一番輝いていたお店の光が消えちゃった・・・みたいな感じでしょうか・・・
 象徴がないっていうのは、その象徴がなくなってしまってから重要だったことに気づく・・・ですね(涙)

 私自身は、まだまだ、CISCOが作り上げてくれた「レコード文化」に安住なり、楽しみ、親しみなんかがあるので、そうそうに辞める気なんてありません・・・だから、これからできることは「街の明かり」を消さないことなんでしょう・・・ 
 レコード買ったり、お店に行ったりが率直的な行動だと思いますが、このブログを通して、その「明かり」が消えないようにしたい・・・と決心したり、しなかったり・・・です(^^;)

 以上で鎮魂歌は終わり!!






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<追記> 2011年7月31日
 何となく記事を眺めてたら、修正をしたくなり、大幅に文章の変更と追加をしました。












こんなのありました ノベルティー編
 前回紹介した「Delic Records Sampler」のテープを探してる過程で、変なものをいろいろと発掘したので、ついでにご紹介です!
 探せばもっとあると思いますが、どこに置いたか忘れたのも多いので、以後は気まぐれで書きたいと思います(^^;)

 そんな訳で、第一発目は「ノベルティー」です。

 大抵の物品は、何かを買った時にオマケで貰ったり、無料で置いてあったり、プレゼントで貰ったり・・・といった感じです。
 以下、適当にご紹介です~



①Disk Union 上野店・オープン記念「手ぬぐい(タオル)」

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 もう閉店をしてしまい、跡形もないですが、上野にもユニオンがありました!
 場所は、御徒町よりの「この辺(クリック先の地図参照)」にあり、98年ごろオープンして、それから数年して閉店した記憶があります。

 大学時代ですが、1年間だけ上野を経由して某埼玉方面へ通学していたので、音楽未開の地「上野」にユニオンが出来て嬉しかった記憶があり、結構通ってましたね~
 ちなみに、上野にはCiscoもあり、結構穴場で、売り切れちゃったレコードなんかが、上野だとまだあったりして、上野Ciscoも利用してました・・・

 んで、この手ぬぐい(タオル)は、オープン記念に配られたもので、よくありがちな「~円以上お買い上げで・・・」ではなかったと思います。

 この当時は、HipHop中心に買ってましたが、当時ヤラれまくってた「DJ Spinbad / 80's Megamix」の影響で、収録曲を買い集め、いろんなジャンルをチェックし始めた時期・・・だったと思います。
 まあ、どのレコもLPであれば100円コーナーで揃ってしまい、上野のユニオンも100円コーナーは豊富で、80's POPが中心ではありましたが、いろんなジャンルの曲が投げ売りされてて、結構お世話になりました(^0^)



②ライムスター 3rd Album 発売記念「ビールジョッキ」

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 我らがライムスターの3rd Album「リスペクト」の発売記念でレーベル側が作成したノベルティーです・・・メンバーのDさんの意向で作られたんでしょうね(^0^)

 このアルバムは、日本語HipHopの中ではクラシックでしょう・・・楽曲の内容、またはリリースした意義など極めて重要な作品だと思います。

 記憶だと、CDが先に出て、後からLPが出たと思いますが、当時もアナログ馬鹿だった私は、LPが出るのを待って購入した・・・と記憶しています。

 そのLPを買ったのはHomeBaseで、今はフランフランのビルになっちゃった所の地下にあった時に買いました・・・なぜ、HomeBaseで買ったかというと、このビールジョッキがオマケで付いていたからです!
 この当時(99年ぐらい)の渋谷はレコード屋で溢れ返り、輸入盤に関しては値段などが微妙に違うし、日本語ラップなどの新譜であれば、お店によってはオマケがつくので、選んで買えた環境でした・・・そういうわけで、HomeBaseで購入した次第です。

 このノベルティー自体は「アナログ」だけのためではなく、どちらかというと「CD」のリリースを記念して作られた(?)ようで、先に出たCDのノベルティーとして流通し、ちょっと余ったので、レコードを買った人にも・・・となったんじゃないかと思います??



③Buddha Brand 12inch購入記念「ライト付きペン」

buddha_pen

 ああ、画像がピンボケしてる(--;) 

 これについては、色々と思い出があるので、長くなりますよ・・・

 2000年3月ごろ、Buddhaの1st LPがリリースされた前後、昔から12inchのリリースをサポートしていた「Cisco Records」で行われたキャンペーンがありまして、2000年1月から毎月リリースする12inchを買うとスタンプを押してくれて、4種類買った(スタンプが貯まった)お客さんに粗品をプレゼントする・・・というのがありました。

 そのスタンプというのが、写真の上のカードで、下が実際の粗品(ライト付きペン)です。

cisco_buddha.jpg buddha_12inch
  
 まず、このキャンペーンは、開始したときは「何が粗品になるのか」告知はなく、結局、最後の12inchを買った時に分かったんですが、ちょっと期待はずれだった記憶があります?

 だって、Dev Largeだから、絶対凝るはずだ・・・と思っていたからです。 

 過去には、クソカッコいい「シール」なんかがありましたが、約4か月の間、告知はしないで、実質的に煽ってたわけですから、きっと未発表の12inchとかが付くのかな~と思ってたんですよね・・・
 そしたら、外注感バリバリのボールペンとあって、ちょっと落胆した記憶があります(^^;)
 
 ただ、上記のこととは別方向で「思い出」もあります・・・ 今思い返すと、経験してよかったな~と思う次第です。

 スタンプが溜まり、購入すれば粗品が貰える予定の12inchは、実は「人間発電所 B/W 大怪我」で、オリジナルのタイトルは高値を付けていた12inchのリプレスとあって、購入するに当り、とんでもない事態になったのです。 

 発売日の当日である2000年4月28日(金曜日)、私は普通に大学に行っていて、帰宅時に買おうかな~と思っていたのですが、レコードの神(?)が私に「今すぐ行け!」とささやき、授業をさぼってCisco渋谷本店に買いに行ったら・・・異常な数のお客さんの行列&混雑で、Csoco店内が大変なことになっていました!!

 90年中期よりレコード屋参りを繰り返してる身としては、CiscoやManhattanのセールでの行列&混雑を体験しているので、ある程度では驚かないのですが、これにはビビりました・・・
 
 だって、全員がそのBuddhaの12inchを持ち、レジを先頭に行列を作り、Ciscoの陳列棚と陳列棚の間の通路を蛇のような行列を作り、全部の通路が埋まってる・・・という光景です!
 そして、レジに並んでる人の大半がなぜか「ニコニコ」しながら待ってるんですよ・・・ 私も速攻でその12inchを2枚取り、列の最後に並んで、ニコニコしてました・・・

 この「ニコニコ」は、当時を知ってる方なら共感できると思います。
 
 なぜなら、人間発電所とか大怪我って、日本語ラップに火がついた「ちょっと前/さんぴんの前」にリリースされて、沸き起こったブームに新参した参加者にとっては、象徴的な曲なんだけど、レコードが「売ってない&高くて買えない」の代名詞で、指をくわえて眺めてた存在なわけですよ・・・
 中古だと「万近」でしたが、中古でも速攻でなくなる存在で、学生には手に届かない存在でしたね・・・今は私も社会人になり、財力も多少はあるので買えちゃう値段ですが、当時の購買層であった「少年」達には手に届かない存在でした。

 それが、やっと手元に届くわけですから、単純に「嬉しい」のでニコニコしちゃうわけです・・・ 牧歌的な光景になりますが、いい光景ですね(^0^)

 また、店員さんの粋な計らいで、店内で人間発電所なり大怪我がかかってる状態です・・・みんな小刻みに首をふりながら、歌詞を呟いちゃいますよね(^0^)
 私もニコニコしながら「illmatic Buddha Style! 川俣@@style ぶった切る通り魔style!」なんて呟いてました・・・あと、こういう時に同じ境遇(ライム口パクしてる人)の人と目があったりすると、なぜか満面の笑みで返し合う、非常にピースフルな光景でしたね~

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 ちなみに、発売日はCiscoのセール期間(4月全体がセールだった!!)で、「20人に一人会計がタダになります」というキャンペーンを行っていて、私の前のカップルが当選し、悔しい思いをしました(^^;)

 また、その時に、現在でも人気なミックステープがノベルティーとして配布がありました。

 そのセールの企画で、日替わりでいろんなジャンルのテープを配布しており、ちょうど私がブッダの12inchを買った時は、HipHopの日で、DJ Denkaさんによる日本語ラップミックス「DJ Denka / The Stinky Japanese Cuts」が貰えました。
 テープの事は、買う直前になって気づいたのですが、今、中古市場で流通しているこのテープの大半が、Buddhaの12inchを買った方が出所なような気がします?
 
 そんなわけで、列の長さ&混雑もそうですが、こういった光景が「発生」したこと自体、レコードにかかわる「文化」が引き起こした「事象」として、永遠に語り継がれればいいですね・・・
 まあ、結論としては、粗品にはガッカリなのは変わらないのですが・・・(^^;)




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編集情報(2008/11/10)
Budddhaのノベルティーの中で、資料が見つかり、内容が未確定だった部分の訂正&編集を行いました。
編集情報(2008/11/11)
もういっちょ、資料が見つかったので、追加掲載しました。

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編集情報(2014年11月11日)
ある記事で再紹介をするにあたり、色々と修正しました。




Bull Jun 「Funky Hustle」
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 AYB関連でUlticut Upsにも引けを取らない掘りっぷりと、ナイスなミックスを発揮してるDJの作品です。
 Ulticut Upsと同様に、ジャンルレスなミックスを爆発させてますよ~


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 まず、Bull Jun氏については、知らない方も多いかと思いますのでご紹介をしましょう。

 宮崎県延岡市出身で、高校卒業後にNew Yorkに飛び、某レコードディーラーの下で修業をし、レコードの知識を増やしつつ、ビート作りとDJを本格化された方で、Ulticut Upsも所属する不特定音楽集団「A.Y.B Force」の一員です。
 Junさんは、今も昔もNYをベースにDJ活動&Producer活動をされており、たまに日本に帰ってくるぐらいのようですが、AYB関連では初期の作品より参加をしており、HipHopを通過したFunkyでMellowな楽曲が持ち味で、AYB関係の楽曲ではかなり重要度が高い方だと思います。

 また、自身のソロ作品やミックス作品も多数リリースしており、ディーラー時代に鍛え上げた「掘り師」のセンスを発揮しつつ、彼の持ち味であるFunkyだけどMellowな質感が素敵です(^0^)
 ここ最近はミックス作品はあんまり出してないので、Producerとしての認知度が高いですが、作品を聞いてる限りだと、DJもかなり上手いと思います!


 んで、この作品の紹介に進みましょう・・・

 この作品は、Bull Junとしては初のミックス作品(ソロとしても初かも?)で、Ulticut Ups同様にジャンルレスなミックスを展開し、Ulticut Upsの名前が売れてきた2002年9月に、Ulticutの同僚という触れ込みでリリースされたようです。
 私自身は、この時期よりもう少し後にUlticutが好きになり、この作品も流れで買いましたが、一番下でご紹介するテープ版を先に購入し、あまりのヤバさに今回紹介するCD版を購入したぐらい好きな作品です(^0^)

 Ulticutとは異なり、一人でDJをするのでコンビ技&スクラッチは殆どないですが、楽曲の「選曲性」と「ミックスの上手さ」、そして「作品の流れの作り方」などが、Ulticutと同様にヤバいことになっていますよ!


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 では、最初に選曲面から説明したいと思います(^0^)

 選曲的には割と跳ねたHipHop/Breakbeatsを主題にFunkyに仕上げた作品になっており、全ての局面において「掘り師センス」が発揮された選曲になっていると思います。

 HipHopであればMiddle系、Oldschool系の曲を中心にチョイスされ、マイナーな曲やレアな曲も多く舌を巻きます・・・
 OldSchoolでいけば、写真に上げた「Jazzy Dee / Get On Up」「Sandy Kerr / Thug Rock」のようなあまり知られてない曲をチョイスしたり、Middle系であればPaul C系で最高峰な「Sport G & Master Mind / Louder」なんかをサクっと入れてます。
 また、Ulticut Upsの主題とも言える「Double Dee & Steinski / Lesson」の延長線にあるBreakbeatsっぽい曲も多くチョイスしており、それこそLessonも入れてますが、ド定番な「DJ Spinna / Rock」や、「Pablo / Supersweet」のような渋い曲や・・・そんなの知らないよ~って感じのディープでカッコいい曲を多く選曲しています。

 とにかくノリのイイ曲でFunkyに攻めており、選曲の方向性だったり、掘りの深さなんかはUlticutと似ていますね・・・似ているというよりも「同じ穴のムジナ」かな?
 彼らがどうやって知り合ったのかは分からないですが、きっとセンスが近い者同士が何かの縁で引き合って、お互いが影響を受け、発展したんでしょうね・・・HipHopが持つFunkyさを自由に表現した結果だと思います。

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 また、選曲面だと意外な曲の使用も光っており、写真に上げた「Muro / Hip Hop Band」や、ピザ箱でお馴染みの「Delta Express」のインストを使用したり・・・効果的でミックスを盛り上げています。
 知らない曲やディープな曲ばっかりでなく、割と身近な曲だったり、意外な盲点を突く選曲のDJの華なわけで・・・レコ屋で邪魔者扱いされてるピザ箱もカッコよく使ってる辺りにはグッときますね(^0^)

 あと、厳密には選曲ではないですが、ちょっと面白い曲(?)も入っているのでご紹介します・・・
 もしかしたら、何かの映画から抜いてるのかもしれないのですが、小学生ぐらいの子供が、お昼休みの食堂らしきところで「Big Daddy Kane / Set it Off」をフリースタイルをかましてるライブ録音がヤバいです!
 子供がSet it offをやってる時点で優勝ですが、これを選曲したJunさんの手腕勝ちですね・・・インパクトがあり過ぎで、この作品にいい意味でインパクトを与えています(^0^)


 選曲面は、ホント掘りが深いし、センスもイイし、アイデアも面白いし・・・かなり高レベルな手腕が発揮されており、Bull Junさんの「選曲性」の良さが分かるかと思います。
 特に、その選曲性を駆使して、HipHop特有のFunkyさをストレートに表現してる点は素晴らしいと思います・・・


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 ただ、JunさんはUlticutとは違い、一人でミックスをするので、Ulticutのような超人的なスクラッチ&2枚使いでFunkyにすることはできません・・・
 その代わり、JunさんがFunkyさを表しているのは「ミックスの上手さ」にあると思います。

 例えば、DJミックスにおいては定番な「ネタ繋ぎ」だと、自身も製作に参加したと思われる「Abnomal Yellow Band / Beaval Summit」のFunkyな流れを利用しつつ、ヒットネタで出る「Jackson Sisters / I Believe in Miracles」のイントロホーンを、何度か出した後にオリジナルにカットインする・・・なんかは好例で、割と単純なミックスではありますが、グッときますね!
 また、これも良くやる手法で「Aのイントロ→Bのイントロ→Aのイントロ→Cのイントロ→Aのイントロ・・・」みたいな「イントロクイックミックス」だと、Aの部分を「Funky 4 plus 1 / That's the Joint」のイントロ(♪Are You Ready for this! Yeah,We Ready for This・・・)を肴に、Freedomとか8th Wonderとかの定番OldSchoolを繋つなぎ・・・センスが良すぎです!

 Junさんの良さって、どれもシンプルなミックス/トリックではあるのですが、ミックスの流れのタイミングとか、その曲のイイ所を的確に掴んだ上でのミックスなので、ビックリするぐらいカッコよくミックスされており、曲自体が持つ「Funkyさ」を素直にプレイしてる感じなんですよ・・・

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 また、Junさんに関しては、ミックス自体に派手さはないのですが、選んだ曲のグルーブをしっかりと繋げるミックスも上手く、繋ぎの際もそのグルーブを更に引っ張ったり、一気に爆発させたり・・・いわゆる「パンチのあるミックス」が出来る点も大きいと思います。

 先ほど紹介した、Jackson Sistersの辺りもパンチはヤバいですが、個人的には上記の「NERD / Things Are Getting Better」からの「Coke Escovedo / I Wouldn't Change A Thing」へのミックスが好きです(^0^)
 まさかのNERD使いでビックリしましたが、どうやらアルバムオンリーの曲で、ドラム感がCokeにそっくりなRock調の曲で・・・しっかりとドラムでグルーブを引っ張りつつ、Cokeにミックスし、グルーブを燻し銀に爆発させてて・・・メチャクチャカッコいいです!
 特に、曲のグルーブを引っ張るプレイなので、Cokeの中盤のサックスソロの光り方がハンパなく、いつも心を持って行かれます・・・私もUltimateでプレイしてましたが、遂に負けてオリジナルを買ってしまったぐらい好きです(^^;)


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 また、ミックスの最後では、Funky 4の流れから80年代のアーバンファンクのグルーブを受けて、クラシックな「Elbow Bones / A Night in New York」へ繋いでいき、そこから極上のDiscoミックスに・・・Elbowの後はラテン風味を生かした「Barry Manilow / Copacabana」「Karla Garrison / This Could Be The Night」とグルービーに繋いでいき、気持ちよく終わっていきます・・・

 この部分はJunさんの「Smoothさ」が滲み出た好ミックスで、グルーブの繋ぎ方が上手いな~と思いますが・・・もっと重要なのは、こういった感じに気持ち良く終わらす風に「全体のミックスを考えてミックスを作っている」点だと思います。

 選曲面の説明から始まり、ミックスの上手さや、グルーブの作り方とか・・・細かい部分を先に紹介した方が分かりやすいと思ったので先に紹介したわけですが・・・以上のスキルを持った上で、Junさんが作る「ミックスの流れ」が、この作品に関しては秀逸で、Junさんの素晴らしさの一つでしょう!!

 流れとしては、実は分かりやすく、Funkyな展開をメインに序盤から徐々に上下しながら上げていき、中盤ぐらいからピークにもっていき、そのままテンションを維持しつつ、気持ちよく終わらせていく・・・みたいな流れなんですが、ほんとストーリー作りは素晴らしい過ぎます!!

 個人的な嗜好かもしれないですが、DJミックスをして作られた「ミックス作品」は、単なる曲の連続ではなく、曲と曲の連続で生み出される「物語」であるべき・・・と私は考えており、ミックスにストーリー性を明確に出せるDJはそうはいないと思います。
 この話をすると、更に長い説明になるので明言を避けますが、Junさんのストーリー作りは比較的分かりやすい作りではあるのですが、しっかりとツボを押さえた流れにしつつも、押すところはしっかりと押し、起伏のあるストーリー作りが印象的で・・・やんちゃな印象はないものの、Junさんらしい「Smoothさ」がしっかりと利いたミックスに仕上がっていると思います(^0^)



 最後はやや抽象的な説明になってしまいましたが、選曲の良さ、ミックスの上手さ、そしてミックス作りの上手さ・・・といった点がこの作品では生きており、素晴らしい作品に仕上がったと思います。
 Junさんの他のミックス作品だと、割とSmoothさを強調した「大人」なミックスを披露しており、それはそれでイイのですが、HipHopが持つ「躍動感」のあるこの作品は、個人的には永遠のマスターピースだと考えています。
 
 中古屋だと、全然評価されてないので、1000円以下で買えると思いますので、是非興味があれば聞いてみてね・・・ホント、こういうDJこそ評価されないといけないですね!! 
 難しいこと考えずに聞いても、かなり気持ちいい作品だと思いますので、是非聞いてみてね~♪



<Release Date>
Artists / Title : Bull Jun 「Funky Hustle」
Genre : HipHop(Old School 、Middle・・・)、BreakBeats、DanceClassics
Release : 2002年9月
Lebel : Flatrock Records(Delic Records) No Number


Notice : テープ版について

bulljun_funkyhustle_tape

 この作品は、写真のカセットテープ版も同時リリースされており、こちらは型番があります(Delic Records DLP-014)。
 ただ、内容は全く一緒で、CDを想定して作った作品なので、ワンミックス(77分)になっており、テープ版だとA面の最後とB面の最初が繋がっている使用になっています。
 私の調査だと、CD版はJunさんが運営するレーベル「Flatrock Records」としてリリースし、テープ版は「Delic Records」としてリリースしたと思われます。



Notice : フリースタイルについて

DSC01939_01.jpg DSC01313_01.jpg

 ちょっと、思い入れがある内容で、かつマニアックなことなので、別枠として書きたいと思います・・・

 この作品の序盤では、45kingのビートの上で、あるMCのフリースタイルが収録されており、そのMCは知る人こそ知る「Hico」さんです!!
 日本語ラップが好きな方でも知らない方が多いかと思いますが、我らのMUROさんのKODPクルーのサイドMCとして現場では有名なお方で、MUROさんがクルーを従えて12inchセットなんかをするときなんかは、かなり活躍をしていました。

 個人的には2004年前後くらいに、MUROさんがメチャクチャカッコいいロングプレイを行っていた「Back To Old School」というパーティーでHicoさんのことを知り、他のMCと違い、MUROさんの選曲が分かった上でのサイドキックをしていて、歴代のサイドMC(KashiとかJyo-Choとか)の中でも一番好きだったお方です。
 MUROさんの選曲を理解した上でのMCが印象的で、その曲に見合った内容を的確にMCし、フレンドリーな姿勢で現場を和ませつつ盛り上げる・・・感じで、個人的には、終始MUROさんのプレイを楽しみながらMCしてるのが印象的で、よくMUROさんが次にプレイするレコードを見て「にこっ」としていたのが印象的です(^0^)

 MUROさんのパーティーによく行ってた頃、パーティーでMUROさんの選曲に一人馬鹿見たく騒いでいたので、Hicoさんが覚えててくれて、パーティーの出番が終わった後や、Savageなんかで会ったときに挨拶してくれたり、世間話をしたり・・・ってのが思い出で、礼儀正しく、好青年で、ちょっと「ぶきっちょ(失礼!)」な感じが好感で、かなり好きな方でした。
 その後、MUROさんが12inchセットをやらず、7inchセットでマニアックな方向に進んだこともあり、KODPクルーを従えることがなくなり・・・MUROさんのパーティー自体が疎遠になったり、Savageがなくなったり・・・でHicoさんとお会いする機会がなくなりましたが、現在は「Hipster」という名前でDJをされてるそうで・・・たまに名前はお見かけします。
 そういえば、渋谷のFaceでMUROさんと一緒に7inchを掘ってるHicoさんと遭遇したこともあったけ・・・

 話が脱線したので、この作品でのフリースタイルに戻すと、Hicoさんが九州・熊本出身(?)とあって、同郷繋がりで参戦したようです・・・
 ただ、Hicoさんのフリースタイルがメチャクチャカッコよく、作品のFunkyさを増幅させており、是非聞いていただきたいです!!
 45KingのFunkyなビート(Queen Latifa / How Do I Love Theeっすね)の上でフリースタイルをかますのですが、彼のラップスタイルである「ファーストラッピン(=早口)」がバッチリ決まっており、作品の中でいい意味で「アクセント」になり、大変良いです(^0^)
 Hicoさん自身、ソロ作品は出したことがないし、客演で数曲程度のキャリアなので、かなり貴重な音源になるのですが、もっと評価されるべきMCだよな~と思います・・・

 かなりマニアックな話題ですが、書きたかったので書いてみました・・・Hicoさん、元気かな~(^0^)



Notice : 参照サイトについて

 AYB自体、かなり謎な集団で、ほとんど情報がなく、今回のJunさんも謎が多いっす(^^;)
 なので、Junさん関連のサイトをまとめておきます。

bulljun.com (個人サイト:あんまり更新しない) 
Flatrock Records (Junさんが運営してたレーベル:現在休止中)
JetSetRecords インタビュー (かなりマニアックな話題が多く、一番参考になります)



<編集情報> 2010年2月2日
Coke EscovedoのLPを遂に買ってしまった(安くなりましたね~)ので、文章を大幅に加筆修正してみました(^^;) NERDも買わないと・・・意外と出ないですね(^^;)

<編集情報> 2010年2月13日
NERDのLPが買えたので、写真を差し替えました・・・ちなみにあの繋ぎは、結構色んなDJがやってますね・・・誰が考えたんでしょうね??




??? 「Delic Records Sampler」
delic

 今夜はかなりの変化球・・・です(^^;) Ulticutものの中ではかなりレアなテープですww

 前回、「Stract Tah Chee」で、ちらっと紹介をした、Delic Recordsのサンプラーテープです。 やっと捜索しました(^^;)

 このテープは、Abnormal Yellow Band(現A.Y.B.Force、Ulticut Upsなどを母体にしたHipHopBreakBeatsチーム・・・で説明OKかなww)の2nd12inchの初回プレスに同封されたチラシから始まります・・・
ayb_2ndayb_2nd_flyer

 上記写真はその2nd 12inchと封入されていたチラシです。 まあ、今後のリリース告知のフライヤーなんですが、下の方に「メールをくれれば、プロモーション用カセットを送ります」とあり、それに年甲斐もなく送ったら、郵便で送ってもらったのが今回のテープになります。
 Delic Recordsについては、Ulticutが好きならば、知らない方はいないでしょう・・・MixTape、MixCD、そして12inchなどの各種音源をリリースしている日本の優良レーベルですね。 かなりクラシック率の高いリリースをコンスタントに発信してる姿は頼もしいの一言です! 今後リリース予定の「Cut Up本」も楽しみなレーベルです(詳しくはDelicのブログを検索してちょww)

 んで、このテープ、封筒のスタンプを見ると「平成15年2月17日」に「世田谷の郵便局」より投かんされ、私の家に到着した模様ですww
 普通の茶封筒に入れられ、茶封筒の裏には下記の会社スタンプが押され、表の宛名の下には通し番号らしき数字が記入されてます・・・
delicreco_2.jpg
 ちなみに、番号は500番台でした・・・ということは、最低でも500人ぐらいは応募をしてたのかなww レコードのプレスは2000枚程度じゃないかと思うので、みんな応募したんでしょうかね~ww
 そして、中身はトップのテープと、下記の宣伝の紙っぺらが入っていました。 
delic_3.jpg

 テープ自体は、ハンドメイド感ばっちりの仕上がり・・・というか、ジャケットも、テープラベルもない状態で、売っている状態のまま入ってましたww 写真には、当時私が書いたであろう汚い字のラベルがなぜか貼ってました(--;) なんで張ってるんでしょう

 そして肝心の内容は・・・未発表の音源だったらいいのですが、そんなわけはなく、今後リリースされる予定の音源2曲が入っていました。 何が入っていたかというと、3rd singleに当たる「Beaval Summit」の音源でしたww(その12inchは下記参照)
DSC00178.jpg
 まあ、リリース前の音源だったので、内容的には驚いていた・・・はずですww ただ、今回発掘して聞くまで何が入ってたのか忘れてて、未発表音源が・・・と妄想してたので、ちょっと凹みました(^^;)

 それにしても、石山さん、手作業で、がんばって複製してたんだろうな・・・いや~ご苦労様です! ネット配信などが騒がれてる現在、こういった行為をすることは全くないと思いますが、こういうことはやらないとだめですね・・・だって、ネットでバーンと送るよりも、なんかHipHopの武骨さが伝わるような・・・うまく例えられないですが、アパッチを手動で永遠と2枚使いしちゃうFunkyさみたいのが感じられます・・・です(^^;)

 んなわけで、市場にはあまり出ないであろうテープでしたww ちなみに、タンスの奥にしまってあった段ボールの中に保管されてましたが、変なグッズがいっぱいあるww これもそのうち紹介しよ~っと(^0^) 

<Release Date>
Artists / Title : ??? 「Delic Records Sampler」
Genre : HipHop(BreakBeats、CutUp・・)
Release : 2003年?
Lebel : Delic Records No Number
MURO 「Diggin' Ice '97」
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 MUROさん、二連発! 久しぶりに聞きましたが、いいっすね(^0^)


 本作は、Diggin Iceシリーズの第2作目に該当し、タイトル通り、夏を涼しくする内容になっております。
 このシリーズの意義的な部分は、前回紹介した「96年」で私の考えを書いたので、今回は早速紹介に行きましょう!


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 まず、今回の2本目はどちらかというと、スムースなソウル感が強く、一番レイドバックした印象があります。
 他の作品だと、結構涼しいけど盛り上がり感が強い曲も収録されてますが、個人的な感想だと比較的に冷涼感のある曲が多く、電車に揺られているときに聞いてると、一番「睡眠に落ちやすい」テープだと思ってます・・・表現が変ですが、かなり褒めていますよ(^^;) 

 ただ、実際にテープを聞いたり、トラックリストを見ると・・・流石King of Digginと唸ってしまいます。

 例えば、結構直球な「Jackson 5 / Maybe Tomorrow」のような名作スローや、Mary Jネタで有名な「Rick James / Moon Child」なんかのような定番はしっかりと押さえつつ、あまり知られてない曲や意外と気付かない名曲も多くプレイされてます。

 例えば、写真左下の「Emotions / A Feeling is」であれば、大名曲である「Best of My Love」が収録されているLPで、メチャクチャ安いレコードですが、意外と気付かないスローをしっかりと抜いてきてますね・・・なお、この曲は45でシングルはあるみたいです。
 また、写真右下の「Collage / Winners and Losers」なんかだと、結構知らない方が多い曲かもしれないですね・・・MUROさんってCollageって結構好きみたいで、よくプレーしてますが、個人的には「Get In Touch With Me」と双璧をなす、Collageクラシックな曲です(^0^)

 この頃のMUROさんって、超ド級のレア盤もプレイしつつも、定番の曲や気付かれない名曲を上手くプレイするのが魅力で、聞いてるとホント勉強になりますよね!
 それでいて、しっかりと涼しくなるように選曲/ミックスしてるのは流石で、こういった所にヤラれます・・・

 なお、ミックスも素敵で、要所要所で「おおっ」と来る繋ぎがあり、A面の「Tomorrow」のカバー繋ぎなんかも最高です!
 

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 また、このテープにも「MUROクラシック」が多く、ヤラれます!!

 それこそ写真に上げた「Judy Roberts / Sweet Sticky Thing」「Atlantic Star / Second to None」はMUROさんから教わり、この繋ぎは鉄板でヤラれ・・・いつも「殺してくれる」大好きなミックスです(^0^)
 そんなわけで、両方の曲ともオリジナルのレコードを「買わせて」くれました・・・こういう点は結構重要ですよ!

 MUROさんって、安い曲でもレアな曲でも、有名な曲でも知られてない曲でも、それを「カッコよく」プレイし、聞いた人が「この曲のレコードが欲しい!」って思わせちゃうところが・・・凄いと思います。
 他のテープでも色んな曲を教えて貰い、それに感化され、色々なレコードを買いましたが・・・普通に聞いたらピンとこないんだけど、MUROさんのDJミックスを通してその曲を聞くと、その曲の「良さ」が分かるんですよね~

 これこそ「DJの仕事」ですよね・・・自分がイイと思う曲を、カッコ良くプレーし、聞いてる人に影響を与える・・・ホント素敵な事です!!


 また、MUROさんに関しては、プレイした曲の良さを伝えることに加え、そういった良い曲を「掘らないとダメだよ」って教えてくれた点も大きいかな~と思います。

 ネット時代の今であれば、曲名とかを検索すれば簡単に見つかりますが、昔ってタイトルと歌手名が分かっても、自分の足で探さないとオリジナルのレコードをゲット出来なかったので・・・MUROさんに曲を教わり、その曲を探す過程の中で「掘る」という行為の醍醐味を教えてくれたような気がします。
 写真に上げたJudy Robertsなんて、凄い素敵なカバー曲(オリはOhio Playersね)で、Cypherとかでもプレーしててズーっと気になってたけど・・・曲とレコードが一致したのは数年前で、そこから気合を入れて捜索し、発見した時は凄い嬉しかったです・・・探してた曲を発見した時の喜びってメチャクチャ大きいですね!

 あと、ちょっと脱線しますが、若かりし頃にMUROさんと何度かレコード屋で遭遇し、それも個人的には大きいです!
 渋谷のFaceとかUnionの新宿Soul館なんかで遭遇しましたが、面白いのは、遭遇する時は真正面から見ることはなく、いつも「背中」を向けてエサ箱と対峙してる姿のみで、レコード掘り師としての正しい姿(男は黙って掘れ!って感じでしょうか!)を教えてくれました(^0^)
 今でも都内のレコ屋を攻めてると、たまに遭遇しますが、いつもMUROさんから頂く「オーラ」が私の日々の励みになってます・・・


 作品にしろ、実際の姿にしろ、MUROさんって直接は言わないけど、間接的に「何か」を教えてくれることが多く、これからもMUROさんの背中を見ながら追いかけていきたいと思います・・・




 んなわけで、誰にでもお勧めできる1本です! 

 個人的には季節を問わず聞いていますが、初夏から夏にかけては絶対にお勧めですよ(^0^)




<Release Date>
Artists / Title : MURO 「Diggin' Ice '97」
Genre : Soul、DanceClassics、R&B・・・
Release : 1997年
Lebel : KODP No Number


Notice : CD再発について

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 2011年5月に、上記のようなCD再発がリリースされました。
 ただ、トラックリストはついていない(検索すればわかるけど)ので、ご注意ください。




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<編集情報> 2010年1月11日
暇だったのと、数ヶ月前にJudy Robertsを買ったので、文章を再編集しました♪

<編集情報> 2011年5月21日
CDの再発情報を入れるついでに、文章を整理しようと思ったら・・・結構文章が書き変わってしまいました(^^;)
レコ写も増やしましたが、A面は殆ど持ってないっすね・・・そろそろRainbow BrownとCutisのアレは安くなったし欲しいな~







MURO 「King of Diggin'」
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 MUROさんのミックス作品の処女作にして、日本のミックステープ界における歴史的作品・・・これがリリースされたことで「ミックステープ」の重要性・アート性が広く認められ、あまたの人が影響され、その後に色々な素晴らしいミックス作品が生まれた「きっかけ」といっても過言ではないでしょう!!

 私自身は、リリースされた当時はまだ何も知らない小僧で、リリース時にこの作品を購入せず、後になって購入しましたが・・・自分が大人になり、音楽的な知識や、ミックステープの歴史を考えれば考えるほど重要な作品で・・・今となっては大変好きな作品です(^0^) 


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 この作品(シリーズ)は、90年代中ごろ(95年頃??)よりリリースされた作品で、言わずと知れた「MURO」さんの代名詞的な作品になり、オフィシャルなミックステープとしては一番最初の作品になります。
 
 内容的には、いわゆるHipHopなどの「ネタ曲」をミックスした作品で、当時のシーンとしては、かなりの「一石」を投じた作品になり、これを経て、「レコードを掘る」という動きが加速された・・・原動力の一つと思われます。

 今でこそ「ネタモノ」という概念は普通になりますが、当時としてはUS産ミックステープにおけるクラシック系ミックスとしてのネタモノぐらいしかなく、ここまで掘りに掘りつくされた作品はなく、日本を超え、世界的にも評価された作品になります。
 シリーズとしては、不定期ながら様々な作品がリリースされ、リリースするたびに、MUROさんの「掘りの深さ」や「アイデアの良さ」「ミックスの良さ」などを痛感された方が多いかと思います。

 後でも紹介をしますが、新旧のHipHopの曲で使用されたSoulやFunk、RareGrooveやJazzなどの旧譜の曲を掘り起こし、それらを「あくまでもネタ視点」でミックスしているのが新鮮で・・・個人的には「ミックステープ」という存在が「DJの創造物」であることを高らかにうたってくれた作品だと考えています。

 90年代中頃のミックステープ事情は、そこそこの市民権はありましたが、あくまでもレコードの副産物・サブジャンルとしての認識で、みんな買ってはいたかと思いますが、そこまで騒ぎ立てるものではなかったと思います。
 なぜなら、大部分のテープは「新譜ミックス」的なものが多く、NYを中心とする海外産のテープや、日本人作成のものなどがありましたが、どちらかというと「リリース前の新譜が聞けて役に立つ」程度の存在だったからです。

 当時のファンが得られる情報が限られていたこともあり、こういった新譜ミックスは情報の入手の観点で珍重されていましたが、そのテープが、私の言う「ミックステープ」というアーティスティックなレベルまでは達してなかったと思います・・・
 まあ、そういった新譜ミックスでも、買った方は普通に楽しんでいただろうし、こういうテープが普通には買えない存在だったこともあり、買ったり聞いたりする行為に「優越感」的な位置があったことも重要ですが・・・ミックステープという存在が、買う側も作る側も、そこまで真剣に考えてなかった時期だと思います。


 その限りにおいて、MUROさんのこの作品では、ミックスにおける「コンセプト」を明確にし、DJのアイデアを具体化した作品で・・・製作したDJの「創造性(アイデア)」を売り物にした点は秀逸で・・・この作品こそ、日本の「ミックステープ文化」を走らせた作品と思います!!

 つまり、DJの選曲やアイデア、そしてテクニックを駆使して作られた「ミックス作品」が、ある意味で「アートフォーム」として成り立つことを証明した作品であると私は考えています。
 特に、DJの優位性である「プレイした曲を更に光らせる」点を、クラブなどのライブプレイではなく、録音という形の「ミックステープ」という媒体で成立させた点は重要で・・・普通に音楽を聞くよりも「DJのミックスを聞いた方が楽しい!」と思わせた点は大変重要です。

 内容的には、かなりコアな内容ではあるので、それに気付いた方は、当時としても少数かもしれませんが、アートフォームとしてのミックステープを世に送り出したのは、私の中ではMUROさんになり、この作品が一番最初の作品と考えています・・・


DSC00473.jpg DSC00474.jpg

 そんな訳で、作品の紹介もしましょう・・・

 この作品は、いわゆるHipHopの「ネタ曲(=サンプリングをされた曲)」をミックスした作品になり・・・内容的には、結構「マニアック」な作品になります。

 ジャンル的には60~70~80年代のSoulやFunk、RareGrooveやJazzといった過去曲を扱った作品で、実際にHipHopの元ネタになった部分を中心に、HipHopライクにザクザクとミックスをした作品になります。

 それこそ「ATCQ / Bonita Applebum」ネタな「RAMP / Daylight」のような上ネタ系や、「EPMD / It's My Thing」のベースライン/ドラムネタな「Whole Darn Family / Seven Minutes of Funk」などがプレイされており・・・HipHopファンなら耳馴染みのある曲が多くプレイをされています。
 いや~、聞いてて「あっ、あのネタだ!」と反応しないと「B」じゃないぐらい、名曲のネタが炸裂で・・・流石な一言です!!


 ただ、解析をすると、まず重要なのが、それらの曲が「MUROさんによって掘られた曲」だと言うことです!!

 まず、前提として、今となっては、ネットで簡単にネタ曲を調べられる訳ですが、当時は、それらのネタ曲、知りたくても知ることが出来ない存在だったかと思います・・・

 時期としては80年代末~90年代初期の曲に多いのですが、そのトラックを作る製作者の中において、他の人が知らない曲(ネタ)で勝負をしたい・・・意向があり、そのネタ曲が口外されずにネタになっている場合が多かったんですね。
 それこそがHipHopの魅力の一つでもあり、製作者は未知の曲(ネタ)を求め、レコ箱を漁っていました・・・それこそ「Diggin' In The Crates」で、音楽ジャンルを超え、HipHopになる曲を求め、掘り続けたり・・・掘った曲を誰にも思いつかないアイデアでトラック化したりしていました・・・これこそ「HipHopの美学」の一つだと思います。

 この限りにおいて、MUROさんの素敵な所は、そういったHipHopの美学を理解した上で、口外されていない曲を自分の手で掘り、その元ネタ曲をプレイすることで「HipHopのサンプリングの美学」をアピールした点が大変素晴らしいです!

 その実証になるかは分かりませんが、このミックスシリーズの大半にはトラックリストがなく、ネタ曲のネタばらしはしてはいないけど、HipHopマナーに準じて、発掘した方に敬意を表しつつ、サンプリングの魅力を暗に伝えている点は重要です。
 この限りおいては、曲によっては2枚使いをして疑似ループをしてたり、あるトラックメーカーのネタ曲を数珠つなぎでミックス(PremierとPeteRockとDITC系は流石です!)している点には感涙です!


 また、ネタ曲である以上に、プレイした曲が「ネタにするぐらい魅力的な曲」としてプレイされている点も大変重要です!

 ネタ曲と言うと、どうしてもネタにした曲が先行になってしまい、元ネタになった曲の「ループした部分」ばかりが注目されてしまうのですが、MUROさんのミックスにおいては、その部分も光らせつつ、その曲が良かったから「サンプリング」をしたことが分かるようにプレイされているように思えます・・・
 この点は、後のMURO作品の方が濃厚なのですが、過去の曲でも、プレイの仕方によって存分に光るという「DJミックスの功績」を理解した上でミックスされているようにも思え、流石の手腕です・・・



 説明が長くなってしまうとアレなので、ここで止めますが、MUROさんの「HipHop愛」、そして「DJとしてのセンス」があったからこそ成立した作品だと思います。

 正直、内容的にはネタモノなので、収録曲に馴染みがある方よりも、それをネタにしたHipHopの曲が詳しい方でないと面白くない作品だと思います。

 ただ、ミックステープという存在が注目されていなかった中で、DJのセンスで作ったものが「作品」として成立することを実証したことは大きく・・・日本のミックステープ業界においては、大きな一歩を踏んだと考えています。

 DJ達は、MUROさんのように、自分たちのアイデアをテープに吹き込むことでアートとして成立できることを知っただろうし、リスナーもミックステープが「DJのアルバム」として楽しめる存在だということを知ったと思います。
 これが、日本のミックステープにおけるスタート地点とは言い切れない部分もありますが、海外にはなかった、アーティスティックな「ミックステープ文化」を広げた、貴重な一歩だと思います!!




<Release Date>
Artists / Title MURO 「King of Diggin'」
Genre : HipHopネタモノ(Soul、Funk、RareGroove、Jazz・・・)
Release : 1995??
Lebel : ???
notice : No Track List


Notice : このテープのプロトタイプについて

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 このテープシリーズは、MUROさんが当時働いていた洋服店「Still Diggin'」で手売り販売をしていたそうです。実物は見たことがありませんが、Still Diggin'製の手製テープは確認があり、信ぴょう性は高いです・・・
 Still Diggin'は、渋谷Manhattan Recordの裏手にあったボロビル(失礼!)の3階とかにあり、凄い怪しい雰囲気がありましたが、当時のB系アイテム&レコードの品揃えは良く、B系には無くてはならないお店でした・・・私は怖くってあまり行けなかったです(^^;)


Notice : USリリースについて

DSC05834.jpg

 このテープ(テープシリーズ)には、上記のようなUS流通のテープも出回りました・・・リリースはNYに拠点のあった「Fat Beats」で、シリーズの1~3まではリリースされたと思います??

 詳細は、このUS版テープを紹介した「記事」を参照なのですが、このDiggin'シリーズは、日本国内以上に、世界でウケた部分もあり、US版がリリースされたようです。
 こういったネタモノ系、当時としては多少はあったのですが、ここまで本気に掘られた作品はなく、それも極東の若者が掘った点が歓迎され、トラックメーカー/DJ筋で評価されたようで・・・これが縁で、MUROさんがFinesseとか海外アーティストと交流が出来るようになったそうです。






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追記 2014/05/27

 諸事情があり、文章を分かりやすく書き直しました・・・流石に5年前以上に書いたので、論旨がまとまって無かったですね(^^;)
 ただ、当時の文章も味があったので、下に残しておきます・・・お暇なら読み比べてみてくださいね(^0^)


------------------ 以下が当時の文章 ---------------------

 MUROさんのミックス作品の処女作(ですよね??)であり、ミックステープ界における歴史的作品・・・これがリリースされたことで「ミックステープ」の重要性・アート性が認められ、あまたの人が影響され、いろんな作品が生まれたといっても過言ではないでしょう!!
 私自身は、当時は小僧で、リリース時にこの作品を購入せず、後になって購入したこともあり、以下の文章が、思い返しや予測的な記入になりますので、ご注意ください・・・ 

 90年代中ごろ(95年頃??)にリリースされたこの作品(このシリーズ)は、いわゆる「ネタモノ」をミックスした作品で、当時のシーンに一石を投じたと思います。 またこれを経て、「レコードを掘る」という動きが加速されたと思います。
 今でこそ「ネタモノ」って普通になりましたが、当時は全くなく(ken Spotsは出してたかも??)、当時としては、かなり異色な作品だった記憶があります。 また、当時のMUROさんが、DJとしての認識よりも、MCとしての認識が強く、面を食らった記憶もあります。 
 しかし、このテープが「起こしたこと」は大変大きいと思いますので、ちょっと私見を交えて、ご紹介いたします・・・

 当時のミックステープ事情は、市民権はありましたが、あくまでもレコードの副産物・サブジャンルとしての認識で、みんな買ってはいたが、そこまで騒ぎ立てるものではなかったと思います(Kenseiさんのは話題になりましたが・・・)。 大部分は、「新譜ミックス」が多く、US産のミックステープ(Tape Kingzものっすね)や、日本人作成のもの(私はGossyさんとかCeloryさんのを聞いてました)が市場に出回っていたと思います。
 この新譜ミックスは、当時、参加者が得られる情報(ニューリリースとか)が限られていたこともあり、かなり珍重されてはいましたが、今となっては「リリース前の新譜が聞けて役に立つ」程度の存在だったと思います(あくまでも、今思い返してみると・・・ですが)。 
 まあ、それはそれで楽しんでいまいたし(当時はまだリリースされて即クラシックな曲もあったので・・・)、普通には買えない(地元のCD屋では買えないの意味)こともあり、購入することや、聞いたりする行為に「優越感」的な位置があったことも重要です。 当時、テープを売ってたのもレコ屋とか洋服屋でしか売ってなかった(当時のシーンでは洋服屋の存在が今以上に重要でした!)こともあり、いわゆる「おしゃれ」のひとつだった側面もあります。
 また、プロDJでも、素人DJ(私も含むww)でも、自分を表現する意味でミックステープを作ったりはしますが、新譜重視的で、自分の好きな曲を集めた程度の存在で「選曲コンセプト」が固まってるものは少ないと思います。 ただ、当時はスクラッチなり2枚使いが聴けるだけで勉強にはなったし、存在意義はあったのかな~とも思います。

 話が長ったらしくなりましたが、「つまり」の部分を説明すると、アートホームとしてのDJミックスを駆使した「ミックステープ」はなかった・・・と考えています。 つまり、DJの選曲アイデアや技術を昇華できたものが少なく、ミックステープが「消費物」でよかった時代だったと思われます。 
 今でも、ミックス作品が消費物でよいと考える方もおられると思います。 私自身は、DJがミックスすることで創造される「音楽」は「アート」として通用できる・・・と考えているので(いや、経験を積み重ね、考えられるようになったの方が正しいかな?)、ミックス作品がDJ達の「アート」伝達媒体としてかなり有効な存在と思います。 

 そんなわけで、この作品は上記の状況下においてリリースされました・・・ いや~、シーンの参加者にとっては衝撃でしょう! だって、それまでコンセプト性が強く出た作品がなかったわけで(あったらすみません)、当時としてはかなり異色でしたが、圧倒的な「個性」が出てる・・・いや、「個性を出してよい」わけですから!! 
 それも、当時としては理解できる人が少ないと思われる「元ネタ」でミックスしちゃう点も、いや、ミックス「できちゃう」点なんかも、DJ諸氏に対して衝撃を与えたと思います。 
 レアグルーブ以降の動きも日本には影響はあったはずなので、いわゆるネタものに入る過去の楽曲たちは、手には入るが値段が高かったことを踏まえて考えると、出来そうではあるが、金銭とレコードを集める行為の限界性からみて、実現しちゃうって点が驚きなはずです。 それも驚くほどの「質量」で攻めてくるわけなので・・・驚異の一言ですよ!
 これが出て、干支は一周しましたが、過去形の話で「影響されました」って話すDJも多いので、影響は絶大なはずです。

 この点を踏まえての動きについては、当時の記憶が曖昧(小僧過ぎて入れなかったこともあり)ですが、これ以降DJ達が自分の創造性を駆使して、ミックステープを「作品」として発表する動きにつながったと思います。 その直後で歴史的な作品は少ないかと思いますが(私が知らないだけかも?)、Ulticut UpsやKocoさんなどがリリースする作品の「骨子=DJとしてのアート性の表現」を作った意味で、このテープの意義の大きさが理解できると思います。
 またの私見にはなりますが、諸外国でDJとしてアート性のあるミックス作品は少ないが(実際リスナーは消費物として求める傾向が強いですからね)、日本において、アート性が表現できる作品が多いのは、このMUROさんの作品があってこそ・・・と私は考えます。 
 つまり、日本のミックステープ作品において、大きな「きっかけ」になった作品と思います。

 また、当時としては「元ネタ」を理解している参加者は少なく、HipHopの「創造性」を教えてくれる格好の教材であった点も大きいと思います。 私自身は、このテープがきっかけではないですが、サンプリングの方法論などを知り、楽器なんてなくっても音楽ができるっていう点がバシッと来たので、今にいたってますが、その点を踏まえてこのテープを聴くと、いわゆる論拠を確実にしてくれる意味もあるのかな~と思います。

 そして、もっとも大事な影響は、昔の楽曲でいい曲が「本当にある」ってことと、それらのレコードは「掘らないと」見つからないということだと思います。
 
 当時、ネタモノを掘ってた方も少なくはないと思いますが、あくまでも「プロ」の範囲で、一般レベルでは敷居の高い存在で、それらの楽曲になじみがないリスナーも多かったはずです。
 しかし、このテープを聞いて、その敷居が崩れた・・・って点は大きいですよね。 当時としても、MUROさんはメジャーな存在だったわけで、幅広くは売ってはいなかったですが、経験値の低い参加者が興味を持ち、購入し、過去の曲の良さに気付くだけで、価値はあります。
 よく、MUROさんが「若いリスナーを教育」的なことを発言することもありますが、このテープはまさにそれで、カッコよく誘導してくれるあたりには頭が下がります。

 また、上記の説明を発展させると、サンプル元の昔の曲が「あっ、この曲、??の元ネタだ!」→「いいネタだし、楽曲としてもいい曲だな」→「欲しいな・・・」って流れがあることで、参加者をレコード屋につれていき、レコードを「掘らせた」点も大きいです。
 特にこの点は、ジャケットに印字されている「No Compilation No Bootleg」「Keep on Diggin' 365 Days」のように、意識の高さだったり、気合いを入れることなんかを示唆した点(というか、この言葉にヤラれない人はいないでしょ!)で、このテープなりMUROさんの存在が大きいと分かると思います。
 つまり、これがあったから、参加者が真剣にレコードと向き合い、ジャンルなんて関係なく、いい曲を探す・・・という行為が出来たと私は思います。 このことも、いいか悪いか判断に困るところもありますが、流行に流されず、自分の信念をもって楽曲と対峙することを教えてくれた点は、音楽リスナーにとって「清い」ことだと私は思いますので、大変良いことだと思います。
 また、小西さんとか、須永さんの動きも重要ですが、MUROさんがこのテープをリリース(事後の動きも該当)したことが、渋谷を世界一の「レコード村」にしたんじゃないかとも考えています。事実、90年代中ごろより気合の入ったレコード店が増えたわけですからね。


 今回は、意義的なことに終始してしまいましたが(私のへっぽこ分析ですがww)、一応内容も紹介しますね・・・
 前記したとおり、いわゆる「ネタモノ」のミックスで、派手なギミックは一切なく、淡々とクイックミックスされます・・・
 内容的にはHipHopの黄金期(80年代末から90年代中期ぐらいまで)の元ネタ中心で、HipHopの有名楽曲の元ネタが多数収録されています。 要所要所でGangStarrつなぎや、DITCつなぎなんかも発見でき、勉強になる度も高く、サンプリング解読本なんかを調べながら聴くと、結構面白いです。また、B面の最初では、MUROさんのフリースタイルも聞けたりしますよ。 
 しかし、選曲の流れ的な部分は、他のネタモノと同様で、元ネタの楽曲の持つグルーブを生かすというよりも、ネタを断片的に切り取る行為が目立ち、元ネタのグルーブ感でミックス作品を作ってる感じはしません。 これを良しとするかどうかは、各人の判断によりますが、現在の個人的な意見だと、これも考慮して作っていれば・・・最強だったと思います。

 長くなりましたが、まだこのシリーズはありますので、今回はこのテープの「意義」の説明で終わりにします・・・まだ書きたいこと(ジャケとか)もありますが、今日はこれまで~ww 





Ulticut Ups 「Stract Tah Chee」
ulticut_stracthachee

 カテゴリ作成も一巡したので、今後は適当にジャンルを選んで書いていきます(^^;)
 んで、今回は、毎度のUlticutものを・・・

 処女作の「Lesson」の次に出たと思われる一本で、Lesson仕様のジャンルレスミックスの影響を匂わせながら、HipHopオンリーミックスをかましてる一本です。ジャケからSTEADY B(UK盤だっけ?)で、HipHop色全開です! でも・・・彼らなので、HipHopオンリーというわけではないんだよなww

 オープニングから飛ばして、彼らの1stシングルより「Extra Oreo(Abnomal Yellow Band名義) 」(下記参照)から始まり、その勢いを維持しミックスをします・・・
ayb_1st
 彼らの12inchについては、間違い仕上がりになっていますが、ちょうど自分が追い始めた時期だったので、リリース当時(02年だっけな)、DMRで即買でした(^0^) ちなみに、初回は写真のようなスリーブジャケット(??)がついていて、そこにロット番号がスタンプされている仕様でした。 私のは「0197」ですね^^
 また、初回のには下記のフライヤーも入っていました・・・
avb_1st_flyer

 彼らのフライヤーといえば、2ndの12inchにもフライヤーが入っており、応募者にサンプラーテープを送ります・・・ということで、年甲斐もなくテープをいただきました・・・が、家庭内紛失(--;) そのうち探して紹介しますww
 
 んで、実際のテープの内容は・・・HipHopだけにはなるわけなく、周辺曲(cut upモノとかBreakモノとか)をまぶせつつ、ド定番曲やら、ミドルものなどの展開する仕様になっており、まあ広い意味でのHipHopミックスになってます。 ただ、他の作品と比べて、他のジャンル(ダンクラとか)に突然飛ぶことはないので・・・まあ、HipHopなんでしょうww
 A面前半は、cut upモノから、Breakネタものなどを経て、定番の「上がり曲(Zhiggeとか)」などを選曲し、確実にロックしてくれます。 ちなみに最後も彼らの1stより「Blow Your Whistle」でしめてますね^^
 B面は、ひたすら知らないミドル系の楽曲で攻め、いや~熱いww 聞いたこともある曲も多いですが、知らない曲の方が多いな~

 個人的には、再度聞いてみて気づいたことがあり、この方たちは「定番ブレイク(=定番ドラム)」が本当に好きなんだな・・・ということです。 まあ、Ultimate Breaks & Beatsに収録されてる曲と言っちゃった方が早いですが、12inch等の音源作品、ミックステープでの選曲などをとっても、絶対ネタにしたり、かけたりしてるので間違いないでしょう・・・ 本作品も、結局のところ、この「ドラム大好き」を裏テーマにしてるんじゃないか・・・と思ったりもします。

 ちなみに、Ulticutでおなじみのコンビ技は、他の作品に比べるとちょっと少なめ・・ですかね。 ただ、要所要所で聴けるコスリなり2枚使いなどは流石の一言でございます。 個人的には、Coke Escovedo / I Wouldn't Change a Thing へ突っ込んでのコスリは大変良いですね^^
 また、構成力的なところも、他の作品よりも輪郭が掴みづらい・・・と感じました。 ちょっとメリハリがない感じでしたが、やっぱり彼らの作品なので、気づいたら首を振らされますのでご注意をww

 Ulticut Upsが好きなら絶対お勧め出来ますし、Kocoさんなんかが好きな方にもお勧めです~


<Release Date>
Artists / Title : Ulticut Ups 「Stract Tah Chee」
Genre : HipHop(Cut Up、middle・・・)、Breakモノ
Release : 2002年6月
Lebel : Delic Records DTP012 ※この作品より、Delicより配給が始まったのかな?
notice : No Track List