HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
もうすぐ年越し・・・
lion_see

 いや~、12月は師走というだけあって、日がたつのが本当に早いですね・・・気づいたら、あと数時間で年越しです(^^;)

 突然思い立って始めたこのブログも、なんらかんらで更新し、やっと様になってきましたww 
 リストを見返すと、紹介したテープ&CDは47作品・・・その他に本とかグッズとか、雑文やらで結構な数を更新しましたね。 さっき見返してて「おっ、俺もやればできるじゃん~」って思いました(^^;)
 文章的には「まだまだ」な部分が多く、試行錯誤を繰り返してますが、まあ・・・自分の思ったことは正直に書いてるからいいかな~ww 私自身は、ブログを書くという行為自体がストレス発散になってるみたいです(^^;)
 それにしても、なんで私が書くと文章が多くなるんだろう?? 先人のミックステープブログ氏は簡潔にまとまって書いてるのにな~

 あと、今年は特にそうでしたが、ここ最近は「レコードなど」を買うのが本当に面白くって、馬鹿見たく掘りに出かけてます。
 今日も、ユニオン各店が大晦日のセール、そして新宿Soul館で待望のDiscoセールとあって、ユニオン巡り(お茶の水・朝市→池袋→新宿→渋谷)をして大量購入・・・ つい二日前にもユニオン巡り(下北→吉祥寺→高円寺(ユニオンないけどww))をして、大量購入・・・ 聴く暇がない(--;)
 ただ、出かけた分だけ「発見」があり、お金は当然逃避しちゃいますが、得るものも多かったな~と思います。
 まあ、これもユニオンが頑張ってくれてるからですね・・・ レコード屋業界は冷えてるなんて言ってますが、逆にユニオンは勢いが増してきて、面白いですね(^0^)
 
 ただ、このブログを始めてから「ミックステープ」「ミックスCD」なんかは、捜索対象として上位に浮上してきて、たいして聞かないのにバッコンバッコンと買うようになりました(--;) 
 んで、レコードもミックス作品を聞いて良かったりすると、調べて買っちゃうんだよな~ww
 なので、CDなりテープを1本買うと、大変「高くつく」ことが増えてきましたね(--;)
 
 まあ、環境的にも、レコード業界が下降気味ではありますが、値段は落ち着いてきてるし、モノはそろってるし・・・「掘る」っていう行為が面白いので、まだまだ続けるんだと思いますww
 言い訳になっちゃいますが、レコードなり、テープなり、CDなり・・・買うことでこのブログに反映・活力になってるのは事実なので、来年もがんばろ~っとww

 あっ、そうだ・・・こうした生活ができるのも、仕事して働けるからだな・・・ ここ最近の景気・雇用情勢なんかを考えると、ありがたく思わないといけないですね・・・
 来年は、仕事も頑張ろうww

 このブログも、まだまだ紹介してない良作が沢山あるし、もっとミックス作品の良さを知ってもらいたい・・・ので、私の気力が続く限りは続けたいと思います。
 
 では、来年もよろしくお願い致します m(_ _)m
 
 あっ、元旦も普通に更新すると思います(^^;)

ps 写真は特に意味はないですが、今日、MU・・いやいや、XXXLさんの新作を買ったので・・・ついですww 流石の内容ですね!! その内紹介します(^0^)
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DJ Spinbad 「The Classics」
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 今年最後の紹介ということで、自分の中では数少ない「殿堂入り」作品のご紹介です・・・
 ジャンル的にはダンクラものになりますが・・・とんでもない出来になっています!!


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 Spinbadの紹介は、以前にしたので割愛しますが、以前紹介した「That's My Sh?? !!」と同じ限定リリースもので、シリーズ第3弾のものになります。 

 このテープもManhattanで激プッシュしてて、しっかりSpinbad中毒になっていた私は、当然リリースしてすぐ(2000年2月)に買いました(^0^)
 第1弾がHipHop第2弾がR&B、そして第3弾は・・・ダンクラとあって、けっこう楽しみにして買った記憶があります。 
 ちょうどこの頃ぐらいからMUROさんのDJプレイなんかでHipHop/R&B以外の旧譜なんかに興味を持ち・・・色々と学んでいた時期だったので、個人的なタイミングもばっちりでした(^0^)

 なお、この限定シリーズはUS産という体制にはなってますが、流通は他の作品と同様にほぼ日本国内のみ・Manhattanラインのみ・・・と思われます。
 特に今回は、A面の最初で、ストⅡの国を読み上げてるやつ(Bionic Booger Breaksに収録されてるやつっすね)の、USAとJapanを交互に擦ってる点なんかは象徴的だと思います・・・つまり、制作段階から日本で流通することを前提にしてたわけですね・・・


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 では、テープの紹介です(^0^)

 選曲的には、ダンクラの中でも「HipHopを通過した楽曲」を選曲しており、それこそカプリなんかがよくミックスしているものが中心になります・・・
 まあ、クラブだったり、ラジオだったり、ネタ曲だったり・・・NYで伝統的に受け継がれていった・・・いや、今となっては全世界で受け継がれてる楽曲が中心ですね。
 それこそ、Fonda Raeなんかは・・・HipHopヘッズが夢中になった1枚でしょうし、Denroy Morganなんかもそうですよね・・・つまり、今となっては非常に親しみやすい楽曲が大変多いので、悪いわけがないです(^0^)
 だけど・・・Spinbadがミックスするんだから・・・メチャクチャ高レベルなミックスに仕上がってます!!


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 まず、今回は先にテクニック的な話から進めます・・・この点が今回は重要です。

 「That's My Sh?? !!」もそうですが、Spinbadの手にかかると、圧倒的なスクラッチ&2枚使いで彩りながら、刻みよくカットインでつないでいきますね。
 今回のも、これでもか~ってぐらいコスリ、ザンっとつなぐのですが、ちょっとズルイところがあります・・・その点を指摘しておきましょう・・・

 この作品に関しては、たいていの曲がカットインでミックスされるのですが、聴いてると必ず「何かのフレーズ」をこすりながらカットインしています・・・それも、その曲に「ない」フレーズが中心です。
 たとえば、上記のSlave / Just a Touch of Loveであれば、前の曲のDenroy Morgan / I'll Do Anything for Youからカットインするのですが、カットインをするSlave側にない「ha,ha~!」ってフレーズがコスられながらカットインされます・・・

 もちろん、DJ的に美味しいフレーズが実際にあり、カットインする際にコスリながら入れてくる曲もありますが、大半の曲ではカットインするとき、おそらく「後のせ」で、よく使われるフレーズ(それこそ、先ほどのHaha!のようなバトブレに普通に入ってるフレーズ)をコスり、HipHopのミックスにありがちなコスリながらのカットインを「疑似的」に演出しています。

 これに関しては、最初聞いた時は「おっ、ずるいな~」と思いましたが・・・聴きこむたびに凄くよく聞こえます!!
 曲ごとにフレーズは変えており、どれも違和感が全くなく、むしろ曲に入り込んでる「コスリ」で、ミックスの流れに「スピード感」を与え、選曲のグルーブ作りに貢献しており・・・聴けば聴くほど「なくてはならないスパイス」のように聞こえます。

 こういった「後のせ」って、新譜ものミックスには多く、それこそ単純なSE(爆発音とか)なんかをのせることで・・・ミックスにおけるカットインに華を添えてますが・・・ストレートに指摘すれば「繋ぎをうまく誤魔化す」為に行うことが多く・・・私個人としてはマイナス評価な場合も多いです。
 
 しかし、Spinbadの「後のせ」については、非常にスキルフルなコスリが功を奏して、楽曲のつなぎとして有効に作用しており、相対的に作品の質を上げている・・・点が大変評価できます。
 個人的な実感だと、その「後のせ」がホント丁寧で、かなり気合いを入れてつくってるので、作品の草案を作る時点で「後のせ」をすること念頭に置き、その点を考慮した上でラフミックスをつくり、後でしっかりとコスリをミックスしてるんじゃないか・・・と思います。
 こういった「裏方」的なところが見えると・・・Spinbadって「かなり地味な仕事」をしていることが分かり、頭が上がりません・・・


 また、この「後のせコスリ」方式は、更に発展した使い方もしており、Good TimesBounce,Rock,Skate,Roll のラインでは、Good Times のブレイク部分でワードスクラッチをコスリ始め、そのままコスリつつも、トラックが違和感なくBounceにカットインされ、まだコスリ続ける・・・みたいな凝った趣向もしてますね。

 これ以外も、各所で声ネタなどを用いた「ばっちりなコスリ」が大変多く、その曲のアクセントとして機能しており、相対的に楽曲の良さを引き出し、ミックスにスピード感やインパクトを与えていて、大変良いですね!!


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 んで、コスリがあればジャグリも・・・ってわけで、いわゆる「2枚使い」も・・・とんでもないことになってます!
 おいしいフレーズがあれば、しっかりと2枚使いするのですが、そのどれもが原曲のグルーブなどをさらに引き立てていて、大変良く・・・この作品の醍醐味の一つになっています!!


 収録の範囲であれば、まずTeena Marie /I Need Your Lovin' でのサビ2枚使いなんかが好例だと思います。
 聞いてみないと分からないかも知れないですが、楽曲の持つ「熱っぽさ」みたいのを感じるサビを、Spinbad流のドープな2枚使いをすることで、その熱っぽさみたいのを更に増長させ、すげー効果的に、かつ曲の良さを引き出してる・・・と思います。
 特に、2枚使いの最後で出る「ドラッグ」の音がヤバすぎですね!

 同系統だと、Shalamar / A Night to Rememberの2枚使いもいいっすね・・・Jody Watleyの瑞々しい歌い出しをシンプルに2枚使いすることで、曲の世界観を引き延ばしてるみたいな感じで・・・ここも最高だな~(^0^)

 あと、シンプルな感じだとEarth,Wind & Fire / Let's Groove のイントロ2枚使いも最高で・・・本編に入り、モーリスが♪レッツ、グルーブザナイ~ト♪と歌いだしそうなところで、2枚使いで最初に戻し・・・聴いてる者に「お預け!」ってしてるみたいな「選曲としてのS効果」があり、大変良いです!
 こういったシンプルだけど効果的な2枚使いは上手いですよね・・・

 また、いわゆるオールドスクールブレイクも結構入っていて、DJとしては定番のコスリネタもしっかりと聴かせてくれ、Dance to the Drummer's Beatとか、Got to be Realとか・・・シンプルなんだけど、超高度なスクラッチ&2枚使いで、Spinbadらしさを発揮しており、作品の「華」としても十分機能しています。
 特に、Dance to the Drummer's Beatでの切れっぷりは・・・最高で、Spinbadがミックスすることで別次元の「曲」になっており・・・悶絶必死ですよ!!


 まだまだ内容の話は出来ますが、その他でも、Spinbadの超絶スキルを用いたスクラッチ&2枚使いが全編にわたってさく裂しており、作品上、スピード感や躍動感を与えており、流石としか言いようがありません!
 Soulやブラコンの流れでダンクラを聞いてる人がこれを聞いたら・・・最初は卒倒しちゃうかもしれないですが、聴いてるうちにその楽曲の「良さ」を最大限に引き出している2枚使いなので・・・気づいたら好きになってしまうミックス・・・だと思います(^0^)


 ちょっと、ずるい部分もあるわけですが、こういった「技」が作品上の根底にあり、次にご紹介する「選曲面」「ミックス面」のヤバさを引き立てて・・・います(^0^)


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 便宜上、今回は「技」的なところを先にご紹介しましたが、Spinbadについては、この技に加えて「ミックスセンス」の良さがポイントで、今回のテープでも選曲・ミックスが大変光っております。

 まず、選曲面に関しては、どれも「パーティークラシック」なわけで、どの曲でも盛り上がれるので、今回に関しては特に追及はしません。
 しかし、さすがSpinbad・・・テープの流れの中で、必ず「ピークタイム」のような選曲・演出をし、かつ上記で説明した「素晴らしい技」が加算され、選曲自体がとてつもなく良くなっています!

 例示でいくと、ド定番の Maze / Before I Let Go であれば、直前の曲に、ちょっと地味な Yarborough & Peoples / Don't Stop the Music をチョイスし、若干ダークなブレイクから一気に、Mazeの象徴的なイントロブレイク(エディット盤の方ですね)にカットイン!
 この時点でヤバいのですが、うまく2枚使いしながら、あの泣きのギター(?)から本編になだれ込み・・・聴いてる方は「大爆発」といった感じで大変良いです!!
 この後はちゃんとNYの伝統に沿ってFatback Band / I Found Lovin' に繋ぎつつも、次の展開へ行くわけですが・・・押したい曲をしっかりと光からせてる・・・という印象になっており、素晴らしいですね・・・
 
 他の例示も入れておくと、これまたド定番のAin't No Stoppin' Us Now であれば、直前に選曲してる GAP Band / Burn Rubber の勢いをしっかりと利用し、間違えないタイミングでカットインすることで、気持ちいいぐらいのスピード感を創出し、メチャクチャ良いです(^0^) 
 んで、更にド定番なForget Me Nutsだと、Ain't We Funkin' Nowのアーバンなんだけどファンキーな流れの中で、イントロでもある一度ブレイクダウンするところ(♪え~、あは~♪のとこ)を2枚使いでグイグイと引っ張り、上がりきったところで一気にForget Me Nutsにカットイン・・・これも気持ちいいな~(^0^)


 ちょっとまとめると、選曲面に関しては、彼がもつ「スキル」を基礎としつつも、流れの中でポイントごとに「押しの一曲」をメイクアップし、その曲がとんでもなく光らせるマジックが秀逸で・・・こういった「押しの一曲」をミックスの流れの中で何地点か作ることで、まるでジェットコースターなアップダウンができ、全体的に動きのあるミックスになっている・・・という風に説明できます。 
 基本的には、カットインが多いので「勢い重視」なのかも知れないですが、Spinbadに関しては、こういった「選曲・ミックス」をすることで、チョイスした楽曲の良さを最高に輝かせることが出来・・・「殺しのパンチラン」の連続でホントタマランです・・・


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 個人的な嗜好もあってかもしれないですが、DJたるもの「流れ」をしっかりと作り、その流れの中で「押し・引き」を演出し、選曲を「ドラマティック」にすることは極めて重要だと思います。

 この作品も、全体的に殺傷能力の高いパンチラインのある選曲・ミックスが飛び交い、非常に動きのある流れを作る中で・・・終わりの方にしっかりと「決め球」を用意してあり、A面であればFonda Rae / Over Like a Fat Rat切ないながらも心地よく終わり、B面であればEarth,Wind & Fire / Let's Grooveで万々歳・・・みたいな決め方(その後もう1曲ありますが・・・・)をし、しっかりと「ミックスの物語」が作られているので、何度も聴け、そして何度もグッときています!

 DJが流れを作り、ドラマティックな展開を作る行為は・・・それこそ長時間のDJであれば、うまくペースを作り、流れ盛り上げていく・・・みたいな感じで流れを作れるDJは少なくはないと思いますが、これが「時間が限られたミックス作品」となると、上手く作れる方は少ないと思います。
 個人的には、今回紹介してるSpinbadなり、MUROさんとか、Ulticut Upsなどは、ミックス作品においてドラマティックな流れを作ることが出来、その中で彼らの個性をしっかりと表現してると思います。

 こういった「ドラマティックな展開」を考えてるDJって結構少ないし・・・実行しようとしても、選曲の知識や、DJのスキルがないと中途半端になることが多く、結構難しい行為だと思います。

 その限りにおいて、この2000年前後のSpinbadの作品はパーフェクトで、スキルにしろ、ミックスのセンスにしろ・・・土台がしっかりとしており、彼自身も作品にドラマチックな流れを組み込むことを念頭に入れている点は大変秀逸です!!
 結論として、そういったドラマチックな選曲を説明する技量がまだ私にはないので・・・明確な根拠はつけられませんが、「Fujiyama級」のストーリー性のあるジェットコースター感覚が味わえる一本で、何年たっても聴ける作品だと思います(^0^)

 そう、何年経っても聴けるんですよ・・・

 実際に、この作品も、リリースしてもうちょっとで10年になるぐらいだと思いますが・・・未だに飽きずに聴いており、それだけ作品が素晴らしい証拠になるかな~とも思います。
 今回の作品のような「ドラマチックな流れ」のあるミックス作品は・・・優れた映画や小説のように、何度見ても(読んでも)新鮮で、その中で繰り広げられるストーリーが気持ちいい・・・みたいな「オーセンティック」なオーラがあり、何十年たっても聴きたいと思える内容なんだと思います。
 


 毎度の如く、適当にズラズラ書いたので、読みずらい文章になってしまい、また、この作品の魅力をすべて表現出来たかは・・・正直不安ですが、総合的に考えると、私がご紹介した実例を踏まえてもかなり高内容なミックステープに仕上がってると思います。
 スクラッチ・2枚使いなどのスキル面と、非凡なミックスが混ざると、これほどまで良い出来になる・・・という好例かもしれないですね。 

 こんなのを聞いちゃうと、単純なミックス作品が聴けなくなっちゃいますよ・・・(^0^) 
 ほんと、奇跡といっても過言ではない出来になってます!!

 HipHopを通過した方が聴けば、絶対反応できると思いますので、Kocoさんとか、Uiticut Upsなんかが好きな方であれば、絶対お勧め出来ます!
 また、Garageなどからこの道に入った方であれば、けっしてスムースな選曲ではないですが、ダンクラのもつ「躍動感」を十分に発揮してると思いますので、是非聞いてみてくださいね~


<Release Date>
Artists / Title : DJ Spinbad 「The Classics」
Genre : DanceClassics
Release : 2000年2月
Lebel : Spinbad??

notice : シリアル、レーベルについて
 このテープには、他のシリーズのようなシリアル番号はないです。 また、このテープより「Cold Cutz Crew」を外れて、自身のグループ(?)である「The Untouchables Crew」を名乗ってます。


< PS >
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 これもやっぱり好きなテープなので、下記のようにストック込みで3本所持してます~
 ちなみに、このテープ、ほんと安値で売ってます・・・実売本数は2000本程度だと思いますが、探せば絶対にあると思いますよ!


MURO & Lord Finesse 「King of Diggin'」
muro&finesse

 今日は珍しく家で掃除なんぞをしてて、すっかり疲れてしまいましたww んなわけで、またのMUROものをご紹介~です(^0^)



 定番のKing of Diggin'シリーズの第5弾目の作品で、1999年にリリース(おそらく春ぐらい?)にリリースされた作品です。

 今回の作品も、今までと同じようにネタモノミックスな作品になっていますが、NYきっての掘り師集団「DITC」より「Lord Finesse」が参戦するという、今までのシリーズからはちょっと変わった仕様になっています。
 
 MUROさんのインタビュー(Riddim 99/6)によると、このシリーズも5番まで来たので何か変わったことをやりたいな~と思ってた時、MUROさんの家の留守電にフィネスから「一緒にテープを作ろう!」とメッセージが入っていたそうで(!!)、MUROさんとしても個人的な友達としてやりたい・・・と思い、実現がしたそうです!!
 このエピソードはイイですね・・・MUROさんの実力が認められたからこその留守電だったんでしょうね(^0^)


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 まず、Finesseについては、ご存知の方も多いと思うので詳細は割愛しますが、前作「King of Diggin' no,4」でもシャウトアウトがあるとおり、MUROさんと親交が以前よりあり、共演相手としては適任だと思います。
 正直、DITCの中で一番「華」があるし、他のメンバーだと・・・ちょっと「地味」になっちゃいますよね(^^;)

 また、同時期にMUROさんの12inch「THE VINYL ATHLETES (真ッ黒ニナル果テ)」が出て、その中でFinesseとAGと共演しており、このミックス作品の関連作(?)もリリースされています。
 テープと12inchのどっちが先なのかは読めないですが、こういった共演が出来たのも「掘り師」の縁なんですかね~

 ちなみに、この12inchに関しては「掘り」をテーマにした曲になっており、お互いを認めたからこそ実現した共演だと思います・・・
 それこそ、Finesseについては、前回もちらっと書きましたが、MUROさんのテープを来日時に貰い、その選曲の凄まじさに驚き、MUROさんを認めた・・・ことは有名で、Finesseも「掘り」は人生の大きなテーマの一つなぐらい掘ってると思いますので、MUROさんにとっては好敵手でしょう(^0^) 




 んで、実際の内容紹介です~

 A面Finesseが担当し、B面MUROさんが担当しています。 それぞれのサイドを「Bronx Side」「Tokyo Side」という形に銘打っており、「Bronx vs 東京」のような対戦形式(?)になっています。
 ただ、内容的には、いつものKing of Diggin'シリーズのように「ネタ曲」をこれでもか~というぐらいミックスしています・・・初心者にはきついですかね~(^^;)


 まずA面のFinesseは、MUROさんの今までのシリーズのようなスタイル(ネタ曲をとにかくミックスする)を踏襲してる点が面白いですね。

 出だしは、おそらくオリジナルの楽曲の元でフリースタイルをし、そこからミックスが始まるのですが、ミックスの仕方などがMUROさんのミックス方法とほとんど同じで、どちらのミックスが分からずに聴くと混同します(^^;) 
 まあ、ミックスに関しては、この手を題材にすると、MUROさんのミックス方法(これは@@ネタの曲だよ~みたいな選曲)以外はちょっと難しい・・・ですからね。 あくまでも、ミックスの技量よりも、「このネタ持ってる・・・」とか「このネタはこれだ~」のような考え方が重要なわけです・・・

 ただ、細かく聞くと、クイックミックスをしたり、要点でしっかりと2枚使いをしてたり、Finesseもなかなかやります(^0^)
 また、ミックスされた楽曲もFinesseが好みそうな「Mellow」なネタなんかも選曲して結構良いです。 Finesse自身が使ったネタは・・・確認不足ですが、そんなには入ってないと思います。


 一方のB面のMUROサイドは、Finesseと同様にラップからスタートします。

 先ほど紹介をした「THE VINYL ATHLETES (真ッ黒ニナル果テ)」がリリースされる前後なので、その楽曲のMUROさんのバースを収録(このために改めて歌い直してはないようです)してますが、これがカッコいいんですよ・・・ 
 後半からビートを切って、アカペラ状態になるのですが、アナログに対する重要なライン(♪MDでもなく、CDでもなく、アナログ、それは永遠に限りなく~♪とか)を再認識させる効果があり、大変良いです。 また、バース最後の♪俺の宝の一部、ご賞味あれ~♪から、Jazzネタのホーンがカッコイイ曲にカットインし、実際の選曲が始まる辺りも大変良いですね(^0^)

 んで、実際のミックスが始まるのですが、後は・・・いつも通りの「ネタの雨あられ」です!!

 ただ、このテープに関しては「その当時リリースされた、最新の楽曲のネタ」を入れてる・・・点が結構面白いです。
 それこそ「Lord Tariq & Peter Gunz / Deja Vu (Uptown Baby)」とか、「Diamond / Hiatus (remix)」「ATCQ / Find A Way」「Beatnuts / Off the Books」なんかのネタ曲がしっかりと入ってます。 

 この頃(1999年)になると、個人的には「ハードに・ディープにネタを掘る」という行為がひと段落して、ネタの使い方・チョイスの仕方が重要になった時期だと考えてますので、誰も知らないレコードをサンプリング・・・というトレンドではなく、参加者が知ってたりする曲を「上手に使う」方向になったかな~思ってます。
 その意味では、ネタ解析が速くなる(レコードにライセンスが書いてあるのもポイントか?)わけで、最新のネタなんかを入れられるのかな~と妄想しています。 でも・・・実際入手するのって難しい・・・レコードも多いので、MUROさん、すげーよ! 私には出来ないです・・・一生頑張っても!!

 あと、進化してきてる「MUROさんの技」も、今回のテープでも光っており、要所要所でマニア心をくすぐります(^0^)
 たとえば、PeteRockプロデュースの「Public Enemy / Shut'em Down」であれば、あのホーンネタをしっかりと2枚使いで再演しており、「ああPeteRockは、こうして作ったのか・・・」と勉強になりましたww
 また、上記に記載したBeatnutsであれば、声ネタ・メインループネタ・を交互ミックスしたり、ATCQでも同じようなことをしたり・・・細かいところにこだわってる辺りが最高です~



 なんか、Finesseの説明が少なくなっちゃいましたが、これもこれで好ミックスなので、お手に取る機会がありましたらどうぞ~です(^0^)






 <Release Date>
Artists / Title : MURO & Lord Finesse 「King of Diggin'」
 ※おそらく第5弾だと思われます・・・
Genre : HipHopネタモノ(Soul、Funk、RareGroove、Jazz・・・)
Release : 1999??
Lebel : king of Diggin' Production
notice : No Track List

補足 このテープには、下記のシールおまけが付いていますよ~
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<編集情報> 2010年10月16日
一部内容を再編集しました






Timmy Regisford 「NYC True Classics」
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 昨日書いた「The Shelter @ ageHa 2008/12/27」に引き続き、Timmyものです(^0^)
 よく聞いてる旧譜ミックスで、Timmyクラシック満載な1枚です(^0^) 当然、Shlterに行く時も、聴きながら行きましたよ~


 Timmyの説明は、先日のパーティーレポートでいっぱい書いたので、ここでは割愛しますが、Timmyはこの手の旧譜ものもDJ時に結構かけてて、盛り上がりますね~ 
 この作品は、そんなTimmyクラシックが満載なのですが、Garageミックスとしてもかなり良いミックスになり、日本の「ディスコ」なんかでもかかってた「懐かし曲」も文脈は違いますがミックスされており、かなりの好ミックス・・・だと思いますので、ご紹介します(^0^)


 まず、このCDは「日本企画」もので、どういう経緯でリリースされたかは不明ですが、企画を立てた方はナイスです! 
 まあ、その会社で持ってるカタログを利用となるので、そんなに製作費がかからないでしょうし、この手の楽曲はまだまだ需要が高いので作りやすかったのかな・・・と思います。

 ちなみに「Univarsal」からのリリースで、一部ライセンスでの収録はありますが、MCA、A&M、Polydor、Motown、Casablanca、Islandなどがカタログであり、レーベル単位で考えなおすと、Timmyが適任かな~と思いました・・・
 だって、MotownとMCAには、本人が実際働いてたわけだし、Timmyクラシックもこの辺りのレーベルは多いですからね(^0^)

 旧譜関係のカタログって、権利の関係から突然一つのレコード会社に集まったり・・・その逆で散らばったり・・・結構タイミングが重要で、その時は出せたけど、今は出せない・・・みたいのがあったりします。
 今のUniversalがどうなってるかは分からないですが、このCDもいい時期に出せたのかも知れないですね・・・


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 んで、実際のCDのご紹介です~♪

 実際Timmyが制作にかかわった「Colonel Abrams / Trapped」からスタートします・・・ イントロがイカしてるので、スタートとしては大変良いです!

 前半はとにかく「Timmyクラシック」を連発で、否応なしに上がります!
 それこそ「Tamiko Jones / Can't Live Without Your Love」「Rufus / Any Love」「Diana Ross / The Boss」など、この前のパーティーで普通にかかってたのがしっかりとミックスされてます。

 そして後半は、「へ~こういうのも選曲するんだ~」ってのが多く、それこそ「Quincy Jones / Razzamatazz」「Roy Ayers / Runnig Away」「Gwen Guthrie / It Should Have Been You」なんかのように、普段DJでは聴かないものもあって面白いです。
 
 個人的に聞いてて思ったのは、普段は「ダンクラ」扱いの曲も、Timmyの魔法にかかれば、すぐに優秀な「Garage」になるんだな~という点です。 
 例えば、Quincy Jones / Razzmatazz であれば・・・一般的には「親父ディスコ」ですよね(^^;)
 自分もそう思ってましたが、今回のCDに収録され、聞いてみると・・・すげーかっこいい!
 これって「その音楽を聴くにあたって自身が持っている音楽観」違いによって大いに左右されるのですが、Timmyのミックスに関しては・・・う~ん、うまく説明できないですが「黒いグルーブ」でミックスするわけで・・・こうも楽曲のもつ「イメージ」が変わるなんて思わなかったです。
 Quincyは好きだけど、Razzの12inchって買ってないや・・・欲しいな~(^^;)


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 ミックスについては、結構強引にロングミックスして、ちょっとずれちゃったり、傷が付いてるレコードでもプレイしたり・・・もあるのですが、彼の持つ「黒いグルーブ」を通して、Disco・Garageの曲たちの魅力を余すとこなくプレイしており、やっぱりTimmyは上手だな~と痛感させられます。
 特に、Rufus and Chaka / Any Love → Cher / Take Me Home → Daiana Ross / The Bossのラインは、太っいグルーブを維持しつつ、それぞれの曲がもつ「煌びやかさ」を発揮するミックスになっており、このCDの中心といっても過言ではない出来です。
 この辺りは、どちらかというとクラブプレイに近いノリになってますが、Timmy本当に上手だな~(^0^)

 ロングミックスって、カットインで失敗するのが怖かったり、曲のノリを的確に次に移すことができたり・・・と結構個人的には好きなミックス方法なのですが、Timmyみたく、現場感バリバリな勢いのあるミックスは真似できないです。
 ロングミックスの「美しさ」でいくと、Dannyの方が上手いかな~と思いますが、この作品に関してはTimmyらしい「味」があって大変良いです!


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 また、選曲的には、これらのクラシック楽曲にはさんで、Timmyが得意とする「afro・african」テイストのHouse新譜曲をミックスしており、これが大変効果的でいいですね。 

 例えば、DJ Gregory / Elle(inst)をDiana Rossの後にミックスし、雰囲気を一瞬変えつつ、クイックで、次の曲 The Invisible Man's Band / All Night Longをブレンド気味にロングミックス! これは面白いですね。
 一度流れを切りつつも、しっかりとダンスをしてる足は止まらない・・・みたいな感じで、現場で鍛えられた感性なんでしょうね。

 またJulian Jabre / Jungle Beat (inst) でafro感を出しつつ、アイソで低音を切った Gibson Brothers / Oooh! What a Life をアカペラのようにミックスし、だんだんとGibosonにつないでいき、Gayが好みそうな野郎合唱に入ったら、一気にGibosonの低音を入れる・・・そしてフロアー大爆発・・・みたいなナイスミックスもあります。


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 んで、最後の方になると、落ち着いた曲にミックスしていきます・・・
 それこそ、One Way / Music、Roy Ayers / Running Away、Stephanie Mills / Put your Body in it、Gwen Guthrie / It Should Have Been Youみたいな感じでつなぐのですが、躍動感がありながらも哀愁を帯びたミックスの方向性で、物語のある終わり方でいいですね・・・

 ミックス全体に関しては、前半でジワジワと盛り上げつつ、中盤で一気にピークにもっていき、それ以降は気持ちよく流す・・・みたいな感じで、ミックスのお手本のような流れですが、その流れの中でTimmyの個性と技術がしっかりと光っており、何度も聞ける内容になってるのは素晴らしいです!!
 個人的には、クラブに行くとき&帰るときに聞くことが多く、ちょうど家からクラブに行く時が盛り上がりのある前半~中盤を聞き、帰りはチルな要素もある中盤~終わりを聞いて疲れをとる(寝ちゃうけど)・・・みたいな聞き方をしています(^^;)

 

 カタログが限られていて、かつCDという時間の制約がある中で、しっかりと現場でのプレイ同様な「ストーリー作り」を作る手腕はさすがで、むしろ現場のプレイよりも整理されたストーリーなので普遍的な聞きやすさがあり、何度も聞いてしまう魔力があります。
 純粋なダンクラとはノリが違いますが、Timmyの黒いグルーブがしっかりと表現された1枚になっており、ダンクラなんかが好きならば絶対に聞いてみてください・・・ヤラれると思いますよ(^0^)

 また、ダラダラと書きなぐりましたが、かなりお勧めのミックス作品です~ まだまだ、普通にHMVとかで売ってますので、ご興味のある方はどうぞ~(^0^)


<Release Date>
Artists / Title : Timmy Regisford 「NYC True Classics」
Genre : Garage,DanceClassics
Release : 2004年
Lebel : Universal Music UICZ-3028
Notice :  ジャケットは、写真集「Wild Days」でおなじみの「Beezer」氏の写真です。 80年代初期のNYの雰囲気をしっかりと表わしていて、大変良いですね(^0^)


<編集情報> 2009年9月6日
なんか読みにくかったので、写真を追加したり、整理したりして編集しました(^^;)


The Shelter @ ageHa 2008/12/27
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 昨日より、待望の年末年始休暇が始まり、ダラダラし始めてますが、さりげなくパーティーに行ったのでレポです(^0^)

 毎年、年末になると海外より著名なDJが来日したり、スペシャルなパーティーが開催されたり、どのパーティーにいこうかな~と迷うことが多いですね・・・ 今年は、Yellowが閉店し、ちょっとは影響があるのかな~とも思いましたが、想定以上に「行きたいな~」と思うパーティーが開催されますね・・・まあ、たいていは「行かない」のですが(^^;) ああ、Kapri、行けばよかったな・・・ww
 んなわけで、昨日は、airで「Idjut Boys」のDJがありましたが、毎年恒例になりつつある「Timmy参り」をしに、ageHa(新木場)にまた一人で行ってきました(^0^)

 まず、メインDJである「Timmy Regisford」と、彼が主催するパーティー「Shelter」についてちょっと捕捉を・・・
 TimmyはNY在住(出身はカリブ海のどこかの国・・・トリニーダドドバコだっけ??)の著名DJ/Producerです。
 80年代中期より音楽活動を開始し、各種楽曲のProduce(Colonel Abramsとか・・・下記12inch参照)、ラジオDJ活動、レコード会社での裏方活動(MCAとかMotownなど)、を経て、1991年より自身のパーティー「The Shelter」を主宰し、現在に至っています・・・もうすでに17年ですよ!

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 Paradise Garageから続く「黒いグルーブ」の伝統を「House」という形で引き継いだ数少ないパーティーで、Body&Soul勢とはちょっと違う、圧倒的な「黒いグルーブ」を前面に押した「DeepHouse」系のパーティーとして認識されています。 でも、実際は何でもかけてますね(^0^) B&Sと比べると、音は「黒さ」が強く、クラウドの踊り方が「音に深く入り込む」感じ・・・ですかね?
 特に、パーティー名なり、印象的な上記のマークなりで、リアルな音楽ファンの「シェルター=隔離施設=逃げ場=桃源郷」的な意味合いも強いかと思います。 実際に来ているクラウドも「踊ること」「音を楽しむこと」を中心に考えてる人間が多く、大変貴重な場所かと思います。
 んで、このパーティーは、NYでは場所の都合でいろいろと場所を変え、現在はNYではやってないのかな・・・ ただ、B&Sと同じく、パーティーとしての「ブランド力」があるので、世界各地でワンナイトパーティーを行っています。
 
 ちなみに、日本では、何年も前から来日しており、その都度ファンを確実に増やして、今では年3回ぐらいは来日してると思います。 ここ最近の年末はageHaで開催していて、だいたい行ってますね・・・ただ、2年前のLoleattaが来た時は行けなくって、悔しい思いをしたので、今回は絶対にいくぞ~と思ってました。

 では、昨日のパーティーのご紹介です(^0^) ちなみに、カメラは持ってくのが面倒&踊る時に邪魔なので、中には持っていかなかったっす・・・
 12時頃つく予定で移動してたら、意外と早くつき、並ぶこともなく入店です(^^;) 冬のageHaに行くたびに思うのですが、外のコインロッカーで服を脱ぐときに、Tシャツでいくか、上着を着ていくか・・・迷いますねww ちなみに昨日は「踊るぞ!」モードだったので、上着は脱ぎました! たが、寒い・・・(^^;)
 中に入ると、メインのフロアーがまだ解放されてはなく、Barでビールを飲みながら、ピカピカしてる「器具(正式名称が分からずww)」を売ってる「スケートお姉ちゃん」のいい体を見つつ、しばし待機・・・ 
 ポールダンスのお姉さんたち(=東京キャバニー 下記のお借りした写真参照)もそうですが、やっぱり「えっちー」ですねww 
 だけど、大変清々しいし、プロ根性もしっかりとあり、見てて気分が晴れますね(^0^) これからも頑張って続けてほしいです。 ちなみに、Barでのポールダンスは、見るだけにageHaに行く価値があるぐらい、素晴らしいショーです!
tokyo_kyabani

 んで、メインが会場し、そそくさと移動・・・ すでに音がガンガン出ており、フロアーでは、踊りを開始してる者もちらほら・・・ 私もウォーミングアップがてら、踊りを開始します。
 この日のTimmyは、CDでのセットで、Urei系のダイヤルミキサー&アイソレーター、そして定番のエフェクターを使っていました・・・アナログは使うのやめちゃったのかな?? また、セッティング的には、フロアー前方に壇上を組み、前方がステージ、後方がDJブースという形で、DJとの距離が近いセッティングになってました。 
 あと、スピーカーは、フロアー真中に360度をホローする円形の低音スピーカーを配置、中域・高音は、ageHa名物の吊スピーカー群がカバーしてました。 音に関しては、最初、低音が中央のスピーカーからしか出てなく、吊スピーカーの高音が強すぎて、低音が低く、高音で耳が痛かったですが、盛り上がったころには調整され、吊スピーカーの方からも低音を出してたと思います。

 開始直後は様子見で、いろんなタイプの曲をかけてましたが、ピークタイムを作るのが結構早い時間に作ってました・・・ それこそ1時ごろに1回目の山を作ってましたね・・・ 
 記憶があいまいなので、曲順は違ったりするかもしれないですが、E,W&F / Can't Hide Love(HouseのMix、ルイベガ?)、 Rufus / Any Love などのクラシック群をかけ始めてから、一気に突っ込み、Strings of Life → September → Gypsy Woman などのTimmyクラシックを連発し始めました(^0^) いや~、上がりますねww
 この辺のTimmyクラシックは、こちらも「待ってました!」と思う曲ばっかりなので、否応なしに上がります。 そのあとに、Timmyのド定番である The Boss / Diana Ross 、Jamiroquai / Space Cowboy 、The Brand New Heavys / You Are The Universe 、Maxwell / Till The Cops Come Knockin's ・・・などをしっかりとかけてくれ、私も一人大合唱です(^0^)
 んで、とりあえず、上記で掲載した曲で手持ちのを下記にアップします・・・ いや~、持ってない曲が、撮影するタイミングで気づくので、レコードがまた欲しくなって困ります(--;)
strigsoflife september
theboss spacecowboy
youaretheuniverse

 最近のTimmyの傾向としては、これらの定番の曲は、ストレートにミックスせず、楽曲のDub・Instっぽい部分を先にループしてミックスし、頃合いを見計らって、一気に原曲にカットインぎみにミックスする傾向にあるかな~と思ってます。 これは、効果絶大ですよww

 んで、個人休憩を適宜取りつつ、気づいたらTimmyも裸(すげーいい体!)でDJをし始め、気合いを入れ始めてます。
 クラシック系の曲から、Timmyらしい、黒いグルーブにまとわれたDeepな曲を選曲し始め、音にハマりながら踊ったりしてると、気づいたら3時をちょっとすぎていて、Timmyがミックスをストップします・・・ こちらも期待していた「Loleatta Holloway」のLiveの開始です・・・
 Jocelyn Brownと並び、House界の「生きる伝説」として崇められる彼女ですが、意外とLiveは初体験で、楽しみにしてました(^0^) ぼちぼち来日してたりするのですが、タイミングが悪く見たことがなかったです・・・

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 セキュリティーのお兄ちゃんに止められた(恥ずかしww)ので、分かりにくい上の携帯写真しかないですが、ライブはかなり良かったです。
 出だしは、なんと、Dan Hartman / Relight My Fire ですよ! ライブ用に編集したトラックを用いてますが、楽曲的には「VERTIGO」のエレピリフから、しっかりと曲の切り替わるところも入れ、ひとしきり盛り上がり、Danの歌のところはかっとばし(笑)、Loleattaの超絶的な後半の「あの客演ボーカル」を・・・ おそらく60代だと思いますが、声が変わってない!! すげーです(^0^) 私もつられて、♪すーる~ざ、ないと~♪なんて一人合唱してましたww
 実際、ご高齢&体重が「い・え・な・い・・・」こともあり(察してくださいww)、ライブは椅子に座ったりしながら進めて行きましたが、いや~あのパンチのあるパワフルな声を維持してること自体凄いですね! 途中「英語MC」「客いじり(あの檀上に上がった娘とかって仕込みくさいっすね)」なんかをしつつライブを進めましたが、かなりグッときました! ちなみに今回の容姿は、黒のドレスを着てましたが・・・体型もあって「ジオング」みたいでした・・・すみません(--;)
 曲的には、大名曲「Runaway」!、そして絶対やると思った「Love Sensation」を歌い、個人的には大満足です(^0^) 
 んで、また画像を入れておきますね~ そういえば、なんでオリジナル買ってないんだろう・・・Danは高いんだよな~ww あと、Runawayは再発だと、Salsoul Rainbow(未シングルだった)のDannyのエディットが入ってますよ~
relightmyfire runaway
lovesensation

 そういえば、Timmyが何かのインタビューで「インストメンタルの曲ばっかりではなく、歌詞のある曲を作りなさい」と、若いクリエイターに向かって言ってたことがありました。 まあ、歌詞があるから「メッセージが伝わる」ということだと思いますが、今回のライブを聞いて、人の「歌声」「メッセージ」って本当にすごいな~と思いました。
  歌詞を聞くことでダイレクトに思いが伝わる・・・という効果があるわけですが、英語が理解できない日本人だと、その表層だけで理解しないといけません。 なかには、単純な英語なので分かるのもありますが(例えば、パーティーの最後にI Want You Backをかけるとか)、「歌う」という行為で、その思いなりを伝えるというのはすごいことだと思います。 今回のLoleattaに関しては、歌詞以上に、その「歌う」という行為で圧倒され、人間の躍動感みたいなものを感じましたよ・・・しっかりと・・・(^0^)

 ちなみに、Timmy自身も、Deepなインスト曲も広くかけますが、Vocal曲も年代を問わずよくかけています。 特に、朝方の調子いい時のクラシック曲の選曲はいつもやられますしね・・・ 
 ただ、昨日のライブ中は、微妙にアンニュイ表情で、上半身裸で、後ろで固まってたり、次の選曲を考えてたり・・・とそんなに楽しんではなかったようですww Loleattaの歌声も圧倒されましたが、後ろにいるマッチョな兄貴の動きも注目出来るライブでしたww

 んで、ライブが終わると、また淡々とDJを開始します・・・ 4時頃からだと思いましたが、いや~この頃から「Shelter」って感じの黒いグルーブを連発してましたね(^0^) Timmyのアイソ&エフェクターも気合いで操作(あの苦悶の表情がいいですねww)し、クラウドも、本気な人が増えてきて、盛り上がります・・・
 私もしばらくは、そのグルーブについて行きましたが、今回はスタミナ切れで・・・5時頃には挫折し始めました(^^;) 適当に水を飲んだり、飯を食ったり、Bar横のWater Barで「長谷川賢司」さんのチルなDJを聴きながら、寝落ちしたり・・・で回復を待ちましたが、きつかったので、6時頃帰りました・・・(^^;)
 6時以降、どんな曲をかけるのかな~とか、日の出を見てから・・・と残念な思いもありましたが、激寒で、体調でも崩したら大変なので、早めに退散・・・でした

 なんらかんら言って、ageHaもクラブとしては最高の部類(音もやっぱりいいですし、逃げ場がたくさんあっていいですね)なので、毎回行くのが楽しみですが、今回も満喫しました(^0^)
 今回のレポはこんなもんですが、現場ってやっぱりいいですね(^0^) 月に一度ぐらいは、額から汗をかき、アドレナリンを出さないといけませんねww 
 そして、今回もうまく画像を使いごまかしながらのレポートでしたww あっ、行く時、TimmyのCDを聴きながら行ったから、それも書かないと(^0^)
Cut Chemist / DJ Shadow 「Brainfreeze」
brainfreeze

 今日は仕事納めで・・・まあ、夕方からはダラダラと残務を処理しつつ飲むわけで・・・すでに出来てます(^^;) ただ、流石に外は激寒なので、2次会にはいかず、帰ってきましたww
 んなわけで、今回は歴史的名作をご紹介~です(^0^)

 詳細は説明しないぐらい有名な作品ですが、ShadowとCut ChemistがFunkなどの「45’s=7inchのレコード」をベースにセッション形式でミックスした作品です。 
 いや~、これは影響なり衝撃を受けた方は多いでしょう・・・7inchで2枚使いとかスクラッチをしちゃうところ各種アイデア満載のミックス、そしてそれまでほとんどのリスナーが未体験であった「DeepFunk」を魅力的に調理するところ・・・など、それまで誰もやったことのないことをした1枚です。
 個人的には、これを機に「DeepFunk」が世界的に広まった原因と考えています。

 まず、ShadowなりCut Chemistの、個々の説明は省きますが、この2人の「出会い」がカッコいいですよね・・・ 
 年齢はお互い近いと思いますが、90年代初期より、アメリカ西海岸の別々の場所で「堀り」を開始し、時期はずれますが、アーティストとしてデビューをします。 その流れで、お互いが知らないところで、Double Dee & Steinski / Lesson シリーズを引き継いだ「Lesson 4」をリリース(Shadowの方が先かな?)し、そのことでお互いが引き寄せられ、そしてお互いを認め合うことで、互いの曲をRemixなどをし、今回のプロジェクトにつながっていきます・・・
 いや~、実にいい出会いですww だって、Lesson自体、当時は知ってる人はほとんどいないわけで、ましてNYにいない、白人の青年がそれを掘りあて、影響され、お互いが勝手に続編をつくり、出会う・・・これは奇跡ですよ!! 掘ることの素晴らしさを教えてくれる、貴重なお話なので、後世にも残して行きたいですね・・・(^0^)

 んで、このCDのご紹介です~
 この作品は、1999年にリリースされたもので、「Future Primitive Soundsession」というサンフランシスコでのパーティーで限定販売(1000枚)され、その後、何度かブート込みで再リリースを経て、世界的に広まったものになります。 
 ちなみに、資料にしたサイトの情報によると、私の手持ちはブートで・・・というか、現地以外で販売されたものはブートと思われます。
 もともと、上記パーティー(著名DJ二人が共演することを主眼に置いてるパーティーのようです・・・ちょっと前のageHaで開催されてたDouble Troubleが分かりやすいか?)にオファーされた二人が、何をするか考えたのちに、Funkの7InchでHipHopのようなミックスしたらどうか・・・となり、試行錯誤を繰り返し、上記パーティーを開催したと思われます。
 んで、この作品自体は、そのパーティーで披露するルーティーンの練習ミックスを録音したものになり、CD自体もトラック1とトラック2に分かれ、各25分程度のミックスになっています。

 まず、重要な点は、使用している楽曲が、その当時、まだ世界的に注目をされてなかった「DeepFunk」を用いてる点です。

 私自身も、DeepFunkに関しては、競ってDeepFunkの45を買ってはいないのので、正しい説明になるか不安ですが・・・大変素晴らしい音楽だと思います。
 70年代初期の、JB以降のFunkにおいて、JBなどに影響を受けた者たちが、バンドを結成し、音楽活動をしますが、メジャーに上がれるものはごく少数で、ほとんどの者たちは時代とともに消え、人の記憶からも抹消されていきます・・・ その限りにおいて、消えていったバンドらの楽曲に焦点を当てたのが「DeepFunk」で、つまり、マイナー止まりだったFunkと言っても過言ではないかも知れません。
 マイナー止まりなので、アルバムは出せず、シングル(=7inch)しか出せないバンドが多数ですが、それらの音源は、当時は受けいられなかったのかも知れない「ヘビーなビート&リズム」「荒っぽさ」なんかが内包され、RareGroove、HipHop以降の「ビートカルチャー」を通過した耳にはなじみやすく、かつ気持ちいい音楽だと私は思っています。
 また、JBなり、Metersなり、あまたのFunkの楽曲はRareGrooveだったり、HipHopを通して、なじむわけですが、DeepFunkと称さされる楽曲には、メジャーなプロが演奏する以上に「熱かったり」「情熱」なんかがこもっていて・・・それこそ、普段は清掃員なんかをしてるメンバーが、頑張って貯めたお金を元に、「売れてやるぞ!」と意気込んで作ったものであれば、気合いがこもっているわけです・・・ 

 Brainfreezeよりも前には、Keb Dargeなり、Jazzmanだったり、ごく少数のものが、その楽曲の良さに気付いて掘り、そしてDJなどで披露することで、広まってきたかと思いますが、この作品においては、それらの楽曲を「分かりやすい形」「注目を引く形」でリスナーに提供し、かつDeepFunkの魅力を世界的に広めた意義は大変大きいかと思います。

 作品を作るにあたっては、4タンテ、2ミキサー、そしてDJ用エフェクターを使用してるようで、当時としては大変衝撃的な出来になっています。
 だって、当時としては45rpmの7inchを2枚使い&スクラッチをするだけでも異端だったと思いますし、上記のような単純なセットで、Lessonスタイルを踏まえたHipHopスタイルでミックスをしちゃうわけですから・・・ 
 当時としては、知らない楽曲のBreak部分を2枚使いし、そのトラックの上で、フレーズを擦っちゃう・・・わけで、今となってはUlticut Upsのスタイルなんかが近いので、一般的になってきていますが、当時としては「そんなことしていいんだ・・・」という驚きがあったと思います。

 実際のミックスなり、2枚使いなどは、Lessonスタイルをしっかりと踏まえ、気持ちいい具合に進行していきます。 実際、知らない曲も多いのですが、HipHopのネタ曲なんか(Gangstarr / BYS ネタの、あのレア盤も!)もミックスされ、DeepFunkを知らなくとも、HipHopとして聴けちゃうところも多いですね(^0^) 
 ちなみに、自分たちのネタ曲も披露してるのですが、2セット目の中盤より始まる「Shadowメドレー」がヤバいです! Number Song → Number Song (Cut Chemist Remix) → Organ Donor なのですが、どの曲も、ネタレコードを用いて再構築しており、元曲を知ってるほどビビります!! 特にOrgan Donor のミックスはヤバイですね・・・真似したくなりますし、実際、最近出た誰かのミックスCDでも、ここの部分を使ってる方がいましたねww

 なんか、上手い説明ができなかったですが、歴史的名作につき、お手に取る機会があれば、ぜひ聞いてみてください~ DeepFunkを知らなくとも、気づいたら好きになってるかも~です(^0^)

<Release Date>
Artists / Title : Cut Chemist / DJ Shadow 「Brainfreeze」
Genre : DeepFunk、Soul、HipHop
Release : 1999年
Lebel : Sixty 7 Recordings,US
Notice : No Track List

<補足①>
資料として、下記定番サイトを参照しました・・・ 英語だけど、ブート関連の話や、トラックリストなんかも掲載があります~
 ・ Discogs DJ Shadow & Cut Chemist - Brainfreeze
 ・ Wikipedia(US) Brainfreeze (album)

<補足②>
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CD版の他に、上記・左のアナログ盤も出ています。 ちょうどトラックが2つにわかれてるので体裁よくおさまってます・・・が、音はそんなによくないっす(^^;)
また、右のような「ネタ集」も出ています。 何種類かありますが、本人とは関係ないところで出してるのかな・・・? でも本人たちも加担をしてそうww
DJ Takemoto 「X'mas mix - Now & Then - 」
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 今日がクリスマス本番・・・でいいのかな? クリスマスに対して歴史的な知識が全くないのであれですが、今日は本ちゃんの「クリスマス・ミックス」ものをご紹介~です(^0^)

 DJのTakemoto氏は全く知らない方なのですが、以前よりこのテープの印象的なジャケットを覚えていたことから、クリスマスとは全く関係ない時期に購入した一本です。 期待なしに購入したのですが、ぼちぼちいい内容でございます・・・

 リリース元は、ミックステープ業界では最大手の「Sugar Bitz」で、割と初期のものだと思います。 この頃は「Moonbeat Production」とも名乗っていたようで、初期のホームページは「moonbeat.net」となっていたようです・・・ 今はここにアクセスすると、どっかの国のサイトにつながりますww

 んで、この1本のご紹介・・・
 まず、面白いのが、副題に「Now & Then」と銘打ってることもあり、A面は「90年代以降のR&B」、B面は「70年代Soulを中心とする過去の楽曲」に分けている点です。
 両面とも知ってる曲もあれば、「へ~、こんなのリリースされてるんだ~」って曲もあり、勉強になったりもするのですが、今回のテープのようにAとBで分けられちゃうってことは、時代単位で結構リリースされてるんだな~と驚かされます。

 日本では考えられないですが、USではなぜか「クリスマスアルバム」がビックリするほどリリースされ、けっこう有名なアーティストが突然出したりしてますよね・・・ その証拠になるかどうかわからないですが、この時期になると、中古レコード屋で「クリスマスコーナー」が出来ちゃうぐらい種類が豊富でびっくりですww つい最近も「渋谷Yellow Pop」で確認しましたww
 それだけ需要があるからリリースされているのでしょうが、風習の違いか、クリスマスに対する考え方の違いか、日本ではあまり需要がないのが面白いです。 プロのDJとなると、飛び道具として買うかも知れないですが、私は一向に食指が動きません(^^;) だって、一年のうち、今しか聞けないわけですから・・・ あっ、須永辰雄さんはしっかりと今年も掘ってた模様です・・・流石です(^0^)

 そんなわけで、あんまり興味がないジャンルではあるのですが、聴いた感じは結構よい出来だと思います。
 ミックスも展開をつけて作っており、派手な装飾(2枚使いとかね)はせず、あくまでも「雰囲気」重視の姿勢には好感を持てます。
 それこそ、映画かなんかで見て、おぼろげに覚えてる、アメリカの家庭での「クリスマスパーティー」のような雰囲気みたいな感じです。 家族揃って、暖炉で暖まったダイニングで、静粛に神への祈りをささげつつも、子供は喜び、大人も内心は楽しんでる・・・みたいな雰囲気ですかね~

 ただ、ただ・・・これを日本で聴くことを照らし合わせて考えると、ちょっと・・・なところもあります。 それこそ昨日のイブの日に、友達とパーティーをするときなんかに聞くのはいいのかも知れないですが、普通に通勤してる時に聞くものでは「ない」です(--;) 久しぶりに、集中して聴きましたが、全然面白くなかったですww
 まあ、ミックステープにも「TPO」があるわけで、聞くのに適した「環境」が結局あるんでしょうね・・・ これを夏場に聞く必要は全くないし、通勤時に聞く必要もそんなにないと思います。 適材適所じゃないですが、ソフト選びもちゃんとTPOに合わせて聴かないとね・・・です
 あと・・・おねーちゃんと「しっぽり」の時もあんまり相性が良くないと思いますww こういうときは、歌詞の意味が分からなくても、スローなR&Bを無難にチョイスした方がよさそうですww 「女はムードに弱い」って、昔ホットドックプレスに書いてあったので、そうだと思います(^^;)

 んなわけで、褒めてるんだか貶してるんだかな説明になりましたが、全体的には悪くない1本のご紹介でした~ 
 はたして、来年は、このテープにあった環境で聴くことができるのでしょうかww



<Release Date>
Artists / Title : DJ Takemoto 「X'mas mix - Now & Then - 」
Genre : Music for Christmas(R&B、Soul)
Release : 2000年12月
Lebel : Sugar Bitz ST-012



DJ Master Key 「X'master Mix Show」
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 ♪ジングルベ~ル、ジングルベ~ル・・・♪ はい、クリスマスですね(^0^) 今年も当然、一人のメリーなので、普通に残業して、帰宅して、ビール飲んで・・・です(^^;)
 んなわけで、意外とリリースされてる「クリスマスもの」をご紹介です~ 今日ぐらいしか書けないっすからね~

 テープには確実な記載がないのですが、「Daddy's House Presents」と記載、または「X'master(クリスマスター)」とも記載・・・、そして聞き覚えのある「あの2枚使い」が多数収録・・・されてることもあり、明らかに「DJ Master Key」さんの作品です。

 副題に「A Gift Before Y2G」とあることから、1999年の年末にリリースされたものだと思います。  リリース元は、Harlem関連のミックステープ(主に現場録音もの)をリリースしている「うぐいす屋」とあって、おそらくMasterの名物パーティー「Daddy's House」での現場録音もの・・・と思われます。 実際このレーベルは、Harlemで行われた海外DJの公演音源をテープで多数リリースされてることもあるのと、このテープ自体の初めと終りが「フェードイン・フェードアウト」で終わるので、現場ものと私は考えています。

 まず、重要なことになるのですが・・・このテープには「クリスマス曲」が一切選曲されていませんww!!
 いったい、なぜ「クリスマス」と銘打ってリリースしたのかは、まったくの謎なのですが、リリースのタイミングが「たまたま年末」だった・・・とかなんですかね??

 ただ、①クリスマスの曲が入ってない、②現場録音、ということは、通常の営業でのミックスを録音したもの・・・と想定できますので、一時代を築いた「Daddy's House」のいつもの空気を体感できる・・・という意味では貴重な一本かもしれないです。

 Daddy's House といえば、Harlemのオープン時期(95年だっけ?)より10年近く続いた、渋谷・・・いや、日本を代表するHipHop系パーティーですね(^0^) 私は、Kenseiさんが抜けた、割と後期に何度か行った記憶がありますが、いや~、人がパンパン&酔っ払いが多数ですねww
 このパーティーが始まる前後ぐらいだったと思いますが、マスターが「日本のパーティーはUSに比べて未熟だ!」といった旨を発言しており、一種の「客教育」を兼ねたパーティーとして機能したんじゃないかと思います。

 実際、マスターのDJといえば、彼が尊敬してやまないDJである「Kid Capri」のような、バイブス重視の選曲豪快な2枚使い&スクラッチテンション高めなマイク使い定番をがっちりと押さえつつも幅広い選曲・・・など、いい意味で「ラージ」な感じですね(^0^)
 今のメジャーな曲をDJ達&それに慣れてるリスナーからすると「アクが強すぎる」イメージもあるかも知れないですが、マスターのDJに勉強され、慣れてしまった世代には、なんらかんらいって「たまらん」DJですかね~ 私自身も、なんらかんら言って大好きです(^0^)

 このテープでも、ゴリゴリな2枚使いや、野郎大盛り上がりなクラシックの連発、R&B・ダンクラでも2枚使い・・・など、ファンにはたまらない内容になっています。
 特に2枚使いの仕方は・・・マスター印の2枚使いでやっぱりいいですね。 HipHopでも、R&Bでも、ダンクラでも、とりあえず攻めちゃう・・・みたいなところや、まるで重量戦車が往来するような感じがして・・・私はすごい好きです。 今となっては、技巧派にはならないですが、「味」という面では大変個性を発揮しておりますね。
 ちなみに、分かる方には分かると思いますが、どんな曲でも、同じ構成(2拍、2拍、1拍終わったあたりで長めのスクラッチをしながら、実際の2拍目のあたりに曲を再開・・・みたいな、説明難しっすww)で2枚使いすることが多いので、一発でマスターのDJだ!って分かりますねww

 ただ、このテープでは、マイクがないんですよね・・・もしかしたら現場録音じゃないのかな?? 個人的には、もし現場ではマイクが入っていたのなら、入れてほしかったですね・・・

 んなわけで、蓋を開けるとクリスマスものではないテープなのですが、とりあえずご紹介でした~(^0^)

<Release Date>
Artists / Title : DJ Master Key 「X'master Mix Show」
Genre : HipHop、R&B、UK Soul、DanceClassics
Release : 1999
Lebel : うぐいす屋 UGUTP-1999
Notice : No Track List

ps 明日は真面目に「クリ」ものをご紹介しますね~ なんせ今日は「イブ」なのでww
MURO 「Diggin' Heat」
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 MuroさんのIceシリーズの紹介が終わったので別シリーズを・・・このHeatシリーズもヤバいのが多いっすね(^0^) 
 その中で、一番お気になのがこのHeatで、今まで聞いてきた色んなミックス作品の中でもかなり好きな一本・・・でもあります。
 そんなテープなので、見事に傷が入ってますね(^^;)


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 言わずとしれたMuroさんの人気シリーズ「Diggin' Heat」の1作目です。
 このシリーズもジャンル分けが難しい位、Muroさんの音楽旅行が繰り広げています・・・。
 
 このシリーズ自体は、97年より始まり、Iceシリーズの翌年より開始したシリーズになります。
 正直に言うと、MUROさんのこの辺りのテープに関しては、自分がガキだったので、理解できず、追ってなかったこともあり非常に曖昧なのですが、個人的にはIceが「Cool」なら、「Hot」もいいだろう・・・といった感じでリリースされたと思います。 
 まあ、MUROさんとしても、この手のジャンルレスなミックスを出しやすくなったこともあるでしょうし、自分の力量の紹介、またはいい意味でリスナーへの教育もあるのかな~と思います。

 シリーズ自体は、計4本リリースされており、出した年度によって表情が微妙に違いますが、一貫して「静かながら熱い曲」を多く収録してると思います。 
 季節的にいくと、Iceとは逆に「冬の時期」にリリースされてたシリーズなので、冬に聞くのが最適なのかも知れませんが、Iceシリーズに収録しててもおかしくない曲も多く、個人的にはどの時期でも聞いています(^0^)

 特にこの一本目は、個人的にはMUROさんのテープの中でかなり聞いてるテープで、世間一般的に言われている「MUROクラシック」な楽曲が多数収録されてることもあり、かなり好きなテープです!
 そんなわけで、MUROさんの作品が好きな方だと、このHeatが好きって方も多いかな~と思います。

 
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 んでは、ご紹介に進みます・・・

 選曲的には、このテープもジャンルの幅が本当に広くって説明できないぐらいです(^^;)
 ざっとジャンルを書くと・・・R&B、UK Soul、Soul、80's、ダンクラ、Lovers・・・なんかが中心なんですが、細かく聴きこむと本当に広く・・・そして深いです・・・

 まず、選曲面で面白い点は、今となってはけっこう値段の安いレコードの曲をチョイスしているころですね・・・
 自分もテープを聞いて、その曲を知り、探して、買って・・・「えっその値段なの?」ってびっくりしたのが多いです。
 それこそ、「Maze / Can't Get Over You」とか、「The Style Council / The Lodger's」なんかは、LPオンリーの曲ですが、予想以上に安いです。 
 「Ta Mara & The Seen / Affection」なんかも、12inchを探すのは苦労しましたが、結構安いし、「Savan Band」もLPは高くないですよね・・・

 だけどそれらの曲は、値段は安いけど「すげーいい!」です

 掘り師っていうと、高いレコードばっかり買ってる・使ってる・・・ってイメージがあると思いますが、MUROさんに関しては、その方向もトップクラスだけど、結果として安いレコードもしっかりとホローしており・・・値段ではなく「曲の良さ」で判断している結果の表れだと思います。
 こういった姿勢は、レコードを掘るという行為において極めて重要で、後続者ほど見習わないといけない姿勢だと思います・・・

 また、これらの曲はミックスの流れでの「殺しの1曲」になるほど、効果的にミックスされており、曲自体が更に光り、オリジナルのレコードで聴くよりも良かったりもするぐらいです!!
 MUROさんの「堀り」なり「DJ」のうまさって、こういう「意外なところ」を選曲しつつも、パンチのある曲に仕立てちゃう・・・みたいなところがあり、まさにこれらの曲がそうです(^0^)
 Diggin' Iceの1作目でも書きましたが、定番曲などを光らせる「マジック」って言うんですかね・・・いい曲を更に光らせる・・・みたいなところが多く、大変勉強になったりもします。

 結果として、そういった「マジック」がかかった曲は、聞いた者を魅了し、レコード屋に走らせるわけで・・・皆さんもそうだと思いますが、この辺の曲の良さは「MUROさんから教わりました!!」だと思います(^0^)

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 あっ、そうだ・・・MUROさんから教わった曲って、皆さんどうなんだろう・・・?

 私は本当に多くの曲をMUROさんから教えてもらい、今でも大事にしてる曲が多いです。

 このテープであれば、先ほど写真で紹介した4曲もそうだし、「Archie Bell / Don't Let Love Get You Down」 とか、「Leon Ware / Why I Can To California」とか、「Courtney Pine / I'm Still Waiting」とか、「Thelma Houston / Saturday Night, Sunday Morning」とか・・・ほんといっぱいあり、他のテープなり、現場で教わった曲も大変多いです。
 この辺のレコードは、今でも「MUROクラシック」と言われてるので、「そうだよね~」と思う方も少なくないかな~と思います。

 誰もかけなかった曲で、そのDJが選曲したことで広まった・・・といえばそれまでですが、MUROさんの場合は、知識と経験が少なかったDJブーム以降の少年・少女たちに対して、分かりやすく・カッコいい形で提供してくれた点は大きいかな~と思います。
 特に旧譜関連は、当時HipHopしか聞かなかった少年たちにとっては、サンプリング元かもしれないけど、敷居が凄い高いイメージがあり、なかなか通過出来なかった壁なわけで・・・そういった曲を、MUROさんがミックスすることでHipHopしか経験しなかった少年たちにも理解しやすく提供した・・・と私は考えています。
 
 つまり・・・学校の先生と一緒ですよね・・・分かりやすい形で「知識」を分け与える・・・ってことで、その範囲の意味だと「MUROさんから教わった」になりますよね。
 また、個人的には、なんか「お世話になった」って表現もへんですが、自分にとって「かけがいのない宝物」を頂いた方に無礼が出来ない・・・って意味で「教わった」にもなります。
 
 そう・・・みんなMUROさんから教わって大きくなったんですよね・・・

 こういうことが出来るDJって本当に少ないと思うし、DJ冥利に尽きると思います。
 個人的には、このことができるDJは「MUROさん」と「Danny Krivit」とかしかいない・・・ですかね(^0^)


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 んで、今度はミックスについての話なんですが、まず思いつくのが「定番曲も使い方」が憎いんですよ・・・

 たとえば、ド定番の「Tevin Campell / Can We Talk」だと、それまでのゆっくりした、若干夜気味な選曲を受け継ぎ、Top Billin'使いのダークなRemixをミックスし、Tevinが♪キャン、ウィ~、ト~ク・・・♪というサビに入る瞬間に、Originalにカットイン!
 歌自体は、出だしから徐々に引っ張っていく感じの曲なので、徐々に盛り上げつつも、カットインで一気に空気が変え、次の選曲の流れに変えていくあたりは流石です・・・これは真似したくなりますね(^0^)

 あと、「Zapp / Computer Love」なんかも、うまく2枚使いして、曲にメリハリを出してて大変よいです・・・細かい作業なので、見逃しがちですが、MUROさんのミックス作品を聞いてると、こういった「技」が光るところが多く、マニアにはたまりません(^^;)

 また、このテープに関しては特に言えるのですが、「押しの1曲」を引き立てるミックスが本当に素敵ですね!
 それこそ、先ほどあげた、「Maze / Can't Get Over You」なんかは、「Isley Brothers / Between the Sheets」のメローな空気を引っ張り、Betweenネタの曲にロングミックスし、さらにその雰囲気を引っ張り、切れたところで、一気にMazeの美メロなイントロにカットイン!
 この展開は、聞かないと分からないかもしれないですが・・・ためにためて大爆発!みたいな展開で、大変良いですね!!

 その他にも、「あっ、これは押してるな・・・」と思う良い曲には、良いミックスがついてきて、MUROさんのミックス技術の高さが伺えます・・・「Style Council / Lodgers」も個人的には「グッと」きます!!
 切れたスクラッチや、驚異的なジャグリングよりも、しっかりと曲を見据えて、展開をつけてミックスするあたりは「DJの鏡」ですね(^0^)

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 あと、今まであまり紹介しなかったですが、ジャンルの壁を超えちゃうところもMUROさんですね!

 このテープであれば、B面の中盤で(Kurtis Blow→)Style Council→After 7→Stephanie Mills→Archie Bellなんかのラインが象徴的で、CD屋どころか、レコード屋でも一緒に並ばないジャンル跨ぎなミックスですが・・・聞いていて違和感が全くないのは驚異的です!
 ジャンルを超えるってことは、ミックスしようと思えば出来るのかもしれないですが、違和感なく、また流れを作りながら・・・となると、やっぱり力量が必要で、技術なり経験なり、そして知識閃きがないと出来ない・・・と私は思います。
 
 HipHopがベースにある「MUROさんだけの感性」が一本貫いているのは間違えがないですが、いとも簡単にミックスし、それもすげーカッコよくミックスするわけですから・・・太刀打ちが出来ません(^^;)
 まさに「MURO's World」って感じで、その後の作品でもこの姿勢は大きく打ち出しているので・・・こういった点を注意して聞くと、更にMUROさんのテープが楽しめますよ♪

 あと、こういった「オールジャンルミックス」の姿勢って、MUROさんが広めた点も大きいですよね・・・今回は分析しないですが、Ulticut Upsとか、Kocoさんとか・・・影響を受けたDJが更に独自の方向に進めた・・・みたいな流れは絶対にあると思います。
 私も、当時、Cypherでのプレイを聞いてて、違和感なくジャンルを飛び越えてカッコよくミックスする姿勢に影響を受け、気づいたらほとんどのジャンルのレコード棚を掘るようになりましたし、自分の音楽趣味の根底(音楽にジャンルの壁はなし!)が作られたのかな~と思いました。

 

 まとめになりますが、こうやって文章に起こすとMUROさんってほんと「凄いDJ」ですね!!

 作品全体の総論としては、他のMURO作品と同様に、幅広い選曲性を持ちながら、違和感なくミックスを進めていますが、この作品に関しては、この流れの中で要所要所にパンチラインがあり、ミックス全体の流れにもメリハリがあり、大変良い作品だと思います。
 作品の主題と思われる「冬でも暖かく・・・」みたいな世界観を、流れのあるミックスを作ることで表現している点は素晴らしく、何度でも聞きたくなります(^0^)
   
 このHeatは、個人的にかなり好きな作品なので、気張って書きましたが・・・作品の良さに加えて、MUROさんの魅力の一端も伝えられたかな・・・と思います。
 とにかく、お勧めの1本ではあるので、聞いたことがない方は、探して聴いてみてくださいね~
 また、最近聞いてないな~って方にも、再び聞いてみると、何か発見があるかも知れないので、お勧めしま~っす(^0^)


<Release Date>
Artists / Title : MURO 「Diggin' Heat」
Genre : R&B、UK Soul、Soul、80's、DanceClassics、Lovers
Release : 1997
Lebel : King of Diggin'




<編集情報> 2009/09/12
文章が気に入らなかったので、大々的に文章を工事し、当社比5倍くらいの増量をしました(^^;)





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<追記>CD再発について

DSC08103.jpg

 この作品も2011年8月に2枚組CDで再発されました。こっちの方が聴きやすいと思うので、気になる方は聴いてみてね(^0^)





DJ S@S 「Cookbook page #1」
djs@s_cookbook_01

 今日は天気が朝からよく、大掃除をやってましたが、疲れたので終了(^^;)
 んで、BGMに聞いていたテープをご紹介です・・・ なかなか高内容のミックステープでございます(^0^)


 DJのS@S(サス)さんは、ラップグループの「Naked Artz」のメンバーで、R&Bを中心にミックス作品を出している方です。 
 氏に対する詳細は詳しくは知らないのですが、リリース元のUndaprop Wreckordzの運営(代表)とかもしてたそうで、Undaは有名レーベル「Sugar Bitz」の前身的なレーベルなので、現在は裏方さんになったのかな・・・と妄想しています?

 個人的には、持ってないタイトルがあれば必ずゲットしているDJで、選曲の構成力がある方だと自認しています・・・ ただ、あんまり見つからないんですよね~


 んで、テープの紹介^^
 A面、B面とも、イントロでは、メンバーである「K-ON」さんのMCがあり、いい感じで始まります。
 A面は、けっこうHipHopの楽曲も選曲され、まあ「Hip Hop R&B」な感じの選曲で、B面は「もろ定番R&Bな選曲」になっています。
 しかし、要所要所で「ナイス選曲」だったり、つなぎのテクが光ってたり・・・表面だけ見てると痛い目にあう内容だと思います(^0^)

 まず、選曲面では、ド定番のR&B曲も多いですが、けっこう渋い曲も入れるんですよ・・・B面は定番率が高いのですが、A面はR&Bという選曲の中でHipHopを入れていて、Ice Cube / You Know How We Do It なんかもサラッと選曲して、上手いな~と思いました。 まあ、レイドバックした雰囲気を利用したのだと思いますが、ナイスチョイスです。

 また、S@Sさんは「つなぎ」が上手なんですよ!!
 ロングミックスもやりますが、カットインの時は技が光り、聞いていてスムースに聞けますし、細かく技を見てても唸らせます。
 このテープ自体片面30分なので、サクサク選曲をしていくのですが、カットインなんかで攻めても、流れを切らすことなく、さらに選曲をすることで創造される「世界観」をしっかりと増幅させてます。


 んで、上記の「選曲面」と「ミックステクニック」の良さがテープ全体の「世界観」を作りだし・・・総合的にみると、テープを通しての「ストーリー」作りが大変秀逸だと思います。
 A面であれば、比較的クールな仕上がりになってますが、うまく「山と谷」のアップダウンをつけたりして、全体的に立体感のある作りになっていると思います。
 先ほど紹介したIce Cubeの曲なんて、いいアクセントになっており、非凡な感性がうかがえます。
 B面もうまく山谷をつけて、気持ちいい選曲になっています。


 ちょっと今回は抽象的な表現が多くなりましたが、かなりお勧めの一本です。
 S@Sさんのは、まだまだ捜索中&研究中につき、まだまだ良作があるのかな・・・と思っています(^0^)


<Release Date>
Artists / Title : DJ S@S 「Cookbook page #1」
Genre : 90's R&B、HipHop
Release : 1998ぐらい???
Lebel : Undaprop Wreckordz UWT-003


<追記> 2009年7月13日
見返してたら、読みにくかったので、改行とか色付けとか、文章を変えたり・・・をしました。
ただ・・・今日時点からすると、半年前の文章だとしても、ツメが甘く、根本的な文章変更をしたいっすね(^^;)

ペンデュラム編集部 「House Music Bible」
housemusicbible.jpg

 風呂入って、一杯飲みながら・・・連チャン書き込み! こっちの本は、過小評価どころか、知らない人も多いので、あえてプッシュします(^0^)

 先ほどご紹介した「House Legend」と同じような「Houseガイド本」になります。
 発刊は1998年で、House Legendの最初の版が出た翌年に発刊され、もしかしたら「2匹目のどじょう」を狙ったのかも・・・しれません。 しかし、いい感じでHouse Legendとはズレていて、こっちはこっちで高内容になってます。

 まず、面白い点は、これを作ってる所で・・・微妙に値段が安いクラブ系情報誌「Floor.net」なんですよ。 実際は、これが発刊された後に「Floor」がスタートしたようで・・・まるで、練習用に作った本のように思えます。
 また、これを制作する中心人物もポイントで、あの「超ハウス・ディスク・ガイド」の監修者である「巽英俊」さんが中心に編集したようです。 
 「超ハウス・ディスク・ガイド」に関しては、非の打ちどころのないほど素晴らしい本で(これが載ってないよ~ってのはありますがww)、巽さんの力量があっての仕事だと思います。
 最初、この本は某Union(またっすねww)で、今年の夏ぐらいに、袋に包まれてる状態(中古)で、定価の半値ぐらいで投げ売りしていて、内容が分からないまま試し買いをしたのですが、本編を読み、内容に驚き、奥付で巽さんの名前を発見して、流石だな~と思った次第です。

 まあ、この頃(90年代後半)は、一種の「クラブバブル」であり、出版関係では「一発当ててやろう!」という山師的な態度で部外者が作成したものが多く、そういうものはたいして内容が良くないので、忘れ去れて行きます・・・
 これも、危うくその「忘れ去られ本」に入りそうでしたが、無事に救出できてよかったと思います(^0^) 
 ちなみに、山師的な本も最近掘ってるので、その内、紹介します~

 では、実際の本の内容・・・です(^^;)
 まず、House Legendでは、「House」と名前の付く前の、それこそGarageとかLoftなんかもホローしてましたが、この本では、過去のことはザックリとしか紹介されず、どちらかというと「Chicago以降の現代的なHouse」の紹介を中心に進めます。

 各種DJのインタビューや、歴史&シーンの紹介、ディスクガイド、アーティストガイド・・・など、House Legendと被るところも多いですが、それぞれの内容は結構読み応えがあります。 特に「あいうえお順」の「用語解説」が秀逸で、これは初心者には大変参考になると思います。

 また、この本の面白い点は「日本のシーン」を強くフューチャーしてる点で、この点は過去を知らない者にとっては大変参考になると思います。
 それこそ、木村コウさん、EMMAさん、Naoさんなどのインタビューや、仕掛け人さんのインタビュー(Yellowの村田大造さんなど)、クラブ&アナログレコード店紹介など・・・と、かなり充実しています。
 当時の初心者にとっては、いきなり海外に飛ぶわけにいかないので、入り口としての「日本のシーン」を紹介してる点は大変良いと思いますし、読んでいても結構面白いですね。 
 ただ、クラブ&アナログレコード店紹介のところは、今見ると「潰れちゃった」ところが多く、ちょっとさびしい気持ちになったりします(^^;) Hiroさんがやってた「Real Music Records(ラブホ街の入口付近にありましたねww)」なんかは、Garage・Discoを集中的に買ってる私が、「いま現在」に行ったら本当に狂喜乱舞してしまうぐらいの品ぞろえでした・・・残念!

 あと、変なところがマニアック・・・というか、突っ込んで書いてくれてるところもあります。
 たとえば、DJ達が使う機材の紹介であれば、Ureiのこともしっかりとホローし、Houseの曲作りに使う楽器(それこそTR-909とか)のこと、制作方法のことなんかもホローしています。

 また、これはマニアックだな・・・と思わせたのが、日本のHouseシーンの裏方紹介で「小林弘道」さんのインタビューが載ってるところです。
 当時はManhattanの2号店(House店)の店長として、レコード店から見る「House」を話しているのですが、仕入れのこととか、Garage・Discoなんかの旧譜の買い付けの話など面白いですね。 たしか、Manhattanの裏のギネスがあったビルにお店があったと思いますが(違うかも?)、その後のHouse関係の店舗は、Mの本店近辺をウロウロしてましたねww
 小林さんは、この後、公園通りにあった「Muteki Records」を立ち上げましたが、見事に玉砕・・・しちゃった印象があります(失礼な文章だぞ・・・ごめんなさい)。 しかし、90年代前半から中盤にかけてのHouseという音楽に対しての貢献度はかなり高い方なので、忘れてはいけない方ですね・・・
 個人的には、当時のManhattanといえば、小林さんと板垣さん(現Ita-Cho!)が看板で、雑誌なんかでレコード屋紹介でManhattanが出ると、両名が映ってたこともあり印象的でした。 
 ただ、Manhattanも、最初は広い意味での「Black Music」を扱ってたようなので、HouseとHipHopが同居しててもおかしくなかったと思いますが(本当にそうだったのかは知らないです・・・ただ、渋谷警察の方にあったころはそうなんだろうな~)、HipHopのレコードが目立って売れるようになったので、分ける必要があったんでしょうね・・・。

 んなわけで、結構内容が「濃い」一冊に仕上がっているので、ご興味のある方には是非お手にとっていただきたい一冊です。
 値段も、まだ高くないはずなので、ブックオフ辺りで、半値、いけたら100円でゲットしてくださいね~ Legendの方は、ブックオフじゃ無理ですね・・・(^^;) 見事に背取りされてますねww

<Release Date>
Artists / Title : ペンデュラム編集部 「House Music Bible」
 ※責任編集は「巽英俊」
Genre : Houseガイド本
Release : 1998/09/10
Lebel : 株式会社ペンデュラム ISBN4-7952-7211-5
remix編集部 「House Legend - New Edition」
houselegend

 週末の初めは、つい飲んでしまったりで更新が遅れますね(^^;) んなわけで、ミックス作品を集中して聞く暇もなかったので、手持ちの書籍を紹介・・・ アマゾンなどでは高値が続いてる一冊です

 この本は、Club Music関係の雑誌としては最年長な「remix」誌が編集に関わった一冊で、House、およびHouseのルーツとされるDiscoや、Garage・・・などを深く掘り下げ、多数のインタビューと各種紹介文が掲載たもので、House関連の書籍の中では「高値の花」になってるものです。 
 一応、今回紹介するのは「New Edition=新装版」で、オリジナルは1997年に発刊・・・ そしてこれは、5年後の2002年に責任編集者である「若野行博」さんがremix誌を離れたのをきっかけに、絶版だったオリジナルに、若野さんが中心になって加筆&時代を考慮した修正を行い、再リリースしたものになります。

 基本的には、remix誌で掲載された各種インタビューを核に、歴史&シーン紹介や、ディスクガイド、アーティスト紹介など・・・初心者はもとより、ベテランさんでも納得の内容になっています。

 まず、インタビューなんですが、これが超豪華ですよ(^0^) 70年代初めのクラブ創世記から現代のHouseにいたるまで、DJをはじめとする諸氏へのインタビューを掲載しており、表紙にもなってるLarry Levanをはじめ、David Mancuso、Walter Gibbonsなどの旧世代(失礼!)から、Joe、FK、DannyのBody&Soul勢、Timmy Regisford、Frankie Knuckles、Junior Vasquez・・・なんかの超大物House DJ達のインタビューが掲載されています。
 まあ、月並みなインタビューだったりするものもあるのですが、個人的にはLarryがDJをしていた「Paradise Garage」のサポートDJであり、サウンド・メンテナンス・スタッフであった「Joey Llanos」氏が語る、ガラージのサウンドシステムのインタビューがいいですね! 
 自分も、Gaarageなどを追うようになり、ドキュメンタリー映画「Maestro」や、重要書籍「Love Save the Days」なんかで、House以前の「Dance Music」のことを学びましたが、Garageのサウンドを詳しく説明してるのって、そんなにないので貴重です(^0^)

 そして、歴史&シーン紹介も、それこそ「The Loft」から「Paradise Garage」、「Chicago House」なんかの歴史の部分もしっかりと紹介し、当時のシーンもしっかりと紹介されています。 また、UKの動向(Harveyとか)、日本の動向、現代のHouseシーンの紹介(Hard Houseとか、Deep Houseなど)など・・・初心者の方でも理解が出来る内容です。

 そして、この本が有名なのは「ディスクガイド」がしっかりしている点ですね。 よく、レコード屋の紹介文で、掲載されたレコードを「House Legend掲載!」なんてのっており、ディスクガイドとしてはかなりレベルが高いと思います。 それもこれも、執筆者が「間違えない人選」で、旧譜系であれば、Hiroさん、Noriさん、Marboさん、Hisaさんなど、当時の「音」をしっかりと理解して、その音の魅力を知ってる方が紹介しています。 あっ、もちろんChicago以降のHouseのレコードもしっかりと紹介されてますよ(^0^)
 これが発刊された97年なり、2002年なりは、過去の音源をしっかりと紹介したものは皆無に等しかったので、画期的でしょう・・・ ただ、ディスクガイドとしては近年発刊された「超ハウス・ディスク・ガイド」の質と量には勝てないかな~という感じです。
 また、アーティスト紹介は、各種DJやProducer、Singerなど、マニアックなところまでしっかりと紹介しており、初心者にはお勧め出来ますです。

 ただ・・・ただ・・・苦言を入れたいことが一つあります。
 今、この本の、ヤフオクなり、アマゾンでの「中古価格」が微妙に高いんですよ・・・まあ、定価の2倍以上・・・ってところでしょうか・・・
 私も、HouseなりGarageに関しては、後追いなので、安い価格でブックオフ辺りで売ってないかな~と半年ぐらい探しましたがなくって、たまたま某Unionでアマゾン相場ぐらいな値段(Unionのアンちゃんもしっかりとチェックしてるな~ww)で売ってたので買いました・・・値段は秘密です(^^;)
 まあ、レコードで欲しいものなら「ポンっ」と出しちゃう・・・ぐらいの値段なのですが、読んで見た限りだと、「損はした」とは思いませんが、「値段に見合わないな・・・はあ・・・」って感じです。
 結局のところ、Houseの購買層って「大人」なわけで、金額的に高くても買えちゃう・・・ってところだと思いますが、それ以上に、この本の知名度が「一人歩き」してるのも価格が高い原因だと思います。 特に、先ほど紹介した「ディスクガイド」の存在が大きいのかな~と思います。
 自分としては「必ず通らないといけない道」だと思っていたので、買えることができて、読むこと以上に「安心」してしまいましたが、初心者の方は下手に手を出さないでいいと思います。 むしろ、次に紹介する「House Music Bible」の方が安くって「買い」だと思います・・・

 最後は文句を一つつけてしまいましたが、世界的に見て、しっかりと「House」という音楽を「幅広く」「深く」扱った書籍は少ないとおもうので、貴重な一冊だと思います。
 House好きな方には、必ず読んでもらいたいと思います・・・ ただ、それ以外の初心者の方や、他ジャンルが好きな方には、現在の値段では手を出さない方がいいですよ・・・ その内、新装版がでたら買いましょうww
 
<Release Date>
Artists / Title : remix編集部 「House Legend - New Edition」
 ※責任編集は「若野行博」
Genre : House(Garage、Disco)ガイド本
Release : 2002/03/10
Lebel : 株式会社 アウトバーン/株式会社 文芸社 ISBN4-8355-3994-X
DJ Spinna 「The Basement Archive Sessions Vol.1 - Brazilian Funk Mode」
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 昨日は、ヘビーな忘年会で、気づいたら飲みすぎたみたいで、今日は当然二日酔い・・・(--;) そんな日は、耳に優しい音楽が聴きたい・・・ってなわけで、これがCD山から取り出しやすい位置にあったので紹介ですww

 言わずと知れたSpinnaのミックス作品で、タイトル通り、ブラジル産の楽曲で、Funk的な曲を集めた作品になります。


spinna_004.jpg DSC04862.jpg

 まず、Spinnaの説明はいいですよね・・・今現在はHipHopを越え、あまたのジャンルをプレーするDJ/Producerですね(^0^)
 ここ最近は、Houseなんかも、本格的にプレーして、Houseシーンからも尊敬を集め、集約すると、縦フェーダーのミキサーでも、ureiなんかのロータリー式のミキサーでもプレイできちゃうDJっすね。

 そんなSpinna先生・・・かなりミックス作品はリリースしており、その中でお勧めなのが、今回紹介する「The Basement Archive Sessions」というシリーズです。
 いわゆる、アンダーグラウンド作品ではあるのですが、写真右のように5作品リリースされ、Spinnaの趣味性が上手く披露されたシリーズになります。
 このシリーズ以外もメチャクチャイイですが、こういうシリーズものって、マニア心をくすぐるんですよね・・・つい集めたくなるんですよ(^^;)



 んでは、早速紹介です(^0^)
 
 ブラジルものは全然知識がなくって分からないのですが、旧譜の範囲であれば、BossaなりMPBなり耳に優しく、かつ音楽的に豊かな楽曲が多く、「リラックス」というキーワードに引っかかるものが多いかと思います。 
 こういった側面ばかりではないのは承知の上なのですが、まあ「サウダージ(Saudade)」なんでしょうね。

 このCDも、Funkと名を打ってますが、そこはブラジル・・・USなどのヘビーなFunkではなく、サウダージの匂いがする、MellowなFunk・・・というか比較的Mellowな楽曲がミックスされています。
 ブラジルで「Funk」という言葉が、どのアーティストなり、どの楽曲群をさすのかも分からない私ではありますが、Spinnaがブラジル産の旧譜の中から、RareGroove的なフィーリングで選んだ楽曲なのかな~と思っています。

 選曲された楽曲は、私としては殆ど知らないものばっかりですが、前半は割とゆっくりな楽曲で攻め、後半の方で、Funkyな曲を・・・って感じです。
 聞いていて、数曲はネタで聴いたことがあるな・・・ってのもありました。 ブラジルものって、知識がなくって、全然追いかけてないのですが、ハマると金額的に怖そうだな~(^^;)


 ミックス自体は派手なことは一切せず、淡々とミックスを繰り返し、それぞれの楽曲のもつ「音楽のよさ」を引き立てる感じです・・・ こういうミックスは「流して」聞くときは本当にいいですね。
 ただ、たまに2枚使いをしてたりしていて、そこは流石DJです・・・後半の方で選曲されるちょっと上げ気味なところでは、しっかりブレイク2枚使いをしてますよ(^0^)



 そして、これを聴いていてちょっと考えることがあったので、一筆します・・・

 今回のCDの制作者であるSpinnaは、アメリカ人なわけで、これらの楽曲で歌われている「ポルトガル語」は殆ど理解できてない・・・だと思います。
 ただ、言葉は理解しなくとも、その曲の「グルーブ」をしっかりと感じ、理解し、プレイしてるんだろうな~と思います。

 これって、つまり「日本人が海外のレコードを聴く」感覚と同じじゃないかと思います。 

 日本で海外のレコードを掘ってる身としては、いたって普通の聴き方になりましたが、その曲にある「歌詞」を理解する努力よりも、その曲にある「グルーブ」を追い求める姿勢・・・が上記の感覚だと私は考えています。
 どうしても、その海外の言葉が理解できる人は、その歌詞を第一に聴いてしまうため、その楽曲がもつ「グルーブ」を総合的に理解なり、追い求めない傾向にあるんじゃないかと私は思います。
 
 何か例示がないかな・・・と考えたら、ラップに対する聴き方がそうじゃないかと思います。
 US産のラップ曲であれば、現地の人たちはその曲の「歌詞」を真っ先に理解しますが、グルーブ追及派は、ラップの「フロウ」なり「トラック」を真っ先に聞いちゃう・・・ってのが当てはまるでしょうか?

 歌詞を理解するという行為も絶対的に必要ですが、少なくともこの「グルーブ」を追求する聴き方も悪いわけではないと思います。 
 うまく説明できないですが、音楽というものが「歌手」と「作詞家」だけで作られてはなく、作曲なり、実際の曲を演奏する「アーティスト全体」で作ってる以上、グルーブを追求する聴き方は、アーティスト全体が生み出す「音楽」を理解する行為だと思います。
 つまり、多義的に理解するってこと・・・なのかな(^^;)

 私自身は、気づいたらこういった聴き方が出来る、するようになりましたが、音楽というものを「幅広く」「差別なしに」聞くようになったと思いますし、その楽曲の「グルーブ」なり「雰囲気」を読み取ることは長けている・・・と実感はあります。
 まあ、日本でも、音楽を掘って聴くことをしていない(する必要がない・・の方が正しいかも?)方々には「ない」感覚ですが、レコードを掘ってる立場からすると、気づいたら身についてた・・・みたいな感覚なんでしょうね・・・
 日本においては、こういった聴き方が「結果として」鍛えられ、ビックリするぐらい海外のレコードを買い続ける「原動力」なのかも知れませんし、いろいろと影響はあるんじゃないかと思います。

 Spinnaも、きっとこういう聴き方が出来るだろうし、かつ英語であれば理解した上で、選曲出来ちゃうので・・・その意味では日本人よりも更に高度な選曲ができるんだろうな~ Dannyとかも絶対そうだと思うな~



 なんか、最後は変な文章になりましたが、結構いいミックスなので、ご興味がある方は聞いてくださいね~
 あと、後半の「聞き方」に関することは、適当に思いついたことなので、多めに見てください・・・もうちょっとロジックを固めないと真っ当な理論にはならないですね~(^^;)



<Release Date>
Artists / Title : DJ Spinna 「The Basement Archive Sessions Vol.1 - Brazilian Funk Mode」
Genre : Blazilian Funk、Soul、JazzFunk・・・・
Release : 2004年
Lebel : Tube Records BD1003

Notice : Track Listについて
 CDには「曲名」のみ記載がありますが、HMVだとなぜかアーティスト名まで明記がありますよ♪ 気になる方は「こちら」からどうぞ~

Notice : CD-R作品 → 恐ろしく薄いCD-Rで、裏面から、表面の印字が透けて見えます・・・将来が心配です(--;)



<編集情報> 2010年1月6日
色々とあり、軽く編集しました(^^;)





MURO 「King of Diggin' no,4」
muro_kingofdiggin_04

 まだまだ続くKing of Diggin・・・MUROさんものは本当に多いですね(^0^)
 ちょっとは他のをご紹介しないと・・・と思いつつも、貯蔵庫よりまとめて出したので、聞かざるを得ない(^^;)



 んなわけで、またもや「King of Diggin'」シリーズのご紹介で、これは第4弾にあたるものですね。 またもや、ジャケネタが思いつかないですが(この手は掘ってないんすよね・・・)、流石のナイスセンスです。 ちなみに・・・思い出したら修正します(--;)

 今回もやっぱりHipHopの元ネタを、これでもか~ってぐらいミックスしており、大変勉強になります。
 久しぶりに聞いた感じだと、70年代の各種楽曲に加えて、80年代のネタなんかも導入されてますね・・・
 
 注目点は何点かあり、このテープではブレイクネタなんかをMUROさんが2枚使いしてる点がまずポイントですね。
 今までなかったので、聞いてて「おっ、MUROさん、2枚使いしてる~」って驚いちゃいましたww ただ、HipHopの原点を考えたら「ブレイクを繰り返す」行為に行きつくわけですから、楽曲の良さが引き出されて、大変良いと思いました。


atcq_live_97 wu_97_live

 また、前作の「King of Diggin Ⅲ」でもありましたが、USアーティストのシャウトアウトが増えてる点です。
 ざっと列挙すると・・・Lord Finesse、Raekwon、Phife(ATCQ)、Roc Raider、Grand Puba、OCなんかのシャウトがありました。 適当にメモったので、間違ってたらごめんなさい(^^;)

 おそらく、このテープがでた97,98年辺りは、USのアーティストが結構日本に来るようになり、上の写真のようにATCQやWuのような有名アーティストのライブがあり、そういった類のライブにはMUROさんも出ることもあったので、その時にシャウトを貰らったんでしょうね。
 ちなみに、シャウトアウトは、当時、MUROさんがメインDJをしていた「J-Wave Hip Hop Jurney Da Cypher」でも使われてたのもありました。 Raekwonなんかは使ってましたね・・・なんか、久しぶりに聞いて懐かしくなりましたです(^0^)

 MUROさん自身、海外アーティストとの交流なり、このKing of Diggin'のテープが海外でも出回り、ネタ師(Digger)として認められたこともあり、こういったシャウトを貰えたりしたんだと思います。 フィネスあたりは、もろに「おめーも掘ってるな!」から繋がった交流でしょうしね。
 当時、ネタ関係のテープって、日本でもUSでも、本格的なのはほとんどなかったと記憶しています。 個人レベルではあったのかも知れないですが、流通となるとken Sportsさん(日本人ですよ~)がMUROさんと同時期にUSで出してた他に、結局のところMUROさんぐらいしかいなかった・・・と思います。 Kon & Amel なんかはもうちょっと後・・・かな?

 当時のネタに関するUSの事情は正確に分からないですが、DJなりProucerなり、お互いのネタは公には公表しない・・・暗黙のルールは少なからずあったんじゃないかと思います。
 特に、ネタを公表することは、クリアランスをとってないHipHopの曲を「落としめる」行為だと思いますし、自分が気合入れて掘ったネタは簡単には教えられないですよね・・・ なので、雑誌の企画などで「@@」のネタ公開!みたいな企画があったら、当事者の「@@」が怒っちゃう・・・なんてこともあったと思います。

 しかし、MUROさんのテープが「海外勢」から見て「凄い」と感じさせた点は、HipHopとは無縁の「極東」の地で、あまたのネタ曲を、ジャンルの垣根を越えて収録しちゃった・・・ところにあると思います。
 彼らからしてみたら、「あんなにレアなレコードをなぜ日本人が持ってる・・・」とか、「俺が持ってない、あのネタのレコードをなんでもってるんだ!」ってなるわけで、フィネスなんかは、これに近いことをインタビューで言ってますね。
 MUROさんが、ネタ関係のテープを出すことで、もしかしたらあったのかもしれない「暗黙のルール」という壁がなくなり、たくさんの人に元曲の良さを知らせる機会を作ったと思いますし、DJ達のミックスの幅が広がったり、Producer達はもっと貪欲にレコードを掘ったり・・・と、実証はできないですが、少なからず影響はあったと思います・・・  やっぱりMUROさんってすごいな~(^0^)


DSC05834.jpg DSC00443.jpg

 ちなみに、小ネタになりますが、このKing of Diggin'シリーズに関しては、NYに拠点がある有名レコード店「Fat Beats」の流通で、海外仕様版が当時リリースされていました。 実物は見たことないですが、ぜひ欲しい一本ですね~ →発見して「こちら」の記事で紹介しました(^0^)

 また、MUROさんの「掘り」行為が認められた証拠として、今となっては有名な「Waxpoetics」誌のNo.12号で、MUROさんのミニ特集がありました・・・普通に買って、読んでたらMUROさんが出たのでビックリしました(^^;)
 さりげなく、waxpoeticsは1号から全部持ってますが、私が記憶してる限りでは、日本人で出ているのは、MUROさんとOsaka Monaurailの中田さんだけだと思います。 こういうことって、変な意味になっちゃいますが、本場に認められた・・・ってことだと思いますので、やっぱり凄いっすね。

 Wax誌に関しては、未だに大々的に「日本のレコード」関連のことを取り扱ってないですが、ちょっともったいないような気がします。 日本のレコード屋も峠を越しちゃったこともあるし、時期的にももったいないですね・・・ 昔、Source誌で、何度か日本の特集がありましたが、あれは誤字なんかがあったりして、ちょっと酷かったですね~(^^;)


 んなわけで、最後はだいぶ脱線した話題になりましたが、永遠のマスターピースの紹介でした(^0^)





<Release Date>
Artists / Title : MURO 「King of Diggin' no,4」
Genre : HipHopネタモノ(Soul、Funk、RareGroove、Jazz・・・)
Release : 1998年4月ごろ
Lebel : king of Diggin' Production
notice : No Track List






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<編集情報> 2010年10月16日
発売日が分かったので、ちょっと記事を修正しました。





関口紘嗣 「Kamiashi 4th Impact vol,1/3」
sekiguti_kamiashi

 え~、ドマイナーなテープになりますが、この作品は気合を入れて書きたいと思います!!
 もし「好きなミックステープを5本選べ」と言われたら、真っ先にこの作品を選ぶぐらい好きな作品で、私が好きなオールジャンルミックスの「奇跡」の1本です!!


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 関口紘嗣(せきぐち ひろつぐ)さんは、私と同年代(30前後)のDJで、現在は都内の小箱を中心に活動をするお方です。
 各種情報をつなぎ合わせると、90年代中ごろのHipHop/DJブームの時にDJに興味を持ち、大学生の頃(98年ごろ?)にDJ活動を本格的に開始し、HipHop/R&Bを出身としつつ幅広いジャンル/年代の音楽を網羅し、日々進化をしているオールジャンルDJ(?)です。

 関口さんのプレイスタイルは、ここ最近は古い和物とか、Organとかでかかりそうな曲(SwingっぽいJazzとかレアグルとか・・・)など・・・マニアックな方向に進んでおり、ちょっと特殊なDJになりつつありますが、DJの基盤としてHipHop/R&Bのプレイスタイルを踏襲しており、パーティースタイルには定評があると思います。
 私自身は、クラブでの彼のプレイは聞いたことがないので、ミックス作品だけでの判断になりますが、Diggerセンスが発揮された「選曲」と、起承転結の流れがしっかりとあり、流れによってはパンチラインをしっかりと作る「ミックス感」が融合し、大変好きなDJです(^0^)
 ミックス作品に関しては、そんなには多くないのですが、近年は自身の人気シリーズ「粋」を精力的にリリースしたり、和物の危険な作品をリリースしたり・・・リリースするたびに必ず買っています!!

 関口さんのことをもっと知りたいのであれば、彼のサイトに行ってみてくださいね~♪

 ・ 粋酒屋 -いざかや- (関口さんの個人サイト)
 ・ H2G FACTORY(関口さんの個人レーベル)


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 そんな「わが道」を進む関口さんですが、彼に関しては「しっかりとした基礎」があるからこそ現在の作品に繋がっている・・・と私は考えます。

 実は彼は、早稲田の名門音楽サークルギャラクシー出身とあって、若いころより「濃い」音楽街道を進んでおり、その経験が「基礎」となり、しっかりと今に繋がっている・・・と思うからです。

 ギャラクシーに関しては、Rhymesterだったり、DaCypherのRikoさんだったり、ライターのJAMさんやICEさんなど、ブラック系音楽業界のサラブレッド育成工場として有名で、日本のHipHop/R&Bにおいては結構重要なサークルです。
 関口さん自身も、所属してた頃は11zeroさん(Blast編集長)だったり、川口真紀さん(R&B系ライター)などが所属してた様で・・・ホント「濃い」環境です!
 確認として、ギャラクシーが発行&配布をしていたR&Bに関するレコードガイド(鬼レア&ドープ!)を上げておきますが、2001年にでた再発リスト(写真左の2種の右)ではしっかりと関口さんの名前が確認出来ますよ♪

 ギャラクシーの凄さの例になるかも知れないので、ちょっと私自身の告白します・・・
 私も大学時代(私は早稲田ではなく、もっと偏差値が低い水道橋にある某大学です・・・)、知り合いの伝手を使ってギャラクシーの会合(?)に一度行ったことがあり、東西線・早稲田某所にある謎の喫茶店(大手町よりの改札の横あたり)に行き・・・玉砕した記憶があります(^^;)
 当時は、DJブーム真っただ中とあり、かなりの人数がその喫茶店に占拠しており、私が座った席でもレコード話が華を咲かせており・・・今となっては大したことがない内容なのですが、当時の私としてはメチャクチャ高度な話をしており、全然楽勝だろ~と思って行ったので、天狗の鼻を折られたような具合で・・・あまりのレベルの高さで、とてもじゃないけど敵わないな・・・と思い、逃げるように出て行った・・・記憶があります。
 もしかしたら、その場所にも関口さんがいたのかもしれないですが、私が当時のギャラクシーの一端を覗いた限りだと、DJ文化・掘り文化の尖鋭予備軍たちが集まり、まるで「トキワ荘」のごとく切磋琢磨をしていたのかな~と思い返しました。

 そんな「濃い」環境にいたギャラクシー時代の関口さんは、「R&B」「HipHop」を中心にしつつも、良いものは何でもプレイする姿勢で精力的にクラブプレイ(CornerstoneとかMetrockrideとか)をしてたり、渋谷にあった有名レコード店VinylPlanetでバイトをしたり・・・思い返してみてもレコード一直線の「濃い」道のりを進んでるな~と思わされます。
 また、 このギャラクシー時代でも片鱗は大いにあるのですが、彼自身が成長するにつれ、FreesoulやOrgan系などの「旧譜」関係もプレイ対象になり、その後Freesoulのパーティーや、鈴木雅尭のPremiumCutsに参加するなど・・・趣味の幅を広げたようです。

 時代としては2000年前後になり、渋谷のレコード文化が最高潮の頃で、個性的なレコード屋も多いし・・・有能な若手DJも多いし・・・そして彼自身が若く、音楽に対して吸収力があったのだと思うので・・・切磋琢磨をしながら今の活動に繋がる「経験」を積んでいったのだと思います。


 そんな、恵まれた環境を選択できた彼が、多感な時期の作品が今回の作品になり・・・ギャラクシーや渋谷のレコード文化なりが、若さゆえの化学変化が起き、大変な高レベルな作品になったのが・・・この作品だと思います!!
 この結論を出すために、長い紹介をしました・・・すみません(^^;)


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 んでは、テープの紹介に進みます~♪

 このテープは、関口さんが参加していたパーティー神の足元からの作品で、どうやら2002年5月に4周年記念を祝って製作され、配ったか販売をしたようです・・・
 写真右のとおり、合計3種類のテープがあり、当時の参加DJ達がそれぞれを担当する・・・みたいな感じで、3本ある中の1本を関口さんが担当しています。

 現在もこのパーティーは渋谷familyで第3土曜日に開催している長寿イベントで、関口さんは現在は参加されていないですが、学生イベント的な平日のパーティーから週末に成り上がったようです。
 実際、パーティーには行ったことがないので、明確な情報はないのですが、リリースされたテープを聞く限りでは、HipHopが根底にありながら各DJが個性的なオールジャンルミックスをしており、渋谷の掘り文化の匂いがするような・・・好きな方には堪らない内容なのかな~と思います。

 んで、関口さんのテープ・・・私は後追いで彼の名前を知らずに中古で発掘し、聞いてみて一発でヤラれました!
 現在のパーティー感のあるオールジャンルミックスがこの作品でも確認でき、選曲などでも現在に通じるところがあるのですが・・・とにかくアイデア満載の選曲と跳ねたミックスが素晴らしく、個人的には「奇跡の一本」だと思っています!!
 ちょうどこの頃は、先ほど紹介した経歴の中でギャラクシー時代辺りなので、関口さんの作品では貴重な部類になりますが、これから紹介する「DJミックス」の良さや、若さが出て作品に仕上がっています。



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 んでは、作品の内容に進んでいきましょう・・・

 このテープで選曲されているジャンルは本当に広く、HipHop一つをとってもレアなMiddleやJazzyHipHop、日本のHipHopなど・・・その他のジャンルでもBreakbeatsを筆頭に、BossaHouse、Jazz、RareGroove、ダンクラ、UKSoulなど・・・ホント幅広く、その色んなジャンルが一つの世界観にまとまっているのが驚異的な選曲です。
 また、2002年の時点でこれを掘ってるの?っていうレアな曲や、その使い方は上手いな~って曲など・・・掘りっぷりとアイデアがしっかりと生きた選曲になり、堪らないです!!

 A面であれば、序盤でJazzっぽい雰囲気からスタートするのですが、写真上2枚の「MURO / KMW」や、Breakbeatsクラシックな「Moonstarr / Dust」など、異ジャンルを平気で跨ぎつつも世界観が壊れてない選曲はイイですね。
 また、MUROさんが使用し一気に人気になった「Stetsasonic / Hip Hop Band」といった定番どころや、当時は無視されていたMFSB使いの「EPMD / It's Time 2 Party」のような意外な曲など、掘りのセンスも最高です。

 コレ以外にもホント広いジャンルで、深いレコードを引っ張ってきており、二十歳そこそこの男がこんなレコードを揃えられるのか・・・と驚愕してしまいます。
 私が持ってるのは比較的入手しやすいモノが多いですが、HipHopだともっとドープな選曲だったり、旧譜系のJazzとかRareGrooveだと手がつけられません(^^;)

 そして、これらの幅広い曲は、以下で紹介するDJミックスを通過することで「一つの世界観」にまとまっているのも・・・驚愕ですよ・・・


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 んで、そんな幅広い曲をミックスし、一つの物語にしていくわけで・・・そこには「DJミックス」があり・・・この作品に関しては関口さんの「神がかり」的なミックスが爆発し、楽曲の良さを更に引き立てます。

 関口さんに関しては、ある程度スクラッチとか2枚使いは出来るでしょうが、スクラッチなどは殆どせず、たんたんとミックスする・・・みたいなところがあります。
 ただ、「たんたん」と書きましたが、素人が聞いたら分からないくらい、メチャクチャ高度でセンスが大変良い「ミキシング=繋ぎ」を行っており、コレが彼の素晴らしさだと私は思います。

 この点を理解すると現在のちょっとマニアックな作品も理解できるようになると思いますし、この作品の素晴らしさが分かると思います。

 そのミキシングの一例として、A面中盤のピークタイムあたりを紹介します・・・3分ぐらいの流れなのですが、悶絶必死な流れに仕上がっています!
 聞かせるのが一番早いのかも知れないのですが、私が表現できる文章力で紹介します・・・興味がある方はその曲を聞いてみたり、実演してみてください・・・
 
 HipHopが続く流れの中で、早すぎたファラオねたとして有名な「You The Rock / Over The Border」のサックスフレーズの部分にカットインし、一気に流れを加速します・・・そのままド定番な「Showbiz & AG / Soul Clap」にロングミックスして繋ぎ、攻めの姿勢は出しつつも次の展開を出すために「あえて」流れを少し落とします・・・
 そして、「♪Can I Get a Soul Clap~、Come on~!」のサビが終わると、カットインで「Big Daddy Kane / Stop Shammin'」のカッコいいホーンイントロ(ビートなし)に繋ぎ、アクセント込みで一度落とします・・・
 ここからがカッコイイですよ・・・BDKのビートなしのイントロホーンが2小節経過し、ビートが入るところで「Original Flavor / Can I Get Open」のビートなしイントロをブレンドし、再び流れが加速し、2小節ブレンドしたところで、「Urbs & Cutex / Cruel」の中盤以降のホーンブレイクに一気にカットイン・・・咽び泣くホーンフレーズと首振り必死なブレイクで即死です!!

 あんまり上手く説明できませんでしたが、この怒涛のクイックミックスは、技術の面と構成力がないと出来ないラインだと思います。

 技術面だと、BDK以降のクイックミックスは、もしオンタイムでやろうとすると、ピッチの可変をしつつ、大急ぎでレコードの交換→ミックスをしないと行けず、私が試した限りだと、タンテが3台ないと出来無さそう(OriginalFlavorが「後のせ」「サンプラーのせ」だったら2台でもイケる)なミックスで・・・3曲使ってるのに1曲にしか聞こえないミックスで、よく考えたな~と思いました。
 また、使った曲の展開を全て把握した上で、ミックスの流れに上下をつける構成力も素晴らしく・・・こちらも「よく考えたな~」を思います・・・もちろん、各曲の「よい所」を理解した上でミックスしてるので、彼の選曲眼の高さも認めざるをいけませんね・・・


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 その他にも、技術と構成力がないと出来ないミックスが多く・・・即死級なパンチラインが多すぎです!!

 鬼クラシックで、意外とつなげるのが難しい「DJ Shadow / Organ Donor」だと、中盤のビートが切れる部分(オルガンソロ?)で、ビートなしの部分で勢いを落としつつ、「Abnormal Yello Band / Extra Oreo」ブレンド気味にロングミックスし、また加速度を一気に上げ、そのまま突き進む・・・という流れで、個人的にはOrganの繋ぎ方としてはこれ以上はないと思わせる出来です!

 この繋ぎはB面の中盤あたりのミックスで、この辺りからピークタイムを作り、更にテンションを上げていく感じになり・・・全体的な流れを見てもミックスの展開のつけ方が上手すぎです!

 そのB面のピークタイムの流れは「EPMD / It's Time 2 Party」などに引き継ぎますが・・・そのEPMDの後は「Rodney Franklin / The Groove」異ジャンルミックスします・・・
 これも凄くって、全然「音質」が違うのに違和感なくミックスし、それまでにあった「ミックスのグルーブ」を維持しつつ、次の展開へ引っ張るための布石としてRodneyを使う手腕は流石です!


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 こういった「ミックスの上手さ」があることで、全体的なミックスの流れに躍動感を生み、しっかりと起承転結のあるストーリー作られています。
 そう、関口さんに関しては「ストーリー作り」も秀逸で、この点も説明ししましょう・・・

 今回の作品もそうだし、他の作品もそうなのですが、作品の流れの中で「起承転結」がしっかりとあったり、効果的なピークタイムを作ったり・・・ミックス作品として一番重要な「流れ」も上手くコントロールしている印象があります。

 今回のA面だと、序盤ではJazzっぽいスムースな流れから段々とビートを入れ始めHipHop的な流れに移行し、先ほど紹介したYouさん以降で一気にピークにもっていき、その余韻がある中で「Boo / Smile in your Face」に意外性を持ちながらも違和感なくミックスし、気持ちいい流れに繋いで終わっていきます・・・
 また、B面だと、序盤よりマニアックなHipHopを選曲しつつも、徐々にテンションを引っ張り、先ほど紹介したOrganDonor辺りでスパークし、そのままHipHopBandやEPMDでテンションを維持しつつ、Rodney Franklin / The Grooveにミックスし、テンションは維持しつつもそれまでの無骨な流れをサラっと変更し、そのまま旧譜系のグルービーな流れに綺麗に持っていき、綺麗に終わらせるのもイイですね・・・

 このテープだと、序盤より徐々にテンションを上げていき、ある地点で一気に爆発させてピークタイムを作り、そのピークの流れを上手く展開&変調させながら、綺麗に終わらして行く・・・という構成で、各面とも30分という短い枠の中で、ここまでストーリー性が作れるのは驚異的だと思います。
 関口さんが意識的に作ってるのかどうかは分からないですが、まるでHouseのDJのような「王道の引っ張り方」で、こういったミックスの作り方も彼の秀でている点でしょう・・・

 ただ曲を並べてミックスするのではなく、DJが伝えたいストーリーを構築し、聞いてるものを楽しませる意向が伝わるミックスで、関口さんの「こだわり」が伝わる好材料だと思います・・・そう「DJミックスと選曲」で勝負してる姿勢がビシビシ伝わります!(^0^)

 こういった流れを重視するDJ/ミックス作品ってホント少なく、DJの技量としてもかなり難しいと思われます。
 何を持ってDJミックスを良しとするかは、聞いてる人の判断によって分かれるので、この流れを考えたミックスが必ずしも最高だとは言い切れませんが、DJが引き起こす「音楽の化学変化」の中では最高峰の技術だと思います!
 だって、普通に聞こえる曲が「流れをつけたDJミックス」を通過することで更によく聞こえたり・・・場合によっては感動をもたらしたり・・・経験したことがないと分からないかもしれないですが、一度経験すると辞められませんもん・・・DJは単なる「選曲係」ではなく、アートを創造する「アーティスト」であることの証明だと私は思います!!

 そんな関口さんの「ストーリー作り」は、彼が現在リリースしてる人気シリーズ「粋」にもしっかりと引き継がれ、選曲の志向はマニアックになっていますが、流石の手腕を発揮しており、こちらも注目ですよ!!



 いや~、好きな作品なのでいっぱい書いちゃった(^^;)
 やっぱり好きになったのには「理由」があるわけで、その理由を分析し、書きだすと結構書けるものですね・・・聞いちゃった方が早いのは分かりますが・・・(--;)

 そんなわけで、長くなったのでちょっと話をまとめましょう。
 
 まず、関口さんのミックスには以下の要素が持ち味になります。

 ①掘り心が利いた幅の広い選曲
 ②一撃必中でパンチのあるミキシング・テクニック
 ③起承転結に優れたミックスのストーリー作り


 このことを反芻はしませんが、こういった要素があってこのテープがヤバくなっています!!
 イメージとしては、MUROさん的な掘りの深さ、殺しのミックスを携えながら、Ulticut Upsのような選曲の流れの作り方とコアなミキシング技術(2枚使い・スクラッチ以外)を持ちえた感じですかね・・・素晴らしいです!!

 また、関口さんの他の作品でもこの要素はあるのですが、この作品に関しては、若さゆえの「アグレッシブさ」みたいのが加わり、選曲とミックスを更に良くしている・・・とも思います。
 特に、選曲に関しては、関口さんの志向が変わる中で、ド直球なパーティー選曲をしており・・・「若気の至り」がいい方向に転がった一例だと思います。

 あと、現在のCDフォーマットである70分前後ではなく、30分の枠の中でミックスを展開する必要があるので、逆に要素が煮詰まって濃度が濃くなった印象もあります!
 時間が短い分、余分でダラダラとしたミックスをすることが出来ず、機敏にミックスをしていたので、逆に全体的にメリハリが出来、作品のバランスを高めた・・・と私は考えます。


 そんなわけで、関口さんの才能や、その時代でしか生み出せない時代性などがあり、素晴らしい高次元なミックスに仕上がったのがこの作品です。

 今の関口さんが、同じミックスを作ったとしても・・・彼の今の方向性や、悪い意味で「大人になった(私もそうです)」ので、正直、同じレベルのモノを作れるかどうか分からない・・・と思います・・・
 なので、この作品が関口さんの志向・センス・テクニックに加え、時代と若さがなどの諸要素が加わったことで「奇跡」が起こった一本だと私は考えます!!


 リリース本数は少ない(1000本以下でしょうね)と思いますが、ヤフオクもユニオン当りの中古店でもたまに出て、値段も全然高くないので、興味がある方は絶対買ってください!
 個人的には、中古で5000円超えてもおかしくない作品だと思ってますので、今さらながらご購入はお早めに~





<Release Date>
Artists / Title : 関口紘嗣 「Kamiashi 4th Impact vol,1/3」
Genre : HipHop、BreakBeats、Jazz、BossaHouse、RareGroove、R&B、DanceClassics・・・
Release : 2002年5月
Lebel : kamiashi??

Notice : 共演について
 A面の最初に、同パーティーに参加してるMCで「Bagdag((Dis Camp)」と「You-See!(Float Jam)」によるクソドープなフリースタイルが入っています。
 それもトラックが古いモダールJazzと見せかけて、当時新譜としてリリースされたJazzyHipHopっていうのもナイスです(^0^)



< 編集情報 > 2009年10月25日
あんまりにも酷い紹介文章だったので、思いきって文章を全部書き直ししました・・・当社比5倍ぐらいですが、また聞き直し、論点をまとめ、難産で文章を書きました(^^;)


DJ EBE 「Spacing Black !!」
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 調子いいので、本日2本目のご紹介(^0^) 指を真っ黒にして掘った真っ黒なHipHopとDeepFunkのミックスです。 いや~、すげー掘りっぷりですww

 DJ のEBE氏は、掘り師系(?)のミックス作品を多数リリースされてる方で、渋谷Familyや渋谷Organ Bar などでもDJをしている方ですね。 そんなには知らない方なのですが(失礼!)、ミックス作品に関しては、「鬼レア」な類のレコードまで披露しちゃう・・・正真正銘のDiggerだと思っています。
 今週も1枚、レアなSoul、FunkをミックスしたMixCD「Soul Trip(Lou Donaldsonジャケ!)」をリリースしました。

 そんなわけで、ジャケから黒い本作は、ハードコアで真っ黒な90's New School 中心のHipHopと、これまた真っ黒でレアなDeepFunkをミックスした作品で、ぶっといドラムとベースの雨あられ、そしてハーコーなスクラッチ&2枚使いで大変なことになってますww 

 まず、A面、B面とも、前半がHipHopで、後半に進むにつれてDeepFunkな展開になっていて、気づくとDeepFunkになっていて、HipHopを聞く感覚でDeepFunkを聞く・・・ような構成になってます。
 
 HipHopは、DITC関係、Large教授、その他知ってる人なら知っている「ぶっといビート」のNew Schoolを中心に選曲し、切れたスクラッチ&2枚使いでお腹いっぱいですww 「軟派なビートはいらんぜよ!」ってな感じで、ゴリンゴリンなビートの応酬に、迂闊にヘッドフォンで聴くと耳が痛くなりますww
 トラックリストを見返すと、いや~レアなレコードが多いこと・・・ そんなに値段が高くないのもありますが、万越え上等な楽曲で溢れ返ってますww Main Source / Atom なんかは、きっとActualのオリジナルでしょう・・・諭吉が何枚飛ぶんだろう(--;)
 ここ最近、HipHopのレコードって、値段が落ち着いてきて、そんなに動かないレコードは値下がって、お手頃価格になってますが、このテープに収録されているような、Finesseとか、Showbizとか、Large教授のものって、ものによっては下がってますが、依然として高かったり、更に高くなってる印象があります。 
 ここ数年、高値が続くマイナーなNewSchool&Middleなんかは、そんなに収録されてないですが、高値の花が咲き乱れて、お金は大丈夫なの・・・と心配になるぐらいなHipHopでいっぱいです(^^;) でも、内容は悪いわけがないですね!!

 んで、もっと高値の花(高嶺の花じゃないよww)が咲いてるのはDeepFunk・・・ 私はDeepFunkは追ってないので、全ては把握してないですが、5桁、モノと買った時期によって6桁級は当たり前な内容です! 
 有名どころでは、Fabulous Originals とか、Roy Porterとか、勉強で見に行くDeepFunkのセール(Unionとか、Faceとか)で拝見する、誰がこの値段のを買うのかな・・・と思ってたものが目白押しです(^^;)
 最近は、一時期の過熱ぶりから落ち着き、値段も下がってる印象がありますが、まあ・・・庶民にはオリジナル盤は買えない・・・というか手が出ないですね(^^;) 私も、なにかひと山当てたりしたら、手を出したりするのかな・・・う~ん、今の生活では無理だなww
 ただ、値段が高いのは、音楽を知り尽くし、DeepFunkに辿り着いた猛者達が、選び抜いた楽曲なわけなので、内容が悪いわけはありません。 HipHopと同様に、ゴリンゴリンで真っ黒なビートの応酬で大変なことになってますねww

 なんか、お金の話ばっかりになっちゃったので、このテープにおける他の内容のことに軌道修正します(^^;)
 掘り師系の方って、そんなにDJとしての技術が高くない(そういった技術を必要にしない)イメージがあったのですが、このテープのEBEさんに関しては、技術がかなり高く、楽曲の黒さをさらに磨かせて聴かせてくれる印象があります。
 選んだ楽曲が分厚いビートなり、ハーコーな雰囲気な曲が多く、意外とスクラッチなり2枚使いが難しいと思いますが、楽曲の黒さに負けず、気合いで鬼スクラッチ&2枚使いをしていて、大変良いです。 緩めにスクラッチでもしようものなら、楽曲の黒さを鈍らせてしまう楽曲が多い中、速めなスクラッチで攻め続け、男を感じましたww 
 それにしても、高額盤で2枚使いって・・・すげーなww あっ、私も2枚使いをする機会もないのに、ちょい高めのレコで、好きな曲なら2枚目を買ってるんだっけ・・・(--;)

 あと、ミックスの世界観(Black!)をしっかりと維持して、ミックスをすることも大変良いと思います。 黒さをテーマにして楽曲を引っ張って行き、DeepFunkにも簡単にジャンプしちゃうところも、素人では絶対にまねできませんね。 実際、HipHopからDeepFunkに変わる辺りは、全然違和感がなく、技術の高さがうかがえます。

 ただ、ミックスにおいては気になるところが一つあります。
 ミックスを開始すると、数曲プレイし、5分ぐらい経過すると一度ボリュームを落とし、ミックスを終わらし、完全に音を切った後に、次のミックスが始まる・・・というスタイルなんですよ。
 テープのタイトルからして「Spac/ing=間隔」なわけで、このテープだけがそういうスタイルをとってるのかも知れないですが、普通は地続きで選曲しているものが大半なので、ちょっと引っかかります・・・
 氏の他の作品は確認してないので答えが分からないですが、理由は何なのでしょうか??? スクラッチしてて疲れちゃったのかなww
 ただ、このスタイルでも、世界感はしっかりとキープしており、リスナーにとって、一度リセットの効果はあるものの、悪くないのが不思議です。 まあ、ロフト的な聴き方に近いのかな~っと思ったりしてます。

 んなわけで、つま先から頭の天辺まで「真っ黒」な1本のご紹介でした。
 ハーコーなHipHopが好きな方にはお勧め出来、DeepFunkが好きな方にも、HipHopの魅力に気付いちゃうかも知れない1本ですね。 ただ、素人にはお勧め・・・出来ないなww 素人が誰だか分からないですが・・・(^^;)
 あと・・・このテープを作るのに、いったい「いくら」かかったんだろう・・・新車の軽とかが買えそうで怖いです(^^;)

<Release Date>
Artists / Title : DJ EBE 「Spacing Black !!」
Genre : HipHop(New School、Middle School)、DeepFunk
Release : 2004年3月頃
Lebel : ??? (Booking&InfomationでNOSTYLE RECORDSとなっていますが、藤沢にあるレコード屋とは別・・・ですかね?? 記載のある電話番号は埼玉・熊谷近辺だし、氏もそのあたりに住んでるらしい記述も検索したらあったので、個人プロダクションの名前なのかな??)

<編集情報> 2009/02/15
リリース日が分かったので、訂正しました。
MURO 「Diggin' Ice '99」
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 年末も近づき、レコ屋のセールも活気が出てきましたね・・・今日は休日だったので、午前中よりUnion中心にはしごしてきました。 収穫はボチボチですかね~
 んなわけで、MUROさんのIceシリーズの第四弾のご紹介~です


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 Iceシリーズの最終章にあたり、個人的にはIceシリーズの中でかなり好きなテープです。
 当時もよく聞いてたし、今でもよく聞いてるテープです!!

 今回のは、ほんとジャンル分けが難しく、どのカテゴリにしていいの?って感じのジャンル横断になっています・・・
 出だしはStyle Councilのような80年代UKモノから始まり、90's UK Soul、Soul、Reggae、R&B、そしてBrazilなんかまで行って、ホントMUROさんらしい選曲を発揮し、かつ夏を涼しくするようなラインを作る辺りは流石の一言です。

 特に、80's/90'sのUKモノがかなりフューチャーされ、いい味を出しまくってます。
 例えば、写真に上げた「Ce Ce Peniston / Somebody Eles's Guy」のような今となってはド定番な曲(これをUKモノにするのもちょっと限界があるかな?)や、写真右の「Antena / Seaside Weekend」のような、UKモノなんだけど、UKモノの棚にはそんなには入ってない(どちらかというとロックかな?)渋い作品まで・・・選曲し、UKモノ特有の「スムースさ」や「ポップ感」を上手く利用している印象があります。

 個人的には「Ce Ce Peniston / Somebody Eles's Guy」が印象的です・・・
 当時、どちらかというとHouse方面でリリースされた曲を、MUROさんがパワープレイしたことでHipHop/R&B方面でも話題になった曲で、個人的にはMUROさんに「教えてもらった曲」の代名詞的な存在です(^^;)
 恥ずかしながら、この曲を知り、オリジナルのJocelyn Brownの方を知ったぐらいで・・・ここから遡り、ダンクラ関係が好きになった「きっかけ」の一曲です(^0^)


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 そして、ミックスについては、MUROさんらしいパンチのあるミックスが随所で見られ、個人的には「殺しのミックス」が多く、いつも聞くたびに悶絶しています!!

 このテープだと、B面中盤のUKモノラインが好きな方が多いかと思いますが、個人的にはA面後半の写真レコのラインが壺です・・・
 どちらも80'sUKモノの定番曲ですが、「Julie Roberts / Fool For You」から、ロングミックスで「Barbara Pennington / On A Crowded Street」にミックスするのが・・・聴くたびに昇天してます(^^;)
 両曲ともメチャクチャイイ曲ですが、Julie Robertsのちょっとグルーブが落ちたところで、Barbara Pennigtonの印象的なイントロにロングミックスし、曲のグルーブを維持しつつも、Barbaraの曲をメチャクチャ光らせるナイスなミックスで、両方の曲ともレコードで持ってますが、MUROさんがミックスしたこのテープで聴いた方が盛り上がる・・・そんな素晴らしいミックスです!!

 個人的な見解だと、初期の作品ではHipHopライクなカットインが多かったのですが、段々とロングミックスを使用するようになり、MUROさんだから出来る「選曲のパンチライン」が更にヤバくなった印象があります
 当時のHipHopのミックスって、カットインなりショートミックスが基調になり、ミックスにおいては「カットインの美学」みたいのがあったと思いますが、思い返してみると、MUROさんがHouseのDJのような美しいロングミックスをするようになり・・・MUROさん自身のDJ技術の向上があったのかな・・・と思います!!


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 そして、この作品が面白いのは、MUROさんがその後に着手する色んなコンセプトシリーズの匂いがする楽曲が入っている点です。

 たとえば、A面に収録されている「Don Ray / Garden of Love」(写真左)なら、Disco文脈の曲で、この作品の前後の時期にリリースされた「Super Disco Breaks」の影響があるのかな・・・と思うし、B面最後では「Ray Terrace / I Make A Fool Of Myself」(写真右)のようなBrazilの曲が収録され、その後の「Super Samba Breaks」や「Tropicoool Boogie」のようなBrazil方面の影響化のある曲なんかをプレイしています。
 これ以外にも、Reggaeカバーもの(今回は、Dance and Shake Your Tambourine と Ain't No Steppin' Us Now が白眉!)もあり、これも今後のMUROさんのプレイの方向性で重要だったりしますが、聞いてて「転換期」なのかな~と思う選曲も多いと思いました。

 作品を、時期で分析する限りだと、初期(=90年代中期)はブラックミュージックが多かったのに、それ以降は積極的に「違う」文化圏の曲もプレイするようになり、実証は出来ないですが、MUROさんの興味や嗜好が更に広がった時期なのかな~と個人的には思っています。
 これ以降、色んな作品のをリリースするわけですが、選曲の幅が恐ろしく広く、MUROさんの「懐の広さ」が分かる、ちょうどイイ感じのミックスに仕上がっていると思います(^0^)

 なお、写真を上げた「Ray Terrace」もB面の大ラスに入れ、いつも聞くたびに「殺される」素晴らしいミックスですね・・・この辺の選曲は、場合によっては「泣いちゃう」事もチラホラあります・・・(^^;)



 んなわけで、UKモノを中心にしてあるので、非常にスムースな質感に仕上がりつつ、ポップな印象もあり、MUROさんらしいドープな選曲と、随所に施された「殺しのミックス」が効果的に融合し、素晴らしい内容に仕上がっています(^0^)
 こういった作品もCD化されればイイのに・・・とか思いますが、テープで聞いた方が「味」がある・・・と思いますので、無理してでもテープで聞きましょう(^^;)




<Release Date>
Artists / Title : MURO 「Diggin' Ice '99」
Genre : 80's UK、90's UK Soul、Soul、Reggae、R&B、Brazil
Release : 1999年8月
Lebel : KODP No Number



<編集情報> 2010年1月11日
Ray Terraceを遂に買ってしまい、記事を再編集したくなり、大幅な編集をしました。 Rayは高かったけど、ほんとイイ曲ですね!!





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<追記> CD再発について

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 2011年6月に上記の形で2枚組のCDで再発されました。内容はテープと全く一緒ですが、こちらの方が聴きやすいと思いますので、興味のある方は聴いてみてね!!





DJ Toshiya a.k.a. The Chef 「Feelin' Dance」
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 今週は真面目に更新をしてるな~(^^;) 毎朝、通勤時に聞くモノを適当に選んでいるので、あれですが、ダンクラもので良作を紹介です~

 DJのToshiyaさんは、私の中では、Celoryさん関係のイベントに参加することが多い印象のDJで、ここ最近、ageHaなどのメジャーどころでも名前を見かける方ですね。 ミックス作品もボチボチ出していているようで、このCDもダンクラものなら・・・という軽い気持ちで買った記憶があります。
 ただ、このブログを書くにあたって調べてみると、「闇アガリ」のメンバーだったんすね! 楽曲などで印象に残ってるものは少ないですが、グループの名前は知っていたので、ちょっとびっくりしました。 また、Chefは元料理人&音楽を調理するの意味を込めてるそうです・・・

 んで、このCDは、全編を通してHipHopを通過した「DanceClassics」と「その他周辺曲」を選曲し、内容的にはド定番の使い方や、変化球の出し方などいい点が多く、他の同内容のものに比べて、秀でたところがあると思います。

 イントロはド定番な Somebody Else's Guy のアカペラからスタート・・・この展開は、いつ聴いてもいいですね~ 否応なしに盛り上がります。
 その後は、ド定番が結構続くのですが、ミックスの仕方が、いい意味でHipHop以降のミックスを披露しつつ、これらの楽曲の良さを結構引き出してくれて、気づくと首を振ってたりしますww
 
 まず、要所要所でその曲をネタにした楽曲にもつないでおり、アクセントとして悪くないですし、HipHop以降のつなぎ方として大変良いと思いました。 
 例えば、Masters At Worlの名エディットでおなじみのGwen Mccrae / Funky Sensation であれば、MAWのエディット(HiHache使いのあれね)から原曲に行き、そこから Africa Bambaataa / Jazzy Sensation につなげており、かなり上手にカットしてミックスしています。
 個人的には、McFadden&Whitehead / Ain't No Stoppin' Us Now から、ネタにして使った Docter Dre & Ed Lover(MTVのYo! MTV Rapsの名司会コンビっすね) / Back Up Off Me の突っ込み方はかなり壺でした(^0^) ノリノリですね~ww

 また、ミックス自体はロングミックスはボチボチで、カットインで攻めちゃうところが多いのですが、けっこういい突っ込み方をしてたりしますね。
 特に、Sharon Redd / Never Give You Up から Shalamar / A Night To Remember のカットインはいいですね(^0^) Neve Give You Up のイントロから、Sharon Reddの歌いだしの直前で、Jody Watleyの初々しい歌声に一気にチェンジするのですが、意外性をもちながらも、しっかりとグルーブをキープしてる辺りは大変良いです。 私は今朝、通勤電車で聴いていて、すっかり内容を忘れてて、♪よ、はっとぅ、たっち、み~♪と心の中で呟こうとしてたら、Shalamarに変わったので、ビックリしましたww
 ただ、カットインについては、強引に入れて、SEを後付けでつけて、誤魔化しちゃうところもあるので、う~ん・・・なところもあります(^^;)

 HipHop以降のミックスって、カットインとか曲を早めにチェンジしたり、時にはこすってみたり・・・と、HousuなりGarageのリスナーからすると、ちょっと付き合いづらかったりすると思いますが、上手な方ほど「勢い」を出すのが上手いと私は思っています。 それこそ、Kapriなんかは理想だったりするわけですが、リズミカルに選曲することで生まれる「勢い」は悪くないと思います。
 私自身は、最初にHipHopのミックスを親しみ、ここ最近はHouse、Garage的なミックスも聞いており、この両者を消化して聞けるので、どんなミックスでも行けるのですが、けっこうこの両者には「壁」があるのかな~と思ってしまいます。 
 まあ、考え方の違いなり、曲の嗜好(BPMとかね)もあるとは思いますが、Houseサイドの方も是非こういったHipHopミックスでのダンクラも聞いてみてほしいですね。 思ったほど、聞きにくくはないと思いますよ(^0^)

 では最後に、お勧め情報(?)を・・・ww
 HipHopやR&Bをよく聞いてるリスナーの方にはかなり聞きやすいミックスになっており、特に普段R&Bなんかは聞いてるけど、ダンクラって聞いたことがないな・・・みたいな初心者の方にはお勧めできます(^0^)
 また、Houseなんかを聞いてる方でも、形式はHipHop的なミックスになっていますが、Toshiya氏のミックスは、しっかりとグルーブを維持してミックスしていますので、お勧め出来ますよ~

<Release Date>
Artists / Title : DJ Toshiya a.k.a. The Chef 「Feelin' Dance」
Genre : DanceClassics、R&B、HipHop、OldSchool・・・
Release : 2006年3月
Lebel : Originate.inc CF-004
Ken The 390 「Bamboo Breaks vol,1」
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 今年の夏前ごろリリースされた1枚で、日本語ものミックスです・・・本当はHipHopも入ってるんですが、全体的にR&Bな楽曲が多く、感じとしてもR&Bな感じ,なのでR&Bカテゴリーに・・・ジャンル分けって難しいな~(^^;)

 DJのKen The 390氏は、本職はDJではなく、マイク巧者なMCで、Da.Me.Records出身のMCですね。 最近はメジャー活動もしており、新世代のMCとして有名だと思います・・・
 そんな、氏が突然リリースしたこの1枚・・・ 特にKen氏のファンではなかったですが、Unionでかかってて、掘りながら聴いてたらよかったので購入し、深く聞いてみたらびっくりな1枚でした! 内容としてかなり良いです!!

 収録されてる曲はすべて日本産のHipHopとR&Bで選曲し、全体的には夜を意識したようなスムースでJazzy(?)な感じな楽曲を集めています。 前半は00年代前後のR&Bを中心、後半は近年のHipHopを中心に選曲で、聞いていて結構リラックスできる内容だと思いました。
 
 前半のR&Bは、当時から聴いていたので、渋いのを選んでるな~という反面、選曲の世界観を崩さずミックスされており、非常によいミックスになってます。
 Moomin / Big City (Dev Large Pro!)なんかは、リリースされた当時から好きだったし、ACO / 愛したあなたは強い人 も外せない一曲ですね。 また、名前なんかは知っていましたが、こんなにいい曲だったの・・・ってのもあり、選曲に関しては・・・降参しました(^^;) Kaanaの曲はヤバイですね・・・絶対に買おっとww
 結局、あの00年前後の、日本語R&Bブームでは、ド定番曲は、それこそMisiaの曲だったり、Sugar Soulの曲だったりと、少数の曲しかクラシックになれず、大半の曲は忘れ去られてしまった・・・と思います。 
 その中で、Ken氏が忘れ去られた良曲をチョイスし、ミックスしてる辺りは、そこらへんのDJなんかよりも上手だと思います。 憶測になりますが、きっと氏も、私と同じように、これらの楽曲がリリースされてた同時、純粋なファンとして接していたことが大きいのかな~と思います。

 そして、後半・・・近年の日本語HipHopを中心にミックスします。
 SeedaやSterussなどの近年浮上してきたアーティストの曲で、前半の雰囲気に合うものをミックスしてる感じで、けっこういい感じです・・・というか、結構衝撃をうけました。
 ここ最近、自分の中では、あまり現在進行形の日本語HipHopは追ってなく、名前なんかは知っているが、曲なりは全く知らない状況が続いていたので、こんなにいい曲があるんだ~とビックリしました。
 ちょっと前までは、BLASTがあったので、情報は仕入れることができましたが、休刊以降、とんとお付き合いがない、または興味がなくなっちゃった、他のジャンルの曲に興味が移った・・・なんかでスルーしてました(^^;) 
 ただ、音楽というものを考えると、先人たちの良い曲を聞いてきた後輩たちは、スタート時点からポテンシャルが高いわけですから、今のMC達の力量は理論的には悪いわけがないと思いますので、レベルは高いわけですよね・・・ これは私の完全なる見落としですねww
 特に、神門 / Here is Happines は、ホントいい曲ですね・・・ 昔なら、みんなが注目して、きっと賞賛を与えてただろうに・・・ 埋もれてはもったいない曲だと思いました(^0^) そして、12inchを探すことが決定しましたww
 あと、レコ屋の日本語棚はなんらかんらで毎回チェックしてるのですが、今回収録をしてるアーティストたちのレコードが結構値段が付いてたりしてるのが不思議でしょうがなかったんですよ・・・ なんかこれを聞いて、値段が付いてる理由が分かったような気もしました。 ステルスのあの「操り人形」みたいなレコードが高いのは、Killing Me Softlyが入ってたから・・・なんだろうな~、今度買おっと~(^^;)

 んで、最後に、氏のミックスを聞いてて、気づいたことがあります。
 氏のミックスは、それぞれの楽曲の「言葉」がしっかりと伝わるという点です。
 もちろん、母国語である「日本語」のものなので、しっかりと理解できるという点がありますし、R&B中心の楽曲であれば、情緒に訴えるものも多いので、心に言葉が伝わるのかも知れないですが、聞いていて不思議と言葉が自分の中に入ってきます。 また、ミックスについては、そんなに上手いとは思いませんでしたが、言葉がしっかりと入ってくるミックスです。
 以前紹介した「DJ Reo / 日本語ラップ Classice」も、言葉は入ってくるのですが、楽しみながら一緒に口ずさむ感じで、それはそれで悪くないのですが、Ken氏のミックスした曲たちは、しっかりと自分の心に入り込み、何か考えさせる魔力があるようにも思えます。

 自分なりに考えた結論は、彼が「MC」であるから・・・というのがポイントだと思います。 日常的に「言葉」を大事にし、真剣に「言葉」を考えてる・・・ そういった意識があるから、ミックスにも表れるのかな~と思いました。
 DJであれば、楽曲のグルーブだったり、ノリを重視しちゃうところを、言葉を念頭に置いてミックスする・・・いや、無意識でもすることが出来ちゃうんでしょうね!! こういった感覚は、なかなか出来ないと思います!!

 んなわけで、日本語ミックスものとしてはかなり高得点の作品です!
 特に、「MCがDJを・・・どうせ、小遣い稼ぎでやってるんだろ!」っといったDJ信奉者の方が聴いたら結構腰を抜かす内容だと思います(^0^)
 また、単純に聴きものとしても世界感が統一され、クワイエットストームな時間帯にはばっちりなので、OLちゃんなんかにもお勧めできます~ww
 第2弾も、出るのであれば楽しみだな~っと

<Release Date>
Artists / Title Ken The 390 「Bamboo Breaks vol,1」
Genre : 日本語R&B、日本語HipHop(Japanese R&B、Japanese HipHop)
Release : 2008
Lebel : ??? BBCD-001
Notice : CD-R
MURO 「King of Diggin' Ⅲ」
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 MUROさんのド定番「King of Diggin」シリーズの第3弾! まだまだ続く「黒指街道」・・・どこまでもDeepなネタが連発します(^0^)


 ジャケは未だに激レアなJB関連の「Bill Dogget / Honky Tonk Popcorn」ネタですが、ジャケに負けないぐらいレアなネタ曲が今回も多数ミックスされております。
 その元曲のタイトルよりも「あっ、@@ネタだ!」の連発で、勉強になりまくりです(^^;)

 楽曲的にはSoulもあれば、Funkも、RareGroove的なのも、そしてJazzっぽいのも・・・どこまでも続くネタの世界には圧巻ですね!
 ミックスの技術に関しては、そんなにレベルは高くないですが、楽曲の質の高さにはヤラれますね・・・ また、近作にはNASPeteRockのシャウトが入っており、シャウトの下にはしっかりと彼らの楽曲のネタが敷かれてる演出も負けますねww


 んで、このテープの説明は・・・私の知識が追い付かず、ここまでなんですが(え~ww)、今日はこれらのテープに書いてある大切な言葉「Keep on Diggin' 365 Days」「No Compilation, No Bootleg」について考えてみましょう・・・
DSC00430.jpg DSC00431.jpg
 
 上記写真は、このテープのではないですが、これらの言葉は影響受けましたね~ww 
 語感の良さもさることながら、レコードを掘ることにおける精神性の高さ、そして見た目におけるカッコよさ・・・など、秀でたコピーだと思います。
 それこそ「No Compilation・・・」は、今でもその精神性なんかを理解してる人は、ミックス作品なんかに記載してますし、影響を受けた方は多いと思います。 
 かくいう私も、自作のテープを作った時はしっかりと記載しました・・・この記事を読んでる方の中にも、自作のテープを作った時に「つい書いちゃった」って方はけっこういるんじゃないかと思います(^^;)

 また、他の言葉もカッコいいのが多いですよね・・・ それこそ「King of Diggin」から始まり、「Super Disco Breaks」も初めて聞いた時、一発でかっこいいな~と思いました。 あと、ちょっと外れるかもしれないですが「こんなシーンが来るのを待ってたぜ~」もグッときますね!!

 私自身も、こういった言葉を通して・・・そして実践をすることで「レコードを掘る」ことの大切さを学び、MUROさんや尊敬できる掘り師の方なんかには到底及ばないですが、掘るというスタイルは今でも曲げずに生きています。
 掘ることを通して、偉大なる先人の方の楽曲にリスペクトが生まれたり、音楽というものを大切にしよう・・・という気持ちにもなったりします。
 結局はうまく結論づけられないのですが、忘れてはならない言葉だと自認しています。
 

 総括してMUROさんの「言葉づかい」を考えると、こういった言葉の「チョイス」がうまいな~と思います。
 とくに我々が非日常語である「英語」の使い方では、分かりやすい範囲で、かつ意味合いをしっかりと伝え、そしてカッコよく言葉が響く・・・言葉を選んでいると考えています。
 そして、その「言葉」を受けて、しっかりとリスナーなりに影響を与えちゃう点は最高ですね。

 言葉すらデザインして表現しちゃう・・・下手なコピーライターよりもMUROさんの言葉の方が響きますね!!


 んなわけで、ぜひ聞いてほしい1本です~ ♪こんな4つのスペルがみちび~き、K・O・D・P!!♪


<Release Date>
Artists / Title MURO 「King of Diggin' Ⅲ」
Genre : HipHopネタモノ(Soul、Funk、RareGroove、Jazz・・・)
Release : 1997年4月ごろ
Lebel : KODP/Savage
notice : No Track List

 そういえば、今週、Diggin'の1と2がCDで再発されましたね・・・ テープデッキを持ってない方にも手を取る機会ができ、大変いいですね~
 私は、テープで持ってるので・・・たぶん買わない・・・かな(^^;)

編集情報 2008/12/13
ジャケの元ネタを思い出したので、文章をちょっと変更しました。

編集情報 2009/07/17
リリース時期が確定したので、一部変更をしました

DJ Harvey 「Late Night Sessions」
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 たまには、名盤も紹介しないと・・・というわけで、ここ最近は微妙にレア価格を維持してるこの一枚を・・・


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  言わずと知れたDJ Harveyの数少ないミックス作品のひとつで、リリースされた96年当時、レジデントをしていたUKの名物クラブ「Ministry Of Sound」を冠にしたミックスシリーズとしてリリースされ、Harvey流のDeep Houseが気持ちよくミックスされた好盤です。

 まず、Harveyの説明ですが・・・Harveyのスタイルに影響されたDJは本当に多いと思います。 

 ジャンルを横断した選曲などからLarry Levanと同系統に語られることが多く、Larryのようなメッセージ性・肉体性は少ないようですが、彼が持つ独自のグルーブやユーモラスさが、彼がプレイする楽曲に現れ、後世に影響を与えることができた数少ないDJだと思います。

 彼自身キャリアは、バンド活動を経て、HipHopなどのプレーでDJを開始し、AcidHouseでおなじみのSecond Summer of Loveの時代(88年)には、DIY集団「TONGA」の一員として、各種レイブ、ウェアハウスパーティーで名を上げ、その後バレアリックなどの影響も受けつつ、自身のパーティー「Moist」で才能が開花した・・・と行った感じです。 
 ちなみに現在はLAに在住されているようで(ハワイかも?)、サーフィンなどを楽しみつつ、悠々自適に生活をし、DJはそんなにしてない・・・感じですかね。 
 また、活動の初期から、同志である日本人DJ=Marboさんとの付き合いにより、日本にも何度も来ており、それこそ80年代末から来ているので、日本のクラブシーンに影響を与えた一人でもあります。

 HarveyのDJを生で聴いたことはないですが、各種媒体での特集や、彼が残した音源などを聞いて、Larryとは違う「音楽」のあり方に、結構気になり始めて、ここ数年、追跡を始めております・・・
 まだ、彼に対する知識は少ないのですが、過去のプレーリストなんかを見ると、そのジャンルを書き出すだけでも大変なぐらい多岐に渡るジャンルをプレーしており、Houseの枠には収まらない、彼独自の世界観を築いたDJですね。

 特に、この表現でイイのかが分かりませんが「ドロドロしたDISCO」感なんかは、彼の代名詞かな~と思ってます。 それらの楽曲をEDITした「Black Cook」シリーズが有名ですよね~
 また、近年でも人気が衰えない「Disco Dub」に関しては、彼の影響が大きく、それこそIdjut Boysなんかは、彼の主宰するパーティー(Moist)に通い、現在の作風になったといいます。

 んで、この作品は、Moist終了後にはHarveyがレジデントになる、UKきっての名物クラブ「Ministry Of Sound」のシリーズの第4弾(?)としてリリースされたようです。

 Ministry Of Soundは、Larryが音響監修をしたUK版のParadiseGarageといわれてて、UK Houseの一時代を気づいたクラブと言われています・・・ただ、有名になった後は、観光地化してしまい、パンピーなクラブになっちゃった・・・とも言いますね。
 Harveyは当時、CJ Macintoshと共にプレーを行い、特にアフターアワーズ(5時以降)のプレーに定評があったようで、今回のミックスは、この部分を色濃く反映した内容になっています。

 では、作品の紹介に行ってみましょう!


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 内容については、便宜上、DeepHouseなんて書いちゃいましたが、一般的なNY周辺のDeepHouseとは異なり、UK独自の質感が感じられる内容になっています。

 それこそ、ストレートな黒さよりも、グルービーでDubっぽい質感があり・・・また、単純な4打ちではなく、DegoなんかのようなBreakBeatsなんかに通じるような打ち込み感で統一され・・・う~ん、形容するのが難しいけど、90年代のUKのHouseを象徴であったり、集約した感じの曲が多いと思います。

 一応、収録されてる曲は、やはりUK人脈的な曲が多く、それこそFunkanovaネタが冴えた「Black Science Orchestra / New Jersey Drive」「Idjut Boys / Not Reggae」のようなUK House~Disco Dub方面がプレイされつつ、変化球ではMejorForceクラシックな「TPO / Hiroshi's Dub(Milo's Garage Dub)」や、USでも大ヒットした「Mondo Grosso / Souffles H (King Strret Club Mix)」なんかがプレイされ、流石の選曲の広さですね・・・

 んで、私の説明はあんまりうまくないので、今回は引用をしたいと思います・・・

 このCDを上手に表現した文章がありまして、Houseのディスクガイド本として有名な「超ハウス・ディスク・ガイド」にて、このCDを紹介する文章が最高に分かりやすいです。
 安藤優さんがこのCDの紹介文で「日曜日の午前7時辺りのトロトロに蕩けたダンス・フロアの雰囲気を銀盤上に再現」とあり、このCDを聞いて、またこの文章を読み返した瞬間に「あッ、これだ!」と膝を打ちました(^0^)

 私自身は、クラブに行くと、だいたい最後までいるので、この感覚が分かるのですが、非常に明確な表現だと思いました・・・

 日本のクラブだと、5時ぐらいになるとお客さんが始発が始まるので帰り始めますが、DJ達もそれがわかってて、あえて盛り上げようとせず、淡々としてるけど、まだまだ「踊れる」やつには、音に「はめやすい曲」とかをかけたりしますよね。
 ビートの海の中、淡々と海藻のように漂い続ける者や、その音の中に躍動を感じ、音に任せて踊り続ける者・・・そう、音の海の中に入っていける者たちだけが体感できる時間帯・・・です!

 上記で紹介した文章の続きには「スモークの海の底で蠢くゾンビ・ダンサーたち」と続きますが、その者たちが体感している雰囲気を見事に表現していると思います。
 私自身もこの雰囲気は大好きで、自分を解放できる貴重な瞬間だと常々考えております。 自我やエゴなんか忘れて、目の前にある音に身を任せる・・・うまく表現できないですが、これほど気持ちいい瞬間はないです・・・私がHouseという音楽を好きになったのも、こういうタイミングがあったからかもしれないですね。

 そして、実際のミックスについても、この雰囲気を壊さないように、派手なエフェクトなり、ミックスはなく、その雰囲気をただひたすら繋ぎ、丁寧にミックスしてる辺りは流石です。 細かく聞くと、カットインも結構してるのですが、全然違和感がなく、Harveyの手腕が如実に作品化されてますね。

 実際、この手の音源なり、雰囲気を再現したものは多くありますが、このCDでHarveyが奏でる雰囲気は本当に秀逸で、この海の中で踊ってみたい・・・という衝動に駆られました!
 また、同時に「心地よさ」も感じられ、なんとも不思議な雰囲気もあり、通勤時の朝なんかは意外とあったりもします(^0^)



 HipHopなんかが好きな方にはなかなか馴染めないと思いますが、Houseが好きな方で、ピークタイムよりも、淡々と踊る時間の方が好きな方には絶対お勧め出来る名盤です!! 
 また、リラックスをするためのリスニングにも十分効果があると思いますので、その点では万人にお勧めができます~(^0^)

 中古屋では、ボチボチ値段がついていますが、買って損はない作品だと思いますので、気になる方はどうぞ!!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Harvey 「Late Night Sessions」
Genre : DeepHouse、UK House、DiscoDub
Release : 1996
Lebel : Ministry Of Sound・UK SOMCD4


Notice : ジャケットについて
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 この作品は、もう1種類ジャケットがあり、そちらは、上記のようにHarveyの顔写真が入っている仕様になっています。
 Ministry Of Soundシリーズのジャケットの質感に近い感じになっていて、もう一つの方が最初にリリースされたのかな?と考えてます・・・が、真偽のほどは不明です(--;)
 なお、トップのジャケットのヤツは、ノーミックスのLPのジャケットと同じです。


Notice : 参考文献

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 この記事を書くにあたって、参考として、FlowerRecordsが発行しているフリーペーパー「PHONO」の008&009のHarvey特集を参考にしました。

 Harveyの超レアなインタビューや、ディスクガイド、間近でHarveyと接していたMarboさんの貴重なインタビュー、Herveyの影響を色濃く打ち出しているIdjut Boysのインタビュー・・・など、Hervey関係の資料としては最高の部類に入ります。
 持ってない方にとって、手に取る機会は少ないかもしれないですが、もしお手に取る機会がありましたら、ぜひ一読をお勧め致します・・・Harvey、日本でDJしないのかな・・・今度来たら、絶対行くぞ~(^0^)




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編集情報 2014/8/24
Harveyの別作品を紹介を行った関係で、記事を少し手直ししました。



? 「JAPANESE HIP-HOP HISTORY」
japanese_hiphop_history

 なんか先週は更新できなかったな~(^^;) 仕事の付き合いの忘年会やらで体調がボロボロでしたww レコード屋は、しっかりと昨日の仕事上りに行ってきましたが、今日はおうちでゆっくりです^^
 んなわけで、たまには本でもご紹介~ 結構面白い一冊です。

 98年に刊行されたもので、日本のHipHopの黎明期である80年代初期から90年代初期についての当事者たちの対談集になっています。
 実際、日本のHipHopにおいては、さんぴん前後の時期(90年代中盤ごろ)ですら正確に語られることが少なく、この手の時期に関する書物が欲しいところですが、それよりも前になると捕捉するのがなかなか難しいと思います。 
 その意味では、この対談集は大変貴重な情報が掲載されており、日本でHipHopが好きな方なら是非一読していただきたい一冊になっています。

 まず、この本は、参加者がみんな集まって話す形の対談集をとっており、参加者が豪華なんですよ・・・ 日本のオールドスクールを語るうえではバッチリだと思います。 ざっと、紹介すると、DJ Krush、Crazy-A、B-Fresh(MC Bell、Cake-K)、そして司会進行はRhymesterのMC Shiro(宇多丸師匠!)という布陣になっています。
 シローさんといえば、当時からライター業も同時に行っていて、BLAST(FRONT)などでの活動を通して、HipHop文化の啓蒙を行っていたと思います。 私自身もHipHopを聴き始めたころ、FRONTのシローさんの連載を通して、たくさんのことを学び、大変お世話になったこともあり、頭が上がりません。 あっ、おバカなことも・・・いっぱい学びましたよww
 この本自体も、私の考えでいくと、シローさんが企画を持ち込んだか、または大部分に関わって、発行させたものなのかな?と思ってます。
 
 まず、この本の骨子は、シローさんが本の冒頭で発言していますので、その部分を私の注釈を入れつつ、ざっと紹介します・・・
 まず98年当時は、過去を振り返る術は、私の知る限りでは全くなく、しいて言えば、実際にリリースされた「過去の音源」が唯一の頼りになる・・・といった感じでした。 そうなると、高木完さんや、いとうせいこうさん、藤原浩さんなどの「クラブキング~Major Force」周辺や、近田春夫さんの「ビブラストーン」とかになんかが該当すると思います。 
 まあ、これらに関しては、レコードなどが残ってたり、当時の「おしゃれ」文化の一端にいた方々なので、雑誌とか書物などに残っていたりするので、後からの参加者が一番捕捉しやすいと思いますし、私自身も興味を持った時期もあります。 
 しかし、上記のアーティストたちは、雷&さんぴん以降の「日本のHipHop」とは、時代性なりを排除しても、そのジャンルの持つ根本的な「質感」が異なり、現在のHipHopが持っている質感とはかけ離れてますよね。 ギドラと高木完は一緒に出来ないもんな~ww
 そこで、上記のような明文化されている上記の流れとは「別」に、現在のHipHopに通じる「血脈」があり、その流れの方が、現在のHipHopに確実に影響をしている・・・ということを、この対談集を通して情報を発信するというのが骨子になっています。 

 内容はすべて書けないですが、目から鱗のことが多く、大変参考になります。
 時系列順に紹介していくのですが、それこそ83年に日本に上陸した「Wild Style」から始まり、その流れを受けて、原宿のホコ天での活動あたりから話が進み、ブレイカー&DJが育ち、発展し、MCをするものも出てきて、さんぴん以降のMC&DJ達へとつながっていく過程を笑いを交えて対談しています。
 内容は多岐にわたるので割愛しますが、HipHopという文化形態が、つくづく「ストリート・現場活動」に根付いたものだと痛感させられることが多く、大変参考になります。 こういう現場レベルでの話は、たとえ作品化、商品化されたとしても、その現場で輝く魅力を100%発揮できるとは考えづらく、逆にこういった談話の方が魅力を提示できると思います。 その限りでは、大変価値がある一冊ですね。
 また、裏話的な話も多く、マニア心をくすぐりますww 掲載がある中では、ジャングルブラザース事件が最高ですねww またMUROさんのレア写真も最高Def! そしてキースへリングとの偶発的な交流は、今後も語り継がれるべきことでしょう・・・ この本には記載されてなかったですが、たしかKrushさんが、キースにサインか絵を描いてもらったジャージを持ってるはずっす・・・

 結局のところ、過去の対談集になってしまいますので、興味を持たない方にとっては必要ないかもしれないですが、文化というものが「点」ではなく、点と点が繋がり、「線」を擁して後世へつながっていく点が確認でき、大変勉強になりました。
 また、文化としての「HipHop」の魅力も感じ取れる・・・というか、海外から伝わってくるしかなかったHipHopの「魅力」が、日本でも行われていたという事実に驚愕すると同時に、Krushさんをはじめとする先人の方々にリスペクトをしてしまいます。

 過去の話題なので、興味を抱かない方も多いかもしれませんが、Krushさんやシローさん、参加はしてなかったですがMUROさんの初期の活動とかは、今現在のHipHopを好きな方なら興味を引くと思いますので、興味がない方でも楽しめると思います。
 特に、ここ最近の日本語ラップは、熱心な活動を行うもののおかげでまた盛り上がってきて、一つの音楽ジャンルとして成立しつつある昨今において、日本語ラップが好きな方ならば、ぜひとも一読していただきたい、いや絶対に読まないといけない一冊であると思います。
 ブックオフの音楽の棚を探せば、結構見つかると思いますので、ご興味のある方はぜひどうぞ・・・です!(^0^)
 
<Release Date>
Artists / Title : ? 「JAPANESE HIP-HOP HISTORY」
Genre : HipHop
Release : 1998/07/10
Lebel : 千早書房 ISBN4-88492-216-6

 ちなみに、以前も紹介した「Groove」誌の1997/04号(下記写真参照)でも、かなりコアな初期の日本のHipHop紹介があり、この本で紹介された流れのことは少ないですが、Major Forceのあたりのことや、それ以前&以後のことなどを年表と音源化された作品の紹介という形で掲載があり、非常に貴重な資料になっています。
 荏開津広さんが中心になって執筆していますが、荏開津さん辺りが日本の初期HipHopのことを書いた本なんかが出れば最高ですね・・・ 以前、Riddimのコラムで「書こうかな~」みたいなことを書いていたと記憶してますが、ぜひ実現してほしい・・・です!!
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Body & Soul @両国国技館 (2008/11/30)
kokugikan

 ちょっと↑は分かりづらい写真ですが、11月30日に行われた「Body&Soul@両国国技館」のParty Reportを、私見を交えてしたいと思います(^0^) 
 だらだら書くと思うので、適当に読んでください(^^;)

●はじめに
 Body&Soulといえば、DeepHouse系のイベントとして名高いパーティーで、ジャンル外の方にも知れたビックパーティーですよね^^ 私個人は、ずーとダニーがプレイするパーティーにはここ数年参加をしてましたが、Body&Soulは機会がなく、なかなかいけなくって、今回が初参戦になります。 友人関係は、年も年なのでクラブ活動を引退した奴が多く、毎度の如く、一人での参戦っす(^^;) けっこう一人で行くのは好きになりましたww 気兼ねなく踊れるので・・・

 まず、Body&Soulといえば、優秀なDJ陣の存在なくして語れないですね。 DJである、Francois K.、Danny Krivit、Joe Clausellの三者が、Back To Back(常に交代交代でDJする)で選曲するジャンルレスなDanceMusic(HouseMusicではなし!)で、世界中のファンを魅了していますね。
 また、空間作りにも定評があり、ライティング担当のArielの技と、効果的なデコレーション、または献身的なスタッフの存在、そしてこのパーティーに同調した参加者の存在があることで、数あるパーティーの中で最も優秀な部類にはいると思います。
 パーティー自体は1996年よりNYでスタートし、日曜の午後から夜にかけて行うアフタヌーンパーティー形式をとり、紆余曲折を経て現在に至っています。 現在は、スペシャルイベント的な開催が多く、世界各国で開催され、日本では2002年より開催をしています。 んで、この前までは、お台場の屋外で行っていましたが、今回はこの両国国技館での開催になります。

●パーティー開始前
 当日は、事前に前売り券を購入していたので、開始の12時チョイ前について、開いてなかったので、近くを散策し(旧安田庭園が良かったっす!)時間をつぶし、12時ちょうどに開門→潜入・・・ 予想通り、時間通りには始まらないようなので、ビールを飲んだり、煙草をふかしたりして時間をつぶしてました・・・

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 当日は、上記のような館内案内のチラシを配布していたので、これを軸に館内の説明をします。
 右が館内図の拡大になります。 図面の上が2Fで、下が実際のフロアーがある1Fです。
 開演までの時間つぶしには、フロアー外をうろうろしてましたが、2FのTABACO/BAR付近は、外テラスになっており、当日はトップの写真の通り、快晴だったので、気温は寒かったですが、日差しが気持ちよく、美味しくビールが飲めました(^0^) ちなみにビールはコロナ、そしてほかの場所ではスミノフがありました・・・なんでクラブって外国のビール&酒なんですかね? 私はキリン派なので、ちと残念でしたww あと、両国の真横にある隅田川を北上すると「ウ●チビル」でおなじみのアサヒがあるのに、コロナって・・・とも思いましたww
 んで、1階のフロア外には食べ物屋台が屋外にあり、並んでるお店のジャンルや場所がageHaっぽくてちょっと笑いましたww  また、一瞬ですが、1Fの奥に「ちゃんこ屋」さんがいたのですが、気づいたらいなくなってたww 食べた方はいたのだろうか・・・

●開始直前 
 そして、12時50分ぐらいにフロアーが解放され、私も人の動きと共にフロアーへ移動・・・フロアのドアを開け、入って一言・・・「きっ、きれい・・・」 フロアは会場まで扉が閉ざされ中の様子が分からなかったのですが、入った瞬間、心を奪われてしまいました。
 実際の館内は、通常のクラブのように真っ暗な室内をライトなどで照らす形なのですが、下記のようなバルーン装飾とミラーボールが照らす光の粒達が、ジョーが奏でるビートレスな音とともに出迎えてくれました。

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 デジカメを入口で没収されちゃったので、終了時に携帯でとったので、画像が悪いな~(^^;) ただ、デジカメを中で撮影してる人が結構多かったので、私はなんで見つかったんだろ・・・ぶつぶつ
 館内は、国技館なので、フロアの真ん中には「つり屋根」があり、その下にミラーボールがあり(!!)、その屋根部分から数メートル離れた所よりバルーンが垂れ下がっている状態でした。
 フロアへは、ドアを開け、傾斜がついた升席辺りを降り、砂被り席や土俵があるフラットなフロアーにタラップを降りていくルートで、「きれいだな~」と独り言をつぶやきながら下りて行きましたww 他の方もそうでしたね(^^)
 この日のミラーは、結構粒が細かいやつだったので、光の粒が細かく、かつ照らすライトが3本程度あったので、色違いの粒が照らすことができ、入った瞬間に見た時は本当に綺麗でびっくりしました。 また、ミラーに関しては、ステージ側の天幕にも影が映るようにしてあり、当日はVJを使わないかわり、このミラーの影がよいアクセントになっていて、見方のよっては三日月なり皆既日食のように見えて、非常に効果的でした。
 また、バルーンに関してはフロアの雰囲気を高めるのに加えて、上記のミラーの光を逃がさなくしたり、フロアとして機能しない上階の部分を隠す効果がありながら、天井の高さを感じさせる効果があったので、主催者側のアイデアには負けました! 上階の方に、相撲でおなじみの優勝力士の写真がうまく隠れ、その点でも意味があったのかな~と思いました。 ただ、この量を見ちゃうと、前日から頑張ってふくらましたんだろうな~と思い、主催者側に頭が下がります。

 この光の粒の中で、ジョーのビートレスな曲に任せて、準備体操がてら、フロアの固さを確かめつつ踊り始める・・・床はべニアを全面に貼って、対応してましたが、う~ん、悪くはないけど、ちょっとな~って感じでした。 まあ、コンクリむき出しよりは踊りやすかったですかね。
 このビートレスな間は、早めに来た数少ない参加者の「早く音を出して~」な感じがして非常によい雰囲気でした。 私もそうでしたが、希望に胸を膨らませる感じですかね・・・年なのにちょっと恥ずかしいな~ww
 なお、私の記憶違いかもしれないですが、そのビートレスなとき、フロアの端の方で、腕を組んで、その素晴らしい空間を見てる「Boss氏」がいたと思います。 ちょうど前日、同所でライブをしてたので、いたのだと思いますが、彼自身も札幌Precious HallでHouseに開眼した経緯があり、思慮深い趣で場内を見ている・・・ようでした。 人違いだったらごめんなさい~(^^;)

●開始(13:00)~
 そして、13時をちょっと回ったころに、スピーカーより低音が鳴り始め、待望の待望のパーティー開始です。
 心配していた「音」関係は、予想していたよりも悪くなかったので、一安心です。 ステージの左右にスピーカーを置き、フロアの後方の左右にも、ステージ横よりも少ないスピーカーを置くことで、フロアの音をカバーしていましたが、予想よりも少ないスピーカー数だったので、ここまで音を出せるのか・・・と素人考えでびっくりしちゃいましたww 低音はしっかり体に伝わったし、高音もまあまあ抜けた音がしてたので、ちゃんとサウンドデザインをした配置だったので、悪くはないと思います。 ただ、場所によっては音が悪いところもあり、かつ結構耳が痛くなる場面もあったので、来年以降、もっとよくしてほしいな・・・とも思いました。
 DJブースのセットは、全ては確認できなかったですが、おそらくUrei等のダイヤルミキサーに3バンド以上のアイソレーター、ターンテーブルが2台ぐらい、CDJが3台、そしてフランソワ用のPC&パイオニアのエフェクター・・・といった感じですね。 PCなどは、フランソワ用なので、他の2人は使わなかったですが、他の二人にとっては邪魔な感じもして、ちょっと面白かったですww

 そして、肝心なDJ陣の選曲は、3人が一体となって選曲するのかな~と思ってましたが、そういう部分もありましたが、そうではないところが多かった印象があります。 むしろ、3人とも自分が得意な分野をBack To Backでかけてる印象があり、がっちりと3人で流れを固めない感じなのは意外でした。 まあ、私の妄想半分だったので、そういうものか~とも納得しましたが・・・(^^;)
 Joeはトライバルな楽曲で、アイソをバンバン切っていつも以上の迫力で、御大FKは最近好きであろうDubっぽい曲を中心に選曲、ダニーは両者の曲を受けつつも、得意なDiscoやGarageで攻めてましたね。 一応、個人的な私見だと、JoeとDannyは流れを受けて選曲してましたが、御大はその流れをぶっちぎって違う雰囲気に変えちゃってたと思います(^^;)
 ただ、Joeのアイソ捌きは本当にヤバいっすね~ Joeのパーティーもよく行きますが、今回のパーティーはいつも以上にキレてましたねww またライト担当のArielに自分で指示をだして、ライトのタイミングを調整してたのも興味深かったです。 今度来た時もパーティーに行こ~っと(^0^)
 あと、Dannyもいい味出してましたね。 いつもはDannyが一夜を担当するパーティーにいくので、Dannyの選曲の流れを楽しんでいるのですが、Body&Soulでは控えめな姿勢で、他の2人の楽曲を追随する選曲が多く、ちょっといつもと違う姿が見れて面白かったです。 ただ、かけけてたDisco、Garageっぽい曲で、知らない渋い曲を多数掛けてたので、また捜索の旅が始まりそうです(^^;)
 個人的には、Garageなどのクラシックな楽曲もかなりかかるのかな?と思ってましたが、さすがに比率的には少なかったですね。 Double Exposure / Ten Per Centとか、Giorgio Moroder / I Wanna Rock You、Phreek / Weekend なんかはかかってましたが、ド定番は少なく、個人的にはちと残念でした(^^;)
Double Exposure / Ten Per CentGiorgio Moroder / I Wanna Rock YouPhreek / Weekend

●中入り(16:00頃)
 んで、4時をちょっとすぎたころ(だっけ?)、一度DJタイムは終わり、ゲストの「Monday 満ちる」のライブです。 久しぶりに見ましたが、堂々とした風格になっていて、ちょとびっくりしましたし、パンツが見えそうなぐらいのミニスカだったので、ちょっとドキドキしましたww
 インストオケに、ドラマーのみが参加をし、オケに合わせてドラム&コンガを叩くという異色な構成で、御大FKのオマージュ(分からなければ、Love Save the Daysを読もうww)なのかと、一人でうけてましたww
 ちなみに、楽曲は最近の曲が多く、知らないのもありましたが、You Make Meとか、You Are The Universeのカバーなんかもあり、結構面白かったです。 特にYou Make Meは、当時(98年)のリリース時は、ピッチが遅い印象があり、極端にピッチを上げ、House的な感じで使ってたので、ああ、私の考えが正解だったのか・・・と思いましたww その12inchは下記参照・・・
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 それで、Mondayのライブも飽きたので(え~)、しばし休憩で、給水&栄養補給&一服を兼ねて外へ・・・ 外は、どこのクラブと変わらない、飲んで盛り上がってる方が多かったです。 両国でもそうなんかい!って心では突っ込みましたが、この雰囲気は悪くないですね(^0^)
 ちなみに、ちょっと面白い光景があり、このフロア外のスペースには、国技館に専属で働いてる清掃員のオバちゃん&オジちゃんが在住し、ゴミ掃除なんかをしてましたが、普段触れ合わない人種がうじゃうじゃいるので、結構驚いてたり、どうしたらいいんだろう・・・って顔をしてたりしてましたね。 オジちゃんなんかは、肌の露出の多い娘っこが、酒を飲んで盛り上がってる姿をみて、目が点になってましたww 逆にオバちゃんは、余裕な感じな方もいて、面白かったですね。 ただ、彼らのお仕事の面で考えると、本当に助かったと思います(^0^)
 んで、外も飽きたので、またフロアに戻って休憩・・・ どこで休憩したかというと「升席」です! いや~、ここを解放した主催者の判断は正解でしょう!! 足がしっかりと伸ばせて、人のことを気にせず休めて、遠巻きにフロアが眺めて・・・ かなり良いと思います。 実際、ここでまったりとしてる方も多く、また、体力でくじけちゃった参加者の逃げ場があり、音楽の聴き方として選択肢があることはいいと思います。

●中入り後(17:00~)→終了(21:00)
 そして5時ちょい前ぐらいより、DJが再開・・・ 気づいたら結構な人数がフロアにいます。 始まったころは人数もまばらですが、気づいたら結構な人数がいました。 まあ、クラブ的な人の集まり方なのでしょうが、DanceMusicの名のもとに、ここまで集まるのにはびっくりでした。 特に、大人な年齢の方も多数おり、子連れで来てる夫婦の方もおり、人種を越え、年齢をも超越できるのか・・・とも思いました。 
 また、人数が多いと言えど、すし詰め状態ではなく、しっかりと自分が踊れるスペースが確保できるぐらいの人数なので、ちょうどいいぐらいかと思いました。 人の体を気にせず、音に集中して踊れるって素晴らしいな~ Yellowとかairとか、週末はすし詰め状態のときも多く、盛り上がりはしますが、踊れなかったりするので、理想的な客入りだったのかな・・・と思っています。
 んで、同じような選曲が続きますが、後半になるとArielのライティングが更に光っていく印象があります。 私自身は初体験でしたが、本当に上手な方だと痛感しました。 曲を理解した上で、ライティングの構成を考え、ビートのなってるときは、キック&スネアのスネアの部分でフラッシュ焚いたり、ジョーのアイソ操作に合わせてライトを調整したりと・・・このパーティーにおいて、その仕事が本当に光っていたと思います。 最後に主催者の石山さんが言ってましたが、久しぶりの室内開催で、自分の実力が出しやすく、本当に気合いが入ってたと思います。 
 今まで、ライティングって漠然としか見てなかったですが、Arielのようにアーティスティックな表現ができるなんて露にも思わなかったので、貴重な経験をしたな~と思いました。

 そんなわけで、気づいたら終了直後・・・一度8時半にストップし、御大・・・いや、「フラノ花」による日本語アナウンスww ちょっとギャグのように聞こえちゃいましたが、その気持ちは響きました。
 そこからは、アンコール的な時間になり、いきなりInner Life / ain't no mountain high enough! いや~、ド定番ですが待ってましたよww 一人大合唱です(^^;) んで、後半のビブラフォーン(?)のソロ部分では、ジョーが気合入りまくりのアイソ使い! たまらんっすね~ 途中で、御大に変わりましたが、御大、突然お鉢が回ってきて対応できず、またジョーが切り始めたのには笑いましたww
 次は、確かJoey NegroでおなじみのSunburst Bandの曲(自信なしww)で、最後はBody&Soulアンセムとして名高い Nuyorican Soul / It's Alright, I Feel It で締めました・・・ 昔から好きな曲ではありましたが、Body&Soulのグルーブの中で聴くと格別ですね! まして、経済なり社会が不安定な今日において、本当に必要な曲だな~と踊りながら考えさせられました・・・
Inner Life / ain't no mountain high enoughSunburst BandNuyorican Soul / It's Alright, I Feel It!

 締めの曲が終わった頃には9時をちょっとすぎたころで、当然アンコールを求めましたが、会場が会場だけに、時間でしっかりと借りてるわけなので、アンコールはなく、静かに終わりました。
 帰りは、クロークに荷物を取るのに10分程度並びましたが、なぜか寒い外で待ち、荷物をピックアップしたら、次の日が仕事なので、すこすこ帰りました・・・ ちなみに、アフターパーティーがあったみたいです・・・

●まとめ
 だらだら書いたら、すげー長くなっちゃいましたね(--;) 帰宅後に書いてますが、3日かかりましたww
 まず、パーティー自体に関しては、100点満点ではなかったですが、個人的には非常に楽しめました。 環境面では大変踊りやすく、一部の改良希望点(音とか床とか)を除けば、かなり満足できました。
 選曲面では、自分の好みに合う旧譜的なものが少なかったので、ちと残念ではありましたが、総体としての「DanceMusic」を楽しめられたと思います。
 金額的には、前売り券で6000円で、ちと高いですが、十分にペイできる範囲だと思います。 クラブではない会場を、ゼロから作り上げた意味で、高くない値段だと思います。
 ただ、やっぱり夜通しの開催の方が・・・しっくりくるのかな~とも思いました。 これに関しては、近隣の騒音問題を考えないといけないので、ちと難しいかな~

 なにはともあれ、来年も同所で開催されるようなので、絶対に行きます~!!

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追記 2008/12/7
暇だったので、紹介した楽曲のレコード画像を掲載しました。
それにしても分からない曲はどうやって探そう・・・(^^;)
プレイリストって出ないのかな~

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追記 2009/5/9
今更ながらですが、誰かが撮影した動画が上がってたので、リンクだけ貼っておきます。
ちょうど終わる直前の一番いい時間帯の動画で、タマランっすね(^0^)

2008.11.30sun_Body&Soul@Ryogoku Tokyo P1
2008.11.30sun_Body&Soul@Ryogoku Tokyo P2
2008.11.30sun_Body&Soul@ryogoku Tokyo P3
2008.11.30sun_Body&Soul@Ryogoku Tokyo P4