HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ RockSmith(aka DJ Master Key) 「Sweet Soul - For Lovers Only」
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 最近は全然ミックス作品のご紹介がおろそかだったので、ちょっとは頑張らないと・・・(^^;)
 個人的には、穏やかな休日の午後に、家でマッタリと、読書なんかをしてる時に最適な1枚をご紹介します~♪


 言わずとしれた「DJ Master Key」先生の作品で、別名義である「DJ Rock Smith」として2007年2月のバレンタインシーズンに限定1000枚でリリースされた一枚です。
 タイトルやジャケット、そしてバレンタインに出されたということで、内容は「ラブもの」・・・つまり「Sweetな歌もの」で構成され、氏のセレクションの広さと、選曲のレベルの高さが発揮されています。
 実際にセレクトされた曲は、80年代前半から後半にかけての「Old School R&B・Slow Jam」な旧譜の曲をセレクトしており、誰でも肩肘を張らずにリラックスして聞ける内容です。


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 まず、Masterと「Old School R&B」といえば、「Kid Capri」の存在がなくってはならないと思います。
 Master自身も影響を事あるごとに公言していますし、実際のプレイスタイルでもCapriらしさを昇華したスタイルになっていると思います・・・選曲の幅の広さや、ゴリンゴリンな2枚使い、マイク使いなどがそうですね。
 つまり、CapriのDJスタイルは、荒々しい「現場感」を十二分に発揮したDJスタイルだと思いますが、もう一つの側面として「定番曲=Classicsの選曲」であり、特に今回ご紹介するような「Old School R&B」の選曲にヤラれた方は多いかと思います。

 現場においてはある種「伝統」として残るこれらのクラシック曲は、初心者にとっては「どこがいいの?」と思われがちですが、聞けば聞くほどその魅力に取りつかれるケースが多く、リスナーにとっては「避けては通れない道」だと思います。
 その限りにおいて、CapriのテープなりDJが果たした「教育的な価値」は、上記の「Old Schoolシリーズ」でそれらの曲の良さを知った方も多いと思いますし、当のMasterもNY時代にラジオや現場でこれらの曲の影響をCapriから受け、上記のように、FRONT誌98年10月号のCapri特集では、Capriのクラシック選曲の良さを紹介しています。

 そう、日本において、この手の曲の普及に一役買ったのってMasterの存在が大きいと思います。
 MUROさんのDiggin' Iceもそうですが、Masterが事あるごとにこれらの曲を紹介し、リスナーが影響を受け、日本でも一般的になった・・・という流れがあったと思われるからです。
 DJにとっては大定番ですが、リスナーにとっては初めて聞く楽曲も多く、センスなり説得力がDJに求められる中で、MasterがCapriより影響を受けた「NY直系」の「伝統的な楽曲」は間違えがなく、私もかなり勉強されましたよ・・・
 ブッダの休日じゃないですが「♪いつもイルでも今日はやっぱチル♪」みたいな、TPOに分けていろんな音楽を聴く(プレイする)ってのの大切さを教わった・・・と思います。


 そんなMasterが、この手の曲をミックスするとあって、ソッコーで購入しました。
 時期的にバレンタインに当てたことから「恋人同士が聴く・・・」みたいな主題をたて、クラシックなR&Bナンバーをナイス選曲をされています。

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 適当に手元にあった収録曲のレコードを載せましたが、ド定番が連発です・・・
 分かる人には、上記のジャケットを見ただけで体が反応しちゃう・・・そんな名曲が連発で、Slow~Midiumな楽曲が選曲をされています。
 収録曲の内容は説明はしないですが、NYでも日本でも「間違いなし」な楽曲の連発で、初心者の勉強には最適ですし、普遍的に聞き続けられる曲が沢山収録されています。
 考えてみると、R&Bの中で「」ってのは主題にも近いないようなわけで、その中からド定番ではあるが、ホントいい曲を選曲してるな~と思います。

 ただ、個人的な話になるのですが、もっと自分に「英語力」があれば・・・しっかりとこの楽曲たちの「歌詞」を理解したうえで、ミックスを楽しめるだろうな・・・とも思いました。
 Capriなんかは、GarageのDJのように、「歌詞」でミックスしたりするわけで・・・特にこれらのクラシックスにおいては、その「歌詞」が重要度が高いです。
 なんか陳腐な表現になりますが「ラブソング」の肝は「歌詞」にあるわけですよ・・・リスナーはその歌詞が生み出す世界に酔いしれ、DJ達はその世界観を利用し、さらに高次な世界を作り上げる・・・わけです。
 今回、Masterが歌詞を念頭に置いてミックスしたかは分かりませんが、自分に英語力あり、その曲の歌詞もしっかりと味わえ、その歌詞を込みでミックスが楽しめたら・・・ホント楽しめるでしょうね!!

 また、ミックスに関しては、Masterの代名詞である「マイク」は無く、ミックスとカットインをうまく使い分け、スムースに進行していきます・・・このミックスは意外でもあり、かなり良いミックスですよ!
 Masterのミックスを思い返すと、HipHopライクなザクザクとしたミックスを思い返すことが多いのですが、このミックスに関しては、ホント曲と曲の間に存在する「切れ目」が感じられず、緩やかな時間の流れを生み出すような・・・スムースなミックスです。
 選曲する楽曲の良い部分を選曲しつつも、ホント違和感ない部分で、繋ぐ前の曲の雰囲気を維持しつつ、次の曲に繋げ、個人的には好きな部類のミックスに仕上がってます。
 特に、カットインは、聞いていて「うっ、うまい!」って思わせる部分が沢山あり、Free → Stay With Me のつなぎとか、Remind Me → This is For the Lover in You のつなぎなんかは、まったく違和感がなく、聞いていて唸りますよ!!


 ちょっと、漠然とした説明になりましたが、間違いない楽曲のチョイスと、腕のあるミックスが功を奏して大変素晴らしいミックスになっております。
 本来は、恋人と「温まりながら聴く」ってのが本道かも知れないですが、個人的には、それぞれの楽曲が持つ「温もり」が大変良く、ミックスがその温もりを更に増幅させるので、今の時期のような、冬でも春でもない時期の、晴れた休日の午後なんかに本を読みながら聴くのに最適だと思ってます。

 あっ、あと・・・悲しいかな、恋人と聴く機会がないので、そちらの効能は分かりませんが、その時もきっと効果を発揮するでしょう!!
 きっと、気づいたら、アイズレーばりに「♪う~、べいべ~べいべ~♪」なんて言ったりしてるかも・・・ですww


<Release Date>
Artists / Title : DJ RockSmith(aka DJ Master Key) 「Sweet Soul - For Lovers Only」
Genre : R&B(Old School R&B、80's Slow、SlowJam・・・)
Release : 2007年2月
Lebel : Rocksmith(Life Entertaiment) No Number
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Dance Music Records 「DMR Mail Order List」「Dance Music Report」
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 え~、前回はManhattan Recordsのリストをご紹介しましたが、今度はDMRです!

 このリストも「間違えない」存在で、個人的には超お世話になりました!!



(1)はじめに

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 今回は、渋谷を代表するレコードショップ「Dance Music Records(DMR)」通販・店舗配布用のリスト「DMR Mail Order List」「Dance Music Report」をご紹介します。

 DMRは、Manhattan、Ciscoと同様に、渋谷を・・・いや、日本のレコード・DJ業界を引っ張った存在だと思います。

 詳しい詳細は、以下で色々と紹介をしますが、レコードをカジュアルに買えるようにした点は功績が大きく、日本のDJ業界のボトムアップをした存在だと考えています。
 特に、新人さんというんでしょうか、レコードに興味を持った人が、簡単に買えるようにした点は重要で・・・その功績の一つが、今回紹介するリストになるかと思います。
  
 今回ご紹介するDMRのリストは、Manhattanのリストを見返す流れで掘り返しましたが、こちらも大変素晴らしいリストになっております!

 私がこれらのリストを見返した理由については「Manhattan」の記事を参照して頂ければ幸いですが、こちらのリストもManhattanのと同じ方法で入手し、同じ使用方法をし、発行の意義も同じだと思いますので、出来れば「Manhattan」の記事を先に読んでから、こちらの記事を読んでくださいね。

 んなわけで、いってみよ~♪




(2)俺とDMR

 まず、DMRの歴史から紹介をしたいと思います。

 DMRも他のレコード店と同様に、色々と歴史があります・・・私の記憶とDMRのこちらの資料を整理して流れをご紹介します。
 また、私のお手製ではありますが、店舗の変遷などを書いた表も作りました・・・クリックすると大きくなりますので、参考にしてください。


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 まず、オープンは、1988年「高円寺」にオープンしたようです。

 当初の状況などは、私は全く分かりませんが、おそらく「新譜」をメインに扱っていたと思われ、ジャンル的にはHipHopとか、Houseとか、いわゆるクラブミュージックをメインに扱っていたと思います。

 この頃のお店の内容は、昔何かの記事で読んだ記憶で書いたので、自信ないです・・・たしか、オーナーの岡本さんの嗜好があってオープンしたと思いますが、岡本さんの年齢から行くと、高円寺店のオープンが20代中頃のようですね!
 また、この高円寺時代は、あの有名レコード店「Sound of Blackness」のオーナー「関」さんが店員をしていたそうですよ!


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 そんなこんなで、90年代中頃にクラブ・レコード文化の中心地になりつつあった「渋谷」に店舗を構えるようになりました。

 まず、昔のDMRを話すとき「地下の・・・」みたいな話がありますが、渋谷の旧店舗は現在の店舗の近く、東急ハンズの向かいにあるドドールとか駐車場とか、洋服屋のブラザーが呼び込みをしているビルの地下2階に各店舗が集合していました。
 売れ線なHipHopを扱う本店と、House店、そしてDMRの強みであったJazz店の3点があり、どのお店も人気だった記憶があります・・・ちなみに、渋谷に店舗を構えた直後は1店舗だったと思います。

 雑居ビルの地下2階なので、結構な圧迫感があり、お店が入居していないところもあり、微妙な寂しさが漂っていいたので、一人で行くのには結構勇気がいる感じでしたが、独特なクールな質感があるお店でしたね。
 多分、表現的に近いのが「無印良品」のような質感で、無機質というのが一番かと思います・・・ただ、品揃えなども含め、エッジの利いたアングラ感があり、好きな方は多かったと思います。 

 一応、渋谷に行った時は、必ずお店には行ってましたが、JazzとHouseのお店は、当時の私が子供だったこともあり、殆ど行かず、HipHopが中心な本店だけ行っていました。

 特に、当時のDMRって、地下にお店があるだけに、HipHopであればアンダーグラウンドっぽいのが得意で、店舗の雰囲気もアンダーグラウンドな感じが強かったと思います・・・
 全体的に無機質っぽい店づくりで、お店自体もちょっと暗く、狭い店内の中、商品を効率よく展示してた記憶があります。

 当時の私の趣味は、残念ながらアンダーグラウンドなHipHop(MaryJoyとかね)はあまり好みでなく、普通な感じなのが好きだったので、MとかCで買うことが多かったですが、たまに「おおっ」っていうのがをあったりし、ちょくちょく買ってました。
 記憶だと、どこのお店も人気すぎてすぐ売れてた「Gang Starr / Royality」のUSプロモが突然あり、そういうのは拾い買いしてましたね・・・当時は、どちらかというと、穴なお店だった記憶があります。



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 そんなわけで、2000年3月より現在の店舗に移動をします・・・いや~皆さん、このときは驚いたでしょ!!

 だって、それまで地味な存在だったDMRが、突然、こんな広い店舗を作っちゃたんだから・・・
 今までのレコード屋像って「暗くって、狭い」イメージがあったので、こんな開放的な店を作ったのにはビックリしました!

 知ってる方も多いと思いますが、あの店舗は元々「銀行」の跡地で、第一勧銀だかなんかが長く店舗として利用をしていたところが空き、DMRが買った(賃貸ではないらしい?)そうで、店内には銀行らしい大きな金庫の扉があったり、銀行の面影が若干残っていますね。
 個人的には、2階のHouse売り場がグッときます・・・ちょうど、2階のルノワールの裏になるわけで、銀行のバックオフィスとして使ってたのであれば、一般客は知らないスペースになり、面白い設計をするな、と思っていました。

 そして、店内に関しては、気持ちイイぐらい広く作られており、レコードのジャケットを1枚1枚しっかりと見せるように陳列をしたり、視聴機も充実したりし、お客さんにとってはメチャクチャ「買いやすく」なりました!

 広い店内においては、しっかりとジャンル分けが出来ており、バイヤーの方々のセレクションが利いた品揃えで、初心者でも上級者でも納得できる売り場作りを実践した結果、お客さんにとって買いやすいお店になったんだと思います。

 特に、個人的には「視聴機」の存在が重要だと思います!!

 DMRは、その特定のジャンルの売り場に、HMVとかにある視聴用のCD再生機が数台あり、そのジャンルの売り場にあるレコードを抜粋して、20曲程度にまとめたCDを視聴させる方法をとっており、これが出た時は新鮮でしたね!!

 結果的に、当時のレコード屋さんでは、自分が主導で視聴できる制度が殆どなく、視聴をすること自体が難しかった時期だったです・・・
 店主側が、お客に聴かせると傷つく恐れがあると思い、お店側が要望のあるレコードを視聴演奏したり・・・中古屋は別として、ManhattanとかCiscoのような新譜店でも、スタッフにリクエストして、その聴きたいレコードをかけてもらうことが大半でしたので、視聴をするという行為が「壁が高い」状態だったと思います。

 その点、DMRのCDマシンでの視聴方法は、誰でも気兼ねなく聞くことができるので、時間帯によっては視聴機の奪い合いが起こるほど人気でした!
 特に、個人的な記憶だと、旧譜のレコードも視聴機があり、それを聴いて知識を増やしたり、いいレコードは買ったり・・・かなり役立ったシステムだと思います・・・私はかなり活用していました(^^;)


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 んで、やっとリストの話です・・・

 DMRも、Manhattanと同じで、全国のお客さん相手に「通販」を積極的に行っており、今回ご紹介するリストは、まさに「通販」用のリストになります。
 しかし、DMRもManhattanと同じように、ある時期から、そのりリストを店頭の販促用資料として配布め、非常に役に立つ存在でした!

 特に、DMRのリストは、Manhattanと比べ、取扱い商品の「種類・ジャンル」が広く、かつ、いい意味でDeep(=Underground)なんだけど、マスアピールも同時に対応出来る品揃えになっており、比類が出来ない存在になっています。

 HipHopであれば、Underground系のようなコアなものを取扱いつつも、最新の楽曲を外さない・・・みたいな感じですかね。
 また、渋谷界隈のレコ屋においては、JazzやRareGroove関係の取り扱いはDMRの独断場とも言え、だいぶお世話になった方が多いんじゃないかと思います。

 やっと本題に移りますが、以下では、そのDMRのリストの紹介を通して、取扱いジャンルの多様さとか、DMRらしさなんかをご紹介したいと思います!




(3)DMRのリスト

①DMR Mail Order List(A4・白黒)
  1998年4月(?)~2002年11月


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 もしかしたら、これより前にも別の形のリストがあったかも知れないですが、私が持っているリストで一番古いものからご紹介です。
 
 このリストは、名目上は「通販用リスト」なんですが、店頭でも資料として配布されていたリストで、A4の紙に白黒両面印刷をし、平均20ページぐらいはあったリストになります。
 私が持ってる古いものは「No.172 2001年10月」のもので、逆算をすると、1998年4月ごろから発行されていると思われます。

 年代から行くと、旧店舗時代より発行されており、新店舗に移転し、ある時期からレジの横に積まれ、自由に取ることが出来たリストです・・・基本週一回の配布だったかな?
 ただ、面白いのは、Mの通販リスト「Manhattan Records Mail Order List」が店頭配布を始めた少し後ぐらいから、DMRのはゲットし始めてるので、DMRも真似したのかな~とも思います??

 掲載内容としては、定番のHipHopから始まり、DMRらしいUnderground HipHop、R&B、House、Jazz、RareGrooveなど・・・いろんなジャンルの掲載があります。
 見返してみて気づきましたが、ホント取扱いの種類が広く、かつDMRらしいセレクションが利いててイイですね・・・上手い形容詞が見つからないのですが「DMRらしい」という褒め言葉になるかな・・・と思います。

 実際、UndergroundやJazz/RareGrooveなどは、DMRの取扱量は広く、利用した方も多いかと思いますし、信頼もかなり厚かったですね!

 特にJazz/RareGrooveものは、歴史を掘り返してみると、DJ諸氏からの信頼が厚く、Organ Bar関係の人たちはお世話になった方が多いかと思います。
 それこそ、Organ関係のアーティストの作品は必ずプッシュしており、その中心人物とも言える辰緒さんの名物ミックステープ「Organ b suite」のDMR限定テープがあった位、Jazz系からは信頼があったと思います。


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 んなわけで、リストの内容に話題を戻します・・・

 DMRのリストに関しては、商品紹介になるので、前回紹介したManhattanのリストと同じような紹介文があって、価格があって、写真があって・・・と見た目と内容はほとんど同じです。
 しかし、唯一違いがあり、各商品の紹介文に、執筆をした「スタッフ」さんの名前が書いてある点です。

 スタッフさんは主に「バイヤー」を担当してる方で、この紹介文を作成する仕事は結構重要な仕事なそうです。
  まあ、店頭でも、この通販リストでも、利用者はこれらの「文章」を参考にして買うわけで、説明が分かりづらかったり、興味を引かなかったら、買わない訳で・・・ある意味「生命線」ですよ・・・手を抜いて書くわけにはいかないですよね。

 また、名前が書いてあることで、結構「責任感」のようなものが出てくるのかな・・・とも思います。
 新聞や雑誌では、記名記事か匿名記事とでは筆者の責任感が強く違う・・・って話を聞いたことがありますので、DMRの紹介文においてもそうだったと思います。

 特にですが、私個人としてはDMRの代表である「岡本浩」さんの文章がメチャクチャ好きでした!

 上の写真のがそうですが、読んでると、凄く印象に残るんですよね・・・細かい説明というよりも、思い出とか、率直な想いとか、他のバイヤーさんには書けない「味」」があって大変好きです。
 また、これは岡本さんの文章ではないですが、マイクラシックな「DJ Spinbad / 80's Megamix」の作品紹介では、DMRが生んだ明言の一つである「テープに入ってる曲をすべて買っても1万円以下(=それだけダメレコで作ってる!)」も間接的に書いており、ヤラれます(^0^)
 
 個人的には、DMRのリストとManhattanのリストにおいて、どっちが内容が優れてる・・・というのは決められませんが、DMRのに関しては、作成者によって個性が出ている点は結構面白いですね。
 

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 あと、私がこれらのリストを見返した理由である、ミックステープ作品も・・・DMRらしいセレクションでしっかりと掲載があります。

 それこそ、MUROさんの作品は、Manhattanでも掲載はありましたが、私が大好きな「Ulticut Ups」はDMRぐらいしかプッシュしてなく、こういう点の嗅覚の良さがイイですね!!
 また、Jazz/RereGroove系はやっぱり強く、国内の有名系のDJの作品であれば必ず紹介があり、辰雄さんや径さん辺りの作品は必ず掲載されており、この辺もDMRらしいところかと思います。
 

 んなわけで、ここで紹介をしている白黒リストは、4年半の期間経て2002年11月をもって終了します。
 まあ、終了というか、下で紹介するカラーに変更するのですが・・・白黒時代は馴染みがあり、強めに紹介した次第です(^^;)




②Dance Music Report
  2002年11月~2007年6月


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 そして、白黒時代を越えて、02年11月からは完全カラーのコレに切り替わります。
 内容的には、A5サイズ(A4の半分)のコンパクトな仕様ですが、全ページカラー、平均24ページ前後のリストで、コレはお世話になった方は大変多いはずです!!

 ネット時代の現代において、ジャケットがカラーで表記されてることは当たり前ですが、リスト業界(?)においては、白黒(2色)印刷がメジャーだった中で、カラーで対抗してきたDMRの戦略には・・・ビックリしました!

 私に関しては、白黒でも、店舗に行けばジャケが分かったので、そんなには必要なかったりするのですが、単純に写真が見やすいし、かつジャケットのアートワークなんかも確認できるので、この英断には拍手した記憶があります。
 ただ、サイズ的には、小さくなったので、字が細かくなり、読みずらくなったかな・・・今回読み返してみて、30歳近くなると読みづらい字の小ささです(--;)

 でも、色々な面で意欲的なリストになっており、ある意味で「DMRの広報誌」みたいな位置づけにもなり、DMR人気を支えたリストになっていたかと思います。


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 内容的には、白黒タイプはさほど変更はなく、基本は紹介文の作成者の名前入りで、比較的広いジャンルをカバーしている内容です。
 レコードが当然メインではありますが、今回の私の主眼点でもある、ミックステープ(ミックスCD)は沢山掲載があり、資料としては大変優秀です(^0^)

 特に素敵なのが、ミックス作品もレコードも同じ傾向ではあるのですが、新譜や定番の商品をいれつつ、要所要所で「DMRらしさ」が発揮された内容になっている点です。

 面白いもので、DMR周辺には、ManhattanなりCiscoなり、同じような新譜を扱っている同業があるのですが、取り扱っているレコードなどが微妙にズレいているんですよね・・・
 これを上手く表現するのは難しいのですが、HipHopであれば、店舗が持つ明るさもありながら、イイ意味で「文系」的な匂いがあり、それこそ地下時代のアングラ感が趣味の根底にある感じなんですよね・・・

 特にDMRで思い出があるのは、先ほども紹介した「Ulticut Ups」のようなマイナーな人でも、DMRがもつ「独自の視点」に見合い、かつ内容が良ければ有名無名に関係なくプッシュしてて、私自身はDMRのプッシュでUlticutを知った次第です。
 ちょうど、時期的に写真のAYB名義の12inchがリリースされた時期で、それで興味を持ち、ミックステープがあることを知り、買ってみたら・・・見事にヤラれた・・・そんな流れがありました(^0^)
  
 他にも、DMRらしいのが「DJ Nozawa」さんとかのような国内ターンテーブリスト関係の作品はプッシュしていましたね・・・
 話をリストに戻すと、Nozawaさんのミックス作品などは、結構プッシュしてて、いざ紹介するとなると、過去作品や関連作品を分かりやすく並べ、そのアーティストを分かりやすく紹介していた点も大きいですね!


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 あと、これもDMRらしいな~と思うのが「表紙」ですね・・・

 表紙に関しては、新リスト以降は「その週に紹介している注目レコード」を表紙にするようになり、表紙で取り上げつつも、リスト上でもしっかりと紹介をしています。

 例えば、ディスコリエディットの文脈を経て、やっと評価され始めた「Danny Krivit」のリエディットコンピをリリース時点でピックアップしてるんですよね・・・当時も話題になりましたが、今となると結構渋いチョイスをしてますね!
 この方法自体、考えてみれば、割と安直な方法だったりはするのですが、そのレコ選が渋く、DMRらしいです・・・個人的には、表紙になったレコードは、自分が興味のないジャンルでもチェックを入れていましたよ!!

 また、表紙の部分で感じるのが、こういった「ジャケット」にアート性を感じていた部分があり、それを押したい部分もあったかと思います。

 この点で特に感じるのが、店内での商品陳列で、購入者が分かりやすいように陳列しつつ、パッと見た時にインパクトがある並べ方で、レコードのジャケットの存在感は意識していたと思います。
 また、ある時期まで、DMRのレコード袋は透明になっており、否が応でも中身のジャケットが見えてしまうのですが、それが逆に「クール」だったりしてて・・・お店としてレコードが持つ「ビジュアル」を意識していた結果があると思います。

 あと、国内アーティストの応援も強く、先ほどのUlticutやNozawaさんもそうですが、ManhattanとCiscoが苦手な「Jazz / Raregroove」系のアーティストは真剣にサポートしてました。

 上の写真では、Orenge Pekoを取り上げていますが、昔から付き合いの太いOrgan Bar関連のアーティストのサポートは厚く、楽曲の販売の他に、レコードプレスの手配・流通などをしてましたね~
 個人的には、ミックス作品に注目がいってしまうのですが、早い時期から辰緒さんや小林径さんを押しつつ、マイナーな作品も押してて、リストを見返すのが楽しかったです?


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 また、このリストについては、後半に進むにつれ、ある変化をします。

 リストの冒頭に、今週の注目商品に関する「インタビュー」や「特集」を載せるようになり、商品紹介以外のページも載るようになりました。
 まあ、ある意味で「特集記事」でありつつ、いわゆる「タイアップ」的な部分もあるのですが、商品紹介を「更に深く」行う意図があり、買う側としても参考になるし、結果的にその商品を買わなくても、大変参考になるページだったと思います。

 この点にも「DMR」らしさがあり、個人的には、販売促進にしつつ、読んでいる方への「啓蒙」も感じられ、私自身も大変勉強になりました。

 それこそ、このインタビュー系の記事を最初に掲載したのが「Freddy Fresh」ですよ・・・ちょうど、ラップマニアにはバイブルな「The Rap Records」を発刊した際で、いきなりコレですよ・・・流石です!!

 インタビューの良いところは、その作品が少しハードルの高い作品でも、インタビューを通して、分かりやすく噛み砕く作用がある点ですよね・・・
 DMRの店舗づくりが正にそうですが、初心者に「敷居の高さを感じさせない運営」を意識してたので、こういったインタビューを掲載したのも、その流れがあってだと思います。

 そして、このような特集記事は結構人気を博し、後半に進むにつれ、毎号特集が掲載されるようになり、私自身も楽しみにしていました!

 内容も多角化し、リリースとは関係ないけど、いわゆる「レコード文化」を盛り上げるための場所としても機能をし、DMRの名物バイヤーであった「小川充さん」の一日を追った記事なども掲載されていました。
 これ以外にも、渋谷にあった伝説的なクラブ「Hip Hop」の紹介や、DMRオーナーの岡本さんの熱い思いと、ダニーの真摯な心構えが出ている「Danny Krivitのインタビュー」など、記事として読み応えがあるものが多かったです。

 考えてみると、情報媒体として「アナログレコード」や「DJ」といった点に、これほどまで焦点を合わせた記事・媒体は珍しく、大変価値がある存在だったと思います。
 買う側も、情報を吸収し理解した上で買えるし、今まで知らなかったことも知れ、それで他のジャンルに手を出す・・・みたいなキッカケになったりして、ある意味レコード屋の鏡みたいな企画ですね(^0^)

 なお、これらの特集記事は「DMRのサイト」でも、ほぼ全て公開されており、一読の価値があると思いますので、ご拝見くださいね!


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 そんなこんなで、このリストも、Manhattanのリストと同様に終了の時を迎えます・・・

 時期としては、2007年の6月、No.223号をもって、4年半の歴史に終止符を打ちます・・・考えてみると、もっと長く出してたような気がしますが、結構短かったですね。

 まあ、明確な理由は分からないですが、Manhattanと同様に「ネット」への完全移行の為と、リスト発行に関するコストの見直し・・・なんかが直接の理由だと思います。
 
 DMRに関しては、レコード業界の中で結構早くからネット活用(ネット販売は2002年2月より)しており、店舗・通販リスト・ネット販売の3つを柱にして営業をされてましたが、だんだん通販リストのユーザーがネットへ移行したのかな・・・というイメージはあります。

 特に、オーナーの岡本さんが「ビジネス才覚」の強いお方だったので、その辺の決断の早さが大きかったと思います・・・
 Manhattanのリストと同様、毎号毎号楽しみにしていたリストだったので、終わると知った時はかなり残念でした・・・




(4) まとめ

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 また、ダラダラと書いてたら、結構な量になりましたね(--;)

 まず、このリストの意義は、Manhattanで書いた内容と同じだと思いますので、ここでの掲載は割愛致します。
 詳しくは「Manhattan Records - MACH / Mail Order List」をご参照ください。

 時代の流れは、時として冷酷で、Ciscoは倒産という形で消滅し、Manhattanも店舗の内容がちょっとずつ変わり・・・今回の主役であるDMRも時代に合わせて変化しています。

 昨年くらいから、レコードのスペースを減らし、各種グッズを置くようになりましたね・・・レコードって本当に売れないんでしょうね・・・
 私も新譜のレコードはほとんど買ってないので、言えた立場じゃないですが、ちょっと寂しいですよね・・・
 
 なんか、ご紹介したリストが「輝いていた頃の象徴」みたいになりそうですが、これからも大事にしていきたいと思います。

 では、終了~♪





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<追記> 2009年3月28日 20:00
記事をアップしたあと、追加取材をしに現地に行き、帰宅後に少しだけ写真を追加&文の訂正をしました


<追記>2014年11月13日 23:45
 以下の記事をアップする都合で、参照元になるため、記事を大幅に修正しました。

 素晴らしき「レコード袋」の世界

 なお、この記事を書いてから5年を経過しましたが、DMRはレコード販売を終了し、渋谷にあった実店舗も2014年5月を持って閉鎖し、今は音楽関連商品を扱うネット販売にシフトをしました。
 ただ、その跡地には、HMVの中古レコード店がオープンし、なんとか踏ん張っています・・・レコードは死にませんよ!!



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2015年9月22日

以下の記事で、DMRがノベルティーとして作成をしたミックステープを紹介しました。

 DJ Hazime / MC Dabo 「Manhattan Records presents Best of 2000」



Manhattan Records - MACH / Mail Order List
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 久々のネタ企画・・・今回は、別件で調査をしながらネタを練ってたので2カ月越しぐらいの企画です(^^;)





(1)はじめに

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 今回は、渋谷を代表する有名アナログレコードショップ「Manhattan Records」「MACH」という店舗配布用のリスト「Mail Order List」という通販用・店舗配布用リストをご紹介します。

 まず、Manhattan Recordsのことは説明しなくても大丈夫ですかね・・・上記の写真のとおり、実店舗での販売は世界的にも有名なお店で、利用した方も多いかと思います。
 また、いわゆる「通販」業務も行っており、こちらの営業形態も、店舗に行けない地方の方々を中心に利用が高かったと思います。

 今回、この話題を取り上げたのは・・・このリストを「見る必要」があったからです・・・

 実は、このブログを始めて「困ったこと」があり、それを解決するべく・・・このリストをタンスの奥から引っ張ってきました・・・
 困ったこととは、このブログで紹介をしてる「ミックステープ」の「リリース日」とか「詳細」が分からないことだらけで、その点をなんとか解決しよう・・・と思いこのリストを引っ張りだした次第です・・・
 
 ミックステープとかミックスCDって、著作権的にはアレなので、作品自体に明確な情報が書かれてないことが多く、私がブログで作品紹介をする上で、正しい情報がかけているかが不安だったりしていました・・・

 その点、このリストは、お客さんへ「売り込む」為の資料とあって、大変情報が明確で、忘れてたこと、知らなかったことを明確に教えてくれて、大変助かりました。
 読み返す作業にかなりの日数を割き、苦労はしましたが、無事にリサーチは完了し、今現在は、こっそりと過去の記事の訂正や、今後に生かす方向で動いています;(^^;)

 ただ、リストを読み返してて・・・色々と面白いことに気づき、これを紹介しないわけにはいかないな~と思ったので、今回のご紹介と相成りました。
 以下では、私が面白いと思った点を交えながら、このリスト(店舗用・通販用)をご紹介したいと思います・・・





(2)私とManhattan

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 まずはじめに、Manhattan Recordsのこと、そして私とManhattanとのお付き合いなどをご紹介します。

 今回、調査をしてて、Mの社長さんのインタビューにぶち当たり、これが大変分かりやすいので、かなり参考にしました!
 ちなみに、今回、このインタビューを見て、初めて社長さんの姿を確認しましたが、先日のリニューアルの時も、お姿を拝見してました・・・インタビューの写真の通り、大変若々しい方で、お店の外でニコニコしながら、お客さんの往来を見てた・・・記憶があります。

 まず、Manhattanの成り立ちですが、Manhattanは1980年より開業しており、初期は渋谷警察署の裏手にあり、海外モノの中古レコード店として営業をしていました。

 いわゆる買い付け中心のお店で、ブラックミュージックの品揃えは良く、SoulやRareGroove、Discoの12inchなど、当時からDJ、コレクターのお客さんが多く、顧客のマニアックな要望に応えていたお店だったと思われます。

 そして、93年より現在の宇田川町に移転し、新譜メインのお店になり、現在に至っています・・・

 移転に関しては、移転前よりブラックミュージックの延長線上であるHipHopやHousueなどのクラブミュージックも取り扱うようになり、それらを特化するべく移転したそうで、クラブ・DJ文化が生まれ始めたタイミングで拡張し、利用者の要望に上手く答えたと思います。
 特にこの点は、優秀なスタッフさんの存在が大きく、Houseであれば小林弘道さん、HipHopであればIta-Choでお馴染みのMr. Itagakiさんなどの功績が大きく、お店が順調に発展したようです・・・この時代の話は、Ita-Choさんのブログに断片的に書いており、小林さんとの話や、凄い協力してくれた不動産屋さんの話は大変興味深く、リスペクトです!!

 場所としては、向かいのビル(サイゼリアがあるビル)に移転前のタワーレコードがあったり、Ciscoが近くにあたりで、レコードが好きな人が集まる場所だったので、選んだそうで・・・これがレコ村の形成に繋がるとなると、面白い話ですね!
 当時の外観は、今みたいなガラス張りではなく、入口はManhattanoのロゴが描かれた木製の大きな扉でふさがれており、扉を開けると・・・大音響でレコードが鳴りつつ、レコードが沢山陳列されており、狭い店内がお客さんで溢れ返ってました!

 そう、時代はDJブームの真っ盛りで、ホントお客さんがいっぱい来店してて、奪うようにレコードを買ってましたね・・・

 実際、売れてる量も凄かったという話も聞いたことがありますが、当時の熱気は本当に凄かったですね・・・私も高校生ぐらいで、恐れ恐れ行ってたので、記憶が曖昧ですが、みんな恐ろしい量のレコードを買っていたのが記憶にあります。
 特に、象徴的なのは、新商品のレコードを搬入するのに、かなり大きな車がお店の前に止まり、ビックリするぐらいの量の段ボールが荷降ろされていました・・・下手したら、近くの東急ハンズ並に仕入れがあったとも言っても過言では無く、今思い返すとスゲー時代でした!


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 そして、私がManhattanに行き始めた高校生ぐらいの時は、お金はそんなにない中、勉強半分でいろいろ買いましたね・・・

 まず、95年ごろの話ですが、自分もまだまだ子供だったので、入るのが結構「怖かった」お店でした・・・笑い話じゃないですが、こわもてなBな輩がいっぱいいて、「かつあげ」でもされるんじゃないかと思ってました(^^;)
 なので、あの当時の木の扉を開くのが結構勇気が必要だったな~と思い返しました・・・私と同じ方も少なくはなかったかな??

 ただ、輸入盤の品ぞろえ・セレクションは間違いなく、私が買い始めた95年ごろは、写真の「Group Home / Super Star」「Groove Theory / Tell Me」のようなレコが流行ってて、Mでも激プッシュしてましたね!!

 当時としては、HipHopもR&Bも「NY」全盛時代で、グルービーなワンループものが流行ってて、最初は訳も分からず、一押しなレコードで、なんかカッコ良さそうだな~という程度で買ってたのですが、Mの一押しは当りが多く、セレクションの信頼感はあったと思います。
 壁一面に新入荷のレコードが飾られており、その他にもストック品が多数陳列され、狭い店内がレコードとお客さんで一杯だったのは良い記憶です・・・当時なので、視聴などは出来なかった(お願いすれば出来たけど、怖くて出来ず)けど、店内で爆音でプレイされる押しレコも参考にしてましたね~

 そして、Mに関しては「中古レコード」も実は重要で、事あるごとに「買い付け→放出」があり、これはメチャクチャ熱かったです!!

 常設でも中古は置いてありましたが、買い付け放出はホント熱くって、並ばないとお店に入れなかった感じで、今のユニオンとかのセールとは比べ物にならない位、人が並んでいました!
 上のフライヤーは、そのManahttanのセールのフライヤーで、実際の会場では、レコ箱に無数の手が伸び、まさに「争奪戦」でした・・・私も子供ながら入店し、レコードをめくってましたが、怖いBの輩の速い掘り方に圧倒され、もっとレコードの掘り方をうまくならないと・・・みたいのをMのセールで学んだ記憶があります(^^;)

 また、当時の印象的な話で行くと、HipHopの黄金期の人気シングルを、独自に再発盤を企画してましたね!

 先ほどの、セールにも関連しますが、人気なシングルは値段が高騰し、とてもじゃないけど手が出ないので、再発は助かった方が多いはず・・・一応、以前の「この記事」で簡単に触れましたので、ご参照を・・・
 ただ、あれは・・・音が悪く、当時からもアレでしたね・・・この点は、担当してたIta-Choさんのブログによると、日本のエンジニアにお願いしてミックスダウンをしたら、HipHopのドンシャリ音が理解されず、こうなった・・・みたいな話をしていました。




(3)店舗用リスト/通販リストについて

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 そんなわけで、本題の「リスト」の話に移りましょう!

 まず、今となっては「ネット販売」が通販のことを指すかと思いますが、ネット普及前は「紙」ベースの冊子/資料で通販を行うことが主になり、今回紹介するManhattanでは「通販リスト」が存在をしていました。

 今でこそ、レコードはネットなどで通販をすることがスタンダードになりましたが、レコード通販という形態自体は、大昔からあり、珍しい営業形態ではないと思います・・・日本も、そして海外でも、コレクターという存在がいる限りは、そういった通信販売は存在し、1970年代ぐらいからあったかと思います?

 よく音楽雑誌の広告欄にレコード屋さんの広告があり、それを見た人が、そのお店に連絡をしてリストを送ってもらい、欲しいものは注文し・・・みたいな感じで、ある意味、アンダーグラウンド(?)な感じで通販がありました。
 Manhattanも、実際に何時からやり始めたのかは不明ですが、営業開始をした時点で、マニアックな商材を扱っていたので、かなり早い時期からリストで販売は行っていたと思います。

 そして、この通販リストは、90年代以降のDJブームにおいては、もの凄く重要で、この恩恵を受けていたDJやコレクターは大変多かったと思います!!

 私自身、当時から通販を利用していなかったので、想定のレベルになりますが、全国的に若者文化として急に広がったので、地方だとお店がなかったりしたと思うので、その需要を埋める存在として通販リストが存在したと思います・・・今回紹介するManhattanのリストや、CiscoやDMRのリストは、大変活用されていましたね!
 また、お店があったとしても、欲しがるレコードの大半が新譜も旧譜も「海外」からのレコードなので、地方の小さなレコード屋さんでは太刀打ちが出来ず、規模や情報量が大きい所に集中する状況もあったので、Manahttanなどの大手が活躍をしていた部分もあると思います。

 んで、Manhattaのリストに関しては・・・やはり「HipHop好き」な方に人気があったと思います。

 Manhattan自体、広義のブラックミュージックを扱ってたので、Houseなんかも強かったですが、HipHopの人気と共にお店が成長した部分は大きく、HipHopが好きな方にはお馴染みだったと思います。
 リストも、こらから紹介するように、時期によってサイズや内容が変わったりするのですが、見ている限りでもHipHop関連を中心に据えている部分が感じられ、その人気で成立してた部分が強いんでしょうね~

 ちなみに、通販部門は本店ではなく、別の場所にあった(東北沢?代々木上原も?)様です??
 以前紹介した「Chill Rob Jay」さんが、KODPに入る前はMの通販部にいたそうで、規模も結構大きかったのかもしれないですね?? 


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 そんなManhattanの通販リスト、結構な量を私も持っているのですが・・・私自身、実際に通販をしたことはありません

 今も昔も、時間と電車賃があれば「実店舗」に行ける環境だったので、欲しい商品があればお店に行けるので、通販をする必要がないのが理由です・・・
 ただ、それが悪い方向にねじ曲がり、どんなに欲しくても実店舗で買う!という姿勢になってしまい、ヤフオクもやらない、面倒な体になってしまいました(^^;)

 では、なんで、この「通販リスト」を持っているんでしょう・・・

 それは、ある時期から、店舗でも「販売用の資料」としても無料配布されており、それを貰っていたから、今回の紹介に繋がったんですね・・・

 基本的には週末辺りに週1回発行され、店頭の分かりやすい位置に置いてあり、レコードを買わなくっても無料で貰えたので、毎週のレコードハンティングの際は必ず頂戴していました。

 この辺の変遷は、少しややこしいので、詳細は以下で説明しますが、初期は通販リストと別に店舗用のリストもあったのですが、大変利用価値のあるもので、下手したらコレを目当てに渋谷に行っていたぐらいです!
 資料価値は天下一品で、もの凄く詳細な情報が書いてあり、時間的に余裕があれば、とりあえずリストを貰い、喫茶店で一服しながら読んで、実際に店舗に戻って商品を買う・・・なんてこともしてました。

 これは今でもそうかもしれないですが、実店舗での情報って、展示する場所の問題などで、実は細かい情報が伝えられなかったりすると思います。

 まあ、実際の盤を視聴できる/コンディションが確認できるという点では実店舗の優位性は敵いませんが、クラブミュージックという、新しいアーティストが沢山出てくる音楽においては、それを詳しく紹介出来る方法は重要で、それが「この通販リスト(=店舗配布用資料)」が担っていたと思います。
 また、私がそうでしたが、凄い知識があるわけではないので、そういった詳しいお店が書いた情報は勉強になるし、後々の資料としても使えるし・・・結果として重要な存在になると思います。

 店舗用資料に関しては、Manhattan以外だと「DMR」もやっており、Ciscoは通販だけでしたかね・・・何となくの実感ですが、MnhattanとDMRは、この資料があったから人気があった部分もあると思います!!


 前ふりが長くなりましたが、以下で実際にManhattanで配布されていた「店舗用配布リスト」と「通販リスト」を時系列で紹介をしたいと思います・・・約10年分です(^^;)
 ちなみに、画像をクリックすると、ちょいと大きい画像になりますので、お暇な方は中身まで見てくださいね~



①店舗用リスト「MACH」 A4タイプ 97/11~99/2

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 いきなりレアな物品になりますが、まず紹介するのがMの実店舗で配布していたリスト「MACH」の初期タイプです。
 上で掲載したものは、私が持ってる一番古いもの(No.003 97/12/09)で、A4の両面印刷、週一で発行され、たしか週末が発行日・・・だったような気がします。
 
 内容的には、本店の「HipHop・R&B」がメインになり、House店の「House」とHotWaxの「Breakbeats」関係が紹介されており、表面では「話題のコト・お薦め商品」関係と各ジャンルのチャート、裏面が実際の商品紹介になっています。
 なぜ発行したのかは不明ですが、これに関しては、店舗用の顧客サービスの一環で配布されていたと思われます。

 また、記憶では別媒体で「通販リスト」もあり、この店舗用リストと同じ原稿データを使っていると思います。
 この時期の通販用のリストは見たことが無いですが、各種雑誌などで掲載されていたManhattanの広告には「通販会員募集」の一文をよく見かけていたことから、先に「通販リスト」があり、その原稿データがあるので、店舗用の配布資料も作り始めたのだと考えられます。
 
 そして、これを初めて見た時、高校生だった私は「こんな便利なものを作ってくれてありがとう!!」って思いましたよ(^0^)

 だって、当時は私もマダマダ勉強不足で知らないことだらけで、こういった情報があると、購入の時に参考になるし、知らなかったことを知ったりもするし・・・明らかに「役に立つ」と思いました!!
 この頃のリストは、ニューリリースの話が多く、どちらかというと購入時の参考にする為の資料ではありましたが、かなり深い内容まで書いてあり、大変役立ちました!!

 また、この頃は、Frontとかの専門誌はありましたが、12inchの情報となると、月刊雑誌の弱点として、情報が流れるのが後になってしまい、欲しいレコードがなくなっちゃう・・・なんてことが多かったです。
 その限りにおいては、このリストの「情報の早さ」も特筆すべきで、多分に恩恵を受けました・・・どうしても欲しいニューリリースの入荷日なんかも書いてあったりし、この部分でも役立っていました。

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 この時期は、自分も高校生&受験などがありましたが、このリスト欲しさに気合いで毎週通いましたよ・・・レコードは殆ど買えなかったけど、イイ思い出です(^^;)
 適当に撮影したので貼っておきますが、懐かしいな~というレコードとか、レアな情報が満載ですね・・・MUROさんの新譜の案内(左)や、伝説のパーティー「High School High」の案内(右)など、グッとくる情報が多く、ヤラれます!!

 んで、こういった店頭用資料を配布サービスをしたのは、店舗ではManhattanが最初だと思います。

 それこそ、通販リストが充実していたことや、こういったモノを無料で発行出来るだけ売上があったこと、そして何よりもお店側が「色んな人に知ってもらいたい!」という姿勢があったからでしょうね・・・素晴らしいです!!

 ただ、裏表だけの限られた情報媒体なので、結果的に掲載アイテム数が少なく、個人的に知りたかった「ミックステープ」の情報はほとんど掲載がありませんでした・・・(^^;)



②店舗用リスト「MACH」B5折りタイプ 99/2~02/8

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 そんなわけで、99年2月頃(号数でいくと60号ぐらい)より、仕切り直しがあり、B5サイズ、折りたたみで4ページの仕様に変更し、商品の掲載数が増えました!!

 きっと、このリストが好評で、もっと増やして~の声があったからだと思いますし、またMの売り上げも悪くはなかったので、ページ数を増やしたんでしょう。
 ページが増えたことで、大幅に紹介出来る商品点数が増え、更に説明も詳細になり、かなり内容が良くなった記憶があり・・・店頭でもコレを目当てに来店された方も多かったと思います。

 私も、この頃になると大学生になり、時間的にも余裕があったので、週1で渋谷に顔を出し、レコを買わなくてもレコ屋は覗いていたので、Manhattanのリストは必ずチェックをしていました!

 正直、US系の新譜はあまり手を出さなくなり、日本語ラップも同様ではありましたが、詳細な情報が書いてあり、新譜チェックには大変役立っていたと思います。
 また、個人的にもHipHop以外のジャンルにも興味を覚えていたので、必然的にHouseやBreakbeatsなんかにも興味を持ち、コレを読んでManhattanの他の店舗(赤の2、Hotwaxなど)にも顔を出した・・・そんな記憶もあります。


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 また、掲載数が増えたことで、もっと幅広く商品数をカバーできるようになったので、今まで掲載がなかった「ミックステープ」も掲載出来るようになり、今回の私の調査的にはバッチリでした!! 

 ザザッと、メジャーどころを載せてみましたが、これらの作品の「当時の情報」は相当貴重だと思います!

 私もブログを開始し、ミックステープの紹介で困ったのが、アンダーグラウンドな存在故に、テープ本体に書いてある情報は少なく、ネットでも情報がなく、紹介するにあたっての詳細情報が少ないことでした・・・
 おぼろげに当時の記憶が残っている作品もありましたが、当時、興味のなかったテープは記憶が薄く、上記のMUROさんやKiyoさんは正にそうです・・・リリースしたことは知ってても、実際に飛びついてはなかったので、記憶が曖昧でした。
 
 その意味で、こういったリストの情報は、品物を売る為の情報なので、情報が詳細なんですよね・・・流石に収録曲の詳細な解説などはないですが、リリース日や内容、そして背景なども紹介することがあり、大変役立ちます。

 テープという、リストではニッチな存在で紹介をしましたが、それはレコードの紹介においても同じで、当時としても役立ったし・・・今となっても、この時期の情報は「ネット以前」の情報なので、ネットに未アップ部分もあると考えると、結構貴重な情報かも知れないですね~


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 そして、この時期のリストは、リストの評判も店舗の売れ行きも悪くなかったのか、タイミングによっては「特別号」を出すこともありました。

例えば、写真上の年末には「年間ベスト」を掲載した号が出たりしており、その時だけカラーでページ数も大幅に増え、カラー号は楽しみにしていました。

 この頃はManhattanの全盛時代とも言え、本店に始まり、Houseの2号店、Garage/Jazzの3号店、Breakbeats関係のHotWax、洋服店、通販、卸、レーベル・・・と様々な店舗/チャンネルがあり、その勢いの表れがカラー号だったかも知れません。
 悲しいかな、今となってはほとんどが消滅してしまいましたが、当時は「勢い」があったから、こんなのを作れたんでしょうね・・・

 また、勢いが良かったことがあったから出来たのが、当時のManhattanは「自社リリース」の作品で、特にニトロ結成前のメンバーの12inchは多数作成しており、良作を連発していました。

 そういった時は、告知も豪快に・・・というわけで、なんと「Dabo」の直筆マンガが載ることが多く、凄い注目を集めたと思います。
 メンバーの12inchリリースごとに、Dabo画伯が振るったマンガが載っており、コレには皆が注目しましたね・・・ストリートプロモーションというんでしょうか、ニトロという存在を広めた一因があったと思います。


 しかし、このリストも「ある事情」があり、2002年8月頃(私の手持ちだとNo.238)で発行が終了します。

 特に断りはなかったですが、次に紹介する「もっと強力なリスト」の存在があったので、それに完全譲渡したのでしょう・・・

 

③通販用・店舗用リスト Manhattan Records Mail Order List 00/10~07/09

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 そして、これが真打でしょうか・・・元々は通販用に発行され、ある時期から店舗配布用と兼ねたリストになります!

 A4サイズで、平均20ページオーバーで、掲載商品数の数、説明文の長さなど、比類が出来ないリストに仕上がってます。

 同時期に同じような意図で発行していたDMRのリストと比べると、Manhattanのは白黒なのがアレですが、紙面のサイズがA4と大きく、ガツッと紹介したいアイテムは1ページ全部でレコメンしたりしてて、Mの方が好きだった方は多いかと思います。

 このリスト自体は、恐らく2000年10月ごろより発行を開始したと思われますが、Manhattanにおける「通販リスト」自体はもっと前からあったはずです。
 しかし、記憶だと、これより前の通販リストは、A4のコピー用紙に文章なり写真を詰め込んだリストで、結構見にくかった(違ってたらすみません)記憶があり、経営的にコストアップが出来るようになったので、この体裁のものを始めたと思います。

 このリストも週一で発行され、初期は通販会員のみに配ってたようです。

 しかし、翌年の2001年7月16日号(NO,046・トップのです)から私は持っており、この時期ぐらいから店舗でも配布をしていたようです。
 しばらくは店頭用のMACHと並行して発行し、情報量の多さから、店頭のお客さんも、このリストを選ぶようになった・・・と思いますし、お店側としても、情報媒体を集約した方が効率がいいので、後年はこのリストが、店舗用と通販用として活用されていました。

 また、活用に関しては、段々と認知度も上がり、利用者が増えたことから、広告媒体としても活用され、いわゆる「タイアップ」広告も載ってたりもしました。
 その時だけ表紙と裏表紙がカラーになったりするのですが、広告する場として価値があったことは明白で、それだけ呼んでいる人がいた実証になるかと思います。 


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 そして、肝心な内容は、発行直前に入荷して、掲載が間に合わなかった「入荷ホヤホヤ・今度紹介します」のNEWリリース系がトップにあり、以降はHipHop・R&Bが中心ページになり、後半でHouseとかBreakBeatsっぽいのが紹介されます。

 方向性としては今までと変わりませんが、ページが増えたことで、旧譜(リプレスもの)なんかが掲載されるようになり、初心者から上級者まで、質と量で誰もが納得する内容だったと思います。
 特に、旧譜の紹介は、ホント勉強になり、これで知識をつけた方も多いはず・・・紹介しているレコは、場合によってはブートな再発だったりもしましたが、しっかりと説明を書かれており、勉強になりましたね~

 特に、私が求めてた「ミックステープ」の情報は、嬉しい位に掲載があり、今回の調査で大活躍でした!

 MUROさんのようなメジャーどころはガツっと掲載があったり、マイナーな作品でもしっかりと掲載されており、資料として大変良いですね。
 これも、レコードと同様なのですが、誌面もページも増えたことから、一商品の説明が広く取れたり、色々な作品の紹介が出来たりで・・・ネット以前の商品の、有効な情報が沢山載っていると思います。

 なお、ミックステープって、2000年を超えたぐらいからミックス作品のタイトル数が急に増えたので、色々な作品が掲載されてて、嬉しい限りです・・・
 時期的にも、色々なDJ達が周りのDJに刺激されてテープを作り始めた時期で、一番「加熱」してた時期の資料が、タイミング良く掲載されていた点は、評価すべきかな~と思いいます。

 なお、上記の写真はテープですが、市場の流れに合わせて、2003年ぐらいからはCDも掲載が載り始め、2005年ぐらいからは完全にCD掲載になってます。


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 あと、報告すべき点は、このリストが実店舗の動向と連動していた部分があった店で、顕著な例として「Sonus」が該当します・・・

 知らない方も多いかも知れないので補足をいれますが、Manhattanは本店以外はジャンル別に店舗が分かれていて時期があったのですが、おそらく経営的に非効率なのが分かり、2003年ごろ、House、Breakbeats、Drum'n'Bass、Underground Hip Hopなどを集約した店として「Sonus」をオープンしました。
 場所としては、本店の右にあるビルの1Fで、最近だとManhattanの洋服屋さん(通称:マン服)があった所ですね・・・その前は吉野屋が当時あり、あそこで飯を入れ、レコ屋行脚をした方は多いかと思います(^^;)

 そういった流れがあったので、Sonusが取り扱っていたジャンルの商品だけのリストを作り始め、上記のような単独のリスト(B5)を作るようになりました・・・
 ただ、紙面は結構見づらく、店舗も方向性は悪くなかったですが、微妙な感じ(DMRっぽい品揃え・・・みたいな?)だったので、気づいたら店舗も地下にあったマン服と交代(今度はHOUSEだけ)して消滅しました・・・1年ぐらいでしたかね(^^;)

 店舗が終わってしまったので、単独リストも終了し、結果的には「本体」のリストに戻りましたが、こういうのも無料で貰えるのであれば、しっかりと押さえてたようです(^^;)


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 んなわけで、大変重宝していたリストも・・・残念ながら現在は発行されておりません。

 2007年9月24日のNO.363号で、約7年間(スゲー!)の活動の幕が終わります・・・初期のMachから数えると、10年近くはやってた訳ですから、価値が無いわけはありません!!
 
 ちなみに、終了した理由は・・・「ネット注文」に移行した点ですね・・・

 Manhattanに関しては、今はネットが主とも言え、ホームページで普通に注文を受けてますが、ネット対応にしたのは結構遅かった記憶があります。

 記憶だと、Mは他のお店なんかは活用してたホームページが全然なく、2006年ぐらいからネット注文の対応していたと思います。
 理由は分からないですが、今回紹介した「紙媒体」のリストでのフォーマットが完成され、店側も利用者もそれに慣れてしまった・・・ってのがあったのかも知れないです。
 
 しかし、この紙媒体の方式は、コストが非常にかかる(印刷代・郵送代など)ので、店舗側の負担が高いのは事実だと思います。
 その限りにおいて、ネットにすることで、上記のコストがなくなるわけだし、かつ視聴ができたり、在庫の有無の反映・・・なんかが出来るので、メリットは大きいわけです。
 また、時期的に考えて、レコード人口が減ったり、PCでDJをするユーザーが増えてきたり、利用者が減り始めた時期と重なるので、需要自体が低減してたのも大きいかも知れないです・・・


 いずれにせよ、ちょっと残念な終わり方でしたが、私にとっては思い出でもあり、大変価値のある存在でした!! 





(4)まとめ

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 以上が約10年分になりますが、Manhattanの店頭でゲットできたリストの全容です。

 パーフェクトには持ってはいないですが、発行数の70~80%ぐらいはあると思います・・・読み返すのが大変でした(^^;)
 ただ、非常に価値があるものだと分かりましたので、今回のご紹介になりました。

 以下では、このリストに関する考察をしてみたいと思います。


①発行当時の価値

 まず、発行されていた当時の考察から始めましょう・・・

 発行形態、配布場所、内容などの違いはありますが、Manhattanより「お客さん」に向けて「情報提供」という形で販売の促進になっていたことはまぎれもない事実だと思います。
 私は店舗利用者の立場しか分かりませんが、お買いものの判断材料としては最適だと思うし、通販される方も情報が少ないよりも多い方がいいわけで、このリストが大変役立ったと思います。

 そして、利用者がそのリストを読むことで「知識を高めた」点も大きいと思います。

 特に初心者の方にはクラシックなレコードを知る機会を与えたし、中級者以上は自分の知らないレコード(特にリプレスもの)の情報も提供してくれるので、利用者のレコードに関する知識レベルの向上に一役買ったと思います。

 この点で面白いのは、今のネット上のリストは視聴が出来ちゃうので、あまり文章は詳しくない・・・ことが多いのですが、この頃は「文字だけ」でその内容を伝えないといけないので、内容的には「濃い」内容だったと思います・・・
 店側も、分かりづらい文章だと売上に跳ね返るので、結構真剣に作ってたんじゃないかな・・・その限りにおいて、初心者はもちろん、上級者でも為になる情報が多く、この文化に対しての理解度を高めた点も重要だと思います。

 また、これは個人的な話なのですが、いろんなジャンルが載ってるので、最初はある特定のジャンルしか興味がなくっても、他のジャンルも平等に眼に入るので、異文化交流的な場所でもあったように思えます。

 私も最初はHipHop/R&Bしか興味がなったですが、気づいたら全ジャンルを見るようになり、HouseとかGarageなんかは利用するようになり、自分の「幅」を広げてくれた媒体の一つだと思います。
 時期的にも、00年代以降は、それぞれのジャンルを超えた動きがあったりした中で、こういったリストが、陰ながらの功績を生んでいたようにも思えます。

 あと、リリース時には買わなかったけど、時間がたって欲しくなり、その対象を探すときの資料としても役立ちました。

 実際、中古屋で探すときは、レコードをダーっとめくるので、タイトル・アーティスト名よりも、そのレコードの「ジャケット」がどんなのかの方が重要なことが多いと思います。
 マイナーなタイトルほど、この「ジャケ」を知ってるということが大切で、Mのリストが写真付きなので、リストを読み返し、ジャケを確認して、レコ屋に出陣・・・は結構ありました(^0^)

 ざっと書きましたが、こんな感じで利用価値が高かったです!!
 

②これからの価値 

 次は、このリストが引き起こすであろう「今後」のことを考えます。

 私の手持ちでいくと97年から07年までの約10年分のリストがあるわけで、結果として、その間に「リリースされたレコード・テープ・CD・その他」のデータが、このリストにはギッシリ詰まっています。

 今回のご紹介では、中身のレコードのことまでは紹介しなかったですが、見返してて凄い勉強になることが多かったです。
 特に、このブログの題材である「ミックステープ・ミックスCD」の情報は、テープとかCDに入ってない情報が結構あり(リリース月日、プレス数、コメント、裏話・・・)、大変役に立っています。

 今回、私がこのブログを始め、必要に迫られてこの資料をタンスから引っ張りだして見返しましたが、このリストに掲載され、かつ役に立った範囲の情報って、書籍などの文字情報になってないし、ネットでも検索できないものが多いと思います。

 書籍であれば、各種レコードガイド的な本が多いですが、私が求める情報があまりにも近年過ぎるので、書籍化が難しいと思いますし、ライターなり出版社も、ある程度の需要が見込めないと作れないですよね・・・ミックステープだけのカタログって、欲しいけど売れなさそうですもん(^^;)

 また、ネットに関しては、Mも他業者も、今現在扱ってる商品や、本格利用をし始めた時からのデータはあるけど、ネット利用前のデータは一切反映されてないケースが多いです。
 つまり、ネットに関してはミックステープ全盛期の2000年前後の情報が、ネットを利用していなかった時期なので、掲載されてない・・・わけです。

 そういった現状をみると、今現在の時点で、その知りたい情報(特にテープ)を知るのには一番価値がある情報媒体だと思いますし、これから先も・・・カタログ化されないであろう、マイナーなモノの情報に対しては価値があると思います。

 需要がないとカタログ化が出来ないわけで、現状から考えると・・・カタログ化される可能性は低いかも知れません。
 読み返して分かりましたが、広く知れ渡ってるレコードとかテープの情報は知る機会があるが、マイナーなモノほどその「知る機会」が少なく、需要の観点から考えて、マイナーなものほどカタログ化は難しいと思います。

 その限りでは、今後、ますます価値が出てくると思います。

 そして、その価値は、世界的にも価値があると思います。

 諸外国のリストは見たことがないですが、ホームページの情報量なんかをみると、ここまで詳細が載ってるリストは世界で探してもないでしょう・・・と思いました。
 DMRやCISCOのリストも同じ意味がありますが、日本という特殊な立場(言葉が分からないのに買う、シーンに直結してない・・・とか)があり、かつ、日本人としての考え方(お客さんに対して、ここまで努力する・・・みたいな)があって、初めてこんな高濃度なリストが出来たんだと思います。

 何年後かに、外国のレコードジャンキー達に見せたら・・・白目むいちゃった・・・なんてあるかも知れないですね。

 以上の観点から、このリストが大変貴重な存在であり、これからずーっと残していかないといけないな~と私は思いました。


③総論

 また、長ったらしい文章になりましたね(^^;)

 ほんとは、さらっと紹介して終わり・・・にしようと思ってたのに、凝り性がまた悪い方向に行きました・・・

 ネット時代の今では、必要が無い資料かも知れませんが、発行された当時も、今となっても価値がある存在だと言うことが分かっていただければ、光栄です!

 個人的には、これが集約した「本」が出来たら面白いのにな~と思っています・・・ただ、ネット時代だと、求める人もいないか・・・ミックステープ部分だけでも本にしてくれると嬉しいです(^^;)
 
 そんな訳で、以上です!!
 
 
 





<補足事項>

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 2009年3月時点での話ですが、現在の店舗では、昨年末ぐらいより、上記のような資料が「月1」で発行されています。

 ただ、今回紹介したリスト達を知ってると、物足りない内容です・・・まるで、現在の店舗の内容を集約したみたいで、なんかアレですね(^^;)




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2014年11月9日
以下の記事をアップするにあたり、この記事が参照記事になるので、大幅な手直しを行いました。

 素晴らしき「レコード袋」の世界


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2015年9月22日
Manhattan Recordsが作成したノベルティー・テープについて、以下の記事で紹介をしました。

 DJ Hazime / MC Dabo 「Manhattan Records presents Best of 2000」



Keb Darge 「Live at the Pulp / Paris / 24/06/2001」
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 ここ何週間は週休1日&残業天国でしたが・・・今日から3連休!!(^0^)
 出かけたりもしますが、ネタが溜まってきたので、なるべく更新・・・しますね(^^;) もうちょっとサクサクと更新しないとな・・・
 んなわけで、Keb大先生の数少ないミックス作品のご紹介です♪

 
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 DeepFunkの先駆者・生みの親として崇められる「Keb Darge」氏は、イギリス(スコットランドか?)のオジさんDJ(失礼!)です。
 この人がいなかったら「DeepFunk」という概念がなかった・・と言っても過言ではないと思います。

 彼のバイオをサクッと紹介すると、70年代末よりイギリスの「ノーザンソウル」シーンでDJとして活動を開始し、現在に至るまで、Soul・Funkなどの中より「ダンスのためのブラックミュージック」をプレイすることを主体として活動をされています。
 DJ活動がメインなのかも知れないですが、近年は各種コンピレーションの作成レーベル運営(Kay-Dee)を通して、良質の「音楽」を提供する御大です。
 上記したFunk関連の快著「Funk 45's」には、Kebのインタビューが詳細に掲載されてますので、大変参考になりますよ♪

 DeepFunkの勃興には諸説あるようですが、Kebが離婚した80年代末ごろに、ノーザンのレコードを売ってしまい、手元にあったFunkのレコードでDJをするようになり、氏のパーティー名「Keb Darge's Legendary Deep Funk」からDeepFunkという概念・・・というか、Funkで「踊る」「楽しむ」というところを知らしめた・・・って辺りがKebの功績だと思います。
 RareGrooveもそうですが、無価値に近かった音楽を、使い方・聞かせ方によって「輝かせる」って意味では、間違いなくKebが先駆者であり、近年のFunk再評価を動かした方だと思います。
 上記のように、DJとして来日し、クラブでのプレイでFunkの素晴らしさを伝えたり、レアな音源でも簡単に聞けるようにコンピを作ったり・・・頑張ってますよね♪

 ただ、「困ったちゃん」なところもあるそうで、ディーラー的なことをしてた時は、レアな45に「kebとコンタクトするように・・・」みたいな合図の意味で自分の名前を書いていたそうです。 某誌で、有名コレクターの方が話してましたが、レコード買いとしてはいい迷惑ですww
 また、言動などがフーリガンっぽいところもあり、近づきがたい印象もありますね(^^;)


 そんなKebの作品・・・コンピはたくさんありますが、ミックス作品はあまりないので、貴重な1枚だと思います。

 記載によると、パリの「Pulp」なるクラブでのライブ録音(2001/06/24)のようで、ゲストで呼ばれた際のプレイを録音したようです。
 1時間程度のプレイではありますが、Kebの魅力がしっかりと詰まった好内容に仕上がっています。

 ミックスについては、45マナー(?)に基づき、フェードイン・フェードアウトで繋いでいきますが、しっかりと「流れ」を考えてプレーしてる辺りは大変良いですね。
 前半は、思わず体を動かしたくなる「Funk」系の曲で攻めつつ、中盤は「Modern Soul」「Northern Soul」等のスムースなダンス曲につなげ、後半はFunkに流れを戻し、ド定番の Fabulous Originalsなどで鬼上げ!! タマランっすね~♪

 趣味性が高い音楽だとは思うので、そこまで深く知識がない者にとっては、聞いていて「単調」になる場合があったりするのですが、Kebのこのミックスについては、しっかりと選曲の流れが出来ており、選曲の幅の広さから飽きさせない辺りは流石ですね(^0^)
 私も、そんなには知識がないですが、音楽に合わせて「踊る」っていう行為を愛する立場として、Kebの奏でる「踊らすための選曲」が大変相性が良いことに気づき、結構聴いてます・・・意外とリラックスタイムにもあったりしますよ♪


 DeepFunk系のミックス作品も、探すと結構ありますが、リリース量が少ないものが大半なので、一度市場から消えると中々出てこない・・・んですよね(^^;)
 引き続き捜索&救出活動はしてますし、手持ちで良作も結構あるので、引き続きご紹介しますね~♪ 


<Release Date>
Artists / Title : Keb Darge 「Live at the Pulp / Paris / 24/06/2001」
Genre : DeepFunk、Modern Soul、Southern Soul
Release : 2001年
Lebel : KCT recordings No Number
Notice : No Track List
DJ Kensaw 「Old School Mix」
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 ♪DJ Kensaw!On the Wax!To the Max♪でおなじみ、レぺゼン大阪の「オリジナル赤い目フクロウ」ことDJ Kensawさんのミックス作品です。
 関西圏の方にはなじみのある方だと思いますが、それ以外の地区にお住まいの方にはなかなか知られてない・・・DJだと思います・・・
 私もそんなには知らないですが・・・(^^;)


 まず、Kensawさんに関しては、大阪のHipHopを語る上で欠かせない方だと思います。
 DJ活動は、詳しいことは分からないですが、80年代後半より活躍しており、関西圏のHipHopの牽引者であったと思います。

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 特に有名なのが、上記の12inch「Owl Nite」ですよね・・・私も持ってましたが、売っちゃったので、写真はお借りしちゃいました(^^;)
 関西圏の全貌が知られてなかった90年代中期ごろにリリースした1枚で、Kensaw氏を中心に、茂千代、Ryuzo、バカデゲスなどの「関西のドープなMC」が集合し、関西圏以外の地域に、関西にも凄いやつらがいるぞ!っと知らしめた1枚だと思います。
 当時、私も買いましたが、数々のナイスなパンチラインの連続にヤラれました・・・バカデゲスの8小節はいいですね~
 近年は、この12inchは投げ売り価格で、今でもそんな感じの値段で買えますので、ぜひ買ってみてちょ・・・私は処分しちゃったけど(^^;)
 YouTubeをさがしたら、最近のライブ録音のがあったので貼っておきますね~ 浪速、から唱える平和~♪



 あと、私がよく行く渋谷・Vinyl Cycle Records視聴用タンテに、Kensawさんが所属してた「Low Damage」のフクロウマークのスリップマットが敷かれており、おそらくKensawさんが書いたらしきサインが入っています・・・
 オーナーさんが、関西圏(三重だっけ?)出身で、ガキの頃にきっとサインを貰ったんだろうな~と思いつつ、いつもそのマットの上で視聴してますww
 いつもありがとうございます・・・そろそろ行かないと(^^;)


 そんな氏のミックス作品・・・関西圏に住んだことがない私には、Kensawさんの作品がどのくらいリリースされてるのかは分からないのですが、今回の作品は「旧譜なHipHop」に限った作品に仕上がってます。
 内容的には、タイトルが「Old School」になってますが、近年のジャンル分けでいくと「Middle School」に該当するミックスになっています。
 
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 Middleと言っても幅が広いので、注釈を付けると、RunDMC以降のドラムマシーンを駆使したHipHopから、80年代末のぐらいまでのサンプリングが始まった直後のHipHopという具合になってます。
 楽曲的には、定番もあればDeepな曲も多いです・・・流石、ベテランとあって、選曲の懐具合は深いですね・・・
 Front誌97年11月号で特集のあった「Middle School」特集でも、上記のように選者になっており、今回のテープでも「いいところ」を突いてます(^0^)

 
 また、ミックスについては、適度に2枚使いを絡め、ザクザクしたHipHopライクなDJを披露し、流れとしてのミックスは味わえないですが、ストリート感はバリバリですね!
 個人的には、Nobody Beats the Bizの2枚使いはグッときました!! その他にも、2枚使いは結構良いところが多いかな~と思います。
 でも、流れがそんなには考えられてはないと思われるので、聞いてて単調に聞こえちゃう所も・・・あるかも?


 あと、表記では、盟友の「DJ Tanko」さんがHost MCとなってますが、最初だけしか出ない・・・です? それも声にエフェクトをかけて・・・謎です。
 また、B面の最後には、Kensawさんがプロデュースした「MC Ichi / Ghetto Hot Red」が収録されてます・・・リリースする直前だったのでしょうか?


 んなわけで、関西HipHopシーンの歴史の中では重要かもしれない作品のご紹介でした~
 ジャケなどにはトラックリストがついてないので、初心者~中級者には勉強にならないかも知れないですが、ある程度、上級になってくると「いいところ攻めますな~」な感じになりますよ♪


<Release Date>
Artists / Title : DJ Kensaw 「Old School Mix」
Genre : HipHop(Middle School)
Release : 1997年ぐらい??
Lebel : Low Damege
Notice : No Track List

ps Kensawさんを調べてたら、つい最近・・・DOと同じことをしたようです・・・その行為のことについては、私からは何も言うことはないですが、「自称 音楽家」はなんかね~
Tohru Takahashi 「Groove presents Disco Origin - Non Stop Mix」
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 昨日は、出張で新潟に行ってきましたが、この時期だと東京とそんなに気温が変わらず、雪とかも積もってないんすね・・・たいして調べずに行ったので、無駄に防寒仕様をして暑かったです(^^;)
 んなわけで、あまり知られてない1本をご紹介です~♪

 
 ジャケに小さくしか記載がないので、気づかない方も多いと思いますが、あの「高橋透」さんがミックスを担当したミックス作品になります・・・透さんのミックス作品はあまりないので、結構貴重だと思います(^0^) 
 作品の体制上は、現在もクラブ・レコードシーンを支えている「GROOVE」誌が作品の監修をし、選曲とミックスを透さんが担当・・・という形になっており、メジャーでのオフィシャル(権利クリアー)作品になります。


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 どういう経緯でこのCDが発売されたかは調査不足なのですが、おそらく・・・音楽誌の名前を借り、作品としての「マスアピール」性を高めた・・・部類のものだと思います。 このCDが発売された頃のGROOVEを見ればいいのかも知れないですが、持ってなかったので、憶測になります・・・
 ただ、時期・企画にもよりますが「旧GROOVE(左の写真)」も、レコードバカ御用達の雑誌とあって、大変「濃い」内容を連発していたし、旧刊を経て復活した「新GROOVE」にいたっては、最初こそ機材中心の内容(GROOVE自体はSound & Recording Magazineの別冊なので)でしたが、徐々にDJ・レコードなどに特化をし、マニア泣かせな内容なので・・・そのを被ったわけなので、悪いわけがないですね(^0^)
 このCDも、透さんの力量があって・・・の作品なのかも知れないですが、GROOVEの志向性がしっかりと生かされてます!!


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 んで、透さん・・・ですね・・・私は完全に後追いですが、ホント重要な御大だと思います!
 詳しくは、左上の「DJバカ一代」を読んでいただけたら分かりますが、日本にHouse、Garage・・・というか「愛のあるDance Music」を広めた第一人者だと思います。

 70年代のDisco時代より活動し、80年代は時期は違いますが、NYの伝説的クラブ「Saint」「Paradise Garage」を体験し、NYで得た経験をもとに80年代末に「芝浦GOLD」の運営に参加し、自身もDJとして現場に立ち、それまでアンダーグラウンドだった日本のHOUSEシーンを広げた功績があると思います。
 今でも、先人より語り継がれますが、GOLDのサウンドシステムの強力さ、パーティーの濃さなどは印象的で、その一端であった透さんが「日本のクラブシーンを動かした」と言っても過言ではない・・・でしょう!

 また、GOLDのクローズする90年代中盤以降も「T's Works Productions」を立ち上げ、各種クラブイベントの開催、CDの企画・・・などをし、HouseシーンをDeepに底上げしており、近年は、MOODMAN、宇川直宏と共同で、GOLD時代の「変態」性を特化したパーティー「Godfather」でのDJが有名ですね~
 あと、Larryが生みだした「Garage」という概念(?)を伝えるべく、六本木「Club R」のプロデュースや、Larry関連のミックス作品各種音楽誌(超ハウスディスクガイドとか)への寄稿などを行い、後輩たちへの教育活動にも抜かりがないですね(^0^)

 私自身も、透さんの著書「DJバカ一代」を読み、House/Garageに対する理解を深め、現在のクラブ活動なり、音楽嗜好に対して、多大な影響を頂きました・・・バカ見たく踊ってるのは、透さんのせいです・・・たぶん(^^;)


 そんな透さんですが、上記写真の「Returns」というイベントの頃(98年、99年)の作品が今回のモノになり、T's Works Productionsとして今回の作品に参加をしています。

 内容的には、透さんが得意とする「70年代、80年代のDisco、DanceClassics、Garage」をミックスし、パッと聞くと地味な印象があるのですが、深く聞くとDeepな内容にヤラレます!

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 権利クリア―ものなので、収録曲で手持ちなのを貼り付けますが、リリース元の「ビクターエンターテイメント」が持っていたカタログの中から選曲をし、レーベルとしては「UNI Disc」関連が多く、Fantasy、Prelude、Solar、Curtom・・・なんかが該当します。
 メジャーでやると、選曲の幅が狭くなる可能性が絶対的にあるわけで、比較的に渋めな曲が多い上記レーベル群を上手く調理する透さんの力量はナイスです。

 選曲的にはガンガン上げる類ではなく、ミドルテンポでコントロールしている感じで、Garageの「耽美さ・深さ」を受け継ぐような印象があります。
 それこそ、Jocelyn Brown / Somebody Else's Guyであれば、オリジナルではなく、アカペラとDubミックスをうまく使い分け、耽美な透明感を演出したり、Blackbyrds / Rock Creek Parkなどでディープな展開に運んだり、選曲眼の高さが発揮されています。
 ガンガン盛り上げるのであれば、各レーベルともボムがたくさんあるのに(例えばSylvesterとかSharonReddとかね)、あえてボムを外してる印象もあり、渋いですね~
 まるで、ダンスフロアーで聴いてると、音に「ハマって」しまう類の曲を集中的に選曲してるようで・・・キャリアの違いに唸ってしまいます
 
 そして、選曲の流れも、前半は静かに流しつつ、いろんな印象を展開づけつつも、徐々に上げ始め、Fat Larry's Band / Lookin' For Love、Two Tons O' Fun / Got the Feeling など、ド定番ではないけど、有名な良曲でピークに持っていくあたりは流石ですね(^0^)
 ド定番のブっ込みも悪くないですが、こういう選曲は、クラブで音にハマりながら聴きたいものですね・・・
 

 ただ、全体のミックスとしては「地味」な印象があり、その点がマイナスに働いてるのは事実だと思います。
 繋ぎに関しては、ホント地味につなぎ、クロスはしてるけど、フェードイン・フェードアウトで、ロフトミックス的に繋いでおり、各曲のモチベーションをフルに発揮してる・・・とは思えません
 ピークと書いた「Two Tons O' Fun / Got the Feeling」であれば、もっと上げられる展開に持って行けるのに、地味目に終わらせたり、他の曲も地味に繋ぐので、いわゆる「DJミックス」の醍醐味みたいのは少ない・・・と思いました
 なんか「不完全燃焼」なイメージがあり、DJとしたら「もったいない作り」にしちゃったな・・・とも思えます。

 自分なりに理由を考えましたが、これがミックス作品ではなく「コンピレーション」の位置として作ったのであれば、ミックスも地味にするのかな・・・と思いました。
 つまり、DJミックスが重要ではなく「各楽曲」の存在の方が大切なのであれば、各楽曲の印象なり構成を変えてしまえるDJミックスを少なくする・・・方向になるわけです。
 このCDの制作意図が読めない・未分析なのが残念ですが、おそらく「コンピレーション」としての位置が強いので、DJミックスは控えめにした・・・と私の中では結論づけました。
 そうなると、透さんの「氏名記載」が小さく、目立たなく表記してる理由も分かった・・・ような気がしました。


 パッと聞いただけだと地味な印象があり、アゲアゲ感を求める方には辛い内容だと思いますが、全体的に貫いてるミッドテンポの「渋さ」は、理解度の高いリスナーほど堪らない内容には仕上がってると思います。
 大人の選曲・・・と言ってしまったらそれまでですが、「ガキには出来ない選曲」なのは間違いないので、夜にゆったり聞くのも悪くないですね・・・
 ミックス作品コーナーではなく、ソウルの「V.A」の棚にある感じなので、探してみてくださいね~♪


<Release Date>
Artists / Title : Tohru Takahashi 「Groove presents Disco Origin - Non Stop Mix」
Genre : Garage、DanceClassics、JazzFunk・・・
Release : 1999年
Lebel : ビクターエンタテイメント VICP60653
Notice : ジャケは言わずと知れた「若野桂」さんですね(^0^)
DJ Maki the Magic 「Rumble Fish」
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 連チャンでMakiモノを・・・今度の魚はちょっとレアですよ~ww


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 前回は、Makiさんのテープ第3弾をご紹介しましたが、今回の作品は、Makiさんのミックステープをリリースし始めた97年に、CISCOのノベルティーとして配布されたテープをご紹介します。

 調べた限りだと、97年3月ごろに開催された「R&Bフェア」で配布(購入特典)されたミックスのようです・・・
 同時期にリリースされたテープと同様に、単色刷りに近いジャケットでお金がかかってない感じがバリバリですが、今となっては絶対に買わないといけない雰囲気を醸し出しています(^^;)
 去年くらいに、どっかで安く買いましたが、内容は・・・間違い無いですよ!


 まず、内容的には、DanceClassics、Garageなどの旧譜ラインを、Makiさんっぽいサクサクとしたミックスで攻めつつも、掘り進むとなかなかDeepな楽曲を収録しております・・・
 タイトルの「Rumble Fish = 闘魚(とうぎょ)」が示すかどうかは分かりませんが、楽曲として「美しさ」と「激しさ(=躍動感?)」を兼ね備えた・・・DanceClassice、Garageの楽曲をチョイスしている・・・と思います(^^;)

 A面は、ダンクラ中心で、割とHipHopライクなダンクラが中心です・・・Maze / Before I Let Goの次に、しっかりとFat Back / I Found Lovin'を選曲してますね・・・この流れは絶対に外せません!
 ミックスも、HipHopライクでサクサクと進み、脈略がない感じもしますが、ミックスのテンポ・選曲眼は流石で、飽きさせませんね~

 またB面は、Shalamar / This is For the Lover in You から始まり、スローな流れになっています。
 こちらのサイドも、流石Makiさんな選曲眼が光り、AOR系も攻めたりしつつ、JB Baily / That's Love に寄り戻し、Mr Telephone Man に流す辺りは流石っす(^0^)

 あと、収録曲については、定番もあれば、知られてない一曲系も入っており、初心者~中級者には勉強になりますね(^0^)
 特にB面のラインナップは、大人の余裕が感じられる「幅の広さ」がありますね・・・まだそこまでは追いつけないな~(^^;)
 

 んなわけで、市場ではあまり見ない一本ですが、Makiさんファンは是非とも探してみてくださいね~♪
 ただ・・・ビックリするような高値で買う必要は・・・ないかな(^^;)


<Release Date>
Artists / Title : DJ Maki the Magic 「Rumble Fish」
Genre : Soul、Garage、DanceClassics、AOR
Release : 1997年3月
Lebel : Groove Serchers / Cisco Records
Notice : Ciscoノベルティー(R&Bフェア)


<編集情報> 2009年7月17日
リリースをしたときの詳細データが分かったので、少し文章を変更しました。

DJ Maki the Magic 「Fish」
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 久しぶりにMakiさんのテープを紹介・・・これも初期作で第3弾です。

 Makiさんのテープで、98年ごろにリリースされたと思われる1本です。
 今回の作品も第1作目第2作目と同様に、Deepなダンクラ・Garage路線を踏襲し、HipHopライクなミックスで攻めており、なかなかな好内容に仕上がってます。

 今回の作品では、タイトルの「Fish」が示すとおり、海の中にいるような・・・まるで、月の光が優しく照らす夜の海の中で体に任せて漂うような・・・感じで、個人的には結構好きな感じに仕上がってます。
 一応、Fishってタイトルは、90年代中ごろに渋谷Caveで金曜日に行われてたパーティーの名前だそうで、いわゆる「Maki & Taiki」のコンビでDJをされてたそうです・・・Caveって行ったことがなかったですが、洞窟(=Cave)というだけあって、異常に「暗い」クラブだった・・・らしく、ある意味タイトル的には当たってるかな~とか思いました。

 んで、そんなテープは、A面、B面とも、表情は変えながらも、気持ちいい内容のミックスに仕上がってます。
 映像化するとすれば、エヴァのエンディングみたいな感じですかね・・・このテープの内容を100%表すわけじゃないですが、こんな感じっす・・・久しぶりに見ましたが、いいですね~(^0^)




 脱線したので、テープの内容に戻ります(^^;)
 ミックスについては、HipHopライクなザクザクとした印象ではありますが、Makiさん特有のDeepな選曲眼が発揮されています。
 出だしから、まるでこのテープの内容を示すように「Mark Stewart / This is stranger Than Love」から始まります・・・いい曲ですね~♪
 その後は、この流れに従って、気持ちよく進行していきます・・・Soulとか、Reggaeとか、AORなんかを攻めつつ、上手く選曲を揺らしながらミックスするあたりは、選曲に立体感を与え、選曲のストーリー性を高めていて、大変いいですね(^0^)

 Makiさんのテープって、深く考えて聞くよりも、素直に聞いた方が、ミックスの世界観に入っていけるので、結構聞き流しながら聴いたりするのですが、掘りさげて聞いてみると、掘りのレベルの高さが伺え、今でも勉強になります
 昔は理解できない曲・探しきれない曲も多かったですが、インターネット時代の今となっては、収録曲を検索すれば、どんなジャケのレコードなのかも分かり、聞きながらトラックリストを見て、気になった曲を検索し・・・週末のレコードハンティングに役立てってます(^^;)
 今回のテープも、もちろんそうなのですが、初期作は割とDeepな選曲をしてるものが多いので、勉強するのにはお勧めですよ~♪


 では、Makiさんのナイスな作品のご紹介でした~♪ 今回の作品は、頭をからっぽにして聴く時には最適ですよ(^0^)
 
<Release Date>
Artists / Title : DJ Maki the Magic 「Fish」
Genre : Soul、Garage、DanceClassics、Reggae、AOR
Release : 1998年
Lebel : Groove Serchers


<追記> 2009年7月13日
資料が見つかったので、文章をちょっと追加しました。

Savage - Shop Sale Flyer -
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 久しぶりのネタ企画・・・やっと揃いましたので公開です(^^;)

 MUROさんのお店「Savage」における、セール時のフライヤーをまとめてご紹介致します!



『Savageについて』

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 Savageは、96年11月頃にオープンしたMUROさんのお店で、渋谷・宇田川町のあまり目立たない(?)ビルの2階で営業をしていました。
 場所的にはセンター街をずーっと突き進み、終点付近のビルで、一時期はレコード屋さんが多く入居していたビルなので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

 お店に関しては、残念ながら2008年の夏まで営業をしており、約12年間、渋谷のBをサポートし続けたお店になります。

 同じビルには、Savageがあったからかどうか分かりませんが、レコード関係のお店が結構あり、3階には「Sounds of Blackness」が長く営業し、4階「Demode」というアングラ系のレコ屋があり、その後Reggaeの「Gloria」が、5階は1年くらいだけ「Ebony」がありました。
 あと、右上の写真で看板が出てますが、最上階の6階には風俗店があったり、飲み屋があったりしました・・・ちなみに、MUROさんもレギュラーだった「Da Cyper」で、Rikoっていう飲み屋が話題になりましたね!


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 そして、店内に関しては洋服やグッズが中心のお店で、大変MUROさんらしいお店でした。

 店舗には窓がなく、照明の明かりだけなので、結構暗く、所狭しと物品が陳列されていましたが、通えば通うほどアットホームな雰囲気が感じられ、まるで「Bな輩の秘密基地」みたいな感じだったと思います。

 洋服以外だと、レコードが熱かったり、各種の色々なグッズがあったり、レアなブラック映画のポスターが貼られているなど、MUROさんらしいセンスのよい物品が多かったです!
 ちなみに、店名は、同名の「ブラック映画」より拝借したんでしょうね・・・この辺を押してたのは、MUROさんが早かったですね!!

 以下で、このお店の要点を少しまとめておきましょう。

 まず、洋服は「買い付け」「オリジナルライン」を展開していて、大物から小物までMUROさんのセレクションが利いた品揃えだったと思います。

 買い付けは、NYを中心に定期的に行ってたようで、ラルフローレンとかが多かったかな?
 結構、値段はイイ値段をしてたので、私は買えませんでしたが、ホント「お洒落」なものが多く、MUROさんってセンスがいいな~と痛感していました!

 また、オリジナルラインの洋服「MUROさんの代名詞」でしょう・・・MUROさんのセンスが生かされ、たくさんの名作がリリースされたと思います。 

 残念ながら、私個人としては、いわゆる「B系」な服は全く似合わないことから、Tシャツは何枚か買ったことがある程度で、ほとんどの服は買ったことがなく、資料も残ってないのですが、デザインが秀逸なものが多かったと思います。
 それこそ、Tシャツとかのデザインは優れたものが多かったし、毎年リリースされるスタジャンとかはカッコいいですよね・・・この点に関しては、後ほど紹介するフライヤーでその片鱗が分かると思います・・・

 そして、レコードですね・・・個人的にはコレが中心で、かなり掘らせて頂きました(^0^)

 内容はMUROさんらしく、ネタモノのSoulやRareGrooveに始まり、HipHopやR&BやDiscoなどの12inchなどがあり、今思うと、かなり良心的な値段で出されていたと思います。
 特に、お店が初期のころは、洋服の買い付けと同時にレコードも買い付けてきて、まだレコード店が少なかった渋谷の中で、優秀なレコード配給場所の一つだったと思います・・・それこそ、セールの時は、必ずレコードを放出するので、結構レコード目当ての輩が目を光らせて掘ってましたね!

 あと、MUROさんの個人的なレコードが出ることが多く、MUROさん自身も「自分で買ったけど、イマイチなのはお店に流す・・・」なんて言っており、実際に店舗を閉める直前(2008年)には、日本盤のレコードがMUROさんの動向に合わせて置いてありました!
 なお、レコードに関しては、Savage以外にレコード店が周りにも結構出来たことから、レコードはそんなに力を入れなくなり、お店を占める2年くらい前から浜松の「Soul Clap」のレコードを委託で置くようになり、トーンダウンしていきました・・・


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 あと、個人的には「MUROさんのミックス作品」を買うときは、必ずSavageを利用していました・・・

 ManhattanでもCiscoでもUnionでも、どこでもMUROさんの作品は買えましたが、たまに上記のようなオマケが付くことがあり、それを狙って買ってたりしました(^^;)
 写真では凄く分かりづらいですが、お店の開店10周年の記念のボールペンセットだったと思います・・・他にもライターとかステッカーとか、ちょくちょく貰ってましたね。

 ただ、ある時期からはMUROさんに一番近いお店であれば、MUROさんへの「利益」が一番大きいだろう・・・と考え、MUROさんの活動を「応援」する意味で買ってました!
 その甲斐あって、お店に行くと、店員さんから「こんどコレが出ますよ・・・」と教えてもらったもしてました・・・イイ思いでですね~


 最後に、Savageに関しては「スタッフ」の存在が象徴的です。

 最初に「アットホーム」と書いたのは、このスタッフさんたちの存在が大きく、凄い素敵な方が多かったと思います。

 初期のころは、ホント「親族経営」で、MUROさんの妹さんである「サチコさん=Lil' MURO」とか、MUROさんのお母さんらしき方、そしてMUROさん本人がお店で接客などをしていました。
 また、KODPクルーに属してる若いメンバーが店員をしてることが多く、それこそ現ニトロの「Gore-tex、S-Word、Suiken」辺りは店に立ってたと思うし、その後のKashiとか、Goriki、Joe-Choとかもスタッフとして働いていたような気がします(間違ってたらすみません)。

 個人的には、MUROさんのパーティー「Back to the Old School」でMCをしてた「ヒコさん」とは、クラブで馬鹿見たく一人で騒ぐ私を覚えてくれたようで、お店でも色々と話をしてたのが印象的です・・・凄い親切なお方でした!
 あと、名前は分からないのですが、同時期にDJ中のMUROさんのレコードを出し入れしてた方も、お店で働いてて、色々と教えてもらいまいた・・・いい思い出です。


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 そして、お店に関しては、2008年8月に、惜しまれながら店舗での販売を終了しました。

 個人的には衝撃でした・・・ああ、やっぱりSavageもダメだったか・・・と思いました。

 時期的な話にはなりますが、レコード人気も陰りがでて、渋谷にあった多くのレコード屋さんが店を閉めたり、ネット販売などに以降してたり・・・状況的に厳しい時期でしたので、仕方がないことですね。
 また、当時聞いた話だと、ビルの再開発(取り壊し)があったみたいで、それも影響だったかも知れません・・・ただ、その後、リーマンショックなどがあり、暫くは取り壊されなかったのは皮肉です・・・

 実際、お店は閉じましたが、MUROさんの洋服はインターネット販売「King.inc」に移行をし、元気に継続をしています。
 ただ、MUROさんといえば、レコードに関してはですが「実店舗」で買うことにコダワっていたわけで、お店の価値観/重要性を知っている方なので、断腸の思いで店を閉じたんでしょうね・・・寂しい限りです。 





『Sale Flyer』

 んなわけで、肝心な本編です!

 Savageでは、年数回「セール」を行い、そのセールに合わせて、これからご紹介をするフライヤーを発行していました。
 ポストカードの大きさで、実際にトップの写真を見て分かるとおり「料金別納郵便」と印字し、他の洋服屋さんとかと同様に、顧客に送ってたのだと思います。

 セールは、1月頃の「New Year」5月頃の「ゴールデンウィーク」11月の文化の日辺りに「オープン@周年記念」みたいな感じで展開してたと思います。

 1月は別にして、5月と11月だと、「夏物」と「冬物」の売り出しスタートの時期でもあるので、結構気合を入れていたようです。
 特に、このセールの中心は「オリジナル・クロージング」の新作発表なので、フライヤーには、その新作のイメージなり、アイデア元が反映されることが多く、実際の洋服のイメージを集約した内容だと思います。

 今回の紹介では、MUROさんの洋服なりデザインの「センスの良さ」を、このフライヤーを通してご紹介したいと思います。

 本当は、実物の洋服などを紹介した方が分かりやすいのかもしれないですが、私は殆ど洋服は購入しなかったので、以下のフライヤーで代替え的に紹介します。
 ちなみに、こういったフライヤー、実家に大量にあるので、必死になって手持ちのフライヤーを探した次第です(^^;)

 なお、掲載は、実際に私がお店に行って貰ったフライヤーで、2001年からになります・・・これより前も行ってたのですが、貰わなかったのかな??



<2001年>

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<2002年>

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<2003年>

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<2004年>

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<2005年>

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<2006年>

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<2007年>

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<2008>

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 ザーっと掲載しましたが、センスがいいのが多いですね!!

 個人的には、2006年の中段「The North Face」とコラボしたTシャツを出した時のフライヤーで、そのTシャツが凄くカッコよかったので、クラブ用に買おうと思ってたら、Mサイズが売り切れで、悲しい思いをしました(^^;)
 また、2008年の1段目の「S」には、MURO/Savageが作成したマーク類をコラージュし、かっこいいですね・・・目を凝らして見てみると、懐かしいデザインもありますね(^0^)

 個人的には、MUROさんの服なりデザインは、商売を抜きにして「自分が好きなものをチョイス・デザインする」という姿勢がにじみ出ていて、大変良いですね。
 「自分が着たいものを着る」って意味でもあると思いますが、HipHopの正しい姿なのかな~とも思います・・・形式としての「B」な服ではなく、メンタルとしての「B魂」がしっかりと表わされていますね!!


 では、Savageの復活を祈りつつ、終了です~






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編集情報 2014年11月16日

 下記の記事をアップするにあたり、この記事を参照する必要があったので、大幅に編集をしました。

 素晴らしき「レコード袋」の世界

 なお、掲載より4年以上経過した現在では、MUROさんの店舗が復活し、原宿で「Digot」という名前で営業をしております。往年のSavageと同じで、MUROさんの良いところがでたお店ですね(^0^)


 あと、追加資料として、Savage関連の情報は、下記のMURO本に掲載があります。探してみてね~

 『白夜ムック137号 All About King of Diggin' MURO』





MURO 「I ♡ 45's - Soul Tranquilizer」
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 すみません・・・最近はホント更新が出来なかった・・・です(--;) 最近は午前様な勢いで頑張っていたので、ボロボロです(涙)
 ただ、週末なので、早く帰ってきましたよ・・・なので真面目に更新です~♪


 ジャケは見たことある方が多いと思います・・・MUROさんらしい「レコード愛」に満ちた好デザインの一本です・・・
 ただ、個人的には「謎」が多い一本で、サボってる間にいろいろと調査しましたが、実像が分からなかった1本です・・・
 すこし結論めいたことが分かりましたが、MURO作品の中では、実は異色な一本です(^^;)



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 まず、ジャケなんですが、以前紹介したDJ Shimone + Tsu-Chin 「King of Diggin' #7 - I ♡45's The Crate Invaders」とクリソツなんですよね・・・
 この当時(2002年)ごろは、まだMUROものはそんなには買ってなく、詳しいところは不明で、過去の資料を調べてもうまくヒットせず・・・実際、いつリリースされたかは不明です。
 ただ、デザインが関連してるし、MUROさんのお店「Savage」でも、上記のように同デザインを用いたDMを作っていたので、時期的には2002年5月ぐらいだと思います。


 んで、デザイン以上に引っかかってたのが「これは何のシリーズなのか?」というところです。
 このジャケと似てる、上記の黒色の作品は、しっかりと「#7」と打たれた「King of Diggin'シリーズ」ですよね・・・2002年ごろまでのMURO作品は、必ず「何らかのシリーズ」として出されることが多く、lそれこそ「DIggin' Ice」や「Diggin' Heat」とか、「Super・・・」とか、年ごとに、そのシリーズの「次作品」を出すような形でした。

 その限りでは、この作品が、デザインが黒色の7と似ていたことから、私はずーっとこれが「King of Diggin'シリーズの8」だと思ってました・・・
 もしかしたら、私と同じように、これをKing of Diggin'シリーズと思ってる方も多いかと思います・・・


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 しかし、資料を見てるうちに、これって「King of Diggin'シリーズじゃないかも・・・」と思い始めました(^^;)

 直接の資料は発見できなかったですが、同年である2002年の年末にリリースされた、MURO一門であるKashiの処女作「Handsome Honey Beats」では、MUROさんより「これはKing of Diggin'シリーズのVol,8と言っても過言ではないだろう・・・」と当時のリリースインフォメーションでシャウトを送っていることから、Diggin'シリーズが「7=上記の黒色」で終わってることが分かり、この作品はDiggin'シリーズには該当しないことが分かりました。
 まあ、私が調べた限りでの回答ですので、信ぴょう性はないですが、ShimoneとTus-Oneが作ったFunk45色の強い7番に触発され、Diggin'シリーズとは関係なく、45に特化したミックス作品・・・がこの作品だと思います??
 もし、この作品の詳細を詳しく知ってる方は、その辺りを教えてください~(^^;)
 

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 んなわけで、タイトルとジャケットの通り「45愛」に満ちた作品になってると・・・思います。
 収録曲が、私の知識だと知らない曲が多すぎて、その曲が45なのかは分からないのですが、ミックスの方法から「きっと45なんだろうな~」と思わされます。
 つまり、ミックスは「フェードイン・フェードアウト」で全ての曲をミックスしており、FunkのDJのように、1曲をしっかりと聴かせるスタイルをとっており、その姿勢から「45なんだろうな~」と思わされます。
 MUROさんのミックス作品で、「フェードイン・フェードアウト」で終始ミックスしてる作品は、実はこれだけだと思いますので、異色な作品なんですよ・・・

 Groove誌2006/Springから抜粋をしましたが、MUROさんに関しては、上記のようにクラブプレイでも45を多用するほど、45に対して多大なる愛を注いでいますよね・・・
 多数の作品で、様々な影響がありますし、実際、クラブプレイでもドーナッツな45を口にくわえながらプレイをしてて、ageHaなんかでも、若い客達が着いていけないのに、教育モードでDJしたのが・・・結構グッと来てましたww

 特に近年は、日本版の45に着手し、ジャケットの面白さなんかをピックアップし、和物掘りの流れに影響を与えてますよね・・・MURO周辺の若者たちはしっかりと掘ってますよ(^0^)

 また、レコード屋でMUROさんを見かけたことが何度かあり、記憶に残ってるのは、45のコーナーで、大きい体(MUROさんは意外と長身ですね)を小さくしながら、掘ってる「背中」が印象的です・・・掘り師としてのオーラが凄い刺激的でした・・・ ちなみに、FaceとUnionの新宿Soulで遭遇しましたww


 そんなわけで、ノーミックスに近い形で45をミックスしますが、内容的には、副題の「Soul Tranquilizer=ソウルの精神安定剤」とあるように(?)、Funkではなく、Soulっぽい45を選曲しています・・・
 黒でFunkをクローズアップしたので、ここはMUROさんの「掘り師」精神が発揮して、別ジャンルとして「Soul」をチョイスしたのかも知れないです・・・
 しかし、流石King of Diggin'です・・・最高の選曲をかましてくれます!!

 曲を知らなすぎて、上手く説明が出来ないのですが、モロソウルって感じではなく、90年代のNewSoul以降の質感を持ったような・・・オーガニックな雰囲気をもった楽曲が多く、聞いていてリラックスできます・・・まるで、日曜の朝の、気持ちいい日差しが差し込むような・・・ミックスを披露します。
 きっと、フェードイン・フェードアウトでミックスしたのも、この雰囲気を崩したくなかったから・・・なのかも知れないですね・・・MUROさん自身もリラックスして作ってるのかな~と思わされます。
 ちなみに、MellowYellowネタも飛び出してますねww


 んなわけで、中途半端なご紹介になりましたが、Diggin'シリーズとは異なる、気持ちよさを出しているミックスで、結構お勧めの一本でした~♪


Artists / Title : MURO 「I ♡ 45's - Soul Tranquilizer」
Genre : Soul
Release : 2002年5月頃??
Lebel : KODP
Notice : No Track List



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追記 この作品のリリースについて (2016/01/02)
 MUROさんから御伺いした限りだと、この作品はSavageのセールで配布されたそうです!











さぼってるわけじゃないけど・・・
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 え~、さぼってるわけじゃないですが、仕事の忙しさと相まって、更新が進まない・・・です(--;)
 また、更新するたびに悪化してる「凝り性」が変な方向に進み、ある原稿を書くのに、なぜか上のようにフライヤーを掘ってます・・・なんでだろう(^^;)

 う~ん、ボチボチ前に進まないと・・・と思いつつも、脱線しまくりですww
 だけど、いろいろと面白い資料が集まってますよ~ん♪

 まあ、気長に待ってくださいね~ 3日に1回ぐらいの更新を目指して頑張ります・・・1日1回の更新もしてた時期もありますが、辛かったので・・・(^^;)
 では、寝ます~zzz