HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Kaya 「Backin'a Days 80's Mix」
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 やっと大好きなKayaさんの作品を紹介する順番になりました(^0^)
 Kayaさんみたいなキャリアがある方の旧譜ミックスは説得力が違いますね!!


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 まず、Kayaさんについてご紹介しましょう・・・

 少し前のGroove誌の「沖縄特集」でも「沖縄クラブシーンの水先案内人」という形で登場しましたので、ご存知の方も少ないくはないかな~と思います。

 Kayaさんは、香川出身で、80年代末より横浜周辺の米軍ベース関係のクラブでブラックミュージックに触れ、90年代初頭に六本木/西麻布周辺でDJ/クラブオーガナイズを開始したDJになります。
 東京でDJ/オーガナイザーをされてた頃は、森ビル(アークヒルズ)に入社され「2足のわらじ」をはかれていたようですが、東京でのクラブシーンに疑問(縦社会とか、海外のモノマネとか)を感じ、1993年に会社を退職、まったく接点がなかった沖縄に移住し、その後、並々ならぬ努力を重ね、沖縄のクラブシーンを作り上げた・・・方です。
 Grooveのインタビューによると、 「(クラブシーンの創出を)東京以外の場所でゼロから始めたいと思った」そうで、知り合いも土地勘もない沖縄に勢いと情熱をもって移住されたそうです。

 Kayaさん自体は、現在は多数の肩書を持ち、DJ/プロモーターだったり、レコードショップ「Freeek Show!」のオーナーだったり、自身のレーベル/プロダクションFreeeK Proの運営だったり・・・、はたまた執筆活動もするなど、様々な活動をされています。
 後続のアーティストのサポートをしたり、沖縄のクラブシーンを盛り上げたり・・・米軍の流れはあったのかもしれないですが、日本人による「沖縄クラブシーン」をソフト・ハード面で作り上げ、お世話になった方が多いのかな・・・と思っています。

 そんなKayaさんは、ミックス作品もボチボチ出しており、ここ最近はそんなにリリースしてないようですが、2000年前後は結構リリースしており、どれも好内容で、私自身も掘りきれてないですが、見つければ必ずゲットしているDJです。
 主に80年代の旧譜モノだったり、R&Bだったり・・・80年代特有の「ブラコン」テイストを武器としつつ、比較的幅広いジャンルをカバーするスタイルで・・・90年代中頃の「DJブーム」以降の若者たちには出すことのできない、独特の「ノリ」と「選曲感」が堪らないDJです。
 この間紹介した「Murakamigo」さんと同じ感じなんですが・・・微妙にバタ臭い「ディスコ」感が内包されていて・・・その臭さが逆にKayaさんの作風を良くしてると私は思います(^0^) 

 なお、現在は「unqle Kaya」を名乗っています・・・一線を少し退いたってことなのかな??
 また、現在はavex系のTranceDJでDJ Kayaって人がいるようで、その人に名前を奪われちゃった・・・とかあるんですかね??


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 んでは、作品の紹介に進みましょう・・・

 この作品は、KayaさんのレーベルであるFreeeK Proのミックステープ部門である「OH!TAPEJOINT」の初作品になり、1999年にリリースした作品です。

 このレーベル、結構リリース本数(30作以上!)があり、Kayaさん関係が中心なのですが、以前紹介した「DJ Lincoln」のDeepFunk作品や、現在は長野で活躍中の内川マサヒコさんの作品など・・・通好みな作品が多数あり、過小評価されているレーベルだと私は考えてます。
 Kayaさん自身も活動歴が長いし、プロモーターとしての顔もあることで・・・信頼という名のコネクションが各DJにあったので、濃い作品を残すことが出来たのかな~と思っています(^0^)


 んで、この作品・・・ジャンル分けが難しいのですが、80年代のブラックミュージックを中心に選曲され・・・それこそR&BとかNewJackSwing、DanceClassicsやBlackContenporaly・・・などを幅広く選曲し、気持ちいいミックスを披露しています。
 上記で写真に貼った、JodyWatley / FriendsSoulSystem / Lovely DaysのようなR&Bの範疇の曲や、Shalamar / A Night to RememberWhispers / Rock Steadyのようなダンクラ関係・・・はたまた、持ってないのでアレですが、BT Express / Have Some FunLakeside / Fantastic Voyageのような親父ディスコなど・・・80年代のブラックミュージックを独自の切り口で幅広く扱っています。

 先ほどもちらっと触れましたが、同じ80年代ものが得意なMurakamigoさんと比べ、いい意味で「ディスコっぽい匂い」が含まれており、70年代より日本に伝統的に受け継がれた「ディスコ文化(カタカナですね!)」を残しつつも、クラブテイストも表現してる・・・っといった感じで、個人的にはかなり好きなスタイルです(^0^)
 それこそ、このテープには「渋谷HipHop、横浜サーカス、沖縄クレオパラッツィ他、全ての80'sClub、80'sLoversに捧ぐ・・・」と書いており、直接的に「ディスコ」の名前は出てないですが、ディスコの影響は多少あるクラブ黎明期の名店が列挙され・・・Kayaさんのバックボーンが分かる記述かな~と思います。


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 ミックスに関しては、しっかりとストーリー作りをしながら丁寧にミックスを作ってる印象があり・・・80年代楽曲のスムースさと相まって、気持ちよく聴ける作品になってると思います。
 盛り上げるところはしっかりと上げて、逆にスムースに流すところは自然と引っ張り・・・選曲を巧みに使い分け、全体的なミックス感を表現してる辺りは流石です・・・

 ミックスの技自体は、そんなに技巧派ではないので、単純なビートミックスだったり、カットインが多いですのが・・・上記のForget Me Nuts → Saturday Loveの繋ぎのように、「おっ、上手いな・・・」と思わせる繋ぎもあり、安心して聴けます。

 また、Kayaさんのこの頃の作品では「パンニング(=音をLとRにふること)」を多用しており、特に選曲的に「盛り上がった」部分ではノリノリでパンをしており、ヘッドフォンで聴いてると、ちょっとビビります(^^;)
 あまりこの技を使うDJって少なく・・・現場だと効果はありますが、作品で過度にやりすぎると興ざめを起こす場合が多い・・・と思いますが、Kayaさんのパンに関しては、何度も聴いてると不思議と慣れてきて、Kayaさんらしさを表しているようで・・・個人的には好きです!
 ただ、馴染めない方もいるかもしれないですね・・・


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 あと、この「Backin'aシリーズ」では、Kayaさんの後輩筋(?)にあたる「DJ Hinga-Higa」のナイスなMegaMix調のルーティーンが聴けます・・・
 沖縄のバトル系DJでは有名なお方で、Kayaさんのレーベルからも何作かミックス作品を出しており・・・結構腕の立つDJで、各作品ごとに趣向を凝らしたルーティーン(おそらくタンテとミキサーのみで作ってるっぽい)を披露しており・・・マニアは注目です(^^;)

 この作品では、B面の最初に、Mazeの鬼クラシック「Before I Let Go」のライブ録音を用いたドープな2枚使いを披露しており・・・そこからBT Expressでの2枚使いにも行ってしまい・・・悶絶必死なルーティーンです!
 正直、バトル系としては古い技・古いレベルなのかもしれないですが・・・しっかりとファンキーな味付けがあって大変良いと思います(^0^)
 
 なお、Higaさんは、現在は活動停止中らしく・・・復活するかどうかは不明だそうです??



 んなわけで、結構お勧めの1本のご紹介でした(^0^)
 
 大人のミックス・・・って言ったらそれまでですが、経験が裏打ちするミックス感は好きな方なら絶対好きな感じですよ・・・是非探して聴いてみてくださいね(^0^)
 個人的には、Kaya作品が掘り切れてなく、もっと研究がしたいな~と思っているぐらいで・・・これからもがんばって探します(^^;)



<Release Date>
Artists / Title : DJ Kaya 「Backin'a Days 80's Mix」
Genre : 80'sR&B、NewJackSwing、DanceClassics、Garage・・・
Release : 1999年
Lebel : Freee-K Productions / Oh! Tape Joint  OTJ-01(?)



ps 先週末に行ったセオ先生のパーティーに、 愛しの広子嬢もお客としてフロアーのド真ん中にいたみたい・・・気づきたかったな~(^^;)


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DJ MURO 「Follow the Steps of Tommy Boy」
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 調子が良かったので、更新2連荘!!
 しばらくMUROさんものを紹介してなかったっすね・・・これは定番作なので知ってる方も多いでしょう!!


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 みんな大好きなHipHopレーベル「Tommy Boy」の新旧の音源を、MUROさんが調理した1作です。

 リリースは1999年12月で、リリース元は当時MUROさんが所属していた「Toy's Factory」からで、Toy'sがTommy Boyのライセンスを持っていたことから企画になった1本(1作)です。
 リリース自体はCDがメインに据えた作品ですが、なんとテープ版もリリース(?)されており、マニアにはたまらん御馳走です(^0^)

 個人的には、このころのMUROさんのミックス(ちょうどSuperDiscoの5-8が出る前後)は、ミックスに脂がのっている時期なので、ファンなら外せない作品だと考えています(^0^)
 リリース時、結構話題になった作品なので、販売枚数も悪くなく、今となっては中古市場ではダブついちゃってますが、これを聴いて、HipHopの良さを知った・・・って方もいるかもしれないですね。

 なお、右上の写真は・・・この作品が発売時に作られた販促用リーフレットで、同時期にリリースされた「The Vinyl Athletes」のことが別面に記載がありますが、荏開津広さんの粋な文章(CD版だとコレが解説文)や、レアな写真など・・・ボチボチレアな資料です。
 こういうのは、家のフライヤー貯蔵庫を探すと出てくるのですが・・・探すのが大変です(^^;)


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 では、内容のご紹介です~♪

 リリースの時点で、18年オーバーの老舗とあって、カタログも沢山あり、逆に選曲作業が大変だったりしそうですが・・・流石「King of Diggin'」な選曲で、聴いてるものを飽きさせません。
 手持ちであったのを貼っておきましたが、Tommy Boyを代表するNaughtyDeLaなどのド定番や、QueenLatifahのようなちょっと渋いライン、そしてTommyBoy初期の作品や、あまり知られてない作品、はたまた当時の新作など・・・メチャクチャ幅が広く、大変面白い内容です。

 作品の前半では、Noreagaなどの当時の新作や、Tommy Boyが制作したコンピ(New Jersey Driveとか)に収録された、非所属アーティストの曲などがチョイスされ・・・後半に進むに従って「Tommy Boyだ!」って感じのDeLaとかの往年のクラシックが連発し、その間を縫うようにマニアックな曲や、レアなミックスなどが収録される感じです。
 Tommy Boy初心者への教科書的内容とは言いずらいですが、選曲のバランスは悪くなく、初心者の方でもTommy Boyの良さが分かる内容だと思います。

 ただ、MUROさんの作品なので、マニアックな部分にはどうしても耳が反応しますよね・・・
 収録が出来る範囲での収録なので「Double Dee & Steinski / Lesson」は収録されてなかった(でもレアなJazzy SensationのJazzMixはあり)ですが、ひも解くと結構マニアックな内容で、リリース時に、レーベルのオーナーである「Tom Silverman」氏のインタビューでも、「彼は私たちに損をさせたレコードを一枚残らず持っているようですね」と賛辞(?)を送っています。

 レコードの話になりますが、Tommy Boyって、オフィシャル盤以外にも、ヨーロッパのみのプレスや、プロモ盤テスト盤など・・・かなりマニアックな音源が多く、コレクターには堪らないレーベルだと思います・・・
 なので、そういったレコを網羅した「アンダーグラウンド・バージョン」があるのであれば・・・もっと「King of Diggin'」な内容になるかも知れませんね!


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 んで、実際の内容にフォーカスすると、MUROクラシックも満載で、MUROさんらしいナイスなミックスも多く、大変いいですね・・・(^0^)

 MUROさんと言えば、上記のStetsasonicを好んでミックスしたり、カバーしたり・・・個人的にはMUROさんから教わった曲も多く、印象深いです・・・
 特に上記の2曲の流れ(Talkin' All That Jazz → Hip Hop Band)は、Talkin'にある「♪Stop, check it out my man this is the music of a hip hop band~♪」の歌詞の「hip hop band~」の部分と、HipHopBandのイントロ交互ミックスをしながらHipHopBandに流れる・・・っというカッコいい展開になってます!

 また、写真はないですが、MUROさんと言えば「Uptown / Dope on Plastic」のパワープレイが有名ですね・・・この曲も、アカペラから本編にミックスする鬼カッコいいミックスを披露し、気合の高さが伺えますよ(^0^)

 あと、全体的なミックスの流れについては、こちらも悪くなく、前半で当時としては聴きやすい「新譜」もので攻め初め、歴史を遡るように、過去の楽曲を違和感なくチョイス&ミックスし、一定のノリや、選曲を光らせるミックスなどが随所に散りばめられており、選曲などに制約(メジャーなのでね)がある中で、なかなか頑張った作品だと思います。


 MUROさん自身、Tommy Boyはレーベルとしてかなり好きなレーベルでしょうし、ミックス作品制作に関して大変意欲があった時期(今も変わらずそうですが!)なので、選曲面、ミックス面ともども、かなり気合を入れて作ったのかな~と思います。
 正直、ミックスに古さを感じる部分(特にNoreagaとかはね・・・)もありますが、Tommy Boyのレーベルカラーをしっかりと表現出来た1作ですね!!


 今回は、割とさっくりとした説明になりましたが、MUROファンなら外せない作品なので、是非探してみてくださいね。
 中古だと、当時結構売れてたこともあり、CDなら安値で買えると思いますよ♪



<Release Date>
Artists / Title : DJ MURO 「Follow the Steps of Tommy Boy」  
Genre : HipHop
Release : 1999年12月
Lebel : Toy's Factory TFCK-87715


Notice : Tape版について

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 この作品は上記のようなテープ版(5802-P)もオフィシャルにリリースされています。
 ジャケが若干違い、CD版ではルーペのところに3Dな仕掛け(?)があるのに対し、テープ版は通常印刷になっていますが、内容は全く一緒です。

 ただ、個人的にはテープ版の方がファンクを感じてしまいます・・・テープ病なので仕方がないですね(^^;)












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追記 2011年11月30日
 色々あって、CD版をメインの記事に切り替えました







Theo Parrish 「Air 8th Anniversary」 @air 2009/9/26
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 え~、また性懲りもなくクラブに行ってきたので報告です(^^;)


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 先週は、大型連休(=シルバーウィーク)があり、その期間を狙って、実はクラブ業界では「海外大物DJ」の来日ラッシュがありました。
 私の趣向の範囲であれば、Francois御大に始まり、大好きなDanny Krivit、そしてDJ Spinnaなど・・・House関係のDJは結構来日し、全国規模のツアーを組み、各地を盛り上げていたようです・・・
 
 その中で、私も1日ぐらいはクラブに行かないとな~と思い、白羽の矢が立ったのが「Theo Parrish」になりました・・・

 理由は、自分の都合がTheoの昨日しか合わなかった・・・のが大きいのですが、クラブフリークからは「Theoのプレイはヤバい!」と評判があり、他のパーティーには行けそうもないのであれば、初めてだけど行ってみるか・・・っといった具合でいくことにしました。
 本当はDannyのパーティーに行きたかったんですけどね・・・

 なお、今回のTheoのパーティーは、毎度の「代官山air」の8周年記念で開催され、彼自身はairでは初めてのプレーだそうです。


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 そうだ、Theoさんは初めて紹介するDJなので、補足を入れましょう・・・

 Theo Parrish(セオ・パリッシュ)さんは、アメリカ・デトロイト在住のHouse系DJ/Producerで、日本では結構人気なDJです。
 幼少から青年期にかけて、House生誕の地である「シカゴ」で育ち、Ron Hardyや、Frankie Knuckles、Lil Louis、Larry Heardなど・・・いわゆるオリジナルな「Chicago House」の洗礼を受け、その後テクノの聖地である「デトロイト」に移住をし、彼独自の「ブラックネス」に満ちたDJ活動/音楽家活動を開始した方になります。
 デトロイトということで、テクノの影響もちょっとはありそうですが、同郷のMoodymannともども、デトロイトの新世代としてクローズアップされ、一時期は「黒いテクノ」なんて呼ばれてましたが、House的なフィーリングが母体になる、彼独自の「ソウル・ミュージック」を追求されています。

 彼の音楽観の根底には、SoulやJazz、Funk、Disco、Rock・・・などの様々な音楽が内包しており、その音楽観はDJや作品に大いに影響されています・・・
 
 彼のことをあまり知らなかった頃は、レコード屋でヤケにプッシュしてるな・・・ぐらいにしか思わなかったのですが、彼の幅広い音楽性のことを知っていくうちに、私が好きなDJ(Dannyとか)とかに共通するグルーブ(ファンキーなプレイとか)がありそうだな・・・と興味を持ち、作品は買ったことがないのですが、今回のプレイに参加することになりました。
 なお、もう一つ決め手があり、少し前のGroove誌にインタビューが出ていて、そこで「アナログ馬鹿」な一面がクローズアップされ、アナログでのプレーにこだわる点や、マニアにはたまらない熱い言葉(持ち運びが面倒という理由でレコードを放棄するのは僕に言わせれば怠慢なことだ・・・って言ってます!!)なんかも興味を持った一因になります・・・


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 そんなわけで、今回のプレーです・・・

 当日は、毎度のごとく12:30頃にairに到着しましたが、アニバーサリーパーティーとあってこの時間でもかなり混雑をしていました。
 2時ごろになるとパンパンで、踊れない時間もボチボチありましたね・・・

 今回も、DJブースの裏手からブースが覗けるようになっており、フロアーに行く前に確認したら「もろアナログセット」でしたよ(^0^)
 ミキサーはUreiで、アナログタンテ使いやすい位置に3台(針はOltofonのNight Eかな?)、CDJが2台、アイソはDopeRealで、ブースの背面にはレコードがいっぱい入っていました!
 
 意外だったのは、エフェクターはどうやら使わないらしく・・・プレイ中は「アイソのみ」という男らしいプレイで・・・いいですね(^0^)
 ただ、アイソの使い方は、個人的には異質な感じで、DannyやJoeなんかと同様な情熱的な使い方をしますが、ドラム(=低域)の切り方・出し方がNY勢とは違く・・・なんて言ったらいいのかな、ドラムを戻すタイミングにメリハリがない感じで・・・ちょっと馴染めなかったですかね。


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 んで、実際のプレイは・・・ごめんなさい、今回は完敗でした(^^;)

 割と序盤で、上記のTeena Marie / I Need Lovin'の早回しや、オガコンネタで有名なEarthのRunnin'など、私が知ってる旧譜系が出ましたが・・・あとは彼の独断場・・・マッドな世界が待ってました(^^;)

 つまるところ、知ってる曲が全くかからず、彼の世界観を表す多種多様な曲が流れ、観客たちはその「グルーブ」に酔いしれる・・・って感じで、結果として個人的には疲れてしまいました・・・

 かけてたジャンルはホント幅広く、Houseの4つ打ちを軸に、Chicago、Rock、Jazz、Soul、Funk・・・など、ドファンキーなグルーブを展開させたり、ダウンテンポとしてReggaeとかHipHop(それもバスタ!)をかけてたり・・・ついていけなかった時間もありました(^^;)
 傾向としてはFrancoisっぽい幅広い選曲感がある中で、独自のグルーブを貫き、彼がアテンドする「音楽旅行」に乗っかる・・・って感じで、その圧倒的なグルーブは秀逸ですが、流石に「盛り上がる曲」がなかったのは辛かったっす・・・・
 朝方に合唱タイムがあるのかな~とも思っていましたが、それもどうやらなく、合唱派の私としては「めりはり」がちょっとなかったですね・・・


 ただ、さすがChicagoの洗礼を受けてるだけあって・・・グルーブがものすごい「マッド」な部分があり、Teena Marieの早回しもそうですが、Ron Hardyのような変態性が随所で感じられ、気づいたら音にはめられ、踊り狂ってる時間もありました。
 彼自身も終始ノリノリで、ブースの中で体をブンブン振りながら気合を入れてプレーをしてて、全体的な雰囲気作りが上手いな~と思いました。
 彼のプレーが好きな方なんかは、半狂乱ぎみに踊り狂っていて・・・一般的なNYのHouseの流れではない、ChicagoやDetroitの匂いのするプレーだったと思います。
 個人的には、経験がなかったり、嗜好になかったりしたので、初めはついていけなかったですが・・・音にはめられる感じはいいですね!!


 あと、アナログ・・・これは素晴らしいですよ!
 8割方はアナログでプレーしてたようですが、個人的に「壺」だったのが、傷があるレコードでもガンガンプレイし、「プチっ」っていう音が高確率で出るケースが多く、これは新鮮でしたね~!
 データやCDでのプレイが全盛の今現在では、クラブで「傷の音」なんて聴くことは少なくなりましたが、その傷の音が、アナログにしかない「温かみのある音」を強調してて、いいですね・・・
 きっと、どのパーティーでもプレイしてるレコードで、連戦してるだけに傷があるけど、彼にとっては信頼できる戦友・・・みたいな感じで、スピーカーのハイから聞こえるたびにグッと来てましたよ(^0^)

 また、アナログっぽさがあるな~と思ったのが、彼の「DJプレイ」で、普通のHouseDJがきれいに楽曲をつなぐのに対し、かなり強引にミックスしてくる感じで・・・その辺もいいですね!
 強引なカットインだったりし、BPMの調整も行わない場合が多く・・・聴いてて「うわー、豪快だな!」って面白かったです
 きれいに繋ぐ時もあったり、素晴らしい繋ぎ方(4つ打ちから、半分のBPMのレゲエにロングミックス!)もあったりしましたが、逆にこういう繋ぎ方もありだよな~と踊りながら膝を打ちました(^0^)


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 ンなわけで、今回は6:30頃まで粘ってみましたが、みんなが一つになれる「曲」がないまま・・・マッドなフロアーから敗退し、家路につきました・・・

 正直書くと、自分の好みとはちょっと合わないかな~というのが結論になりますが、なかなか楽しめた一夜でした。
 次回も必ず行くか・・・っとなると、難しいかもしれないですが、Joeなんかと共演したら面白いプレイをしそうだなと思います。
 まあ・・・気持ちいい汗はいっぱいかけので・・・いいかな? ♪り、らいと、まい、ふぁいや~♪とか歌いたかったですけどね(^^;)

 んでは、今回の報告は以上です~



< PS ① > airのトイレ
 airの男トイレが改装され、効率が大変悪くなり、並ぶようになりました・・・あれはありえないよ!!
 トイレの横にバーを作った関係から、トイレが改装になったのだと思いますが、混雑する狭い通路付近に列を作らないといけないので、凄いめんどくさい・・・みんなで「ありえないっしょ!」ってぶーぶー言ってました(^^;)


< PS ② > 皆さんへのお願い(?)
 Force Of Natureの「DJ Kent」さんのレコードバックが、盗難にあったそうです・・・下記参照です・・・

●  レコードバックの盗難

 彼の不手際がないとは言い切れませんが、レコードを愛する者としてこれは「許せない行為」です!
 忌野清志郎さんの自転車じゃないですが、こういったことは、情報を多くの方が知れば知るほど戻ってくる確率が高くなると思い・・・紹介しました。
 Kentさんのレコードが戻ってくることを切に願います・・・


< PS ③ > Body & Soul
 最後は愚痴です・・・(--;)
 秋のBody&Soulの開催概要が確定し、ageHaでの深夜開催・・・すげー行きたいけど、予想通り、その日は仕事で行くことが不可能になりました(涙)
 ageHaのスピーカーをどういじるのか・・・とか、ライティングをどう変えるのか・・・とか、普段行ってる場所だけに・・・、そして初の深夜開催とあって、楽しみだったな・・・
 う~ん、仕事の馬鹿~(^^;)



 
再編集記事のご案内
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 え~、明日会社に行けば、またお休み・・・っということで、いまいちやる気が起きない今日この頃でしたが、悪い癖が再発し、過去に紹介した作品を大幅に加筆修正しました(^^;)
 
 ちょうど、先週末に「DJ Spinbad」先生の新作(?)がひっそりとリリースされたこともあり、こりゃー援護射撃をしないと・・・ってなわけで、Spinbadの作品の中で鉄板でヤバい下記作品を更新しました。


● 「That's My Sh?? !!」

● 「The Classics」


 両方とも、当社比5倍強の大増量で、文章の加筆修正、写真の追加に始まり・・・彼のマニアックな情報や、私の熱い思いなど・・・必要以上に長くなってます(^^;)
 まあ、文章が長いほど、私の思い入れが強い・・・ので、文章的にも読みずらいところがあるかも知れないので、暇なときに読み返してみてくださいね~(^0^)


 ちなみに、Spinbadの新作CDは、春先ぐらいからネットで出回ってる「90's Megamix」のオフィシャルCD盤で、渋谷ManhattanRecordsの独占企画・・・のようで、MがSpinbadに「CDにしていい?」とオファーを出したんでしょうね・・・内容は多分一緒です(^^;)
 ただ、裏を返すと、日本だけのリリースで、かつMも全然気合を入れて宣伝してないので・・・プレス数もかなり少ないようです・・・レア盤になる可能性もあるので、欲しい方は早めに買いましょうね♪
 一応、Mのリンクは「こちら」ですよ~

 私自身は、MP3で聴く習慣がないので・・・某氏にネット音源のことを教えて頂き、ダウンロードしましたが、しっかりと聴かなかったので・・・CDが出てくれて嬉しいです・・・真面目に聞くことが出来るので(^^;)
 内容的には、Rock色が強いですが・・・マ●イア・キャリーからシャウトがある時点で優勝です!!


 あと、ネット音源ついでに、このブログで書こうかどうか迷っていた話題を一つ・・・

 我らが「MURO」さんのサイトで、MUROさんによる「MJ」のトリビュート・ミックスの音源が無料配信がコッソリと行われています・・・
 会員登録が必要で、聴きたかったので登録し、暇なときに聴いてますが・・・流石の内容ですね(^0^)
 これもCDで出してほしいな~♪


 では、今日はこれで失礼しますね~


Grandmaster Roc Raida 「52 Beats 2008」
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 緊急入稿です・・・こんな形で紹介するとは思いませんでした(涙)


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 既にご存知の方も多いかと思いますが、3日前の9月19日、NYの有名DJである「DJ Roc Raide (Grandmaster Roc Raida)」が急死されました。
 死因などは不明な点が現時点だと多いようですが、日曜日に仕事から帰宅し、HipHop系のブログをみてたら彼の急死の一報が掲載されており・・・急遽、哀悼の意をこめて今回の紹介をすることにしました・・・


 HipHopが好きならば、知らない方は少ないと思いますが、知らない方も多いかもしれないので補足しておきます・・・
 彼は、NYを代表するスクラッチ/ターンテーブリスト系DJで、90年代以降のNYでのスクラッチ系の代名詞であるDJ集団「X-Men(のちのX-Ecutioners)」のオリジナルメンバーであり、いわわゆるHipHopの「技(=スクラッチ、ジャグリングなど)」をメインに、DJ活動/Producer活動をするお方です。
 NY出身で、父親はSugarHillでレコードのリリースがあるMean Machineのメンバーであり・・・生粋の「HipHopの申し子」として生まれ、80年代後半より活動を開始し、95年のDMCで世界チャンプになるなど、スクラッチ業界大変重要なお方です。
 一時期は「西のInvisible Scratch Pickles(Q-Bert,Mixmaster Mikeなどが所属)、東のX-Men」と表現されたほど、スクラッチ業界では超重要な存在で、HipHop本来のファンキーなジャグリング(=2枚使い)や、観客を沸かせるボディートリックなど・・・スクラッチの進化において、大変重要な功績を残したDJだと思います。
 一応、彼の動画を貼っておきますので、分からない方は見てください・・・




 ターンテーブリストとしてのDJ以外にも、各種アーティストのツアーDJや、音源制作、はたまたクラブプレー(Heavy Hittersのメンバーです)もこなし、日本にも昨年来日し、まさにワールドワイドな活動をしているお方・・・で、これからの活動も期待していただけに、今回の訃報は本当に残念です。
 個人的には、NYのHipHopDJの伝統を受け継ぐDJって認識があり、それこそ、HipHopのオリジネーターであるDJ Grandmaster Flash(Kool Hercかも?)に認められ、「Grandmaster」の称号を得たDJ(多分、彼だけがこの称号を得ている)だけに・・・OldSchool期から伝わるHipHop本来のダイナミックさやファンキーさをストレートに表現できる数少ないDJとあって・・・ニュースを見たとき、絶句をしてしまいました。

 ミックス作品のリリースは意外と少ないのですが、作品としても間違えのない今回の作品を紹介することで、彼の功績や素晴らしさを後世に残せれば・・・と思い、急遽、作品の聞き直しをしたうえで、この作品を紹介することになりました・・・
 その内に紹介するつもりではいましたが、こういったタイミングで書くのは・・・ちょっと複雑です(涙)


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 まず、この作品をご紹介するに当り、作品に関する補足が必要になるので、その点から話を進めます・・・

 この作品は、2008年5月ごろにリリースされた作品で、90年代初期にNYでリリースされた伝説のミックステープである「Kid Capri / 52 Beats」のオマージュ作品になります。
 カプリのことは、考えてみればまだ1作も紹介してないのでアレですが、個人的にはミックステープ史上で超重要作品のオマージュとあってソッコーで買いました(^0^)
 ちなみに、リリースは、日本発(?)のHipHopクロージングブランドである「BBP」からで、HipHopマニアにはたまらない作品を連発しているレーベルです!!

 カプリの作品も、今回のRoc Raidaの作品も、内容としては・・・HipHopの骨子であるSoulやFunk、Disco、Rockなど・・・いわゆる「オリジナルなBreakbeats」を扱った内容で、HipHopの歴史なり構造をしっかりと理解したものにとってはたまらない内容に仕上がってます。
 まあ、いわゆる「元ネタ」って扱いになり、それこそ写真右のアルティメットに収録されているような曲が中心になるのですが、HipHopという音楽の根底を作り上げた「音楽」を、DJがHipHopの感覚でミックスすることで、高次元に進化出来る・・・ことを証明した作品で、カプリが90年代初期(80年代末かも)にアンダーグラウンドにリリースし、日本を含む世界各国に散らばり、教育的な意味(HipHopとは何か?とか)を込みで拡散した重要作品で、あまたのDJ達が影響を受けた作品だと私は考えます。

 当然、この作品を作ったRocも影響を受けたと思われ・・・イントロでカプリのシャウトをもらい、随所でオールドスクールへの敬意を出しつつも、彼が持てるスキルと感性を駆使し、2008年度版へとビルドアップしています(^0^)
 作品中においては、選曲の方向性は同じですが、カプリがおこなっていた豪快なスクラッチ&2枚使いの部分を、世界一になったDJテクニックで倍増させ、全編にわたってカッコよくファンキーに仕上がってるのが印象的です!
 ちなみに、カプリの代名詞である「マイク」や、ボロボロのレコードでのプレイ、そして針飛び重戦車のようなスクラッチ豪快な2枚使い・・・など、カプリらしいファンキーさは流石に真似は出来ず、総合的なファンキーさはカプリに軍配が上がりますかね(^^;)


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 んでは、作品の紹介です~♪

 いわゆる「BreakBeats」ものっとあって、大半はHipHopヘッズの「血と肉」になっている曲が多く、その曲の一節を聞いただけでつい反応してしまう・・・永遠のBreakbeatsクラシックが満載な内容になっています。
 それこそ、写真で貼った「Ultimate Breaks & Beats(以下UBB)」に収録されているものが大半で、アルティメットに収録されてないBreakbeatsクラシックや、HipHopのパーティークラシックな曲などが選曲され・・・彼独自の個性とDJテクニックでファンキーに調理された良作に仕上がっています。

 まず、選曲面ですが、いちいち、曲名を書き出すような必要がないくらい・・・ド定番の連続で、真のHipHop野郎には堪らない内容で、ジャンキーたちの「血と肉」である楽曲の連続で、脳より先に体が反応しちゃう選曲にノックアウトです!!
 作品はカプリの熱いシャウトから始まり、出だしはUBB13に収録のMeters / Hand Clapping Songからスタートし・・・そこからは怒涛のBreakbeats地獄が始まります・・・;(^^:)
 Funky Presidentsも、You'll Like it Tooも、Apacheも・・・しいて言えば、ImpeachとGot to be Realがないな~ってぐらいの選曲で、初心者の教科書っと言ってもいいぐらい充実した(?)選曲です。

 いや~、私自身は、アルティメットで死ぬほど練習し、こういった楽曲が気づいたら好きになり・・・先にHipHopの真髄を理解した上で、カプリのオリジナル52Beatsなんかを聞いたので・・・この作品も一発で好きになり、いつ聞いても体が反応してしまいます(^^;)
 カプリの作品も、この作品もそうですが・・・アルティメットに収録されている「ド定番」の曲たちは、HipHop野郎を本気にさせる「何か」があり、聞いていてテンションが上がらなければ・・・ダメですよね!
 ただ、この辺の曲って、結構勉強しないと知る機会がなかったりするので・・・こういった作品が実はいい機会だったりするので、初心者の方には是非聞いていただきたい内容だったりもします・・・

 また、UBB以外の曲もボチボチ収録され、写真を貼ったHeatbeatや、Catch a Grooveなどや、ミックスの最後の方では、Soul Clapとか、It Takes Twoとか・・・HipHopパーティークラシックスも飛び出したりし、もう今となっては「Breakbeatsクラシック」に成り上がった曲もチョイスされ、HipHop野郎にはタマラン選曲ですね(^0^)
 まあ、「Breakbeatsしばり」って範疇からだと逸脱をするかもしれないですが・・・体はしっかりと反応してるので、無問題でしょう!!


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 そして、実際のミックスは・・・流石「DMCチャンプ」だけあって、ドープな内容です!!
 
 Breakbeatsだけあって、ブレイク部分の2枚使いがポイントにはなりますが、カプリと同様にしっかりと曲を聴かせつつも、ブレイク部分のドープな2枚使いでHipHopらしさを増幅させ、普通にその曲を聴くよりも、ファンキー度数が格段に上がる・・・そんな感じのミックスになっています。
 カプリの作品だとスクラッチなりミックスの「豪快さ」がHipHopらしさを象徴していますが、この作品だと、テクニカルで手数の多いスクラッチと、的確でスピード感のある2枚使いで攻めまくりつつも・・・逆にシンプルに技を使う部分もあり・・・もう「流石です!」としか言いようがないほどの内容に仕上がってます(^0^)

 方向性としては楽曲をしっかりと聞かせつつも、彼の個性が光るスクラッチ&2枚使いで、その曲のブレイクなんかを更に光らせる・・・みたいな感じで、バトルの時みたく、曲自体を解体することはないですが、なかなか真似が出来ないミックスです。

 ド定番なYou'll Like it tooだと、スクラッチ込みの2枚使いでイントロブレイクをスピード感を維持しつつ、ブレイク自体が持つファンキーさを増幅させ・・・だけどしつこくは2枚使いはしないことで楽曲性は壊さない感じで・・・最高です(^0^)
 また、かなり作りこんだスクラッチ&2枚使いもあり・・・それらは一発録音では無理っぽいルーティーン(後録音かセラートだと出来るかな?)でもありますが・・・気づいたら覚えてて、スクラッチに合わせて気持ちよく首を振ったりする部分が多く・・・つい聞きこんでしまうことが多いです!

 あと、作品のミックスを優先するため、シンプルに徹するところも多く、技を全く使わなかったり、シンプルなんだけど「上手い!」って部分も結構多いです。
 写真で上げたGaz / Sing Singだと、DJ的においしい部分(♪デッ、デッ、デー♪のところ)は使わずに、伸びのあるブレイクをそのまま使い、選曲に徹していますね・・
 また、Brazilian RhymeBillie Jeanのビートブレンド気味にロングミックスし、そのままミックスをつなげる・・・みたいな、思わず「上手い!」って唸ってしまうシンプルなミックスもあります・・・
 ターンテーブリスト系DJにありがちな「技に溺れる」ことは避け、しっかりとミックスを考えている点も見逃してはいけません!!


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 最後に、HipHop野郎なら「にやっ」としてしまう小ネタを一つ・・・

 ある種、彼の師匠である「DJ Grandmaster Flash」の大名曲にして、HipHopDJのバイブルである「The Adventures of Grandmaster Flash on the Wheels of Steel」の一節を、オリジナルの曲を用いて、Flashと同じスクラッチ&ミックスを披露しています(^0^)
 部分としては、Apache→Another One Bites the Dust→Good Timesで・・・師匠もグッとくる仕掛けですね・・・ド定番だけに首を振りまくりです!!



 ンなわけで、彼独自のスクラッチ&2枚使いと、ミックスのセンスが上手く融合した作品で、どの方にも楽しめる内容に仕上がっています。
 技に溺れることもなく、曲を光らせるための技の使い方が秀逸で、HipHopDJとして誇れる見本を示した作品といってもいいですね・・・

 こんな良質な作品を出せるんだから、もっと色んな作品を聞きたかったな・・・と思うのは当然ですが、彼はもうこの世にはいません・・・
 彼の功績が残せれば・・・と思い、ちょっと真面目に書きましたが、なんか分かりづらい文章になっちゃた・・・すみません・・・

 最後になりますが・・・「R.I.P, Roc Raida・・・こんな素晴らしい作品を残してくれてありがとう!!」


<Release Date>
Artists / Title : Grandmaster Roc Raida 「52 Beats 2008」  
Genre : Soul、Funk、Disco、Rock、HipHop・・・
Release : 2008年5月
Lebel : BBP Records BBP-005CD


DJ Murakamigo 「All Mixed Up」
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 え~、世間は聞きなれぬ「シルバーウィーク」らしいですが、私はなぜか仕事してます(--;)
 明日は明日で、車で埼玉方面の山の中へ出張・・・まあ、3連休は取れそうなので一安心ですが、なんか変な休みですね・・・
 んなわけで、作品のご紹介です~♪


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 ミックステープなどを追ってる方には有名なDJですが、一般的にはあまり知られてないDJなので紹介しておきます・・・

 名前は「ムラカミーゴ」と読み、DJ Komoriさんなどで有名なSugar Bitzに所属するDJで、地元である名古屋を中心にDJを長年続けてるお方です。
 本名は・・・分かると思いますが「村上さん」なわけで、DJ活動以外にも、名古屋の有名レコード店greatest hitsのスタッフとして活動されています。
 詳しくは氏のブログや、Sugar Bitzのサイトなんかをご参照ください・・・

 ミックス作品は、結構リリースされており、テープだけでも上記のように結構あり、CD時代の現在でも色々とリリースしています。
 DJスタイルとしては、ミックス作品だと「80年代」に強い印象があり、GarageやDisco、ブラコンやR&B、そしてPopsなど・・・いわゆる「歌モノ」が強い印象で、どれも好内容で見つければ買うことが多いです(^0^)
 現場でのプレイは聞いたことがないですが、ミックス作品と同様に80年代特有の空気感を上手く使いスムースなプレイをしてるのかな~と思ってましたが、現場では調子がいいと裸になってプレイしてるみたいですね・・・ビジュアル込みで最高ですよ!


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 んなわけで、早速作品のご紹介・・・

 この作品は、彼が所属するSugarBitzからリリースされたミックステープシリーズの第一弾です。
 第3弾まででたシリーズで、当時は結構売れてた印象があり、中古でも結構出やすいシリーズかな~と思います。

 内容的には、彼が得意とする「80年代もの」を中心に構成し、言わゆるダンクラやGarage、そしてブラコン、80'sPopsなど・・・幅の広いセレクションで、80年代特有の「空気感」を見事に作品化していると思います。
 ダンクラやGarageなどは、ぼちぼち持ってるので、上に貼りましたが、この作品に関しては写真左上の「Atlantic Star / Silver Shadow」のようなブラコンテイストな感じをメインに据え、それに付随してダンクラやポップスなどを選曲してる・・・って感じになっています。
 語弊があるかもしれないですが、なんか幼きころに無理して聞いた「FEN(現AFN)」の放送でかかってそうな・・・選曲で、個人的にはかなり好きな「音楽感」「空気感」です(^0^)

 あんまり、ブラコンっぽいのとか、80年代ポップスって持ってないのですが、Janetとか、Phil Collinsとか、Jetsとか・・・決して馬鹿に出来ない曲も多く、この辺も掘らないとな~と痛感させられました(^^;)

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 んで、この方については、選曲面の話も尽きないのですが、DJミックスにおける「繋ぎ」がメチャクチャ上手く、この点も注目しないといけません!!

 スムースな繋ぎで、派手な繋ぎ方はしないですが、ビートミックスもカットインも・・・最高で、曲と曲をつなげる行為において「切れ目」を全く作らないミックスなんですよ・・・
 また、ミックスする時も、次の曲へメロディーがちゃんと繋がってたり、ドラムの乗り方なんかも違和感なく繋ぎ・・・聞けば聞くほど「上手い!」って悶絶してしまいます!!
 結論として、80年代の楽曲のもつ「浮遊感」みたいのを、選曲とミックスをすることで、そのグルーブを更に倍増させるみたいな効果を生み、大変素晴らしいミックスになっていると思います。


 説明しやすいので行くと、上記のレコード4枚の繋ぎが最高で、個人的に好きな曲達なので悶絶してしまいました。

New Edition / Candy Girl → Nu Shooz / I Can't Wait → Jenny Burton / Bad Habits → Jocelyn Brown / Ego Maniac

 HipHop業界だと、いわゆる「Old School R&B」の曲になり、割と系統は似ていますが、それぞれの曲の良さ(Nu Shoozのイントロとか、BadHabitsのサビとか)を上手く出し、ミックスに動きを付けつつも、切れ目のないスムースなミックスをしており・・・彼のミックスの上手さと選曲性が相まって、素晴らしい内容に仕上がってます!!
 この辺の曲って、CapriとかMUROさんの影響で、選曲上「跳ねた」使い方をしがちですが、ブラコン特有の「クール」な印象を持たせたミックスで、都会の道を、ロードサイクルで疾走するような爽快さを感じ、彼の手腕が上手く発揮された部分かな~と思います(^0^)
 なんか、簡単そうなんだけど・・・実際に実行してみると、そのDJの技術とセンスがないと出来ない感じで・・・村上さんの良さが明確に分かるミックスですね!!


 んなわけで、ちょっとまとめると、確かな選曲と、巧みなDJ技術を用いて80年代特有の「空気感」を最大限に発揮してる・・・という作品になり、この手の楽曲が好きな方は是非聞いてほしい作品です。
 よく夜中の通販番組でやってる「懐かしの80'sポップス」みたいなCDセットよりも、その音楽に対して並々ならぬ「愛情」が感じられ、そういった無味乾燥なコンピを聞く以上にその曲たちの良さを光らせる内容に仕上がってる点を・・・是非聞いてみてください(^0^)
 
 あんまり纏まりませんでしたが、かなりお勧めのDJなので、40代に近い方は是非お手にとる機会があれば聞いてみてくださいね~(^^;)


<Release Date>
Artists / Title : DJ Murakamigo 「All Mixed Up」 
Genre : 80'sR&B、BlackContemporary、80'sPops・・・
Release : 2002年7月
Lebel : Sugar Bitz ST-050


DJ Reo 「A Plus 日本語ラップ Classics Vol.3」
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 ここ最近の人気シリーズの第3段・・・流石の手腕で、マニアも納得の1枚です(^0^)
 

 日本語ラップを題材としたミックス作品をリリースし続けるDJ Reoさんの作品で、クラシックモノの第3段として昨年の11月にリリースされた作品になります。
 今までにご紹介した第一弾」「第二弾でヤラれてしまい、リリースを楽しみにしてた作品なので、発売をしてソッコーで購入した作品です(^0^)


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 発売を聞いたときは、流石に第三段とあって「ネタ切れにならないのかな・・・」っと心配になりましたが、聞いてみて「安心」したのが第一印象でした。

 流石に証言とか人間発電所など・・・鬼クラシックは先に第一弾とか第二弾で収録されてるので、有名じゃない曲も多いですが、日本語ラップが進み始めた90年代中ごろより日本語ラップを追いかけてた私としては・・・懐かしい曲が多く、グッときます!!
 今回のミックスについては、凄い有名な曲は少ないのですが、しっかりと日本語ラップを聞いてた者なら・・・「それは外せないよね!」って曲が多いと思います。

 残念ながら、日本語ラップのレコードは、年をとるたびに売っちゃったのが多いので、手元に残ってるものだけ貼りますが、Rhymester / 口から出まかせ とか、You The Rock / Fukurou など・・・NightFlight世代だと外せない曲は多く、つい口ずさんでしまいます(^^;)
 また、LPオンリー系の曲も多く、ジブさんのI'm Still No,1とかNitroのAsama131など・・・いいところ突いてくるな~と思いましった(^0^)

 当然、収録してなかったみたいな曲も多いですが、個人的には「つい口ずさんでしまう曲」が多く、その曲が聞けただけで満足だったりします!

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 あと、この作品だと「日本産R&B」も取り上げられており・・・こちらも懐かしさ満載ですね(^0^)

 HipHopのビートなR&Bを使ってるので、選曲における「アクセント」に近い意味合いで選曲していますが、上記のDouble / Bed だとD氏のRemixを使用したり、Anita Baker使いで有名なSugarSoul / いとしさの中で だったり・・・いわゆるHipHopSoul的な流れとしてミックスしています・・・
 売らないで残してるぐらい、この辺の曲は好きで、DoubleがRemixなのが残念(オリジナルはヤバいよね!)ですが・・・Reoさんも当時から好きだったんでしょうね・・・
 この「日本語R&B」も、我々世代としては外せないので大好きです(^0^)

 なお、このシリーズの第4段にあたる「A Plus 日本語ラップ Classics - Mellow Mix(2009年2月)」だと、もうちょっと日本語R&Bにクローズアップされており・・・この作品が「呼び水」だったのかもしれないですね。


 んで、ミックスの話に進めます・・・

 ミックスに関しては、第一作目、第二作目と同様で・・・要所要所で「数珠つなぎ」的な関連作で繋ぐ感じが残ってはいますが・・・この点はそんなには意識せず、割とラフに作ってる感じがします。
 正直、ミックスの展開であれば、第一作目とか第二作目の方がいいかな~とは思いますが、「おおっ、上手いな~」って繋ぎも結構ありますかね・・・
 でも、曲をつなぐときは、やっぱり効果音(爆発系の・・・)を後付けしてのカットインが多いのが・・・悪くはないんですが、ちょっと残念だったりし・・・評価としての良し悪しを判断するのが難しいな~(^^;)

 ただ、今回の作品だと、印象的な言葉での2枚使いが大変よく・・・グッときます!
 たとえば、Youさんの曲だと「俺を信じてる人が何人もいるんだ」ってラインを執拗に2枚使いをして繰り返したり、シャカのOsumiであれば「誰にも流されない強い意志」ってラインをやっぱり2枚使いしたり・・・大切な言葉を強調する意味で2枚使いしてるのが大変いいですね(^0^)

 Reoさんに関しては、今までの作品でもそんなには2枚使いなどがなかったですが、今回の作品だと、そのラッパーが発する「言葉」の中で、本当にカッコいいライムを強調するためだけに2枚使いしてる辺りが・・・逆にその言葉に対して良い印象を生んでいると思います。
 それも、かなり「限定的」に2枚使いしてるので、相当彼が気に入った「パンチライン」でないと2枚使いしてないぐらいなので・・・相当思い入れのある「言葉」なのかな~と思い、大変微笑ましかったりします!!



 んなわけで、基準点は楽勝でクリアーしてる作品なので、興味のある方は是非聞いてみてくださいね~♪
 日本語ラップ世代は・・・グッと来なきゃ嘘ですよ(^0^)


<Release Date>
Artists / Title : DJ Reo 「A Plus 日本語ラップ Classics Vol.3」
Genre : 日本語HipHop、日本語R&B
Release : 2008年11月
Lebel : 神南music No Number



DJ Takumi 「True Blue」
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 先月に比べると驚異的な更新をしています(^^;)
 ただ、いつ「さぼり癖」が再発するか分からないので・・・書けるうちは真面目に紹介に勤しみます・・・


 大好きな「DJ Takumi」さんの作品で、2005年4月ごろにリリースされた彼の処女作です。

 個人的には、以前紹介した「& (Joint)」で彼のことを知り、ストリートのHipHopとJazzが融合したスタイルにノックアウトされ、他の作品を掘る過程で、この「True Blue」に行きつきました。
 路線的には他の作品と同様なのですが、結構HipHopよりの構成になっており、かつ「& (Joint)」でもあったLibra周辺のMC/DJたちが要所要所で登場する内容で・・・結構好きな作品です(^0^)
 

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 んでは、今回は早速作品の紹介に進みます~(^0^)

 ジャケットは、他の作品と同様に、有名Jazz作品からのサンプリングで、この作品はTina Brooksからご拝借・・・相変わらずセンスがいいですね!

 この作品では、いわゆるJazzに影響を受けた(サンプリングなどをした)HipHop、Breakbeatsなどを中心に選曲し・・・定番曲もあれば、あまり知られていない曲も多いかな~と思います。
 ただ、どの曲も「Street性」が強く、Jazzのもつ不良っぽさや黒い躍動感が発揮された曲が多く・・・Takumiさんらしさが発揮された選曲ですね・・・

 たまたま持ってるレコードを貼っておきますが、ド定番なResurrectionはインストで使ったり、HipHop筋には人気なBreakBeats盤なUrbs&Cutexだったり・・・選曲的なバランスは流石ですね!
 DJ Shadowとか、DJ Krushなんかを入れつつ、JazznovaのようなClubJazz系の曲だったり、Large教授ネタで有名なMonty Alexanderのような元ネタJazzを入れたり・・・Takumiさんらしい「StreetなJazz感」が全編にわたって貫かれています・・・
  

 また、これらの曲の合間を縫って、Libra関係のMCやDJがフューチャーされており、コレがカッコいいです!

 参加のメンツとしては、Kan、Taboo、Primal、O2、志人、メシアtheフライといったLibra Records周辺のMC陣と、TempleATSのDJ Shunや、相模原のDJ Milkyなどが参加し、Takumiさんも要所要所で切れたスクラッチを披露しています。

 通向きな人選かもしれないですが、その曲のブレイクダウンしたところ(=インストっぽいところね)でサッと登場したり、ラップ曲のインストで登場したり・・・どのMCのラップもDJのスクラッチもその曲を更にカッコよくしてて、オリジナルの曲に対しての「入り込みっぷり」が大変いいです(^0^)
 MC陣は文句なしだし、DJ陣のスクラッチもいいですね・・・まるでサックスでインプロヴィゼーション(=即興ね)をしてるようで、まさに「Jazz」といってもおかしくない感じです!


 んで、全体的なミックスは・・・特に流れの方向性はないのかな~とも思いましたが、全体的なグルーブの維持が秀逸で、何度も比喩として登場する「StreetなJazz感」が上手く表現されていると思います。
 そんなに激しい2枚使いとかもなく、曲と曲を淡々と繋ぎ、グルーブの維持を続ける感じで・・・上手いですね!

 以前紹介した「& (Joint)」と同じ表現になりますが「冬の夜道」が合う感じで・・・それこそ新宿界隈の裏路地を、帽子を目深にかぶって、足早に白い息を吐きながら歩きながら聞きたい・・・・そんな感じのミックスです・・・抽象的ですね(^^;)
 まあ、季節的にはまだ早いかもしれないですが、ここ最近は朝と夜は涼しくなったので今の時期でも悪くはないでしょう・・・静かな夜に、バーボンの香りを楽しみながら聞くのも悪くないですかね・・・私はFour RosesとWild Turkeyが好きっすね(^0^)


 んなわけで、サクッとした紹介になりましたが、好盤なので、聞く機会があればどうぞ~です♪
 ただ、最近、Takumiさんって、作品って出してなく、LibraまわりでもDJしてないみたいで・・・音信不通・・・ちょっと心配ですね・・・


<Release Date>
Artists / Title : DJ Takumi 「True Blue」
Genre : HipHop、Breakbeats、Jazz・・・
Release : 2005年4月
Lebel : Libra Records Libmix-003
Notice : エンジニアでI-Dea氏が参加・・・この人がミックスすると音がかなり良くなります・・・注目です!!


再編集記事のご案内
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 え~、ここ最近、過去に書いた作品を編集し直して・・・みたいなことをしてますが、今日は頑張りました(^^;)

 お休みの日でしたが、天気が悪かったので、出かけなかったこともあり・・・MUROさんの大好きな作品を2本聞き直し、かつ再編集もしてみました!
 定期的に聞いている(半年ぐらいすると聞きたくなるんですよね~)作品で、たまたま聞きたくなって聞いてたら・・・紹介文をビルドアップしたいな~と思い付き、作業を開始し、かなり自分の血と肉になっている作品なので、かなりスラスラと書きましたが・・・ず~と画面を見てると疲れますね(^^;)

 あと、今週の初めにコッソリと再編集してたTimmy兄貴の作品も再案内しますので、お暇なら読んでくださいね~(^0^)


● MURO 「Diggin' Heat」

● MURO 「diggin' ice - summer of 96」

● Timmy Regisford 「NYC True Classics」


ps 昨日アップしたPhil Asherですが、考えてみたら昨日は「Tokyo Crossover / Jazz Festival」の開催日だったんですよね・・・偶然に「沖野」ものをアップしてたみたいです(^^;) いまさらですが、沖野さん、DJ活動20周年おめでとうございます(^0^)


Phil Asher aka restless soul 「Alt Boogie」
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 遂にこのシリーズの紹介の順番がまわってきました・・・通称「EMTシリーズ」と呼んでいるもので、ミックステープ市場ではアンダーレイテッドなシリーズですが、かなり「やんばい」シリーズです。
 こういったネットで検索できない作品こそ・・・紹介しないといけないですね!!


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 EMTシリーズと書きましたが・・・普通の方は知らないでしょう・・・ただ、ミックステープを掘ってる方ならトップの写真のようなデザインで、丸ケース仕様のこのシリーズは見かけたことがあると思います。
 
 いわゆるアンダーグラウンドなシリーズであり、かつレコード業界でネット普及前の2003年ごろにリリースされていたシリーズなので、詳細について詳しく知っている方は少ないかと思います。
 個人的には、詳細を知らずシリーズを掘り続け・・・ネットでも詳細が分からなかったシリーズなのですが、過去資料などを探し、最近になりやっと詳細が分かってきたシリーズになり、今回の紹介になりました・・・

 このシリーズは、2003年ごろ、不定期でリリースされたもので、日本のClubJazzシーンをリードするEspecial Recordsが制作したシリーズになります。
 私が確認した限りだと、合計10本をリリースし、現状ではシリーズが終わってしまいましたが、ほんとレベルの高い作品が多く、中古で安く売り叩かれている現状が悲しいシリーズです・・・
 作品には「EMT」と記載があり、おそらく「Especail records Mix Tape」の頭文字をとり、EMTにしたと思います・・・デザインが凝っているので、このテープの詳細が判らなかった頃は「EMT」って読めなかったです(^^;)
 
 Especial Recordsと言えば、Kyoto Jazz Massiveである沖野兄弟の弟さんである「沖野好洋」さんがオーナーを務めるレコード店・レーベルで、実店舗は写真右上の店構えで、大阪の船場(アメリカ村と梅田の間ぐらい)にあります。
 関西出張の折に、何度か足を運びましたが、狭い店舗の中にセレクトされたレコードが新旧問わず陳列されていて・・・正直言うとハイアベレージなレコはないですが、非常に趣味がよいレコードが多く・・・このEMTシリーズのように、Jazzを中心としつつも、幅広いセレクションが印象的なレコード店です。
 
 また、Especialは、レーベルとしても有名で、KJM関係の12inchとかを多くリリースし、いわゆる「ClubJazzシーン」の楽曲を世界に配給しており、日本が誇れる頼もしいレーベルの一つだと思います。
 このレーベル業の一環として、今回のテープがリリースされたわけですが、このシリーズの前にも多数のミックス作品をリリースしており、写真の下の段に陳列した、沖野修也さんの作品だったり、KJMの作品だったり・・・今回のシリーズに通ずる「海外DJもの」だったり・・・実は結構リリースされています。
 これらの作品がリリースされた頃は、私自身は子供過ぎて興味がなかった世界ですが、日本のClubJazzシーンにおいて、教育的な価値のある作品だったのかな~と思っています・・・

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 そんなわけで、このEMTシリーズの詳細に話を進めます・・・

 まず、このシリーズは「海外JAZZ系有名DJ」が作品ごとに担当をし、DJミックス、または選曲をしているのですが・・・ビックリするぐらい超豪華です!!
 今後、全部の作品を紹介する予定なので、すべてを列挙しないですが、Jazzanova、Nicola Conte、Patrick Forge、Rainer Tuber、そして今回のPhil Asher・・・など大物DJが参戦し、手抜きなしの仕事を披露しています(^0^)
 ちなみに、大雑把に「Jazz系」なんて書きましたが、あくまでもフィーリング・グルーブとしてのJazzなので、チョイスされる音楽は・・・恐ろしく幅が広いのでご注意ください(^^;)
 
 まあ、沖野さんなのにGillesが入ってないのが気になりますが・・・沖野兄弟だからこそ出来るDJの選出で、彼らとの交流や信頼関係があってこそ実現が出来たシリーズだと思ってます。
 変な話、お金を積んだからって出来ることではなく、沖野さんたちが培ったコネクションがあったから実現をし、依頼を受けたDJたちも、信頼をしてる極東の親友のために、利益やエゴを抜きに作った感じがし・・・いい意味でリラックス(アンダーグラウンド作品ゆえ権利の壁もないしね)した良作が多いです。

 また、もう一個重要な点があります・・・
 このシリーズには、作品に関するライナーが掲載されており、そのすべてを小川充さんが担当しています!!

 DMRのジャズバイヤーでありながら、執筆活動、DJ活動が有名で・・・特に執筆活動の範囲では、各種Jazz関係のレコードガイドの出版・企画をされている御大ですので、ほんと的確で分かりやすく、かつ作品の良さを引き出す文章が掲載されています。
 2003年ごろとなると、DMRの商品ガイドには文章を出してましたが、執筆者としてのアップグラウンドでの活動は少なく・・・小川充としての文章としては初期のライナーになるとは思いますが、流石の文章で、今読んでも納得の内容です!!


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 んで、作品の紹介をしますね・・・

 リリースの順番が明確には分からないので、好きな作品から紹介していきますが・・・紹介の一発目はイギリスのHouse/BrokenBeats系DJ/ProducerであるPhil Asherの作品です(^0^)

 Phil Asherは、restless soulとしてのアーティスト活動で一時期のBrokenBeatsブームを牽引したり、さまざまな要素を含んだDeepHouse系のDJとして有名かと思いますが、イギリスのJazzDJの歴史を踏襲するかのごとく、幅広い選曲性をもった方です。
 私もそこまで詳しくないですが、ダンスフロアーにピュアな音楽をもたらす職人系のDJなのかな~と思っています。

 そのPhilの作品は・・・現在の活動の源流ともいえる、いわゆる「Boogie」ものをチョイスし、ナイスなミックスをしています。
 Boogie自体、明白なジャンルではないでしょうが、彼自身もBoogie系の曲から影響を受け、現場でもプレイしてるジャンルで、UKのJazzシーンの歴史を考えても、重要なジャンルで・・・結論として彼の「フロアークラシック」を選曲した内容だと思います。
 そういえば、この間、Makiさんの作品をご紹介したときにBoogieのことをちょっと触れたので、分からない方はその記事を読んでみてくださいね・・・

 この辺は、私自身も研究中で、ちょうどSnowboyが執筆したUKのJazzDanceシーンに関する本を読んでる途中で、UKのJazzDanceシーンにおいては重要なジャンルであることは明白で・・・音楽の壁がないジャンルとしての「Jazz」を体現してるかな~と思いました。
 う~ん、上手く説明が出来なくって歯がゆいっすね(^^;)


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 では、実際の内容の紹介をしますね♪

 先ほども紹介をしましたが、いわゆる「Boogieもの」をミックスした作品で、非常に肩ひじ張らないリラックスした内容で、大変良いです。

 手持ちであったのを上に貼り付けましたが、選曲的には「渋い」部類の曲が多く、有名な曲は少ないのですが・・・聞いてるうちに、そのグルーブに乗ってしまう・・・みたいな不思議な統一感があり、Phil Asherの手腕が発揮された選曲だと思います。
 個人的にはMUROさんの現場クラシックである「Tom Tom Club / Wordy Rappinghood」とか、Release Yourselfで有名なAleemの同路線の曲(Get Loose)とか、未だにクラブクラシックであるTwo Ton's O Fun / I Got FellingのUS12inchの裏面に入ってる「Slick / Space Funk」とか、LoggのLoroy Burgessが参加した「The Fantastic Aleems / Get Down Friday Night」など・・・一概に「Boogie」とは言えないですが、80年代あたりにダンスフロアーを陰で彩っていた名曲がチョイスされています。
 ただ、実際はDubっぽい曲だったり、Italoだったり・・・はたまたHipHopだったり(Whodiniですよ!)・・・かなり「腕」のあるチョイスが光っていますので・・・ナメてかかってはいけないですよ!!

 うまく表現できないですが、ホームランが打てる4番打者級のクラシックはないのですが、手堅いヒットと走塁で稼ぐ1番打者みたいな・・・そういった曲を、全体で一定の統一感で維持し、ミックスの大きな山と谷はないものの、気持ちいいグルーブでミックスを表現する・・・あたりにはヤラれます。

 また、ミックスに関しては、特別凝った趣向はしてなく、Uraiなどのダイヤルミキサーでしか出すことのできない高級感がある感じで、気持ちいい流れを出すことに終始しており、頭が下がります。
 ほんと、凝ったことはしてなく、一部でエフェクターでフラッシャーをかけながら次の曲に移動することはしていますが、基本的には、短い間隔でのビートミックスのみで・・・裏を返せば、気負いをせず、リラックスしたミックスになっており、聞く方も肩ひじ張らずに聞けるので大変良いです(^0^)
 

 作品自体の説明は、やや抽象的になりましたが、かなり内容の良い作品です。
 普遍的な聞きやすさがあるので、選曲範囲での知識がない方でも楽しめる作品で・・・Phil Asherの個性が光った作品だと思います。
 改めて、この作品を意識して聞いてみると・・・やっぱりいいですね!! もし、彼が来日してDJする機会があれば、2時間ぐらいのゲストプレイではなく、是非ロングセットで聞きながら気持ちよく踊りたい・・・そんな感じの印象を得ました(^0^)

 今回は「EMTシリーズ」のキックオフ紹介として、Phil Asherを紹介しましたが、他の作品もヤバいのが多く・・・このシリーズに関しては引き続き紹介をしたいと思います。
 現状では、中古で出れば安いので、掘れる方は、是非掘って欲しい・・・作品のご紹介でした!!


<Release Date>
Artists / Title :  Phil Asher aka restless soul 「Alt Boogie」
Genre : Boogie、DanceClassics、Disco、Garage、NewWave・・・
Release : 2003年ごろ
 ※一応、シリーズの10作目らしく・・・シリーズの終盤ぐらいにリリースされたようです。
Lebel : Especial Records / EMTシリーズ No Number



< 補足事項 aka 愚痴(^^;) >

 作品の紹介は、基本的には2~3日かけて、時間を気にせず書いていますが、書き終わった今日は、酔っぱらいながら書いてるので、ちょっとアジらせてください(^^;)

 今回のシリーズは、2003年ごろリリースされたものですが・・・たかが6年前なのに、ネットでの検索が難しいシリーズでした。
 もともと、詳細が分からずに、ここ数年で作品を掘りつくし、DMRやManhattanの通販資料で調べ、やっと詳細が分かり、今回の紹介になりましたが・・・ネット環境が普及して以降の「検索文化」をしても分からないシリーズでした・・・

 まあ、アンダーグラウンド作品なので、製作者側も必要以上に情報の提供や宣伝をしなかったことや、レコードがメインである販売店サイドとしても、そんなには重要ではないので、ネットで情報をアップしてても、売り切れちゃえば掲載を削除しちゃうので・・・ほんと数年前の情報なのに、検索ができない事態になったのだと思います。

 このブログを初めて、真っ先に感じたのは、ネット上にミックス作品の情報が極端に少ないことで、時期的にな問題(レーベル・販売店がネットを使ってなかった)があるにせよ、個人的には有名な作品でも、検索しても意味がないことが多く・・・過去の紙資料なんかを調べつくした上でレビューを書いていることが多く・・・実は結構苦労しています(^^;)
 下手したら、間違ってる情報に行きつくこともあったぐらいなので・・・なるべく事実に基づいて、正しい情報を出したいと思い・・・ここ最近は、レコ写を載せたり、必要以上に長く書いたり・・・けっこう頑張っています(^^;)

 今回の愚痴の結論になりますが、インターネット上においては「誰かが情報を提供しないと意味がない」と私は思います。
 私自身もそうですか、何か分からないことがあったら検索をするわけで・・・でも、誰も情報を提供してなかったら検索できなかったり、間違った情報に行きつく可能性があると思います。

 今回のEMTシリーズは、個人的にはヤバいシリーズなのに、作品の詳細が分からない故に市場では過小評価されており、その点は値段に現れる(100円で買えたものも多いっす)のですが、個人的にはそれではいけないと思っています。
 あまり書きたくないですが、KiyoとかKocoとかMUROとか・・・名前だけが一人歩きし、作品として大したことがないのに、市場価格が高いものが多く・・・ミックステープ市場も未熟だな~と思ったりもします。

 結論になるかどうかは分かりませんが、私自身はミックステープやミックスCDなどは、かなり持っているし(合計すると1000タイトルぐらいはある)、15年ぐらいはDJ・レコード業界に「ファン」として参加してるので情報もかなり持っていると思います。
 なので、出来る限り、ミックス作品に興味を持った方が、検索をしても調べられなかったり、間違った情報に行きあたらないように・・・ミックス作品の紹介をとおして、今後も頑張りたいと思います。

 そう、「誰か」が情報をアップしないと、意味がないんですよね・・・リンクを張らせていただいているyukiさんだったり、Chanparaさんだったり・・・ほんと有益な情報を公開をされてる方が多く、非常に励みになります。
 私も「まだまだ」だと感じていますが、私から発信できる情報であれば、バンバン公開をし、皆様のお役にたてればいいな~と考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします m(_ _)m

 また、こういった「情報」は、私だけでは限りがあるので、なにか間違いや補足事項があれば、コメントに是非書き込んでください・・・恥ずかしいですが、半年して、読み直してみて間違っていたことが普通にあるので、よろしくお願い致します(^^;)

 
 いや~、アジ文章を書くのは・・・気持ちいいな!!
 私は結構、文章を書くことでストレス発散(自我の解放かな?)が出来るので、必要以上に文章を長く書いちゃうんですよ・・・これからも更新していきますので、よろしくお願い致しますね~♪



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<追記> 2010年4月11日
今さらながらですが、収録曲で買えたレコード(Get Down Friday Night)があったので、追加しておきました♪
相当レアかな~と思ってましたが、意外と安く買え御満悦・・・ユニオンはやっぱりスゲーな!!



DJ Nobu 「No Way Back」
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 またまた、苦手なジャンルですが・・・頑張って書かないと紹介する作品の内容が偏りそうなので・・・頑張ります(^^;)
 日本の「地下シーン(?)」を盛り上げているDJ Nobuさんの作品です~♪


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 DJ Nobuさんは、千葉でFuture Terrorというイベントを主宰し、Techno、Houseなどを中心に全国津々浦々を盛り上げるDJで・・・マッドでアンダーグラウンドな姿勢で、全国のパーティーピーポーをロックしてるお方です。

 私自身は、NobuさんのDJを体感したことがないので、何とも言えないですが、いわゆるダンスミュージックにおける「地下シーン」をリードしており・・・なんて言ったらいいんでしょう・・・ちょっとアナーキーでマッドな姿勢なんですが、フロアーに対しては純粋にDJをするって感じですかね?
 今年の夏も奄美でDJしたり、 FujiRockでDJをするつもりが中止になったり・・・全国津々浦々の「裏街道」を爆走してたようですよ(^^;)

 私自身は、今回のCDがリリースしたころ、NobuさんのことがHouse周辺で話題になったことで名前を知り、この作品なり、アンオフィシャルでリリースしてる「Last Call Mix シリーズ」が思いのほか良く、気づいたら結構好きになりました。
 普通のHouse的な質感とは違う・・・ちょっと変態的なんだけど、DetroitTechnoなんかが発するマッドな感覚を表現してるみたいな・・・まさに「地下」っぽいグルーブを発してる姿勢がいいですね・・・

 ちなみに、「地下シーン」って言葉は、非常に定義が難しいのですが、HouseやTechnoにおいて、売れ線ではない方向性の音楽(失礼!)を好むシーンって感じで・・・たとえばDiscoDubだとか、AlternativeHouseだとか・・・マニアックな感じの曲になりますかね・・・
 また、Nobuっていうと、HipHopでも同名のDJ(=DJ Nobu aka Bombrush)がおられますが、今回のNobuさんとは別人ですよ(^^;)


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 んで、この作品のご紹介です~♪

 この作品は、2006年12月にリリースされた一枚で、ちゃんと権利をとったオフィシャルCDです。

 リリースもとは、地下シーンの中心でもあるレコードショップ「西新宿・Los Apson?」の店主:山辺圭司さんが運営するレーベル時空レーベルからのリリースで、収録曲を直接アーティストに権利確認をして作成したCDになります。
 Los Apsonは、一度だけいったことがありますが・・・南米の良く分からない音楽だったり、謎のノイズ系Techonoだったり・・・ついていけませんでしたが、この作品にもLosっぽさがあり、それが「地下」っぽさであったりもします・・・

 リリース当時、すでに地下シーンでは有名だったNobuさんが、インディーからのリリースにしろ、初のメジャー作品とあって、好き者なスタッフがいるレコード屋さんからのプッシュがかなりあり、シーンで結構話題になり・・・その流れで初めてNobuさんの名前を初めて知った方も多いかと思います。
 私もその流れで初めてNobuさんの存在を知ったのですが、DetroitTechno・ChicagoHouseの再評価の流れで語られ・・・更に「地下シーン」っぽさも活動の核としていたことから、地下シーンにおいて、ある種の「アイコン」として語られることもあったかな~と思いました。

 んで、その流れなどを上手く表現したのがこの作品だと思います。

 選曲的な話は、あまりに私の知識がないので避けますが、いわゆるDetroitTechno的なテック感・緊張感を維持しつつ、ChicagHouse的なドロドロしたマッド感を更にブレンドしてる・・・みたいな選曲で、かつDiscoDub的な質感もプラスされてる感じ・・・ですかね?
 形容詞でいくと「ドロドロ」って感じで・・・個人的には、シラフのときは入れないですが、会社帰りに飲んで、結構酔っぱらって帰るときに、ヘッドフォンで聞くと・・・いいところまで引っ張ってくれ、気づいたら宇宙に飛ばされちゃってる感覚になります(^^;)
 Detroitだったり、Chicagoなり、歴史的な範疇での重要性はわかるのですが、個人的な趣向レベルではそんなには好きではないので、この作品に対して正しい評価はしづらいのですが、上手くミックスし、作品として纏め上げていると思います。

 また、技術面だと、アイソ使いとか、エフェクターのかけ方が・・・悪くなく、マッドな雰囲気を更に高める感じで・・・現場で聞くともっといいんだろうな~と思う技術があります。
 一番最後のレーベルメイト(?)であるAltzの楽曲なんかでは、2枚使い&半拍ずらし&スクラッチなんかの技も確認でき・・・マッドなプレイがグッときますね!!


 ただ、Nobuさんに関しては、現場でもこのCDのようなプレイスタイルが中心だったりするわけですが・・・見た目以上に「幅が広い」点も忘れてはいけません。
 今となっては、今回の作品のようなスタイルが有名ですが、DiscoDub的な流れからDiscoやGarageなどもプレイしてるようで・・・Nobu印なプレイ(アイソ&エフェクターで宇宙のかなたへ・・・みたいな)で飛ばしてるようです・・・
 アンオフィシャルの「LastCallシリーズ」では、Disco曲などにバリバリにエフェクトをかけ、ぶっ飛んでいますよ・・・引き出しは、思ったより深く、数があるようです!!


 また、今回も明確な説明ができませんでしたが、注目に値するDJですので、ご興味のある方は是非聞いてみてくださいね♪
 ただ、Houseが好きでもTechnoが好きじゃないとだめな感じで・・・かなり好き好きが分かれそうですね(^^;)


<Release Date>
Artists / Title : DJ Nobu 「No Way Back」
Genre : DetroitTechno、ChicagoHouse・・・
Release : 2006年12月
Lebel : Lastrum(時空レーベル) LACD-0094

DJ Koco a.k.a Shimokita 「Koco's Jazzy Grooves」
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 ストレートなHipHopモノってここ最近紹介してなかったっすね(^^;)
 ンなわけで、Kocoさんの処女作のご紹介です~♪


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 Kocoさんの説明は、以前紹介した「A to Z」でちらっとしたのと、ミックステープ界では有名なのでいいですよね・・・
 その代わりと言ってはなんですが、今回は超レアなフライヤーからご紹介です(^0^)

 Kocoさんがミックステープデビュー(今回の作品)をした2003年の前年、2002年ごろに開催されていたイベント「Cut Like This」のフライヤーで、当時はKocoさんのことは全く知らず、フライヤーのレコ写に誘われて保存していたものになります。
 イベント自体はいつまでやってたかは分からないですが、メンバーを見ると、現在も続くKoco人脈のDJ(Sunaoさん、Okaさん)の名前も確認でき・・・仲間内でやってたイベントなのかな~と思います。
 
 ただ、このフライヤーのレコ写を見ると、KocoさんのDJスタイルに関係ある感じのレコードが多く、見返すと大変興味深いです。
 すべてのレコ写がKocoさんの趣味ではないと思いますが、BladeとかAlphabet Soupとかのマイナーミドルとか、ネタモノとか・・・そして今回のテープの題材であるJazzy Hip Hopなんかが掲載されており、デビュー前からしっかりと基礎があったんだな~と痛感させられます。

 また、Jazzyモノは、今回の作品でも使われてるレコードが何枚か入っており、Jazzyな感じの曲が当時は好きで、その流れでこのテープを作ったのかな・・・とも思え、今回のテープの素養が分かる資料かな・・・と思います。

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 んで、作品のご紹介です~♪

 今回は、収録作のレコを持ってないので、レアなフライヤー写真で逃げてますが・・・上は、このテープが販売された時の宣伝用フライヤーで、このテープのジャケットを手を加えず流用した・・・だけで、値段とか日付すら書いてないっす(^^;)
 え~、誰も知らないですが、色違いなのでコレクターズアイテムです・・・このテープ自体は後になって中古で買いましたが、当時っから気になったフライヤーは収集してたのでコレも手元にあったんですね・・・

 脱線したので仕切り直し・・・この作品は、いわゆる「Jazzy Hip Hop」をミックスした作品になるのですが、Kocoさんらしいドープな掘りが発揮された作品で、かつKoco印の切れたスクラッチ&2枚使いを駆使し・・・ナイスな作品に仕上がっています。

 まず、選曲的な話からすると、ファラオ使いで定番作なBoogaloo / Freedomとか、Jazz Not Jazzとか・・・今ではHipHopの棚に入ることが多い、Jazzy Hip Hop系の定番作から始まり・・・Kocoさんらしい「なんだそりゃ」な感じの詳細が分からない曲まで収録されています。
 トラックリストを元に調べてみると、いわゆる「Club Jazz」に該当する、HipHopの棚には入ってないレコードも多く、分かりやすいところだとUFO(矢部さんのね)とかそうで・・・90年代初期のClub Jazzブームの曲も割と多く、誰も注目してない時期にしっかりと掘ってるあたりは流石ですね!

 また、全体的には「もろJazz」って感じなのは少なく、HipHopのドラム感がある楽曲を中心に、生楽器が絡んできたり、Rapが入ってたり・・・まさにJazzy Hip Hopな選曲です。
 Jazz特有のスイング感だったり、ハードボイルドな感じだったり・・・Jazzのグルーブを選曲&ミックスを通して上手く表現していると思います。
 ミックスに関しては、ストーリー性がちょっと少ないかな~とは思いましたが、グルーブを損なうことなくミックスをつなげており、流石の手腕です。

 んで、Kocoさんといえば「切れたスクラッチ&2枚使い」ですよね・・・この作品でも発揮されてますよ(^0^)
 流石に、現在の作品のように「ゴリンゴリン」にはやってなく、要所要所で顔をだす・・・みたいな感じですが、現在に通じるような質感もあり、素晴らしいです。
 2枚使いなんかがそうですが、Kocoさんがミックスすると、曲のイメージが良い方向に強化され、すごい印象的になったりするんですよね・・・Spinbadなんかにも該当しますが、技を入れることで「聞く者を引きつける」効果があると思います。
 この作品でも、聞いてるとヤラれるところが多かったっす!!



 ンなわけで、そんなには強いジャンルではないので、サクっと書きましたが、なかなかの良作ですよ・・・市場では3000円前後の高値ですが、機会があれば聞いてみてくださいね(^0^)
 もろHipHopってわけでもないので、結構普通な人が聞いても楽しめる作品だと思いますよ♪


<Release Date>
Artists / Title : DJ Koco a.k.a Shimokita 「Koco's Jazzy Grooves」
Genre : JazzyHipHop、ClubJazz、JazzyBreakbeats・・・
Release : 2003年8月
Lebel : Donuts Records DN-003


ps この間、渋谷ユニオンのHipHopのところで、Kocoさんと遭遇し、アンダーグラウンドの棚を普通に掘り、視聴も普通にしてました(^^;) こういう姿をみると上がりますよね!
  
Mighty Crown 「Mighty Crown Vol,7 - Vital '98 Sound Clash Taxi Hi-Fi vs Mighty Crown」
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 また、得意分野ではないですが、ミックステープコレクターにとっては外せない一本のご紹介です~♪
 日本が世界に誇る最強サウンド「Mighty Crown」のクラッシュを現場録音した作品です!!


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 Migthy Crownといえば、説明が要らないぐらい有名ですよね・・・

 横浜をベースに活動をするReggaeのサウンドで、巧みなマイクさばきと、キラーなダブで世界を制覇した・・・方々で、日本はもとより、Reggaeの本場であるジャマイカや世界各地からプロップを得ています。
 近年では、横浜の夏の風物詩でもある横浜レゲエ祭りの開催が有名で、ちょうど本日開催をしますが(今日は天気が良さそう・・・参加者はうれしいでしょう!!)、メジャーには媚を売らず、独自の姿勢を崩さない姿勢は・・・Reggaeが好きではなくとも尊敬に値します。
 
 彼らに関しては、世界チャンプのなったのも大きいですが、ハードコアな姿勢を崩さずに、日本のレゲエシーンを広げた功績は大きく、ナンパなレゲエも増えている現在において、ストレートな姿勢を続け、レゲエシーンを牽引してる姿には頭が上がりません!!
 だって、横浜スタジアムを満員(3万人)埋めることができるんですよ・・・苦難の道があったのは事実ですが、マスコミに媚びずに、自分の信じるレゲエを発信し続けるわけですから・・・ほんとリスペクトです!!

 もっと詳しい情報は、彼らのサイトなんかを見てください・・・


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 ただ、彼らのことだったり、このテープを理解しようとなると、もうちょっと説明が必要になります・・・Reggeも独特の文化ですからね。
 私個人もあんまりReggaeのことは詳しくはないのですが、Reggaeのことが分からない方もおられると思うので、今回紹介する範囲での周辺情報をもっとかみ砕いて説明します。

 まず「サウンド」ですかね・・・いわゆる「クルー・グループ」に該当する言葉で、そのグループで「セレクター(=DJ)」、「MC」、そしてスピーカーを含む「サウンドシステム」を擁したグループを指す・・・レゲエ独特のグループ形態です。
 実際の現場では、自分たちのサウンドシステムを持ち込み、MCが観客を煽ったり、流れをコントロールしながら、セレクターが選曲を重ね、観客を盛り上げていく・・・そんな感じです。
 今回のMightyのように数名で運営してるものもあれば、一人でやる場合もあり・・・ほんと多種多様で、現在の日本では津々浦々に大小さまざまなサウンドが爆音を鳴らしています。

 特に注意すべき点は、サウンドと名乗ってるグループは、そのサウンドの「こだわり」があり、かける曲だったり、盛り上げ方だったり・・・千差万別ではありますがそのサウンドの「Reggae魂」を表現するのを念頭において活動をしています。

 そのこだわりの中で、もっとも力を注いでいるのがオリジナルの「サウンドシステム」と「ダブプレート」だと思います。

 まず、スピーカーを含む「サウンドシステム」ですね。
 本格的なサウンドになればなるほどこだわりが半端なく、どのサウンドも自分たちで作ったスピーカー&システムを駆使し、自分たちの「音」をお客さんに提供し、楽しんでもらうことには気合が入っており・・・それこそ写真右のような壁のようなスピーカーを持ち込み、レゲエ特有のベース音をブリブリ鳴らしながら、気持ちよくバイブス(=グルーブ)を高めていきます。
 サウンドの皆さんは、クラブでの派手な振る舞いとは対照的に、ほんと苦労をしながらスピーカーを運転・維持・発展してるようで、それこそ、クラブとかに持ち込むのが大変だったり、セッティングが面倒なのに組み立て・・・実はかなり地味で大変です・・・
 個人的な実感&体験だと、バカでかいからといって耳が痛くなるほど「うるさく」はなく、逆に音の塊が気持ちよくぶつかってくる・・・感じで、スピーカーと対峙して踊るのが非常に気持ちいいです(^0^)
 ちなみに、サウンドに関しては「ここ」とかを見ると・・・いろんなサウンドがあり、どれも大きく、個性的でやられますよ!
 
 んで、「ダブプレート」ですね・・・これもレゲエ特有なものでしょう。
 現場のプレイでは、市販品のレコードも当然回しますが、そのサウンドがあるアーティストにお願いして、自分たちだけの曲を録音させてもらい、レコード化(昔はアセテート、今はCD-Rかデータ)したものがダブプレートで、そのサウンドだけが所有する「完全一点もの」なレコード(曲)を指します。
 たとえば、そのアーティストの有名な曲で、歌詞の一部をそのサウンドの名前を入れて歌い直してもらったり・・・が一番分かりやすく、お客さんも知ってる曲の歌詞にそのサウンドの名前が入ってたら、びっくりして、盛り上がりますよね? そんなところが狙いだと思います。
 サウンドマンたちはこの「ダブ」にも相当なこだわりがあり、変な話、誰も持ってないレア盤みたいなもんなので、自然と「優劣」が出来、他のサウンドには舐められてはいけないので、どのサウンドも競ってダブを作ります・・・
 なので、すごいサウンドだと、相当数のダブが手元にあり、それがそのサウンドの「宝」でもあるので、そのダブを基にミックス作品なんかを出すことが多いですね・・・


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 そういうわけで、音にこだわりのあるグループが何組もいると、当然「競争」が生まれるわけで、その競争を「対決」という形でショーアップしたのが「Sound Clash(サウンドクラッシュ)」です。
 種類はいろいろとありますが、単純な例であれば、同じクラブの右と左にそれぞれが陣取って、45分交代でそれぞれがプレイし、最終的にお客さんに「どっちのサウンドがヤバかったか?」を決めてもらう・・・みたいのが分かりやすいかと思います。

 ただ、サウンドマンとして負けるわけにはいかないですし、負けると今後の営業に響くので、先ほどご紹介した「こだわり」を更に気合をいれるわけで・・・このクラッシュの限りだと「ダブ」は相当仕込みます・・・
 相手のサウンドがかけられないダブとか、相手をディスする内容の曲とか・・・かなり準備をして作ることが多く、日本だとダブのことを「仕込み」なんて言ったりもする所以ですね。
 まあ、賞金とかも出ることがありますが、それ以上にプライスレスな「名声」をつかむためにクラッシュをする・・・ことが多いかな~と思います。

 今回紹介するMightyも、99年10月にNYで行われた「World Clash」にて海外初タイトルを奪取したことで、世界的に名声が広がり、日本でも不動の地位を得た感じがあり・・・それに続けと日本各地で様々なサウンドが狼煙を上げ、近年のレゲエブームの基礎を作ったと思われます。
 ちなみに、99年の写真は、有名レゲエフリーペーパーStriveの前身である「港横浜レゲエタイムス」の当時のバックナンバーより撮影・・・資料を探すとこういうものが出てくるので「家掘り」が大変です(^^;)

 
 ふう、長くなりましたが、このテープを紹介するうえでの補足事項は以上です・・・
 以上の内容を踏まえて、このテープの中身をご紹介していきます(^0^)


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 このテープは、いわゆる「現場録音」ものにあたり、1998年4月27日西麻布Yellowで行われたSoundClashの模様を収めたテープです。
 
 当日は、今回の主役である「Mighty Crown」と、80年代末より活動をする「Taxi Hi-Fi」の一騎打ちとあり、当時はまだ若手な位置であったMightyとベテランサウンドの対戦とあって、なかなか面白い組み合わせなのかな・・・と思います。
 ちなみに、Taxi Hi-Fiは、日本のダンスホールレゲエの創始者で、現在も元気に活動しているRankin' Taxiさんがオーナーのサウンドで、今でもそうですが、サウンドシステムがバカでかいことで有名ですね・・・

 当日は、両者がサウンドシステムを持ち込み、別々のブースでプレイしているようで、どうやら45分交代で進行をしたようです・・・
 ただ、このテープは、Mightyのレーベルからリリースされたものなので、収録されているのが「Mighty」のプレイのみなんですよ・・・なので、Taxi側のプレイが収録がなく、実際のクラッシュの全体像は詳しくは分からず、結果としての勝敗も・・・明確には分かりません。

 でも、テープを聞いてる限りだと、圧倒的に「Mighty」有利な展開で、Mightyのヤバさが大爆発したテープになっています。

 サウンドとしてのMightyのヤバさって、誰も持っていない・作れないダブとか、巧みなMCなどが重要で、観客への盛り上げ方が半端ないんですよね。
 当日のサウンドシステムは、おそらくTaxiのほうが強力で、Mightyよりも相当大きいのを持ち込んでいるのですが、曲とマイクに関しては音源として比較ができないのが残念ですが、明らかにMightyの方がバイブスが高いです!!
 まるで、大きな軍艦(Taxi)を、小さいながらも火力が半端じゃない船に、有能な軍師が乗り、あの手この手で攻める・・・見たいな構図ですかね(^^;)

 ダブに関しては、対Taxi用に仕込んだのは少ないようですが、流石のコレクションのようです・・・
 日本人であれば、PapaBon現FireBallのメンツJuniorDeeなどの横浜人脈や、Ryo the Skywalker、NG Head、Jambo Match、Pushimなどの関西勢など、現在でも活動をしてるDJたちのスペシャルが多く、コンビネーション(多数のアーティストがマイクを回す曲)なんかも多いですね。
 また、海外ものもヤバく、Sizzlaとか、Bounty、Luciano・・・など、詳しくはわからないですが、名前だけは聞いたことがある有名どころがぶち込まれています。

 正直、収録曲については、私のレゲエの曲に対する知識が少ないので、どのくらいヤバいのかは分からないですが・・・MCであるMasta Simonの曲の扱い方が半端なく、知識がなくても上がってしまいます。
 たとえば、ダブであるアーティストに「♪Mighty Crown~♪」と歌ってもらってる曲であれば、その部分がでる直前に「誰がこの場所を仕切ってるんだ?」と入れて、曲で「Mighty Crown」と答えるような感じで・・・上手いな~と思わせるところが多いです。

 特に、Taxiに対してのマイクでの攻撃がカッコよく、名パンチラインの連続です!! 以下で印象的なのを書き出すと・・・こんな感じです。

「思ったより曲とか持ってなくてビックリしたよ」
「(かけてるダブが)8割はジャパン、2割はジャマイカン・・・2流サウンドのプレイだね」
「オリジネーターサウンドって言うけど、音がでかいだけで、曲はだめ」
「曲で勝負しろ!」
「誰がサウンドクラッシュを流行らしたんだ!」


 当然、Taxi側からも攻撃はあるわけですが、これらのパンチラインをほんと効果的に使い、お客さんの心をつかんでいくわけで・・・現場で聞いたらたまらないだろうな~という内容です(^0^)



1998/4/27 Mighty vs Taxi 竹中直人ダブ

 また、最後になりますが、このテープが有名なのが、ある「ダブ」が収録されているからです・・・

 なんと俳優/芸人として有名な「竹中直人」さんのダブが収録されているんですよ!!

 いわゆる「飛び道具」に近いですが、これがインパクト絶大で、Mightyが「おれたちは、こういうReggaeじゃない有名人にだってダブをお願い出来るんだぞ!」って意味でかけたのかな~と思います。
 普通のサウンドがやったら「セルアウト」みたいですが、Mightyがやると敵いませんよ・・・
 一応、曲は、DJをしてるのではなく、いつもの「おどけた感じ」で、Mightyのサウンドが素晴らしいことを力説(?)しています(^^;)

 
 んなわけで、テープ自体の紹介は少なめになりましたが、Mightyが世界を制する前の貴重な音源なので、聞く機会があれば聞いてみてくださいね~
 でも、この辺って、ヤフオクだと高いし・・・中古だとあんまり出ないんですよね~(^^;)


<Release Date>
Artists / Title : Mighty Crown 「Mighty Crown Vol,7 - Vital '98 Sound Clash Taxi Hi-Fi vs Mighty Crown」
Genre : DanceHallReggae
Release : 1998年?
Lebel : ラガチャイナ(Mightyのお店) テープシリーズの第7段です
Notice : No Track List



Notice : 2本組み作品について(2011年7月18日)

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 この作品には写真の中に左の「2本組み」の作品がリリースされていたことが判明しました!!

 1本組みはMighty側のリリースでしたが、こちらの2本組みの方は主催者側(Gloria Records??)が作ったようで、大変素晴らしい内容になっています。

 1本組みの方は、Mightyのプレイのみを収録しているのに対して、2本組みの方はTaxiのプレイも収録されており、本当の「戦い」が収録されているように思えます。
 特に、最後では「Tune Fi Tune」をやるのですが(1本には未収録)、完全にMightyが主導権をとってて、明らかにTaxi側が追い詰めれている感じがリアルで・・・堪らないです!!

 こういう現場モノのテープは、内容的にも「バイアス」が無い方がイイですね!!




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<追記>2012年10月21日
 このテープの次の作品になる「Mighty Crown Vol.8 - Fivestar Cup 98 頂点」を紹介したついでに、竹中直人ダブの音を上げてみました。






 
大塚広子 「A New Peace 1」
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 トップの写真ぶ私の手が写ってるのは気にしないで・・・ジャケットが黒だと撮影するのに苦労します(^^;)
 復活PCでの一発目は、男子顔負けの「黒さ」と「掘りっぷり」を爆発させている広子嬢の作品のご紹介です~♪


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 大塚広子さんは、写真の通り小柄な女性ですが、Jazzを中心とする「黒い音楽」でDJをするお方で、見た目とはまったく異なる(失礼!)ハードコアな「黒いグルーブ」を表現できる方で・・・陳腐な表現になってしまいますが「男勝り」なプレイに定評があるDJです。
 また、この作品でもそうですが、その黒いグルーブを表現するべく、Jazzを中心にRareGroove、Soul、Funkなどの旧譜関係のレコードに関しては「ハードディガー」として有名で・・・「女の子なのに・・・」と周りから心配されるほど(?)、気合いが入ってる「指黒」なお方です。

 DJの活動が中心になり、有名DJである沖野修也さんがオーナーを務める「渋谷 the Room」での名物イベント「Champ」でのレジデントや、全国津々浦々ゲストDJとして呼ばれているので、名前も全国区になりつつあるかと思います。
 特にChampでの活動は重要で、最近のGroove「掘り特集」にもフューチャーされていたイベントですが、オーガナイザー/レジデントDJのYosuke Tominagaさん、レジデントDJのOibonさんなど、レコードに対しては「気合いの入った面子」がそろっており、彼女自身も開催を重ねるごとに掘ることを重ね、指を黒くしながらも、DJの技を深めていったようです・・・

 ちなみに「Champ」は行ったことがないイベントですが、「Funky Jazzy Music」を標榜するイベントで、JazzやFunk、RareGroove、Soul、Discoなど黒い音楽が目白押しのイベントで、高額盤が乱舞してるようで・・・昔よくあった学生イベントが発展し、恐ろしく濃くなってしまったイベントのようです。
 学生イベントなので、もともとは平日の開催(フライヤー下左)だったのが、好評になったり、各DJのスキルが上がったり、富永さんが沖野さんの会社に入社したり(?)で、週末のイベントに格上げになったようで・・・イベントのブログなんかを見てると「酒量」が半端なさそうで近寄れません(^^;)
 また、平日時代のイベント・ホームページがまだ残っており、かなりの「深堀り」が垣間見えますが、なんか若さ特有の「甘酸っぱさ」が見えたりし・・・お勧めです(^^;)

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 話がずれたので、広子嬢の話に戻します。

 DJの活動と並行し、ミックス作品もリリース(計4種)しており、当然Jazzが中心になりますが・・・個人的には見た目とのギャップにヤラレてしまい、かなり注目をしているDJです。
 
 女性DJっていうと、DJ KaoriとかDJ Mayumiとか・・・ビジュアルとかファッション性を売りにすることが多い中、ビジュアルではなく「音楽」で勝負する姿勢が素晴らしく・・・作品やブログなどを通してヤラれています。

 CDのジャケットではちょっとドレスアップしてる(?)のですが、ブログなどで拝見する限りでは、バンサンカンを曲がったぐらいの普通な女性みたいで・・・それこそ普通に電車とか乗ってても横にいそうな感じです。
 ただ、その容姿とは対極にあるであろう「レコード」のことに関しては、作品で披露するディープな曲なり、彼女のブログで紹介される堀り報告など・・・このお嬢さんは大丈夫なんだろうか・・・と心配するぐらい頑張ってます(^^;)

 ChampがフューチャーしたGrooveでは、今回のCDにも収録されているレア盤を買い求めたナイスなエピソード(写真上左)があったり、私も彼女に感化されていった謎のセールのこととか・・・ほんと「レコードが好き」なんだろうな~と感じられます。
 また、最新作の「A New Peace 3」が出た時のインタビュー(Union)でも「オリジナル盤」に拘る姿勢を表わしてたり、つい最近ですがMUROさんにも絶賛(?)されたり・・・一介の男子でも通れない道を突き進んでるようです(^^;)

 あと、彼女の詳しいバイオってないのですが、黒盤の裏面には英語で略歴が書いており、読んでるとグッときますよ!
 彼女自身は私と年齢が近いぐらい(30前後)だと思うので、予想通りHipHopが出身母体のようで・・・EPMDの「So Whatcha Sayin'」を聞いてやられたり、ユニオンの柏店とかで掘ったり(流山出身らしい)・・・ShadowとCut Chemistの「Product Placement」をLiquidに見に行ってヤラれたり・・・一般的な女子は通らなさそうな道を通って来てますね(^^;)
 最終的にはRareGrooveからJazzに行ったようですが、いい人生を送ってますね!!


 なお、私生活ではお茶目な一面(遅刻とか酔いつぶれたり・・・)も多いようで、Chanpのブログにて盟友であるTommyさんから逐一報告があり・・・マニアにはたまらないナイスショットが多いです(^^;)


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 そんなわけで、この作品の紹介です~♪

 まず、この作品は彼女の作品シリーズである「A New Peace」の第一作目に当たるのですが・・・トップの写真なり、上の写真2枚なり、結論としてジャケットが二種類あります。

 右の広子嬢が前面に写ってる方は見かけることが多いかと思いますが、左の黒い写真のジャケはそんなにかな・・・
 実は2004年に処女作として黒のジャケットでリリースし、2006年に彼女のプロダクション「Key of Life」を正式に立ち上げ、第2作目をリリースする際に、第1作目を再発させ、その時のジャケが広子嬢が写ってるジャケットのものになります。
 
 ただ、同内容の再発ではなく、一部内容を差し替えし、曲順などは一緒ながらもNewミックスになっています。
 最初に作った時は、UNKLEだとか、Eric B & RakimのUKミックスなどHipHopなども入っていたのですが、再発ではこれらを別のJazzに差し替えており・・・結論として、ジャケットは違えど、大して差はないので別作品にはならず、ジャケ違い程度かな・・・と私は考えてます。
 この点に関しては理由は分からないですが、インタビューなんかを読むと、黒盤を作った時は初期衝動で作った・・・とあり、リリースして冷静に聞き直したら、HipHopは不要かな~とか思ったんですかね??

 ちなみに、タイトルなり、アートワークで煙草の「Peace」の「鳥」がモチーフになったりしてますね・・・これは彼女が「Peace」を吸ってることが所以だと思います・・・ボックスのフィルターがあるやつのようですが、ずいぶんヘビーなの吸ってますね・・・(^^;)
 一応、参考資料で下に2004年にリリースした時のフライヤーを貼っておきます・・・Peaceのアートワークをうまく使ってナイスですね~♪

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 んでは、本編を紹介します・・・

 全編にわたってJazzを中心に選曲しつつ、ドラム感がしっかりとしった「黒いGroove」がプンプンする楽曲をフューチャーし、なんとも言い表せない世界観を披露しています。
 あまり、この辺の曲にはなじみがないので、収録曲に関しては指摘ができませんが、BlueNoteなどの一般的にJazzっぽい(=Modernってこと?)曲よりも、アグレッシブで、時にファンキーな楽曲が多く・・・クラブのフロアーにいたらつい踊りだしてしまいそうな楽曲が多いかと思います。

 収録曲に関しては、最下部でおまけとして紹介をしますが・・・これらの曲は、きっと、彼女がクラブでプレイしたり、日々聴き続けた中で、鍛えられた曲たちなのかな~とも思いました。
 掘らないとめぐり合えない古い曲や、新譜としてリリースされた曲など・・・選曲的には幅の広さがありながら、一貫するグルーブは圧倒的で・・・Champなどのパーティーにおいて、フロアーを揺らし続けた鉄板の曲が多いのかな~と思います。
 
 また、ミックスに関しては・・・残念ながら私の楽曲知識がないので、深く聞きこめなかったですが、悪い出来ではないと思います。
 選曲として「黒いグルーブ」が貫かれており、全体の世界観は申し分がなく、躍動的なグルーブが聞いてるものに襲い掛かかり、聞く者の足を止めさせない・・・そんなチョイスだと思います。
 ただ、ミックス作品であれば、山と谷がほしいところですが、明確な物語性が少なく、パンチに欠けるところもあるかな~と生意気に思ったりしました(^^;)
 


 今回に関しては、私の知識がないので、突っ込んでレビューが出来なかったですが、大塚広子というDJの良さを存分に味わえる1枚に仕上がっていると思います。
 こういった作品は、家で聞くのも悪くはないですが、クラブのバーで小粋に聞きたいし、妄想半分であれば、ジャガーみたいな派手ではないけど存在感と重厚感のある外車にのって、夜のハイウェイを流すときに聞きたい・・・そんな感じです(^^;)
 個人的には大藪春彦の小説のBGMにかかったら・・・最高だと思います・・・これでわかるかな??
 
 彼女の予備情報なしで、この作品だけを聞くと・・・こんな女性がプレイしてるなんて・・・という驚きももちろんありますが、単純に作品だけでも勝負できると作品なので、ぜひ聞いてみてくださいね~(^0^)


<Release Date>
Artists / Title : 大塚広子 「A New Peace 1」
Genre : Jazz、RareGroove・・・
Release : 2004年(再発は2006年)
Lebel : Key of Life kol-001
       ※再発で初めてLebel表記がありました。
Notice : 再発では、大塚嬢が写ってる部分は、通常のCDだと「裏側」に当たり、ちょっと変なCDジャケットになっています。


< トラックリストについて >
 アンダーグラウンド作品なので、トラックリストに関しては、私から紹介することは基本的にはないのですが、この作品については、ちょっと面白い形で紹介出来るので、紹介します(大塚さん、すみません)。

 この最初の作品の収録曲については、彼女のブログで断続的に紹介されており、つなぎ合わせると「トラックリスト&レコメンド」になります!
 ただ、ブログのシステムが悪く、簡単に検索表示ができないので、私が手動で調べ上げたのを下記にリンク付きでリストアップしました(^^;)
 一応、再発盤を基準に紹介してるようで、作品の紹介だったり、一部は視聴が出来るようになってたりするので・・・暇だったら、クリックして「あんたすげよー!」ってレイナさんを褒めてあげてください(^0^)
 ただ、何曲かは紹介してないので、ごめんなさい・・・

Track 01
Track 02
Track 03
Track 04
Track 05
Track 06
Track 07
Track 08
Track 09 Track 09
Track 10
Track 11
Track 12
Track 13
Track 14
Track 15
Track 16
Track 17
Track 18