HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Patrick Forge 「A Summer Long Since Gone」
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 得意な分野ばっかり紹介すると内容が偏るので変化球も投げないと・・・
 ただ、日本とは縁があるDJの作品ですよ~♪


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 個人的に好きなシリーズであるEMTシリーズの作品から、UKの大御所DJである「Patrick Forge」によるブラジルミックスのご紹介です~♪

 知らない方にちょっと説明しておくと・・・Patrick ForgeUK出身のJazz系DJで、80年代後半よりDJを開始して、長年にわたりUKのKissFMでのラジオDJや、盟友であるGilles Petersonとの伝説的パーティー「Talkin' Loud and Saying Somethin'」でのプレイなど・・・UKのクラブシーンを引っ張っていたベテランDJになります。
 特に、彼に関しては「ブラジル」もののプレイが有名で、彼が組織していたユニット「Da Lata」にて、ブラジリアン・サウンドとクラブ・サウンドを融合したスタイルで、近年のSamba/Latin/Brazilian Houseのブームを牽引し、クラブシーンの発展に大いに貢献をしたDJだと思います。
 私自身は、彼に対してメチャクチャ詳しいわけではないですが、UKのJazzシーン出身のDJとあって、壁のないプレイスタイルが基調のようで、Brazil、Jazzを筆頭に、House、Breakbeats、HipHop、Drum'n'Bassなど・・・様々なスタイルをもっているようです。

 なお、彼に関して知っておきたいことが一つあります・・・彼は現在「沖縄」に在住していることです。
 毎度おなじみのGroove誌の沖縄特集で知ったのですが、子供が生まれたことで、暗いロンドンを離れ、奥さん(日本人)の生まれ故郷である沖縄に昨年末に移住されたようで、忙しかったロンドンでの生活に小休止を打ち、今年の夏ぐらいから日本各地でマイペースながら精力的にDJをされています。
 ロンドン時代のストレスが相当あったようで、現在の生活はストレスレスな生活をされ・・・大変うらやましい毎日を送っているようですが、今後の活動に期待したいDJの一人です・・・彼が一夜を担当するロングセットを聞いてみたいですね!!



 そんなわけで、作品のご紹介です~♪

 彼が得意とする「ブラジル」もの(+内容が近い各種ジャンルの曲)を選曲するわけですが、タイトルの「A Summer Long Since Gone(=過ぎ去りし日の夏)」が示す通り、ちょっと哀愁が感じられる穏やかな曲が多く・・・それこそボサノバでいう「サウダージ(Saudade)」感がバッチリな選曲に仕上がってます。

 おそらく、普段のプレイでは、ある程度「打ってる」ブラジルものをプレイするのだと思いますが、この作品のようなレイドバック/チルした内容は・・・結構珍しいかもしれないですね。
 残念ながら、私の知識が殆どないので選曲に関する詳細は説明できませんが、どの曲もブラジルの哀愁を帯びた空気を表すような曲が多く、どこか寂しさもありますが、楽曲が持つ「けだるさ」みたいのが心地よく、聞いていてリラックスできる内容だと思います。
 テープに付属されている小川充さんのライナーを読むと、選曲自体もブラジル以外のジャンルの曲も多く(Ahmad Jamal!)、幅の広さがありながら定番もしっかりと押さえ、彼の個性やキャリアが光った作品・・・のようなことが書いてあり、彼のパーソナルな選曲と言ってもいいかもしれないですね。

 以前もこのEMTシリーズの紹介をしたときにも触れましたが、リリース元である「Especial Records」及び「沖野兄弟」が持っている「コネクション」と、海外DJからの熱い「信頼」があるから成立するシリーズなわけで・・・今回のPatrickの作品に関しては、そういった信頼がなくてはミックス提供をしてもらえない作品だと思います。
 作品自体が内省的な色合いもあり、かなりリラックスをして作られた作品だと感じられ・・・利害関係を抜きに、極東の友人たちに送った「絵手紙」みたいなミックスで、EMTシリーズの好例が光った作品だと思います。


 作品自体の紹介は曖昧でしたが、DJの感性が光った作品で・・・権利をクリアーして作るのは大変難しそうな選曲になっているので、アンダーグラウンド・テープでないと聞けない作品になっています。
 中古で出ても、そんなには高くないはずなので、気になる方は掘ってみてくださいね~♪



<Release Date>
Artists / Title : Patrick Forge 「A Summer Long Since Gone」
Genre : Brazillian、BossaNova、MPB、Samba、Soul、Rock・・・
Release : 2003年ごろ
Lebel : Especial Records / EMTシリーズ No Number

Notice : 作品は「ノーミックス」で作ってます



 
 
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DJ Paul 「Connectin' Soul Style vol,04」
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 Front/Blastショックも一段落し、入場者数もまた安定してきましたが・・・段々と平均来場者数が増えていくのは嬉しいですね(^0^)
 そんなわけで、毎度のPaul作品です・・・ソロバンさん、お待たせ~♪

 
 大好きなPaulさんの第4作目で、2000年5月頃に限定800本で製作されたもので、他の作品とはちょっと「違う」内容になっています。
 まあ、言われなきゃ気づかないかもしれないですけどね・・・


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 この作品はA面を「R&B」B面を「HipHop」でミックスしていますが・・・両面とも、いわゆる「Matermix」的な作り方をしており、タンテで一発録音ではなく、MTRなどで作りこんで多重録音をした作品になります。

 「Mastermix(マスターミックス)」という用語は初めて出る言葉だと思いますので、ちょっと補足を入れておきましょう・・・

 今はあまり使わない言葉になりましたが、DJミックスにおいて、タンテとミキサーでのライブ一発録音ではなく、予めMTR/各種録音機材を使用して、一発撮りでは出来ない複雑なミックスで曲と曲を繋ぎ、それらの音を多重録音し、最終的に「DJミックスにした作品/形態」を・・・Mastermixと言います。

 歴史的には、80年代初期にNYのKISS FMであったDance系のラジオ番組「MASTER MIX DANCE PARTY」が名前の由来で、その番組でDJ/Mastermixを担当していてTony Humphries(Zanji BarのDJを担当した、House界の大御所ですね!)の影響が大きく、用語としては「House/Garage/DanceClassics用語」かな~と思います。
 当時は、タンテ&ミキサーでのDJプレイは当然ありましたが、針とびなどのリスクがあり、予め作ったミックス音源をプレーする流れがあり、実際のクラブの現場でもオープンリールに録音した内容を再生し、観客が踊っていた・・・というビックリな流れもあるようですが、Tonyがやっていた「DJの創造力」を駆使したDJミックスがリスナーに受け入れられ、手動でのDJミックスでは出来ない、創造性にあふれたDJミックスを指すと思います。
 
 それこそ、当時は、オープンリールのテープを切り貼りしたり、テープのピンポン録音をしたり・・・地味~な作業を繰り返したのち出来るミックスで、近年、DJ Hasebeさんが作ってるようなDJミックスを手動で行っていたものになります。
 今となっては、パソコンで簡単に出来てしまい、その概念自体が一般化し、Mastermixという言葉がなくなってしまった印象もありますが、当時としては衝撃で、ライブミックスでは出来ない複雑さと、ミックスの統一感が受け、後続に影響を与えた・・・と言われ、特にクラブにいけない少年達がラジオを聞き、影響を受け、DJに興味を持ったり、Dance系のトラックに興味を持ったり・・・クラブカルチャーに結構な影響を及ぼしたスタイルと言えます。

 個人的な私見だと、HipHopにおける「CutUp」「Lesson」スタイルのMegamix作品にも影響があったと思われ、それこそDouble Dee & Steinskiや、Latin Rascalsなどはかなり影響を受けていると思いますし、後のサンプリングカルチャーの技術的な根幹に影響があるのかな~とも思います。
 ただ、80年代の初期から中期にかけてしか盛り上がらず・・・作るのが結構めんどくさかったり、DJのライブミックスの有効性(観客との同調・先導)が知られるようになり・・・気づいたら死滅してしまい、今となってはPCのDJソフトの発達で、カジュアルに使われていますが、昔の通りのMatermixを忠実に作ってるのは・・・大阪のエディット番長こと「Matsumoto Hisataakaa氏」ぐらいですね?
 Matsumoto氏の作品の写真を上げておきますが、PreludeのMastermixシリーズのジャケットを模し、この作品もいい作品ですね(^0^)


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 んでは、実際のMastermix・・・もとい、作品をご紹介しましょう(^0^)

 A面(7th street)は「R&B」な選曲、B面(8th Street)は「HipHop」な選曲で統一しており、両サイドとも90年代中ごろの楽曲をメインに、その前後の年代の楽曲も多少使ってる感じです。
 
 とりあえず、思い付いた曲を貼ってみましたが・・・個人的には選曲が「懐かしい」ですね!
 GrooveTheoryとかGroopHomeなんて私が高校生の頃(96年ごろ)に普通にManhattanとかで買ったレコードで、大好きな曲だったので、ずーっと売らずに手元にあったし、Commonは当時は買えなかったです(時期が1年早かったら買えてたな~)が、当時から好きだった曲だし・・・さんぴん世代直撃な選曲です(^0^)
 特にR&Bサイドの方が90年代中ごろの選曲で・・・聴いてて懐かしいな~と思う選曲で、楽曲のチョイスは流石Paulさんだと思いました。


 そして、肝心のミックスの方は・・・どのような機材で作ったかは分からないですが、全編に渡り「Mastemix」スタイルで作られており、大変面白いミックスに仕上がっています。
 正直、ミックスの流れはないのですが、全編に渡ってミックスの統一感がありつつも、アカペラブレンドや、クイックミックスなど、ライブミックスでは出来ないミックスを披露しており、展開のつけ方なども悪くないです・・・
 また、要所要所で2枚使いなんかも入り、ライブ感を損なわない配慮もイイですね・・・個人的にはGroopHome / Supastarのイントロの2枚使いがイイですね・・・「ドッ、カッ」の部分ですが、聞いていて、つい擦りたくなり、さっき久しぶりに擦りました・・・(^^;)

 また、ライブ感を創出する配慮として、両サイドにはMCが参加しており、R&Bサイドには女性MCの「MC Neh Ner」さん、HipHopサイドには「MC Goku」さんがマイクを握り、テープの世界観を広げています。
 両者とも、詳細が分からない方(Goku氏は現在はドラムン系のMCかも?)ですが、バイリンガルなMCで、海外のラジオ番組見たいなMCを披露しており、少し鼻につきますが、悪くはないっすね・・・
 特に、HipHopのGokuさんは、要所要所でフリースタイルを披露しており、コレが結構カッコよく・・・かなり構成なども練った入り方で、テープの内容を良くしてまよ!!
 

 一応、内容的には以上ですが・・・個人的には「普通なDJミックス」の方がいいかな~と思いました。

 なぜなら、このテープ自体、ミックスの展開が乏しく・・・もう少し展開を作りこめばよかったのかもしれないですが、聞いてて飽きちゃう部分があったりするからです・・・
 Paulさんが、なぜこれを作ったのかは分からないですが、Mastermixとしては選曲や構成面で面白い部分も多いですが、全体的なミックスの流れで行くと・・・普及点には及ばないかな~と考えます・・・すみません(^^;)



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 ただ、ここで話が終わってしまっては「ミックステープ・トゥルーパーズ」の名がすたる・・・ってなことで、この作品に関する「ドープ」な話を続けます・・・

 Paul作品は、オリジナルは2000年前後の時期に「テープ」でリリースされ、その後2006年頃にまとめてCD再発があり、今まで紹介した作品も全てCD化されています。
 それぞれ、テープでリリースをしたものを再発しており、内容によっては付加価値(ミックスが長いとか)がありますが、基本的にはテープの内容と変わりがありません。

 しかし、この「Vol,04」だけは・・・ちょっと違いがあり、テープで同じ内容のを持っているのに、CD盤も買ってしまいました(^^;)
 その違いとは・・・特典として「DVD」が付いており、Paul氏のレアな映像が見られる・・・ということです!

 まあ、よくありがちな特典ですが・・・大人の事情を察知するに、通常のテープ作品をCD化するのには、90分テープ(片面45分)でのミックスだとCDを2枚にする必要があり、他の作品ではそうしているのに対し、このVol,04に関してはテープの時点で60分テープで作っており、A&B面が1枚のCDで収まってしまうので、他の作品とバランスを取るために特典DVDをつけて均衡化をしたのだと思います。
 
 ただ、コレが・・・全然悪くなく、結構楽しめる内容ですよ!!

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 超ローテク(プリントスクリーン→ペイントに張り付け→jpg化)で画像をキャプチャーしましたが・・・上の写真のような感じです(^^;)
 クラブでの録画になるので、画像自体がいまいち不鮮明で、見ずらいですね・・・(^^;)

 内容は2本のビデオが入っており、一つは写真上2枚のような「DJセッション(DJ×MPC×ドラム)」で、こっちはボチボチです・・・探すとYouTubuにありましたので、気になる方はこちらからどうぞ~
 そして、2つ目の方は、写真下の2枚ですが、Paulさんの弟子筋にあたる女性DJ「DJ Ruka」さんとのクラブプレイのビデオになり、これが結構面白いです!!

 2つ目の方は、YouTubuに上がってないようなので、ちょっと紹介しておくと、4タンテ×2ミキサー×エフェクターで、PaulさんとRukaさんが横に並び、ショーケース形式でライブミックスを行う様子が記録されています。
 4タンテ&2ミキサーということで、かなり凝ったミックス/ルーティーンになっており、Ulticut Ups並みの躍動感はないですが、見ていてかなり面白いプレイになっています!
 
 PaulさんはDJテクがかなりあるので普通に上手いですが、相方のRukaさんも、調べるとDJ Nozawaの門下生だったそうで、かなり技術があり、ルーティーン自体もかなり考えて作ったようなので、相対的にはレベルが高く、随所で「おおっ!」って驚く所が多いです(^0^)
 流れるようなブレンドミックスは無論ですが、カッコいいクイックミックス(OPP→MassApeal→Reserrection→OPP→I Get Around!)とか、2枚使いをしつつのかけ合い(You The Rock / Over the Borderで!)など、随所で上手いな~と感心をしちゃいます。
 また、バトル系のDJほど「凝って」はなく、あくまでも「DJプレイの延長上」という趣きなので、頭を使わずに見れるってのもポイントで、少し酔っぱらったぐらいで見るとちょうどイイですね(^^;)



 んなわけで、やっぱりPaul作品は外せないですね!
 コレクターな方は「テープ」になりますが、この作品に限っては「CD」の方がお得だと思いますので、よかったら探してみてくださいね~♪



<Release Date>
Artists / Title : DJ Paul 「Connectin' Soul Style vol,04」
Genre : R&B、HipHop
Release : 2000年5月
Lebel : G.A.S.Sound Production CSS-004
Notice : 上記のとおりCD再発があります。

Notice : トラックリストについて
 テープ版にはトラックリストはなく、CD版にも完璧なトラックリストはついていません。 Mastermixなので、ホント沢山の音源を使用しており、一小節だけ登場する曲も曲も多いので、書きだすことが難しかったんでしょうね~?





再編集記事のご案内
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 え~、最近更新がさぼり気味ですが、地下でコッソリと過去の記事を大々的に工事してました(^^;)

 個人的に大好きなDJである「関口紘嗣」さんの作品で、紹介済みだった記事を大幅に改定しました~♪

 ・ 関口紘嗣 「粋(参)」

 ・ 関口紘嗣 「Kamiashi 4th Impact vol,1/3」

 両方の記事とも、前の文章が酷過ぎだったので、気合を入れて変更しました・・・特に赤いテープの「Kamiashi(=神の足元)」は、私のミックステープランキングの「5本の指」に入るヤバい作品なので、超気合いを入れて分析&執筆をしましたので、お暇なら読んでくださいね~♪

 なお、関口さんと言えば、写真のライオンの左横に隠れてる「和物ミックス」が先月発売され、局地的に話題になってますが・・・私的には「吉澤さん」の優勝でした・・・関口さん、すみません(^^;)

 ではでは~


ps ユニオ●の某店で結構探してたミックスCDを中古で買ったら、CD-R作品で、プレス状態が酷く、音飛びしまくりで全然聞けません・・・CD-Rとしっかりと書いて販売してたので返品はしませんが、CDの再生チェックとかってしてないのかな・・・結構高かったのに・・・(涙) ただ、プレス元がCD-Rで作る方がいけないですね!!




DJ Yoshii 「Classic Show Case - Almost 80's」
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 メチャクチャ長い文章を書くと、虚脱感に襲われ、つい次の紹介が遅れますね・・・更新が遅れすみません(^^;)
 そういう時な得意な分野をということでダンクラものですが・・・今回の作品は、ここ最近は力を入れて紹介してる「地方」シリーズな作品で・・・地方系はホント良作の宝庫と考えさせてくれる作品です!!


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 DJ Yoshiiは、新潟を中心に活動をするHipHop系のDJ/Producerで、活動歴が大変長く、先日紹介をしたDJ Kayaさん同様に、新潟という「地方都市」のHipHop(Club)シーンの牽引・底上げしている方です。

 残念ながら、詳しい詳細が分からないところもありますが、ザックリと紹介しましょう・・・

 1990年よりDJ活動を開始し、ミックステープのリリースや、ラジオ番組への参加などを通して徐々に新潟のシーンを盛り上げ、2000年には自身のプロダクションであるINTERFACE&FACTORを設立し、自身の活動の幅(DJ&Produce活動)を広げるとともに、クラブイベントの企画・運営、地元のアーティストのバックアップ(CD作成&流通)、洋服店の経営(Cults)など・・・沖縄のKayaさん同様に、彼が先導して新潟のシーンを広げてる印象がある方です。
 どうしても、地方を牙城に活動をされているので、全国規模での知名度はないですが、写真左のアルバムBELIEVE YOUR DREAMSを昨年リリースしたり、ミックステープ&ミックスCDのリリースなどで知ってる方も少なくはないかな~と思います。
 もっと、Yoshiiさんのことを知りたいのであれば、Yoshiiさんのブログなどをご参照ください・・・

 インタビューによると、新潟のシーンも今はそんなに元気がないようですが、Yoshiiさんのような「シーンの年長者」が先頭に立ち、その都市のシーンを引っ張っていく姿って・・・頼もしくってイイですね!!

 個人的にも、新潟市は何度が出張で伺ったことがあり、ご飯&お酒が美味しかったり、空気が清々しかったりし、好きな都市なので応援したくなります(^0^)
 泊りの出張だと、翌朝に早起きし、散歩がてら散策をするのですが、朝の凛とした空気がホント気持ちよく、信濃川から見る日本海など・・・景色も素敵ですし、帰京時に買う酒(私は日本酒よりエチゴビール!)&肴(八海山のゼリー&お菓子が美味!)も美味しいものが多く、帰りの新幹線はいつも酒盛りです(^^;)
 
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 そんな素敵な都市=新潟を代表するYoshiiさんですが、ミックス作品は1998年ごろよりリリースを開始し、かなりの作品数をリリースしています。

 私はまだテープ作品しか捕捉してないのですが、上記のとおりテープ時代だけでも結構あり、CD時代になると「Monthly Classics」なるシリーズを毎月リリースしたり・・・現在でもミックス作品をリリースされています。
 私は全く買ったことがなかったですが、CDでリリースしてた「Monthly Classics」は、名前から言って「新譜ミックス」みたいな印象がありますが、月ごとに「Classic」な曲を主題を決めてミックスする・・・というかなりコアな内容なようで、ちょっとこれも掘らないといけないな~と思いました。

 そのMonthlyもそうですが、Yoshiiさんに関しては、HipHopをベースにしながらも幅広いジャンルを網羅するスタイルで、HipHop、R&B、ダンクラ、ネタモノなど・・・ほんと幅が広く、かつ内容も悪くないとあって・・・テープに関しては見つければ必ず買っているDJです(^0^)

 テープ時代だと、R&Bなシリーズもあれば、アンダーグラウンドなHipHopなシリーズがあったり・・・色々とリリースされてたようですが、個人的には、今回紹介する「Almost 80's」にハマり、好きになりました。

 写真右がそのシリーズで、テープではVol.05までリリースされ、CDでも再構成した作品が出るなど、彼の人気シリーズとして有名です。
 80'sということで、いわゆるダンクラっぽい80年代の曲が中心なのですが、カプリがミックスしてたような「Old School R&B」的な切り口なので、様々なジャンルの曲をミックスしており、個人的にはかなり好きなシリーズです。

 手始めに、このAlmost 80'sの第一弾から紹介していきますが・・・他の作品もいいのが多いので、随時紹介していきますね~(^0^)


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 では、実際の内容のご紹介です~♪

 この第一作目は、おそらく1998年ごろリリースの一本で、内容的には80年代ダンクラな選曲になっています。

 写真はA面とB面の主要曲の写真ですが、A面はHipHopが好きな方なら馴染みが深い曲が多く、Yoshiiさんの出所である「HipHop」性が感じられる選曲に仕上がっており、写真のHeartbeatMazeなんかはカプリのパワープレイで好きになった方が多いでしょ?
 対するB面は、写真下左のPreludeモノ(Sharon Redd / Never Give You Up)のように、ちょっとGarageライクなノリを見せつつも、写真下右のド定番のFonda Raeをチョイスするなど、HipHopらしさも表現したミックスになっています。

 この辺の曲は、ホント好きな曲が多く、殆どの曲を12inchで持ってるので、写真選びが大変です(^^;) 

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 また、写真で紹介したのは、選曲された曲の一部なので、全体像を全て表せませんが、いわゆる「DanceClassics」という範疇の楽曲で、定番曲、意外な曲、あまり知られてない曲を上手く選曲し、ミックスを進めてる印象があります。

 意外な曲であれば、上記・左のGil Scott-Heron / The Bottleのようなレアグルーブ/Garage文脈で語られることが多い曲とか、写真右のQuincy Jones / Ai No Corridaのような親父Discoっぽいラインの曲など、HipHopの流れではあまり使わなさそうな曲も使用しており、Yoshiiさんの選曲性の広さが分かると思います。
 この辺は、ほんとサラッとミックスし、違和感が全くないのですが・・・考えてみると「面白い曲を入れるな~」と思わせ、マニア納得な選曲眼をしてますよ♪

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 んで、ミックスに関しては要所要所で「上手いな~」と思わせる繋ぎが多いです!
 
 個人的は、シンプルな繋ぎですがPieces of a Dream / Mt. Airy Grooveの頃合いがいいところでのCentral Line / Waiking into Sunshineへのカットインなんかは好きです(^0^)
 ミックスはカットインもロングミックスもこなし、流れに忠実なミックスをしており、ダンクラ特有の澄み切った空気感をコントロールしており、気持ちよく聞けます。
 ただ、全体的なミックス作りに関しては、いまいち輪郭がつかめず、中途半端なストーリー作りになってるかな~と思いました・・・しっかりと上下の流れを作ってはいるのですが、ミックスにパンチラインがなかったりし、この点はもったいないですね?

 また、Yoshiiさんに関してはスクラッチ&2枚使いのスキルが結構上手く、この作品だとそんなには披露されないですが、良いアクセントになっています。
 A面のイントロでは、写真左下のHey DJのイントロブレイクでの2枚使いは、渋いんだけど効果的だし、実は擦るといい音が出る(特に手拍子スネア)Forget Me Notsでのスクラッチなど、いい味を出しています(^0^)
 他の作品を深く聞いてないので、明言は出来ないですが、技もしっかりとあるんだと思います。


 
 んなわけで、サクッと説明しましたが、安心して聞ける1本だと思います!

 正直、ミックスの世界観がSpinbadやUlticut級に優れてるとは言えませんが、選曲の良さとミックスの丁寧さと、Yoshiiさんが持つ「HipHopらしさ」がしっかりと融合し、ダンクラ特有の気持ちいい空気感を出しているのは堪りません!!
 なんか、テンションを上げたいときは聞かないですが、リラックスして聞きたい時には最適で・・・肩の力を抜いて、ドライブする時のお供には最適ですね(^0^)

 Yoshiiさんものは、今後も紹介しますので、新潟方面の方はお楽しみに~♪


<Release Date>
Artists / Title : DJ Yoshii 「Classic Show Case - Almost 80's」
Genre : DanceClassics、Garage、80'sR&B
Release : 1998年??
Lebel : Tape Queenz(???) No Number



ご来店、ありがとうございます!
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 いや~、金曜、土曜と突然の来店者数増加にビビっております(^^;)

 金曜は仕事の付き合いで深く飲み、終電で帰宅し、翌日の土曜は二日酔い(久しぶりにオエってしちゃった)なのに出社し、帰宅してPCを開いたら・・・ビックリする来店者数と拍手の数で・・・画面を見てて凍ってしまいました(^^;)

 きっと、Front/Blastの記事を見てくださった方(ソロバンさんのかな?)が、どこかでがリンクを張って頂き、そこから来られた方が多いのだと思いますが、拍手とかコメントという形で評価があるのは非常に励みになります。
 自分の好き勝手で書いてる文章なので、たまに書いてて「何の意味があるだろ・・・」とか思ったりしますが、予想外の反応の良さに感謝感激です!!
 なので、昨日の夜から気合を入れて、バックナンバーリストを仕上げました・・・疲れました(^^;)

 ボム級のコラムはその内に書きますが、今後は普通にミックス作品を中心に紹介を続けますので、お付き合いをよろしくお願い致します m(_ _)m
 ちょうど、Front/Blastの記事を書いているとき、かなりのミックス作品を聞きこんで、着想し始めたのも多いので、書けるのから書いていきますね~♪

 ではでは~


ps 暇な時を見て、このサイト内のリンク集を強化してました。 まだ書きっぱなしのが多く、管理が出来てない状態ですが、今回は、コラムとかを強化したので、暇だったら見てくださいね~

 ● index

あと、「ルール集」的な書き込みもつくったので、お暇だったら見てね~ あっ、ソロバンさん、早速、例の画像を使わせてもらいましたよ!! ありがとうございます!!

 ● はじめに


HipHop/R&B専門誌「Front/Blast」 バックナンバーリスト
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 お待たせしました!
 本編もいっぱい書きましたが、こっちも濃いですよ・・・(^^;)

 本編である『HipHop/R&B専門誌「Front/Blast」について』を書く過程において、下調べをする必要があり、その時に残したバックナンバーのリストを紹介したいと思います・・・
 まあ、以前、DaCypherを紹介したときにリストを載せたので・・・こっちも載せないといけないな~と思い、シコシコ書いてたのが・・・実情です(^^;)


< はじめに >

 え~、本編の方は、頭の中で方向性を考え、一気に書きなぐり、なんとか形になったし、自分が伝えたかったことは書けたので・・・個人的には満足ですが、文字ばっかりが多く、かつ論述的な書き方を「あえて」したので、読みずらいな~と思う方も多いと思います。
 例えば、こういう記事があったよね~とか、この特集は面白かった!のような、実際の記事を紹介する方が、紹介文としては分かりやすく、そういった「直接的」な内容の方が知りたかった・・・みたいな方も多いと思います。

 ただ・・・こういった記事の直接的な紹介を私がすると・・・紹介が「終わりません」!!(^^;)

 ただでさえ私が書く文章が「しつこい」のに、紹介に終始する姿勢になると・・・大変な量になることが予測され、かつ、私の尺度で紹介をするので内容が偏る恐れがあり・・・本編では直接的な記事の内容は紹介しませんでした。
 そういった事前予測があり、本編をどうしようか・・・と考えていたのですが、歴史的な価値がホント大きい雑誌なので、Front/Blastのことを知らない人でも「この雑誌が持っていた価値」を知ってもらうべく、対外的な要素を含めた論述的な記事し、別のページで直接的な内容の話をしようと・・・考えていました。

 前ふりが長くなりましたが、そんなこんなで、このページでは、実際のFront/Blastに掲載されていた記事の一部をリスト形式で紹介します~♪


< リストの読み方 >

「掲載基準」
・ リストでは、その号で記事の扱いが大きかった記事、または私が興味のあった記事のタイトルを載せています。
・ 私がリストを起こしたので、内容的に偏ってたりする可能性がありますが、ある程度「ページの大きさ」を考慮した抽出方法でリスト化してありますので、その点はご了承ください。
・ 当然、1ページぐらいの記事や、ミニ記事など・・・雑誌の中で沢山の記事がありますが、ページ数が少ないものは、基本的には割愛しました。
・ また、リストは見やすさを考慮して「発行年」別で分けました。

「リスト表記」
・ タイトルがアーティスト名であれば、そのアーティストの記事・特集で、それ以外は記載した内容の記事・特集です。 リスト上では「アーティスト系記事→それ以外の記事」という流れで書きました。
・ 一部のアーティスト名の表記が略語(PE=PublicEnemy)になっています。 また、文字間隔をくっつけて表記(DJMasterKeyみたいな)をしたので、検索時などはご注意ください。
・ なお、表紙のアーティスト(リスト上だとその号の一番最初に書いた人)に関しては、記事の扱いが大きいことが多いので、情報を調べたいときは頭に入れておいてください。
・ アーティスト名で書いてない記事は、原文のタイトルと異なる場合が多いです(原文のタイトルが長い為)。 原文のタイトルではない表記のものは、私が分かりやすく意訳したタイトルになりますので、ご注意ください。

「画像」
・ 写真は、その写真をクリックすると別画面で拡大します。 
・ ただ、各々の「表紙写真」だけは、ファイルサイズの関係上、サイズダウン&サムネイル化したモノになります。
・ また、各写真は「資料用」という意味合いで撮影したので、不鮮明な画像も多いのでご注意ください。

「ピックアップ記事」
・ リストで「黒の強調文字」になっている記事は、その発行年の下に私の一口メモ(=ピックアップ記事)を掲載しました。
・ その記事は、私の判断で、Front/Blastの内容を上手く表した記事や、歴史的に価値のある記事になります。
・ 選定に関しては、私の独断で決めたので偏りが多い(レコードが多いっすね)ので、ご注意ください。

「雑誌の発行年月」
・ 雑誌の特性上、リストの発行年月に雑誌が発行されていません。
・ Front/Blastだと、2001年度までは「その月-1」の月に発行し、2002年以降は「その月-2」の月に発行しています。
・ リストの便宜上、表紙に書かれてる発行年月を基準にしましたので、実際の利用の際はこの点はご注意ください。
・ なお、Front/Blastは「20日発売(初期は18日だっけな?)」でした。


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< 1994年&1995年 >

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1994/10 no,01 BeastieBoys、GeorgeClinton、Marvin Gaye
          HipHop用語辞典、オールド・スクール再検証
          年代別ヒップホップ・アルバム100選
1995/04 no,02 NaughtyByNature、Wu-Tang、PriorityRecords
          / 現代フリーソウル考,80年代ファンク
1995/07 no,03 ODP、PE、StevieWonder、IsleyBrothers
1995/09 no.04 Jodeci、BadBoy、R Kelly、PeteRock、MellowYellow
1995/11 no.05 DefJam特集、Mary J、TeddyRiley

    「Marvin Gaye」
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        記念すべき第1号では、本編でも触れましたが、
        HipHop以外の記事も多く、表記のMarvinの特集が
        あったり、写真右の70年代に乱造された
        日本盤のDisco7inchの珍ジャケット特集など、
        まだFrontらしさが確立してないが故の記事が多いです。


< 1996年 >

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1996/01 no.06 Krs-One、TLC / R&B Vocal Group特集
1996/03 no.07 EPMD、LordFinesse /1995 Front award 、 HipHopR&B
1996/05 no.08 Total、TrackMasters / Queens特集
1996/06 no.09 LordFinesse、Ultramagnetic Mc's
1996/07 NAS、BuddhaBrand / Underground12inchレビュー
1996/08 LoudRecords特集-SadatX etc、BuckWild、KeithSweat
1996/09 Fugees、さんぴんCamp、GrooveTheory
1996/10 ATCQ、JermaineDupri、INI
1996/11 NYラジオ特集、DefSquad日本ツアー
1996/12 JeruTheDamaja、2Pac逝去 / マイクバトルの歴史、
      HipHopR&B作品の元ネタガイド

   「EPMD」「Ultramagnetic Mc's」
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       音楽誌なので、あるアーティストの新作が出ると、
       過去作品を振り返る・・・みたいな特集がありますが、
       Front時代のアーティスト特集はメチャクチャ濃いです!
       こういった特集を読み、そのアーティストの12inchを知り、
       オリジナル盤を探しに行った方は多いはずです!
       とりあえず、表紙になってるアーティストは必ず特集がある
       ので、写真とリストを参考にしてみてね♪

   「NYラジオ特集」
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       本編でも触れましたが、Frontらしい企画力が実った記事。
       HipHopを発展させた一因でもあるラジオに関して、有名DJ
       へのインタビュー、Buddhaのメンバーの座談会など、
       資料としても秀逸です。


< 1997年 >

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1997/01 MobbDeep、2Pac、JayDee、TonyToniTone
1997/02 BuddhaBrand、Fugees、DeLaSoul
1997/03 Mary J.Blidge / 1996 Front award、東西抗争について
1997/04 MURO、LLCoolJ、KRS-ONE
1997/05 Wu-TangClan、Biggie逝去、Zhane /
       Old School R&B DiscGuide
1997/06 The Notorious BIG /
       UndergroundHipHop特集(Jigmastas,CompanyFlow,GodfatherDon)
1997/07 Wu-Tang Japan Tour、ATCQ来日
1997/08 Shakkazombie、The Roots、ToniBraxton
1997/09 Common、EnVogue / KeithSweatの聴き方
1997/10 OC、PuffDaddy、Maxwell
1997/11 EPMD復活、Joe / Middle School HipHop Disc Guide
1997/12 Rakim特集、LLCoolJ、BustaRhymes

   「Old School R&B Disc Guide」
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        Front/Blastの代名詞である「DiscGuide」の第一弾!
        Capriが選曲してたようなNYクラシックな歌モノを
        各DJが紹介してます・・・10年以上経過した今でも
        内容が全く色褪せない奇跡のガイドです!!

    「Middle School HipHop Disc Guide」
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        これまた内容が色褪せないガイドで、活用した方も
        多いはず・・・ミドルものに特化したガイドで、こちらも
        各DJの強力なガイド&コメントにノックアウト!
        今見返しても絶対勉強になりますよ!!


< 1998年 >

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1998/01 K-DubShine、Nice&Smooth、JanetJackson
1998/02 X-Ecutioners、ErykahBadu、DiamondD
       / UndergroundHipHop特集
1998/03 PuffDaddy&TheFamily / 1997 Front award、5大ブレイクビーツ
1998/04 Gangstarr大特集、ErykahBadu / トラックス物について
1998/05 ATCQ、The Notorious BIG
1998/06 独立創刊 Brandy / HipHopPioneersインタビュー特集
1998/07 Zeebra、RawkusRecords、Maxwell / 日本語R&B特集
1998/08 MOP、LaurynHill / DJ Kensei's Underground HipHop
      UKHipHop特集
1998/09 YouTheRock、DevLarge-LargeProfessor / 女子受けR&B
1998/10 KidCapri特集、Rappagariya、ATCQ / スクラッチ特集
1998/11 SchaDaraParr、BlackStar、RKelly /
       R&Bお宝リミックス12inch特集
1998/12 PeteRock、Gangstarr来日、BadBoyRecords
       / 思い出のR&Bバラード

    「5大ブレイクビーツ」
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        インピーチやアパッチなどの定番ブレイクを紹介した特集で、
        個人的にはTopBillin'がインピーチから作られたことが分かり、
        ビックリさせられた記事です・・・子供には衝撃的です(^^;)

    「KidCapri特集」
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        ミックステープの父こと「Kid Capri」の特集!
        レアなインタビューも必見ですが、DJ MasterKeyの
        熱い思いにヤラれ、Capriのヤバさが分かりました!


< 1999年 > ※Blastに誌名変更

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1999/01 MethodMan&Redman、DMX / エンジニアについて
1999/02 TheRoots、BustaRhymes、Rammellzee / フランスのHipHop
       付録:Tags of the times version 2.0Jインタビュー集
1999/03 RobSwift、FoxyBrown / 1998 Blast award
       ラフなHipHopビートについて
1999/04 NAS、EricBenet / HipHopを感じるジャケット50選
       OldSchoolネタの曲、日本語ラップのリリック評論
1999/05 SoulScream、TLC / チキチキについて
1999/06 TLC、SlickRick、Blackstreet / 西海岸HipHop特集
1999/07 Noreaga / 西海岸HipHop特集、NYのエンジニアについて
       DragonAshを考える
1999/08 Rhymester、Shakkazombie / 西海岸HipHop特集、
       日本のバトルDJの系譜
1999/09 Mary J.Blige、Eminem / 西海岸HipHop Discガイド、
       Turntablistについて
1999/10 LostBoys、LivingLegends / B-Boy Park '99
1999/11 RunDMC、YouTheRock、2Pac&Biggie / UKHipHop特集
       Front/Blast名言集
1999/12 D'angelo、Fondle'em Records、Tha Blue Berb

    「1998 Blast award」
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        書くところがなかったのでココで・・・
        毎年春ごろには、ライターと読者の投票で年間特集があり、
        毎年の風物詩になっていました・・・ちなみに、この1998年
        には、高校生だった私の投稿が採用され、実名も載ってます!
        何処に載ってるのかは・・・恥ずかしくて言えません(^^;)

    「Tha Blue Berb」
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        ライターの古川耕さんによる、総力取材が実った力作記事!
        古川さんの真摯な姿勢による取材と、Bossの心の広さがあって
        初めて実現した記事でしょう・・・読んでちょっと泣きました!
        Front/Blastが「音楽誌以上」の存在が分かる記事ですよ!!


< 2000年 >

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2000/01 Jay-Z、ODP、RodneyJerkins / HipHopの雑誌メディアを考える
2000/02 BattleDJ特集、DJ Yutaka
2000/03 Twigy、NAS / 1999 Blast award、RemixAlbumの妙味
2000/04 BuddhaBrand、DITC、Q-Tip / イタリアのHipHop
2000/05 Jurassc5、Common / ラジオを聞こう、フランスのHipHop
       R&B Classis Uncuts'99
2000/06 DeLaSoul、CutChemist / SwizzBeatsのトラック
       R&B Classis Uncuts'98
2000/07 Zeebra / 隠し玉HipHop雑談、DanceHallReggae Disc Guide
       R&B Classis Uncuts'97
2000/08 Rappagariya、BigL、Lil'kim / 日本のグラフティーの歴史
       DMC Japan、R&B Classis Uncuts'96
2000/09 MURO、KoheiJapan、Scratchcon.2000
        MCバトル再考証、Disco12inch Disc Guide
       R&B Classis Uncuts'95
2000/10 LLCoolJ、SwizzBeats、DrDre&Eminem、kickTheCunCrew /
        B-BoyPark2000、R&B Classis Uncuts'94
2000/11 Nitro、GKMaryan、MOP / B-BoyPark2000回想録
       過小評価なラップアルバム
2000/12 Wu-Tang、DJHasebe、MarleyMarl、キエるマキュウ

    「R&B Classis Uncuts'99」
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        R&Bのアルバムで、シングル化されてない良曲を
        紹介したナイスな企画。 この号から数カ月は過去
        のアルバムを紹介し、その後は1年に一回、その前年
        に出たアルバムからの紹介をします。
        R&B系ライターの「耳のよさ」が分かる連載です!

    「MURO」
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        我らのKingもCDが出るたびに取材を受けてましたが、
        PanRhythmが出たときのこの記事はドープ!
        MUROさんによる、Jazz/Soul/Reggae/HipHop・・・などの
        ハイレベルなレコードガイドがあります。
        ちなみに、MUROさんが出るとレコードガイドが必ずある
        ことが多く、MUROさんの尽力が素敵です!!


< 2001年 >

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2001/01 Nitro、Jay-Z / 日本のオルタナティブHipHop、
       90's R&B Dance Classics 100!
2001/02 DJ Krush、MethodMan&Redman、Neptunes
       / 韓国のB-Boyシーン
2001/03 Destiny's Child、GrooveAttackRecords / Blast award 2000
2001/04 Beatnuts、EVE、Anticon / TagsOfTheTimes3付録
       R&B馬鹿リリック特集
2001/05 Ozrosaurus、Suiken、Three6Mafia / R&B Classis Uncuts'00
2001/06 Krs-One、JanetJackson、Redman、SonRecords
2001/07 Dabo、MissyElliott / HipHopB面クラシック120選
2001/08 MaryJBlige、RipSlyme、Rappagariya
2001/09 GakiRanger、Macka-Chin、Maxwell / HipHopのバトルの歴史
       ClubHits2001前半,
2001/10 LeftEye、DMX、Aalayah急死、DefJux特集 / B-BoyPark2001
2001/11 DJMasterKey、Twigy / MCバトルを考える、韓国のHipHop
       DMCjapanFinal
2001/12 Jay-Z、FunkyDL、JaRule / MCバトルを考える
       名古屋のHipHop

    「R&B馬鹿リリック特集」
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        Front/Blastでは、ちょっと視点が面白い特集も多く、
        この特集なんかはそうでしょう・・・R&Bの曲で、
        曲は凄いイイんけど、実は歌詞がとんでもないものがある
        というのを教えてくれた名企画!
        大ヒット曲「Next / Too Close」は勃起ソングでした(^^;)

    「B-BoyPark2001」「MCバトルを考える」
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        毎年、夏の風物詩である「B-Boy Park」については、
        Blastも並々ならぬ尽力・協力を行っており、
        当然、開催後の記事も濃いです!
        特にMCバトルについては、分析やインタビューなどで
        かなりのページを割き、ラップの奥深さを教えてくれる
        特集になっています!
        ちなみに2001年はクレバーの3連覇ですね!


< 2002年 >

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 ※注意 2002年1月号は「2002年1/2月号」になっています。
       これは、雑誌の表記の関係で、ひと月先を表記しないと
       いけなくなったそうで、この号より変更をするため、
       このような記載になったそうです・・・
       けっして「合併号」ではないのでご注意ください。
       また、私の所持してる雑誌が抜けてるわけでもないですよ。

2002/01/02 Rhymester、LunchTimeSpeax、BadBoyRecords
         / 変態スクラッチDJ特集
2002/03 DeLaSoul、DrDre、NAS、NateDogg / ヨーロッパのHipHop
2002/04 X-Ecutioners、KickTheCunCrew
       / Blast award 2001、Aayiyah追憶集、大阪のHipHop
2002/05 Brandy、Shakkazombie、ThaBlueHerb、Jurassic5
       / オーストラリアのHipHop
2002/06 SoulScream、ThinTank、Jay-Z&R.kelly / インストHipHop
2002/07 ThaBlueHerb、S-Word / R&B Classis Uncuts'01、MPCの歴史
2002/08 MURO、Deli / キングギドラ自主回収を考える
       InstrumentalHipHopガイド
2002/09 RipSlyme、DJHasebe、ForceOfNature、Gagle
2002/10 Xzibit、Nelly、JazzyJeff、R.kelly、Realstyla / サウス特集
2002/11 EVE、Jurassic5、Hazu、Dabo、DJKrush
       / B-BoyPark2002、DMCjapanFinal
2002/12 DJKentaro DMC優勝!!、Scarface /
       B-BoyPark02 MCバトルについて、HipHopClassics12inch選

    「キングギドラ自主回収を考える」
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        ギドラのシングルで性差別表現があり、CDを自主回収した
        ことに関する特集で、HipHopにおける「歌詞」のことや、
        業界内の問題など、かなり真面目な特集です。
        こういった骨太な特集もFront/Blastの魅力ですね。
        ちなみに、MUROさんが表紙なので、またドープなレコ紹介
        をしてますよ・・・「片面プレスを集めてます」って!!

    「HipHopClassics12inch選」
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        2号に渡って掲載された鉄板HipHopのディスクガイド!
        MUROさんをはじめ、有名HipHop系DJのチョイスが
        秀逸で、大変バランスの良いガイドになっています。
        んで、面白いのが、クボタタケシさんが参加されており、
        やはりドープなセレクションになっていますね!!


< 2003年 >

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2003/01 GakiRanger、TLC、キングギドラ / B-BoyPark02 MCバトル
       HipHopClassics12inch選
2003/02 UZ、,KoolGRap、TooShort、Macka-chin / 沖縄のHipHop
2003/03 NAS、Jay-Z、MissyElliott、ScratchTourJapan
        / 名古屋のHipHop
2003/04 MSC、Common、,Azzurro、Blackstreet / Blast award 2002
2003/05 Ozrosaurus、KoheiJapan、Twigy、50cent
2003/06 Eminem、GoForcemen、KeithMurray
2003/07 50Cent、瘋癲、DobermanInc / ターンテーブリスト特集
       R&B Classis Uncuts'02、福岡のHipHop
2003/08 LunchTimeSpeax、Beyonce、ShadyRecordsJapanTour
       / South特集、2枚使いについて
2003/09 Ashant、,Gangstarr、RipSlyme、韻踏合組合
       / D&D Studio 特集
2003/10 MaryJ.Blidge、Rappagariya、Neptunes、DJMitsuTheBeats
       / 2003年上半期フロアヒット12inch
2003/11 Zeebra、2Pac、Outcast、Jaylib / B-Boy Park 2003
2003/12 Ludacris、SphereOfInfluence、StonesThrow特集 / MCバトル2003

    「ターンテーブリスト特集」
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        ここで紹介するのもなんですが、Blastではスクラッチ系
        の情報はとにかく濃く、これを読んでスクラッチに興味を
        持った方も多いかと思います。 ライターの11zeroさん
        (後の伊藤編集長)の功績ですが、何億ドルも稼いでいる
        Jay-ZとQ-Bertが並列で語られている雑誌って凄いですよ!
        
    「D&D Studio 特集」
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        こんな特集をするのは、世界中の雑誌を見渡しても
        Blastだけでしょ!! NYのHipHopには欠かせなかった
        D&D Studioの閉鎖が決まり、偉業を讃えるべく特集
        されました。 中身は見てのお楽しみですが、
        スタジオの図面なり、オーナーのインタビューなど
        超ドープな記事ですよ!!


< 2004年 >

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2004/01 Jay-Z、Rammellzee、Steinski、StonesThrow特集
2004/02 AlicaKeys、WestsideConnection、Dabo、MagumaMC's
       UpAbove特集
2004/03 Tokona-X(名古屋特集)、SeanPaul、The45King
       / 2003年下半期フロアヒット12inch
2004/04 Rhymester、JustBlaze、般若、Lil'John / Blast award 2003
2004/05 雷家族、G-Unit、BadBoyRecords10周年 / keepintime特集
2004/06 LA特集(DilatedPeoplesなど)、NAS(ILLMATIC10周年特集)
       Twista、PeteRock、SchaDaraParr
2004/07 KanyeWest、Usher、GhostfaceKiller / チカーノHipHop特集
       R&B Classis Uncuts'03
2004/08 K-DubShine、DobermanInc、BeastieBoys、X-Ecutioners、
       Madvillain
2004/09 妄走族、Brandy、DS455、Wu-TangClan、GakiRanger
       / HumanBeatBox特集
2004/10 R.Kelly、LloydBanks、Nitro、Biggie(ReadyToDie10周年特集)
       / DevLarge vs K-Dub 問題
2004/11 Nelly、MobbDeep、Shyne、TerrorSquad、R.Kelly
2004/12 Mase、DJKrush、TheRoots、MURO、DJAkakabe
       / 2004年上半期フロアヒット12inch

    「StonesThrow特集」「UpAbove特集」
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        レーベル単位の特集もFront/Blastでは定番で、かなり
        初期より特集されていましたが、大半の記事が
        レーベル側からしっかりと「信頼」された上で成り立ってる
        記事が多く、単なるレーベルガイド以上の記事が多いです。
        特にStoneThrowの特集は2号連続で、濃いですよ!

    「Tokona-X(名古屋特集)」
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        ちょうどトコナのCDが出たこともあり、前年から始まった
        地方のHipHop特集の流れで名古屋が取り上げられてます。
        HipHopほど地域性が出る音楽は珍しく、日本でも
        地域性が確認出来ることが多いと思います・・・・
        その限りにおいて、地方のシーンもしっかりと紹介されて
        おり、地方にいるまだアンダーグラウンドなアーティストが
        注目されたケースが多いと思います。
        なお、日本各地もそうですが、アメリカでの地区別特集や、
        アメリカ以外の国も紹介されることが多いです。


< 2005年 > 2月号よりリニューアル

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2005/01 SnoopDogg、Destiny'sChild、Gore-Tex、DeLaSoul
2005/02 リニューアル Eminem、Lil'Jhon、Ludacris、
       Roc-A-FellaRecords、DJHazime / Tokona-X逝去
2005/03 TI、NAS(リリシスト特集)、TheGame(Compton特集)、Kan
       DJMasterKey / 大阪HipHop特集
2005/04 50Cent、NY特集、TheGame、Prefuse76、Dohzi-T
       / 2005年上半期フロアヒット12inch
2005/05 般若、565Familia、KanyeWest、MariahCarey、DevLarge
       / Blast award 2004
2005/06 JohnLegend、Reggaeton特集、名古屋特集、瘋癲
2005/07 BlackEyedPeas、FatJoe、MABO、Breakthrough
       / HipHop映画特集、R&B Classis Uncuts'04
2005/08 Common、MissyElliott(女性MC特集)、FaithEvans、MellowYellow
       / 少年から大人になったR&Bアーティスト特集
2005/09 KanyeWest、SwizzBeatz、R.Kelly、MURO、Cormege、DJOasis
2005/10 G-Unit(50Cent vs TheGame特集)、Yakko、JermaineDupri
       / サンプリング特集
2005/11 DefJam特集(Rihanna,Jay-Zなど)、YingYangTwins、Deli
       / BigJoeについて
2005/12 PharrellWilliams、SwiizBeats&JustBlaze、Twista、
       Destiny'sChild、AliciaKeys / BigJoeについて

    「Tokona-X逝去」
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        Front/Blastを通して、志半ばで亡くなってしまった
        アーティストの追憶特集は・・・定番にしたくないですが、
        定番な特集で、2004年年末に急死されたトコナのことも
        特集されています。 ネットがなかった頃は、Blastを買い
        死亡情報を知り、絶句したことが何度もあります。 
        ちなみに、この号にはODPのRIP特集もあります・・・

    「サンプリング特集」
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        リニューアルをし、個人的な印象だと「読者の再教育」と
        「新しい読者の教育」みたいな記事が多いかな~と思います。
        音楽の知識って、雑誌においては読者が知ってる前提で
        記事を書くので、その知識を知らない新人読者はついて
        いけないことが多いです・・・
        その限りにおいて、こういった特集は必要ですね!
        ちなみに、ちょうどJustBlazeとかがサンプリングを復権した頃
        だったので、特集されたとも取れます。


< 2006年 >

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2006/01 Biggie特集、LittleBrother、Gagle、DJHonda / クリスマス特集
2006/02 Beef特集(Nas&Jay-Z)、BootCampClik特集、MobbDeep
       GakiRanger、Biggie
2006/03 Zeebra、Ds455、MSC、サウス特集、MaryJ.Blige
       / 2005年下半期フロアヒット12inch
2006/04 JapaneseHipHop大特集 Kreva、Rhymester、Dabo、般若
       / 日本語ラップ名曲ランキング、さんぴんCamp回想録
2006/05 TI、Diplomats、Ne-Yo、Ozorosaurus、DJKrush
       / JDilla(JayDee)逝去
2006/06 ChristinaMilian、JamieFoxx、MobbDeep
       R&B特集(おきゃんR&B,R&B馬鹿リリック・・・)
2006/07 BustaRhymes、GhostfaceKillah、50Cent、Twigy
       / R-RatedRecords(京都のHipHop)
2006/08 LLCoolJ、Three6Mafia、Ne-Yo、GroovemaSpot / NY賛歌の曲
2006/09 Jay-Z(ReasonableDoubt10周年)、Suiken、Jurassic5
       CutChemist / 西海岸HipHop
2006/10 OutKast、Chingy、Hyphy特集 / The Hottest100
2006/11 AI、女性R&B大特集(Beyonce,JanetJacksonなど)
       / 国産R&Bを考える
2006/12 TheGaem、BadBoyRecords、Ludacris
       / NTV系SugarHillStreetについて

    「JapaneseHipHop大特集」
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        この頃になると、リニューアル後の迷い(?)も消え、
        いい企画が多く、この日本特集なんかは素晴らしいです。
        名アルバム、名12inchの紹介などで教育的な価値を
        出しながら、親父泣かせな「さんぴん」特集など、
        若い読者もオッサンも楽しめる内容ですね!
        それ以上に、日本のシーンをまた盛り上げよう!って
        姿勢は評価しないといけませんね!!

    「R&B特集(おきゃんR&B,R&B馬鹿リリック・・・)」
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        元編集者の高橋芳朗(この頃はライターさんとして参加)が
        提唱した「おきゃんR&B」の記事が、ヨシさんの趣味(公論を
        読んでれば分かるよね!)が爆発でイイですね!!
        「女の子R&B」の再考記事なんですが、リスナーに新しい
        聞き方を提示しており、かなり面白い特集です。
        また、馬鹿歌詞も最高です!


< 2007年 >

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2007/01 アナログ大特集 DL、MURO、DITC / DJ's Disc Guide!
2007/02 Nas、Jay-Z、ShadyRecords、Anarchy、SnoopDogg
       / Illdas2007(HipHop用語辞典)
2007/03 日本語HipHop大特集 Rhymester、Dabo(TokyoShit!)
       名古屋特集、日本語HipHop過小評価アルバム / アトランタ特集
2007/04 DJKentaro(CD付録)、Macka-Chin / 究極のHipHopトラック100選
       JamesBrown追憶特集
2007/05 最終号 付録CD(未来は暗くない)制作リポート
       日本語ラップ「未来の10組」、Shingo西成

    「アナログ大特集」
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        休刊前の「最後っ屁」なのか、Front/Blast伝統の
        アナログ特集を全編にわたって網羅してます!
        ディスクガイド系は、各DJが命題を決めて選盤を
        しており、MUROさんをはじめ、流石の内容ですよ!
        ただ、この特集は、オッサン組にはイイですが、
        新人さんにはキツイんでしょうね~(^^;)

    「JamesBrown追憶特集」
      DSC04480.jpg DSC04481.jpg
        追憶特集の中で、一番濃かったのがコレですかね?
        Funkの父、そしてHipHopの源(みなもと)であるJBの
        特集で、記事もディスクガイドもドープです!
        なお、別記事扱いですが、2006年9月号より始まった
        K-Prince(BBP)とTus-Oneによる「Random Rap Galose」
        という連載でもドープな45の紹介がありますよ!
        休刊によりRandomの連載が続かなかったことはホント
        残念で仕方ありません・・・復活希望!!


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< 増刊号 >

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 Blastになり、ある時期から増刊号を出すことが多くなりました。
 内容としては、機材関係の増刊や、10周年記念で過去を振り返るとか、初心者向けのHipHopガイドなど・・・ボチボチ発刊されていました。

 個人的には、機材関係のは、色々と面白い記事が多く、必ず買っていました・・・ただ、新機材の紹介などを冷静に思い返すと、明らかに機材メーカー&販売店の「広告」を稼ぐための増刊だったのかな・・・と思うところもあります。
 機材系の増刊は、全部持ってますので、下記にリストを提示します。

 なお、機材以外の増刊は、大半が「初心者向け」に作られたモノが多く、中身を見ると本編の再編集記事が多く、本編を読んでれば事足りるな~と思い、これだけはスルーしてましたので、リストはありません・・・予めご了承ください。

2003/12 「DJ Gears 2004 - A Guide to Hip Hop DJing」
         DJ KentaroのDJ講座、HipHopDJの歴史、
         DJ KiyoのMixTape制作講座
2004/04 「Hip Hop Producers 2004 - A Guide to Hip Hop Track Making」
         Beatsの作り方講座(MitsuTheBeats、IllSuono)
         HipHopProducerの歴史
2005/03 「DJ Gears Spring 2005」
         Madlib特集、レコードゲリラ特集、808特集
2005/11 「DJ Gears Autumn 2005」
         SwizzBeatz&JustBlaze、ラップ曲の作り方
         PeteRock&LargeProfessor特集
2006/09 「DJ Gears Autumn 2006」
         Kreva特集、Timbaland、CutChemist家に訪問

    「DJ KiyoのMixTape制作講座」
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        ミックステープに関するブログなので、紹介しないと
        いけませんね! あのDJ KiyoさんがStoneThrowの
        音源を使って、実際のミックス作品の作り方を記事で
        紹介、そしてその音源をWebでアップするという
        面白い企画です。 残念ながらアップしてたページ
        削除されていたので確認できませんが、記事だけでも
        かなり興味深い内容になっていますよ!!

    「レコードゲリラ特集」
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        海外のDJ達が日本に来たら何をするか・・・といえば
        「レコード掘り」に決まってるわけで、それが目的で
        ツアーを組んで来日するDJも多いですね(^^;)
        本誌で不定期に企画されていたこの特集を、
        この増刊では、過去記事の再掲載と新しい記事を
        載せており、レコードを掘る方には堪らない内容です!
        内容は、来日DJが掘ったレコードのコメントをもらい、
        彼らの個性などが分かる感じになってますよ!


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 あと、本文でも触れましたが、人気連載だった「ブラスト公論」は、連載記事をまとめたモノが単行本化しています(2006年3月)。
 居酒屋でありがちな「30過ぎたオッサン達の与太話」を形にした感じの連載(座談会)なのですが、グッとくるパンチライン(言霊)の嵐に爆笑必死です!
 帯には「愛すべきボンクラ達が繰り広げる正論&暴論のハイブリット雑談芸」とか「ボンクラ達の理論武装マニュアル!」と書いてあり、まさにこの通りの内容です!

 ちなみに、本書では、連載時の掲載記事を時系列で並べつつ、アウトテイク記事や、コラム、新作記事(郷原さんの合宿風呂事件・素敵です!)などがあり、絶対読んでください!!

 また、Blast休刊の際、人気な連載は単行本化します・・・とか書いてあったのですが、一向に単行本化しないですね(^^;)


< 音源リリース >

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 音楽誌によくありがちですが、音楽誌が企画したCDってありますよね?
 Front/Blastもご多分にもれずリリースしており、「diggin' from the vaults」というシリーズで、不定期に数枚リリースしています。
 
 内容としては「有名DJが選曲した旧譜音源コンピレーション」っぽいのが多く、結構早い時期からリリースがありました。
 大半がコンピレーションで、リリースをするレコード会社が持ってるカタログ・レーベルの範囲なので、コアな選曲性は少なく、旧譜でもSoulとかFunkとかJazzといった「HipHopとしてはネタな曲」が多く、どちらかというと「初心者向け」な内容が多かったかな~と思います。
 ただ、レコード会社主導の「分かってないコンピ」とは明らかに違う、Front/Blastが持つ「濃さ」をしっかりと体現したCDになっています。

 持っているのは、写真左の「Maki The Magic / Disco Spectrum」だけなのですが(これだけはミックスCD)、Front/Blastの記事に連動したものもあり(このCDは2000年9月号のDisco12inch特集から発展して作られた)、今後、もうちょっと掘ってみようかな~と思います。

 なお、限定でそのCDから何曲か抜粋したアナログ盤もリリースされ、レアな曲の再発みたいな扱いで売られてました・・・ただ、このレコは持ってましたが、オリジナル盤を入手したものが多く、この前、売ってしまいました(^^;)

 あと、マニアックな情報を一つ・・・

 このコンピシリーズの第2弾はMUROさんが担当し、FantasyとかSolarとかprestigeなどの音源を、Diggin' Ice的な「チル」選曲をしたCD(リリースは97年7月)が発売されました。
 当時、リリースしてたことは知っていましたが、購入しないまま今に至っています・・・しかし、今回の調査でちょっと衝撃の事実な作品があることが分かりました!

 このCDをリリースした時、一部のCD店では購入者特典で、写真右のテープが抽選でもらえるハガキが配布されたようで、そのテープでは、MUROさんがCDで選曲した曲使ってDJミックスしてるそうです!!
 いや~欲しいな・・・欲しい・・・うん、欲しい(^^;) その内、出会えることを祈りましょう・・・


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< 最後に >

 まだまだ書きたいことが多い(コーナーとか連載のこととか)のですが、これ以上書くともっと読みずらくなるので、Front/Blastに関してはこれで終わりにします。

 こちらのリストに関しては、下調べの際、一号ずつ内容を確認し、テキストデータに残していたので、コピペしたらそれで終わりだったのですが・・・気づいたら写真やら追加文章やら、体裁を整えたりやらで・・・予想以上に時間がかかってしまいました・・・すみません(^^;)

 資料に関しては、何に使えるのかは全く分からないですが、資料探しに使っていただいてもいいし、Front/Blast自体を古本屋で探すのにも使えると思うし・・・まあ、読んだ方の判断にお任せします(^0^)

 最初の構想だと、もっと小ページで簡潔にしようと思っていましたが、書いてるうちに「Front/Blast」に対しての尊敬の念が再沸し、たび重なる脱線を繰り返し、気づいたらとんでもない文字数になり、結果として読みにくい部分も・・・出ちゃいましたね。
 ただ、私の考えはある程度まとめられたし、このバックナンバーリストと合わせれば、資料価値としても悪くはないかな・・・と思います。

 では、これで終わり・・・次のボムはどうしましょ(^^;)


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<追記> 2009年10月19日
本編でもちょっと触れた東京ブロンクスさんとサイプレス上野さんの日本語ラップ対談で、Blast元編集長の伊藤さんを交えた「Front/Blast対談」があったことを忘れてました。
さっき、読み返したら、私が書きたかったことと大体同じだったので安心しましたが、当事者たちの裏話や、時代の生き証人であるサ上の話など、素晴らしいのでリンクを貼っておきます~♪
ちなみに、この対談、ネットのみの連載で、かなりドープなので、更新は注目ですよ!!

サイプレス上野のLegendオブ日本語ラップ伝説
「第16回 ─ いまは亡きヒップホップ専門誌の思い出」


HipHop/R&B専門誌「Front/Blast」について
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 このブログが開設1周年を記念して・・・特大ボムを打ち込みます!!
 遂にFront/Blastを紹介する運びになりました・・・

 日本のHipHop/R&B界、そしてDJ業界において、この雑誌が果たした功績はホント大きく、お世話になった方も多いはず・・・特にこのブログをみてる方なら直撃な方は多いでしょ!

 私も当然、沢山の影響を受けた雑誌ですので、個人的な話を入れながら・・・今回も気合を入れて書きますよ~!

 ただ、めちゃくちゃ文章が長いので、ご注意ください・・・!!



< はじめに >

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 まず、上の写真が発行されたFront/Blastの全て(増刊号は一部)ですが、こんなにあったんですね・・・タンスから引っ張るのが大変でした(^^;)
 増刊号を除く本誌の数を数えると合計「146」号を発刊しており、気づいたらかなりの量を発行されてました。


 この雑誌は、音楽系出版社であるシンコーミュージックより発行されていた、HipHop/R&Bを専門とする音楽誌になります。
 1994年10月に第一号が発行され、しばらくは季刊、隔月刊で発行され、人気が出たのに伴い月刊化し、後で紹介しますが誌名の変更がありながら、2007年5月まで発行していた音楽誌になります。

 HipHop/R&Bを専門にしている雑誌は他にもありましたが、Front/Blastのように「骨太な内容」「日本人視点」に特化した内容は秀逸で、音楽誌としては異質な部分も多いですが、大変優秀な音楽誌だったと思います。
 また、発行の経歴をたどると、日本におけるHipHop/R&Bの発展とリンクし、日本のHipHop/R&Bに大きな影響を及ぼし、シーンの牽引を行っていた点も非常に大きいです。


 このブログを読んでいる方なら、お世話になった方も多いと思いますが、若い方だと知らない方も多いと思うし、HipHop以外の音楽を聴いてた方だと馴染みが少ないと思うので、今回の記事では、Front/Blastの紹介を辿りながら、この雑誌の意味を考えてみたいと思います。



<Front 1994/10~1998/12>

①創刊初期(1994/10~)

1、創刊に際して

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 Frontの創刊については、結構面白い経緯があって創刊したので、この点から紹介を進めたいと思います。

 この雑誌の創刊初期は、今でも発行されている洋楽専門誌Crossbeat増刊という扱いで発行されていました。

 創刊時に関しては、そのCrossbeatの編集部でスタッフをされ、後にFront/Blastの編集長をされていた「平沢郁子」さんの活躍が大きいと思われます。
 平沢さんがHipHopとかR&Bなどの「ブラックミュージック」に特化した雑誌をつくりたい・・・っと会社(上司の森田さん)に進言し、Crossbeatの増刊として形になったのが「Front」になります。

 Crossbeatは、あまり読んだことがないですが、いわゆる「洋楽Rock」を中心にした雑誌で、今思い返してみるとFrontとはかなり異質なイメージがありましたが、創刊号(写真左)をみると、Beastieが表紙になっていることから、王道の洋楽感(=Rock)が内包するブラックミュージックを扱った増刊と考えればちょっとは納得はできますかね??
 

 ただ、Frontの創刊に関しては、平沢さんだけでなく、Front/Blastを通して執筆を行っていた「佐々木士郎(Rhymesterの宇多丸師匠)」さんの存在も大きいようです。

 士郎さんは、Rhymesterの活動と並行し、本名でのライター業も行っており、活動の初期だと「USブラック・ディスク・ガイド(91年)」などへの寄稿を行っており、当時としては数少ない「HipHopのことがちゃんと書けるライター」でもありました。
 その士郎さんに、Frontが企画される前(94年初夏)に、平沢さんより雑誌がスタートすることを打診され、雑誌の方向性に関するアイデアを出し、後で紹介するような「Front/Blastの方向性」の土台を作ったのが・・・士郎さんだと思われます。
 特に、Front/Blastが「日本発のHipHop/R&B誌」であることにはこだわり、音楽誌ではあるんだけど「HipHop/R&B文化」を代表・表現するような姿勢を作っていたのは士郎さんの功績だと思います。

 ちなみに、雑誌名である「Front」を発案したのは士郎さんで、もともとCrossbeat編集サイドが考えていた雑誌名「Fu:Se(フューズ)」が気に入らず、直談判をしに行き、半ば適当に出したタイトル名が「Front」だったそうです・・・詳しくは1998年12月号をご参照ください。

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 そして、先ほど紹介した裏事情などがありFrontが1994年11月に創刊されます。
 創刊時はCrossbeat誌の増刊という位置づけの「季刊誌」とし発行し、売れ行きなどが良かったからか、すぐに「隔月誌」になりました。

 発行初期に関しては、雑誌の方向性がまだ固まってなく、HipHop/R&Bが中心であるものの、80年代Soulの特集なども入っており、いわゆる「ブラコン」ラインの音楽誌の匂いがします。
 このブラコンの点に関しては、後で取り上げますが、結論として「HipHop/R&B」のことをしっかりと書けるライターが少なかった点が大きく・・・ブラコン系のライターに頼らないと紙面が埋まらなかったのが理由かな~と思います。

 ただ、紙面の内容に関しては、創刊時よりFrontらしい「濃さ」が出ており、初来日をしたNASのインタビューや、士郎さんが進めていた「HipHop IQ」を高める為の啓蒙的な企画(アルバム100選みたいなの)もあり、創刊時からFrontの方向性が出ていたと思います。


2、創刊後の流れ

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 そんなこんなで、Frontが定期ペースで刊行が始まることで、だんだんと私たちが知っている「Front」っぽい紙面になっていきます。
 後で、もう少し突っ込んだことを書きますが、とにかく「濃い」記事が多いのが印象的で、写真にあるようなUltra特集や、EPMD特集など・・・素晴らしい記事が多いです。
 
 この点に関しては、士郎さんが構想していた「読者のHipHop IQを向上させる」という点が大きく、まだまだ未熟な読者を育てる・・・みたいなスタンスが見え、実際に私はこのような「濃い記事」を読んで沢山勉強をしました・・・
 また、この点に関しては、もっと特化した内容もあり、あのZeebra氏が英語ラップ曲を対訳した「Word is Bond」や、士郎さんがサンプリングネタ講座をしていた「定番とは何か」など、今読んでも為になるものが多いです。

 なお、印象としては、発刊が進み、濃い記事が増えた背景には、編集側のスタッフや、ライターが集まり始めた・・・のもポイントです。
 高橋芳朗さんや小林昭彦さん、白石裕一郎さんなどの編集者や、萩谷雄一さん、沼田充司さん、古川耕さん、荏開津広さん、小林雅明さんなどのライター陣など・・・ストリートに根付いた「HipHopとR&B」がちゃんと理解している方々が徐々に集まってきたのが重要で、その後の紙面づくりに大きな影響を引き起こし、FrontがHipHop/R&B専門誌として着実に変貌を遂げていきます。
 個人的には、萩谷雄一さんの雑多なんだけどHipHop愛に満ちた記事や、沼田充司さんの現地NYからのRawな空気を詰め込んだ記事など・・・有能なライターさんが集まった雑誌だったのかな~と思います。

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 しかし、初期のころ(月刊化してしばらくまで)は、Frontが考える「HipHop/R&B」化に異議を唱える読者も多く、まだまだ黎明期だったな~というエピソードもあります。

 Front初期では、先ほども書きましたが、いわゆる「ブラコン」路線の内容も多く、「ブラックミュージック誌」というスタンスもあり、これを支持する読者層よりFrontが目指すHipHop/R&B路線に対して反発がありました。
 特に、日本語ラップに関する記事を載せるようになると、投稿という形で反発が起き、「日本人のブラックミュージックなんていらない!」とか「黒人の音楽を乗せろ!」みたいな内容が多かったと思います。

 ちょっと悪い書き方になりますが、「ブラックミュージック」という範疇の音楽に関して、黒人が演奏するものだけを信奉する・・・みたいな支持層がおり、Frontに対して「洋楽ファン雑誌」的なスタンスを求めた支持層がいたようです。
 HipHopって音楽(他の音楽もそうだけど)を考えると、表層では人種特有の音楽性を標榜しているものも多いですが、深く掘り下げると多民族性が強く・・・最終的には非人種的なスタンスを内包する「文化性」の方が重要なので、音楽に「色」を求めるのは盲信的だとは思いますが・・・輸入(=借り物)音楽としての「日本における洋楽」には、こういった画一的な意識がリスナー層に多いかな~と思います。
 つまり、士郎さんの言葉を借りれば、Frontに対して、ブラックミュージックで「単なる傍観者的な洋楽雑誌」を求めていた支持層になるわけですね。

 しかし、Frontが考えている方向性(日本発のHipHop/R&B誌)とは異なるので、編集/ライターサイドから「なんで日本語ラップがだめなの?」という記事を掲載し、Frontとしてのスタンスを明確にし、そういったブラコン的な音楽が好きな方が離れて行った・・・印象があります。
 また、徐々にですが、アナログリスナーを中心とした「HipHopの理解者」が増え、Frontの姿勢を支持するものが多くなり、ブラコン的なスタイルを求めるものはBMRとかに移行したように思えます。



②月刊化(96/5~)、独立化(98/6~)

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 そして、Front自体が人気になり、96年5月号(写真左・8号目)より月刊化をし、98年6月にはCrossbeatの増刊を抜け、独自の雑誌になり、更に勢いを増していきます・・・

 時期的なものを見ても、この時期って「さんぴんキャンプ」が96年7月にあり、日本語ヒップホップのブームがあったり、高校生DJなどの「DJブーム」など、日本のHipHopにおいては「追い風」が吹き、メチャクチャ勢いがあった時期で、発行数も多くなっていると思います。
 インターネットもなく、TVでも紹介が少なく、ラジオではあまり情報がない・・・状態で、HipHopの情報に関して抜群の情報力があったので、必然的にFrontに支持が集まるようになり、HipHopが好きなら絶対読んでる雑誌に成り上がった印象があります。

 需要があるのであれば、発行する会社も力が更に入れられるので、段々とページが増え、特集もさらに濃くなり、ニューリリース関係の情報も充実とあって、他の雑誌には太刀打ちできない「濃さ」を打ち立てていきます。
 なお、月刊化に伴い、アメリカで刊行されているブラックミュージック誌であるVibeと特約を結び、記事の翻訳記事を載せるようになり、記事の濃さを更に増しました・・・Sourceだったらもっと濃くなるのかな~と思った方っていませんでしたか?


1、新作紹介など

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 んでは、この頃のFrontの内容にフォーカスしていきましょう・・・

 まず、大事な点は、音楽誌なのでニューリリースがあった時のインタビュー&特集をすることで、その作品を買って聴いたときに、更に理解が出来るような・・・紙面作りが必要になりますよね?

 その点、Frontは「恐ろしいぐらい濃く」、当時は色々と参考させて頂きました。
 たとえば、写真の98年4月号では、Gangsterrの5heアルバム「Moment of Truth」が出る直後とあって、鬼のような特集で、新作に関するドープなインタビュー(エンジニアのエディーサンチョにまで!)や、過去作品のレビューや、Mammy-DによるDJ Premierのトラック作りの解説、元ネタ話など・・・圧倒される内容です。

 FrontなりBrastのことを考えると、新作などの情報は、レコード会社から出る「プレスリリース」とか「オフィシャルインタビュー」で終わり・・・ではなく、独自の基準で記事を起こし、HipHop/R&Bという音楽を多角的に分析・表現することで記事が濃くなったのだと思います。
 個人的には、そのアーティストの顔写真の量・面積で、その雑誌の方向性が分かると考えていますが、Frontは圧倒的に文字が多く、たんなる「ファン雑誌」でないことが分かります。
 どうして、こうなったのかは判断がつきませんが、優秀なライター陣が増えたことと、日本人特有の知識の掘り下げ方(=オタク的?)なんかがポイントなのかな~と思います。

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 ただ、ファン雑誌的な意義で「シーンを盛り上げる」という側面も忘れてはいけません・・・

 時代は「日本語ラップ」全盛期で、各アーティストの動きを完全にバックアップし、日本で誕生したばかりの「日本語ラップシーン」の後押し・拡大をした点は重要です。

 このころには、先ほど書いた「日本語ラップ嫌い!」みたいな読者は減り、むしろ日本語ラップの情報を求める読者が増え、先ほどのGangstarrと同様に、濃い記事を連発しています。
 アルバムなりシングルが出れば必ずフューチャーされ、表記のBuddhaだったり、ジブさんだったり、大半のアーティストは掲載・特集が組まれていて、CDを聴いただけじゃ分からない情報を補完する役割があったと思います。
 
 また、写真下のように、98年ごろには、勃興しはじめた「日本語R&B」も後押しを開始し、MisiaとかSugarSoulなどを紹介し、HipHop/R&Bという文化が、「日本」でしっかりと育ってることを表明し、その文化を後押ししてることが見受けられます。

 私自身も、このころ(高校生でした)は、日本語ラップは追っていたので、新譜が出るのが楽しみでしかたなく、新譜が出るアーティストの記事を貪って読み、彼らの音楽を更に楽しんでいた・・・と記憶しています。


2、啓蒙的な企画

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 また、Frontの醍醐味は「特集」にあり、この特集記事は「啓蒙」的な要素が強く、これらの記事を読んで、HipHop/R&Bシーンの参加者が「知識」をつけた点はホント大きいと思います。

 例えば「OldSchool特集(98年6月号)」ではKoolHercとか、GrandmasterCazのOldSchoolレジェンドへのインタビューを通して、OldSchoolの良さを教えてくれたり、「NYのラジオ特集(96年11月号)」では、HipHopにおけるラジオの重要性(DaCypherが始まる前ですよ!)を紹介したり・・・ホント役立ちました。

 いや、役立ったって表現よりも「勉強させてもらいました」の方がいいかもしれないですね・・・

 私自身がそうでしたが、HipHopの曲を聴いてるだけでは理解できない「構造」「文化」「考え方」などをFrontから学び、今の自分があると言ってもいいくらい影響を受けました。

 私自身のことは、後でもう少し突っ込んで書きますが、Frontが出ている頃は高校生で、それこそDJブームに踊らされてとりあえずDJ機材を買っちゃったクチで・・・HipHopのことが「本質的」に理解出来てない状態でしたが、上記写真下段の「ブレイクビーツ特集(98年3月)」などで、HipHopの構造的な本質が初めて理解(その後、アルティメットを買い漁りました!)でき、ホントお世話になりました。
 また、KRSのインタビュー&生き様に感銘を受けたり、HipHopという音楽の発展の歴史だったり、今までに経験出来なかった「文化」の本質に触れ、影響を多分に受けましたよ!!

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 また、勉強になった点に関しては、皆さんの意見が一致するのが「レコードガイド」だと思います。

 代表的なやつだと、97年11月号の「Middle School特集」(写真上2枚)で、MasterKey,Kensei,MUROをはじめとする大御所DJ達が、お勧めのレコードを紹介するという企画で・・・すげー勉強になりました!
 その他にも「OldSchool R&B特集(97年5月号)」とかなど、後のBlastになっても続く代名詞的な企画で、この記事をコピーし、必死になってレコードを探した少年少女が多かったと思います。

 また、写真下のように、アナログレコード店の広告が掲載されることが多く、これも勉強になった方が多いんじゃないですか?
 写真は町田のFreaksの広告ですが、これも参考にしましたね・・・個人的にはFreaksの広告は最高で、写真左下のように、EricB&Rakimで統一しつつも、MUROさんの12inchが一枚だけ載せるような(分かるよね、MUROさんがRakimが好きなのを!)センスの良さが好きでした。
 ただ、今年の夏に10年越しで初めてFreaksに行きましたが・・・当時の広告で見ていた「レア盤天国」ではなく、当時の妄想が駆逐されました(^^;)

 自分自身の話をすれば、レコードを買い始めて初めてに突きあたった壁が、欲しい曲が昔の曲で、探さないと簡単に買えない・・・ということで、レコード屋で探すも、その曲の「ジャケット」が分からないので、簡単に探すことが出来ない・・・ことが多く、このようなレコードガイドを通してジャケットを覚え、中古屋通いを加速させた記憶があります。
 当然ながら、曲の知識を増やす意味でも大きいのですが、現場に行かないと知ることが出来ない「昔のカッコいい曲」を知るという意味では、ほんとセンセーショナルな記事&広告で・・・きっと全国に「レコード馬鹿」を増やした原因かもしれないですね(^^;)

 ただ、この点においては、もうちょっと指摘をします。

 一般的な音楽誌を考えると、CDの流通が一般的な音楽業界を対象として記事が成り立っているものが大半で、新譜として売ってる「CD」の情報がメインになるはずですよね。
 しかし、Frontに関してはHipHopというDJ文化を基礎とする部分があるため、「レコード」に関する内容が異常に多く、つまるところ、読者層が実は独特で、「CD層」と「アナログ層」が上手くクロスしてる構成になっており、記事の内容でも「アナログ」のことが前提で書いてある記事も多く、それが紙面として受け入れられています。

 当時としては、アナログレコードは、DJブームがありましたが、完全にCDに代わり、駆逐されたフォーマットなはずなのに、そのアナログを結果として大きく取り扱った点は非常に大きいと思います・・・きっと最初はCDでHipHopを聴いてたけど、Frontを読んで、レコードがいっぱいのってるので、タンテを買いました・・・って人が多いんじゃないですかね?
 もちろん、先ほども例示した町田のFreaksのようなアナログ専門店の広告がある(広告の依頼がある)時点で、アナログがこの雑誌ではメインに近い位置づけになってることが分かりますが、90年代後半で、アナログのことが中心に紙面作りがなされていたことは・・・世間一般から比べれば、とても特殊な位置にあったのかな~とも思います。


3、充実したコラム 士郎さん連載など・・・

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 そしてFrontと言えば・・・士郎さんの連載「佐々木志郎のB-Boyizm」を上げる方も多いかと思います。
 私個人も多分に影響を受け、Frontが「音楽誌」を通り越し「文化誌」になったのが士郎さんの連載があったからだと思っています。
 
 この連載は、Frontの最後の方にある「Tip Off」という連載コラムが集約されたページに長期にわたって連載されていたもので、他のコラムもドープですが、個人的には士郎さんの連載には影響を受けました・・・
 
 B-Boyizmでは、士郎さんが、彼の生活の中で「これはB魂を感じる!」という物品・現象を紹介するページで、大半がHipHopとは関係ない本とか映画とかを紹介する連載でした。
 写真上の2枚のように、高倉健の映画だったり、立川談志の本だったり・・・また、テレビの深夜で、放送が終わった後、試験放送的な放送(フューラーというそうです)に活路を見出したり・・・はたまた間違ったHipHopの使い方をしたら抗議したり(フマキラー事件!)・・・明らかにHipHop外のモノが多いのですが、士郎さんの腕にかかると「Bです!」と反応してしまいます・・・

 先に結論めいたことを書いてしまいますが、士郎さんが伝えたかったのは、①Frontを単純な音楽誌ではなく「HipHop/R&Bの文化誌」として表現したかった点と、②そのHipHop文化に対してステレオタイプにならず、日本独自のスタンスで行こうよ!って点だと思います。

 ①の文化誌の立場っていうのは、HipHop自体が、70年代のブロンクスで、ミュージシャンではない一般の少年たちが、彼らの生活・文化の中で作り上げた「音楽」であり、音楽として成立して以降も絶えずストリートの文化を色濃く反映した音楽になり、聴いてるものもその文化に属することから、音楽性以上に文化性を考慮しないといけない・・・という事情があると思います。
 つまり、その文化性とか行動様式なんかを理解しないとその音楽の本質が分からない・・・ってところで、USのHipHop文化に関する本質的な考察は少なかったですが、Frontという雑誌を通して、この点は丁寧に扱っていたと思います。
 例示でいけば、人種的な話とか、貧困の問題、音楽産業の構図、彼らの生活観・・・など、かなり広い範囲のことを理解しないと厳しいかな~と思います。

 そして、②が士郎さんの連載において一番重要となる点で、日本に輸入される「海外文化(海外音楽)」にありがちなスタイル先行な文化コピーではなく、そのスタンスを「日本」に置き換え、「日本のHipHop」というスタンスは何か・・・っていうことを伝えたかったのだと思います・・・
 ①の文化を理解することも大切ですが、そのUSのHipHop文化をそのまま輸入するのは物理的に限界(ドラックとかガンとか)があり、またその文化をそのまま輸入してはステレオタイプな「モノマネ」文化になってしまい・・・何よりも「日本人」というスタンスになると「似合わない」部分もあり・・・この連載を通して、「日本の文化としてのHipHopとは何か?」を発信していたのだと思います・・・

 うまくまとまりませんが、海外からの借り物文化でなく、その文化を利用して、独自のスタンスを築き、日本に住んでいる自分たちが自分たちの尺度でカッコいいと思うものは胸をはって「カッコいい」と言おうよ・・・みたいな考えがこの連載の根底にあったのだと思います。

 私自身は、このスタンスに気づき、自分がHipHopという文化・考え方が心の底から好きになった・・・と記憶しています。

 当時、高校生だった私にとっては、世間の「HipHop」の扱い方に困惑した時期がありました。

 世間がHipHopブームに沸く中で、必然的にB系の洋服を「着ないといけない」みたいな不文律が発生し、私自身はこの手のダブダブな服が全く似合わず、趣味としても好きではない・・・ということがあり、HipHopが好きであるのに・・・みたいなジレンマがありました。
 また、高校生なので色んなモノに興味があるのに、当時としては主流であったステレオタイプなHipHop像があるために、他の文化には排他的にならざるを得ない・・・みたいなスタンスも生まれ、自分が好きだったもの(当時はプロレスとかラジオとかアニメにも入れ込んでました)を殺さないといけない・・・みたいな時期もありました。

 しかし、士郎さんのスタンスをみてるうちに、HipHopという文化が「自分がコレだと思うモノを胸をはって推し進める」行為を特化してる点に気づき、ステレオタイプなHipHopには染まらず、自分の尺度の範囲でのHipHop感覚で全ての文化を消化し、発展させる・・・みたいなスタンスに行きつきました。
 まあ、言葉に表すと「自分なりのミクスチャーな感覚」ってところだと思いますが、それに気づいた瞬間、興味のあるものは何でも差別せず接するようになりました・・・

 個人的には、この流れがあり、岡田斗司夫さんなどの「オタク論」的な流れも消化し、アニメ/マンガ系も強くなりました(^0^)
 分かりやすく書くと、学校のクラスの中ではHipHopが好きな人種(行け行け系)と、アニメが好きな人種(オタク系)が分かれていると思いますが、その両方と付き合えるようになった・・・みたいな感じになりました。

 士郎さんのことが必要以上に長くなったので、まとめますが、この連載なりFrontが、一般的な「音楽誌」以上に「文化誌」としての情報発信を行っていた象徴になり、その柔軟性を含んだ「ミクスチャーな考え方」「オープンマインドな考え方」「自身の確固たる意志」みたいのを教えてくれ・・・私を含め色んな方が影響を受けたと思います!

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 士郎さんにはホント影響をうけたので、必要以上に文章が長くなってしまいましたが、他のコラム連載も影響を受けました・・・
 大半の連載が長期連載をしていて、士郎さんの考えと同一な「日本独自の懐の広いHipHop感」を表していたと思います。

 DJ Ken-Boによる新作12inch選や、Dev-Largeによるイルな連載(これも影響を受けた方が多いでしょ!!)など、HipHopに直結してるものもあれば、特集漫画家である根本敬さんのマンガ、Frontでカメラマンをしていた前原猛さんのコラムなど、HipHopと直接的には関係ないものも多く・・・かなり「カオス」な内容でした(^^;)
 しかし、士郎さんのところで触れたように、「俺イズム」を体現するような「HipHop」を表現してるいる・・・という意味では全てが一貫性があり、どの連載も重要だったことは間違いありません。
 実際、かなり異質だった根本敬さんの連載は、士郎さんが創刊時にリクエストし、ごく初期より始まっていたので・・・Frontが音楽誌を飛び越え「文化誌」としての意識があったことが伺えます。

 また、コラムとは異なりますが、奥付の編集者の「つぶやき」など、細かい所にも「面白い」ところが隠れており、読むときは流し読みをせず、一行一句を読んでいました・・・当時はこういった細かい所にも「情報」が隠れており、逃さず読んでいました・・・

 あと、書けるところがここしか無さそうなので、ここに書きますが、為になるような「俺イズム」ばっかりかと思われがちですが・・・結果として「大笑い」みたいな記事も多かったです。
 コラムは特に「爆笑」しちゃうのが多かったですが、誌面の企画でも、爆笑するのが多く、写真右下の「Keith Sweat鼎談」での男のあり方や、Wu-Tangが経営してる床屋に行って散髪したり・・・記事の面白さも秀逸だったと思います。




<Blast 99年1月~07年5月>

 いや~、Frontの頃は、自分も高校生で、無駄に影響を受けてたので必要以上に筆をふるってしまいました・・・すみません(^^;)
 ただ、Blastに名前が変わってからは、HipHopが市場・世間で花開くが・・・段々と規模を縮小・拡散していく・・・流れがありますので、しっかりと書きたいと思います。


① Blast時代・前期(平沢さん編集長時代) 99年1月~05年1月

1、Blastへ改名~雑誌の黄金期

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 そんなわけで、慣れ親しんでいた「Front」ですが、突然、ある理由で誌名の変更を余儀なくされる事態になりました・・・

 実際は99年1月号より「Blast」に変更したわけですが、変更の理由としては・・・ある公共団体が発行している雑誌で「○○フロント」という雑誌があり、その雑誌の方が先に雑誌名を登録しているので、Frontが「類似登録」としてみなされる・・・ようで、ちょうど独立創刊をした時期と重なるので、急遽誌名の変更が必要になったようです。
 相手の雑誌の詮索はしませんが、新しい雑誌名については関係者・アーティストなどに意見を聞き、討議を重ね、雑誌名の申請が通ったのが・・・「Blast」で、HipHop的な意味合いでも「爆発させる=俺イズムをぶちかます!」みたいなニュアンスがあり、間違ってないと当時は思いました。

 ただ・・・誌面の変更に関しては気にしてる人は殆どいなかったと記憶してます・・・なぜなら、誌面の「質」が全く変わってないわけで、むしろ「次のレベルへ!」という感じがして、私自身は歓迎していた記憶があります。

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 ンなわけで、屋号がBlastに変わりましたが、時代的にはHipHopが日本でも明確に市民権を得るようになり、シーンが拡大していた時期になり、Blastもその時代の流れと連呼しながら更に誌面のレベルアップが進むようになりました。
 内容としてはFront時代の方向性「充実した新作紹介+ためになる特集」が更に尖鋭化しつつ、紹介の幅を更に広げる・・・みたいなスタンスを貫き、さがならこの雑誌の「黄金期」を象徴していたのだと思います。

 新作紹介系だと、主要な作品・事柄にはかなり力を割いており、象徴的なところだとRhymesterの待ち望んでいた3rdアルバム「リスペクト」の総力特集とか(1999年8月号・高橋芳朗さんの文章が素晴らしいです!)、DJ KentaroがDMCで世界を取った時の特集(2002年12月号)など・・・常にフレッシュな記事を、独自の骨太なスタンスで書いており、もう大学生になっていましたが、必死になって読んでいましたよ!
 内容によっては涙を流したり興奮して走ってレコード屋にその作品を買いに行ったり・・・きっと「いい読者」の象徴だったと思います(^^;)

 また、特集系の話も、更に範囲が広がり、定番の「レコードガイド」はもっとドープになり、かなりの頻度でコピーを取って、レコード屋に持参して発掘活動をしていました。
 特に、MUROさんが新作のCDを出した時は必ずドープなレコード紹介(そのCDとは直接的には関係ないんだけど・・・)があったり、個人的にはかなり参考にさせていただいた「ダンクラ/Garage」特集など、Front時代と同様の路線を取っていたのが象徴的です。

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 そして、この時期といえば紹介する「範囲」が広がった時期でもあり、いわゆる「多角化」をした時期にも該当したと思います。

 多角化という表現は必ずしも正しくはないのですが・・・いままでFrontで取り扱えなかった「HipHop」を取り扱うようになった・・・というのが正しい表現で、たとえば「ターンテーブリスト・スクラッチ」のこととか、「エアルゾルアート・グラフティー」のことなどを取り扱うようになりました。
 これについては、昔っから批判があったようで、HipHopという「文化」を名乗ってるのに何でグラフがないの?みたいなことがあり、編集サイドとしては「書けるライターがいない」とか「反社会的なことをどう扱うか?」みたいな葛藤があったようですが、これらの事に詳しいライターが出現(スクラッチ系は11zero=後のBlast編集長の伊藤氏、グラフは東京ブロンクス氏)したことが大きいのかな~と思います。
 ただ、流石Blastだけあって、初めて扱うトピックスでも「濃さ」は一流で、今読み返しても勉強になるものが多いです。
 
 また、今まで誌面の中に隠れていた「精神性=俺イズム・Bイズム」みたいなのを表面化した、文章主体の特集も増え、DragonAshがリリースし、批判の的になった「I ♥ HipHop」に関する考察(2000年7月号)や、日本語ラップの歌詞の再考(2000年4月号)などの「文章主体の記事」が増えてきたのも象徴的です。
 きっと、編集部・ライター・読者のレベルが上がり、こういった文章だけの記事でも理解できる素養ができ、更なる高次な方向に向かって行ったのだと思います。

 当時は私も大学生になり、文章を読み、その内容を理解することは出来ましたが・・・これについていけなかった人も多かったのかな~と思います・・・皆さんはどうでしたか?

 実際、当時における一般的なHipHopは聴きやすい「Pop」なものを求められ、私たちが体感していた無骨なものは敬遠され、頭で考えるよりも体で「とりあえず」感じるものを求める・・・みたいな傾向があったと思います。
 個人的にはそのようなメインストリームなHipHopを聴くのを辞めてしまい、Blastが求める視点が高次になったことは、歓迎をしていましたが、メインストリームがいいという読者には辛い内容だったのかな・・・と思いました。
 結局、こういった姿勢が休刊への足がかりになった・・・ともいえるかもしれませんね・・・


2、編集者・ライターの功績

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 Blastに誌名が変わった90年代末から2000年代前半は、時代の流れに連呼し、Blastの黄金時代だったと思います。

 他の雑誌でもHipHop系のものが発刊・路線変更される中で、Blastが独自のスタンスを築き、読者に支持を受け、シーンを牽引していたのは・・・間違えなく「編集者」と「ライター」の功績に他ならないと思います。
 また、この編集者・ライターの変遷が、誌面の企画や内容を変遷し、Blast自体の路線が少しづつ変更していく原因にも考えられ・・・この点も紹介しないといけませんね!


 まず、FrontからBlastにかけて、この雑誌を支えていたのが上記2枚の写真にいる「編集者」の存在で、彼らがいなかったらこの雑誌が成り立たなかったと言っても過言ではありません。
 個人的には「黄金のカルテット」と読んでおり、色んな意味で尊敬をしていました・・・・本人たちにとっては紹介が不本意かも知れませんが、ちょっと触れましょう・・・

・編集長 平沢郁子さん(写真では腕を組んでる女性)
   編集部唯一の紅一点ですが、彼女がいたからこそFrontが生まれ、
   育っていたと思います。癖のある編集部員・ライターを操り、
   誌面作りをしていた点は功績でしょう!
・編集部員 高橋芳朗さん(帽子を目深にかぶってる方)
   もともとTowerRecordsのフリーペーパー「Bounce」の編集を
   されていましたが、かなり初期に編集部にもぐりこみ、
   R&B系の企画には定評があった方です。
・編集部員 小林昭彦さん(バットを持ってる方)
   高橋さんの後に入部し、Middle系などHipHop全般が強力に強く、
   EPMD特集など、過去系のHipHop特集には定評がありました。
・編集部員 白石裕一郎さん(坊主の方)
   Frontが月刊化した辺り(96年ごろ)に入部した方で、
   言わずと知れたMellowYellowの「DJ GZ-Jay」ですね!
   機材系の話が強かった印象があります。

 この4名の体制がFront時代初期(96年ごろ)から続き、Blastに名前が変わった後も続く形になり、雑誌の屋台骨を支えていた存在だと思います。
 改めて人選を考え直すと、かなりバランスの良い人選で、4者の良い所が混ざり合い、Front/Blastになったのかな~と思います。

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 また、これらの編集部員が雑誌の骨格を作っていたら、実際の文章を書くライターさんが、その雑誌の「肉」を作っており、実像は分かりませんが、かなりライターさんの意向が利いた、内容になっていたのかな~と思います。
 つまり、HipHopの範疇で書きたいことがあれば書ける・・・みたいな土壌があり、それがFront/Blastの醍醐味だったと思います。

 なお、ライターさんたちも、自然発生的に集まった方が多いですが、雑誌内でライター・編集者を募集する告知を定期的に打ち、感想文コンテストみたいな新人発掘(写真2枚)みたいのを行っており、そこからデビューした方も多いです・・・
 こちらの情報も、名前を書かれた方にとっては不本意な場合もありますが、Front/Blastを彩る重要な存在だと思いますので、思い付く方だけ書きます・・・

・古川耕さん
   日本語HipHopの推進に大きな功績を残したライターさん!
   BlueHerbの特集など、そのアーティストの良い所を的確に
   文章化し、個人的には一番好きなライターさんでした。
   なお、アニメ関係のライターさんでもあり、
   今は宇多丸師匠のラジオの構成もしています。
・萩谷雄一さん
   HipHopの「無骨」さを表現出来た数少ないライターさんで、
   日本語ラップの有名コンピレーション「悪名」をプロデュース
   したことで有名です。 萩谷さんもも日本語HipHop関係の
   記事では定評がありましたね。
・小林雅明さん 
   もともとブラコン系の話題に強かったライターさんで、
   全般的なブラックミュージックに強く、英語にも強かったことから、
   現地の分かりにくい情報を分析・翻訳し、Front/Blastの
   誌面作りには欠かせないライターさんでした。 
   ちなみに、故・中尊寺ゆつこさんの旦那さんです。
・沼田充司さん
   活動歴の長いProducer/DJで、Front初期よりNYからレアな
   情報を届けてくれた方です。 コアなアンダーグラウンドMCの
   インタビューや、NYのグラフライターの話、USの文化事情など、
   彼にしか書けない情報が多く、Front/Blastを支え続けた存在です。
   ライターであるStakとの鼎談も最高でした!
・大前至さん
   割と広い範囲のHipHop系記事を書いていた方で、Blast後期では、
   LAに移住し、現地の情報を出していました・・・StoneThrow系の
   情報は強かった印象があります。
・二木崇さん
   この方も割と広いHipHop記事を書いていましたが、MUROさんの
   記事に関しては彼が必ず担当になり・・・その関係は現在も続きます。
   高度なレコード話が出来る方なんですね。
・11zero(伊藤雄介)さん
   Blastになり登場したライターで、当時はスクラッチ系の記事を
   かなり担当されていました・・・その当時、彼は早稲田の学生で、
   あのギャラクシーに在籍されていました。 その後、
   Blastの編集部員に成り上がり、Blastの編集長になります。
・東京ブロンクスさん
   世代的には伊藤さん(私もそうかな?)と同じ、さんぴん世代の方で、
   グラフティー関係の記事は一手に担当されていました。 現在の
   活動だと、サイプレス上野さんとの日本語ラップ対談は最高です!
・川口真紀さん
   この方もギャラクシー出身の方で、R&B系の記事には定評があり、
   その年に発表されたR&Bアルバムに収録されている隠れた名曲
   を紹介する「R&B Uncuts」を担当されていました。

 思い付いたライターさんを書き、当然これらのライターさん以外にも活躍した方は多いですが・・・ごめんなさい、全て書くのはつらいです(^^;)
 ただ、重要なのは、私が名前を覚えてるぐらい「著名記事」が多く、各ライターの個性・得意分野を生かした記事が多く、読者側も信頼して読んでいたと思います。
 つまり、彼らのような「名前が浸透している」有能なライターさんがいたことで、Front/Blastが「濃い」音楽誌でいたのだと思います。

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 なお、こういった編集者・ライター(一部ですが・・)が前面にでた企画に「ブラスト公論」があります。
 
 士郎さんの連載「B-Boyizm」が朝日新聞「リスペクト事件」(00年2月/3月・必読です!)で終了し、何が始まるのか・・・と思ったたら、士郎さんの連載は縮小化(怪電波フロム神保町)し、この「ブラスト公論」が始まります。
 まあ、士郎さんも中心人物なので、士郎さんの連載が縮小化したとは言いずらいですが、編集部・高橋芳朗さん、ライター古川耕さん、カメラマン前原猛さん、ライター郷原紀幸さん(本職は洋服屋さん)などで繰り広げた「壮大な与太話」で、大爆笑しながら読んでいました(^0^)

 かなり人気があった連載だったので、連載終了後、写真右のように単行本化しましたが、内容的には・・・単なる「雑談」なんだけど、30過ぎた男たちの思惑みたいのが面白く、たまに本旨をついた指摘もあるんだけど・・・大抵は「なんだよそりゃ」みたいな話に集約し、面白かったです!
 ただ、この連載が終了(2004年11月)をする辺りから、Blastの体制が変遷していきます・・・それは次の項で話しましょう・・・
 

 この連載がライター性が表に出た連載・特集とは言い切れませんが、コレ以外にも古川耕さんなんかが仕切ってた「新人アーティスト紹介コーナー」など、有能なライターさんが関わった企画が多く、編集者・ライターが一丸になって誌面を作っていたと思います。


3、雑誌の変遷

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 2000年代前半は、HipHop自体がブームで、レコード業界も大繁盛し、Blast自体も黄金時代を築いていましたが、その後はHipHopブームが縮小し、インターネットの発達などで市場や社会の変遷がおこり、Blast自体も残念ながら坂を下るようになりました。
 雑誌の売り上げなどの実数的な話は分かりませんが、読者として長く読んでる立場からすると「アレっ」と思う瞬間があり、私の周りの状況(渋谷のレコ屋が閉店したとか・・)などを踏まえると、Blast大丈夫かな~と思う瞬間もありました。

 その限りにおいて象徴的なのは、以前もこのブログで取り上げたことのある「Dev Large VS K-Dub Shine」のビーフ問題です。

 2004年の夏ごろ、インターネット上で勃発したビーフ(=マイクバトル)で、当時ネット上ではかなり盛り上がっていたようです・・・詳細は、私が以前書いた刃頭/現場デ炸裂で触れたので、そちらを参照にしてください・・・

 この点に関して重要なのは・・・当時のBlastがこのバトルを全く取り上げない姿勢だったことです。

 編集部(当時の編集長・平沢さん)としては、このビーフ問題を取り扱う余地が現在の日本のシーンではまだない・・・という理由で取り扱わなかったと後説明的にしていますが、この点については、編集・ライターサイドでもかなり物議を呼び、人気連載だった「ブラスト公論」では編集サイドに対する反対声明に近い文章が掲載され、翌号では連載が終了(執筆陣がボイコットする意味で終了)しました・・・
 誌面の上では一部だけが「炎上」したわけで、その後は何事もなかったかのようにBlastは発行されたわけですが・・・私も後追いではありましたが「Blastの姿勢はおかしい」と思いました。

 私の場合は、今まで散々「マイクバトルの歴史」みたいなのを特集し、マイクバトルはHipHopの華だみたいな持ち上げ方をしてたり、夏のB-BoyパークでのMCバトルを徹底的に分析したり・・・MCという行為を多義的に紹介してたのに、自国でのバトルを無視したのかは・・・理解できません。
 つまるところ、大人の事情みたいなもんで、DLとK-Dubとも、どこかの「レコード会社」に所属しており、そこから広告を貰ってる立場になると・・・どちらかがマイナスになることも書けないので、Blastでは内容を扱わなかった・・・ってことになるのだと思いますが、今まで書いてきた記事の「勢い」が何だったのか・・・と当時は思いました。

 歴史的にみると、このビーフ問題だけでなく、諸問題を扱わないことで内部で物議を醸したことは何度かあったようで、キングギドラの回収問題の時も物議がありましたね・・・
 結論的に書くと「対岸の火事は騒ぐけど、自分たちの火事は騒がない」みたいなもんで、大人の事情はあるにせよ、Blast側・雑誌としての「体質的な問題と限界」が露呈してしまった・・・のだと思います。

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 また、Blastの体質的な問題として時期が悪かった部分も正直あったと思います。

 というのは、長年Front/Blastを支えていた編集部員の新旧入れ替わりがあり、対応力が足らなかったと思われる点です。

 各々がどういう事情で退部されたかは分からないですが、2002年7月では高橋芳朗さんが退部(→11zero/伊藤雄介さん入部)、2003年4月には小林昭彦さん・白石裕一郎さんが退部(→佐藤公郎さん、板垣佑介さん入部)という形で新旧の入れ替えがあり、当時のコラムで平沢編集長が「教育係」になって大変だ・・・みたいなことが書いてありました。
 つまり、比較的若いスタッフが入ったことで、ベテラン勢が持っていた対応力が相対的に減少し、Blast編集部がもつ対応力が低かった・・・と思われる点です。

 あまり書きたくないですが、高橋さんなり小林さん・白石さんが抜けた後、正直、内容が濃く「なくなった」と感じる部分もありました。
 私の知識が増えたり、大人になって興味がなくなった・・・というのも多分にありますが、今回読み返してみて、編集部黄金カルテットの頃と、それ以降では記事などの濃さの具合がやっぱり違うし、雑誌というものは「人」が作ってるんだな~と痛感させられました。

 ただ、入れ替わりがあった以降も、面白い!って思える記事・企画も多かったので・・・人の入れ替わりが問題になるかは微妙なのですが、一般の社会(会社)でも入社1~2年の社員が数名いて、それを監督するベテランが1名ってのは結構キツイと思います・・・


 あと、このビーフ問題が象徴する点がもう一点あり・・・ネット環境が発展し、雑誌の価値観を薄めてしまったことです。

 私自身は、当時はそんなにネットはしてなく、2004年10月号に掲載された「編集長・平沢さんの文章」と「公論クルーの文章」でそのビーフのことをしり、後追いでネットで見ていましたが・・・いや~盛り上がってましたね!
 当時のアメリカでもインターネットを使った音源アップによるビーフはあったわけで、そのこともBlastで普通に取り上げていましたが、こういったことが日本で起こると・・・火事場見物みたいなもので、見たくなるのは当然だと思います。
 それも、今まで散々Front/Blastに「バトルの美しさ」を教育されたわけですから・・・逆に見ないわけにはいかないと思いました。

 当然、他の皆さんも「野次馬根性」があってネットでの議論に参加された方も多いかと思いますが、2004年当時としても、下記の点が雑誌に比べるとネットが優位だったと考えられます。

 ・情報の早さ  ・音源が聴ける  ・読者が参加できる
 ・情報の制約が少ない


 ちょっと凡庸な理由にはなりますが、どの理由もBlastなり音楽誌が持つ「ネック」になり、この4点に関することを反芻はしないですが、このビーフ問題では、どの内容もネットの方が優位性があったと思います。
 当然、雑誌の方が媒体として有利な点も多い(多岐にわたる情報が網羅できる、規模の優位性とか)わけですが、読者の雑誌離れを象徴してしまった事柄だったと思います。

 実際に売り上げは・・・後追いで分かったことなのですが、かなり減少し始めたそうで、Blastにとっては難しい時期に差し掛かったようです・・・



② Blast時代・後期(伊藤編集長時代) 2005年2月~2007年5月・休刊

1、突然のリニューアル・編集長交代

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 個人的にはDLvsK-DubのBeef問題で、一枚岩の信頼があったBlastに対して疑問を持ち始めた2004年後半でしたが、またのビックリ事件が・・・

 2005年2月号を買うと・・・写真右のように、タイトルのデザインが変更され、中身も写真が多くなり・・・何よりも編集長が平沢さんが退き、伊藤さんが編集長になる・・・と書いてあり、完全リニューアルを宣言してるじゃないですか!
 これはビックリしました・・・

 その前号に当る2005年1月号(写真左)では、Front/Blastの10周年記念号と銘打って・・・大きな特集はなかったですが、平沢さんの前文では①これからもがんばります、②来月号より大幅なリニューアルします・・・っとサラッと書いてあり、そんなに心配してなかったら・・・平沢さんが辞めるなんて・・・露にも思わなかったです。
 平沢さんの退任理由は明確には分からないですが、Beef問題もあったし、いつも体調がすぐれないと書いてたり・・・当然売り上げの面もあっただろうし・・・部外者が知る由はありませんが、これからのBlastがどうなるんだろう?と正直思いました。

 写真右の2005年2月号では、実質的に伊藤さんが仕切る形になり、大半の記事やフォーマットに変更はないのですが、パット見たときに「アーティストの写真」が大きくレイアウトされるようになり・・・今まで「濃かった」内容を、一般向けに「薄くした」印象を感じました。
 何を持って「薄くした」とは言い切れないのですが、今までFront/Blastがあえて実践しなかった「アイドル誌」的なスタンス(=写真大きくみたいな)を内容によっては入れる(Eminemとかの売れ線アーティストだと特に)ようになったり、表紙が明るくなったり・・・コアなファンではない、一般のファン向けに「テコ入れ」をし、売り上げの回復をしようとしたんだな~と感じました。

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 このころは、私自身も社会人になり、残念ながらその時の現行のHipHop(たとえばEminemとか50centsとか)には全く興味がなく、読み飛ばしてしまう記事も多かったのですが、もう「習慣」になっている雑誌だったので、特に文句も抱かず読んでいました・・・
 
 内容的にも、リニューアル直後は編集部側も模索が見え、売れる内容を・・・ということで現行のHipHopで特集を組んで努力をしてたりしましたが、徐々にBlastらしい独自性も出せるようになり、日本語ラップを盛り上げる企画とか、R&Bの再考察(おきゃんR&B)があったり、Blastらしいマニアックなレコード系の話題があったり・・・かなり楽しんで読んでいましたが、残念ながら「もう、楽しめない自分」もいたりしました・・・
 個人的な話だと、いわゆる「レコードガイド」系の記事がそうで、こちらのレコード知識が飛躍的に高くなってしまったので、一般的には凄いセレクションでも満足できないことが多く・・・高校生の時に見たときみたいな「興奮」がなくなってしまいました。

 また、この意見は同調を頂ける方が多いかと思いますが、その時の「現行のHipHop」に面白みを感じなくなってしまった・・・ってことが大きいと思います。
 要所要所では面白い動きをしてるアーティストもいましたが、中心たるUSのメジャーHipHopが、今まで私たちが慣れしたんでいたカッコいいHipHopとは異なり、Pops的なニュアンスが露骨になり・・・HipHopから離れて行った方も多いと思います。
 変な話、昔のHipHopの特集の方がいいじゃん!みたくなり、認めざるを得ないですが「懐古主義」的な考えも尖鋭化してきた・・・とも思います。

 ただ、逆に現行のHipHopを求める層もいるわけで、そういったものにとっては難解な文章よりも、ポップで明確な文章を求める・・・傾向があるわけです。
 対象としては20歳前後のあたりで・・・ageHaのHipHopのイベントに行って、曲はそんなに分からないけど元気に騒いでる感じの子たちですかね・・・
 とりあえず「流行ってる」ものを聞きたい!みたいなスタンスがある層・・・というのは語弊がありますが、これが一番分かりやすいですかね・・・


 ちょっとまとめると、読者の高齢化が進む一方、若年の読者がおり、その両者が求める方向性(まさにマス対コア!)が異なるようになり、その両立を保つのが難しくなった時期だと思います。

 また、DLの時にも触れましたが「ネット」環境の進化・発展の点も重要です。

 それまで情報媒体として機能していた「雑誌」が出来ることを、ネットで補完できるようになり、雑誌を買わなくても音楽の情報が得られ、かつ遊ぶことが出来る・・・みたいな利便性の向上があり、雑誌の価値が低くなってきたのもポイントだと思います。
 今まで雑誌を読まないと分からない情報が、ネットで検索をして簡単に得ることが出来たり、雑誌ではマニアック過ぎて扱ってない情報(このブログもそうかな?)を得ることが出来たり・・・ネットというものが雑誌を凌駕してしまった印象があります。

 つまり、Blastにとっては購読者の2極化が進み、雑誌の方向性のバランスのとり方が難しくなったのに加え、ネット環境の進化により・・・読者離れが進み、売り上げが減ってきてしまった・・・という流れが手にとって分かるようになった・・・リニューアルだったと思います。


2、突然の休刊 2007年5月号

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 長年読者をしてる私にとっても、リニューアルしたことで「Blast、大丈夫かな~」を思わせましたが・・・来るべく時は突然きました・・・

 2007年5月号(実際の販売日は2007年3月20日)を普通に本屋で買うと・・・「The Last Issue」の文字が・・・本屋で立ちすくんだのは言うまでもありません。
 しかし・・・残念な表現になりますが「やっと逝ってくれたか・・・」みたいな安堵感も不思議とありました。

 リニューアルの時点で、先ほど書いた不安要素が何となく理解できた(大人になるのは怖いですね~)ましたが、伊藤さんが編集長になって以降、号数を重ねるごとに昔とは違いますが、Blastらしい骨太な企画が増え、頑張ってほしいな・・・と思ってた矢先だったので、かなり残念でした。

 休刊(廃刊ではない!)の理由は・・・奥付で伊藤編集長の言葉で吐露されていますが、大半が当時の私が思っていたことと同一で、読者の求める内容の乖離があり、どのようなスタンスで「HipHop」を扱うのが困難になったようです・・・
 私も感じていましたが、伊藤さんの方針なのか「日本語ラップ」に偏りすぎたり、アンダーグラウンド過ぎるアーティストの特集があったり・・・その情報を求めない読者がいるのにページを多く割かれることが多く、読者と編集部の間にも乖離はあったと思います。
 また、ライター陣の中でも乖離があったようで、懐古主義的な特集をすると「現行のHipHopをなんで取り上げないの?」と苦言を呈することもあったようです。
 コレ以外も様々な理由があるようで、話の引き合いとして士郎さんが考えていた「日本発のHipHop/R&B専門誌=日本発のHipHop/R&B文化」のことも出していましたが、こういった姿勢にも限界があったのかもしれないですね・・・


 直接の原因は・・・やっぱり「売上」でしょうが、個人的には「休刊」の判断は仕方がない・・・と思いました。
 むしろ、雑誌の方向性が混迷し、更に悪化するんであれば潔く辞めてもいいと思ったし、思い返すと、これからのMP3時代の「CDの売れ行き低迷」「HipHop自体の人気低迷」という事実を考えると、雑誌としての存続は難しく、決断としては悪くなかったと思います。

 私個人としては、休刊したことで「安堵した」という意識もあり、変な話、私にとってもこれ以上読んでも仕方がない方向性だったので、終わってくれて一安心・・・みたいなことや、Blastが更に悪いリニューアルをせずに、Blastらしいまま終わってくれたことが・・・その理由です。

 また、休刊の時、ネットで「伊藤が悪い」っという議論もあったと思います。
 私もそれに同調する部分(日本語ラップの入れ込み方はやっぱりね・・・)もありましたが、伊藤さんだけの問題でなく、HipHop業界・雑誌業界全体の問題も内包していたので、彼だけに責任を問わすのは論外だと思います・・・

  
 議論は尽きませんが、そういうわけで・・・2007年5月号を持って約13年の歴史に幕を閉じました・・・




< 俺とFront/Blast >

 いや~、予想どおり書いたね(^^;)
 ほんと影響を受けた雑誌なので、必要以上に気合が入り、いつも以上に読みずらい長文になってしまい、申し訳ないです・・・

 ただ、まだ書き足りないので(え~)、少し視点を変えて「私にとってのFront/Blast」を書いてみたいと思います。


①Frontとの出会い

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 私は、中学3年生の冬に、その時あった「DJブーム」の影響で、お年玉や貯金、犬の散歩&皿洗いなどでお金を貯めて「DJセット」を買い、別段その時はHipHopが好きではなかったですが、とりあえずブームだし「HipHop好き」で通そう・・・みたいな「丘DJ」を決め込んだのがこの道に進んだキッカケになります(^^;)
 しかし、情報や知識がない分、どのレコードを買っていいのかとか、HipHopの何がカッコいいのかとかが分からいない状態という・・・ホント酷い状態で、暗中模索をしていた矢先にFrontと巡り合いました。

 記憶だと、上記の96年11月号が最初で、ちょうど高校一年の秋ですね・・・それまでFrontの存在に気付かなかったのが「丘」っぷりを露呈していますね(^^;)
 学校からの帰宅時に、暇つぶしで入った本屋で発見し、パラっと雑誌をめくった瞬間・・・「これだ!」と感じ、速攻で購入し、貪るように読んだのが記憶にあります。
 特に、この号は「NYのラジオ特集」とあって・・・しょっぱなからマニアックな話題だったのですが、逆に全く知らない話題の分、このFrontという雑誌がとんでもない雑誌だ!と思いこみ、これからも買い続けよう・・・と心に誓いました。

 その後も、当然、新しい号が出れば欠かすことなく買い続け、私が買う前に発行されていたFrontも神保町の古本屋に行けば買えることが判明し、一通りバックナンバーを買いそろえ・・・どの号も何度も読み返し、HipHop/R&Bの知識を蓄えて行きました。

 DJセットを買った時はHipHopの「本旨」をまったく知らなかったわけで、Frontを読んでいくうちにHipHopの構造が初めて理解できるようになり、それこそ既存のレコードを2枚使いすることから始まったとか・・・、サンプリングのためレコードを掘るとか・・・、拳で喧嘩するのではなくマイクで喧嘩する・・・みたいなHipHop特有の「美学」を学び、HipHopという文化の「考え方」に傾倒するようになりました。

 特に、今のスタンスもそうですが、士郎さんの連載や、KRS-ONEの生き様などを通して・・・「別にB-BOYな服装をせずとも、心に錦があればB-BOYだ!」みたいな感覚が芽生え、当時B系の服装でないと入りづらかったManhattanRecordsの扉を、ありのままの「自分」で入れるようになりました。
 また、様々な文化・考え方に対して壁を作らず、「色んなモノから吸収しよう」みたいなスタンスもFrontから学んだところが大きく、音楽の志向自体が多ジャンル化したり、異文化(小説とか、アニメとかマンガ、ラジオなど)も積極的に吸収するようになりました。

 まあ、まとめると・・・今の私のような何でも手を出す「へんちくりん」性格になってしまったのはFront/Blastのせいです(^^;)


②Front/Brastとの付き合い

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 そんなわけで、何が何でも買う雑誌になり、高校~大学~社会人と付き合ってきました。

 社会人になったり、大人になってくると、高校生の頃のように食い入って読まなくなりましたが、発売日の20日前後になると、何となくウズウズし、本屋だったり、レコード屋で買い・・・結局1冊も捨てることなく保持してました。

 学生時代の頃は、本棚に並べ、暇があれば昔の号を読み返したり・・・を繰り返し、着実に知識をつけて行き、本当に「友達」のような付き合いをしていたと思います。
 
 また、資料的な価値がある必要なページはコピーをし、それに関しては事あるごとに読んでいました。
 写真の2枚がそうで、ディスクガイド系のモノが大半で、どれもFront時代の記事ですが・・・どのガイドも古びなく、かつ未だにタメになっている記事も多く、改めてFrontの「濃さ」を感じたりもします

 しかし、雑誌は捨てない限り溜まっていくわけで、気づいたら本棚に収まらなくなり、ここ最近は収納が限界に近いタンスの奥に入れており・・・読み返すことは殆どなく、静か~に保管されていました・・・というか、入れっぱなしだったんですよね(^^;)
 
 実は、今年の夏前位より、タンスより引っ張り出して、ミックステープの資料情報を引き出しており・・・その過程で今回の紹介のことを思い付きましたが・・・いざ出してみるとトップの写真のように、結構な量があり・・・かつ雑誌は紙なのでかなり重いので・・・大変です(^^;)
 正直言うと、もう要らないかな~とも思いますが・・・思い出が有り過ぎて捨てられません・・・(涙)

 
③ ミックステープとFront/Brast

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 そして、夏前よりタンスの中から引っ張り出し、ミックステープ関係の資料を延々と洗い出し・・・上記の写真のようなレア物件の情報を引き出したり、分からなかった詳細が分かったり・・・一応の成果がありました(^0^)
 以前、資料の洗い出しをしていたManhattanの資料や、DMRの資料よりも前のリリースのもの(90年代後半とか)に関しては、色々と細かい情報が抜けたので・・・今後に生かしたいと思います。

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 ただ、次からの事柄は書くかどうか迷いましたが・・・Front/Blastとミックステープに関してのことで、あえて書かないといけないことがあります。

 Front/Blastって、結局商業誌なので「一般流通出来るCDをリリース」しないと記事ならないことが多く・・・私が好んでいる「ミックステープ・ミックスCD」の話題がビックリするぐらい取り扱ってないんですよ!
 つまり、アンダーグラウンドな権利なしの作品は大々的な紹介は出来ず、ミニコミな記事で「リリースされました~」と書くのが精いっぱいで、市場では活況してたのに、その情報をホロー出来なかったのは・・・Front/Blastが持つ構造的な問題もあったと思います。

 例えば、MUROさんのミックス作品は当時から沢山リリースされていて、評価もしっかりとされているのに、本誌で明確に語られたことは殆どないし、Ulticut UpsとかDJ Komoriなどに関しては取材もされてないありさまで・・・当時からこの点は疑問で仕方がなかったです。
 私も大人なので、権利的に危ない作品の紹介が出来ないのは重々承知していますが、このシーンをホロー出来なかった点は、HipHopというストリート性を基礎とする文化・音楽においては、非常に残念な対応だったな~と思いました。
 
 そう、Blast(Front)って、MCとかProducer関係には力が入れられたんだけど・・・DJ関係の話題ってスクラッチとかのことばかり終始し、DJミックスの素晴らしさを表現したことは・・・殆どないと記憶しています。
 まあ、レコード特集や、DJのクラブプレーでの選曲ガイドなど、それなりな企画はやっていましたが、DJミックスのケミストリー(化学変化)についてまで語られたことは殆どなく、DJの選曲性などに対して深い考察なども殆どなかったと思います。

 自分自身も、このブログを始めて、聞かないと分からないDJミックスを、言葉や写真を用いて表現することの難しさを痛感してる日々が続いていますが・・・こういった点を捕捉できなかったのもシーンの多角化に対応できなかった証拠かもしれないですね。

 まあ、つまるところ・・・テープ関係の情報を探すのに、しっかりとページをくまなく読まないといけないので・・・疲れたんですよ(^^;)




< 最後に・・・ >

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 いや~、長いですね・・・ず~と椅子に座って書いてるので、腰が痛いっす(--;)

 ただ、こんなに長く書いたのは、Front/Blastに対するリスペクトがあるのと、この雑誌が古本という価値になっても輝き続けてほしい・・・という思いがあったので、長くなりました!
 そう、私に関しては、自分の人格形成に影響があるぐらい、ホントお世話になった雑誌なので、この位書かないと申し訳が立たない・・・みたいなところがありました(^^;)

 一応、文章を締めたいと思うので、まとめてみたいと思います・・・


 Front/Blastに関しては、wiki調で書いてしまえば「休刊してしまったHipHop/R&B系の音楽誌」と集約されてしまうわけですが、そんな生易しいものではありません!
 私なりに、Front/Blastが果たした功績を書いてみると・・・こんな感じになります。

 ①日本のHipHop/R&Bシーンの先導
 ②未熟な参加者やシーンに対する教育
 ③日本独自の「HipHop/R&B文化」の創出・普及


 今まで書いたことはこの3点に集約されると思います・・・
 ここでは、反芻はしませんが・・・つまるところ、Front/Blastがあったから日本のHipHop/R&Bシーンが進化・発展したということです!!

 ただ、読者や音楽リスナーの生活環境や音楽環境の変化により、雑誌としての運営が行き詰まり、休刊に追い込まれたのは事実で・・・これに関しては、シーンが成長し、リスナー・読者たちがFront/Blastがなくても一人で成長出来るぐらいに成熟したため・・・その「価値」が必要なくなったと考えたいです!

 そう、必要なくなったんじゃなくって、僕たちが「卒業」したんです!!

 Front/Blastが撒いた種は、全国でしっかりと育ち、雑誌を読んでいた各人が一人動き回れるぐらい大きくなり、更なる種を撒いていると・・・私は考えています。
 私自身も、このブログを通して、Front/Blastから学んだ精神性や音楽の素晴らしさを表現出来れば・・・いいな~と思います。


 また、これからも、Front/Blastを古本で買い、読んでいくうちにHipHop/R&Bの素晴らしさに気づいてくれれば・・・雑誌としても本望でしょう!
 昔のFrontとか読んでると、平気でGodfatherDonのインタビューが載ってたり、レアなエピソードが山ほど掲載されてたり・・・資料としても一級品だと思います。

 現在は・・・BookOffなどでは底値(100円)での販売が大半で、下手したら買い取り拒否もあったりするようですが・・・是非、読んだことがない方は今が買い時なので掘ってみてください!!


 はい、これでオーラスです・・・

 私の記事を読み、当時読んでた方はまた読み返してくれれば本望だし、読んだことがない方が探して読んでくれれば、これまた本望だと思います・・・
 
 これからも「Front/Blast」が古びず、オーセンティックな光を発し続けることを切に願います・・・


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追記 2009年10月18日

付録として、Front/Blastの「バックナンバーリスト」を作成しました。
付録とは言い難い質と量になっており、この本編の「裏版」みたいなもんなので、合わせて読んで頂けると嬉しいです(^0^)

● HipHop/R&B専門誌「Front/Blast」 バックナンバーリスト


祝1周年!
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 え~、恥ずかしながら、本日はこのブログを開設して「1周年」になりました!

 あまり考えることもなく始めたブログで、宣伝なども全くせず、自己満足のためだけに始めたわけですが・・・よく続きましたね~(^^;)
 ミックス作品の紹介は、累計137本・・・他にも雑文やコラムなども書いてたので、結構書いてましたね!
 やっと書き方とか紹介方法とか、フォーマット的なところが固まってきましたが・・・なんで一つの作品の紹介がこんなに長くなるんでしょうかね(--;)

 読んでいただいている方もビックリするぐらい増え、私の稚拙な文章にコメントなども頂いたり・・・訪問・参加を頂いている皆様には心より感謝をしております。
 なんか、皆様に支えられているという実感みたいなものがあり・・・日々の生活において非常に励みになっています(^0^)

 
 それで、1周年を記念して・・・ということで、トップバナーにオリジナル画像を入れてみました!!
 ブログ自体の見栄えは、今まであんまり考えてなかったので、初めて設定をウリウリいじって調整しました・・・ちと疲れました(^^;)

 ただ、この画像・・・私が作ったわけではないんですよ・・・

 先日、コメントを頂いた「ソロバン」さんが、無償で作って頂き、送って頂いた画像で・・・もう感謝感激です!
 私の知識のなさから、上手く貼りつけらなかったのが残念ですが(これでも苦心して貼りました・・・)、これを励みにこれからも精進をしたいと思います。

 なお、画像を頂いた「ソロバン(Solo Banton)」さんは、北陸方面で活動をしているレゲエDJ/デザイナーさんのようで、現場での活動や、レゲエなどのフライヤー製作など・・・プロ活動をされている方です(^0^)
 興味がある方は、是非、ソロバンさんのサイトも覗いてみてください・・・レゲエ系のコアな情報が満載ですよ!!
 また、デザイン関係の発注も承っているそうですので、興味がある方は相談してみてください(^0^)

 ● SOLO BANTON OFFICIAL WEBLOG



 では、これからも色々な作品を紹介していきますので、今後ともよろしくお願い致します m(_ _)m

 あと、1周年記念じゃないですが、特大ボムを仕込中なので楽しみにお待ちくださいね~♪
 文章はこれから書くので、何日かかるか不安ですが・・・(^^;)


<追記>
一番最初の文章を書いたのは実は「10月12日」でした・・・10月10日は、私がFC2にページを起こした日になります・・・二日間ほど調整してたみたいですね(^^;)


DJ Sahib aka Yamaguhi(JazzBrothers) 「Dance Session Special - Jaaz Latin For Be-Bop Fushion Style Dance!!」
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 今までで一番長いタイトルで、かつマニアックな作品のご紹介です(^0^)
 そんな作品なので、書くのに時間がかかっちゃいました(^^;)


 2002年ごろリリースされた作品で、作品の内容としては「踊るためのJAZZ」を提示した作品になり私の部門がいの作品なのですが・・・作品を掘り下げるとかなり面白い内容の作品です。
 ちゃんと説明出来るか不安です(^^;)


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 まず「踊るためのJazz」って書くと、JAZZという音楽のパブリックイメージからその言葉に対して疑問を思う方も多いかと思うので、作品を紹介する前に少し補足を入れます・・・

 一般的にJAZZっていうと「鑑賞をする」って言葉の方がしっくりきて、それこそJAZZ喫茶や、大人なバーでの生演奏など・・・その音楽を「嗜みながら聴く」というイメージがありますよね。
 近年ではHipHopなどでサンプリングをしたり、Houseなどと混ざったりし、音楽ジャンル特有の「壁」が取り払われつつありますが・・・JAZZという言葉の聖域なのか、音楽として「打ってない」イメージがあると思います。

 あまり知識がないので、書くのに自信がないですが、そういった静かなイメージって、MilesDavisとかJohnColtraneなど・・・BlueNote系で、静かなんだけど、各ミュージシャンの演奏に対する躍動感(インプロゼーションだっけ?)があるような・・・ことが起因なのかな~と思います。
 私も若かりし頃に、安売りのCDを聞きましたが・・・あまり理解出来なかったこともあり・・・依然として「壁」があったりします(^^;)

 つまり、この手のJazzが認識の根底にあると、「Jazzで踊る」って行為は認識外の行為だったりするわけで、Jazzの中でも様々なスタイル(たとえばJazzFunkとかJazzRockとかFreeJazzとか・・・)があっても、たいていは「踊る」という行為には結びつかず、その考えは現代にも続いていると思います。


 しかし、Jazzという音楽の歴史を考えると、もともとはアメリカ南部で黒人たちのダンスミュージックとして機能してたわけ(SwingとかBigBandとか)で、踊るという行為はまったくもって不思議ではありません。

 また、今となっては過去の歴史になってしまいましたが、Jazzという音楽を、今のHouseやTechnoやHipHopなどのような「ダンスミュージック」として捉えたシーンが存在しました・・・これが今回紹介するテープにおける起因になる「イギリスでのJazzDanceシーン」です。


 私もつい最近まで明確には知らずにいた「流れ」なんですが、今年になり日本語版が刊行された「From JazzFunk & Fushion to AcidJazz(日本語タイトル:UKジャズ・ダンス・ヒストリー)」(写真左)により、自分の中で全容が理解でき初め、更に興味を持ち始めた動きになります。

 ザックリと説明すると・・・70年代初めよりJazzミュージシャンが様々な音楽と融合(Rock,Soul,Funk・・・)する中で、70年代中ごろよりUKの尖鋭的なDJ達が好んでプレイし、観客たちも好んで踊るようになり、・・・UK独自のシーンになり、Jazzというアイデンティティーの元、発展と変遷をし、UKのクラブミュージックの歴史の中で重要な「橋渡し」をしたシーンになります。
 もちろん、今でいう「JazzFunk」「Fushion」などが中心なので、Milesの頃のJazzと比べるとダンサンブルなものが多いですが・・・Jazzというミュージシャンたちの息吹を体感する音楽の中で、その息吹にダンスのリズムを見出した・・・という視点を発見したことは大きく、そのJazzDanceシーンの変遷とともに、様々なスタイルが発生し、その当時でも「踊る」という概念がないJazzで踊るような行為が発生するようになりました。


 これ以上の詳しい解説は、私の説明が上手くないので避けますが・・・一般的にダンス性がないと思われていたJazzにダンスを持ち込んだ・・・シーンと考えていただければと良いと思います。
 また、いわゆる「JazzDJ」と呼ばれているDJ達が、Jazzだけではなく、幅広い音楽をプレイする趣向の根底には、このJazzDanceシーンの流れが大いに関係しており・・・「Jazzという姿勢」で音楽をプレイするという流れを作った点も大きいですよ(^0^)


 詳しくは写真を貼った書籍(Snowboyの仕事に大きな拍手!!)を読んで頂きたいのですが、このJazzDanceシーンより前にあった「NorthenSoul」のシーンのように、アメリカからの「輸入音楽」を独自解釈で昇華している点は・・・興味深く、また音楽を純粋に楽しむ姿勢には考えさせられるところがあります。
 また、歴史的にも大きく、この流れがあり、AcidJazzが生まれたり、Gilles Petersonが活動をしたり・・・UKの音楽文化の深さを象徴する内容で、更に進んで理解したいのであれば、写真右の「Last Night A DJ Saved My Life」なんかを読んでいただくと更なる理解が出来ると思います(^0^)
 ちなみに、Snowboyさんは、このLastで、UKのJazzDanceのことが全く触れられていないことに驚き、自ら取材を重ね、この本を作ったそうですよ!!



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 んなわけで、やっと本題に進みます(^^;)

 このテープはいわゆる「踊るためのJAZZ」に念頭を置いた作品で・・・間違えのない制作陣が関わった高濃度な作品になっています(^0^)

 DJは、90年代にJazz系DJグループとして有名であった「Jazz Broters」の山口司さん(DJ Sahib)が担当しています。
 JazzBrothersに関しては、今はあまり名前を聴かなくなってしまいましたが、90年代はUFOなどとともに日本のClubJazzシーンを盛り上げたDJグループで、他のJazzDJと同様に、Jazzを中心としながら、様々な音楽をプレイしていたようです。
 残念ながら、彼らに関してはあまり詳しくないので・・・これで勘弁してください(^^;)


 そして、このテープで面白いのは、DJは山口さんが担当しているわけですが・・・実は山口さんが「選曲」をしていない・・・んです!

 実際に、収録した楽曲を選曲したのは・・・日本のJazzダンスシーンで大御所である「IZMさん(Stax Groove)」「Horieさん(Sound Cream Steppers)」が担当しています!


 ダンス関係も個人的には部門外な内容で、詳しく書けませんが、Jazz系では有名な方々で、いわゆる「Be-Bop」とか「Fushion」スタイルの大御所で、先ほど紹介したUKでのクラブJazzでの「踊り」の系譜を、日本でしっかりと引き継ぎ、発展させた大御所になります。

 ダンスのスタイルに関しては、ステップを刻んで「足」で踊る感じのスタイルで・・・Jazzのビートなりリズムを、早いステップや、流れのある動きで表現する・・・みたいな感じで・・・音楽を自由に解釈し、自由に踊る・・・みたいな感じかな~と思います。
 Breakdanceと似ているところが多いのですが・・・説明に自信がないので、IZMさん(StaxGroove)とHorieさん(SoundCreamSteppers)の動画を貼っておきます(^^;)





 ある種、懐古感があるスタイルでもあったりするかも知れないですが、バシッと決めたスーツで、Jazzという音楽に身を任せ、流暢に踊る姿には、クールな感じもしますが、踊ることの気持ち良さが伝わる踊りだと思います・・・
 私自身も、クラブで音に任せて踊ることの気持ち良さは分かるので、稚拙ながらシンパシーは感じたりします(^^;)



 では、実際の内容にホーカスしていきましょう・・・

 先ほども紹介したとおり、有能なダンサーが選曲をするとあって、選ばれた音楽は、一見するとリスニングのためのJazz・・・なのですが、自然と体が動いてしまうような・・・不思議な感覚が内包されています。

 A面はIZMさんが担当し、B面をHorieさんが担当をし・・・その選曲された曲を山口さんがDJするといった感じのようで・・・誰が主導で選曲・ミックスをしたのかは分からないですが、ベテラン勢の深さが出た内容なのかな~と思います。

 選曲的な話は、私に知識がなく、上手く表現できないですが、Cannonball AdderleyなどのUS勢や、Sahib Shihabのようなヨーロッパ系の旧譜ラインが中心で、Jazz/LatinJazzなどがプレイされています。
 また、白眉なラインだと、UFO / Loud Minorityがチョイスされており、ClubJazz以降の感覚で選ばれてるのかな~とも思いました。


 そして、このテープの肝は、聴いてると静かな「Jazz」なんだけど・・・なぜか「踊りたくなる」内容になっている点です!

 どの曲も、1曲をしっかりと聴かせるようなミックスをしており、その曲の良さを伝えつつ選曲をつなげる・・・みたいな感じで、全体的なストーリー作りも考えており、聴いていて大変気持ちよく・・・気づいたらステップを踏みたくなったり、ターンしたくなったりするような衝動に駆られます!
 普通の人が聴いただけだと、「ああ、Jazzだな~」ぐらいにしか思えない選曲で、いわゆる「打ってない」曲が多いのですが・・・Jazzダンスが分からない私にも反応できる部分が多く、不思議な魅力があるミックスです・・・

 実は、このテープを中古で掘った数年前は、このテープの内容が理解できなかったのですが、Houseを通してクラブでの踊ることの気持ちよさを知ったり、Jazzダンスの歴史などを知ったことで、このテープの本質を理解できたように思えます・・・
 つまり、音楽に身を任せ、体と心の赴くまま踊ることの気持ちよさ・・・みたいのを理解出来てたので、静かなJazzの中に「踊り」を見出せた・・・ということです。

 きっと、このテープは、分かる人にはわかるけど、分からない人には分からない・・・といった「選民性」があるのかもしれないですが、分かると大変気持ちいい作品になっていることは間違えないですよ・・・



 最後は、結論が出ないまとめ方になりましたが、「踊るためのJAZZ」が上手く表現出来た作品です(^0^)

 こういった「現場で育った音楽」を、コンピレーション化するのは、レーベルが多岐にわたり、難しいことが多いので・・・必然と現場に近い「アンダーグラウンド」でリリースせざるを得ないので、結構貴重な作品かもしれないですね?
 結構、入手するのが難しい作品(本数は少なさそう!)なので、興味ある方は頑張って掘ってくださいね(^0^)



<Release Date>
Artists / Title : DJ Sahib aka Yamaguhi(JazzBrothers) 「Dance Session Special - Jaaz Latin For Be-Bop Fushion Style Dance!!」 
Genre : Jazz、Latin、ClubJazz
Release : 2002年
Lebel : Jazz in the Life No Number

Notice : リリース元について
 ややマニアックな指摘ですが、このテープのリリース元は、この作品の選者であったIZMさんが主宰してたパーティー「Jazz in the Life」からのようです・・・
 IZMさんのことはStax Grooveのサイトをみると分かりますが・・・現時点で33歳ですよ・・・若いのにこんなテープ作るなんて・・・素晴らしいですよ(^0^)


DJ Komori 「R&B Mix Vol,01 - that's the way Love...」
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 R&B系DJの代名詞「DJ Komori」さんの人気シリーズの第1作目のご紹介です(^0^)
 私は聴いたのが完全に「後追い」ですが、やっぱりコモさん・・・上手いっすね!!


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 8月に「Ocean Fruits 4 // UK taste」を紹介し、もろもろの事情でコモさんの作品は敬遠していた時期があり、あんまり持ってない・・・みたいなことを書きました。

 ただ、その時、紹介文を書くにあたって深く聞くと・・・当然ながらレベルが高く、コモさんのDJにヤラれてしまい・・・気づいたらこの2カ月で、写真左のようにミックス作品を集中的に掘ってしまいました(^^;)
 まだ、テープ系はフルコンプではないですが、もう少し頑張れば行けそうです・・・値段も昔に比べて安いので、リストをつぶしながら買いまくってます(^0^)

 なんか中間報告みたくなりましたが、早速本題に進みます・・・


 今回の作品は、DJ Komoriのミックス作品の中で中核をなす「R&Bシリーズ」の第一弾のテープになります。

 写真右がR&Bシリーズになりますが、どの作品も主題をしっかりと決め、それに見合った選曲・ミックスを行っており、コモさんの趣味の良さ・選曲の広さ・テクの確かさが堪能できるシリーズだと思います。
 今回の第一作目であれば「ド直球の定番R&B」だったり、他の作品だと「夜に合いそうな曲」とか、「甘い感じの曲」だったり・・・その時によって主題が異なりますが、どれもいい作品が多いですね(^0^)

 リリースに関しては不定期に行っていたようで、シリーズ自体(テープに限る)は13作ぐらいはリリースし、どの作品も人気なので何度かリプレス(テープ、CDとも)があり、お世話になった方も多いかな~と思います(^0^)
 当時の印象だと、DMRなんかで、このシリーズをかなりプッシュしてて、一般人~初心者にもいいし、マニアも唸る内容なので、お店側でも重宝してる感じがありました・・・結構売れてましたしね・・・
 
 私も、今さらながら聴きこんでいますが、支持されてたことが手にってわかる好内容な作品が多く、なんでリリースしてた時に買わなかったんだろう・・・と後悔しちゃうぐらい、このシリーズはいい作品が多いです。
 

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 では、作品のご紹介になります~♪

 この第一作目では、副題で「that's the way Love...」とあり、「that's the way Love...」といえばJanetの「that's the way Love Goes」なわけで、この曲がリリースされた90年代初期の楽曲=R%B黄金期の定番曲を取り扱った作品になります。

 このJanetの曲は、A面の最初でイントロ程度しか出ませんが、A面ではNewJackSwingの香りが残る、跳ねた感じの曲で選曲し、B面では少しテンポを落とし、スムースなミックスに仕上げています。
 実際の内容は、次で紹介しますが、レコードにおけるR&Bバブルを彩った名曲が多く、レコ屋の「壁の花」級の作品が多く・・・あの頃は高かったな~と思う曲が多いです(^^;)

 なんか、悪い表現見たくなりましたが、このテープをリリースした2000年前後は、コモさんとかDaddyKayさんなど、優秀なR&Bミックス作品が多数リリースされ始め、中古レコード市場におけるR&B人気を更に加速させた印象があり・・・一種のバブル状態を作り出し、一部作品(レコードに限る)に関しては価格が高騰してたのがありました。

 90年代の中ごろに、MUROさんがDiggin'IceとかDiggin' Heatとかで良質な「旧譜」を紹介し、リスナーたちが影響を受け、そのレコードを探す・・・みたいな流れを、Komoriさんも結果として同じ流れを作っていて・・・変な話、コモさんのこのテープで曲を知り、そのレコードを探したって方も多いと思います。
 今でも、レコード屋さんでその曲を紹介する時「DJ Komori Play!」みたいなキャプションが書かれることが多く、このテープで収録されている曲なんかはその傾向が強い認識があり・・・このテープ自体が「中古レコードにおけるR&B市場を盛り上げた名作」としても問題がないと思います。


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 では、作品に関してもうちょっと深く紹介をします・・・

 まず、A面は、前途した通り「R&Bの王道=跳ね系」を扱った内容で、大満足な内容です(^0^)

 曲的にはまだレアな曲も多いですが、上記のHi-Five / I Like the Way(実際はレアなPromoオンリーRemixを使用)とか、Babyface / Give U My Heartとか、Chantay Savage / Betcha'all Never Find a Loveとか、Wendy Moten / Step by Stepなど・・・R&Bの黄金選曲っといった感じで堪りません!!
 ただ、当時としては殆ど知られてない曲も多く、それこそWendy Moten / Step by Stepなんかは、この作品を通して知ったって方が多く、コモさんの掘りの素晴らしさが出た選曲だと思います!
  
 そして実際のミックスは、コモさんらしいスムースなミックスが光り、各曲の躍動感を保ちながら、ミックスに一定のストーリー性を盛り込んでおり、出来としてはかなり良いと思います。
 R&Bな範疇なので、2枚使いなんかは避けてるようですが、グルーブを保ちながら次の曲に繋いでいく感じで、要所要所で選曲のパンチラインが入り、流石です・・・個人的には大ラスのWendy Motenを盛り上げるための選曲が好きです(^0^)


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 一方、B面では、跳ね度数・BPMは下がりますが、ミッドテンポ程度の良曲を選曲し、A面よりもスムースな流れを創出しており、リラックスして聴ける内容に仕上がっています。

 紹介出来る範囲であれば、定番なBMU / U Will Knowとか、Vanessa Williams / Happinessなど・・・跳ね度は低いものの、逆に「歌力」みたいのが濃い曲が多いかな~と思います。
 ただ、こちらも割とレアな曲が多く、あまり知られていないRemix曲だったり、Promoオンリーな曲だったり・・・ちゃんと掘ってて偉いですね(^0^)

 んで、選曲・ミックスに関しては、A面と同様にスムースな選曲をしつつも、選曲にストーリー性を盛り込むといった感じで、コモさんらしさがしっかりと出た内容だと思います。
 また、B面では、ミッドテンポの曲を選んだことで、その曲の「歌」をしっかりと聴かせるミックスを心がけてるようで・・・聴いていて「つい口ずさんでしまう」曲も多く、ミックスが丁寧に作られている証拠だと思います。



 今回もサラッとした説明になりましたが、作品としてはかなり良い作品だと思います!
 
 収録された曲が間違えない・・・ってのが大きな一因だと思いますが、これらの曲を光らせるDJ Komoriの手腕(選曲・ミックス・ストーリー作り)がしっかりと活かされているから出来た世界観で・・・何年も支持される理由がここにあると思います。
 肩ひじ張らずに聴けるし、気持ちを鼓舞させたいときにも聴けるし・・・また初心者が勉強用に聴いてもいいし、ミックスの参考にもなるし・・・まさに「R&Bミックステープの教科書」的な内容だと思います。

 今後もKomori作品は紹介することにしますので、興味がある方は気長に待ってくださいね・・・買うのは簡単だけど、紹介するのは結構大変なんですよ・・・私が紹介すると、文章が長くなるので・・・(--;)


<Release Date>
Artists / Title :  DJ Komori 「R&B Mix Vol,01 - that's the way Love...」
Genre : R&B(NewJackSwing、90'sR&B・・・)
Release : 2000年(?)
Lebel : Sugar Bitz ST-001

Notice : 再発について
 確認は今後しますが、記憶だと、テープ版は市場でなくなれば何度かリプレスしていたと思います。 また、CDでも再発が一度あり、この作品自体の総数でいくと、市場に出回ってる量は結構多いと思います。

Notice : トラックリストについて
 テープ版だと、なぜかA面後半に収録されているBobbyBrownの曲がリストから抜けています・・・書くのを忘れたのかな?? なお、CD版だと、テープと同じようなジャケット(ジャケがトラックリスト)になっていますが、Bobbyのことはちゃんと書いてあります。
 
Notice : リリースについて
 どうやらSugarBitzとしては、一番最初のリリースのようです・・・
 関連レーベルUndapropWreckordzが最初に母体としてあり、別基軸としてSugarBitzを作り、リリースを始めたんですかね?? 謎が多すぎてよく分からない・・・(^^;)