HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Ivory 「Hear No Evil」
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 いやいや、最近は週末だけの更新になってしまい、すみませんね・・・平日は作品の聞き込み&下調べをするのに精いっぱいで、文章書くまでいかないっす(^^;)
 そんなわけで、かなり調査をして、やっとご紹介出来るレベルまで考えがまとまったのでご紹介です~♪

 市場では「Random Rap」の創始者として崇められている「DJ Ivory」のミックスシリーズ第一弾のご紹介です・・・レアなHipHopのオンパレードに即死ですよ!



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 まず、Ivory氏の紹介をしておくと、UK・ノッティンガム在住のDJ/Producerで、相方のDJ Paul-Sと共に「The P Brothers」というプロデュースユニットでアーティスト活動を行っているお方です。
 結構レコードもリリースしているので、知っている方も少なくはないと思いますが、彼らのレーベル名である「Heavy Bronx」から分かる通り、ブロンクス直球の「太い」HipHopを体現した音作りをしているそうです・・・

 そんな「濃い」音楽を作っている背景として重要なのが、Ivory氏がHipHopを中心とする「ハードコレクター」であることで、特にMiddle系に関しては世界屈指のコレクションを持っており、その一端を表現したのが今回の作品になります。


 この作品は2001年にリリースされた作品で、それこそ「Hear No Evil(=聞かざる)」ってタイトルの通り、当時は全く知られていなかったMiddle期(88年以降ぐらい)のマイナーなHipHopに焦点を当て、全世界のHipHop馬鹿に衝撃を与えた作品といわれています。
 作品の詳細は後に譲りますが、今でもめちゃくちゃレアな曲のオンパレードで、HipHopの「掘り」を、更に掘り下げ、誰にも真似できない深さまでいってる・・・そんな感じの仕上がりになっています。

 レコード文化って面白いもので、誰かが紹介したことで火がつき、それに追随する者が増える・・・って構図はどの音楽にも該当し、Ivory氏に関しては、この作品を通してHipHopの「深堀り(?)」をアピールし、Middle期のレアなHipHopの人気に拍車をかけたと思います。

 特に彼がプッシュしたのが、いまでは「Random Rap(ランダム・ラップ)」と呼ばれる類の曲で、サンプリングが本格化した88年前後の曲のカッコよさを全世界に広めたと思います。
 その曲のサンプルネタが「ランダム(無作為)」に変わることから名付けられたサブジャンルで、分かりやすく言うと、サンプリングが「豪快」な曲って言うんですかね・・・サンプルのクリアランス問題がなかったり、サンプリングの技術自体が未熟だった時期だけに、ド直球なネタ使いが出来、Middle期のHipHopにおいて、一番「濃い」時期の曲を指すように思います。

 Randomラップについては、同時多発的な側面もありますが、Ivoryのこの作品が契機になり、全世界のHipHop馬鹿にヤバさを伝えた・・・という点で認識されており、この作品の歴史的な価値もかなりあると思います。
 実際に、この作品以降、発掘活動が続き、オークションでの熱い入札合戦や、レコ屋での放出では取り合いになったり・・・と、マニア筋の間ではかなり活発な動きがあったみたいですね・・・ただ、Ivoryという言葉が一人歩きしちゃってる側面もあり、Brainfreezeと同様で、Ivoryがチョイスした曲だけ異常に高いっていう弊害もあるようです・・・


 なお、このシリーズは、2003年に第2段、2007年に第3段がリリースされ、好事家からの熱い支持のもと、中古屋では高値が続くシリーズになっています。
 昔はかなり高かった(8000円ぐらいも??)そうですが、今でも4000円近くのレア価格が維持されており、私も腹をくくって、割引を駆使して、ちょっとだけ安く買いました・・・この作品の詳細を知らなかった時は、なんでこんなに高いミックスCDなんだろう?と疑問を持っていましたが、何となく納得し、ミックステープ馬鹿として「通らないと行けない道」と割り切り、買ってみました・・・(^^;)

 また、マニアックな指摘(未確認)ですが、2001年前後にUKで発行されていたHipHop系マニア誌「Big Daddy Magazine」でP Brothersとして同誌で執筆を行ってこともあり、Big Daddy Magazineのレーベルからリリース(彼らのレーベルであるHeavy Bronxの名前も記載されていますが・・・)されたようです。
 残念ながら廃刊してしまった雑誌ですが、Wax Poeticsが発行する前からマニアックなレコードネタを扱ってた雑誌のようで、P兄弟はJazzy JayやDiamond Dなんかにインタビューを行ってたそうですよ・・・濃いね~(^^;)


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 んでは、紹介に行ってみましょう~♪ ちなみにレコ写は全部借り物です・・・買えるわけがない!

 全編に渡って、マイナーかつレアなHipHopを選曲し、どの曲もネタ感が強い「太め」なHipHopのオンパレードで、HipHopが深く好きな方だったら絶対に反応してしまう内容になっています。

 イントロでは、Diamond DとEvil Deeからのシャウトアウトから始まり、いきなりRandomモノの代名詞である「360 degrees / years to build(Pelon Records)」(写真左上)をプレイ! 
 言わずと知れた「Paul C」関連のレコで、Paul Cらしい太いドラムが堪らなく・・・未だに鬼高い作品として有名で、この辺はIvoryがプレイしたことで広まったレコードの代名詞かもしれないですね。
  
 Pelon以外にも「Cobra Mcees / The M Go」(写真右上)や「Phase n' Rhythm / Brainfood」(写真左下)なんかのような激レアアイテムから、「Lord Finesse / Keep it Flowin」(写真右下)のような有名アーティストのLPオンリー曲など、かなり「濃い」選曲になっています。
 どの曲も大ネタ使いでファンキーで・・・マニアじゃないと反応できない曲も多いですが、HipHopの「太さ」みたいのが躍動的に現れた曲が多く、今さらながら、未開の地を自身の腕で掘り進んだIvory氏の手腕に脱帽です!!
 実際にどうやって入手したかは不明ですが、きっと現地(BronxとかPillyとか)に行って掘ったんだろうな・・・DeepFunkなんかと一緒で、行動力が無いと掘れない類のレコとあって、相当な気合がないと出来ないでしょうね・・・

 実際のプレイに関しては、明確なストーリー性は無く、同ネタ繋ぎなどのマニアックな繋ぎが多少あるものの、普通なミックスに終始しており、逆にその曲を長く聴かせるスタイルでミックスをしており、選曲を通して世界観を伝えてる感じで・・・気づいたら太いHipHopの連続で首を振ってる・・・みたいな感じになっています。
 特に、Random Rapの直球である「大ネタ感の強い豪快な曲」を多くチョイスしているので、曲を知らずとも、ネタの魅力が分かる方であれば、絶対に反応できる内容になっており、意外と聴きやすいかも?

 私自身は、この手のコアなHipHopには興味がなかったのですが、大ネタ感が強いFunkyな曲が多いだけに馴染みやすく、結構好きなタイプの曲が多いことに気づき、今週は結構聞いてました。
 考えてみると、今回のIvory氏がチョイスしたRandom Rapって、MUROさんやUlticut Upsなどが好んで選曲してたタイプの曲と似ている(同じ)ので、気づいたら自分の中に受け入れる土壌があったんでしょうね・・・それこそUltimateに収録されているような大ネタ曲が連発で、気づいたら首を振ってました(^^;)


 今回、しっかりと聞いてみて、DJによる「価値観の提示」って意味であれば、この作品の方向性は大変素晴らしいものだと思いました。
 それまで無価値に近いモノを、DJのプレイによって価値を見出し、世間に広める・・・ということは早々簡単には出来ることではなく、その無価値の曲を、そのDJの経験と知識とセンスで見抜く必要があり、スキルがないと出来ない行為だと思いました。
 当然、Ivory氏に関しては間違えがなく、確実な「掘り」「耳」があるのでしょう・・・素晴らしいです!!


 最後に、作品としての総評をすると、ミックス作品としての深み(ミックスの上手さとか、選曲性とか)はそこまでないですが、価値観の提示という意味では大変価値のある作品で、この作品がリリースしたことで全世界のレコード馬鹿に刺激を与えた点を考慮すると、歴史的にも貴重な作品だと思います。
 ただ・・・普通に何も知らずに聴いたら、ちょっと平坦なミックスなので、マニア以外の方は手を出さない方がイイですかね・・・??
 
  

<Release Date>
Artists / Title : DJ Ivory 「Hear No Evil」 
Genre : HipHop(Middle、Random Rap・・・)
Release : 2001年
Lebel : Big Daddy Magazine / Heavy Bronx Records BDCD001
Notice : No Track List



おまけ <Track List>
 色々と調査をしてたら、海外サイトでトラックリストを発見! これがあったので今回の記事が書けました~(^0^) なので、ちょっと調整した上で転記しましょう♪

DJ Ivory / Here No Evil Vol.01

00. intro
01. 360 Degrees - Years To Build
02. Lazy Laz - Mystery
03. Get Wit It Productions - Are You Ready
04. Busy Boy - Classical
05. Makeba & Scratch - Ain't it Funky
06. Lightnin Lee & Poppy P - Big Time Chillin
07. Kev E Kev & AK-B - Listen To he Man
08. Bizzie Boys - Hold the Lafta
09. Cobra Mcees - The M Go
10. Supreme Nyborn - What If I Was Serious
11. Eric B & Rakim - Let the Rhythm Hit'em
12. III Most Wanted - Calm Down
13. Bolaji - Run 4 Cover
14. Sir Ibu - I'm the Peacemaker
15. Phase N' Rhythm - Brainfood
16. Raheem - I'm the King
17. Lord Finesse - Keep it Flowin
18. JVC Force - 6 Feet Back on the Map
19. Aaron Dee - Soul Power
20. Krown Rulers - Kick the Ball
21. Steady B - Get Physical
22. 2 Deep 2 Sleep - G Thang
23. Boogie Down Production - Ya Slippin'
24. MC Mitchski - Brooklyn Blew Up the Bridge
25. 45 King & Latee - Brainstorm
26. Dollar $ Bill & Cut Master KG - People Don't Know Ya
27. Live N' Effect Pposse - I'm Getting Physical
28. TDS Mob - Crushin' 'Em



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Timmy Regisford 「The Shelter」 (@eleven 2010/02/20)
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 いやいや、行ってきましたよ!
 TimmyのDJなので、だいぶ疲れてしまいましたが、ここ最近は仕事続きだったので、いい気分転換になりました(^0^)
 んなわけで、早速レポでござんす♪



< Yellow → eleven >

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 一部ではかなり話題になったのでご存じな方が多いかと思いますが、日本屈指の名店であった「西麻布Yellow」の跡地に、Yellowの元スタッフが新たな新店「eleven」をオープンしました。

 まず、Yellowのことは・・・説明しないといけないかな?

 日本のクラブシーンにおいて、非常な重要なクラブとして有名で、1991年のオープン以来、非常に良質なパーティーを提供し、日本のクラブシーンを作り上げた・・・そんなクラブで、写真左のロゴを見れば分かるかな?
 西麻布という、微妙に繁華街とは離れた場所にあり、今思えばこんなところでクラブ営業が成立するのか?と思う場所で、初めて行くお客さんは「絶対に道を迷う場所」として有名でした・・・が、逆に「分かる人しか来ない場所」でもあるので、セルアウトすることなく営業が出来た・・・とも思います。
 良質なサウンドシステムの元、HouseやTechno、HipHop、Drum'n'Bass、Jazz、RareGroove・・・ほんと様々な音楽がプレーされ、特に海外の優秀なDJを頻繁に呼び、クラブ文化の「おもしろさ」を広めたクラブであり、影響を受けた方も多いでしょう・・・

 そんなYellowは2008年6月をもって閉店をしました・・・閉店の理由は、入居していたビルを解体する為ということで、最後は皆に惜しまれつつ閉店をし、当時の情報では、すぐ再オープンが出来る場所が見つかり次第、Yellowを復活させる・・・そんな話が有りました。
 マニアックな話&ホントかどうかは分からないですが、Yellow閉店後、スタッフを温存するため、オーナーが実は一緒だった「渋谷・module」にスタッフを移動させ、再オープンに備えていたようで、年明けの2009年頃に再オープンするのでは・・・と言われてました。

 しかし、閉店後、Yellowのオーナーが所得を隠し、脱税を行っていたことが判明し・・・気づいたらYellow復活の話も聞かなくなり、終わったものだと思われていました。


 そんな流れがあり、私自身も復活しないだろうな~と思っていた矢先・・・今回の復活劇の話が持ち上がり、個人的には喜んでしまいました!!

 今回の復活では、取り壊す予定だったビルが、どうやらリーマンショック&不動産バブル崩壊などで、取り壊しをせず、そのままビルが残っていたようで、写真右のようにビルはご健在でした・・・なんか写真を撮るのが恥ずかしかった(^^;)
 そして、中身も微妙な変化はありましたが、殆ど変わりがなく・・・変な話、elevenという新店がオープンしたというよりも、Yellowが名前を変えて復活した・・・っといった感じですかね?
 なお、経営者はどうやらYellowの頃とは全く別のようで、スタッフは元Yellowの方が多いのかな?? 

 なぜ、復活したのかは、現時点では詳細が分かりませんが、個人的には「大歓迎」です!!
 だって、Yellowが閉店してから、音楽主体の良質なパーティーが減ったのが手にとって分かり、セルアウトしたものが多く・・・東京のクラブシーンが変わってきた・・・と感じ、Yellowで行われていたような「ある意味ハードコア」なパーティーが体験出来なくなってきたからです。
 あのフロアーで感じた怪しい雰囲気や、圧倒する音素晴らしいDJ笑顔なお客さんたち・・・うまく表せないですが「Yellowのクオリティー」が戻ってくることは大歓迎です。
 
 なお、私自身は、行きたいパーティーがあれば行っていた程度で、行っていた頃は、そんなには思い入れがなかったですが(閉店間際も結局行かなかったし・・・)、クローズした後の方が、思い入れが強くなったような気がします・・・
 理由としては、上記のような点が理由になりますが、そのことに当時から気付いておけばよかった・・・と後悔もしています・・・


 そんなこんなで、待望の復活ということで、そのオープンウィークの最終日である昨日に、大好きなDJの一人であるTimmyのDJを聞きに行ってきました(^0^)



< elevenについて >

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 では、実際のクラブの様子を、私の行動と共に紹介しましょう・・・写真は、帰る直前に気合で撮影したフロアーです・・・なんか懐かしいでしょ!!

 当日は、事前の情報だと「鬼混み」という情報や、ロッカー(クローク)がメチャクチャ少ない・・・ということを受け、ちょっと悩みましたが、かなり早目の11時頃到着を目標にしました。
 久しぶり(2年ぶり?)に六本木に到着し、六本木通りを渋谷方向に進み・・・体が覚えてるのか、迷うことなくelevenに到着しました・・・現地に着き、同じビルが残っていたことに一安心したり、昔と同じで、スタッフが外にいて、そのスタッフに言葉を出さずに目礼をし、大きな扉を開けることに懐かしさを思い出したり・・・なんか考え深かったです。

 んで、11時の時点でも並んでるかな?と思ってましたが、予想に反して並んでなく、スムースにお金を払い、ロッカーも普通に空いてて、荷物を入れて、身支度をし、店内に・・・私が真っ先に感じたのは「Yellowが綺麗になった!」です。

 結局は建て壊す前提だったので、Yellow閉店後も、店内の構造をイジルことはしなかったみたいなので、メチャクチャ大きな変化はなく、バーなり、フロアーなり、DJブースなり、場所は全く一緒で、同じ場所に新しいカウンターなどを入れた・・・みたいな感じで、Yellowが綺麗になったという表現が真っ先に出ました。
 また、Yellowという店に愛着が有ったものからすれば、昔の雰囲気が色濃く残っていることは嬉しいことで、私もそうですが、ニコニコしながら店の中を見回している人が結構多かったです(^^;)

 ただ、細かいところで変わったところもあり、真っ先にビールを買い、ビールを飲みながらぐるぐる回って確認をしたので、変更点を下記にまとめましょう・・・細かいっすよ


<ロッカー&クローク>
・ロッカーは、階段のところにはなく、キャッシャーの横のスペース(Yellowの時は事務所だったかな?)に移動しましたが、数が少ない・・・増やさないと厳しいかも??
・クロークは、相変わらず中階段のB1のところにあり、通行時は人の列が大変邪魔で、なんか懐かしかったです(^^;)

<バー>
・場所は全く同じところに2か所(B2とB1)あり、配置の仕方も一緒ですが、凄い綺麗になっています。
・B1のバーの横の溜まり場みたいな場所は大幅に変更され、解放感のあるスペースになってました。
・ちなみにバーのビールはハイネケンで、自販は「キリン」です・・・個人的には「一番搾り」「ボルビック」が入ってるのが嬉しいですが、相変わらず値段が高いっすね(^^;)

<トイレ>
・構造は全く一緒ですが、壁が綺麗に塗り替えられているので、凄い綺麗に感じました・・・が、朝近くになると、いつもの汚い感じに戻ってました(^^;)
・ただ、構造・位置が一緒なので、鬼混みの時は、並んだりするのがキツイっすね。

<フロアー>
・同じ配置でDJブースがあるが、DJブースの中は新しく作った模様・・・個人的にはDJブースとフロアーの仕切りの壁が高くなったと感じました。
・DJブース奥にあった「ラリーの写真」がなくなりました(涙)
・フロアーはYellow時代の「木製の板」で、貼り替えは行わず、表面を削って綺麗にした感じで、一部痛んでる板のみを貼り替えたみたい??
・フロアーの奥にあった「螺旋階段」がなくなりました!!

<サウンドシステム&ライティング>
・スピーカーとアンプ系は全て新設のようで、また、ライトもほぼ新設みたいです・・・後で詳しく書きます。

<スタッフ>
・下っ端はバイトが多いですが、見たことある顔も多かったです。バーにいたタトゥーの人はいなかった??


 ざっと、書いていましたが、あまりYellowとは変わりが有りません。

 しかし、誰しもが驚くのが「螺旋階段」がなくなった点ですね・・・ある種「名物」でありましたが、完全に撤去され、フロアーから上ってB1のトイレまで行く道もなくなり、ちょっと残念ですね。
 ある種の休憩場所でもあったし、何よりも通路からDJブースが覗け、DJたちの技が見れた場所だけに残念です・・・かなり危険な道でもあったのは確かですけどね・・・また、なくなったことで、フロアーの螺旋の付近で踊ってて、外に出ようとすると、人を分けて移動をしないといけないので、個人的には残念です。
 まあ、なくなったことで、フロアーはちょっとだけ広くなり、音を遮る障害物もなくなったので、フロアー的にはプラスなのかな??

 なお、お客さんに関しては、やっぱりYellowっぽいっすかね?
 他のクラブでも見かける顔も多かったですが、Yellowでしか見かけなかった「堅気じゃない人(?)」も多く、それこそ「ゴーゴーボーイ」みたいなマッチョなお兄さんとか、個性的なファッションの方とか・・・いい意味で「アウトロー」な方も多く、ちょっと安心しました。
 無論、Yellowというと、年齢が高いお客さんや、可愛い女の子なんかも多い印象は変わらず、やっぱりYellowなんだな~と思いました。


 そんなわけで、中を一通り見まわし、フロアーで踊り始めました・・・

 外も並んでなく、11時の段階では凄い空いてて、フロアーで踊るのも、音を聞くのもいい状態で出来たので・・・まあ、早く行って良かったかな?

 なお、事前情報では、きっと週末なので、昔みたく「鬼混み」では?とありましたが、個人的にな実感だと、人は結構いましたが、ビックリするほど混んではいなかったと思います・・・
 Yellowに関しては、むりやり人を押し込む印象がある店だったので、ある程度の覚悟をしてましたが、死ぬほどではなく、移動も出来るし、水も普通に買えるし、トイレも待たないし・・・何よりも普通に踊れるぐらいだったので、ラッキーだったかもしれないですね。

 早い時間は、TimmyではなくサポートのDJ(Tomoyuki Yashudaさん)が1時ぐらいまで、割とテッキーなHouseをまわし、空いてるフロアーで、気持ちよく踊ることが出来、チェックもしやすかったです(^0^)

 フロアーは、Yellow時代と同じ「木製の板」で、綺麗になった分、メチャクチャ踊りやすいですね!!
 まあ、後半は酒がこぼれたり、タバコの吸い殻が落ちてたり・・・で、踊りにくくなりましたが、やっぱり「分かってる」感じに仕上げており、イイですね!!

 また、ライト関係は、おそらく新設のようで、結構こだわっている感じがしました。
 ミラーから出る光も良く、ストロボもばっちりだし、ライティングも見やすい位置(DJブースの右)にあるので、フロアーを見ながらコントロールできるように設計してる点が印象的で、Yellowの頃よりも、幅が広がったように感じます。
 当日は、男性と女性の方がライティングを担当され、たまに外してましたが、かなりDJのプレイに合わせ、効果的に操っていたと思い、DJと呼吸が合えば、素晴らしく効果的なライティングが出来そうですね。
 なお、スモークが常設になったのと、謎のプロジェクターみたいなライト(?)があり、この辺は使い方に慣れないと厳しそうですね・・・


 んで、肝心の「音」・・・これはまあ、まだ動き出したばかりなので仕方がないでしょう・・・今後に期待です!!

 スピーカー&アンプシステムは完全に新設で、サウンドデザイン・セッティングは「alpha recording system」が担当したみたいですね・・・ブースの奥にフラッグが貼られてます。
 House関係に強い新興オーディオメーカーとして有名ですが、クラブのサウンドデザインなども行っており、その筋では有名なのですが・・・個人的には「もうちょっと・・・」という気持ちになりました。
 某情報によると、音響系機器が入れられたのが、ほんと直前だったらしく、細かく調整が出来なかったそうで・・・個人的な感想だと「高音」の調整が甘いかな?と思いました。

 どこのメーカーのスピーカーかは分からないですが、昔のYellowと同じ感じの「壁」っぽいセッティングでスピーカーをフロアーの4つ角に4基配置し、フロアー全体を包む感じです。

 まず、低音に関しては、申し分がなく、Yellow時代も体感できた「体に感じる」感じがたまらなく、かなり立体感のある感じに仕上がっているかな~と思います・・・Yellowの頃もそうですが、House系のパーティーが多かったのは、この辺の良さがあったからだと思います。
 しかし、中・高音に関しては、普通にHouseっぽい曲だといい塩梅なのですが、ダンクラやGarageっぽい曲だと、バランスが悪くなり、結構「耳が痛い」時もありました・・・まわりでも、けっこう耳を押さえながら踊ってる人もいたので、これは頑張って改善してかないと厳しいかも??

 総じては、Yellowらしい音で、パンチもありましたが、Dannyとかが朝方にかけてたような「温もり」みたいのがまだなく、今後に期待・・・ってところですかね!
 なお、朝方ぐらいになると、耳が馴染んだのか、かなりイイ音になっていたことを付け加えておきます・・・
 


< Timmyのプレイ >

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 んで、1時をまわった頃から、Timmyのプレイがスタート! 感想は、ちょっと攻めあぐねたところも感じましたが、普段のTimmyらしいアグレッシブなプレイが堪らなかったです!!
 ちなみに、今回はCDのみのプレイで、おそらくalphaのダイヤルミキサーとアイソ、そしてパイオニアのエフェクターでプレイしてたみたいです。

 序盤はShelterらしいディープなHouseで攻めてましたが、音とフロアーの様子を伺ってる感じで、完全に攻め切れてなく、私自身はちょっと眠くなってしまいましたが・・・2時半ごろに、待望のボムで「Sylvester / You Make Me Feel」をプレイ! 個人的には上がります!!
 だけど、観客はイマイチ・・・あっ、みんな曲を知らないのか・・・そんなに盛り上がらない・・・

 ここ最近、Houseの現場に行くと、ビートを重視するけど、歌モノ系の曲は知らないってお客さんが多く、カッコよく踊ってるけど、口は動いてない・・・みたいなことが多いかな~と思います。
 昨夜もこんな感じで、後でも書きますが、Timmyクラシックもそんなには反応が良くなく、Timmyのプレイに油が注げなかった印象が有り、割とビート重視なプレイになってしまったのは個人的には残念です。
 また、フロアーの音の設定が、先ほど書いたように、中・高音の調整が甘いことから、クラシック系の曲だとキツイ音になり、Timmyもそれを感じたのか、Sylvesterの後は「Aztec Mystic / Jugar」のようなビート重視な曲をプレイしていました。

 その後も「Rufus & Chaka / Any Love」なんかを突発的に入れてきて、フロアーの反応だったり、出音の鳴りだったり・・・だいぶ様子を見てるようで、結果として「Strings of Life」のようなHouseっぽい音を選んだプレーだったと思います。
 特に、後半になるにつれクラシック選曲は避け、普段のプレーっぽいアフロテイストのHouseを多くプレイするようになり、気づいたら裸になってノリノリになり、アグレッシブなエフェクト&アイソ使いでかなり熱かったです!!
 Timmyクラシックも楽しみでしたが、総じてプレーは流石です・・・かなり踊ったので疲れました(^^;)


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 また、今回のプレーにおいては「ブレンド」を結構多用してた印象が有ります。

 例えば、クラシックな「Fingers inc / Can You Feel It」の印象的なビートをループしたトラックの上で「Michal Jackson / Rock Wiht You」をブレンド(Fingersじゃないかも?)してプレーをしてました。
 現場だと、割と多用することが多いですが、今回は異常に多く、「Earth,Wind&Fire / Boogie Wnderland」「Jamiroquai / Space Cowboy」なんかをブレンドしてましたね・・・

 個人的には、Timmyクラシックな曲をブレンドすることが多く、原曲の方で踊りたいな~と思い、ちょっと残念でしたかね?
 先ほども書きましたが、フロアーがビートを求めてたのと、クラシック系の曲の鳴りが悪いことなんかを考慮した上でのプレーだったのかもしれないです・・・アースとかなんでみんな歌わないんだろう??歌えば絶対オリジナルにクイックミックスすると思ったのに・・・


 ンなわけで、Timmyのプレイは朝になるにつれ、アグレッシブなプレイになり、朝方は独特なグルーブの元、だいぶ踊らされました(^^;)
 朝になると、フロアーに隙が出来てきましたが、他のクラブからの梯子組もいたみたいで、朝もイイ感じに混んでいて、よかったですが・・・正直、選曲が一辺倒になってきて飽きてきたので、私は6時半ごろ帰りました・・・もしかしたら昼ぐらいまでやってたのかな?どうなんでしょう??



< 最後に >

 まず、このクラブに関しては「これから」なんだと思います。

 もちろん、Yellowという大きな遺産がある時点で他とは違うわけですが、雰囲気作りだったり、音だったり・・・Yellowが持っていた「世界観」を是非継承して、更なる高次に高めて欲しいと思います。

 特に、個人的に感じたのが「スタッフ作り」だと思いました・・・頑張ってフロアーでグラスを回収してましたが、タバコを吸ってるやつは注意しないし(フロアーは禁煙)、スピーカーの中にジャンパーを置いてるやつを注意しないし・・・挙句の果ては、トイレでタバコすってさぼってるスタッフにも遭遇したし・・・頑張ってほしいな~と思います。
 フロアーに関しては、個人的には「禁煙派(タバコ吸ってるときからそうでした)」なので、なんとかなってほしいですね・・・

 今後、どのような展開になるのかは分かりませんが、東京のシーンを活発化させるために、ぜひ頑張ってほしいと思います・・・JoeとDannyのプレイは是非実現させてくださいね!!



< 余談 >
 多分、着用してる輩が多いかと思って、Yellow時代に貰ったアニバーサリーTシャツを着ていきましたが、誰も着てない・・・(--;)
 無論、ShlterのTを来てる人は多かったですが、そうか、着ないのか・・・一部の分かってる店員さんが、目で「ナイス!」って返してくれましたが、残念ですね・・・粋だと思ったのに・・・
 あと、昨日に関しては、有名人系が殆どいなかったですね。初日に来ちゃったのかな??



<追記> 2010年2月26日
 某情報によると、結局、夕方4時までプレイしてたようです!!
 Timmy、やっぱりスゲーな!! こういうときって、逆に朝から出勤した方がイイのかな?? クラブ活動も難しいっすね?


Jazzanova(Alexander Barck) 「Sunday Morning」
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 いやいや・・・なんかここ最近、仕事で帰宅が遅く、疲れてるので・・・通勤時に聞くミックステープが「チル」ぽいモノに偏ってきてます(^^;)
 そんなわけで、かなりお勧めな「チル」ミックス作品のご紹介です~♪


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 ことある毎にプッシュしている良質なミックスシリーズである「EMTシリーズ」からの一本で、ドイツが誇るCrossoverJazz集団である「Jazzanova」の中心メンバーである「Alexander Barck」が選曲をした、ナイスな作品です!

 Jazzanovaは、6人のメンバーからなるDJ/Producer集団で、CrossoverなJazzスタイルで有名な集団で・・・作品のリリースも多く、メチャクチャ有名なので、説明はいいかな?
 世界で活躍するJazz系DJと同様に、様々な音楽を「Jazz」という感性の元で昇華をしており、特にHipHopやHouse、Technoといった「打ちこみ系」の音の影響は強く、個人的にはドイツらしい無機質でクールネスなビートながら、音楽性が豊かな音作りをしてる・・・と思っています。

 んで、今回の作品を担当する「Alex氏」(写真左の真ん中のヒゲ&眼鏡の人)は、グループにおいては「DJ部門」を担当されているお方で、世界各国でDJを行い、さながらJazznovaにおける「顔役」をされています。
 当然、日本にも何度も来日しており、来日の度に幅の広いCrossoverスタイルでプレイをし、それこそ「Jazzanova」のスタイルをDJで体現しており、ファンの方が多いかな~と思います。

 ミックス作品に関しては、メジャー作が中心になりますが、ボチボチ出しており・・・個人的には写真右の「Circles」がかなり好きです。
 日本企画の作品で、1曲目に日本人Jazzの最高峰とされる「白木秀雄 / 祭りの幻想」を選曲しており・・・現在の和Jazzブームのきっかけになった作品といわれています・・・まったくブームでもなかった頃なのに、白木をチョイスしてくる掘りの深さとセンスの高さが堪らなく、作品としてもメチャクチャイイです!!
 このCDも、今回の作品もそうですが、ミックスモノに関しては、ホント素晴らしい選曲っぷりで、ミックス作品がJazzanovaの魅力を伝えてる一つのフォーマットだな~と思います(^0^)


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 んでは、早速紹介に行きましょう~♪

 タイトルの「Sunday Morning(=日曜の朝)」が示す通り、非常にリラックスした内容で、DJミックスはされていないですが、ロフトスタイルの如く、レベルの高い選曲で、ヤラれます・・・

 その人にとっては「日曜の朝」って感覚は違うと思いますが、大半の方が「休みの日の朝」ということで、緊張感が有るようで無い・・・そんな感じの朝なんじゃないかと思います。
 私自身はかなり好きな朝で、平日は出勤前に忙しなく身支度などをしている同じ時間なのに、布団の中でヌクヌクしてたり、朝日を浴びながらボーっとしてたり、スロースタート気味に朝飯を食べたり・・・平日とは対照的な朝で、一種の「心の洗濯」が出来る瞬間だな~と思ってます。

 この作品では、そんな日曜日の朝というシチュエーションに合う曲を、様々なジャンルから選曲し、その雰囲気を更に盛りたてる・・・そんな感じの選曲に仕上がっています。
 
 選曲に関しては、ホント色んなジャンルから選ばれており、それこそBobby HutchersonのようなメローなJazzや、Brazil(MPB)もの、SoftRockSoulなんかの口当たりの良いスムースな曲が多く選ばれており、その曲の詳細は分からなくとも、気持ちよく聞けます・・・
 ただ、スムースではあるのですが、曲によってはサウタージした感じや、躍動感がある感じや・・・色んな要素が詰まっており、選曲のアクセントの付け方も悪くなく、作品自体の多様性もイイですね・・・・

 また、深い曲ばっかりではなく、写真のようなド定番「Patrice Rushen / Remind Me」なんかも選曲しており、個人的にはヤラれました!!
 この文章を書くにあたり、通勤時に久しぶりに聞いてたら、それまで知らない曲の連続だったのに、突然「Remind Me」が流れてくるわけで・・・それまで和んでいた心に、心地よい電流が流れるみたいで・・・ちょっと電車の中でホロっとしてしまいました(^^;)
 この曲が象徴的なのですが、この作品が、志向性の強いDJにありがちな「レア曲」でまとめたわけではなく、あくまでも「イイ曲」を差別なく選曲している・・・という表れでこれも大変良いです(^0^)


 ちょっと、話はずれますが、今回の選曲を担当しているAlex氏は、実は冷戦下の東ドイツ出身で、インタビューによると、抑圧されていた環境にいた分、音楽に関しては「情熱」を持って対峙されていたそうです・・・
 手に入れたいけど手に入らない音楽が多く、相当苦労もしたそうで、そういった原体験がバックグラウンドになり、音楽に対して真面目で、オープンマインドな姿勢になっているそうで・・・この作品を聞いて、彼の音楽に対する「真摯な姿勢」が感じられ、Jazzanovaという価値観が理解できたような気がします。

 特に、このEMTシリーズは、アンダーグラウンド作品だけに「権利の壁」を考えず選曲が出来ることや、同じような情熱を持つ、信頼が出来る極東の仲間が作ってるシリーズだけに、かなり「パーソナルな選曲」が出来たとも思えるので、先ほど紹介をした「Jazzanovaの根底」が上手く表せた作品になっていると思います。



 あまり中身の話が出来なかったですが(詳細が分からない曲が多いので・・・)、かなりお勧めの一本です!!
 日曜の朝というテーマの元、幅が広い選曲と、DJの個性をしっかりと出しつつも、作品としてぶれてない点が秀逸で、季節を問わず、日曜の朝に聞きたくなる・・・そんな作品だと思います(^0^)
 中古で出ても、全然高くないので、興味のある方は聞いてみてくださいね~♪

 ちなみに、明日の日曜の朝は・・・クラブ帰りの朝になると思いますが、この「朝」にも絶対合うだろうな!



<Release Date>
Artists / Title : Jazzanova(Alexander Barck) 「Sunday Morning」
Genre : Jazz、Brazil(MPB)、SoftRock、Soul、R&B・・・
Release : 2003年3月
Lebel : Especial Records No Number
Notice : No Mix 作品



<独り言>
 今日はこれからクラブに行きます・・・みんなが待ち望んでいた西麻布の「あの場所」へ・・・激混みが予想されるので、早めに出ますが、久しぶりに楽しみな夜になりそうです・・・(^0^)





DJ Kiyo 「Unstoppable」
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 勢いがあるうちに書いちゃいましょう・・・Kiyoさん2連発です(^0^)
 これも人気な1作で、Kiyoさんのテープの中では、これに影響を受けた方が多いんじゃないでしょうか・・・なので、これも結構高い一本です。


 Royalityでの第2作目とされる作品で、前作同様にHipHopをKiyoさん流にこだわった一本です・・・個人的な感想だと、この2作目の方が、Kiyoさんの良さがメチャクチャ出てて、聞きこめば聞きこむほど、その良さが分かってくる・・・そんな感じだと思っています。
 
 では、早速、作品の紹介に移りましょう・・・

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 まず、選曲面の話から・・・前作同様でHipHopを取り扱ってますが、Kiyoさんらしい「クセのある選曲」が更に推し進められ、かつ、大変ノリのイイ曲でまとめられていると思います。
 前作が、夜のイメージだったら、この作品は「日中」とか「パーティー」な感じの選曲になっていますかね・・・

 とりあえず持っているレコを並べてみましたが、いや~渋い・・・ホント、Kiyoさんワールド全快なチョイスなので、説明するのに自信がないっす(^^;)

 この作品に関しては、直球なド定番は少ないですが、Kiyoさんのお眼鏡に適った曲が多く、Kiyoさんのプレイを通して広く知れ渡った曲も多いんじゃないかと思います・・・例えば「Original Flavor / Can I Get Open」とか「Akinyele / Ak Ha Ha ! Ak Hoo Hoo ?」なんかはそうなのかな・・・
 また、「Cypress Hill / The Phuncky Feel One」のようなB面曲(Cypressに関しては、この曲がAだけど・・・)や、「EPMD / It's Time To Party」のような完全に無視された曲など・・・ホント選曲が深すぎです!!

 きっと、私が当時からこの作品にハマっていれば、ビックリするぐらいレコ写が載せられたと思うぐらいオリジナリティーのある選曲で、98年の時点でこれだけ選曲が出来ることにKiyoさんの非凡さが現れていると思います!!

 特に選曲系でグッと来たのが「LPオンリーの曲」をかなり選曲しており、ちゃんと聞いてるな~と思いました。
 分かりやすいところだと「ATCQ / Show Business」なんかがそうで、MUROさんより早く使ってたんですね・・・その他にもPharcyde、Jazzy Jeff & Fresh Prince、Das Efx、Diamond D・・・などはLP使いで、検索して分かった時は感動しました(^^;)
 あと、サクッとNWAを選曲したり、激レア盤の選曲(Troubleneck Brothersのプロモオンリーミックスとか、Da Bichezとか・・・)とかも悶絶です!!



 そして、この作品が素晴らしいのが、Kiyoさんの「技」が光っている点もポイントです。
 特に、切れた「2枚使い」と「スクラッチ」がホント気合が入っていて、作品の良さを更に後押ししています。

 Kiyoさんのスクラッチって「シャープ」で「切れの良さ」が持ち味で、それを生かした点が多く、「Black Maddness / Wild Brooklyn Babdits」「The Notorious BIG / I'm Just Playin'(=Dreamsですね)」なんかの2枚使いはカッコいいです!!
 また、細かい技も多く、大名曲の「Common Sence / Take It Ez」であれば、定番のJazz instを最初に入れてから、本編にスクラッチカットイン・・・は、まるでスクラッチしてるのがサックスソロのような見栄きりがあって鬼カッコいい・・・ですし、なによりも高額盤2枚使いに感涙です(^^;)

 前作では「カットイン」の素晴らしさを紹介しましたが、スクラッチなんかも切れが大変良く、原曲を味付けるのではなく、原曲を光らている点が重要だと思います。
 大味にスクラッチをするのではなく、サラッと切れの良いスクラッチや2枚使いをすることで、選曲のグルーブを維持しつている点は素晴らしいと思います。


 なお、全体的な作品作りは、この作品もそんなには明確なストーリー作りがないですが、全体に渡って「ノリ」の良さをキープしてる感じで、かなりイイです!!
 Kiyoさんが持つ選曲具合とミックスの進め方が功を奏して「独特なフレイバー」が全編に渡って散らされたいます・・・ホントKiyoさんにしか出来ない世界観ですね!!



 私の聞き込み具合が少ないのか、さっくりとした説明になってしまいましたが、かなり素晴らしいミックスに仕上がっていると思います。

 私がSpinbadUlticut Upsに影響を受け、その作品を必要以上に説明していますが、きっと、この作品に多大な影響を受けた方が説明すれば、もっと詳細な説明が出来る・・・そんな「深さ」がある作品だと思います!!
 この作品がでた98年頃は、既にSpinbad中毒になっていましたが、その頃にこの作品を聞いてたら、Kiyoさんのことも追い続けてたんだろうな~と今さらながら思いました(^^;)

 ただ、この作品も値段が高いです!! まあ、3800ぐらいで、内容もかなりイイので高い理由は分かりますが、名前が先行しちゃってる感じがします・・・これもCD再発した方がイイですね(^0^)
 ユニオンでの話ですが、ここ最近は、高くって買う人がいないので、売れ残ることが多く、上手くすれば「色別割引」で安く買える(私はそうしました)ので、興味がある方は「放置買い」か「地方遠征」をして買いましょう!



<Release Date>
Artists / Title : DJ Kiyo 「Unstoppable」
Genre : HipHop(90's)
Release : 1998年?月
Lebel : Royalty Production No Number



<独り言>
 昨日の更新は、量が多くって書かなかったですが、Youさんの逮捕、結構ショックです・・・朝、ニュースを見ながら飯を食ってるときに知り、箸が止まり、つい「ユーさん、馬鹿なことをやってるなよ!」とつぶやいてしまいました・・・
 まあ、昔っからやってたんだろうと思ってましたが(アムス、アムスとか言ってましたね)、色々と影響を与えてくれた方なので、私ぐらいの「ナイトフライト」世代はショックな方が多いんじゃないかと思います・・・更生して戻って来ることを切に願います・・・絶対やるな!!




DJ Kiyo 「Unbelievable」
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 いやいや、Kiyoさんの作品って、私自身がそんなには思い入れがないので全然紹介してなかった・・・ちょうど1年前に書きましたが、すっかり忘れてました(^^;)
 とはいうものの、1年の間に、安い値段でミックス作品が買える時は買っており、こっそりと研究はしてたので、久しぶりに紹介です~♪

 言わずと知れたDJ Kiyoさんの作品で、テープ時代から作品を各種リリースしているレーベル「Royalty」の初期作(第1作目らしい)で、HipHopをKiyoさん流にこだわった1本です。
 市場では高値な作品(3800ぐらい)として、なかなか値崩れしないですが、ミックステープ馬鹿なので、遂に買ってやりました・・・はあ・・・(^^;)



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 Kiyoさんの紹介は、以前紹介した記事を加筆修正したので、そちらで確認して頂くとして・・・この記事ではリリース元の「Royalty Production(Royalty Entertaiment)」のことを紹介したいと思います。


 Royaltyは、今はKiyoさんの作品をリリースする個人レーベルみたくなっていますが、歴史をひも解くと、かなり面白いレーベルになります。

 このレーベルは、私の記憶だと「渋谷・Manhattan Records」が協力して98年頃に出来たミックス作品専門(?)のレーベル/プロダクションで、Kiyoさんなり、Manhattan周辺にいたHipHop第2世代な「若手」や、勢いがあったManhattanのスタッフが協力して作られたレーベルだと記憶しています。


 当時のManhattanは、売り上げともかなりイケイケの時期で、同時期には「Niro」周辺のメンツ(Dabo、Macka-Chin、Gore-Tex、Suiken、S-Word・・・)をフックアップするべく機能していたレーベル「Realty Records」があり、Nitroになる前にメンバーがリリースしていた12inchやファーストLP(写真右上)なんかの音源制作/プロダクション活動を行っており、渋谷HipHop文化の「ド真ん中」として機能してました。
 当時(98年頃)の私は、既にManhattanに通っていたので当時の雰囲気が分かりますが、Nitroの作品なんかはかなり気合を入れて売ってたのが印象的で、次世代のアーティストを後押ししたい・シーンを盛り上げたい意思が感じられ、今となって言えるのが、第2世代のアーティスト(特にNitroのメンツ)を世に出した「きっかけ」になったと思います。
 Ciscoも12inchのリリースを通して、同様のシーンの後押しをおこなっていましたが、当時の日本のシーンって、レコード屋さんがシーンの中心を担っていたという点は、歴史を語る上で忘れてはいけませんね(^0^)

 なお、Realty Recordsに関してのマニアックな情報だと、Da Cypherでおなじみの「前川さん」がA&Rをされており、ある時期からManhattanを抜け、Realtyの運営に力を入れていた・・・と記憶しています。


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 そして、今回紹介するKiyoさんもManhattanにお世話になった人物で、先ほど紹介したRealtyの最初の12inch(98年)はKiyoさんとKohei Japanとのユニット「Funky Lemonade」だったし、Manhattanが主催するイベント(High School Highとか)なんかで頻繁にDJをしてたりしてたこともあり、かなり関係としてはタイトだったと思います。

 実際に、どういった経緯でRoyaltyが出来たかは分かりませんが、Kiyoさんなどを中心とする若手のDJ達を盛り上げるべく作られたようで、いわゆるブッキングやマネージメントを行う「プロダクション」としての位置づけとして設立され、ミックス作品の製造・流通などに対してManhattanが協力してたイメージがあります・・・
 明確にManhattanが関わっていたのかは分かりませんが、新作がリリースされればManhattanでかなりプッシュしてたので間違えないと思います・・・??
 
 リリースに関しては、割とコンスタントにリリースしており、調べてみると、結構な数をリリースしています。
 私自身は、RoyalityがManhattan絡みでリリースされてた頃、Kiyoさんの作品は興味がなく、全然ホローしてなく、ここ最近になり掘り始めているので全ての作品は買えてないですが、Kiyoさんのテープだけで10作近くあり、また同時期にプッシュしてたDJ Senさんの作品(写真右)も結構あります・・・というか、KiyoさんとSenさん以外のDJは作品が殆どリリースされていないです(^^;)

 内容は、流石Kiyoさんがいるレーベルだけあり、DJの独自性を売りにして、どの作品もコンセプトが立った作品に仕上がり、今聞いても面白い作品が多く、レーベル買いが出来る数少ないレーベルじゃないかな~と思います。
 特にKiyoさんが出してた作品は、出すたびに「Kiyoヤバい」の声が上がっており、発売するとスグ売り切れになっていた印象があり、当時から人気で、現在もこのレーベルのモノは珍重されている印象があります。


 考えてみると、98年頃って、それまでレコードの隙間として売ってたテープが、MUROさんなどの作品を通して、やっとオリジナリティーのある存在として認められ、様々な作品がリリースされるようになった時期なので、その流れでRoyalityが出来たのかな~とも思います。

 つまり、それまでのテープって「新作紹介」とか「旧譜紹介」のような楽曲知識を求める需要に連呼して作られてたり、あるDJの名前を売るために作られてたり・・・変な話「消費物」だったので、作品の「コンセプト」が必要とされなかったのですが、ミックステープというフォーマットの「面白さ」みたいのを、制作者もリスナーも理解し始めた時期・・・だと思うんですよ!
 当然、MUROさん辺りが呼び水だと思いますが、そういった「コンセプト・ミックス」の面白さの流れを更に進めたのがKiyoさんだったり、Senさんだったり・・・つまるところ「Royality」もその一端だったのかな~とも思い、その後の市場の拡大にも影響があったと思います。

 なお、現在もこのレーベル名では生きていますが、今はManhattanとはあまり関係がなく、Kiyoさんの個人レーベルみたいな役割をしてます・・・

 

 話が長くなりましたが、そんなレーベルのミックス作品としては第一弾のリリースになったのがこの作品です・・・以下でザクっと紹介しましょう~♪


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 この作品は、写真のように、いわゆる「HipHopミックス」な作品で、定番な曲や、Kiyoさんらしい曲を織り交ぜ、独自の世界観を表現してる作品になります。

 まず、選曲的な話をすると、結果的には「跳ねた選曲」になっており、HipHopが好きな方なら誰でも聞ける内容になっていると思います。
 ただ、全体的な質感は「Kiyoさんらしさ」が感じられ・・・なんて言ったらいいんだろう・・・・独特な「空気感」があり、つい首を振ってしまいます・・・

 それこそ、写真に上げた「Common Sense / Resurrection」「Black Sheep / Without a Doubt」「Black Moon / Who Got the Props」のような、フローのあるネタに、ボトムがしっかりとしたビートが絡んだ曲が多く、今となっては「Jazzy Hip Hop」というのが早いですかね・・・
 いわゆる90年代前半の曲で、スモーキーな感じな曲が多く・・・冬の夜道に白い息を吐きながら聴くのに最適な感じの曲が多く、しっかりと首を振らせる感じが印象的です・・・

 また、Kiyoさんらしい「クセのある選曲」もポイントで、かなり渋い曲・知られてない曲が多く・・・Kiyoさんの選球眼の高さが伺える内容にもなっています。
 例えば「KRS-ONE / I Can't Wake Up」だと大名曲のOutta HereのB面曲だし、BoogiemonstersとかYaggfu FrontとかKirkなど、あまり聞かない曲も多数収録されており・・・そのどの曲も、Kiyoさんのミックスになると良く聞こえてしまう・・・そんなナイスな選曲です。

 ただ、それらの曲をKiyoさんの視点でミックスすることで、曲自体に「艶(つや)」みたいのが植え込まれ、この作品のジャケットのネタ元である、スタバのエスプレッソみたいな濃厚な質感がありながら、味わいやすいフレイバーにまとめられているのがポイントかな~と思います。
 どのKiyo作品にも言えるのが、選曲やミックスの方法による「Kiyoさんにしか出せない独自の質感」がポイントで、うまく表現できないですが、艶っぽさだったり、スムースな流れだったり・・・独自の美学みたいのがあるんですよね。
 他の作品だと、小難しい内容のも多く、理解に苦しむものも多いですが、この作品だと、定番HipHopを使用しつつ、分かりやすいHipHopミックスにも仕上がっているので、Kiyoさんらしさを知る上では、結構分かりやすい・・・と思います。


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 んで、技的な話もしておきましょう・・・Kiyoさんに関しては派手な選曲・ミックスはしませんが、燻し銀に光る技も魅力だと思います。

 この作品を聞いて、グッと来たのは写真の2枚のイントロクイックミックスで、「EPMD / Crossover」イントロ→「Redman / Time 4 Sum Aksion」イントロ→「K-Solo / Letterman」へのEPMD人脈繋ぎなんですが、なかなか面白いアイデアですが、繋ぎの切れの良さとノリの良さがメチャクチャイイです!
 
 Kiyoさんのミックスにおいて、繋ぎではカットインを多様することが多いかな~と思いますが、そのカットインの時の「タイミングの良さ」と「切れの良さ」が独特で、大変イイんですよ・・・
 カットインをするときって、よくスクラッチを絡めながらカットインすることが多いかと思いますが、Kiyoさんってあんまりスクラッチをしながらのカットインをせず、まるでノールックパスの如く「スパっ」と入れてくる感じで、DJやってる立場からすると間違えるとグルーブが切れてしまうので、結構「怖い」繋ぎをするんですよ・・・これがメチャクチャレベルが高いと思います!!
 今回例示に上げた部分が特にそうですが、前後の選曲とタイミングを考えた上で、グルーブを全く切らすことなく、むしろ曲の良さを引き延し、リズミカルな印象を生んでいる点は堪らないです(^0^)


 あと、全体的なミックス作りに関しては、この作品に関しては、割と分かりやすいストーリー性があると思います。
 後半に進むにつれ、徐々にテンションを上げていく感じで、ベタな展開ではありますが、流れで聞いていて、大変ノリやすい方向性に仕上げてあると思います。

 ただ、他の作品なんかが顕著ですが、Kiyoさんに関しては、ミックス作品において明確なストーリー性・展開をあまり作らないことが多く、そのジャンルの選曲が好きじゃないと飽きてしまう作品作りになっている・・・ので、結構「好き嫌い」が分かれるタイプのDJだと思います??
 昔の私がそうで(ストーリー性がないミックスはあまり好きじゃない)、今は楽しめる視点が増えてるので、好きなDJではありますが、ミックスだけ流して聴いてると「眠くなる」のも事実・・・この作品とか、初期の作品は割と展開がありますが、他の作品だと全体的なグルーブはいいけど、展開が乏しいものもあり、その点は個人的にはマイナスっすね・・・すみません・・・



 ンなわけで、ザクっとした紹介になりましたが、Kiyoさんらしさと非凡な才能が発揮された好ミックスで、Kiyo作品の中では、今後も評価される一作だと思います(^0^)
 ただ、CD再発もなく、中古だと「名前が先行」して値段が高いです・・・今は3800ぐらいですが、正直に書くと、この値段で買うほどの内容ではないと思います・・・ので、好きな方だけ掘ってくださいね(^^;)
 でも、これをCD再発しても、結構地味な内容でもあるので、そんなに売れないと思うけど・・・皆さん、どうですか??



<Release Date>
Artists / Title : DJ Kiyo 「Unbelievable」
Genre : HipHop(90's)
Release : 1998年7月
Lebel : Royalty Production No Number




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<再編集記事のご案内>

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 この作品を紹介するにあたり、過去に書いた記事を整理して読みやすくしたので、ご紹介します・・・なんか、編集する前は「痛い文章」で、読むのが恥ずかしかったっす(^^;)

● DJ Kiyo 「Urbän-Eskimo」



Bull Jun 「A Hustler's Life」
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 いやいや、ここ最近、更新が週一ですね・・・すみません(^^;)
 ここ最近、必要のない仕事が回ってきて、毎日が黙殺されてます・・・そんな疲れた帰宅時に、電車に揺られ、心と体を休ませてくれるナイスなミックスをご紹介です~♪


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 大好きなDJの一人である「Bull Jun」さんのミックス作品で、彼が得意とする「グルービー」で「メロー」な内容に仕上がった作品です。
 Junさんが提唱する「Adult School」を具体化した内容で、聞いていて気持ちよくリラックスが出来ます・・・

 Adult Schoolって、明確な説明がなく、私のイメージでの説明になりますが、Junさんの音源だったり、ミックス作品だったり・・・彼の作風を上手く表してるな~と思います。
 HipHop的な骨のあるドラム感・ファンキーさを基調としながら、口触りがまろやかなメローさを内包している感じで、広い意味での「ブラックミュージック」の濃いところを体現している・・・と私は考えていており、それこそ彼がネタとして知り合ったSoulやFunk、RareGroove、Jazzといった旧譜群から抽出したエッセンスが重要だと思います。
 ここ最近、Jet SetのホームページでJunさんによる「1日1レコ紹介」のページがあり、これを読んでると、彼のスタイルの原点が理解できます・・・割と直球なSoul系のレコを紹介していますが、しっかりと聞きこんだ上で、愛のあるコメントが素晴らしく、音楽(特にブラックミュージック)が好きなんだろうな~ということが分かります。

 つまり、Adult Schoolの意味は、HipHopという価値観・スタイルで、昔のSoulとかFunkなどのグルーブを強く体現したスタイル・・・で、ボーダーレスなプレイスタイルだと思います。


 また、そのスタイルの「質感」としては、彼が住んでいるニューヨークの「スパニッシュ・ハーレム」が重要のようです・・・
 ハーレムの東の方で、ラテン系の方が多く住む地区で、聞き伝えによると、人間味のある熱い街だそうで、イメージからすると、南米特有の解放感・華やかさがありつつ、サウタージした焦燥感がミックスされているような・・・まるで「光と影」が上手く同居している感じ・・・かな?っと思います。
 Junさんの持つ、クールながら躍動感のあるビート/嗜好の原点は、きっとこの街の存在が大きく、Junさんが提唱する「Adult School」というスタイルも、この街の存在が大きいかもしれないですね・・・


 ンなわけで、予習はこれまでで、早速本編のご紹介に進みます~(^0^)


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 貼った写真だけ見ると「んっ、HipHopかな?」と思うかもしれません・・・すみません、明確なトラックリストがないので、収録曲で分かったのがコレだけなんですよ・・・実際には多種多様なジャンルの曲がミックスされています!
 作品では、Junさんが考える「Adult School」を具現化した内容になっており、非常に落ち着いた印象がありながら、徐々に盛り上げていくミックスに仕上がっており、非常に躍動感のある作品だと思います。
 前半は割とクールにSoul、RareGroove、Jazz、Latin、Discoなどの旧譜系でメローに攻め、中盤ぐらいより動きをつけ始め、写真に上げたBreakbeatsっぽい曲をミックスし、徐々にテンションを上げ、最後までグルービーに引っ張る・・・みたいな選曲になっており、かなりリラックスをして聞ける内容に仕上がってます。

 選曲的には、全ては調べきれてないですが、流石の掘りの深さで、検索しても引っかからない・・・の連続で、お手上げです(^^;)
 選曲の中心は「旧譜系」になってくるのですが、チョイスしたSoul、RareGroove、Jazz、Latin、Discoなどの楽曲は、他のDJ達がプレイしない曲(聞いたことがない曲)が多く、流石ですね・・・私が知らないだけかもしれないですが「I Want You Back」のインストカバーや、カッコいいDiscoブギーものとか・・・勉強になります。
 また、その間を縫って、現代的な曲もチョイスしており、写真に上げた「Muro & DJ Viblam / Rock the Party Pt2」「Ulticut Ups / Theme of Ulticut Ups」なんかのBreakbeatsっぽい曲が選曲されています・・・ミックスに躍動感が注入され、大変良い選曲だと思います。


 そして、ミックスの話に移すと・・・この作品では「Adult School」と言ってるだけあって「大人」なミックスに仕上がっており、スムースなミックスが印象的です。
 もともとJunさんは2枚使いとかのトリックはそんなにはしないのですが、この作品では、その「HipHop的なスタイル」は控えめになり、原曲を素直に光らせる目的で、非常にシンプルなミックスにしているのがポイントで、選曲した曲の良さをダイレクトにミックスしています。

 今回の記事を書くにあたって、以前紹介した「Funky Hustle」を大幅に加筆修正し、そちらの記事の方にJunさんのミックスの良さを書いたのですが・・・この作品だと「ミックス作りの上手さ」が大変秀逸だと思います。
 選曲の話の方で、ちょっと触れましたが、徐々にテンションを上げていき、最後までグルービーに進んでいく構成は何度聞いても堪らないです・・・鬼上げな選曲/ミックスはないものの、味わい深いビターなチョコレートを口の中で優しく溶かしてゆき、徐々に味わいを広げていく・・・そんな感じの大人の余裕が感じられ、素晴らしいですね(^0^)



 Junさん自身、まだそんなには大人じゃない(やっと30歳ぐらいみたいですよ)のに、こんなミックスが作れるなんて・・・影響を受けた音楽をしっかりと消化し、スパニッシュ・ハーレムの空気を理解し・・・彼にしかできない「大人」なミックスが成立しちゃってる点は、もっと評価されるべきだと思います。
 正直いうと、選曲だったり、ミックスだったり、実は「地味な印象」もあったりするのですが、リラックスしたいな~って時に是非聞いてみてくださいね♪

 ちなみに、私自身は、買った時はそんなに理解できませんでしたが、三十路目前になり、やっと好きになりました・・・つまりやっと「大人」になったってことなんでしょうかね(--;)



<Release Date>
Artists / Title : Bull Jun 「A Hustler's Life」
Genre : Soul、RareGroove、Jazz、Latin、Disco、HipHop、Breakbeats・・・
Release : 2005年12月
Lebel : Flatrock Records FRCD-0005

Notice : トラックリストについて
 曲名は順不同(?)で書いてあるのですが、アーティスト名の記載がなく、検索してもあまり役に立ちません(^^;) 個人的には、別にトラックリストがなくてもいいかな~とは思います・・・作品のトータル感が良すぎなので!!



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<再編集記事のご案内>

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 この作品を紹介するにあたり、Junさんの他の作品で、紹介済みのモノを大幅に修正をしました・・・特に大好きな「Funky Hustle」は当社比5倍で気合を注入したので、お暇だったら読んでみてくださいね~♪

・ Bull Jun 「Funky Hustle」
・ Bull Jun 「BJ'S Mixshow Volume 14」



<独り言>
 話がかなりずれますが西麻布Yellowの跡地に元Yellowのスタッフが新店をオープンされるみたいで・・・個人的には声を出して喜んでしまいました(^0^)
 Yellowに関しては、そんなには行かなかったし、凄い混んでて疲れちゃう店だったので・・・そんなには好きではなかったのですが、Yellowがなくなってから、良質なパーティーが減っちゃったのが明白で、Yellowが閉店してから逆にYellowのことが好きになった自分がいて・・・今回の復活(この表現でイイのかな?)には喜びと期待がメチャクチャ大きいです!!
 初日のFK御大は平日なので行けないですが、Timmyは昨年末のageHaに参加が出来なかったので絶対行こうと思います・・・サウンドなり内装なり、どうなってるのか楽しみです(^0^)
 ただ、あそこのビルを建て壊す前提でYellowが閉店になったわけですが、まだ残ってるんですね・・・これもリーマンショック(不動産バブル)の影響で、計画がポシャったんでしょうね??