HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
今年もありがとうございます!!
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 いや~、今年も終わりですね~ 今年も1年経つのが早かったですね~

 私のストレス発散程度に始めたこのブログですが、気づいたら結構な数のお方に購読を頂き、コメントや拍手、購読数など、皆さんの参加が私の日々の励みになっております!!
 
 特に今年は、こういったミックス作品が好きな方が結構多いんだな~と実感した年で、それまでユニオンとかで掘ってる人がいなかったミックステープとかミックスCDを掘ってる方を見かけたり、私の書いた記事にレスを付けてくれたり・・・時代は着実に変わってきてるのかな~と思います。
 
 まあ、この手の作品は「お縄」になっちゃう場合もある(ソロバンさんリンク借りますね)ので、あんまり大手は振れませんが、まだまだ紹介してない作品はホント多いので、来年もバシバシ更新していきますよ!!

 では、来年もよろしくお願い致します~♪






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<おまけ 2010年 Mixtape Troopers大賞>

 私の中では昨年より「ミックス作品の年間大賞」みたいのを決めてて、その年にリリースされた作品の中でコレはイイ!みたいのを紹介していこうと実は考えてましたが・・・早くも企画倒れです(^^;)
 
 今年は・・・残念ながら「該当作品なし」にしたいと思います!!

 今年も沢山の新作ミックスCDを買いましたが、昨年の吉澤大先生の作品級なボムは残念ながら無く、むしろ過去にリリースされた作品の方でヤバいのがあったな~って感じでした。
 まあ、自分の好みの問題にもなってくるし、全ての作品は買えないし・・・ホント個人的な範囲での判断になっちゃうのでアレですが、ボチボチってところですかね~

 ただ、内容が大変良い作品や重要な作品も多数リリースされているので、以下で数作品を紹介したいと思います~♪
 紹介する作品は、レコ大とかにおける「ノミネート作品」ってところですが、凄い適当に選んだので、私自身もよく分かってないです(^^;)



① DJ Kiyo 「The B・atles Beatlogy」

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 言わずと知れたKiyoさんの突然リリースされた新作で、なんと「ビー●ルズ」の楽曲を著作権無視でミックスしちゃった危険極まりない作品です。

 コレは権利的には超危険なのに、リリースしちゃう辺りにヤラれたりしますが、それ以上にビート●ズの曲を「ダブ的な解釈」でミックスしていく発想には凄いヤラれました!!
 クラブで言えば、朝方の「まどろんだ時間」辺りにプレイすると、みんなが気持ちよく溶けていく・・・そんな感じのミックスになっており、内容面は大変良く・・・それを●ートルズでやるんだから、流石です・・・DJ Kiyoを侮ってはいけないですね!!

 だけど、こういったのって、ジャスラッ●的には完全アウトだし、ビート●ズおじさんたちにとっては、俺たちの神聖なものを!って怒ったりするし・・・きっと撲殺されちゃうんでしょうね・・・
 早く、DJミックスが自由に出来るような環境(もちろん権利はちゃんと取っての範囲で)が出来ればイイですね・・・



② Kashi Da Handsome 「Tenkoo Lounge 1」

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 いまやDJ活動の方が忙しい「Kashiさん」の作品で、彼の良さがメチャクチャ発揮されたチルミックスです!

 個人的にはKashiってネタ系の作品しか出してなかったので、ミックス作品としては評価していなかったのですが、現場でのラテン/ラウンジテイストをしっかりと活かしつつ、気持ちいい流れを体現した作品だと思います。
 特に、実質的な1曲目の「Alan Moorhouse / West Coastin'」で一気に世界観を持ってく感じが素敵で、流石「ハンサム」だ!っと思いました(^0^)

 ちなみに、コレはシリーズ作品で、この後にはTwigy(DJもするんですよ!)とMu-R氏が作品を引き継ぎましたが、そっちは中途半端でマアマアでしたね~



③ 大塚広子 「The pieces of TRIO Records」

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 業界屈指の黒いDJで、男勝りなハードディガーであるピロ子嬢の作品で、歴史的にかなり価値のある作品だったな~と思います。

 この作品は「Trio」という70年代前後に運営されていた日本のJazzレーベルの曲をミックスした作品で、ミックス作品としてもアブストラクトな感じが良かったり、日本の昔のJazzもスゲーなって思ったり・・・作品の内容も良かったのですが、それ以上にこの作品が「オフィシャル」で出た点を評価したいと思います。
 つまり、DJブーム以降にレコードにふれた「私たち(30歳前後)」が、昔っからJazz一筋な「Jazzおじさんたち(60歳ぐらい?)」にやっと認められた・・・ように思えるんですよね!

 音楽って、必然的に「世代の壁」があると思うんですけど、こんなのはホントは必要なく、世代に関係なく音楽を楽しむべきなんですよね・・・
 広子嬢がコレをリリース出来たのは、その壁を破ってくれたからだと思うし、DJの面白さを、間接的ではありますが、その親父たちに認めさせた点は大きいと思います。
 
 また、Jazzの面白さを若者たちに伝える意味もあり、私も最近やっとJazzに興味を持てるようになりました・・・その意味では、お茶の水に出来たユニオンのJazzTokyoの価値は大きいです!
 Jazzが好きな人があそこの店に行ったら、展示量の多さと、ユニオンらしからぬ綺麗さにヤラれます・・・し、Jazz親父たちが喧嘩上等でレコードを掘ってる背中を見てると、勇気づけられますね!! 
 現金で何十万円のブルーノートの原盤を買ってる姿を見ると、俺もマダマダだな~と思ったりするので、興味がなくっても来店する価値はありますよ(^^;)

 ちなみに、この作品はユニオンで買うと7inchのおまけが買えたり、渋谷のタワーだと限定のミックスCDがついてきたりしましたね・・・私はおまけ欲しさに2枚買いしましたが、1枚は未開封で売っちゃいました(^^;)
 あと、結果的に凄い微妙だったインストアーイベントのこともあったので・・・早く作品紹介しないとな~



④ Mega-G,Muta,DJ49 「Basic Traninig」

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 最近出た作品で、先週にやっと買ったのですが、下馬評通りな好内容にヤラれました!!

 活動停止をしたラップグループ「Juswanna」の中心人物である「Mega-G」が作った一作で、日本語ラップの名曲のインストの上で、Mega-GとゲストMCが新たなラップを吹き込み、その曲をビートジャックする・・・というありそうでなかったタイプの作品で、さんぴん世代は即死な内容です!!

 作品的には、昔の日本語ラップを知らないリスナーに対しての教育的な意味があるようですが、選んでくる曲の渋さとか、ビートジャックしたラップの歌詞の良さとか・・・ホント「日本語ラップ」が好きなんだな!って感じで、同じ釜の飯を食ってた立場としては玉乱です!!
 個人的には、原曲ももちろん好きな「行方不明」はグッときました・・・形は違うけど、私も大体同じことをしてましたよ(^0^)

 また、ビートジャックっぷりも素敵で、名曲である「ブッタの休日」「ブッタ休日」にタイトルが変わり、内容も「緑のアレ」ネタに大幅変更しちゃったり、Sugar Soulの「今すぐ欲しい」もそれ系になってて・・・この間紹介した「Japanese Cutz」と同様に、色んな意味でドキドキしちゃいました(^^;)

 あと、この作品でプレイしたオリジナル曲のアーティストから、彼らにはロイヤリティーは払われないのに、しっかりとシャウトをしてくれてる辺りも、日本のHipHop界のまだまだ大丈夫だな!って思いました。
 DLじゃないですがHipHopって「盗みの美学」ってあると思うんですよね・・・それをやってた先輩たちが、後輩のやってることを後押し(?)してくれてるところにもグッときましたよ!!

 ただ、この作品も実は「危険」で・・・その理由と心持を教えてくれたDL氏のブログは必読っすね!

 Mega-Gさん、これからも頑張ってサバイブしてね!!



⑤ MUROさんが今年リリースしたミックス作品

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 最後は我らのMUROさんですが・・・今年はリリースしすぎです!!

 まだ今月リリース(Houseのやつと、ネタのヤツ)のは買ってないですが、写真にあるだけで13作品・・・月1作以上のペースでリリースしてましたよ・・・そんなに作品を作れる人は世界中を探してもMUROさんだけでしょう!!
 それも、このリリースされたものが全てコンセプトがしっかりとある「コンセプトミックス」で、かつMUROさんにしか出来ない掘りの深さとミックスの素晴らしさが発揮されてることは・・・もっと評価されるべきでしょう!!

 だけど、作品の内容が一般向けではないので、なかなか評価が出せないのがアレですよね・・・私自身もレベルが高すぎて数回しか聞いてないのも多いっす(^^;)
 
 来年以降もバシバシとリリースしていくのかな~と思いますが、リリースするペースはもうちょっと控えめにして欲しいっすね・・・そうじゃないとお金が続かないです(^^;)
 だけど、来年以降も絶対についていきますよ!!





 そんなこんなで、適当に書きましたが、今年のノミネート作品はこんなところっすかね(^0^)

 個人的には、過去作品の掘り起こしの方がヤバいのに当るケースが多く、10月にやっと掘りあてた某氏の和物ミックスが一番の収穫物だったかな~と思います・・・
 まだ収録曲が買い揃えてないので紹介出来ませんが、ほんとミックステープ/ミックスCDってヤバいブツが眠ってますよ!!

 私自身は、各所での年末セールも重なってることもあり、爆釣&爆安で掘りまくり、気づいたらテープに関しては今月だけで30本以上買ってます・・・いつ聞くんだよ(--;)
 もちろん、アナログ/CDも買ってるので、かなり散財をしてるのですが・・・もう「病気」なので仕方がないです(^^;)


 う~ん、こんな人の真似はして欲しくないですが、来年もこんな感じ(?)のダメ~なバイブスを満タンでカマしていきますので、来年もよろしくお願い致します!!




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DJ Taiki 「Super Disco Brake's Volume 2」
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 もうちょっとで今年も終わりですね・・・早いな~

 一応、このブログも目標みたいのがあり、今年はなるべく多くの作品を紹介しようとか、MUROさんの作品の紹介を頑張ろうとか、超個人的なものが多いのですが、あんまり達成されてないっすね(^^;)
 まあ、来年は頑張りたいとは思います・・・

 んなわけで、年末とは全く関係ないですが、好きな作品のご紹介です~♪


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 いわずと知れた「DJ Taiki」さんの人気シリーズの第2弾のご紹介です。

 今年の5月に第1作目をご紹介しましたが、その1作目の数ヵ月後にリリースされた作品です。
 第1作目と同様に「Dance Classics / Garage」系の曲を、HipHop的なサクサクとしたミックスで繋いでいく作品になり、個人的には大好きな作品ですよ(^0^)

 ちなみに、今年の夏にはこの「Super Disco Brake's」シリーズの第6段もリリースしてて、これも結構良かったです・・・ココ最近のTaikiさんはミックス作品のリリースにかなり力を入れており、今後とも目が離せないっすね!!

 あと、写真右の通り、無事にこのシリーズはコンプリートしましたよ~♪
 1~3はテープとCDが同時発売されており、同じ内容なんだけど、つい買ってしまいました・・・無駄遣いしてますね(^^;)


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 んなわけで、作品の紹介に行ってみましょう!!

 作品の内容的には第1作目と同じで、いわゆる「Dance Classics」や「Garage」「Disco」といった70年代後半から80年代前半の曲を、HipHop的なサクサクしたミックスで攻めていく感じの作品で、独特のノリが堪らない作品になっています(^0^)


 まず、選曲的には定番をしっかりと押さえつつ、渋いところもチョイスしており、大変良いですね!
 
 例えば、写真に上げたド定番の「Fonda Rae / Over Like A Fat Rat」や、De La Soulネタでお馴染みの「Whatnauts / Help is on the way」などの定番どころは、Bな輩でも反応しちゃうOld Schoolチューンが多く、ツボをしっかりと押さえてます。
 また、渋いところだと、Policeの名曲をReggae Disco調にカバーした「Common Sense / Voices Inside My Head」とか、Larryもプレイした「Crown Heights Affair / Dreaming a Dream」なんかのGarage系の曲をプレイしており、この辺は流石ですね・・・

 個人的には、この辺のダンクラ/Garage関係は結構掘ってるので、選曲については結構分かるのですが、定番と渋い曲のバランスが良く、ミーハーになり過ぎず、そしてマニアックにならない程度のブレンドの仕方が上手いな~と思います。
 知らない曲ばっかりだと聞いてる方は辛いし、定番ばっかりだとメリハリがなかったり、マニア(=私?)が納得しなかったり・・・そういった均衡のバランスを上手く調整してる感じが素敵です!!


 あと、ちょっと蛇足な話というか、知ってる方への質問なんですが、写真左下の「Common Sense」っていうアーティストは、みんなが知ってるHipHopの「Common Sense」が「Common」に改名する原因になったレゲエバンドでイイんですかね??
 改名当時は、黄色のお皿のバンドの事は知らず、へー改名するだ~とか思ってて、ダンクラとかを買うようになってこのバンドの事を知ったのですが、結局コレが原因だったんですかね??
 詳しい方がいましたら教えてください(^^;)


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 話が少し脱線しましたが、今度はミックスの話をしましょう!

 この作品は「HipHop」的なサクサクしたミックスを主体にした作品で、ミックスにおいてはカットインショートミックスで小刻みに繋いでいき、プレイする曲も割と短めにプレイされます。
 この辺の曲って、ホントはGarage/House的にロングミックス的な方法で繋いでいくことの方がセオリーだと思いますが、サクサク繋いでいくことで選曲にリズム感が生まれ、HipHop出身者の私としては大変好きなミックスです・・・MUROさんのSuper Disco Breaksなんかが好きな方も即死でしょう!

 んで、特に素敵なのが選曲の流れにおいて強弱(=静と動)をうまく作ることで、なんとも言えないグルーブを作りだし、聞いてて「グッ」とくるラインを作ってる点は素晴らしいと思います。

 個人的には、写真に貼ったB面中盤のレコの流れが好きで・・・軽く殺してくれます(^0^)

 「Bohannon / Let's Start the Dance」でテンションを上げめにプレイしてて、頃合いのイイ所で「MFSB / Love is the Message」のビートレスなストリングスパートにカットイン!
 グルーブは繋がってるんだけど、ビートレスな部分をプレイすることで一度クールダウンをする効果があったり、この後のビートが入る部分への期待感だったり・・・して、イイ繋ぎですね~
 その後、MFSBのビートが入り、グルーブが動いていく流れを更に利用し、「Sylvester / I Need You」「Sylvia Striplin / Give Me Your Love」をテンション高めに連続カットインをして、更にグルーブを高めていきます・・・

 ちょっと分かりづらい説明ですが、一度落としてから一気にテンションを引っ張っていくプレイのような感じで、それを選曲とミックスのタイミングだけで成立させている点は素晴らしく、DJミックスが「足し算」ではなく「掛け算」で曲を良くしていく・・・というお手本のような素晴らしいミックスだと思います!!

 ちなみに、ココ以外にも「殺しのミックス」が結構あり、タマランですよ(^0^)




 んなわけで、個人的に好きな作品ではありますが、もっと色んな人に聞いてみて欲しいと思う作品の紹介でした~♪




<Release Date>
Artists / Title : DJ Taiki 「Super Disco Brake's Volume 2」    
Genre : DanceClassics,Garage,Disco・・・
Release : 2004年8月
Lebel : HomeBase  No Number


Notice : CD版について
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 本文でもちょっと触れましたが、この作品はCDとテープが同時リリースされており、上記のようなCD版もあります。
 ただ、この作品に関してはテープにおけるA面とB面の2ミックスで作られており、CDの方もその2ミックスで収録されているので、テープ作品として紹介をしました。




DJ Murakamigo 「X'mas Cafe」
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 え~、毎度恒例の季節ネタである「クリスマス」モノの紹介でございます・・・

 2年前には「DJ MasterKey」「DJ Takemoto」のクリスマス作品を紹介し、昨年は我らの「MURO」さんの作品を紹介し、気づいたら年中行事になっている「クリスマス作品」の紹介ですが、今年は・・・名古屋が誇るミックス番長である「DJ Murakamigo」の作品をご紹介します!!


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 まず、クリスマスを題材にしたミックス作品は、探すと結構あり、ミックス作品業界では隠れた定番「ネタ」になると思います。

 ミックステープって、聞いてる人の「生活BGM」として作品をリリースする場合もあり、MUROさんがDiggin' Iceをリリースして、聞いてると涼しくなるような作品をリリースしてたように、クリスマスという一大イベントを盛り上げようという目的でクリスマス作品がボチボチとリリースされています。
 友達とのパーティーを想定した作品かもしれないですし、恋人との❤❤❤用かもしれないですし・・・まあ、私は今年も利用することはないのですが、必要な人にとっては必要なBGMかもしれないですね~

 ただ、ちょっと冷静に考えると、キリスト教圏(特にアメリカ)ではこの日が自分たちの生活において宗教上として大切な日であるので、それを祝うべく沢山の歌/曲がリリースされているので、クリスマス関係の曲って実はメチャクチャ多く、曲数がまとまってあるので、DJ達が作品として作りやすい・・・という側面も強いかな~と思います。
 つまり、コンセプトが立てやすく、かつそのコンセプトに見合った曲が結構あり、そしてリスナーからの需要も結構あるので、DJ達が作りやすい(=売りやすい)作品なのかもしれないですね~

 なので、探すとボチボチあるんですが、個人的にはクリスマス系の曲ってそんなには面白い曲がないので、内容としては微妙なものが多い・・・というのが私の結論です(^^;)
 でも、結構珍しいのが多いので、つい買っちゃうんですよね・・・はあ・・・

 
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 う~ん、気を取り直して、作品の紹介に行きましょう!

 今年は名古屋のミックス番長である「DJ Murakamigo」さんの作品を紹介したいと思います!!

 個人的にはかなり好きなDJで、何度か作品を紹介してるので詳細はイイかな・・・知りたい方は過去の作品紹介からご参照ください。


 まず、Murakamigoさんに関してはダンクラやR&Bといった幅広い「歌モノ」が得意分野で、かつ深い選曲も出来るとあって、この作品でもナイスな選曲をしていますよ!!

 選曲面に関しては、ド定番な「Wham / Last Christmas」をプレイしつつも、新旧問わずの様々なクリスマス曲をプレイしてて、個人的には「えっ、この人もクリスマス曲を作ってたの!」と反応してしまったりもしました・・・
 SoulやR&Bのアーティストが多いのですが、Mary J, Bligeだったり、Toni Braxtonだったり、New Editionだったり、Stevie Wonderだったり・・・渋いところだとH-TownとかAlexander O'nealなど・・・色んなアーティストの曲が多数収録されています。
 まあ、クリスマスの曲なので、曲がメチャクチャ良いのは殆どないですが、これほどまで曲を揃えてくるのは流石です!!

 また、変化球的な選曲もあり、写真に上げた「坂本龍一 / 戦場のメリークリスマス」のようなクリスマス系の選曲では入らないだろ!っと突っ込んでしまう選曲もあります!!
 教授のは曲名で一点突破してて、個人的にも「そう来たか~」と思いましたが、コレ以外にもNate Doggの曲を入れてきた辺りには参りました(^^;)


 んで、今度はミックス面の話になりますが・・・特に特筆するところはないかな~と思います。

 クリスマスモノって曲調が同じものが多いので、選曲の流れを作りにくい側面が強く、結構ミックスの流れを作るのが上手いMurakamigoさんでも、単調なミックスになっています。
 まあ、コレは仕方がないっちゃ仕方がですかね・・・変な話、1年に一回しか聞かないので、そんなにミックスには気合を入れる必要はないかもしれないっすね(^^;)



 そんなわけで、ミックスはボチボチですが、選曲面に関しては流石な出来の作品でした(^0^)
 こういうのを聞きながら過ごす聖夜も悪くない・・・かもしれないですよ(^^;)

 ちなみに、Murakamigo氏は、何とクリスマス作品を3作(!)もリリースされているそうで、その点に関しては大変素晴らしいと思います!!





<Release Date>
Artists / Title : DJ Murakamigo 「X'mas Cafe」   
Genre : R&B、Soul、Pops・・・
Release : 2002年頃????
Lebel : Sugar Bitz No Number(なぜか番号なし?)






<毎度の独り言>
 私自身は今年もクリスマスとは関係ない身分で、むしろユニオンのセールの方が大変なのです・・・
 開店と同時に入ったつもりが、先を越されて狙ってたブツを買われたり、買う気がないのにレコをめくってたら探してたレコと遭遇したり・・・サンタとは無縁な一喜一憂の毎日です(ーー;)
 ただ、会社の近所のコンビニのバイト娘がサンタルックになってレジを打ってる姿にはちょっとだけ萌ました・・・とさ(^^;)





DJ Kazzmatazz 「Japanese Cutz」
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 え~、年末になり、なんらかんらで忙しいっす・・・そしてこの記事を書くのにも結構時間がかかりました・・・更新が遅れてすみませんね(^^;)

 んなわけで、近年の作品では結構お勧めな作品のご紹介です~♪


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 DJ Kazzmatazzさんは、新潟県魚沼出身のお方で、今は東京で活動をしてる(?)HipHop系のDJです。
 あんまり詳細は分からないのですが、Libra周辺とかKocoさん関係とか・・・「アナログでちゃんとDJ」をしてる感じの環境にいるかな~と思います?

 ミックス作品はボチボチあり、直球のHipHopやネタミックスなど、やっぱりアナログを知ってないと出来ない作品が多いかな~と思います。
 今回の作品のジャケットにも「NO CD, No Serato, Vinyl Only Mixxx!!!」と書いてあったり、作品中においてもMSCの漢から「アナログオンリーの馬鹿野郎」とシャウトを貰ってたり・・・なんか頼もしいですね(^0^)
 Kazzさんもそうですが、「アナログ馬鹿」な名の知れないDJってホント多く、その作品を聞いてみるとホント質が高く、なるべく探して聞くようにしてます・・たまにメチャクチャ大当たりもあったりしますかね・・・

 ちなみに、私自身は写真左のように、Kazzさんの作品をあんまり持ってないのですが、市場ではボチボチ人気なDJかな~と思います・・・
 あと、写真に写ってるテープは、昨年だったと思いますが、お茶の水ユニオン限定で再プレスしてましたね~


 んで、この作品は昨年の年末にリリースされた作品で、内容としては「日本語ラップ+その元ネタ」をミックスした内容で、お店でも結構プッシュしてて、買った方も多いかもしれないですね・・・
 私も確かですが、ユニオンで掘り掘りしてたらBGMにコレがかかってて、掘りながら「おおっ」と反応してしまい買いました・・・つまり衝動買いですね(^^;)

 ちなみに、リリース元は、福島県小名浜出身(現在は新宿)のハーコーMCである「鬼(おに)」さんのレーベル「赤落プロダクション」からのリリースです。


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 では、作品の紹介に行ってみましょう!

 先ほども書きましたが、この作品は「日本語ラップ+その元ネタ」をミックスした作品で、意外と無かった方向性の作品かもしれないですね・・・
 ただ、作品としての質はメチャクチャ高く、個人的にはかなり好きな一作です!!


 内容としては、新旧の日本語ラップクラシックの曲とそのネタ曲をうまく繋いでおり、日本語ラップがお好きな方なら一撃な内容だと思います(^0^)
 個人的には「青春クラシック」が多すぎで、玉乱っすね!!

 例えば、クラシックな「Buddha Brand / Funky Methodist」であれば、元ネタである「Steve Khan / Darlin Darlin Baby」をプレイした後にカッコよく繋いでたり、これまたクラシックな「King Giddra / 見まわそう」であれば、元ネタである「Bob James / Blue Lick」から繋いだり・・・つまり、ネタ曲+元ネタをワンセットにしてプレイしています。

 ネタに関しては、割とJazz/JazzFunk/Fushion/Bossa/Soulなどのネタが多く、スムースな印象の曲が多いのですが、そのネタ曲を聞いてて突然聞いたことがあるフレーズがかかり、しばらくするとその聞いたことのあるフレーズをサンプリングした曲がかかったりする感じで・・・結構ビックリしたりもします(^^;)

 そして、日本語ラップの曲に関しては、定番どころを抑えつつも、渋いところもプレイしてて、ちゃんと日本語ラップを聞いてるんだな~って感じですかね・・・個人的には自分も追ってた頃の曲が多く、Funky Lemonadeとかは懐かしいっすね!
 また、発売レーベルの主宰者である「鬼」やMSCの「漢」「キリコ」のような、ここ最近のHipHopアーティストの曲もプレイされており、その曲の前には超ドープなフリースタイルがありますよ・・・ここも聞きどころですかね!!


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 んで、ネタ繋ぎの作品って、ネタ繋ぎをしてる「だけ」になりがちで、それまでの作品になりがちな場合もあります・・・
 その限りにおいて、この作品においては、その繋ぎや2枚使い&スクラッチなどの技の部分がメチャクチャ凝っている部分が多く、その点が作品を深くしてる所があると思います!!

 以下で一例を突っ込んで紹介しましょう・・・

 
 まず、夏クラシックである「Zeebra / 真っ昼間」であれば、真っ昼間をプレイしつつ、そのネタに繋ぐのかと思いきや・・・意外な繋ぎをしてきます。

 この曲が入ってるジブさんの1stアルバム(写真左)では、真っ昼間の3バース目の最後の方で「♪夜の部はこれから~だ♪」とラップした直後に、次の曲のパーティークラシックである「Partychecka」にカットインする構成になっています。
 そこで、このKazzさんのミックスでは、それを踏襲して真っ昼間の「♪夜の部はこれから~だ♪」の後で、「Partychecka」の元ネタである「Bob James / Tappan Zee」に繋いでるんですよね・・・
 Bob Jamesを丸使いの曲なので、イントロのホーンフレーズとか、メロディーネタが全部一緒なので、全く違和感がない繋ぎなんですが・・・こういう「曲を知ってないと出来ない繋ぎ」が結構多く、聞いてて「にやっ」としてしまう所が多いですね!!


 また、MSC関係者+韻踏関係者で作ったアンダーグラウンドクラシックである「暴言」も大変よいアイデアでミックスされています。
 いわずと知れた「Lamp Eye / 証言」(写真右)のオマージュカバーのポッセカットで、2006年にリリースされた「天秤録音」のCD購入者の応募特典としてプレス(約100枚)された12inchオンリーの曲で、暫くは「幻の1枚」として流通してましたね・・・
 最近はボチボチ見かけるようになったし、値段も落ち着いてきましたが、マダマダ万越えです・・・当然持ってませんよ(^^;)

 んで、この作品では、出だしで証言のアカペラ(2のYouさんの途中から)プレイし始め、Youさんのバースが終わり、3番目のマーヤンのバースに入るところで暴言のイントロ(証言と同じネタのピアノループ)をミックスし、そのイントロが鳴る上でマーヤンのアカペラが始まり、1小節経過後の「♪心にしまわず吐いたあの暴言・・・」が切れるところで、暴言のイントロ1.5小節目で始まる大華のヒューマンビートボックスが始まるようにミックスしてて・・・まるでマーヤンがラップした「暴言」という言葉を擦りながらカットインしてるみたいな素晴らしい繋ぎをしてます!!

 また、暴言の曲中でも渋いミックスをしてて、暴言の5番目であるメシアのバースの最初の「♪これがHip Hop」という歌詞の部分で、DevLargeが編集した日本語ラップコンピである「Hard to the Core」に収録された証言のオリジナルビートのブレンド版の暴言を使って、その歌詞をオリジナル⇔ブレンドで2枚使いします・・・そして、ブレンド版でメシアのバースをプレイし、次のShingo☆西成の出だしの「♪B Boy in da House」の部分でまたオリジナル⇔ブレンドで2枚使いをして、オリジナルの暴言に戻る・・・ようなこともしてます!!
 ちょっと分かりにくい説明かもしれないですが、こういう細かい事をしてます(^^;)

 ミックスにおいては流れるようにプレイしてるので、普通に聞いてたら気付きませんが、なかなかグッとくる歌詞を2枚使いしてますね・・・
 歌詞の2枚使いって、ラップの言葉を強調する効果もありますが、ちゃんと言葉を聞いてないと出来ない技ですよね・・・Kazzさんはそんなには多用してないですが、この他の曲でもイイ所で2枚を入れてきますよ!!


 う~ん、言葉に起こすと分かりづらいですが、こんな感じの「渋い繋ぎ&ミックス」がサラッとプレイされており、メチャクチャ素晴らしいですよ!!


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 そして、もう一つ指摘したいのが「全体のグルーブ」が結構イイんですよ!

 この作品では日本語ラップとそのネタを中心にミックスしてるのですが、ネタがJazzっぽいのが多く、非常にクールでスムースな印象を作りながら、ネタ曲の日本語ラップを上手く挟んで展開をつけており、非常に流れがあるんだけど聞きやすいグルーブが秀逸ですね!!
 流れだけで考えれば、序盤で鬼や暴言でストリート感を出しつつしっかりとグルーブの主導権を掴み、アッパーな上げ方はしないんだけど、上手く展開を作りながらグルーブを引っ張ってく感じが気持ちいいっすね(^0^)
 Jazzy Hip Hopって言っちゃえばそんな感じなのですが、非常に気持ちいいミックスに仕上がってる点は素敵ですよ!!


 また、そういったJazzっぽさHipHopという「ストリート性」を上手く強調してる点はメチャクチャイイですね!!
 特に序盤なんですが・・・鬼や漢などのモノホンな「ストリートの声」が生きたミックスになってると思います・・・

 この作品を聞いて、つい欲しくなってしまい12inchを探して買ってしまいましたが、DJ Taiki作の名トラックで漢が吠える「漢 / 何喰わぬ顔してるならず者」(写真左)への繋げ方は凄い好きです!
 「漢 / 紫煙」のインストの上で超ドープなフリースタイルの後、紫煙ネタのJazz曲(David Newman / Symphonette)に繋ぎ、そこからJazz繋ぎ「何食わぬ・・・」のネタである「Monty Alexander / Love and Happiness」に繋ぎ・・・Jazzというグルーブで「不良感」を引っ張った上で「何喰わぬ顔してるならず者」に繋いでいきます・・・

 なんか、漢のラップの世界観を引っ張ってる感じで、聞いてると漢のラップがメチャクチャ耳に刺さってくる・・・そんな感じの活かし方・盛り上げ方をしています。
 気合を入れて戦っていかないといけない感じや、ストリートの孤独感や、人間の弱さや・・・何とも言えない空気感を上手く盛り上げています・・・こういった「空気感」の作り方もこの作品のイイ所かな~と思います!!
 

 ここ最近は、日本語ラップって追ってなかったのでアレですが、この作品を聞いて「漢」とか「鬼」とか、イイ意味で「ヤバいラッパー」がちゃんといるんだな~と思いました。
 まあ、流石に歌詞とか行動には同調できない部分もありますが、彼らのラップは歌詞が自然と耳に入ってきて、そのまま心に刺さってくるんですよ・・・個人的には中3の冬に初めて買った日本語ラップの12inchが「ECD feat K-Dub Shine / ロンリーガール」だったのですが、あれを初めて聞いた時の「刺さり具合」と同じような感覚を味わいました。
 
 ラッパーって、歌詞の世界観や韻の踏み方/フロウの出し方などが尺度になったりすると思いますが、聴く者を「掴んで離さないスキルと存在感」って大切だな~と思います。

 漢とか鬼は、名前は知ってましたが、そんなには詳しく知らなかったので、この記事を書くにあたり、YouTubeとかを見てましたが、吐き出す言葉や面構えなんかが、他のラッパーにはない「色気(=存在感)」みたいのがあったり、ラップ自体も確実に言葉が刺さってくる感じだったり・・・イイ年したオッサンが結構引きこまれて見続けてしまいました・・・(^^;)
 でも、これってホント大切で、考えてみれば私が中高生の頃、あんなに日本語ラップを追ってたのは、こういった要因があったからで、気づいたら「引きこまれてた」から聞いてたんだよな~と思い返しました。
 
 まあ、引きこまれた後の解釈は、聞いた人それぞれで違うので割愛しますが、こういった引っ張ってくれるラッパーが存在するのは非常に頼もしいですね・・・頑張れよ、B-Boy達!!
 




 んなわけで、Jazzのクールでスムースな感じや、ストリートのタフさなどを表現しつつ、巧みな選曲と技術で日本語ラップをレぺゼンしてる感じが素晴らしい作品の紹介でした!!





<Release Date>
Artists / Title : DJ Kazzmatazz 「Japanese Cutz」  
Genre : 日本語ラップ、Jazz、JazzFunk、Fushion、Soul、Bossa・・・
Release : 2009年11月
Lebel : 赤落プロダクション No Number



Notice : トラックリストについて 
 この作品のトラックリストは、日本語ラップの曲名だけ書いてあり、元ネタの情報は書いていません。
 掟破りかもしれないですが、この紹介をするにあたってネタ調べをしたので、ネタ曲を加味したトラックリストを作りましたので、書いておきます・・・
 なお、31の「Rhymester / リスペクト」は、CDのトラックリストにおいては「VSOP(Remix inst)」と書いてあります。多分、Mellow Yellowの同曲を指してるんだと思いますが、私が聞いた限りだとRhymesterだと思います・・・
 あと、分からないネタもあるので、分かる方がいましたらご指摘ください~



01 ?? / ??(↓の元ネタ)(鬼のFreestyle)
02 鬼 / 見えない子供 見てない大人
03 Lamp Eye / 証言
04 Libra Rec / 暴言
05 漢 / 紫煙(漢のFreestyle)
06 David Newman / Symphonette
07 Monty Alexander / Love and Happiness
08 漢 / 何喰わぬ顔してるならず者
09 Joe Williams / Get out of My Life Woman
10 Shingo☆西成 / ILL西成BLUES
11 Zeebra / 真っ昼間
12 Bob James / Tappan Zee
13 Steve Khan / Darlin Darlin Baby
14 Buddha Brand / Funky Methodist
15 Bob James / Blue Lick
16 King Giddra / 見まわそう
17 TOP Rankerz / Inner City Groove (Remix)
18 ?? / ??(↓元ネタ)(キリコFreestyle)
19 キリコ / Freedom Jazz Dance
20 Libro / 雨降りの月曜
21 Tenorio Jr. / Nebulosa
22 Lunch Time Speax / その男
23 Milton Banana Trio / Cidade Vazia
24 Dee Felice Trio / Nightingaleo
25 Muro / K.M.W.(KING MOST WANTED)
26 Soul Scream / ひと夜のバカンス
27 Ray Barretto / Psaatime Paradise
28 ?? / ?? (↓の元ネタ)
29 Funky Lemonade / ペンは走る
30 FELA KUTI / Water No Get Enemy
31 Rhymester / リスペクト
32 Gagle / 雪の革命
33 ?? / ??(↓元ネタ)
34 Twigy / Mirrorball(Remix Inst)
35 Osumi / 100万光年のやさしさが注がれる限り(Remix)
36 Dee Felice Trio / Wichita Lineman'
37 George Duke / You And Me
38 Lunch Time Speax / Ground Zero
39 Harold Melvin and the Blue Notes / You Know How To Make Me Feel
40 Dev Large / 盲目時代





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<毎度の余談>

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 この間、ミキサーが壊れ、新しいのを買おうか、修理しようか迷ってる・・・みたいな事を書きましたが、結局修理をしまして、無事に戻ってきました(^0^)

 私はVestaxの「PMC-05 Pro MK3」を使っており、ここでは恥ずかしくって書けないけど、色々とあって電源がつかなくなって故障しました・・・
 んで、修理をするのであればメーカーであるVestaxに送ったりするわけですが、今回は直接ベスタに持ち込んで修理をしてみましたよ(^0^)

 ベスタは東京世田谷区の三軒茶屋(渋谷の2つ先の駅)のちょっと歩いたところ(環七沿い)にあり、本社の一階がお店になっており、そこに持ち込みました・・・
 私はもともと場所も知ってたし、営業車で環七を走ってると写真のような看板が見えたりするので、東京近郊のサラリーマンDJ(?)にはお馴染みの会社です・・・店員さんも言ってましたが、営業中に車で横を通ってベスタがココにあることを知ったってお客さんが結構いるそうですよ(^^;)
 ちなみに、ずーとベスタを使ってること(15年で2台!)や、ベスタのミキサーの面構えがカッコいい事を言ったり、ミキサーが凄い綺麗(使ってないだけだけど・・・)だったので、店員さんに「お引き立て、ありがとうございます!」って言われたのが嬉しいような恥ずかしいようなでしたよ(^^;)

 んで、修理に関しては時間とお金がかかるかな?と思ってましたが、速攻で修理が出来、値段も予想より安かったので万々歳でした・・・Vestaxさま、ホントありがとうございます!!
 なんらかんら言って気に入ってたミキサーだし、DJ卓においた時の存在感はやっぱりイイですね!!

 皆さんも、モノは大切に使いましょうね♪


 あと、本編ではあえて触れませんでしたが、漢とか鬼って「緑のアレ」の事をはっきり言ってて大丈夫なんすかね??
 本編でも、鬼であれば替え歌で「♪いつも吸う~」とか歌ったり、漢であれば「俺が巻くのはポリスとク●だけだ」って決めたり・・・強力なパンチラインでタマランのですが、色んな意味でちょっとドキドキしちゃいます(^^;)






Joaquin Joe Claussell 「The Resurrections Touur」 (@eleven 2010/12/11)
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 え~、また踊りに行ってきたので報告です・・・だけど、玉砕(?)してきたので、そんなには内容が濃くないっす(--;)

 我らのジョー大先生の久しぶりの単独ギグにいってきましたよ♪



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 まず、またまたHouseのパーティーなので、知らない方も多いと思うのでちょいと補足を入れてから、パーティーリポートをしたいと思います。

 Joaquin Joe Claussell(上記写真真ん中・以下ジョー)は、NYをベースに活動するHouse系のDJ/Producerで、あのBody&Soulのメンバーなので、知ってる方は多いかな~と思います。
 メンバーの中では、割とアフロ/トライバルなテイストの楽曲エモーショナルなDJプレイがポイントで、Body&Soulにおいても絶対に必要な存在ですね!!
 また、楽曲製作も盛んで、アフロ/トライバルな感じのDeepHouseを多数制作しており、楽曲のファンも大変おおいかと思います。

 個人的には「エモーショナルなDJプレイ」の方にヤラれてて、実際のリポートでも書きますが、躍動的なアイソレーター使いなんかはグッときます!!
 また、ジョーのプレイに上手く乗れると・・・凄いトバしてくれるんですよね・・・まさに「ミュージック・ジャーニー」が出来る数少ないDJだと思います。


 そんなジョー先生ですが、Body&Soulとかでは日本に結構来日してますが、ここ最近はなぜか単独でのDJプレイがなく、ファンを「もやもや」させてました・・・少なからず私はそうでした(^^;)

 なぜ、単独プレイをしなかったかは、この「熱い文章」を読んでいただければ分かると思いますが・・・私は読んだ瞬間、即決で行くことを決めましたよ!!
 ジョーって、ホント音楽に対して真面目で・・・時に空回りしちゃうときもあるけど、こういう姿勢ってホント必要ですよね・・・

 んなわけで、同日にairでDimitriのDJがあり、そっちも行きたいな~(同じ日にしないで!)と思いつつ、毎度の西麻布に行ってきました・・・


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 私は12時半ごろに会場に到着しましたが、この時点で結構お客さんも入ってて、よくBody&Soul系のパーティーで見かける方もチラホラいて、みんなジョーを待ってたんだな~と思いつつ、ビールを飲みながら踊り始めました。
 ちなみに、私がフロアーに入った時点で、既にベイビーパウダーを床に撒いて(踊っててクルクル回りやすくなる)踊ってる方や、札幌プレシャスホールのTシャツを着てる方、イエロー15周年パーティーでジョーがDJした日に配られたTシャツ(Stuusy製)を着てる方・・・など気合が入った方もいましたよ・・・
 私も15周年のジョーのパーティーは行って、あのTシャツは持ってるので、着てけば良かったな~と思いました(^^;)


 ジョーは既にプレイしてて、入った時点ではアイソはそんなには使ってなかったですが、得意のアフロ/トライバルテイストのハウスをプレイし、徐々にグルーブを高めていくって感じでした。
 なかなか言葉にしづらいのですが、キックの一発、スネアの一発・・・が心に響く、そんなプレイかな~と思います。

 今回、踊ってて思ったのですが、ジョーのプレイってレコードなりCDを回してDJプレイしてる訳なんですが、聞いてると「House」をプレイしてるのではなく、まるで「打楽器」をプレイしてるみたいな感じなんですよね~
 ホント、一音一音の音の出し方が素敵で、キックの一発、スネアの一発、各種楽器の鳴り・・・など、それぞれをジョーが奏でてるような感じで、玉乱っすね!!
 特にHigh系のパーカッションの音の出し方は上手く、踊ってると何度も「持ってかれ」ちゃいました(^^;)


 あと、個人的には、ジョーのプレイで踊る時は「目をつぶって踊る」ことが多いのですが、今回もコレで結構持ってかれましたね!!

 完全に目をつぶって踊ると危ないので、半目ぐらいで踊るのですが、これで踊ると音の世界に入ってイケたり、ライティングの同調が目を開いて見てるよりストレートに感じられたり・・・結構好きな踊り方です。
 ジョーが奏でる音の一つ一つを感じられ、気づいたら「ゾーン」に入っていき・・・何とも言えない気持ち良さがありますので、皆さんもお試しください・・・ただ、結構集中力を使うので疲れたり、場合によっては眠くなったりもしますよ・・・今回はコッチの影響もあり、結果として玉砕しちゃいました(^^;)


 んで、徐々にテンションを上げていき、一音一音が心に響くプレイ&バリバリなアイソ使いが増える中、2時半ごろに個人的なピークタイムで、Giorgio Moroder作品であり、ラリークラシックな「Munich Machine / Get On The Funk Train」をプレイ!
 イントロがかかった瞬間、つい「来たー」って叫んじゃいました(^^;)
 
 ジョーって、結構アフロ/トライバルなDeepHouseのイメージが強いですが、現場では結構クラシック/Garage系の曲を「ズバっ」と突然プレイすることが多く、ここも聞きどころですね~
 傾向的には、お客さんに踊るだけ踊らせ、徐々に皆のモチベーションを上げたところでボムを入れてくることが多く、ベタな展開ではあるのですが、結構好きです!!
 下で紹介するInner Lifeもそうだし、5年くらい前のairでのプレイで、散々ディープなHouseをプレイし続けた後に「Phillys Hyman / You Know How To Love Me」を突然プレイし、嬉しさのあまり、大声で歌いながら泣き踊りをしたことがあるぐらい・・・好きです!!


 そして、これもよくある傾向なのですが、そういったボムを入れた後、いったん曲を切り、スローな曲をかけてクールダウンすることも多いですよね・・・
 Munich Machineの後は、よくかかる歌モノHouse(意外とこういう方面は知識がない・・・)で更に踊らさせ、ピークが頂点に達したあと、曲がスローダウンしてフェードアウトしていき・・・・次にプレイしたのがビックリな「Bob Marley / No Woman No Cry」ですよ!!
 いや~、これにはビビったし、みんな大合唱!! Houseの現場で「♪No Woman No Cry~」とか「♪Everthing gonna Be Aright~」って歌うとは思わなかったっす(^0^) こういう所は上手いっすよね~


 んで、4時ごろには、ジョークラシックである「Inner Life / Ain't No Mountain High Enough'」を突然プレイし、フロアーが一気にヒートアップしました!
 ジョーって、意外と歌モノをプレイし、観客に「歌わせる」ことも多く、私もこの瞬間が大好きです!!
 歌うって行為は、体から老廃物を出すような感覚(?)があり、カラオケで大声で歌うのよりも気持ちいいですね・・・音楽につつまれて歌うのは最高で、それを皆で共有するってことは大切ですよね(^0^)
 ジョーもそういったことが分かってるので、結構ベタな展開をすることも多いのかもしれないですよね・・・


 そして、この曲と言えば・・・後半のエレピソロの部分で、ここではジョーのアイソ使いが炸裂してましたね!!
 個人的には、昔Body&Soulで聞いた時の方が切れてましたが、ここぞとばかりガシガシ切って、私も何度かリフトアップされました(^0^)

 ジョーというと、あの「アイソ使い」を上げる方が多いかと思いますが、あそこまでエモーショナルに使える方はいないっすよね・・・アイソレーターを感情をぶつける楽器として使ってるのが素敵で、気持ちを込めてアイソを切り、体をのけぞらせる姿にはゾクゾクします。
 ダニーなんかも多用しますが、ジョーの使い方は音の出し方と一緒で「パーカッション」的な感じで、ホント効果的に入れてくるし、何よりも音楽に対して「気持ちを込める」ことをダイレクトに伝えてくれ、ホント大切だと思います・・・



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 そんなわけで、パーティーが進んでいきますが、個人的にはどういう訳か「寝落ち」する瞬間があったり、結構疲れちゃったりで・・・6時前に退散しちゃいました(--;)

 そんなには踊ってないので疲れてないはずなんですが、個人的にはジョーの波に上手く乗れず、緊張の糸が切れちゃった感じで・・・こういう日もあるな~と思いながら、まだ薄暗い店外に出ました・・・
 また、個人的な見解だと、フロアーも開始直後の方が元気が良く、元気になり始める(濃い客があつまり始める)5時ぐらいからはそんなには元気ではないかな~と思いました・・・元気というよりも私と同じように疲れながら踊ってる方が多かったかな?
 帰る時、キャッシャーに溜まってた関係者の一人が「ジョーの日本でのプレイが久しぶりなので、大丈夫かね?」みたいなことを言ってましたが、私もそれに頷けるところ(ジョー節が独り歩きしちゃった)はあるかな~とも思いました。

 まあ、土曜のelevenなので、9時ぐらいまではやってたと思いますが、個人的には満足だったので早めに切り上げました・・・もしかしたら、もっとイイ展開に行ってたのかな??
 ただ、久しぶりに早めに出たので、六本木の朝帰り客の珍事を見ることが出来、Alife帰りのおねーちぇんを必死に口説いてる兄ちゃんとか、酔っぱらった外人のおねーちゃんグループの一人が、笑いながらパンツを脱いで股間を同僚に見せつけてたり(!)、イイ顔で良い潰れて寝てるお兄ちゃんが駅構内にいたり・・・こういう光景もたまには見てたので良かったです(^^;)


 んなわけで、今回のレポートはこれにて終了です!!

 ちなみに、上の写真は入店時に貰った白い封筒に入ってたポストカードで、帰宅時に開いたら・・・ジョーからのメッセージみたいです。
 これからジョーのツアーに参加する方もいるので、内容は伏せておきますが、ある歌の一節を引用してて粋なことをしますね!!











DJ Ken-Bo 「Shade of 80's」
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 サンプリング辞典の記事を書いてる時に聞いてたのですが・・・やっぱりコレは「名作」ですね!!

 ミックステープ好きなら絶対に外せない一本のご紹介です(^0^) 



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 言わずと知れた有名HipHop系DJである「DJ Ken-Bo」さんのミックス作品で、タイトルが示す通り「80年代モノ」にこだわったナイスな一作です(^0^)

 まず、Ken-Boさんのことをサラっと触れておくと、80年代末より東京を中心に活躍してるDJで、説明不要なお方でしょう!!
 活動の初期は、あのチューチュートレインでお馴染みのZooのサポートDJをしたり、そのZooが出演してた伝説のダンス番組「DaDa」への出演や、盟友であるZeebraさんとのクルー「UBG」で走り始めた日本語ラップシーンをサポートしたり、渋谷Harlemの金曜日を彩った名物パーティーである「The Finest」のメインDJだったり・・・とにかく現場第一主義なDJですね!!

 最近の活動はちょっと少ないかな~とも思いますが、日本語ラップの勃興においては、Ken-Boさんの存在は絶対に大きく、私ぐらいの世代(30前後)の諸兄であれば、頭が上がらない人が多いんじゃないですか?

 例えば、Frontで長期連載をしていた12inch評のコーナーはスゲー参考になったし、CypherとかでたまにDJをやった時の跳ねた感じのDJは凄い好きだったし・・・あと、Ken-boさん周辺で流行った言葉である「ティーヤマ、ティーヤマ~(お疲れ~みたいな挨拶言)」みたいなルーディーな感じも憧れましたよ(^^;)
 ちなみに、マニアックな話をしておくと、90年代中ごろのKen-Boさんの髪型は、ちょっと変わったパーマーをしてたのですが、Cypherでの話だと、あの「Special ED」の髪型を意識してパーマーをかけてたそうですよ!!


 んで、Ken-boさんは、そんなにはリリースしてないですが、探してみると結構ミックス作品を作ってます。
 
 ここ最近も色々とリリースしてますが、ちょっと指摘したい点があります・・・今回紹介する作品も含んだテープ時代のレーベルの事です。

 この作品をリリースしてたレーベルは「Quater Inches(カセットテープを1/4インチと呼ぶのが由来)」という所で、これはジブさん達が作品をリリースしてた「UBG」系のテープ専門レーベルで、リリース数は少ないんですが、関係者のミックス作品が多く、マニアには玉乱レーベルです。
 Ken-Boさんはもちろん、クルーの若手だった「DJ Jr」や、ソウスクの「DJ Celory」などが作品を出しており・・・個人的には即ゲットなレーベルです(^^;)

 次第にフェードアウトしちゃったレーベルではあるのですが、このレーベルに関しては、個人的にはボスであるZeebraさんの存在が大きいのかな~とか思います。
 なぜなら、ある時期にジブさんが言ってたのですが、当時のジブさんはHipHopのアルバムを「テープ」で聞くのが好きで、テープアルバムをコレクトしてたそうで、結構テープに思い入れがあったみたいなんですね。
 その証拠かどうかは分からないですが、初期のジブさんのアルバムはテープ版があったり、テープオンリーのリミックスアルバム(まだ掘れてないけど・・・)があったり・・・さり気無く「テープ馬鹿」を発揮してました(^^;)
 なので、こういった別事業(?)にも寛容になれたのかな~とか思います・・・


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 ちょっと話が脱線しましたね・・・作品紹介に戻りましょう(^^;)

 この作品はジャケットの「Donald Fagen」使い(最高ですね!)で分かる通り、80年代の楽曲を中心に選曲&ミックスをしており、Ken-Boさんにしか作れない唯一無二のミックスが爆発しております!!

 Ken-Boさんに関しては、結構80年代の曲が好きなようで、後でも紹介する「The S.O.S Band / The Finest」とかはKen-Boクラシックで、タイトルを自身のパーティー名にしてたりするぐらい好きみたいです!
 恐らくですが、80年代って、Ken-Boさんの中高生時代なわけで、感性が豊かな時期なので色々と聞いたんでしょう・・・少年時代に聞いた曲って、理由はないけど「絶対に好き」ですからね!!
 特に、裏ジャケを見ると、インスパイアー元として小林克也さんの「Best Hit U.S.A」とか、ピーター・バラカンさんの「Popper's MTV」などの洋楽TV番組がリストアップされてて・・・なんか微笑ましいですね(^0^)


 ただ、実際に「ミックステープ」として製作するに当たっては、我らのMUROさんDJ Spinbadの名前もインスパイアー元としてリストアップされており、個人的には「なるほどな~」と思いました。
 
 MUROさんは、恐らくミックステープが「作品」として成りうるってこととか、80'sモノの積極的なプレイ(DeBargeとかStyle Councilとか)なんかで刺激を受けたのかなと思いますし、Spinbadに関しては大名作である「80's Megamix」に影響を受けたんだと思います・・・
 特にSpinbadのテープが持つ意味である「ダサい曲をDJのプレイでいかにカッコよく聞かせるか?」というDJが本来持つべき魅力において、当時としてはダサかった80's系の曲をカッコよくプレイしてる点が、この作品の原動力になってるかもしれないですね・・・


 んでは、前振りが長くなりましたが、本編の紹介に移ります~♪


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 この作品は80年代モノを中心にプレイしてるわけですが、30代~40代ぐらいの人が聴いたら泣いて喜んじゃう・・・そんな感じの選曲になっています!
 それこそ「80'sポップス」という表現が正しく、当時を知ってないと出来ない選曲かな~と思います。

 例えば「Sade / Paradise」とか「Nu Shooz / I Can't Wait」のような今でもプレイされてる曲とか、「Jaki Graham / Could it Be I'm Falling in Love」とか「Princess / After The Love Has Gone」のようなチョット渋い曲とかをプレイしてて・・・選曲面は定番を抑えつつ、かなり渋いところまでプレイされてると思います。

 ただ、面白いのが、Wham!とかMadonnaCulture ClubとかHall&Oatesのような直球のポップアーティストの曲とか、一発ヒットの曲(Face to Face / 10-9-8とか)とか・・・表現としては「80'sポップス」の曲が結構多く、DJカルチャーにおいて殆ど評価されてない曲を多くプレイしてるんですね・・・
 それも、ポイントになってくるのが・・・Spinbadの作品にも通じるのですが、それまで「ダサい曲」と認識されてた曲もかなり含まれており、それをカッコよく調理してるところが素敵過ぎます!!

 80's系特有のちょっとモタった感じのグルーブを全編に維持しつつ、HipHopライクなミックスでメリハリをつけてプレイしており・・・変な話、どう聞いても「古い曲」をカッコよくプレイしてるんですよね~
 後で紹介するミックスの上手さもあるのですが、全体的な空気感を上手く演出しつつ気持ちイイ流れを作りつつ、その曲を新たに光らせており・・・DJミックスのお手本と言ってもいいでしょうね!!

 
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 んで、今度はDJプレイの側面にふれたいと思います。

 まず指摘したいのが、カプリやSpinbadのような2枚使いなんかを交えたHipHopミックスはしてないですが、小刻みに曲をショートミックスやカットインで繋いでいくことで、しっかりとグルーブを繋げていくミックスが素敵ですね!

 特に聞いてて思ったのが、その一曲を光らせるミックス・選曲が上手いな~と思いました。

 例えば写真に上げた作品はどれもそうで、この作品のジャケネタになった「Donald Fagen / The Nightfly」とか「Jane Child / Don't Wanna Fall in Love」なんかは盛り上がるところでしっかりと入れてくるし、Ken-Boクラシックである「The S.O.S Band / The Finest」「Hall & Oates / One On One」のようなミディアム~スローの曲も気持ち良くミックスしてくるし・・・どの局面においても「ミックスのタイミング」が上手いっすね!
 初期のMUROさんのミックス(Diggin' IceとかDiggin' Heatなど)でよくあった「定番曲の使い方の上手さ」「殺しのミックス」に近いミックスになり、聞いてて何度も聞きたくなってくるミックスですね!!

 
 また、全体的なミックスの作り方も秀逸で、ミックスのストーリー作りも上手いですね!!

 A面、B面とも序盤は穏やかに始まりつつ、徐々に色を付けて行きつつグルーブを上げていき、意表を突く選曲・ミックスやベタな展開でガツっと盛り上げつつ、気持ちよく終わっていく・・・みたいな作り方をしてて、個人的には凄い好きな展開です(^0^)
 選曲の話にも繋がりますが、ただでさえ「ダサく」なっちゃう可能性のある選曲を、しっかりとストーリー性のある展開・グルーブを作ることは、結果として曲を光らせていくことになり、素晴らしいです・・・




 今となっては80年代の楽曲は一回りしてカッコよく聞こえるようになってしまったのでアレですが、DJ本来の魅力の一つである「DJのプレイで曲をカッコよく聞かせる」ということが生きた作品のご紹介でした!!



<Release Date>
Artists / Title : DJ Ken-Bo 「Shade of 80's」 
Genre : 80's Pop、R&B、DanceClassics、Rock・・・
Release : 2000年ごろ?
Lebel : Quater Inches No Number


Notice : CD再発について

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 この作品は2010年1月に上記のようなCDバージョンで再発されました。
 ただ、どうやら新たに録音し直した(曲順は同じで)ようです・・・聞いてみると殆どミックスは同じなんだけど、テープよりもショートカットしたミックスが何箇所かありました。
 う~ん、ほぼ同じなんだけど、テープで聞きなれてしまったので、これからもテープで聞くのかな~と思います(^^;)

 ちなみに第2弾の作品も2010年4月にリリースされましたよ!




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追記 2011年1月3日
年末のセールでCD版を買いましたので、Noticeの部分を訂正しました。
それにしても、大晦日のユニオンのセールは熱かったすね・・・新品でも400円引きって・・・鬼のように買ってしまった・・・いつ聞くんだろう(--;)





 




微妙に悲しい報告
 画像なしの報告です(^^;)


 え~、YouTubeに上げた動画で、著作権持ってる人から「こら!」と言われた動画があり、消さないと大変らしいので(?)・・・下記の記事の動画は残念ながら削除しました(--;)


DJに関する動画 その5 「Soul Train」


 まあ、著作権を持ってるのは、あの「Don Cornelius」の会社なんですが・・・意外とうるさいっすね(^^;)
 あっ、そうか・・・ちょうどDVDボックスが出たばっかりだし、そっちを買って見ろ!ってことなんすかね~

 う~ん、残念ではありますが、やっぱり著作権って守んないといけないのね・・・ただ、考えてみれば、このブログで取り上げてる作品って著作権的にはアウトばっかりっすね(^^;)
 ちょっとだけ注意しよ~っと♪



 んでは、変な報告でした~

 ちなみに、残念ながら著作権違法をしている作品(?)の新しい作品紹介は、明日ぐらいにアップ出来ると思いますよ~(^^;)






「サンプリング辞典」について
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 前々から書こうかな~と思ってたネタなんですが・・・やっと重い腰を上げて書こうと思います(^^;)
 そういえば、本の紹介って、めちゃくちゃ久しぶりっすね・・・

 


(1)はじめに 

 今回はタイトルの通り「サンプリング辞典」の紹介をしたいと思います!!

 人によっては「サンプリング本」とかいう方もおられますが、結構普及してて、恐らく、このブログを読んでいる方の本棚(レコ棚?)には、何らかのサンプリング辞典があるかな~と思います。
 特に、後でも紹介する「Sampling-Love」や「The Sampling Dictionary」の功績は大きく、これで一般的に普及したし・・・また、これらが日本発の書物として海外マニアにも珍重されていたり・・・レコード馬鹿には「なくてはならない」存在だと思います。

 
 ただ、このサンプリング本も、色んな本があったり、歴史(?)があり、それらの部分は意外と知られてないかな~と思います。
 

 んなわけで、今回は、今まで発行された「サンプリング辞典」を時系列ごとに紹介し、これらの本の意味を考えたいと思います・・・
 



(2)辞典の内容について 

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 まず、どの本も大体は内容が一緒なので、先に「辞典」の概要を説明したいと思います・・・


 HipHopにおいて、サンプリングという行為はなくてはならない存在で、この音楽の「基礎」たるものです。

 このことに関しては、ココでは深く掘り下げないですが、このサンプリングがあったからこそ、HipHopがココまで広まった・・・と私は思います。

 皆さんはどうかは分かりませんが、私自身は中学生の頃にギターを買ったけど弾けず、音楽に一度挫折したけど・・・HipHopを知り、楽器なんて弾けなくても音楽がクリエイト出来る・・・みたいな所にヤラれ、ズブズブとハマって行きました・・・
 そう、こういった「発想」や「感覚」が大切で、サンプリングの魅力を知ってしまったら・・・なかなか抜け出せないかな~と思います?

 また、サンプリングって、過去の音楽から抜いてくるので、必然的に過去の音楽を聞くようになる・・・っていう点も大切で、音楽の「リサイクル」を引き起こした点も大きいかな~と思います。
 それまでの音楽は、次々と生産される「新しい音楽」を聞くことを強制させられてた・・・と思いますが、過去の素晴らしい音楽を「掘る」ってことの楽しさを教えてくれたのも・・・サンプリングだと思います。


 そんなわけで、HipHopの曲においては、過去の曲をサンプリングして作っていますが・・・賢明なリスナーなら、その曲を聞いて「コレのネタ元は何だろう?」と思ったりします・・・

 ジャケットにネタ曲が書いてある場合もありますが、大半は情報がなく、初心者にとっては調べようがありません・・・
 また、昔なんかは、そのネタ曲のクリアランス(使用許諾)をクリアーしてなかったり、掘り師特有の秘密主義みたいのがあったりしてて・・・今以上に元ネタを知るのが難しかったと思います。


 そんな「元曲を知りたい!」という欲求を埋めてくれるのが・・・この「サンプリング辞典」です!!

 基本的な構造は、どの本も一緒で、「サンプリングをして作られた曲」に対して、「実際にサンプリングされた曲」を書いてある・・・みたいな感じで、写真の通り「文字の海」です(^^;)
 分からない方は、上の2枚の写真をクリックすると、ちょっと大きくなるので、参考に見てくださいね・・・

 んで、大半の本が検索性を考慮してアーティスト名を「ABC順」で分類し、そのアーティストの曲もABC順に書いてあります。

 この文字の海っぷりは、サンプリングに興味がない人を寄せ付けない感じもありますが・・・それまで知ることが難しかった元曲を簡単に知ることが出来る事は、本当に素晴らしいですね!!
 私自身も、コレで元ネタを知り、元曲のレコードを買ったり・・・その買ったレコードで「元ネタ繋ぎ」なんかをしたり・・・レコード馬鹿の「資料」や「音楽知識の向上」という意味においては最高に価値がある本だと思います。

 また、ボーっと読んでても、意外な発見(実はこの曲を使ってたとか)を知ったりするので、意外と「読み物」としてもイケる側面もあります・・・
 個人的には、電車でボーっと読んでて、新たな知識を得ることもあれば・・・眠りを引き起こすために読んだり・・・と、結構無駄に活用しています(^^;)
 


 んなわけで、サンプリング辞典っていうのは、こういう本になります。

 まあ、他の辞典と同じように、発行が進むにつれ内容が増え、濃くなっていくので・・・結論としては一番最新の本を買うのがイイかもしれないですね・・・
 ただ、本によっては内容がチョット違ったり、その本が発行された経緯が面白かったり・・・どの本が一番イイかとは言い切れないかな~と思います。

 いつも通り、前振りが長くなりましたが、以下で色々と紹介します・・・





(3)本の紹介


①サンプリング辞典が「発行される前」のこと
                       (~90年代中ごろ)

 サンプリング辞典は、②で紹介する「Sampling Data Book」が初なのですが、その前のお話をしたいと思います・・・


 サンプリングに関する話題は、それこそHipHopが始まった頃から絶対にあったと思いますが、一部の雑誌などでは「記事」として書面化されており、恐らくですがサンプリングが本格化した80年代後半ぐらいから「元ネタ」に関する記事があったと思います。
 HipHopという音楽を考えると、絶対に避けては通れない話題なので・・・あると考える方が一般的でしょう・・・

 時期的には、サンプラーが登場し、サンプリング行為が活発化した「ミドル・スクール」の頃(=87年くらい?)で、イギリスでのレアグルーブの動きと連呼して、全世界的に「過去のレコード」に注目が集まり、一部の雑誌などで掲載があったようですね・・・
 いつだかのMUROさんのインタビューで、80年代末のイギリスのNME誌(クラブ系雑誌の老舗)にネタ系の曲のことが載ってて、それを参考にしてレコードを買った・・・みたいなことを発言してたり、他のDJも海外雑誌から情報を得た・・・みたいな事を話すこともあり、当時は海外誌が珍重されていました。


 ただ、国内でもサンプリングに関することが書いてある雑誌や書籍がチラホラあり、それで知識を増やした・・・って方も多いかと思います。
 この限りにおいては「サンプリング辞典」としての意義(検索性とか)はないですが、読んだ者の知識の向上に繋がっていた・・・という点においては重要だと思います。

 なので、以下でちょっとだけ書きたいと思います・・・

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写真左 「Ultimate DJ Handbook」(88年)
写真中 「US Black Disc Guide」(91年)
写真右 「The Perfect Beats」 (96年)


 まず、上記のようなムック形式の書籍に、少ない情報ですがサンプリングの元ネタ情報が書いてあり、こういった書籍から情報を入手してた方が多いかと思います。
 もちろん、探せば当時の雑誌や音楽誌にもサンプリングの話題が載ってることがあったかもしれないですが、私はその事が載ってる雑誌とかを持ってないので・・・割愛します(^^;)

 写真左の「Ultimate DJ Handbook」は、あの「いとうせいこう」さんが編集した日本初の「DJ本」で、これを読んでDJになろう!と思った方が多いかな~と思います。
 今となっては色々とレアな情報が載っていますが、ディスクレビュー的なページで、なんと「DJ KUDO」氏と「ヤン富田」氏の対談形式でネタ盤を紹介しています!!
 RareGroove的な意味での紹介記事でもあるのですが、88年にしてメチャクチャ濃いネタ紹介になっており・・・今読んでもヤラれます!!
 ちなみに、この本は、ホントレアな情報が多いので、その内にちゃんと紹介します~♪

 んで、写真中の「US Black Disc Guide」は、ブラック系ディスクガイドにおいて定番中の定番として現在も販売されていますよね。
 大半が60~80年代のブラックミュージックが中心なのですが、HipHopのアルバムレビューも入っており、その作品紹介の中でネタ系の話題がボチボチ書いてあります。
 ネタ元のソウルとかのアルバムが中心になる中で、こういったネタ系の話題が書いてあるのは、ある意味「ブラックミュージックの歴史」を感じさせ、音楽が繋がってるんだな~と思わせます。
 なお、そのHipHopを担当したライターの中に、なんとRhymesterのMammy-Dと宇多丸さんが本名で参加しており、相当「濃い」内容で書いていますよ!!

 そして、写真右の「The Perfect Beats」もクラシックですね・・・HipHop系ディスクガイドの傑作でしょう!!
 こちらはHipHopのみのディスクガイドになるのですが、HipHopの歴史書も兼ねており、ネタ系の話題もボチボチ掲載されています。
 特にこのガイドは、12inch基準(レコード基準)で書いているので、結構マニアックなことも書いてるな~と思います。


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写真上段2枚 「Front / Blast」(1994~2007年)
写真下段2枚 「Woofin'」(96年ごろ)


 そして、本だけではなく「雑誌」でも紹介がありました・・・

 まずは専門誌ですが、我らの「Front/Blast」にはメチャクチャ掲載がありましたね!!
 特にFront初期の人気連載「定番とは何か」は、著者である佐々木志郎氏(aka 宇多丸師匠!)の「HipHop IQ」向上企画として好評を博し、コレで元ネタを勉強した・・・って方が多いかと思います。
 Front/Blastに関しては、HipHop専門誌であるが故に、元ネタ系の記事はなくてはならず、他誌(BMRとか)に比べてメチャクチャ濃い記事が多かったと思います。
 以前私がFront/Blastの事を書いた記事でも散々書きましたが、読者の知識向上を考えてた雑誌だけにホント勉強になりましたね~♪

 また、写真下段のようなHipHop系ファッション誌「Woofin'」でも記事があり、こちらでは我らのMUROさんが紹介を行っていました。
 詳細は以前私が書いた記事を参照して頂ければと思いますが、こちらも教育的な書き方なのかな~と思います。
 ただ、Frontなんかよりはカジュアルな書き方で、HipHopがサンプリングで成立してるってことを知らない子へのアピールという感じですかね~♪


 
 こんな感じで、サンプリングに関することが掲載されていた書籍・雑誌は結構ありました。

 ただ、サンプリング辞典となると・・・次の冊子が出るのを待たなくてはなりませんでした・・・




② 「Sampling Data Book」
 Down Staire Records著 98年5月 掲載タイトル:約5000タイトル

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 一応、私の中では「初」のサンプリング辞典で、名古屋にあった有名レコード店「Down Staire Records」が作成したもので、④で紹介する「Sampling-Love」の前身になります・・・

 実は、コレよりも前にもサンプリングに関する冊子はあって、記憶だと96年頃にコピー本みたいな冊子が出回ってて、タワーレコードで売ってるのを見たことがあります・・・結構いい値段で、タワーで売ってるということは輸入のものなのかな??
 ただ、それは、記憶だと冊子にも該当しないレベルのものだったと思うので、ここで紹介する「Sampling Data Book」を最初のサンプリング辞典としたいと思います・・・


 まず、この本を発行した「Down Staire Records」について触れましょう・・・

 名古屋を代表するレコードショップで、当時はFrontなんかで広告を出してて、結構全国的に有名だったお店で、当時は店舗販売と通販がメインだったようですが・・・現在は閉店しちゃったんですかね??
 私はかなり前に仕事で名古屋に行ったとき、お店に行ったことがありますが、結構狭いお店で、HipHopなどの新譜と中古を中心に展開してましたが・・・個人的には運悪く全然抜けなかった記憶があります(^^;)
 ただ、こんな本を、前例のない状態で独自に作っちゃう側面を考えると、結構凄いお店だったのかもしれないですね??


 んで、発刊されたのは98年6月頃で、私の記憶だと・・・あんまり販売されてなかった記憶があります。

 これは後で紹介する「Sampling Love」や「The Sampling Dictionary」が出た時のフィーバーっぷりとの対比になってしまうのですが、ManhattanとかCiscoとかでチラっと見た記憶はありますが・・・あんまり宣伝してなかったような気がします。
 なので、この本自体は・・・そんなには売れてないかな~と思います。

 考えてみれば、この頃って、リスナー側が「ネタを追える程の知識と興味」がなく、こういったモノがスルーされちゃった・・・みたいな流れがあるかもしれないですね。
 私もこの頃は高校生で、日本語ラップの新譜とかは必死で追ってましたが、ネタ系はちょっとは興味があったけど、聞いても良さが分からなかったりしたので、スルーしてましたよ(^^;)


 そして、内容に関しては、5000タイトルということで、後発のモノよりは少なかったり、重要な曲の元ネタが書いてなかったりはしますが、割と内容はしっかりと書かれており・・・個人的には、コッソリと日本語ラップネタも書いており、この点はビックリしました!!
 98年の時点でBuddhaやPagerのネタが載っており、コレは意外でした・・・なんかセンスがイイんですよね~

 ただ、元ネタのアーティスト表記が、昔のレコード屋でよくあった「逆さ表記(Roy AyersならAyers, Roy)」になってるところが痛いですね・・・読みにくいっす(^^;)




③ 「The Holy Book Of Hip Hop - All Samples Cleared Vol.1」
   Black Glove Publishing(US/NY) 2001年  掲載数:そんなに多くない

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 コレは、今でもたまに中古で見かけるので知ってる方はいるかな?
 恐らく、海外(NY)産のサンプリング辞典で・・・今となってはかなり微妙な辞典です(^^;)

 
 発行の詳細は一切不明ですが、コレが出た当時、一部のレコ屋ではプッシュして売ってましたが、そんなには火がつかなかった・・・記憶はあります。
 理由は・・・今読み返してみると分かるのですが、サンプリング辞典としての濃度が薄いんですよね!!


 この時点では、元ネタアーティストを基準に、その元ネタアーティストの曲をサンプリングしたHipHopの曲をリストアップする感じで、あくまでも「元ネタ」基準になっており、HipHopリスナーからすると使いにくい辞典で、むしろSoulとかFunkが好きな人が使うにはイイかな~といった感じです。
 また、この辞典もアーティスト名が「逆さ表記」になっており、探すのが面倒くさいっすね・・・

 あと、情報掲載数においても、数えてはいないですがそんなには多くなく、変な話、コレよりも3年前にでた「Sampling Data Book」の方が多いのかな~とも思います。

 ただ、Jazz系は結構詳しいみたいで、元ネタを「Soul編」と「Jazz編」になぜか分かれており、結構Jazzには自信があったのでしょうか?? どうなんでしょう(^^;)


 まあ、コレに関しては・・・今となっては買う必要はないですかね~(^^;)



④ 「Samling-Love」 (2004年2月・写真右)
  「Re:Samling-Love」(2004年6月・写真左)
 
   Sampling-Love著  掲載タイトル:約15000タイトル

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 そして、やっと「決定版」の登場です!!

 2004年に発行されたサンプリング辞典で、コレが世に出たことでサンプリング辞典の素晴らしさを知った方が多いかと思います・・・私もそんな一人です(^0^)

 この本は、②で紹介した「Sampling Data Book」の作者である「Down Staire Records」が流通・製作を行った一冊で、むしろ「Sampling Data Book」の大幅な発展版と言うべきものですが・・・とんでもないレベルの高さにビビった方が多いかと思います!!
 

 まず、この本に関しては、リリースした時点でレコード屋のプッシュや、リスナー側の反響が大きかったこともあり、かなり大々的に販売をしたし、売れ行きも結構良かったと思います。
 特に、それまで②や③の本があったにも関わらず、結果としてそれらは入手が難しかったのですが、この辞典はかなり広い範囲で売られていたので、リスナーが簡単に買えたって点も大きいと思います。

 また、②で触れたことですが、98年の時点ではサンプリングに対して興味を持つリスナーが少なかったのに対し、リスナーが成長したことにより、この本を受けれ入れられる土壌が出来たのかな~と私は思います。
 私もこの頃は社会人になっていたので、金銭的にも辛くないし、読んでも理解が出来るレベルになっており・・・速攻で買った記憶があります。


 んで、肝心の内容は・・・もう、読んでてノックアウトでしょう!!

 個人的にはコレが初めてのサンプリング辞典だったので、最初は文字の多さに戸惑いましたが・・・かなりマニアックな指摘も多く、読んでて「そんなところまで載せるの?」と思い、個人的には結構驚きながら読んでいた記憶があります。

 読んだことがある方なら分かりますが、結構マニアックな指摘が多く、アルバムの曲の掲載とか、西系やサウス系の曲、そしてR&Bの曲やHouseも少し入ってて・・・イイところを突いてるんですよね~
 なかなか指摘しずらいのですが、読んでて「そんなの載せんなよ!」とニコニコしながら一人突っ込みをするような・・・なんとも言えないセレクションになっています。


 また、この辞典に関してヤラれたのは「逆引き辞典」を出したこともありますよね!!

 表紙がオレンジの方は通常版でサンプルをした曲を基準になっていますが、オレンジがでた数ヵ月後にスカイブルーの「逆引き版」がリリースされ、こちらはサンプルされたオリジナル曲を基準に、サンプルした曲が調べられるようになっています。
 まあ、冷静に考えると、エクセルの順番入れ替えで簡単に作れちゃうのですが、これも「そういう発想があったか!」と思い、速攻で買いましたよ・・・こっちに関しては、JBの使用率の高さや、インピーチってそんなに使われてたの~っといったことに驚いた方が多いかと思います!


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 あと、ちょっとマニアックな指摘を入れておくと、たまに「ミス」もあったりします・・・
 スペル間違いがあったり、データの重複があったり・・・たいしたミスではないのですが、コレを発見するとなんか嬉しくなった自分がいました(^^;)

 また、オレンジの通常版は、店舗によってはノベルティーが付き、私はManhattanで買ったら写真左のような「線引き」が付きました・・・
 写真右の絵のように使うのだと思いますが・・・流石に使わなかったっす(^^;)


 んなわけで、この辞典があり、世間的に「サンプリング辞典」が普及した・・・と思います!!



⑤ 「The Sampling Dictionary 2008」(2008年1月)
  「The Re:Sampling Dictionary 2008」(2008年5月)
 
   ful-fill Recordings著  掲載タイトル:約17000タイトル

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 コレは最近(と言っても2年前・・・)出た辞典なので、知ってる方は多いでしょ!

 サンプリング辞典においては「最終形態」になる辞典です・・・


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 2008年に刊行されたサンプリング辞典で、内容としては④の「Sampling-Love」に更に細かい指摘や修正を入れたような内容で・・・これ以上はないんじゃないか?というようなマニアックな内容になっています。
 
 まず、発行元は「ful-fill Recordings」という、当時としては突然浮上してきたレーベルで、誰もこのレーベルの詳細が分からないまま、この辞典を買ったんじゃないかと思います・・・

 ただ、調べてみると結構面白いレーベルで、東京のアンダーグラウンドな活動をしていたHipHop系DJ達が作ったようなレーベルで、このレーベルの初期にナイスなミックステープをリリースした「DJ EBA」氏や、関口紘嗣氏もプレイしてたConerstone出身者で、現BBQ Recordsを運営する「DJ Napsack」氏、そして中心人物である「DJ JUMBLE」氏などが集まって出来た集団のようです??
 この辞典以外にも、あの鬼HipHopコレクター兼DJである「Freddy Fresh」氏の名著である「The Rap Records - 2nd edition」の輸入販売を行ったり、東京アンダーグラウンド(=中央線沿線?)で活動している「DJ Bozmori」氏の作品をリリースしたり・・・割と地に足付いた活動(?)をしているレーベルのようです。


 販売当時、この辞典も結構プッシュされ、どの販売店も割と前面に出し、これも結構な方が買ったかな~と思います。
 まあ、久しぶりのサンプリング辞典ということもあり、初めて触れる方も多かっただろうし、Sampling-Loveの頃よりも購買層が更に成熟してたし・・・ある程度「売れる環境」は揃っていたのかな~と思います。
 なお、記憶だと、ノベルティーとして、ネタ系のレコードをビックリするぐらいに掲載したポスターが売っていたような気がします。


 んで、肝心の内容は・・・個人的には④の「Sampling-Love」を更に濃くしたり、読みやすくなったりしましたが・・・そこまで凄く進歩したって感じではなかったですかね~

 濃くなった面は、収録数が増えており、当時のトレンドであった「マイナーミドル」だったり、当時の新曲だったり、更に細かい指摘(その曲のフックなどに使われた擦りネタなど)などを加えたりしてて、内容面では素晴らしいと思います。
 また、掲載内容を読みやすくする為に、文章を交互で色違い(写真右)にしたり・・・かなり頑張った内容だと思います。

 ただ、Sampling-Loveを作った時点でかなりの完成度があったので、結果としてこの辞典が進歩はニッチなレベルのみだったので・・・個人的にはこの辞典が「スゲえ」とは思わなかったです。
 Sampling-Loveの時点で定番どころは殆ど押さえており、変な話、私にとっては「二番煎じ感」を感じてしまいました・・・特に、この辞典も数ヵ月後に「逆引き辞典(写真の左のやつ)」が出た時は、出るとは思っていたらやっぱり出て、更に「二番煎じ感」を醸しだしちゃった・・・ように思えます。
 でも、買う時は「そんなには進化してないだろ~」と思いつつも、イイ感じに進化してるのかな~と期待しちゃった面もあったので、その反動もあり、あんまりイイ思い出がないです・・・(^^;)

 考えてみれば、ホントにネタを真剣に掘ってる人であれば、辞典が更に高度になるのは歓迎するかと思いますが、そこまでネタ掘りに執着がない者にとっては・・・定番ものだけ分かればイイんですよね・・・
 その点で行くと、Sampling-Loveの時点で、辞典としての「恩恵」を受けちゃったので、この辞典には素直に喜べなかった・・・個人的な事情の方が大きいのかもしれないですね(^^;)


 なんか、マイナスな書き方をしちゃいましたが、今からサンプリング辞典を買うのであれば、これに勝る情報量&読みやすさ(色づかいを付けたのはグッドです!)は無いと思いますので、コレをお勧めしますよ!!




⑥ 「I ❤ Sampling」(2008年3月)
    A-Drive Company著  掲載タイトル:約18000タイトル

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 最後は、個人的には「運がなかった」辞典の紹介です・・・(^^;)

 
 この辞典は、⑤の「The Sampling Dictionary 2008」がリリースされた数ヵ月後に突然リリースされた一冊で・・・残念ながら市場では「無視」されちゃった悲しい一冊です。
 

 まず、制作者の「A-Drive Company」は、今回の文章を書くに当って初めて分かりましたが、宮崎駿さん関連の曲をHipHopリミックスして、7inchでプレスしてた「DJ Sly」さんのレーベルのようで、ビックリするぐらい情報がなく・・・よく分からないレーベルです(^^;)


 んで、この辞典を見て、「あっ、ありましたね!」っと思う方はいるかもしれないですが、実際に買った方は少ないかな~と思います。

 なぜなら、冒頭でも書きましたが、⑤で紹介した「The Sampling Dictionary 2008」がリリースされた直後に発行された本なので・・・大半のリスナーが「The Sampling Dictionary 2008」で満足してしまい、この本を買うに至らなかった・・・という経緯があったと思います。
 当時の私がそうでしたが、たいして内容が変わらない本を、結構な値段で買う必要がないよな~とか思って、買わなかったんですよ・・・こういう方が結構いたと思います??

 なので、個人的な私見では、あんまり売れなった印象があります・・・
 特に気になったのが、制作者から販売店への売り込みが少なかった感じがあり、「The Sampling Dictionary 2008」のようなレコード店への政治力が少なかったことが・・・この本の悲劇的な結末(?)にしてしまったような気がします。


 ただ、この辞典を深く読んでみると、そんなには悪くなく、むしろ評価が出来る部分も結構あります!!

 特に面白いのが、「日本語HipHip」のネタ掲載率が異常に高い点で、他の辞典に比類しない内容になってるんですよ・・・定番なBuddhaとかは当然ありますが、渋いチョイスも結構あり、「ダースレイダー」とか「脱線3」のような新旧の渋いところ網羅してんですよ・・・
 当時、私はこのことに気付かず、スルーしてしまいましたが、今回の調査の一環で買ってみたら・・・この点が結構ツボになってしまいました・・・この点をもうちょっと売りに出せば、もうちょっと売れたかもな~とか思いました(^^;)





(4)最後に

 いや~、サクッと書く予定だったのに、結構長くなっちゃいましたね・・・なんで何だろう(^^;)
 いつも無駄に長い文章ばっかりですみませんね・・・

 んなわけで、ちょっとまとめをしておきたいと思います・・・


 もし、この記事を読んで、どれを買ったらイイのかな~と思う方もいると思いますが、掲載数や正確さが重要なので、その点で行くと⑤の「The Sampling Dictionary 2008」が一番妥当かな~と思います。
 今でもレコ屋で買おうと思えば普通に買えるし、なんらかんら言って内容が一番充実してるかな~と思いますが、④の「Sampling-Love」でも、⑥の「I ❤ Sampling」でも全然イケますよ!!
 
 まあ、どの本も実生活ではあんまり使わない(コレは事実!)と思いますが、音楽って知識が増えるほど更に面白さが広がると思うので、持ってない方は是非買ってみてください!!
 個人的には、Sampling-Loveを買って、更に過去の曲に興味を持つようになった部分もあるので、レコード馬鹿であれば「壁を超える作業」の一つだと思って買ってくださいね(^^;)
 

 ただ、これらの本は割と値段がする(新品だと2500円前後)ので、値段の面では経済的ではないですね・・・
 その限りにおいて、IT時代の現在では、これらの辞典を買わずともネット上で検索できるサイトがあるので、これらの辞典を買わずとも無料で検索出来たりします。
 念のため、有名なサイトを紹介します・・・

 ・ Sampling-Love
 ・ SXDB

 この2つは割と有名なので、既に利用してる方も多いかな~と思います。

 最初のSampling-Loveは、④の辞典のウェブ版で、04年に発行した本の内容に、それ以降に分かったデータを加えて掲載をしています。
 最近は更新してない(?)みたいですが、辞書をパラパラめくるよりも、パッとキーボードを打っちゃった方が早いわけで・・・便利な時代になりましたね(^^;)

 んで、2番目のSXDBは、割と現行系のサイトで、日々更新をしてたり、検索結果にその曲のレコード(&アマゾンとiTunesへのリンク)が貼られてて・・・結構便利なサイトです。
 どうやら、Wikiみたいに有志の利用者が内容を更新してるみたいで、レコジャケが出るのはイイですね・・・ただ、サイトのデザインがごちゃごちゃしてて、Sampling-Loveの方がシンプルでイイかな~とも思います??

 あと、この他にも探すと結構あり、日本語ラップ系だと「日本語ラップの元ネタ辞典作ろう」なんかもありますし、Googleで検索しても分かったりするので・・・ホント便利な時代ですね!!



 まあ、こんな感じでサンプリング辞典が発展をしました。

 今回も無駄に長い記事になりましたが、なんで私が今となっては必要のない辞典まで紹介したかというと、これらの辞典は確実に「歴史の積み重ね」で発展をしていった・・・という事を伝えたかったからです!!

 突然に「The Sampling Dictionary 2008」が出来たわけではなく、その前に発行された「Sampling-Love」があったからだろうし・・・更に遡ると「Sampling Data Book」が無かったらこういった辞典は出来なかったからかもしれないです。

 モノって何でもそうですが、過去にあった何らかのモノから発展してるわけで、見えないバックボーンみたいのが絶対にあると思うんですよ・・・
 だけど、見えないが故に気付かれず、その存在に対して敬意が払わない場合が多いので・・・今回はその「見えない」部分を知ってもらえれば・・・と思い書いてみました。
 
 あと、こんな素晴らしいものが「日本で作られた」って部分も指摘しておきたいと思います・・・こんな細かい辞典は日本人しか作れないっしょ!!



 今となってはネットで十分なので、今後新刊が出ることは期待できないかな~と思いますが、私が紹介した辞典の1冊(1セット)でも持っていれば、レコードライフに潤いを与えてくれる・・・と思いますよ(^^;)

 DJカルチャーは、なんらかんら言って基礎には「レコード」があり、温故知新じゃないですが、過去を知らないと、今を築けない・・・ところもあるので、是非活用して欲しいところですね!!

 では、これにて終了!!





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<恒例の独り言>

 この記事を書いてる間に、我が家のミキサーが壊れました・・・電源が入らないっす(--;) 
 修理をするか、新しいのを買うか悩み中です・・・

 あと、Riddim誌の廃刊(ネット完全移行)はショックですね・・・私は仕事帰りにレコ屋に寄って、新しいRiddimを貰い、電車で立ちながら読んでたら・・・最後のページにあの報告があり、心臓が止まるぐらいビックリしました。
 そこで、いつになるかは分かりませんが、Riddimについて今回みたいな記事を書きたいと思います・・・弔い記事になっちゃうかもしれないですが、頑張りたいと思います・・・こうご期待!!