HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Biz Markie 「Theory of Old School」
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 いや~、Riddimの紹介作業がやっと終わりましたね・・・準備期間込みで2カ月の仕込みをしてたので、結構疲れました(^^;)

 ンなわけで、仕込み作業中に聞いてた「永遠の名作」のご紹介です~♪

 言わずと知れたBiz Markie大先生による名ミックスで、カプリのOld Schoolと並ぶ超名作ですね!!


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 まず、Bizの紹介はイイかな? このブログを読んでる人だったら知らない人はいないでしょ?

 一般的にはMCとしての活動の方が有名で、多数のクラシックを発表しており、クラブでかかれば大合唱・・・そんな方かな~と思います。
 一言でいえば「Biz World」なんですが、独特のファニーなラップだったり存在感だったり・・・唯一無二の存在でしょう!!
 とにかく「顔」だけで優勝しちゃう感じで・・・嫌いな人はいないと思います!!

 そんなBiz先生は「DJ」としての活動も有名で、ラップ作品をリリースしつつも、DJの活動も結構しており、近年は割とDJの活動の方が有名かな~と思います。

 DJの活動も、Bizらしい「コミカル」な質感がありつつも、NYのDJらしいラフな感じが素敵で・・・その良さはこのテープでも存分に発揮されています!!
 カプリもそうですが、こういったDJって真似することは不可能で、生まれ持って育ったのかな~と痛感しちゃいます・・・なんか「常識外」な感じが堪らないっすね!!


 ちなみに日本にも稀に来日しますが・・・ちょっと個人的な小ネタを入れときましょう。

 5年くらい前ですが、ageHaにBizが来る(写真右)っていうので、楽しみにして踊りに行ったら・・・来日が急遽キャンセルになってて、代わりにLord Finesse(!)が来たってイベントがあり・・・私自身は未だにBizのDJを生で聞いたことがないんですね(^^;)
 まあFinesseのDJも悪くないし、何よりもその時のMUROさんのプレイが凄すぎで何度も持ってかれた(Phillys Hymanはヤバかった!)ましたが・・・優勝は「Finesseの彼女」で、体格がFinesseと変わらない「XXL」で、Finesseと舞台上でイチャイチャしながらMUROさんのDJを楽しんでた・・・のが印象的でした(^^;)

 今回のBizもそうですが、あちらのお方は何事においても真似が出来ない「豪快さ」があって素敵ですね・・・行動面と体格面は特に勝てません・・・ね(^^;)



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 んでは、早速作品の紹介に行きたいと思いますが・・・この作品も日本人には理解しづらい「本場のHipHop魂」が炸裂してる作品になります。
 あらゆる意味で「豪快」なんだけど、それが「味」になってイイ・・・みたいな良さがあり、なかなか説明が難しいですね。

 そんなわけで、この点に関しては、昨年6月に紹介した「Kid Capri Old School Vol.1」に詳しく書きましたので、分からない方はコレを読んでから今回の記事を読んでください!!
 特に、今回紹介するBizの作品は、カプリのOld Schoolの「Biz版」といっても過言ではない作品なので・・・是非ご一読をお願い致します!!

● Kid Capri「Old School Vol.1」




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 では、作品の紹介に行きましょう!!

 この作品は、カプリのテープと同じで全編に渡りOld SchoolなR&B、Soul、Funk、DanceClassicsなどをプレイしてる・・・ある種「懐メロ」ミックスになります。
 リリースに関しては、作品のMCの内容を聞いてる限りだと92年頃で、カプリのちょっと後にリリースしたかな~と思います。

 んで、この作品において重要なのが、カプリと一緒なのですが、HipHopじゃない曲なのに、Bizがプレイすることで「HipHop」になっちゃう辺りは流石の一言で・・・日本人には真似のできないグルーブがあります!!

 選曲的にはド定番を中心に攻めてて、写真に上げた「Patrice Rushen / Remind Me」とか「Teena Marie / Ooh La La La」(RIP!)のような曲を中心にプレイしてて・・・誰しもが聞きやすい内容になってると思います。
 流石にカプリのようにレゲエをプレイしたりはしてないですが、選曲の系統的には同一で、場所によってはMarvinメドレーや、Jackson5メドレーをしたり・・・ツボを押さえた選曲になってると思います。

 ただ、カプリと同様に言えるのが・・・プレイの仕方が一般的なDJプレイの次元を超え、誰にも出来ないプレイになっており・・・その点が作品を更に良くしてると思います!!

 以下では、その「超次元」のプレイの点を中心に紹介したいと思います・・・


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 まず、指摘したいのが、カプリではザラザラと鳴ってるレコードでプレイとか、針飛びしても関係なし!みたいな「ありえないプレイ」を紹介しましたが・・・Bizに関しては「ド下手な2枚使い」が全くの異次元で、これがポイントだと思います!!


 例えばBDKネタでもお馴染みな「Heatwave / Ain't No Half Steppin'」(写真左)であれば、中盤のブレイク部分で2枚使いをするのですが・・・これが「ド下手」の一言で、度肝を抜かれます!!

 サンプルを上げて聞かせるのが一番早いかもしれないですが、とにかく「2枚使いになってない」感じで・・・予備情報無しで聞いたら「初心者DJの2枚使い」みたいな感じです(^^;)
 なんだろう・・・2枚使いって1小節なら1小節で必ずプレイバックすると思うのですが、Bizの2枚使いは戻してる時に針飛びしてるのか、1小節の時もあれば、2小節の時もあったり・・・リズムの組み方が有り得なかったり・・・一言でいえば「下手」です・・・
 まるで、Wild Styleとかの大昔の映像で、DJが頑張って擦ってる感じ・・・なんだけど、どう聞いても「上手くない」です(^^;)


 ただ、不思議なのが・・・段々聞いてると「味」が出てきて・・・メチャクチャイイんですよ!!

 個人的には、Bizの大きな体でDJブースの前で体を小さくして、頑張って2枚使いしてる姿を想像しつつコレを聞くと・・・段々と好きになっていく自分がいました(^^;)
 も~、なんて言ったらいいんでしょう・・・このプレイに関しては「Biz Markie」というキャラクターがあることが前提で成立するプレイで、DJの「個性」が際立ってるから成立するのかな~と思います。

 カプリの時も書きましたが、DJにおける「個性の確立」ってホント大切なんだけど、なかなか作れない事だと思います・・・それこそ苦労して作る方もいれば、カプリやBizのように自然に持ってる方もいる・・・と思います。

 特にこの場合は、普通であれば販売する作品でこんなレベルの2枚使いを入れてくるのは有り得ないのですが、それをあえて(?)入れてきて、ミックスの中で「超個性的なグルーブ」にしちゃう辺りが・・・勝てません!!

 HipHopって「Bad」って言葉が「Cool」に成り変わる文化だと思いますが、このプレイが正にそれで・・・これこそ本当の「HipHop」だと思います!!
 カッコよくないものを「カッコよく聞かせる」ことが大切で、その限りにおいては手段を限定する必要はなく・・・その一例がこの「ド下手な2枚使い」なのかも知れません・・・
 Bizもカプリと同様に、存在自体が「HipHop」な訳で、う~ん、ズルすぎますね!!


 ちなみに、このド下手な2枚使いの後は・・・なんとBPMやミックスの流れを無視して「Michal Jackson / Rock With You」にカットインしていきます・・・この展開もヤラれますね~(^^;)
 また、B面でプレイする「Cheryl Lynn / Got To Be Real」のコスリもビックリするぐらい「下手」で最高ですよ!!



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 また、この「ド下手」っぷりはDJミックスにも発揮され、恐ろしい「カットイン」が随所で爆発しております!!

 例えば「DeBarge / I Like It」から「Shalamar / This Is For The Lover In You」に繋ぐ場面では、歌詞繋ぎでも無いのにDeBargeの曲の途中から強引にShalamarへカットインしていきます・・・
 それも小節の切れ目のような「きりのイイ部分」ではなく、聞いてて「どうしてそこで?」と思う場所でカットインしていきます・・・

 コレ以外にもクラシックな「Fona Rae / Over Like A Fat Rat」から、自身曲である「Biz Markie / Let Me Turn You On」への繋ぎもメチャクチャ強引に繋いでいき、更にその後のEmotionsへの繋ぎも超強引に繋いでいきます・・・聞いてて不安になります(^^;)

 ただ、この「豪快なカットイン」もこの作品の聞きどころのひとつで、意味合い的には先ほどのド下手な2枚使いと同じく「Bad」が「Cool」に変わるミックスなのかな~と思います。

 聞いてて「そりゃ、ないだろ・・・」と最初は思うのですが・・・段々聞いてるとタイミングを覚えてきて「この繋ぎ以外はない」って感じになり、不思議と馴染んできちゃうんですよね・・・気持ち悪い繋ぎが、気づいたら「気持ちいい繋ぎ」に変換されちゃったのかもしれないですね。
 

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 あと、イイ味出してんな~と思うのが「マイク」使いでしょう!!

 カプリほどのハイテンションではなく、ちょっと「おちゃめ」な感じが最高で、これも作品を良くしてます・・・
 合いの手としてのマイクも最高なのですが、ここでは「替え歌」を指摘したいと思います・・・

 永遠のNYクラシックな「Maze / Before I Let Go」であれば、歌詞で♪Before I Let Go~♪と最後に歌詞が伸びる部分にマイクインして「♪ビズ マ~キ~♪」と入れてきたり、これまたクラシックな「Meli'sa Morgan / Fool's Paradise」であれば、サビの「♪Foooool~'s Paradaise~♪」の部分で、「's」の部分をマイクインして「In」とか「And」と入れて歌詞の意味を変えたり・・・してきます!!

 割とB面はマイク率が高く、要所要所で入れてきますが、カプリとは違う「おちゃめさ」や「ファンキーさ」が素敵で、何度も聞いてると、マイクを入れてくるところで一緒にシャウトしちゃったりしますね!!
 これも2枚使いと同じで、Bizだから許せる感じに仕上がっていますかね・・・

 ただ、マニアックな指摘を入れておくと、写真下段の「Keni Burke / Risin' To The Top」「Dennis Edwards / Don't Look Any Further」は、カプリと同じ内容の替え歌をしてますね・・・
 特にDennis Edwardsでは「朝食ネタ」の替え歌をしてますが・・・これって昔っからある「定番替え歌」ってことなのかな??
 個人的には、Bizが朝食ネタで替え歌する方が、説得力がある(=食いしんぼキャラですからね~)かな~と思います??



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 そんなこんなで、この作品の「下手さ」を中心に紹介していきましたが・・・気づくとその下手さが「味」になり、大変素晴らしい作品になっています!!

 特にビックリなのが、最初は「えっ」とビックリしちゃうミックスが、何度か聞いてると味が煮詰まり、一回りして更に「美味」になる・・・みたいなプレイがある点です!!
 今までに列挙した「下手」な部分はモロにそうで、その部分がある種「個性的」なので、一度聴いたら忘れられないミックスになっており・・・気づいたらソコを目当てに聞いちゃったりします(^^;)
 この辺は、確信犯かどうかは分かりませんが、Bizだから許せる世界なのかもしれないですね~


 また、そういった「下手」な部分が目立つことで生まれる現象(?)が一つあります。

 一応、Biz先生の名誉のために言っておくと、全てが全て「ド下手」なわけではなく、ラフな感じのミックスにはなりますが、普通にミックスしている所も結構あります・・・
 まあ、大半が小細工不要なカットインでガシガシ繋いでいく感じなのですが、要所要所で爆発する下手さがあることで、普通にミックスしている部分が・・・なぜか「上手い!」と思わせたりする現象が生まれてます(^^;)

 例えば「I Level / Give Me」から「Philys Hyman / You Know How To Love Me」への繋ぎは、頃合いのイイ所で普通にカットインして繋いでるだけなんですが・・・周りが下手なミックスがあるので、なぜか上手く聞こえてしまい、何度も聞いてると「待ってました!」っと待ち望んでしまう私がいます(^^;)
 コレ系の聞かせ方は結構多く、この「下手⇔普通」のバランス感が作品に深みを与えてるかもしれませんね~♪




 ンなわけで、一言でいえば「ヘタウマ」なミックスなのですが、Bizにしか作れない世界がたまらないミックスに仕上がっています!!
 カプリとはまた違う世界ではありますが、これも「HipHop」であることには間違えなく、今後も伝えていかないといけないな~と思います。

 また、作品の内容を総括しておくと、Bizの御茶目なDJと、抜けた感じの選曲が相まって、かなりリラックスしたミックスになっており、肩ひじが貼らない内容になっているのもイイですね!
 NYクラシック満載な選曲/ミックスではありますが、ちょっと田舎な道を、ダットサンみたいなピックアップトラックで低速で流す際に聞いたら最高な・・・そんなルーディーな感じもあり、なかなかイイですね!!


 なお、この作品はCDで再発されてたり、ネットで普通に音源が落ちてたりしますが・・・出来ればテープで聞くのが一番だと思います!!
 特に、この「ド下手」な感じはテープ以外では上手く再生できないかな~と思いますよ??


 んでは、興味がある方は是非テープを掘って聞いてみてくださいね!!






<Release Date>
Artists / Title : Biz Markie 「Theory of Old School」   
Genre : DanceClassics、Soul、Funk、R&B・・・
Release : 1992年頃???
Lebel : Tape Kingz No Number




<Notice> ジャケット、トラックリストなど

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 この作品に関しては、私が確認した限り(=私が持っている限り)では、上記のように「白」と「赤」の2種類のジャケがあります。
 どっちが先にプレスしたのかは不明ですが、白の方にはTapeKingzのURL表記があるので・・・赤の方が先なのかな??
 ただ、TapeKingzモノは、かなりテキトーなので、ファーストプレスがあってないような気がします(^^;)

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 また、TapeKingz作品とあって・・・作品外でも豪快な仕上がりになっています!!

 例えば、トラックリストは「曲名」のみを表記してますが・・・結構「テキトー」な感じで、プレイしてるのに曲名を書いてないのがあります・・・A面の最後の方は素敵なぐらい書いて無いですね(^^;)
 あと、以前に他のTapeKingz作品で指摘しましたが、白の方のジャケットは有り得ないぐらい「綺麗に切れてなく」、写真のように素敵な仕上がりになってます・・・
 んで、赤の方はまともなのかな~と思ったら、私の手持ちの「赤」はメチャクチャ音が悪く、ノイズが走る個所が多いです・・・う~ん、流石「Tape Kingz」です(^^;)




<Notice> 他の作品について

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 Bizに関しては、ミックス作品はあまり出していないのですが、探すと微妙にあるのでご紹介します・・・

 写真左の2本は、日本独自企画の作品(P-Vine Records)で、ネタ系の曲をミックスした作品です・・・98年と00年に2作品リリースされていますが、そんなには面白くないです(^^;)
 ちゃんと権利を取ってリリースされているのは評価出来ますが、規定外な感じは無く、今回紹介した作品の方がヤバいっすかね~
 ちなみに、CD版もリリース(CDの方がメインだった??)されています。

 また、写真右はBizが作った作品ではないですが、ラッパーとしてはかなり作品を残してる方なので「ベストミックス」作品もあり、個人的にプッシュしてるテープレーベルである「Ke.T Drive」から、You The Rock人脈のDJである「Jake E Lee」氏が作ったミックス作品になります。
 内容的にはボチボチですが、結構レアな作品で、掘るまでかなり時間がかかりました・・・まあ~、ミックステープ馬鹿以外は掘る必要が無いですかね~(^^;)





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<毎度の独り言>

 え~、まだお店に行ってないので売れたかどうかは不明ですが、ついに某ユニオンで「コレ」が中古で出たみたいですね・・・
 昨日の夜、上司の愚痴をシラフで10時ぐらいまで聞くという重労働(?)のあと、帰宅してチェックをしてたらこの情報に出くわしましたが・・・昨日だけは上司の愚痴を恨みました(^^;)
 う~ん、もう売れちゃったんだろうな・・・いくらで出たんですかね??

 また、違うユニオンでは、同じムロもので意外と出ない「45rpmの限定版」とか、先日紹介したCrystal氏の和物ミックスが売りに出たみたいですね・・・
 これは両方持ってるのでアレですが、45rpmの限定版(水着のお姉ちゃんのジャケのやつ)は面白い方法で私は入手しました・・・この入手ネタも早く公開したいっすね~(^^;)

 んでは、テープとかミックスCDのことばっかりを考えている人の日常報告でした(^^;)




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