HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Flan Lover 「DJ Premier Greatest Hits Pt1&2」
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 今週は、ちょっと温かくなってきたこともあり、私の花粉センサーが反応し始めてきました(^^;)
 温かくなるのは嬉しいですが、今年の花粉はどうなるんでしょう・・・例年よりは少ないという話もありますが、ちょっと心配です・・・ 

 そんな訳で、先週のGroup Homeから「プリモ」繋がりでコレを紹介です。


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 この作品は、1998年ごろにNYでリリースされたらしい作品で、あの「DJ Premier」の製作した曲だけで作ったミックステープです。
 
 この手の「ワンアーティスト」ミックスは、結構人気のあるジャンルで、様々なモノがリリースされており、私も好んで収集しています。

 HipHopだと、そのアーティストの曲以外にも、客演曲やプロデュース曲など、様々な曲が存在し、ファンなら全て聞きたいところです。
 普通であれば「ベスト盤」になるんでしょうが、客演系のは権利の関係でベストに収録されることは殆どないので・・・そのギャップを埋める存在がこのようなミックステープになると思います。

 まあ、こういうテープ、作品性はあまりなく、あくまでも「ベスト盤」的な内容なので、結果としてコンピレーション的な感じになってしまうのですが、内容によっては面白いジャンルだと思います。
 アーティスト公認であれば、レアなシャウトやフリースタイルが入ってたり・・・誰かが勝手に作ったモノでも、その製作者の思い入れによっては爆発する(MUROさんのは多いっすね!)こともあり、テープ馬鹿には外せないジャンルです。

 その中において、このテープ、US産ですが、当時の日本にも入ってきたようで、中古市場だとボチボチ見かけ、割と人気なテープかと思います。
 
 個人的な見解だと、日本において「HipHopのカッコよさ」を伝えたアーティストの中でPremierの存在感と影響力は群を抜くと考えています。
 私もモチロンですが、プリモの曲で「首を振る」って感覚を覚えた方は多いと思うし、トラックの作り方やネタの使い方、フックのスクラッチの使い方など・・・プリモから「HipHop」を教わった方が多いかと思います!!

 そんなプリモなので、当時としては「曲を知りたい」という勉強心から人気だったと思うし、今であれば「プリモが好きだから欲しい」みたいな観点で人気だし・・・とりあえず「B」なら反応してしまうテープかと思います。


 ただ、このテープ、注意が必要です。

 私もそうだと思っていたのですが、ジャケなどに大きく「DJ Premier」と書いてあるので、Premier自身が自分の曲をミックスしていると思ったら・・・Premierが作った作品ではありません(^^;)

 実際のミックス(このテープの立案者)は「Flan Lover」というBK在住のHipHop系Producerが製作したようで、イントロにプリモのシャウトが入っているので、プリモ公認のミックステープという感じです。
 聞いてて全然スクラッチとか2枚が無いので、本当にプリモがミックスしてるのかな~と思ったぐらいで、今回、この紹介をするので調べてたら、初めて気付きました・・・私と同じで、プリモのミックステープとして買った方、結構多いですよね??


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 そんな訳で作品の紹介です!

 このテープ、合計2本リリースされていますが、内容がほぼ一緒なので、まとめて紹介をします。

 内容的にはPremierが製作した曲において、自身のグループである「Gangstarr」の曲と、星の数ほどありそうな「外部プロデュース曲」を並べた作品で、全編「プリモ」なテープです。

 DJミックスはしていますが、曲を聴かせるためなのか、あまり凝ったミックス(それこそ2枚使い)はせず、いわゆる「コンピレーション」的な内容で、ミックス好きにはキツイですが・・・気づいたら首を振ってます(^^;)

 手持ちレコでいけば、本隊のGangstarrであれば、初期の「Words I Manifest」から、このテープがリリースされた時期ぐらいのヒット曲「You Know My Steez」などが収録されています。
 また、外部曲だと、私の中で一番好きなHipHopの曲「KRS-ONE / Outta Here」のような少し前の曲から、「MOP / Stick To Ya Gunz」のような比較的間近の曲が収録されており・・・首を振りまくりです(^^;)

 先週のGroup Homeもそうですが、プリモの曲は「気づいたら首を振っている」曲が多いですよね・・・ボトムが太いトラックと、中毒性のあるループがポイントで、今回も夜道で聴いてて、気づいたら首を振ってました。

 DJミックスとしては何もないですが、このテープに関しては「あえてコンピ的にミックス」したことで、プリモのトラックが際立ち、聞いてると段々とプリモの世界に引き込まれるような感じで・・・大変良いです!!
 もちろん、2枚使いなどをすることで際立つこともあるのですが、あえて曲を聴かせる感じがフリーソウルのコンピに近い発想で、DJミックスをしてないけど、結果的に「ミックステープ」になっているのが素敵です。

 ただ、アメ産のテープなので、製作者はあまり深く考えずに作ったのかな~と思う部分もあります・・・まあ、作られてから15年経過したことで「自然発酵」したってことにしておきましょう(^^;)

 

 そんな訳で、プリモ好きならお勧めな作品です・・・プリモのみのミックスは沢山ありますが、テープ時代の良さが自然発酵し、今になったら意外とイケる!といった感じです。
 ただ、凄い探して聴くほどではないかもです・・・どうでしょうか??




<Release Date>
Artists / Title : Flan Lover 「DJ Premier Greatest Hits Pt1&2」
Genre : HipHop・・・
Release : 1998年
Lebel : NO Lebel No Number




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<久しぶりな独り言>

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 プリモの記事と並列してイイのか悩んでしまいましたが、とりあえず報告です。

 昨日は渋谷にレコ掘りに行ったのですが、流れで渋谷パルコでやっている「国宝みうらじゅん いやげ物展」に行ってしまいました・・・いや~最高ですね!!

 今回、行った理由は、凄いくだらない理由(?)なんですが、渋谷にちょっと早く着きすぎてユニオンが開いてなく、聞きこんでいるテープを聞きたかったので、開店まで歩きながらテープを聴いていて、パルコの横を通ったらこの展覧会の事を知り・・・つい行ってしまった次第です(^^;)

 もしかしたら、昔、書いたかもしれないですが、私自身、じゅんさんには凄い影響を受けてて、大学生ぐらいの時は凄くハマっていました。
 昔、じゅんさんの「レコ本」を紹介しましたが、発行された本は買い漁り、色々と影響を受けたと思います・・・なんでしょう、褒め言葉になりますが「どうしょうもないモノを愛でる」精神と言うんでしょうか、自分の視点で掘ることの素晴らしさを教わったような気がします。

 今回、ほんと突発的に行ったわけですが、入った瞬間、昔の感覚が戻り、凄い有意義な時間を過ごせました(^0^)

 内容的には、じゅんさんが昔から推していた「いやげ物」の紹介で、イルな世界が堪能できます・・・いわゆる全国各地で売っている「お土産品」で、貰って嬉しくない微妙な物が「いやげ物」なんですが、じゅんさん独自の視点が利いてて素敵です!!

 館内は写真OKで、見栄えがイイのをアップしますが、イルなセレクション全開で素敵です・・・詳細は書きませんが、独自視点が生きたセレクションと、それを集める根性が素敵で・・・かつ、それらが「笑い」として昇華されているのが素晴らしすぎます!!
 なんか、見学してた人全てが、段々と顔がニコニコしてくる感じで・・・私も終始ニコニコで、老若男女、みんなが楽しめる内容です(^0^)


 無理やり、私のブログのテーマとも言える「掘り」に話を繋げちゃいますが、みうらじゅんさんは「掘り」という観点では絶対に見習わないといけない方だと思います。

 誰も注目しないモノを集め、それらを自分の視点で表現することで輝かしている訳ですが・・・これこそ「掘り師」の美学だと思います。
 何かを「掘る」という行為は、そのモノを集めるだけでなく、それらを自分の視点で遊び、その中で「価値」を表現することなんだな・・・と笑いながら再認識した次第です(^0^)

 内容は全く違いますが、私も「ミックステープ」を通して、こういったことを実践したいと思います・・・これからも精進をします!!


 ちなみに、蛇足話も一つ・・・

 昨日は、ユニオンの地下のレアグルセールで欲しいけど今日はスルーかなと思った高額盤(銀ジャケなBの国歌)があったのですが、踏ん切りがつかず買わずに店を出て、じゅんさんのコレに行ったのですが・・・じゅんさんから掘りの勇気を貰ったのか、急に欲しくなり、地下に戻って買ってしまいました(^^;)






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Group Home 「Livin' Proof」
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 いや~、寒いですね・・・

 東京は雪こそ降らないですが、寒い日が続いていますね・・・寒いのは嫌いじゃないですが、もう春が待ち遠しいです(^^;)

 そんな訳で、前回の記事がヘビーだったので少し手抜き(?)な紹介で、毎年恒例の「冬に聴きたいHipHop テープアルバム」です!!


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 私世代の方は直撃かと思いますが、今年は「Group Home」の1st アルバムを紹介します。

 ここ最近、ミックステープではないテープ作品も多く紹介をしていますが、個人的には「ミックステープのように」聴けるアルバムが好きで、好きな作品はテープで買うようにしています。

 ミックステープのようにというのがポイントで、聴いていて流れがあったり、一貫したグルーブがあり・・・アルバム全体を通して聴くことで味わいのある作品が該当をします。
 それこそ、同じ内容なのでCDなどで聞いてもOKだとは思いますが、テープで聴くことにより、ミックステープ的な聞き方で聴くようになったり、テープ特有の温もりのある音、そしてテープだけにしか出せない味わいなどがあり・・・これはイケる!と思ったのは買うようにしています。

 特にHipHopに関しては「冬」に合う作品が多く、2年前には「Nas」「DJ Shadow」、昨年は「O.C.」を紹介しましたが、真冬の寒い夜道を、ヘッドフォンを付けて白い息を吐きながら聴きたい・・・そんな作品が個人的にはツボのようです(^^;)

 そんな訳で、今回のGroup Homeですが・・・もう直球でしょう!!

 95年リリースの作品で、あのDJ Premierが全面プロデュースした名作で、お好きな方も多いでしょう・・・メジャーヒットとまでは行きませんでしたが、ストリートのヘッズの心を掴んだ名作で、私と同世代の方であれば「グッ」とくると思います(^0^)

 Group HomeはLil' DapとMelachiの2MCで、このデビュー作ではプリモの代名詞とも言えるファットでローファイなワンループビートを軸に、彼らのパンチライン炸裂なライムが飛び交い、ホント最高な作品です。

 シングルヒットした「Supe Star」では、イントロの「ド、カッ」からプリモマジック炸裂で、気づいたら一緒に口ずさんでしまうぐらいカッコいいパンチラインが随所に飛び交うラップが素敵で・・・高校生の頃に買った12inchが手放せません。
 この時期だからなんですが、トラックや雰囲気がNasの1st以降な感じで、冬の夜、クソ寒いNYのストリートで、フードを目深にかぶり、白い息を吐きながらハスリングしている感じでイイんですよね・・・B面クラシックな「Tha Realness」なんかは、派手さはなく、冬のストリートの非情さが滲み出てるけど、中に熱い魂がある感じが素敵です!

 特にこのアルバムにおいては、全体をプリモが担当しているのがポイントで・・・とにかく曲の質感(グルーブ)が統一されていて、ミックステープ的に流れで聴いてると、気づいたらヤラれます・・・

 どの曲も、プリモマジック炸裂なワンループで、聴き方によっては凄い地味なんですが、聴けば聴くほどそのループに入っていってしまう感じで、ヘッドフォンで夜道を歩きながら聴いてると吸い込まれ、気づいたら首を振っています。
 また、プリモらしいのが、サンプリングを主体としたプロダクションなので、ハーコーな曲なんだけど、トラックやループに「温もりという名の黒さ」があり、ヘッズの心を熱くする感じがあり、それも流れで聴いてるとイイですね(^0^)

 また、MC陣のラップもイイんですよね・・・ラップの内容はアレですが、とにかくフローとパンチラインが素敵で、必ず欲しい所でキメてくれる感じのラップなんですよね・・・個人的にはBig Daddy Kane的というんでしょうか、気持ちいいパンチラインを持っている感じですかね?
 彼らのラップ、プリモのビートと相まって、聞いてると段々とハマってくる感じで、聴きながら夜道を歩いているとパンチラインを一緒につぶやいちゃいます・・・こういうラップは好きですね~(^0^)



 なかなか表現が難しいのですが、冬のストリートを表現したともいえるこの作品において、アルバムを通して一貫性のあるグルーブが非常に「ミックステープ」的で、テープで外を歩きながら聴きたいアルバムだと思います。
 特に、テープで聴くことにより、音がファットになりながら独特の温もりが生まれ、このアルバムの世界観を更に高めてくれるので・・・テープアルバムとしては殿堂入りです!!

 結構探してて、昨年末にたまたま買えた(N村さん、ありがとうございます!)のですが、ここ最近はヘビーローテーションです・・・

 Hip Hopのテープアルバム、市場的には人気なんだか、人気じゃないんだか、イマイチ分かりづらいジャンルですが、気にいったんはガンガン買ってますので、来年もお楽しみに・・・
 また、個人的には、HipHop以外も色々と収集してて、和物は昨年頑張ったので、今年は別ジャンルの紹介もしたいと思います・・・こちらもお楽しみに!!




<Release Date>
Artists / Title : Group Home 「Livin' Proof」
Genre : HipHop・・・
Release : 1995年
Lebel : FFRR / Payday 667-124 079-4





 
 
DJ MURO 「Elegant Funk」
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 久しぶりの書き出しですが・・・遂に、この作品の紹介です!!

 リリースされた当時からヤラれ、そして聴き続けている名作です・・・この作品が好きな方は私以外にも多いと思います!!

 今回は、この作品でプレイされた曲を全て入手し、色々と研究をしましたので、収録曲を通して、この作品の素晴らしさ、そしてMUROさんの素晴らしさを気合を入れて紹介したいと思います(^0^)


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 この作品は2007年12月にリリースされたミックス作品で、タイトルの「Elegant Funk」というキーワードの元、MUROさんの掘りとミックスが生きた好作品になります。

 今となっては「Elegant Funk」という言葉が一つの音楽ジャンルとして認知されるほどになりましたが、作品の紹介をする前に、少し説明をしたいと思います・・・ただ、この言葉、人によって様々な捉え方があるので、私視点の言葉で紹介をしたいと思います。


 まず「Elegant Funk」という言葉は、発想的にはRare GrooveやFreesoulのような「独自視点で既存の音楽をカテゴライズ」している音楽ジャンルになり、色々な音楽ジャンルが対象になります。
 その対象の分かりやすいイメージとしては「爽やか」で「透明感」があったり、「キラキラした」質感のある楽曲で、聴いていて心地よく踊れる感じの曲を指すことが多いです。

 結論としてジャンルレスな部分が強いのですが、しいていえば80年代のブラックミュージックが中心とも言え、一番分かりやすい楽曲であれば、この作品でもプレイされている「Dayton / The Sound of Music」になると思います。

 Daytonに関しては曲も間違えないですが、70年代は「Sun」という大所帯Funkバンドのメンバーが80年代になり結成したのがDaytonで・・・時代の変化や楽器の進化で「上品に(=Elegant)」になった「Funk」という考え方がElegant Funkの定義の根底になります。
 つまり、楽曲として70年代のFunkのような黒さはないけど、その黒さが根底にありつつも、爽やかで煌びやかな80年代ブラックミュージックが分かりやすく・・・相反する言葉を組み合わした造語ですが、なかなか的を得た表現だと思います。

 言葉的には、この作品がリリースされる前後で、MUROさん周辺の方々の中で盛り上がった言葉(音楽)のようで、発案者はMUROさんも通っている美容院「Nervy」のLady-Kさんと言われています。
 実際にも、この作品が発売された後にはなりますが、Elegant Funkという切り口でのパーティーが開かれており、BBP関係者や、Tus-Oneさん、T-Sekiさん、その後のパーティーではJamさん等が参加しており・・・業界でもこの言葉が浸透したと思います。
 
 ただ、この「Elegant Funk」に関しては、重要なのは90年代以降の様々なDJカルチャーを通過した上で、そういった曲達を広く再評価した点だと思います。

 それこそ、今回紹介する収録曲の中では、既に有名な曲も多いですが、「Elegang Funk」という視点の元、様々なジャンルの曲を横断し、一つにまとめる作業は非常にDJ的であり、リスナーに対して新しい価値観を与えたと思います。
 一般的には、Elegant Funkというと、Daytonのような80年代のブラコン関連を指していることが多いのですが、今回の作品のように、様々なジャンルの曲から構築しているのがDJ的であり・・・裏を返すと、世界的に再評価が進んでいたModern Soulや80's Boogieに対する日本からの返答(この点はFreesoulと一緒だ!)なのかな~とも思いますが、こういった「独自視点」をDJを通して表現しているのがMUROさんの凄い所だな~と思います。

 私自身も、この作品を聴いて、それぞれ別の価値観だった曲が「一つにまとまった」ところがあり・・・今まで一言で言えなかった空気感を自分の中で整理でき、そういった曲が更に好きになったと思います・・・なので、プレイされた曲は全部好きになり、全部レコードを買ってしまったようです(^^;)


 そんな訳で、以下で作品の紹介をしますね~


 
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 1曲目は大名曲なPaul Hardcastleのカバー(?)な「Rainforest Dub / Rainforest (Vocal)」から気持ち良くスタート・・・一発目からMUROさんらしい掘りが炸裂でヤラれた方が多いはず??

 圧倒的に有名なPaul版のインスト曲とほぼ一緒なのに、なぜかボーカルが入っているバージョンで・・・私も当時から謎だったのですが、上記のレコからプレイ・・・このレコ、ほんと知られていないし、出現率も低いのですが、こういうレアカバー曲をチョイスしてくるのは流石です!!

 結論的な話にもなりますが、この作品での選曲においては、Elegant Funkというキーワードの元、MUROさんの「掘りの深さと広さ」が素晴らしく・・・かつそれがマニア向けな小難しい内容ではなく、誰でも楽しめる内容になっているのが素晴らしいです。
 1曲目からその方向性があり、スムースな立ち上がりにはふさわしい選曲で、曲自体も次につながるような浮遊感を出しつつ、華やかな曲で出だしを掴んで、聴いている人を引き込んでいるんだけど・・・実際は、こういう深い曲でプレイしているのがイイですね!!


 そして、2曲目は「Sun Place / Rude Movements」をプレイし、1曲目のもつ浮遊感を更に膨らませ、無機質なんだけど心地よいグルーブで押して行きます・・・

 選曲的には、この曲の元曲である「Winning」ではなく、ダブ的なRudeの方でプレイしてて渋いっすね・・・ほぼ同じ曲なんですが、恐らくWinningだと女性の官能的な声(X-mixだけだっけ?)がミックスされてて、音的にうるさくなってしまうのか、ミックスの構成(ビートレスな立ち上がりを利用して繋いでいる)がRudeの方が良かったからですかね??

 ただ、ここで指摘したいのが、今となってはElegant Funkっていうと「Boogie」とか「80's ブラコン」みたいな80年代のブラックミュージックを指すことが多いのですが、この作品の選曲においては、その括りは存在せず、かなり広い選曲をしていることです。
 その広さの点は、これからのご紹介でも指摘をしますが、前半では「UKのJazz Dance(Jazz Funk)」の流れのある曲を上手く利用してて、浮遊感のあるグルーブを作っててるのが上手いっすね・・・この曲もそうなんですが、Elgant Funk的であれば何でもプレイする姿勢が素敵です。


 んで、3曲目、こちらもUKのJazz Danceの流れでの曲で「The Destiny Orchestra / Spring Rain (Disco Version)」をプレイ・・・これも1曲目のRainforestと同じレアカバー系の曲(Shakatakが演奏しているらしい!)で、原曲より華やかさは少ないですが、浮遊感のある感じを引き継ぎ、段々と動きのあるグルーブに持って行く選曲で、イイですね。
 
 この作品、ホント「ミックスの流れ」が素敵で、聞いてると段々とグルーブが上がってくる内容なんですが、選曲を細かく分解すると「起承転結」というDJミックスの基礎的な方法論でプレイされており・・・聴きこめば聴きこむほど、どの曲もこの作品の「流れ」において捨て曲が無いことが分かります。
 3曲目までは起承転結でいう「起」の部分になり、浮遊感みたいなのをキーワードにしつつ、段々とビートや音を入れ、徐々にグルーブを上げている部分になり、3曲目のこの曲では、押さえ目なストリングス系の音が次の4曲目への橋渡しになっており、水面下でのDJの技が光っています。


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 そして、4曲目からは更にUK的な曲の3連発で、グルーブを高めていきます!!

 4曲目はNorman Conners作のJazz Funk「Aquarian Dream / You're A Star」、5曲目もJazz Funkクラシックな「Atmosfear / Motivation」をプレイ・・・序盤の浮遊感のある流れを受けつつ、段々と華やかに、そしてステップを踏むスピードが速くなるような展開はイイですね!!

 この辺は定番と言えば定番ですが、どちらも80年代にUKで流行った「Jazz Dance / Jazz Funk」シーンにてヒットした曲で、Elegant Funkという言葉を紐解くと、結構重要な曲かもしれません・・・
 
 Elegant Funkという言葉を考えると、70年代のFunkのような「黒い」音楽が、80年代になり洗練(Elegant)された曲を指すと説明をしましたが・・・その流れを考えると、当時のUKでは、そういったUS産の黒い音楽を、独自解釈で愛し、自分たちの「感覚」で発展させた流れがあり、その「感覚」自体が「Elegant」な部分があったと思います。
 白人的とも言えるし、都会的とも言えるのですが、イイ意味で油っぽくなく、流れのある感じがUKらしく・・・この辺の選曲はまさにそうじゃないかと思います。

 MUROさんなり、MUROさん周りの方々は、きっと「何となく」プレイをした結果、相対的に「Elegant Funk」という言葉に落ち着いたのかな~と思いますが、個人的には、ここで説明した「昔から存在していたUK的な感覚」と「DJの視点」でブラックミュージックを再確認した結果が「Elegant Funk」なのかな~と思いました。
 なんでも言葉に当てはめると、その言葉に縛られてしまうので、定義付けはこれまでにしますが・・・とにかく、UKのダンスフロアーで好まれていた「気持ち良く踊れる」感じの曲を、DJ以降の感覚・選曲で再構築したってところでしょうか・・・確かに、こういう曲、フロアーで聴いたら気持ち良く踊れますからね!!


 そんな上げ気味な気持ちいい流れの中、6曲目では「Rah Band / Funk Me Down To Ril '82」をプレイ・・・個人的には、初めて聴いたとき、ビックリしたのと同時に、凄い嬉しかった記憶があります!!

 流れ的には、4~5曲が起承転結の「承」であれば、この曲辺りは「転」に繋げるための曲とも言え、4~5曲目まで維持していた「浮遊感と華やかさ」のグルーブにおいて、華やかさにスイッチした曲になり、後半へのブリッジになります。
 
 曲としてもUKのJazz Funk的な曲で、間違えがないのですが・・・・このレコジャケを見たら、普通はクラシックな「Perfumed Garden」を思いますよね?
 実はこの曲、いわゆる「B面曲」で、こういうチョイスもMUROさんらしいですね・・・ホント、こういう所を見てると「掘りの広さ」があり、当時、聞いてて「コレをプレイするの?」とビックリをした記憶があります。

 ただ、個人的にはビックリよりも「嬉しかった」んですよね・・・

 A面の「Perfumed Garden」が好きで当時からこのレコを持ってましたが、レコードを聞いている内に、ここでプレイされているB面の曲も凄い好きになっていました・・・こういうのってありますよね?
 それなので、初めてElegant Funkを聴いたときにビックリした訳ですが・・・なんか、初めて「MUROさんと同じレベル」に立てたような気がして、嬉しかったんですよね・・・

 どういうことかと言うと、それまでMUROさんのミックス作品を聴いて、その曲の良さを「教わっていた」ことが多く、それこそ教師と生徒の関係だった訳です・・・ただ、この曲で初めて、自分が誰にも教えられずに好きになった曲が、MUROさんも好きでプレイしてたことで、それまでの師弟関係からちょっとだけ脱却し、知識的に肩を並べられたな・・・というのが嬉しかったんですね。
 当然、本当に肩を並べられるほどの知識は全くありません(むしろ、ずっと背中を追わせてください!)が、私がMUROさんのマラソンに着いていけるぐらいの体力(知識)が出来た瞬間だと思います・・・そのマラソンに着いていけるから、今も楽しくミックス作品を追っているんでしょうね(^0^)


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 そんな訳で、6曲目である種の方向転換をし、7曲目では「Richard Les Crees feat Lau / La La La」をプレイ・・・ここもMUROさんらしいですね!!

 これも選曲の広さの話になりますが、この曲は「House」の曲で、いわゆる現行の曲なんですよね・・・この曲自体は、Super Samba Breakasにてプレイ済みですが、これまでの「旧譜」の選曲から、DJ以降の曲に違和感なく繋いでくるのが素晴らしすぎです!!

 最初にElegant Funkの定義話をしたとき、結論としてジャンルレスな部分が強いと書いたのはコレがあったからで、MUROさんのこういう選曲の広さには頭が下がります!!
 この部分、流れ的には、6曲目でグルーブの方向性を変えた流れで、更にビート感を足したような流れになるんですが・・・聞いてて全然違和感がなく、むしろLa La Laが昔の曲だと思うぐらいで、ジャンルにとらわれず、ミックスの「グルーブ」を理解した上で、MUROさんの指の黒さとセンスの良さで優勝です(^0^)

 MUROさんのこういった「DJミックスで時代・ジャンルの壁を超える」感覚はMUROさんの真骨頂といえ、これこそ「DJミックス」の素晴らしい所だと思います。
 異なった音楽達を、DJの感覚でミックスし、それで新たな価値を生み出すこと・・・これにより音楽は新たな価値観を持ち、更に光ると考えています・・・


 そして、これも意外なジャンル繋ぎになりますが、8曲目では「Pharoah Sanders / You've Got To Have Freedom」ネタで有名なBreakbeatsクラシック「R.E.P. / Look Up (See What's Goin Down)」をプレイ・・・この繋ぎも素敵過ぎます!!

 これもElegant Funk的には異ジャンルと思われる楽曲で、それこそ7曲目のLa La Laとは違うレコード棚に入っている曲です・・・ただ、これも違和感なく繋いでおり、更にグルーブを高めて、聞いてる人のテンションを高めています。
 テクニカルな話だと、ほぼカットインのような形で繋いでいるのですが・・・流れ的には、La La Laの最後の方でファラオのピアノリフに似たフレーズが薄くのっていて、それを利用した上でのカットインなので、全然違和感がなく、グルーブをしっかり続けてます!!

 MUROさんのDJミックスにおいて「技」の部分ですが、あまり派手な部分はここ最近は少なく、選曲を組み合わせ、流れのあるグルーブでミックスすることが多く、その「技」を語るのは結構難しいです・・・
 ただ、深く聴くと、こういう前後の曲を結ぶための技は光っており、上手すぎです・・・簡単に繋いでいるように聞こえますが、中盤から後半での流れは「ピアノ」をキーに選曲をしていて、その流れを崩さない効果的なミックスをしてて・・・繋いだ曲と曲の流れが切れていないのは流石で、カットインでもやれるのは凄いと思います!

 また、流れ的にも、段々とテンションを上げて行く過程で、聴いている側の「ボムが欲しい」欲求を満たしつつ、ピークに向けて徐々に駒を進めている感じがあり・・・イイですね!
 クラブのフロアーであれば、しっかりと踊らさせている選曲になりつつ、ピークに向けて仕込みをしている感じで、起承転結であれば「承」から「転」への橋渡しになっていると思います。


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 そして9曲目では、これまたMUROさんらしいレアカバー系の「Sammy Barbot / Music Harmony And Rhythm with Brazilian Rhyme」で、最高です!!

 イタリア産のレア12inchで、何ミックスか入っているのですが、前半がEarthのBrazilian Ryme、後半はBrooklyn DreamsのMusic Harmony And Rhythmを演奏するというメドレー形式な曲で、カルトな作品ですが、選曲の流れにおいては絶対に必要な曲になっています。
 
 個人的には、次の曲(Dayton)がピークとして定めたのであれば、この曲、8曲目までグイグイとテンションを上げていく中で、そのテンションを保ちつつ、あえて上げず、そのテンションを平行線にしているような選曲で・・・次の曲へ「期待」させる選曲をしていると思います。

 つまり、あえて「タメ」を作っている部分だと思います・・・

 流れ的には、Elegant Funkにおける要素を全て兼ね備えていて、煌びやかなリズムが印象的ですが、ある意味、この曲を捨て駒のように使っているといえ・・・次の曲を爆発させるための曲かな~と思います。
 フロアーで踊りながら聴いてると、気持ち良く踊っているんだけど、何かボムが来そうだな・・・と感じるラインで、なんか期待しながら踊ってる・・・そんな感じにさせてくれます。


 そして、その流れを受け、ピークとしてプレイされた10曲目は「Dayton / The Sound of Music (European Mix)」です・・・これには本当にグッときますね!!

 最初に「Elegant Funk」を象徴する曲と書きましたが、間違えないでしょう・・・きっと「音楽は素晴らしい」みたいなグルーブを体現した名曲で、嫌いな人はいないでしょう!!
 聞いた人をポジティブにし、かつ気持ち良く踊らし・・・Elegatn Funkが言わんとすることが詰め込まれており・・・きっと「Elegant Funk」という考え方/音楽感を、一番分かりやすく紹介するためにピークとしてプレイをしたんでしょう(^0^)

 この部分、ホント好きで、いつも聞いててヤラれます・・・

 まず、9曲目でタメてたグルーブを、Daytonで爆発させるにあたり、繋ぎのミックスがイイんですよね・・・
 9曲目の最後ではビートが切れ、アカペラフレーズで「♪Music」と繰り返している所に、European Mixだけにある「♪That's Sound~」というアカペライントロで繋ぎ、そこからDaytonのブレイクに流れていきます。

 まず、アカペラが意味合い的に繋がっているのにビックリですが、このミックスでは一瞬だけ「静」を作りつつ、Daytonのブレイク入ることで「動」にシフトアップし、ブレイクが頂点に達したところで本編が始まるみたいなプレイで・・・先ほどの9曲目でタメていた分、聞いている者にとっては「待ってました!」と言わんばかりの嬉しい展開で、一気にDaytonのブレイクに乗れますね!!
 また、一度「静」という「闇」を作り、Daytonのブレイクに繋げることで、そのブレイクが「その闇から抜けるためのトンネル」みたいな感じになり、進んでいくと段々と光が見え、トンネルを抜けたブレイク終わりでDaytonの煌びやかな世界が弾ける・・・みたいな構成にもなっており、結構単純なミックスではあるのですが、その曲の光らせ方も上手すぎです!!

 この部分、何かの作業をしながら聴いてると、作品の性質上、聞き流してしまう可能性があるのですが・・・クラブで踊りながら聴いてたり、ヘッドフォンで集中しながら聴いてたり、つまり「流れ」をしっかりと聴きながらココを聴くと最高の一言です!!
 今回、起承転結的な話を入れたのは、これがあったからで、DJが作る「流れ」に聴く側が「上手く乗った」ことで体験できる部分だと思います・・・単純に聞こえるミックスですが、ココまでDaytonを光らせているのには感涙です!!

 それにしても、MUROさんって、昔から、ここぞという時の「定番曲の光らせ方」が上手いですよね・・・最近はド定番はあまりプレイしてくれないですが、コレを聴いて、久しぶりに痛感しました(^0^)


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 んで、Daytonでひとしきり盛り上がった後の展開もイイですね!!

 Daytonのピークのグルーブを更に生かしたい流れにしており、11曲目ではカルトDiscoで、私もオリジナル盤がなかなか入手できなかった「Disconnection / Dead on the Case」をプレイし、ピークタイム的なテンションの引っ張り方をしています。
 
 考えてみれば、後半はピアノを中心としたメロディー系の楽器がキーで、この曲ではピークな気分を、割と派手なピアノソロで押しているので、聞いている人を更にマッドに踊らさせることができ、ナイスな選曲だと思います。
 また、次の曲でもう一発ピークを作る意図があるので、9曲目と同じような平行線に近い曲を1枚挟んだ形にもなっており・・・ホント選曲に捨てが無いです!!


 そして、ここでもDaytonのように静から動にシフトアップするようなミックスで、もはやMUROさんクラシックとも言える「Sunaga T' Experience / It's You (It's Muro Mix)」を12曲目にプレイで、またのピークを素敵に演出してます!!
 
 この部分も好きな方が多いと思います・・・MUROさんによる名りミックスで、辰緒さんの元曲も間違えが無いですが、フロアライクなビートに置き換えたMUROさんミックスは、この作品でのミックスの流れにしっかりと乗りながら、曲を更に光らせてます。
 考えてみれば、これも異ジャンルだし、ビックリ選曲なんですが、MUROさんファンならコレで昇天ですね・・・ピークを作った上での「ダメ押し」みたいな感じで、クラブだと、アホみたく歌いながら踊っているでしょう・・・

 ただ、流れ的な部分も考えてて、確実に「終わり」に近付いている空気感も出しており、曲が持つ哀愁さみたいのを利用してますね・・・
 終わりよければすべて良しじゃないですが、DJのミックス作品において「結」を綺麗に作ることで、作品として整合性が取れると私は思っているので、この流れの作り方も好きです!!


 そして、最後の1曲は、これまた現行系な意外な曲で「Bah Samba feat The Fatback Band / Let The Drums Speak」を粋にプレイし、気持ち良く終わります。

 この曲は2005年のリリースなので正に現行系な曲なんですが、Bah Sambaのクラブライクなカバーに、カバー元の本家がFeatされた曲で、こういうのをチョイスし、それを違和感なくミックスしてくる訳で・・・もう太刀打ちができません(^^;)
 選曲の広さの話は散々書いたのでアレですが、この辺の曲、アナログ的には微妙な時期にリリースされた曲なので、中古だと見捨てられてた感があった曲ですよ・・・今は値段が結構ついているのですが、こういう世間が見逃している曲をプレイしてくる点もMUROさんの素晴らしい所です!!

 また、終わりよければの話であれば、みんなが笑顔になりながら、しっかりと踊ってしまう感じで・・・この後にもDJのプレイが続きそうだし、終わって音が切れたとしても、みんなが素直にMUROさんの方を向いて拍手をしてしまいそうな感じで・・・大変イイ終わり方だと思います。
 


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 そんな訳で、途中からクラブで踊っている感覚で表現をしてしまいましたが、この作品の紹介は以上になります。

 ある程度は、自分が書きたいことは書いたので、この作品の意義や作品の良さを広く伝えられたかと思います・・・ただ、毎度のことですが、文章が長いっすね(^^;)

 まとめではないですが、この作品では「Elegant Funk」という視点で、MUROさんにしか出来ない様々な音楽を繋ぎ合わせ、プレイされた音楽を七色に光らせているのが秀逸です。
 言葉にすればコレだけになるのかもしれないですが、掘りの深さ・広さ、ミックスのセンスや技法の素晴らしさが下支えになりつつ、Elegant Funkという誰にも出来ない独自の視点で表現し、それを誰でも楽しめる作品に仕上げている点は、MUROさんの素晴らしさになると思います。

 
 この作品に関しては、いつかは紹介したいと思っていましたが、自分の力量で書けるかどうか不安で、先延ばしにしていた作品でもあります。

 書こうと決意したのが、買えないと思っていた「Reinforest Dub」が買えたこときっかけで、それが2年前の夏・・・そこからプレイ曲を収集し、先月、最後の「Disconnection」を手に入れ、かなり長い年月をかけてレコを揃えました。
 その経験だけで、この作品の掘りの深さが実は尋常ではないことが体感できたのですが、それ以上に「どう説明するのか?」が重圧で、先月から聴き直し、かなり考えた上で書いてみました。

 自分としても本当に好きな作品なので手は抜けないし、ミックス作品としての申し分が無く、かつMUROさんの良さを明確に伝える責務もあるし・・・結構重圧がありましたが、ブログをやり続けたことで、その作品を分析し、その結果を自分の言葉で上手く伝えられるようになった部分があるので、自分の中では満足な紹介文になったかと思います。

 ミックス作品って、聞いた人によって意見がかなり分かれる分野だと思います・・・

 今回は私の視点で書いたので、これとは異なる意見もあると思います・・・ただ、私としては、MUROさんの感性で選び抜いた珠玉の13曲だけで、これだけ素晴らしい世界をクリエイト出来ていることが伝われば嬉しいです。

 DJミックスは、曲が並んでいるだけのコンピレーションではありません・・・全ての作品ではないですが、MUROさんのミックスを聴いていると、今回の作品のように「作品」として一つの世界観があり、それが比類出来ないモノが多く・・・DJという存在がただの選曲係ではなく「DJ」という比類出来ない存在であることを教えてくれます。

 DJの可能性は無限大だと思います・・・

 私は気づいたら人生の半分以上をDJミックスと共に生活をしてきましたが、この作品に出合えたことで、DJの可能性を再確認し、これからもその素晴らしさを伝えたいと思います。
 今回の紹介文を読んで、作品に興味をもって頂くことに加え、DJの素晴らしさも伝わってくれれば嬉しいです・・・




 あんまり長くなるとアレなので、これで終わりにしましょう。

 この作品、ストリート向けな作品なので、当然廃盤で、市場ではレアリィティーが付いています・・・ただ、凄い買いづらい作品ではないので、少しお金が出せる方であれば探してくださいね。
 また、この作品以降、MUROさんの中でElegant~Discoラインの作品が増えてますので、それらの作品もチェックして頂ければ幸いです。

 では、コレで肩の荷が下りました・・・次回は簡単なのを紹介しますね(^^;)







<Release Date>
Artists / Title : DJ MURO 「Elegant Funk」
Genre : 80's Black Music、Disco、Boogie、Jazz Funk、Dance Classics、House、Breakbeats・・・
Release : 207年12月
Lebel : Savage Savage-049(マトリックス番号)


Notice : 収録曲の中古相場

 本文では書きたかったけど、話の流れを折りそうだったので、こちらで愚痴(?)ります・・・

 今回、13曲を揃えるのに本当に苦労をした訳ですが、値段的にはそんなには苦労をしていません・・・私の中でプライスラインの尺度がおかしいのはアレですが、万越は1枚もなく、昔だったらそうだった(DaytonのUS12inchとか)のがチラホラといった感じです。
 前から持ってたのもありますが、面白もので1000円以下の安レコもあれば、3000円台、5000円台、8000円台のレコが均等に分かれている感じ(この区分けはレコを買ってる人じゃないと分からないか?)で、値段的には死ぬほどレアなのは無く、結構面白いレコのラインナップかもしれないです・・・これは最近のMUROさんの傾向もそうと言え、値段が尺度ではなく、良い曲であればプレイするみたいな感じなんですかね??

 ただ、入手に関しては、ホント手に入らないのが多く、値段以上に探すことの方が大変でした。
 簡単に手に入るのもありますが、文中でも紹介した「Rainforest Dub」や「Disconnection」は出現率が低く、Disconnectionは運悪くか、探し始めた頃に再発が出て、それでオリが更に見つからなくなった(普通は逆なんだけど)こともあり・・・来る日も来る日も「D」の棚をチェックしてました(^^;)

 まあ、結果的にはMUROさんの掘りの深さを痛感したわけですが、この経験(苦行?)があったから、今回の紹介文が書けたのかもしれません・・・ありがとうございます(^^;)

 
Notice : 収録曲のトラックリストについて

 この作品、トラックリストがついていないのですが、各種販売店のサイトだと掲載されていることが多いです・・・ただ、間違っているのが多いのでご注意ください。

 某Jだと、Richard Les Creesのアーティスト名が「TEMPTATION」となっていたり(恐らく、この曲が収録されている12inchで、私が持っているのとは違うプレスのには、ラベルに大きく「TEMPTATION EP」と書いており、それで勘違いをした?)・・・微妙に間違えてて、研究初期には、それを頼りに調べてて、全然ヒットせず、苦労をしました(^^;)
 ちなみにRichardは、今回のVocal入りのレコと、インストだけのレコ(インストが最初にあり、後で歌を入れたミックスも作った)があり、探すときは注意してくださいね・・・値段は両者とも3ケタですが、インストの方が圧倒的にプレス数が多いです。

 一応、一番正確なトラックリストはDiscogsのになるのですが、Rainforest Dubのようにアーティスト名が微妙に分からないのも(DiscogsではRainforest Dubとは書いてなく、Ralph Richardsになっている。Ralphは歌っている人で、私の中ではレコのセンターラベルにアーティスト名的に書いてあったRainforest Dubをアーティスト名にしました)あります。
 なので、本来ならば私版のトラックリストを下に書いたりするのですが、確定版が書くに書けないので、Discogsのを参照にしてくださいね~




Timmy Regisford 「The Shelter Japan Tour 2014」(@air 2014/01/04)
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 あけましておめでとうございます!!

 ちょっと挨拶が遅れてしまいましたが、今年も1年を通して、ブログを頑張って行きたいと思いますので、宜しくお願い致します(^0^)

 そんな訳で、新年第一発目の更新は、踊りの報告です!!


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 今回は、年末年始でたるみきった体を浄化(?)させる為に、Timmy先生のギグに行ってまいりました!!

 昨年、色々と「踊りたい!」的な話を色々と書いてましたが、Timmy先生のパーティーはその極地で・・・今となってはハードコアなHouseが聴け、死ぬほど踊らしてくれる存在だと思っているので、正月明けのこのタイミングはベストで、気合を入れて行ってきましたよ(^0^)
 特に、Timmy先生は、前回のelevenクローズ前の渾身のロングセットで完走1時間前に帰ってしまった(夜中からプレイし始め、終わったのが18時半!)こともあり、そのリベンジもあったので結構楽しみにもしてました!

 昨日は渋谷に着いて、クラブ前に恒例の富士そばに行こうと思ったら正月休みだったという微妙なガッカリ(?)がありつつ、12時には会場のairに到着をしました。
 すぐに着替え、フロアーに降りると、フロアーは結構人がいて、airのシステムの中で踊り始めます・・・この時はまだTシャツを先生は着ていたと思いますが、気づいたらマッチョな体でプレイをされていました(^^;)

 airでTimmyのプレイを聴くのは初めてのようですが、airの音響システムとは相性が良く、Timmy自体もノリノリで、Timmyらしいプレイが炸裂していました!
 昨日は、CDJ+エフェクター+Ureiの組み合わせのセットで、Timmyらしい漆黒に鳴り響く曲を駆使し、非常にハードな(?)夜でした・・・airのフロアーって、ちょっと狭いけど、スピーカーの出音が半端無く、かつ音も良いので、Timmyとは相性が良かったと思います。

 プレイ的には、Timmyらしいボトムがしっかりとしたトラックで黒く押しまくり、低音地獄(?)みたいな様相でした・・・
 もー「TimmyらしいHouse」と表現するしかないんですが、とにかく黒いグルーブが炸裂で、時にテックぽかったり、時にアフロぽかったり・・・暗いフロアーを地鳴りさせるかの如く、流石のプレーでした!

 特に多用してたのが、ここ最近多用している方法で、押しのあるベーストラックのループに、馴染みのある曲をブレンド的にプレイする方法ですね。

 例えば「Fingers Inc / Can You Feel It」のイントロベースラインのように、それだけでフロアーを揺らしてしまう程の音圧があるトラックをカットイン的にプレイし、それでフロアーを反応させつつ踊らせ、徐々に馴染みのある曲をブレンドしてくる・・・みたいな感じで、とにかくトラックでフロアーメイクをする為のプレイですかね。
 その入れ方・プレイの仕方も豪快なんですが、イイのが、馴染みのある曲で反応がイイのは頃合いのイイ頃に馴染みの曲にスイッチし、フロアーを爆発させるんですよね・・・個人的には「Heather Headley / I Wish I Wasn't」には踊りまくりです!!
 ただ、反応が悪かったり、Timmy先生がピンとこなかったのはオリには行かないのもあり・・・Timmyクラシックな「Jamiroquai / Space Cowboy」は薄くプレイされる曲で一人で地味に盛り上がっていました(^^;)

 今回のプレイ、Timmyらしいプレイで、かなり持ってかれ、終始踊りまくりなんですが・・・airのフロアーが狭いのもあり、早い時間は満足に踊れましたが、徐々に混んできてしまい、ちょっと辛い時間もありました。
 Timmyも、上記のようなブレンドプレイは多様してましたが、基本的にはクラシックは殆ど投入せず、トラックだけで押す感じです・・・Timmyの趣向もあるし、クラシックが分からない人もいるし、3時ぐらいはパンパンのフロアーをハードなトラックで押してましたが、個人的には耐えながら踊ってました・・・


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 そんなこんなで、4時ぐらいになると、派手さを押さえた割とディープなプレイをし始め、フロアーが開いてきたのでここぞとばかり激しく踊り始めます・・・いや~、気持ちいいですね!!

 今年もそうですが、年末年始は不節制な生活が続き、しっかりと腹に肉が溜まっていたので、馬鹿みたく踊り、汗をかいていました・・・周りは疲れはじめてたり、場所によっては混んでる所が多いので、激しく踊っている人はいませんでしたが、オッサン、頑張って踊りましたよ(^0^)

 私の中では、イイDJほど、そのDJを見なくても、音だけ聴ければしっかりと踊れると考えています・・・普通、クラブって、DJが上座にいて、そのDJを「見ながら」踊ることが多いかと思いますが、それだと、そのDJの挙動や周りの反応などを見てしまうので「音の世界」に入れないんですよね・・・
 今回は、DJブース横の通路で踊っていましたが、踊りながら人を避ける(逃がす)技を駆使して、Timmyを見ずに踊っていましたが、あの時間帯のTimmyのスピリチュアルなプレイは素敵でした・・・きっとTimmyも悶えたり、小躍りしながらプレイをしたたかと思いますが、あの時間帯が一番気持ち良かったです!!

 そして、全くクラシックがプレイされず、こちらも悶々としながら、気持ち良く踊りまくっていた中、突然、Timmyクラシックな「Rufus and Chaka / Any Love」をプレイ・・・待ちに待ったクラシックがプレイされ、自我を忘れるほど吠えながら歌ってました!!

 こういう所もTimmy先生、上手いっすよね・・・Houseは「耐える音楽」と言われますが、安易にクラシックをプレイせず、焦らして焦らした上でクラシックをプレイすることで、フロアーを爆発させる為なんですが・・・昨夜は、Timmy節な漆黒のグルーブで押しまくり、誰も予想だにしないタイミングでコレですから・・・そりゃーぶっ飛びますよ!!
 Any Loveの後は「George Duke / I Want You For Myself」をプレイし、これも超意外で、気持ち良く踊りました・・・流石です!!

 ただ、ここ最近は愚痴半分になっちゃいますが、クラシックの反応が悪いですよね・・・6時ごろ、これまた楽しみだった「Diana Ross / The Boss」がプレイされ、イントロリフを聴いただけで「キタ!」と跳ね、歌いまくりでしたが、周りはそうでもないんですよね・・・
 House系が弱い私でも、知ってる曲は反応する訳で、やっぱりイイ曲な「Little Louie Vega / Elements of Life」なんかも、朝方にブっこみでプレイして、その綺麗な調べ(Timmyはこういう曲も合うんですよね!)に踊りまくりでしたが・・・反応が悪いっすね・・・


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 そんな訳で、今回はリベンジもあり、最後まで着いて行こうかと思いましたが・・・翌日から仕事始めなので、これ以上、体を無理するのもアレだな~と思い、7時半ごろにアウトしました・・・
 今回、終了が9時と設定されていましたが、そこはTimmy先生なので、もっと続くと思うし、何よりも、私の場合はこのレポートを書かないといけないので、今回も負けることにしました・・・ちなみに、帰る時点では全然Tシャツを着る気配はなかったです(^^;)

 最後は、Timmy先生に後光が差した後ろ姿で〆ますが、Timmy先生、やっぱりイイですね!!

 かなり気持ち良く踊り、汗もいっぱいかいたので、ちょっとは不節制を改善出来たかな・・・ただ、この記事の後、近くの風呂屋に行って、汗を流し、その流れで飲みに行く(今回も踊ってる時は飲みませんでした)ので、また元に戻るんですが・・・(^^;)

 あと、朝方は特にそうなんですが、elevenにいた方々が集結してて・・・ちょっと嬉しかったです。
 フロアーで見かけた人で、ここ最近、私の行くクラブでは見かけなかった方もいて、みんな「House」が好きなんですね・・・やっぱりeleven、復活しないかな~


 そんな訳で、今回のレポはコレにて終了です。

 今年も毎度のペースで更新をしていきますが、今年はブログ的に「動き」を出したいと思っています。

 今までは自分の中だけで活動をしていましたが、今年は「外」でも動かせるよう、色々と考えています・・・どういう形になるかは未定ですが、温かく見守って頂ければ幸いです。

 
 ではでは、今年も1年、宜しくお願い致します(^0^)





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<釣果報告>

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 前回の更新では、年末までの釣果を報告しましたが、年明けもしっかり掘っております!!

 今年は、年末年始のお休みが多く、暇つぶしがてら、都内各所を掘り掘りしてましたが、ユニオンの割引が熱かったこともあり、各所で散財をしてました・・・昨日から始まったココナッツの割引も熱かったです!!

 そんな訳で、このブログとして報告しないといけない(?)のが、我らのMUROさんの話で、MUROさんのお店「Digot」では、お正月特典として、5000円以上購入で限定CDがプレゼントされるとあって・・・オマケ欲しさに上記のRugbyのバックを衝動買いしてしまいました(^^;)
 バックはもうちょっと小さいと良かったですが、荷物の運搬に便利、そしてオシャレじゃん!という強引な一点突破で購入です・・・本当はTシャツでもよかったんですが、私はTシャツがあまり似合わない(タイトなSじゃないとダメらしい)ので、買ってみました・・・ちゃんとバックは使うんでしょうか??

 ちなみにCD、手製のCD-Rかな~と思ったら、ちゃんとプレスしたCDで、内容はDiggin'系のようです・・・まだ聴いてないのでアレですが、欲しい方は早めに行ってね!!
 あと、某店で割引の魔の手で、またMUROさんの高額盤(45 Minutes of Breaks)に手を出しました・・・最近はコレ系、控え目にしていましたが、やっぱり気合をいれて揃えようかな??