HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Grooveman Spot 「Historical Taboo」
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 今年も1年間、ありがとうございました!!

 ブログ的な目標としては、今年は「動きのある年にしたい」と年始に書きましたが、色々と動きを出すことが出来たかな~と思います。
 私自身も、今年は「今、これをやったら面白いかも?」というアイデアを、なんとなく具体化してただけですが、読んで頂いている皆様が喜んで頂ければ何よりです・・・来年も頑張りますので、宜しくお願い致します!!

 そんな訳で、毎年恒例の「Mixtape Troopers大賞」の発表です!!


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 まず、初めて読む方もいると思うので「Mixtape Troopers大賞」が何なのかを説明すると、2014年にリリースされたミックス作品において、私が凄い感銘を受けた作品に、一方的に褒め称える大賞で・・・個人的な思い先行な大賞です(^^;)

 基本的には、私が「一番聴いた作品」になり、個人的な独断と偏見に満ちた部分があったりするのでアレですが、昨年は大賞として「Ultimate 4th / Rubber Funk」を紹介したことで、今年10月にリリースしたUltimateさんの作品にご協力が出来たりしたので・・・結構大切な仕事だったりします??

 そんな訳で、今年の受賞作は・・・Grooveman Spotさんの「Historical Taboo」に贈りたいと思います!!

 今年の3月にリリースされた作品で、80年代に大人気だったレーベル「Tabu Records」の音源をミックスしたオフィシャル作品で、発売当時も結構話題になり、ご記憶にある方も多いかと思います。

 私自身は、こういった70~80年代のブラックミュージックは大好きなのもあり、問答無用で購入した訳ですが、1年を通して、何となくCDラジカセに入ってて、気づいたら再生して「生活のBGM」になってたことが多く・・・ほんと「長く聴けた」1枚でした。
 受賞の趣旨などは、以下の作品紹介で詳細に書きますが、ミックス作品において「飽きずに聴ける」ことや「何となく聴きたくなる」ことは凄い大切で、この作品には、そういった魅力が詰まっており、これが受賞の決め手だったと思います!!


 では、作品紹介の前に、Grooveman Spotさんの事だったり、周辺事項から紹介をしたいと思います。

 Grooveman Spot(aka Kou-G)さんは、今となっては幅広いダンスミュージックを武器に出来るDJ/Producerで、トラックメーカーとして自身のアルバムを多く出しており、お好きな方は大変多いかと思います。
 所属するJazzy Sportの大黒柱の一つとも言え、まさに「Jazzy Sport」的な音楽感を体現してて、様々な音楽を融合できるお方でしょうか・・・この辺の説明が大変難しいので割愛しますが、分かりますかね??

 そして、ミックス作品に関しては、かなり色々と出しており、こちらもお好きな方が多いかと思います!

 それこそ、ミックステープ世代の方だと、JazzyなHipHopの流れで人気だった「grooveman spot」などが有名で、活動初期はJazzy系の印象がありましたね。

 ただ、今の音楽感からしてそうですが、ほんと色々なジャンルのミックスしてて、聴いてて「この人は音楽が好きなんだな~」と思わせる感じがKou-Gさんの魅力だったりすると思います。

 特に、今回のTabuもそうですが、いわゆる「ブラック・コンテンポラリー」的な音楽には愛情が深く、Kid'n'PlayコスプレでDJ Ken-Boさんと共作したNew Jack Swingミックスな「Shade of Jack」などは衝撃でした・・・
 個人的にはJazzyな印象が強かったので、こういう色モノ的なことをするのか~と驚きましたが、ミックスは流石で、90年代初期にダンサーをしてた感性が生きてて凄い良い作品です・・・これは「愛」がないと出来ないですね!!


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 そんな「ブラコン愛」がある方ならド直球なレーベルが「Tabu Records」になります!!

 こちらも知らない方がいるかもしれないので指摘をしておくと、70年代中頃から90年代初期位までに人気だったブラックミュージック系のレーベルで、SoulとかDiscoなんかが好きな方ならご存知な方が多いでしょうか?

 それこそ、SOS BandやAlexander O'Nealを輩出したレーベルで、ハウスプロデューサーと言っても過言ではない「Jam & Lewis」の功績が光ったレーベルで・・・ホント素敵な曲が多いですね!!
 リズム感のあるドラムスと、美しいキーボードワーク、そして心に染みる歌が一体化した楽曲作りが印象的で、都会的なクールさや煌びやかさがあるんだけど、ブラックミュージックの本質は忘れていないレーベルで・・・70年代のSoulやFunkやDiscoを進化させ、90年代のR&Bへと繋げていった功績は大きいかと思います。

 そんなTabuですが、レーベルは90年代に閉鎖されたのですが、2013年に復活し、SOS Bandなどの諸作が再発化されたことを受け、日本では「Ultara Vybe」さんが流通を担当し、その流れでこのミックス作品が企画されたようです。

 ここ最近、Ultra Vybeさんは、SalsoulやWest EndのようなDisco系のレーベル、またはBrunswickやHiのようなSoul系のレーベルのような「昔のレーベル」と契約を取り、熱心に音源の再発化をしてて、凄い頑張ってますよね。
 その中で、大変嬉しいのが、再発と共に「DJミックス作品」を発売することで、MUROさんやNoriさんなどが作品をリリースしており、かなり良い作品が多かったです・・・というか、近年のミックスCD市場の陰の功労者は「Ultra Vybe」さんに他ならないです!!

 Ultra Vybeさんは、元々はUltraというレコード屋さんを運営していた所なので、いわゆる「DJ」の事は既知であり、DJという存在の「重要性」「価値」を理解した上でミックス作品をリリースしているのが大変頼もしいです!

 それこそ、DJだからこそ出来ること(今の時代に合う曲を提示したり、知られてない曲をカッコよくプレイしたり)を分かっててミックス作品をリリースしており、それを「メジャー」でやってるわけですよ・・・アンダーグラウンドな存在であった「DJミックス」が、オーバーグラウンドで活用している点は、DJミックスを愛する者としてメチャクチャ嬉しいです。
 また、実際のミックスも内容が良く、装丁も含め、ストリートのセンスがしっかりとあり・・・下手したら、アンダーでミックスCDを出している人たちよりもセンスが優れている感もあり、これからにも大変期待がもてます!


 そして、そのセンスの良さの一端が・・・この作品だとジャケにも現れ、ジャケットを「菱沼彩子」さんが担当し、これがホント素敵ですね・・・作品の「全て」を表しています!!

 菱沼さんといえば、横浜周辺のアーティストと親交が深く、可愛い猫娘(?)の漫画チックな絵が印象的で・・・ポップでセクシーなんだけど、凄い都会的で上品な感じが凄い素敵で、菱沼さんもこれからの活動が期待できるお方です。

 既にでんぱ組のようなメジャーどころともお仕事をされていますが、今回のジャケも、菱沼さんの持ち味の煌びやかな配色とデザインがイイですね・・・煌びやかなビル群で女性のドレスにするアイデアが上手です!!
 そして、結果的に、作品紹介で話すKou-Gさんがミックスで表現したい「煌びやかでアーバンなグルーブ」を上手く体現し、Tabuの良さを後押ししてるのイイです・・・ジャケの良さも受賞理由だったりしますよ(^0^)

 では、今回は補足事項も多めになってしまいましたが、以下で肝心なミックスの紹介をしたいと思います!!


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 まず、選曲面の話から行きましょう・・・

 Tabuというと、ヒット曲が多かったり、DJやレコードファン達から長く愛された曲が多い中で、意外と選曲しにくいレーベルと思われるのですが、Kou-GさんはTabuのもつ「グルービー」な部分を上手く捉えた選曲にを行い、素晴らしい内容になっています。
 Discoっぽい曲や、アップな曲などは外し、ミッド~スロー系の曲を中心に選曲し、Tabuの持つアーバンなグルーブを気持ち良く引き延ばし、時にダンサンブルに、時にメローに仕上げ、かなり良い選曲です!!

 それこそ、ド定番な「Cherrelle with Alexander O'neal / Saturday Love」のようなTabuらしいミッドダンサーや、これも定番な「SOS Band / Weekend Girl」のようなスローを選曲し、作品を彩っています。
 Tabuというと、やはり「Jam & Lewis」の印象が強く、彼らの曲がこのミックスでも核になっていますが、その選曲が絶妙なんですよね・・・SOS BandであればTake Your Timeはプレイせず、Finestをプレイみたいな感じで、あえてアゲない選曲なんだけど、グルーブで押す選曲は逆にTabuの良さを際立たせており、最高です(^0^)

 そして、個人的には定番以外の選曲が素敵で、結構グッときました!!

 Tabuに関しては、当時のシングルチャートも賑わしていたレーベルなので、沢山のヒット曲がある中、Kou-Gさんの選曲はイイところを突いてくるんですよ・・・

 それこそ、Jam & Lewisラインからは外れるけど、個人的にはTabuを代表するアーティストだと思っている「Brainstorm」であれば、We're On Our Way Home収録の2nd LPから「Brainstorm / Everytime I See You, I Go Wild!」をチョイス・・・いわゆる「LPのみ」の曲で、私も聴き返してみて「えっ、こんなイイ曲だったけ?」とヤラれました!
 また、ちょっとマイナーなアーティストも押さえてて、まだFunk色が抜けない時期の「Woods Empire / Sweet Delight」をチョイス・・・選曲的にも、J&L的なアーバンファンクに幅を持たせる意味で上手いっすね!!


 これは「DJの選曲」の素晴らしさに当るのですが、この選曲を聴いてて、定番の良い曲は更に良く聞こえ、あまり知られてない曲はカッコよく聞こえ・・・ホント、Tabuの良さを引き出した選曲だと思います。
 
 特に、Jam & Lewisの良さを核にしつつ、Brainstormなどの70年代末のレーベル初期の楽曲も選曲したことで、Tabuの幅の広さに加え、Tabuの持つ世界観(グルーブ)をしっかりと押さえている点は最高ですね!!


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 そして、次はミックス面の話ですが・・・こちらも最高です!!

 グルービーな楽曲が多いだけに、その楽曲のグルーブを落とさない為に、激しいカットインなどは基本的には行わず、スムースなミックスで繋いでいく感じで・・・非常に良いです。
 
 なんでしょう、前の曲の良さを次にも繋がるようにミックスしている感じで、プレイ自体も曲をしっかりと聴かせる感じにしてて、ついミックスの流れに乗ってしまう感じがあります。
 それこそ、これもド定番な「SOS Band / The Finest」は、序盤にアーバンダンサーな流れで選曲されますが、流れに任せたミックスで、非常に気持ちイイです・・・なるべくクロスミックスをして、グルーブを繋げる作業をしていますが、細かく聴くとキーやグルーブが近い曲でミックスしてて、その辺も上手いっすね!!

 また、この作品を聴くと、ピークタイムへの運び方が半端無く、ほんとヤバいです!!

 ピークは、ガラージファンとしては永遠の名曲である「Sharon Ridley / Changin'」で、個人的にはコレを選んできた時点で、クラブの事を分かってるな~と思いつつ、あえて乗りこなすのが難しい楽曲で勝負をしてきた点にはヤラれました・・・
 Houseの現場なんかだと、未だに朝方にかかる名曲で、スローな流れからプレイするDJが多く、もしTabuでやるのなら、スローラインでエンディングに・・・みたいな感じかな~と思いますが、結構意外な方法でプレイしています。

 割と序盤から中盤はミッドダンサーを維持した選曲をする中で、「Brainstorm / Everytime I See You, I Go Wild!」→「Lamont Johnson / Masta Luva」という渋い選曲をし、そこで少しグルーブを落とし・・・そこから一気にスクラッチカットインで「Changin'」へ・・・もー、これが素敵過ぎます!!
 Changin'の情熱的な部分を損なわず、かつTabuらしいアーバンな雰囲気も損なわず・・・そして、その後に2部構成的な選曲でスローに持っていくための布石になっているのが上手すぎです・・・久しぶりに、この部分を聴きたいが為に、帰り道を遠回りしたほどの「殺しのミックス」です!!

 全体的な流れの話にもなりますが、今回のミックスのような「グルーブ押し」な作品だと、ピークを作るのが意外と難しく、ピークを作るのを諦め、BGM的なミックスにすることも多く、作品のストーリー性が作りづらい題材だと思います。

 この作品も、表面的に聴くと前半から中盤までがミッドダンサー、後半がスローの2部構成になるのですが、その中盤から後半のブリッジに、あえてChangin'を使ってきたアイデアとセンス、そして、この部分でChangin'を入れたことでストーリーが繋がったあたりは、DJとしての意地が見え、ホント素敵です!!

 また、Changin'ばかりに耳が奪われてしまいますが、その前の「Musta Luva」のプレイがあってのChangin'なんですよね・・・これも本当に上手い選曲です!!
 いわゆる、ピークを爆発させるための「タメ」の曲になるのですが、こういう渋い曲でグルーブを作るのが上手すぎ・・・Changin'へ運ぶためのジワジワ感が半端なく、この繋ぎは「鉄板」ですね(^0^)


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 書きたいことをザーっと書いたので、上手くまとまったかが心配ですが、久しぶりに分析モードで頑張って書いてみました。

 12月初旬から、これを大賞候補に見据え、レコを揃えたり、聴きこんだりしましたが・・・レコが意外にも集まらなかったのが悔しいです・・・
 特に、文中でも何度も登場した「Lamont Johnson / Masta Luva」が出会えなかったです・・・慣れない7inch棚の捜索が、暫くは続きそうです(^^;)

 
 最後にまとめをしましょう・・・

 この作品に関しては、表面的には「ブラック・コンテンポラリー(Soul / Funk / R&B)」とされる音楽をストレートに切り取った作品で、なにも詳細情報無しで聴けば、本当にスムースで、ダンサンブルで・・・Tabu Recordsの良さが分かるミックス作品になっていると思います。

 ただ、深く聴けば聴くほど、DJの選曲とミックスが生かされ、Tabuの良さを更に表現している部分が素敵で・・・Kou-Gさんの手腕と音楽愛の勝利といった感があります。
 個人的にはTabuは元々好きだったレーベルでしたが、これを聴いたことで更に好きになりました・・・こんな単純なことではありますが、この「更に好きにさせてくれる」内容なのが、この作品の良さではないでしょうか。

 また、個人的に嬉しいのが、メジャーな舞台でも、こういう骨太な選曲とミックスが聴けるのが凄い嬉しいです・・・この点は、後のノミネートの方でも書きたいと思いますが、イイ時代になりましたね!!


 この作品は、一般流通をしている作品なので、まだ購入しやすい作品だと思います・・・興味がある方は是非聴いて下さいね!!





<Release Date>
Artists / Title : Grooveman Spot 「Historical Taboo」
Genre : Soul、Funk、Disco、DanceClassics、R&B・・・・
Release : 2013年3月
Lebel : Ultra Vybe OTCD-3603




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『Mixtape Troopers 大賞 2014』ノミネート作品

 おまけになりますが、以下では、惜しくも対象を逃がしたミックス作品を順不同に紹介しつつ、今年のミックス業界の情勢(個人的な話も込みで)を語りたいと思います。

 購入の参考にして頂ければ幸いです・・・



「Ultimate 4th / Let It Groove」

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 この作品は、普通に聴いた以上に、個人的には「外の動き」があった作品なので、かなり思い入れがある作品です!!

 この作品もメジャーリリースの作品で、有名Funkパーティー「in Business」のサブフロアー組が結成したDJチームによる新録Funkミックスです。
 FreestyleというUKのレーベルの音源を駆使し、非常にファンキーな内容で、車に乗りながら聴いてたら、ついアクセルを深く踏んじゃいそうな気持ち良さがあります!!

 んで、この作品、このブログ的には今年のトピックの一つで、私が作品の紹介文章などを書かせて頂いた作品になります・・・詳しくは「この記事」をご参照ください。

 昨年の大賞は彼らの「Ultimate 4th / Rubber Funk」だったぐらい、この人たちは上手いし、意識的にミックス作品の重要性を知っておられるので、紹介の依頼があった時、二つ返事でお返事をしました。
 私の微力で、どのくらい力になれたかは分かりませんが、こういう頑張っている方々に協力できるのは、ブログをやっていて良かったことだな~と思いました。

 また、以前も書きましたが、こういった「ミックステープ」的なフィーリングのある作品が「メジャー」で出せるようになったのは凄い嬉しいです!

 ミックステープ的と書くと、やや曖昧な表現にはなるかもしれないですが、それまでDJに完全な自由を与えず、権利などの何らかの制約があったメジャーでのリリースにおいて、やっとDJが自由にミックス作品が作れるようになった・・・と、この作品を聴いて思いました。
 今回のKou-Gさんも正にそうで、Changin'のスクラッチカットインなんかがそうで、来年以降もメジャーシーンで様々なDJが自由に作品を出して欲しいですね~

 なお、今回、Ultimateさんを大賞にしなかったのは、2年連続なのと、かなりブログで紹介してたのでアレかな~と思い、審査対象外に近い形になりました・・・Ultimate 4thさん、製作のTさん、すみません・・・
 でも、来年も期待していますよ・・・絶対に面白い作品を作ってくれることを期待しています(^0^)



「DJ Kentaさんの作品」

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 次はまとめでの紹介ですが、今年もKentaさんの作品がヤバかったですね~

 あまりブログで語れてないのがアレですが、選曲の幅と深さ、そしてグルーブの良さなど、ほんと素敵なお方です(^0^)

 なんでしょう、私と趣味が合うという部分もあるのですが、気づいたらCDがラジカセに入りっぱなしで、なんとなく聴き続けていることが多く、イイんですよね~
 
 やっと市場的にも発表したCDにレアりティーがついたり、プレイしたレコードに「Kenta Play」と書かれたり、シーンからの信頼も絶大で、また、Ultimateさんと同様に、アンダーな活動が認められ、メジャーでも作品が出せるようになったのは大きいですね!
 今回のKou-Gさんと同様に「Tabu」のミックスを出しており、メローな切り口が良く、ビターなTabuを堪能させて頂きました・・・ただ、個人的にはKou-Gさんの方がストレートにTabuを切ってたので、Kou-Gさんの方に軍配が上がりました・・・すみません。

 来年もきっと面白い作品をいっぱい出してくれると思うので、来年も楽しみな存在です!!



「Dimitri from Paris / In the House of Disco」

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 今度は我らのDimi先生の作品・・・今年は、数日前のクラブレポでも書いた「Diana Ross / The Boss」のエディットがヤバくって、そのエディットが収録されたこのCDを何度も聴いていました!

 Dimiのミックス作品に関しては、なんらかの作品を夏前ぐらいに1作出しており・・・マニアとしては、Dimi先生の1年間の活動報告を受け取る意味で購入をしています(^^;)

 結構、その時のトレンドを取り入れた作品にはしており、今年は90年代House(それも結構深い・・・)がポイントだったりするのですが、今回のBossのように「先生、やっと結果が出せましたね!」と感激しちゃう曲もあり、ミックスを聴く以上に、今年はどんな曲を入れてくる(エディットする)のが楽しみです。

 今のご時世、エディットをすることは簡単で、ネットに上げたらそれなりに流布します・・・また、アナログにプレスして、アンダーグラウンドに流通させることもそんなには難しくないと思います。
 ただ、それをオフィシャルで出すことの労力といったら・・・権利を持っている方に、彼らの音楽を傷つけるためにエディットをするのではなく、その音楽を更に輝かせるためにエディットをしていることを伝えないといけない訳で・・・この点があるから、私としてはDimi先生へのリスペクトは止みません!!

 さっきほどのメジャーシーンでミックスCDが出せるようになった話にも通じますが、エディットというDJ的な行為を世間に広めるため、Dimi先生にはコレからも頑張ってもらいたいです!
 個人的には、そろそろ達郎さんのエディットが正規で出せるようにしたいですね・・・



「V.A. / Keep the Faith The Best of Northern Soul」

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 もしかしたら「えっ、こういう作品までチェックしてるの?」と思う方も多いかも・・・内容が良ければ何でも聴きますよ(^^;)

 この作品は、有名Rock系DJである「Katchin'」さんが、ここ数年の趣味である「Northern Soul」におけるフェイバリットを集めたコンピレーションになり、DJミックスではない作品です。
 元々は、写真にも掲載しているガイドブック「ノーザンソウル・ディスク・ガイド」のリリースに合わせて、その副読本としてCDがリリースされたようですが、Northernの良さにまんまとハマってしまいました。

 Northernの事は、多分説明しないと分からないと思うので、説明すると、イギリスで70年代に起こった独自のDJ文化で、60年代のアメリカのSoulにおいて、その曲が有名でなくても、とにかく踊りやすい曲を好む流れで・・・音楽を独自解釈をするという意味ではFreesoulやDeepfunkに近いかも?
 
 ただ、Nothernに関しては、根底として「マイナーな曲」でも踊れるのであれば最高と考える部分があるため、人気がある曲や良曲が、こぞって入手が難しい傾向にあり、今回のコンピとガイド本が出来たのだと思います。

 特にリスペクトなのが、Northenの文化って、そのオリジナルのレコードをプレイすることが前提で、昔っからその曲が誰も持っていないほど、そのDJの評判が上がるという価値観みたいのがあり・・・この手で評価されているレコードの大半が入手が難しく、かつ恐ろしい値段のが多く、それを紹介した点は素晴らしいと思います。
 プライス的には、極端な例になりますが「こんな感じ」の世界でハードコア(?)なところを、監修者のKatchin'さんをはじめ、神戸のNorthern パーティー「ヌードレストラン」の面々が分かりやすく、そして情熱を込めて紹介しており・・・コンピもガイドもかなりヤラれました!!

 私も、もう誰にも負けないぐらい「音楽で踊る」ことが大好きで、それが生きがいになっています・・・あの時代にNorthernで踊ってた少年達と同じ気持ちがあるので、凄い共感でき、かつ、この本とコンピでNorthernの良さを知りました・・・

 DJという切り口で考えると、どうしても「DJミックス」をしているモノが前提になりますが、いわゆる「選曲」だけでも私は十分に「DJ」だと思っています。
 こういう「選曲」という動きも、メジャーシーンで動いており、それが色々な世代に共有されているのが面白いですね(^0^)



「Grooveboy / Geisha Funk」

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 写真が微妙に分かりづらいですが、次は和物の紹介です。
 これは右の「2」が去年の12月にリリースされ、今年になってから購入し、イッパツで気に入り、慌てて左の「1」も探して聴きこんだ作品です・・・今年聴きこんだという意味ではギリギリセーフでしょうか?

 かなりマイナーな作品で、今は入手がちょっと難しいかもしれないですが、いわゆる「和ブギー~和ライトメロー」系のミックス作品で、かなり好きな作品です。

 今年のミックス市場においては「和物」がキーワードの一つで、中古レコード市場の動きと共に、和物系のミックスが多くリリースされていました・・・あとで紹介するMUROさんも「和ブギー」を出しており、この辺の音は「今が旬」ですね!!

 レコード市場のことを詳しく知らない方も多いので、少し指摘をしておくと、中古レコードの価格が上昇していたり、人気曲がレコードで再発されたり・・・みんなが前向きに和物に向き合い始めた感があった1年でした。
 私の世代だと強いかもしれないですが、日本語で歌ってる時点で「カッコ良くない」と決めつけてた人が多かった中、個人的には色々なDJ達がプレイし始め、徐々にカッコ良さが「理解された」流れがあり、今に至ったのかな~と思います。

 んで、ミックス作品においては、以前は和物となると「ネタ系」として出ていたのが多かったのですが、割とグルーブを意識した作品が増えており、その中でもこの作品はかなりイイですね!!
 分かりやすい表現だと「角●」「達●」が好きならジャストなラインで・・・ちゃんと選曲とミックスをしていて、気持ち良く聴けます・・・そして、こういう良いミックスを聴くと収録曲が欲しくなるので困ります(^^;)

 国産の音楽に目が向くのは大変イイことで、今は割と名前の知らないDJばかりがミックスを出してますが、そろそろ私の中での大御所様である吉澤さんとCrystalさんのニューミックスを聴きたい所です!!



「スカート / C&A Mix」

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 次も和物ですが、これはビックリする方が多いかも・・・そして「そんなのもチェックしてるのかよ!」と突っ込んで頂ければ幸いです(^^;)

 多分、このブログを読んでいる方だと知らない方が多いかもしれないですが、日本の若手ロックミュージシャンである「スカート(澤部渡)」さんによる「チャ●&飛●」音源のミックスCDで、今月の19日にCoconuts Diskの池袋店で限定配布されたブツになります!!

 日本のロックというと、私自身もそうですが、このブログを読んでいる方だと、ユニオンで見かけるけど、スーと通り過ぎちゃうジャンルだと思います・・・血が違うといえばそれまでですが、違う世界の音楽と思ってたりします。

 ただ、音楽に壁はない訳で、この澤部さんはその一人かも知れません・・・

 私自身は、Coconutsの吉祥寺店や池袋店が早い時期からスカートさんを押してて、風貌も込み(すみません!)で音楽感が「達郎さん」に似てるな~と思ってて、ちょっと注目していました。
 リリースした曲もちょっと視聴をしたりしてたのですが、決め手になったのは、夏のある時期にHMV渋谷に普通に掘りに行ったら、澤部さんが店内にあるお勧めの曲を紹介するみたいなイベントをやってて・・・そのマニアックな感じが達郎さんっぽく、掘りながら聴いてて「ああ、この人、純粋に音楽が好きなんだな~」と思っていました。

 んで、池袋で澤部さんが敬愛するC&Aのミックスがノベルティーで出すとあって、意を決して彼の12inchの購入と共にCDを貰った次第ですが・・・なかなかイイですね!!

 正直、ミックスや選曲の順番などはプロDJには及ばない部分もありますが、なかなかの出来で、澤部さんのC&Aに対する熱い思いが分かる内容で・・・結構グッときました。
 また、もう一枚貰ったミックスも内容が良かったり、購入した12inchもロックではありましたが、全然プレイ出来ちゃう範囲だし・・・イイ買い物をしたな~と思いました。

 ここで書きたいのが、ロックという、DJ業界からすると別次元な方々が「DJ」ということを自然に楽しむような時代になったんだな~と思いました。

 全ての方がそうではないですが、ロックの人はDJに踏みいれず、DJの人はロックに行かない・・・そんな壁があったような気がしましたが、澤部さんのようにナチュラルな人も出てきたんですね・・・
 また、話はずれますが、今年はアナログ相場的にはロック方面は当たり年で、特に90年代のロック(オルタナティブロック)の相場は凄いし、ロック系の新譜が普通にアナログでリリースされていますよね・・・面白いのが、そういうのを買ってるのが、当時を知ってる人だけではなく、今の若い子たちも買ってます・・・

 なんか、澤部さんのを例にするのはアレですが、音楽に「壁はない」ことを改めて痛感しました!!



「今年のMUROさん」

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 最後は今年もMUROさんで〆たいと思います・・・今年も結構買いましたね!!

 今年に関しては、ややリリースのペースが落ちた感がありますが、色々と出してて、特に「メジャーリリース」ものが印象的でした!!

 Freesoulのミックスは流石の内容だったし、久しぶりのHipHopミックスとしてDefJamも良かったし、渋いところではHi Recordsのミックスもイイし・・・ホント活発でしたね。
 追いかけている限りだと、メジャー系に関しては、MUROさんが自発的に作ったというよりも、レコード会社から依頼があって作った作品が多く、レコード会社も「ミックス作品」という存在を重要視している証拠なんでしょうね~

 また、アンダーグラウンドな作品も渋いのが多く、お子さん誕生記念で作ったキッズものや、今の時代にド直球な和ブギーなど、流石なミックスです・・・和ブギーは現在ヘビーローテーション中です(^0^)

 来年もきっと色々と出すことを期待してます・・・まだまだ追いかけていきますね!!





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 んでは、ノミネートは以上です・・・〆の写真は、見る人が見たら驚愕な1本です!!

 今期のユニオンのセールでの最大の収穫品であり、達郎さんの「Joy」の2本組みテープです・・・以下で「まとめ」を出す上で、無くてはならない写真になりますよ(^0^)


 まず、ノミネートした作品は、順不同に紹介をしましたが、今年のミックス市場では以下のキーワードが重要だったと思います。

①メジャーリリースの作品が増えた
  (メジャーのレコード会社がミックス作品に寛容になった)
②今までDJミックスを楽しまなかった層(ミュージシャン・リスナー)が
  DJミックスを楽しむようになった
③和物が人気になった


 恣意的ではないですが、今回のノミネートはこういう視点で選んでいました・・・・結ぶとすれば「DJミックスが一般化してきた」ことだと思います。

 私がブログを始めた5~6年前だと、DJミックス自体がまだ日蔭の存在でしたが、スマホ時代の今となっては、ネットに上がっているDJミックスを簡単に聴けるので、凄い一般的になったと思います。
 私としては、そういった流れがあって、一般市場でもDJミックスの作品が出せるようになったと考えており、今までDJミックスを楽しんだことが無い層が、DJミックスを楽しむようになった印象があります。

 まあ、その反面で、アンダーグラウンドなミックス作品をプレスCDで出す人が少なくなった(ネットミックスが一般化して、売れないのが大きい・・・)のが寂しいところではありますが、一般市場の作品においては、今回のKou-Gさんの作品や、Ultimate 4thさんのような意欲的な作品が出せるようになり、健全な市場になってきたな~と思います。

 また、和物に関しても、当然の流れで、今の時代にない、過去の音楽の良さが評価されているのはイイことですね・・・その流れが「DJ視点」でも動いていることが嬉しいです。


 そんな訳で、今年は来年の予測というか、私の願望を書いて終わりたいと思います・・・こういった流れがあれば、絶対にリリース出来そうなので、あえて書いてみたいと思います。


『来年は、MUROさんによる「山下達郎ミックス」が聴きたい!』


 皆さんも、絶対聴いてみたいでしょ?

 今回、念願だった達郎さんのライブアルバム「Joy」のテープ版を入手し、ミックステープとして聴いてたのですが・・・ほんとイイんですよね!!
 グルーブがイイというか、聴いてて波に乗せられちゃう感じがあるんです・・・それは、楽曲やミュージシャンのレベルの高さに加え、達郎さんの音楽愛があってだと思います。
 
 また、Dimitriがそうであるように、達郎さんの曲は普通にDJプレイが出来るです・・・それは、過去に紹介した「DJ Crystal」さんの作品などでも分かるかと思います。


 レコード会社、リスナー、アーティスト、そしてプレイするDJ・・・全ての人がDJミックスに対して、そして国内の音楽に対して前向きになった今なら、絶対に作れる内容だと思います。

 本当に実現するかどうかは分からないですが、是非とも聴いてみたいものです・・・MUROさん、是非、頑張ってください!!


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 では、今年はコレにて終了・・・年末のレコ掘りと並行して、この記事を書いてたので疲れました(^^;)

 レコ掘りに関しては、今年はストレスが多い年だったので、いつも以上に爆発中・・・今日も某ユニオンを攻めに行きますが、散財に散財を繰り返しています(^^;)
 連休4日目の昨日の時点で購入枚数が30枚(!)を超えており、集計をするのが大変怖いです・・・割と高いのも値段に負けて買ってるので、本当に怖いな~(^^;)

 ただ、探してた1枚も偶然見つかることもあり、それも嬉しい出費になりました・・・

 これも、見る人が見たら「うほっ」となる1枚で、「Moomin / Moonlight Dancehall」のオリジナル7inchです・・・やっと買えました(^0^)
 それも、某川口のYさんで、レゲエではない棚から出てきて、そしてそれが20%オフとあって、まあまあ高額でしたが、私にとっては「奇跡の発掘」でした・・・予期せぬお店で、予期せぬ場所から掘れるのって凄い嬉しいですよね(^0^)


 そんな訳で、今年は1年間、ありがとうございました!!

 来年も頑張ってブログを更新していきますので、引き続きのご愛顧を宜しくお願い致します(^0^)

 では、また来年!!





 
 



 
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Dimitri From Paris 「2014 The Room 22nd Anniversary Party」
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 今回は突然ですが、踊りに行ってきたので報告です!!

 いや~、今回は結果的にはアウェーなダンスでしたが、気持ち良く踊れましたよ(^0^)


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 今回は、渋谷を代表する老舗クラブ「The Room」の開店22周年記念のパーティーに、我らのDimitri先生がプレイをされるということで、行ってまいりました!!

 今年の年末年始のお休みは、日取りのおかげで私も長いお休みで、日々の仕事で溜まったストレスを取り払おうと、踊りに行くことも楽しみにしてたのですが・・・年末年始で行きたいパーティーがなく、今月初めから愚痴っていましたね(^^;)
 思ってたほど好みのDJが来日しなかったり、年始恒例のTimmy様のパーティーが大晦日開催という大英断(?)があったりし、今年は「踊り納め」をせずに年末年始を過ごそうかな~と思っていました。

 ただ、今週に入り、色々とパーティーチェックをしてたら、Dimi先生がRoomに来られる情報を知り、即決で行くことにしました!
 普段行かないクラブだと、全然気づかないことが多く、今年の夏にもDimi先生がWombに来てたのを後で知るという苦い思いもあったので、今回はラッキーでした・・・クラブの神様は私を見捨ててなかったようです(^^;)

 そんな訳で、The Roomに行く訳ですが・・・意外にも「初めてなクラブ」になります。

 もしかしたら、学生時代に誰かに連れられて行ったような気もしますが、自発的に行くのは初めてで、ちょっとウキウキしながらの登校です。

 いつも、代官山airに行く時は、渋谷から移動をするのですが、なんとなくRoomの前を通って行くことが多く、いつも活気があるクラブだな~と思ってたし、何よりも「沖野修也」さんのクラブなので、どんな感じなのかが楽しみでした。
 沖野さんと言えば、DJへの思いは熱い人だし、何よりも音へのコダワリが素晴らしい方なので、Roomの音とか環境もイイんだろうな~と思っていたので、その辺が楽しみでした!

 ちなみに、お気づきの方も多いかと思いますが、私は割と「大箱」に行くことが多いんですよね・・・それも海外のDJに偏りがちなんですが、結局、大箱だと一人で行っても「踊りやすい」からです・・・
 割と小さい箱だと、身内ノリだったり、飲み屋化してたり・・・なによりもフロアーが狭いと踊りづらいし、更にそういう環境下で踊りすぎると周りから引かれたり・・・興味のあるイベントの有無以上に、環境面の理由で行かなかったようです・・・

 んでは、レポに進みましょう!


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 師走の慌ただしさと寒さを感じながらRoomについたのが12時チョイを回った位で、店内は既に大入りでした!

 Roomに関しては、沖野さんが「タマリバ」と形容する程、ほんと常連の方が多いお店で、きっといつも来ている方にとってはクラブというよりも「皆が集う場所」と考えている方が多いのか、早い時間から盛り上がっていました!
 お店の大きさ的には、やっぱり「小箱」になってしまい、elevenとかairになれちゃうと、フロアーとバーの距離が近すぎる感がありますが、Roomに関してはフロアーとバーが上手く一体化しててかなりイイですね・・・この辺の塩梅は、沖野さんをはじめとする「クラブを分かってらっしゃる」お方達が運営してるからでしょうね~

 んで、私は入店してすぐにフロアーに行きましたが・・・音はかなりイイですね!!

 昨年から「Line 6」というスピーカーに変更をし、かなりコンパクトなんだけど出音がパワフルという話があったので、凄い興味があった訳ですが・・・システムはかなり小規模なんだけど、かなりイイ音が出ていました!

 流石にairとかのように「体に当ってくる感じ」はないですが、耳が馴染んでくるとかなりイイですね・・・これは沖野さんなりRoomの趣味だと思うんですが、個人的には「ベースライン」が綺麗に聴けるシステムだな~と思いました。
 ただ、スピーカー横で踊ってると、凄い耳にプレッシャーがかかり、割と離れて聴いた方がイイ感じですね・・・メインのスピーカーの出力が割と高めなのか、踊り始めた時はちょっと辛かったです。

 入った直後は沖野さんとDJ KawasakiさんがBack 2 Backに近い形でプレーし、沖野さんらしいブギーっぽい曲で心と体をほぐし・・・1時にDimiのプレイ開始です。

 まず、結論から書いちゃいますが、かなり素晴らしいプレイでした!!

 ほぼ出だしで、なんと「山下達郎 / Sparkle」をプレイし、コレでヤラれちゃいました・・・場所が場所なので、全身全霊で踊り続ける覚悟は出ませんでしたが、なかなか面白いプレイになりそうだと感じ、適度にリラックスしながら踊っていました(^0^)

 まず、どこのお店もそうですが、ピーク時はフロアーで踊れるわけがなく、耐えながら踊る感じで、Dimiもトラックが強い感じの曲をプレイしつつ、それこそ「Chic / Le Freak」のような皆が楽しめる曲を織り交ぜ、フロアーを徐々に引き付けていました。
 お客さんも、お酒を飲みながら楽しもう!という方が多く、フロアーはグラスを片手にしている方が多く、音楽よりも「お酒」で盛り上がっている部分の方が序盤は強く、Dimiもその辺を考慮してのプレイという感じでした。

 ただ、3時前後位から、割とフロアーを活気づける曲をプレイし始めてくれ、B-Boyブレイククラシックな「Gaz / Sing Sing」のようなステップを踏みやすい曲(Dimiは意外とBっぽいブレイクが好きなんですよね!)や、コアなダンサーが大喜びな「Teddy Pendergrass / You Can't Hide」のような渋い曲もプレイし始め、私も真面目に踊り始めます!

 正直、がっつりと踊りに来ました!って感じの人は少なく、踊らずにいられない私は恥を忍んで踊っていました・・・というか、周りを気にして踊ってても気持ち良くないので、最近は全く気にしないのですが、今回に関してはDimiのプレイに引っ張られた感が強かったかな??


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 そして、3時半ぐらいだったか、楽しみにしていた1曲がプレイされました・・・あの「Diana Ross / The Boss」のDimiエディットです!
 イントロをドリーミーなストリングスに変更し、全体的にもエレガントに仕上げた好エディットで・・・プレイされた瞬間、久しぶりに「キター!」と心の中で叫び・・・気持ち良く歌い踊りました!!

 このエディットに関してはちょっと説明が必要かも・・・曲自体は問答無用なクラブクラシックですが、Dimiはこのエディットを過去に作り、オフィシャルにリリースできるまで時間をかけて交渉してたそうで・・・今年のDimiの新作ミックスで遂に公開されたエディットになります。

 過去、Dimiエディットの素晴らしさは色々と紹介をしていますが、今のリエディット文化とは異なる、その原曲を更に良くしたい真摯な気持ちが生きたエディットが多く、このBossもその一つだと思います。
 正直、この辺の情報や知識は、今となってはDJかマニアじゃないと知らない訳で、今回のプレイでも、そういう経緯があったエディットとは知らない人が多いかと思います・・・ただ、その経緯が知らなくっても、フロアーにいる全ての人が喜べる曲になっているのがDimiの真骨頂じゃないかと思います!


 そして、4時ちょいにDimiのプレイが終了し、沖野さんの粋なアナウンスの元でワンモアで「Prince / I Wanna Be Your Lover」と「Harold Melvin & The Blue Notes / Bad Luck」でプレイ終了・・・
 両方ともDimiエディットで、直球と渋いのを入れてくる辺りもDimiらしい・・・最後はかなりノリノリでした!

 んで、4時以降は沖野さんが気持ちいいブギーラインでのプレイで、個人的には「George Duke / I Want You For Myself」のプレイ(多分エディット)が気持ち良かった・・・
 最初の方でスピーカー話を書きましたが、こういうベースラインが気持ちいい曲が良く聞こえるのがRoomなのかな~と思いました・・・その後、沖野さんがおもむろに「これ、久しぶりにかけるよ」と言ったあとに「Rose Royce / Still in Love」も気持ち良かったです!!


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 そんな訳で、そのRose Royceがプレイされた5時ちょいで終了になり、暫くはKawasakiさんがアフターアワーズっぽいプレイをしてて、もうここからは常連さん達の時間(場所)だな~と思い、お店を出ました・・・

 考えてみれば、5時台にクラブを出ることが久しぶりで、暗い夜道を歩きながら、何となく撮影した写真で〆ます・・・5時台で帰ると、次の日の朝(=この文章を起こしている時間帯)がすごい楽で、ちょっとカルチャーショックを受けました(^^;)

 まあ、普段だったら悶死する覚悟で踊り、最低でも7時台までは踊りたいところ、5時終わりで、かつそんなにはシリアスに踊れなかったので、ちょっと欲求不満な部分もありましたが、気持ち良く踊れて何よりです(^0^)
 前回のDanny先生が傷心気味な帰宅だったので、今回は帰るときは気持ち良く帰れればいいかな?と思っていたので、その点はクリアーでしょうか・・・それもこれもDimitriのプレイと、沖野さんをはじめとするRoomのスタッフの方のおかげかな??


 では、今年の踊りはコレで最後です・・・来年も気持ち良く踊れたらイイですね!!




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<独り言 aka 釣果報告>

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 え~、年末ということで、個人的には踊り納めも大切ですが、もっと大切なのは「レコード屋さんのセール」になります(^^;)

 大半がユニオンの話になり、今月の前半ではセール関連の話をしましたが、年内最終週は「割引」が熱くなります・・・私もそれを狙った各店を奔走し、散財を繰り返しています(^^;)

 まあ、欲しいけどチョット手が出ない盤が安く買えたり、もうちょっと待てば割引が入るので寝かせてた盤を買ったり、一人で勝手に熱くなる時期で、その割引率に一喜一憂を繰り返してます(^^;)

 年末年始の始まった今週末の土曜日には、割引率が比較的強かった「渋谷」を攻めましたが・・・釣果はこんな感じで、かなり買いましたね(--;)

 寝かしてた盤もあったり、掘り返してみたら安く買える盤もあったり、また結構探してた盤がなぜか出てきたり・・・かなり根気のいる掘り返しではあるのですが、安く買えるのはディガー冥利に尽きるので、お店の方には悪いですがヤメられません・・・
 今回に関しては、ユニオンの割引もイイ感じでしたが、割とシブチンなHMVが3~4か月前のストックを5枚以上で40%オフにするという奇跡が最高で・・・万々歳な収穫でした!

 ちなみに、レコ掘りをしてない方も多いので、ちょっと深く話すと、安く買うというのは「己との戦い」でもあったりします・・・

 色々な意味があるのですが、分かりやすい例だと、買ってから半年ぐらいの間に、同じレコがメチャクチャ安く売っているのを見ると、凄い凹むので、それを回避するためです・・・私だけでしょうか(^^;)
 

 とりあえず、今回の釣果報告は以上ですが、引き続き、掘り活動は続きます・・・地方ユニオン攻めたり、大晦日決戦(?)があったり、新春掘りがあったり・・・頑張りたいと思います!!





 
Kaizoku Radio(?) 「Christmas R&B vol.2」
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 気づいたら、もうクリスマスなんですね・・・いつも言ってますが、1年って過ぎるのが早いですね~(^^;)

 そんな訳で、毎年この時期の限定のネタです・・・今年も無事に紹介出来て良かったです(^^;)


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 ブログを開設以来、クリスマスの時期は「クリスマスミックス」を紹介していますが、今年も紹介です!

 今回は、かなり珍品で、いわゆる「ラジオ録音」ものです・・・ジャケ写が見づらくってアレですが、ジャケには「Christmas R&B vol.2」としか書かれてない、怪しい匂いがプンプンなテープです(^^;)
 正直、クリものもネタが尽きてきて、今年はどうしようかな~と思っていましたが、秋口だったかに偶然入手し、内容を聴いたら結構良かったので、今年はコレで一点突破と決めました(^^;)

 まず、ラジオ録音ものですが、個人的にはここ数年で力を入れて掘ってる分野になります。

 昨年、これ系のまとめとして「DJ Chuck ChilloutのKISS FMのテープ」を紹介しましたが、テープ業界においては隠れた活躍者になると思います。

 大半がNYなどのラジオ局で放送されたDJミックスショーを勝手に録音し、それをテープに複製して販売してるので、かなりアウトなテープではあるのですが・・・現地でしか伝えられない「ノリ」や「最新の音楽を入手する方法」として影響力は強く、80年代末から90年代後半位までは、日本でも需要が高かったと思います。
 個人的には、ここ数年で、そういった「ノリ」を楽しむためだったり、ブート故の強引さや意外さなんかが面白く、よく掘っております・・・なんで、こういう所に「面白み」を感じてしまうんでしょうね~(^^;)

 そんな中で、このテープですが、中古で売るお店としては謎すぎて、当然ながら投げ売り価格でしたが・・・かなり面白いテープだったので、クリスマスモノを兼ねて紹介です!!

 まず、テープ自体は、日本のどこかの業者さんが作成したもので、ちゃんとプレスしたテープなのにヤラれました・・・収録曲で判断すると、2000年~01年ぐらいでしょうか?
 DJ業界的にはテープ全盛期の時期ではありましたが、こういう時期限定のモノを、それも色々なミックステープが既に流通しきってる00年代にプレスで作る辺りが素敵です・・・コレ系のテープはこういう「曲がった視点」で楽しむ必要があります(^^;)

 録音は、今は亡きNYの名物FM局「Kiss FM」で、だれがDJか、どういう趣旨の番組なのかは分からないのですが、クリスマスシーズンのNYなら必ずプレイされてそうな感じで・・・結構イイですね!!
 
 ただ、複製した側としては、このミックスに思い入れがあって作った感じはせず、もの凄く「ざっくり」とした感じがあり、それも魅力です・・・かなり曲がった魅力ですけどね~(^^;)
 なんでしょう、このテープからは製作者が「クリスマスモノの内容だし、クリスマスっぽいパッケージにして売っちゃえば?」みたいなノリが感じられ、その適当感がイイんですよ・・・ただ、これが「Vol.2」なので、1もあったことを考えると、作って側の本気さも伺えてしまい、マニアには悶絶です(^^;)

 んでは、内容は以下で紹介です~

 ちなみに、レコ写は借りです・・・クリスマス系のレコードは、季節限定なので、どうも手が出ないっすね~(^^;)

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 深くは聴けて無いのでアレですが、どうやらヒットチャートな番組で、その合間にクリスマスソングが流れる・・・みたいな感じで、100%のクリスマスではないですが、個人的には結構グッときました!

 それこそ、今となっては懐かしい「Destiny's Child / Independent Women」や「Chante Moore / Straight Up」なんかのR&Bがクリスマスと関係なくプレイされているのですが、深く聴くとクリスマス系の選曲がイイんですよね~

 例えば、1999年ごろにクリスマス企画でリリースされたコンピ盤から、当人のシャウト(!)も交えて「Mary J Blige / Someday At Christmas」をプレイしてたり、これもクリスマスクラシックな「Boyz II Men / Let It Snow」をプレイしたり・・・カバー曲を中心に色々とプレイをしています!!
 また、現行に近いR&Bをプレイしつつ、昔の曲も結構プレイしてて、歌詞的には直球でクリスマスじゃないはずなんだけど、鬼クラシックな「Luther Vandross / Never Too Much」のようなクラシックや、Patti LaBelleのカバーである「Sylvester / You Are My Friend (Live)」のような渋い曲など・・・こっちもイイところを突いてますね!

 なんか、クリスマスモノの紹介では毎回書いていますが、結局のところ、アメリカなりでクリスマスという文化が一般化されているので、こういうテープや、今回紹介するようなラジオ番組が成立するのだと思います。

 ただ、個人的には、このテープを聴いて「これが本当のクリスマスなのかな?」と思いました・・・

 現地の人にとっては、本当に生活の一部とも言えるので、クリスマスに対する「幅」が広いんだと思います・・・それこそ、聴いている人も、歌っている人も、そして曲をオンエアーする側も「リアルなクリスマス」を知っているので、幅が広いんだと思います。
 特にLutherだったり、Sylvesterだったり、これを日本人だとクリスマスモノとしてはプレイしないんでしょうね・・・Sylvesterの曲は、まるで讃美歌のようなプレイの仕方で、かなりグッときました。

 また、これを聴いて、久しぶりに、アメリカのブラックミュージックにおける「Luther Vandross」の重要性を痛感しました・・・

 恐れずに書けば、広い括りでの「ブラックミュージック」において、Lutherのようなソウルフルな声量でありながら、耽美ささと甘酸っぱさがあるグルーブは大切で・・・ブラックミュージックの基礎は「Lutherである」とも言っても過言ではありません。
 HipHop/R&B勢も、Dance/House勢もLutherの影響は大きく、Lutherにリスペクトを示すアーティストも多いし・・・マッチョ志向やゴージャス志向が強いブラックミュージックにおいて、音楽のコアとなる「魂」はLutherなんだよな~と思い返しました。

 それこそ、このテープにおいては、文脈なく「Never Too Much」がプレイされるんですが、個人的には、これがプレイされたことで、現地感が凄い増長され、内容的に引き締まっていたと感じました・・・
 現地の人にとっては、定番中の定番なので、何も考えずにプレイしてた部分はあるのかもしれないですが、我々日本人が結果的に思い描いてしまう「一辺倒なR&B」では無くなり、現地の人々が愛する「本当のR&B」になっており、凄いイイです!!
 


 そんなわけで、最後はなんでLutherを力説してしまったのかは謎ですが、個人的には結構好きなテープでした。

 結果的には、現地の空気感をダイレクトに詰め込みつつ、Lutherの曲がプレイされたことで、このテープに深みを与えてくれたのだと思います・・・日本人作成のミックステープとはレベルが違いすぎます!!
 ただ、00年ぐらいのラジオ番組なので、意味もなくピュンピュンと鳴るSEがうるさく、それはマイナスかな・・・どうなんでしょう??




<Release Date>
Artists / Title : Kaizoku Radio(?) 「Christmas R&B vol.2」
Genre : Chistmas、R&B、DanceClassics、Soul、UrbanSoul・・・
Release : 2000年~01年ぐらい
Lebel : Kaizoku Radio No Number





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<独り言>

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 え~、今週もユニオンのセールやらで、すっかり「ウイークエンド・ソルジャー」モードな週末が続いております・・・今期は狙ってたブツが、朝一勝負で必ず抜けてて、ちょっと嬉しいです(^0^)
 昨日も某ユニオンに開店前にならび、狙ったブツをゲットしてきました・・・やはり、狙ったブツを無事にゲットするまでの「ドキドキ感」と、無事にゲット出来た時の「安堵感」」は堪らないっすね!!

 そんな訳で、今回の釣果ネタはお休みし、ちょっと嬉しい音源アップがあったので、勝手にご案内です!!

 大好きなレコード屋さんの一つである「京都 Vinyl 7」さんからのクリスマスプレゼントで、私の大好きなミックステープである「DJ YUU & DJ YU-KI / Any Love」の音源がアップされました!

 Vinyl 7 Blog - Any Love

 詳細と実際の音源は、上記リンク(Vinyl 7さんのブログ)をご参照ください。

 もー、私の中では「好きなミックステープ Top 5」に常時入っている1本で、ほんと大好きなテープです・・・いわゆる「歌モノ」な作品になるのですが、思いのたけは「私が過去に紹介した記事」を読んで頂ければ幸いです。

 正直、個人的な思いが強いのもありますが、内容は天下一品で、さすがUlticutです・・・選曲の深さ、ミックスの良さ、ストーリ作りの良さなどは最高で、なかなかコレを超えるテープがありません!
 特に、B面のYu-KiさんのWendy Motenへの流れと爆発力といったら・・・新卒で入社した会社の帰り道、このミックスを聴いて心を潤していたのが懐かしいです・・・


 そんな訳で、普段、ネット音源って殆ど紹介をしたことが無かったですが、本当に素敵なミックスなので、お暇な時に聴いてくださいね~

 ちなみに、来週からはユニオンが割引モードになると思いますので、来週の報告は散財報告になる予定です・・・いくら使うんでしょう(^^;)






 
Gilles Peterson 「INCredible - Sound of Gilles Peterson」
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 え~、年末も近づき、仕事が微妙に忙しく、今週は久しぶりに「仕事したな!」と思った1週間でした・・・部署移動で慣れない仕事の連続がまだ続いていますが、頑張っております!
 
 特に最近は「週末にユニオンのセールがあるから、今週は頑張る!」とか「週末までにこのミックステープのネタのレコを仕入れる/記事を書きあげる!」みたいな小さな目標(?)を立ててモチベーションをあげています(^^;)

 そんな訳で、平日はこの作品を聴きながら「収録曲を買おう!」と誓いながら仕事に精を出し・・・週末にレコを仕入れようとしましたが、上手く揃えられず、微妙に目標達成が出来なかった作品の紹介です(^^;)


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 今回は意外な大物の作品の紹介です!!

 言わずと知れた「Gilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)」さんによるミックス作品で、CD流通の作品の「テープ版」の紹介です!!

 まず、ジャイルスですが・・・活動がメチャクチャ広く、かつ凄い重要な存在なので、意外と説明が難しいのですが、知らない方も多いと思うので、先に紹介をしましょう。

 ジャイルスさんは、UK在住のDJで、DJ以外の肩書としてはレーベルオーナーやラジオパーソナリティーなど・・・80年代より様々な活動をされている、信頼できる御大になります。
 系統的には「UK Jazz」のラインから成長をした方なので、音楽に一切壁がなく、ダンサンブルでソウルフルな「心に響く」良い音楽を追求することが基本的な姿勢で・・・もはや「Gilles Peterson」という音楽ジャンル(ブランド?)があってもイイくらいなお方かと思います。

 特に、ジャイルスにおいては「レーベル運営」「ラジオ」の2点がメチャクチャ重要です!

 まずレーベルとしては、80年代末に「Acid Jazz」を立ち上げ、90年代初期には「Talkin' Loud」を立ち上げ、ジャイルスのセンスの元、様々なアーティストが曲をリリースし、DJやリスナーに様々な影響を及ぼしました。
 もう、影響といったら説明不要で、深くは説明しませんが、裏方作業ではあるものの、レーベル運営を通してジャンルを超えた「良い音楽」をジャイルスは提案してくれ、それが今のシーンの流れに繋がっていることを考えると、凄い大切です!

 また、ラジオも大切ですね・・・日本だと少ないかもしれないですが、長きにわたりUKでラジオ番組を持ち、様々な良い音楽を紹介し、聴いた人に確実に影響を及ぼすことをしていました。
 的外れな表現かもしれないですが、山下達郎さんのサンデーソングブックに近いかもしれないですね・・・肩肘を張らず、ジャイルスが良いと思う音楽を心をこめて紹介する・・・そんな姿勢が根底にあり、様々な方から愛されていると思います。


 そんなジャイルスさん、選曲を中心としたコンピレーション作品と共にミックス作品も結構出してて、影響を受けた方は多いと思います。

 それこそ、この作品もそうだし、あのNorman Jayとタッグを組んだミックス「JDJ」なんかも有名だし・・・局地的には、ラジオ番組の海賊コピーテープなどで、ジャイルスより「DJ」の良さを知った方が多いと思います。

 今回の作品は、タイトルでもある「INCredible」というUKで企画されたミックスシリーズからの作品で、リリース当時(99年)は結構話題になった作品だと思います。
 いわゆるメジャー作品で、まだまだ海外でもミックスCDが普及していなかった状況で、DJの面白さを伝えてくれた作品の一つかと思います・・・この辺の情報はちょっと曖昧かも??

 ただ、指摘をしないといけないのが、今回紹介するのが「CD」ではなく「テープ」だという点です!

 日本も99年ごろはミックステープが全盛でしたが、UKもこの頃はテープの影響度は高く、この作品もテープ版がリリースされたのだと思います。

 今まで、どちらかというとアメリカ(特にNY)を中心に話をしてたのでアレですが、UKも「カセットテープでシーンが大きくなった」地域の一つだと思います・・・

 聴いた話だと、Notern~Jazz Danceなどクラブを基準に動いてたシーンでは、その現場の実況テープが流通してたり、ラジオ文化(海賊が中心だが)が強いので、その録音テープが流通したり・・・かなり「テープ」が動いていた地域だと思います。
 この辺は、まだまだ研究中なので、すごく明確に表現できないのですが・・・99年という時期に、CDとテープが併売されている事実だけでも、その影響が伺えるかと思います。

 では、前振りがながくなってしまいましたが、作品の紹介です!!


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 んでは、作品の紹介です・・・文頭で紹介した通り、微妙にレコが集まらず、借り物のレコで紹介です(^^;)

 副題に「Sound of Gilles Peterson」とあるのが象徴的で、ジャイルスのパーソナルな部分を多く引き出した選曲/ミックスになっており、個人的には結構ヤラれました!!
 ジャイルスって、パブリックなイメージでも「ノンジャンル」な部分があるかと思いますが、ココまで自由に選曲/ミックスをしているのが最高でありつつ、それをちゃんと権利を取ってミックスしているのが最高です!!

 選曲的には、ほんと幅広く、旧譜も新譜も分け隔てなく選曲しており、それこそ旧譜であられば、阿川泰子さんなイメージが強い「Alive! / Skindo Le Le」のようなマイナーJazzや、ジャケは全然知ってたけど、いざ探してみたら掘れなかった「Eddie Russ / See The Light」のようなRare Grooveを選曲しています。
 また、新譜っぽい範囲だと、自身のTalkin' Loudからの大ヒット曲でもある「Nu Yorican Soul / I Am The Black Gold of the Sun」や、なんとCheck The RhymeのB面な「A Tribe Called Quest / If The Papes Come」なんかをプレイしています・・・時代が時代なのでBlack Goldは4 Heroのドラムンミックスの方を余裕でプレイしており、バッチリですね~

 選曲に関しては、幅の広さ、そして奥の深さもある選曲で・・・これを「メジャー」でやるんだから流石です!!

 メジャーでリリースする限り、収録曲の許諾を取る必要がある中で、この選曲は驚異的でありつつ、Gilles Petersonという「音楽」も表現しているのが素晴らしすぎます!!
 バックボーンとして、UKの伝統的な「Jazzの自由さ」を根底に出しつつ、Acid JazzやRare Grooveが大事にした過去の音楽の素晴らしさや、それ以降のクラブ時代の前を向いた音楽をも内包しており・・・流石ですね!!


 そして、ミックスも大変良いです!!

 凄い派手なミックスはせず、流れに任せるようなミックスでイイですね・・・ピーク時には得意なサンバ感を出したり、ドラムンでクールに攻めたり、はたまたJazzやSoulでメローに攻めたり・・・空気感の作り方や攻め方が上手いです!!
 ジャイルスに関しては、ホント「耳がイイ」方なので、結果としてその「選曲」を生かすミックスになると思うのですが、それが独特でイイです・・・クールなんだけど温かく、ホットなんだけど下品でない感じが素敵で・・・イギリスのジェントルマンのような小粋な部分があり、素敵です!!



 かなりザックリとした紹介になりましたが、メジャー作品でありながら、こんなに幅広い選曲をしてくる度量、そしてそれを一つにまとめてくる手腕は・・・もはや「Gilles Peterson」と言うしかありません!!

 CDは投げ売り価格どころか、投げ売りすぎて買いづらい(?)印象がありますが・・・テープもボチボチ売れていたようなので、お好きな方は探してみてね・・・
 ただ、日本国内では、圧倒的にCDの方しか売れてないので、テープを探すのは難しいかも・・・欲しい方は頑張って探してね!




<Release Date>
Artists / Title : Gilles Peterson 「INCredible - Sound of Gilles Peterson」
Genre : Jazz、RareGroove、Soul、HipHop、Breakbeats、Drum'n'Bass・・・
Release : 1999年
Lebel : INC-redible / Sony(UK) INC9MC

Notice : 商品の仕様について
 元々はCD向けに作られた内容で、CDの方は2枚組になっているので、テープも2本組みになっています。ただ、テープ版では、CD尺に合わして作っているので、B面の最後は10分以上の空白があったりします。


Notice : 同シリーズの別作品

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 このシリーズ、私世代だと結構見かけてた印象があるのですが、実はあまり続かなかったミックスシリーズのようで、ジャイルスの他だと、上記のGoldieによるドラムンミックスが有名ですかね?
 こちらも、CDがメインですが、テープ版も出てて、マニアとしては押さえたいテープです・・・欲しがるのは私だけかも(^^;)

 ちなみに、蛇足ですが、ドラムンも「テープ」で普及した音楽かもしれないですね・・・ドラムンのミックステープって結構あり、国外・国内でボチボチあります・・・
 UK産のだと、全盛期である90年代末ぐらいには、英会話の教材みたいな箱(?)に収納された6本組みのテープとか、凄い仕様のテープが結構ありました・・・今となっては市場で見かけることは殆どなく、さり気なく探してます・・・





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<独り言>

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 また「ユニオンのセール」ネタで恐縮ですが、本日は下北ユニオンのクラブ店で突然開催されたテープセールに参戦してきましたよ!!

 かなり突然に紹介があったセールで、個人的には出ているテープの濃さ/毛色の良さ(?)から、リストだと欲しいのはそんなには無かったけど、毎度のN村さん仕事で期待が出来そうだな~と思い、期待込みで行ってきた次第ですが・・・かなり大当りなセールでした(^0^)

 当日は、そんなには来てないだろうと思い、家の掃除や選挙に行ってからの移動で・・・ついたら既に数名並んでいるというサプライズ・・・あまり知らない方が多く、かなりドキドキです!!

 んで、開店と同時に店内に流れる訳ですが、トップで狙ってたのは1本だけ、それも置き場所が明確だったので、速攻で抜き、後は私の手癖の悪さ(?)が幸いして、欲しいのはボンボン抜き、4番手ながら、万々歳な約30本の収穫です(^0^)
 参加者の趣味が結構ズレてたのも大きく、US系のアルバム狙いの方や、アドバンス狙いの方など、局地狙いの方が多かったので助かりました・・・まあ、そっちの局地狙いの方が内容的には濃く、かなりイイ値段を支払って男を見せている方が多かったですね(^^;)

 そして、釣果ですが、割と90年代のUS産ミックステープが多く、イイのが抜けましたね!
 それこそ、DJ RizやP.F.Cuttin、Total Eclipseのような90年代後半のSpinbad世代の渋いヤツや、90年代前半のTape Kingz系、そしてFlexのTunnelシリーズ・・・そして国内系でも、個人的な抜け番が抜け、嬉しい所です!!

 この辺は、場数を踏んでいる利点にもなりますが、テープセールに関しては、ある方が大口で売ったからセールになるケースが多いので、売った方の個性/時代背景が色濃く出るので、出品リストを見て「予想」が出来る部分があります。
 今回のセールも、出品リストを見ただけで「あ~、当時の人だな」と思う内容で・・・リスト外のテープが予想通りで、嬉しかったです・・・N村さん、色々とありがとうございました!!

 ちなみに、トップで欲しかった1本は、来月あたりにネタにするので、今日の時点では秘密です(^^;)


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 そして、今週に関しては、もう一つ、書かないとイケない事があります・・・

 ご存知の方も多いかと思いますが、DJ系機材メーカーの最大手の一つである「Veatax」が倒産をしたそうです・・・悲しいです・・・

 最近、業界的にもイイ状況では無い中、ベスタに関しては、DJという存在がデジタル化した後、市場を牽引している印象はなく、あまりイイ話を聴かなかった中で・・・今回の倒産話は衝撃でした・・・あまりの衝撃に、数秒フリーズをしてしまいました・・・

 私と同世代の方なら分かるかと思いますが、DJやDJシーンの進化において、機材メーカーの先導は大変大きく・・・日本においては「Veatax」なくして、ココまでシーンが大きくならなったと思います!
 特に、ベスタは、シーンのニーズを明確に汲み取りつつ、一歩先の商品を絶えず提案し・・・そういった流れから、みんながベスタに「育てられた」と思います!!

 私自身、最初に買ったミキサーがベスタの「PMC-05 Mk3」で、今は写真の「PMC-05 Pro 3」と「アイソレーター FDG-1」のセットで・・・DJ人生のすべてが「ベスタ」です・・・

 圧倒的に「使いやすい」のが象徴的で、DJという「肉体作業」を理解したシンプルで直感的な機材が多く・・・MK3の頃は、機材が壊れるまで使い倒し、DJの技術やグルーブを学びました。
 また、FDG-1なんかは、相当古い機材ですが、今でも使いやすく、素晴らしいです・・・ベスタの機材は、ほんと丈夫で、ちゃんとメンテナンスをしてれば一生使えそうな勢いです・・・
 
 そして、ベスタに関しては、何よりもベスタ自身が発売した商品に自信を持っているのが頼もしかったです・・・
 数年前にこのPro3が壊れてしまった時、ベスタに修理を出したのですが、凄い親切な対応で、修理後も大切に使おうと誓いました・・・


 会社組織である以上、ギリギリまで頑張った結果での倒産なんでしょう・・・当然、倒産に伴う債権者の方もいるので、それを美化する訳にはいかないですが・・・私としては「お疲れ様です」の一言です・・・
 
 テクニクス同様、発売した機材の全てが使いやすく、かつ壊れにくいので・・・ベスタの機材は今後も使い続けられ、そして輝きが消えないと私は思います。
 復活をすることは難しいことかと思いますが、ベスタが培った「DJ魂」が受け継がれ、後世に続くことを切に願います・・・



 では、今週はちょっとセンチに終わります・・・今週も頑張りましょう!!







 
 
Yoshida Go 「Keep On Movin'」
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 12月になったら、急に寒くなりましたね・・・コートなりヒートテックなりを大急ぎで出して、寒さを凌いでいます(^^;)
 オッサンになったからか、自分の体が「寒い」と感じたら、体を温かくしないと、すぐ体調を崩すんですよ・・・なので、冬の時期はヒートテックが皮膚の一部になっています(^^;)

 そんな訳で、今年の重点課題である歌モノ(?)の好ミックスの紹介です~


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 今回は「Yoshida Go」さんというR&B系のDJの作品の紹介です!

 この方も、歌モノのミックステープがお好きならご存知の方が多いDJで、コモリさんの作品をリリースしてた「Sugar Bitz」より3本ミックスを出しており、ボチボチ人気だったお方です。
 個人的には、お名前に「Go」があるので、コレクト初期は「Murakamigo」さんと勘違いをしてた時期もありましたが、ボチボチ揃ったので紹介です・・・ただ、まだ他の作品があるみたいです??

 そして、この方の詳細ですが・・・正直、あまり分かりません・・・

 割と00年代初期のR&Bシーンにおられた方のようで、以前紹介した4DJ'sのスタッフであった「Takechi Lnad」さんと繋がりがあったようだったり、コレ系の有名テープレーベルFavoriteでもテープを出してたり・・・実力はあった方だと思います。
 特に、Takechiさんと繋がりがあったからか、選曲の方向性として「Grand Beat / UK Soul」の色が強く、それが凄い持ち味になっています・・・なので、これらのテープを聴いてた方だと、Grand Beatなんかが好きな方が聴いてたかもしれないですね~


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 では、作品の紹介ですが、今回はSugar Bitzからリリースされた第1作目で紹介です!

 タイトルからして左上の大名曲「Soul Ⅱ Soul / Keep on Movin'」なわけで、全体的に気持ちイイ「Grand Beat」感が満載なミックスで、個人的にはかなり好きな作品です。

 まず、選曲面からご案内すると、うまく定番と非定番を選曲し、Yoshidaさんが考える「Grand Beat」を上手く演出しており、なかなか奥の深い内容になっていると思います。

 それこそ、Soul Ⅱ Soulもそうですが、好カバーな「Massivo / Loving You」なんかを選曲しつつ、個人的にはGarage/Houseラインの曲と考えていた「Fidelfatti Feat Ronnette / Just Wanna Touch Me」を小粋にプレイしてて・・・イイですね(^0^)
 
 Grand Beatって、ここで定義づけるのもアレですが、UKらしいクールネスと、Rare Groove発見以降のブラックネスが融合した音楽だと思いますが・・・結局のところ、ジャンルというよりも「聴き方」「プレイの仕方」の方が重要なのかな~と、今回、改めて思いました。

 当然、Grand Beatっぽい曲調やグルーブはあるわけですが、曲の持つグルーブはそのDJのプレイの仕方一つで変わる訳で、例示したJust Wanna Touch Meなんかは正にそうでした。
 また、個人的にはド定番な「Sybil / Make It Easy On Me」も同じです・・・私の世代だと、MUROさんがホットにプレイしてた印象が強く、純粋なGrand Beatとは定義付けらない曲かな~と思います?

 この限りにおいて、Yoshidaさんのプレイでは、グルーブを丁寧に引き延ばしながらプレイし、微妙にジャンル外と思われる曲もしっかりと「Grand Beat」としてプレイしている感じが上手いです!
 おそらく、このテープを普通に聴いたら「Grand Beat」だな~と思うんだけど、いざ、収録曲を調べると「えっ、あの曲なの?」と思う部分があり、この辺の選曲眼の高さは多いにあると思います。


 んで、少し話が重複しますが、全体的なミックスもかなり上手いですね!

 全体的にグルーブで押すような流れで、ミックス自体はスムースで、グルーブを引き延ばす感じが大変良いですね・・・気づいたら曲が変わっている感じで、大変心地よいです。

 また、グルーブの作り方も上手いですね・・・Grand Beatがもつ「クールさ」を出しつつ、奥に秘められた「温かさ」みたいのも出てて大変良いです・・・
 一般的にGrand Beatというと、冷涼感をイメージするかと思いますが、この時期に聴いても全然イケる内容で、その根底には音楽の持つポジディブさを素直に出している部分があるからなのかな~と思います。



 そんな訳で、なかかなの好作品の紹介でした!
 
 探せばボチボチ見つかる作品(DJ)なので、興味のある方は探してくださいね!!



<Release Date>
Artists / Title : Yoshida Go 「Keep On Movin'」
Genre : Grand Beat、UK Soul、R&B、House・・・
Release : 2000年ごろ??
Lebel : Sugar Bitz ST-017





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<釣果報告>

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 この画像を見ると「あれか!」と思う「あれ」です(^^;)

 え~、12月になり、我々の業界としては「ユニオンのセール」が集中砲火で大変です・・・個人的にはテープとDiscoの12inchが重要なので、そんなには出勤回数が少ないのですが、ドキドキしちゃう時期です(^^;)

 ンなわけで、昨日、私の初陣として出陣したのが・・・上記のセールで、大穴な「吉祥寺」でした!!

 今回、テープのまとまったセールは吉祥寺だけで、それも個人的に「Top Want」な1本が出ることが分かり、ここ1週間はドキドキで、久しぶりにクリスマスが待ち遠しい小学生みたくなっていました(^^;)

 そして、内容的に、そんなには並ぶ人がいないことを予見しつつ、いてもたってもいられず、朝の9時半には現地に到着していました(^^;)
 毎年、冬の時期のユニオンのセールで、外で並んで待っている時に「冬の厳しさ」を痛感します・・・やっぱり寒く、整理券を貰って、ダッシュで喫茶店に行ったのは言うまでもありません(^^;)


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 んで、結局、開店時は「私一人」というユルイ状況で戦闘開始・・・無事に狙ってた1本がゲットできましたよ!!

 写真のテープがそうで、いわゆる「Cisco ノベルティー」の1本で、なんと「DJ Ken-Bo」さんによる「Reggaeミックス」のテープです!!

 もー、このテープは「まぼろし」というぐらい、全然出てこないテープで、当時の資料を見て、存在は知っていたのですが、かれこれ5年ぐらい探し、やっと実物に出会えました!!
 恐らく、このブログを読んでいて、テープを集めている方でも初見な方が多いと思います・・・私もジャケすら知らなかった1本で、今回のセールは「この1本」が欲しい為に並んだぐらいで、無事にゲット出来、嬉しい限りです(^0^)

 Ciscoノベルティーは、基本的に存在数が少なく、値段もレアなのが多い中、このテープは、Reggae店でのみしか配布されなったことから、市場流通量はおのずと少なく、中途半端な作品が故に最難関なテープだと思います。
 正直書くと、お店的にも値段はあまり付けられないテープだと思うので、値段はかなり安かったです・・・ありがとうございます(^0^)

 また、他の出物も悪くなく、個人的にはスルーしている「ア●バン●」系のテープも多く、微妙にマイナーなのが安価に出てて、なかなか良いセールでしたね~
 それ系は、どうやら某Iさんが後で根こそぎ買って下さった(出会えなくってすみません!)ようで、こういうセールは定期的にあると嬉しいです!!


 そんな訳で、釣果報告でした~