HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Kubota, Takeshi 「Classics Two」
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 ここ最近、割と率先して聴かないテープ(=あまり好みではなかったテープ)を聴くようにしているのですが、不思議なもので、以前は「う~ん」という感想だった作品が、いざ聴いてみると「おおっ!」と思うことが多いような気がします・・・

 まあ、私の経験値が上がり、やっと理解ができたということかもしれないですが、こういった中で、やっぱり有名だったり重要な作品ほど、そのレベルの高さにヤラれています・・・
 今回のクボタさんの第2段は正にそうで、やっぱり凄いっすね・・・真の「オールジャンル・ミックス」の素晴らしさが分かる1本です!!


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 今回は、あのクボタタケシさんの名作ミックステープシリーズ「Classics」において、1999年にリリースされた第2段(Two)をご紹介したいと思います!

 スケスケなスケルトンジャケがインパクト大で、ある程度、ミックステープがお好きな方ならご存知かと思いますし、何よりも「クボタタケシ」という存在を知らしめたテープとして、影響を受けた方が大変多い作品の一つかと思います。
 
 私自身は、残念ながら当時は子供すぎて作品に触れる機会がなかったり、その音楽性が唯一無二だった為に中々理解が出来なかったことがあり、クボタ作品は今まであまり紹介をしませんでした。
 調べてみると、3年くらい前に、無理して(?)このシリーズの第1段「DJ Kubota, Takeshi / Classics」を紹介していますが・・・それ以来、全くと言っていいほど聴いてなく、クボタさんの世界に入れませんでした。

 ただ、今回、先日の下北のテープセールで購入した「東のクボタ、西の宮本」の宮本雅夫さんのテープを聴き、とてつもなく幅広い選曲にヤラれ、東のクボタも聴いてみようと思い、この作品を聴いたら・・・もう、ヤバくって、すっかりハマってしまいました(^0^)

 では、作品の紹介に行きましょう!


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 まず、クボタさんにおいては「選曲の幅の広さ」が重要かと思います。

 それも、表現としては「異様なまでに幅広い選曲」なところが重要かと思います!

 実際にプレイした曲から紹介をすると、B面の一曲目では、映画に詳しい方ならジャケを見ただけで「おっ」と思う80年代フランスの恋愛映画「Betty Blue」のサントラから「Gabriel Yared / C'Est Le Vent, Betty」をプレイしています・・・
 とりあえず、この辺の80年代のNew Wave的(?)な曲をプレイするのも恐ろしいですが、ここからこの曲をネタにした曲(Tricky / Nothing's Clear)にネタつなぎし、90年代に入ってからの現行の曲をプレイし、更にレゲエ~ダブなグルーブに落とし込んでいくのが凄いですね!

 そして、クボタさんに関しては「時代」という点でも幅広く、60年代の曲でも平気でプレイしちゃいます・・・その代表格が右上のレコでしょうか?
 レコ写を見ただけでは「?」な方かもしれませんが、あのタモリ倶楽部のお尻フリフリなオープニングでおなじみの「Royal Teens / Short Shorts」をプレイ・・・まっとうな大人なら絶対に反応する意外な定番曲を選曲してくるところも凄いですが、それもレゲエ~ダブの流れからのプレイにヤラれます!

 あと、クボタさんの選曲の凄さが分かるのが「カバー曲」で、A面の最後ではあの土曜の夜クラシックなEP●さんによるSpinnersのカバー「●PO / It's a Shame」を選曲・・・こんな和物があるとは知りませんでした!
 ただ、ずるいのが、その次に俳優ジョニー・ディップさんが所属していたオルタナ・ロックバンドによる、ヤサグレすぎる迷カバー「P / Dancing Queen」を選曲します・・・カバー繋ぎで、こんな曲をプレイするとは・・・でも、不思議なグルーブがあるのが素晴らしです・・・

 もー、こんな感じで、1曲1曲をひも解いていけばいくほど、クボタさんの「選曲の凄さ」が分かります!!

 選曲の全部を紹介するのは大変難しいですが、他のDJがプレイしない曲を「DJミックス」の中にしっかりと落とし込んでいる選曲力の凄さといったら・・・やっぱり「天才」ですね!
 ジャンル的には、ほんと色んなジャンルの曲をプレイしてて、これら以外にも、検索してもヒットしない謎のラテン曲など、99年の時点で、世間のDJ/CLUBシーンの流れとは全く違う方向性の曲を掘って、カッコよくDJプレイしている点は素晴らしすぎます!


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 そして、クボタさんにしか出来ない「選曲」の話を発展させつつ、プレイする曲と曲を一本に繋げる「DJミックス」についても紹介をしたいと思います。

 選曲に関しては、ほんと色々なジャンルの曲をプレイしているのですが、その上でクボタさんが凄いのは、その「色々なジャンルの曲」をDJミックスを通して「1本の流れ」にしてくる点にあるかと思います!

 個人的にはB面中盤のピークタイム(?)で、上のようなレコを選曲して盛り上げていきます・・・

 B面序盤ではレゲエ~ダブ的なグルーブと、クボタさんが強い60’sのグルーブを上手く織り交ぜながら選曲を進めています・・・
 それこそ「Bernadette Carroll / Party Girl」という明らかにオールディーズといった感の曲から、「Tommy McCook & The Skatalites / Sauvitt」という60年代のレゲエ(スカかも?)に繋げてきます・・・年代が近いのもありますが、異なるジャンルでも「同じグルーブ」があれば繋げちゃうのが凄いですね!

 んで、そんな流れが続いていたら、おもむろに聞こえるトロピカルで聞き覚えがなんとなくあるメロディーが・・・この流れから、80年代ポップスな「Modern Romance / High Life」をミックス・・・超意外だけど、これが絶妙すぎます!!

 もー、この流れだけでクボタさんの「点と点を繋げて線にするDJミックス」の素晴らしさが分かります・・・全然違う曲だけど、グルーブはしっかりと繋がり、その上でいきなりアップな空気感にすることでピークを演出しているのが上手いです!!
 それもModern Romanceかよ・・・あえて微妙なジャケのレコを参考資料にしましたが、これはプレイしないっしょ・・・個人的には、この曲じゃないけど、コサキン(関根勤さんと小堺一樹さんのラジオ)をズーッと聴いていたので、番組中にジングルで使ってたModernには反応しちゃうんですよ・・・ズルすぎる(^0^)

 クボタさんというと、60年代選曲も有名ですが、Modern Romanceのようなファンカラティーナ~New Wave系の選曲も独断場ですよね・・・
 ファンカは、ある意味で「飛び道具」過ぎてなかなか使いづらいジャンルの曲ですが、こんな風にいとも簡単にプレイされちゃうと、つい影響されてレコに手が伸びそうです(^^;)

 んで、ダメ押しなのは、この後に歴史的な名アルバムから、ファンカラティーナ~スカ的なグルーブで「The Clash / Wrong 'Em Boyo」をプレイします・・・
 トラックリストを見ずに聴いてたら、素直に「イイ曲だな~」と思ってトラックリストを見て、Clashだと気付き、撃沈しました・・・



 う~ん、クボタさんの「ミックステープ」を説明するのは難しいですね・・・

 ここまで幅広い選曲で、それを一つのDJミックスに落とし込んでいる点があるから、この作品であったり、クボタさんの作品は「真のオールジャンル・ミックス」と言われているのだと思います。
 それも、ミックステープとしてリスニングに耐えうる内容でありつつ、このミックスをそのままクラブでプレイしても盛り上がる内容になっており・・・恐ろしいまでに「DJによる、真のオールジャンル・ミックス」になっています。

 ただ、私が理解するの時間がかかったことも事実で・・・どうしても選曲が「意外すぎる」部分があり、なかなか選曲に入れないのもあるかな・・・
 う~ん、やっぱり「聴く人を選んじゃう」部分もあるかもしれませんね・・・

 あまり上手く紹介ができませんでしたが、興味がある方は是非、聴いてみてくださいね!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Kubota, Takeshi 「Classics Two」
Genre : Rock、Latin、Punk、New Wave、Reggae、Dub、Funk-a-Latina、Ppps、Wamono・・・
Release : 1999年 
Lebel : 0152 Records No Number
Notice : 2011年にCD版の再発が出ています。


Notice : ジャケット、トラックリストについて

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 う~ん、透明物は撮影が難しいな・・・(^^;)

 このテープは、テープのジャケットが、通常は紙素材なのを「透明なプラスチック・シート」を用いており、全体的にスケスケな仕様になっています。
 デザインをしたのは、スチャダラのボーズさんの実弟であるデザイナー「光嶋崇(こうしま・たかし)」さんです・・・カセットの特性を逆手に(?)とったデザインがフレッシュです!!

 ただ、このデザインだと、トラックリストもスケスケで、それも蛍光緑で印字されていることからトラックリストを読み取ることが凄い困難です(^^;)

 今回の作品紹介にあたり、どうしても曲が分からないと紹介が出来なかったので、気合いでトラックリストを起こしましたが、これは「クボタさん世代の先輩格のDJから後輩たちへの試練」だと思って頑張りました(^^;)
 ただ、その後で調べてたら、某サイトでトラックリストが出てることに気付き、あの労力は何だったんだと思い、撃沈しました・・・きっと、起こした方も相当頑張ったんだろうな・・・(^^;)




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<独り言>

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 もしかしたら、ブログを読んでいる方だと、今週は「この作品か?」と思った方も多いかもしれません・・・一瞬、考えましたが、準備が足らずで今回は断念しました・・・

 でも、写真のライオン君も、そして私も悲しんでいることは事実です・・・

 既にご存知な方も多いかと思いますが、HipHopグルーブ「A Tribe Called Quest」のメンバーである「Phife Dawg(ファイフ・ドーグ)」さんが3月23日に45歳の若さでお亡くなりになられました。

A Tribe Called QuestのPhife Dawgが他界。享年45歳

 明確な死因は分かりませんが、HipHopを築きあげた世代の一人がこの世を去るのは辛いですね・・・
 GANGSTARRのGURUさんがお亡くなりになられた時も感じましたが、こういった訃報を聴くと、我々が愛している「HipHop」が「過去の音楽」になってしまうのか・・・と思い、ちょっと切なくなりました・・・

 ただ、お亡くなりになられた情報を聴き、その日の夜、写真のMUROさんによるATCQミックスを聴きましたが・・・やっぱりファイフさんがいることで「ATCQ」なんだよな~と思い、改めてATCQの素晴らしさを知りました。
 グループの中心であることは揺るぎないQ-Tipさんが一人でもダメだし、DJのAliさんだけでも成立しないでしょう・・・3人がそろって初めて「ATCQ」であり、彼らが作った音楽は一生聴き続けられる「音楽」だったと思います!

 では、今回の独り言はこんなもんで・・・

 普通の独り言も入れておくと、スマホのバッテリーが急に早く落ちるようになり、仕事に支障が出そうだったので、昨日、急遽で買い替えをして・・・今日は、半日と行かないまでも、いらないアプリを消したり、設定を直すのに疲れました(^^;)
 携帯時代からそうですが、なんで機種変した後の設定調整が面倒なんですかね・・・ドコモは羊の執事さんが消したと思ったら、なぜか復活してくださるので困ります(^^;)

 ただ、今回は店員のお姉さんが凄い親切に教えてくれたので、だいぶ助かりました・・・思わず、スマホを引き取るときに、その店員さんに「ありがとう」を言いたくて売場に戻るぐらい、親切に教えてくれました・・・
 仕事は違えど、売り上げて利益を出すこと以上に、お客さんの立場に立って物事を考えることが重要なんだよな~と思いました・・・結局、仕事の愚痴になりますが、今週は年度末の大山場があるので、あのお姉さんからもらった元気で乗り切りたいと緒見ます!!






 
 
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CQ 「Flying CQ 03 - Love Sign」
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 今週は暦通りの3連休・・・天気も良く、春の日差しが気持ちよく、家にいても気持ちがウキウキしますね!
 個人的には、春の日差しで干した布団で、お昼寝をするのが好きです・・・もうちょっと気温が高くなるとアレですが、暖かい布団で包まれる感じは大好きです・・・

 そんなわけで、ちょっと強引ですが、そんな暖かい布団の中で聴くには最適なミックスを紹介です!


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 今回は、あのBuddha Brand/キエるマキュウのMCとして有名な「CQ(シーキュー)」さんのミックス作品を紹介です!

 まず、CQさんの紹介ですが、説明不要でしょうか?
 
 MCとしてBuddha Brand~キエルマキュウで活躍し、今は盟友でもあるNippsとBuddha Mafiaとして活動する機会が多い御大ですね・・・日本語ラップというジャンルのカテゴリーにおいて、影響度はメチャクチャ高く、MCとして大好きな方は多いかと思います!

 特に、Buddhaがもたらしたイルマティックな魅力において、CQさんのド変態ライム(失礼!)の数々は、我々の脳裏にこびりつき、影響を受けた方は多いでしょう・・・
 私も、高校生の頃、Buddhaには相当影響を受け、CQのライムにはヤラれました・・・韻の固さとリズム感もさることながら、内容の変態っぷりが素晴らしく、今でもソラでラップができるぐらい大好きです(^0^)


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 そんなCQさんですが、DJとしても活動をしています!

 結構、事情を知らない方だと意外に思うかもしれないですが、ミックス作品も定期的にリリースしたり、現場でのDJプレイもしたりと、DJの活動もチョコチョコしています。

 CQさん自体、80年代の末にNYに渡米し、そこでBuddhaのメンバーに出会い、HipHopの活動をしていくのですが、NY時代はDJもしていて、結構DJが上手いという話を聞いたことがあります。
 確か、NY時代はMasterと「MARS」というクラブでレギュラーで回してて、NYの厳しいお客さんを楽しませるだけの選曲も技術もあったようです・・・今回、しっかりと作品を聴いたら、その上手さの断片は確認できました!

 では、その上手さを紹介するべく、テープ時代の作品の中から、内容の良かった3本目で紹介しましょう!


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 まず、テープ作品においては、1本目、2本目はHipHopの選曲でしたが、この3本目はSoul~R&Bなどのスロー曲を気持ちよく選曲した内容で、CQさんのパブリックイメージからは外れる(?)内容かもしれません。

 それこそ、「Patrice Rushen / Remind Me」「Roger / I Want Be Your Man」などの定番曲を挟みつつ、「Blackbird / Love Don't Strike Twice」「Emotions / A Feeling Is」のようなLPオンリーの隠れた名曲をサラッと選曲し、全体的に気持ち良い選曲になっています。
 私の手持ちレコの都合上、本当はもっと「親父ソウル」的なスローが多く、Stylstics~Whispers~Four Topsのような定番どころが多く、この辺も素晴らしい選曲です!

 まず、選曲面を聴いて思ったのが、CQさんが「NYのHipHop DJの影響」を受けたDJなんだな~と思った点があります。

 それこそ、 Kid CapriDoo Wopがプレイしそうなベタベタなソウルを小粋にプレイしている辺りは正にですね・・・
 なんでしょう、こういったベタなソウルって、黒かったり、甘すぎたりして意外とプレイが難しいジャンルですが、CQさんの選曲を聴いていると、CapriやDoo Wopが小粋にプレイしている感じがあり、この辺はうまいな~と思いました。

 また、DJミックスにおいてもNYらしさがあり、CQさんのDJにおいては、ほぼ「カットイン」で曲を繋いでいるのですが、そのカットイン具合が「NY」なんですよ・・・

 凄いバッチリと決まっているところもある半面、恐ろしいタイミングでカットインを入れている所も多く、初めて聴くと「えっ、そこで?」と思うかもしれません・・・ただ、それが聴いていると段々気持ちいい繋ぎになっています!
 Biz MarkieのDJなんかがそうで、DJ技術以上に「グルーブでつなぐ」部分がCQさんのDJにもあり、このへんもオリジナルですね!

 そして、今回、このソウル選曲のテープを聴いていたからかもしれないですが、CQさんも含め、Buddhaの面々はやっぱり「NYのHipHop文化」に影響を受けたんだな~と強く感じました。

 例えば、このテープで披露されるようなベタベタなソウルに含まれる「黒さ」と「甘さ」をしっかりと理解し、それを「ネタ」という形で武器にしてた部分があると思います・・・
 それこそ、盲目時代ネタの「Harold Melvin and The Blue Note / You Know How To Make Me Feel So Good」をサラッとプレイしてて、DLさんだけでなく、CQさんもこの辺の黒い曲が好き・・・いや、こういった黒さや甘さが「身についている」んだな~と思いました!!



 なかなか、上手く説明できない作品でしたが、CQさんがもつ「NYらしさ」を踏まえつつ、独自の黒くて甘いグルーブが魅力的な作品です!
 今回の記事の一番最初の話題に戻りますが、少し暖かくなった今の時期、干したての布団にくるまり、その温もりを感じながら聴くとホント素晴らしいです!





<Release Date>
Artists / Title : CQ 「Flying CQ 03 - Love Sign」
Genre : Soul、R&B、Jazz Funk・・・
Release : 2004年 
Lebel : D3N Recordings FLGHT-003T
Notice : CD版も同時発売





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<独り言>

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 こういうことばかりを書くと、私が暇そうに思われそうですが、今週も「掘り」に関する独り言です(^^;)

 え~、3月から5月の終わりぐらいまでは、私の仕事においては繁忙期で、今週は週の半ばに地方出張に行きつつ、会社に帰れば帰ったで資料作成やネタ作りを繰り返し・・・疲れが溜まる日々が続いております(^^;)

 ただ、それなりに毎日をエンジョイしており、結構キツい日程でしたが、地方出張で青森に行き、美味しい食べ物とお酒に癒されたり、東北の方の人の良さに癒されたり、仕事を楽しみながら乗りきっている感じですかね・・・

 また、これも嬉しいことですが、仕事をしている平日は、夜も仕事のお付き合いで時間を取られたりするのですが、休日は完全フリーになることが多いんですよ・・・これには助かります!
 まあ、独り身なので、なおさらフリーな状況ではあるのですが、おかげさまで平日に溜まったストレスを、休日に発散するルーティーンが出来上がり・・・その発散の大きな一つが「レコ掘り」になっています(^^;)

 そんなこんなで、先週に大捕物劇をしたばかりなのに、昨日のレコ掘りでは、我らのユニオンが年度末の決算セールをやり始めたので、お買い得品&割引品をガッツリ回収し・・・気付いたら池袋に辿りついていました。

 そう、通称「レコード祭」が池袋で開かれるとあって、思わず立ち寄ってしまいました!


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(※昨日は会場の写真を撮るのを忘れたので、画像は今年1月の時の会場です)

 レコード祭、人によっては賛否が分かれますよね・・・東京で掘っている方だと、あまり行かないって方も多いかと思います?

 レコード祭のことを少し説明すると、全国各地のレコード屋さんが、自分のお店の商材を持ち寄って販売をする合同即売会に当るイベントで、全国各地で定期的に開催されています。
 東京では、池袋にあるレコード店「だるまや」さんが企画して、3か月に1回ぐらいの頻度で池袋の豊島区民センターで開催され、ここ最近は、レコード人気の上昇に伴い、かなり盛況になっています!

 ただ、東京にいると意外と行かないイベントかもしれないですね・・・

 どうしてもユニオンが近くにあるので、ユニオンの回転率やレア品の集積力に軍配が上がってしまい、足が向かないですよね・・・個人的には視聴が出来ないのも辛いかも?
 また、このレコード祭りが「ロック」的なお店が多く、私のようなクラブ/DJの流れからレコを買う人にとっては、微妙に欲しいジャンルが直球じゃないのもあるかも・・・和物なんかは強いですが、中心はロックで、ユニオンであれば「中古センター」的な品揃えになり、微妙にズレちゃうんですよね・・・

 まあ、そういう背景もあり、私自身は気合いを入れていくイベントではないのですが、池袋については、家に帰る途中に池袋があるのと、やっぱりレコードという存在は「出会いに行かないと出会えない」存在なので、その「もしかしたらの出会い」を期待して、つい行ってしまうお祭りです・・・

 そんなお祭り、久しぶりにグッとくる掘りがありました!


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 なんか、意味のわからないレコが並んでいますが・・・某出展者さんが「未整理品」としてクラブ系の12inichを結構な量を出してて、それを掘ったらクラブ系の「国内プロモ&テストプレス」が結構あり、思わず買ってしまいました!

 内容的には●vex系のが多く、それこそトランス~ハウス系のプロモが多い中、未だに人気が高い日本語ラップや日本語R&Bのプロモやテストがボチボチあり、ラップだとシャ●ゾン●のテストは喉手なタイトルでは全くないですが、3ケタにはヤラれ、思わず救出しちゃいました(^0^)
 また、私としてはハウス系に真っ先に反応をしてて、結構探してたCalynのJoe Remixのプロモや、変化球だと「明日があるさ」のテスト、シルクドソレイユの「サルティンバンコ」のプロモHouse Mixなど、あまり冒険買いをしない私が、つい財布のひもが緩んでしまいました・・・

 まあ、下調べなし&視聴なし&勢いで買ったので、忘れたころに「う~、不要かな~」と思って売っちゃったりするのですが、こういった「あは体験」的な掘りは、やっぱり現場でないと体験できません!!

 そして、今回の掘りの趣旨を理解してもらうためには、「未整理品」の説明が必要ですね・・・

 通常の中古レコード屋さんでは、お客さんから買い取ったレコードは、お店でクリーニングなどを行い、その上で内容を精査して値段を付け、最終的に商品化(値札+ビニールの袋に入れる)を行います。

 ただ、お客さんからの買い取りにおいては、全てのレコードがそのお店にとって売ることが出来るレコードばかりではありません・・・
 それは、レコードのコンディションだったり、そのレコードの市場価値だったり、普通に売っても売れないレコードも含まれ、本来ならばお店側が買い取らないことが多いです・・・でも、結果的に売るお客さんがそれらを引き取るのが面倒なので、二束三文でお店側が引き取ることが多いです・・・
 
 んで、そういったレコは、他の売れるレコードと同じ作業(クリーニングや値札を付ける作業)をしたとしても、売れる保証がないので、お店側としては「未整理品」として出すことがよくあります。

 つまり、レコード化をするコストを考えると採算が合わないので、お客さんから買い取ったレコードの状態を殆ど見ず、ビニールの袋に入れることもなく、ある意味で保証なしのような形で格安に売られるレコード「未整理品」になります。
 レコードの状態を見ていないので、それこそ傷もあるだろうし、お店側が人気が無いと考えているので値段も大体が格安です・・・なので、お店によっては「ジャンク品」という位置づけで考えているところもあります。

 ただ、今回の未整理品は・・・ラッキーな遭遇でもありつつ、必然的だった部分もあるかも知れません。

 今回の未整理品を出してたお店は、どうやらロック系が強く、こういったクラブ系が弱かったお店のようです。

 特に、レコードという存在は、他の音楽形態に比べて深い知識が必要で、どのジャンルにおいても知識がないと売る側は「売れる値段」が付けることが出来ず、専門外のジャンルほど低く査定される傾向にあり、その最たる例が「未整理品」になります。

 今回の未整理品は、300円~1000円以内みたいな設定で、目から火が出るほどの格安ではないですが、国内クラブ系のテスト/プロモが局地的に盛り上がっている渦中においては、お店側の見落としとも言える出し方だったかもしれません・・・
 まあ、この辺のレコ、この辺は一握りのマニアしか狙わない内容でもあるので、冷静に考えると妥当な金額かもしれないですね・・・100円で買ったレコが1万円の価値があったみたいな価格設定では決してなく、多少お得に買えたという感じだったでしょうか?

 また、こういったロック系のお店がクラブ系のレコが流れる傾向は・・・常々感じていたことで、やっぱりこの辺も攻めないとイケないよな~と再認識しました。

 ここ最近のレコード事情を考えると、ロック系を取り扱っているお店は、お客さんからの需要もあるので、地方のお店でもかなり頑張っているところが多いです・・・
 ただ、その半面、クラブやDJ系のレコは、DJ環境の変化でレコードが必要とされなくなり、クラブ系のレコが放出傾向にあるのに、クラブ系の専門店は少なくなっており・・・なので、放出先になる「買い取ってくれたお店」がロック系のお店になっていることが増えていると感じます。

 この間も、某DJ(兼ディーラー)が、レコ祭りの未整理品で、HipHopのオリジナル米盤12inchが格安で出ててお祭り買いをしたらしい情報があり・・・クラブ系を狙っていても、ロック系のお店は無視できない存在になったのかもしれないですね・・・

 まあ、昔から、レコ掘りにおいては「裏をかく」ことは鉄則で、他ジャンルのが強いレコ屋のSoulやClubの棚ほど面白いのが眠っているので、私は割と他ジャンルのお店に入って掘り掘りすることは多いのでアレですが、こういった掘り方も重要ですね・・・
 特に、欲しいレコがマニアックになればなるほど、専門ではないお店の「見落とし」は発生しやすくなるので・・・その辺はディガーとして、お店側には「御免なさい」の姿勢で掘りましょう(^^;)

 ただ、今回のような出会いは、ネットでは難しいことで、現場でないと起こらないことかもしれません・・・是非、レコ祭りに行ったことがない方は出向いてみてね!!






DJ Hinga HIGA 「イエローページ - 平成12年秋号」
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 今週も今週で花粉が辛かったです・・・(^^;)

 もの凄くヘビーな花粉症ではないですが、鼻も目も、そしてヒドイと頭痛も出てくるので困ったものです・・・早く春にならないですかね~

 では、そんな愚痴とは関係なく、作品の紹介です~


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 今回は、もはや沖縄スクラッチ界のレジェンドでありながら現役で活動を続ける「DJ Hinga HIGA(ヒンガー・ヒガ)」さんの作品を紹介します!

 まず、HIGAさんのバイオ的な部分から行きましょう・・・あまり情報が無かったので、情報を寄せ集めた上でのバイオになります・・・

 HIGAさんは、90年代初期ぐらいから活動を開始しはじめたようで、90年代後半はバトルDJとして名を馳せていたお方になります。
 DMCやVestaxの大会に参戦し、99年のDMCでは2位になり、DJ SHINさんらと結成したチーム「Planet Choppin’ Fingaz」として同年のDMCの世界大会のチーム部門に出場するなど、かなり実力をもったお方になります。

 沖縄というと、実はスクラッチ大国で、それこそDJ Ta-Shiさんが沖縄出身なのが分かりやすいですが、他の地区に比べ、多くのバトルDJを輩出した地区だと思われます・・・
 まあ、米軍基地がある関係で、ブラックミュージックやDJカルチャーが根付いている地区なので、そのへんの影響が大きいのだと思いますが、良い先輩DJがいることで、後輩たちが先輩の背中を見て育っていく部分もあるんでしょうね・・・

 そして、HIGAさんの素晴らしいところは、今年、40歳になられたそうですが、未だにバトル活動をされていることで、2013年のDMCではリベンジ枠にて本戦に出場するなど、未だに「現役」で活動をされている点です。
 正確に書くと、00年代はあまり活動をされてなく、近年になりDJ活動/バトル活動を再開されたようで、いや~、頼もしいですね・・・私も含むHIGAさんのような「オッサン世代」が現場でブイブイ言わせている姿は、絶対にシーンには必要ですね!!

 なお、HIGAさん自身はお兄さんの影響でDJを始めたようで、お兄さんはお兄さんで、福岡でDJ HIGAという名前でラジオでDJをしているそうです・・・福岡の方は、お兄さんのラジオを聴かれてるのかな??


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 そして、テープ馬鹿として外せないのが、HIGAさんは結構ミックステープを作っていたことで、写真のようなテープを作っていました!

 まず、沖縄のミックステープと言えば、DJ Kayaさんが主宰していた「Oh! Tape Joint」になるのですが、HIGAさんもKayaさん関係者になり、Kayaさんのミックスでスクラッチでゲスト参加するなど、Kayaさんの片腕として活躍をされていました。

 そして、HIGAさん自身もKayaさんの協力を仰ぎながら、写真のようなテープを作っており、ジャケのインパクトから結構話題になり、当時はそこそこ売れていたようです。

 黄色の「イエローページ」は、電話帳のアレをコラージュしつつ「雑誌」のようなイメージにしているのがフレッシュですね・・・イエローページは4本、その後に「delax」というタイトル(右の青いテープ)でもリリースがあり、delaxは某雑誌を直球でパ●った感じが大変フレッシュです!

 んで、HIGAさんのテープにおいて、特にイイな~と思うのが、そういった「雑誌」的なイメージの根幹として、テープごとに「特集」という形で、そのテープのコンセプトが定められている点があります。
 それこそDJ Premier関連ミックスといったベタな所から、Ultimate Breaks & Beatsの曲とそのネタ曲をミックスした作品など、ミックスのコンセプトも考えて作っている点は、「DJミックス=作品」と考える私として、結構ポイントが高いです(^0^)

 では、今回は第2段にあたる「平成12年秋号」(2000年秋)で作品紹介をしたいと思います!


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 この作品では「DJ Hinga HIGAがそっと教える 踊れるNew Schoolの現代的蘇生術」という特集タイトルが組まれており、HipHopのNew School関連のミックスになっています。

 要約すると「割と渋い曲を中心に、カッコよく選曲&ミックスをすることでプレイした曲がカッコよくなる!」という感じですかね・・・聴いた限りだと、こういった点が上手く出ており、中々のミックスです!

 まず、選曲的な話からすると、定番もプレイしてるけど、結構渋い曲が多くイイですね!!

 それこそ、B面クラシックでマイクメドレーがカッコいい「Big Daddy Kane / Show & Prove」のような曲や、こちらもB面クラシックで「MFSB / Love is the Message」をB風に豪快に調理した「EPMD / It's Time To Party」など、渋い曲が多いです!

 New School期独特のHipHopというんでしょうか、New Jack Swingのダンサンブルな部分があったり、その間逆で男臭いダークで首振り感が強い感じがあったり、そういった要素を絶妙に抑えてて上手いな~と思いました。
 HIGAさんに関しては、当時はクラブプレーもされていたようで、バトル系には珍しい「選曲もできる」お方で、テープでもその辺が出ていると思います・・・やっぱり擦れて選曲もできるDJは最高ですね!!

 そして、ミックスについても、なかなかの内容です!

 バトルDJだけに、スクラッチや2枚使いは上手すぎなのですが、その技術だけに頼らず、選曲の中で技を生かす感じが素敵で、この辺もクラブプレー等をしていた部分かもしれません。

 個人的には、A面前半でATCQメドレーをやっている部分があるのですが、「ATCQ / Award Tour」をプレイし、その後半で「ATCQ / Oh My God」のインストを上手くブレンドし、抜き差しをしながら再構成をしてくる技がグッときました!
 ベタベタにブレンドをする感じでなく、DJミックスの流れの中でブレンド的なことをしているのですが、聴いててセンスがイイな~と思いました・・・なお、この部分、Oh My Godに移ったら、すぐに「Big Daddy Kane / Show & Prove」にカットインする展開になり、ここへの展開の仕方も大変上手いです!!



 そんなわけで、選曲もDJミックスも楽しめる作品でした!

 もうちょっとHIGAさんのDJを紹介出来たらよかったのですが、今週は独り言の対応(?)があったので、上手く説明ができませんでした・・・
 ただ、他の作品も、なかなかの出来で、やっぱり「選曲」と「DJ技術」の卓越が重要なんだよな~と思いました(^0^)
 
 興味がある方は、是非探してみてね~





<Release Date>
Artists / Title : DJ Hinga HIGA 「イエローページ - 平成12年秋号」
Genre : HipHop、日本語ラップ・・・
Release : 2000年 
Lebel : Freak-K Production SBCT15


Notice : HIGAさんの関連作(テープへの参加者について)

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 HIGAさんのテープの面白さについて、別枠でもう一つ、ご紹介をします。

 HIGAさんのテープにおいては、沖縄の日本語ラップ勢がゲストで参加してて、この辺も聴きどころかもしれません。

 このテープでは、HIGAさんも属していたラップグループ「MU(ムー)」と、女性2人組みデュオ「C響」の曲がミックスされていたり、「Farmer The N.O.Y.」と「KZ Y.O.P.」という方のフリースタイルが収録されいます。
 他のテープだと、MUのメインラッパーであったTama Freezeさんや、あのレゲエデュオ「U-Dou & Platy」のそれぞれがフリースタイルで参加しているなど・・・ドマイナーですが、マニアにはたまらない御馳走になっているかもしれません?

 明確なところが分からなかったので、本文中には書かなかったのですが、HIGAさんに関してはトラック制作もやっていたようで、自身の仕切りで、写真の日本語ラップのコンピレーションテープ(Aサイン・ブートレッグ)を2本出すなど、Produce業も頑張っていたようです。
 それがあったので、沖縄の日本語ラップ勢がテープにも参加をしているのだと思います・・・沖縄の日本語ラップシーンを知る上で、結構貴重な作品かもしれません。

 なお、沖縄は特にそうだと思いますが、CDやレコードのリリースに至らなかったアーティストやグループにおいては、実はミックステープをはじめとするテープ作品には曲が収録されている・・・ということは、結構あります。
 この辺は、探すと結構ありますので、かなりイバラな道ですが、日本語ラップが好きな方で興味がある方は是非掘ってみてくださいね!!





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<独り言>

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 今週はこちらの方が本題のようですね・・・頑張りました!!

 もう、この紙が出たら「セールの報告ですね!」と思ってくださる方が多いかと思いますが、今回は、私のテープ馬鹿人生における「総決算」ともいえるセールに参戦しました!!

 今回は、いつもお世話になっている「disk union 下北沢CMS」さんで突発的にミックステープのセールが行われることになり、週中から気合いを入れておりました!

 なぜなら、私がズーッと探していたMUROさんの「幻のテープ」が出ることが分かったからです!

 幻のテープについては、ちょうど、昨年の12月に「雑誌GROOVEの紹介/MUROさん本の紹介」において、MUROさんの作品リストを作る過程で、関係者の方に確認を頂いたら、本当に存在していたテープであることが分かり、改めて紹介したテープですね・・・ご記憶にある方も多いでしょうか?
 私自身も断片的な情報は掴んでいたのですが、本当に存在するのかが疑わしいぐらい出現しなかったこともあり、ツチノコ級に幻だったテープです・・・それが出るんだから、もーお祭りですよね!!

 まあ、裏を返すと、このテープについては本当に欲しかったテープなので、ユニオン随一の敏腕バイヤーである下北店のN村さんに、ことあるごとに「探してよ!」とリクエストしてて、それが実った形でもあるのです・・・これには素直に喜びました!

 ただ、私としては今回の決戦はある意味で「リベンジ」でもあり、いつも以上に気合いをいれていました・・・

 実は、このテープ、5~6年前だったと思いますが、同じ下北店で一度だけ売りに出されたことがあり、それがゲットできなかった経緯があり、トラウマを引きずっていました・・・

 記憶だと、平日に普通に「テープを出しました」的なブログ告知があり、商品リストは無く、店頭にでた何十本のテープの集合写真の中にそのテープがありました・・・
 その情報を見たのが夜だったので、翌日、急いで電話で問い合わせたら売約済み・・・それもブログを見た地方の方へ通販で出してしまったようで、ほんと悔しい思いをしました。

 その後、このテープは一切市場には現れず、日が経つにつれ、何としても手に入れたいという思いが積もるばかりでした・・・


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 そんなこんなで、セール当日、朝の6時15分にお店の前につき、座り始めました・・・はい、始発で移動しました(^^;)

 もー、事前にはTwitter等でもボヤいていましたが、このテープは「そのテープ、俺が買う!」という考えしかなく、とにかく気合が入っていました・・・
 正直、どれだけの人が狙っているかが分からなかったのもあり、とにかく早い時間に並ぶのが吉だろうと思ったので、こんな時間に行きましたが、情報戦次第では夜中から並んでも良かったぐらい、気合いが入っていました!

 そして、整理券が配られる10時30分までは辛抱の一言・・・3月と言えど、朝の下北は寒く、かつ花粉症な私には大変苦行な座り込みでした・・・

 ただ、凄い辛いわけじゃないんですね・・・朝早くに行って並ぶのに慣れてしまったこともありますが、私の中で、この間のTimmy先生のパーティーを完走したことも大きく、とにかく「耐える」ということに対して寛容になったんですかね・・・
 まあ、一人だったので、トイレに行く時、トイレに行っている間に他の人が来ちゃうかも?のドキドキ感だけが心身に悪かったですが、割と普通に待っていました。

 んで、8時代にやっと後続の方が来たのですが、その方は諸事情があり断念してしまい、その後も誰もテープ狙いの方は来ず、結果的は私だけの参戦になりました・・・オープン時はむしろ同時に開催したLPセールの方が盛況でしたかね?

 ちなみに後続の方、某地方の知り合いに頼まれてMUROさんのテープを狙いに代理で並びに来た(!)そうで、全くもってこの業界のことを知らず、テープのことや、こいうったセールのことも知らずに来たそうです・・・
 お話をしてて凄い親切な方で、その方が事情を知らないでイヤな思いをするのは可哀そうだったので、予想金額やセールの時の鉄火場な状況を色々と教えてあげたら、結果的に諦めてくれた感じでした・・・
 う~ん、決して、その方に参戦させるのを諦めさせる為にお話しした訳ではなかったのですが、個人的には「やっぱり狙ってる人がいるんだな~」と思い、更に気合に火が付いていたのに気付かれたのが原因だったらスミマセン(^^;)

 そんなこんなで11時30分、テープ狙いは私のみ、一人鉄火場状態で餌箱へ・・・速攻でMUROさんのテープを回収し、他のも掘り掘りし、完全勝利です!

 戦利品については、以下で説明です・・・


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 じゃーん、これが幻のテープです!! ついに私の手元に届きました!!

 まず、このテープの詳細から説明しましょう・・・

 このテープは1997年にリリースされた「Front presents Diggin' from the Vaults - Muro's Summer Vibes」というコンピレーションCDのノベルティーにあたるテープになります。

 当時の情報によると、このCDをTower Recordsなどの一部のお店で購入すると、このテープが抽選で当る「申し込み葉書」が貰え、それで申し込んだ人の中から抽選で当った人が貰えるというテープだったそうです。
 内容的には、CDの方は選曲のみでDJミックスされていないのですが、こちらのテープではMUROさんによるDJミックスが施されており・・・一応、MUROさんの「ミックス作品」としてカウントができるレア作品です。

 当時としては、MUROさんには失礼な表現ですが、全然話題にはならなかったと思われ、私自身、だいぶ後になって、企画元でもある雑誌FRONTを読み返していた中でその存在を知ったぐらいで、その辺が「幻」の所以になりますかね・・・MUROさん自身もミックスを作ったことを覚えておられなかったようです・・・
 また、プレス数は100~200本ぐらいだと思いますが、応募者抽選であった点などを考慮すると、どう考えても現存数は相当少ないと考えられ・・・私の中では、KiyoさんのEnd of Summerと並び、ミックステープという範疇で「レア=入手するのが難しい」という意味では最高峰のテープだと思っています。

 こんな理由で、ミックステープ馬鹿である限り、そしてMUROさんのDJミックスを愛する者である限り、どうしても欲しかったテープが手元に届きました・・・
 ここまでたどり着くのに、ほんと色々とありましたが、無事に巡り合えて感無量です!!

 そして、聴かせて頂いた限りの話も入れておきましょう・・・

 内容的には、収録曲を用いてDJミックスを一応してあるのですが、かなりラフな作りになっており、私が聴いた限りだと「デモ」的に作られたミックスなのかな~というのが第一印象でした。

 例えば、曲と曲を繋げるとき、終わる曲にエフェクトをかけてカットインで次の曲に繋げるミックス(当時、MUROさんが割と多用していたミックス)で大半は繋げていて、ビートミックス~ロングミックスは殆どなく、割とザクっと作られた感じです。
 また、別角度の話をすると、A面は18分、B面は29分となっていて、この為にミックステープを作ったというよりも、デモ的に作ったミックスをA面とB面に収録したのかな・・・想像の域ですが、最初はDJミックスの作品として出そうとした意図があり、レコード会社内で企画を通すために作られたデモのミックスみたいな音源を、もったいないので特典のテープにした・・・そんな印象を抱きました。

 ただ、ただ・・・聴いていて、本当に巡り合えてよかったな~と思ったのが、MUROさんにしか出せない「Diggin' Ice」の匂いがあることです。

 まず、元になるCD自体が、Jazz~Jazz Funk~Soulのレーベルである「Fantasy」「Prestige」「Milestone」の音源から、夏向きのメローな曲を中心に選曲されており、この時点で「Diggin' Ice」なんですよね。
 なので、久しぶりにコンピのCDも聴きましたが、これはこれで最高です・・・ただ、テープで、それも多少なりともMUROさんが触るレコードを通してDJミックスした音を聴くと、ホント「Diggin' Ice」なんですよ!!

 このコンピが作られたのは1997年とあり、MUROさんのDiggin' Iceを作られていたド真ん中の時期で、もー、普通にDJプレイをしてるだけでも、Diggin' Iceの匂いが感じられ、グッときます・・・
 特にグッときたのが、CDの方はオフィシャルのマスターからの音源からのようですが、テープの方はアナログで、ミックス中にレコード特有のプチノイズが入ってるんですよ・・・・この辺もデモ的な意味があるのかな~と思いましたが、逆にイイですね!


 最後に、MUROさんの名誉のためにお話しすると、コンピを前提にした選曲とDJミックスの点で、MUROさんが精魂込めて作られた「作品」とは言い難いテープだと思います・・・なので、このテープの音源が再発などで世に出回ることは無いでしょう・・・

 ただ、一人のMUROファンであり、ミックステープ馬鹿として、日本が誇れる「DJ MURO」の貴重なテープとして、永遠に保管をしたいと思います・・・

 購入にあたっては、ユニオン下北店のN村さん、Twitterで応援をして頂いた皆様、そしてDJという存在の素晴らしさ、掘るということの素晴らしさを教え続けてくれるMUROさんのおかげです・・・ありがとうございました!


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 これ以上書くと、なんかブレそうなので、終わらせますね(^^;)

 そのほかにも、N村さんが一押しだった大阪の宮本雅夫さんのテープ(東のクボタ、西の宮本が本当な内容だ!)もゲットさせていただいたり、他の欲しかったテープもゲットしたり・・・本数は少ないかもしれないですが、大満足な収穫でした!

 なお、MUROさんのテープ、個人的にはテープ一本に対しての最高金額を出して購入しましたよ・・・

 まあ、ズーっとリクエストしていて、それを仕入れてくれたN村さんへのお礼もあるし、何よりも何年も探し続けた点からすれば個人的には高くはない値段だったかな?
 ただ、私の会計を見て、LPセールに参戦してた方が、一気に「うわ・・・」となったのが一般的な正しい価値観なんでしょうね・・・
 宮本さんのも割とゴツい値段でしたので、背中に感じる「この人、大丈夫だろうか・・・」という空気感が、恥ずかしくもあり、嬉しくもありました(^^;)

 

 今回、MUROさんのテープをゲットすることができ、テープコレクターとして大きな大きな山を越えられました・・・

 ただ、「コレクト(集める)」という点ではまだまだ超えないとイケない山が沢山ありますし、私の責務として「ミックステープの素晴らしさ」を幅広く「伝える」ことにおいても、超えないとイケない山がまだあります・・・

 これからも「テープ馬鹿」として、この道を邁進することを改めて誓い直した一日でした・・・今後も頑張っていきますので、よろしくお願いします(^0^)



 

Skullach'e & 4-Side / Dopeman & 3 Sixty 「Drug Funk presents G.T.P. vol.1&2」
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 いやいや、何もない土曜だったのでゆっくりしていようと思ったら、金曜の深酒がたたってか、原因不明の体調不良で一日寝込んでしまった・・・きっと、〆のチャーハンがいけなかったんでしょう(--;)

 今日はなんとか復調しましたが、年なんですかね・・・どちらかというと食が細いほうなので、無理して食べると結構きつい時があるので、無理が出たのかな・・・
 最近は、こういう体調の変化があってか、平日は無理して飲食せず、週末にガツっと飲み食いする感じですが・・・今回はスタートもスタートで杭を打たれた感じで、なんとやら・・・皆さん、ご自愛しましょうね(^^;)

 そんなわけで、ついに公開なテープレーベルの紹介です!!


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 このレーベルロゴを見て反応されたた方は、相当な「ギャングスタ」な畏兄&畏姉だと思います!

 今回は、2000年代前期に名古屋~東海地区でリリース活動があったGangsta系テープレーベル「Druk Funk(ドラッグ・ファンク)」を紹介したいと思います!!

 まず、Drug Funkのことを紹介する前に、コレ系は知らない方が多いと思うので、Gangsta Rap(ギャングスタ・ラップ)に関する周辺情報を・・・ 

 Gangsta Rapについては、今でこそ銀皿(=CD)が市民権を得ていて、ユニオンでも頻繁にセールが開かれ、ファン層も幅広く、色々な方に愛されていますね・・・
 セールとなると、モロGなYoung Gunzから、え?という感じのOG(=普通なおじさん?)まで、色々な参加されてて、超熱いです・・・このブログをお読みの方だとリンクしている方は少ないかもしれないですが、日本ではしっかりと音楽文化が根付いた音楽かな~と思います。

 私自身は、あまり知識が無いので、このブログでも過去にG系のテープを紹介したのは少なく、横浜のDJ PMXさんや故・DJ Screwさんのテープを紹介したことがありますが、あまり紹介したことが無いですね・・・
 ただ、たまに聴くと、その独特の空気感やメローさは心地よく、結構聴いちゃうんですよね・・・ちょっとズレますが、映画「Straight Outta Compton」が大ヒットした今だからこそ、再び注目しても良いかもしれない音楽かもしれないですかね~

 んで、Gに話を戻すと、どうもCDが中心でテープはそこまでは盛り上がってなく、ミックステープとなると意外と入手がしづらい存在です・・・

 まず、Gとテープに関しては、歴史的に90年代のG-RapだとLowrider文化やG的な車文化と密接だったの、アルバム作品はCD以外にもテープは多くプレスされており、下手したらテープオンリーな作品もあるぐらいです。
 G系のマニアにおいては、こういったテープ・アルバムを収集されている方も少なくは無いのですが、相当気合いの入ったGのみのようで、そんなには熱くないですよね・・・まあ、テープで聴くこと自体が大変なのと、CDの音質の方が相性の良い音楽ですからね・・・

 また、90年代中期から00年代前期のミックステープ全盛期においても、かなりの量のテープが作られたと思うのですが・・・これが意外と手に入らない状況で、日本産のモノでも意外と巡り合えません・・・

 私なりに考えた理由は、当時、こういったG系のミックステープを購買してた層が、DJ/レコード文化に属してた方ではなく、車に乗ってG系の音楽を楽しんでいた層が中心なので、中々こっちの文化圏に中古でも流れてこないのかな~と思っています。
 つまり、一般的なレコードショップで売られたのではなく、G系の専門店や、むしろG系の車屋さんで売られていた存在で・・・失礼な表現ですが、聴き終わったら捨てちゃうようなGが多い文化圏で流通してたので、中古市場に現れないのかな~と思います・・・


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 また、なかなか現れない点として、もう一点指摘すると、この文化が「地域限定」だったこともあります。

 つまり、車文化が発展できる都市が中心だったということです・・・私の住む東京圏では、東京ではなく「横浜」みたいになり、局地的な発展だったこともあり、発展している地域以外には流れずらい構造もあったようです・・・

 その意味で、今回の「Drug Funk」は正に地域限定のブツで、かつ、モノホンのGな方々に愛されたテープかと思います。

 Drug Funkは、00年代初期に名古屋地区で活動していたテープレーベルで、歴史的にG系文化が盛んだった名古屋~東海地区で愛されたレーベルのようです。
 初期は「Ghetto Music」と名乗っていたようで、今となっては謎が多いレーベルなのですが、相当濃い「G」なテープを多くリリースしていたのにもかかわらず、名古屋以外では中々お目にかかれないブツで、私も昨年の冬に名古屋で奇跡的にゲットして以降、その存在と魅力にヤラれ、掘り掘りしている次第です・・・

 名古屋ですが、やっぱり「車社会」な都市なんですよね・・・

 なんでしょう、人々の生活の中に車が普通に根付いていて、そしてその車で「遊ぶ」ことが長けているんですよね・・・
 私自身、どうも地下鉄が発達している所に住んでいるので、なかなか車文化が理解できないところもありますが、名古屋に行く度に大きな幹線道路や、派手な車を見るたびに、名古屋は「車」なんだな~と思います。

 そんな名古屋で、DJや音楽ファン向けではなく、車好きで、Gangsta Rapが好きな方々に向けてリリースしてたのがこのレーベルになります・・・

 詳細は以下の作品紹介で説明しますが、色々な意味で「G」で、これが素晴らしく、G系テープの中でもOne & Onlyな存在かと思います!!

 では、今回は、割と説明がしやすそうな表題のテープで紹介をしますね!!


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 今回のテープは「G.T.P.」というシリーズで、副題に「Best Select」と書かれており、各DJ/Selectorが影響を受けた曲を並べた作品になります。

 Vol.1とVol.2の2本があり、発売に至った経緯は分かりませんが、DJ 4-SideさんとDJ Dopemanさんといった今でも現役な大御所G系DJも参加してたテープだけに、ちょっとレアなブツかもしれません?

 まず、指摘しないといけないのが・・・ジャケが素晴らしすぎますね!

 それぞれのお顔を掲載しているのですが、牛どん屋で横に座られたら、ちょっと背筋が伸びる感じ(?)がイイですね・・・こういう雰囲気は、ある意味で新鮮です!
 
 まあ、G系の特色で、こういった悪っぽさが重要なんですよね・・・時代が一回りしたからこそ言えるのですが、このレーベルに関しては「G感」は直球なんだけど、微妙にクルってるのが魅力です!

 それこそ、全てのテープには記載されていないのですが、一部のテープには、作品の内容を示す煽り文句が書かれており、これがいい味を出しています・・・
 このテープにおいては「この9曲なくして今の俺はありえない」「はっきり自分の色を出したこの9曲」などが書かれており、いい意味で「熱い」です!

 また、他の作品だとDJ名が「Pussy Cat」や「DJ Dick-D」という日本語にしたらアレな名前の方がおられたり・・・いや~、クルってますね!

 もー、Drug Funkについては、この「独特の空気感」がイイんですよね!!

 まだまだ掘っている途中なのでアレですが、このレーベルが持っていた「名古屋のリアルなG」な感じがありつつ、その場所でしか成立しなかったが故の「独特感」が相まって、凄い素敵なんですよ・・・


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 また、その独特感の一つとして・・・このレーベルの作品の大半がDJミックスではなく、曲を並べた「コンピレーション」になっています!

 当然、この作品もコンピになっているのですが、逆にコンピになっていることで、凄い雰囲気が良くなっていて素晴らしいです・・・
 なぜ、コンピになっているのかは分からない(名古屋のローカルルール??)のですが、曲と曲が変わる瞬間の「空白の間」が、まるで信号待ちをしている時の静寂さを表しているみたいで・・・Gの心をときめかす演出が素敵です!!

 そして、そのコンピ方式で選曲された曲ですが、各人が影響を受けた曲を並べた内容になっており・・・これがかなり素晴らしく、G系もイイな~と思う内容でした!

 4名とも、Gangsta Rapが熱くなり始めた95年ぐらいの曲をチョイスしてて、今の銀皿市場からすれば定番も定番な曲が多いかもしれないですが、きっと、彼らがGが好きになった理由ともいえる曲が多く、思いが詰まった内容になっていると思います。

 特に、今回、真っ先に感じたのが、Gangsta Rapってやっぱり「ブラックミュージック」なんだな~と思いました。

 ある時期は、G系って、NYのHipHopから比べたら歌詞もトラックもレベルが低いなんて思われていましたが、そんなことは決してなく、NYのHipHopとはちょっと違ったブラックミュージックの伝統を引き継いでいるのだと思います。

 この点、なかなか上手く説明ができないのですが、昔からのコテコテのソウルファンが90年代に入ってG系を掘り始めたのが象徴的で、曲の中に「甘いグルーブ」が絶妙に溶け込んでいるんですよね・・・
 俗に言う「甘茶ソウル」のグルーブなんですが、微妙にB級感のあるメロディーや、地味にメロディアスなトラックなど、聴けば聴くほど面白い部分はあり・・・マイノリティー達が作り出した「黒い音楽」なんだと思います。

 やっと、収録曲の説明に移りますが、そういった観点でこの作品を聴くと、結構おもしろかったです。

 特に、どうしてもNYのHipHop出身者なので「ネタ」系の曲に反応しちゃうのですが、これが独特なネタ使いで、Gらしい「気持ちよさ」が出ててイイですね・・・

 例えば、「Deniece Williams / Free」使いの「Twinz / Eastside LB」や、「The Isley Brothers / For The Love Of You」使いの「Master Ace Incorporated/ The I.N.C. Ride」 のようなネタモロ使いな曲なんかは、使い方がちょっと違うというか・・・いい意味でストレートな使い方でイイですね。
 両方のネタ曲とも、ソウルのクラシック曲で「甘茶ソウル」の直球ともいえる曲で、それらをストレートに使っているんだけど、どちらも根底にはレイドバックした空気があり素敵ですね・・・こういった王道ソウルのネタ使いはG系だと結構ハマるんですね!

 また、Gangsta Rapに関しては「G-Funk」と呼ばれるぐらい、やっぱり「Funk」の血を引き継いだ音楽で、これもGの魅力であり、確実に「ブラックミュージック」である証拠なのかな~と思いました。

 それこそ「Zapp / Computer Love」使いの「The Click / Scandalous」や、「The Blackbirds / Mysterious Vibes」使いの「Paris / The Days of Old」など、王道Funk~Jazz Funkなど、ネタにしても曲がイイのが多いですね!
 G系って、実はネタ使いの曲よりも、楽器を演奏したトラックの方が多く、ある意味で「Funk」の流れを引き継いだ音楽でもあるんですよね・・・これまた形容しづらい話ですが、彼らにしか出せない「ファンク・グルーブ」が受け継がれ、使う楽器や音楽の方向性が違っても、その根底は変わらないんだな~と思いました。



 テープの中身の紹介は、私の知識が乏しいので、かなり強引な紹介をしてしまいましたが、Gangsta Rapが持つ「甘茶ソウル感」や「Funk感」が根底にある「ブラックミュージック」の良さをストレートに出しつつ、Drug Funkにしかない「名古屋色」がしっかりとあるのがこのレーベルの魅力ではないかと思います。
 それこそ、本気でインパラを自家用車にしている感じというのでしょうか・・・モノホンの匂いが感じてしまい、その匂いがしっかりと詰まっている、これらのテープは何にも変えられません。

 まあ、Gの銀皿文化が進み、恐ろしく深い部分まで掘っているようなので、この作品で選曲されているのは中途半端にベーシックな曲ばかりになってしまいますが・・・何も情報がなかった時代、あっ、G系のバイブルである「Gangsta Luv」が書かれていた時代の熱さがこのテープにもあるんではないでしょうか!
 それは、自分が信じた物を純粋に追いかけている「力」があるような感じですね・・・初期衝動と言えばそれまでですが、今の時代にはない「熱さ」があるのも魅力かもしれません!

 Drug Funkについては、いったい何本リリースがあったのかは分かりませんが、これからも頑張って掘っていきたいと思います!!




<Release Date>
Artists / Title : Skullach'e & 4-Side / Dopeman & 3 Sixty 「Drug Funk presents G.T.P. vol.1&2」
Genre : Gangsta Rap、G-Funk・・・
Release : 2001年 
Lebel : Drug Funk No Number

Notice : この作品のリリースタイミング
 便宜上、2本同時に紹介をしましたが、多分、2本組みではなく、バラバラに発売したと思います・・・なんとなく、2本並べたらカッコ良かったので、今回は2本同時で紹介をした次第です(^^;)





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<独り言>

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 え~、今週の独り言はコレしかないですね!!

 なんと、昨年末にクローズした「air」の親会社が、渋谷の道玄坂近辺に新しいお店「Contact」を4月にオープンさせることが分かりました!!
 それも、どう考えてもYellow~eleven~airの血を引き継ぐ、東京の「ダンス・クラブ」としてオープンするようです!!

   Contact Home Page

 業界内では噂になっていたそうですが、業界から遠い私でも新しいお店ができそうな予感はしていました・・・うん、昨年末のTimmyのパーティーの後、Timmyと握手した時に感じた「まだ終わらない」という直感は本物でしたね(^0^)
 airも含め、DJ文化やダンスにこれほどまでに愛のある人たちがいるのに、それがプッツリ終わることはない・・・いや、今回のオープンの首謀者である村田大造さんや市川祐子さんが元気である限り、絶対に踊らせてくれるお店ができるだろうと思っていたので・・・このタイミングでのオープンは涙が出るほど嬉しかったです!

 特に、クラブサイト「RA(Resident Advisor)」での祐子さんのインタビューに心を打たれました・・・以下、転記をします。


どんなコンセプトのお店になりますか?また、「Contact」という店名の由来を教えて下さい。

 昨年Derrick Mayが来日したときに食事に行ったのですが、オーナーが新店舗の構想を話し始めた途端に、「名前は決めたのか?"Contact"はどうだ!」ってデリックが閃いたみたいで、オーナーも気に入って即決でした。

 15年もクラブの仕事をしてきたのに、あまりお店のコンセプトって考えたことがないかもしれません。大きなことをやりたいと思ったこともなければ、何か特別変わったことをやろうと思ったこともなくて、もっとシンプルに、良い音楽を楽しめる場所が欲しいから、いつでもふらっと気軽に来られて安心して音楽を楽しめる、居心地のいい空間にしたいと思っているくらいです。音楽や踊ることに集中できるダンスフロア、お酒と会話を楽しめるバー、ちょっと一人で休めるスペースがあって、自分の居場所が見つかればそれでいいんじゃないかと思います。

 個人的には電話もwifiも繋がらなくていいくらいで、ある意味閉ざされているけれど、その中では自由でいられるクラブが理想です。いろんなことが見えすぎると楽しみが減ってしまう気がしてならないし、だからといってこの時代にソーシャルメディアを使わないプロモーションも考えがたいので、Contactも各SNSアカウントを開設しましたが、ダンスフロアでの撮影はご遠慮いただく方針です。撮影はオフィシャルフォトグラファーに任せて、写真を撮ることも忘れるくらい夢中になって踊って欲しいです。

今回発表されたパーティーの他には、どういったアーティストをフィーチャーしていくのでしょうか?レジデントDJやレギュラーパーティーなどの予定は?

 週末(特に土曜日)はできる限りシンプルなラインナップを目指しています。1人1時間しかプレイしないようなフェスティバルみたいなブッキングではなくて、オープンからクローズまでの流れの中でじっくりとロングセットを楽しめるようにしたいので、DJの人数は2人か3人でいいんじゃないかと私たちは考えています。だからと言って誰もがロングセットに向いてる訳ではないですけどね。AIRで行っていたアフターアワーズのように、終了時間は決めずに自由なタイミングでパーティーを終わらせたいのが本音です。何時に終わる?ってよく聞かれるけど、翌日の営業がない限り、それはフロアとDJが決めればいいよって思っています。

 ブッキングに関して言えば、前後のバランスや収支も考えながらできる限り自分たちの好きな音楽、DJを入れてます。私なんかより若い人の方がよっぽど新しい音楽を聴いていろいろ知っているので、一緒に仕事をしたいと思える、信じられるDJ、オーガナイザー、プロモーターをしっかりと選び、彼らがやりたいことをバックアップするのが私の仕事です。Contactのサイズからしてしばらくは海外からゲストDJを呼ぶことが多くなりますが、ゆくゆくはローカルのDJだけでも一晩のパーティーが成立するようにしてきたいです。elevenやAIRから続いているレギュラーパーティーも開催予定で、ちょうど5月に予定しているROUNDHOUSE、LiLiTH、MNML SSGS、その後もterminus.があったり、不定期ですが新しいレギュラーパーティーも始まります。それと現状ではレジデントDJはいませんが、今後Contactをホームとして活動してもらえるようなDJの出現に期待しています。お店とDJが一緒に成長していけるような関係がベストですね。あとは、DJを始める若い子や今DJをしているみんながこのブースに立つことを目標とできるような緊張感のあるブースであって欲しいし、高い志を持ってプレイしてもらいたいので、DJを迎える店側もプロフェッショナルに対応できるよう努力していますよ。

 箱の規模としては、600人から800人くらいのキャパシティが大き過ぎず小さ過ぎず、お客さんの顔も見えてちょうどいいサイズだと昔から思っています。でも日本のお客さんはDJ次第で遊びに行くかどうするか決めることが多いから、よっぽどの人気DJでない限りはなかなかお店をいっぱいにするのは難しいかもしれないですね。

今年6月には改正風営法が施行されますが、そのことを含め日本のクラブシーンに対する今の考えを聞かせて下さい。

 Real Scenesのインタビューには採用されませんでしたが、日本のクラブシーンが抱える問題は風営法だけではないと思っています。日本経済の悪化や少子高齢化が与えてきた地方クラブへの影響は大きく、海外アーティストの複数公演ツアーが組めない状況が続き、結果東京公演への負担も大きくなっています。今後日本の若者人口が増える見込みはないのでビジネスとして継続するにはターゲットを広げていかないといけないでしょうね。

 なんだかんだ言ってもいろいろ考えるのは私たちの仕事なので、お客さんには純粋に楽しみにきてもらえれば嬉しいです。今までに聴いたことのないDJやジャンルでも試してみて欲しいし、好きな音楽の幅が広がれば楽しいことはもっと増えるから、まずは来てみてください。



 もー、私が思っていることを代弁してくださっているかのようですね・・・ここで私の言葉で反芻する必要が無いぐらいです・・・

 airクローズ後、この後の2ヶ月間といったら地獄でしたね・・・ブログのコメント欄でもブツブツとつぶやいていましたが、踊りたくても踊りに行く場所が無いんだから、そりゃー地獄でしたよ!

 だけど、ダンスミュージックを愛する限り「耐える時間」も必要なんでしょうね・・・いや~、ダンスの神様は分かってらっしゃいますね!!

 早速、パーティーの情報も出ましたが、Francois、Luie Vega+Noriさん、Laurent Garnierなど、全くもって曇りのないラインナップに期待大です!
 まだ、追加アナウンスもありそうなので、毎年のGWに来られるDanny先生もあるかも知れないし、5月にEmmaさんを聴きたいし(Sweetest Day of May!)、単独ではプレイがあまりないJoe先生のプレイも聴けそうだし・・・絶対に期待に応えてくれそうな「箱」になってくれるとイイですね!!

 まあ、4月~6月は、今の仕事でいくと、鬼のように忙しい時期なので、どれくらいイケるかは分かりませんが、必ず踊りに行くと思いますので、レポもお楽しみに~