HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Ichikawa 「Party R&B Joint 1」
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 え~、この時期は、晴れて暖かくなるのは良いのですが、同時に花粉がきつくなるので困りますね~

 今日の東京はホント過ごしやすい1日でしたが、花粉がきつすぎて寝込んでしまいました・・・早く花粉が終わらないですかね~

 ではでは、作品の紹介です!


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 今週は歌モノ系ミックスが好きな方であれば「おうっ」となるでしょう、DJ Ichikawa(いちかわ)さんによる名作の紹介です!

 Ichikawaさんと言えば、ミックステープレーベル「Revolution Recordings」の主宰者として活動をされていた方で、当時、レアR&B系の流れをフォローしてた方であれば、このレーベルのテープを購入した方も多いかと思います。

 Ichikawaさんについては、過去に紹介した「クリスマス系ミックス」の記事で紹介しましたが、レーベル運営者でありながら、流石の腕を持っていたお方で、個人的にはIchikawa作品を含め、Revolutionのテープは大好きな作品が多いです!

 失礼な表現であることを承知して指摘をすると、Ichikawaさん~Revolutionは、ミックステープ業界においては有名度や方向性が「B級レーベル」なんですが、その独特な「味」がたまらなく、テープマニアとしては絶対にハズせないんです・・・

 特に、Ichikawaさんの作品がそうなんですが、聞くと「かなり深い選曲」「素敵なDJミックス」が聞きどころで、レベルの高さは間違えなしです!

 その「深い選曲」については、今回の作品紹介で触れてみますが、やっぱり「独特さ」がありつつも、しっかりと「DJミックス」としてまとめてくる感じが上手くいんですよ・・・
 こちらも人気な「Disco Classics Joint」であれば、日本のディスコ感がある「ダンクラ」な選曲がありつつも、グッとくる選曲/展開が上手くって、イイんですよね・・・クラブでありつつも、カタカナの「ディスコ」が入っている感じが結構好きです!

 では、前回のクリスマス・ミックスでは、Ichikawaさんの良さを明確に紹介出来なかったので、ジャケのMiss Jonesネタからイカしてる「歌モノ」作品である、この作品で紹介をしてみたいと思います!
 
 なお、調べてて気づいたのですが、このジャケは、Miss Jonesの「Where I Wanna Be Boy」の12inchのジャケ絵をサンプリングしているのですが、実は有名なUSではなく、UKのジャケを引用していることに気づき、かなりヤラれました!


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 まず、この作品はタイトルの通り「R&B」を主題にした作品で、パーティー感のある楽曲を、Ichikawaさんの視点で幅広く選曲した作品になります。
 それこそ、系統的には「レアR&B」に寄りつつも、そっちには完全に埋もれずに一般の人が聞いても分かりやすい選曲~グルーブがあり、選曲のバランスが非常に上手いな~と思いました!

 選曲面を紹介すると、直球な歌モノクラシックである「Chanty Savage / Betcha'll Never Find」なんか誰でも好きな曲を選曲しつつ、「Sha'dasious / U Kant Play Me」のような歌モノラップ系や、「Masters of Funk / Kool Like Otis」のようなレアR&B系で珍重されたマイナー曲などを上手く織り交ぜ、聞きやすい内容にしています。
 主題である「パーティー」という点を上手く表現した内容で、選曲にメリハリを付けながら、幅の広い「歌モノ」を選曲しており、パッと聴くとダンサンブルで聞きやすい、その一方で実は深い選曲というのがマニア泣かせですね・・・こういうバランス感は大好きです(^0^)

 また、Ichikawaさんの作品を聞いていると、どこかに「ディスコ」な匂いがあり、90年代であればAvex~Velfare~Maharajaっぽいダンスポップの取り扱い方が上手いんですよ・・・
 それこそ「C+C Music Factory / Don't Stop The Music」を選曲してくる辺りがそうで、日テレで放送してた「Countdown Groove」を見て影響を受けた立場とすると、グッとくる選曲です!


 そして、Ichikawaさんについては「選曲の展開」が上手く、いわゆる「ストーリ作り」が上手すぎます!

 例えば、B面の最初からの流れなんかは上手く、Bな表現ですが「首振り必死」なラインで大好きです・・・実は、今回の選曲の紹介は、それらの曲なので、選曲順に「展開」を紹介したいと思います。

 まず、「Sha'dasious / U Kant Play Me」でスタートし、誰もノリやすいグルーブを作ります・・・この後は、マイナーな歌ラップを選曲し、そのノリやすいグルーブを維持します・・・
 そして、その流れの中でロングミックスで「C+C Music Factory / Don't Stop The Music」をイントロからプレイ・・・曲を知っている方なら分かりますが、かなり破壊力のある曲なので、その曲の良さを素直に出した選曲/ミックスで、この時点でピークになり、ガンガンと首を振っています(^^;)
 そして、その首振りな展開をジャジーなブレイクビーツ要素がある「Masters of Funk / Kool Like Otis」を選曲して引っ張った上で、誰もが愛する名曲「Chanty Savage / Betcha'll Never Find」を選曲して大爆発です・・・

 この流れ、分析するとこういう展開で、今週の作品紹介に備えて、久しぶりに聞いたら見事にヤラれたラインでした・・・明確に選曲を覚えていなかった状態で久しぶりに聞いてたので、何もバイアスがなかったのもありますが、このラインを聞きながら帰宅の夜道を歩いていたら、気付いたら首を振ってる私がいました(^^;)

 Ichikawaさんのストーリー作りの上手さは、この作品の他の部分でも出ているし、他の作品でも出ています・・・
 なんでしょう、イイ意味でDJミックスに「ロマンティック」な感じを入れてくることに「美しさ」を感じているんでしょうね・・・こういう感性がある方は大好きですよ!



 そんなわけで、Ichikawa作品~Revolution系は、B級ではありますが、かなりお勧めですので、期になる方は探してみてね~




<Release Date>
Artists / Title : DJ Ichikawa 「Party R&B Joint 1」  
Genre : R&B、UK Soul、EU Pops、HipHop、House・・・
Release : 2000年末
Lebel : Revolution Recordings RRCT-001


Notice : 別プレスについて

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 写真右の正規プレスに加え、この正規プレスの前に作られたと思われる「サンプル版」(左)が存在します・・・

 こういったミックステープの「サンプル版」は稀にあり、あればなるべく買うようにしています・・・特に、この作品がRevolution としては最初の作品になる(?)ようなので、その辺を加味するとグッときます!

 色々なレコード店さんからの話を統合すると、00年代初期位は、色々なDJがミックステープを作り、それをレコード店さんに売り込みにきて、自分のテープを販売してもらうようにお願いをしていた流れがあったそうです。
 その際には、このようなサンプル版を置いていくケースが多く、今回のような市販のテープにダビングしたものや、実際に販売をするテープなどを置いていったそうです・・・そのため、個人店系のレコード店などでは、これらの「もらいもの」なテープも結構あり、数年前に大阪のSakura Recordsさんではそういった類のテープを譲って頂いたこともありました・・・

 なんでしょう、これは今のデジタル的な流れとの対比になりますが、自分の作った「ミックステープ」を、自らが売りに歩いた「記憶」が、これらのサンプルテープには残っていて、テープ掘りとしては非常にグッとくるテープですね!

 きっと、Ichikawaさんも、これを作って、色々なレコード屋さんに周ったんでしょうね・・・やっぱり「ミックステープ」には「ストーリー(物語)」が付き物です!








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<独り言>

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 え~、一般的には2月と8月は「忙しくない」時期なはずですが、異様に忙しい日々が続いております(^^;)

 特に、土曜日が仕事で潰れる日が多く、それが残念です・・・まあ、仕事終わりに必要に応じてレコ屋は行ったり、平日に無理してレコ屋に行ったりはしていましたが、土曜日に羽を伸ばしてレコ屋に回れないのが残念です・・・

 そんな中、仕事的には出た方が来週が楽になるけど、もう限界だった(笑)ので、昨日は土曜日を普通にお休みし、日中からブラブラとレコ屋周りをしていました!

 昨日は新宿→下北沢→渋谷と攻めましたが、今回の記事で必要になりそうな歌モノ~R&Bを探すという名目で各店を回り、おかげさまで写真のような釣果でした・・・レコもテープも豊漁で嬉しい限りです!
 今回の記事のレコも無事に買えたのもありますが、ちょっと探してたBeatnutsのNo Equalの12とか、昨年の春にStones Throwの20周年を記念したパーティーの際に、Stussyとコラボで作ったTシャツのノベルティーだったテープとか・・・中々の釣果でニンマリです(^0^)

 うん、昨日みたいな、特に目的がなく、ブラブラとレコ屋を回ることは・・・ほんと素敵なことですね!

 なんでしょう、「風にまかせて」みたいな感じで、何となく棚を掘って、何となく抜ける感じはプライスレスなんですよ・・・何も考えずに「掘る」ことの気持ちよさは言葉に出来ないですね~

 春になって、もうちょっと気候が良くなったら、ピクニック気分で地方のユニオンを攻めたくなってきたぞ・・・こういった意欲があることは、私が元気な証拠です(^0^)





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DJ Denka 「Stinky Flavor(黒色)」
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 え~、今週は花粉が飛び始めたみたいで、憂鬱な日々を送っておりました・・・嫌な時期ですね~
 
 ただ、花粉が始まると春も近づいている証拠なので、それはそれで楽しみかな・・・そろそろ寒いのも飽きてきた(?)ので、早く春になってほしいところです(^^;)

 そんなわけで、花粉や春とは関係なく、全然紹介していなかった作品を紹介です!


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 今回は、Lunch Time SpeaxのDJ/Producerである「DJ Denka」さんの作品を紹介します!

 Denkaさんの作品は、かなり前に「今回紹介する作品と同タイトル(青色)」を紹介しましたが、久しぶりに紹介をしますので、作品紹介をする前に少しDenkaさんの情報を入れておきましょう。

 DJ Denkaさんは、茨城県水戸市を中心に活動をしているDJ/Producerで、日本語ラップファンならご存知な「Lunch Time Speax」のメンバー(リーダー?)として有名かと思います。
 ランチ自体、Dev Largeさんが主宰していたレーベル「El Dorado」からデビューしたことから、Denkaさん自体もDev Large~Muroさんに通ずる「掘り」をモットーにした姿勢があり、DJやトラックメイクもその姿勢が反映された内容になっていたかと思います。

 特に、ミックステープという視点で「DJ Denka」さんを考えると、①良質なミックステープをリリースしていたこと、②水戸のシーンを束ねていたこと、の2点は大きいかな~と思います。

 まず①のリリースについては、凄い本数を出した訳ではないですが、El Doradoの流れから、あのCisco Recordsが積極的にバックアップする形で良作をリリースしてて、これにヤラれた方が大変多いかと思います!

 それこそ、今回のこの黒色や、以前紹介した青色は鉄板で、今で言えば「DJ Koco」さんの源流のような選曲/プレイが聞きどころです・・・この辺は影響を受けた方が多いですよね?
 うん、HipHopの軸をブレずに深い掘りを披露したり、ハッとする2枚使いやスクラッチなどの技術面が凄かったり、ある意味で「日本にしか出来ないHipHop DJ」の在り方をミックステープを通して披露した部分が大きかったと思います!

 また、②の点も重要で、地元である水戸のHipHopシーンを束ねた部分があり、その流れで、地元のDJのミックステープを積極的にリリースし、地元シーンへの貢献も大きかったと思います。
 リリースに関しては、やはりCiscoのバックアップを得ながら、DJ TanpeiやDJ Suuなどの作品をリリースしてて、仲間の作品も結構売れていた記憶があります・・・そのため、一時期は「水戸はヤバい」という印象が強かったと記憶しています。

 そんなわけで、作品の紹介です!


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 まず、Denkaさんに関しては、自身のキーワードにもなっている「Stinky(臭い)」がポイントになり、ある意味で「他のDJと違う視点がある」ことがポイントかと思います。

 それこそ、選曲面は正にそうで、かなりヤラれます・・・

 まず、この作品では、今となっては「直球な90's HipHop」をブチこんでくるのですが、ことごとく「マイナー曲」をプレイしているのに全くHipHopとしてブレないところが凄すぎですね!

 A面の一発目は、私の中ではDLさんのテーマ曲とも言える「Tragedy / Da Funk Mode」からプレイをしますが、方向性としてはこういうドープなHipHopが多いです・・・それこそ、当時からレア盤だった「Group Home / East New York Theory」なんかもサラッとプレイしていますね・・・

 ただ、この時点で「違う」んですよ・・・Group Homeであれば、メインがカッコよすぎなので全然プレイをしない「Remix」の方をプレイしてるんですね・・・
 最初は「あれ?」と思う選曲なのですが、Denkaさんのミックスを何度も聞いていると途端にカッコよく聞こえるのが不思議で・・・この辺の選球眼の高さは流石です!

 そして、その「選球眼の高さ」が、この作品で如実に出ているのが「LP Only曲」のプレイかと思います!

 資料写真は、私らしくテープアルバムで紹介しますが、それこそWu-TangMobb DeepShowbiz&AGなどのクラシックなアルバムから、隠れた名曲を多くプレイしてて、かなりヤラれます!
 また、そのLP攻めが、直球な名盤も攻めつつも、MC Eihtといった西系も攻めてて、いや~深いですね・・・この辺のLP攻めもヤラれた方が多いですよね!


 んで、こういった選曲面の「Stinkyさ=深さ」を出しつつも、それらの曲をミックスした時の「Stinkyという名のグルーブの統一感」が半端なく、結果的に「真っ黒なHipHop」が聞けるのが素敵すぎます!
 
 特に、選曲面の統一感に加え、その選曲を下支えしている「DJの技術」も素晴らしく、この点も聞きどころだと思います・・・

 個人的には、B面の最初に披露される「The Nortorious BIG / Unbelievable」のドープな2枚使いの嵐が凄すぎで、DJとしての技を見せつつも、しっかりとHipHopの黒いグルーブを維持、いや増強している感じが素晴らしすぎます!
 なんでしょう、まず曲が持つ黒さを光らすための2枚使いでありつつ、自身のDJミックスの流れの中で、それが効果的に働くような配慮もあり・・・結果的に「Stinkyなグルーブ」を増強させており、最高ですね!




 今回、作品を深く聴いてて、私としてはDJ Kocoさんの源流の一つはDenkaさんだったんだな~と痛感しました・・・独特なんだけど黒さは失わない掘りや、その黒さを増強させる2枚使いなどは、正に源流でした!
 
 Kocoさんがお好きな方であれば、絶対に反応する作品だと思いますので、是非、探して聞いてみてくださいね!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Denka 「Stinky Flavor(黒色)」  
Genre : Hip Hop
Release : 1999年頃??
Lebel : Beat Town Production No Number


Notice : 作品タイトル、リリースの順番について

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 今回紹介した黒色、そして以前紹介した青色とも「Stinky Flavor」というタイトルが付けられておりますが、その違いを表す記載(例えばVol.2とか)がないため、私の判断で「青色」「黒色」とタイトル付けをしました。
 また、調べた限りだと、リリースの順番は青の方が先のリリースのようです??


Notice : インデックス 水戸系の作品リスト

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 紹介でも触れた、Denkaさんの仲間達の作品もボチボチとあります。整理の意味で、インデックスページを整理しました。よろしければご参照ください。

● DJ Denka / 水戸関係 作品リスト






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<独り言>
 今週は特になしです・・・最近、必要に応じて仕事帰りにレコ屋は行っていますが、休みの日に「さあ、掘りに行くぞ!」みたいな気がおきず、困っています(^^;)
 まあ、ここ数週間、土曜日も仕事で埋まっているのが問題か・・・ああ、早く春にならないかな~

 あと、買うことは一切ないけど、情報収集で覗いているヤフオクのテープで、鬼ゴツい日本語ラップ系アドバンスのまとめ売りがありましたね・・・素晴らしく根性がいる金額で落ちてくれたので、私としては凄い嬉しい光景でした!

 ではでは、また来週~





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追記 2017年2月12日 21:20

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 2年ほど前に書いたレコード袋に関する記事において、重大な誤りがあることが判明しました。

● 素晴らしき「レコード袋」の世界

 記事では、写真の「Manhattan Records」のロゴデザインを、有名イラストレーターである「永井博」さんが作成したと記載しましたが、正しくは「真舘嘉浩(まだち・よしひろ)」さんが作成されました。
 真舘さんからご指摘を頂き、誤りの事実が判明しましたので、記事を訂正させて頂きました。

 真舘さん、そして永井さんには大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。


 なお、真舘さんはMのロゴのほかに、Manhattan系の色々なデザインをされたそうで、それこそ、クリスマス仕様の袋とか、Hot WaxやSonusといった系列店、そして通販カタログの表紙デザインなどを担当されたそうです。

 そうなると、私を含め、多くの方が真舘さんのデザインにお世話になっていた訳ですね・・・もー、真舘さんには頭が上がりません、ほんと申し訳ございませんでした!
 ここで繰り返すのもアレですが、Manhattanのあのロゴがあったから、あの当時の「渋谷」が、そう、あの「レコードで熱かった渋谷」があったんです・・・改めて商業デザインの重要性を認識しました!






DJ Nori 「My Choice '89 - '92」
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 まず、先週のビックボムには多くの方から反応を頂き、ありがとうございます!

 今回のは結構時間をかけて企画していたので、皆さんに喜んで頂き、嬉しい限りです・・・今後も、出来る限りは皆さんがビックリするようなボムをブチ込んでいきますので、引き続きのご愛顧をよろしくお願いします!

 そんなわけで、ビックボムの追い込み作業をしてる時に聴いてたら、凄いヤラれた作品の紹介です!


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 今回は、もはや日本DJ界の至宝とも言える「DJ Nori(ノリ)」さんによるミックス作品を紹介します!

 Noriさんについては、説明不要かもしれないですが、念のため、Noriさんのキャリア等を紹介しますね~

 Noriさんは、DJ歴30年を超す超ベテランでありながら、常に現場とブレない姿勢が頼もしい御大で、もはや全てのジャンルの音楽ファン、そして同業者のDJから尊敬される存在かと思います。

 DJ自体は70年代末よりプレイを開始し、80年代中ごろにはクラブシーンの中心だったNYに渡米し、あのLarry Levanとの出会いを経てGarage~Houseの洗礼を受け、90年代初期には芝浦にあった伝説的なClub「Gold」のオープンに合わせて帰国し、胎動し始めた日本のクラブ~Houseシーンを引っ張り続けたDJになります。
 今となっては、MUROさんとの「Captain Vinyl」の活動があって、様々なジャンルのファンに知られるようになりましたが、Larryにも通じる豊かな音楽性がバックボーンにあり、常に「Good Music」をプレイし続ける御大です!

 私自身は、やっぱり凄い好きで、2009年に新木場ageHaで行われたNoriさんのDJ30周年パーティーで洗礼を受け・・・その後も色々なパーティーでNoriさんのプレイに酔いしれ、ホント大好きなDJです!
 2014年の夏に行ったLarryのトリビュートパーティーでは、朝方に魂を込めてのプレイが最高で、やっぱりNoriさんって凄いな~と思いながら踊ったり、Noriさんがメインではないパーティーでも、気付いたらNoriさんのプレイの方がヤラれたり・・・もう、「ありがとうございます!」の一言です(^0^)

 そんなNoriさん、活動に関しては現場でのDJが中心とも言えるので、こういったDJミックス作品や音源制作はそんなには無く、一般的なリスナーからすると実は馴染みがないかもしれないですね・・・

 そのような背景がある中で、このミックス作品は「Noriさんの魅力」が素敵に織り込まれており、かなりお勧めです!

 この作品は、NoriさんがNYに滞在中~行き来をしていた「1989年~1992年のNYの音」を詰め込んだ作品で、Noriさんらしい珠玉の選曲とDJミックスが楽しめる作品になっています。
 タイトルは、NoriさんがNY時代にLarry LevanとDJをしていたクラブ「Choice」と、東京に戻ってMaki&Taikiと一緒に働いていたお店「DJ's Choice」にちなんで付けられたそうです・・・その辺の詳しい話や、Noriさんの歴史については「こちら」をご参照ください!


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 では、作品の紹介です!

 この作品は2枚組になっており、当時のNYのラジオやクラブでは様々な音楽が分別なく楽しまれていたことを踏まえて、ジャンルレスなダンスミュージックを選曲した「Groove Mix」と、音楽として進化し、多くのクラバーを踊らせていたHouseの曲を選曲した「House Mix」になっています。
 発売時のインフォを読むと、最初は1枚組を想定していたそうですが、作っていくうちに、当時のNYの音楽の多様さや熱さを表現するのであれば、この2つのミックスにしないとダメだと行きついたそうで・・・Noriさんとしても相当気合いを入れて作り、しっかりと「Noriさんらしさ」が出た作品になっています!

 では、まずは「Groove Mix」から紹介しましょう!

 こちらは前述したとおり、様々な音楽をプレイしてて、ある意味で「Noriさんの音楽の広さ」が分かるミックスでありつつも、Noriさんにしか出せない「気持ちよさ」や「聴きやすさ」があるかもしれません?

 選曲をひも解くと、割とミックス作品が好きな方なら馴染みやすいジャンルレスミックスになっており、それこそR&BよりなHouseとして「The Brand New Heavies / Never Stop」のDavid Morales Remixを選曲したり、MUROさんなどもプレイしてた「Tom Browne / Funkin' For Jamaica」のようなダンスポップスをプレイしています。
 イメージとしては、スロー~ミッド程度のグルーブで、クラブであれば開店後からお客さんが集まる前ぐらいの時間に、大きく翼を広げて踊っている時間帯にプレイされそうな「気持ちいい曲」が多いですかね・・・

 ただ、注目すべきは・・・出だしから続く「レゲエ」のプレイでしょうか?

 もー、これがグレイトで、最高ですね・・それこそ「Shabba Ranks / Mr. Loverman」のようなNYっぽいレゲエもプレイしつつも、グルービーに選曲とミックスをしていく感じが気持ちよく、これは素敵すぎます!

 この「レゲエ」と「NY」の関連性については補足を入れておきましょう・・・

 まず、当時のNYを考えると、まずジャマイカからの移民がいたのでレゲエの文化が栄えており、その上でクラブサイドの方々が比較的近くで栄えていたレゲエに反応し、積極的にプレイをしていた経緯がありました。
 それこそ、大きなスピーカーで音楽を鳴らして人を踊らすことや低音が重要になっている点は共通し、クラブサイドからするとBPMが少し遅い曲といった認識で愛されていたかと思います・・・実際にも、Garage~Houseの文脈では手法としての「Dub」に影響を受けたり、LarryがSly & Robbieとタッグを組んで曲を作ったり、NYの有名Reggae系プロデューサーであるBobby Kondersが元々はHouseの製作者だったり、NYのクラブシーンとレゲエは良い友好関係の元で、お互いが影響を受けていたと思います。

 その上で、Noriさんもレゲエには影響を受けたようで、この作品ではレゲエを「スローなダンスミュージック」としてプレイしているのが最高です!
 レゲエファンからすると、ちょっとラウンジーすぎてアレかもしれないですが、レゲエを知らない方にとっては気持ちよく聴ける選曲/ミックスになっており、素晴らしすぎます!


 そして、もう一枚の「House Mix」ですが・・・もうドープすぎて降参です(^^;)

 選曲的には、今となっては「90's House」という言葉がしっくりとくる選曲で、当時のヒット曲である「Tribal House / Motherland」などをプレイしており、当時のNYを象徴する「アンダーグラウンド」な感じがバリバリと伝わる選曲で、こっちも凄すぎます!

 プレイした曲は、Goorve Mixがラジオなどで楽しまれていた曲としたら、こちらのミックスは「クラブに行かないと聞けない曲」、つまり「クラブで聴くからカッコいい曲」を多くプレイしてて、その点がアンダーグラウンドになるかな~と思います・・・

 アンダーグラウンド・・・つまり「現場」になりますが、Noriさんの選曲では、現場で「踊るために愛された曲」を多く選曲してて、ある意味で「ドマイナー」、いや「Houseファン以外は知らない」曲ばかりです・・・
 それこそ、この作品はトラックリストが無いので、作品紹介の基礎資料としてトラックリストを作ってみましたが、Shazam先生もお手上げなドープな曲が多く・・・もー、アンダーグラウンドです(^^;)

 ただ、こちらも聴いていると、気持ちよく聴け、プレイしている曲が凄くカッコよく聞こえます!

 私自身、Houseは元々好きでしたが、この辺の90'sっぽいのは、なんか「もっさり」した感じ(Chicago~Acidっぽさ?)が好きではなかったです・・・

 ただ、Noriさんのミックスを聴いてると現在の「Deep House」に通じるような選曲/ミックスをしてて凄い聞きやすいんですよね・・・
 それも、中心にはしっかりと「ダンス」という点がブレずに存在してるので、凄い聞きやすく、これらの曲の「本当の良さ」が分かったような気がします!
 
 陳腐な表現、いや、ダンスを愛する私としては最高の賛辞である「聴いてて踊りたくなる」選曲/ミックスになっているのはホント素晴らしいです・・・
 ちょっと恥ずかしい話ですが、今回、Shazam先生で曲を調べている時、家のスピーカーがちょうど頭の位置に配置してるので、立ちながらスマホをスピーカーに近付けていたら・・・気づいたら、Noriさんのグルーブにヤラれ、ステップを踏んでいましたよ!



 そんなわけで、80年代末~90年代初期の「NYの音」を素敵に詰め込んだ一作でした!

 この作品は、どうしてもHouseファンしか聞いていない作品かもしれないですが、「DJ Nori」という偉大なDJの素晴らしさが詰まっているので、今となっては全ての方に聞いて頂きたい作品になります。

 もう一つ、これも私にしか出来ない最高の賛辞を送るのであれば、気付いたらこの2枚のCDを交互に聴いている自分がいたので・・・私にとっては「最高のミックステープ」でした!





<Release Date>
Artists / Title : DJ Nori 「My Choice '89 - '92」
Genre : House、Dance、Reggae、R&B、HipHop・・・
Release : 2012年
Lebel : My Choice MC-001


Notice : トラックリストについて

 この作品は、恐らくNoriさんの意向でトラックリストはついていません。

 この点を私なりに解釈すると、それこそクラブのように、曲名が分からなくても、その「プレイされている曲」をその場で楽しむことが大切なので・・・あえてトラックリストを出さなかったのかな~と思います。

 ただ、トラックリストがないと、この作品に興味を持った方への「門戸を閉めている」ようにも感じるので・・・パーフェクトではないですが、私が作ったトラックリストを掲載いたします。
 分からない曲も多いし、もしかしたら間違っている曲もあるかもしれませんので、ご理解の上でお読みください・・・そしてNoriさん、許してくださいね!

【Groove Mix】
Barrington Levy / The vibes is right
Sister Nancy / Bam Bam
J.C. Lodge / Telephone Love
J.C. Lodge / Telephone Love (DUB)
Gregory Isaacs / Rumours
Shabba Ranks / Mr. Loverman (DUB)
Shabba Ranks / Mr. Loverman
Ska Danks / Whole World African
Innocence / Let's Push It
The Brand New Heavies / Never Stop (Remix)
Inner City / Whatcha Gonna Do With My Lovin
Kwanzaa Posse / Wicked Funk
Tom Browne / Funkin' For Jamaica
Angelique Kidjo / Batonga
? / ?
Ziggy Marley / All Love (KRS-One Edit)

【House Mix】
Celia Cruz / Chango
Basil Hardhaus / Make Me Dance (Hard For The D.J.)
A Guy Calleed Garald / Voodoo Ray (HAC09 Manray Edit)
Tribal House / Motherland
? / ?
Jay Williams / Sweat (Sweat The Club)
Bang The Party / Bang-Bang You're Mine (Vocal)
Bang The Party / Bang-Bang You're Mine (Dub)
Sueno Latino Featuring Carolina Damas / Sueno Latino
? / ?
Susan Clark / Deeper
Black Rascals Featuring Roger Harris / Keeping My Mind
? / ?
? / ?

※注意
 上記トラックリストは、CDのトラック番号に準じて作成をしました。
 一部の曲はトラックが変わっても同じ曲があり、発売当時は「トラックの付け方に誤りがある」と指摘もされていましたが、聞いた感じだと「Vocal⇔Dub(Inst)」にミックスをしてるのが多かったので、CDのトラック番号に準じたリストにしました。間違っていたらすみません・・・




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<独り言>

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 いやいや、先週のボム記事は、1月に入ってから本格的に記事本文を書いていたので・・・実は1月は全然レコード屋に行ってなく、ちょっと欲求不満でした(^^;)

 まあ、1月については、ユニオンが顕著ですが、12月にゴツいのを出してしまった分、あまりモノが出ない月ではあるので、元々出勤回数が減る時期ではあります・・・
 ただ、今回に関しては、作業をしてて「真剣に書かないと間に合わない」と思い、平日の夜なべ作業に加え、週末はレコ屋にそんなには行かず、家で地味に作業をしていました・・・その甲斐あって、速報値では1月は約2万5千円のみの出費で、お財布に優しかったです(^^;)

 ただ、書き終わったら、なんか安心してしまい、途端に「レコ屋に行って散財したい」となってしまい・・・2月早々で、なかなかゴツい買い物ができましたよ!

 写真のMUROさんのレア作品「Swagger Hrajyuku Flagship Open」「The North Face Music Journey - 2005 Spring Summer Issue」を立て続けにゲットしました!

 両方とも渋谷のユニオンで、前者は平日に放出され、ボムを書いた直後だったこともあり、ちょっと高かったけど、書き上げた「ご褒美」として購入です・・・
 そして、後者は、昨日、今回の作品紹介で足りなかった「House Mix」の収録曲を探しにいったら、ポツっと置いてあり、割引の魔の手の影響もあり、つい購入です・・・

 この辺のレアCDは、セールで並ぶほどではないけど、安価だったり、たまたま発見したり・・・何となく「出会ったら買う」ようにしています。
 特に、履歴書でも書きましたが、万近~万超でもビビらなくなってしまったので、お財布に余裕がある限りは購入することにしています・・・う~ん、出会いというか「何となく買っているだけ」なんですけどね・・・

 ただ、こういう「出会い」があると、また「MUROさんとの出会い」もあるのかな~と思ってしまいます・・・

 まあ、どうなんでしょうね・・・今年は自分から出向いてみようかな??


 なお、こういったタイミングだったので、久しぶりにMUROさんの作品リストも更新しましたよ~

● DJ MURO Mix Tape 作品リスト

● DJ MURO Mix CD 作品リスト


 気付いたら、MUROさんのレアCDがコンプ直前に近づいて来ましたね・・・こうなったら揃えるしかない!

 うん、こういった「揃えるしかない!」と思うこと自体がコレクターとして元気な証拠です・・・これからも頑張るぞ!!