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HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Beatmaster 「On The Wheels of Steel Vol.01」
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 2週間ぶりの登場です・・・いや~頑張ったな~

 先週末は、連泊で「京都」に行って、休み無しで頑張って仕事をしていました・・・割とキツい日程の中、無事に仕事が終わって良かったな~と思っています。
 ただ、先週初めから、久しぶりにギックリ腰になり、なかなか治らず、腰を気にしながらの仕事なのでちょっと辛かったっす・・・12月に入れば、ユニオンのセールもあるし、クラブにも踊りに行きたいし、ちゃんと直さないとな~

 んなわけで、やっと最後の1本が買えたので、ついに紹介ができる作品です!


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 今回は、ある程度、ミックステープを買われている方なら「やっと紹介なの!」と思う方も多い、だけど、一般的には意外と知られてない「DJ Beatmaster (ビートマスター)」さんの作品を紹介します!

 まず、Beatmasterさんですが、今となっては「謎」な方です・・・

 ある時期までは浜松の同名ラップグループの方かな~と思い込んでいましたが、BeatmasterさんはDJ CeloryさんやDJ Sakuraiさん周辺で活動をされていた方になります。
 時期的には90年代中ごろ~00年代中期ぐらいまで活動をされてて、今は活動をしていないようです・・・当時は割とCeloryさんラインでDJをされてて、FamilyとかVuenosなんかでDJをされてたそうです。

 ただ、Beatmasterさんが有名なのは「ミックステープ」の存在が大きいのではないでしょうか!

 Beatmasterさんは、写真のように「On The Wheels of Steel」というテープシリーズを90年代末~00年代初期にかけて集中的にリリースしてて、これで名前を知った方が多いかと思います。
 このシリーズは、私が確認した範囲ではvol.13までリリースされていて、HipHopをベースにしながら様々なジャンルをプレイしてて、かなりお勧めなシリーズです。

 リリースはDJ Celoryさん~DJ Kiyoさんがリリースしていた「Higher Level」からで、このレーベルの前身であるDrop Out RecordsからもBeat作品がリリースされていることから、Celoryさん達と共にHigher Levelを支えていたのだと思います。
 Higher Level自体、謎な部分も多いですが、一貫してレコード屋さんや洋服店という「ストリート」で売られてたミックステープということは間違えなく、ミックステープが黎明期だった90年代後半を盛り上げてくれた存在だと思います!


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 では、作品の紹介です!

 今回は、便宜上、Beatさんのお姿も拝められる、このシリーズの第1段で紹介をしたいと思います~
 
 まず、前述したとおり、HipHopがベースとなるシリーズなのですが、Beatさんは「Old School~Middle School~New School」辺りのHipHopが得意で、この第1段では大得意な「Old School」が中心の選曲になっています。
 つまり、HipHopにおける「旧譜」を中心とした選曲が得意だったわけですが・・・これは時期的に凄く重要です!

 まず、この作品をリリースしたと思われる97~98年ぐらいは、HipHopやDJに興味を持って新しくシーンに参加してきた若者が多く、その大半が「色々な曲を知りたがっていた」流れがありました。

 私も、当時は高校生で、まさにそうでした・・・この時期であれば、新譜としてリリースされたHipHopもカッコ良かったですが、それ以上にBeatさんが得意としていた昔のHipHopは更にカッコよく感じ、それらの曲を勉強したかったんですね・・・

 当時は、YouTubeもないし、これらの昔の曲が再発されることもなく、ほんと「知る機会」が無かった中で、Beatさんのような「旧譜を題材にしたミックステープ」は本当に重宝しました。
 個人的にはWataraiさんのテープ(記事がひどいので書き直したい・・・)でNew Schoolのカッコ良さを勉強し、それらの曲が軒並み高額盤だったことから、時間をかけて揃えていったのがイイ思い出です・・・

 そんな背景がある中、Beatさん自身も「昔の曲を知ってもらう(=先生選曲?)」ことを意識して、このテープなり、このシリーズを作ってたのかな~と思います。

 選曲的には、もろOld Schoolな感じで、それこそ、このシリーズのタイトル元ともいえる「DJ Grandmaster Flash / The Adventure of Grandmaster Flash On The Weels of Steel」から始まり、永遠の定番である「Funky 4 + 1 / That's The Joint」といったSugarhillモノを中心に選曲がされています。
 この辺は、今でも大好き、いや、MUROさんを始めとした先輩方からカッコ良さを教えられたので、今回のBeatさんのテープを聞いて「ああっ、こうやって聞いてカッコ良さを教わったんだよな~」と思い返しました(^^;)

 また、定番だけではなく、結構マニアックな曲もプレイしてて、それこそ「Disco Dave and The Force of the Five MCs / High Power Rap」や、BOOさんネタでおなじみの「Jimmy Spicer / Adventures of Super Rhyme」なども選曲してて、渋いっすね・・・
 Old Schoolって、値段も含めて当時は入手困難でしたね・・・今でこそ、Disco Daveは普通に買える値段になりましたが、昔は幻プライス(笑)で、オリジナルを中古屋さんで見かけた時、卒倒しかけたのがイイ思い出です(^^;)


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 そして、先生的な選曲において、最大の肝は「トラックリストの外」に当たる部分かもしれません・・・

 トラックリストでは「Beatmaster Cuts The Old Beats」と記載している箇所が数か所あります・・・ここでは、いわゆるHipHopの基礎たる「ブレイクビーツ・クラシック」を選曲し、時に熱く2枚使いをカマしている所になります!

 それこそ、A面の一発目は「Rhythm Heritage / Theme From SWAT」から熱く始まり、Bボーイの国家でもある「Incredible Bongo Band / Apache」であればくそ熱い2枚使いをしてきたり・・・最高です!
 その他にも、これらのブレイク系の曲をコンパイルした古典であるUltimate Breaks & Beatsに収録された曲を中心に選曲してて熱いっす・・・きっと、トラックリストにこれらの曲を載せなかったのは、きっと昔のオールドスクール・マナー(=簡単に曲名を教えない)を理解してたからでしょうね!

 そして、全体的な視点で考えると、どちらかというと「Old Schoolを生かすためのブレイクビーツ」といった感じで選曲しており、この発想なり選曲は作品の良さを更に深めています!

 つまり、 HipHopという音楽/文化が「DJが既存のファンキーな曲のブレイクを2枚使いして生まれた」ことを意識し、その「もっとも原型に近い曲=Old School」という曲を、ブレイクビーツを入れることで更に強調するような意味合いで選曲していたと思われます・・・

 そう、このような選曲を通して「ブロックパーティー感」というのでしょうか、「原型のHipHop」を魅せたかったように思えます・・・

 また、Old Schoolの曲が、時代的にサンプリングではなく、完全にバックバンドの引き直しだったことを踏まえると、これらのブレイクビーツ選曲は親和性が非常に高く、むしろOld Schoolが「生の音楽」であることも引き出し、なかなかですね・・・

 聞いててOld Schoolの曲が「生き生きとしてる」感じが生まれていて、大変いいですね・・・
 Old School系って、それだけ選曲をしてると、割とノッペリした選曲・グルーブになるところを、ブレイクビーツを挟むことで躍動感が生まれており、この辺は選曲の勝利ですね!




 今回、そんなには深く聞けませんでしたが、やっぱりここまでテープを出されている方だけあって「実力」が違うことを感じました・・・やっぱり90年代からテープを作っている人の底力は違いますね!

 Beatmasterさんのテープは、割と買いやすいですが、全部の番号を揃えようと思うと、結構大変です・・・私は、気づいたら10年近くかかってのコンプです(^^;)
 でも、番号を気にしなくっても楽しめると思いますので、気になる方は探してみてね!!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Beatmaster 「On The Wheels of Steel Vol.01」
Genre : HipHop(Old School)、Funk、Soul、JazzFunk・・・
Release : 1997年~1998年ごろ?
Lebel : Higher Level No Number



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Notice : Higher Level 作品の全容について(研究発表)

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 普段なら独り言な場所ですが、久しぶりに研究発表をしたいと思います!

 これを書いて、誰が得をするかは分かりませんが、お付き合いください・・・

 まず、以前も「Higher Levelは謎が多く良く分からない」と書きましたが、ほんとHigher Levelは困る存在で、型番やシリーズ作品の発番に一貫性がない部分があり、コレクター泣かせな存在です(^^;)

 特に、KiyoさんやCeloryさんが出していた「Higher Level」においては、5番が何なのかが分からず、マニアは悶々としています・・・だって、穴があると埋めたいのはマニアの性分ですから(^^;)
 また、DJ Celoryさんの「@Hip Hopシリーズ」についても、Vol.4から始まっており、1~3が何なのかが分からず、こちらも悶々としています・・・

 ただ、私なりにテープを収集した結果、少し分かってきたことがあり、報告しておきます・・・でも、未確定の情報なので、あまり信じないでね(^^;)

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 まず、Higher Levelは、以下のように時期を2つに分けることが出来ます。

 (1)シリーズ名としてのHigher Level =前期 =型番なし
 (2)レーベル名としてのHigher Level =中期~後期 =型番あり


 そして、この時期分けに従うと、以下のような作品リリースになります。

(1)シリーズ名としてのHigher Level 
Higher Level vol.1 DJ Celory & DJ Kiyo
Higher Level vol.2 DJ Celory
Higher Level vol.3 DJ Kiyo
Higher Level vol.4 DJ Kiyo - Day and Night
Higher Level vol.5        ★1
Higher Level vol.6 DJ Celroy

(2)レーベル名としてのHigher Level
HLCT-01       ★2
HLCT-02 Celory 4
HLCT-03 Celory 5
HLCT-04 DJ Tanaken
HLCT-05 Beatmaster 3
HLCT-06 Celory 6
HLCT-07 Sakurai 1
HLCT-08 Celory 7
HLCT-09 Beatmaster 4
HLCT-10 Celory 8
HLCT-11 Sakurai 2
HLCT-12 Beatmaster 5
HLCT-13 Celory 9
HLCT-14 Beatmaster 6
HLCT-15 Celory 10
HLCT-16 Beatmaster 7
HLCT-17 Celory 11
HLCT-18 Sakurai 3
HLCT-19 Celory 12
HLCT-20 Beatmaster 8
HLCT-21 Celory 13
HLCT-22 Beatmaster 9
HLCT-23 Beatmaster 10
HLCT-24 Celory 14
HLCT-25 Sakurai 4
HLCT-26
HLCT-27
HLCT-28 Celory 15
HLCT-29 Beatmaster 11
HLCT-30 Beatmaster 12
HLCT-31 Celory 16
HLCT-32 Beatmaster 13

※Celory = @HipHopシリーズ
※Beatmaster = On The Wheels of Steelシリーズ
※Sakurai = Spiral Staircaceシリーズ

 以上は、私がそれぞれのシリーズテープを集めた結果の一覧になります。

 これで行くと、前述した★1は不明なのに加え、★2も不明なんですね・・・もう、こういうのは体に良くないので、ヤメて欲しいですね(^^;)

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 ただ、Beatmasterさんのシリーズテープを注目すると、ちょっと明りが見えました・・・
 まして、今回、Beatさんのテープがコンプ出来たので、自信を持って並べると・・・これが「答えか?」と思わせる、並びが分かってきました。

 まず、Beatmasterさんの「On The Wheels of Steelシリーズ」は以下のような並びになります。

No Number Beatmaster 1
HLBT-02 Beatmaster 2
HLCT-05 Beatmaster 3
HLCT-09 Beatmaster 4
HLCT-12 Beatmaster 5
HLCT-14 Beatmaster 6
HLCT-16 Beatmaster 7
HLCT-20 Beatmaster 8
HLCT-22 Beatmaster 9
HLCT-23 Beatmaster 10
HLCT-29 Beatmaster 11
HLCT-30 Beatmaster 12
HLCT-32 Beatmaster 13

 これを見ただけでも、やっぱりHigher Levelは一筋縄にいかないのが分かるかと思います・・・集めてて、頭が痛くなります(^^;)

 ただ、2作目の「HLBT-02」は、BT(=Beatmaster Tape)という意味で、02は2作目を表すのだと思います。
 1作目はNo Numberですが、2作目だったので、この発番にしたんでしょう・・・

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 んで、ここからが結論になります。

 まず、★2のHLCT-01は「Beatmaster 2」になるのだと思います。

 前後にリリースされたテープの質感やデザインを見ても違和感がなく、「(2)発番をつけ始めた」という考え方が生まれたことを踏まえると、HLBT-02とつけたけど、その後のCeloryさんを出す段階で「レーベルを通して同じ型番でいこう」と方針転換があったのか、遡行してBeatさんの2を01にし、Celoryさんの4を02にしたのだと思います。

 そして、★1のHigher Level vol.5は「Beatmaster 1」になると思います。

 これは「(1)発番をしてない時期」として考えると、Beatさんの1が該当し、これ以外の他のテープが見当たらないことを考えると・・・Beatさんの1がHigher Level Vol.5になるのだろうと思います。
 やっぱり、前後にリリースされたテープの質感も同じだし、また、Beatさんの1自体が「Vol」がついていないことは、最初は単発で作った意図であり、(1)時代のCeloryさんとKiyoさんのテープがシリーズを通して内容面で一貫性が無いことを踏まえると、Beatさんの1が該当するのだと思います。

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 んで、これが分かると、スライドで分かるのが「Celoryさんの@HipHopにおける1~3」です。

 Beatさんのテープが(1)と(2)に跨っていたことを考えると、Celoryさんのテープも跨っていても問題はありません。
 そして、(1)のHigher LevelのVol.5がBeatさんだとすると、上手く穴が埋まり、以下のような番号分けができます。

Higher Level vol.1 DJ Celory & DJ Kiyo →@Hip Hop 01
Higher Level vol.2 DJ Celory →@Hip Hop 02
Higher Level vol.3 DJ Kiyo
Higher Level vol.4 DJ Kiyo - Day and Night
Higher Level vol.5 DJ Beatmaster
Higher Level vol.6 DJ Celroy →@HipHop 03

 (1)時代のCeloryさんの3作は、どれもHipHopメインな作品だと考えると「@HipHop」として後付けで発番してても問題はなさそうです・・・

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 以上が私の研究発表です・・・一体、誰向けの発表なんでしょうか(^^;)

 もし、これが「違うよ!」ということであればご一報ください・・・というか、確定を知りたいです(^^;)

 また、お分かりの通り「HLCT-026と027」は、未だ何なのかが不明です・・・こちらも存在がご存じの方はご一報ください・・・









 
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DJ Kaya 「Somebody 3 - Chnged Your Mind」
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 え~、昨日~今日と、久しぶりに普通のお休みだったので、レコ屋に行ったり、家事や掃除をしたり、実家に帰って野暮用をしたり・・・休日らしい忙しさ(?)を堪能し、結構疲れてしまいました(^^;)
 
 おかげ様で、昨夜の一人飲みの後、電車で帰宅してたら寝入ってしまい、降りる駅を乗り越し、終電のために戻れず、タクシー帰宅・・・う~ん、やっぱり疲れてたんだな~(^^;)
 まあ、たかが2駅乗り越しただけで、2000円ちょっとの負担は微妙に痛いけど、ちょうど終点の駅だったので、駅員さんが起こしてくれたのには助かりました・・・そのまま、起きずに、更に奥の方まで行ってたらと思うと、ちょっとゾッとしました・・・
 
 そんなわけで、電車で寝入ってた時にも、絶大な安眠BGMになっていた、この作品の紹介です~


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 今週は、大好きなDJである「DJ Kaya」さんによるR&Bシリーズ「Somebody」の第3段を紹介しますね~

 今回は、周辺情報は以下の過去記事に譲り、いきなり作品紹介から行きましょう!

 ● DJ Kaya / OH!TAPEJOINT 作品リスト


 まず、今回の第3段では、A面を「Hey Mr.DJ! Nothin' But A Party」、B面を「Somebody R&B Mix」と銘打ち、それぞれでストーリー感を打ち出した選曲/ミックスが披露されています。

 A面では、そのサブタイトルから分かる通り「Zhane / Hey Mr. DJ」がキーになり、ノリが良く、爽やかな選曲が素晴らしく・・・聞いてて「やっぱりKayaさんは凄い!」と唸る内容になっています。

 A面、B面とも、US系R&Bと、UK系R&B(UK Soul~Grand Beat)を上手く選曲し、このA面では「The Brand New Heavies / Stay This Way (David Morales Remix)」のような少しHouseのニュアンスが入った曲も上手く選曲しています。
 また、全体的には、写真のようなド定番は少数で、割と渋い曲が多く、かなりヤラれます・・・それこそ、聞いてて知らなかった曲が多く、kayaさんのプレイによってそのカッコ良さが分かった曲も多いですね!

 その上で上手いな~と思うのが、Zhaneを「アカペラ・ブレンド」でプレイしてきます・・・それも2度も!

 実際のプレイでは、あまり知られていないインスト曲の上に、Zhaneのアカペラをマスターミックス的にブレンドし、流れの中でサラっと披露する感じですね・・・それも1曲は「Joyce Fenderella Irby / Mr DJ」という曲のインストでブレンドしてくるのには、参りました!
 ただ、2回入ることで、Kayaさんがイメージしている「ミックスの世界」が明確化し、不思議とミックス全体が分かりやすくなり、何度も聞いてしまいました・・・


 また、B面も同じような手法をとっており、大好きな「En Vogue / Give It Up, Turn It Loose」をキー曲にしてて、少しレイドバックをしたストーリーを披露しています。
 
 B面でも、割と渋い曲を中心に選曲してて、個人的にはMUROさんから教わった「Move As One / Move As One (Remix)」のような、ややBPMが落ちた選曲をしています・・・

 ただ、選曲の深さが半端なく、平気で短冊CDオンリーの歌物(Amar / It's Too Late)や、あまり知られていないRemixをプレイしてて、ここでも唸ってしまいます・・・
 それこそ、前述したEn Vogueは、みんながプレイするLPバーションではなく、Somethin' For The PeopleのRemixを選曲してて、かつ、それがバッチリなのが素敵です!

 でも、もっと素敵なのが、最後の方で、このEn Vogueのアカペラを「Kaya's Jazz Mix」として、何かのメランコリックなJazzインストにブレンドしており、これが最高です!!

 この部分、先ほどのZhaneと同じく「ブレンド」「リプライズ=2度目」という手法ですが・・・もう、何とも言えない感動を与えてくれ、最高なんです・・・

 なんか、DJをやっていると、そのDJプレイで同じ曲を2回かけるのは禁じ手のイメージが強いかと思います・・・

 ただ、私としては全然ありで、むしろ、今回のKayaさんのように、その曲をミックスにおける「ストーリーのキーポイント」として活用することが出来るので、実は結構好きな手法です・・・
 それは、Houseの現場に行ってて、DJが「伝えたい」と思った曲は、本気で3度ぐらいプレイしている姿を見て、その素晴らしさを知っていたからかも知れせん・・・



 今回、自分の作業時間があまりなく、かなり中途半端な紹介になってしまいました・・・

 ただ、Kayaさんの持つ「選曲」「DJ技術」の素晴らしさが滲み出た作品であることは間違えがありません!
 
 私としては、こういった「DJミックス」は「新しければ新しいほど良い」とは思っておらず、むしろ時間軸を無視して「とにかくミックスが良いもの」を紹介したいと思っています。
 その点で行くと、ほんとKayaさんの作品は「絶対に聞くべき作品」だと思っています・・・ほんと、今聞いても楽しめるし、DJをしてる方なら勉強になると思います。

 では、気になる方は、是非、テープを探して聞いてみてくださいね~



<Release Date>
Artists / Title : DJ Kaya 「Somebody 3 - Chnged Your Mind」
Genre : R&B、UK Soul、GrandBeat、House・・・
Release : 2001年12月
Lebel : Oh! Tape Joint OJT-17




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<独り言>

 ここ最近、独り言があまりない状況ですみません・・・仕事づくめでございます(^^;)

 ただ、レコード業界をみると、MUROさんの45が瞬殺だったり、Mousou Pagerの新譜が人気だったり(Yokoさん、Showgunnさん、新宿ではアザす!)、45系は盛り上がってますね~
 
 また、あまり発言しないようにしてましたが、ヤフオクでは、レゲエ系テープのゴツいのが出てて恐ろしい値段になりそうで、かなり注目していました・・・うん、ヤフオクも元気ですね~

 あと、我らのユニオンも、年末セールモードに入ってきたようで、セールのアナウンスが始まってますね・・・今年はどれだけ回れるかな~

 なんか、この独り言もまとまりが無いですね・・・すみません(^^;)

 そんなわけで、来週は週末がガッツリと連泊の出張仕事なので、来週の更新はお休みです・・・頑張って仕事してきます(^^;)







Zeb.Roc.Ski 「Ultimate Breaker Beats」
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 え~、先週も何となく書きましたが、10月後半から今月は仕事が鉄火場(笑)で、土日祝を度外視して働いております・・・・

 まあ、このブロ的には、11月3日のレコードの日だったり、同日に下北でやってイベントだったり・・・レコードを満喫したことなどを書くべきなんでしょうが、普通に働いていましたね~(^^;)

 なんか、こういうことばっかり書いていると、さも私が「忙しい人だ」と自嘲してるみたいですよね・・・う~ん、それも多少はあるのでしょうが、どちらかというと「愚痴」だということで、スルー頂けると助かります(^^;)

 そう、このブログは「王様の耳は・・・」の「井戸」に当たるんですね・・・こうやって書くと、結構スッキリするんですね~

 ではでは、ジャケを見ただけで、Bならギンギンになる作品の紹介です~


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 今週は、かなりマニアックな作品、だけど制作者をみたら「おう!」となる方もいるかもしれない作品で、ドイツの「Zeb.Roc.Ski (ゼブ・ロク・スキ)」さんによる作品を紹介します!

 まず、ゼブさんですが、00年代前後にHipHop系のレコードを買ってた方、またはブレイクダンスをされていた方なら、ご存知の方が多いかもしれませんね・・・

 ゼブさんは、ドイツよりブレイクダンスをするブレイカーが好むファンキーでアグレッシブなBreakbeatsを量産していたレーベル「MZEE Records」のオーナーにあたる方で、ドイツでは有名なDJ/Producerになります。

 おそらく、同レーベルがリリースしていたコンピレーション「Strictly B-Boy Breaks」のジャケをみれば、「あっ、あのジャケのか!」と思う方も多いでしょう・・・
 また、お世話になった方も多いかと思います・・・それこそ、同レーベルから発信された楽曲は、DJとしたら勢いがありファンキーなトラックが多く重宝するし、ブレイクダンサーとしたら踊りやすい楽曲が多く、ショーなんかに使ってた方が多いのではないでしょうか?

 ちょっと脱線する話ですが、ゼブさんがいる「ドイツ」というのはブレイクダンサーにとっては「第2のBボーイ国」といってもいいぐらい、重要な国になります。

 それこそ、いまや世界的なブレイクダンスの祭典の頂点として君臨するイベント「Battle of the Years」を1990年から開催してたり、ブレイカーが好む曲が実は量産されてたり・・・ある時期は、Bボーイが生まれたアメリカよりも「Bボーイ」を熱く発信し続けた国になるかと思います。
 ドイツというと、音楽レベルではテクノなイメージが強いですが、ブレイクダンスがアメリカから全世界に発信された80年代中期から、ブレイクダンスは人気だった(こんな東ドイツ時代の実話を題材にした映画もある!)ようで、不思議とそのB達が生き残り、そのカッコ良さを信じ続けたことから、ある時期から全世界のBボーイを牽引していた部分があったようですね・・・


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 そんな、ドイツのBボーイ界を音楽面で支えてたのがゼブさんになるのかな~と思います。
 
 それは、MZEEからリリースされた曲もそうだし、写真のような「ミックステープ」もそうだし・・・良質なブレイクするための「音楽」を発信し続けていたことは、非常に価値があったと思います。
 MZEEであれば、写真の「Strictly B-Boy Breaks Mix Tape」シリーズが有名で、ドイツ産のテープでありながら、世界各国のブレイクダンサーに支持され、かなり売れていたミックステープになります。

 ブレイクダンサーにとって「ミックステープ」は凄い重要な存在だったと思います・・・

 以前、日本のブレイクダンサーに人気のあった「DJ Mar / 三度の飯よりBreakin' 」という作品で紹介したことがありますが、ブレイクダンサーを含むダンサーは「踊るための音楽」を求める中で、こういったミックステープを重宝していた流れがありました。

 それは、DJミックスをすることで、ノリがよく、かつ踊りやすい曲が多く選曲された内容になるので、ダンスの練習をするのには重宝していたことが大きく・・・ある時期は、ダンスの練習用にミックステープが売れていたと記憶しています。
 私事で恐縮ですが、先日、ある元ブレイクダンサーの方からミックステープをまとめてお譲り頂いたのですが、それこそMarさんのテープがコンプされてたり、一方でボロボロなテープがあったり・・・やはり、今回のMZEEのようなブレイクダンサー向けのテープが実際に実際に使われていたことが手にとって分かり、身をもってその重要さに気付いた次第です・・・


 そんなわけで、今回のブレイクダンサー向けの作品の中から、ジャケを見ただけで「間違えなし!」なゼブさんの作品を紹介したいと思います~


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 この作品は、ジャケやタイトルを見れば一目瞭然で、この作品はド定番な「ブレイクビーツ」を選曲したミックス作品になり、ブレイクダンサー向けの作品からすると「ちょっと異端」な作品になっています。

 まず、「ブレイクビーツ」って少し曖昧な言葉/音楽になるかな~と思いますので、先に整理をしておきましょう!

 ブレイクビーツという言葉/音楽は、古いSoulやFunk、Rare GrooveやRockやDiscoなどにおいて、それこそ「踊ってしまう」感じのドラムブレイクがある(ドラム感が強い)曲を指します・・・音楽の区分けでいけば、サブジャンル(音楽の切り口)になるのかな~と思います。
 これらの曲は、DJにとっては定番に盛り上がる曲だったり、サンプリングをしてループをするとカッコいい曲だったり、一方で、ブレイカーであれば、ノリがいいので踊りやすい曲だったり・・・歴史的に考えると「Hip Hop」の基礎になっている曲になるかと思います。

 そして、このブレイクビーツを集約し、広く世間に知らしめたのが、この作品のアイデア元である「Ultimate Breaks & Beats」になります。

 最近、DJ Hasebeさんがリリース元から許可を得てミックスCDを作ったり、中古レコード市場でも、さりげなく人気が復活してきている様相があったり・・・何よりも、DJであれば「バイブル」とも言えるシリーズなので、ご存知な方、いや「お世話になった」方が多いかと思います!

 それこそ、前述したノリのよいSoulやFunkなどが、過去の曲が故に入手がしづらい背景がある中で、分かりやすくコンパイルし、常に買いやすく流通していたシリーズなので・・・このシリーズを通して「ブレイクビーツ」を知り、そして「HipHop」を知った方は多く、DJなら絶対にハズせないシリーズになります!
 私自身も相当お世話になり、このシリーズを通して2枚使いやスクラッチを覚え、古い曲でも自分流にアレンジして上手く使えば、ものすごくカッコよくなることを身を持って知りました・・・詳しくは、以前書いた「Kid Capri / 52 Beats」をご参照ください!

 そして、今回の主役ともいえる「ブレイクダンサー」については、結果的には「間接的に」相当お世話になっていたのではないかと思います。

 つまり、前述したミックステープだったり、ブレイクダンサーのバトルタイムの時だったり、とにかくノリの良い曲が多いシリーズなので、このシリーズからプレイされた曲は多く、実はブレイクダンサーが結構影響を受けているのだと思っています。
 それこそ、いまだにブレイクダンサーの1対1のバトルでは、バックDJが楽曲をプレイしながらラフにバトルが進みますが、後でも紹介するアパッチをDJが2枚使いして、目の前にいるブレイクダンサーを踊らせていますよね・・・うん、きっとレコードのジャケは分からなくても、踊っていれば「ああ、あの気持ちいい曲のか!」と分かるはずです!


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 そんな「Ultimate Breaks & Beats」に敬意を表して作られたのが、このテープになります!

 制作時期は、おそらく90年代後半~00年代前半で、Ultimateに収録されたクラシックなブレイクビーツを中心に選曲されており、ブレイクダンサーなら「つい踊り始めちゃう」曲が多い内容になっています。

 それこそ、「Bボーイの国歌」として名高い「Incredible Bongo Band / Apache」(アパッチね)から始まり、「Johnny Pate / Shaft In Africa」「Rhythm Heritage / Theme From SWAT」、そして「The Magic Disco Machine / Scratchin`」など、ド定番なブレイクが多く選曲されています。
 これらの曲が収録されたオリジナルのレコードは、上記の写真になり、DJならジャケを見ただけで反応しちゃいますが、ブレイクダンサーの方であれば、その曲を聞いただけで絶対に反応するハズです・・・とにかく、HipHopの名の下に生まれがBボーイ&Bガールであれば、我々の「血と肉」になっている曲なので、体が反応してしまうハズです!

 選曲的には、割と定番とマニアックな曲を入れつつも、やっぱり「ブレイクダンサー受け」しそうな曲が多いので、踊りやすさと派手さのバランスが絶妙な塩梅で構成されていて、かなりイイですね~

 それこそ、紹介した曲であれば、つい踊ってしまうブレイク感がありつつも、ホーン等を中心に踊っている人を鼓舞するメロディーやリズムで構成された曲が多く、それは「DJ」面でも上手く利用しています。

 この「DJ」の部分が、このテープが「異端」なところであり、そして、このテープの最大の魅力になる部分になります!

 この作品では、実はDJミックスは殆ど行っておらず、選曲した曲をほぼ頭からお尻までプレイして、フェードアウト→フェードインで次の曲につなげるDJミックスになっています。
 さながら、DJミックスの技法における「ロフト・ミックス」でDJミックスを行っており、これらの曲のブレイク部分でも一切2枚使いを行わない内容になっています・・・

 ある程度、DJや、これらの楽曲に詳しい方なら、この「異端」な部分で拍子抜けをするでしょう・・・ただ、これがメチャクチャ良く、この作品で選曲された「ブレイクビーツ」の良さを更に高めています!

 私も、最初はアパッチのブレイクで2枚使いを一切しないのに「あれっ?」と思ったりしましたが・・・深くテープを聞いてると、ノーミックスで正解で、楽曲が持つ本来の「躍動感」を引き出していて、凄くいいんですよね~

 アパッチがまさにそうですが、もともとファンキーな楽曲を、過度に2枚使いをせず、その楽曲の良さを信じてプレイすることで、不思議なカッコ良さが生まれます・・・なんでしょう、元々カッコいい曲は、何もしなくてもカッコいいことを実証している感じですね・・・
 特に、割とフォーン系のメロディーが、聞いている人を鼓舞させる曲が多いので、あえて2枚使いをしてビート感を強調せず、その鼓舞さを優先し、更にそういった曲を上手い順番で並べているので凄く燃えます・・・それこそアパッチからシャフトへの選曲には、思わずコブシを握ってしまいます!

 その上で思ったのが・・・これは「ブレイクダンサーに対する教科書」なんだな~と思いました。

 それは、こういった「古典となる曲のカッコ良さ」を知らせる意味もありますが、むしろ「音楽に合わせて踊ること」の重要さを示唆しているのだと思います・・・
 つまり、「自分が踊るための曲=踊りに合わせて後追いで音楽がある」のではなく、その音楽の「カッコ良さ」に触発されて踊ることの重要さを表しているんだろうな~と思います・・・

 私自身、あまりダンサー事情には詳しくないですが、ショーのように、5分の中に自分たちの踊りを表現するが故に、流れる音楽を、自分たちの踊りに合わせて編集したりしていることが多いようです・・・ある意味で「踊るためのBGM」として音楽があるわけです。

 ただ、やっぱり「それは違う」ということを、このテープでは示唆したかったんでしょうね・・・

 私もこの点は同意で、やっぱり「音楽のカッコ良さに触発されて踊るべき」で、ちょっと視点はズレますが、踊る時は「型にはまらず、その音楽のカッコ良さを信じて踊るべき」だと思っています。
 う~ん、上手く表現が出来ないですが、ベテランダンサーのショーで、あえて1曲まるまるを編集せずにそのままプレイし、その曲のグルーブに合わせて踊っている方がカッコいい・・・そんなことを伝えたかったのかな~とも思います。




 最後は少しまとまらない紹介になりましたが、かなり良い作品です!

 ただ、ブレイカー向けのテープは、今となっては入手がしづらい作品でもあります・・・それこそ、これらを買っていた方々は、ある意味で消費物のように使ってたので、結果的に中古市場に流れてこない傾向があるかと思います。
 また、今回のゼブさんのテープのような海外物だと、根本的に日本に入ってきている量が少ないので、更に見つけるのは困難かと思います・・・

 ただ、この作品のように、ラジカセにテープをガシっと入れて、ボムボムと鳴らしながら、カッコよく踊るには・・・やっぱりテープが最適ですかね?

 興味のある方は、是非、探してみてくださいね~




<Release Date>
Artists / Title :  Zeb.Roc.Ski 「Ultimate Breaker Beats」
Genre : Soul、Funk、Rock、RareGroove、Disco・・・
Release : 90年代末~00年代前半
Lebel : No Label (Maybe MZEE) HHT2

Notice : トラックリストについて

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 この作品では、表記のようにトラックリストが付いていますが、曲名のみが記載され、アーティスト名は記載されていません。
 これは、このテープのアイデア元である「Ultimate Breaks & Beats」が曲名のみの表記なので、それに合わせた表記なんだと思います・・・この点もグッときますね!

 なお、割とダンサー向けのテープって、曲名が書いてないのが多いんですよね・・・理由は色々とあるかと思いますが、ブレイクダンスが始まったころのDJマナー(ブレイクを発見したら、他の人には教えない、かな?)があるからでしょうか?
 なお、こういった背景があることから、大昔ですが、ブレイクダンサーっぽい人が、テープで気になった曲(ショーで使いたい曲)を知りたく、レコード屋にウオークマンを持って行き、店員に「この曲ってなんですか?」と聴かせている姿が、昔は割とありました(^^;)