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HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Dimitri From Paris 「My Salsoul」
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 え~、今日はちょっと体調が良くないです・・・

 昨日、普通に仕事をしてたら、ちょっとずつ寒気がしてきて、これはヤバいかな~と思い、すぐ帰って寝込んでしまった・・・

 ただ、インフルエンザではないみたいなので一安心・・・今は仕事で穴を空けられないので、今日でしっかり直さないと・・・

 だけど、ブログの執筆作業は、実は体力を消耗する一因でもあるんですよね・・・日曜に3~4時間、集中して執筆してると、眼精疲労がヤバいのです(^^;)

 そんなわけで、今週の紹介です~


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 今週は、我らのDimi先生による「Salsoul」ミックスを紹介します!

 この作品、2001年のリリースのメジャー作品とあって、今となっては500円以内ぐらいでも買えるモノで、結構な方がスルーしているかと思います・・・
 ただ、やっぱりDimi先生の作品だけあって、かなり素敵な作品で、いつかは紹介しようと思っていました。

 そして、今回は、先日のDimiさんのパーティーに行ったことと、先日から読み進めている「JAM / Chasin' The 80s Classics」で感化されたことで、この作品の登場になりました!
 特に、JAMさんの本がヤバくって、一人のProducerを掘り下げた内容ですが、その掘り下げ方がヤバくって、凄い勉強になります・・・SalsoulだとSkyyのRandy Mullerなんかが紹介され、その情報力と考察が素晴らしく、つい、これ系の音を聞きたくなり、自然とDimiさんの作品に手が伸びてました(^^;)

 そして、今回の主役であるDimiさんについても、改めて紹介をしておきましょう!

 Dimiさんは、トルコ出身、フランスを拠点に活動するDJ/Producerで、ジャンルとしてはDance Music~House~Disco系の方になります。
 特に、Dimiさんは、得意とする「70~80年代のDisco」を重要視してて、これらのDiscoを独自のEditを施し、現代のダンスフロアーでプレイしている姿はカッコよく、まさに「Disco紳士」といったお方です!

 また、見た目のオシャレさとは裏腹に、DJプレイ中はハートフルで、ソウルフルなプレイが印象的で・・・ああ、この人は「DJ」なり「ダンス」が本当に好きなんだな~と思わせます。
 最近は、割と時間通りのDJになりましたが、観客が求めたら何時間でもDJをやってくれる印象があり、踊っている立場からすると「安心して体を委ねられる」DJをしてくれ、ほんと信頼が出来ますね(^0^)

 なお、ドマニアックな話ですが、Dimiさん自身は大のレコードコレクターでもあり、今も多分そうですが日本の玩具である超合金ロボットのコレクター(!)としても知られています・・・

 他の情報は、以下のリンクからご参照ください!

● Dimitri from Paris 作品リスト


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 では、作品の紹介です!

 まず、この作品は、日本企画でリリース(その後、海外版もリリース)された作品で、Disco系本命レーベルである「Salsoul(サルソウル)」の音源で選曲/ミックスをした作品になります。
 Salsoulについては過去にも多くのミックス作品で紹介しているので割愛しますが・・・私の「血と肉」とも言ってもいいぐらい、大好きなレーベルで、嫌いな曲は一つもないです(^0^)

 そんな、SalsoulをDimiさんがミックスです・・・やっぱり最高です!

 まず、出だしでは「The Salsoul Orchestra feat Loleatta Holloway / Seconds」からスタートします・・・私としては意外な選曲、だけど全体を見回すと「上手いな~」と思う選曲ですね!

 この曲自体、割と哀愁感がある曲なので、ミックス作品だと最後の方で選曲されることが多いのですね・・・同系統だと「Skyy / Here To You」も前半で選曲されてて、聞いてて「そこで?」と思う部分もあるかと思います。
 
 しかし、この作品ではSalsoulの「前期」と「後期」を意識した部分があり、 それでコレを一発目に持ってきたのかな~と思います。

 つまり、前期=70年代後半のDisco色が強い時期、後期=80年代前半のBoogie色が強い時期を上手く混ぜて、選曲の流れを作るために前半で後期の曲のイメージ、後半で前期の曲のイメージを出すために、こういう選曲にしたのだと思います・・・
 うん、意外性の出し方もさることながら、こういった全体的な選曲のイメージも考えているところが上手いっすね!


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 そして、3曲目では大クラシックな「Loleatta Holloway / Love Sensation」をプレイ・・・これにはアガります!

 まず、面白いのが、先ほど紹介をしたSalsoul後期のBoogieっぽいラインの中でコレをプレイしているのですが、そのBoogieっぽいラインの中で、あえてソウルフルな楽曲を入れることで、凄い選曲が際立ち、聞いている人のギアを加速させる効果があるな~と思いました。
 深く読み解くと、この前半はBoogieっぽいラインを意識しつつ、Salsoulの2大ディーバであるLoleatta HollowayとJocelyn Brownがボーカルをした曲を固めている(=歌物タイム)部分もあるのですが、やっぱり、そこまで目立たないBoogieっぽい曲の中で、1曲でもボムを入れてくると、ミックスの流れに躍動感が生まれ、その後の流れが生きてきますね!

 なお、聞いてると分かりづらいのですが、このLoveでは、さっそくDimiさんのエディットがプレイされています!

 前述したとおり、Dimiさんは、これらのDisco系の曲を、自分がプレイしやすく、かつ、その曲の良さを現代でも通じるように、自身でエディットをした曲でプレイをしています・・・
 もう、最近は、クラブだと全て自身のエディットを施した曲しかプレイをしない(!)ぐらいの勢いですが、元の楽曲を愛しているからこそのエディットは最高で、ほんと信頼ができます・・・

 このLoveでは、前半がShep PettiboneによるRough Mix、後半は自身のエディットを披露していて、正直、聞いてて「エディット曲なのかどうか」が分からない部分もあります。

 ただ、それがイイんでしょうね・・・これがDimiらしいエディットなのですが、大胆なのもあれば、楽曲の良さを引き出すためのエディットも多いので、聞いてて「エディット」と気づかない方が勝ちなのかもしれないです。
 Dimiさんとしては、あくまでもDJプレイをしやすく、そしてその楽曲を光らすことがポイントになっているので、こうやってミックスの中で上手く光っている姿をみると、やっぱり上手いな~と思ってしまいます。

 なお、この辺がDimiさんが、なんらかんら言ってレコードコレクターな部分なのですが、Rough Mixは、オランダRams Hornからレイタープレスでリリースされたミックスですね・・・


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 そして、中盤では割とBoogieラインのマニアックな選曲を続ける中で、後半に向けて「The Salsoul Orchestra / Salsoul Rainbow」をプレイ・・・また、ここでギアが一段上がります!

 まず、選曲的な話ですが、当時としては、この曲こそ「意外な選曲」かもしれません・・・

 なぜなら、これが「LPのみの曲」、いや「現場で愛し続けられた曲」だからです。

 どうしてもDJをしてるとシングルになった曲を中心にプレイする中で、優秀なDJほど、シングルカットされていないLPの曲でも、イイ曲だったら絶対にプレイするものだと思います。

 そして、Salsoulに関しては、結構LPのみの良曲が多く、 かつ、それらの曲が現場レベルで受け継がれ、曲が「熟成」していった部分が非常に強いかと思います。
 つまり、そのLP曲の良さを信じ、DJ達がプレイし続けたことで、曲が共有され、みんなが好きな「Salsoulの曲」になった部分があり・・・歴史の積み重ねによって作られた曲だと思います。

 そして、この「Salsoul Rainbow」ですが、やっぱり昔から現場ではプレイされて、今となってはクラシックですが、2001年ごろだと、まだ「現場に行っている人しか知らない曲」だったのでは、と思います。
 曲自体は、Salsoulらしいストリングスと、疾走感のあるトラックが最高で、まさに「Salsoul」な曲で、写真のDannyエディットが有名ですね・・・ただ、やっぱり、現場に行ってないと聞かない曲なので、LPのみという点を含め、ホームユースなこのミックスCDに現場直球な曲を入れてくるのは、良い意味で「意外」ですね!

 そして、Dimiさんは、このRainbowを割と前曲からブっこみ気味に入れてきて、急にグルーブを加速させています・・・つまり、最後の後期Salsoulに繋いでいくために、用意した部分があり、戦略的にも上手いです!
 この曲もDimiエディットでプレイしていますが、選曲の流れとしては、Salsoulっぽいソウルフルで躍動感のある曲を、割と急に入れてきており、フロアー的にはピークに向かっていく期待感を煽り、気づいたらマッドに踊らさせている点は上手く、起承転結の「転」として上手く機能をしています!


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 んで、最後の方は、Salsoulらしいストリングスを重視した華麗なDisco曲を選曲し、「Double Exposure / Ten Percent」、そして「First Choice/ Let No Man Put Asunder」の鬼クラシックの連続選曲でエンド・・・いや~、最高ですね!

 まず、この作品の全体的なストーリーを整理すると、前半のBoogieっぽいラインでミッド程度のBPMで揺らして、前述したRainbowで一気に加速し、そしてこのBPM早目なこの2曲で大爆発といった感じで・・・も~、作品のストーリーが秀逸ですね!
 これを聞いてて思うのが、聞いてると「自然と踊り始めるストーリー」になっていて、この辺は選曲の勝利です!

 私自身、DJのミックス作品で一番重要視をしているのが「選曲のストーリー」で、これがあるからこそ「ミックス作品」を聞き続けているのだと思います。

 それこそ、そのミックス作品の中で、意外性のある選曲や、グルーブ感の統一による気持ちよさも大切ですが、ストーリーがあることは、一つの映画を観るように「そのミックスの世界観」に入れ、最高の気持ちよさを与えてくれるモノだと思っています。
 そう、これこそ「DJミックス」にしか出来ない世界で、プレイした曲の更なる魅力を引き出すモノだと思っています・・・

 その中で、Dimiさんに関しては、最後のオーラスとして、誰でも愛せる鬼クラシックを連続プレイし、最後で「Salsoulの華」を咲かせるストーリーをとっており、上手いっすね・・・
 ただ、その半面で、最後の最後にFirst Choiceを持ってくるのも上手く、凶暴なベースラインが最高で、最後の最後でマッドに踊らせるイメージもあり、流石です!


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 今回は、体調があまり良くないので、作品紹介が上手く紹介がまとまりませんでしたね・・・すみません・・・

 ただ、Salsoulの「虹」を見る、いや聞くたびに元気をもらってしまうのは事実で、今回のDimiさんのを聞いてると、体調不良の体には良いビタミン剤になったようです(^0^)

 今でも聞けるクラシック・ミックスであることは間違えなく、Salsoulが好きな方、また初心者の方にも買いやすいかと思いますので、気になった方は探してみてね~





<Release Date>
Artists / Title : Dimitri From Paris 「My Salsoul」
Genre : Disco、Boogie
Release : 2001年6月
Lebel : 東芝EMI TOCP-64113


Notice : Dimiさんの別Salsoulミックスについて

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 Dimiさんが作ったSalsoul作品としては、上記の「Mastermix」(2015年)もあります。
 この作品も日本企画で、選曲はかなりマニアックなのですが、現在のBoogieアプローチが気持ちいい好作品ですね!
 なお、大変素晴らしい逸話として、この作品は、Dimiさん自らがレコード会社に志願して作った作品(!)で、もう、Dimiさんの「Salsoul愛」が分かる作品になっております(^0^)






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<独り言>

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 今週は、仕事ばっかりしてたので、特に大きいことはないのですが、読み進めているJAMさんの本でヤラれた部分があり、紹介をしたいと思います・・・

 JAMさんの本は、Black Music Review誌での連載をまとめた本になり、同誌が月刊誌だったこともあり、その時の話題などを取り込んでいたり、その時に思ったことも少し書いてたりします。
 その部分は、この本からすると本筋ではない部分になるのですが、2001年9月号で掲載された「Steve Washington(Slave~Aurraの人)」の書き出しでは、以下の思いがありました・・・無断転載になりすみません・・・

そして、どんなレコードも新譜としてリアル・タイムで興奮したものに勝てないなあ、と改めて実感しました。若い人達の中には目の前に入荷ホヤホヤの新譜があるにもかかわらず、70年代や80年代のレコードばかり追いかけている人たちが少なくないみたいだけど、これ、凄くもったいないですよ。それぞれの趣味趣向にまで口をはさもうなどとは思っていませんが、せっかく今の空気を吸っているのだから、今の空気が凝縮された新譜で青春を謳歌した方がいいに決まっているんです。新譜を楽しめるというのは、今を生きているからこその恩恵、これを享受しないと、音楽での衝撃的な思い出なんて残っていきませんよ。旧譜はいつ聴いたって旧譜、新譜は今聴くからこそ新譜、それをリアルタイムで聴けるという特権。将来、いい時代を楽しめたと回願出来るようになるためにも、旧譜ばかりに偏重している人は新譜の意味合いというものを考え直してみてほしい。

 このブログを読んでいる方なら、何か響く「思い」ですよね・・・

 JAMさんが、なぜ、この思いを書かれたかは分かりませんが、音楽を愛する大先輩からの金言であり、絶対に忘れてはいけない思い=姿勢だと思います。

 考えてみると、私自身は90年代末に日本語ラップの新譜を真剣に追っていた時期があったので、この思いは痛いほどわかりますし、これが経験として生きていると思います・・・
 そのことがあったからかもしれないですが、ミックステープを掘ることや紹介することは、私よりも前に掘った人がいないことを踏まえると、私自身が周りのバイアスなく、真新しい面白さを発見していることであり、これに近いことなのかな~とも思いました。

 うん、この思いだけは忘れてはイケないですね・・・



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