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HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Oshow & DJ Itao 「Goodfriends」
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 今週はだいぶ暖かい日が増えて、過ごしやすくなってきましたね~

 日中、コートが無くても出かけられる日もあるぐらいで、しっかりと春に向かっていますね・・・

 そして、何よりも嬉しいのが、今年はなぜか花粉の被害が少ないことです・・・そこまで体調も悪くならず、割と好調な日々が続いています(^0^)

 うん、このまま春に向かって欲しいな・・・

 そんなわけで、今週のテープの紹介です~


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 今週は、00年代のミックステープ巧者として有名だった「DJ Oshow(おしょう)」さんと「DJ Itao(いたお)」さんの共作で、90年代のHipHop感が満載な良作の紹介です~

 まず、OshowさんとItaoさんの紹介を簡単にしておきましょう!

 Oshowさんは、Darthreiderさんが中心となったラップグループ「Micadelic(まいかでりっく)」のDJとして有名で、この時代からミックステープを頻繁にリリースしており、当時、Oshowさんのミックステープは大人気でしたね!
 特に、Oshowさんの名物ミックステープシリーズ「What's Hip Hop ?」は、HipHopをベースに、Oshowさんらしい自由な発想と選曲が魅力なオールジャンルミックスで、個人的にも大好きな作品です(^0^)

 そして、Itaoさんは、Oshowさん同様にHipHopをベースに様々な音楽をプレイしてたお方で、Oshowさんと同じくSugar Bitzより良作ミックステープを多くリリースされていましたね~
 Itaoさん自身、あの「Garble Poor!(がーぶる・ぷー)」のDJ/トラックメーカーとして活動してたこともあり、一般的なHipHopとは違う、良い意味でオルタナティブなHipHopを生み出していたお方かな~と思います。

 なお、過去紹介した作品は、下記のリンクをご参照ください。

● DJ Oshow / DJ Itao 作品リスト



 そんなお二方は、00年代初期からミックステープを量産していたテープレーベル「Sugar Bitz」より、共作として2005年1月にリリースしたのがこの作品になります。

 まず、この作品、実は「再発」の作品になります。

 もともとは、1998年ごろ、まだデビュー前、いや素人時代とも言える頃に、おそらく自主で作った作品をそのまま再発したものになります・・・

 ただ、2005年に出たときは、割と「ミックステープ巧者の良質HipHopミックス」みたいな形で売られてて、あまり再発ということは言われなかったかな・・・うん、それは、このような背景を知らなくても、内容がすごく良かったからでしょうね!!

 つまりと言うか・・・今回の作品紹介の本題にも繋がる話ですが、この作品では「1998年ごろのHipHop感」が上手く表現されいて、その感じが作品の良さとして表れているのだと思います。

 なんでしょう、私もその時代、キッズとして渋谷のレコ屋とかに出入りしていたからわかるのですが、90年代中頃の独特なHipHop感だったり、キッズゆえの若さがあったり・・・なんか、普通のミックステープとは違うんですよね?

 また、この作品では、A面はOshowさん、B面はItaoさんが担当をしていますが、両サイドともミックスの内容に全くブレがなく、キッズなりに「自分の追い求めるHipHop」を追求している感じがします・・・
 それこそ、OshowさんとItaoさんと言ったら、幼稚園時代から幼馴染(!)という、真の「Goodfriends(=大親友)」なわけで、やっぱり同じ空気を吸って育ってたんでしょうね・・・
 

 では、作品の紹介に行ってみましょう!

 なお、本当はA面のOshowさん、B面のItaoさんに分けて紹介すべきですが、A面とB面を混ぜて紹介しますね・・・混ぜて紹介ができるぐらい、ミックスの内容にブレがないです(^0^)


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 まず、選曲面ですが、浅く聞くと「懐かしいな~」、深く聞くと「なかなかの選曲ではないですか!」となる感じで、結構グッときます!!

 選曲の傾向としては、90年代中期のHipHop、イメージとしてはPremier以降のワンループなHipHopを中心とした選曲で、私自身は高校生の頃、さんざん聞いた曲が多く、つい「懐かしいな~」と思ってしまいました。

 それこそ、この当時のHipHop特有のJazzっぽさや、アングラ感を生かした曲を多くチョイスしており、永遠に愛されるHipHopクラシックな「Common Sense / Resurrection」や、Premierのワンループが生きた「Group Home / Livin' Proof」などを選曲します。
 ただ、どの選曲も「使い方」が上手くって、Resurectionであれば、イントロのビートレスなピアノループ×フックのスクラッチの部分を上手くつかい、本編に加速しながら入る直前で、P教授のReimxにスクラッチカットインをしたり、Livin' Proofであれば、フックネタの「Wu-Tang Clan / CREAM」から繋いできたり・・・上手いっすね!

 一方で、渋い曲も多く選曲してて、それこそB面やLP曲の選曲が光り、Roy Ayers使いのA面の影に隠れたB面クラシック「Erule / Synopsis」を選曲してきたり、どうしても東海外なHipHopを聞きすぎると忘れてしまう「Tha Alkaholiks / The Next Level (Remix)」などを上手く選曲してまいます。
 この辺の選曲は結構ヤラれてて、Eruleだと12inchを普通に持ってたのにB面には気づかずに撃沈しました・・・また、Alkaだと「えっ、これってこんなにカッコよかったっけ?」という感じになり、レコ屋に探しに行く始末です・・・上手いところを突いてくる選曲ですね~


 なんか、総論な話になりますが、私としては「これこそ、私が求める理想のミックステープ」だな~と思ってしまいました・・・

 それは、このテープが1998年に作られたこと、そしてある意味で無垢な少年たちが追い求めた「HipHop」が詰まっていることが大きいです・・・

 私自身、この時代はOshowさんやItaoさんと同じく、HipHopに夢中だった時期です・・・そう、あの時代の「ピュアなHipHop」がテープの中にあってイイんですね!

 それこそ、これは説明しないと分からないことですが、サラッとResurectionの2枚使い(オリ→Remix)と書きましたが、これをやるために、当時の高校生にしたら超高額で争奪戦なこの12inchを、2枚揃えたことの「気合い」こそ、私の説明する「ピュアなHipHop」の一端かもしれません。
 当時の事情は「この記事」あたりをご参照いただきたいのですが、HipHopやDJにおいて、あまり詳しい情報は無かったけど、カッコいいHipHopを追い求めたいから、とにかく「熱く」なっている・・・これが、このテープに上手く記録されているのです・・・

 そう、ミックステープは「熱く」なくてはなりません!

 作ったDJの「熱い思い」が入ってるからこそ、ミックステープなのです!

 当然ながら、DJに稚拙な部分は多少あるかもしれないけど、OshowさんもItaoさんも、ガンガンとカッコイイ2枚使いやスクラッチを絡め、このテープで「日本一のDJになってやる!」みたいな気持ちも多少見えて、大変良いですね・・・
 まあ、直球のHipHopは投げつつも、OshowさんやItaoさんらしいオルタナティブな部分も入っているけど・・・やっぱり、若さゆえの「熱さ」が入っており、これには勝てません!!



 かなり、抽象的な説明になりましたが、個人的には凄いお勧めな作品です!

 結構買いやすい作品になりますので、気になる方は探してみてね~




<Release Date>
Artists / Title : DJ Oshow & DJ Itao 「Goodfriends」
Genre : HipHop・・・
Release : 2005年1月
Lebel : Sugarbitz No Number


Notice : オリジナルプレスについて

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 今回、この作品を紹介しようと思ったのは、実はやっとオリジナルが入手できたからです!

 写真の左がオリジナル、右が再発となるSugar Bitz版で、ジャケはほとんど同じですけど、オリジナルはテープが手刷りに近い内容になっています!

 少し笑い話を入れておくと、オリジナルは渋谷のユニオンで買えたのですが、いわゆるバックストック品(数か月前に店に出した商品)で、たぶん、何度も何度も触っていたのに、オリジナルとは気づかなかったようで、なんかの拍子にこのテープを抜いたら、なんか質感が違うぞと気づき、やっと購入に至った次第です(^^;)

 なお、内容は全く一緒ですよ・・・でも、オリジナルの方が、本文で説明した「熱さ」が、若干、多めに詰まっているかな~と思いました(^0^)

 



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<独り言>

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 久しぶりにレコードがいっぱいの写真ですね・・・うふふ、大漁でした(^0^)

 まず、このブログにおいて、ミックステープ等の作品紹介をする際に、紹介する文章と同じぐらいに重要視しているのが「レコードの写真」になります。

 この写真、お気づきの方も多いかと思いますが、重要にしてるのが「あえて自分の手持ちレコード」を写すこと、それも「オリジナル盤」を優先して写真を写すようにしてて・・・まあ、相当な不毛な戦いが日夜繰り広げられています(^^;)

 前にも書いたような気がしますが、私がこうしたオリジナル盤の写真を資料として掲載するのは、紹介するテープのDJ達が、きっと頑張ってレコードを掘ってDJミックスしてることを踏まえ、こういった「DJの堀り」をリスペクトするために、このようなことを行っています・・・
 
 ほんと、このレコードを揃える作業は面倒な(笑)ことで、すぐ買える1枚数百円のレコードもあれば、数年間も探し、結果的に結構高い値段で買ったレコードもあったりします・・・
 下手したら、紹介するにあたり「このレコが無いと紹介しない」という追加ルールが発生し、紹介するまで2年ぐらいかかる作品もあるぐらい、ホント面倒なルールを作ってしまいました(^^;)

 まあ、つまるところ、こうやって作品の紹介を書いている裏で、せっせとレコ屋に行って、自分でレコードを掘って、作品紹介に繋げる作業があるのです・・・

 
 そんなわけで、今日の朝、この作品の記事を書いていたら、やっぱりレコが足らないよな~と思って、そこで筆が止まってしまいました・・・

 今度は、ブログを書いている背景の話になりますが、ここ最近は、通勤の途中で作品を聞き込み、その過程で「こんな感じに作品紹介をしよう→どのレコを資料にするか→自宅にレコがあるから紹介が出来そう→では、こんな順番で紹介しよう」みたいな骨組み頭の中で組んでおり、そして、その骨組みを元に週末に一気に書いているので、書けるときは割とすぐ書けてしまいます。

 ただ、今回のように、書いていて、掲載した資料レコの説得力が無いことが分かり、作品を聞いてて分かった他の重要な曲(=持ってない曲)を資料化した方がいいよな~と思ったら・・・おのずと、筆を止めて、近くのユニオンに行ってきます(^^;)
 
 そこまでして「レコを揃えなくても」と思う方もいるでしょう・・・こればかりは、病●なので仕方がありません(^^;)


 そんなわけで、今日はウータンのCREAMと、もうちょっと選曲において意外性のある曲(今回はAlkaholicsのNext Levelを採用)が必要だな~と思い、それらのレコを探しに、日曜のユニオンに向かいました・・・
 脱線しますが、CREAMは高校生の時、当然買っていますが、大人になる過程で二束三文で売っており、手元にはありません・・・いわゆる「買い直し」ですが、ここ最近、結構多くて困っています(^^;)

 んで、今回は渋谷→下北沢→新宿と、ユニオンのクラブ系のお店を短時間で攻めてきましたよ・・・

 ただ、こういう時って「掘りが読めない」んですよね・・・

 それこそ、セールのようにお店にどの在庫があるかを知らない状態で行くので、その時の「お店の在庫状況」に賭けるしかなく、掘ることの当たりと外れの揺れ幅が広いんですね・・・
 それも、ウータンのCREAMですよ・・・私たち世代からすれば「犬も歩けばCREAMに当たる」と言っていいほどな御大ですが、ここ最近は、この辺の90年代クラシックは相場が上がっているので、意外と出会うのが難しい背景もあります・・・

 つまり、もう、「神のみぞ知る」っといった感じです・・・

 今回は、渋谷でAlkaをツモ引きし、凄い運が良いかも?と思ったら、一向にCREAMは出現しないドキドキモード・・・
 ただ、これが神様の悪戯なのか、探していたCREAMは出ないのに、個人的にWANTをしていたレコがガツガツ掘れます・・・いやいや、豊漁ですよ(^0^)

 結果的に割と短時間で回ったのに、12inchが11枚の大収穫・・・それも今日はユニオン会員は新着品も10%オフなのでニンマリです(^0^)
 そして、待望のCREAMも、新宿で無事に遭遇・・・記事では、サブ紹介的な写真使いになってしまいましたが、この時代に、CREAMを発見して喜ぶアラフォーは、なかなかいないでしょうね~(^^;)


 そんなわけで、今回の記事は、こういったドタバタ劇があり、無事に更新が出来ました・・・

 なお、豊漁は、今月も結構忙しかったので、そのご褒美なのかな?
 いや、今週から死ぬほど忙しくなるので、その前祝でもあるのかな?

 昨年は、この時期は、仕事が忙しすぎて1か月半の休みを頂きました・・・
 ただ、今年は、このようなことが無いように、頑張ります・・・いや、頑張らないと(^0^)

 では、また来週も更新しますよ・・・頑張ります!







 
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Kon & Amir 「On Track Volume 3」
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 今週は、週末の会議に向けた資料作成等がヒドくって、連日、午前様・・・疲れたな~

 毎年、この2~3月は地獄なんですが、今年は特にヒドく、綱渡りな毎日です・・・ただ、先を見据えながら、自分の中では計画的に進められているから、まだいいのかな??

 とりあえず、ブログの更新が止まらない程度に頑張りますね~

 では、今週の紹介です~


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 今週は、HipHopマニアなら一目を置くコンビ「Kon & Amir (コン&アミール)」の傑作ミックステープである「On Track」を紹介しますね~

 まず、Kon & Amirについては、それなりにHipHopがお好きな方でも知らない方が多いかと思いますので、サクっとバイオの紹介から行きましょう!!
 
 Kon & Amirは、写真だと左がKonさん、右の眼鏡の方がAmirさんで、HipHopをベースに様々な活動を行うコンビになります。

 Konさんは、最近はDJやRe-Eidtアーティストとして活躍され、Amirさんは、古くはFatbeatsの経営や(今もかな?)、音楽誌Waxpoeticsの編集者/ライターとして活躍されてて、HipHopの業界的には裏方に近い存在なのかもしれません。

 ただ、彼らが一目を置かれるのが、一流のレコードディガーであり、そして「ネタ師」であることだと思います。
 
 近年でも、Kon & Amirが監修した古いSoulやRare Grooveなどのコンピレーションを発表するなど、その「ネタ師」という技量を生かした活動が目立ちます・・・
 特に、やっぱり本場のHipHopらしい「黒さ」「太さ」を持ちながら、知性のあるセレクションが素敵で、個人的には、KonさんがRock With YouをブギーRe-Editした「Kon & The Gang / Sunlight」はドストライクで、Kon & Amirが信頼できる存在だな~と痛感しました・・・

 そして、その「ネタ師」としての名を広めたのが、今回紹介する「On Track」になります!


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 On Trackは、いわゆる「ネタ系のミックステープ」で、HipHopでサンプリングされた古いSoulやFunk、JazzやRareGrooveなど、いわゆる「ネタ」をDJミックスで紹介するもので、日本では、われらのMUROさんが作成した「King of Diggin'」が有名かと思います。

 少し脱線しますが、On Trackの話をする前に「ネタ系のミックステープ」について、背景を整理しておきましょう・・・

 これらのテープ、特にKing of Diggin'がそうですが、一聴すると、なんか古い曲の連続で、正直好みが分かれる部類のミックスではありますね・・・でも、突然知っている曲のネタが聞こえると、聞いてて「ニヤっ」となるのが良く、割と好きな方が多いのかな~と思います。

 ただ、ここで指摘しておきたいのが、MuroさんなりKon & Amirさんが「ネタ師としてリスペクトされている」から、このテープが世に出回っていることです。

 まず、HipHopのネタって、昔は「隠された存在」で、ある意味で口外されることがご法度な存在でした。

 これは、ネタ師のマナーにもつながるのですが、ネタを掘ってきた人たちは、苦労して掘った部分もあるだろうし、簡単に自分が探し当てた金脈を公開することには否定的だったり、「ネタは表に出さない」というマナーがあったと思います。
 まあ、もっと追求すると、ネタで使ったけど、曲の作者へのクリアランス(許諾)をとってないために、権利的な部分で隠していたというのもあるのですが・・・探し当てた曲は「俺のモノ」として、あまり表に出さない傾向にあったのですね・・・

 つまり、今回紹介する「ネタ系のミックステープ」って、ある意味で「ネタばらし」な側面があり、作品の出し方によっては、他のネタ師から忌み嫌われてしまう可能性があったりします・・・

 ただ、MUROさんやKon & Amirさんが偉大だったのが、そういったご法度な部分を理解しつつ、ネタ曲を「愛をもってDJミックス」したことです・・・

 それは、MUROさんもKon & Amirさんも、まず「堀り」という文化を理解して、実際に自分たちもレコードを掘り、こういったテープを出す際に、必ずオリジナルのレコードでプレイしていること、元曲の良さを理解してプレイしていること、そして、HipHopが好きな仲間にしか分からない「粋なアイデア」と「黒いグルーブ」で作られていることが大きいでしょう・・・

 つまり、ネタ師が「納得する作品」を作り、さらに「DJミックスでしか出せない新たな世界観」を表現したから、凄腕のネタ師たちからリスペクトが得られたのですね・・・

 それこそ、King of Diggin'については、元々は1995年に日本でリリースされ、その噂は全世界のネタ師に伝わり、数年後にはHipHopの本場であるNYのFatbeatsからリリースしたことなんかは、作品の良さがあった上で、ネタ師からのリスペクトがないと実現できなかったことかもしれません・・・


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 そして、今回紹介するKon & Amirさんのテープについても、アメリカのネタ師を中心に絶賛され、Kon & Amirの代名詞としてリリースされたテープシリーズになります。

 MuroさんのKing of Diggin'は1995年、Kon & AmirさんのOn Trackは1997年のリリースになり、記憶だと、KonさんもAmirさんもMUROさんのテープに相当な刺激を受けたみたいで、On Trackシリーズを作る上で、MUROさんのテープが後押ししたと言われています・・・

 テープでは、1~4がリリースされ、その後、CDで出されたり、オフィシャルなコンピシリーズ(タイトルはOff Trackになる!)を出したり、さらにはMUROさんとタッグでネタ系のコンピ(Kings Of Diggin')を出すなど、Kon & Amirを代表するブランドになっています。

 そして、内容に関しては、MUROさんに引けをとらない「濃さ」があり、やっぱりすごいですね・・・
 それこそ、Konは5歳からレコード蒐集を始めた生粋のコレクター(!)として有名で、レコードを求めて、全米を飛び回り、欲しいレコードがあればヒッピーからギャングまで取引をしたという逸話もあり・・・やっぱり「濃い」です!!

 では、以下で、比較的テープでは買いやすい、1999年にリリースされた第3弾で紹介しますね~

 なお、テープコレクター向けの話をしておくと、日本でVol,1を買うのは相当厳しく、私も遭遇するまで相当苦労をしました・・・
 また、マニアックなところだと、Amirさんのソロテープ(右下、それもTape Kingz流通!)もあるなど、まだまだ知らないテープも多いようですよ・・・


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 では、作品の紹介です~

 なお、レコは私が持っているレコの範囲なので、範囲が狭いことを御承知ください・・・ネタ系は世界が広すぎて着いていけないっす(^^;)

 まず、作品では、King of Diggin'と同じく、HipHopのネタになった曲、またはネタになりそうな曲をDJミックスしてて、ジャンル的にはSoulやFunk、JazzやRareGrooveをはじめ、RockやLatin、DiscoやR&Bなど、なんでも「ネタな曲」はプレイしてて、凄い深いです!
 そして、これらの曲を、MUROさんと同様にHipHopライクにサクサクとDJミックスをしていくのが大変良く、ネタミックスでありながら、黒い選曲のミックステープになっているのが印象的ですね~

 選曲の傾向的には、やっぱりHipHopのネタになった曲は耳に入りやすく、それこそCommonも使った「Lowrell / Mellow, Mellow Right On 」などをプレイし、新旧のHipHopネタを調理しています。

 個人的には、90年代前半のサンプリング全盛のころのネタをミックス(ネタを暴く?)よりも、その当時の新曲のネタをミックスする方が高度だと思っていて、この辺がネタ師の腕の見せ所なのかな~と思っています。
 なんでしょう、意味合い的には「ネタになる前から俺はこの曲を知ってたぞ」みたいな部分があり、この作品でも紹介をしたCommonをはじめ、Pete RockのTru Masterネタ、Diamond DのHiatus Remixネタなど、華麗に暴いてくれます(^^;)

 ただ、ネタを暴くというよりも、ネタになった曲達がもつ「黒さ/太さ」や「甘さ」のグルーブを、上手く表現したDJミックスになっている点が素敵です!

 これはMUROさんには無い部分なのですが、やっぱり「NYの本場」のグルーブがあるというのでしょうか、ネタ曲でも聞いたらボトムが異様に太い感じがして、気づいたら首を振ってるんですよね・・・
 きっと、ネタ曲を紹介することに加え、これらの古い曲が持つ「黒さ/太さ」や「甘さ」のグルーブの良さを分かった上で、それらを表現したくDJミックスしてるのでしょう・・・

 そのためか、個人的にはMUROさんクラシックな「Claudja Barry / Dance, Dance, Dance」であれば、あえてピッチを落として、Discoではなく、太いブレイク曲としてプレイしてるのが印象的です・・・

 うん、やっぱり、HipHopの基礎は「首振り」ですね・・・

 甘いグルーブも含まれているので、終電ちょい前の帰宅電車の中で、椅子に座りながら、優しく首を振ってしまったのが、この作品の良さかもしれません(^0^)



 あまり深く紹介はできなかったですが、聞いてみて、ネタミックス以上に「黒さ」が気持ちいい作品だな~と思いました。

 初期作品は買いづらいかもしれないですが、3とか4はテープで買いやすいと思いますので、ぜひ、探してみてくださいね~




<Release Date>
Artists / Title : Kon & Amir 「On Track Volume 3」
Genre : Soul、Funk、Jazz、RareGroove、Rock、Latin、Disco、R&B・・・
Release : 1999年
Lebel : Kon & Amir AA 03-4

Notice : トラックリストについて
 ネタ系の作品なので、この作品にはトラックリストは付いていません。
 ただ、世界は広いですね・・・Discogsには、ある方がこの作品のトラックリストを掲載していました!
 う~ん、私と同じようなことをしている方がいるのね・・・作品紹介においては、だいぶ助かりました(^0^)





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<独り言>

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 なんか、写真にすると、ちょっと間抜け感が出てしまいますね・・・(^^;)

 今週末の土曜の夜、話題の映画「NORTHERN SOUL(ノーザン・ソウル)」を見てきましたよ!

● 映画「ノーザン・ソウル」公式サイト


 この映画は、2014年にイギリスで公開された映画で、70年代中盤のイギリスでアンダーグラウンドに発生した音楽/文化/ムーブメントである「ノーザン・ソウル」を題材にした映画になります。
 
 ノーザン・ソウル・・・音楽に詳しい方でも、なかなか知らない方も多いかと思うので、簡単に紹介しましょう・・・

 このノーザン・ソウルは、60年代後半ぐらいにアメリカでリリースされたブラックミュージックにおいて、ヒットはしなかったけどドリーミーでダンサンブルな曲を指し、DJやダンサーが「発掘した音楽ジャンル」になるかと思います。

 ノーザン・ソウルの語源は、このムーブメントがイギリスの北部で起こったこと、または、アメリカの北部(シカゴとかデトロイト)でリリースされた曲から、こういう名称になっていますが、当時のイギリスでは、リリース元のアメリカと関係なく、独自にこれらの曲の良さが広まり、行き場のない労働者階級の若者が、これらの曲に踊り狂ったとされています・・・

 うん、私としては、DJやダンサーが、既存の社会にはない、自分たちの視点で探し当てた部分がノーザンにあると思ってて、まさに「DJ/クラブの音楽」だと思っています・・・
 それも、「踊る」ことが念頭にある点が美しく、社会的に受け入れられない部分(麻●のこととか)もありますが、やっぱり素晴らしいムーブメントだな~と思っています。


 そして、映画の内容は詳しく紹介はできないですが・・・見た感想は「最高じゃん!」の一言です!

 どのくらい最高かというと、映画を見ながら首と心は踊り始め、映画が終わったあと、トイレに向かうのに踊りながら移動し、トイレ待ちでも踊ってたぐらいです(^^;)
 皆さんはそうでもないかもしれないですが、クラブで散々踊っていると、トイレに行くときも踊りながら行きますよね・・・もう、完全にそのモードに引き寄せてくれるぐらい、素晴らしい映画でした!!

 なお、個人的には、ノーザンソウルが流行ってた頃のイギリスにおいて、ノーザンをどんな風に楽しんでいるのかが分からなかったので、その点が史実に合わせてリアルに表現されているのが素晴らしいと思いました(^0^)

 あまり、大規模な公開スケジュールではないようですが、全国のダンス馬鹿の皆様は、お近くの映画館に足を運んでくださいね~


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 あと、映画の紹介とズレるので、ここで後書きのように紹介しますが、この映画を見るため、期せずして「ノーザン・ソウルの若者たちの境遇」を体験してから、映画を見たので、結構グッときました・・・

 まず、ここ最近は酷い労働環境で、平日の雑務をこなすために休日出勤の土曜ですね・・・仕事が微妙に終わらず、定時に退社でないところが、イルですね~
 そして、その足で、新宿のユニオンに直行・・・土曜日はDiscoのセールがあり、残っていたら欲しかったHooked On Youは当然売り切れてて、少しへこみます・・・
 んで、映画まで時間があったので、安酒akaお手頃価格な某ゼリアで、ビール&ワインでアルコールを注入・・・同時に頼んだイタリアンハンバーグの脳直な美味さは、もはや麻●です・・・(^^;)

 このような、背景を背負って映画を見ると、最高に映画の世界に入れますね・・・映画を見ながらの角ハイも相まって、ノーザン・ソウルの世界をダイレクトに感じてきましたよ~(^^;)

 写真は、映画を見た後、夜空を撮影しようかな~と思って、撮影したら、割と酔っぱらってたので安定の手振れ写真です・・・期せずして、ノーザンな若者の脳内を撮影することが出来ましたね(^^;)


 あと、あと・・・少しまじめな話もすると、この映画を見ちゃうと、クラブで踊りたくなりますね!

 もー、踊りたくて、踊りたくて、我慢ができません(^0^)

 来月、FK御大が来られるそうだし、そろそろDanny先生も来てくれそう(毎年恒例のGWは今年はあるのかな?)なので、タイミングが合えば踊りに行きたいな・・・いや、行かないと!

 ではでは、また来週です~



 
DJ TAM 「Sound Storm (First Groove)」
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 暦では春に近づいてきていますが、今週末の3連休は寒かったですね~

 きっと、雪の多い地域の方にとっては「んなの大したことないよ!」と言われてしまいそうな寒さですが、歩いてて「さっ、寒い・・・」となり、足早に歩いてしまいました・・・

 う~ん、早く春が来ないかな・・・気持ち的にも早く「春な気分」になりたいものです・・・

 そんなわけで、気づいたら春な気分を盛り上げてくれた1本のご紹介です~


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 今回は、00年代初期にあった「レアR&Bブーム」を支えたDJの一人である「DJ TAM(たむ)」さんの作品を紹介しますね~

 まず、レアR&Bブームを御存じでない方もいるかと思いますので、少し説明をしておきましょう・・・

 これは、日本において局地的に発生したブームで、USのマイナーなR&Bや、UKやEUのR&B~Pops~Vocal Houseなどの、これまでのR&Bの文脈に入らなかった曲を掘り起こし、そしてDJプレイでカッコよく紹介したブームになります。
 時代的には2000年ごろから盛り上がり始め、その後、数年間は盛り上がっていたもので、意欲的なDJ達がバンバンと未開の曲を掘りあて、DJで披露をしたという感じで、ある意味で日本版「Northern soul」と言っても良いかもしれないですね?

 少し概念的な話になりますが、この「レアR&Bブーム」のように、DJの発想と、DJの掘り起こしと表現で、こういったブームが起こることは、きわめて「DJ」らしいことで、私としては大切なことだと思っています。

 このレアR&Bブームにおいては、まず、当時の市場において見向きもされなかった、いや、無視されていた曲達を、意欲的なDJ達が「面白い」「かっこいい」という思いから掘り起こしが進み、そして、それらをDJプレイを通してカッコよく表現したことが・・・凄い素敵なことだと思います。

 なぜなら、音楽とか文化って、どうしても社会一般のトレンドというのでしょうか、どこかで「これを聞かないとダメ」みたいな風潮があると思うんですよね・・・
 ただ、そういったある意味で「押し付け」な文化に反し、自分たちがカッコイイと思うものを押し通す姿勢が重要で、レアR&Bブームにもそういった「俺イズム」な部分があり、その俺イズムをDJミックスで表現したことに「DJ」を感じてしまいます・・・

 もう少し詳しい話は、以下の記事で紹介しましたので、ご確認くださいね~

● DJ DDT-Tropicana 「Sea Side Situation Vol.1 - Sea Side Situation」

● DJ Yoshifumi 「The Swing lesson 1」

● Noori 「R&B Mix - Drivin Vol.1」


 そして、今回のDJ TAMさんも、このブームを盛り上げたDJの一人と言われており、一部では「ミスターフレンチ」と呼ばれていた方になります・・・

 ミスターフレンチ、つまり「フランス産の歌モノ」が強かったお方で、話では相当濃いのを掘られていたお方になるようです・・・
 当時の状況は分からない部分もありますが、実際に現地に行って掘られた方もいるようで・・・Tamさんも、もしかしたらそうなのかな??

 そして、このブームで面白いのが、DJ達の掘りを披露する場が「ミックステープ」だったことで、TAMさんも、上記の5本をリリースしています。
 
 リリースは、レアR&Bブームを支えた名レーベル「Favorite」からのリリースで、前述したDJ Nooriさんなどと肩を並び、コアな作品を連発していたようです・・・
 
 では、今回は第1作目でTAMさんのDJを紹介したいと思います~


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 TAMさんは「Sound Storm」という名前でテープをリリースし、作品によってテーマが若干異なります・・・それこそ、前述した「ミスターフレンチ」にちなんだフランス~EU系のPopsを中心としたミックスなど、まずは「堀りの深さ」があるかと思います。

 ただ、私としては「UK Soul」の気持ちよさと、「EU系Pops」の明るさやダンサンブルさを、上手く兼ね備えた選曲、さらにその選曲を彩ることができるDJをされる方だな~と思っています!

 それこそ、この第1作目は「UK R&B and More Grooves」と銘打って、UK Soul独特な気持ちよさをダンサンブルに彩っており、なかなかの良作になっています。

 まず、選曲面から紹介すると、やっぱり「UK Soul」って奥が深いな~と思ってしまう選曲の妙がありますね!

 それこそ、「Curiosity / I Need Your Lovin'」「Kenny Thomas / Outstanding」などの美メロ・カバーものや、MUROさんプレイで有名になったItaly R&Bな「Live Jays / Over You」など、全般的に気持ちいいミッドテンポの曲を上手く選曲します・・・
 ただ、その一方で、さりげなくHouse系の曲をR&Bとしてプレイをしてて、クラシックな「D'Influence / Magic」であれば、 Black Science OrchestraによるHouse Mixを選曲するなど、なかなかの堀りの深さです・・・

 正直に報告すると、最初は聞いてて全然知らない曲だな~と思ってたけど、いざ調べてみると「えっ、あの曲なの?」とジャケは知ってる系のが多く、カバーモノの2枚は先ほど新宿のユニオンで買ってきました・・・R&Bのセールがあってよかった(^^;)

 作品の紹介から少し脱線をしますが、もう20年近く前に作られたミックステープの選曲が、レコードを20年以上買っている私でも、まだまだ知らない曲が多いんですよね・・・

 今回の、TAMさんのテープ、他の作品も少しだけ聞きましたが、どれも一聴して「うわっ、知らない曲ばっかだ・・・でも、カッコイイ!」があるんですよ・・・
 そして、いざ、調べてみると「あの曲だったんだ・・・」というのも多く、私自身も、もっと勉強しないとな~と思ってしまいました(^^;)

 ただ、やっぱり「ミックステープ」として魂を込めて選曲とDJミックスをしたから、プレイされた曲が「カッコよく聞こえる」んだと思います・・・

 やっぱり、ミックステープは「何か不思議なマジック」が入っているんでしょうね・・・だからD'Influenceの曲が入っているんですね(^0^)


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 そして、DJミックスについても紹介すると、「メロディー」と「グルーブ」のつなぎ方が上手いな~と思いました!

 全般的に、気持ちいいグルーブを繋げていき、明確なストーリー性はないものの、表情のあるストーリー性が印象的で、気づいたら長く聞いちゃう選曲を、上手くDJミックスで処理している感じですね・・・

 その中で、これらの方向性を打ち出すため、DJミックスで「メロディー」と「グルーブ」を上手くつないでいくのが素晴らしいです・・・

 個人的は、A面の一番最初の展開で、非シングルでMotonよりRe-Editだけ12inchがある「Lil' Louis / Jazzman」の、JazzyでDeepなグルーブを上手くイントロとして活用しつつ、そこで見え隠れしている「ピアノ」のリフに着目し、そのグルーブで華麗に「Touch Of Soul / We Got The Love」につないでいく展開が・・・もー、悶絶です!
 
 それこそ、We Got The LoveといったらDJ EMMAさんのテーマ曲(Inner City Jam OrchestraのRemixですね~)であるし、もろに「House」の曲ですよ・・・

 それを、Jazzmanのグルーブをあえて前にカマせることで、BPMを緩和する効果を出しつつ、両方の曲を「ピアノ」というキーワードで上手くグルーブでつないでいくのは上手すぎです・・・
 その後もピアノをキーワードにつないでいくのですが、最初のこの2曲のおかげで、HouseではなくR&Bなグルーブになっており、さらに上手いっす・・・



 そんなわけで、深く聞くと「うっ、上手い」と唸ってしまう作品のご紹介でした~

 この辺のR&Bのミックステープって、中古市場ではあまり評価されていないですが、私としては、ミックスの良さ、そして実は根性の入った掘りが体感できる点はプライスレスだと思っています。
 探せば結構あるので、ぜひ、手に取ってみてね~(^0^)




<Release Date>
Artists / Title : DJ TAM 「Sound Storm (First Groove)」
Genre : R&B、UK Soul、EU Pops・・・
Release : 2002年
Lebel : Favorite FT003




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<独り言>

 今週は、3連休でしたが、おかげさまで日曜以外は仕事になり、なかなか根性がいる生活を送っていました(^^;)

 特に、連休最終日である今日は、ブログをなんとしてもアップしないといけない・・・ただ、仕事もあるし、資料で掲載するレコードもちょっと足りない・・・という状況で、ちょっと焦ってしまいました?

 どういうことかというと、紹介文でも登場した新宿のユニオンに行って、資料用のレコだったり、探してたレコが見つかったので、買ったはいいのですが・・・割と盤質が「微妙にVG-」でした・・・

 う~ん、視聴はしたけど、心が焦っていたんでしょうね・・・

 視聴をしてみて、なんかノイズも入るし、見た目もアレっぽいけど、なんとかなるだろうと思い、買ってみたけど、家のステレオで聞くと、ちょっとだけ「ノイズ」が気になるんですよ・・・そう、ちょっとだけです・・・
 致命傷なノイズや傷はないけど、なんか気になる「ノイズ」なんですよね・・・それも、普段なら「う~ん、あえて買わず」になるのですが、心が焦っていたんでしょう・・・

 なお、新宿のユニオンは決して悪くないので、今回は写真無しの独り言です・・・悪いのは私です(^^;)

 う~ん、なんか落ちた独り言になっちゃいましたね・・・

 とりあえず、今週も頑張ろう・・・






DJ Kid Capri 「No Sleep - Live at the building 1990」
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 え~、気づいたら2月になり、今日は小春日和で過ごしやすかったですね~

 そろそろ寒いのも飽きてきた(?)ので、温かくなるのは嬉しいですが、私の花粉センサーが反応し、ちょっとダルい1日でもありました・・・
 今年の花粉はどうなんでしょうね・・・あまりヒドくないとイイですね・・・

 そんなわけで、元気になる一作を紹介です~


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今回は、The Godfather of MixTapeこと「Kid Capri(キッド・カプリ)」大先生の90年代初期のライブミックスを収録した作品を紹介しますね~

 まず、この作品、カプリのミックステープ全盛な90年代初期のリリースではなく、2017年にリリースされたテープになります。

 リリースへ至った経過を紹介すると、NYの有名DJであるStretch ArmstrongさんとEvan Auerbachさんという方が、80年台末から90年代末までのNYのクラブのフライヤーをまとめた本「No Sleep: NYC Nightlife Flyers 1988-1999」の発刊を受け、そのサブ企画のような形でリリースされたのがこのテープになります。
 本は2016年に発刊され、テープは翌年の2017年にリリース、ちょうど10月のCassete Store Dayのタイミングでリリースされたことから、日本でも一部の好事家の間で話題になりましたね~
 
 そして、実際にリリースされたテープは、写真の4本になります・・・本の内容と連呼するように、90年代初期のクラブでのDJミックスを収めたテープになります!

 それこそ、HipHopやHouseのDJ達の、熱い一夜のライブミックスを収録しており、HipHop系だと今回紹介するカプリに加えClark Kent、HouseだとFrankie KnucklesDJ Dukeの音源がリリースされました・・・まさか、Frankieのミックスがテープで聞ける日が来るとは思いませんでしたね(^0^)


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 そして、今回の主役であるカプリ大先生のライブミックスと言ったら・・・もう、悪いわけが無いですね(^0^)

 カプリのライブミックスを収録したテープは、90年代初期よりアンダーグラウンドに流通しており、「これこそHipHop」というようなDJミックス&マイクが炸裂し、今聞いても色褪せない作品が多いです!

 それこそ、写真の「Club Mysteries」なんかは鉄板で、誰にも真似できないHipHopが炸裂しており、ほんと聞いてて爽快で、不思議と疲れた心と体に元気を与えてくれます・・・

 私の中の格言として「HipHopに迷ったときはカプリを聞け!」というのがあるのですが、カプリのライブミックス、そしてミックステープはまさにその通りで、どこか疲れている時に聞くと、気づいたらカプリのDJに魅了され、疲れが吹っ飛んでいます!
 
 そして、この作品については、どういった経緯があって音源かしたのかは分からないですが、上記のClub Mysteriesと同時期になる1990年ごろのライブミックスで・・・もう、ヤバいの一言です(^0^)
 改めて深く聞くと、もうカプリらしさ爆発なライブミックスで、当時、これがミックステープ化をしなかったのが不思議なぐらい、内容が良いです!!
 
 では、以下で紹介しますね~

 なお、カプリについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してくださいね!!

● Kid Capri 「Old School Vol.1」

● Kid Capri 「52 Beats」

●他の作品 Tape Kingz(Kid Capri、Biz・・・) 作品リスト


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 まず、この作品は、どうやらNYのUptownにあったクラブ「Building」というところで、1990年12月25日に開催されたクリスマスパーティーにおけるカプリのDJミックスを収録した作品になるようです。

 テープのジャケから分かる通り、なんとA Tribe Called QuestとLeaders of the New Schoolのライブがメインになっている(!)というパーティーで、当時のNYらしいパーティーになっているのかな~と思います。
 つまり、HipHopが硬派になる前というのでしょうか、「パーティーを楽しもう」といった雰囲気が中心で、ブラックの若い男子と女子がキャーキャー言ってる感じがする、素晴らしいパーティーとなっています。

 そして、作品では、ひたすらカプリのDJミックスを、当時のTape Kingzばりにノー編集で収録されているのですが・・・も~、ヤバいっすね(^0^)

 それこそ、この日のパーティーの主役であるATCQの「A Tribe Called Quest / Bonita Applebum」をプレイして場を和ませたり、その一方で「Public Enemy / Public Enemy No. 1」のようなマッドになる曲をプレイしたり・・・もう最高です!!

 面白いもので、選曲が「Club Mysteries」と大体同じ選曲となり、カプリ的には当時の鉄板選曲だったんでしょうね・・・
 ただ、作品では、観客が盛り上がっている歓声も薄っすらと聞こえ、うん、素晴らしすぎる内容になります・・・
 
 その「素晴らしい」の一つが、やっぱり「マイク」でしょうね・・・カプリ節が大爆発しています(^0^)

 ライブなので、ガンガンとマイクを入れて煽っていくのですが、「Public Enemy / Public Enemy No. 1」であれば、インストをプレイし、その上でカプリが観客に対してコール&レスポンスを要求します・・・
 ただ、その内容が、「Sh@t ! M@therfucker !」のようなゲットー仕様で、観客がガンガン返してくるのが素晴らしすぎます!

 やっぱり「このノリ」は、カプリじゃないと出せないっすよね・・・

 カプリ自体、マイクを売りにしたDJというのもありますが、とにかくカッコいいマイクが続き、そのマイクに引き寄せられ、会場にいた男子も女子も「きゃー」と声を上げている感じが素晴らしすぎます!
 ほんと、HipHopのDJにおいて、これほどまで「お客さんを引き寄せる」ことは、テープを聞いただけでも気持ちいいです・・・うん、この時代のカプリが最強である証拠ですね!!

 
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 そして、その「最強さ」を更に引き立てているのは、カプリらしい「ミックスのうまさ」「ストーリーの運び方」、そして「カプリこそのミラクル」です・・・この作品でも神がかっております!!

 まず、個人的には「ミックスのうまさ」「ストーリーの運び方」が上手いな~と思ったのは、上の写真の「Nice & Smooth / Funky For You」から「Troop / Spread My Wings」に繋いでいく展開ですね・・・

 Funky For Youでは、カプリ定番の「♪Kid Capri Gonna Make Funky For You」とマイクを入れてからカットインという鬼カッコいいい展開でスタートし、要所要所で、同曲のビートネタであるImpeachや、ラッパーのGreg NiceとSmooth Bのラップを生かした2枚使いが最強です・・・
 ただ、次の曲を考えて、ビートのImpeachを強調し、そして同曲のR&B的な要素(最後の方の歌とか)を生かすため、曲の構成を2枚使いで変えながらDJミックスをしてるのがニクいっすね・・・

 そして、頃合いの良いところで「Troop / Spread My Wings」につないでいくのですが、同じImpeachネタなClark Kentのミックスを使いショートミックスで同曲につなぎ、ビート終わりにSpreadのサビ・アカペラになる展開へ・・・もー女子たちが「キャー」という展開が最高すぎます!
 そこから、Extended MixとClark Kent Mixを上手く2枚使いして、同曲の躍動感と、揺るぎない気持ち良さを表現したDJミックスが最強で、カプリの天性のDJの上手さがここに現れているかと思います!


 また、カプリらしい「ミラクル」というんでしょうか・・・もはや天下の宝刀とも言える「針飛びからのリカバー」が最強で、これでバッコンバッコンと盛り上げちゃってるのが凄すぎます!!

 この作品では、HipHop×R&Bな流れで「Lisa Stansfield / All Around The World」をプレイし、そこで針飛びが起きます・・・

 カプリは、これまた「♪Been Around The World, Yah Yah Yah」とマイクを入れながら同曲にカットインし、イントロのHipHopなビートをカッコよく2枚使いで進めます・・・
 ただ、歌のあたりになると、レコードの音圧に針が負けてしまい、針が飛び始めます・・・お客さんは笑いながら「Boo・・・」と叫んでいます・・・

 そこからがクソカッコイイ・・・

 マイクで「まあまあ、落ち着けよ・・・」と言いながら「(意訳)お前ら、こういう曲が欲しいんだろ!」とマイクをいれながら、カットインで「En Vogue / Hold On」をプレイ・・・これにはヤラれます!!
 なんでしょう、Hold Onのベースラインを信じたカットインで、クラブのスピーカーで聞いたら効果絶大なミックスですね・・・カプリ自体、針飛は決して狙ってないんだけど、こういったアクシデントを、自分の力でねじ伏せ、逆に盛り上げちゃう姿勢がタマランです!!




 そんなわけで、今週はこのテープで元気をもらいました!

 やっぱりカプリは「HipHop」です・・・私のように「HipHopの血」が流れている方なら、絶対にグッとくるミックスです!!

 中古だとボチボチ遭遇するかと思いますので、気になる方は探してみてね~

 なお、蛇足ですが、En VogueのHold Onの本当のカッコよさを知り、作品を紹介するのに、やっぱりレコがいるよな~と思い、記事の作成を中断して、新宿と渋谷のユニオンに行ったのは秘密です・・・こういう時に限って遭遇しないのが困りますね~(^^;)




<Release Date>
Artists / Title : DJ Kid Capri 「No Sleep - Live at the building 1990」
Genre : HipHop・・・
Release : 2017年 (録音は1990年)
Lebel : No Sleep (US) No Number

Notice : トラックリストについて

 毎度のごとく、カプリ作品なのでトラックリストは付いてないです・・・そのため、作品を紹介する基礎資料としてトラックリストを作ってみましたよ~
 ザーっと聞きながら作ったので、穴が多いのは許してね・・・そして、あまり精査してないので、掲載曲名が間違ってたらすみません・・・

Track List
[Side A]
Keith Sweat / Make You Sweat
? / ?
A Tribe Called Quest / Bonita Applebum
A Tribe Called Quest / Bonita Applebum (Hootie Mix)
X Clan / Verbal milk
Big Daddy Kane / Smooth Operator
Master Ace / Me And The Biz
The D.O.C. / It's Funky Enough (Inst)
Poor Righteous Teachers / Rock Dis Funky Joint
A Tribe Called Quest / Push It Along
Special Ed / I Got It Made
Nice & Smooth / More & More Hits
? / ?
Nice & Smooth / Funky For You 2枚、impeach
Troop / Spread My Wings
EPMD / So Wat Cha Sayin'
Marley Marl Feat. Craig G / Droppin' Science
Super Lover Cee & Casanova Rud / Do The James
? / ?
Eric B. Featuring Rakim / Eric B. Is President (Dub)
Schoolly D / PSK, What Does It Mean?
Public Enemy / Public Enemy No. 1

[Side B]
D-Nice / Call Me D-Nice
? / ?
[Kid Capri's Rap]
LL Cool J / To Da Break Of Dawn
The Family Stand / Ghetto Heaven
Lisa Stansfield / All Around The World
En Vogue / Hold On
Dougy Fresh / The Original Human Beat Box
? / ?
Wrecks-N-Effect / New Jack Swing
The 45 King / The 900 Number
Biz Markie / This Is Something For The Radio (Dub)
LL Cool J / Jingling Baby
LL Cool J / Illegal Search
? / ?
Public Enemy / Welcome To The Terrordome
Bell Biv DeVoe / Poison
X Clan / Funkin' Lesson
Tiger / Ram Dance Hall






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<独り言>




 今週は予期せぬことだけど、嬉しい報告です!

 先週もお世話になったMasaki On The Micさんから連絡があり、人生初の「シャウトアウト」を頂きました!!

 上記のTwiiterの動画を聞いていただけると、Masakiさんがお世話になったDJやMCに混ざり、私の名前が・・・もう、飛び上がってしまいました!

 シャウトアウト・・・それは、私とは程遠い「プロの世界」のことかと思っていました・・・

 それこそ、ラップのアルバムの最後の最後にあるシャウトアウト、ミックステープやラジオで断片的にあるシャウトアウトなど・・・それは「プロの世界」であることで、私のような素人には程遠い世界かと思っていました。
 それが、こうして私の名前を声に出してくれることは、嬉しくもあり、私が「もはや素人では無い」ことを意味するのかなと思い、少し背筋が伸びる意味もありました・・・

 うん、これからもシャウトアウトに負けないようように頑張りますね!!

 なお、今回、シャウトアウトを頂いたのは、Masakiさんがヨーロッパの「ルクセンブルク」という国のDJ/プロデューサーである「DJ PC」さんという方とコラボ作品を発表する(!)ことの告知の一環で、もー、凄いことをしてますね!
 以前から、東欧~ロシアのHipHopを掘るなど、最高のHipHopを見せてくれますが、その姿勢が、海を渡り、遠い国の同志に届いたんでしょうね・・・今から完成が楽しみです!

 詳しい情報は、マサキさんのTwitterで紹介されると思いますので、チェックをよろしくお願いいたします!!

● Masaki On The Mic - Twitter 



 うん、マサキさんには大きな拍手を・・・、シャウトアウトで大きな元気を頂きました!!

 ではでは、今週も頑張りましょう・・・また、来週です!!