HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
V.A 「Sounds Of Blackness 10th Anniversary - Special Edition - 」
soundsofblackness

 またミックスCDではないですが、ロフトスタイルのような、ノーミックスだけど、ちゃんと考えて選曲しているんだろうな~的なCDで、かつ「みんなの思い」が詰まった素晴らしい作品になっています(^0^)
 市場では全く評価されていませんが、個人的な「思い込み」がメチャクチャあるので、鬼プッシュしますよ!!!


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 タイトルでお分かりの通り、昨年末に惜しくも閉店された渋谷の中古レコードショップ「Sounds Of Blackness(以下ブラックネス)」のCDで、開店10周年を記念して(実際は11周年だった??)開かれたパーティー(2007/09/23 Harlem)で配布されたノベルティーCDです。

 ブラックネスといえば、MUROさんのお店「Savage!」と同じビルの3FにあったBlack系の有名中古レコード店で、渋谷のレコード文化を確実に支えていたレコード店として有名だと思います。

 お店はそんなには広くは無いですが、日当たりの良い店内にオーナーの関さんがセレクトしたレコードが緑色のレコード棚に並べられており、SoulやRareGrooveのようなLPものや、DanceClassicsやGarage、HipHopやR&Bなどの12inchがメインに販売していました。
 個人的にはダンクラ・Garage系のレコードで、定番なんだけど、意外と探さないと見つからないレコードが、良心的な価格で必ず置いている・・・位置づけで利用してて、閉店前の1,2年は、社会人になったことで、多少の財力と、レコード知識が増えたことで、欲しいと思ったレコードが出たら必ず寄って、購入をしていたので、大変お世話になっていました m(_ _)m

 欲しいものが「ちゃんと揃ってる」レコード屋さんってなかなかなく、ブラックネスのようなお店って結構貴重だったと思います・・・

 今でも生き残ってるレコ屋であれば「Next Records」みたいなお店ですかね・・・あそこはチト高いのが痛いですが、欲しいタイトルがすぐ買えるっていうのは頼もしい存在なわけで、何度も足を運びたくなります。
 正直いうと、ブラックネスは新入荷のスピードがそんなに早くない(ユニオンとかと比べちゃうとですが)ので、週一とかで行く必要はないのですが、在庫の頼もしさから月一回は必ず行きたくなる感じのレコード屋さんで、行けばなんか買ってる・・・みたいなレコード屋さんだったと思います。


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 そんな素敵なお店の記念CDなので、出来は素晴らしいことになっています!!

 このCDは上記した通り、ノーミックスなんですが、ちょっと面白い選曲&ミックス方法になってます。

 この作品では、ブラックネスでお世話になったと思われる「各界の著名DJ・アーティスト」が「押しの1曲」をセレクトし、ノーミックスのコンピ形式で収録しています。
 恐らく、曲順はオーナーの関さんが選んだのかな~と個人的には妄想してますが、どの選者ともダンクラ/Garageっぽい選曲をしてて、まさにロフトスタイルなダンクラミックスになっています。

 選者には、Makiさん、Taikiさん、Kangoさんなどのモロ渋谷人脈的なところを中心に、あのDJ Spinnaゴスペラーズの村上氏も名を連ねており、ブラックネスの人脈の豊かさが分かり、お客さんに支えられたお店なんだな~と痛感させられます。 
 各人の選曲はどういう意図で選曲されたかは分かりませんが、きっとブラックネスで出会った曲・購入した曲なんでしょうね・・・恩返ししてるみたいで心が温まります(^0^)
 でも、なんでMUROさんが入ってないのかな・・・かなり買ってたって話を聞いたことあるけどな・・・

 んで、実際の収録曲は、定番があったり、マニアックな曲があったり・・・結構良いバランスの選曲になってると思います。

 一曲目では村上さんセレクトの「Dayton / The Sound of Music」がプレイされたり、最後の方ではKashiセレクトの「Fonda Rae / Over Like A Fat Rat」がプレイしてて・・・これらの曲はいつ聞いてもイイですね(^0^)
 また、渋いところだと、Spinnaが「Machine / Is It Love」をセレクトしたり、Grooveman Spotが「Wood Brass and Stell / Funkanova」をセレクトしたり・・・結構勉強になった曲もありました。


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 まあ、割と定番曲も多いので、トラックリストだけ見てると普通に見えちゃいますが・・・この作品の面白いところは「何か特別なグルーブ」が流れていると感じます!!

 特に面白く感じたのが、この作品ではそれぞれの楽曲を頭から最後まで収録していて、普段DJミックスを聞いてる立場からすると、普段は聞けない部分も聞けるので、その曲が持つ本来の良さをダイレクトに引き延ばしている良さがあり、それがこの作品の「肝」になってると思います。

 例えば、個人的にはDJ Kaoriセレクトの「Deniece Williams / Free」は個人的にはヤレました・・・
 ド定番な曲ですが、普通のDJミックスでは全部は聞かないことが多く、久しぶりに頭から最後まで聞いてみると・・・メチャクチャイイんですよね!!
 とにかく、Freeの優しいグルーブを大切にしてる感じで、音源もアナログから収録(プチノイズが聴ける)してることもあり、普通に聞くよりも良く聞こえます!!


 また、DJミックスはしてないですが、選曲の順番などはしっかりと考えられているようで・・・選曲の流れで収録曲を良くしている感じもあります。

 全体的にミッド~スローテンポの曲で、アーバンなテイストがある曲が選ばれていますが、序盤は割とアップな曲を選びつつ、後半に行くに従ってスローテンポな曲にしていくのですが、その選曲の流れが絶妙で、どの収録曲も綺麗に光っている印象が有ります。

 選曲の流れってほんと大切で、音楽の流れ(=グルーブ)が生きているミックスなので、普通に聞くよりもイイんですよね・・・
 個人的には、Makiさんがセレクトした「The Blow Monkeys / Digging Your Scence」がヤラれて、「Endgames / Ecatasy」のアーバンな流れを受けつつ、印象的なイントロがメチャクチャ発揮され、一気にグルーブを引っ張っちゃう選曲にはヤラレました!!


 一言で言うと「ロフトミックス」なんだと思いますが、HipHop気質な感じもあり、かなり素晴らしいミックスになっていますよ!!


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 そして、最後に個人的な話になりますが、私はこのCDを配布したパーティーは行ってないんですよね・・・正確に説明すると、行こうとは思ってたのですが、出張かなんかで行けなかったんですね(--;)
 それで、なんで持ってるかというと、パーティー終了後に、お店でレコードを買ったオマケに貰えたんですね・・・

 ちょっと個人的な思い出なんですが、閉店前は自分のレコード趣味がダンクラに傾いたこともあり、結構ブラックネスで買っていました(^0^)
 ただ、不思議なのが、なぜかタイミング的にオーナーの関さんの前では買えず、バイトのちょっとギャルの入ったお姉ちゃん(あんまり可愛くはなかったけど、凄い性格が良さそうな娘でした)がいる時に買うことが多く、このCDを貰ったときも、「いつも買ってくださってるので・・・」ということで、満面のスマイルで貰ったのがいい思い出です・・・

 繰り返しますが、ブラックネスってホント良いレコード屋さんだったと思います・・・個人的には、上記のような店員さんとの繋がりもあったので・・・数少ない「大好きなレコード屋さん」でした・・・

 それなのに、なんで「閉店」しちゃたんでしょう・・・

 閉店のことは、各所で取り上げていたので、ご存じの方も多いと思いますが、昨年の12月に突然閉店しました。
 ホント突然で、私も普通に行こうと思って、あのビルの階段を上り、ドアの前に立ったら、閉店を知らせる張り紙が張っており・・・それで悲しい知らせを知りました。

 閉店の張り紙を知り、そのことを聞こうと、階下のSavegeに行き、顔見知りの店員さんに聞きましたが、言っていたのは「ビルの再開発」が原因のようで、家主から立ち退き交渉みたいのが・・・あったそうですが、やっぱり「売上」が原因なんじゃないでしょうか・・・
 その頃の渋谷のレコード屋事情は、もう昔のような景気の良さもなく、私の学生時代(90年代後半から00年前半)のような活気がなかったし、閉店するお店も多かったので仕方がないのかな・・・と思いました。
 ただ、滑稽なのが、ビルの再開発は不動産バブルが原因で始まった話みたいですが、リーマンショックが起こり、再開発がポシャったみたいで・・・今もあのビルは現在なんですよね・・・あのバブルは、金融危機も起こしましたが、音楽文化も壊したのかもしれないですね・・・


 ただ、どうして私がブラックネスの「閉店」の話をするかというと・・・ちょっと大切なことがあったからです。

 なぜなら、この閉店に際しては、中古レコード屋さんんでありがちな「閉店セール」が一切なかったことです!!
 読んでる方には何が重要なのか分からないかもしれないですが、その閉店の仕方が「レコード屋としての誇り」を感じ、私の胸に永遠に刻まれているから強く書いています!!


 まず、皆さんはどうかは分かりませんが、レコード屋さんの閉店セールって個人的には「醜い」思い出しかないんですよ・・・ 

 例えば、あまり行かなかったですが渋谷にあった中古レコード店「Vinyl Planet」の閉店の時、在庫を残しておくのがアレなので恐ろしい値引き率(90%だったけ?)に、客がハイエナの如くたかっていて、店長さんが必死にレジを打ってる姿がすごい悲しい印象があったからです。 
 ビニプラは、もう欲しいレコードはないだろうな~と思っていたので、最後の姿だけでも見ようと思い、来店したのですが、あの空気はちょっと辛かったです・・・普段利用してない客がお店への感謝もなく群がってるみたいで見るに堪えない光景でした・・・

 あと、これまた渋谷の名物中古レコード店だった「Spice Records」の最後も、同じ感じで・・・私自身はSpiceの方が通ってたので、お店の「嫌な空気感」が辛かったと記憶しています・・・
 なんて言ったらいんですかね・・・お客側が、そのお店が最後だから感謝の気持ちを出すのではなく、最後だから「むしり取れるのは何でももぎ取ろう!」みたいな感謝の気持ち以下な感情が感じられ、非常に辛い光景でした。

 私自身も、レコードなどはなるべく安く買いたいと考えていますし(ユニオンとかでは異常に割引を使ってますしね・・・)、普通よりも安くレコードが買えるのであれば喜んで買いますが、そのお店に対しての「リスペクト」みたいのは絶対に忘れていません・・・
 閉店セールってホント醜い場合もあったりするので、個人的には安くなるので好きなんだけど、好きになれない自分がいます・・・


 その限りにおいて、なぜブラックネスが閉店セールをせずに、突然閉店したかの本当の理由は分かりませんが、個人的には上記みたいなセールをしなかったことで、ブラックネスの最後が「醜く」ならなくって、本当によかった・・・と私は思っています!!
 なんか、短い期間ですが、渋谷に花開いた「レコード文化」の誇りみたなのを感じる閉店劇で・・・お店側の懐事情は厳しいかもしれないですが、こういった「お店の品格」みたいなものが守られた閉店だったような気がします・・・レコード屋がお客に媚びずに、パッと閉店したのはメチャクチャカッコいいと思います!!
 
 この閉店劇は、インターネット時代の今こそ、もっと語り継がないといけない・・・と思います(^0^)
 もう、極論ですが、レコード屋ほどお客に媚びちゃダメな商売ほどないと思います・・・お客よりもちょっと高い位置で的確な仕事をすれば、それを信頼してお客が付いてくるわけだから・・・プロの意識を持たないとダメですよ!!


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 なんか、文章が脱線気味になり、長くなったのでそろそろ締めますが、この「閉店」のことを体験した後に聞くこの作品は・・・どことなくですが、各DJからの閉店への「はなむけ」みたく感じ・・・ちょっとセンチメンタルに聞こえたりもします・・・

 例えば、Taikiさんは「Roberta Flack & Danny Hathaway / Back Together Again」を選曲してて、コレなんかはブラックネスに「また復活しようよ!」と話しかけてるみたいだし、最後の方ではMammy Dさんが「Universal Robot Band / Dance and Shake Your Tumbourine」をチョイスしてて、普段は楽しいはずの曲が、祭りの後みたいな淋しさを感じる曲になってるし・・・聞けば聞くほどブラックネスを惜しむような選曲に聞こえます・・・

 ただ、それが「死んでしまうほど淋しいよ!」って意味での「はなむけ」ではなく、ブラックネスに対して「イイ音楽を教えてくれてありがとう!!」っていう感謝の気持ちの方が強い「はなむけ」のようにも聞こえます・・・

 うまく言えませんが、みんなブラックネスの復活を待ってるんだと思います・・・そして、その思いがこの作品を素晴らしくしてるんだと思います!!
 関さん、Roomとかで飲んだくれてないで、ブラックネスを復活させてくださいね!! 

 

 あんまり、上手くまとまりませんが、この作品は、普通のミックスCDを凌駕した作品になっていると思います!!

 トラックリストを並べただけでは、凡庸に思えてしまう作品ですが、ブラックネスを愛したすべての人の「思い」が様々な科学変化を起こし、素晴らしい作品になってしまった・・・と私は考えています。
 もちろん、ブラックネスの良さを知らない方には私が提示したような感覚の全ては感じられないと思いますが、個人的には音楽って存在の「業の深さ」を教えてくれつつも、音楽の素晴らしさを教えてくれる・・・そんなミラクルな作品だと思います(^0^)

 実際の製作枚数はかなり少ないと思いますが(1000枚ぐらいかな~)、かなりお勧め出来ますので、機会があればお手に取ってください!
 中古屋で出ても、こういった裏事情を知らないので、結構安く出てるので、欲しい方は探してみてね~






<Release Date>
Artists / Title : V.A 「Sounds Of Blackness 10th Anniversary - Special Edition - 」
Genre : DanceClassics、JazzFunk、Soul、Garage
Release : 2007年10月ぐらい
Lebel : No Label SOB-0709






<編集情報>2009年1月26日
読みずらかったので、改行したり、強調したりしました。


<編集情報> 2010年9月13日
再編集ブームの一環で再編集してみました・・・かなり気合の入った文章にビルドアップ出来たかな?




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コメント
この記事へのコメント
最後の「レコ屋の誇り」のくだりはグッときました!
ええお店だったんですね~。

久しぶりにレコード屋に行ってみたくなりましたよ。
小さな店内には所狭しとレコードと段ボール箱が詰め込まれてて、色とりどりのポップが貼ってあって、奥のレジでは気難しそうな親父が、「どうすんの、買うの、買わないの!?」みたいな視線を投げかけてくる、そーいう「昔ながらのレコード屋」にね!
2010/09/18(土) 16:42:57 | URL | ソロバン #JalddpaA[ 編集]
Re: タイトルなし
>ソロバンさん

いつもコメントありがとうございます(^0^)

お店って、ネット通販とは異なり、人間の「味」みたいのが感じられ、ブラックネスもそれがあったんだと思います!!
オッサンの小言じゃないですが、こういった「いい部分」を伝えていかないとな~と思い、気合を入れて書き直した次第で、反応していただき嬉しい限りです(^0^)

また、よろしくお願い致します~


2010/09/20(月) 17:44:37 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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