HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
CISCOに送る鎮魂歌
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 え~、昨日のノベルティーのことを記入していたら、やけにシスコに関連することが多く、シスコについて書きたくなったので、いろいろと書きたいと思います。
 独自の切り口でのご紹介になりますが、お付き合いください・・・




(1)はじめに

 まず、もうご存知の方は多いかと思いますが、Cisco Records(及び関連会社)は2008年10月31日に業務停止をし、事実上の倒産になりました・・・ 詳しくは各種ニュースサイトでご確認ください・・・
 倒産のことは、いろんなサイト、ブログなどで紹介され、私自身もDelic Recordsの石山さんのブログで今月の初めに知り、思わず「えっ」という声をあげてしまいました。

 倒産に関しては、昨今のレコード業界の事情(レコード購入人口の減少、PCでDJ、魅力的な楽曲が少ない・・・など)から考慮すると仕方がない・・・ですが、象徴的で、かつ色々と思い出のあるお店だったので、昨年の実店舗の撤退以上に残念です。
 実店舗は2007年12月頃には各店舗が閉鎖し、それ以降は並行して運営していたインターネット販売に集中してた訳ですが、そんなには売れなかったんでしょうね・・・残念です。
  
 私自身は、レコードなどの購入は関しては絶対に「お店派」で、ネットでは購入したことはありません。また、ここ最近は、新譜のレコードはほとんど買わず、買ってるレコードは中古(というか旧譜)なので、中古店を利用する頻度が高く、たまにMixCDとか、雑誌を買う時に新譜屋さんで買ってる程度です。
 CISCOについては、HipHopの新譜が個人的に面白かった00年代前半までは頻繁に利用していましたが、新譜をほとんど買わなくなってしまった00年代中盤以降は、極端に利用頻度は落ち、渋谷に行った時にチェックはするが、最近はほとんど買わなかった・・・です。
 改めて考えてみると、お店を生かすも殺すもお客次第なんでしょうね・・・購入を通して、お店に貢献できなかったことはちょっと後悔です。

 各種ブログ・掲示板などでも、残念とか、お世話になったとか・・・の短い書き込みは多かったですが、このニュースにおいては、CISCOの「功績」的なことはあまりフォーカスされてない・・・と感じたので、本稿は勝手にCISCOの功績を称える物証の紹介とともに、「今の私があるのは貴方のおかげです!」といった感謝の「鎮魂歌」を捧げたいと思います!!




(2)Ciscoについて

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 まず、歴史的な話と共に、Ciscoがどんなレコード屋さんだったのかを紹介しましょう!
 なお、あんまり資料がないので、間違えがあるかもしれないです・・・ご了承ください。

 Ciscoは、歴史的には70年代中ごろから始まった会社で、いわゆる「輸入盤屋さん」ですね・・・

 今は海外でリリースされているCD/レコードなどは簡単に買えますが、当時は国内盤で聴くというのが一般的でした。
 そのため、全ての海外リリースの曲が国内盤になることはなく、マニアックなタイトルやレコード会社の目にとまらない作品は海外から直接輸入して聴く方法しかなく・・・それで輸入盤屋さんが存在しました。
 Cisco自体は、もともとロック系の輸入をしてたそうですが、80年代初期ぐらいからはニューウェーブとかレゲエとかパンクとかの海外の新しい動きの音楽を取り扱うようになり、段々と規模を拡大していったようです。
 当時の話だと、まだ国内では全く知られてなかったSwing Out Sistersのレコードをいち早く取り扱い、Ciscoだけで2000枚を売ったそうです!!
 また、クラブ黎明期の重要人物たちも足しげく通ってたようで、桑原茂一さん、中西俊夫さん、ヤン富田さん、高木完さん、藤原ヒロシさんなど・・・ピテカン系の最先端(?)な方が通っており、お店もそういう方々からの要望にこたえるべく、エッジのある品ぞろえをするようになり、クラブ系の品ぞろえが強くなっていったようです。

 ただ、皆さんが知ってる「クラブミュージックのお店」としてのCiscoは、90年代ごろから徐々に変わって行ったみたいですね・・・
 この頃になると、クラブ系のレコードの需要の高まりと共に、クラブ系の音楽が強いスタッフが多数入店したことで、Ciscoが更に拡大をしていきました。

 そう、Ciscoって「店員さん」の存在が凄い大きく、彼らがいたからコレだけお店が発展したと思います!!

 実際にDJとかをしてる方が多く、どの店員さんも現場をちゃんと知りつつ、一歩先のレコードを紹介出来る・・・そんな素晴らしい方ばかりで、品ぞろえのクオリティーが違うんでしょうね!
 私が覚えてる範囲&過去資料でどんな方がいたかを紹介すると以下のような感じです(敬称略・間違ってたらすみません)

 HipHop関係 クボタタケシ、KZA、光嶋崇(スチャダラのボーズの実弟)、
         Hac(♪ゆ~めみ~てる)、柳川剛、
 Techno関係 佐久間英夫(テクノ系ライター)、DJ Shufflemaster
 House関係 Dr Nishimura、岩城健太郎、DJ Hiro
 Reggae関係 武田洋(元0152records)、石川貴教(Gloria Records)、
         INDEPENDENTのJunya、

 あまり知らない方もいれば、有名な方もおりますし、抜けてる方もいると思いますが、こういった専門的な方々がお店を発展させ、Ciscoを作っていったと言っても過言ではないと思います。
 全盛期には、渋谷本店を中心に専門店が近隣に点在し、どこのお店も盛り上がっており・・・変な話、ManhattanやDMRなんかよりも先に、渋谷の街を「レコードの街」に仕上げたのはCiscoの存在がなくてはならなったと思います!!

 
 こんな感じでCiscoはクラブ系のレコードに強いお店になりました。

 Wiki調で書けば「日本で最初にクラブ系のレコードを大々的に扱い、シーンの拡大に貢献をしたレコード店」って感じだと思います。
 私自身は、90年代中ごろから渋谷のレコ村に通ってて、既にManhattanも大きくなっていましたが、Ciscoの勢いはその時から感じており、何度もお世話になっていました・・・

 んで、次の話では、どういった点で「シーンの拡大」をしていったのかを、個人的に重要だと思った点を軸に、私の経験と共に書きたいと思います。




(3)日本語ラップの推進

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 個人的にCisocのことで真っ先に思いつくのが「日本のHipHop/日本語ラップの後押し」で、CISCOがいろんな面でそれを支え、シーンの拡大化に貢献をしたと思います。

 まず、分かりやすい点だと、各アーティストがリリースする楽曲を販売することで、Ciscoでは率先してレコードを売ったり、各アーティストのレコードプレスを手伝ったり、いろんな面でサポートをしていました。

 例示として、上記のような「日本語ラップのリリース予定表(私が高校生の頃/97年ごろ)」のようなものをCisco店頭によく置いてあり、大変重宝しました・・・
 当時の日本語ラップは、シーンとしては大変盛り上がり、発売日になると長蛇の列が出来るぐらいなので、発売してすぐになくなっちゃうことがザラで、それに悔しい思いを抱いた者は、おのずと発売日に訪れる「癖」がつき、今にいたってる人も多いと思います・・・また、盛り上がってはいましたが、その情報を知るのは結構大変でしたね・・・

 そんなわけで、貴重な情報源として、このフライヤーや店頭での告知文などが大変役立ちました・・・

 ただ、実際は、発売日が頻繁に変わり、役に立たないことも多々ありました・・・
 一番記憶にあるのだと、Gore-Texの12inch「拍手ではじまり握手で終わり」のRemixなんですが、予定日に行ったら発売されてない&明日に出しますと告知→翌日行ったらまた売ってない→翌々日にいったらやっと買えた・・・といった3日連続でCISCOに行ったことです(^^;)
 私は千葉方面の学校に行ってたので、電車賃がかなりきつかった記憶(3日目は意地でした!)がありましたが、プレスが少ない人気タイトルが買えると、仲間内では鼻が高くなり、止められなくなり・・・今でもその行動様式は受け継がれています(--;)


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 CISCOと日本語ラップに関しては、ManhattanとかDMRでも日本語ラップは置いてはありましたが、量でいったらCISCOが一番で、店舗での扱う枚数も半端なく、発売日に行くと壁一面にそのレコードを陳列し、お客さんの気持ちを盛り上げてくれました。

 個人的には、Rhymesterの「B-Boyイズム」の12inchが出た時は、証言/人間発電所ぐらいのクラシック曲がなかなか出ない中、待望のアンセムがリリースしたので、Ciscoでも大プッシュしてて、壁が一面「B-Boyイズム」なんだけど、みんな壁のレコードを抜いて買っていくので、すぐに壁に穴が空いちゃう・・・光景が印象的です。
 なんか、発売日の壁陳列は、今では経験することが出来ないと思いますが、凄い興奮するんですよね・・・このことは言葉に出来ないのですが、当時を知ってる方なら、あの「壁陳列」は最高でしたよね!!

 こういったことをしてた背景は、やっぱりCISCO自体が、店舗販売と卸・流通、そして音源のプレスルートが確立していた営業の強みに加えて、理解のあるスタッフが多数在籍していたことがポイントで、こういう面があったらか他者に比べてかなり早い時期からプッシュをしていたんだと思います。


 んで、この限りにおいて、特に重要だな~と思うのが「音源のプレス・リリース」にあったと思います。
 Dev Largeがやってた「エルドラド」の12inchはCISCOがかかわってたし、お世話になったアーティストも多く・・・レコードのプレスの流れが未開拓だったシーンの中において、広い意味での「流通」を実現化してくれた価値は大きいと思います。

 また、CISCO発のものは、かならず上記のようなオマケ(大半がシールでした)がついたり、発売日にお店に行くと、壁一面がそのレコードが飾られ、凄いお店が活気づき、そしてオマケも貰えるので買う方もテンションが上がり・・・無理してでもそのレコード買うためにCiscoに行っていました
 なんでしょう、レコードを聴くって以上に「体験」も与えてくれる・・・みたいなお店で、日本語ラップシーンを結果として色んな面で盛り上げたように思えます。

 あと、日本語のR&Bもこの流れで、かなりプッシュしていて、こちらもかなりお世話になりました・・・このブログ的にはKiyoさんのR&Bミックスのテープの配布とか、やっぱりレコードのプッシュとか・・・いろんな面でサポートしてましたね。

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 また、当時の日本語ラップのリスナーがクラブに行けない少年・少女とあって、ある種、啓蒙的な活動として日中のクラブ開催なども行っていましたね。
 Manhattanも同じようなこと(High School High / Kiyo,Dabo,Hajimeなどが参加)をしてましたが、CISCOの方がちょっと早かったような気がします。 

 私はこれには行ってないですが、当時の日本語ラップファンって、ライブ主体のファンが中心で、DJタイムになるとサーっとフロアーから人気がなくなる・・・ということが多々あったようで、クラブという存在の楽しみを知らない参加者が多かった訳で・・・でも、レコードを買う少年少女はいっぱいいる・・・みたいな「ねじれ」があったように思えます。
 この限りにおいて、DJの面白さを伝えたい・・・とした点は大変面白いですね! 行動としては注目に値すると思います。



 日本語ラップについては、外国のマネだろっといった意見が昔っから、そして今でもありますが、英語(外国語)が理解しづらい日本にあって、ダイレクトに歌詞が伝わる・・・という点は非常に大きく、かつ有能なアーティストが多数排出できたのも、CISCOのような後援者がいたからだと思います。 
 また、購買者である私たちに、各種行動、イベント、キャンペーンを通して、道を広げたり、入りやすくしたり、盛り上げたり・・・などの恩恵を与えてくれた点も大きいですね!!




(4)セール



 CISCOといえば、もう一つ思いつくのが「セール」ですね! これにお世話になった方は多いし、悔しい思いをしたり・・・そして悪夢を見たって方も多いんじゃないでしょうか?

 どういうセールかというと「貴重盤の買い付け放出」「人気のあるタイトルの放出」が中心で、分かりやすく言うと、なかなか買えないレコードをそのセールの時に放出するってことで・・・体験した方なら分かると思いますが、超熱かったですね!!

 私は一番混んでいた時期(96年くらい)のセールは行きませんでしたが、徹夜は当たり前で、平気で1000人ぐらいが並ぶ・・・というモンスターセールで、今思うと狂気の沙汰としか思えません(^^;)

 一応、その例として、あのダースレーダー氏がCiscoを偲んで製作した名曲「Cisco坂」のPVを貼りつけておきます・・・
 途中で当時のCisco本店のHipHopセールの様子が出てて、ジャケ付き証言とかギドラの12inchとかを狙い、店内が大混乱してる映像が確認出来ますね・・・いや~イイ光景です(^^;)

 私もコレに近い争奪戦は当時経験しましたが、意外とこういうのってテンションが上がるんですよね~ 取れなかった時は悔しいですが、それが経験となり次に生きる・・・って感じですかね~
 無論、今でもこういう経験が生きて、ユニオンのセールとかでは戦える(?)訳ですが、さんぴん世代はこういう現場を踏んで強くなった訳ですね!!
 
 んでは、このセールをもうちょっと掘り下げたいと思います。 


①各種貴重盤の買い付け放出

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 まず、Ciscoのセールで思い付くのが、いわゆる「旧譜」のレアなレコードを海外から買い付けて、一気に放出する・・・というセールですね。

 参考として、当時のセールのフライヤーを貼っておきますので、クリックして拡大して確認して見てください・・・
 今でもレアなタイトルがありますが、いわゆる「高額盤」が多数掲載されてて、昔を知らない方だと「Ciscoって中古も売ってたの?」と思うかもしれないですかね??

 この頃って、まだ中古レコード店の環境が整っていなく、実はレアな旧譜を買うのって難しかったんですね・・・
 2000年ぐらいになると、優良中古店も増え、レア盤や知られてない名盤が買える環境にもなってきましたが、90年代って結構新譜以外の「旧譜」を買うのってホント難しかったんですよ・・・

 昔っからあるJazzとかRockとかSoulの中古店や、RareGroove以降にオープンした「それっぽい」感じの中古レコード店(Perfect CercleとかFaceとかかな?)なんかはありましたが、HipHopをメインのところは90年代の中頃から後半にかけてやっと揃ってきた感じで、レア盤になると見かけることが殆どなかった(=すぐ売れちゃう)ような記憶があります。
 今でこそ、中古シーン中心と言ってもイイ「Union」も、全体的に今よりも数が少なかったり、低レベルな品物が多く、本当の意味でのシーンが欲しがる「レア盤」は扱えなかったと思います。

 つまり、市場の需要に対して供給側が整備されてなかった・・・時代だったと思います。

 この限りにおいて、当時のCISCOは定期的にUSよりレア盤を仕入れてきて、市場からの「需要」に対応していたんですね。
 Manhattanも同様のことをしており、みんなが欲しいレアなレコードが市場に殆ど無いので、みんな飛びついて買い漁ってましたね・・・この点は90年代初頭から中頃においては本当に価値がある催しだったと思いますし、後に専門的な中古レコード店が増えた背景に、このことの影響があると考えています。

 ちなみに、Ciscoのセールの中古盤は、DevLargeがNYから送ってたり、KZAさんがNYに買い付けにいったり、意外な人の活躍があって実現していましたよ!!


②人気のあるタイトルの放出

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 んで、貴重盤の放出以外にも、Ciscoのセールにおいては「もう一つの柱」があります・・・ダース氏のPVが分かりやすいのですが、いわゆる「手に入らない新譜」の放出も行っていました。

 ダース氏のPVだと「証言」とかの日本語ラップでしたが、上のフライヤーだと、レアな旧譜にまぎれて「Three 6 Mafia(当時、CISCOはサウスを結構押してた)」とか、日本語R&Bのレコードが貼られていますね。

 CISCOのセールにおいては、①の旧譜の放出セールとともに、現行の新譜で「手に入りづらい」商品も放出しており、旧譜がサクサクめくる、箱式の棚(分かるかな?)に置かれてる一方で、その新譜たちは、壁側の陳列棚的なところ(こちらも分かるかな?)に陳列されており、時期によってはコッチの方がメインだったかもしれません。

 レコードって、特にHipHop以降がそうですが、Promoのみのシングルだったり、人気に反してプレス数が少なかったり・・・などでタイトルによっては需要と供給のバランスが崩れるものが多いと思います。
 その限りで、市場では供給が少ないもの(人気なのに、全然売ってないもの)を、海外の問屋・レーベルから仕入れて来て、放出するのが・・・この放出になります。
 写真だと参考にならないですが、この手を利用して購入された方も多いかと思います・・・貴重盤が得られる機会が定期的にあるというのはいいことですね。

 しかし、これには諸問題があります。

 大体の商品の値段が通常時よりも「高く」設定されていました。

 それこそ新品のアメ盤12inchが平均900円ぐらいで売ってるのに対して、放出で出される人気なタイトルは値段を2000円、いやそれ以上で売られることも多々あり・・・いわゆる中古相場に根付いた価格設定をしてて、高い金額でレア盤を買った方が多いかと思います。

 特に、この点は「日本産」のレコードの方が顕著で・・・これには当時、清水の舞台から飛び降りる行きおいて高い金額を払ってレコードを買ったり、値段をみて落胆された方も多かったでしょう・・・

 私の記憶だと、97~98年ごろの日本語ラップのレコードは異常で、新品なのに証言が9800円とか、人間発電所も9800円、Pagerの12inchが6800円とかでバブル真っ盛りな値付けでしたね。
 日本語R&Bブームの頃もかなり高値で、Misiaの1st12inchは、実売では数分でなくなったことが有名ですが、セールでは9800円だったかな・・・ただMisiaは中古では10万近い値段も付けたので良心的(?)かな~と思いましたが、総じて強気な値段になっていましたね~(^^;)
 今思い返すと、今は100円で投げ売りされてる日本語ラップ/R&Bのレコードが、平気で5000円くらいで売られてて、それが飛ぶように売られてました・・・たまにユニオンの100円箱を掘ってて、当時そのくらいの値段がついてたレコードと遭遇すると、胸がキュンとします(^^;)

 個人的には、当時は情報も少なく、初めて見るレコードもあったので、そのレアなレコードとご対面して「うわー、初めて見たよ!」と思うのですが、値段を見て絶句ですよね・・・
 まあ、値段が明確な価値を教えてくれるので、値段が高い分、そのレコードが「凄い」っていうのが分かり、勉強になったりしましたが・・・当時から「ボってるな~」と思いました(^^;)

 特に「ボってる」と思えるのが、この放出をするに際して、人気な盤は意図的に店頭に出さず、ストックして、放出で高く値段を設定して販売していた・・・と思われる点です。

 すべてが該当するとは限らないですが、この②の範疇で放出される品物はすべて「新品」で、毎回行われるセールに何度も登場してるレコードもあったこと、大抵のレコードがワンショットでプレス→ほとんどが市場に流れてるのでレーベルにオーダーをしても入荷しない・・・・点などを考慮するとこの疑惑があながち間違いでないことに気付くと思います。 

 まあ、CISCOも商売でしょうから、利益は上げないといけないと思いますが、国産のものは「定価」があるのに、定価に拘束力はないものの、平気でブッチぎって値上げして儲けてる姿は、当時から「う~ん、いいのか?」と思っていました。
 これでいくと、仕入れ値は定価で販売すれば通常の利益ですが、CISCOのセールの場合は、通常の利益にプラスして、値上がった分がまるまる利益になっちゃうわけですから・・・結構ボってますよね(^^;)
 まあ、もしかしたら高い値段で特別に仕入れた・・・ってこともあるかもしれないですが、真相はどうなんでしょう??


 ただ、こういった高いレコードを見てると、私個人は「すごいな~」と刺激を受けており、結果として市場に刺激を与え、当時のレコード文化を盛り上げた側面もあったと思います。
 考えてみれば、90年代中ごろは、中古市場が未熟だったこともあり、この手のセールの値段が、中古屋さんの価格に反映する・・・ということが起こり、CISCOの値段がプライスリーダー的な役割をしていたこともあり、結構重要でしたね!!


③ノベルティーの配布

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 最後ですが、Ciscoのセールにおいてはノベルティーとして「ミックステープ」を配布していた点は、このブログにおいては見逃せませんね!!

 セール時に、例えば5000円以上購入したらテープが貰える・・・みたいな感じで配布されていましたが、当時としてはコレ欲しさにレコードを買ってた方もいるぐらいで、セールの副産物ではあるのですが、今となっては象徴的な物品になりましたね。
 上の写真のがそうで、まだ全てはコンプリートしてないですが、これを見て「懐かしい!」って思う方がいるかもしれませんね~
 
 CISCOのノベルティーのテープの特徴は、大半が当時の新譜ミックスだったりして(例外もあり)、今聞くとそんなに面白くなかったりするのですが、重要なのは「当時、トップランクで活躍していた国内DJを起用」していたことだと思います。
 それこそMUROさんだったり、Makiさん、Jinさん、ワタさん、Kenseiさん、Kiyoさん・・・あたりが起用されており、一般的に販売されているテープと引けを取らない内容になってると思います。

 当時のミックステープ事情は、CISCOももちろん、各種レコード店で販売はされてましたが、アナログレコードの方がメインで、テープはどちらかというと日陰の存在だったと思います。
 また、活動をしていたDJ達も、クラブでの活動をメインに捉え、テープ作品をリリースすることは少なかった・・・と思いますし、国産物は「手作り」に近いものも多く、簡単に買えないものも多く、大半は海外ものが多かったと記憶してます(逆に海外だから・・・ということで珍重してた節もあり)。

 つまり、国内の有名なDJのプレイを聞きたければクラブに出向く必要があり、クラブに行けない者(特に少年達っすね)にとっては、そのDJのプレイを体感できない・・・ことになります。

 その限りにおいて、CISCOのテープは、体感できない者が、一部ではあるかもしれないが、体感をする「機会」を与えていた・・・という意味で意義があったと私は考えてます。
 クラブ文化が未熟で、流行としての「スタイル」が横行していた当時において、本当の「現場」に導いた・・・って意味でもあるかもしれないですね・・・ちょっと強引かな(^^;)

 ちなみにコレらのテープ、モノによっては超高額になっているどころか、殆ど出てこないモノもあり、ミックステープコレクターにとっては「ノド手」な存在で・・・私も気合を入れてかき集めてます!!
 もし、この記事を見て「あっ、確か持ってる!」って方がいるのであれば、お近くのユニオンに売ってください・・・初期のモノは珍重に買い取ってくれると思いますよ??


④セールのまとめ

 なんか毎度の長文になりましたが、セールの事は力をいれて書いたので、ちょっとまとめてみたいと思います。

 まず、セールを行ったことで「お客さんの足をお店に向けた」ことは大変「大きかった」と思います。

 上記の内容は、店に赴かないと経験できないわけで、とりあえずお店に「お客さん」を出向かしたことに価値があると思います。
 まあ、一種の「客寄せパンダ」だったのかもしれないですが、お客側がお店に行けば「何かある」っと学習し、レコード店には「足でいかないといけない」とした点は大きく・・・ある意味「レコード中毒者」を増やす契機になったかもしれないですね~

 そして、セールが一種の「お祭り」として機能し、「こんなレアなレコードがあった!」とか「うわ~、あのレコード、@@@@円で売ってるよ!」とかのような、お客に対しての「アトラクション効果」があった点は大きく、これによってレコード業界が「盛り上がった」と私は思います。

 また、新参者に対しての「教育の場」にもなっていたはずです。
 これに関しては、私も参加したことで、いろんなことを「学んだ」自負があるので、間違いがないはずです・・・

 思いついたことをザッと書きましたが、書いてるうちに、CISCOのセールって、シーンを盛り上げたり、お客さんを教育したり・・・と貴重な価値があったと思うようになりました。




(5)最後に

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 んなわけで、シスコに送る鎮魂歌はこれで終わりたいと思います。

 総論として、上記のようなことがあったことで、レコード業界全体を牽引する、拡大させた・・・という効果をCISCOは引き起こしたと私は考えます。

 特に、渋谷本店&その他ジャンル店があったから、渋谷が「世界一のレコードタウン」になったわけだし、東京のクラブシーンも拡大したんじゃないかと思います。
 つまり、CISCOがなかったら、今のように、日本にいても世界のレアなレコードが買えたり、ホビーとしてレコード狩りが成り立ったり、クラブで遊ぶことが楽しかったり・・・のような「環境」なんてないわけですよ・・・
 明確な論拠は固まりませんでしたが、冒頭の「あなたがいなければ・・・」の理由として理解していただければ光栄です。

 正直いって、現在の自分にとってCISCOがなくなることは・・・ぜんぜん痛くなかったりするのですが、渋谷の・・・いや、日本のレコード業界を牽引した「象徴」がなくなってしまったことには胸が痛みます。
 まるで、煌びやかなショーウインドーが並ぶ一番街の街並みで、一番輝いていたお店の光が消えちゃった・・・みたいな感じでしょうか・・・
 象徴がないっていうのは、その象徴がなくなってしまってから重要だったことに気づく・・・ですね(涙)

 私自身は、まだまだ、CISCOが作り上げてくれた「レコード文化」に安住なり、楽しみ、親しみなんかがあるので、そうそうに辞める気なんてありません・・・だから、これからできることは「街の明かり」を消さないことなんでしょう・・・ 
 レコード買ったり、お店に行ったりが率直的な行動だと思いますが、このブログを通して、その「明かり」が消えないようにしたい・・・と決心したり、しなかったり・・・です(^^;)

 以上で鎮魂歌は終わり!!






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<追記> 2011年7月31日
 何となく記事を眺めてたら、修正をしたくなり、大幅に文章の変更と追加をしました。












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コメント
この記事へのコメント
お久しぶりです。
毎度毎度の濃い内容の記事を楽しませてもらっています。

シスコの再発で
Around The Way / Really Into You
Jomanda / I Like It
Tony Thompson / I Wanna Love Like That
が出た時、嬉しくてニヤニヤするのを堪えながらレジに向かったのを思い出しました。その後、オリジナル盤で揃えた時より再発盤を買ったあの時のほうが嬉しかったなぁと(遠い目)

あとプレミアム日本語盤はクラブプレイをする機会はあまりなかったなぁと。高いお金だして買ったのに結局家で聞くだけの物が多かったですね。。
2011/08/04(木) 16:23:55 | URL | 間抜作 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>間抜作さん

お久しぶりです! コメントありがとうございます(^0^)

うんうん、その気持ち分かります・・・私もガキの頃は再発盤で我慢してましたが、
大人になって、オリジナル盤が安くなってるから買うんだけど・・・あの頃の嬉しさは無いんですよね!!
私もJomandaはシスコの再発で買いましたが(オリのダブル12は万越えでしたね~)、Liverpoolで売ってたクソみたいなブートを使用せずに、綺麗な音で聴けるのは凄い嬉しかったです。

あと、日本語ラップのプレミアム盤を買ってましたか!
私は、そこまでして欲しくなかったので買わなかったですが、当時は日本語ラップとかってクラブプレイ出来なかったですよね~
高校生の頃、自分の高校の卒パー(分かるかな?・確か新宿での変なクラブでやった)で、DJをしたんですが、Buddhaよりも宇多田の方が盛り上がった・・・そんな思いでがよみがえりました(^^;)
今思いだしましたが、ちょっと高額で買ったHipHopや日本語ラップのレコードよりも、定価で買った宇多田のオートマチックや、再発のJackson SistersのI Belive in Miraclesの方が盛り上がったな・・・だけど、きてた女の子よりも、自分の手持ちレコードの方が大事で、足早に帰った記憶があります・・・今思えば、持ち帰っておけばよかった(--;)

なんか、へんな更新になってしまいましたが、上司と飲んできた後に書いたので、無駄に書いてしまいました(^^;)
こんな誰にも分からないかな~と思うことが書けるのが嬉しく、Ciscoの更新をして良かったです!!

ではでは、今後ともよろしくお願い致します。




2011/08/04(木) 23:23:24 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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