HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Watarai 「Blend Source Vol.2 - Mix Tape '97」
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 この作品は私の「高校生クラシック」です!

 よく聞いたし、かなり影響を受けた1本で、ミックステープ界の「レジェンド作品」の一つです・・・私以外にも影響を受けた方は多いのでは??


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 今回は、1997年にリリースされたDJ Wataraiさんによる作品で、いわゆる「王道New School」のHipHopを選曲し、HipHop黄金期の素晴らしさを上手く表現した作品を紹介します!

 まず、Wataraiさんというと、この時期はMUROさんに師事しながら徐々に頭角を現してきた時期で、クラブでのDJをしつつ、トラック制作をするようになり、気づいたらトップセッターの一員になっていたかと思います。
 
 当時、私は高校生で、Front等の専門誌に出会い、それでHipHopの道に進んでいったのですが、自然とWataraiさんのお名前は目に入り、かなり気になる存在だったと思います。
 当時のワタさん仕事としては、BuddhaやMUROさんの楽曲のドラムを組んでいたり、MUROさん系のパーティーに出てたり、先輩方に可愛がられながら活動していた部分があり、それで名前を知ったんだと思います・・・この「インタビュー」でワタさんの初期キャリアを語られていますが、イイ話が多いですね~

 そんなわけで、このテープは、ワタさんの名前を知っていたこともあり、割と安心して購入した記憶があり、速攻で通学時のお供になり、相当聞きこんだ作品になります!

 まず、テープ自体は、通称「Blend Source」シリーズと言われ、たぶんManhattanに近い人たちが集まった「Artical Effects Production」というところからリリースされたテープになります。

 まあ、このシリーズ自体、写真のテープのように2本しかリリースされていないのですが、第1段のKiyoさん、そして第2段のWatararaiさんとも、最高の出来だったこともあり、それで当時のBに直撃し、ある意味で伝説化している部分がありますかね?
 私自身は、このワタさんのは相当聞いて、凄い影響を受けましたし、Kiyoさんのテープについても、影響を受けた方が大変多いので・・・結果的に「みんなが聞いて、みんなが影響を受けた」から、この作品は今でも語り継がれているのだと思います。

 特に、この作品はHipHopにおける「黄金期の曲」を中心に選曲しており、これを聞いて「勉強した」方は相当多いかとおもいます!

 私自身も、まさにそうだ、これを聞いて「HipHopってカッコいい!」と素直に思い、徐々に黄金期の曲の良さに魅せられていった記憶があります。

 当時って、絶えず新しい楽曲は出ていたけど、DJ達は決め球で90年代前半のNew Schoolを必ずプレイしてて、その普遍的なカッコ良さにヤラれたんですよね・・・
 ただ、これらの曲は、意外と知る機会がなく、知りたくても勉強ができない状況だったですね・・・You Tubeも無い時代の話ですから、こういった古い曲を知ろうと思うと、ミックステープの価値は大変大きく、私自身は、これを聞いて、昔の曲を覚えていった経過がありました・・・

 では、ワタさんのテープを紹介しますね!


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 まずは選曲面ですが・・・も~、熱すぎですね!

 ほんと、黄金期の直球を投げつつ、渋い曲も多く、今聞いてもカッコいいです!!

 まず、印象的なのは、ワタさん自身が大好きなPete Rock関連の曲や、比較的に同じ系統なLarge Professerの曲が多く・・・つまり「サンプリング・HipHop」の熱い曲が中心に選曲されています。

 それこそ、Pete Rockを有名にした鬼クラシックである「Public Enemy / Shut Em Down (Pete Rock Remix)」や、Large教授らしいドープなベースラインと鈴の音が印象的な「Slick Rick / It's A Boy (Remix)」など、サンプリングの良さが光り、とにかく「ファンキー」な曲が多いですね~
 うん、全体的に「ファンキー」なんですよね・・・それこそNew Schoolらしいホーンネタが熱い曲や、ドラムやベースラインが黒くって太い曲が多く、とにかく、気づいたら「首を振ってる」感じの曲が多いです。

 ただ、その一方で、この作品で知った「渋い曲」も多く、それこそDiamond DのブートLPのみに収録されていた「Diamonod D / Feel The Vibe」や、当時はマイナーすぎて幻級の曲だった「All City Productions / Unsolved Mysterme」などが選曲されています・・・この2曲は、このテープでカッコ良さを知った方が多いのでは?
 
 概要の所で書いた部分に戻りますが、やっぱり「このテープで曲を学んだ」方は多いっすよね!

 高校生の私は、どの曲も知らない曲・・・だけど、聞いてると「とにかくカッコよく」聞こえ、これでHipHopの基礎をたたき込まれ、曲の知識を増やしていきました・・・
 次の技術的な部分にもかかりますが、選曲も、DJプレイも素晴らしく、これらの曲が「カッコよく」提示されているのは重要で、ワタさんのセンスとDJ技術、そしてMUROさん譲りの掘りも入ってて・・・そりゃー、みんな聞いて勉強しますね(^0^)

 なお、これらの曲のオリジナル盤は、当時はレコードバブルで、軒並み万近な値段で、高校生には高すぎて買えず、指をくわえながら「いつかは買ってやる!」なんて思ったものです・・・
 大人になり、これらの曲のオリジナルを買っているのは、このころの「リベンジ」なんですね・・・All City ProductionsのUSオリジナルが買えた時は、結構、考え深かったことを思いだしました・・・


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 そして、これらの選曲面を踏まえて「技術」的な部分に踏み込むと・・・やっぱりワタさんは「上手かった」ことが分かる内容で、これで「DJの技術」を盗み取った方も多いはずです!

 まず、私としては、選曲の「つなぎ」において、曲のグルーブやメロディーをしっかりと合わせ、DJミックスにおける「ノリをガッツりと繋いでくる」部分にヤラれました!

 それこそ、Pete Rock系のウワネタが黒くファンキーな曲が多いことを踏まえ、完全に前後のグルーブを読み取ってのカットインが最高で、結果的にPete Rockメドレーですが、「Pete Rock & C.L.Smooth / Mecca and Soul Brother」からスクラッチカットインで「A.D.O.R / Let It All Hang Out」なんかは最高ですね!
 カットインって、技術的にはそんなには難しくないと思われがちですが、次の曲を生かすためには、前後の曲を完全に読み取っておかないと、次の曲を上手く光らせることは難しいですよね・・・その意味で、ほんと「お手本」となるようなカットインが多く、本当にヤラれます!

 そして、個人的には「2枚使い」も相当ヤラれました!

 例えば、もはや「2枚使いしやがれ!」と言わんばかりのトラックになっている「Gangstar / DWYCK」であれば、イントロの太いベースラインをタイトに2枚使いしつつ、曲中でGuruやNice&Smoothの面々が捲し立てるパンチラインの嵐を上手く2枚使いし・・・本当にカッコいいです!
 なんでしょう、Kiyoさんに近いのですが、豪快ではなく、タイトな2枚使いなんだけど、実は凄いファンキーな感じがカッコいいんですよね・・・当時、これを真似たくて、ブートのLPや、Manhattanから再発されたアレな12inchで2枚使いの練習をしてたのがイイ思い出です(^0^)

 更に、カットインの部分を更にひも解くと、その次の選曲を生かすための「組み立て」が異常に上手いと思います!

 B面の最後の方では、先ほどのDWYCKをプレイし、トラックリスト的には「ATCQ / Scinario」になるのですが・・・両方の曲を引き出すために、最高の組み立てをしてきます・・・

 まず、DWYCKからカットインで「H.E.A.L. / Heal Yourself (Bounus Beats)」を選曲し、DWYCKのベースライン感を上手く引き伸ばしていきます・・・
 そして、Healがバウンスはするビートだけど、展開がないので、展開が欲しいころ合いで、上手くベースラインをカットアウトしつつ、ブっこみカットインで「ATCQ / Scinario」のイントロを・・・これは、クラブで聞いてたら狂気の沙汰です(^0^)

 その後は、ScinarioのRemixにスイッチするのですが・・・こういった前後の曲の良さを生かしつつ、ボムらせるために「あえて間を挟む」プレイが要所要所で行われ、最高に光っています・・・

 なんでしょう、少しまとめの話になりますが、ワタさん自身、ダンサーだった時期もあるので、ダンサーらしい跳ねた展開/グルーブを求めつつ、クラブプレーで求められる「展開」もクリエイトしてて・・・最強です!!


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 かなり影響を受けた作品なので、色々と分析をしたら、やっぱり「凄い」と思わせる部分がありますね・・・うん、こういうテープに出会ったから、今があるんだな~と思っています。

 これを聞いてた頃から、もう20年が経過(注:書き直しをした2017年12月時点)している訳ですが・・・今聞いても素晴らしい作品でした・・・
 これ系の黄金期ミックスは、誰でも出しているので、今となっては評価がしづらいかと思いますが、今回、私が分析したワタさんの秀でた部分が具体化したこの作品は、ほんと「奇跡」としか言いようがありません。

 当時、このテープを聞き、体に「HipHop」を叩き込んで本当に良かったと思います・・・うん、永遠のクラシックですね!!

 テープ自体は、結構な本数がプレスされたようなので、中古だと結構探すことができます・・・気になる方は是非聞いてみてね~




<Release Date>
Artists / Title : DJ Watarai 「Blend Source Vol.2 - Mix Tape '97」
Genre : HipHop(New School)
Release : 1997年
Lebel : Artical Effects Production No Number

Notice : ゲスト出演
 ゲストとして、当時はワタさんとも近かった「DJ Okubo(オークボ)」さんがスクラッチ参加し、ATCQのJazzの上で熱いスクラッチを披露しています!

 なお、ワタさんとOkuboさんというと、 Buddahが表紙になった「Groove」(1997年4月号)で、当時、Ciscoから出てたインスト12inchシリーズ(ワタさんもリリース)を使い、スクラッチデモを付録CDに収録してましたね・・・
 これも、当時、MTT少年はそのCDを聞いて「どうやったら、こんなにスクラッチが上手くなるんだろう」と試行錯誤を繰り返したものです・・・残念ながらスクラッチは上達せず、昭和臭(笑)しかしないスクラッチしか出来ません・・・(^^;)






<編集情報> 2017年12月9日 20:55
 他の記事を作成するにあたり、この記事を大々的にリニューアルしました。
 なお、2008年11月に作成した記事は、消すのも可哀そうなので、下に掲載しておきます・・・さすがに10年前の記事は、書いてる本人も恥ずかしくなる内容ですね(^^;)
 
以下、2008年11月23日の公開記事
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 ストレートなHipHopのって最近紹介をさぼり気味だったので、保管箱よりお勧めの一本を取り出し、何年かぶりに聴いて、ご紹介でございます(^^;) ちょっと写真がピンボケだな~ww

 Kiyoさんなんかも作品をリリースしていた「Blend Source(Artical Effects Production)」シリーズからの1本で、ワタさんの活動において比較的初期のミックス作品になります。 ワタさん自体、あんまりミックス作品は出してないので結構貴重な部類のものかもしれないです。
 内容的には、全編HipHopクラシック連発のミックスで、発売当時(97年)高校生だった私の通学のお供でございましたww 確か、Manhhattanで買ったと思いますが、このBlend Sourceシリーズ自体、どちらかというとMよりな人脈の印象があります・・・

 では、まず収録曲のお話から・・・
 全編、90年代初期の黄金期の曲を選曲し、PeteRock関係、DITC関係の曲が多いっすかね。 ワタさんといえば「PeteRock好き」で当時は有名で、90年代初期にワタさんが、PeteRockがSP1200を使ってビートを鳴らし続けているのを見て、SPを使えばビートがずーと鳴ってるのでスクラッチの練習に便利だな~ってことでSPを購入し、気づいたらBEATを作るようになった・・・話は有名ですね^^ そんなことで、PeteRockが好きなのかな~ww
 んで、収録曲は、今となっては「ド定番」の曲が中心になりますが、当時は知らない曲も多く、かなり勉強になりました。 たとえば、Diamond D / Feel the Vibe とか、All City Production / Unsolved Mysterme とか、初めて知った曲も多く、この手は当時は値段が高かったので、指をくわえてレコ屋で眺めてた記憶があります。 でも、Feel the VibeのホワイトLPって、昔の方が安かったので、買っておけばよかったな・・・と後悔したりしてww

 そして、ミックスについては、収録されてる曲がド定番連発で悪いわけがなく、久しぶりに聞いた今日も首をふりまくりでしたww 当時もこんな感じだったな~ww
 技術的には、さすがに当時のレベルになっちゃうので、2枚使いなりスクラッチなりは控えめなのですが、当時としては結構「上手いな~」と思ってしまうレベルで、印象的なところではしっかりと決めてくれる感じです。
 当時のワタさんといえば、スクラッチが上手いDJとしての印象が強く、各種楽曲にスクラッチで参加なんかしてましたね。 このことを思い出し、資料を探してたら、下記のようなのが見つかりました・・・

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 左2つは、1997/04の「Groove」誌で、このときは全編HipHopの特集で、その中で「DJ達の華麗なる妙技~トリックプレーに迫る!」という企画があり、右の写真のようにワタさんと、やっぱり当時スクラッチが上手いと評判だったOkuboさんがフューチャーされていました。
 ちょうど、Cisco発でDJのビート集(Get a Pointシリーズっすね)の12inchが出たころで、ワタさんも12inchを1枚出してたので、その12inchを使って両者がトリック&スクラッチを披露し、雑誌に付属されたCDに収録された・・・といった感じです。
 改めてCDも聞きましたが・・・あ~上手いな~ww 今でも私はここまで出来ないので、羨望のまなざしです(^^;) また練習しよ・・・あっ、たぶんヤラないなww
 あと、このテープでもOkuboさんがコスリでゲスト参加しており、トライブのJazzの上で、シェアなコスリを披露しています。 そういえばOkuboさん、弁護士になれたんですかね~
 んで、右のレコードは、ワタさんがスクラッチ参加した「You The Rock / Free」の12inchですね。 ♪ぴぴっぴ、ぴー♪なコスリが大変良いですね(^0^)

 最後に技術的なところですが、繋ぎなども悪くなく、クイックなところもあれば、ミックスもあったり、今聞いても勉強になるな~&気持ちよくつなぐな~の一言でございます(^0^) ただ、選曲の山とかの作りはほとんどないかな? でも内容が大変良いですね^^


 んなわけで、ちょっと旧式なミックスのテープになりますが、今でも十分楽しめる1本です! ワタさんについては、この数年後、このテープを忘れたころに突然このテープの続編的なテープも出してるので、それもそのうち紹介しますね~
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コメント
この記事へのコメント
久しぶりのコメントになります。
ハセベさんのbounce recordingのミックステープでは紹介にあやかり、誠にありがとうございました。
さて、このブレンドソースですが、私が初めて買ったミックステープでして、大変思い入れがあります。とりあえず一聴しましたら、feel the vibeにやられましたね(汗)Manhattanの二階のお兄さんに、you the rock&パワーライスクルー(?)のMADE IN JAPANと同じネタの曲なんですけど有りますかなんて、聞いてました。
のちのちホワイトLPに収録されている事がわかったんですが、プロモでEPでもある?らしいです。自分は712recordsというお店で働いていたんですが、そこの店のボスがブートで再発してくれましたね、、。
テープの話に戻ると、二枚使いが10年先に行かれてましたね。個人的にはCypress Hillのギターをリバースして、「タンテでギター弾いちゃってる亅的な所は痺れます。その後のレッドマンは、多分憶測ですが、繋げる曲を試行錯誤してあのLP曲に落ち着いたんだとおもいます、、
そんな感じで、B面ですが、リストに載ってないInstにやられますね。prime ministerは最高にクールでしたし、TROYからのfakin 'the funk,いまやワタさんの私物化してるchoice is yours(pick it up)からのdwyckなんて、雲丹とイクラと蟹を同時に食わされる感じでしょうか笑笑。個人的に白眉だったのはfunky lemonadeでした。何このトラック?!後にbeatnutsとわかり勝手に納得したおぼえがあります笑笑
ワタさんは天才ですね。MTTさんは持っているとおもいますが、ROCK the HOUSEってMIXCDの90's hiphop sideもブレンドソースを聴いていた人にはタマランですね。今もA○emaTVなんかでたまにお姿見ますが、うーんやはり天才です。
MTTさん、またまたリクエストなんですが、DJ KENTAさんの紹介おねがいしたいです。テープ媒体ではリリースしてるかな、、?
長文失礼しました。益々のご活躍期待してます(๑•̀ㅂ•́)و✧
2017/12/11(月) 00:54:10 | URL | 鈴木 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>鈴木さん

コメントありがとうございます&お久しぶりです!

おおっ、やっぱり影響受けた方がおられましたね・・・ワタさんのこれは本当にヤバいっすよね!
それも、良いエピソードが満載ですね・・・ただ、712にお勤めだったとは!!
そして、712のボスというと、DJ Ichikawa(Rebolution Recordings)さんですかね・・・たしか、ブー●のリプレスも作られていましたよね??
Ichikawaさんも、ミックステープの世界では、超重要なお方なので、なんか嬉しくなっちゃいました(^0^)

なお、DJ Kentaさんのテープ、かなりマニアックな作品ですが、ありますよ~
そのうちに紹介しますね!

では、今後ともよろしくお願いいたします!!


2017/12/14(木) 00:37:02 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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