HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
? 「JAPANESE HIP-HOP HISTORY」
japanese_hiphop_history

 なんか先週は更新できなかったな~(^^;) 仕事の付き合いの忘年会やらで体調がボロボロでしたww レコード屋は、しっかりと昨日の仕事上りに行ってきましたが、今日はおうちでゆっくりです^^
 んなわけで、たまには本でもご紹介~ 結構面白い一冊です。

 98年に刊行されたもので、日本のHipHopの黎明期である80年代初期から90年代初期についての当事者たちの対談集になっています。
 実際、日本のHipHopにおいては、さんぴん前後の時期(90年代中盤ごろ)ですら正確に語られることが少なく、この手の時期に関する書物が欲しいところですが、それよりも前になると捕捉するのがなかなか難しいと思います。 
 その意味では、この対談集は大変貴重な情報が掲載されており、日本でHipHopが好きな方なら是非一読していただきたい一冊になっています。

 まず、この本は、参加者がみんな集まって話す形の対談集をとっており、参加者が豪華なんですよ・・・ 日本のオールドスクールを語るうえではバッチリだと思います。 ざっと、紹介すると、DJ Krush、Crazy-A、B-Fresh(MC Bell、Cake-K)、そして司会進行はRhymesterのMC Shiro(宇多丸師匠!)という布陣になっています。
 シローさんといえば、当時からライター業も同時に行っていて、BLAST(FRONT)などでの活動を通して、HipHop文化の啓蒙を行っていたと思います。 私自身もHipHopを聴き始めたころ、FRONTのシローさんの連載を通して、たくさんのことを学び、大変お世話になったこともあり、頭が上がりません。 あっ、おバカなことも・・・いっぱい学びましたよww
 この本自体も、私の考えでいくと、シローさんが企画を持ち込んだか、または大部分に関わって、発行させたものなのかな?と思ってます。
 
 まず、この本の骨子は、シローさんが本の冒頭で発言していますので、その部分を私の注釈を入れつつ、ざっと紹介します・・・
 まず98年当時は、過去を振り返る術は、私の知る限りでは全くなく、しいて言えば、実際にリリースされた「過去の音源」が唯一の頼りになる・・・といった感じでした。 そうなると、高木完さんや、いとうせいこうさん、藤原浩さんなどの「クラブキング~Major Force」周辺や、近田春夫さんの「ビブラストーン」とかになんかが該当すると思います。 
 まあ、これらに関しては、レコードなどが残ってたり、当時の「おしゃれ」文化の一端にいた方々なので、雑誌とか書物などに残っていたりするので、後からの参加者が一番捕捉しやすいと思いますし、私自身も興味を持った時期もあります。 
 しかし、上記のアーティストたちは、雷&さんぴん以降の「日本のHipHop」とは、時代性なりを排除しても、そのジャンルの持つ根本的な「質感」が異なり、現在のHipHopが持っている質感とはかけ離れてますよね。 ギドラと高木完は一緒に出来ないもんな~ww
 そこで、上記のような明文化されている上記の流れとは「別」に、現在のHipHopに通じる「血脈」があり、その流れの方が、現在のHipHopに確実に影響をしている・・・ということを、この対談集を通して情報を発信するというのが骨子になっています。 

 内容はすべて書けないですが、目から鱗のことが多く、大変参考になります。
 時系列順に紹介していくのですが、それこそ83年に日本に上陸した「Wild Style」から始まり、その流れを受けて、原宿のホコ天での活動あたりから話が進み、ブレイカー&DJが育ち、発展し、MCをするものも出てきて、さんぴん以降のMC&DJ達へとつながっていく過程を笑いを交えて対談しています。
 内容は多岐にわたるので割愛しますが、HipHopという文化形態が、つくづく「ストリート・現場活動」に根付いたものだと痛感させられることが多く、大変参考になります。 こういう現場レベルでの話は、たとえ作品化、商品化されたとしても、その現場で輝く魅力を100%発揮できるとは考えづらく、逆にこういった談話の方が魅力を提示できると思います。 その限りでは、大変価値がある一冊ですね。
 また、裏話的な話も多く、マニア心をくすぐりますww 掲載がある中では、ジャングルブラザース事件が最高ですねww またMUROさんのレア写真も最高Def! そしてキースへリングとの偶発的な交流は、今後も語り継がれるべきことでしょう・・・ この本には記載されてなかったですが、たしかKrushさんが、キースにサインか絵を描いてもらったジャージを持ってるはずっす・・・

 結局のところ、過去の対談集になってしまいますので、興味を持たない方にとっては必要ないかもしれないですが、文化というものが「点」ではなく、点と点が繋がり、「線」を擁して後世へつながっていく点が確認でき、大変勉強になりました。
 また、文化としての「HipHop」の魅力も感じ取れる・・・というか、海外から伝わってくるしかなかったHipHopの「魅力」が、日本でも行われていたという事実に驚愕すると同時に、Krushさんをはじめとする先人の方々にリスペクトをしてしまいます。

 過去の話題なので、興味を抱かない方も多いかもしれませんが、Krushさんやシローさん、参加はしてなかったですがMUROさんの初期の活動とかは、今現在のHipHopを好きな方なら興味を引くと思いますので、興味がない方でも楽しめると思います。
 特に、ここ最近の日本語ラップは、熱心な活動を行うもののおかげでまた盛り上がってきて、一つの音楽ジャンルとして成立しつつある昨今において、日本語ラップが好きな方ならば、ぜひとも一読していただきたい、いや絶対に読まないといけない一冊であると思います。
 ブックオフの音楽の棚を探せば、結構見つかると思いますので、ご興味のある方はぜひどうぞ・・・です!(^0^)
 
<Release Date>
Artists / Title : ? 「JAPANESE HIP-HOP HISTORY」
Genre : HipHop
Release : 1998/07/10
Lebel : 千早書房 ISBN4-88492-216-6

 ちなみに、以前も紹介した「Groove」誌の1997/04号(下記写真参照)でも、かなりコアな初期の日本のHipHop紹介があり、この本で紹介された流れのことは少ないですが、Major Forceのあたりのことや、それ以前&以後のことなどを年表と音源化された作品の紹介という形で掲載があり、非常に貴重な資料になっています。
 荏開津広さんが中心になって執筆していますが、荏開津さん辺りが日本の初期HipHopのことを書いた本なんかが出れば最高ですね・・・ 以前、Riddimのコラムで「書こうかな~」みたいなことを書いていたと記憶してますが、ぜひ実現してほしい・・・です!!
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コメント
この記事へのコメント
この本に出て来るビデーGではなく、ビデ兄と申します。
CRAZYーA氏はスリップマットにサインしてもらってますよ!
2013/08/09(金) 22:24:10 | URL | ビデニー #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>ビデニーさん

コメント、ありがとうございます。
思わず「ビデーG」が誰なのか気になり、本を読み返してしまいました(^^;)
考えてみれば、日本語ラップ系の本って、全然紹介してないですね・・・その内、まとめて特集をしようかな??
では、今後とも宜しくお願い致します!

2013/08/11(日) 15:10:44 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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