HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Harvey 「Late Night Sessions」
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 たまには、名盤も紹介しないと・・・というわけで、ここ最近は微妙にレア価格を維持してるこの一枚を・・・


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  言わずと知れたDJ Harveyの数少ないミックス作品のひとつで、リリースされた96年当時、レジデントをしていたUKの名物クラブ「Ministry Of Sound」を冠にしたミックスシリーズとしてリリースされ、Harvey流のDeep Houseが気持ちよくミックスされた好盤です。

 まず、Harveyの説明ですが・・・Harveyのスタイルに影響されたDJは本当に多いと思います。 

 ジャンルを横断した選曲などからLarry Levanと同系統に語られることが多く、Larryのようなメッセージ性・肉体性は少ないようですが、彼が持つ独自のグルーブやユーモラスさが、彼がプレイする楽曲に現れ、後世に影響を与えることができた数少ないDJだと思います。

 彼自身キャリアは、バンド活動を経て、HipHopなどのプレーでDJを開始し、AcidHouseでおなじみのSecond Summer of Loveの時代(88年)には、DIY集団「TONGA」の一員として、各種レイブ、ウェアハウスパーティーで名を上げ、その後バレアリックなどの影響も受けつつ、自身のパーティー「Moist」で才能が開花した・・・と行った感じです。 
 ちなみに現在はLAに在住されているようで(ハワイかも?)、サーフィンなどを楽しみつつ、悠々自適に生活をし、DJはそんなにしてない・・・感じですかね。 
 また、活動の初期から、同志である日本人DJ=Marboさんとの付き合いにより、日本にも何度も来ており、それこそ80年代末から来ているので、日本のクラブシーンに影響を与えた一人でもあります。

 HarveyのDJを生で聴いたことはないですが、各種媒体での特集や、彼が残した音源などを聞いて、Larryとは違う「音楽」のあり方に、結構気になり始めて、ここ数年、追跡を始めております・・・
 まだ、彼に対する知識は少ないのですが、過去のプレーリストなんかを見ると、そのジャンルを書き出すだけでも大変なぐらい多岐に渡るジャンルをプレーしており、Houseの枠には収まらない、彼独自の世界観を築いたDJですね。

 特に、この表現でイイのかが分かりませんが「ドロドロしたDISCO」感なんかは、彼の代名詞かな~と思ってます。 それらの楽曲をEDITした「Black Cook」シリーズが有名ですよね~
 また、近年でも人気が衰えない「Disco Dub」に関しては、彼の影響が大きく、それこそIdjut Boysなんかは、彼の主宰するパーティー(Moist)に通い、現在の作風になったといいます。

 んで、この作品は、Moist終了後にはHarveyがレジデントになる、UKきっての名物クラブ「Ministry Of Sound」のシリーズの第4弾(?)としてリリースされたようです。

 Ministry Of Soundは、Larryが音響監修をしたUK版のParadiseGarageといわれてて、UK Houseの一時代を気づいたクラブと言われています・・・ただ、有名になった後は、観光地化してしまい、パンピーなクラブになっちゃった・・・とも言いますね。
 Harveyは当時、CJ Macintoshと共にプレーを行い、特にアフターアワーズ(5時以降)のプレーに定評があったようで、今回のミックスは、この部分を色濃く反映した内容になっています。

 では、作品の紹介に行ってみましょう!


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 内容については、便宜上、DeepHouseなんて書いちゃいましたが、一般的なNY周辺のDeepHouseとは異なり、UK独自の質感が感じられる内容になっています。

 それこそ、ストレートな黒さよりも、グルービーでDubっぽい質感があり・・・また、単純な4打ちではなく、DegoなんかのようなBreakBeatsなんかに通じるような打ち込み感で統一され・・・う~ん、形容するのが難しいけど、90年代のUKのHouseを象徴であったり、集約した感じの曲が多いと思います。

 一応、収録されてる曲は、やはりUK人脈的な曲が多く、それこそFunkanovaネタが冴えた「Black Science Orchestra / New Jersey Drive」「Idjut Boys / Not Reggae」のようなUK House~Disco Dub方面がプレイされつつ、変化球ではMejorForceクラシックな「TPO / Hiroshi's Dub(Milo's Garage Dub)」や、USでも大ヒットした「Mondo Grosso / Souffles H (King Strret Club Mix)」なんかがプレイされ、流石の選曲の広さですね・・・

 んで、私の説明はあんまりうまくないので、今回は引用をしたいと思います・・・

 このCDを上手に表現した文章がありまして、Houseのディスクガイド本として有名な「超ハウス・ディスク・ガイド」にて、このCDを紹介する文章が最高に分かりやすいです。
 安藤優さんがこのCDの紹介文で「日曜日の午前7時辺りのトロトロに蕩けたダンス・フロアの雰囲気を銀盤上に再現」とあり、このCDを聞いて、またこの文章を読み返した瞬間に「あッ、これだ!」と膝を打ちました(^0^)

 私自身は、クラブに行くと、だいたい最後までいるので、この感覚が分かるのですが、非常に明確な表現だと思いました・・・

 日本のクラブだと、5時ぐらいになるとお客さんが始発が始まるので帰り始めますが、DJ達もそれがわかってて、あえて盛り上げようとせず、淡々としてるけど、まだまだ「踊れる」やつには、音に「はめやすい曲」とかをかけたりしますよね。
 ビートの海の中、淡々と海藻のように漂い続ける者や、その音の中に躍動を感じ、音に任せて踊り続ける者・・・そう、音の海の中に入っていける者たちだけが体感できる時間帯・・・です!

 上記で紹介した文章の続きには「スモークの海の底で蠢くゾンビ・ダンサーたち」と続きますが、その者たちが体感している雰囲気を見事に表現していると思います。
 私自身もこの雰囲気は大好きで、自分を解放できる貴重な瞬間だと常々考えております。 自我やエゴなんか忘れて、目の前にある音に身を任せる・・・うまく表現できないですが、これほど気持ちいい瞬間はないです・・・私がHouseという音楽を好きになったのも、こういうタイミングがあったからかもしれないですね。

 そして、実際のミックスについても、この雰囲気を壊さないように、派手なエフェクトなり、ミックスはなく、その雰囲気をただひたすら繋ぎ、丁寧にミックスしてる辺りは流石です。 細かく聞くと、カットインも結構してるのですが、全然違和感がなく、Harveyの手腕が如実に作品化されてますね。

 実際、この手の音源なり、雰囲気を再現したものは多くありますが、このCDでHarveyが奏でる雰囲気は本当に秀逸で、この海の中で踊ってみたい・・・という衝動に駆られました!
 また、同時に「心地よさ」も感じられ、なんとも不思議な雰囲気もあり、通勤時の朝なんかは意外とあったりもします(^0^)



 HipHopなんかが好きな方にはなかなか馴染めないと思いますが、Houseが好きな方で、ピークタイムよりも、淡々と踊る時間の方が好きな方には絶対お勧め出来る名盤です!! 
 また、リラックスをするためのリスニングにも十分効果があると思いますので、その点では万人にお勧めができます~(^0^)

 中古屋では、ボチボチ値段がついていますが、買って損はない作品だと思いますので、気になる方はどうぞ!!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Harvey 「Late Night Sessions」
Genre : DeepHouse、UK House、DiscoDub
Release : 1996
Lebel : Ministry Of Sound・UK SOMCD4


Notice : ジャケットについて
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 この作品は、もう1種類ジャケットがあり、そちらは、上記のようにHarveyの顔写真が入っている仕様になっています。
 Ministry Of Soundシリーズのジャケットの質感に近い感じになっていて、もう一つの方が最初にリリースされたのかな?と考えてます・・・が、真偽のほどは不明です(--;)
 なお、トップのジャケットのヤツは、ノーミックスのLPのジャケットと同じです。


Notice : 参考文献

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 この記事を書くにあたって、参考として、FlowerRecordsが発行しているフリーペーパー「PHONO」の008&009のHarvey特集を参考にしました。

 Harveyの超レアなインタビューや、ディスクガイド、間近でHarveyと接していたMarboさんの貴重なインタビュー、Herveyの影響を色濃く打ち出しているIdjut Boysのインタビュー・・・など、Hervey関係の資料としては最高の部類に入ります。
 持ってない方にとって、手に取る機会は少ないかもしれないですが、もしお手に取る機会がありましたら、ぜひ一読をお勧め致します・・・Harvey、日本でDJしないのかな・・・今度来たら、絶対行くぞ~(^0^)




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編集情報 2014/8/24
Harveyの別作品を紹介を行った関係で、記事を少し手直ししました。



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