
今年の夏前ごろリリースされた1枚で、日本語ものミックスです・・・本当はHipHopも入ってるんですが、全体的にR&Bな楽曲が多く、感じとしてもR&Bな感じ,なのでR&Bカテゴリーに・・・ジャンル分けって難しいな~(^^;)
DJのKen The 390氏は、本職はDJではなく、マイク巧者なMCで、Da.Me.Records出身のMCですね。 最近はメジャー活動もしており、新世代のMCとして有名だと思います・・・
そんな、氏が突然リリースしたこの1枚・・・ 特にKen氏のファンではなかったですが、Unionでかかってて、掘りながら聴いてたらよかったので購入し、深く聞いてみたらびっくりな1枚でした! 内容としてかなり良いです!!
収録されてる曲はすべて日本産のHipHopとR&Bで選曲し、全体的には夜を意識したようなスムースでJazzy(?)な感じな楽曲を集めています。 前半は00年代前後のR&Bを中心、後半は近年のHipHopを中心に選曲で、聞いていて結構リラックスできる内容だと思いました。
前半のR&Bは、当時から聴いていたので、渋いのを選んでるな~という反面、選曲の世界観を崩さずミックスされており、非常によいミックスになってます。
Moomin / Big City (Dev Large Pro!)なんかは、リリースされた当時から好きだったし、ACO / 愛したあなたは強い人 も外せない一曲ですね。 また、名前なんかは知っていましたが、こんなにいい曲だったの・・・ってのもあり、選曲に関しては・・・降参しました(^^;) Kaanaの曲はヤバイですね・・・絶対に買おっとww
結局、あの00年前後の、日本語R&Bブームでは、ド定番曲は、それこそMisiaの曲だったり、Sugar Soulの曲だったりと、少数の曲しかクラシックになれず、大半の曲は忘れ去られてしまった・・・と思います。
その中で、Ken氏が忘れ去られた良曲をチョイスし、ミックスしてる辺りは、そこらへんのDJなんかよりも上手だと思います。 憶測になりますが、きっと氏も、私と同じように、これらの楽曲がリリースされてた同時、純粋なファンとして接していたことが大きいのかな~と思います。
そして、後半・・・近年の日本語HipHopを中心にミックスします。
SeedaやSterussなどの近年浮上してきたアーティストの曲で、前半の雰囲気に合うものをミックスしてる感じで、けっこういい感じです・・・というか、結構衝撃をうけました。
ここ最近、自分の中では、あまり現在進行形の日本語HipHopは追ってなく、名前なんかは知っているが、曲なりは全く知らない状況が続いていたので、こんなにいい曲があるんだ~とビックリしました。
ちょっと前までは、BLASTがあったので、情報は仕入れることができましたが、休刊以降、とんとお付き合いがない、または興味がなくなっちゃった、他のジャンルの曲に興味が移った・・・なんかでスルーしてました(^^;)
ただ、音楽というものを考えると、先人たちの良い曲を聞いてきた後輩たちは、スタート時点からポテンシャルが高いわけですから、今のMC達の力量は理論的には悪いわけがないと思いますので、レベルは高いわけですよね・・・ これは私の完全なる見落としですねww
特に、神門 / Here is Happines は、ホントいい曲ですね・・・ 昔なら、みんなが注目して、きっと賞賛を与えてただろうに・・・ 埋もれてはもったいない曲だと思いました(^0^) そして、12inchを探すことが決定しましたww
あと、レコ屋の日本語棚はなんらかんらで毎回チェックしてるのですが、今回収録をしてるアーティストたちのレコードが結構値段が付いてたりしてるのが不思議でしょうがなかったんですよ・・・ なんかこれを聞いて、値段が付いてる理由が分かったような気もしました。 ステルスのあの「操り人形」みたいなレコードが高いのは、Killing Me Softlyが入ってたから・・・なんだろうな~、今度買おっと~(^^;)
んで、最後に、氏のミックスを聞いてて、気づいたことがあります。
氏のミックスは、
それぞれの楽曲の「言葉」がしっかりと伝わるという点です。
もちろん、母国語である「日本語」のものなので、しっかりと理解できるという点がありますし、R&B中心の楽曲であれば、情緒に訴えるものも多いので、心に言葉が伝わるのかも知れないですが、聞いていて不思議と言葉が自分の中に入ってきます。 また、ミックスについては、そんなに上手いとは思いませんでしたが、言葉がしっかりと入ってくるミックスです。
以前紹介した
「DJ Reo / 日本語ラップ Classice」も、言葉は入ってくるのですが、楽しみながら一緒に口ずさむ感じで、それはそれで悪くないのですが、Ken氏のミックスした曲たちは、しっかりと自分の心に入り込み、何か考えさせる魔力があるようにも思えます。
自分なりに考えた結論は、彼が
「MC」であるから・・・というのがポイントだと思います。 日常的に「言葉」を大事にし、真剣に「言葉」を考えてる・・・ そういった意識があるから、ミックスにも表れるのかな~と思いました。
DJであれば、楽曲のグルーブだったり、ノリを重視しちゃうところを、言葉を念頭に置いてミックスする・・・いや、無意識でもすることが出来ちゃうんでしょうね!! こういった感覚は、なかなか出来ないと思います!!
んなわけで、日本語ミックスものとしてはかなり高得点の作品です!
特に、「MCがDJを・・・どうせ、小遣い稼ぎでやってるんだろ!」っといったDJ信奉者の方が聴いたら結構腰を抜かす内容だと思います(^0^)
また、単純に聴きものとしても世界感が統一され、クワイエットストームな時間帯にはばっちりなので、OLちゃんなんかにもお勧めできます~ww
第2弾も、出るのであれば楽しみだな~っと
<Release Date>
Artists / Title Ken The 390 「Bamboo Breaks vol,1」
Genre : 日本語R&B、日本語HipHop(Japanese R&B、Japanese HipHop)
Release : 2008
Lebel : ??? BBCD-001
Notice : CD-R
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