調子いいので、本日2本目のご紹介(^0^) 指を真っ黒にして掘った真っ黒なHipHopとDeepFunkのミックスです。 いや~、すげー掘りっぷりですww
DJ のEBE氏は、掘り師系(?)のミックス作品を多数リリースされてる方で、渋谷Familyや渋谷Organ Bar などでもDJをしている方ですね。 そんなには知らない方なのですが(失礼!)、ミックス作品に関しては、「鬼レア」な類のレコードまで披露しちゃう・・・正真正銘のDiggerだと思っています。
今週も1枚、レアなSoul、FunkをミックスしたMixCD「Soul Trip(Lou Donaldsonジャケ!)」をリリースしました。
そんなわけで、ジャケから黒い本作は、ハードコアで真っ黒な90's New School 中心のHipHopと、これまた真っ黒でレアなDeepFunkをミックスした作品で、ぶっといドラムとベースの雨あられ、そしてハーコーなスクラッチ&2枚使いで大変なことになってますww
まず、A面、B面とも、前半がHipHopで、後半に進むにつれてDeepFunkな展開になっていて、気づくとDeepFunkになっていて、HipHopを聞く感覚でDeepFunkを聞く・・・ような構成になってます。
HipHopは、DITC関係、Large教授、その他知ってる人なら知っている「ぶっといビート」のNew Schoolを中心に選曲し、切れたスクラッチ&2枚使いでお腹いっぱいですww 「軟派なビートはいらんぜよ!」ってな感じで、ゴリンゴリンなビートの応酬に、迂闊にヘッドフォンで聴くと耳が痛くなりますww
トラックリストを見返すと、いや~レアなレコードが多いこと・・・ そんなに値段が高くないのもありますが、万越え上等な楽曲で溢れ返ってますww Main Source / Atom なんかは、きっとActualのオリジナルでしょう・・・諭吉が何枚飛ぶんだろう(--;)
ここ最近、HipHopのレコードって、値段が落ち着いてきて、そんなに動かないレコードは値下がって、お手頃価格になってますが、このテープに収録されているような、Finesseとか、Showbizとか、Large教授のものって、ものによっては下がってますが、依然として高かったり、更に高くなってる印象があります。
ここ数年、高値が続くマイナーなNewSchool&Middleなんかは、そんなに収録されてないですが、高値の花が咲き乱れて、お金は大丈夫なの・・・と心配になるぐらいなHipHopでいっぱいです(^^;) でも、内容は悪いわけがないですね!!
んで、もっと高値の花(高嶺の花じゃないよww)が咲いてるのはDeepFunk・・・ 私はDeepFunkは追ってないので、全ては把握してないですが、5桁、モノと買った時期によって6桁級は当たり前な内容です!
有名どころでは、Fabulous Originals とか、Roy Porterとか、勉強で見に行くDeepFunkのセール(Unionとか、Faceとか)で拝見する、誰がこの値段のを買うのかな・・・と思ってたものが目白押しです(^^;)
最近は、一時期の過熱ぶりから落ち着き、値段も下がってる印象がありますが、まあ・・・庶民にはオリジナル盤は買えない・・・というか手が出ないですね(^^;) 私も、なにかひと山当てたりしたら、手を出したりするのかな・・・う~ん、今の生活では無理だなww
ただ、値段が高いのは、音楽を知り尽くし、DeepFunkに辿り着いた猛者達が、選び抜いた楽曲なわけなので、内容が悪いわけはありません。 HipHopと同様に、ゴリンゴリンで真っ黒なビートの応酬で大変なことになってますねww
なんか、お金の話ばっかりになっちゃったので、このテープにおける他の内容のことに軌道修正します(^^;)
掘り師系の方って、そんなにDJとしての技術が高くない(そういった技術を必要にしない)イメージがあったのですが、このテープのEBEさんに関しては、技術がかなり高く、楽曲の黒さをさらに磨かせて聴かせてくれる印象があります。
選んだ楽曲が分厚いビートなり、ハーコーな雰囲気な曲が多く、意外とスクラッチなり2枚使いが難しいと思いますが、楽曲の黒さに負けず、気合いで鬼スクラッチ&2枚使いをしていて、大変良いです。 緩めにスクラッチでもしようものなら、楽曲の黒さを鈍らせてしまう楽曲が多い中、速めなスクラッチで攻め続け、男を感じましたww
それにしても、高額盤で2枚使いって・・・すげーなww あっ、私も2枚使いをする機会もないのに、ちょい高めのレコで、好きな曲なら2枚目を買ってるんだっけ・・・(--;)
あと、ミックスの世界観(Black!)をしっかりと維持して、ミックスをすることも大変良いと思います。 黒さをテーマにして楽曲を引っ張って行き、DeepFunkにも簡単にジャンプしちゃうところも、素人では絶対にまねできませんね。 実際、HipHopからDeepFunkに変わる辺りは、全然違和感がなく、技術の高さがうかがえます。
ただ、ミックスにおいては気になるところが一つあります。
ミックスを開始すると、数曲プレイし、5分ぐらい経過すると一度ボリュームを落とし、ミックスを終わらし、完全に音を切った後に、次のミックスが始まる・・・というスタイルなんですよ。
テープのタイトルからして「Spac/ing=間隔」なわけで、このテープだけがそういうスタイルをとってるのかも知れないですが、普通は地続きで選曲しているものが大半なので、ちょっと引っかかります・・・
氏の他の作品は確認してないので答えが分からないですが、理由は何なのでしょうか??? スクラッチしてて疲れちゃったのかなww
ただ、このスタイルでも、世界感はしっかりとキープしており、リスナーにとって、一度リセットの効果はあるものの、悪くないのが不思議です。 まあ、ロフト的な聴き方に近いのかな~っと思ったりしてます。
んなわけで、つま先から頭の天辺まで「真っ黒」な1本のご紹介でした。
ハーコーなHipHopが好きな方にはお勧め出来、DeepFunkが好きな方にも、HipHopの魅力に気付いちゃうかも知れない1本ですね。 ただ、素人にはお勧め・・・出来ないなww 素人が誰だか分からないですが・・・(^^;)
あと・・・このテープを作るのに、いったい「いくら」かかったんだろう・・・新車の軽とかが買えそうで怖いです(^^;)
<Release Date>
Artists / Title : DJ EBE 「Spacing Black !!」
Genre : HipHop(New School、Middle School)、DeepFunk
Release : 2004年3月頃
Lebel : ??? (Booking&InfomationでNOSTYLE RECORDSとなっていますが、藤沢にあるレコード屋とは別・・・ですかね?? 記載のある電話番号は埼玉・熊谷近辺だし、氏もそのあたりに住んでるらしい記述も検索したらあったので、個人プロダクションの名前なのかな??)
<編集情報> 2009/02/15
リリース日が分かったので、訂正しました。
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