
風呂入って、一杯飲みながら・・・連チャン書き込み! こっちの本は、過小評価どころか、知らない人も多いので、あえてプッシュします(^0^)
先ほどご紹介した
「House Legend」と同じような「Houseガイド本」になります。
発刊は1998年で、House Legendの最初の版が出た翌年に発刊され、もしかしたら「2匹目のどじょう」を狙ったのかも・・・しれません。 しかし、いい感じでHouse Legendとはズレていて、こっちはこっちで高内容になってます。
まず、面白い点は、これを作ってる所で・・・微妙に値段が安いクラブ系情報誌「Floor.net」なんですよ。 実際は、これが発刊された後に「Floor」がスタートしたようで・・・まるで、練習用に作った本のように思えます。
また、これを制作する中心人物もポイントで、あの「超ハウス・ディスク・ガイド」の監修者である「巽英俊」さんが中心に編集したようです。
「超ハウス・ディスク・ガイド」に関しては、非の打ちどころのないほど素晴らしい本で(これが載ってないよ~ってのはありますがww)、巽さんの力量があっての仕事だと思います。
最初、この本は某Union(またっすねww)で、今年の夏ぐらいに、袋に包まれてる状態(中古)で、定価の半値ぐらいで投げ売りしていて、内容が分からないまま試し買いをしたのですが、本編を読み、内容に驚き、奥付で巽さんの名前を発見して、流石だな~と思った次第です。
まあ、この頃(90年代後半)は、一種の「クラブバブル」であり、出版関係では「一発当ててやろう!」という山師的な態度で部外者が作成したものが多く、そういうものはたいして内容が良くないので、忘れ去れて行きます・・・
これも、危うくその「忘れ去られ本」に入りそうでしたが、無事に救出できてよかったと思います(^0^)
ちなみに、山師的な本も最近掘ってるので、その内、紹介します~
では、実際の本の内容・・・です(^^;)
まず、House Legendでは、「House」と名前の付く前の、それこそGarageとかLoftなんかもホローしてましたが、この本では、過去のことはザックリとしか紹介されず、どちらかというと「Chicago以降の現代的なHouse」の紹介を中心に進めます。
各種DJのインタビューや、歴史&シーンの紹介、ディスクガイド、アーティストガイド・・・など、House Legendと被るところも多いですが、それぞれの内容は結構読み応えがあります。 特に「あいうえお順」の「用語解説」が秀逸で、これは初心者には大変参考になると思います。
また、この本の面白い点は「日本のシーン」を強くフューチャーしてる点で、この点は過去を知らない者にとっては大変参考になると思います。
それこそ、木村コウさん、EMMAさん、Naoさんなどのインタビューや、仕掛け人さんのインタビュー(Yellowの村田大造さんなど)、クラブ&アナログレコード店紹介など・・・と、かなり充実しています。
当時の初心者にとっては、いきなり海外に飛ぶわけにいかないので、入り口としての「日本のシーン」を紹介してる点は大変良いと思いますし、読んでいても結構面白いですね。
ただ、クラブ&アナログレコード店紹介のところは、今見ると「潰れちゃった」ところが多く、ちょっとさびしい気持ちになったりします(^^;) Hiroさんがやってた「Real Music Records(ラブホ街の入口付近にありましたねww)」なんかは、Garage・Discoを集中的に買ってる私が、「いま現在」に行ったら本当に狂喜乱舞してしまうぐらいの品ぞろえでした・・・残念!
あと、変なところがマニアック・・・というか、突っ込んで書いてくれてるところもあります。
たとえば、DJ達が使う機材の紹介であれば、Ureiのこともしっかりとホローし、Houseの曲作りに使う楽器(それこそTR-909とか)のこと、制作方法のことなんかもホローしています。
また、これはマニアックだな・・・と思わせたのが、日本のHouseシーンの裏方紹介で「小林弘道」さんのインタビューが載ってるところです。
当時はManhattanの2号店(House店)の店長として、レコード店から見る「House」を話しているのですが、仕入れのこととか、Garage・Discoなんかの旧譜の買い付けの話など面白いですね。 たしか、Manhattanの裏のギネスがあったビルにお店があったと思いますが(違うかも?)、その後のHouse関係の店舗は、Mの本店近辺をウロウロしてましたねww
小林さんは、この後、公園通りにあった「Muteki Records」を立ち上げましたが、見事に玉砕・・・しちゃった印象があります(失礼な文章だぞ・・・ごめんなさい)。 しかし、90年代前半から中盤にかけてのHouseという音楽に対しての貢献度はかなり高い方なので、忘れてはいけない方ですね・・・
個人的には、当時のManhattanといえば、小林さんと板垣さん(現Ita-Cho!)が看板で、雑誌なんかでレコード屋紹介でManhattanが出ると、両名が映ってたこともあり印象的でした。
ただ、Manhattanも、最初は広い意味での「Black Music」を扱ってたようなので、HouseとHipHopが同居しててもおかしくなかったと思いますが(本当にそうだったのかは知らないです・・・ただ、渋谷警察の方にあったころはそうなんだろうな~)、HipHopのレコードが目立って売れるようになったので、分ける必要があったんでしょうね・・・。
んなわけで、結構内容が「濃い」一冊に仕上がっているので、ご興味のある方には是非お手にとっていただきたい一冊です。
値段も、まだ高くないはずなので、ブックオフ辺りで、半値、いけたら100円でゲットしてくださいね~ Legendの方は、ブックオフじゃ無理ですね・・・(^^;) 見事に背取りされてますねww
<Release Date>
Artists / Title : ペンデュラム編集部 「House Music Bible」
※責任編集は「巽英俊」
Genre : Houseガイド本
Release : 1998/09/10
Lebel : 株式会社ペンデュラム ISBN4-7952-7211-5
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