今日は仕事納めで・・・まあ、夕方からはダラダラと残務を処理しつつ飲むわけで・・・すでに出来てます(^^;) ただ、流石に外は激寒なので、2次会にはいかず、帰ってきましたww
んなわけで、今回は歴史的名作をご紹介~です(^0^)
詳細は説明しないぐらい有名な作品ですが、ShadowとCut ChemistがFunkなどの
「45’s=7inchのレコード」 をベースにセッション形式でミックスした作品です。
いや~、これは影響なり衝撃を受けた方は多いでしょう・・・
7inchで2枚使いとかスクラッチをしちゃうところ 、
各種アイデア満載のミックス 、そしてそれまでほとんどのリスナーが未体験であった
「DeepFunk」 を魅力的に調理するところ・・・など、それまで誰もやったことのないことをした1枚です。
個人的には、これを機に
「DeepFunk」が世界的に広まった 原因と考えています。
まず、ShadowなりCut Chemistの、個々の説明は省きますが、この2人の
「出会い」 がカッコいいですよね・・・
年齢はお互い近いと思いますが、90年代初期より、アメリカ西海岸の別々の場所で「堀り」を開始し、時期はずれますが、アーティストとしてデビューをします。 その流れで、お互いが知らないところで、Double Dee & Steinski / Lesson シリーズを引き継いだ
「Lesson 4」 をリリース(Shadowの方が先かな?)し、そのことでお互いが引き寄せられ、そしてお互いを認め合うことで、互いの曲をRemixなどをし、今回のプロジェクトにつながっていきます・・・
いや~、実
にいい出会い ですww だって、Lesson自体、当時は知ってる人はほとんどいないわけで、ましてNYにいない、白人の青年がそれを掘りあて、影響され、お互いが勝手に続編をつくり、出会う・・・これは
奇跡 ですよ!!
掘ることの素晴らしさ を教えてくれる、貴重なお話なので、後世にも残して行きたいですね・・・(^0^)
んで、このCDのご紹介です~
この作品は、1999年にリリースされたもので、「
Future Primitive Soundsession 」というサンフランシスコでのパーティーで限定販売(1000枚)され、その後、何度かブート込みで再リリースを経て、世界的に広まったものになります。
ちなみに、資料にしたサイトの情報によると、私の手持ちはブートで・・・というか、現地以外で販売されたものはブートと思われます。
もともと、上記パーティー(著名DJ二人が共演することを主眼に置いてるパーティーのようです・・・ちょっと前のageHaで開催されてたDouble Troubleが分かりやすいか?)にオファーされた二人が、何をするか考えたのちに、
Funkの7InchでHipHopのようなミックスしたらどうか・・・ となり、試行錯誤を繰り返し、上記パーティーを開催したと思われます。
んで、この作品自体は、そのパーティーで披露するルーティーンの
練習ミックス を録音したものになり、CD自体もトラック1とトラック2に分かれ、各25分程度のミックスになっています。
まず、重要な点は、使用している楽曲が、その当時、
まだ世界的に注目をされてなかった「DeepFunk」 を用いてる点です。
私自身も、DeepFunkに関しては、競ってDeepFunkの45を買ってはいないのので、正しい説明になるか不安ですが・・・大変素晴らしい音楽だと思います。
70年代初期の、JB以降のFunkにおいて、JBなどに影響を受けた者たちが、バンドを結成し、音楽活動をしますが、メジャーに上がれるものはごく少数で、ほとんどの者たちは時代とともに消え、人の記憶からも抹消されていきます・・・ その限りにおいて、
消えていったバンドらの楽曲に焦点を当てたのが「DeepFunk」 で、つまり、
マイナー止まりだったFunk と言っても過言ではないかも知れません。
マイナー止まりなので、アルバムは出せず、
シングル(=7inch) しか出せないバンドが多数ですが、それらの音源は、当時は受けいられなかったのかも知れない
「ヘビーなビート&リズム」「荒っぽさ」 なんかが内包され、
RareGroove、HipHop以降の「ビートカルチャー」 を通過した耳にはなじみやすく、かつ気持ちいい音楽だと私は思っています。
また、JBなり、Metersなり、あまたのFunkの楽曲はRareGrooveだったり、HipHopを通して、なじむわけですが、DeepFunkと称さされる楽曲には、メジャーなプロが演奏する以上に
「熱かったり」「情熱」 なんかがこもっていて・・・それこそ、普段は清掃員なんかをしてるメンバーが、頑張って貯めたお金を元に、「売れてやるぞ!」と意気込んで作ったものであれば、
気合い がこもっているわけです・・・
Brainfreezeよりも前には、Keb Dargeなり、Jazzmanだったり、ごく少数のものが、その楽曲の良さに気付いて掘り、そしてDJなどで披露することで、広まってきたかと思いますが、この作品においては、それらの楽曲を
「分かりやすい形」「注目を引く形」 でリスナーに提供し、かつ
DeepFunkの魅力を世界的に広めた 意義は大変大きいかと思います。
作品を作るにあたっては、4タンテ、2ミキサー、そしてDJ用エフェクターを使用してるようで、当時としては大変衝撃的な出来になっています。
だって、当時としては45rpmの7inchを2枚使い&スクラッチをするだけでも異端だったと思いますし、上記のような単純なセットで、
Lessonスタイルを踏まえたHipHopスタイルでミックス をしちゃうわけですから・・・
当時としては、知らない楽曲のBreak部分を2枚使いし、そのトラックの上で、フレーズを擦っちゃう・・・わけで、今となっては
Ulticut Upsのスタイル なんかが近いので、一般的になってきていますが、当時としては
「そんなことしていいんだ・・・」という驚き があったと思います。
実際のミックスなり、2枚使いなどは、
Lessonスタイル をしっかりと踏まえ、気持ちいい具合に進行していきます。 実際、知らない曲も多いのですが、
HipHopのネタ曲 なんか(Gangstarr / BYS ネタの、あのレア盤も!)もミックスされ、DeepFunkを知らなくとも、HipHopとして聴けちゃうところも多いですね(^0^)
ちなみに、
自分たちのネタ曲 も披露してるのですが、2セット目の中盤より始まる
「Shadowメドレー」 がヤバいです! Number Song → Number Song (Cut Chemist Remix) → Organ Donor なのですが、どの曲も、ネタレコードを用いて再構築しており、元曲を知ってるほどビビります!! 特にOrgan Donor のミックスはヤバイですね・・・真似したくなりますし、実際、最近出た誰かのミックスCDでも、ここの部分を使ってる方がいましたねww
なんか、上手い説明ができなかったですが、歴史的名作につき、お手に取る機会があれば、ぜひ聞いてみてください~ DeepFunkを知らなくとも、気づいたら好きになってるかも~です(^0^)
<Release Date>
Artists / Title : Cut Chemist / DJ Shadow 「Brainfreeze」
Genre : DeepFunk、Soul、HipHop
Release : 1999年
Lebel : Sixty 7 Recordings,US
Notice : No Track List
<補足①>
資料として、下記定番サイトを参照しました・・・ 英語だけど、ブート関連の話や、トラックリストなんかも掲載があります~
・
Discogs DJ Shadow & Cut Chemist - Brainfreeze ・
Wikipedia(US) Brainfreeze (album) <補足②>
CD版の他に、上記・左のアナログ盤も出ています。 ちょうどトラックが2つにわかれてるので体裁よくおさまってます・・・が、音はそんなによくないっす(^^;)
また、右のような「ネタ集」も出ています。 何種類かありますが、本人とは関係ないところで出してるのかな・・・? でも本人たちも加担をしてそうww
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コメント
chikashi
少し前から楽しく拝見させてもらってます。
この作品はホントに素晴らしいですね。Cut Chemist、Shadow、それにUlticut Ups!も大好きです。
しかし、スゴい量のテープをお持ちなんですね。勉強になります。
それと、誠に勝手ながらリンクをはらせていただきました。またお伺いします。
余談ですが、僕も某ミックステープブログ読んでました 笑
2008/12/27 URL 編集
mixtapetroopers
私も早速、chikashiさんのブログを拝見しましたよ・・・好みが結構似てるかもですねww 紹介品が結構ダブってるww 竹内の12inchは、私も今年、探してやっと購入できましたよ・・・ww
ここ最近は、レコード以上にテープとCDを掘ってるので、出来る限り紹介したいと思っています・・・なので、引き続き見てくださいね~
リンクは基本フリーなので、どうぞ~です(^0^)
2008/12/28 URL 編集