HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
刃頭 「現場デ炸裂」
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 年末年始の休みが終わったと思ったら3連休・・・微妙にうれしい(^0^)
 んなわけで、日本語ミックスもので、ちょっとレア価格をつけてる1本をご紹介です~

 DJは言わずと知れた「刃頭(Hazu)」さんです。
 80年代末より名古屋を中心に活動をしてる方で、もはや日本のHipHopの重鎮といっても差支えがないほどのDJです。
 Pager前(上京前)のTwigyと組んでいた「Beatkicks」や、残念ながら亡くなられたTokona-Xとのコンビ「Illmariachi」でのProduce活動なんかが有名だと思います。
 また、DJ Krush(最初だけね)、DJ Yas、DJ Kenseiを中心にしたDJ集団「Kemuri Productions」にも名をつられ、かなりイルなビートを醸し出す貴重な御大です。

 そんな氏が、2004年の年末辺りにリリースしたのがコレで、私は近年、ちょっとレアになってから中古で買いました。

 なぜ、このテープがちょいレアなのかというと・・・2004年に勃発した「Dev Large vs K Dub Shine」のマイクバトルにおける、DL側の2曲(ULTIMATE LOVE SONG、前略ケイダブ様)が収録されているからです・・・

 この日本初の本格的なマイクバトルについては、いろいろなサイトでご紹介があるので、下記なんかをご参照ください。

 ● Dev Large vs K Dub Shine まとめサイト
    ※この一件の他に、他の日本語ラップ関連の
     ディスソング年表があり、秀逸ですよ!

 ●Wikipedia K DUB SHINE

 私自身は、当時、ネットはそんなに使ってなかったので、Blast誌で知り、後で聞いたりしたのですが、面白い一戦ですよね。
 マイクバトルに関しては、どうして起こったかは闇の中ですが、面白いのは「ネットを主体に起こったこと」ですね・・・

 それこそ、KRS vs MC Shan など、バトルは昔からあり、その当時はラジオだったり、リリースするレコードだったりしたわけですが、それがネットで・・・ってのは時代が変わった証拠で、結構ビックリしました。
 実際にディス曲を出す本人側もレスポンスが早く、かつリスナー側も盛り上がることができる・・・という点がポイントで、個人的には、ちょっとHipHopから離れ始めた時期ではありましたが、日本のHipHopもやっぱり面白いじゃん!って思いましたよ(^0^)
 まあ、単なる口喧嘩でなく、自分のスキルを持ってマイク(曲)で戦う・・・ってのは、HipHopの美学としてこれからも続いてほしいです。

 ただ、当時、残念だったのは、HipHop関連での中心ではあったと思われる「Blast誌」が、一切ホロー出来なかったことです・・・
 大人の事情がいろいろとあったようですが、当時連載なんかをしてた宇多丸師匠なんかは、このことをホロー出来なかったことを「雑誌の敗北だ・・・」みたいに言ってましたね・・・ 
 私自身も、Blastをかなり頼っていたし、バトルのことだってBlast(Front)から学んだし、なのに・・・なんで取り上げないの??っと、ちょっとショックを受けた記憶があります。

 んなわけで、そのマイクバトルのDLの2曲が「なぜか」収録されています・・・
 なぜ収録されたのかはわからないのですが、この点は妄想ばっかり膨らむのでやめましょう(^^;)
 個人的には、リリースされた時期がバトルより3か月ぐらい後になり、話題の曲なのと、今回のミックスに合いそうなので、HazuさんがDLに断って収録したのかな・・・と妄想していますww


 しかし、これはミックステープですので、当然他の曲も入っています。
 私個人としては、他の面も悪くはなく、このDLの曲ばっかり注目され、レア化するのは不健康だと思いますので、そちらの方を掘り下げたいと思います。

 このテープの肝となるのは、Hazuさんの「オリジナルミックス」「オリジナルブレンド」を多数収録している点です。
 
 Hazuさんの楽曲って、なんか「」のあるトラックが多く、私の言葉が足りなくってうまく説明できないですが、凄い「異質」なんだけど、味のあるトラックを作る方・・・だと思います。
 それこそ、90年代後半に登場した「Illmariachi」なんかは、リリース時にはそんなに話題にはならなかったですが、Tokonaの癖のあるラップもいいし、Hazuさんのトラックも悪くなく、結構聴いてた記憶があります。

 特に、Hazuさんも良く公言していますが、「ヤクザ映画」のテイストなんかが強く反映されてるものも多く、実際このテープを聞いた時も、このテイストが強く含まれてるな・・・と感じました。

 今回のテープでも、A面では、日本人HipHop、日本人Reggaeの曲で、かなり「不良」テイストを醸し出す良曲(自身の曲を含む)をチョイスし、その世界感の作り方が大変良いと思います。

 A面はイントロから「イルなミックス(ネタは言えないww)」を展開し、トラックと歌詞が完全にこの「不良」テイストのまま突き進み、最後に上記バトルのDLの「ULTIMATE LOVE SONG」がミックスされます・・・
 個人的には、Reggae陣の曲が、このテープの、私が思った主題(=不良性みたいな)を明確に理解させてくれ、結構引っかかりました。 特に、Silver Buck氏がいいですね・・・この方も、年少のころはいろいろと「お痛」をしたらしいですからね・・・言葉の重みが違います!

 まあ、HipHop、Reggaeを問わず、不良の道を突き進んで、その後、音楽の道に進んだ方は多く、ストリートに根ざした音楽だからこそあり得る「世界感」ですよね。
 私自身は、いわゆる「不良」的なことは一切興味が出ず、感覚なり行動をしたことがないのですが、私も「男」なので理解できるところも多いです・・・ 
 また、言葉を「カウンター・カルチャー」として置き換えると理解が出来るところが多く、糞くらえな「メインカルチャー」に反旗をかざす・・・という意味では共感が出来る部分もありますね。

 A面に関しては、主題と思われる「不良性」を、トラックと歌詞でしっかりと統一し、ミックスに昇華してる点は秀逸で、ドライブなんかで聴いてると「箱のり」したくなっちゃう・・・かもなミックスですね(^0^)
 ちなみに、DLの曲に眼を奪われがちですが、あのCanibus(LLとバトルで有名)の刃頭ミックスが収録され、Canibusのディス曲ではない曲をミックスしてますが、裏テーマは「マイクバトル」なのか・・・と妄想させてくれますね(^^;)
 あと、レアなBeatkicksの曲も入ってます~


 んで、B面です・・・こちらはこちらで凄いことになってます!
 B面では、A面で説明した「不良」な雰囲気をトラックで表現をしてるのですが・・・いや~ある意味「ろくでなし」なことをしてますよ(^0^)

 ちょっと書きにくいことではあるのですが、B面では「ブレンド」を多用しており、そのブレンドする「元曲」がヤバいのです・・・・
 どう、ヤバいのかというと、その曲をブレンドすると「著作権」を持ってる人から絶対怒られるよ・・・っていう「日本の曲」「日本で有名な曲」を、大胆に自身のオリジナルトラックの上でブレンドをしてます!!
 詳細は避けますが、DLの曲よりもスゲーことしてるな・・・という内容で、とりあえず、大滝詠一さんと猪木さんはビビりますねww
 
 そして、B面の最後では、またDLのディス曲「前略ケイダブ様」が収録されてます・・・が、個人的には流れをくんだ選曲になってなく、ちょっとな~と思いました。


 このテープが市場で判断されたとき、DLのディス曲が音源化されたことのみが主眼点になっていると思います。
 しかし、それ以外の私が説明した点なんかも、総体的にかなり秀逸なミックスになっており、この点も評価すべきだと思います。
 まあ、日本でも歴史に残る「マイクバトル」が起こったことに対しての「記念碑」としても意義があるとは思いますが、ぜひHazuさんのミックスにも焦点があたってほしいな・・・と思う一本です。
 今回の紹介は、私のブログの本旨である、陰の当たらないところに光を当てる・・・みたいなことが上手く書けたので、うれしいっす(^0^)

<Release Date>
Artists / Title : 刃頭 「現場デ炸裂」
Genre : 日本語HipHop、日本語Reggae・・・・
Release : 2004年
Lebel : Office カウンタック

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< 補足 >
YouTubeで、バトルの曲が上がってたので、順番に貼りつけときます。

①DEV LARGE - ULTIMATE LOVE SONG


②K DUB SHINE - 1 THREE SOME


③DEV LARGE - 前略ケイダブ様


 個人的には「DL」の勝ちっすかね(^0^)
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