え~、明日も土曜なのに仕事になり、残業続きで疲れてたこともあり、早めに帰宅・・・ 早めに寝ようかな~と思いましたが、作品紹介の更新が遅れ気味なので、がんばります(^^;)
2002年 にリリースされた、
日本企画のオフィシャル・ミックス作品 で、DJは・・・言わずと知れた「
Pranut Butter Wolf(以下PBW) 」です!
氏の所有するレーベル「
Stone Throw 」の運営方針と同様で、
DJ面でも期待を裏切らない方 ではあり、
この作品でも期待を裏切らない選曲 をしてますよ(^0^)
まず、リリース元は、
avex trax / cutting edge 傘下の「Brownsugar Records」 という、一応メジャーレーベルよりリリースをしました。
このレーベルは、世間的にはあまり知られてないですが、意外と活動してたレーベルで、2000年頃より活動を開始し、結構
コテコテなSoul関係の作品 のリリースや、
オーガニックなUK歌もの作品 などのリリース、またはミックス作品・コンピレーションの発表、あと旧譜の再発っぽいことをしてた・・・記憶があります(^^;)
一応、手持ちを探したら、下の
Jaki嬢のHeavenの再発12inch があったので、貼っておきます・・・このロゴ、見覚えがあるかな?
上は、個人的には
MUROさんのピッチ+4でのミックス にヤラれ、原曲も知っていたが、
DJのミックスにより「好きになった曲」 の代名詞で、オリジナルも、値段が上がる前に買いましたww 一時期、結構高かったすよね~、avexロゴのやつ・・・
あっ、話を戻します(^^;)
私も当時はこのレーベルを、ほとんど注目してなかったですが、それこそ
Elisha La'Verne とか、
鷺巣詩郎 さんがいたな・・・とか、
DJ Sakurai さんがミックス作品を出したり・・・とかしてて、メジャーながら意外と頑張っていたレーベルです。
ただ、今は終わってしまったようですね・・・残念!
んなわけで、なぜかこのBrownsugar Recordsより、2002年にこの作品がリリースされました。
なぜ、PBWに指名があったのかは不明ですが、レーベルが得意とした「
オーガニックな雰囲気 」を出すべくPBWに指名が回ったのかな~と思ってます。
ただ、さすが
「Stone Throw」の首領 だけあって、
ミックスは一筋縄にはいかないナイスなミックス に仕上がっており、かなり良いジャンルレスミックスに仕上がってます。
出だしは、PBWのお膝元である西海岸の名門レーベル「
Solar 」のクラシック「
Dynasty / Adventures in the Land of Music 」からスタートします。
いつもなら、ここでその12inchを紹介するのですが、なぜか持ってないので、このまま紹介を進めます・・・(^^;)
個人的には、上記楽曲がこのミックスでは意外と重要で、
このテープの世界観を分かりやすく紹介する、よい導入部 になってると思います。
つまり、上記楽曲の
「しなやかで、幻想的で、かつレイドバックをした雰囲気」 がこのミックス作品の主題であり、それに
PBWの持つオリジナリティー とか、
西海岸フレイバー が合わさった、ナイスなミックス・・・ということです。
Solarの他の楽曲も、NYの曲とは違う、レイドバックをした趣きがあると思いますが、まさにそれを利用した出だしになっていて、大変良いです。
そして、この後も、この雰囲気を維持しつつミックスは進行します・・・
選曲された楽曲は、上記のような主体性の元、
流石「Stone Throw」といった感じの曲 が選ばれており、レーベルカラーである、
HipHopのような現代的なBeat と、
Soul/Funk/Jazz/RareGroove等の旧譜の世界観 をうまく混ぜたミックスに仕上がっており、まさに
時代を飛び越えた「Fusion(混ぜるって意味ね) Beats」 を体現しています。
Stone Throw自体、初期のころ(90年代中頃)は、盛り上がってきた西海岸のHipHopレーベルの一つという印象でしたが、時間が進むにつれ、
Madlib だったり、
Egon だったり、
故JayDee だったり・・・
優秀な人材が集まり、それらの人の「個性」を昇華し、各人の個性をしっかりと表現したレーベル だと思います。
Grooveの記事などで、彼らのレコード掘りに対する一面を伺うことがありますが・・・
勝てない・・・ ですよね(^^;)
Egonなんかは「そんなの掘ってるのかよ!」の連続だし、Madlibもなかなかですよね・・・
んで、首領のPBWも・・・やっぱり「
勝てない 」存在ですよねww
過去に
「Female Rapper」のみのミックスCD を出したり、
マニアックなクリスマスものの曲 を集めたCDを出したり・・・流石な御大です(^^;)
PBW自身は、
レーベル参加メンバーに負けない趣味 を持ち、かつ
メンバーを束ねる存在 なわけで、
レーベルの持つ「新譜と旧譜の融合性」を一番理解してる・・・存在 だと思いますので、今回のミックスのような
「時代を飛び越えた」ミックス が出来たのかな~と思います。
全体的なミックスに関しては、どちらかというと、
選曲のチョイスの上手さが目立ったミックス で、
新譜系&旧譜系の混ぜ具合が絶妙 で、大変良いです・・・
特に、レーベルに契約をしてる・・・というか、レーベルにとって大切な人物である「
Madlib 」関係の楽曲は多数チョイスされており、これがいい雰囲気を醸し出してるんですよね~
私自身は、あまりMadlibを追ってはいないのですが、それこそBlueNoteのカバー集とか、Stevieのカバー、Weldon Irvineのカバーとか・・・流行の流れで買いましたが、そのグルーブにはやっぱりヤラレましたよ・・・
上記のMadlib作品は、このテープには選曲をされないですが、上記のようかMadlibの世界観・・・うまく説明できないですが、
現在と過去の楽曲をつなぎ合わせ、幻想的な雰囲気を現代的に表現する・・・ みたいな曲が多数チョイスされており、PBWの選曲眼の良さに負けます・・・
他の曲でもトライブのラストアルバムの未シングル曲だったり、MF Doom のSadeネタのDoomsdayのような新譜勢や、Tuff Crewのようなマイナーミドル、B.T.ExpressやS.O.U.Lのような旧譜をうまくミックスしてますね~
あと、それらの楽曲は、
レイドバックした雰囲気を維持するミックス に終始し、派手なミックスはなく、
気持ちいぐらいのロングミックス を決めたりしてて大変良いですね!
ミックスをする
楽曲と楽曲が溶け合うぐらいのロングミックス で、このミックスの主題にあった、ミックスだと思います。
細かく聞くと、2枚使いもしてるのですが、むしろ「雰囲気」を延ばすためのトリックで、その心がけが大変いいですね。
今回も、ダラダラと書きましたが、
非常に雰囲気のあるミックス に仕上がっており、個人的にはお勧めです!!
日曜の朝、気づいたら早く起きて、日差しが入り込み始めた時間帯に、布団の温もりに翻弄され、気だるくも、気持ちいい瞬間・・・のようなミックス で、個人的にはかなり好きです(^0^)
CD版の方が入手しやすいかも知れないですが、こういうのはテープで欲しいですね・・・是非どうぞです!!
Artists / Title : Pranut Butter Wolf 「Fusion Beats」
Genre : HipHop、DanceClassics、Funk、Jazz・・・
Release : 2002年10月
Lebel : Brownsugar Records RRTD-88379
Notice : CD版もあります・・・というか、CD版の方が有名です(^^;)
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追記 2009年2月25日
追加調査によると、最初はCDのみのリリースを予定していたが、渋谷のレコード屋「DMR」からのリクエストで、テープ版も作ったそうです・・・ホントかな~??
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