続けて
MUROもの をご紹介・・・休みの日なので朝から作業です(^^;)
人気シリーズ
「Diggin' Heat」シリーズの最後の作品 をご紹介です~♪
「寒い冬を暖かくする・・・」 がコンセプトなシリーズですが、この
2000年 にリリースされた
第4弾 で終了します・・・
ただ、
このコンセプトも他の作品に引き継がれたり、実際の作品での世界観も、さらに発展し、他の作品に展開している・・・ と思います。
まず、今回の作品は、今までの作品と比べ
「RareGroove」への接近率が高く、特にBrazil、Latin、Europeなど、高度な掘りを必要とするジャンルの楽曲を多めにミックス しています。
この辺は私の知識がほとんどなく、説明するのが難しいのですが、
「Kitty Winter Gipsy Nova」 みたいに、今でも
「万越え」のレコ が多数収録されています(^^;) まあ、当時よりは値下がってる・・・んだとは思いますけど・・・
MUROさんの方向性を見ていると、「
黒いRareGroove (=FunkとかJazzの範囲)」は昔から掘ってたと思いますが、この時期ぐらいから
今まで扱わなかった類の旧譜ジャンル を使用するようになってきて、
世界各国の音楽に手を出し始めた・・・ と思います。
レアグルなどについては、
OrganなどでDJをしてて、須永辰緒さんなどの「その筋のベテラン」に刺激を受け、買うようになった・・・ とインタビューで答えてた記憶があり、最初は「
ネタ 」として買ってたと思いますが、次第に
DJプレイ に取り入れるようになった・・・と考えられます。
特に、
BrazilやLatin、Reggaeなどの「南海テイスト」 な感じなのは、
作品なりDJに色濃く反映 されており、このテープがリリースされた
2000年夏に発売されたオリジナルアルバム「PAN RHYTHM : Flight No.11154」 では、
世界各国の音楽をフライトする・・・みたいなコンセプト の元、上記の
南海テイストが素敵に表現 されています。
PAN RHYTHMのCDは持ってないので、ちょっとレアな資料として、リリース時に配布された
宣伝用パンフ をあげておきます・・・
パンフと言えど、流石MUROさんだけあって凝っており、分かりづらいかも知れないですが、
飛行機のチケットに模した仕様 になっており、
作品の世界観(世界各国の音楽をフライト・・・みたいな)と遊び心が上手く反映 されています。
そんなわけでこの作品は、PAN RHYTHMの前哨戦じゃないですが、
MURO流の「南国テイスト」 がポイントになり、MUROさんが今まであまりプレイしなかったRareGrooveやBrazilモノなどを導入しつつ、MUROさんらしいボーダレスな選曲が楽しめる作品になっています!!
まず、選曲なんですが、先ほども触れたとおり、南国テイストがキーワードでありつつも、
MUROさんらしい新旧を問わないボーダーレスな選曲 が重要で、大変なことになってます・・・
旧譜系であれば、新機軸であるBrazilモノとして、ソウルスクリームもネタにした
「Ray Barretto / Pastime Paradise」 をプレイしたり、人気AORにしてFreesoulクラシックでもある
「The Keane Brothers / Candy」 など・・・イイ所を突いてきます!
もう、旧譜系は調べれば調べるほど・・・深すぎで太刀打ちが出来ませんが、難しいことを考えなくても、楽しめる選曲にしている点は流石です!!
また、これぞMUROっていうのが、こういった旧譜系の曲の合間に、平気に新譜系の曲を入れてくることで、MUROさんがプレイしたことでシーンに広まった
「Live Jays / Over You」 とか、UK Soulクラシックでもある
「Mica Paris / Two in a Million」 なんかがプレイされてます・・・
これが出来ちゃうMUROさんのセンスはホント敵いません・・・他にもダウンテンポのHouseとか、CrossoverJazzなんかをサラッとプレイしてて、
作品自体に時間軸がないのは驚異的 だと思います(^0^)
なお、個人的には
Ray BarrettoはMUROさんに教えてもらった曲の一つ ですね・・・
知ったのはこのテープではなく、MUROさんがDJをしていた
Da Cypher でブラジルもの特集があり、その一曲目にRay Barrettoをプレイし、一発で好きになった記憶があります・・・
まだまだ高いレコードではありますが、昔ほど高くは無いので大人になってから買いましたが、ホントイイ曲ですね~♪
んで、今度はミックスの話をしますが、
ミックスも最高 ですね!!
よく私がMUROさんのミックスを表現する時に、効果的にミックスしてるという意味で
「殺しのミックス」 なんて表現を使っていますが、この作品でも深く聴けば聴くほど「殺しのミックス」が炸裂しています(^0^)
個人的に一番プッシュしたいのが、A面最後で展開する写真のレコの流れで・・・これは好きな方が多いかと思います。
NATALIE COLEの名曲を、香港の女性歌手がカバーした
「Teresa Carpio / Mr.Melody」 をプレイし、盛り上がったところでラテン風ディスコの良曲である
「Karla Garrison / This Gould Be The Night」 へ素晴らしいタイミングでミックス・・・この繋ぎは何度聞いてもイイですね!!
このミックスは、A面の最後に配置され、割と緩めに進んでいたミックスの最後の「締め」としてプレイしてるようで、
温め続けたグルーブを最後に爆発させるような効果 もあり、素晴らしいの一言です・・・
また、このミックスは、作品のキーワードである
「南国テイスト」も上手く表現してるミックス でもあり、このテープの象徴的な部分だと思います。
Heatシリーズは「寒い冬を暖かく」みたいなところがキーワードだと思いますが、個人的にこの作品を聴いて感じるのが「南国テイスト」があるところで、それこそTerresa→Karlaの
アッパーだけど人肌優しい感じで温める・・・ みたいなところがあるかな~と思います。
また、
その温め効果を光らせるため、Ray Barrettoのようなサウタージした感じの緩めの曲を入れてる ところもポイントで・・・
トータルバランスでみても素晴らしい と思います!!
まとめになりますが、全体的には緩い感じでミックスが進みつつも、要所要所でしっかりと盛り上げ、聴いてて心が温かくなるミックスが素晴らしく、Heatシリーズの最後を飾る作品として大変申し分がないと思います!!
特に、MUROさん的に新ジャンルを導入しつつ、自分のミックスに昇華している点は重要で、月並みな表現ですがMUROさんにしか作れない世界になっていると思います!!
また、Heatシリーズはこれで終わりですが、今回話題に上げたような「変化」があり、他のシリーズに発展していく・・・と考えると、転換点としては重要な作品とも考えられますよ♪
まだCD化されてない作品ではありますが、かなりイイ作品なので、是非興味があれば聴いてみてくださいね~
Artists / Title : MURO 「Diggin' Heat 2000」
Genre : RareGroove、Brazil、Latin、Europe、Reggae、Disco、UK Soul、R&B、House、CrossoverJazz、AOR・・・ (こんなにジャンルがある!!)
Release : 2000年12月?
Lebel : KODP No Number
Notice : トラックリストについて
ジャケットに印刷はありますが、何点か
誤植 があります(例:Live JaysがLive Vaysになってる)
全ては調べてないですが、ご注意ください・・・あえて誤植したのかな??
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<編集情報>2010年5月4日
TeresaのLPがやっと買えたので、思い切って更新しました。文章を結構変更しちゃったけど、綺麗な文章になったかな?
それにしても、こう眺めてみると、ボチボチ高額なレコードが並ぶようになりましたね・・・散財してるな・・・はあ・・・(--;)
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<追記> CD再発について
この作品も2011年11月に2枚組CDで再発されました。こっちの方が聴きやすいと思うので、気になる方は聴いてみてね(^0^)
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コメント
matsuno
レアなフライヤーなど、見たこともない物
ばっかりで、面白すぎます。どうも!!!
2009/02/13 URL 編集
mixtapetroopers
私もMUROさんは大好きなので、
まだまだご紹介してないのが沢山あります。
これからも紹介していきますので、
宜しくお願い致します~♪
フライヤー関係、需要がありそうですねww
発掘しないと・・・(^^;)
2009/02/14 URL 編集