HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Manhattan Records - MACH / Mail Order List
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 久々のネタ企画・・・今回は、別件で調査をしながらネタを練ってたので2カ月越しぐらいの企画です(^^;)





(1)はじめに

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 今回は、渋谷を代表する有名アナログレコードショップ「Manhattan Records」「MACH」という店舗配布用のリスト「Mail Order List」という通販用・店舗配布用リストをご紹介します。

 まず、Manhattan Recordsのことは説明しなくても大丈夫ですかね・・・上記の写真のとおり、実店舗での販売は世界的にも有名なお店で、利用した方も多いかと思います。
 また、いわゆる「通販」業務も行っており、こちらの営業形態も、店舗に行けない地方の方々を中心に利用が高かったと思います。

 今回、この話題を取り上げたのは・・・このリストを「見る必要」があったからです・・・

 実は、このブログを始めて「困ったこと」があり、それを解決するべく・・・このリストをタンスの奥から引っ張ってきました・・・
 困ったこととは、このブログで紹介をしてる「ミックステープ」の「リリース日」とか「詳細」が分からないことだらけで、その点をなんとか解決しよう・・・と思いこのリストを引っ張りだした次第です・・・
 
 ミックステープとかミックスCDって、著作権的にはアレなので、作品自体に明確な情報が書かれてないことが多く、私がブログで作品紹介をする上で、正しい情報がかけているかが不安だったりしていました・・・

 その点、このリストは、お客さんへ「売り込む」為の資料とあって、大変情報が明確で、忘れてたこと、知らなかったことを明確に教えてくれて、大変助かりました。
 読み返す作業にかなりの日数を割き、苦労はしましたが、無事にリサーチは完了し、今現在は、こっそりと過去の記事の訂正や、今後に生かす方向で動いています;(^^;)

 ただ、リストを読み返してて・・・色々と面白いことに気づき、これを紹介しないわけにはいかないな~と思ったので、今回のご紹介と相成りました。
 以下では、私が面白いと思った点を交えながら、このリスト(店舗用・通販用)をご紹介したいと思います・・・





(2)私とManhattan

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 まずはじめに、Manhattan Recordsのこと、そして私とManhattanとのお付き合いなどをご紹介します。

 今回、調査をしてて、Mの社長さんのインタビューにぶち当たり、これが大変分かりやすいので、かなり参考にしました!
 ちなみに、今回、このインタビューを見て、初めて社長さんの姿を確認しましたが、先日のリニューアルの時も、お姿を拝見してました・・・インタビューの写真の通り、大変若々しい方で、お店の外でニコニコしながら、お客さんの往来を見てた・・・記憶があります。

 まず、Manhattanの成り立ちですが、Manhattanは1980年より開業しており、初期は渋谷警察署の裏手にあり、海外モノの中古レコード店として営業をしていました。

 いわゆる買い付け中心のお店で、ブラックミュージックの品揃えは良く、SoulやRareGroove、Discoの12inchなど、当時からDJ、コレクターのお客さんが多く、顧客のマニアックな要望に応えていたお店だったと思われます。

 そして、93年より現在の宇田川町に移転し、新譜メインのお店になり、現在に至っています・・・

 移転に関しては、移転前よりブラックミュージックの延長線上であるHipHopやHousueなどのクラブミュージックも取り扱うようになり、それらを特化するべく移転したそうで、クラブ・DJ文化が生まれ始めたタイミングで拡張し、利用者の要望に上手く答えたと思います。
 特にこの点は、優秀なスタッフさんの存在が大きく、Houseであれば小林弘道さん、HipHopであればIta-Choでお馴染みのMr. Itagakiさんなどの功績が大きく、お店が順調に発展したようです・・・この時代の話は、Ita-Choさんのブログに断片的に書いており、小林さんとの話や、凄い協力してくれた不動産屋さんの話は大変興味深く、リスペクトです!!

 場所としては、向かいのビル(サイゼリアがあるビル)に移転前のタワーレコードがあったり、Ciscoが近くにあたりで、レコードが好きな人が集まる場所だったので、選んだそうで・・・これがレコ村の形成に繋がるとなると、面白い話ですね!
 当時の外観は、今みたいなガラス張りではなく、入口はManhattanoのロゴが描かれた木製の大きな扉でふさがれており、扉を開けると・・・大音響でレコードが鳴りつつ、レコードが沢山陳列されており、狭い店内がお客さんで溢れ返ってました!

 そう、時代はDJブームの真っ盛りで、ホントお客さんがいっぱい来店してて、奪うようにレコードを買ってましたね・・・

 実際、売れてる量も凄かったという話も聞いたことがありますが、当時の熱気は本当に凄かったですね・・・私も高校生ぐらいで、恐れ恐れ行ってたので、記憶が曖昧ですが、みんな恐ろしい量のレコードを買っていたのが記憶にあります。
 特に、象徴的なのは、新商品のレコードを搬入するのに、かなり大きな車がお店の前に止まり、ビックリするぐらいの量の段ボールが荷降ろされていました・・・下手したら、近くの東急ハンズ並に仕入れがあったとも言っても過言では無く、今思い返すとスゲー時代でした!


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 そして、私がManhattanに行き始めた高校生ぐらいの時は、お金はそんなにない中、勉強半分でいろいろ買いましたね・・・

 まず、95年ごろの話ですが、自分もまだまだ子供だったので、入るのが結構「怖かった」お店でした・・・笑い話じゃないですが、こわもてなBな輩がいっぱいいて、「かつあげ」でもされるんじゃないかと思ってました(^^;)
 なので、あの当時の木の扉を開くのが結構勇気が必要だったな~と思い返しました・・・私と同じ方も少なくはなかったかな??

 ただ、輸入盤の品ぞろえ・セレクションは間違いなく、私が買い始めた95年ごろは、写真の「Group Home / Super Star」「Groove Theory / Tell Me」のようなレコが流行ってて、Mでも激プッシュしてましたね!!

 当時としては、HipHopもR&Bも「NY」全盛時代で、グルービーなワンループものが流行ってて、最初は訳も分からず、一押しなレコードで、なんかカッコ良さそうだな~という程度で買ってたのですが、Mの一押しは当りが多く、セレクションの信頼感はあったと思います。
 壁一面に新入荷のレコードが飾られており、その他にもストック品が多数陳列され、狭い店内がレコードとお客さんで一杯だったのは良い記憶です・・・当時なので、視聴などは出来なかった(お願いすれば出来たけど、怖くて出来ず)けど、店内で爆音でプレイされる押しレコも参考にしてましたね~

 そして、Mに関しては「中古レコード」も実は重要で、事あるごとに「買い付け→放出」があり、これはメチャクチャ熱かったです!!

 常設でも中古は置いてありましたが、買い付け放出はホント熱くって、並ばないとお店に入れなかった感じで、今のユニオンとかのセールとは比べ物にならない位、人が並んでいました!
 上のフライヤーは、そのManahttanのセールのフライヤーで、実際の会場では、レコ箱に無数の手が伸び、まさに「争奪戦」でした・・・私も子供ながら入店し、レコードをめくってましたが、怖いBの輩の速い掘り方に圧倒され、もっとレコードの掘り方をうまくならないと・・・みたいのをMのセールで学んだ記憶があります(^^;)

 また、当時の印象的な話で行くと、HipHopの黄金期の人気シングルを、独自に再発盤を企画してましたね!

 先ほどの、セールにも関連しますが、人気なシングルは値段が高騰し、とてもじゃないけど手が出ないので、再発は助かった方が多いはず・・・一応、以前の「この記事」で簡単に触れましたので、ご参照を・・・
 ただ、あれは・・・音が悪く、当時からもアレでしたね・・・この点は、担当してたIta-Choさんのブログによると、日本のエンジニアにお願いしてミックスダウンをしたら、HipHopのドンシャリ音が理解されず、こうなった・・・みたいな話をしていました。




(3)店舗用リスト/通販リストについて

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 そんなわけで、本題の「リスト」の話に移りましょう!

 まず、今となっては「ネット販売」が通販のことを指すかと思いますが、ネット普及前は「紙」ベースの冊子/資料で通販を行うことが主になり、今回紹介するManhattanでは「通販リスト」が存在をしていました。

 今でこそ、レコードはネットなどで通販をすることがスタンダードになりましたが、レコード通販という形態自体は、大昔からあり、珍しい営業形態ではないと思います・・・日本も、そして海外でも、コレクターという存在がいる限りは、そういった通信販売は存在し、1970年代ぐらいからあったかと思います?

 よく音楽雑誌の広告欄にレコード屋さんの広告があり、それを見た人が、そのお店に連絡をしてリストを送ってもらい、欲しいものは注文し・・・みたいな感じで、ある意味、アンダーグラウンド(?)な感じで通販がありました。
 Manhattanも、実際に何時からやり始めたのかは不明ですが、営業開始をした時点で、マニアックな商材を扱っていたので、かなり早い時期からリストで販売は行っていたと思います。

 そして、この通販リストは、90年代以降のDJブームにおいては、もの凄く重要で、この恩恵を受けていたDJやコレクターは大変多かったと思います!!

 私自身、当時から通販を利用していなかったので、想定のレベルになりますが、全国的に若者文化として急に広がったので、地方だとお店がなかったりしたと思うので、その需要を埋める存在として通販リストが存在したと思います・・・今回紹介するManhattanのリストや、CiscoやDMRのリストは、大変活用されていましたね!
 また、お店があったとしても、欲しがるレコードの大半が新譜も旧譜も「海外」からのレコードなので、地方の小さなレコード屋さんでは太刀打ちが出来ず、規模や情報量が大きい所に集中する状況もあったので、Manahttanなどの大手が活躍をしていた部分もあると思います。

 んで、Manhattaのリストに関しては・・・やはり「HipHop好き」な方に人気があったと思います。

 Manhattan自体、広義のブラックミュージックを扱ってたので、Houseなんかも強かったですが、HipHopの人気と共にお店が成長した部分は大きく、HipHopが好きな方にはお馴染みだったと思います。
 リストも、こらから紹介するように、時期によってサイズや内容が変わったりするのですが、見ている限りでもHipHop関連を中心に据えている部分が感じられ、その人気で成立してた部分が強いんでしょうね~

 ちなみに、通販部門は本店ではなく、別の場所にあった(東北沢?代々木上原も?)様です??
 以前紹介した「Chill Rob Jay」さんが、KODPに入る前はMの通販部にいたそうで、規模も結構大きかったのかもしれないですね?? 


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 そんなManhattanの通販リスト、結構な量を私も持っているのですが・・・私自身、実際に通販をしたことはありません

 今も昔も、時間と電車賃があれば「実店舗」に行ける環境だったので、欲しい商品があればお店に行けるので、通販をする必要がないのが理由です・・・
 ただ、それが悪い方向にねじ曲がり、どんなに欲しくても実店舗で買う!という姿勢になってしまい、ヤフオクもやらない、面倒な体になってしまいました(^^;)

 では、なんで、この「通販リスト」を持っているんでしょう・・・

 それは、ある時期から、店舗でも「販売用の資料」としても無料配布されており、それを貰っていたから、今回の紹介に繋がったんですね・・・

 基本的には週末辺りに週1回発行され、店頭の分かりやすい位置に置いてあり、レコードを買わなくっても無料で貰えたので、毎週のレコードハンティングの際は必ず頂戴していました。

 この辺の変遷は、少しややこしいので、詳細は以下で説明しますが、初期は通販リストと別に店舗用のリストもあったのですが、大変利用価値のあるもので、下手したらコレを目当てに渋谷に行っていたぐらいです!
 資料価値は天下一品で、もの凄く詳細な情報が書いてあり、時間的に余裕があれば、とりあえずリストを貰い、喫茶店で一服しながら読んで、実際に店舗に戻って商品を買う・・・なんてこともしてました。

 これは今でもそうかもしれないですが、実店舗での情報って、展示する場所の問題などで、実は細かい情報が伝えられなかったりすると思います。

 まあ、実際の盤を視聴できる/コンディションが確認できるという点では実店舗の優位性は敵いませんが、クラブミュージックという、新しいアーティストが沢山出てくる音楽においては、それを詳しく紹介出来る方法は重要で、それが「この通販リスト(=店舗配布用資料)」が担っていたと思います。
 また、私がそうでしたが、凄い知識があるわけではないので、そういった詳しいお店が書いた情報は勉強になるし、後々の資料としても使えるし・・・結果として重要な存在になると思います。

 店舗用資料に関しては、Manhattan以外だと「DMR」もやっており、Ciscoは通販だけでしたかね・・・何となくの実感ですが、MnhattanとDMRは、この資料があったから人気があった部分もあると思います!!


 前ふりが長くなりましたが、以下で実際にManhattanで配布されていた「店舗用配布リスト」と「通販リスト」を時系列で紹介をしたいと思います・・・約10年分です(^^;)
 ちなみに、画像をクリックすると、ちょいと大きい画像になりますので、お暇な方は中身まで見てくださいね~



①店舗用リスト「MACH」 A4タイプ 97/11~99/2

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 いきなりレアな物品になりますが、まず紹介するのがMの実店舗で配布していたリスト「MACH」の初期タイプです。
 上で掲載したものは、私が持ってる一番古いもの(No.003 97/12/09)で、A4の両面印刷、週一で発行され、たしか週末が発行日・・・だったような気がします。
 
 内容的には、本店の「HipHop・R&B」がメインになり、House店の「House」とHotWaxの「Breakbeats」関係が紹介されており、表面では「話題のコト・お薦め商品」関係と各ジャンルのチャート、裏面が実際の商品紹介になっています。
 なぜ発行したのかは不明ですが、これに関しては、店舗用の顧客サービスの一環で配布されていたと思われます。

 また、記憶では別媒体で「通販リスト」もあり、この店舗用リストと同じ原稿データを使っていると思います。
 この時期の通販用のリストは見たことが無いですが、各種雑誌などで掲載されていたManhattanの広告には「通販会員募集」の一文をよく見かけていたことから、先に「通販リスト」があり、その原稿データがあるので、店舗用の配布資料も作り始めたのだと考えられます。
 
 そして、これを初めて見た時、高校生だった私は「こんな便利なものを作ってくれてありがとう!!」って思いましたよ(^0^)

 だって、当時は私もマダマダ勉強不足で知らないことだらけで、こういった情報があると、購入の時に参考になるし、知らなかったことを知ったりもするし・・・明らかに「役に立つ」と思いました!!
 この頃のリストは、ニューリリースの話が多く、どちらかというと購入時の参考にする為の資料ではありましたが、かなり深い内容まで書いてあり、大変役立ちました!!

 また、この頃は、Frontとかの専門誌はありましたが、12inchの情報となると、月刊雑誌の弱点として、情報が流れるのが後になってしまい、欲しいレコードがなくなっちゃう・・・なんてことが多かったです。
 その限りにおいては、このリストの「情報の早さ」も特筆すべきで、多分に恩恵を受けました・・・どうしても欲しいニューリリースの入荷日なんかも書いてあったりし、この部分でも役立っていました。

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 この時期は、自分も高校生&受験などがありましたが、このリスト欲しさに気合いで毎週通いましたよ・・・レコードは殆ど買えなかったけど、イイ思い出です(^^;)
 適当に撮影したので貼っておきますが、懐かしいな~というレコードとか、レアな情報が満載ですね・・・MUROさんの新譜の案内(左)や、伝説のパーティー「High School High」の案内(右)など、グッとくる情報が多く、ヤラれます!!

 んで、こういった店頭用資料を配布サービスをしたのは、店舗ではManhattanが最初だと思います。

 それこそ、通販リストが充実していたことや、こういったモノを無料で発行出来るだけ売上があったこと、そして何よりもお店側が「色んな人に知ってもらいたい!」という姿勢があったからでしょうね・・・素晴らしいです!!

 ただ、裏表だけの限られた情報媒体なので、結果的に掲載アイテム数が少なく、個人的に知りたかった「ミックステープ」の情報はほとんど掲載がありませんでした・・・(^^;)



②店舗用リスト「MACH」B5折りタイプ 99/2~02/8

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 そんなわけで、99年2月頃(号数でいくと60号ぐらい)より、仕切り直しがあり、B5サイズ、折りたたみで4ページの仕様に変更し、商品の掲載数が増えました!!

 きっと、このリストが好評で、もっと増やして~の声があったからだと思いますし、またMの売り上げも悪くはなかったので、ページ数を増やしたんでしょう。
 ページが増えたことで、大幅に紹介出来る商品点数が増え、更に説明も詳細になり、かなり内容が良くなった記憶があり・・・店頭でもコレを目当てに来店された方も多かったと思います。

 私も、この頃になると大学生になり、時間的にも余裕があったので、週1で渋谷に顔を出し、レコを買わなくてもレコ屋は覗いていたので、Manhattanのリストは必ずチェックをしていました!

 正直、US系の新譜はあまり手を出さなくなり、日本語ラップも同様ではありましたが、詳細な情報が書いてあり、新譜チェックには大変役立っていたと思います。
 また、個人的にもHipHop以外のジャンルにも興味を覚えていたので、必然的にHouseやBreakbeatsなんかにも興味を持ち、コレを読んでManhattanの他の店舗(赤の2、Hotwaxなど)にも顔を出した・・・そんな記憶もあります。


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 また、掲載数が増えたことで、もっと幅広く商品数をカバーできるようになったので、今まで掲載がなかった「ミックステープ」も掲載出来るようになり、今回の私の調査的にはバッチリでした!! 

 ザザッと、メジャーどころを載せてみましたが、これらの作品の「当時の情報」は相当貴重だと思います!

 私もブログを開始し、ミックステープの紹介で困ったのが、アンダーグラウンドな存在故に、テープ本体に書いてある情報は少なく、ネットでも情報がなく、紹介するにあたっての詳細情報が少ないことでした・・・
 おぼろげに当時の記憶が残っている作品もありましたが、当時、興味のなかったテープは記憶が薄く、上記のMUROさんやKiyoさんは正にそうです・・・リリースしたことは知ってても、実際に飛びついてはなかったので、記憶が曖昧でした。
 
 その意味で、こういったリストの情報は、品物を売る為の情報なので、情報が詳細なんですよね・・・流石に収録曲の詳細な解説などはないですが、リリース日や内容、そして背景なども紹介することがあり、大変役立ちます。

 テープという、リストではニッチな存在で紹介をしましたが、それはレコードの紹介においても同じで、当時としても役立ったし・・・今となっても、この時期の情報は「ネット以前」の情報なので、ネットに未アップ部分もあると考えると、結構貴重な情報かも知れないですね~


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 そして、この時期のリストは、リストの評判も店舗の売れ行きも悪くなかったのか、タイミングによっては「特別号」を出すこともありました。

例えば、写真上の年末には「年間ベスト」を掲載した号が出たりしており、その時だけカラーでページ数も大幅に増え、カラー号は楽しみにしていました。

 この頃はManhattanの全盛時代とも言え、本店に始まり、Houseの2号店、Garage/Jazzの3号店、Breakbeats関係のHotWax、洋服店、通販、卸、レーベル・・・と様々な店舗/チャンネルがあり、その勢いの表れがカラー号だったかも知れません。
 悲しいかな、今となってはほとんどが消滅してしまいましたが、当時は「勢い」があったから、こんなのを作れたんでしょうね・・・

 また、勢いが良かったことがあったから出来たのが、当時のManhattanは「自社リリース」の作品で、特にニトロ結成前のメンバーの12inchは多数作成しており、良作を連発していました。

 そういった時は、告知も豪快に・・・というわけで、なんと「Dabo」の直筆マンガが載ることが多く、凄い注目を集めたと思います。
 メンバーの12inchリリースごとに、Dabo画伯が振るったマンガが載っており、コレには皆が注目しましたね・・・ストリートプロモーションというんでしょうか、ニトロという存在を広めた一因があったと思います。


 しかし、このリストも「ある事情」があり、2002年8月頃(私の手持ちだとNo.238)で発行が終了します。

 特に断りはなかったですが、次に紹介する「もっと強力なリスト」の存在があったので、それに完全譲渡したのでしょう・・・

 

③通販用・店舗用リスト Manhattan Records Mail Order List 00/10~07/09

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 そして、これが真打でしょうか・・・元々は通販用に発行され、ある時期から店舗配布用と兼ねたリストになります!

 A4サイズで、平均20ページオーバーで、掲載商品数の数、説明文の長さなど、比類が出来ないリストに仕上がってます。

 同時期に同じような意図で発行していたDMRのリストと比べると、Manhattanのは白黒なのがアレですが、紙面のサイズがA4と大きく、ガツッと紹介したいアイテムは1ページ全部でレコメンしたりしてて、Mの方が好きだった方は多いかと思います。

 このリスト自体は、恐らく2000年10月ごろより発行を開始したと思われますが、Manhattanにおける「通販リスト」自体はもっと前からあったはずです。
 しかし、記憶だと、これより前の通販リストは、A4のコピー用紙に文章なり写真を詰め込んだリストで、結構見にくかった(違ってたらすみません)記憶があり、経営的にコストアップが出来るようになったので、この体裁のものを始めたと思います。

 このリストも週一で発行され、初期は通販会員のみに配ってたようです。

 しかし、翌年の2001年7月16日号(NO,046・トップのです)から私は持っており、この時期ぐらいから店舗でも配布をしていたようです。
 しばらくは店頭用のMACHと並行して発行し、情報量の多さから、店頭のお客さんも、このリストを選ぶようになった・・・と思いますし、お店側としても、情報媒体を集約した方が効率がいいので、後年はこのリストが、店舗用と通販用として活用されていました。

 また、活用に関しては、段々と認知度も上がり、利用者が増えたことから、広告媒体としても活用され、いわゆる「タイアップ」広告も載ってたりもしました。
 その時だけ表紙と裏表紙がカラーになったりするのですが、広告する場として価値があったことは明白で、それだけ呼んでいる人がいた実証になるかと思います。 


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 そして、肝心な内容は、発行直前に入荷して、掲載が間に合わなかった「入荷ホヤホヤ・今度紹介します」のNEWリリース系がトップにあり、以降はHipHop・R&Bが中心ページになり、後半でHouseとかBreakBeatsっぽいのが紹介されます。

 方向性としては今までと変わりませんが、ページが増えたことで、旧譜(リプレスもの)なんかが掲載されるようになり、初心者から上級者まで、質と量で誰もが納得する内容だったと思います。
 特に、旧譜の紹介は、ホント勉強になり、これで知識をつけた方も多いはず・・・紹介しているレコは、場合によってはブートな再発だったりもしましたが、しっかりと説明を書かれており、勉強になりましたね~

 特に、私が求めてた「ミックステープ」の情報は、嬉しい位に掲載があり、今回の調査で大活躍でした!

 MUROさんのようなメジャーどころはガツっと掲載があったり、マイナーな作品でもしっかりと掲載されており、資料として大変良いですね。
 これも、レコードと同様なのですが、誌面もページも増えたことから、一商品の説明が広く取れたり、色々な作品の紹介が出来たりで・・・ネット以前の商品の、有効な情報が沢山載っていると思います。

 なお、ミックステープって、2000年を超えたぐらいからミックス作品のタイトル数が急に増えたので、色々な作品が掲載されてて、嬉しい限りです・・・
 時期的にも、色々なDJ達が周りのDJに刺激されてテープを作り始めた時期で、一番「加熱」してた時期の資料が、タイミング良く掲載されていた点は、評価すべきかな~と思いいます。

 なお、上記の写真はテープですが、市場の流れに合わせて、2003年ぐらいからはCDも掲載が載り始め、2005年ぐらいからは完全にCD掲載になってます。


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 あと、報告すべき点は、このリストが実店舗の動向と連動していた部分があった店で、顕著な例として「Sonus」が該当します・・・

 知らない方も多いかも知れないので補足をいれますが、Manhattanは本店以外はジャンル別に店舗が分かれていて時期があったのですが、おそらく経営的に非効率なのが分かり、2003年ごろ、House、Breakbeats、Drum'n'Bass、Underground Hip Hopなどを集約した店として「Sonus」をオープンしました。
 場所としては、本店の右にあるビルの1Fで、最近だとManhattanの洋服屋さん(通称:マン服)があった所ですね・・・その前は吉野屋が当時あり、あそこで飯を入れ、レコ屋行脚をした方は多いかと思います(^^;)

 そういった流れがあったので、Sonusが取り扱っていたジャンルの商品だけのリストを作り始め、上記のような単独のリスト(B5)を作るようになりました・・・
 ただ、紙面は結構見づらく、店舗も方向性は悪くなかったですが、微妙な感じ(DMRっぽい品揃え・・・みたいな?)だったので、気づいたら店舗も地下にあったマン服と交代(今度はHOUSEだけ)して消滅しました・・・1年ぐらいでしたかね(^^;)

 店舗が終わってしまったので、単独リストも終了し、結果的には「本体」のリストに戻りましたが、こういうのも無料で貰えるのであれば、しっかりと押さえてたようです(^^;)


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 んなわけで、大変重宝していたリストも・・・残念ながら現在は発行されておりません。

 2007年9月24日のNO.363号で、約7年間(スゲー!)の活動の幕が終わります・・・初期のMachから数えると、10年近くはやってた訳ですから、価値が無いわけはありません!!
 
 ちなみに、終了した理由は・・・「ネット注文」に移行した点ですね・・・

 Manhattanに関しては、今はネットが主とも言え、ホームページで普通に注文を受けてますが、ネット対応にしたのは結構遅かった記憶があります。

 記憶だと、Mは他のお店なんかは活用してたホームページが全然なく、2006年ぐらいからネット注文の対応していたと思います。
 理由は分からないですが、今回紹介した「紙媒体」のリストでのフォーマットが完成され、店側も利用者もそれに慣れてしまった・・・ってのがあったのかも知れないです。
 
 しかし、この紙媒体の方式は、コストが非常にかかる(印刷代・郵送代など)ので、店舗側の負担が高いのは事実だと思います。
 その限りにおいて、ネットにすることで、上記のコストがなくなるわけだし、かつ視聴ができたり、在庫の有無の反映・・・なんかが出来るので、メリットは大きいわけです。
 また、時期的に考えて、レコード人口が減ったり、PCでDJをするユーザーが増えてきたり、利用者が減り始めた時期と重なるので、需要自体が低減してたのも大きいかも知れないです・・・


 いずれにせよ、ちょっと残念な終わり方でしたが、私にとっては思い出でもあり、大変価値のある存在でした!! 





(4)まとめ

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 以上が約10年分になりますが、Manhattanの店頭でゲットできたリストの全容です。

 パーフェクトには持ってはいないですが、発行数の70~80%ぐらいはあると思います・・・読み返すのが大変でした(^^;)
 ただ、非常に価値があるものだと分かりましたので、今回のご紹介になりました。

 以下では、このリストに関する考察をしてみたいと思います。


①発行当時の価値

 まず、発行されていた当時の考察から始めましょう・・・

 発行形態、配布場所、内容などの違いはありますが、Manhattanより「お客さん」に向けて「情報提供」という形で販売の促進になっていたことはまぎれもない事実だと思います。
 私は店舗利用者の立場しか分かりませんが、お買いものの判断材料としては最適だと思うし、通販される方も情報が少ないよりも多い方がいいわけで、このリストが大変役立ったと思います。

 そして、利用者がそのリストを読むことで「知識を高めた」点も大きいと思います。

 特に初心者の方にはクラシックなレコードを知る機会を与えたし、中級者以上は自分の知らないレコード(特にリプレスもの)の情報も提供してくれるので、利用者のレコードに関する知識レベルの向上に一役買ったと思います。

 この点で面白いのは、今のネット上のリストは視聴が出来ちゃうので、あまり文章は詳しくない・・・ことが多いのですが、この頃は「文字だけ」でその内容を伝えないといけないので、内容的には「濃い」内容だったと思います・・・
 店側も、分かりづらい文章だと売上に跳ね返るので、結構真剣に作ってたんじゃないかな・・・その限りにおいて、初心者はもちろん、上級者でも為になる情報が多く、この文化に対しての理解度を高めた点も重要だと思います。

 また、これは個人的な話なのですが、いろんなジャンルが載ってるので、最初はある特定のジャンルしか興味がなくっても、他のジャンルも平等に眼に入るので、異文化交流的な場所でもあったように思えます。

 私も最初はHipHop/R&Bしか興味がなったですが、気づいたら全ジャンルを見るようになり、HouseとかGarageなんかは利用するようになり、自分の「幅」を広げてくれた媒体の一つだと思います。
 時期的にも、00年代以降は、それぞれのジャンルを超えた動きがあったりした中で、こういったリストが、陰ながらの功績を生んでいたようにも思えます。

 あと、リリース時には買わなかったけど、時間がたって欲しくなり、その対象を探すときの資料としても役立ちました。

 実際、中古屋で探すときは、レコードをダーっとめくるので、タイトル・アーティスト名よりも、そのレコードの「ジャケット」がどんなのかの方が重要なことが多いと思います。
 マイナーなタイトルほど、この「ジャケ」を知ってるということが大切で、Mのリストが写真付きなので、リストを読み返し、ジャケを確認して、レコ屋に出陣・・・は結構ありました(^0^)

 ざっと書きましたが、こんな感じで利用価値が高かったです!!
 

②これからの価値 

 次は、このリストが引き起こすであろう「今後」のことを考えます。

 私の手持ちでいくと97年から07年までの約10年分のリストがあるわけで、結果として、その間に「リリースされたレコード・テープ・CD・その他」のデータが、このリストにはギッシリ詰まっています。

 今回のご紹介では、中身のレコードのことまでは紹介しなかったですが、見返してて凄い勉強になることが多かったです。
 特に、このブログの題材である「ミックステープ・ミックスCD」の情報は、テープとかCDに入ってない情報が結構あり(リリース月日、プレス数、コメント、裏話・・・)、大変役に立っています。

 今回、私がこのブログを始め、必要に迫られてこの資料をタンスから引っ張りだして見返しましたが、このリストに掲載され、かつ役に立った範囲の情報って、書籍などの文字情報になってないし、ネットでも検索できないものが多いと思います。

 書籍であれば、各種レコードガイド的な本が多いですが、私が求める情報があまりにも近年過ぎるので、書籍化が難しいと思いますし、ライターなり出版社も、ある程度の需要が見込めないと作れないですよね・・・ミックステープだけのカタログって、欲しいけど売れなさそうですもん(^^;)

 また、ネットに関しては、Mも他業者も、今現在扱ってる商品や、本格利用をし始めた時からのデータはあるけど、ネット利用前のデータは一切反映されてないケースが多いです。
 つまり、ネットに関してはミックステープ全盛期の2000年前後の情報が、ネットを利用していなかった時期なので、掲載されてない・・・わけです。

 そういった現状をみると、今現在の時点で、その知りたい情報(特にテープ)を知るのには一番価値がある情報媒体だと思いますし、これから先も・・・カタログ化されないであろう、マイナーなモノの情報に対しては価値があると思います。

 需要がないとカタログ化が出来ないわけで、現状から考えると・・・カタログ化される可能性は低いかも知れません。
 読み返して分かりましたが、広く知れ渡ってるレコードとかテープの情報は知る機会があるが、マイナーなモノほどその「知る機会」が少なく、需要の観点から考えて、マイナーなものほどカタログ化は難しいと思います。

 その限りでは、今後、ますます価値が出てくると思います。

 そして、その価値は、世界的にも価値があると思います。

 諸外国のリストは見たことがないですが、ホームページの情報量なんかをみると、ここまで詳細が載ってるリストは世界で探してもないでしょう・・・と思いました。
 DMRやCISCOのリストも同じ意味がありますが、日本という特殊な立場(言葉が分からないのに買う、シーンに直結してない・・・とか)があり、かつ、日本人としての考え方(お客さんに対して、ここまで努力する・・・みたいな)があって、初めてこんな高濃度なリストが出来たんだと思います。

 何年後かに、外国のレコードジャンキー達に見せたら・・・白目むいちゃった・・・なんてあるかも知れないですね。

 以上の観点から、このリストが大変貴重な存在であり、これからずーっと残していかないといけないな~と私は思いました。


③総論

 また、長ったらしい文章になりましたね(^^;)

 ほんとは、さらっと紹介して終わり・・・にしようと思ってたのに、凝り性がまた悪い方向に行きました・・・

 ネット時代の今では、必要が無い資料かも知れませんが、発行された当時も、今となっても価値がある存在だと言うことが分かっていただければ、光栄です!

 個人的には、これが集約した「本」が出来たら面白いのにな~と思っています・・・ただ、ネット時代だと、求める人もいないか・・・ミックステープ部分だけでも本にしてくれると嬉しいです(^^;)
 
 そんな訳で、以上です!!
 
 
 





<補足事項>

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 2009年3月時点での話ですが、現在の店舗では、昨年末ぐらいより、上記のような資料が「月1」で発行されています。

 ただ、今回紹介したリスト達を知ってると、物足りない内容です・・・まるで、現在の店舗の内容を集約したみたいで、なんかアレですね(^^;)




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2014年11月9日
以下の記事をアップするにあたり、この記事が参照記事になるので、大幅な手直しを行いました。

 素晴らしき「レコード袋」の世界


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2015年9月22日
Manhattan Recordsが作成したノベルティー・テープについて、以下の記事で紹介をしました。

 DJ Hazime / MC Dabo 「Manhattan Records presents Best of 2000」



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コメント
この記事へのコメント
通販…
自分はしてましたよ!

サイファーで新譜の情報は得れたのですが
旧譜のこととか知らないことの知識がほしかった自分にとってはほんと役立ちました。
あのころは本だったり試聴したりあらゆることで知識を得ろうとしてましたね。
ただ、月に1回は通販しないと週1回継続的に送られて来ないっていうのがネックでしてが…。

毎週月曜日は楽しみだったな…


2013/11/28(木) 21:10:17 | URL | ひさ #-[ 編集]
Re: 通販…
>ひささん

コメント、ありがとうございます。
色々とあって返信が遅れてしまいすみません。

そうそう、旧譜の情報を得る為に活用してましたよね~
DMRもそうですが、かなり詳しく書いてあるので、私も凄い参考にしていました。
今は実家に置いてあるのですが、今でも十分使える使用かな~と思います。

では、今後とも宜しくお願い致します。


2013/12/02(月) 06:57:58 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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