HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Dance Music Records 「DMR Mail Order List」「Dance Music Report」
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 え~、前回はManhattan Recordsのリストをご紹介しましたが、今度はDMRです!

 このリストも「間違えない」存在で、個人的には超お世話になりました!!



(1)はじめに

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 今回は、渋谷を代表するレコードショップ「Dance Music Records(DMR)」通販・店舗配布用のリスト「DMR Mail Order List」「Dance Music Report」をご紹介します。

 DMRは、Manhattan、Ciscoと同様に、渋谷を・・・いや、日本のレコード・DJ業界を引っ張った存在だと思います。

 詳しい詳細は、以下で色々と紹介をしますが、レコードをカジュアルに買えるようにした点は功績が大きく、日本のDJ業界のボトムアップをした存在だと考えています。
 特に、新人さんというんでしょうか、レコードに興味を持った人が、簡単に買えるようにした点は重要で・・・その功績の一つが、今回紹介するリストになるかと思います。
  
 今回ご紹介するDMRのリストは、Manhattanのリストを見返す流れで掘り返しましたが、こちらも大変素晴らしいリストになっております!

 私がこれらのリストを見返した理由については「Manhattan」の記事を参照して頂ければ幸いですが、こちらのリストもManhattanのと同じ方法で入手し、同じ使用方法をし、発行の意義も同じだと思いますので、出来れば「Manhattan」の記事を先に読んでから、こちらの記事を読んでくださいね。

 んなわけで、いってみよ~♪




(2)俺とDMR

 まず、DMRの歴史から紹介をしたいと思います。

 DMRも他のレコード店と同様に、色々と歴史があります・・・私の記憶とDMRのこちらの資料を整理して流れをご紹介します。
 また、私のお手製ではありますが、店舗の変遷などを書いた表も作りました・・・クリックすると大きくなりますので、参考にしてください。


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 まず、オープンは、1988年「高円寺」にオープンしたようです。

 当初の状況などは、私は全く分かりませんが、おそらく「新譜」をメインに扱っていたと思われ、ジャンル的にはHipHopとか、Houseとか、いわゆるクラブミュージックをメインに扱っていたと思います。

 この頃のお店の内容は、昔何かの記事で読んだ記憶で書いたので、自信ないです・・・たしか、オーナーの岡本さんの嗜好があってオープンしたと思いますが、岡本さんの年齢から行くと、高円寺店のオープンが20代中頃のようですね!
 また、この高円寺時代は、あの有名レコード店「Sound of Blackness」のオーナー「関」さんが店員をしていたそうですよ!


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 そんなこんなで、90年代中頃にクラブ・レコード文化の中心地になりつつあった「渋谷」に店舗を構えるようになりました。

 まず、昔のDMRを話すとき「地下の・・・」みたいな話がありますが、渋谷の旧店舗は現在の店舗の近く、東急ハンズの向かいにあるドドールとか駐車場とか、洋服屋のブラザーが呼び込みをしているビルの地下2階に各店舗が集合していました。
 売れ線なHipHopを扱う本店と、House店、そしてDMRの強みであったJazz店の3点があり、どのお店も人気だった記憶があります・・・ちなみに、渋谷に店舗を構えた直後は1店舗だったと思います。

 雑居ビルの地下2階なので、結構な圧迫感があり、お店が入居していないところもあり、微妙な寂しさが漂っていいたので、一人で行くのには結構勇気がいる感じでしたが、独特なクールな質感があるお店でしたね。
 多分、表現的に近いのが「無印良品」のような質感で、無機質というのが一番かと思います・・・ただ、品揃えなども含め、エッジの利いたアングラ感があり、好きな方は多かったと思います。 

 一応、渋谷に行った時は、必ずお店には行ってましたが、JazzとHouseのお店は、当時の私が子供だったこともあり、殆ど行かず、HipHopが中心な本店だけ行っていました。

 特に、当時のDMRって、地下にお店があるだけに、HipHopであればアンダーグラウンドっぽいのが得意で、店舗の雰囲気もアンダーグラウンドな感じが強かったと思います・・・
 全体的に無機質っぽい店づくりで、お店自体もちょっと暗く、狭い店内の中、商品を効率よく展示してた記憶があります。

 当時の私の趣味は、残念ながらアンダーグラウンドなHipHop(MaryJoyとかね)はあまり好みでなく、普通な感じなのが好きだったので、MとかCで買うことが多かったですが、たまに「おおっ」っていうのがをあったりし、ちょくちょく買ってました。
 記憶だと、どこのお店も人気すぎてすぐ売れてた「Gang Starr / Royality」のUSプロモが突然あり、そういうのは拾い買いしてましたね・・・当時は、どちらかというと、穴なお店だった記憶があります。



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 そんなわけで、2000年3月より現在の店舗に移動をします・・・いや~皆さん、このときは驚いたでしょ!!

 だって、それまで地味な存在だったDMRが、突然、こんな広い店舗を作っちゃたんだから・・・
 今までのレコード屋像って「暗くって、狭い」イメージがあったので、こんな開放的な店を作ったのにはビックリしました!

 知ってる方も多いと思いますが、あの店舗は元々「銀行」の跡地で、第一勧銀だかなんかが長く店舗として利用をしていたところが空き、DMRが買った(賃貸ではないらしい?)そうで、店内には銀行らしい大きな金庫の扉があったり、銀行の面影が若干残っていますね。
 個人的には、2階のHouse売り場がグッときます・・・ちょうど、2階のルノワールの裏になるわけで、銀行のバックオフィスとして使ってたのであれば、一般客は知らないスペースになり、面白い設計をするな、と思っていました。

 そして、店内に関しては、気持ちイイぐらい広く作られており、レコードのジャケットを1枚1枚しっかりと見せるように陳列をしたり、視聴機も充実したりし、お客さんにとってはメチャクチャ「買いやすく」なりました!

 広い店内においては、しっかりとジャンル分けが出来ており、バイヤーの方々のセレクションが利いた品揃えで、初心者でも上級者でも納得できる売り場作りを実践した結果、お客さんにとって買いやすいお店になったんだと思います。

 特に、個人的には「視聴機」の存在が重要だと思います!!

 DMRは、その特定のジャンルの売り場に、HMVとかにある視聴用のCD再生機が数台あり、そのジャンルの売り場にあるレコードを抜粋して、20曲程度にまとめたCDを視聴させる方法をとっており、これが出た時は新鮮でしたね!!

 結果的に、当時のレコード屋さんでは、自分が主導で視聴できる制度が殆どなく、視聴をすること自体が難しかった時期だったです・・・
 店主側が、お客に聴かせると傷つく恐れがあると思い、お店側が要望のあるレコードを視聴演奏したり・・・中古屋は別として、ManhattanとかCiscoのような新譜店でも、スタッフにリクエストして、その聴きたいレコードをかけてもらうことが大半でしたので、視聴をするという行為が「壁が高い」状態だったと思います。

 その点、DMRのCDマシンでの視聴方法は、誰でも気兼ねなく聞くことができるので、時間帯によっては視聴機の奪い合いが起こるほど人気でした!
 特に、個人的な記憶だと、旧譜のレコードも視聴機があり、それを聴いて知識を増やしたり、いいレコードは買ったり・・・かなり役立ったシステムだと思います・・・私はかなり活用していました(^^;)


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 んで、やっとリストの話です・・・

 DMRも、Manhattanと同じで、全国のお客さん相手に「通販」を積極的に行っており、今回ご紹介するリストは、まさに「通販」用のリストになります。
 しかし、DMRもManhattanと同じように、ある時期から、そのりリストを店頭の販促用資料として配布め、非常に役に立つ存在でした!

 特に、DMRのリストは、Manhattanと比べ、取扱い商品の「種類・ジャンル」が広く、かつ、いい意味でDeep(=Underground)なんだけど、マスアピールも同時に対応出来る品揃えになっており、比類が出来ない存在になっています。

 HipHopであれば、Underground系のようなコアなものを取扱いつつも、最新の楽曲を外さない・・・みたいな感じですかね。
 また、渋谷界隈のレコ屋においては、JazzやRareGroove関係の取り扱いはDMRの独断場とも言え、だいぶお世話になった方が多いんじゃないかと思います。

 やっと本題に移りますが、以下では、そのDMRのリストの紹介を通して、取扱いジャンルの多様さとか、DMRらしさなんかをご紹介したいと思います!




(3)DMRのリスト

①DMR Mail Order List(A4・白黒)
  1998年4月(?)~2002年11月


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 もしかしたら、これより前にも別の形のリストがあったかも知れないですが、私が持っているリストで一番古いものからご紹介です。
 
 このリストは、名目上は「通販用リスト」なんですが、店頭でも資料として配布されていたリストで、A4の紙に白黒両面印刷をし、平均20ページぐらいはあったリストになります。
 私が持ってる古いものは「No.172 2001年10月」のもので、逆算をすると、1998年4月ごろから発行されていると思われます。

 年代から行くと、旧店舗時代より発行されており、新店舗に移転し、ある時期からレジの横に積まれ、自由に取ることが出来たリストです・・・基本週一回の配布だったかな?
 ただ、面白いのは、Mの通販リスト「Manhattan Records Mail Order List」が店頭配布を始めた少し後ぐらいから、DMRのはゲットし始めてるので、DMRも真似したのかな~とも思います??

 掲載内容としては、定番のHipHopから始まり、DMRらしいUnderground HipHop、R&B、House、Jazz、RareGrooveなど・・・いろんなジャンルの掲載があります。
 見返してみて気づきましたが、ホント取扱いの種類が広く、かつDMRらしいセレクションが利いててイイですね・・・上手い形容詞が見つからないのですが「DMRらしい」という褒め言葉になるかな・・・と思います。

 実際、UndergroundやJazz/RareGrooveなどは、DMRの取扱量は広く、利用した方も多いかと思いますし、信頼もかなり厚かったですね!

 特にJazz/RareGrooveものは、歴史を掘り返してみると、DJ諸氏からの信頼が厚く、Organ Bar関係の人たちはお世話になった方が多いかと思います。
 それこそ、Organ関係のアーティストの作品は必ずプッシュしており、その中心人物とも言える辰緒さんの名物ミックステープ「Organ b suite」のDMR限定テープがあった位、Jazz系からは信頼があったと思います。


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 んなわけで、リストの内容に話題を戻します・・・

 DMRのリストに関しては、商品紹介になるので、前回紹介したManhattanのリストと同じような紹介文があって、価格があって、写真があって・・・と見た目と内容はほとんど同じです。
 しかし、唯一違いがあり、各商品の紹介文に、執筆をした「スタッフ」さんの名前が書いてある点です。

 スタッフさんは主に「バイヤー」を担当してる方で、この紹介文を作成する仕事は結構重要な仕事なそうです。
  まあ、店頭でも、この通販リストでも、利用者はこれらの「文章」を参考にして買うわけで、説明が分かりづらかったり、興味を引かなかったら、買わない訳で・・・ある意味「生命線」ですよ・・・手を抜いて書くわけにはいかないですよね。

 また、名前が書いてあることで、結構「責任感」のようなものが出てくるのかな・・・とも思います。
 新聞や雑誌では、記名記事か匿名記事とでは筆者の責任感が強く違う・・・って話を聞いたことがありますので、DMRの紹介文においてもそうだったと思います。

 特にですが、私個人としてはDMRの代表である「岡本浩」さんの文章がメチャクチャ好きでした!

 上の写真のがそうですが、読んでると、凄く印象に残るんですよね・・・細かい説明というよりも、思い出とか、率直な想いとか、他のバイヤーさんには書けない「味」」があって大変好きです。
 また、これは岡本さんの文章ではないですが、マイクラシックな「DJ Spinbad / 80's Megamix」の作品紹介では、DMRが生んだ明言の一つである「テープに入ってる曲をすべて買っても1万円以下(=それだけダメレコで作ってる!)」も間接的に書いており、ヤラれます(^0^)
 
 個人的には、DMRのリストとManhattanのリストにおいて、どっちが内容が優れてる・・・というのは決められませんが、DMRのに関しては、作成者によって個性が出ている点は結構面白いですね。
 

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 あと、私がこれらのリストを見返した理由である、ミックステープ作品も・・・DMRらしいセレクションでしっかりと掲載があります。

 それこそ、MUROさんの作品は、Manhattanでも掲載はありましたが、私が大好きな「Ulticut Ups」はDMRぐらいしかプッシュしてなく、こういう点の嗅覚の良さがイイですね!!
 また、Jazz/RereGroove系はやっぱり強く、国内の有名系のDJの作品であれば必ず紹介があり、辰雄さんや径さん辺りの作品は必ず掲載されており、この辺もDMRらしいところかと思います。
 

 んなわけで、ここで紹介をしている白黒リストは、4年半の期間経て2002年11月をもって終了します。
 まあ、終了というか、下で紹介するカラーに変更するのですが・・・白黒時代は馴染みがあり、強めに紹介した次第です(^^;)




②Dance Music Report
  2002年11月~2007年6月


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 そして、白黒時代を越えて、02年11月からは完全カラーのコレに切り替わります。
 内容的には、A5サイズ(A4の半分)のコンパクトな仕様ですが、全ページカラー、平均24ページ前後のリストで、コレはお世話になった方は大変多いはずです!!

 ネット時代の現代において、ジャケットがカラーで表記されてることは当たり前ですが、リスト業界(?)においては、白黒(2色)印刷がメジャーだった中で、カラーで対抗してきたDMRの戦略には・・・ビックリしました!

 私に関しては、白黒でも、店舗に行けばジャケが分かったので、そんなには必要なかったりするのですが、単純に写真が見やすいし、かつジャケットのアートワークなんかも確認できるので、この英断には拍手した記憶があります。
 ただ、サイズ的には、小さくなったので、字が細かくなり、読みずらくなったかな・・・今回読み返してみて、30歳近くなると読みづらい字の小ささです(--;)

 でも、色々な面で意欲的なリストになっており、ある意味で「DMRの広報誌」みたいな位置づけにもなり、DMR人気を支えたリストになっていたかと思います。


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 内容的には、白黒タイプはさほど変更はなく、基本は紹介文の作成者の名前入りで、比較的広いジャンルをカバーしている内容です。
 レコードが当然メインではありますが、今回の私の主眼点でもある、ミックステープ(ミックスCD)は沢山掲載があり、資料としては大変優秀です(^0^)

 特に素敵なのが、ミックス作品もレコードも同じ傾向ではあるのですが、新譜や定番の商品をいれつつ、要所要所で「DMRらしさ」が発揮された内容になっている点です。

 面白いもので、DMR周辺には、ManhattanなりCiscoなり、同じような新譜を扱っている同業があるのですが、取り扱っているレコードなどが微妙にズレいているんですよね・・・
 これを上手く表現するのは難しいのですが、HipHopであれば、店舗が持つ明るさもありながら、イイ意味で「文系」的な匂いがあり、それこそ地下時代のアングラ感が趣味の根底にある感じなんですよね・・・

 特にDMRで思い出があるのは、先ほども紹介した「Ulticut Ups」のようなマイナーな人でも、DMRがもつ「独自の視点」に見合い、かつ内容が良ければ有名無名に関係なくプッシュしてて、私自身はDMRのプッシュでUlticutを知った次第です。
 ちょうど、時期的に写真のAYB名義の12inchがリリースされた時期で、それで興味を持ち、ミックステープがあることを知り、買ってみたら・・・見事にヤラれた・・・そんな流れがありました(^0^)
  
 他にも、DMRらしいのが「DJ Nozawa」さんとかのような国内ターンテーブリスト関係の作品はプッシュしていましたね・・・
 話をリストに戻すと、Nozawaさんのミックス作品などは、結構プッシュしてて、いざ紹介するとなると、過去作品や関連作品を分かりやすく並べ、そのアーティストを分かりやすく紹介していた点も大きいですね!


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 あと、これもDMRらしいな~と思うのが「表紙」ですね・・・

 表紙に関しては、新リスト以降は「その週に紹介している注目レコード」を表紙にするようになり、表紙で取り上げつつも、リスト上でもしっかりと紹介をしています。

 例えば、ディスコリエディットの文脈を経て、やっと評価され始めた「Danny Krivit」のリエディットコンピをリリース時点でピックアップしてるんですよね・・・当時も話題になりましたが、今となると結構渋いチョイスをしてますね!
 この方法自体、考えてみれば、割と安直な方法だったりはするのですが、そのレコ選が渋く、DMRらしいです・・・個人的には、表紙になったレコードは、自分が興味のないジャンルでもチェックを入れていましたよ!!

 また、表紙の部分で感じるのが、こういった「ジャケット」にアート性を感じていた部分があり、それを押したい部分もあったかと思います。

 この点で特に感じるのが、店内での商品陳列で、購入者が分かりやすいように陳列しつつ、パッと見た時にインパクトがある並べ方で、レコードのジャケットの存在感は意識していたと思います。
 また、ある時期まで、DMRのレコード袋は透明になっており、否が応でも中身のジャケットが見えてしまうのですが、それが逆に「クール」だったりしてて・・・お店としてレコードが持つ「ビジュアル」を意識していた結果があると思います。

 あと、国内アーティストの応援も強く、先ほどのUlticutやNozawaさんもそうですが、ManhattanとCiscoが苦手な「Jazz / Raregroove」系のアーティストは真剣にサポートしてました。

 上の写真では、Orenge Pekoを取り上げていますが、昔から付き合いの太いOrgan Bar関連のアーティストのサポートは厚く、楽曲の販売の他に、レコードプレスの手配・流通などをしてましたね~
 個人的には、ミックス作品に注目がいってしまうのですが、早い時期から辰緒さんや小林径さんを押しつつ、マイナーな作品も押してて、リストを見返すのが楽しかったです?


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 また、このリストについては、後半に進むにつれ、ある変化をします。

 リストの冒頭に、今週の注目商品に関する「インタビュー」や「特集」を載せるようになり、商品紹介以外のページも載るようになりました。
 まあ、ある意味で「特集記事」でありつつ、いわゆる「タイアップ」的な部分もあるのですが、商品紹介を「更に深く」行う意図があり、買う側としても参考になるし、結果的にその商品を買わなくても、大変参考になるページだったと思います。

 この点にも「DMR」らしさがあり、個人的には、販売促進にしつつ、読んでいる方への「啓蒙」も感じられ、私自身も大変勉強になりました。

 それこそ、このインタビュー系の記事を最初に掲載したのが「Freddy Fresh」ですよ・・・ちょうど、ラップマニアにはバイブルな「The Rap Records」を発刊した際で、いきなりコレですよ・・・流石です!!

 インタビューの良いところは、その作品が少しハードルの高い作品でも、インタビューを通して、分かりやすく噛み砕く作用がある点ですよね・・・
 DMRの店舗づくりが正にそうですが、初心者に「敷居の高さを感じさせない運営」を意識してたので、こういったインタビューを掲載したのも、その流れがあってだと思います。

 そして、このような特集記事は結構人気を博し、後半に進むにつれ、毎号特集が掲載されるようになり、私自身も楽しみにしていました!

 内容も多角化し、リリースとは関係ないけど、いわゆる「レコード文化」を盛り上げるための場所としても機能をし、DMRの名物バイヤーであった「小川充さん」の一日を追った記事なども掲載されていました。
 これ以外にも、渋谷にあった伝説的なクラブ「Hip Hop」の紹介や、DMRオーナーの岡本さんの熱い思いと、ダニーの真摯な心構えが出ている「Danny Krivitのインタビュー」など、記事として読み応えがあるものが多かったです。

 考えてみると、情報媒体として「アナログレコード」や「DJ」といった点に、これほどまで焦点を合わせた記事・媒体は珍しく、大変価値がある存在だったと思います。
 買う側も、情報を吸収し理解した上で買えるし、今まで知らなかったことも知れ、それで他のジャンルに手を出す・・・みたいなキッカケになったりして、ある意味レコード屋の鏡みたいな企画ですね(^0^)

 なお、これらの特集記事は「DMRのサイト」でも、ほぼ全て公開されており、一読の価値があると思いますので、ご拝見くださいね!


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 そんなこんなで、このリストも、Manhattanのリストと同様に終了の時を迎えます・・・

 時期としては、2007年の6月、No.223号をもって、4年半の歴史に終止符を打ちます・・・考えてみると、もっと長く出してたような気がしますが、結構短かったですね。

 まあ、明確な理由は分からないですが、Manhattanと同様に「ネット」への完全移行の為と、リスト発行に関するコストの見直し・・・なんかが直接の理由だと思います。
 
 DMRに関しては、レコード業界の中で結構早くからネット活用(ネット販売は2002年2月より)しており、店舗・通販リスト・ネット販売の3つを柱にして営業をされてましたが、だんだん通販リストのユーザーがネットへ移行したのかな・・・というイメージはあります。

 特に、オーナーの岡本さんが「ビジネス才覚」の強いお方だったので、その辺の決断の早さが大きかったと思います・・・
 Manhattanのリストと同様、毎号毎号楽しみにしていたリストだったので、終わると知った時はかなり残念でした・・・




(4) まとめ

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 また、ダラダラと書いてたら、結構な量になりましたね(--;)

 まず、このリストの意義は、Manhattanで書いた内容と同じだと思いますので、ここでの掲載は割愛致します。
 詳しくは「Manhattan Records - MACH / Mail Order List」をご参照ください。

 時代の流れは、時として冷酷で、Ciscoは倒産という形で消滅し、Manhattanも店舗の内容がちょっとずつ変わり・・・今回の主役であるDMRも時代に合わせて変化しています。

 昨年くらいから、レコードのスペースを減らし、各種グッズを置くようになりましたね・・・レコードって本当に売れないんでしょうね・・・
 私も新譜のレコードはほとんど買ってないので、言えた立場じゃないですが、ちょっと寂しいですよね・・・
 
 なんか、ご紹介したリストが「輝いていた頃の象徴」みたいになりそうですが、これからも大事にしていきたいと思います。

 では、終了~♪





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<追記> 2009年3月28日 20:00
記事をアップしたあと、追加取材をしに現地に行き、帰宅後に少しだけ写真を追加&文の訂正をしました


<追記>2014年11月13日 23:45
 以下の記事をアップする都合で、参照元になるため、記事を大幅に修正しました。

 素晴らしき「レコード袋」の世界

 なお、この記事を書いてから5年を経過しましたが、DMRはレコード販売を終了し、渋谷にあった実店舗も2014年5月を持って閉鎖し、今は音楽関連商品を扱うネット販売にシフトをしました。
 ただ、その跡地には、HMVの中古レコード店がオープンし、なんとか踏ん張っています・・・レコードは死にませんよ!!



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2015年9月22日

以下の記事で、DMRがノベルティーとして作成をしたミックステープを紹介しました。

 DJ Hazime / MC Dabo 「Manhattan Records presents Best of 2000」



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コメント
この記事へのコメント
こちらも…
コメントさせていただきます。

マンハッタン同様、DMRも通販してました!

ただ、こちらの文ではリストのことより、DMRのことについて書かせてもらいますね。
懐かしいこと、共感したことがあったので…。

地下にあったこと…懐かしいですね。
当時、確かにマンハッタンはちょっと怖いイメージがありました…あの扉とかも懐かしい…。

確かに地下にあった時のDMRはあまり人がいなく、入りやすかったですが、買ってたのはマンハッタンの方が多かったですね。

新しい店舗は大きくて、明るくってビックリしましたね。
特に旧譜のクラシックコーナーの試聴機は大変お世話になりました。
当時は専門学生で金曜は午前で授業が終わってたので、毎週渋谷に行ってました。

マンハッタンはほんとにたまにですが今でも行きますが、DMRは…もう入ることはないかな…。
2013/11/28(木) 22:03:52 | URL | ひさ #-[ 編集]
Re: こちらも…
>ひささん

こちらもコメント、ありがとうございます。

私もDMRのクラシック系の視聴機でよく聴いて勉強してましたよ(^0^)
私も学生時代は時間があったので、渋谷に行くたびに、DMRで時間をかけて聴いてました・・・イイ時代でしたね~

ただ、今回の紹介文、かなり昔に書いたので、文章が微妙だな・・・時間を見て書きなおそうかな?

では、今後とも宜しくお願い致します。

2013/12/02(月) 07:03:43 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
懐かしいです。。。
初めまして。

懐かしいカタログ写真を見つけてしまったので、ついついコメントします。

私も、かなりこのカタログにはお世話になりました。

ちなみにカラーの冊子に変わってから、最後まではNo.いくつまでありましたか?

もしお時間がございましたら教えてください。

よろしくお願いします。

2016/01/12(火) 20:20:54 | URL | マサトラ #-[ 編集]
Re: 懐かしいです。。。
>マサトラさん

コメント、ありがとうございます!
マサトラさんのように「懐かしい」で反応いただけるのが一番嬉しいです・・・結構前に書いた記事ではありますが、こういった反応があると、書いて良かったな~と思います。

なお、最後まででいくと、記事によると233号まであったようですよ~

ではでは、他にもこの時代にレコードと共に生きてた方なら懐かしい記事が多いかと思いますので、読んでみてくださいね!

今後とも、よろしくお願いいたします!



2016/01/12(火) 23:00:33 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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