HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Leah 「Moments」
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 詳細はまったくもって不明なのですが、沖縄に在住している女性DJ「Leah(リア)」さんによる、DanceClassics / Garage / Loft 関係のナイスミックスです。
 ユニオンの店内でBGMとしてかかってて、レコード掘りながら聴いてたら、いいミックスだったので、発売時(2007年11月)にインフォなしで買った1枚で、内容の良さから、結構繰り返し聞いてる作品です。

 残念ながら、ググってみても、全然ヒットしない方で、詳細は不明なのですが、ユニオン等のリリースインフォ・CDの帯を見ると、沖縄に住んでる女性DJ・・・とまでは分かりましたが、その他は一切不明です・・・地方の壁は厚いですね~(^^;)
 以前紹介した静岡の小雪さんとか、地方のDJの中には、ホントDOPEなミックスが出来る方が多く、まだまだ紹介してない人(新潟のYoshiiさん、大阪のPaulさん・・・など)も多いのですが、今回のLeahさんについては、個人的にはこの作品しか聞いたことがないですが、間違えないDJだと思っています。
 

 まず、一般的な扱いでいくと「ダンクラ」の範疇に入るミックスになりますが、選曲・ミックススタイルが「Loftスタイル」を踏襲し、普通にダンクラのミックスCDを聞いてる人には、難解な選曲で、かつ地味なDJミックスのように感じると思います。

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 皆さん、「Loftスタイル」って分かるかな? ちょっと補足しておきましょう。

 70年代の初頭、NYでDavid Mancusoが始めたパーティーが「Loft」で、大雑把にいうと、現在の「クラブ」の原型ともいえるパーティー・クラブです。
 左上のデザインは見たことがある方が多いと思いますが、実は影響度がホント大きいパーティー&人物だと思います。
 詳細は避けますが、主催者であるDavidが理想とした「最高の音響システム」で演出するダンスパーティー・・・と言った感じで、それこそ「音響・PA・スピーカー」の重要性だとか、「ジャンルレスな選曲」、「選曲でDJとお客さんがコミュニケーション」、「物語のあるDJミックス」などを創出し、この影響を受けLarry Levanが更に進化して現代のクラブへ発展する・・・みたいな流れがあります。
 もっと詳しく知りたい方は、名著である「Love Save the Days」を読んでみましょう!

 んで、私が「Loftスタイル」と使う時は、DJミックスにおけるミックス方法の技術の一つを指し、Davidが今でも行ってるDJ方法=曲を頭から最後までかけて、次の曲へはフェードアウト・フェードイン・・・つまり「ノーミックス」の方法を指します。
 BPMでのミックスは、70年代初期から中盤には登場しますが、Davidは、自身の音響追及の果てに1本辺り?十万円の日本産レコード針「光悦」を使うようになり、この針はプレイ中のバックスピンが出来ないので、ノーミックスの方法になった・・・と言われています。

 今であれば、DJ技術も進化し、スクラッチをしながらミックスしたり、BPMを合わせてミックスしたり、曲をつなぐ際は何らかのアクションをしないとDJミックスではない・・・と思われがちだと思います。
 しかし、そういったミックスの技術を使うことで「選曲」なり「音楽の良さ」「音の良さ」を誤魔化すことが実は可能になり、「選曲=Music Journey」という意味でのDJミックスの素晴らしさを消してしまう・・・恐れがあります。
 その限りにおいて、Davidのノーミックスの方法は、ミックスで誤魔化すことができず、選曲のみで勝負することになり、それこそチョイスする曲や、曲順などに自信がないと出来ないミックスだと思います。
 そう、ノーミックスって、簡単そうに見えるけど、すげー難しいミックスだと・・・私は考えます。

 この間、DJ NORIさんの30周年記念パーティーの時、朝方にNORIさんがノーミックスに近い形で曲をかけてましたが・・・NORIさんの場合は、選曲ももちろんですが、気持ちの込め方、そして私を含むクラウドがその気持ちを受けることで成立していたと思います。
 実際、Davidのミックスもお客さんとの相互関係があって成立し、Davidがミックスにストーリ作りをし、お客さんがその流れに身を任せ、「音楽旅行」の旅に連れていくかのようなミックスを一晩かけて行うスタイルをとっており、最強の音響設備と、Davidが好んだ「良質の音楽=Loft Classics」で夜を彩ったと聞きます。
 この「Loft Classics」って言葉もよく聞くんじゃないかと思いますが、意味合いとしてはLarryが好んでかけてた音楽=Garageと形容されるように、Davidがかけてた曲のことを指し、具体的には・・・Garageと同様にジャンルではないので、種類が幅広く、形容が出来ないですが、JazzFunk的な楽器が躍動する音楽とか、プログレとか、ダブのような音響性に優れた音楽を指すことが多いかな~と思います。
 
 サクッと説明できなかったですが、私の中では、以上のような流れがあって、「選曲性の高いノーミックス」のDJ方法を「Loftスタイル」と呼んでます。


 そんなわけで、話をこのCDに戻します。
 前記したとおり、全体のミックスを「Loft」スタイルでミックスをし、Loftライクな渋い選曲でミックスを進め、しっかりとストーリ作りをしてる点で大変好感が持てるミックスに仕上がっております。

 ミックスに関しては、場合によってはパンチイン気味にミックスしたり、途中で切ったり・・・と完全なLoftスタイルではないのかも知れないですが、凄い良いミックスになっています。

 それもこれも、Loft魂がさく裂な「ナイスな選曲」があってだと思います。

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 また、ブートも再発も込みですが、私が持ってるレコ以上に渋いけど、いい曲が満載です!
 このCDの帯には「すべてオリジナルのアナログ盤を使用し、音質にこだわり抜いた・・・」とあり、上記の酷いブートなRiscoもオリジナルだろうし、まだ万越えなSylvesterとか、Candidoのスーパーレアな12inch曲とか・・・気合いがないと揃えることが出来ないレアなレコード満載で、大変なことになってますよ・・・
 また、レアだから曲がいいわけがない場合もあるわけで、私でも買えるJacksonsのLPオンリーのメロー曲だとか、Pam Toddだとか、定番のCentral Lineなど・・・穴な曲や、定番も交えており、選曲のバランスは悪くないです。
 全体的には、ダンクラでもない、Garageでもない・・・しいて言うと「Loft」的な曲が多く、いいスピーカーで聴くと、レコードから瑞々しいリズムが流れてきそうな楽曲をチョイスしており、一般的には取っ付きづらいかも知れないけど、好きになれば一生もの・・・な曲が多いっす。

 んで、何よりも「曲順」つまり「選曲」が大変良く、しっかりとストーリー性をキープしてる辺りは大変いいですよ!
 どれも「渋い」の範疇が多い楽曲を、しっかりとコントロールして、ミックスの山谷や、右左を作り、ミックスに流れを作り、上下の揺れがある緩やかな上昇カーブで最後のSylvester / Over and Over に持っていくあたりはいいですよ!
 ダンサンブルな曲も有れば、メローな曲も、歌もあればインストも・・・選曲の妙をご紹介するのには私の知識(レコ在庫)が足りないので、これ以上は説明できませんが、下手にスクラッチとかで誤魔化してるDJのミックスなんか聞けなくなっちゃうぐらいの「選曲」の良さに感服です!!

 私はDavid師のプレイを未体験なのですが、各種体験談なり、私の音楽旅行体験(MUROさんと、Dannyと、Joeはいいところに連れてってくれました)を照らし合わせると、Leahさんのプレイは、David師にも引けを取らない好内容になっています。
 Loftスタイルとは言い切れない所もあるかもしれないですが、真摯に1曲ずつプレイする姿は、CDを聞いているだけで想像でき、David師も納得しちゃうような・・・出来になっていると思います。


 んなわけで、説明の後半は、やや抽象的になりましたが、初心者の方でも聞いてみると一曲づつは馴染めないかも知れないですが、気づいたら選曲の流れに引きづり込まれ、気持ちよく流されちゃう・・・1枚のご紹介でした。
 次回作とか、他の作品とか・・・有るんでしょうかね(^^;) あったら、スゲー欲しいです!


<Release Date>
Artists / Title : DJ Leah 「Moments」
Genre : Music Like 「The Loft NYC (DanceClassics、Soul、Funk、JazzFunk、Latin、Garage・・・)」
Release : 2007年11月
Lebel : Pimpin' Productions PP-01

※同名のDJとか、近い名前のDJがUSにいるようですが、恐らく別人です。 また、検索をすると「ポイしないで!」でおなじみのリア・ディゾンに引っかかることもありますww
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コメント
この記事へのコメント
レコード盤やそこに収録されている楽曲そのものを大事にしたい、と考えるとロフト・スタイルってベターですよね。テンポ変えたりとかって、作り手の事を考えると悩むところです。特に70年代のディスコってつなぎを想定して作られた曲はあまりないですから・・・。

今、日本にはこのスタイルでプレイしているDJってどれくらいいるんでしょうかねえ。
2009/06/16(火) 02:14:03 | URL | yuki #-[ 編集]
>yukiさん
いつも書き込みありがとうございます(^0^)

うん、一曲入魂じゃないですが、ホント気持ちをこめてプレーできるDJって少ないですよ・・・
最初の頃は「手を抜いてる」のかな~とか思ってましたが、ロフト的な選曲の方が絶対難しいです・・・

この作品のLeahさんのように、名前は知られなくとも、大変良いミックスをする方の作品は、
今後もフォーカスしていきますので、今後ともよろしくお願い致します(^0^)
2009/06/17(水) 00:00:44 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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