この作品は、以前紹介した「A Night of the Playboy Mansion」の続編にあたるもので、一聴したインパクトは前作の方がいいですが、深く聞きこむとこの作品もドープな仕上がりになってることに気付きます・・・ 前作同様、Houseを軸としながらも、彼らしいDisco感を各所で散りばめられた作品で、ジャンルの壁、時代の壁をぶっちぎる好内容に仕上がってます。
まあ、今説明した「チルアウト」的な部分は、写真左の「Cafe Del Mar」的な側面が強いと思いますが、Dimiのこのミックスに関しては、けっして「ダンスフロアー」を忘れてない・・・そんな感じもあると思っています。 これまた以前紹介した「DJ Harvey / Last Night Sessions」(写真右)と同様に、日曜日の午前7時辺りのトロトロに蕩けたダンス・フロアの雰囲気も再現しており、しっかりとその時間まで残ってるゾンビダンサー達の体の動きを止めさせない、気持ちいいグルーブを持続させている点も大変良いと思います。 生命力の象徴として「炎」で表現をすれば、赤く燃え上がる感じではなく、青く静かに燃え、決して消えはしないけど妖しく燃えてる・・・そんな感じに仕上がってます。
全体的にはDeepHouseっぽい曲で統一されており、その中に過去のナイスな曲なんかがチョイスされ、上記Gwen Guthrie / Peanut ButterのようなGarageも上手く使用されています。 House関係の曲は持ってなかったので、貼れませんでしたが、どれも気持ちいい曲で統一されており、しっかりと動きなりミックスの方向性を考えてミックスされている辺りは流石です。 残念ながら、週末にレコ屋で探したが捕獲できませんでしたが、Tata Vega / Get it up for Love のミックスの仕方なんかは凄くイイですね! 雰囲気を変えるミックスの仕方なんだけど、方向性は変えず、ミックスの流れに「メリハリ」を与え、全体的なミックスに立体感を出すナイスな選曲ですね(^0^)
出だしは・・・きましたマイ・クラシック「TS Monk / Candidate for Love」です!! ちょっと幻想的で、気持ちいい意味で「セクシー」なイントロから一気に本編になだれ込むオリジナルの展開を使用し、上手くCD1とCD2の橋渡しを行ってる曲を選んだな・・・と思いました。 つまり、静かでセクシーなイントロはCD1の内容を引き継ぎ、そこから一気に展開するこの曲を用いることで、この曲の持つミッドテンポながら躍動感のあるドラムをキーに、動きのあるミックス(=Uplifting)を演出してる・・・と考えてます。
この辺の曲は元々好き(裏面のCan't keep my hands to myselfは最高!)だったので、普通に買いましたが、Dimiに関しては、こういった渋い曲の使い方もホント上手いですね・・・ どうも私の紹介だとクラシック&Garage的な文脈の方に力が入ってしまいますが、House的な曲も唸らせる使い方をしてます。 これまた、週末にレコ狩りで捕獲できなかったですが、Chaka Khanが共演し話題になった De La Soul / All Good のHouse Mixとか、気づかないような曲なんかも上手くチョイスしてるのは流石で、今回のご紹介をするにあたり、調べながらミックスを聞いてると何度も唸ってしまいました(^^;)
また、Disco番長の異名を取るだけあって、気づいたら激レアなDiscoも収録されてますね・・・ いつもお世話になってるYukiさんのページでは紹介済みで、12inchは万越え(45も高いのかな??)Rider & Lewis / Lust とか、Peter Brwon関係(ということはPatrick Adamus関係?)で、かなりレアなBest Friends Around / So good to know なんかをサラっと収録してる辺りは悶絶ですね(^^;)
また、気持ちよく上げ続け、大ラスであるCD2の最後では粋に締めたいものです・・・クラブでの最後もそうですが、Dimiは「Harold Melvin / Don't Leave me this Way」をチョイス!! 自身のエディットをしてるバージョンですが、未来につながるようなナイスなフィリーグルーブとMelvin氏の情熱的なボーカルが堪らない作品で、オリ12inchはややレアでまだ買ってないですが、欲しいな~(^^;)
ただ、ちょっと深読みすると、この辺はメッセージ・言葉繋ぎを出してるのかな・・・とも思え、ちょっと笑いました。 ラス前が「Ten City / That's the way Love is」で、ラスが「Don't Leave me this Way」で、「Way = 道」つなぎをしてる・・・ようで、私の英語力が低いので100%理解はできないですが、曲調を変えながらロングミックスをしてるところや、歌詞なんかを聞きこむと、お持ち帰りしたお姉ちゃんを更に口説き落としてる・・・ような「プレーボーイ」らしい感じもします(^^;) つまり、最後なので、当然情事の後なわけで・・・・「That's the way Love is = (意訳)これが愛だよ」となり、最後の最後で「Don't Leave me this Way = 俺を置いてかないで = (歌詞を理解しての意訳)君がいないとだめなんだ!」みたいな感じで・・・口説いてる感じがしました。
まあ、私の妄想半分なので、無視してもいいですが、メッセージ繋ぎはもっと理解できるようになりたいな・・・ 最初「Don't Leave me this Way = 俺を置いてかないで」なので、最後の最後で振られたのか?とか思いましたが、メッセージは人によって受け取り方が違うので、皆さんで適当に理解してください(え~)。
コメント
yuki
2009/06/22 URL 編集
mixtapetroopers
いつもありがとうございます(^0^)
dimi先生、東京であれば7月11日に、前回と同じ代官山airで開催のようです。
http://www.air-tokyo.com/schedule/20097/11.html
新しいミックスCDのリリースパーティーで、内容的にはかなり楽しみっすね(^0^)
ただ、共演(?)してるIdjet Boysと同時プレーだったらもっといいのにな~ってところです。
ちなみに、私が迷ってるのは、同日に新木場ageHaでFRANCOIS御大×DERRICK MAYという強力なギグがあり、おそらくテクノよりだろうな~とは思いますが、最近は嫌いじゃないので、どんなドープな世界になるのか楽しみっすね(^0^)
http://www.waxpoetics.jp/blog/calendar/2009/06/22/
まあ、結局は迷い中です(^^;)
ただ、東京のクラブシーン、Yellowがなくなって、自分が「行きたい!」と思うパーティーが減ってしまってとても残念です。
Yellowはそんなに好きなクラブではなかったですが(込み方が半端ないので)、今思い返すと、高品質なパーティーが企画され、他のクラブ業界を牽引してたな~とか思うようになりました。
そろそろクローズして1年たち、残念な事件(脱税ね)があったりし、再開の話が聴けないのは残念ですが、是非復活してほしいですね!
2009/06/22 URL 編集