HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ YUU & DJ YU-KI 「Any Love」
anylove

 大好きなUlticut物を連チャン・・・今度は歌ものです(^0^)
 ちょっとイレギュラーな作品ですが、Ulticut印のドープミックスにやられますよ!!


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 この作品は、2003年辺りにリリースされた一本で、Ulticut的な切り方で「歌もの」をミックスした作品です。

 名義的にはUlticut本隊のYU-KIさんがB面を担当し、Ulticut関係のDJであるYUU氏がA面を担当しています。
 Yu-KiさんはUlticut Upsとして多数の作品をリリースしており、間違えないお方ですが、YUUさんもなかなかの腕で、彼の詳細は分からないですが、彼の作品「Doing the Doo」なんかを聞くと、Ulticut譲りなドープなミックスと深堀りな姿勢がわかると思います。
 
 この作品に関しては、Ulticut Ups特有のコンビ技は少ないですが、そこはUlticut・・・「最高な選曲の流れ」「堀り込んだ楽曲」で魅了してくれます。
 以下で出来る限りこの作品の魅力を紹介してみたいと思います。



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 まず、A面のYUUサイドからご紹介です。

 前半はUK SoulやUS R&Bでドライブ感のある楽曲中心に、テンポよく、かつスムーズにミックスを繋げていきます
 選曲的には、写真左のKiss the Skyのような割と有名な曲から、マイナーなUK Soulまで、幅広いチョイスをしており、ミックスの流れが先行ではありますが、腕のあるチョイスをしています。
 
 個人的には、写真右のRegina Belle / Could it Be I'm Falling Love(Jaki Grahamのカバー)のチョイスが好きです・・・スムースな流れの終着としてこの曲をミックスしつつも、以降の跳ねた展開を予感させる曲で、ナイスなチョイスだと思います。
 また、この曲に関しては個人的なエピソードがあり、ずーとRegina嬢が活動してた80年代の曲かと思ってたら、かなり探してやっと発見し、蓋を開けたら・・・90年代中頃の曲なのが判明し、いいところ掘ってるな~と痛感させられた1枚でもあります。
 こういう経験を経て、Ulticutの凄さが分ったり・・・するので、レコードを掘ることは辞められませんね(^^;)

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 んで、後半です・・・Reginaの流れを受け、自作エディット(?)なショートトラックを挟み、Funky 4のイントロから、元ネタであるA Taste of Honey / Rescue Me にクイックミックス!
 今まであまり知らない曲が続いていた分、定番曲で、ガツっと盛り上がる曲を入れてくると・・・聞いてる方も「待ってました!」となり、盛り上がりますよね・・・スムースな流れで気持ちいい前半ではありましたが、こういった選曲の仕方をしてくると、ミックスの流れに奥行が出来、つい唸ってしまいますね・・・(^0^)

 そして、このピークタイム的な流れを維持するべく、スクラッチカットインで「Inner Life / I'm Caught Up」に気持ちよく繋げたり、ド定番な「Lisa Stansefield / All Around the World」に持ってたり・・・ほんと定番曲を上手く使い、流れをキープしてるミックスは秀逸です!
 Ulticut関係だと、深い選曲性に耳が行きがちですが、定番曲の使い方・選び方もうまく、このA面のYUUさんのラインも、好例だと思います。
 聞きなれた曲でも、ほんとパンチが増して・・・まるで別の曲を聴くみたいな印象さえ与え、DJミックスの鏡みたいな選曲ですよ(^0^)

 んで、それ以降は、UK Soulなんかにもっていき、爽やかな感じでB面に続いていきます・・・この辺りも大変良いですよ!!



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 そして次はB面・・・問題児なUlticutのYU-KIさんの登場です(^0^)

 先に書いちゃいますが・・・「あんたスゲーよ!!」の連続で、素晴らしいミックスで、ここ何年も愛聴してますが・・・選曲面とミックス面が調べれば調べるほど高度で、理解して書き出すのが大変です!!

 流れ的には、某日本人製作(トラックリストでは名前をあえて間違えた??)のBossaHouseから始まり、生音系で進めていきます・・・Spinna製作のホワイトでしか売ってなさそうな某リミックスなど、いきなり深堀りを発揮してて、調べれば調べるほど「あんたスゲーよ」になりますが、気持ちイイ流れを作ります。

 そして、選曲的に「あんたスゲーよ」と一番びっくりさせられたのが上の写真2枚の曲です・・・説明が長くなります(^^;)

 序盤の生音の流れを繋げ、陽気な雰囲気を出すべく、スゲー気持ちいいインスト曲(Crush On You)に繋ぎます・・・その次は同系統のインスト曲であの「Still Not a Player」が気持ちよくインストカバーされていて、気持ちいいミックスの流れを作ります・・・
 ただ、両方のインスト曲ともトラックリストのアーティスト表記はForget Me Nutsでおなじみの「Patrice Rushen」となっています・・・彼女が活躍してた80年代の頃にこんな曲作ってたっけ・・・検索してもよくわからないぞ・・・??

 前ふり気味に書きましたが、これはネタがわかり、蓋を開けたら本当にびっくりしました・・・
 2曲とも上記写真のLPに収録されていて、HipHopの曲をJazzミュージシャンがインストカバーした作品集に収録されていて・・・市場では全然レアでもなく、1000円以下で買えちゃうレコードでした・・・
 私自身もリリースした時(2000年以降)はちょっと話題になったので、気にはしましたがスルーし、それ以降も市場では無視されてる作品だったので・・・この作品の中に入ってることを知り、大急ぎでUnionに行き、安い値段で買い、家で確認したらホントに収録されてて・・・YU-KIさんの堀りの「凄さ」に身をもって打ちひしがれました(^^;)

 Ulticutの凄いところって、こういった「意外なレコード」を出してくるところで、メジャー曲だったり、市場で過小評価されてる曲だったり・・・独自の審美眼で選び抜き、カッコよくミックスするところがあると思います。
 もちろんMUROさんなんかも該当しますが、Ulticutに関しては更に「芸の細かさ」が加わり、太刀打ちができないレベルまでいってるいると思います。
 このレコードも意義的にはそうですが、Yu-Kiさんは、Stillの方で、イントロ→2番という構成で2枚使い(エディット)しており、楽曲を更に気持ちイイ流れにしていて・・・その芸の細かさには負けましたよ!!

 説明が長くなりましたが、アハ体験込みでヤラれたので、長い説明になりました(^^;)

 ちなみに、カバーものなので、Crush on YouはLil'Kimのカバー、Still Not a PlayerはBig Panisherのカバーですね・・・その他にも有名曲のカバーが多く、使えるレコードなので、興味がある方は安いので買ってみてね~Vol,3までありますよ♪
 また、LP上はアーティスト表記が曖昧なのですが、上記の曲にはPatrice Rushenが本当に参加しており、VibesとかPianoを担当し、Elektra時代と変わらない爽やかなメロディーを披露してるので・・・トラックリスト上ではPatriceの名前を出したと私は考えてます(^^;)


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 んで、この後もドープな選曲と、ナイスミックスが続きます・・・が、このテープの肝であるミックスがあります・・・

 前半では、割と生音系で攻め、深く詰めると高度なことをしてますが、聞いてる分にはスムースな流れを作っており、A面のYUUさんと同様に、中盤あたりから動きを付け、一気にピークにもっていく流れにしており・・・上記の写真のレコで構成するラインですが、個人的には「死ぬほど好きなライン」です!!

 先に流れ的な話をすると、写真下2枚の鬼クラシック「Wendy Moten / Step By Step」へ繋ぐための選曲ラインになるのですが、ほんと一気にピークにもっていき、Step By Stepが金色に輝くような選曲・ミックスで・・・Yu-Kiさんの選曲手腕にヤラれます・・・・

 まず、UK SoulクラシックなKathy Sledge / Another Dayで期待感を煽り、これまたクラシックなD'influence / Magicで更に期待感を煽り・・・Magicの切れるタイミングで、Step By Stepの印象的なイントロにカットインし・・・聞かないと分らないかもしれないですが、一度落とすだけ落としておいて、一気に上げるみたいな構成で・・・鳥肌が立つほどヤバいミックスです!!

 また、ただでさえ疾走感があり、野郎の琴線に触れ、時に涙を誘っちゃう・・・名曲であるStep By Stepですが、Yu-Kiさんは、このミックステープ用にさらに仕掛けを入れています!
 この曲には3つのRemixが入っており、そのRemixからいいとこをカットアップし、曲の構成上、ほんとヤバい展開にエディットした形でミックスをしてるんですよ・・・
 おそらく「Daily Planet Mix イントロ → 同Mix アウトロのヴォーカルソロ → Ben Grosse Mix 本編」になるのですが、イントロで勢いをためつつも、本編でのドラムが入ってからの疾走感がほんとヤバく、何度か涙したことがあるぐらい感動的なミックスです(^^;)

 昔の話ですが、大学を出て、就職した先で、かなり辛い思いを繰り返し、夜遅く帰る時に、このテープをよく勇気づけに聞いてたぐらいで・・・帰宅する夜の道で、このテープを泣きながら聞きつつも「前向きにいこう!」みたいに勇気づけられた過去があったりし・・・辛い思いが吹き消すぐらい素晴らしいミックスに仕上がっています!!

 Ulticutのミックスに言えることですが、一気に空気を変えちゃうミックスが彼らには出来・・・その破壊力たるや凄まじいものがあると思います。
 このテープのこのラインもそうですが、ミックスの流れで抑揚をうまくつけ、少し落としたところで一気に引っ張り上げる・・・みたいな展開がまさにそれで、これを真似できるDJはそうそういないと思います。
 もちろん、深い選曲性や、スキルフルな技など、注目しやすい基礎体力的な部分があってのことだと思いますが、このミックス全体の圧倒的な構成力は彼らの個人力においてもっと褒めないといけない部分だと思います・・・

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 なお、Step By Stepは、結論としてYu-Kiさんがエディットした状態でかけてるのが濃厚(真相は本人じゃないと分らない?)ですが、このテープでStep By Stepという曲をして知ったことで、ちょっとしたエピソードがあります(^^;)

 しばらくはあまり市場に出ることがない、鬼レア12inchでしたが、近年になり4桁で出回るようになり、お世話になった曲なのである時期にオリジナル12inchを万近で買いましたが・・・Yu-Kiさんがテープに収録した曲の構成だと思ってたら、テープとは違う構成(このときはテープの方がエディットしてるとは気付かなかった)だったので逆にビックリしました(^^;)
 その後、調査をしてると、写真左のUltimixの44にこの曲がレコード化されていることが判明し、Ultimixなので何らかのエディットが入ってるのかな~と思い、もしかしたらYu-Kiさんの収録したミックスはUltimixなのか・・・と思い、気合いで探し、Ultimix版もゲットしたら・・・また違う構成で・・・結論として、Yu-kiさんが独自にエディットしてるんだな~と気づきました・・・

 ちなみに、最近になり、かなり安い値段でオリジナルの2枚目が買えたので、「大人の高額盤2枚使い」でYu-Kiさんの構成が2枚使いだけで出来るか・・・試してみたら、バッチリできました(^0^)
 ただ、あとで書きますが、収録上はエディットした状態で収録してる・・・と思います? でも、こういうエディットを考え、実行しちゃう・・・辺りはさすがの一言ですね!!

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 んなわけで、Wendyで鬼あげし、あとは終わりに向かって静かに進み、上記のMy Booなんかを選曲し、印象的な終わり方をします・・・
 ふう、説明が疲れましたね(^^;)

 説明長かったので、ちょっとまとめましょう・・・

 彼ら(Ulticut Ups)に関しては、バックボーンとして膨大なレコードの知識量があり、さらに技術があり・・・そして彼らにしか出来ないアイデアでドラマティックなミックスを構築してる・・・って表現が適切だと思います。
 私の表現力が乏しいので、彼らの魅力を100%紹介できたかは自信がありませんが、この作品に関しても、ソロ的な要素が強いですが、彼らの魅力を十分に表現してる作品だと思います。

 特に、この作品だと、選曲面とミックスの構成面のレベルの高さが尋常ではなく、個人的にはDJミックスの鏡だと思っています・・・
 つまり、それぞれの曲がバラバラで聞いたら各楽曲の単純な良さしか伝わらないですが、DJがミックスすることで、曲同士が融合し、化学変化を起こし、その曲がさらによく聞こえる・・・みたいなDJミックスの「マジック」があり、このテープに関してはその「マジック」が秀逸と考えるからです。

 まだまだ、語るべきところがあると思いますが、嫁を質に入れても聞かないといけない・・・ぐらいの高レベルの作品なのは、間違いないです!!
 中古だとまだ高くない印象なので、買う機会があったらぜひ買ってくださいね~


<Release Date>
Artists / Title : DJ YUU & DJ YU-KI 「Any Love」
Genre : R&B(90'sR&B、UK R&B、DanceClassics・・・いっぱいありすぎ!)
Release : 2003年ぐらい?
Lebel : Delic Records DTP-022



<補足事項> 本文で書ききれなかったことを書きます・・・

①エディットについて
 このテープを聞いてると外人のお姉ちゃんの英語で「DJ Yu-Ki・・・」みたいな声サンプルがSEみたいな感じで入ってたり、あとフィル的なスクラッチがインストトラックに乗ってたりします。
 これは、オンタイムのミックスでは入れずに、あとで乗せた声・スクラッチだと・・・私は思います・・・オンタイムでも出来なくはないですが・・・

 また、聞いてると、事前にエディットした曲をミックスしてる節もあります・・・
 本文でも指摘したWendy Motenのエディットも、手動で2枚使いでも出来ますが、自身で曲構成をエディットしたものをCDに焼いて、CDJかなんかでミックスしてる・・・感じがします?
 
 結論はよく分らないですが、完全な一発録り・レコードオンリーではないかも知れないですね(^^;)

②アンリリース曲?について
 ミックスを聞いてるとLessonスタイルの曲(ネタが次々と変わっていくもの)が要所要所でミックスされており、曲と曲の「つなぎ役」になっており、うまいな~と思います。
 たとえば、トラックリストには載ってないですが、オリジナルのLessonもしっかりと使ってたりしているのですが・・・どうやらAYB周辺が作成したオリジナルのLessonスタイルの曲で、かつアンリリースな曲も使ってるようです。
 かなり探してるのですが、結論として音源化されてなく、リリースしていない曲・・・だと私は判断し、このテープ上ではCDJでミックスしてると・・・結論付けました。
 
 んで、肝心な内容ですが、どの曲もUlticut印で鬼ドープです!!
 特に、Yu-Kiサイドにトラック名が記載されている「AYB feat Bull Jun and Ulticut Ups / Funker's Drummer」という曲がやばく、レコードで出てるのであればぜひ買いたい一作です。
 Lessonスタイルなので、いろんなネタが出ますが、Dance & Shake Your Tambourineとか、Blow Your Headとか、Tom's Dinerとか・・・そしてBuddhaの発電所ネタとか・・・日本人なら反応しちゃう流れの連続で堪らないっすね!!
 
③第2作目について
 ある情報によると、このAny Loveには第2段があるようです・・・自分は見たことがなく、ネットでも引っ掛かりません。
 もし、知ってる方がいましたら教えてください・・・大枚を叩いても買うと思います(^^;)

④今回の文章について
 今回の文章は、かなり突っ込んで書いた部分もありますが、私の憶測で書いた部分も多いです
 たとえば、Wendyの曲をエディットしてるとかがそうで・・・もしかしたら本当にレコードが出てるかも知れないし、Lessonっぽい曲だって本当はレコードが出てるかもしれないです。
 もし、間違えがあれば、私の調査不足だと思いますので、ぜひご指摘ください。


<編集情報> 2009年8月24日
文章が気に入らなかったので、大幅に加筆修正しました。
原文の10倍以上の大増量・・・これでいいのかな?

<編集情報> 2009年9月5日
お借りしてたレコ写(Magic)を自前の写真に変えました・・・すげー安く買えた(^0^)


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2010/11/14(日) 10:32:35 | | #[ 編集]
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