HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
MURO 「70 minutes of Funk」
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 ここ最近、更新が遅れてまして申し訳ないです・・・意外とPCの前に座れる時間が少ないので・・・
 では、気を取り直して紹介です・・・マイナーな作品の紹介が続いてたので有名作のご紹介! 久しぶりに聞きましたが、MUROさん、さすがっす(^0^)


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 98年11月にリリースされた1枚で、当時、MUROさんがDJを担当していたFM番組「J-Wave Hip Hop Journey - Da Cypher -」からの企画もので、「PolyGram」音源を用いてDJミックスした作品で・・・番組で披露していたMUROさんらしい自由なミックスが展開されたオフィシャルCDです。

 MURO作品においては、今となってはメジャーで権利をしっかりとクリアーしたミックス作品は多数リリースされていますが、オフィシャルものであればこの作品が初作品になると思われます・・・ちなみにコンピの選曲であれば、これより前にも何作がやってます。
 時期的には、Super Disco Breaks 1-4を出す前後に作られた作品で、MUROさんらしい「HipHopをベースとしながらも、ジャンルの壁を取っ払った選曲の幅広さ」が発揮されており、いつでも楽しめるミックスに仕上がっています。

 また、以前に熱弁をふるってしまった「Da Cypher」からの企画ものということで、Cypherを聞いてた方なら馴染みのある曲が多く、いわゆる「MUROクラシック」が多数収録されているのもポイントです。
 PolyGram関係の音源のみを使用なので、Cypherのような自由な選曲は出来ないですが、MUROさんがよく選曲していた曲も多く収録され、聞いてた方なら「MUROさんから教わった」系の曲が多く、懐かしく思う方もいるかもしれません。

 まあ、なぜこのCDがリリースされたのかは分らないのですが、Cypherが好調になり、レコード会社の方からオファーがあったのかな・・・とか思いましたが、Cypherを聞いてない人に対して「Cypherがこういう番組ですよ~」とアピールする効果あり、かつ初心者にとっては格好の入門編CDになるので、個人的には今思い返すと「価値があったな~」とか思ったりします。
 Cypherについては以前の記事を参照していただきたいですが、HipHopに凝り固まらない、自由度の高い(選曲・DJスタイルなど)番組であり、その内容を素直に表現したCDだと思います。


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 んでは、作品のご紹介に進みます・・・
 この作品では「PolyGram」関係のカタログからの選曲になり、一見すると「レーベルの幅が小さい?」と思われるかもしれないですが、傘下には次のようなレーベルが所属しているので、かなり幅が広い選曲ができるようです。

 Polydor , Mercury , DefJam , Island , London , A&M , Motown

 DefJamのような直球なHipHopもあれば、R&Bが強いところもあったり・・・ましてMotownのような旧譜が強いレーベルがあったり・・・MUROさんの選曲スタイルからいくと「ドンピシャ」なカタログだと思います。
 実際には写真のレコード達が選曲されてるわけですが、上記の各レーベルの音源をうまく使いつつ、ジャンルの壁も時代の縛りがない選曲を行っています。


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 スタートは写真左上の「C&C Music Factory / I'll Always Be Around」からスタートします・・・今回の作品に関しては、わりとHipHop以降の「歌もの」が中心で、純粋なHipHopの曲は少なかったりします。
 HipHopでいくと、先ほど写真を貼ったLLとかKurtis、そしてSlick Rick、Eric B & Rakim、Redmanなどがチョイスされてますが、ド直球なHipHopの色は薄く、跳ねた印象のある「R&B」が多く、前半は90年代以降の曲で攻めています。

 CypherでのMUROさんのプレイを聞いてた方なら分ると思いますが、R&BもHipHopの流れで積極的にプレイしてて、影響を受けた方は多いと思います。
 今となっては定番なR&Bが多いですが、MUROさんを通してZhaneのようなUS産R&Bを知ったり、Dina CarrolのようなUK Soulを知ったり・・・私自身はほんと勉強になりました!!
 あまりCypherで選曲しなかった曲もありますが(The Brand New Heavys / You Are the Universeとか)、久しぶりに聞くと「青春クラシック」が多く、グっと来てしまいます(^^;)

 いまじゃ、ジャンルの壁なんてなかったりしますが、当時(90年代後半)は、HipHopからこの道に入った初心者が多く、知識がない為、一つのジャンルに凝り固まってしまう傾向があり・・・HipHopならHipHopしか聞かない・・・といった傾向の人も多かったです。
 しかし、HipHopという音楽自体はサンプリングという過程がある時点で「雑食性のある音楽」なわけですから、音楽の壁がある必要なんてないんですよね・・・
 その限りにおいて、当時のMUROさんの活動ってホント重要で、各種MixTapeのリリースや、Cypherなどでのプレイで、当時としては異ジャンルの曲を、HipHopの土台の上で調理して、リスナーに提供する・・・みたいな流れがあり、リスナー側の音楽の壁を取り払ってくれた意義があると思います。
 かくいう私がそうで、MUROさんのプレイを聞いて、R&Bとか旧譜とかに興味を持つようになり、積極的に聞いたり・掘ったりするようになった・・・流れがあるので、頭が上がりません(^^;)


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 んで、MUROさんといえば・・・いわゆる「旧譜」関係の選曲も重要で、こちらもいい感じのチョイスになっております。

 定番のMalcom Mclaren繋ぎ(World Famous → Buffalo Love)や、MUROクラッシックの「Thelma Houston / Saturday Night, Sunday Morning」、また変化球でSergio Mendes / Mas Que Nadaのリミックスなど・・・割と幅広く選曲しています。
 
 個人的には写真左下のThelma Houstonですかね・・・当時、Cypherとかで聞いて、「いい曲だな~」と思い調べたら、思いっきり昔の曲だったのででビックリした記憶があります。
 つまり、その時の自分(高校生ですね)にとっては、MUROさんのミックスが「現行の曲」を使用してると思いこんでいて、あまりにも違和感なくThelmaとかをミックスしてくるので、昔の曲だとは思わなかったんですね・・・
 
 一種のカルチャーショックでもあったのですが、MUROさんに関しては、いわゆる「旧譜」の範疇に入り、一般的には他ジャンルになっちゃう曲でも、自身のミックスの流れにサラッと入れちゃう辺りは流石の一言で、私もそうだし、影響を受けた方も多いかと思います。
 テープ時代のミックス作品でもそういった傾向は強く、MUROさん自身が、それらの曲をしっかりと消化し、自身のミックスの中での使い方を知ってたからこそ出来る技で・・・私なんかは「昔の曲でもカッコいいのがあるんだ!」って驚いたり、「昔の曲もHipHopと同列でミックスしていいんだ・・・・」と驚いたり、今現在のスタンス(音楽ジャンル・時代の壁を作らない聴き方)のスタート地点だった・・・と思います。


 この点は、今までのMURO作品の紹介でも稚拙ながら触れていたので、説明はここで止めますが、この作品でも新譜⇔旧譜のクロスミックスは違和感なく発揮されてます。
 作品の前半ではR&B、HipHopなどの比較的新譜っぽい曲で攻めつつ、後半では、今紹介した旧譜系を中心に攻めていくのですが、流れの作り方なんかは秀逸です。

 レコを持ってないので貼れないですが、JBやJackson5のHipHopリミックス的なヤツ(分るよね?)でFunkyなOldSchoolの流れを作り、そこからKurtis Blowにもっていき、その流れの終着点としてThelmaにもっていく・・・って流れはMUROさんらしさがあり、盛り上がりますね(^0^)
 また、そのThelmaから、Houseの要素(4つ打ち)を見つけ出し、HouseっぽいアレンジのSergio Mendes / Mas Que Nadaのリミックスに繋げていく辺りなんかもグッときますね!

 特に、このThelmaあたりからは、新旧の曲を混ぜつつも、全く違和感なくミックスを進め、ミックスのピークタイムを作り上げていて、グイグイとテンションを上げるミックスになっており、手腕の上手さも発揮されています。
 他の作品だと、結構中途半端に終わる作品もありますが、この作品に関しては、しっかりと流れを考えたミックスになり、後半に入ってからの引っ張り方が秀逸で、結構引き込まれますよ(^0^)
 「The Brand New Heavys / You Are the Universe」を決め球という形で、一番最後に配置し、これを盛り上げるべく、段々とテンションを上げていく感じで・・・かつ、新旧の曲を混ぜてるわけですから・・・実はかなり高度なミックスをしており、いま聞いても勉強になりました!!


 今回もあんまりまとまらなかったですが、MUROさんらしさが「集約」された作品で、MUROさんの「醍醐味」が遺憾なく発揮された作品になっています。
 意外とオールジャンルなパーティーミックスって少なく、専門性が高いミックス作品がMUROさんのは多いので、敬遠してる方も多いかもしれないですが、この辺なんかを聞いていただくと、MUROさんのことが好きになると思いますよ・・・

 中古だと、ちょっと探せば買えると思いますので、ご興味のある方はどうぞ~です(^0^)


<Release Date>
Artists / Title : MURO 「70 minutes of Funk」
Genre : HipHop、R&B、UK Soul、DanceClassics・・・
Release : 1998年11月
Lebel : ポリグラム株式会社 PHCR1676
Notice : ライナーノートは、Cypherの相方である「RIKO」さんが担当し、Cypherの生い立ちを紹介しています(^0^)


<補足事項>
 Da Cypherに関しては以前の記事を参照にしていただきたいのですが、新事実などがわかり、こっそりと文章を変更したり、ビルドアップしてたり・・・していました(--;)
 このCDのことも反映させましたので、一度読んだ方も、読み返していただければ幸いです・・・

 ・ J-Wave Hip Hop Journey - Da Cypher -
 ・ Da Cypher 付録 「放送日リスト」


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コメント
この記事へのコメント
海外のDJのホームページとかマイスペースって見たりします?
もし見てなかったら結構フリーで落とせるミックスを上げてるDJが多く
中にはかなりクオリティーの高いものなんかもあるのでお勧めですよ。
2009/08/25(火) 21:07:05 | URL | sin #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>sinさん
いつもありがとうございます(^0^)
そう、フリーのミックスって結構あるらしいですね・・・私は、買ったミックステープ&ミックスCDが山のようにあり、それを聞いて「処理」しないと・・・管理ができなくなっちゃうので、ネット音源ものは手を出してないんですね~(^^;)
また、テープとCDを聞かないといけないので、某I Podとかの携帯用MP3プレイヤーとかも持ってないんすよね・・・買う気もないけど(爆)

そういえば、前にSinさんから教えてもらったのかな・・・ネット音源で出回ってた「Spinbadの90's」ってありましたよね?
あれがCDでリリースされる・・・らしいです。
先月末にManhattanの店頭で、ほんと目立たないところで告知してて・・・ここ最近は告知してないので、どうなったかわからないですが、早く出してほしいです・・・CDのように「形」になればちゃんと聞くので・・・変な性格(--;)
2009/08/25(火) 22:50:23 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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