HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Phil Asher aka restless soul 「Alt Boogie」
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 遂にこのシリーズの紹介の順番がまわってきました・・・通称「EMTシリーズ」と呼んでいるもので、ミックステープ市場ではアンダーレイテッドなシリーズですが、かなり「やんばい」シリーズです。
 こういったネットで検索できない作品こそ・・・紹介しないといけないですね!!


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 EMTシリーズと書きましたが・・・普通の方は知らないでしょう・・・ただ、ミックステープを掘ってる方ならトップの写真のようなデザインで、丸ケース仕様のこのシリーズは見かけたことがあると思います。
 
 いわゆるアンダーグラウンドなシリーズであり、かつレコード業界でネット普及前の2003年ごろにリリースされていたシリーズなので、詳細について詳しく知っている方は少ないかと思います。
 個人的には、詳細を知らずシリーズを掘り続け・・・ネットでも詳細が分からなかったシリーズなのですが、過去資料などを探し、最近になりやっと詳細が分かってきたシリーズになり、今回の紹介になりました・・・

 このシリーズは、2003年ごろ、不定期でリリースされたもので、日本のClubJazzシーンをリードするEspecial Recordsが制作したシリーズになります。
 私が確認した限りだと、合計10本をリリースし、現状ではシリーズが終わってしまいましたが、ほんとレベルの高い作品が多く、中古で安く売り叩かれている現状が悲しいシリーズです・・・
 作品には「EMT」と記載があり、おそらく「Especail records Mix Tape」の頭文字をとり、EMTにしたと思います・・・デザインが凝っているので、このテープの詳細が判らなかった頃は「EMT」って読めなかったです(^^;)
 
 Especial Recordsと言えば、Kyoto Jazz Massiveである沖野兄弟の弟さんである「沖野好洋」さんがオーナーを務めるレコード店・レーベルで、実店舗は写真右上の店構えで、大阪の船場(アメリカ村と梅田の間ぐらい)にあります。
 関西出張の折に、何度か足を運びましたが、狭い店舗の中にセレクトされたレコードが新旧問わず陳列されていて・・・正直言うとハイアベレージなレコはないですが、非常に趣味がよいレコードが多く・・・このEMTシリーズのように、Jazzを中心としつつも、幅広いセレクションが印象的なレコード店です。
 
 また、Especialは、レーベルとしても有名で、KJM関係の12inchとかを多くリリースし、いわゆる「ClubJazzシーン」の楽曲を世界に配給しており、日本が誇れる頼もしいレーベルの一つだと思います。
 このレーベル業の一環として、今回のテープがリリースされたわけですが、このシリーズの前にも多数のミックス作品をリリースしており、写真の下の段に陳列した、沖野修也さんの作品だったり、KJMの作品だったり・・・今回のシリーズに通ずる「海外DJもの」だったり・・・実は結構リリースされています。
 これらの作品がリリースされた頃は、私自身は子供過ぎて興味がなかった世界ですが、日本のClubJazzシーンにおいて、教育的な価値のある作品だったのかな~と思っています・・・

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 そんなわけで、このEMTシリーズの詳細に話を進めます・・・

 まず、このシリーズは「海外JAZZ系有名DJ」が作品ごとに担当をし、DJミックス、または選曲をしているのですが・・・ビックリするぐらい超豪華です!!
 今後、全部の作品を紹介する予定なので、すべてを列挙しないですが、Jazzanova、Nicola Conte、Patrick Forge、Rainer Tuber、そして今回のPhil Asher・・・など大物DJが参戦し、手抜きなしの仕事を披露しています(^0^)
 ちなみに、大雑把に「Jazz系」なんて書きましたが、あくまでもフィーリング・グルーブとしてのJazzなので、チョイスされる音楽は・・・恐ろしく幅が広いのでご注意ください(^^;)
 
 まあ、沖野さんなのにGillesが入ってないのが気になりますが・・・沖野兄弟だからこそ出来るDJの選出で、彼らとの交流や信頼関係があってこそ実現が出来たシリーズだと思ってます。
 変な話、お金を積んだからって出来ることではなく、沖野さんたちが培ったコネクションがあったから実現をし、依頼を受けたDJたちも、信頼をしてる極東の親友のために、利益やエゴを抜きに作った感じがし・・・いい意味でリラックス(アンダーグラウンド作品ゆえ権利の壁もないしね)した良作が多いです。

 また、もう一個重要な点があります・・・
 このシリーズには、作品に関するライナーが掲載されており、そのすべてを小川充さんが担当しています!!

 DMRのジャズバイヤーでありながら、執筆活動、DJ活動が有名で・・・特に執筆活動の範囲では、各種Jazz関係のレコードガイドの出版・企画をされている御大ですので、ほんと的確で分かりやすく、かつ作品の良さを引き出す文章が掲載されています。
 2003年ごろとなると、DMRの商品ガイドには文章を出してましたが、執筆者としてのアップグラウンドでの活動は少なく・・・小川充としての文章としては初期のライナーになるとは思いますが、流石の文章で、今読んでも納得の内容です!!


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 んで、作品の紹介をしますね・・・

 リリースの順番が明確には分からないので、好きな作品から紹介していきますが・・・紹介の一発目はイギリスのHouse/BrokenBeats系DJ/ProducerであるPhil Asherの作品です(^0^)

 Phil Asherは、restless soulとしてのアーティスト活動で一時期のBrokenBeatsブームを牽引したり、さまざまな要素を含んだDeepHouse系のDJとして有名かと思いますが、イギリスのJazzDJの歴史を踏襲するかのごとく、幅広い選曲性をもった方です。
 私もそこまで詳しくないですが、ダンスフロアーにピュアな音楽をもたらす職人系のDJなのかな~と思っています。

 そのPhilの作品は・・・現在の活動の源流ともいえる、いわゆる「Boogie」ものをチョイスし、ナイスなミックスをしています。
 Boogie自体、明白なジャンルではないでしょうが、彼自身もBoogie系の曲から影響を受け、現場でもプレイしてるジャンルで、UKのJazzシーンの歴史を考えても、重要なジャンルで・・・結論として彼の「フロアークラシック」を選曲した内容だと思います。
 そういえば、この間、Makiさんの作品をご紹介したときにBoogieのことをちょっと触れたので、分からない方はその記事を読んでみてくださいね・・・

 この辺は、私自身も研究中で、ちょうどSnowboyが執筆したUKのJazzDanceシーンに関する本を読んでる途中で、UKのJazzDanceシーンにおいては重要なジャンルであることは明白で・・・音楽の壁がないジャンルとしての「Jazz」を体現してるかな~と思いました。
 う~ん、上手く説明が出来なくって歯がゆいっすね(^^;)


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 では、実際の内容の紹介をしますね♪

 先ほども紹介をしましたが、いわゆる「Boogieもの」をミックスした作品で、非常に肩ひじ張らないリラックスした内容で、大変良いです。

 手持ちであったのを上に貼り付けましたが、選曲的には「渋い」部類の曲が多く、有名な曲は少ないのですが・・・聞いてるうちに、そのグルーブに乗ってしまう・・・みたいな不思議な統一感があり、Phil Asherの手腕が発揮された選曲だと思います。
 個人的にはMUROさんの現場クラシックである「Tom Tom Club / Wordy Rappinghood」とか、Release Yourselfで有名なAleemの同路線の曲(Get Loose)とか、未だにクラブクラシックであるTwo Ton's O Fun / I Got FellingのUS12inchの裏面に入ってる「Slick / Space Funk」とか、LoggのLoroy Burgessが参加した「The Fantastic Aleems / Get Down Friday Night」など・・・一概に「Boogie」とは言えないですが、80年代あたりにダンスフロアーを陰で彩っていた名曲がチョイスされています。
 ただ、実際はDubっぽい曲だったり、Italoだったり・・・はたまたHipHopだったり(Whodiniですよ!)・・・かなり「腕」のあるチョイスが光っていますので・・・ナメてかかってはいけないですよ!!

 うまく表現できないですが、ホームランが打てる4番打者級のクラシックはないのですが、手堅いヒットと走塁で稼ぐ1番打者みたいな・・・そういった曲を、全体で一定の統一感で維持し、ミックスの大きな山と谷はないものの、気持ちいいグルーブでミックスを表現する・・・あたりにはヤラれます。

 また、ミックスに関しては、特別凝った趣向はしてなく、Uraiなどのダイヤルミキサーでしか出すことのできない高級感がある感じで、気持ちいい流れを出すことに終始しており、頭が下がります。
 ほんと、凝ったことはしてなく、一部でエフェクターでフラッシャーをかけながら次の曲に移動することはしていますが、基本的には、短い間隔でのビートミックスのみで・・・裏を返せば、気負いをせず、リラックスしたミックスになっており、聞く方も肩ひじ張らずに聞けるので大変良いです(^0^)
 

 作品自体の説明は、やや抽象的になりましたが、かなり内容の良い作品です。
 普遍的な聞きやすさがあるので、選曲範囲での知識がない方でも楽しめる作品で・・・Phil Asherの個性が光った作品だと思います。
 改めて、この作品を意識して聞いてみると・・・やっぱりいいですね!! もし、彼が来日してDJする機会があれば、2時間ぐらいのゲストプレイではなく、是非ロングセットで聞きながら気持ちよく踊りたい・・・そんな感じの印象を得ました(^0^)

 今回は「EMTシリーズ」のキックオフ紹介として、Phil Asherを紹介しましたが、他の作品もヤバいのが多く・・・このシリーズに関しては引き続き紹介をしたいと思います。
 現状では、中古で出れば安いので、掘れる方は、是非掘って欲しい・・・作品のご紹介でした!!


<Release Date>
Artists / Title :  Phil Asher aka restless soul 「Alt Boogie」
Genre : Boogie、DanceClassics、Disco、Garage、NewWave・・・
Release : 2003年ごろ
 ※一応、シリーズの10作目らしく・・・シリーズの終盤ぐらいにリリースされたようです。
Lebel : Especial Records / EMTシリーズ No Number



< 補足事項 aka 愚痴(^^;) >

 作品の紹介は、基本的には2~3日かけて、時間を気にせず書いていますが、書き終わった今日は、酔っぱらいながら書いてるので、ちょっとアジらせてください(^^;)

 今回のシリーズは、2003年ごろリリースされたものですが・・・たかが6年前なのに、ネットでの検索が難しいシリーズでした。
 もともと、詳細が分からずに、ここ数年で作品を掘りつくし、DMRやManhattanの通販資料で調べ、やっと詳細が分かり、今回の紹介になりましたが・・・ネット環境が普及して以降の「検索文化」をしても分からないシリーズでした・・・

 まあ、アンダーグラウンド作品なので、製作者側も必要以上に情報の提供や宣伝をしなかったことや、レコードがメインである販売店サイドとしても、そんなには重要ではないので、ネットで情報をアップしてても、売り切れちゃえば掲載を削除しちゃうので・・・ほんと数年前の情報なのに、検索ができない事態になったのだと思います。

 このブログを初めて、真っ先に感じたのは、ネット上にミックス作品の情報が極端に少ないことで、時期的にな問題(レーベル・販売店がネットを使ってなかった)があるにせよ、個人的には有名な作品でも、検索しても意味がないことが多く・・・過去の紙資料なんかを調べつくした上でレビューを書いていることが多く・・・実は結構苦労しています(^^;)
 下手したら、間違ってる情報に行きつくこともあったぐらいなので・・・なるべく事実に基づいて、正しい情報を出したいと思い・・・ここ最近は、レコ写を載せたり、必要以上に長く書いたり・・・けっこう頑張っています(^^;)

 今回の愚痴の結論になりますが、インターネット上においては「誰かが情報を提供しないと意味がない」と私は思います。
 私自身もそうですか、何か分からないことがあったら検索をするわけで・・・でも、誰も情報を提供してなかったら検索できなかったり、間違った情報に行きつく可能性があると思います。

 今回のEMTシリーズは、個人的にはヤバいシリーズなのに、作品の詳細が分からない故に市場では過小評価されており、その点は値段に現れる(100円で買えたものも多いっす)のですが、個人的にはそれではいけないと思っています。
 あまり書きたくないですが、KiyoとかKocoとかMUROとか・・・名前だけが一人歩きし、作品として大したことがないのに、市場価格が高いものが多く・・・ミックステープ市場も未熟だな~と思ったりもします。

 結論になるかどうかは分かりませんが、私自身はミックステープやミックスCDなどは、かなり持っているし(合計すると1000タイトルぐらいはある)、15年ぐらいはDJ・レコード業界に「ファン」として参加してるので情報もかなり持っていると思います。
 なので、出来る限り、ミックス作品に興味を持った方が、検索をしても調べられなかったり、間違った情報に行きあたらないように・・・ミックス作品の紹介をとおして、今後も頑張りたいと思います。

 そう、「誰か」が情報をアップしないと、意味がないんですよね・・・リンクを張らせていただいているyukiさんだったり、Chanparaさんだったり・・・ほんと有益な情報を公開をされてる方が多く、非常に励みになります。
 私も「まだまだ」だと感じていますが、私から発信できる情報であれば、バンバン公開をし、皆様のお役にたてればいいな~と考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします m(_ _)m

 また、こういった「情報」は、私だけでは限りがあるので、なにか間違いや補足事項があれば、コメントに是非書き込んでください・・・恥ずかしいですが、半年して、読み直してみて間違っていたことが普通にあるので、よろしくお願い致します(^^;)

 
 いや~、アジ文章を書くのは・・・気持ちいいな!!
 私は結構、文章を書くことでストレス発散(自我の解放かな?)が出来るので、必要以上に文章を長く書いちゃうんですよ・・・これからも更新していきますので、よろしくお願い致しますね~♪



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<追記> 2010年4月11日
今さらながらですが、収録曲で買えたレコード(Get Down Friday Night)があったので、追加しておきました♪
相当レアかな~と思ってましたが、意外と安く買え御満悦・・・ユニオンはやっぱりスゲーな!!



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コメント
この記事へのコメント
中古で安かったら買いですね
多分5本位持ってます
こんなに出てた事にビックリ

渋谷ユニオンとか新宿ユニオンでここらへんのtapeはヒップホップコーナーですか
2009/09/14(月) 09:30:45 | URL | funkypresident #-[ 編集]
Re: 中古で安かったら買いですね
>funkypresidentさん
いつも書き込みありがとうございます(^0^)
うふふ・・・この手はユニオンのHipHopコーナーですねww
HipHop以外のテープはかなり安く買えますよね!

そういえば、昔はJazzぽいコーナーにも中古テープが置かれてましたが、
気づいたらなくなり、HipHopのコーナーに移動され、
Jazz系の価格が結構下がった印象があります・・・
辰緒さんや、小林径さん、鈴木雅尭さん・・・辺りの作品は、ほんと最近は安くなったので、
がっつり掘ってますよ・・・そのうち紹介しよ~っと♪

では、今後もよろしくお願いいたします~♪
2009/09/14(月) 23:29:46 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
はじめまして!このシリーズのMAD MATSとRAINER TRUBYのモノを持っていて、懐かしくなったので、久々に引っ張り出しました!
更新楽しみにしています!できれば、トラックリストがあるものは書いて頂けると、嬉しいです!
2009/09/15(火) 17:33:53 | URL | DJ色彩 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>DJ色彩さん
こちらこそ、初めまして(^0^)
おおっ、渋いのをお持ちですね・・・私の紹介で、テープを聞き直してくれるなんて嬉しいじゃないですか!!
いわゆるJazz系の作品も、持ってるけど紹介してないのが結構あるので、これからもよろしくお願いいたします m(_ _)m

なお、トラックリストは・・・特に明確な基準があるわけではないのですが、基本的には「アンダーグラウンド作品(=著作権が未許可)」に関しては、掲載は控えるようにしています。
理由は・・・権利をとってない作品だと、イホー性があったりするので・・・あんまり表立たせるわけにはいかないっすよね(^^;)
ただ、その作品の内容が分かる程度には載せていきますので・・・ご了承ください・・・特に和物は注意しないとね・・・
2009/09/16(水) 23:11:24 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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