HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Paul 「Connectin' Soul Style vol,04」
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 Front/Blastショックも一段落し、入場者数もまた安定してきましたが・・・段々と平均来場者数が増えていくのは嬉しいですね(^0^)
 そんなわけで、毎度のPaul作品です・・・ソロバンさん、お待たせ~♪

 
 大好きなPaulさんの第4作目で、2000年5月頃に限定800本で製作されたもので、他の作品とはちょっと「違う」内容になっています。
 まあ、言われなきゃ気づかないかもしれないですけどね・・・


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 この作品はA面を「R&B」B面を「HipHop」でミックスしていますが・・・両面とも、いわゆる「Matermix」的な作り方をしており、タンテで一発録音ではなく、MTRなどで作りこんで多重録音をした作品になります。

 「Mastermix(マスターミックス)」という用語は初めて出る言葉だと思いますので、ちょっと補足を入れておきましょう・・・

 今はあまり使わない言葉になりましたが、DJミックスにおいて、タンテとミキサーでのライブ一発録音ではなく、予めMTR/各種録音機材を使用して、一発撮りでは出来ない複雑なミックスで曲と曲を繋ぎ、それらの音を多重録音し、最終的に「DJミックスにした作品/形態」を・・・Mastermixと言います。

 歴史的には、80年代初期にNYのKISS FMであったDance系のラジオ番組「MASTER MIX DANCE PARTY」が名前の由来で、その番組でDJ/Mastermixを担当していてTony Humphries(Zanji BarのDJを担当した、House界の大御所ですね!)の影響が大きく、用語としては「House/Garage/DanceClassics用語」かな~と思います。
 当時は、タンテ&ミキサーでのDJプレイは当然ありましたが、針とびなどのリスクがあり、予め作ったミックス音源をプレーする流れがあり、実際のクラブの現場でもオープンリールに録音した内容を再生し、観客が踊っていた・・・というビックリな流れもあるようですが、Tonyがやっていた「DJの創造力」を駆使したDJミックスがリスナーに受け入れられ、手動でのDJミックスでは出来ない、創造性にあふれたDJミックスを指すと思います。
 
 それこそ、当時は、オープンリールのテープを切り貼りしたり、テープのピンポン録音をしたり・・・地味~な作業を繰り返したのち出来るミックスで、近年、DJ Hasebeさんが作ってるようなDJミックスを手動で行っていたものになります。
 今となっては、パソコンで簡単に出来てしまい、その概念自体が一般化し、Mastermixという言葉がなくなってしまった印象もありますが、当時としては衝撃で、ライブミックスでは出来ない複雑さと、ミックスの統一感が受け、後続に影響を与えた・・・と言われ、特にクラブにいけない少年達がラジオを聞き、影響を受け、DJに興味を持ったり、Dance系のトラックに興味を持ったり・・・クラブカルチャーに結構な影響を及ぼしたスタイルと言えます。

 個人的な私見だと、HipHopにおける「CutUp」「Lesson」スタイルのMegamix作品にも影響があったと思われ、それこそDouble Dee & Steinskiや、Latin Rascalsなどはかなり影響を受けていると思いますし、後のサンプリングカルチャーの技術的な根幹に影響があるのかな~とも思います。
 ただ、80年代の初期から中期にかけてしか盛り上がらず・・・作るのが結構めんどくさかったり、DJのライブミックスの有効性(観客との同調・先導)が知られるようになり・・・気づいたら死滅してしまい、今となってはPCのDJソフトの発達で、カジュアルに使われていますが、昔の通りのMatermixを忠実に作ってるのは・・・大阪のエディット番長こと「Matsumoto Hisataakaa氏」ぐらいですね?
 Matsumoto氏の作品の写真を上げておきますが、PreludeのMastermixシリーズのジャケットを模し、この作品もいい作品ですね(^0^)


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 んでは、実際のMastermix・・・もとい、作品をご紹介しましょう(^0^)

 A面(7th street)は「R&B」な選曲、B面(8th Street)は「HipHop」な選曲で統一しており、両サイドとも90年代中ごろの楽曲をメインに、その前後の年代の楽曲も多少使ってる感じです。
 
 とりあえず、思い付いた曲を貼ってみましたが・・・個人的には選曲が「懐かしい」ですね!
 GrooveTheoryとかGroopHomeなんて私が高校生の頃(96年ごろ)に普通にManhattanとかで買ったレコードで、大好きな曲だったので、ずーっと売らずに手元にあったし、Commonは当時は買えなかったです(時期が1年早かったら買えてたな~)が、当時から好きだった曲だし・・・さんぴん世代直撃な選曲です(^0^)
 特にR&Bサイドの方が90年代中ごろの選曲で・・・聴いてて懐かしいな~と思う選曲で、楽曲のチョイスは流石Paulさんだと思いました。


 そして、肝心のミックスの方は・・・どのような機材で作ったかは分からないですが、全編に渡り「Mastemix」スタイルで作られており、大変面白いミックスに仕上がっています。
 正直、ミックスの流れはないのですが、全編に渡ってミックスの統一感がありつつも、アカペラブレンドや、クイックミックスなど、ライブミックスでは出来ないミックスを披露しており、展開のつけ方なども悪くないです・・・
 また、要所要所で2枚使いなんかも入り、ライブ感を損なわない配慮もイイですね・・・個人的にはGroopHome / Supastarのイントロの2枚使いがイイですね・・・「ドッ、カッ」の部分ですが、聞いていて、つい擦りたくなり、さっき久しぶりに擦りました・・・(^^;)

 また、ライブ感を創出する配慮として、両サイドにはMCが参加しており、R&Bサイドには女性MCの「MC Neh Ner」さん、HipHopサイドには「MC Goku」さんがマイクを握り、テープの世界観を広げています。
 両者とも、詳細が分からない方(Goku氏は現在はドラムン系のMCかも?)ですが、バイリンガルなMCで、海外のラジオ番組見たいなMCを披露しており、少し鼻につきますが、悪くはないっすね・・・
 特に、HipHopのGokuさんは、要所要所でフリースタイルを披露しており、コレが結構カッコよく・・・かなり構成なども練った入り方で、テープの内容を良くしてまよ!!
 

 一応、内容的には以上ですが・・・個人的には「普通なDJミックス」の方がいいかな~と思いました。

 なぜなら、このテープ自体、ミックスの展開が乏しく・・・もう少し展開を作りこめばよかったのかもしれないですが、聞いてて飽きちゃう部分があったりするからです・・・
 Paulさんが、なぜこれを作ったのかは分からないですが、Mastermixとしては選曲や構成面で面白い部分も多いですが、全体的なミックスの流れで行くと・・・普及点には及ばないかな~と考えます・・・すみません(^^;)



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 ただ、ここで話が終わってしまっては「ミックステープ・トゥルーパーズ」の名がすたる・・・ってなことで、この作品に関する「ドープ」な話を続けます・・・

 Paul作品は、オリジナルは2000年前後の時期に「テープ」でリリースされ、その後2006年頃にまとめてCD再発があり、今まで紹介した作品も全てCD化されています。
 それぞれ、テープでリリースをしたものを再発しており、内容によっては付加価値(ミックスが長いとか)がありますが、基本的にはテープの内容と変わりがありません。

 しかし、この「Vol,04」だけは・・・ちょっと違いがあり、テープで同じ内容のを持っているのに、CD盤も買ってしまいました(^^;)
 その違いとは・・・特典として「DVD」が付いており、Paul氏のレアな映像が見られる・・・ということです!

 まあ、よくありがちな特典ですが・・・大人の事情を察知するに、通常のテープ作品をCD化するのには、90分テープ(片面45分)でのミックスだとCDを2枚にする必要があり、他の作品ではそうしているのに対し、このVol,04に関してはテープの時点で60分テープで作っており、A&B面が1枚のCDで収まってしまうので、他の作品とバランスを取るために特典DVDをつけて均衡化をしたのだと思います。
 
 ただ、コレが・・・全然悪くなく、結構楽しめる内容ですよ!!

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 超ローテク(プリントスクリーン→ペイントに張り付け→jpg化)で画像をキャプチャーしましたが・・・上の写真のような感じです(^^;)
 クラブでの録画になるので、画像自体がいまいち不鮮明で、見ずらいですね・・・(^^;)

 内容は2本のビデオが入っており、一つは写真上2枚のような「DJセッション(DJ×MPC×ドラム)」で、こっちはボチボチです・・・探すとYouTubuにありましたので、気になる方はこちらからどうぞ~
 そして、2つ目の方は、写真下の2枚ですが、Paulさんの弟子筋にあたる女性DJ「DJ Ruka」さんとのクラブプレイのビデオになり、これが結構面白いです!!

 2つ目の方は、YouTubuに上がってないようなので、ちょっと紹介しておくと、4タンテ×2ミキサー×エフェクターで、PaulさんとRukaさんが横に並び、ショーケース形式でライブミックスを行う様子が記録されています。
 4タンテ&2ミキサーということで、かなり凝ったミックス/ルーティーンになっており、Ulticut Ups並みの躍動感はないですが、見ていてかなり面白いプレイになっています!
 
 PaulさんはDJテクがかなりあるので普通に上手いですが、相方のRukaさんも、調べるとDJ Nozawaの門下生だったそうで、かなり技術があり、ルーティーン自体もかなり考えて作ったようなので、相対的にはレベルが高く、随所で「おおっ!」って驚く所が多いです(^0^)
 流れるようなブレンドミックスは無論ですが、カッコいいクイックミックス(OPP→MassApeal→Reserrection→OPP→I Get Around!)とか、2枚使いをしつつのかけ合い(You The Rock / Over the Borderで!)など、随所で上手いな~と感心をしちゃいます。
 また、バトル系のDJほど「凝って」はなく、あくまでも「DJプレイの延長上」という趣きなので、頭を使わずに見れるってのもポイントで、少し酔っぱらったぐらいで見るとちょうどイイですね(^^;)



 んなわけで、やっぱりPaul作品は外せないですね!
 コレクターな方は「テープ」になりますが、この作品に限っては「CD」の方がお得だと思いますので、よかったら探してみてくださいね~♪



<Release Date>
Artists / Title : DJ Paul 「Connectin' Soul Style vol,04」
Genre : R&B、HipHop
Release : 2000年5月
Lebel : G.A.S.Sound Production CSS-004
Notice : 上記のとおりCD再発があります。

Notice : トラックリストについて
 テープ版にはトラックリストはなく、CD版にも完璧なトラックリストはついていません。 Mastermixなので、ホント沢山の音源を使用しており、一小節だけ登場する曲も曲も多いので、書きだすことが難しかったんでしょうね~?





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コメント
この記事へのコメント
こんばんは♪
確かに、これはぼくも一番聴きませんでした(笑)。でも何故かMJ『ヒューマンネイチャー』に変なドラムブレイク?をかぶせた奴だけ脳裏に焼き付いてますね~。

ポールさんといえば、元バトルDJ!元々ベスタクスか何かのコンテスト出てましたよね?
昔、私の地元・福井に遊びに来られて、クレム(ノザワさんの直弟子・赤壁さんがやってるクラブ)の平日のパーティーで飛び入りPLAYされてたのを思い出します。
『戦場のメリークリスマス』がブレイクビーツみたいになってる、何か妖しいレコードをかけてらっしゃいました(でもカッコ良かった)。
2009/10/29(木) 05:00:01 | URL | ソロバン #-[ 編集]
Re: こんばんは♪
>ソロバンさん
いつもありがとうございます(^0^)
私も「好きな作品か?」といえば迷ってしまいます(^^;)
MJは確かに異質ですね・・・A面の最後の方だと思いますが、つい作ってしまったんでしょうね~♪

そうそう、ポールさんってバトルDJで、ベスタの動画はYouTubeであり、上手いんですよね~
いつだか見た動画だと、ポールさんvsノザワさんの動画だったような気がします(^0^)
関東にいると、殆どポールさんの情報が入ってこないので、レアな情報はありがたいっす!

今後ともよろしくお願い致します~♪
2009/10/29(木) 22:10:20 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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