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DJ K-Boogie 「Return To Innosence」

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 クラブにも遊びに行ってますが、しっかりと作品もご紹介・・・というか、昨日書いてたんですけど、書ききれなかったので、結果として久しぶりの2連チャン更新ですね(^^;)

 かなりマイナーな作品ですが、なかなか良質なHipHopミックスのご紹介です~♪
 冬はこういうのが聞きたくなりますね・・・



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 DJ K-Boogieさんは、都内で活動をするHipHop系のDJで、トップライナー級ではないですが、色んなイベントでDJをこなす方です。
 正直、彼の詳細は分からないのですが、調べる限りだと、93年ごろよりDJを開始したベテランさんで、今でも元気にDJをプレイしており、分かりやすい意味で「東京のHipHop DJ」って感じの方かな~と思います。
 なお、マニアックな情報だと、Miss MondayのバックDJとかもしてたそうです・・・

 ミックス作品に関しては、ボチボチとリリースしており、彼が得意とする「90's HipHop」を中心にリリースがあり、私も全ては捕獲していないですが、結構市場では人気があるDJだと思います。
 特に90's HipHopにこだわったミックスCDシリーズ「TIME MACHINE」はボチボチ有名で、HipHop系レーベルのセンターラベルを拝借したジャケットこんな感じは見たことある方が多いのではないでしょうか?


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 んでは、作品の紹介に行きましょう~♪

 この作品は、2003年にリリースされた作品で、彼が得意とする「90's HipHop」の中で、いわゆる「冬」っぽい曲を中心に選曲・ミックスをしています。
 時期的には90年代中ごろ以降のHipHopが多く、それこそNASのファーストの雰囲気(=冬のストリート)を持った曲を多く選曲しており、ここ最近は非常に季節感があっている感じがします。

 それこそ、ジャケのネタ元である「The Roots / Proceed(作品には未収録・・・)」だったり、写真に上げた「Black Sheep / Without a Doubt」「ATCQ / Electric Relaxation」「Mic Geronimo / Shit's Real」など・・・暗い夜道を白い息を吐きながら、しっかりと装着したヘッドフォンで聴くのにはバッチリな選曲に仕上がっており、素敵ですね♪
 特にA面では、定番曲やあまり知られてない曲を上手く使用し、ミックスが進むにつれ、徐々に「温もり」や「内に秘めた熱さ」みたいのを感じる曲を選曲し、ミックスの展開(ストーリー作り)も大変良いと思います。
 
 この辺の楽曲って、私がHipHopを聞き始めた時に普通にリリースされ、レコ屋で新作として買ったものも多く(売ってしまったのも多いですが・・・)、非常に懐かしさもあったりします・・・

 個人的には、この辺の曲がリリースされてた高校生ぐらいの時(90年代中ごろ)は、下手っぴなミックステープを作り、犬の散歩のとき良く聞いていたのですが、冬の時期は今回の作品のような冬っぽい曲を多く選び、寒い冬の夜道を首を振りながら無駄に90分ぐらい散歩してました(^^;)
 大型犬(ラブラドール)だったので、散歩の時間が短いと犬に怒られる(ホントですよ!)こともあり、夜の散歩は毎夜が「戦い」ではありましたが、散歩しながらミックステープを聞いてると、集中して聴け、音楽の中に上手く入れるんですよ・・・
 特に、冬場の散歩では、まるで自分が「極寒のNYのストリートを歩いてるような感覚」もあり、今回の収録曲とかは「身をもって体感」した音楽なので、大好きです(^0^)


 ただ、B面の中盤からは、写真に上げた「LL Cool J / Around the way Girl」のようなR&BっぽいHipHopに選曲を変更しており、何かミックスのストーリーがあるのかもしれないですが、ちょっと違和感がある選曲だと感じました。
 A面と同様に「温もり」みたいのを求めたのかもしれないですが、A面で光らせた「冬の良さ」をつぶしてしまい、個人的にはミス選曲だと感じます。
 まあ、聴く人によって琴線が異なるので、難しいところですが・・・私自身は「冬のHipHop」で統一してしまった方が良かったかな?と思います・・・


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 んで、次はミックスの方を紹介します・・・

 K-Boogieさんに関しては、ある程度は2枚使い&スクラッチは出来ると思いますが、この作品ではそんなには披露されていません。
 また、ミックスもそんなには激しくなく、カットインとビートミックスを使い分け、シンプルに繋いでいきますが・・・この作品に関してはコレで良かったのかな~と思います。

 つまり、冬の淡々とした質感のある曲を、スクラッチ&2枚使いなどで過度に盛り上げるよりも、その曲の良い部分をそのままプレイした方が「冬っぽさ」を表現出来ると思うからです。
 K-Boogieさんが、そのままプレイした方が良いということに気づき、意識的にプレーしてるかどうかは分かりませんが、先ほど提示した選曲面での組み立て方(特にA面)の良さを光らせるため、シンプルなミックスに徹したのかな~と思います。

 ただ、シンプルだからと言って「ミックス技術がない」わけではありません!
 聞いてて、個人的には「センスがいいな~」と思うところが何箇所かあり、その中では、写真の2枚の繋ぎがカッコよかったです・・・

 言わずと知れたクラシック曲である、左の「Pharcyde / Runnin'」から、右の「Souls of Mischief / 93 'til Infinity」 への繋ぎなんですが、Runnin'の3バース目の出だし「♪It's Nineteen Ninty-nine・・・」とラップするところで、Ninty-Nineの「Nine」の部分を「Three」という声に差し替え、そのままSoulsのイントロにクイックミックスします・・・
 聞いてみないと分からないかもしれないですが、これはカッコいい繋ぎで、こういうのを思い付く辺りはセンスがイイですね!!
 ただ、Threeの声の差し替えは、オンタイムでは無理なので、後のせですかね・・・?



 そんなわけで、冬にお勧めな作品のご紹介でした~♪
 中古だと殆ど見かけないですが、CDも一応再発されてるし、機会があれば聞いてみてくださいね~



<Release Date>
Artists / Title : DJ K-Boogie 「Return To Innosence」 
Genre : 90's Hip hop 
Release : 2003年3月
Lebel : Blue Label Records No Number
Notice : CD再発アリ(2005/07)



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