HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ 吉沢dynamite.jp 「Super 和物 Beat 番外編 - ニュースクール 歌謡ダンスクラシックス!」
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 え~、1年は早いもので・・・今年ももうすぐ終わりですね・・・
 1年を振り返ると・・・今年も沢山のレコードやミックス作品を買いました・・・ただ、思い出すと散財してるな~としか思い返せないので、あんまり思いだしたくないです(--;)

 んなわけで、今年リリースされたミックス作品の中で一番好きな作品のご紹介です(^0^)

 も~、個人的には「2009年Mixtape Troopers大賞」を差し上げてもイイくらい素晴らしい作品で、今後ますます価値が出る作品だと思います。
 なので、気合を入れて下準備(レコ掘り)をしました・・・が、もろもろの事情があり「ぼかし」を入れての紹介になります・・・あと、興味ない人には興味ないんだろうな~、すみません(--;)



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 この作品の制作者である「吉沢daynamite.jp」さんは、このブログを始めた頃に一度紹介したことがありますが、THEATRE BROOK(シアター・ブルック)というバンドのバックDJをされてた方で、脱退後は精力的にDJ活動に精を出し、小箱が中心ではありますが、全国津々浦々のクラブをロックしてるDJです。
 プレイスタイルは、ここ最近は氏が得意とする「和物」を中心にプレイし、巷では「dynamiteスタイル」と呼ばれるプレイスタイル(2枚使い、オンタイムでのサンプラー使い、マイク・・・)で・・・それこそ地味な和物の曲を、クラブで踊ることが出来る曲に昇華しちゃう技を持つお方だと思います。

 ミックス作品は、ボチボチ出していますが、どれも好事家が喜ぶマニアックなタイトルが多く、初期には「ラテンもの」、ここ最近は「和物」を出しており、局地的には盛り上がっていますが、一般のリスナーにはあまり知られてないかな~と思います。
 私自身も、気づいたらそんなには持ってなく、昔っから中古で見かけることが多いDJではありましたが、今回の作品を聞き、氏の作風を理解するうちに好きになり・・・過去作品を掘ることに決意しました(^^;)


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 んなわけで、この作品・・・いろいろと「経緯」があり、リリースされた作品になります。
 吉沢氏のブログなどより情報を拾いつつ、整理して紹介したいと思います。

 まず、この作品は2008年8月末頃にリリースされた「Super和物Beats 其の二」のリリースパーティー(2009/9/20 @吉祥寺/SPC)で、先着20名にノベルティーとして限定配布されたCD-Rが元になります。
 その時のフライヤーが上の2枚で、作品は買わなかったですが、フライヤーだけはなぜかありました・・・当然、パーティーにも行ってないです(^^;)

 吉沢さん自身も、リリパのおまけなので、そんなに気合をいれて作るつもりはなかったようですが・・・気づいたら良い出来のミックスが出来てしまい、もっと色んな人に聞いてもらいたい・・・・とのことで2009年6月頃に自主販売用に500枚プレスしたそうです。
 また、パーティーの時に配ったCD-Rのトラック番号にミスがあったようで、貰った人(並んだ人もいたみたい)に悪いので、完全版の意味合いでプレスしたのかもしれないですね・・・

 プレスした初期は、完全「手売り」のみの販売をしてて、私も氏のブログを見てて、欲しいな~と思っていましたが、翌月の7月末、我らのUnionがその500枚の内、300枚を販売することになり速攻で買いました・・・おそらく、手売りだけではさばけなかったんでしょうかね??


 こういった「いわく」がある作品で、つまるところは「500枚」限定プレスなので、レアリティーがあるわけですが、作品には期せずして他の価値があると思います・・・
 
 まず、限定のノベルティーとして考えていたので、普段のミックス作品では「リリースがなかなか出来ない和物」のミックス作品を想定していたようで・・・それこそ「売り物にすると権利的訴えられそうな楽曲」を中心にミックスをし、普段の和物シリーズで使っているような比較的「古い/非メジャー」な曲を避け、比較的に「新しく/メジャー」な曲を使用した点です。
 選曲の詳細は、以下に譲りますが、もともと売る気がなかった作品だったので、権利っぽいところは度外視にした選曲になり、その点が逆に良かった・・・と思います。

 また、作っているうちにノリノリになったようで、普段のDJの時と同じように、生の2枚使いや、サンプラー使いなどをし始め・・・気づいたら、今までリリースしたミックス作品の中で一番「生DJ」なミックスに仕上がってしまったそうです。
 聞いてると、かなりルーティーンとして作りこまれてるミックスもあり、先に紹介した「dynamiteスタイル」が色濃くでた作品に仕上がってる・・・点も大変良いです!

 
 こういった諸事情があり、メチャクチャ価値のある作品に仕上がったと私は考えます。
 以下で、この作品を紹介しますね~♪

 なお、検索対策&権利対策もあり、以下で紹介する「アーティスト名/作品名」及び「レコード写真」は全てぼかした状態で掲載いたします・・・分かる人には分かる程度にしておきます。
 ただ、どうしても内容を知りたいなら・・・今回は特別に誘導しましょう! 「こちら」へどうぞ・・・トラックリストと一部のみ視聴が出来ますよ~♪



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 では、内容の紹介に移ります・・・

 いわゆる「和物」ミックスなのですが、選曲されている曲が「70年代末から近年の作品」まで、レコードでプレイもあればCDでプレイもあり・・・といった感じで、一般的な「和物ミックス」よりも「時代が若い」印象があり、オッサンでなくとも「知ってる!」って曲が多いと思います。

 それこそ写真にあげた「ア○・ル○ス / ●のブギ・ウ●・トレイ●」とか「○内ま○や / ●の続き」のような80年代ポップスの有名曲や、近年の珍行動で再び注目が集まった「○葉 / フ●イディ・チャイ●タウン」のようなマイナー曲、はたまた「S○ng Lik○ ○alking / Ris●」のような90年代以降のCDでしかリリースされてない曲もプレーしており、いわゆる「日本のポップス」を主軸にミックスをしています。
 その他の収録曲も、自分で掘れたものは下の方に写真を貼りますが、総じて言えるのは、他の和物ミックスよりも収録曲が「近代的」な印象があります。


 DJ業界において、和物というと「古い」印象が強く、コモエスタ八重樫さんとか小西康陽さん・・・そして今回の吉沢さんなどがこぞってプレイしてる「70年代以前の楽曲」の印象が強いと思います。
 それこそRareGroove的な流れから語られることが多く、好事家向けの「非ダンス」な内容が多く、ミックスが面白いものは少ないと思います。

 その限りにおいて、ダンス性を強く打ち出した作品がこの作品であり、そのダンス性を出すべく、近代的な「ビートがしっかりと打ってる曲」を多く選曲し・・・おおよそDJとは縁遠かった楽曲を吉沢さんのプレイによって「ダンスミュージック」に昇華してる点がこの作品の「肝」だと思います。
 それこそ、JBのドラムブレイクからHipHopが生まれたように、その音楽に対する「価値観の変化・視点の変化」がこの作品にもあり、長年にわたりクラブで「和物」をプレーしていたからこそ出来る選曲だと感じました。


 また、当然オンタイムで歌番組とかラジオを聴いてれば普通に耳に入ってくるポップスが多い中で、掘らないと行きつかないだろ・・・みたいな曲もチラホラあり、吉沢さんの掘りの確かさが感じられます。

 写真に上げた「S○ng Lik○ ○alking」なんかは特にそうで、CDしかリリースされてない曲もホローしてる辺りにはグッときました・・・だってレコード以上に市場が開拓されてない分、難しいと思うんですよね・・・
 また、ちょうど下に貼る「Sh○mbara」もCDオンリー・・・どころか、知ってる人いないでしょ! あのFushion系バンドの「カシオ○ア」から派生したボーカルバンドで、中古屋で発掘するのに苦労しました・・・
 あと、LPオンリーの曲もチラホラあり、既に和物レアグルーブとして評価されている西○秀○の曲や、グルービーな中○○いこの曲など、ホント掘ってますね!!

 
 聞きこめば聞きこむほど「イイ曲」が多く、DJとして有名/無名を問わず「イイ曲はプレイする」という精神性が感じられ、ホントグッとくる選曲です!!
 ただ・・・冷静に考えると、日本の「ポップス」っぽい曲をDJミックスにしようとしてる時点で最高なんですけどね(^0^)


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 んで、これらの選んだ曲を、DJミックスすることで・・・ダンス性を更に増幅させるわけですが、この限りにおいて重要なのは、吉沢さんの「選曲の盛り上げ方」がメチャクチャ上手い点です。

 とにかく、この作品に関してはDJミックスにおける「つなぎ」と「選曲の組み立て方」がハンパなく、曲をミックスすることで生まれる「ストーリー性」がメチャクチャ良く、選曲した楽曲をガっつり盛り上げています!

 例示であれば、写真を貼ったレコが使用される序盤のミックスが秀逸です・・・
 某有名Fushion Bandから分家したグループの知られざる名曲「Sh○mbara / Soli● Da●ce」から始まる流れで、都会的なFunkのある曲を集中的に選曲し、「○保田利○ / ●awawa●ットパレー●」「Ku○ata Band / スキッ●・ビート」と繋いでいき、グルーブが盛り上がったところで、なんと「バブ○ガム・ブ○ザーズ / ●on't Be ●ong」をカットイン・・・この展開の作り方は素晴らしいですね!!

 細かく掘り下げると、ミックスの上手さ(久保○→桑○はビートミックスでつなぎ!)も注目なのですが、うまくグルーブを持続させ、バブルガ○で爆発させてる辺りは、選曲の組み立て方に軍配があがります(^0^)
 また、これらの曲って・・・絶対に「接点がない曲」なのに、一つのラインに繋ぎ合わせ、カッコいいミックスに仕上げてしまった・・・ってのもヤバ過ぎですね。

 他の曲でも、押したい曲を光らせる選曲&ミックスが秀逸で、全体的にはHipHopライクなサクサクとしたミックスでまとめていますが、吉沢さんのミックスを通して聴くと「えっ、こんなイイ曲なの?」と感じてしまう曲が多く、選曲の「パンチライン」が明確にでた、大変秀逸なミックスだと思います。
 個人的には、上記のバブ○以外だと、CC○→竹○まりやのラインとか、中○めいこ→ア○・ルイ○のラインなど、悶絶してしまう「殺しのミックス」が多いです(^0^)
 
 ちなみに、今回写真を掲載したレコードは、紹介するにあたり都内各所で発掘をしましたが、どの曲も吉沢さんのミックスを聞かなかったら買わなかったでしょう・・・吉沢さんんのDJミックスが光ったことで、収録曲が光ったからでしょう!!
 まさか、既に写真で貼った「泰○」の曲が好きになり・・・気合を入れてレコードを探し、頼れる神保町の富士レコで買ってしまうなんて思いもしなかったです(^^;)


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 更に吉沢さんのミックスにおいて素晴らしいのが、要所要所で入る「技」が秀逸で、これもミックスの世界観を更にドープにしています。

 分かりやすいところだと、写真左の「CC○ / Lucky Chanceをもう●度」で、歌にある「♪デートに誘い、2枚目禁止♪」の「2枚目」のところで2枚使いしています・・・なんと歌詞をうけての2枚使いっすよ!!
 それも45rpmのEPで2枚使いしてるので、後半は33rpmにスピードを落としての2枚使いです・・・私は歌詞の内容で2枚使いしてることに気づき、感動してしまい、○CBのEPを買っちゃいました(^^;)

 また、ド名曲「○ダイゴ / モ●キー・●ジック」では、ビート半拍ずらしでHipHopミックスでプレイし、サビの「♪●ンキー・マジッ●」の部分では、ドラムブレイク込みの美味しいところをしっかりと2枚使い・・・・最高です!!


 あと、Dynamiteスタイルで重要なのは「生のサンプラー使い」で、こちらも大爆発してますよ!!

 写真はないですが、「ピン○・レ○ィー / ●ルメン’7●」では、歌詞の「♪私の名前は、カルメ●です~♪」の「カル●ン」の部分を、サンプラーからの打ち出しで「吉沢dynamite」に変えてミックスしています・・・
 また、カルメ●のちょうど前では、生でパットを叩いてビートを作りつつ、和物の声ネタでブレイクを作ったり・・・よくそんなこと考えるな~って部分も多いです。

 DJミックスとサンプラーが上手い具合に融合した使用方法になり、こちらも悶絶必死です!!
 なお、使用している「ローランド SP-404」だとエフェクターもついてるので、うまくエフェクトをかけて、曲の良さを増やしてるミックスもあり・・・404欲しくなりました(^^;)


 この「技」に関するところは、2枚使いにしろ、サンプラー使いにしろ、ほんと細かく、ある程度知識がないと理解できないところも多いですが、ミックスを作る上で「効果的」に仕掛けられ、ミックスに勢いを与えている印象が強いです!!
 

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 んなわけで、紹介を終わりにしたいと思います・・・

 吉沢先生による「最高の掘り&選曲」「展開のある素晴らしいミックス」「選曲を光らす渋い技」が三位一体となり、ダンスフロアーに入ることがなかった「日本の曲」に躍動感を与え、一つのミックスとして成立させてしまった点は・・・もはや「奇跡」が起こったとしか言いようがありません!
 だって、テレビの懐メロ番組や、レコード屋の端に追いやられてる・・・今となっては「忘れられた曲」を、見事にDJミックスで昇華して、再び輝きを与える行為は・・・そう簡単には出来ないわけですから・・・


 ん?、これって何かでもあったような・・・あっ、そうか、この作品は「俺たちの80's MegaMix」なんですよ!!

 80's Megamixといえば、まだ未紹介のミックス作品ですが、90年代中ごろにリリースされたDJ Spinbadの言わずと知れた大名作で、その当時、完全に無視されてた80年代の楽曲を、超絶スキルでミックスし、別の価値観で作り上げたミックス作品で・・・まさに今回の吉沢さんと同じなんですよね!

 特に「購入」の点が激しく一致し、80'sでは「テープに入ってる曲を全部そろえたとしても1万円以下(=安値のレコードばかり)」と表していましたが、この作品もそうで、買おうと思えば1万円以下で揃えられると思います。
 今年の夏にこの作品を買い、飽きることなく聞き、秋頃より「この曲欲しいな~」と思い始め、掘り始めましたが、EPはレコファンとかで爆安で掘り、CDはブックオフの250円コーナーで発掘・・・○葉はちょっと高かったですが、もう「捨てレコ」の世界ですよね・・・参りました!!
 DJカルチャーの面白いところの一つとして、価値がない(=安い)レコードをカッコ良くミックスすることで価値をつける・・・みたいなのがあると思いますが、掘りの楽しみを再認識させてくれた点も評価しないと行けないですね♪
 

 このミックスを聞いてて、DJミックスの「魔法」みたいなものが、この作品ほど発揮されてるのは無いと感じ、改めて「DJミックス」の素晴らしさを痛感しました・・・吉沢さん、ありがとうございました(^0^)



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 近年では「申し訳ないと」とか「DJタモリ」「DJ和」「関口紘嗣」などが和物音源を使用し、ダンス性/DJ性を打ち出した作品が多くリリースされるようになりましたが、ミックスや作品の質の点からいって、個人的にはこの作品には敵わないと思います・・・
 だけど、作品の性質上、大声で世間には宣伝が出来ないこの悲しさ・・・罪作りな作品です!!

 市場では、既にレアリティーがついていますが、機会があれば是非探して聴いてみてください!!
 日本のポップスでこんなハイレベルな作品が作れるなんて・・・と驚愕もするでしょうし、日本のポップスもイイ曲がいっぱいあるじゃん!みたいな再認識もするでしょう・・・お勧めです(^0^)
 さすが「2009年MixtapeTroopers大賞」を受賞をした作品ですよ・・・お勧めじゃなかったらこんなに書かないですもん!!

 ちなみに、私は一生聞き続けたいと思い、最近になり2枚目をチョイレア価格で購入・・・CD-Rにリッピングしたり、データに残す・・・なんて考える前に勢いで買ってしまいましたが、それぐらい「本気」にさせてくれた作品でした!!
 あと、写真はサムネイルだとそんなには「モザイク」にならなかったっすね・・・クリックして拡大するとイイ感じだったけど・・・まあイイか(^^;)



<Release Date>
Artists / Title : DJ 吉沢dynamite.jp 「Super 和物 Beat 番外編 - ニュースクール 歌謡ダンスクラシックス!」  
Genre : 和物、J-Pop、歌謡曲・・・ 
Release : 2009年6月
Lebel : Cherry Boy Label CBCD-006
Notice : プレス数500枚(一般流通は300枚、残りは吉沢さんが手売りした)


<追記> 2010/02/13 吉澤さんの熱い思い
 吉澤さんのブログで、氏の和物DJに関する熱い思いが書いてあったので、貼り付けておきます! その精神性は素晴らしいっす!! 
  
 じわり増殖中な和物MIX CD~真のDJとは?



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