HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Kensei 「Ill Vibes - Straight from Tokyo Vol.1」
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 あけましておめでとうございます!
 今年もよろしくお願い致します(^0^)

 年明け一発目ということで・・・垂涎のレアテープのご紹介(^0^)
 紹介に関しては、まったく脈略は無いですが、つい最近、やっとゲット出来たので、ご紹介です・・・おとそ気分で書きたいと思います~♪



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 ミックステープ・コレクターは無論で、日本語ラップ・コレクターには垂涎の一作で、これがあったから「日本語ラップ」が盛り上がった・・・と言っても過言ではない作品のご紹介です。

 制作者は、90年代以降の「日本のHipHop」の発展に大きな寄与をした「DJ Kensei」さんで、今はHipHopとは別の方向に進んでおられますが、バリバリのHipHop路線だった96年に製作された作品になります。

 私も96年ごろにはリスナーとしては既に参加しておりましたが、Kenseiさんに関しては、都内各所でのDJ活動や、音源のプロデュースなど、かなり活発な活動をされており・・・クールな印象はありましたが、日本のHipHopの中心人物だったと思います。
 あんまり資料がないので、明確なことは書けないですが、Kenseiさん自体、80年代末よりHipHopをプレーし、90年代初期より雷や、MUROさん、Rhymester、ギドラ、ブッタ・・・など、それこそ「さんぴん」で爆発したHipHopアーティストと、ブームになる前からリンクし、お互いが切磋琢磨しながらシーンをDJ/Producerとして盛り上げたお方だと思います。


 んで、この作品は、96年ごろより爆発した「日本語ラップ」ブームの起爆剤になった作品と言われております。

 時期的には、さんぴんキャンプ(96年7月)より前にリリース・・・おそらく96年の冬~春ぐらいにリリースされたと考えられる作品で、それまで地下で活動をしていたアーティスト達が、今でも光り輝くクラシックな作品を一斉にリリースし始めた時期に、その作品をこのミックスに収録し、全国のヘッズにばらまき・・・「日本語のラップがヤバい!」とシーンに対して印象付けた作品になります。
 ある種の「ショーケース」的な作品でもあるのですが、以下で紹介する歴史的なクラシック曲を、kenseiブランドの元、いち早く紹介し、日本語ラップブームに火をつけた作品と位置づけられ・・・これがなかったら「さんぴん」の成功なり、その後のHipHopブームが無かったんじゃないか・・・というぐらい重要な作品になります。

 また、この頃って、HipHopに関する情報が殆どなく・・・Frontもそんなに日本のHipHopのことを追って無かったし、ラジオもYouさんのナイトフライトが不定期でやったり・・・無論、インターネットもない自体で、慢性的に情報が無かったと思います。
 特に、現場で発展してる「日本語ラップ」に関しては殆ど情報が無かったわけで・・・その限りにおいて、この作品が「情報の隙間=ニッチ」を繋いでいた・・・という点も見逃せませんね!


 ちなみに、このシリーズには続編の「第2段」もリリースされており(写真右参照)、こちらも同じような価値がある作品なので大変重要です・・・
 一番下にリンクを貼っておきますので、興味のある方は見てね~♪


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 んなわけで、作品の紹介に行きましょう・・・

 この作品は、いろんなアーティストの「ショーケース」的な意味が強く、ミックス作品と言うよりも新作系コンピレーションみたいな感じに仕上がっています。
 レコードがある作品であれば、レコードでプレーし、2枚使いなどをしますが・・・無いものはDATとかでノートリックでプレイしており、ミックス作品としての性格は殆どありません。

 しかし、この作品の凄いのは・・・上記の「証言」だったり、「人間発電所(写真はリプレス、収録はオリジナル)」だったり・・・今でも燦然と輝く「日本語ラップ・クラシック」をいち早く収録した点で、シーンに対して「こんなヤバい曲があるんだぞ!」と印象付けた点だと思います。

 証言も人間発電所も、アナログリリースが96年初頭で・・・それこそ出来たてホヤホヤの曲を収録しており、タイミング的には、まるで時代が味方してくれたかのような絶妙なタイミングでリリースされ、作品自体の伝播に加え、その収録曲自体の評判を爆発させた効果があったと思います。
 情報媒体が無い中、このテープがある種の「太鼓判」的な価値観を発揮し、ストリートレベルで話題になっていた曲を、全国のヘッズにばらまいた点は・・・極めてアナログな方法ではありましたが、シーンに対する情報伝達の点ではホント重要ですね(^0^)


 私自身は、時期的には、このテープが出回り、さんぴんが終わった後ぐらいに日本語ラップに興味を持ち、その頃はFrontすら読んで無かった「草DJ」だったので、全て後追いになってしまいますが、当時のブームは凄かったですね・・・
 その頃は、既にManhattanとかCiscoとかには行ってましたが、日本語系のレコードは恐ろしい早さでなくなり、中古屋に行けばとんでもない値段になってたり、各種セールでの争奪戦だったり・・・子供には衝撃でした(^^;)
 このテープ自体は、第2段が出た時に、知り合いから噂を聞き、探した時には・・・時すでに遅しで買えませんでした・・・こういう人も多かったと思いますが、どうですか??

 んで、まわりまわって「証言」なり「人間発電所」を初めて聞いた時のショックたるや・・・衝撃で、無理して理解も出来ずに聴いていた英語のHipHop以上に、HipHop本来のカッコよさがストレートに理解でき、音楽を聴いて「人生観」が変わった数少ない瞬間だったと思います。
 この2曲に関しては、他の日本語ラップよりも「別格な何か」があり、あの頃に聞いたのならば・・・私以外の方でも衝撃を受けた方は多いかと思います。
 

 そんな大名曲を理想的な時期に紹介しただけでも価値があり、結果として「日本語ラップのヤバさ」を伝えた所以がこの2曲に集約されると思います。
 また、人によってはこの作品を「日本語ラップの記念碑」的に扱われているときもありますが、その価値も十分にある作品だと思います。



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 また、証言や人間発電所以外の曲もバッチリ収録されておりますよ・・・

 写真に上げた「King Giddra / 行方不明」「Rhymester / The God The Mad」「Muro / Two Night」「Hac / Special Tresure」・・・など、主要なアーティストの曲は収録しており、しっかりと「ショーケース」としての価値観を発揮しています。

 選曲に関しては、かなりアバウトに進み、KenseiさんがProduceした曲や、時期的に考えると、リリース前(発表前)の曲として収録されてるものもあるようですが、アナログが切られてる曲は、Kensei印の2枚使いが発揮され、カッコいいです・・・マスコアの2枚使いとかはカッコいいですね(^0^)
 ただ、なぜか大怪我とかHacとかは、今となっては不人気(?)なりミックスの方が収録されてたり・・・今となっては「?」な選曲もあります・・・時代的なことだから仕方がないですね(^^;)

 
 あと、Kenseiさんがシーンの中心にいただけあって、アーティストからのシャウトアウトだったり、フリースタイルが多く収録され、kenseiさんのプロップスの高さが伺えます。

 これ系だと、Dev-Large、MC Shiro、UJI、Rappagariya、Hide-Bowieなどがリストアップされており、どれもカッコいいし・・・ここまで集められるのもKenseiさんならではですね!
 特にカッコいいのが、Kenseiさんのバースデーパーティーらしき日に録音された、King Giddraのフリースタイル込みのライブ音源で、K-Dubの的確な韻踏みと、ジブさんのマイクまわしに痺れます・・・この時点で完成されてるのは驚異的ですよ!!



 んなわけで、作品自体はミックス作品とは厳密に言えませんが、日本語ラップの歴史的な価値を考えると「金字塔」であることは間違えない作品の紹介でした・・・

 値段的な話を加えておくと、ほんと市場には出ない作品で、ヤフオクなどでは昔っから「激高値」でおなじみで、ミックステープコレクター以上に日本語ラップコレクターに人気な作品で、1万円前後で取引されることもしばしばあり・・・素人はうかつに手を出さない方がイイです(^^;)
 私は・・・凄くラッキーで、つい最近、都内某所で「嬉しいぐらいの安値」でゲットしました・・・これだけはリリースした96年くらいから欲しかった作品だったので、リベンジ達成です(^0^)

 あと、入手がほんと難しい作品なので、特別に情報を入れておくと・・・某動画サイトでは音源がアップされてるので、興味があれば探してみてね・・・ニコっ(^0^)




<Release Date>
Artists / Title : DJ Kensei 「Ill Vibes - Straight from Tokyo Vol.1」
Genre : JapaneseHipHop(日本語ラップ)
Release : 1996年冬~春ごろ??
Lebel : Beat Shop Productions


Notice : リリース日について
 ジャケに「Birtyday Session」と書いてあり、バースデー記念でリリースされた様相があり・・・Kenseiさんの誕生日を調べてみると・・・昔のHarlemでプレイしてる頃の資料によると「3月」らしく・・・収録した曲のことなどを考えると、実際のリリースは1996年のその前後だと考えられます。
 ただ、このテープに収録されてるギドラのライブが、Kenseiさんのバースデーパーティーの時に収録されたらしいので・・・冷静に考えると、3月以降にリリースされたと考えられます。

 ↓↓↓
<追記> 2010年1月24日

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 ある資料(96年1月頃)を読み返していたら、おそらく今回の作品の広告が載っており、写真の通り「March(3月)」の記載があります・・・そうすると、リリース時期は「96年3月」前後が濃厚です(^0^)



Notice : 第2弾の紹介は、こちらのリンクからどうぞ!
 『DJ Kensei Ill Vibes - Straight from Tokyo Vol.2』



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コメント
この記事へのコメント
明けましておめでとうございます!
年末にかけて、面白い投稿が多くてどれからコメントつけようか迷ってしまいました♪

DJケンセイさんのこのミクステ……ぼくはもちろんリアルタイムじゃないんですが、昔リノが表紙だった『クイックジャパン』に載ってたのを思い出します。

そしてケンセイさんといえば、ちょうど97年でしたか、まだバリバリの“B”だった頃に『BOON』のお部屋紹介に出てたのが超なつかしいっす(ちなみに、一緒にマスターキーと雪印も出てました。まだ二人がルームシェアしてた頃です)。
あの年ってちょーど同誌で『東京トライブ2』も開始してたし、『BOON』でヒップホップの特集が多かったんすよ。
自分が中坊で色気づいて初めて買ったファッション誌が『BOON』だったんで……強烈に覚えてます。

“日本のヒップホップは死んだか?”っていう題でリノの焼鳥屋で(『鳥居亭』でしたっけ?)DJ YASとTOMI-EとRINOの対談とかやってたのがすげー懐かしい。
多分家のどっかにまだ残ってると思うんで、今度スキャンしてblogに載せます!!
新年早々下らないコメですみませんww

それでは、今年もILLなBLOG楽しみにしてます!!
2010/01/02(土) 00:30:33 | URL | ソロバン #JalddpaA[ 編集]
連続投稿失礼します!
もしや?と思って壊れたTVの上に載っかってたホコリまみれの『BOON』ぺらぺらとめくってみたら……ビンゴでした!
なんか懐かしのエアマックス95履いて『竜宮』でもらってきたとかいう赤いソファに座ってましたよ。
『竜宮』ってあれですよね?昔シャカゾンビがやってたとかいうヒップホップ飲み屋ですよね?

いやー懐かしい。今度ぜったいスキャンして載せるっす^^
2010/01/02(土) 00:52:32 | URL | ソロバン #JalddpaA[ 編集]
Re: 連続投稿失礼します!
>ソロバンさん

あけましておめでとうございます(^0^)
早速の書き込み、ありがとうございます!!

Boon・・・懐かしいですね!! 私も中学生の頃、読んでましたよ(^0^)
古着とかスニーカーとか・・・洋服関係は高くて買えず、参考になってないんだけど、参考にしてましたよ・・・(^^;)
ただ、今思い返すと、HipHopとかDJのこととか結構載ってて、意外と細かく書いてあって貴重な情報源でしたね!
私もタンスの奥に、切り抜きやら、何冊かは残っていると思うので探してみよ~っと(^0^)

そういえば、当時のファッション誌って、意外とHipHopやDJなどの「ストリートミュージック」な話題が多く、少ない情報源にしてましたっけ・・・
Boonもそうですが、Popeyeも、HotDogPressも、Fineも・・・渋いところだと東京ストリートニュースも・・・かなり参考にしてましたっけ・・・
結局、流行の一つだから取り上げられたんだと思いますが・・・いや~、背伸びして読んでた甲斐がありましたよ(^^;)
ちなみに、Boonもそうですが、エロ系のページもポイントが高かった・・・です(汗)

あと、鳥居亭とか竜宮とか、kenseiさんの赤い椅子のこととか・・・よく覚えておられますね!!
竜宮は、確かにシャカの二人が参加してて・・・Mammy-Dのドア破壊事件が起こった店ですよね・・・
これがあり、Dさんが弁償代として「かたじけナイト」という無償DJイベントを竜宮で行い・・・この名前が「申し訳ナイト」の語源ネタになってますよね!
記憶だと、Cribっていう洋服屋が経営をしてた・・・ような記憶がありますが、原宿の辺鄙な場所にあったので、気づいたらなくなってたっけ(^^;)

今年も出来る限り更新していくので、よろしくお願い致します~(^0^)




2010/01/02(土) 19:24:39 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
うおお~そんなレアな話があったんですかー。さすがトップドランカー!

レゲエ方面だと、『Fine』は昔、在ジャマ時代のパパユージさんが連載されてましたね!あと、『ストニュー』は“カーナvsプシン”の、「東西レゲエ歌姫対談」が超なつかしいっす!(アレはもーちょい時代が下って2000年ぐらいだったと記憶してますが)

あの頃ってまだインターネットも普及してなかったし、「本」が面白かった時代でしたね……。

『Fine』でグラフティが特集されてたやつとかご存知ですか?
たまに古本屋行くと探すんですけど、ないんですよね…。
2010/01/02(土) 19:42:00 | URL | ソロバン #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>ソロバンさん

早速のレス、ありがとうございます(^0^)

ほんと、今はインターネットになっちゃいましたが、あの頃って、HipHopにしろ、Reggaeにしろ、他のストリート系にしろ・・・雑誌や本で面白い企画が多かったですよね(^0^)
多分、そういった雑誌とかの特集を読んで、その音楽に興味を持ち・・・みたいな人も多いと思うので・・・ある種「入口」として機能してた点は興味深いっすね!

あと、Fineのグラフティーの件は・・・私は購読はせず、コンビニで立ち読みとか、友達が買ったのを読んでた程度なので、あったかどうかは記憶にないですが、確かにやってそうな企画ですね!
Fineって、今は月間のようですが、昔って隔週(週刊かも?)だった時期もあったような・・・当時はメチャクチャ勢いがありましたよね!!
当時は『丘サーファー御用達』な印象があり、板は持ってなくても、Fineは読んでる・・・みたいな感じで、学校で「肌が黒い」奴はみんな読んでましたっけ・・・懐かしいな~
ただ、私見だと、音楽系の話題はかなり細かい情報も多く、グラフの特集をしてもおかしくはないでしょう!!

個人的には、グラフと外れるけど、ストニューであった「タギング講座(HipHop文字の書き方?)」はスゲー勉強したっけ・・・私は結局上手く書けなかったけど(^^;)
上手い奴に書いてもらったり、気づいたら書かれたり・・・懐かしいな~


では、よろしくお願い致します~♪
2010/01/03(日) 07:42:38 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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