HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
nujabes 「ristorante nujabes」
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 このタイミングで紹介するのは・・・非常に不本意ですが緊急入稿です・・・この作品も「彼の魂」の一部だと思うので、彼の功績が表現できるよう、頑張って書きたいと思います。



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 既にご存知の方も多いかと思いますが、日本を代表するHipHop系トラックメーカーの一人である「Nujabes」さんが不慮の事故で亡くなられていたことが分かりました・・・享年36歳、早すぎる死です・・・詳しくは彼が主宰する「Hydeout Productions」からの発表をご参照ください・・・
 先週の木曜日、帰宅後にネットを見てて知り、悶絶して声が出なかったです・・・皆さんもそうだと思いますが、あまりにも突然の出来事で・・・そしてそれが先月末だったことに悲しみが抑えきれませんでした。
 これからも期待できるお方だっただけに残念で仕方がありません・・・心よりご冥福をお祈りいたします。


 Nujabesさんは、自身のレーベルである「Hydeout Productions(Hydeout Recordings)」というインディーレーベルより作品を発表し続けていたHipHop系のトラックメーカーで、あまり使いたくない形容詞ですが、いわゆる「Jazzy Hip Hop」的な作風を得意とするお方です。
 残念ながら、彼の作品(レコード)は全部聞いてはいないので、明確な紹介にはなりませんが、メロディーやグルーブに「温もり」があり、MPCなどでの打ち込み主体の音作りなのに、豊かな音楽性が反映されたトラックが特徴的で、日本はもちろん、海外でも人気があったお方です・・・
 なかなか説明がしづらい作風ではあるのですが、Nujabesさんにしか作れない「音楽」が印象的で、今回紹介をするテープでも、Nujabesさんの「音楽」が光っていると思います。

 記憶だと、2000年前後ぐらいから頭角を現し、Shing02や海外のMC達を起用して作品を発表し続け、レコードユーザーからは絶大な支持があったと思います・・・今は値段が落ち着きましたが、ちょっと前までは、リリースした12inchは結構高額だったのが支持の理由になると思います。
 時期的に、JazzyなHipHopの人気を推し進めた存在であることは明白で、彼の音楽を通して、JazzyなHipHopのファンを増やした点は大変重要です。


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 また、これはあまり知られていないことかもしれないですが、渋谷Manhattan Recordsの裏手のビルの上階にあるレコード店「Guinness Records」と「Tribe」の経営者としての一面もありました。 
 昨日、渋谷に行ったついでに、かなり久しぶりにお店を覗いてきましたが、ファンの方からのお悔やみの花束が置かれ、ファンの方から本当に愛されていたんだな・・・と痛感しました。

 ちょっとギネスとかの話もしておきましょう・・・

 記憶だと、ギネスが99年頃、渋谷のレコード業界が活発だった頃にオープンし、立地条件の悪さ(凄い急な階段を上らないといけない)があったのに、かなり人気な新譜系レコード店でした。
 なぜなら、渋谷界隈で一番レコードが安く売っていた(きっとあの場所の家賃が安かったのかな?)のと、Nujabesさんの作風に繋がる、アンダーグラウンドなHipHop&その他が沢山販売されており、ManhattanやCiscoなんかとは違うスタンスがあったからだと思います。
 まあ、DMRは近いスタンスの品ぞろえでしたが、アングラ系&Jazzy系のHipHopの人気を作っていったレコード店と言っても過言ではなく、お世話になった方は・・・結構いると思います。
 私も、新譜の12inchで欲しいタイトルがあれば、値段の方で大変助かりました・・・、ただ、頻繁に利用してた頃は、Nujabesさんのお店だとは知らずに利用してて、ある時期になって、Nujabesさんのお店だと知りました。
 
 一方、Tribeというお店は、ギネスが入っていたビルの3Fに、03年頃(?)にオープンしたお店で、オープン時は、かなりのハイセンスなお店だったと記憶しています。
 コンクリートむき出しの店内に、木目調のレコード棚や家具が置かれ、まるで「隠れ家」みたいなお店で、Nujabesさんの音楽感がしっかりと活かされたお店だったと思います。
 Nujabesさんっぽい新譜のレコードと、Jazzを中心とする中古レコードが陳列され、リラックスして視聴が出来る椅子があったり、JBLのめちゃくちゃ大きいスピーカーがセットされてたり・・・かなり「ハイセンス」なお店でしたが、個人的にはそんなには買わなかったです・・・趣味が微妙に合わなかったんですね(^^;)
 また、蛇足ですが、探せば、Tribeの会員カード(初期はこれがないと視聴出来なかったような気がします)があるはずなんですが、どこに行ったんでしょう・・・

 んで、その2店は、数年前になぜか合体し、Tribeの店舗にギネスの商品を並べるような感じになり・・・Tribeの持っていたハイセンスな感じが駆逐され、ギネスらしい「狭さ」が加わり、微妙な感じ(すみません!)になりました・・・


 話をNujabesさんに戻しましょう・・・

 基本的にはトラックメーカーで、あまり表には出ないお方でしたが、DJもごく稀に行っており、その一環かどうかは分かりませんが、この作品がリリースされたようです。
 2002年8月のリリースで、Nujabesさんの人気が出た頃のリリースとあって、レコード店などではトップライナー級の紹介(テープにおいてだけど)をしてたようで、結構売れただろうし、メチャクチャ影響を受けた方も多いかと思います。

 私自身は、当時は全く興味がなく(ごめんなさい!)、ミックステープ街道を進み始め、昨年のある時期に、某ユニオンで爆安で買えるタイミングがあり、資料用に近い形で購入しましたが・・・気づいたら何度も聞いてて、大変好きな作品になっていました。
 市場でもしっかりとした評価額(3800ぐらい)がある作品で、買わなかった頃は、名前だけで高くなってるのかな?と穿った見方をしてたので・・・値段通りの作品の良さに、作品って値段に関係なく、聞いてみないと良さが分からないな~と思いました。

 では、早速作品の紹介に行ってみましょう!


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 私自身はNujabesさんのイメージである「Jazzy HipHop」がメインの作品なのかな?と思っていましたが、その質感は強いものの、かなりボーダーレスな選曲をしており、奥深い作品に仕上がっております。

 A面は、割とNujabesさんのイメージに近いようなHipHopやBreakbeatsを選曲しており、カッコいいですね・・・
 写真右上の「Moonstarr / Dust」なんかがチョイスされたり、収録された曲は「Nujabesプレイ」みたいな扱いになることが多く、結構深い選曲をしています。
 また、B面では「DJ Spinna / Rock」のような定番曲を入れたりし、個人的には意外な一面もあったりします・・・意外な面だと、JamiroquaiやThe James Taylor Quartet、GallianoのようなUKっぽい曲も選曲されていますね。

 Nujabesさん自身の曲は収録されてない(製作にかかわった曲はあり)ですが、きっとプレイする曲は「自分が好きな曲」なんだと思います・・・自分の作るトラックに近い世界観な曲が好きなんでしょうね・・・
 副題で「makin' good beats like cookin' good foods(良いビートを作るのは、よい食材で調理するのと同じ)」と書いてあり、Nujabesさんが持つ「センス」を、トラックメーカーから「DJ」とい立場に置き換えて作ったのが・・・この作品なんだろうな~と思いました。

 なお、全体的な印象になりますが、心地よいメロディーが核となる曲が多く、リラックスして聞ける感じの仕上がりになっています。
 聞き伝えによると、Nujabesさん自身も大変温和な性格だそうで、そういった姿勢が現れているのかもしれないです・・・


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 また、選曲面に関してもうちょっと話を突っ込むと、個人的には「4つ打ち」っぽい曲をプレイしてるのは意外でした・・・特にB面が顕著ですよね。
 写真左下の「DJ Spinna / Ladbroke Groove」のようなHipHopサイドから踏み入りやすい曲から、House界でも大ヒットした「Kanthy Sledge / Another Star」、はたまた4つ打ちの流れで、Loftクラシックな「Dave Benoit / Life is Like a Samba」のような旧譜もプレイされており、こっち方面の選曲をみてて、かなり深い選曲が出来るな~と思いました。
 変な話、Jazzy系のHipHopDJよりも、自由度の高い、深い選曲が出来ているのでは・・・と思ったりもします!!

 4つ打ち系の選曲は、DeepHouse以降な「温もり」がある感じの曲が多く、それこそNujabesさんが製作するようなトラックと同じ感じなのですが・・・Nujabesさんの作るドラムからは想定してなかったです・・・かなり幅広い「耳」を持っていたんでしょうね。
 作品としても、HipHop一辺倒にならず、BreakbeatsやHouseなどの近いジャンルをプレイすることで、作品に奥行きができており、聞いていて飽きのこない選曲になっていると思います!
 


 ザックリとした紹介になりましたが、聞いててすぐ分かる「Nujabesさんらしいセンス」が満載で、自身の音楽感がしっかりと根付いた作品になっていると思います。

 トラックメーカーが、自分の世界観を提示する意味でミックス作品をリリースすることは多いかと思います。
 その限りにおいて、この作品もそうなのかもしれませんが・・・Nujabesという「価値」を明確に提示しつつ、ミックス作品として奥深さもある点は素晴らしいです・・・DJとしてのテクも悪くないですよ!!
 この作品以外にも、自身の曲のコンピレーション目的でミックスした作品はあるようですが、この作品のような「価値観の提示」という意味での作品は貴重で、もっとこういうミックスを聞きたかったな・・・と思いました。


 私自身は、ここ最近好きになった作品なので、まだまだ調査不足な部分が多く、この作品の魅力を全て語れなかったことは残念です・・・
 ただ、この作品が永遠に聞き続かれることを望みたいと思います・・・

 最後に・・・Nujabesさん、天国でも最高のビートを作り続けてくださいね!!



<Release Date>
Artists / Title : nujabes 「ristorante nujabes」 
Genre : HipHop、Breakbeats、UK Soul、House、Garage・・・
Release : 2002年8月
Lebel : Hydeout Production


Notice : 謎な過去仕事?について

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 以前から疑問になっていることがあります・・・言わずと知れたMUROさんの名作「King of Diggin'」「King of Diggin' Ⅱ」のアートワークを担当したのが「Nujabes」さんではないか?ということです。
 上の写真をクリックすると、写真が大きくなるので、ジャケの右下辺りを見てください・・・「INDEX; MADE BY NUJABES」と書いてあります。

 以前にも書きましたが、Nujabesって名前は、早々思い付く名前ではないので、Nujabesさんの初期仕事なのかな・・・と考えているのですが、どうなんですかね??
 もし、詳しいことを知っているお方が、教えてください m(_ _)m

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追記 2015年1月28日

 MUROさんのTwitterでの発言で、表記のテープでのデザインがNujabesさんのお仕事だったことが判明しました!
 なんか、長年の疑問が晴れた以上に、Nujabesさんのセンスの良さが分かり、嬉しい限りです・・・そして、記事を書いてから早5年、未だにNujabesさんのビートが愛されております・・・あなたの思いは輝き続けていますよ!!










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コメント
この記事へのコメント
才能の塊
こんばんは。訃報はほんとにショックでした。

このmixはnujabesのすごさをよく表しているような気がするんですよね。
当方それほど音楽に精通しているわけではないのでうまくは言えないのですが。
特にA面。雑多な曲をここまで統一感と流れをもたせて聴かせることができるのは、ごく限られた人だと思うんです。選曲もすごくいいですし。

お手軽なmixや粗末なjazzy風が氾濫する昨今、彼の才能は際立っていました。

ただただ、悲しいです。





2010/03/29(月) 03:42:07 | URL | mixcd #-[ 編集]
Re: 才能の塊
> mixcdさん
コメントありがとうございます(^0^)
私も、この作品なり、nujabesさんの作品を深くは聞いていませんが、無機質な質感が多いHipHopのビートに、温もりのような「魂」を入れ込むことが出来る、数少ないアーティストだと思います・・・
mixcdさんがおっしゃる「お手軽なmixや粗末なjazzy風が氾濫する昨今、彼の才能は際立っていました」って点は間違いないと思います!
ホント残念で仕方ありませんね・・・

2010/03/29(月) 23:27:09 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
最高のMIX
こんばんわ。

僕もこのMIX TAPEは大好きです!何度聴いても色褪せない最高のMIXだと思ってます。それだけに早すぎる死が残念でならないんですよね。。。もう一度、彼のDJプレイを体験したかったなぁ。
2011/02/22(火) 00:46:25 | URL | でぶちん #-[ 編集]
Re: 最高のMIX
>でぶちんさん

初めまして! お返事が遅れましてすみません・・・
私自身はNujabesさんのメチャクチャなファンという訳ではないですが、この作品は本当にイイですね・・・それだけに彼の死はホント残念ですね!!
久しぶりに聞こうかな・・・うん、明日の通勤はコレかな??

では、今後ともよろしくお願い致します(^0^)


2011/02/24(木) 00:09:08 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
いつも楽しみに拝見いたしております。

先ほど、インスタでMUROさんが「僕がカセットテープでMIXを作っていた初期の頃は、Nujabes君がジャケットを作ってくれていました。。」と発言しましたので、MUROさん初期2作品のアートはNUJABESさんでビンゴですね。検索したら迷わずここへたどり着きました。さすが管理人さんの情報が深いというか脱帽です。

これからも記事楽しみにしております(^^)
2015/01/28(水) 16:17:32 | URL | DIGDIG #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>DIGDIGさん

コメント&情報、ありがとうございます!!
うわ~、これは嬉しい情報ですね!!MUROさんが公式に発言されたのは初めてで、長年の疑問が晴れました!!
Nujabesさん、やっぱりセンスが良いお方だったんですね・・・なんか、嬉しいです(^0^)
早速、記事も反映させたいと思います!

では、今後とも宜しくお願いいたします!


2015/01/28(水) 23:06:58 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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