HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Hasebe 「DJ Hasebe #1」
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 え~、Back to the OldSchoolってなわけで、マスターに続き、90年代中ごろの作品を御紹介します~♪
 ジャケだけじゃ誰の作品かわからないですが、言わずと知れたHasebeさんの初期作です!


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 現在も一線で活躍するHipHop系DJ/Producerである「DJ Hasebe」さんの初期作で、調べによるとオフィシャルなミックス作品としては処女作(?)になるそうです。

 リリースの経緯としては、当時Hasebeさんが利用していたCisco渋谷店の勧めで自らテープを製作し、その後も人気が出たことから写真左のように計4作品リリースされたシリーズになります。
 また、Hasebeさんに関しては、Producerとしての活動が本格化した90年代末ぐらいまではボチボチとテープを出していて、このシリーズ以外にも、写真右のようなレコード店から依頼されて作ったテープもあります・・・


 先日御紹介したマスターの作品では、90年代中ごろのミックステープ事情において「洋服屋さん」が大切だったと書きましたが、当然「レコード屋さん」の存在も重要で、ミックステープの重要な供給源だったと思います。
 当時のCiscoだったり、Manhattanだったり、レジ付近に陳列されることが多く、DJ初心者が多かった当時においては、貴重な「教科書」のような感じで売れていた・・・と記憶しています。

 もちろん、単純にHipHopが好きだからテープを買うって人も多かったと思いますが、96年ぐらいだとDJ初心者がまだまだ多く・・・特にクラブには厳密には行けない「中高生」が多かったので、プロDJのプレイが簡単に聞けるミックステープで勉強した方が多いと思います。
 当時の私も、そんなにはお金がなかったので買えませんでしたが、興味があるタイトルは購入し、スクラッチや2枚使いの参考(こういうタイミングでやるとカッコいいのか~みたいな)にしてました・・・(^^;)


 そんなわけで、このHasebeさんのシリーズも結構買った方が多く、これで勉強した・・・って方も少なくは無いと思います。
 では、紹介に行ってみよ~♪


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 まず、選曲面の話をしましょう・・・
 
 このシリーズは基本的には「新譜」ミックスなので選曲的には指摘するところが少なく、トップのジャケ写真のような選曲をしており・・・まあ、Hasebeさんの個性や特色が映し出された選曲になっているかな~と思います。
 当時のHipHopをメインに、かなり渋い曲が多いのですが、特にポイントなのが「Hasebe作品」をいち早く収録しているのがポイントで、シリーズを通して一つのアクセントになっているかと思います。

 この作品だと、ちょうどリリースしたぐらいの「DJ Hasebe feat Mummmy D & Zeebra / アイスピック」「DJ Hasebe feat Hill The IQ / 蜘蛛の糸」が収録されています・・・写真のレコですが、今回はレコ写はどこぞやからお借りしました・・・(^^;)
 また、この作品では、ブレンドでHasebeさんの大名曲「Sugar Soul / 今すぐ欲しい」のインストを使用しており(De La Soul / The Biznessとですよ!)、「今すぐ欲しい」は97年のリリースなので、リリースする前からインストは出来てたんですかね・・・??

 歴史的にみると、Produceの仕事が増えてくるにつれミックステープは作らなくなるのですが、シリーズを通してHasebe作品がいち早く聞けたり、この作品には無いですが有名MCのフリースタイルがあったり・・・と、当時においては価値がしっかりとあったと思います。
 テープを出すことでHasebeさん自身のプロモーションも出来るし、リスナー側も日本語の曲だと結構聞きやすいし・・・結果として自分の曲を入れたことは、リスナーに対しては良い意味で「間口の広さ」を広げた作りになったのかなと思います・・・
 また、今聞き返してみても「今すぐ欲しい」のことなんかは興味深いし、他のシリーズではSugarSoulの未発表曲も入ってたり・・・かなり面白いでよ(^0^)


 んで、ミックスの方は・・・かなりイイですよ!

 新譜ミックスなので、ミックスの流れはそんなにはないですが、2枚使いやスクラッチがガンガン入ってて、今聞き直してもかなり上手いと思います・・・それも「Pete Rock & Large Professor / The Rap World」なんかで擦ってますよ!
 Hasebeさんって、そんなに技を入れるイメージは無いのですが、この作品を聞いてる限りではかなり上手です・・・
 マスターのようなゴリゴリとした感じではなく、フィル的な感じでクールに攻めてきます・・・Hasebeさんっぽいと言えばHasebeさんっぽいコスリですが、結構聞いてて意外でした(^0^)

 また、作品において多用してるのが「ブレンド」で、当時のヒット曲である「Nas / If I Ruled The World」では、ベタなブレンドではあるのですが、Nasの過去のヒット曲(The World Is YoursとかHalftimeとか)を上手くミックスしながらブレンドをしています。
 私が聴いた感じだと、オンタイムでやってるのかな~(タンテが3台ないと無理かな?)とも思いましたが、原曲のアカペラが持つグルーブを切らないブレンド(ココ大切!)をしており、かなり上手いです・・・



 いわゆる「新譜ミックス」なので、そんなには評価するところがないのですが、Hasebeさんの個性だったりセンスがしっかりと出た作品になっているかと思います。

 また、この紹介を書くにあたっては、何度も聞き返さなかったのでアレですが、かなり「考えて作っている」感じもポイントですね・・・
 特に、作品において様々なアイデアを導入し、単純なミックスで終わらせない作品作りは・・・現在のStudio69名義でのミックスCD作品に繋がる部分が感じられます(^0^)

 無理して買うほどの作品ではないですが、興味のある方は是非聞いてみてくださいね~♪




<Release Date>
Artists / Title : DJ Hasebe 「DJ Hasebe #1」
Genre : HipHop
Release : 1996年
Lebel : DJ Hasebe No Number



<PS>
大したことじゃないですが、今週は連泊で東北の方に出張に行くので、留守がちになります・・・ただ、レコード屋が全くない所みたいなのであまり気が乗りません(--;)


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<追記> 2010年5月23日

 毎度、お世話になっている「ソロバンさん」より、次のインタビュー記事の紹介があり、参考資料として転記させていただきます!!
 も~、書きうつし作業、ほんとご苦労様です!!!


クイックジャパン VOL.25 DJハセベインタビューより

「96年5月ぐらいだったかな。俺が25の誕生日を迎える前に、けっこうまとまった額の入金があって。そこで三か月ためてた家賃を多少払っても、お金がちょっと余って。『これで何かしなきゃ!』と思ってミックステープを出すことにしたんです。その頃、普通のラップを普通にミックスしたテープを出してる日本人がいなかった(※)んですよ。で、『あ、こんなとこに盲点があったのか』と思って。自分で業者に発注して、ミックスして、インデックス作って、まずシスコ限定で300本だけ卸したんですけど、数日で完売したんですよ。その頃には自分にも多少のネームがついてたんでしょうね。
で、すぐに売り上げが手元に30万とか40万とか入ってきて。で、『これはすぐにナンバー2を作ろう』と思って、その売り上げで次を作って。それがまた1200本とか売れたんですよ。で、軽く100何万円が自分の懐に入ってきて、すぐにナンバー3を(笑)。ナンバー3まではけっこうコンスタントに作ってたんですよ。ナンバー3も2000本以上売れたし。でも、こういうのってDJが金を稼ぐ時のひとつのスタイルとして、アメリカでは当たり前のようにあるものだし。この頃から、同じことを日本人がやっても売れるようなったっていう。
そこでやっと生活が安定したんですよ。ネームがあっても食えない状況が、日本語ラップが盛り上がってからも一年ぐらい続いてましたけど、25歳を前にして『ああ、やっとこれで食えるんだ』と思えた」

※MUROがヒップホップのサンプルネタだけを集めたミックステープ「KING OF DIGGIN」やDJケンセイが日本語ラップだけを集めたミックステープ「ILL VIBES」は出ていたが、いわゆる“普通のミックステープ”は当時はなかった。







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この記事へのコメント
クイックジャパン VOL.25 DJハセベインタビューより
<B>「96年5月ぐらいだったかな。俺が25の誕生日を迎える前に、けっこうまとまった額の入金があって。そこで三か月ためてた家賃を多少払っても、お金がちょっと余って。『これで何かしなきゃ!』と思ってミックステープを出すことにしたんです。その頃、普通のラップを普通にミックスしたテープを出してる日本人がいなかった(※)んですよ。で、『あ、こんなとこに盲点があったのか』と思って。自分で業者に発注して、ミックスして、インデックス作って、まずシスコ限定で300本だけ卸したんですけど、数日で完売したんですよ。その頃には自分にも多少のネームがついてたんでしょうね。
で、すぐに売り上げが手元に30万とか40万とか入ってきて。で、『これはすぐにナンバー2を作ろう』と思って、その売り上げで次を作って。それがまた1200本とか売れたんですよ。で、軽く100何万円が自分の懐に入ってきて、すぐにナンバー3を(笑)。ナンバー3まではけっこうコンスタントに作ってたんですよ。ナンバー3も2000本以上売れたし。でも、こういうのってDJが金を稼ぐ時のひとつのスタイルとして、アメリカでは当たり前のようにあるものだし。この頃から、同じことを日本人がやっても売れるようなったっていう。
そこでやっと生活が安定したんですよ。ネームがあっても食えない状況が、日本語ラップが盛り上がってからも一年ぐらい続いてましたけど、25歳を前にして『ああ、やっとこれで食えるんだ』と思えた」

※MUROがヒップホップのサンプルネタだけを集めたミックステープ「KING OF DIGGIN」やDJケンセイが日本語ラップだけを集めたミックステープ「ILL VIBES」は出ていたが、いわゆる“普通のミックステープ”は当時はなかった。</B>

以上抜粋。
2010/05/22(土) 23:35:50 | URL | ソロバン #JalddpaA[ 編集]
Re: クイックジャパン VOL.25 DJハセベインタビューより
>ソロバンさん

いつもありがとうございます!!

うは~、そんなインタビューがあったんですか!! 私の記事も間違っては無かったですが、そんな裏話があったとは・・・書きだし、ありがとうございます!!
記事本文にも転記したいと思います・・・今さらながら思いますが、ミックステープってホント面白い存在ですね!!

では、今後ともよろしくお願い致します~(^0^)


2010/05/23(日) 23:57:45 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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