最近、この書き出しが多いのですが・・・遂に、コレを紹介!!
このブログを始めた時から
絶対に紹介しないといけない と考えていて、この作品の魅力をちゃんと紹介できるかが不安で、ず~と温存してました(^^;)
ミックステープの父こと「Kid Capri」の初期作 で、
Dance ClassicsやSoul、R&BやReggaeなど、いわゆる歌モノを中心にミックスした作品 で・・・
これに影響を受けた方は日本のみならず、世界各国にいると思います!! 個人的にもかなり影響を受けた作品で、ミックステープ界においても超重要作品であり・・・
コレを聞かずして、ミックステープを語れない・・・そんな作品 であります!!
ちゃんと書けるか不安ですが、書いてみたいと思います・・・文体もカプリにならって「怒鳴り」気味の気合100%で行きますが、必要以上に長い紹介になりますよ!!!
(1)Kid Capriについて まず、カプリは初めて紹介するDJなので、ザクっと紹介しましょう・・・知ってる方でも結構ビックリしますよ。
カプリはNY/Bronx出身のDJで、1970年生まれ(67年説もあり)のHipHop系DJ/Artistです・・・なんと
MUROさんとほぼ同い年(40歳) で、もっと年上の人かと思ったら意外と若かったんですね!!
んで、もっと凄いのがDJデビューで・・・
8歳 で人前でプレイし始め、
10歳ぐらいでプロDJ としてプレイをし始めたようで、HipHopという呼び名がなかった時代(1970年代)から活動をしてた超ベテランです!
実際に注目を集めるようになったのは80年代後半ぐらいからで、クラブ/ラジオなどでのDJプレイと、今回紹介するミックステープが評判になって有名になったお方で・・・とにかく
「現場」 をベースにのし上がってきたお方です!!
DJに関しては
「現場至上主義」のごとく鬼パーティーロッカー として有名で、NYをベースにしつつ、アメリカ全土でのクラブプレイや、ラジオでのプレイ、また海外にも遠征をすることも多く、昨年は久しぶりに日本に来てましたね・・・行けば良かった(^^;)
また、最近はあまりやっていないですが
「Artist業」 もしており、写真右のような作品(The Tape/1991)もリリースしており、特徴的な声と言葉回しが印象的なラップを披露しています・・・自身の曲以外にも
「Big L / Put it on」とかで客演 (サビで怒鳴ってるやつね)してるので、声を聞けば「おおっ、この人か!」と分かるかもしれないです。
ちなみに、左の
「The Tape」 は、どうせ紹介するのなら「テープ版」で紹介したいと思い、CDとかLPの方が簡単に買えるのが分かってる上で、メチャクチャ探して数ヶ月前にやっと購入できました・・・これも
「カプリ愛」 がなせる業です(^^;)
ザックリとした説明はこんな感じで、もっと細かい小ネタは最後の方にまとめておきますが・・・ホント影響を受けた方は多いと思います!!
特に
「熱いDJプレイ」 と「
マイク」 、そして
「間違えない選曲」 がポイントで・・・カプリのプレイを通して、これが
「正しいHipHop」 ということを知り、日本だとDJ MasterKeyをはじめ、様々なDJが影響を受けています。
DJのことに関しては、今回のテープ紹介などを通してご紹介をしますが、ホント重要なDJで、もっと尊敬されるべきDJだと思います!!
また、カプリにおいては、その
「影響」の伝播 において重要だったのが
「ミックステープ」 という存在で、この点があるからカプリが
「ミックステープの父」 と言われています!!
HipHopにおいて、カセットテープというフォーマットは、HipHopのレコードが出る前(1979年)からパーティーの現場録音テープがよく出回っており、80年代に入っても人気DJのオリジナルミックスや、ラジオ録音ものなど・・・多数のテープが出回り、
HipHopにおいては割とポピュラーな存在 だったと思います。
ただ、どのテープもそのテープが発信された地元のみでの流通で、かつアンダーグラウンドなものだったので普通のレコード屋さんでは買えず、
文化としてはかなり限られた地域(=人々)でのモノ でした。
しかし、カプリにおいては、今回紹介する作品などが人気を博し、最初はNYローカルだったテープが、口コミなどでコピーがアメリカ全土に広がり、更に世界に広がった・・・ということがあり、
ミックステープという存在は広めたDJ だと考えられます。
特に、この限りにおいて重要なのは、
作品において「コンセプト」がしっかりと立っており、ミックステープという存在が「DJの個性」を表現するフォーマット だ・・・という点がポイントで、カプリにおいては、カプリにしか出来ない
「超個性的なDJ」が人気の理由 で、それがあって広まったのかな・・・と思います。
つまり、私がこのブログで表現をしている
「DJミックスの面白さ」を的確に表現することが出来る「ミックステープ/ミックスCD」というフォーマットを、結果的に初めて作りだし、その存在を全世界に広めたのがカプリになり・・・これが「ミックステープの父」として言われる所以 になります。
テープとしては写真左に有名作を並べましたが、今回紹介する
「Old Schoolシリーズ」 とか、オリジナルのブレイクビーツのみでミックスをした
「52 Beats」 など、そんなには作品数はありません・・・
ただ、どの作品も
「超個性的」 で、
HipHopの曲がかかってないのにHipHopとして成立させちゃう・・・あたりが魅力 で、その魅力に気付いた人は擦り切れるぐらい聞いたと思いますし、DJの勉強にもなったって方も多いかと思います。
また、選曲に関しては、
当時としては誰もプレイしなかった曲で、カプリがパワープレイしたことで有名になった曲 も多く、写真右のような今となっては有名曲は、そのどれもが「カプリ発」であることも重要ですかね・・・
あと、カプリが凄いのは・・・結局このテープをリリースしたのは
20歳ぐらいの時 のようで、20歳でこんな内容のテープが作れることは・・・奇跡だと思います!!
話が長くなるのもアレなので、そろそろ作品の紹介をします!!
(2)作品の紹介 この作品は、恐らく
1990年前後にリリース された作品のようで、ダンクラやソウルなどの
「定番歌モノ」 をカプリ流にミックスした作品になります。
分からない方もいるかもしれないので、指摘しておくと、タイトルに「Old School」と書いてありますが、SugarHillのようなOld Schoolな「ラップ」は一切入ってなく、意味合い的には
「懐メロ」的な意味 で「Old School」とタイトルをつけているのかな・・・と思います。
内容的には、今となってはド定番な
「Keni Burke / Risin' To The Top」 のようなミッドテンポの曲や、これまたド定番な
「Zapp / Computer Love」 のようなスローテンポの曲を駆使し、選曲的には
日曜の昼下がりに合いそうなチルミックス になっています。
また、旧譜だけでは終わらず、
「Guy / Teddy's Jam」 や
「Take 6 / Spread Love」 のような当時としては新曲の部類のR&Bをプレイしたり、
Marvin Gaye のようなべたべたなソウルをプレイしたり、
ダンスホールのReggae をプレイしたり・・・
結構幅の広い選曲をしており、選曲において奥行きのあるミックス になっています。
まあ、予備知識がなくとも・・・かなりリラックスをして聞ける内容かな~と思います。
ただ・・・カプリの場合は、
こんな選曲解説の説明は必要ありません!! なぜなら、どの曲も
「カプリ色」に染め上げた選曲&DJミックス になっており、
もし同じ選曲&DJミックスを他のDJが真似をしたとしても、カプリのようなミックスにはならない・・・ からです!!
その大きな理由として、カプリのミックスにおいては
「2枚使い」 と
「マイク」 の導入などのような
「豪快なHipHop感」 があり・・・これがあることでカプリのミックスが人とは違う・・・と思われます!!
以下で、カプリの特異点を分析したいと思います・・・
①2枚使い まず、2枚使いであれば、ド定番である
「Tanna Gardner / Heatbeat」 (写真左)のイントロブレイクを2枚使いしたり、HipHopの祖先でもある
「James Brown / Talkin' Loud and Sayin' Nothin'」 (写真右)を2枚使いしたり・・・作品内では大爆発しています!!
コレ以外にも、ブレイククラシックでもある
「Foster Sylvers / Misdemeanor」 の2枚使いだったり、カプリやBizが2枚使いしたことで知れ渡った
「James Mtume / Bigger's Theme」 なんかを擦り倒しており、影響を受けた方は多いかと思います。
特に素晴らしいのが、カプリの2枚使いは
メチャクチャ「ラフ」なコスリ で、あえて形容するのであれば
「ゴリゴリ」 といった感じの2枚使いで・・・
決して上手いとは言えませんが、HipHopらしいタフなコスリ がポイントです。
そう、カプリの凄いところって、決して上手いとは言えないけど
「豪快」なコスリ&2枚使いで押し切っちゃう所に・・・HipHop魂を感じ、これが他のDJには出来ないこと だと思います!!
なんて言ったらいいんでしょうかね・・・野球で言えば
ホームランしか狙わない4番打者 みたいな感じで、とにかく大ぶりなんだけど味が濃い・・・みたいなコスリが魅力で、
これこそ「HipHop」です!! また、当時としては
HipHopと縁遠い曲でも擦り倒してしまうところ もポイントで・・・コレがあるからこのテープがヤバいんですね!!
なぜなら、普通にHeatbeatで2枚使いって書きましたが、
ダンクラやR&Bを2枚使いするってことは、当時としては意外なことで、HipHopが本来持つ「自由さ」を呼び戻した・・・ と私は思います。
今となってはHipHopの歴史解釈が進んでいるので、
70年代のHipHopを作り上げたDJ達がSoulやFunkのブレイク感の強い曲を2枚使いしたことでHipHopが始まった・・・ と理解していますが、Rapが一般化してきた90年代前後では、
その事実が抜けていた時期があった んだと思います。
つまり、
HipHopのDJはHipHopの曲だけをプレイするのがHipHopのDJ である・・・という考え方が出てきた中で、それも間違えではないのかもしれないですが、
成り立ちから考えると間違っている わけですよ・・・
HipHopってDJの感性で「カッコいい曲」を、自分たちの感性で「カッコよくプレイ」するのが本旨 な訳ですから!!
実際に、90年代初頭に来日したカプリを見た
Maki the Magicさん が、R&Bでもダンクラでもなんでも2枚使いしてるカプリを見て衝撃を受けた・・・と言っています。
つまり、
DJ達がパーティーで盛り上がる曲やパーティーで盛り上がるアレンジ(=2枚使い)があって初めて「HipHop」が成立する・・・という昔ながらのことを自然にプレイしてるのが・・・カプリの2枚使い になります!!
②マイク使い また、この点を発展すると、カプリの
「マイク使い」 も
Old Schoolの良き伝統を引き継ぎつつ、カプリの素晴らしい点 に上げられると思います。
だって、HipHopって、DJが語れないことをMC達が語りはじめ、それで更に盛り上げるようになった・・・訳ですから、
伝統的にマイクで「盛り上がる」って文化 があるわけです!!
そんな流れがあり、マイクに関しては、全編に渡り
「カプリ節」 が炸裂しており・・・全てを補足するのは難しいですが、
このマイクが無いとカプリのDJとは言えません!! ミックスにおいては、各曲の合間にカプリの歯切れのいい声で色々とシャウトしており、US産のミックスで良く聞く「DJが盛り上げてる声」も聞けますが、カプリにおいては、
そのプレイしてる曲をまるで2枚使いして遊び倒すかのような「マイクイン」や「替え歌」が魅力の一つ になります!!
例えば、写真左の
「Denis Edwards / Don't Look Any Futher」 であれば・・・曲の合間のブレイク部分で
ラップ をしたり、その歌詞の前後にマイクを入れて違う意味の歌にしたり・・・してます。
この曲でもっと分かりやすい点は
「替え歌」 をしている点で、サビの
「♪day-o~ day-o~, mombajee ai-o~ , Don't look any further~♪」 の部分を、原曲をプレイしつつ、カプリのマイクを入れるときだけ原曲をフェードアウトして、韻を踏みながら
「♪Potato~ Potato~ , Sucramble in the Toasts , And LiL' Any Butter~♪」 と
朝食ネタ(?)で替え歌 して遊んでいます!!
同様な遊び方であれば、写真右の
「Gap Band / Outstanding」 もマイクで遊び倒していて、合間にカッコいいマイクを入れながら、サビの
「♪Outstanding~ , Girl, you knock me out♪」 を
「♪KidCapri~、Won't Each Out~♪」 みたいな感じで替え歌していますね!!
英語が分からない日本人だと、ちょっと辛い内容かもしれないですが、
既存曲を遊んで、自分たちの曲にしちゃう・・・っていうHipHopの「大命題」を、ココまで豪快に体現しちゃうカプリの姿には勝てません!! ③豪快なプレイ また、カプリの
「HipHopらしさ(=豪快さ)」 を表す実例としては、写真に貼った定番スローが上げられるのですが・・・他のDJがプレイするのとは違います!!
私も聞いてて衝撃を受けたのですが、写真左の
「Debarge / I Like It」 であれば、曲をプレイしてる途中で
有り得ないぐらいの「針飛び」 してるのですが・・・
針が飛んだ直後に「Excuse That! Excuse That! (意訳:ごめんね!ごめんね!)」ってマイクを入れつつ・・・そのままプレイをしてます!! また、Debargeの次の曲に当
る「Debra Laws / Very Special」 であれば、レコード特有の
「プチノイズ」でバリバリ鳴ってるレコードをそのままプレイ しています!!
普通にミックステープとかを聞いてるリスナーにとっては、針飛びとかプチノイズが入ってること自体は
「ありえない」こと で、そのようなことがあったら
商品化(=テープリリース)しない ですよね・・・
ただ、カプリのミックスにおいては、そんなことは
「論外」 なことで、むしろこういったマイナス面を肯定してる辺りがカプリの豪快さになると思います!!
カプリのDJに関しては、根幹として
「HipHop」という「豪快な信念」 があるわけで・・・DJミックスにおいては、
小難しい技とか選曲とかは抜きにして、とにかく「テンション(=グルーブ)」を大事にしています。 つまり・・・「イイ曲をプレイ」してるのではなく
「イイ曲」を「俺がイイテンションでプレイ」してる・・・ って点が重要で、HipHopの本来あるべき姿・・・いや
「DJの本来あるべき姿」 を現していると思います!!
きっと、ワザと針を飛ばしてるわけでもないし、ワザとボロボロのレコードを使ってるわけではないんです・・・カプリがその時に
「全力を出してかけたい曲」 をプレイしてるってことなんです!!
後ほど紹介をする「メッセージ」にも繋がることなんですが、
カプリのこういった姿勢って・・・ホント見習わないといけないし、忘れた時に思いだすと心が洗われます・・・ DJとかレコードを買ってたりすると、変な
「エゴ」み たいのがあり、カプリがやってるような「自由なDJ」が出来ない時があると思います。
例えば、この曲はどこでもプレイされている曲だからカッコ良くない訳がない・・・とか、これは@万円したレアなレコードだからカッコよくないわけがない・・・とか、
変な「予備知識」みたいなもので理由を穴埋めすること って・・・結構ありますよね。
私も無いとは言い切れないですが・・・そういう人気とか金額などの分かりやすいことって、尺度のない世界においては
「心の不安」を簡単に払拭出来るので頼りがち ではあるのですが・・・けっしてクリエイティブな行為ではないし、何よりも
「男らしくない」 ですね!!
その限りにおいて、カプリが針飛びしてもOKなところとかは、変なエゴがなく・・・メチャクチャ男らしく、これこそ
「HipHop魂」 なんだと思います!!
④豪快なトラックリスト また、この豪快さは・・・実際の収録してるミックスを超えて発揮されている所も見逃せません!!
例えば、写真左の
「Debra Laws / Very Special」 であれば、
トラックリストには「Ashford & Shimpson / Very Special」と豪快に間違えて書いてます!! それどころか、中には
実際にはプレイされてるのに曲名が書いてない曲 もあり・・・写真右の
「Meli'sa Morgan / Heartbreak Decision」 などは記載されてないです!!
まあ、著作権対策かもしれないし、遊びかもしれないし・・・ちょと大げさに書きましたが、
日本でミックスCDを買ってる立場からすると「ありえない」でしょ! ただ、こういった点も魅力になってくるのがカプリの凄いところかもしれません・・・
これは
リリース元である「Tape Kingz」が原因 ってのもあるのかもしれないですが、私の結論は、カプリ自身は作品としての
パッケージングには気にせず、耳から聞こえてくる「グルーブ」が大切なんだよ・・・ ってことを表したいのかな・・・と思っています!!
日本人って、変に几帳面なところがあり、何事においても
「型」 を求めるような気がします。
それが純粋に悪いとは言い切れませんが、
HipHopという「自由」な音楽をするのであれば、細かいところは気にしちゃいけない・・・ みたいな所を教えてくれ、こういった点も心が洗われます!!
なお、もっとマニアックな点も指摘しておくと、このテープのアフタープレス(詳細は、記事の最後で紹介します)には
「Digitally Remasterd」 と書いてありますが、
どこをどうリマスターしたのか分からないぐらい同一の音質で・・・豪快すぎます!! まあ、本当にリマスターしたとは言い切れませんが、
そもそもテープでリリースしてることや、プチノイズが入ってるレコードを使用してるのに・・・リマスターと書いちゃう辺りはビートルズも見習った方がイイ ですね!!
(3)カプリの選曲・メッセージ ①選曲について そんなこんなで、カプリの「豪快さ」とか「HipHop魂」が分かったかな~と思います。
ただ、カプリに関してはコレだけでは説明が終わりません・・・紹介の最後として
「選曲」 に関して触れたいと思います!!
この作品では、ダンクラやR&Bなどの歌モノの曲をHipHop流にプレイしてる・・・ってことが私の紹介で分かったかと思います。
しかし、これらの曲って、
今となっては定番になりましたが、その当時は知られてなかった曲だったり、忘れ去られた曲だったり・・・した曲で、カプリがプレイしたことで定番になった曲が大変多い です!!
今までレコ写を上げた曲の殆どが、カプリがプレイしたことでHipHop界で一般化した曲が多く、クラシックとして人々に愛され続けている曲だと思います。
例えば、
「Gap Band / Outstanding」 だったり
「Deberge / I Like It」 なんかは、カプリのプレイによって広く知れ渡った曲かな~と思いますし、カプリのおかげでクラブなんかでプレイすると、ニコニコしながら歌ってる輩が大変多いですよね・・・私がそうです(^^;)
ただ、それらの曲って、普通であればリリースした直後は新曲なので話題になるけど、時間の経過とともに一方的に
「古い」 とレッテルを張られ、人々から忘れられる存在だったりします・・・変な話、
「懐メロ」 みたいな形でしかかかりませんよね・・・
実際には、NYなどのブラックコミュニティーでは愛され続けた曲であり、NYクラシックではあるのですが、他の地域になると・・・
そんなの「古く」って聞かないよ! みたくなるわけです。
その限りにおいて、
カプリは「イイものはイイ」というHipHop本来の意思の元、誰もプレイしてないのにカプリ流にアレンジをしてプレイしてたことが重要 で・・・
その結果がこのテープにある と思います。
そう、HipHopって、オールドスクールのDJがレコードのブレイク部分に活路を見出したところみたいに・・・
そのレコードの世間の評価を無視して、独自の審美眼を重要視する文化 だと思います。
つまり、プレイする曲の
「使い方」 が大切で、
カプリにおいてはダンクラやR&Bの曲も、2枚使いやマイクを入れてカプリ流の「HipHop」としてプレイしてる点がめちゃくちゃフレッシュ で・・・これを聞いてヤラれた方がおおいと思います!!
普通に原曲を聞いてるよりも、カプリのマイクが入った曲の方がよかったり、カプリがプレイしてるバリバリとノイズが走ってる曲の方が良かったり・・・
HipHopが本来持つ「価値観の転覆」 が生きてるんだと思います!!
②メッセージ・プレイ そして、選曲面の話としてもう一つ上げたいのが・・・カプリの
「メッセージ」プレイ です!!
このレコほどカプリクラシックじゃん! って思う方も多く、最後の最後で紹介するのもアレですが・・・上記のレコードほどカプリの「メッセージ」が詰まってる流れは無いかと思います。
実際にはB面の後半に収録されているミックスで、名スロー曲である
「Maze / Joy and Pain」のアカペラ使い から、同アルバムに収録されている鬼クラシック
「Maze / Before I Let Go」 に繋ぎ、そこから
「Fatback Band / I Found Lovin'」 へのプレイですね・・・
何も知らないで聞いてると地味な流れなんですが・・・この辺のミックスって、実は
「歌詞」 で繋いでいて・・・これに気づいちゃったら最後、
これらの曲はこの繋ぎ以外はあり得なくなり、カプリからのメッセージにヤラれます!! 歌詞の話なので、英語力がないと辛く、私も明確な説明が出来ないんですが・・・これらの繋ぎって
「LOVE」繋ぎ で、特に
Maze→Fatbackの流れは鉄板 ですね!!
Mazeでは
「離れて行ってしまうあの娘を前に(=Before I Let Goの個人的な意訳)、どんなに君を愛してて、君を放したくないか・・・」 を声高だかに歌い、その流れでFatbackに繋ぐと
「君を見つけてから、君を愛してることに気づいたよ(=I Found Lovin'の意訳)」 みたいな流れになっているかな~と思います。
う~ん、この訳はあってるのかは分からないし、もっと深い歌詞の繋ぎがあるのかな~とも思いますが、ダメ男の一方的な「恋」みたいな訳になってますね・・・もっと英語を勉強しないとな~(^^;)
ただ、この流れは明らかに
「LOVE」 って内容で繋いでいて、あえて繋ぐことでリスナーに対して
歌詞が表す以上の「メッセージ=愛って最高!」を出してる な~と思います!!
DJミックスにおいて「歌詞」や「メッセージ」で繋ぐって・・・かなり高度なミックスだと思います・・・ カプリって、マイク使いが顕著なんですが、
DJミックスにおいて「言葉遊び」が上手く、この「歌詞繋ぎ」その流れ なんだと思うんですよ・・・
ただ、そのミックスにおいては単純な歌詞繋ぎで終わらさず、
繋いだことでしっかりとリスナーに対して「メッセージ」も送れるみたいな 点は・・・素晴らしいですね!!
また、このMaze→Fatbackの流れは、上記の衝撃的な繋ぎもあり、大多数のリスナーに対して影響力を与え、もうこの繋ぎしかあり得ない・・・みたいな
「お約束」 になってるのもポイントですね!!
DJがAという曲をプレイした際、「次はBがくるはず・・・」と思って踊ってて、実際にBという曲が来たら嬉しいじゃないですか・・・それが「お約束」だと思いますし、みんながその流れを共有してるのであれば、絶対に盛り上がりますよね!!
カプリにおいては、
このMaze→Fatbackの流れを「お約束」に仕上げてしまった・・・功績 もあり、私もこれらの流れを聞く度に熱いものがこみ上げてきますよ!!
(4)最後に いや~、文章がいつものように長くなりましたが、あんまり上手くまとまらなかったな・・・というか、
カプリの魅力を文章で書けるわけがない よ・・・皆さん、そうでしょ!!
ちょっと、言葉での説明には不安を覚えるので・・・YouTubeに上がってたカプリの動画を上げておきます・・残念ながら、アナログのプレイではないですが、カプリのDJの素晴らしさが現れている動画だと思うので、補習動画として見てくださいね・・・
んでは、カプリに関しては、ホント影響を受けたDJなので・・・感謝の意味を込めて、自分なりのカプリの素晴らしさをまとめてみたいと思います。
まず、カプリの魅力に関しては、
豪快な2枚使い だったり、
マイク だったり・・・色々と指摘をしましたが、結論として言えるのが
「HipHopが本来持つべきである自由で豪快な感覚」 に集約されると思います。
HipHopって、レコードの一部を2枚使いして曲として成立させたり、誰も知らないレコードをカッコよくサンプリングしたり・・・
音楽の常識から逸脱をしながらも、音楽として成立させちゃう・・・ そんな点が魅力だと思います。
その限りにおいて、カプリのDJは、そういった感覚を
「豪快な2枚使い」 とか
「マイク使い」 という形で消化しつつ、
「誰も使わない曲をプレイ」 したり
「選曲でメッセージを送ったり」 するなどの
自分流にアレンジ をし・・・
誰にも出来ない「HipHop」というアートフォームで音楽を表現 してるわけですよ!!
特に、カプリのDJにおいては、
実はオールドスクールのDJやMC達が普通にやっていた「HipHop」を、自然体のままDJプレイに取り入れていた・・・ ってことになるのですが、
その点を更に発展させ、誰にも真似できない「カプリ独自のHipHop」を盛り込んでおり・・・まさに「HipHop」 だと思います!!
また、この作品においては、
HipHopの曲は一切プレイされてないのに、2枚使いやマイクを通して「HipHop」に仕上げてしまってる点は秀逸で、こういった感覚こそ「HipHop」に必要な感覚 だと思います!!
また、このブログを読んでる方で、
HipHopという音楽に迷ってしまったら・・・絶対にカプリのテープを聞いてください!! HipHopって音楽は、JazzyだとかUndergroundだとか、気づいたら
マニア志向な小難しい音楽に「成り下がって」しまった と思います・・・
私もそれらのHipHopが嫌いではないですが、胸を張って好きだとは言えません・・・だって、自分が好きになった
「HipHopの自由さ」 がないんですもん!!
今のレコード市場を見てると、??がプレイしたからレアだとか、??ネタだからイイとか・・・実は
「予備知識」 ばっかりが先行してしまい、その予備知識がない状態で、目の前で見て「かっ、カッコいい!!」って思えるHipHopがなく・・・個人的には
何らかの「政治力」がある状態のHipHop しかないのかな~と思います。
これは、一般社会にも言えるのですが、人と人が円滑にコミュニケーションをするための
「規範」 見たいなものを参加者が選んでしまってる場合があり・・・
そのことからの「逸脱」がHipHopの魅力 だったのに、結果としてHipHopの参加者が何らかの「規範」を選び、その規範があることで
考え方の「安定」 を求めてしまってる・・・と私は思います。
その限りにおいて、カプリのテープは・・・そういった
「規範(=しがらみ)」に関係なく、HipHopが本来もつ「自由」を、誰にもできないレベルで表現 しており・・・しがらみをまとっていた「私の心」を何度も励まし、心を洗い・・・やっぱり
「HipHopは最高だ!!」 と叫ばさせてくれました(^0^)
選曲の気持ちよさももちろんあるのですが・・・針飛びしてもプレイをし続けたり、ボツボツいってるレコードでもプレイをしたり・・・聞いてて
「HipHopってもんは、細かいことを気にするな・・・目の前にあるカッコいいことがあればそれでいいんだ!!」 ってことに気付かされました・・・
もちろん、トータルバランスも日曜の昼下がりに合うようなミックスになっているので、聞いてて「リラックス」を覚えることも多かったです・・・
HipHopってもんは、
難しいことは要らない と思います・・・大ぶりでもイイから、一発でKO出来るパンチを繰り出すことが出来るボクサーみたいなもんですよ・・・そういった気持ちは忘れてはいけませよ!!
毎度のごとく、長文になってしまいましたが、カプリのテープは、こんな長文になってしまうくらい「ヤバい!!」です!!
もし、私の文章を読んで、この作品を聞いてみたい・・・と思ったら、
ぜひとも「テープ」を探して聞いてください!! この作品は、CD再発もありますが・・・このCD再発だと、この作品の肝でもある「Maze→Fatback」が収録されてないし・・・何よりも、カプリ特有の「HipHop」は、
テープでしか再生できない「荒さ」 があるので、CDでは聞くことができない・・・と思うので、テープで聞くことをお勧めします!!
もちろん、CDの収録内容と、テープの収録内容が、ほぼ同じことは分かっていますし、収録音だってCDの方がイイことは重々承知しています。
ただ、コレだけは言わしてください・・
・カセットテープは、アナログ盤と同じように・・・演者の「魂」を的確に再生してくれるんですよ・・・だから、カプリのミックスは「テープ」で聞いてください!! ただ、今となってはテープを聞ける環境の方は少ないですよね・・・
それであれば、写真右のような
CD作品 が最近リリースされてたり(カプリのミックス作品としては20年ぶりぐらいの勢いですよ!)・・・また、このCDは
ここのフリー音源 を転用してるので、このフリー音源を聞いてみてもいいし・・・興味があれば簡単にアクセスできる状況なので、是非聞いてみてください!!
個人的な印象だと、テープ作品のヤバさには追いついていませんが、十分にカプリの良さを表現してると思います!!
今回の紹介は、ホント考えたし、文章も何度も書き直したし・・・内容によっては勇気がなく、酒の力を借りて書きなぐってみました・・・
この「Old School シリーズ」は、写真左のように計3作あり、どの作品もヤバいですが、個人的には、この第1作目が好きだったので、メチャクチャ気合をいれて書いてみました。
よく、カプリのDJを表現する時に
「彼こそHipHop」 と表現をすることもありますが、それは絶対に間違っていません・・・
私も上手く結論付けれれませんが・・・
もし「HipHopって何?」って問いかけれれたら、私は間違えなく「キ~ッド、カプ~り!!」と叫ぶと思います!! 今回のカプリの作品は、ミックステープの世界においては、初期作でありながら、ミックステープという「DJを表現する」フォーマットにおいて、最高のパフォーマンスを発揮している作品だと思います。
まだまだ、書きたいことはいっぱいありますが・・・最後にコレだけは言わせてください・・
・カプリのDJこそ「HipHop」です!! <Release Date>
Artists / Title : Kid Capri 「Old School Vol.1」
Genre : DanceClassics、Soul、R&B、Reggae・・・
Release : 1990年前後
Lebel : Tape Kingz No Number
Notice :
再発について かなり人気な作品なので、この作品に関しては色々と再プレスや再発が色々とあります。
ただ、本文でも触れたように、再発をしたとしても突っ込みどころが満載な「豪快さ」が色々とあり、それも楽しみだったりします・・・特にトラックリストは、再発してる度に記載が変化(間違った方向にですけど・・・)しており、マニアには玉乱です(^^;)
でも、今回紹介してる「Tape Kingz版」のジャケが一番カッコいいですかね~♪
Notice :
トラックリストについて 本文でも触れましたが、トラックリストの記載はあるんですが・・・表記がかなり適当で、プレスによってもトラックの記載内容が変わったりしてて・・・その点も「豪快」で素敵なんですが、はっきり言って「迷惑」でもあります(^^;)
なので、私が耳コピしたリストを記載しておきますね・・・珍しくサービス精神が旺盛ですね(^^;)
Kid Capri Old School Vol.01 side A Keni Burke - Risin' To The Top Gap Band - Outstanding Dennis Edwsrds - Don't Look Any Further Tanna Gardner - Heartbeat Take 6 - Spread Love James Mtume - Bigger's Theme Foster Sylvers - Misdemeanor Zapp - Computer Love Marvin Gaye - Keep Gettin' It On Barry White - Playint Your Game, Baby Isley Brothers - Between The Sheets DeBarge - I Like it Debra Laws - Very Special Eugehe Wilde - Gotta Get Home With Me side B The Jacksons - That's What You Get(For Being Polite) Staples Sisters - I'll Take You There King Floyd - Groove Me James Brown - Talkin' Loud and Sayin' Nothin' Guy - Teddy's Jam Today - Him Or Me Today - Girl I Got My Eyes On You Guy - I Like Shelly Thunder - Kuff J.C.Lodge - Telephone Love Domonic - Maga Champion Meli'sa Morgan - Heartbreak Decision Maze - Joy and Pain Maze - Before I Let Go Fatback Band - I Found Lovin' Bobby Brown - My Perogative 参考になるかどうか分かりませんが、参考にしてくださいね~♪ ちなみに、Meli'sa Morganの曲はトラックリストには書いて無く、最近になってやっと分かり、安心しました(^^;)
また、マニアックな指摘ですが、A面最後の「Eugehe Wilde - Gotta Get Home With Me」はプレスによって入ってない場合(=ちょん切れて入ってない)場合があり、今回紹介してるTapeKingz版は入ってなく、アフタープレスは入ってるみたいですよ。
また、一曲だけ「???????? Reggae ????????????」 と書いたReggaeの曲(ダンスホール)は分かりませんでした・・・多分、ダンスホールでは有名なんだと思うんですが、分からなかったです・・・ ここまで来るとその曲を知りたいので、よく見かける「divshare」を初めてチャレンジし、その音源を上げてみました・・・この音源を聞いてみて、もし知ってる方がおられるのなら、教えてください・・・ 個人的には、北陸のレゲエ若頭 である「ソロバンさん」 に期待してます・・・ブログで紹介してた「0152のテープ」 にはヤラれました・・・私も何本か持ってるので紹介しますよ!! なお、divさんは意外と簡単ですね・・・音源の抽出には苦労をしましたが、これだと、秘蔵音源とか資料音源が上げられそうですね・・・今後に期待です!! ↑ 訂正 (2010年7月3日) 曲名が分からず、調査依頼をしていましたが、無事に曲名(Domonic - Maga Champion)が分かりましたので、上記文章の訂正とアップした音源の削除をしました。曲名を教えてくれた「52さん」ありがとございます!!
あと、Eugehe Wildeのことは書き忘れていたので、追加記入しました。
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「おまけ カプリに関する小ネタ集」 以下では、本文では書けなかったり、書いたら文章の流れが変になるので書かなかったことを、「小ネタ」として書きたいと思います(^0^)
なお、参考文献は、
当時のFront とか、私の記憶になります~♪
①カプリの血統 カプリの見た目は、黒人かプエルトリカンっぽい感じがしますが・・・じつはちょっと意外な「血統」になっています。
カプリは、
お父さんが黒人で、お母さんがイタリア人という混血人種 になっており、この点がカプリのDJにも影響があるのかな~と考えています。
この混血については、移民の街であるNYにおいては有り得ない話ではないですが、カプリの話だと、イタリア人街にいたお母さんが、黒人のお父さん(ミュージシャンだったそうです)のいるブロンクスに駆け落ちしたそうで・・・一般的には珍しい部類だと思います。
ただ、カプリのお母さんは、相当な「ソウルママ」だったみたいで、作ってくれた「ソウルフード」が相当美味しかったそうで、カプリ自体は「黒人=マイノリティー」として育ったみたいです。
しかし、なぜこの点を「小ネタ」として入れたかというと、カプリのDJにおいてはHipHop的な黒人気質がバリバリがあるのですが、個人的には
NYにおける「イタリアン」 みたいな部分も感じられるからです・・・
特に感じてしまうのは、カプリの「メッセージ」使いで・・・NYにおいて真っ先に思ってしまうのが「Paradise Garege」を始めとする「クラブシーン」であり、そこではメッセージ使いは定番であり・・・そこではイタリア系人種の活躍が大きかったこともあり・・・カプリがそういった所から影響を受けてたのかな・・・と個人的に「妄想」をしているからです(^^;)
この点は、本当に正しいかどうかは分かりませんが、カプリ自身は、Studio54などのアップタウンのクラブでプレイしたり、ラジオでプレイしたり・・・実は「イタリー系」の人脈が根付いているとこで活動をしてた・・・って点はあるので、
意外と「血統」が生きた活動 をしてたのかな~と思います。
なお、今書いたことは、私の「妄想」の部類なので、絶対に信じないでくださいね・・・
ただ、この点でいいエピソードがあり、カプリが91年頃に日本に来日した時、
ヘインズのペラペラなTシャツに、マジックで「Real Nigga」と手書きをしたのを着てDJをしてた・・・ ということを、我らのMakiさんが見てたそうです・・・
彼の血統を考えた上で、このエピソードを考えると、こういった所にも
「HipHop魂」 を感じますね!!
②カプリの名前 カプリの名前は、実は本名ではなく、芸名になります・・・本名は
「David Anthony Love, Jr」 といいますが・・・芸名の由来には・・・歴史があります!!
芸名は、カプリがDJを始めた小学生のころ(!)、同級生だった女の子が「Kid Capriがいいんじゃない」って言ったことでそれを使い続けているそうですが・・・そのことを聞いた直後ぐらいにその女の子が事故死(ガンで撃たれたらしい・・・)しまい、ある種の「運命」みたいなもんで、その名前を使い続けているそうです・・・
カプリは、そのことに対して
「運命」 みたいのを感じてるそうですが・・・こういう話を聞いてると、日本と海外ではDJに対する「重み」みたいのが違いすぎますよね!!
③カプリとDJ カプリは今でこそ「Scratch Live」を使っており、PCを片手に世界各国を回っていますが・・・レコードを使用していた頃のエピソードは凄すぎです!!
とにかく全米各地や全世界の「現場」に回るので、現場にいって初めてどんなプレイをするか・・・を決めるみたいなので、レコードを持ち込む量がメチャクチャ凄かったそうです。
大体、
15箱以上 は持って行ったみたいで、日本に来日した際も8箱ぐらい持ってきたみたいで・・・お客さんの反応を見てDJをする・・・って点では最高ですね!!
そのため、アナログ時代の頃は、
レコードを運ぶためのツアーバスを2台持っていた そうで・・・プラスチックのミルクケースにレコードを突っ込んだまま、移動をしてたそうですよ・・・豪快すぎです!!
んで、今回の文章ではあまり書けなかったですが、現場のDJもやっぱり豪快で、有名なのは
「クイックミックス」 ですかね・・・
私は見たことがないですが、タンテの両脇にむき出しのレコードを積み重ね、ブレイクとか、その曲のイイ所だけをとにかくクイックミックスをし、まるで「餅つき」をしてるみたいなDJをしてるそうです・・・これは実物を見てみたいな~
④カプリとレコード キャリアが長いDJだけにレコードも相当持っているようですが、コレクターという気質はあまりないみたいです・・・・
なぜなら、レコードにマーキングする時は、普通はシールを貼ったりしますが、
センターラベルの部分に直接マジックで書きこんでる ようで・・・レア盤だろうと、関係なく書きこんでいたみたいです!!
あと、グッとくるエピソードとして、Frontのインタビューで
「宇宙に1枚だけレコードを持っていくのなら何を持っていく?」 っていう、ある種定番の質問に対しての答えがカッコよすぎです・・・
カプリは
「ChicのGood Timesを2枚でもいいだろ」 って答えてて・・・これこそHipHopですね!! 痺れます!!
⑤カプリとDJ Master Key 日本において、カプリの存在を広めたのは、間違えなく
「DJ Master Key」 だと思います!!
私も、マスターがFrontとかで熱弁してて、カプリのことを知り、マスターのDJが好きになってからカプリのDJを知ったので、すんなりとカプリのDJが好きになりました。
マスター自身、カプリからは相当影響を受けたことは公言してて、ゴリゴリな2枚使いとか、マイクとか、意外な選曲とか・・・カプリの良さを相当引き継いでいると思います。
なお、カプリが頭角を現し始めた90年代前後の頃、マスターはNYにいて、その時のいいエピソードがあります・・・
当時、カプリは夜の7時ぐらいにラジオ番組を持ってたらしいのですが、マスターはちょうどその時間の前まで
「空手教室」 に通ってたそうで、その空手教室が終わってからダッシュで帰宅してカプリのラジオを聞いてたそうですが・・・間に合わないことも多く、番組を録音したテープには、頭が入ってない録音が何本もあったそうです(^^;)
だけど、それらのテープを何度も聞いて、DJを学んだそうですよ・・・昔を感じるエピソードですが、こういう感じで
「一般生活に溶け込んでいる」点もカプリの魅力 かもしれないですね~♪
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コメント
52
Capriの記事見てたらいつの間にこんな時間になってました。。
Reggaeの曲なんですが、 Domonic - Maga Champion ではないでしょうか?
http://www.reggaecollector.com/jp/detail/index.php?number=162611
2010/07/02 URL 編集
-
死ぬほど聴いていたのに、
こんな背景があったなんて全く気づかなかった~
悔しい!
もう一度聴き直します!
2010/07/02 URL 編集
mixtapetroopers
ご指摘、ありがとうございます!!
ホントだ!この曲だ!! これで長年の謎が解けました・・・いや~、嬉しい限りです・・・
私も耳コピして「maga champion」って検索したんだけどな~、分からなかったっす(^^;)
記事の方は早速訂正させていただきます・・・これでトラックリストも完全になったかな??
今回の記事は、メチャクチャ長くなってしまいましたが、遅い時間まで読んでいただき光栄です!!
これからも宜しくお願い致します(^0^)
>?さん
おおっ、ぜひカプリのテープは聞き直してください・・・私は1年周期ぐらいで「カプリを聞きたいブーム」が訪れるのですが、その度に発見があるんですよね・・・
カプリ自体はそんなに気合をいれて作ったわけではないとは思いますが、なんか「神」が宿ってる・・・そんな感じのテープですよね!!
今後も、色々と紹介していきますので、よろしくお願い致します&出来れば名前も書いてくださいね♪
2010/07/03 URL 編集
ソロバン
とりあえずレゲエ方面でも有名な曲では全然ないです(^-^;
てかトラックリスト見ましたが……『テレホンラブ』とか懐かしいです。昔はトミーボーイがレゲエやってたんすよねー。
あとシェリーサンダーはその当時NYで活躍してたDJで90年のジャパスプで来日経験もあり。『レゲエマガジン』の表紙も飾ってます(インタビューはエガイツ広がやってました)。
88年の『クフ』はレゲエ×ヒップホップの先駆けみたいなもんですよね。
そして今回の文章……いつにも増して熱いですね。
ECDの弁だったか
“HIPHOPが生まれた時HIPHOPのレコードは一枚もなかった ” 。
クール・ハークの神話を出すまでもなく“ごった煮”の中からこそHIPHOPは生まれるのでしょう。
2010/07/03 URL 編集
mixtapetroopers
いつもありがとうございます!!
おおっ、『マガ・チャンピオン』って有名な曲じゃなかったんだ・・・色々とご迷惑をおかけしました(^^;)
あと、細かい情報も助かります・・・レゲエももっと勉強しないとな~
今回の文章は、書いててテンションが上がり、長くなってしまいましたが、「熱い」って言って頂け光栄です。
結構、私の中でHipHopの「精神的主柱」になった作品でもあり、HipHopという「考え方」をストレートに表現してる点では最高な作品だと思います。
ソロバンさんが以前書いていましたが、HipHopなりReggaeとかって「現場」に行って経験しないと「その良さ」が分からないところってありますよね?
今思い返してみると、この作品も、一般では手に入らないって意味では「現場」に近い感じがし、それこそ普通のCD屋さんとかで売られてる「商品としてのHipHop」にはない「魅力」がバリバリに入ってるのかな~と思いました。
話が長くなりましたが、今後ともよろしくお願いします!!
あっ、0152のテープ、私もそのうちですが、紹介しますね(^0^)
2010/07/03 URL 編集
ぴろ
むこうのサイトなどもいろいろ見てみたのですがやはりどこにもなく…。
お時間あるときで結構です!!
2010/07/19 URL 編集
mixtapetroopers
初めまして(^0^)
あのミックスCDは、確かにトラックリストがないですよね・・・もともとWeb用のミックス音源で、最近収録された内容なので、タイトルは一緒(Old School)ですが、テープとは全く別物ですよ♪
ただ、分からない曲もありますが、分かる曲も結構あったので、その内になりますが、このCDを紹介する時にでも作れる・・・と思います。
でも、いつになるかは全く未定・・・結構トラック起こしって、集中力と時間がいるんですよ・・・すみませんね~
では、今後ともよろしくお願い致します(^0^)
2010/07/19 URL 編集
ぴろ
ではまたちょこちょこブログ見にこさせてもらいます☆
すごっくお勉強になってます♪
楽しみに待ってます~!!
2010/07/19 URL 編集
りょう
今ではSOUL、ダンクラで二枚使いしてるMIXは結構ありますが、カプリ特有のゴリゴリしたスクラッチ、合間のマイク使いなど衝撃的でした!何より使ってるレコがノイズは酷いわ、針飛びはするわと、自由過ぎてHIP HOP感がビシビシ伝わりますね!
VOL.2のDENNIS WILLIAMSなんかほぼノイズしか聞こえません(笑)
そういえば、このOLD SCHOOLですが、何かで知ったんですが、カプリが遊びでDJしてて、たまたまテープで録音されてて、そのまま販売したとか…(笑)
定かではないですが遊びで作ったMIXがまさかここまで有名になるなんて凄いですね!
2010/09/09 URL 編集
mixtapetroopers
連日のコメント、ありがとうございます(^0^) カプリが好きな人に悪い人はいませんね!!
私も同様で、初めてカプリのテープを聞いた時の衝撃たるや・・・これこそ「HipHopなんだ!」と気付かされ、今でも聞き続けてます!!
Vol,2も紹介しないとな・・・あれもイイですよね(^0^)
あと、たまたまテープで撮った説は、私も聞いたことがあるのですが、実証が出来ず、あえて書きませんでした・・・が、カプリの場合は有り得ない話じゃないですね!!
作品としてのミックステープを売るってことはなかった時代なので、有り得ると思います・・・実際はどうなんでしょうね~♪
では、今後ともよろしくお願い致します(^0^)
2010/09/09 URL 編集
mr.sunny
仕事明けの朝に聴いてアガってます(^ー^)
ミックステープ探してみようと思います…テープデッキも買わないといけませんが(^ー^;)
2012/08/07 URL 編集
mixtapetroopers
お久しぶりです&書き込みありがとうございます!
仕事明けの朝に聞くカプリって結構良さそうですね・・・カプリのミックスは、ほんと不思議なんですが、聴いてて元気が出るんですよね~
あのノリはホント国宝級ですよね~(^0^)
あと、カプリのミックスは、是非テープで聴いてください! ノリが全然違いますよ!!
では、今後とも宜しくお願い致します。
2012/08/09 URL 編集
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2019/09/01 URL 編集