HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Ken-Bo 「Shade of 80's」
DSC06400.jpg

 サンプリング辞典の記事を書いてる時に聞いてたのですが・・・やっぱりコレは「名作」ですね!!

 ミックステープ好きなら絶対に外せない一本のご紹介です(^0^) 



profile_kenbo.jpg DSC06402.jpg

 言わずと知れた有名HipHop系DJである「DJ Ken-Bo」さんのミックス作品で、タイトルが示す通り「80年代モノ」にこだわったナイスな一作です(^0^)

 まず、Ken-Boさんのことをサラっと触れておくと、80年代末より東京を中心に活躍してるDJで、説明不要なお方でしょう!!
 活動の初期は、あのチューチュートレインでお馴染みのZooのサポートDJをしたり、そのZooが出演してた伝説のダンス番組「DaDa」への出演や、盟友であるZeebraさんとのクルー「UBG」で走り始めた日本語ラップシーンをサポートしたり、渋谷Harlemの金曜日を彩った名物パーティーである「The Finest」のメインDJだったり・・・とにかく現場第一主義なDJですね!!

 最近の活動はちょっと少ないかな~とも思いますが、日本語ラップの勃興においては、Ken-Boさんの存在は絶対に大きく、私ぐらいの世代(30前後)の諸兄であれば、頭が上がらない人が多いんじゃないですか?

 例えば、Frontで長期連載をしていた12inch評のコーナーはスゲー参考になったし、CypherとかでたまにDJをやった時の跳ねた感じのDJは凄い好きだったし・・・あと、Ken-boさん周辺で流行った言葉である「ティーヤマ、ティーヤマ~(お疲れ~みたいな挨拶言)」みたいなルーディーな感じも憧れましたよ(^^;)
 ちなみに、マニアックな話をしておくと、90年代中ごろのKen-Boさんの髪型は、ちょっと変わったパーマーをしてたのですが、Cypherでの話だと、あの「Special ED」の髪型を意識してパーマーをかけてたそうですよ!!


 んで、Ken-boさんは、そんなにはリリースしてないですが、探してみると結構ミックス作品を作ってます。
 
 ここ最近も色々とリリースしてますが、ちょっと指摘したい点があります・・・今回紹介する作品も含んだテープ時代のレーベルの事です。

 この作品をリリースしてたレーベルは「Quater Inches(カセットテープを1/4インチと呼ぶのが由来)」という所で、これはジブさん達が作品をリリースしてた「UBG」系のテープ専門レーベルで、リリース数は少ないんですが、関係者のミックス作品が多く、マニアには玉乱レーベルです。
 Ken-Boさんはもちろん、クルーの若手だった「DJ Jr」や、ソウスクの「DJ Celory」などが作品を出しており・・・個人的には即ゲットなレーベルです(^^;)

 次第にフェードアウトしちゃったレーベルではあるのですが、このレーベルに関しては、個人的にはボスであるZeebraさんの存在が大きいのかな~とか思います。
 なぜなら、ある時期にジブさんが言ってたのですが、当時のジブさんはHipHopのアルバムを「テープ」で聞くのが好きで、テープアルバムをコレクトしてたそうで、結構テープに思い入れがあったみたいなんですね。
 その証拠かどうかは分からないですが、初期のジブさんのアルバムはテープ版があったり、テープオンリーのリミックスアルバム(まだ掘れてないけど・・・)があったり・・・さり気無く「テープ馬鹿」を発揮してました(^^;)
 なので、こういった別事業(?)にも寛容になれたのかな~とか思います・・・


DSC06411.jpg DSC06412.jpg

 ちょっと話が脱線しましたね・・・作品紹介に戻りましょう(^^;)

 この作品はジャケットの「Donald Fagen」使い(最高ですね!)で分かる通り、80年代の楽曲を中心に選曲&ミックスをしており、Ken-Boさんにしか作れない唯一無二のミックスが爆発しております!!

 Ken-Boさんに関しては、結構80年代の曲が好きなようで、後でも紹介する「The S.O.S Band / The Finest」とかはKen-Boクラシックで、タイトルを自身のパーティー名にしてたりするぐらい好きみたいです!
 恐らくですが、80年代って、Ken-Boさんの中高生時代なわけで、感性が豊かな時期なので色々と聞いたんでしょう・・・少年時代に聞いた曲って、理由はないけど「絶対に好き」ですからね!!
 特に、裏ジャケを見ると、インスパイアー元として小林克也さんの「Best Hit U.S.A」とか、ピーター・バラカンさんの「Popper's MTV」などの洋楽TV番組がリストアップされてて・・・なんか微笑ましいですね(^0^)


 ただ、実際に「ミックステープ」として製作するに当たっては、我らのMUROさんDJ Spinbadの名前もインスパイアー元としてリストアップされており、個人的には「なるほどな~」と思いました。
 
 MUROさんは、恐らくミックステープが「作品」として成りうるってこととか、80'sモノの積極的なプレイ(DeBargeとかStyle Councilとか)なんかで刺激を受けたのかなと思いますし、Spinbadに関しては大名作である「80's Megamix」に影響を受けたんだと思います・・・
 特にSpinbadのテープが持つ意味である「ダサい曲をDJのプレイでいかにカッコよく聞かせるか?」というDJが本来持つべき魅力において、当時としてはダサかった80's系の曲をカッコよくプレイしてる点が、この作品の原動力になってるかもしれないですね・・・


 んでは、前振りが長くなりましたが、本編の紹介に移ります~♪


DSC06410.jpg DSC06406.jpg
DSC06408.jpg DSC06403.jpg

 この作品は80年代モノを中心にプレイしてるわけですが、30代~40代ぐらいの人が聴いたら泣いて喜んじゃう・・・そんな感じの選曲になっています!
 それこそ「80'sポップス」という表現が正しく、当時を知ってないと出来ない選曲かな~と思います。

 例えば「Sade / Paradise」とか「Nu Shooz / I Can't Wait」のような今でもプレイされてる曲とか、「Jaki Graham / Could it Be I'm Falling in Love」とか「Princess / After The Love Has Gone」のようなチョット渋い曲とかをプレイしてて・・・選曲面は定番を抑えつつ、かなり渋いところまでプレイされてると思います。

 ただ、面白いのが、Wham!とかMadonnaCulture ClubとかHall&Oatesのような直球のポップアーティストの曲とか、一発ヒットの曲(Face to Face / 10-9-8とか)とか・・・表現としては「80'sポップス」の曲が結構多く、DJカルチャーにおいて殆ど評価されてない曲を多くプレイしてるんですね・・・
 それも、ポイントになってくるのが・・・Spinbadの作品にも通じるのですが、それまで「ダサい曲」と認識されてた曲もかなり含まれており、それをカッコよく調理してるところが素敵過ぎます!!

 80's系特有のちょっとモタった感じのグルーブを全編に維持しつつ、HipHopライクなミックスでメリハリをつけてプレイしており・・・変な話、どう聞いても「古い曲」をカッコよくプレイしてるんですよね~
 後で紹介するミックスの上手さもあるのですが、全体的な空気感を上手く演出しつつ気持ちイイ流れを作りつつ、その曲を新たに光らせており・・・DJミックスのお手本と言ってもいいでしょうね!!

 
DSC06405.jpg DSC06409.jpg
DSC06407.jpg DSC06404.jpg

 んで、今度はDJプレイの側面にふれたいと思います。

 まず指摘したいのが、カプリやSpinbadのような2枚使いなんかを交えたHipHopミックスはしてないですが、小刻みに曲をショートミックスやカットインで繋いでいくことで、しっかりとグルーブを繋げていくミックスが素敵ですね!

 特に聞いてて思ったのが、その一曲を光らせるミックス・選曲が上手いな~と思いました。

 例えば写真に上げた作品はどれもそうで、この作品のジャケネタになった「Donald Fagen / The Nightfly」とか「Jane Child / Don't Wanna Fall in Love」なんかは盛り上がるところでしっかりと入れてくるし、Ken-Boクラシックである「The S.O.S Band / The Finest」「Hall & Oates / One On One」のようなミディアム~スローの曲も気持ち良くミックスしてくるし・・・どの局面においても「ミックスのタイミング」が上手いっすね!
 初期のMUROさんのミックス(Diggin' IceとかDiggin' Heatなど)でよくあった「定番曲の使い方の上手さ」「殺しのミックス」に近いミックスになり、聞いてて何度も聞きたくなってくるミックスですね!!

 
 また、全体的なミックスの作り方も秀逸で、ミックスのストーリー作りも上手いですね!!

 A面、B面とも序盤は穏やかに始まりつつ、徐々に色を付けて行きつつグルーブを上げていき、意表を突く選曲・ミックスやベタな展開でガツっと盛り上げつつ、気持ちよく終わっていく・・・みたいな作り方をしてて、個人的には凄い好きな展開です(^0^)
 選曲の話にも繋がりますが、ただでさえ「ダサく」なっちゃう可能性のある選曲を、しっかりとストーリー性のある展開・グルーブを作ることは、結果として曲を光らせていくことになり、素晴らしいです・・・




 今となっては80年代の楽曲は一回りしてカッコよく聞こえるようになってしまったのでアレですが、DJ本来の魅力の一つである「DJのプレイで曲をカッコよく聞かせる」ということが生きた作品のご紹介でした!!



<Release Date>
Artists / Title : DJ Ken-Bo 「Shade of 80's」 
Genre : 80's Pop、R&B、DanceClassics、Rock・・・
Release : 2000年ごろ?
Lebel : Quater Inches No Number


Notice : CD再発について

DSC06853.jpg

 この作品は2010年1月に上記のようなCDバージョンで再発されました。
 ただ、どうやら新たに録音し直した(曲順は同じで)ようです・・・聞いてみると殆どミックスは同じなんだけど、テープよりもショートカットしたミックスが何箇所かありました。
 う~ん、ほぼ同じなんだけど、テープで聞きなれてしまったので、これからもテープで聞くのかな~と思います(^^;)

 ちなみに第2弾の作品も2010年4月にリリースされましたよ!




-----------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------

追記 2011年1月3日
年末のセールでCD版を買いましたので、Noticeの部分を訂正しました。
それにしても、大晦日のユニオンのセールは熱かったすね・・・新品でも400円引きって・・・鬼のように買ってしまった・・・いつ聞くんだろう(--;)





 




スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
お疲れ様です♪実はCD再発は74分なので、何曲かは収録されてませんよ!
2010/12/18(土) 12:17:04 | URL | 色彩 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>色彩さん

いつもコメントありがとうございます(^0^)

おおっ、そうでしたか! CD1枚組だと仕方がないっすよね(^^;)

まだ買えてないので確認できないですが、情報ありがとうございます~♪


2010/12/19(日) 07:52:01 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック