HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Spinbad 「"Rocks The GasBah!!... " The 80's Megamix」
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 え~、ず~っと紹介しようと思ってましたが、上手く紹介出来る自信がなかったので・・・紹介するのをサボってましたが、スピ大先生の来日を祝し、紹介をしたいと思います!!

 結論から書いちゃうと、ミックステープの歴史を変えたと言ってもイイぐらいの重要作で、コレに影響を受けた方は・・・本当に多いと思うし、私自身も超影響を受けました!!
 内容的にはかなり特殊(?)な内容かもしれないですが、これこそ「HipHop」・・・いや、これこそが「ミックステープ」です!!

 もし、このブログを読んでいる方で、ミックステープやミックス作品が好きな方なら・・・絶対に「聞かないといけない」作品で、リリースされて十数年経ちますが、その魅力は今も輝き続いていると思います(^0^)

 毎度の手持ちレコードは少ないですが、これだけは気合を入れて書きたいと思います!!


 

(1)作品の概要

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 まず、Spinbadの紹介は久しぶりなので、少しだけ補足しておきたいと思います。

 90年代初期よりNY周辺で活躍をしているHipHop系DJで、90年代中ごろよりリリースしていたミックステープで名前を上げ、バトルDJ顔負けのDJスキルと、類まれなミックスセンス、そしてぶっ飛んだイルな作品性で、名作ミックステープを多数リリースしてきたお方です。
 ちょっと前まではNYのPower105の帯DJなんかをしてたり、NYでもかなり顔が売れているDJで、最近ではSnoopのオフィシャルミックスCDなんかをリリースしてましたが、今となっては「知る人ぞ知るDJ」かもしれないですね!!
 詳しくは、以前紹介した「この記事」に無駄に詳細を書きましたので、ご参照くださいね・・・

 まあ、一般的には「スキル」で有名になった方かな~と思いますが、とにかく彼が作った「ミックステープ」のレベルの高さは異常に高く、スクラッチやジャグリングなどのスキル面もさることながら、ミックスの展開の良さや、作品のイルさ加減が素晴らしく、日本を問わず、世界的に影響を受けた方が多いかと思います。

 その代表格はこの作品で、この作品をリリースしたことでシーンで男を上げ、一時期は「Spinbadのミックステープに外れなし」と言わしめたほど・・・この作品は重要だと思います。

 1996年頃にリリースされた作品で、タイトルの「The 80's Megamix」が示す通り、80年代の楽曲をプレイした作品なんですが・・・クラブとかとは縁遠く、全くもって無視されていた「ポップス」を、スピ先生が放つ超絶なスクラッチや2枚使い、そしてグルーブのある展開で攻め上げた作品です・・・
 いわゆる「ビルボードヒット」を題材にした作品で、今となっては珍しくない感じの作品かもしれないですが、リリースされた当時は、プレイされたような80年代の楽曲は一般的にも無視されており、その無視されていた曲で作り上げた点は面白く、何よりも「HipHopのDJはHipHopしかプレイしちゃダメ」みたいな風潮があった当時において、この作品のアイデアは画期的で、HipHopの本来の「自由さ(=何でもあり)」っていうのを教えてくれた作品なのかな~と思います。


 今回は(今回も?)、話したいことがいっぱいあるので、上手くまとめられるか分かりませんが、以下で色々なポイントを紹介しつつ、このテープの素晴らしさを紹介したいと思います!!




(2)作品の紹介


①製作の経緯

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 まず、この作品の紹介に移る前に、この作品がなぜ作られたのかを紹介したいと思います・・・あまり知られてない事実かもしれないですね!

 当時、Spinbadは、Cold Cutz CrewというDJ集団を結成し、ミックステープを中心とする「ミックス作品」を多数リリースしてて、ある意味でミックステープがDJにとっての「作品」であることに誇りを持って様々な意欲的な作品をリリースしていたようです。

 ただ、時代的にはアンダーグラウンドだったHipHopがメジャー化し、最新のヒット曲しかプレイしないDJも増え、そういったDJ達の方が儲かっている時代になってきました・・・

 その代表格が、今となっては懐かしの人ですが「DJ Crue」で、DMXやJay-Zといった売れ線のラッパーの曲を、本人たちから真っ先に貰い、それを「New Shit!」とか言いながらプレイする・・・ある意味、DJ技術よりも「政治力」の方が強いDJがシーンの中心になってきました。
 日本ではアレですが、ラジオよりも早くテープに収録されちゃうことも多く、NYなんかでは新作テープをリリースすると相当な数が売れ、Crue自体の評判もうなぎ上りになっていた・・・記憶があります。

 しかし、DJやミックステープという存在を、ある意味「アーティスティック」に考えていたSpinbad達にとっては、こういったCrueみたいなDJが作るテープや、そういったレベルの低いテープが売れる風潮が面白くなかったようです。
 実際に、写真右のような反Crueをタイトルにもじった作品もリリースしてるぐらいで、結構頭にきてたみたいです・・・

 そして、それに対抗するべく、実は「遊び」の意味で作ったのがこのテープと言われています!!

 つまり、Crueの言う「New Shit!」の反対である「Old Shit!」で攻めたのがこの作品で、CrueみたいなDJが一番毛嫌いしそうな「ダサい80年代のポップス」で作品を作ったそうです!!
 当初はジョークのつもりで作り始めたそうですが、スピ先生の先輩筋に当るJazzy Jeffに「完成させるべきだ」と言われたそうで完成させたようで・・・本人もそんなに売れるとは思ってなかったみたいですよ!


 まとめると、確信犯で作ったわけでなく、上記のような「実は適当」な流れがあって作ったわけですが・・・リリースしたらなぜか作品は全世界で受け入れられ、かなりの人が影響を受けたと思います!!
 
 んで、以下でやっと作品の紹介に移りますね~



②選曲について

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 まず、選曲面の話からしましょう!

 先ほども触れたとおり、80年代の楽曲における一般的な「ポップス」をメインにした選曲で、スピ先生は「ダサい80年代のポップス」なんて言ってますが、あながち間違ってないかな~と思います。

 とりあえず、借り写真で収録曲を並べてみましたがHall&Oatesだったり、Cyndi Lauperだったり、David Bowieだったり、Frankie Goes to the Hollywoodだったり・・・誰もが知ってる洋楽ポップスをプレーしてて・・・まるで夜中の通販でやってる「青春の80'sボックス」みたいな選曲です(^^;)
 一番明確な表現は「80年代のビルボードヒット」という表現が近いと思いますが、Rock、NewWave、Dance、R&B・・・などあの時代の「ポップス」の代表的なところを多くプレイしてます。

 まあ、日本人で、世代がちょっとずれてる我々にとっては「なんか聞いたことがあるな~」って感じだったり、逆に聞いたことがなかったので新鮮だったり・・・するわけですが、スピ先生たちにとっては「ガキの頃に流行ってた歌」みたいな感じなのかもしれないですね?

 ただ、そういった昔のヒット曲は、その時はヒットしたけど、別のヒット曲がその座を奪い、時代の流れと共に忘れ去られてしまう運命あり・・・誰も「聞かない」運命があったりします。
 それどころか、そういった曲を聞くこと自体がダサい行為になったりする場合もあり・・・聞くこと自体がタブーみたくなる場合もあるかな?と思います。

 また、今となっては、こういった80年代のポップスは、音楽のサイクルが一回りしたのか、普通に聞けるようになったと思いますが、この作品をリリースした90年代中ごろは、全くもって無視されており、へんな話、レコ屋では投げ売りをされてましたね・・・
 実際に、私がレコードを買い始めた90年代中ごろでも、これらのLPは100円ぐらいで投げ売りされてるけど誰も買わない・・・そんな運命でレコ屋の隅に追いやられていましたね・・・特に、この作品がリリースされた90年代中ごろは一番ひどかったと思います。


 そんな、ダメな曲をスピ先生のDJでミックスするわけですが・・・これが「とんでもない」ことになります!!

 以下で詳しく御紹介しますね~



③DJミックスについて

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 ミックス的には、完全な「HipHopミックス」で、バリバリの2枚使い&スクラッチ、ブレンドミックス、カットイン・・・などを駆使してミックスしていきますが、そういった「HipHopミックス」とは無縁なはずな80年代のポップスを擦り倒し、スピ先生のレベルの高さによって「とんでもない内容」になっています!!

 90年代中ごろの時点でこんなことをしようと思うDJがいなかったのに、こんな作品を作っちゃったことがいかにもHipHopらしく、真っ先に評価しないといけないのですが・・・先に技術関係の話からしたいと思います。


 まず、A面のイントロでは、今ではクラシックな「Hall&Oates / I Can't Go For That」イントロブレイクの2枚使いから始まりますが、しょっぱなから超ドープな2枚使いでヤラれます!!
 2枚使いの話に関しては、下でもうちょっと詳しく説明をしますが、全編に渡って鬼カッコいい2枚使いが炸裂しており、メチャクチャイイですね・・・
 この辺は聞かないとアレですが、2枚使いされる運命になかった曲達が2枚使いやスクラッチをされることでココまでカッコよく聞けるのにはビックリすると思います!

 また、色んな曲の上でスクラッチを入れてくるのですが、コレも絶品でヤラれます・・・
 特に「言葉系」のコスリが最高で、分かりやすいのだと「Queen / Another One Bites The Dust」で、サビのところで「Bite」って擦ってます・・・この曲は「Chic / Good Times」のベースラインをパクったことで有名なので「Bite(=パクってる)」って擦ってます!!
 コレ系だと「Cyndi Lauper / Girls Just Wanna Have Fun」で「Bitch(=Cyndi Lauperのキャラを指してる)」と擦ってたりしますが、随所に渡ってその曲に合ったフレーズを擦ってて・・・私自身も英語が完全に分からないのでアレですが、センスの高さが違いますね!!


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 あと、この作品では2タンテ1ミキサーの一発撮りではなく、タンテのミックスとMTRを駆使して作ったミックス作品で・・・通常のDJミックスでは出来ないことを多く取り入れた作品作りをしています。

 その中で「映画やドラマなどの会話」を巧みに混ぜているのですが・・・これもドープですね!!
 こちらは英語なり、なぜ入れたかの意図が理解できないと分かりませんが・・・その曲やアーティストに関連する内容だったり、その曲に近い意味の会話をミックスしてて・・・最高です!!

 例えば、フィットネスのPVで有名な「Olivia Newton-John / Physical」であれば、なんかのドラマの会話で「Let's Initiation Begin・・・」という言葉の後、カットインでOliviaの「♪Let's Get Physical~Phsical~」という歌詞に繋いでいきます。
 一見、「Let's」という言葉で繋いでるのかな~と思うし、PhysicalがダイエットのPVで印象的なので「Initiation(儀式)を始めよう」=「運動開始」みたいな意味なのかな~とも思います。
 しかし、その元ネタの映画だったり、Physicalの歌詞なんかを総合的に考えると・・・その繋ぎがメチャクチャ凝っててヤラれます!!

 元ネタの映画(Revenge of the Nerds/冴えないオタク大学生が同じ大学のヤリチン同級生にいじめられるが、逆襲する・・・みたいな映画)からは、オタク達がエリートの同好会に入会希望に行くと、愚息にコンドームを着けて山羊とヤルのが入会の条件だ・・・とドッキリをしかけられるシーンの会話を使用しています。
 んで、なんでPhysicalに繋げるかというと、この曲は意訳をすると「Hしたい」って言ってる歌で・・・山羊とヤルを受けて「ヤリ」ネタで繋げているんですね!!
 実は、この曲、歌詞を深く聞いちゃうと「Hしたい」って曲だったのを、PVなんかではそのイメージを回避するためにフィットネスの話題に転換してたそうで(それでも最後のゲイネタは露骨かな?)すが・・・英語が分かると「大爆笑」な繋ぎだったんですね!!

 コレ以外にも、超ドープな「映画の会話」繋ぎが炸裂してて・・・スピ先生がYouTubeもなかった時代に、VHSなどでその声を掘りだし、MTRで処理してる姿を想像すると・・・この人はホント「イル」で「センスがメチャクチャ良い」んだな~というのが分かります!!


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 また、MTRでプレイしてるので、スピ先生の代名詞である「セルフミックス」もプレイされていて、Sucker MC'sのインストをブレンドミックスした曲をプレイしてたり、あの「We Are The World」ではドラムンをブレンドしたり・・・こっちもぶっ飛んでますよ!!
 結構、この辺もビビった方が多いかと思います・・・ちなみに、この辺のセルフミックスの曲は、数年後の12inchでプレスしてましたね・・・ただ、意外と使いづらいっすね(^^;)

 
 んで、全体的な流れの話も入れておくと、明確な流れは無いものの、緩急をつけた選曲&ミックスが素晴らしく、非常にノレるミックスになってます。
 
 特に、この作品においては「スピード感」のつけ方が上手く、気づいたらその勢いに乗らされちゃってる感じが上手いっすね・・・
 2枚使いなんかが顕著なんですが、印象的なビートを2枚使いして勢いを増やしつつも、流れの中でビートダウンで2枚使い入れ、一度クールダウンをしてからまだ通常のビートに戻したりするので、聞いてる者を更にビートに乗せてきたりしてて上手いっすね!!


 そんなわけで、HipHopと関係ない曲達をHipHopの曲と同じようにミックスすることで、曲に躍動感を与え、全く違う価値観で聞かせちゃう辺りが素晴らしいです!!

 特に、スピ先生にしか出来ない「技術面」の功績が大きく、そのレベルの高さは・・・誰にも追いつけません。




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 ただ、個人的な話だと、凄いレベルの高いスクラッチとか2枚使いなんかをしてるんだけど、実は「アイデア」で勝負してる部分も多く、そのアイデアが「実はシンプル」だったことに驚いたことがあります!!

 久しぶりに音源のアップ&自作の図の登場ですが、その「実はシンプルなアイデア」の点を一つ指摘したいと思います。
 この作品のベストルーティンに上げる方もいるかもしれない「Hall&Oates / Maneater」の2枚使いです!!

 上の動画はこの作品でのプレイで、開始20秒目ぐらいからスピード感のある2枚使いを20秒ぐらいしてて、よく聞かないと分からないぐらいの完成度の高い2枚使いなんですが、オリジナルのベースラインの崩し方がカッコよすぎです!!
 この2枚使いも、印象をつけながら、ちょっとスピードダウンを入れた2枚使いなので、終わった後にオリジナルのビートに戻った時の疾走感も素敵ですね!!

 んで、このルーティンがどうやってプレイされているのかを説明すると、私が作った図(クリックして拡大してね)のように、この曲はベースラインが2拍ずつのタイミングで変化する曲なんですが、実は図でいう①と③の部分を2枚使いしているだけなんですね!!
 つまり、半音ずつ変化していくベースラインを入れ替えただけなんですが、コレだけでかなりインパクトのある変化をしており、その後はフェイクやビートダウンをしながらの2枚使いなので、ちょっと技術が要りますが、そんなに難しいことをしていないんですね!!

 私自身は、コレを聞いたのが高校生の頃で、Hall&Oatesのベスト盤であれば100円で投げ売りされてたので、コレを真似したく速攻で2枚買って、色々と実験をしてたら発見をして、そのシンプルさにかなり驚いた記憶があります。
 無論、結構頑張って練習して、コレに近い2枚使いが出来るようになり、試しに10数年ぶりに同じ2枚使いをしてみましたが、まだ何とか出来ました(^0^)


 スクラッチとか2枚使いって、相当練習をしないと上手くならないと思いますが、実は「アイデア」の部分もかなり重要で、そのアイデアに関しては、練習以上に発想力の方が大切だ・・・ということの証明みたいなルーティンで、個人的には結構刺激を受けました。

 そう、Spinbadって「アイデア」の人で、それがあるから他のDJよりも優れた作品が作れるのかな?とも思います!!

 もちろん、基礎としてのDJ技術の高さもあってだと思いますが、こういった2枚使いのアイデアだったり、作品でのワードスクラッチだったり、スピード感のあるミックスだったり・・・そして「無視された曲でミックス」をしたことだったり・・・やっぱり「アイデア」を出すことが優れてるんだと思います。

 DJミックスって、ただ単に「次の曲に繋ぐ」行為ではなく、そこに何らかの「アイデア」を入れて曲を繋ぎ、それによってプレイする曲が更に良くなる・・・ことだと思います。
 この限りにおいて、スピ先生の作品やミックスは、実はDJ技術以上に色んな部分で「アイデア」が光っており、それが作品やミックスを良くしてると思います!!



③作品の価値

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 んなわけで、作品の詳細は終わりますが・・・次はこの作品が生んだ「価値」を考えたいと思います。


 まず、この作品は結果として「無視された曲」を、その無視された理由(ダサい)で作った作品ですが、期せずして「新たな価値観」を生んだと・・・私は思います。
 つまり、こういった「無視された曲」をあえて使用し、それらの曲を「DJミックス」することで「新たな価値観」を生んだ・・・という点です!!

 実際のミックスの内容は、あんまり上手く指摘できませんでしたが、上記のように常人の感性を超える内容にになっており・・・それまで「ダサい」と烙印を押されていた曲達が、スピ先生の超絶技術によってプレイされると「カッコいい曲」に生まれ変わる効果があり、それがこの作品の重要点だと思います!!
 こればっかりは聞いてみて、その人が反応できるかどうかに関わってきますが・・・私のブログでの永遠のテーマでもあります「DJミックスすることでプレイする曲が更に光る」みたいなことを、HipHopの技法で実践しており・・・これこそ「ミックステープ」の醍醐味を体現していると思います!!


 また、当時って、HipHopが好きならHipHopしか聞かない!みたいな風潮があった中で、こういったHipHopとは無関係な曲でミックスしたのに、HipHopの作品として成立させちゃった点は・・・メチャクチャ大きいですね!!
 
 特に日本においては、この作品がリリースされた90年代中ごろは、DJブームとかHipHopブームがあり、HipHop自体の人気は熱かったですが、黎明期ゆえの虚栄感っていうのかな・・・参加者の知識がない分「俺はこれ一本」という虚勢が蔓延っていたと思います。
 なので、HipHopに近いのはまだOKだけど、一歩外に出たらアウト!みたいな不文律があったと思います。

 ただ、HipHopという音楽の歴史を考えたら、そんな考え方はなく、OldSchoolのDJが、観客をロック出来るブレイクビーツをジャンル関係なくプレイしてたし、サンプリングが本格化した頃には、ジャンルを関係なく、カッコいいループやドラムがあれば抜いてた訳で・・・そういった「俺基準」で音楽をブッた斬ってたのがHipHopの本当の魅力だと思うんですよ!!
 それこそ、楽器がプレイ出来ない(=買えない)キッズ達が、タンテ2台とミキサーでクリエイト出来る音楽がHipHopで・・・既存の音楽の概念をブッ飛ばした「自由さ」がHipHopの魅力なんだと思うんですよね。

 その限りにおいて、このSpinbadの作品は、HipHop本来の「魅力」を結果としてシーンに知らしめた効果があり、これを聞いて「これこそがHipHopだったんだ!」と痛感した方が多いと思います!!

 これに関しては、私は間違えなくそうで・・・ホント影響を受けました!!

 当時(97年ごろ)は、やっとHipHopの歴史や構造が分かってきて、その自由さにヤラれ、更に好きになった時期だったのですが、この作品はホントショックでした・・・だって、HipHopと無関係なはずの曲が、スピ先生のミックスによってHipHopになるんですから・・・ピュアな高校生(?)にとっては「毒」以外の何物でもないですよ(^0^)
 個人的には、これを聞いて、ジャンルに固執する必要なんてないんだな~とか、世間の目よりも自分がイイと思うものを追求すればいいんだな~とか・・・なんらかんら言って、今の自分を作り上げた契機になったように思います・・・誰も追求しないミックステープを追い求めてたり、気づいたらHouseとかの方が好きになったのもスピ先生のおかげです(^^;)


 あと、指摘したいのが・・・レコードを「掘る」という行為においても「大切なこと」を教えてくれた点だと思います。

 この作品を評した時に、必ず出ててくる名言が一つあります・・・当時のDMRのスタッフの方が、この作品の紹介文で「テープに入ってる曲を全部買ったとしても1万円以下!」といった文章があります。
 レコードを現役で買ってない方にはピンとこないかもしれないですが、これを解析すると「中古で収録曲を買えば1万円以下でテープが完成しちゃう」って意味で・・・大半の曲が中古屋で100円で投げ売りされてる「死んだレコード」で作ってるんだよ!って意味だと思います・・・
 
 そう、レコードを掘る行為において、高い値段の曲がイイ曲だ!と思いがちなところにおいて、100円でもプレイの仕方によってはカッコ良くなる!っという点を教えてくれたんですね!!

 この点は、当時の私はホント影響を受け、高校生でお金もそんな無かったので、ユニオンの100円コーナーでこのテープに収録されている曲を掘り、色々と勉強させて貰いました!!

 当時は、HipHopバブル真っただ中で、今となっては大したことのないHipHopの曲が平気で万近で売られてて、金額が唯一の価値判断の材料に近かった少年たちにとっては、高根の花こそ素晴らしい曲だと思いこんでいました・・・
 ただ、この限りにおいて、レコ屋の壁に飾ってある曲ばっかりが素晴らしい曲ではない!っということを体験的に教えてくれたのが・・・私としてはコレでした!!

 その痕跡が、だいぶ上の方に貼ったHall&Oatesのベスト盤で・・・邦盤なら100円以外で売ってないという超名盤(?)で、このLPを使ってManeaterの2枚使いは勉強しました・・・以前書きましたが「全裸インピーチ」級に、夏の暑いさなかに全裸で2枚使いをしてた記憶があります(^^;)
 その他にも、邦盤のLPであれば、収録曲が大半が100円で買えたので、上野のユニオンとかお茶の水のユニオンのロックコーナーの隅の100円箱を掘ってましたね・・・この話は結構重要で「ジャンル外の箱で掘れ」ってことを学んだのもこの作品のおかげかもしれないっすね!!

 死ぬほど擦ったManeaterは、今となっては、その値段よりも数10倍高いアメ盤12inch(と言っても2000円ぐらい)も買いましたが、汗が染みたこのレコードだけは手放せず、今もUltimateと同じ「2枚使いレコ」のコーナーに収納されています(^0^)
 HipHopという「己の創造性」を大事とする音楽において、こんな原始的な体験をさせてくれたんだから・・・ホント「感謝感謝!」ですね!!




(3)まとめ

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 そんなわけで、最後は分かる人にしか分からない画像で締めますが・・・ホントこの作品は「超ヤバい作品」だと思います!!

 書き忘れた点を書けば、ミックステープにおける「コンセプトミックス」のはしりで、DJにしか作れない世界観が聞きどころで、まさに「ミックステープ」という言葉が当てはまる作品だと思います。

 Spinbadの作品には「This is a DJ Tape, Not a Compilation」と必ず書いてありますが、まさにその言葉を体現した作品で、このブログの「根幹」となる力を兼ね備えた作品だと思います!!
 つまり、DJという特別な存在が作りあげた、一つの「作品」な訳で・・・これに関しては、誰も見向きもしない食材を、Spinbadという優秀な料理人が、一般に蔓延っているセオリーを無視して、自分流にアレンジしまくり・・・誰にも作れない「フルコース」を作った・・・そんな作品で、DJという存在の「素晴らしさ」を体現してくれた作品だと信じています!!

 この作品が出た時点で、日本においては、MUROさんや辰緒さんのような優れたコンセプトをもった作品をリリースしてた方がいましたが、これほどまでに明確に「DJミックス」の意味を教えてくれた作品はなく・・・個人的には「ミックステープ」の素晴らしさを分かりやすく教えてくれた作品だと思います。
 

 ただ・・・ただ・・・このことは書きずらいのですが、この作品を「今」聞いた場合は・・・残念ながら、私たちがリアルタイムで聞いた「感動」は無いのかな~とも思います。

 多分、作品を聞いた時の「衝撃」ってところだと思うのですが・・・今となっては何でもプレイしてもアリだ!って意識が平均化しちゃってるので、それが「普通でない」ってことを知らない前提で聞く訳ではないので・・・悲しいかな衝撃は少ないですよね。
 それはまるで、コロンブスが新大陸を発見した時の感動に似てて、私たちはそれを肉眼で見たので衝撃を受けたわけですが・・・今の人たちは、そのコロンブスが見た事実を教科書とかで知り、後で体験するような形なので・・・グッとこないと思うんですよ。
 まるで、禁断の果実を、何も知らないでかじり、その味に酔いしれるのか・・・ある程度予備知識があった状態でかじり、その答え合わせで味合うのか・・・そんな「時代性の壁」が出てくると思います。



 もし、この作品を、皆さんに真剣に聞かせたいのなら、MP3をダウンロードしたiPhoneで聞くのではなく、またタイムトリップしてこの作品が出た90年代中ごろに戻って聞くのでもなく・・・何も知らないキッズの頃に時間を巻き戻して聞いてほしいと思います・・・

 無論、作品の技術論や内容としても最高なんですが、これほどまでに「時代を揺さぶってくれた作品」は無く・・・ある意味、この時代に聞いても魅力の全てが分からない作品なのかな~と思います。
 なので、その魅力を代弁するべく、かなり真剣に書いてみましたが・・・私の言葉不足で全ての魅力は語れませんでした・・・



 私がこれほどまでにミックステープを追っている原体験になったテープの紹介だったので、必要以上に熱くなってしまいましたね・・・

 これを書くに当り、久しぶりに聞き直してみましたが・・・残念ながら当時のように「熱く」は聞けなかったです・・・1000本記念の時に話しましたが、ウチの犬と夜の散歩の時、コレを聞いて爆走してましたが・・・その時の「疾走感」は、残念ながら戻りませんでした・・・
 
 ミックステープとかミックスCDって、その時の「時代性」も実は大きく左右されてるんですが、その時代性をある意味「味方」にしたのがこのテープかもしれないですね・・・私はそれを「味方」に出来たから幸せですね!!

 ただ、この作品こそ「ミックステープの古典」にしたいんですよ・・・いや、古典じゃない・・・正しいのは「クラシック」ですね!!

 ミックス作品が「DJの創造物」であることを考えれば、これほどまでお手本になる作品はなく、こういう作品を聞いて、もっと意欲的な作品が出ることを切に望みたいと思います・・・
 それこそ「This is a DJ Tape, Not a Compilation」と胸を張れる作品がもっと沢山リリースされることを願いますので、プロのDJほど聞いてもらいたいと思います!!


 頑張って書いてみましたが、あんまり上手く書けなかったかな・・・自分が「ヤバい」と思ったことを文章に起こすのはホント難しいですね・・・
 ミックステープ的には、かなり本数が売れたので、中古市場で簡単に遭遇出来るし、今となっては簡単にDL出来るし・・・かなり聞きやすい作品だと思いますので、この文章を読んで興味が出た方は是非聞いてくださいね!!





<Release Date>
Artists / Title : DJ Spinbad 「"Rocks The GasBah!!... " The 80's Megamix」
Genre : 80's Pops (Rock、R&B、NewWave、Pops)・・・
Release : 1996年ごろ
Lebel : Cold Cutz Crew No Number





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<作品に関わる小ネタ集>


①関連作品について

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 かなりマニアックな指摘ですが、この作品は影響度が大きいだけに関連作がボチボチありますので、紹介をしたいと思います~♪

 写真左は、この作品の第2弾の作品(80's Megamix Part2)で、第1弾の作品を更に進化させたような感じですかね・・・「Eye of the Tiger」の超ドープな2枚使いなど、こっちもヤラれるところは多いっすね。

 んで、写真右のは・・・結構レアかも? 今回の作品のちょっと後にリリースされたと思われる作品で、スピ先生の盟友である「JS-One」がミックスした作品で、スピ先生の80'sの「70年代版」な作品で、スピ先生も共演しており、コレも結構ドープな作品ですよ!!
 ただ、録音状態があまり良くなく(録音レベルが低い)、かなり聞きづらいのが残念・・・また、市場では殆ど見かけない作品なので、聞きたい方は気合を入れて掘ってね!!


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 今度はCD編の紹介ですね!

 写真左は、スピ先生が作った「80's Fresh Mix」という作品で、先ほど紹介した第2弾のテープの内容を膨らませた感じの作品です。
 あんまり詳しく聞いてないので、アレですが・・・これはコレでイイかも??

 んで、写真右は、近年にスピ先生がリリースした作品で、90年代楽曲のみでミックスしてますが・・・スピ先生のロック趣味が大爆発したある意味マニアックな作品だと思います?
 元々、ネットで先に配信されてたのを、日本限定でCDプレスした感じな作品で・・・マニアは実物が欲しいので、つい買ってしまいます・・・ただ、これもあんまり聞いてないっすね(^^;)
 


②製作環境について

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                     ※写真はイメージ図です

 文中でも触れましたが、この作品はターンテーブルミックスではなく、タンテのミックスとMTRを駆使して作った作品なんですが・・・そのMTRの話が面白いですよ!

 この作品を作った頃は、当然デジタルな環境はなく、当時のスピ先生はYamaha製の「カセットテープ式のMTR」を使用してたそうで・・・それも4TRというチープなやつなんだけど、1ラインは壊れてて、実質3トラックでこの作品を作ったそうですよ!!
 つまり・・・この作品は「ピンポン録音」を駆使して作った作品とも言え・・・イントロなんかはミックスダウンに1週間ぐらい作業を要したらしいです!!

 今だと簡単にPCで作業出来ちゃう訳ですが・・・かなり手垢を付けて作った作品だから「味」があるのかな・・・
 ただ、こういった点を知ってると、この作品の「音の悪さ」が理解できますね・・・ピンポン録音のしすぎは良くないですね(^^;)

 あと、使用曲は大抵が2枚使いをしてるので、レコを2枚揃えてる訳ですが、モノによってはLPと12inchで普通にジャグってたらしいです!!



③ジャケの元ネタについて

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 この作品のジャケットは、アメリカで85年頃に公開された「The Breakfast Club」という青春映画(?)をパロったジャケになってます!!
 映画のことは全然分からないですが、調べちゃいましたよ・・・見比べてみるとかなり細部にまで拘ったサンプリングでイイですね!!

 ちなみに、この映画もそうですが、作品中で映画やドラマの音声を効果的に使用していますが・・・日本人には全く分からない感じが困ったものです(^^;)



④音源のダウンロードについて

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 最後は、嬉しい情報かも?

 この作品に関しては、なんとスピ先生のサイトに音源がアップされており、無料でダウンロードが出来ますよ!!

 コレだけ、色々と書いたから、興味がある方も多いと思うので、聞いてみたい方はスピ先生のサイトから探して聞いてみてね~♪
 私は落として聞いてないのでアレですが、トラックリストを見ると途中で終わっちゃうみたいっすね・・・あと、その他にも色んなミックスが上がってるので興味のある方は聞いてみてね!!

 


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追記 2011/09/21

コメントを頂きました「koutaさん」より、作品中でミックスされた「映画のトークシーン」のネタの情報を頂き、映画ネタの部分を大幅に修正致しました。
この記事において、映画関係の情報は、全てKoutaさんより頂いた情報になります。予めご了承ください。

メールで情報交換をさせていただいたのですが、私と同じく、この作品に並々ならぬ思い(超イルですよ!!)があり、個人的に超感動してしまったエピソードもありましたが、その内容はココで書かないといけないと思い、Koutaさんに了解を頂いた上で、紹介の修正を行い、更に書ききれなかった内容は下記で紹介をしたいと思います!!

koutaさま、ご指摘、ホントありがとうございます(^0^)
なお、エピソードに関しては「この記事」で紹介を致しましたので、ご参照ください!!



< 映画ネタについて >

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 文中でも指摘しましたが、映画のワンシーンなり、TV番組のワンシーンを「ネタ」みたいな形で挿入しているのですが・・・これが超ハイレベルで、DJミックス以上に凝っており・・・Spinbadのイルさや非凡さを表している部分が多いです。

 大部分が、収録されている楽曲と同じ「80年代の映画」で・・・いわゆるポピュラーヒットをした大衆映画の類で・・・収録された楽曲と同じく「無視された映画」を多数使用しており・・・日本に置き換えると「テレビ東京の昼間にやってる映画」です!

 私も、この点はあまり知識がなかったですし、その映画なり、その映画の会話の意味だったり・・・かなり「英語力」が分からないと理解できない部分なのですが、Kouta様にご指摘いただき、そのイルさに再度ヤラれております・・・やっぱりこの時期のスピ先生が最強だったところが如実に出てると思います!!

 では、その映画ネタの一部を紹介したいと思います!!

 まず、B面の一番最初では「Queen / Another One Bites The Dust」がプレイされるのですが、このプレイの前にはある映画の会話シーンがミックスされています。
 このシーンでは「エルム街の悪夢」のワンシーンを挿入しており・・・Queenの曲が「地獄へ道連れ=殺してやる」みたいな意味なのでネタに使ったと思われます。
 ただ、ご指摘を頂いたKoutaさんからは更なる指摘があり、エルム街の悪夢のキャラである「Freddy Krueger」と、Queenのボーカルである「Freddie Mercury」「Freddie繋がり」も・・・あると思われます!!

 その他にも「Back to the Future」「Beverly Hills Cop」、ジャケネタな「Breakfast Club」など・・・80'sフレイバー(テレ東の午後の匂い!)が満載なセレクションでヤラれます!!
 それ以外にも、TVの音楽祭的な番組の前振りのシーンを使用したり(Hall&Oates / Maneater)・・・どうしてこんなに凝るんだろう・・・って位、凝ってますね(^0^)

 ただ、この点って、凄い重要で・・・アナログのレコードを掘るのと同じで、昔のVHSなどを見て、抜けそうな部分を抽出してる訳で・・・それこそ、DJ Premierが一般人には分からない「音」を聞きとり、ループしたら最高なトラックになる・・・みたいなHipHopの精神がココにも生きていると思います!
 それも、名作映画とかではなく、過去のヒットした「微妙な映画」から抜いてきたり・・・VHSとMTRという超アナログな材料/機材から抜いてくる訳ですから・・・Koutaさんの言葉を借りれば「ぼんくら」の極みですよね!! 
 ホント、こういったセンスの良さが素晴らしすぎます!!


 んで、その極みが・・・未確定ではあるのですが「モノマネ・シャウトアウト」ですね!!

 これもkoutaさんにご指摘いただいた点なのですが、B面の最後で関係者からのシャウトアウトがあるんですが、それがバックでプレイされている歌手のモノマネをしてるんじゃないか?というところがあります。
 例えば「Ray Parker Jr. / Ghostbusters」では、Spinbadが属していた「Cold Cutz Crew」のメンバーらしきDJ(おそらく、本作品にも参加してるA.VeeかJS-Oneかな?)からシャウトが入ってるのですが・・・何となくRay Parkey Jrっぽいスムースな喋りでシャウトしてます!
 これ以外にも、この前の曲でもモノマネ・シャウト的なこと(Duran Duranの曲)をしてるっぽいのですが、ほんと「どうでもいいこと」なのに、そこまで凝ってしまうスピ先生のセンスには脱帽ですね!!
 この点は未確定ですが、そうだったら・・・ホント最高ですね!!


 映画ネタは、個人的にも分からない部分が多く、あえて触れなかったですが、Koutaさんにご指摘いただき、その深さに痛感致しました!!

 ここまでくると・・・Spinbadって「き●がい」なんじゃないか?と思うほどヤバいっすね・・・こういうのって「ヤッたもの勝ち」なところもありますが、ヤッてしまった時点でゲーム差20位をつけちゃうセンスのイルさが素敵です!!
 だって、これを「96年」というアナログ時代にやってた訳ですから・・・今の時代にProToolとかのPCミックスで簡単に作った訳ではなく、YouTubeもDVDもない、VHSしかない「アナログ時代」に作った訳ですから・・・この発想力には勝てません!!

 この作品自体、遊びの一環として作ったとはいえ、ココまで「イル」で「深い」作品は無いですよ・・・聴いたことは無い方は、理解できなくっても是非聴いてみてくださいね(^0^)

 ちなみに、これもKoutaさんからのご指摘なんですが、スピ先生のサイトにいくと、シャウトアウトの音源が流れるのですが、そのシャウトのなんかにはMCなんかにまぎれて俳優さんなんかのシャウトもまぎれています・・・アル・パチーノとかチャーリー・シーンなどの有名どころや、マニアックな俳優さんまで網羅されています・・・
 もしかしたら、スピ先生は「映画マニア」な部分があるのかもしれないですね・・・こういうところが繋がってくるとなんか嬉しいです(^0^)











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コメント
この記事へのコメント
それは凄くわかるっすね。
96年ったら、ちょうど日本では『さんピン』な訳で雷が強襲して“Bボーイたるものハードコアでなければ!”の時代じゃないすか。
その時代においてUSでSPINBADがこーいう作品をリリースして……状況に対するアンチテーゼを凄く感じられたんだと思います。

だってこれって今の日本で例えたらDJハ●ベとかが、全盛期の『ス●ード』とか『モー@ング娘。』でMIXを作るようなもんでしょう??

やはり、「何でもアリ」の「闇鍋」みたいな奔放な音楽文化に自分達は惹かれたのであり、「HIP HOP」が持つ精神性の何たるかを如実に表してる作品だと思いマス!

しかし、「精神性」をものさしにして語るなら、逆に「音楽」としてのHIP HOPからは離れていく可能性も大いにあるわけで……自分ももともと、少しHIP HOPを聴きかじってからレゲエに入った人間なので。
何か16歳の自分には浪花マンの歌うゲリピーの歌とかがすげー“ILL”で“DOPE”なものに聴こえたんですよ(笑)。

>私たちがリアルタイムで聞いた「感動」は無いのかな~

今ってインターネットの普及で価値観そのものが多様化してる時代だし、状況に解りやすいアンチを突きつけることは昔より出来にくくなってるよなぁ~というのはぼくも常々思ってます(昔はね、Bはボウズかドレッドじゃなきゃいけないとか、何か髪型ひとつ取っても細かい「Bの定義」があったすよね。誰が言い出したかわからない「暗黙の了解」的なww)。
遅れてきた世代の宿命な訳ですが、そんな中においても心をふるわせるミックス作品との出会いを、願ってやまない毎日です!
ヒップホップウィルネバダイ!!
2011/09/08(木) 01:48:55 | URL | ソロバン #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>ソロバンさん

いつも力の入ったコメント、ありがとうございます!!

今回は、本当に影響を受けたし、好きな作品だったので・・・かなり論旨を絞って書いてみましたが、割とまとまってくれたかな?とは思います。

特に「リアルタイムの感動」の件は、絶対に書きたかったことなんですが、書いてるうちに「この気持ちって、今は通用するのかな?」って思って書いたんですよね・・・
結果として、今では分かりづらいかな~というマトメをしちゃいましたが、そんな「心を揺さぶる作品」がもっとリリースされることを切に望んでます(^0^)

ではでは、手短ですが、今後とも宜しくお願い致します!!

追伸 MローズさんのCD買いましたよ(^0^) ソロバンさんの先日の紹介文で指摘してた「Diggin' Ice」の点は、私も初聴した時点で感じました・・・現在聴きこんだりしてますので、暫しお待ちくださいね~




2011/09/10(土) 08:46:22 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
初めてコメントさせていただきます。
はじめまして!何時もブログを楽しく拝読させていただいております。

今回の80'smegamixの件ですが、大変興味深かったです!!

自分はこのテープが出た当時、相当ブッ飛ばされまして、あまりにも好きすぎて人にダビングしたテープを全てあげてしまい、現在はテープで持っていないというような状態でした。今はDLしたモノをCDに焼いて聞き込見直しております!

記事にて紹介されているように、鬼の二枚使いと、曲の構成と繋ぎの展開は唯一無二だと思います。

自分の中のmixtapeのベストオブベストは間違いなくこの80smegamixです!!!

で、自分がこの作品を好きな理由はもう一つありまして、
あの曲間に入るセリフ?の使い方がたまらなく好きなんです!

記事にも紹介されていますが、このネタも結構、凝っていて、
自分は、個人の使命として、この声ネタの判明に力を費やしていました。

実はテープが出た当時に、スピンバッドに拙い英文でメールを送って、
「これとこれは分かったけど、後のを教えて!!」と頼みましたが、あっさりとかわされました(苦笑)

また、最近になって、著名な音楽評論と映画評論を併せて行う方にも、不躾にもメールを送って、
「お分かりになりますでしょうか?」などと尋ねてしまいました。
こちらも相当迷惑な事だっと反省しております(苦笑)。

もし、自分宛にメールを送って下されば、
自分が分かっている範囲での声ネタをご紹介させていただきます。

この作品をココまで詳細に渡って解析された事に、本当に感服しております。

突然に長文で申し訳ありませんでした。

今後も楽しく拝読させていただきます。

ありがとうございました。
2011/09/15(木) 19:40:55 | URL | kouta #-[ 編集]
Re: 初めてコメントさせていただきます。
>koutaさん

こちらこそ初めまして!
書き込み、ありがとうございます(^0^)

80'sは、個人的にも影響を受けたし、これに影響を受けた方も多いかな~と思ってたので、かなり気合を入れて書いてみましたが、あんまり反応がなかったので、ちょっと心配していましたが・・・熱い思いを頂き、ありがとうございます!!
冷静に考えると、コレをリアルタイムで聴いてた人ってそんなにはいないのかな・・・って思い返しましたが、ちゃんと聴いてた方がいて、メチャクチャ嬉しいです(^0^)

また、声ネタのお話もいいお話ですね・・・読んでて涙が出そうなくらい「いい話」ですね!!
「好きだから」って理由で動いてしまう感じが分かります・・・情熱ほど素晴らしい起爆剤は無いですからね・・・これは後世に伝えないといけないですね(^0^)
後でハトさんを送りますね!

では、今後とも宜しくお願い致します。


2011/09/16(金) 22:28:18 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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